JP2003047826A - 悪臭ガスを酸化剤溶液で接触洗浄することによる消臭方法 - Google Patents
悪臭ガスを酸化剤溶液で接触洗浄することによる消臭方法Info
- Publication number
- JP2003047826A JP2003047826A JP2001238726A JP2001238726A JP2003047826A JP 2003047826 A JP2003047826 A JP 2003047826A JP 2001238726 A JP2001238726 A JP 2001238726A JP 2001238726 A JP2001238726 A JP 2001238726A JP 2003047826 A JP2003047826 A JP 2003047826A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- deodorizing
- organic acid
- gas
- contact
- treatment
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【課題】 し尿処理場、終末汚水処理場、屠殺場、水産
加工場等で発生するアンモニア、メチルメルカプタン、
硫化水素、硫化メチルニ硫化メチル等からなる悪臭ガス
をコンパクトで、効率良く、低コストで消臭する技術を
提供する。 【解決手段】 各種処理工程から、発生する悪臭ガスを
吸引し過酸化水素と有機酸の洗浄液と、2基からなる充
填塔２，６において気液接触させアンモニア系の窒素化
合物は、有機酸で中和し不揮発性の塩として、硫黄系の
悪臭成分は酸化・分解することによって無臭の化合物と
して効率良く消臭する処理方法。
加工場等で発生するアンモニア、メチルメルカプタン、
硫化水素、硫化メチルニ硫化メチル等からなる悪臭ガス
をコンパクトで、効率良く、低コストで消臭する技術を
提供する。 【解決手段】 各種処理工程から、発生する悪臭ガスを
吸引し過酸化水素と有機酸の洗浄液と、2基からなる充
填塔２，６において気液接触させアンモニア系の窒素化
合物は、有機酸で中和し不揮発性の塩として、硫黄系の
悪臭成分は酸化・分解することによって無臭の化合物と
して効率良く消臭する処理方法。
Description
【０００１】
【発明の属する分野】本発明はし尿処理場、終末汚水処
理場、屠殺場、水産加工場等の悪臭発生現場で効率良
く、低コストで悪臭を除去するための、処理技術・処理
設備である。
理場、屠殺場、水産加工場等の悪臭発生現場で効率良
く、低コストで悪臭を除去するための、処理技術・処理
設備である。
【０００２】
【従来の技術】悪臭防止法では、規制対象の地域におけ
る悪臭物質について、アンモニア、メチルメルカプタ
ン、硫化水素、硫化メチル、ニ硫化メチル、トリメチル
アミン、アセトアルデヒド、スチレン等22種類を定めて
いる。し尿処理場等下水道処理場等で対象となる物質
は、このうち前5種の物質である。脱臭する規模にもよ
るが、大規模設備では臭気ガスの燃焼処理、酸・アルカ
リ等による洗浄吸収処理、活性炭・シリカゲル・活性ア
ルミナ等による吸着処理、触媒による脱臭等が採用され
ている。
る悪臭物質について、アンモニア、メチルメルカプタ
ン、硫化水素、硫化メチル、ニ硫化メチル、トリメチル
アミン、アセトアルデヒド、スチレン等22種類を定めて
いる。し尿処理場等下水道処理場等で対象となる物質
は、このうち前5種の物質である。脱臭する規模にもよ
るが、大規模設備では臭気ガスの燃焼処理、酸・アルカ
リ等による洗浄吸収処理、活性炭・シリカゲル・活性ア
ルミナ等による吸着処理、触媒による脱臭等が採用され
ている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】燃焼処理法は有機性ガ
スには、効果的であるが引火爆発の危険性と隣合せとい
った面と、化石燃料を多く消費するため処理費が高くな
り、高温条件に伴うため設備の材質選定に難があるため
設備費が割高になる等の問題を抱えている。酸・アルカ
リによる中和法は、特定のガスにしか適用できず、活性
炭等の吸着法はガスの選択性があり更に吸着容量が小さ
かったり吸着剤の再生に高コストがかる短所があり適正
な方法がなかった。
スには、効果的であるが引火爆発の危険性と隣合せとい
った面と、化石燃料を多く消費するため処理費が高くな
り、高温条件に伴うため設備の材質選定に難があるため
設備費が割高になる等の問題を抱えている。酸・アルカ
リによる中和法は、特定のガスにしか適用できず、活性
炭等の吸着法はガスの選択性があり更に吸着容量が小さ
かったり吸着剤の再生に高コストがかる短所があり適正
な方法がなかった。
【０００４】
【課題を解決するための手段】下水道処理場等で、問題
となる悪臭ガスは、硫黄化合物が多く、その物性から酸
化処理が有効な場合が多い。また硫黄化合物でなくて
も、酸化処理によって悪臭成分を無臭物に、化学変化さ
せることが可能である。本発明も、この点をに着目し酸
化剤として２次処理が楽な過酸化水素を用いて悪臭ガス
を効率良く無臭化できる処理法である。硫黄化合物の他
に、アンモニアも一部含まれることも多く、この洗浄液
に不揮発性の有機酸を加えると、効果的に中和反応で脱
臭効果が発揮できる。
となる悪臭ガスは、硫黄化合物が多く、その物性から酸
化処理が有効な場合が多い。また硫黄化合物でなくて
も、酸化処理によって悪臭成分を無臭物に、化学変化さ
せることが可能である。本発明も、この点をに着目し酸
化剤として２次処理が楽な過酸化水素を用いて悪臭ガス
を効率良く無臭化できる処理法である。硫黄化合物の他
に、アンモニアも一部含まれることも多く、この洗浄液
に不揮発性の有機酸を加えると、効果的に中和反応で脱
臭効果が発揮できる。
【０００５】
【発明の実施の形態】過酸化水素水は一般に使用される
酸化剤でありその酸化力は、オゾンに次いで強く、塩素
よりも強いことが知られている。本発明は、過酸化水素
水と有機酸溶液をポンプ循環し、充填塔内で悪臭ガスと
気液接触させることによって、効率良くコンパクトな設
備で無臭化することにある。ガス吸引用のファンは、充
填塔の後部に設置され、悪臭ガスは、負圧の条件で処理
するため系外へのガス洩れはない。充填塔下部の水槽部
には、加熱装置を設置し処理ガスの物性、特性に合わせ
て、処理温度条件を設定できる。また脱臭塔を２段に併
設することと２段目の循環液を１段目で再使用すること
により、消臭剤の利用率の向上が可能である。
酸化剤でありその酸化力は、オゾンに次いで強く、塩素
よりも強いことが知られている。本発明は、過酸化水素
水と有機酸溶液をポンプ循環し、充填塔内で悪臭ガスと
気液接触させることによって、効率良くコンパクトな設
備で無臭化することにある。ガス吸引用のファンは、充
填塔の後部に設置され、悪臭ガスは、負圧の条件で処理
するため系外へのガス洩れはない。充填塔下部の水槽部
には、加熱装置を設置し処理ガスの物性、特性に合わせ
て、処理温度条件を設定できる。また脱臭塔を２段に併
設することと２段目の循環液を１段目で再使用すること
により、消臭剤の利用率の向上が可能である。
【０００６】
【発明の効果】本発明は従来型の脱臭法と異なり、化学
酸化処理と中和処理によって省エネルギー、省資源型で
よりコンパクト、より高効率な脱臭法を開発することが
可能になった。本脱臭法はし尿処理場、終末汚水処理
場、と殺場、水産加工工場等でその規模の大小に拘わら
ず、設置が可能で低コスト化に寄与するものである。
酸化処理と中和処理によって省エネルギー、省資源型で
よりコンパクト、より高効率な脱臭法を開発することが
可能になった。本脱臭法はし尿処理場、終末汚水処理
場、と殺場、水産加工工場等でその規模の大小に拘わら
ず、設置が可能で低コスト化に寄与するものである。
【図１】悪臭がすを、２段式の接触式ガス洗浄塔で酸化
剤と有機酸で処理をし無臭化をはかる方法
剤と有機酸で処理をし無臭化をはかる方法
１ 悪臭ガス
２ ガス洗浄塔1段目（充填塔）
３ 充填部
４ 薬液貯槽部
５ 循環ポンプ
６ ガス洗浄塔2段目（充填塔）
７ 充填部
８ ミスト分離部
９ 循環ポンプ
１０ 排気ファン
１１ 脱臭剤タンク
１２ 脱臭剤ポンプ
Claims (5)
- 【請求項１】し尿処理場で受入れ、処理等で発生する悪
臭ガスを、過酸化水素と有機酸との洗浄液で接触させ臭
気を無臭化する方法 - 【請求項２】終末下水処理場で、排水処理ガス・汚泥処
理設備のガス等を吸引し過酸化水素と有機酸との洗浄液
と接触させて無臭化する方法 - 【請求項３】屠殺場等で、解体、加工、汚水処理する工
程で発生する悪臭ガスを吸引し過酸化水素と有機酸との
洗浄液と接触させて無臭化する方法 - 【請求項４】水産加工場で、加工処理する工程で発生す
る悪臭ガスを吸引し過酸化水と有機酸との洗浄液と接触
させて無臭化する方法 - 【請求項５】浄化槽汚泥処理場で、発生する悪臭ガスを
吸引し過酸化水素と有機酸との洗浄液と接触せて無臭化
する方法
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001238726A JP2003047826A (ja) | 2001-08-07 | 2001-08-07 | 悪臭ガスを酸化剤溶液で接触洗浄することによる消臭方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001238726A JP2003047826A (ja) | 2001-08-07 | 2001-08-07 | 悪臭ガスを酸化剤溶液で接触洗浄することによる消臭方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003047826A true JP2003047826A (ja) | 2003-02-18 |
Family
ID=19069599
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001238726A Pending JP2003047826A (ja) | 2001-08-07 | 2001-08-07 | 悪臭ガスを酸化剤溶液で接触洗浄することによる消臭方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003047826A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006049149A1 (ja) * | 2004-11-05 | 2006-05-11 | Hitachi, Ltd. | 油田随伴水中の有機物の除去方法および除去装置 |
| KR101823139B1 (ko) | 2015-10-28 | 2018-01-29 | 첨단환경 주식회사 | 터널식 오존 세정 악취 제거 장치 |
| CN108380022A (zh) * | 2018-03-02 | 2018-08-10 | 深圳市中润恒泰环境科技有限公司 | 一种治理城市粪渣堆肥产生的恶臭除臭方法及装置 |
| CN112169571A (zh) * | 2020-10-23 | 2021-01-05 | 斯蒂芬·Y·周 | 一种恶臭气体和voc的处理方法 |
-
2001
- 2001-08-07 JP JP2001238726A patent/JP2003047826A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006049149A1 (ja) * | 2004-11-05 | 2006-05-11 | Hitachi, Ltd. | 油田随伴水中の有機物の除去方法および除去装置 |
| JPWO2006049149A1 (ja) * | 2004-11-05 | 2008-05-29 | 株式会社日立製作所 | 油田随伴水中の有機物の除去方法および除去装置 |
| US7662295B2 (en) | 2004-11-05 | 2010-02-16 | Hitachi, Ltd. | Method for removing organic material in oilfield produced water and a removal device therefor |
| JP5098334B2 (ja) * | 2004-11-05 | 2012-12-12 | 株式会社日立プラントテクノロジー | 油田随伴水中の有機物の除去方法および除去装置 |
| KR101823139B1 (ko) | 2015-10-28 | 2018-01-29 | 첨단환경 주식회사 | 터널식 오존 세정 악취 제거 장치 |
| CN108380022A (zh) * | 2018-03-02 | 2018-08-10 | 深圳市中润恒泰环境科技有限公司 | 一种治理城市粪渣堆肥产生的恶臭除臭方法及装置 |
| CN112169571A (zh) * | 2020-10-23 | 2021-01-05 | 斯蒂芬·Y·周 | 一种恶臭气体和voc的处理方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| KR101243849B1 (ko) | 고농도 악취가스 탈취방법과 탈취장치 | |
| KR102162077B1 (ko) | 하폐수 및 분뇨처리장 악취 제거장치 | |
| KR101300234B1 (ko) | 광산화 공정을 이용한 축산분뇨 악취 제거장치 및 방법 | |
| CN102000484B (zh) | 干式氧化法炼胶废气除臭净化装置及方法 | |
| JP2003047826A (ja) | 悪臭ガスを酸化剤溶液で接触洗浄することによる消臭方法 | |
| KR20130035435A (ko) | 악취제거장치 | |
| JP2005238111A (ja) | 臭気ガスの脱臭方法及び装置 | |
| JP2002001055A (ja) | 脱臭装置 | |
| Wysocka | Absorption processes in reducing the odor nuisance of wastewater | |
| JPH0839090A (ja) | 嫌気性生物反応ガスの脱硫装置 | |
| KR20230050651A (ko) | 하수처리장 악취 제거 장치 및 탈취제의 조성물 | |
| KR100435508B1 (ko) | 제지공장 슬러지의 황화수소 제거방법 | |
| KR101383917B1 (ko) | 나무 칩을 이용한 탈취 시스템 | |
| JP3024573B2 (ja) | 脱臭処理方法及び脱臭処理装置 | |
| JP4222607B2 (ja) | 脱臭方法および脱臭液 | |
| JPH10286430A (ja) | 窒素酸化物含有ガスの処理方法 | |
| KR101780126B1 (ko) | 악취제거용 메디아 | |
| KR100438486B1 (ko) | 카트리지 형태의 활성탄섬유 및 첨착활성탄섬유를 이용한산업악취 제거장치 | |
| KR100514765B1 (ko) | 악취 처리 장치 | |
| KR102415292B1 (ko) | 고농도 복합 악취 처리시스템 | |
| CN102836632A (zh) | 一种高效废气洗涤塔 | |
| CN217119853U (zh) | 一种用于堆肥发酵气体除臭装置 | |
| KR20120029574A (ko) | 정화조 악취제거 장치 | |
| JP2007061719A (ja) | 脱臭装置 | |
| CN208082214U (zh) | 一种应用于污水处理厂vocs的高效生物除臭装置 |