JP2003047725A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP2003047725A
JP2003047725A JP2001236967A JP2001236967A JP2003047725A JP 2003047725 A JP2003047725 A JP 2003047725A JP 2001236967 A JP2001236967 A JP 2001236967A JP 2001236967 A JP2001236967 A JP 2001236967A JP 2003047725 A JP2003047725 A JP 2003047725A
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JP2001236967A
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Hisao Tsuchimoto
久雄 土本
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Fuji Shoji Co Ltd
Original Assignee
Fuji Shoji Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技者の技量により第1可変入賞手段による
第2始動手段への入賞率を高めることができる遊技状態
を生起する弾球遊技機を提供すること。 【解決手段】 第1始動手段20,21の遊技球検出結果に
基づいて、第1可変入賞手段35の拡大又は開放動作の作
動抽選結果を第1表示手段43が確定表示する際に、第1
表示手段43の確定表示タイミングを遊技者に予め報知す
る確定表示タイミング報知手段Aを作動させる。確定表
示タイミング報知手段Aとしては、各種電飾部材やスピ
ーカ6 、液晶画面41などが適用可能で、点滅パターンや
音声、画像などによって、遊技者に第1表示手段43の確
定表示タイミングを報知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はパチンコ機、アレンジボ
ール機、雀球遊技機などの弾球遊技機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】弾球遊技機の中には、例えば、図2のよ
うな遊技盤16構成のパチンコ機1 がある。このパチンコ
機1 は、遊技領域17の略中央に第1表示手段43及び第2
表示手段44を備えた液晶表示装置19が設置されている。
また液晶表示装置19の下方には一対の第1始動手段20,2
1と、第1可変入賞手段35を具備した第2始動手段22と
が設けられ、さらに、これらの下方には第2可変入賞手
段23が設けられている。
【0003】この種のパチンコ機1 は、第2表示手段44
が特定の表示態様(以下、大当り態様と称する)を確定
表示したときに、第2可変入賞手段23を作動させる。第
2可変入賞手段23が作動すると、図3(A)のように大
入賞口49が開口する大当り状態となり、概ね2000発前後
の賞品球(遊技球)の払出しが可能な状態を生起する。
したがって、遊技者が大入賞口49への入賞による大量の
賞品球を獲得するためには、先ず、図2の第2表示手段
44の表示態様を変動させる第2始動手段22に遊技球を入
賞させなければならない。この第2始動手段22は、第1
可変入賞手段35を備えており、図3(B)のように第1
可変入賞手段35が作動すると、第2始動手段22への入賞
経路が拡大状態になるので、遊技球の入賞率が高まる。
【0004】第1可変入賞手段35は、第1始動手段20,2
1の遊技球検出結果に基づいて、作動するか否かが抽選
される。そして、その抽選結果を遊技者に報知するため
に、パチンコ機1 は第1表示手段43を備えている。第1
表示手段43は、液晶表示装置19の液晶画面41に向かって
左側の下部に表示領域が割り当てられており、第1始動
手段20,21の遊技球検出信号に基づく第1可変入賞手段3
5の作動・非作動の抽選結果に対応して、表示態様を変
動させると共に、表示態様の変動開始から所定時間経過
後に、変動前の表示態様と同一又は異なる表示態様を確
定表示する。そして、第1可変入賞手段35は、第1表示
手段43が特定の表示態様(以下、当り態様と称する)を
表示した直後に作動して拡大状態となり、所定時間(0.
5秒〜6秒程度)経過後に図2のような元の状態に戻る。
【0005】従来、第1可変入賞手段35を備えた弾球遊
技機には、所謂、確率変動タイプのものがあり、この種
の弾球遊技機は、遊技者に有利な状態、所謂、確率変動
状態と、遊技者に不利な通常状態とを発生させる。確率
変動状態では、第1可変入賞手段35による第2始動手段
22への入賞率が通常状態よりも極めて高くなっている。
すなわち、確率変動状態は、通常状態と比較して第1可
変入賞手段35の作動抽選確率UP、開放時間の延長、開
閉回数UPなどの他、第1表示手段43の表示態様変動時
間を短縮させる時短機能が働き、第1可変入賞手段35が
頻繁に作動するという点で遊技者にとって有利になって
いる。
【0006】また、従来の弾球遊技機において、確率変
動状態の発生条件は、第2可変入賞手段23が作動する、
所謂、大当り状態の発生と関連付けられている。例え
ば、大当り状態の発生条件となる第2表示手段44の複数
種類の大当り態様は、確率変動状態発生用の特別大当り
態様と、非発生用の普通大当り態様とに大別でき、第2
表示手段44が特別大当り態様を確定表示することによ
り、当該大当り状態終了後に確率変動状態が発生する機
種や、大当り状態終了後に確率変動状態を発生させるか
否かの抽選機能が働く機種などがある。そして、確率変
動状態が発生した場合には、大当り状態終了後から所定
の終了条件を満たすまで確率変動状態が継続する。確率
変動状態の終了条件には、例えば、第2表示手段44が普
通大当り態様を所定回数(例えば、1回等)確定表示す
ることや、第2表示手段44の表示態様が所定回数(例え
ば、100回等)変動することなどがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述のように従来の弾
球遊技機の多くは、第1可変入賞手段35による第2始動
手段22への遊技球の入賞率が、確率変動状態のような特
別な状態でのみ著しく良好になっている。この反面、通
常状態においては、第1可変入賞手段35による第2始動
手段22への入賞率が低くなっており、遊技者の期待に添
うものが少ない。しかも確率変動状態は、大当り状態の
発生に付随して生起する可能性があるので、大当り状態
をなかなか発生させることができない遊技者や、大当り
状態を発生させても確率変動状態の発生条件を満たせな
い遊技者にとっては、第1可変入賞手段35の効果を受け
難く、満足感を充足しきれない場合があった。
【0008】また、通常状態において、第1表示手段43
の表示態様の変動時間が一定時間(例えば、30秒)に設
定されている機種がある。このような機種の場合、遊技
者は、時計などを用いれば第1表示手段43が第1可変入
賞手段35の作動抽選結果を確定表示するタイミング、即
ち第1表示手段が当り態様を確定表示した直後に作動す
る第1可変入賞手段の作動タイミングを容易に知ること
ができる。そして、かかる確定表示タイミングが判明す
ると、その数秒前に遊技球を数発発射するだけで、第1
可変入賞手段35を利用して効率よく遊技球を第2始動手
段22に入賞させるという特殊な遊技方法が実践できる。
しかしながら、上記特殊な遊技方法が通常状態において
常に実行可能になると、遊技機設置店にとっては非常に
迷惑なことである。そのため、近年では、上記特殊な遊
技方法を防止するため、第1表示手段43の表示態様の変
動表示動作(より詳しくは変動時間)を予め複数パター
ン(例えば、30,35,40,45,50秒の5種類)設定して
おき、第1表示手段43の確定表示タイミングを不定期に
した機種が多くなっている。
【0009】ところが、上述の特殊な遊技方法を実践す
る遊技者の立場からは、時計などで時間を計測しながら
遊技を継続する必要があり、大変手間がかかっていた。
また第1表示手段43の確定表示タイミングを不定期にし
た弾球遊技機では、上述の特殊な遊技方法の実践が極め
て困難であり、遊技者の技量に関係なく、第1可変入賞
手段35による第2始動手段22への入賞率が所期の入賞率
となり、遊技者の満足感を充足しきれない場合があっ
た。
【0010】本発明はかかる課題に鑑み創案するに至っ
たものであって、その目的は、第1可変入賞手段35によ
る第2始動手段22への遊技球の入賞率を遊技者の技量に
よって高めることができる特殊な遊技状態を発生させる
弾球遊技機を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る弾球遊技機
は、第1始動手段(20),(21)の遊技球検出結果に基づい
て、第1可変入賞手段(35)の開放又は拡大動作の作動抽
選結果を確定表示する第1表示手段(43)と、第2始動手
段(22)の遊技球検出結果に基づいて、第2可変入賞手段
(23)の開放又は拡大動作の作動抽選結果を確定表示する
第2表示手段(44)とを有する弾球遊技機において、前記
第1表示手段(43)が確定表示するタイミングを予め遊技
者に報知する確定表示タイミング報知手段(A)と、前記
確定表示タイミング報知手段(A)が遊技者に有利に作動
する報知作動状態を発生させる報知作動状態発生手段と
を備え、前記報知作動状態発生手段は、前記第2始動手
段(22)の遊技球検出結果に基づいて、報知作動状態を発
生させるか否か抽選するようにしたことを特徴とする。
【0012】本発明の前記構成によれば、前記報知作動
状態発生手段の作動に追従して、前記第1表示手段43に
よる第1可変入賞手段35の作動抽選結果の確定表示タイ
ミングを予め遊技者に報知するようにしたので、前記確
定表示タイミング報知手段Aの作動に合せて数発の遊技
球を発射することにより、第1可変入賞手段35を利用し
て効率よく遊技球を第2始動手段22に入賞させることが
できる。すなわち、前記確定表示タイミング報知手段A
は、第1表示手段43が確定表示する数秒前に作動し、第
1表示手段43の確定表示タイミングを予め遊技者に報知
する手段である。また第1可変入賞手段35は、第1表示
手段43が確定表示した直後に、所定の開閉動作を行なう
可能性があるから、第1表示手段43の確定表示タイミン
グを報知するということは、第1可変入賞手段35が開閉
動作を行なう可能性があるタイミングを報知することと
も言える。そして、前記確定表示タイミング報知手段A
が遊技者に有利に作動する状態(以下、報知作動状態と
称する)と、前記確定表示タイミング報知手段Aが非作
動の状態又は遊技者に不利に作動する状態とを第2始動
手段22の遊技球検出結果に基づいて切替えることによ
り、従来にない新規な遊技状態を有する弾球遊技機を提
供することができる。
【0013】前記確定表示タイミング報知手段Aが遊技
者に不利に作動する状態とは、確定表示タイミング報知
手段Aが作動可能な状態であって、その作動確率が低確
率である状態をいう。すなわち、前記報知作動状態発生
手段が、前記確定表示タイミング報知手段Aを作動させ
るか否かを所定の作動確率で判定する前記作動判定手段
と、前記作動確率を高低変化させる前記確率変化手段と
を備えていると、前記作動確率が高確率である状態では
前記確定表示タイミング報知手段Aが遊技者に有利に作
動し、低確率である状態では遊技者に不利に作動する。
例えば、前記作動確率が0%、…、100%又は0.1%、
…、99.9%若しくは5%、…、95%などのように、超高
確率又は高確率及び超低確率又は低確率などを含んでい
ると、前記確定表示タイミング報知手段Aが極めて作動
し易い状態と、極めて作動し難い状態とを生起すること
ができる。この場合、電源投入時から電源遮断時まで前
記報知作動状態発生手段は作動し続けることになるが、
その構成要素である前記確率変化手段が作動することに
より、前記確定表示タイミング報知手段Aが遊技者に有
利に作動する報知作動状態と、前記確定表示タイミング
報知手段Aが遊技者に不利に作動する状態とが切替えら
れ、弾球遊技機の興趣を深めることができる。
【0014】また本発明に係る弾球遊技機は、第2始動
手段22の遊技検出結果に基づいて、報知作動状態を発生
させる一方、所定条件に基づいて前記報知作動状態を終
了させることを特徴とする。すなわち、前記第2表示手
段44の表示態様変動回数を計数する変動回数計数手段を
有し、前記変動回数計数手段の計数値が所定値となるこ
とを条件に、前記報知作動状態発生手段を非作動にする
か、或いは前記確率変化手段により前記作動確率を低確
率に変化させ、前記報知作動状態を終了させる。また、
前記第2表示手段44が所定の表示態様を所定回数確定表
示することを条件に、前記報知作動状態発生手段を非作
動させるか、若しくは前記確率変化手段により所定確率
を低確率に変化させ、前記報知作動状態を終了させるよ
うにしてもよい。
【0015】また本発明に係る弾球遊技機は、前記第1
表示手段43の変動表示動作に関する情報を予め所定数記
憶している前記第1変動動作記憶領域と、前記第1変動
動作記憶領域から一の変動表示動作に関する情報を選択
する第1変動動作選択手段とを有し、前記第1変動動作
選択手段は、前記報知作動状態の発生又は前記確定表示
タイミング報知手段Aの作動に基づいて、前記第1変動
動作記憶領域から所定の変動表示動作に関する情報を選
択することを特徴とする。すなわち、第1表示手段43の
変動表示動作(変動時間を含む)を複数設定している弾
球遊技機において、報知作動状態と非報知作動状態と
で、若しくは前記確定表示タイミング報知手段Aの作動
時と非作動時とで、第1表示手段43の変動表示動作を変
化させる。例えば、通常状態において第1表示手段43の
変動時間が30,35,40,45,50秒の5種類に設定されている
場合、報知作動状態の変動時間を31,36,41,46,51秒の5
種類や31秒のみの1種類など通常状態の変動表示動作と
相違した設定にする。また第1表示手段43の変動時間だ
けでなく、第1表示手段の表示態様の変動速度や色彩な
どを、通常状態と相違した設定にする。なお、遊技状態
ごとに変動表示動作を変化させる以外に、確定表示タイ
ミング報知手段Aの作動・非作動で変化させるようにし
てもよい。これによって、報知作動状態であるか否か、
確定表示タイミング報知手段Aが作動するか否かなどを
遊技者に報知することができる。また報知作動状態での
第1表示手段43の変動時間を上述のように1種類に設定
すると、確定表示タイミング報知手段Aが略周期的に作
動するから、遊技者は確定表示タイミング報知手段Aの
作動時を時間経過という感覚的な尺度でも察知でき、遊
技球の発射タイミングをより一層明確にすることができ
る。
【0016】また本発明に係る弾球遊技機は、前記第2
可変入賞手段23を作動させるか否かを抽選する第2抽選
手段を有する主制御手段51と、前記主制御手段51とは別
基板構成で、かつ、前記確定表示タイミング報知手段A
の作動に関連した構成要素を制御する副制御手段とを備
え、前記主制御手段51から前記副制御手段に一方向通信
にて制御信号を送信するようにしたことを特徴とする。
なお、前記副制御手段は、表示態様制御手段54、ランプ
制御手段55、音声制御手段56、発射制御手段57のうち少
なくともいずれか1つに該当する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明に
係る弾球遊技機の実施形態について説明する。なお、本
実施形態では、弾球遊技機として確率変動式パチンコ機
1(以下、パチンコ機1 と称する)を用いて説明する。
【0018】[第1実施形態]先ず、図1〜図4を参照
しつつ本発明の第1実施形態に係るパチンコ機1 の構造
について簡単に説明する。図1はパチンコ機1 の外観を
示す正面図であり、同図で、2 は本体枠を示しており、
本体枠2 の窓孔にはガラス扉3 及び開閉板4 が開閉自在
に取付けられている。開閉板4 には上皿5 、スピーカ6
、上皿球抜きレバー7 が設けられ、上皿5 内には上部
払出口8 が形成されている。また本体枠2の前面上部に
は大当りランプ9 が設置され、前面下部には遊技球発射
操作用のハンドル10、下皿11、灰皿12が設置されてお
り、ハンドル10の側部にはストップボタン13、下皿11に
は下部払出口14及び下皿球抜きレバー15が設けられてい
る。
【0019】また、ガラス扉3 のガラス部分3aからは図
2のように遊技盤16の遊技領域17が見受けられる。遊技
領域17はガイドレール18で略円形状に囲まれた領域であ
り、遊技領域17内には、液晶表示装置19、第1始動手段
20,21、第2始動手段22、第2可変入賞手段23、普通入
賞口24,25、サイドランプ26,27、アンダーランプ28,2
9、電飾風車30,31、風車32,33、図示外の遊技釘が配設
され、遊技領域17の最下部にはアウト穴34が形成されて
いる。また、第2始動手段22は、所謂、電動チューリッ
プと呼ばれる第1可変入賞手段35を備えている。一方、
遊技領域17の上方には、オーバーランプ36、賞品球の払
出ランプ37、賞品球の補給切れランプ38、エラーランプ
39、皿満杯ランプ40が設置されている。
【0020】そして、液晶表示装置19は、略中央に液晶
画面41を備えており、液晶画面41の上方及び側方には、
装飾部42が遊技盤16表面から突出形成されている。液晶
画面41は、画面に向かって左側下部の表示領域が第1表
示手段43に割り当てられ、画面略中央の表示領域が第2
表示手段44に割り当てられている。また装飾部42の前面
上部中央には4個のランプを2行2列に配列した第1保
留球ランプ45が設けられ、液晶画面41の直下には4個の
ランプを横並びに配列した第2保留球ランプ46が設けら
れている。また液晶画面41と遊技盤16表面との段差が遊
技球を暫時載置可能なステージ47を形成している。ステ
ージ47は、遊技球が手前に転がるように傾斜しており、
その中央部には溝部48が刻設されている。そして、ステ
ージ47の溝部48に嵌った遊技球は、その下方に設置され
た第2始動手段22に向かって落下するようになってお
り、ステージ47外の遊技球と比較して第2始動手段22へ
の入賞率が良好になる。
【0021】なお、第1実施形態では、便宜上、第1表
示手段43の確定表示態様は2種類の普通図柄「甲」及び
「乙」の組合せを横並びに表示し、「甲・甲」及び「乙
・乙」の組合せを当り態様とし、第2表示手段44の確定
表示態様は12種類の特別図柄「1」〜「12」の3つ
の組合せを横並びに表示し、「1・1・1」などのゾロ
目の組合せを大当り態様とし、大当り態様の中で、「1
・1・1」などの奇数図柄のゾロ目の組合せを確率変動
状態突入用の特別大当り態様、「2・2・2」などの偶
数図柄のゾロ目の組合せを非確率変動状態突入用の普通
大当り態様とする。また第1表示手段43は変動状態から
左右の普通図柄が同時に停止して確定表示し、第2表示
手段44は左・右・中央の順に特別図柄が停止して確定表
示するものとする。そして、第2表示手段44の左右の特
別図柄が停止した段階で「1・*・1」(*は中央の特
別図柄の変動中を意味する)などのように同一の特別図
柄であった場合には、所謂、リーチの発生となり、中央
の特別図柄が確定表示されるまで大当り状態を期待でき
る状態となる。
【0022】そして、第1表示手段43が当り態様を確定
表示した直後に、図3(B)のように第1可変入賞手段
35が作動して第2始動手段22への入賞率が一時的に高ま
る状態を生起し、第2表示手段44が大当り態様を確定表
示すると、図3(A)のように第2可変入賞手段23が作
動して大入賞口49が開口し、遊技球が著しく入賞し易い
大当り状態が生起する。なお、大入賞口49内には、所
謂、Vゾーンと呼ばれる特別入賞口50が設けられてい
る。
【0023】また第1可変入賞手段35の拡大動作には、
非確率変動状態での第1拡大動作と確率変動状態での第
2拡大動作とがある。第1拡大動作は第1表示手段43が
当り態様を確定表示した直後から所定時間(例えば、0.
5秒)経過するか、或いは所定数(例えば、3発)の遊
技球が入賞するまで拡大状態を維持し、その後、図2の
ような元の状態に戻る。一方、第2拡大動作は第1拡大
動作よりも拡大状態を長時間(例えば、2.5秒)継続す
る点と、拡大動作を2回ワンセットで行なう点が異なっ
ており、第1拡大動作と比較して遊技球が第2始動手段
22に極めて入賞し易くなるように設定されている。
【0024】そして、本発明の主要構成要素である確定
表示タイミング報知手段Aは、所定条件下で、第1表示
手段43が変動状態であるときに、第1表示手段43の確定
表示タイミングを遊技者に報知する手段である。すなわ
ち、第1表示手段43が当り態様を確定表示した直後に第
1可変入賞手段35は作動するから、第1表示手段43の確
定表示タイミングを報知するというのは第1可変入賞手
段35が作動する可能性のあるタイミングを報知すること
をいい、そのタイミングに合わせた発射操作ができれば
その分だけ遊技者に有利な状況が生まれる。確定表示タ
イミング報知手段Aは、このようなタイミングの合わせ
方を容易にするものであって、例えば、遊技球の発射か
ら第1可変入賞手段35への平均到達時間をt秒とした場
合、第1表示手段43が確定表示するt秒前であることを
遊技者に報知することを主たる機能としている。なお、
t秒は概ね5秒程度でよいが、適宜設定を変更してもよ
い。
【0025】また、確定表示タイミング報知手段Aは、
電源投入後であれば常に作動するのではなく、所定条件
を満たしたときにだけ作動するようにし、この作動状態
をしばらく継続させることにより遊技者に有利な遊技状
態(以下、報知作動状態と称する)を生起することがで
きる。したがって、本発明を適用すると、パチンコ機1
の遊技状態には、通常状態、確率変動状態、大当り状態
など、従来からある遊技状態を、報知作動状態及び非報
知作動状態に分けることができる。換言すると、従来か
らある上記3つの遊技状態は、第1表示手段43の確定表
示タイミングが報知される状態と、報知されない状態と
に分けられる。なお、確定表示タイミング報知手段Aが
作動する所定条件については後述する。
【0026】また、確定表示タイミング報知手段Aは、
第1表示手段43の確定表示タイミングを遊技者に報知す
るため、遊技者の五感に対して認識させることができれ
ばよいが、五感の中でも特に視覚、聴覚、触感のうち少
なくともいずれか一つに対して認識させる方法が最適で
あると考えられる。そして、パチンコ機1 の上記構成か
ら考慮すると、視覚的な確定表示タイミング報知手段A
としては液晶画面41や各種電飾部材(サイドランプ26,2
7等)、聴覚的な確定表示タイミング報知手段Aとして
はスピーカ6 、触感的な確定表示タイミング報知手段A
としてはハンドル10等の利用が考えられる。なお、ここ
で挙げた確定表示タイミング報知手段Aとして利用する
構成要素は、一般的なパチンコ機に具備されているもの
であるが、上記以外のものを利用することはもちろん、
図1及び図2で示さなかったもの、例えばパチンコ機1
の前方から視認できる箇所に設置される構成要素であっ
て、前後、左右、上下などに動作可能な立体物、確定表
示タイミング報知手段A専用の液晶画面又は電飾部材
(電球、LED等)や、上記スピーカ6 とは別体のスピ
ーカなどが考えられるが、ここでは説明を省略する。
【0027】以下、確定表示タイミング報知手段Aの動
作を液晶画面41、各種電飾部材、スピーカ6 、ハンドル
10に分けて説明する。
【0028】液晶画面41が確定表示タイミング報知手段
Aとして機能する場合、液晶画面41の所定の表示領域に
報知態様を表示したり、液晶画面41の所定の表示領域の
色彩又は光量を変化させたりすることなどにより、第1
表示手段43の確定表示タイミングを報知することが考え
られる。より具体的に言うと、液晶画面41の所定の表示
領域に報知態様を表示するというのは、第1表示手段43
又は第2表示手段44の背景部分、即ち普通図柄及び特別
図柄が表示されていない部分に、文字情報(例えば、
「CHANCE」、「打て」、「OPEN」など)やキャラクターを
所定時間表示すること、或いは予め表示されているキャ
ラクターの所定動作又は他のキャラクターへの変化、若
しくはキャラクターと共に吹き出し中に文字情報を表示
することや、数字を表示してカウントダウンすることな
どが考えられる。また液晶画面41の所定の表示領域の色
彩又は光量を変化させるというのは、第1表示手段43の
普通図柄「甲」及び「乙」若しくは前記普通図柄の背景
部分又は第2表示手段44の背景部分などの色彩又は光量
を変化させることなどが考えられる。なお、ここで挙げ
たのは液晶画面41を確定表示タイミング報知手段Aとし
て機能させるための例であり、これらに限定する訳では
なく適宜変更をしてもよい。
【0029】また、液晶画面41が確定表示タイミング報
知手段Aとして機能するか否かに関係なく、第1表示手
段43の表示態様の変動表示動作(より詳しくは変動時
間)として報知作動状態特有の変動表示動作を設定して
もよい。例えば、通常状態及び大当り状態での変動表示
動作は、30,35,40,45,50秒の5種類、確率変動状態
での変動表示動作は、5,6,7,8,9秒の5種類とした
場合、報知作動状態での変動表示動作は、30.5,35.5,
40.5,45.5,50.5秒の5種類、或いは1種類(例えば、3
0.5秒)に設定してもよい。
【0030】次に、各種電飾部材が確定表示タイミング
報知手段Aとして機能する場合について説明する。ここ
でいう電飾部材とは、電球又はLED(発光ダイオー
ド)などの発光部材を構成要素として含み、かつ、パチ
ンコ機1 の前面又は遊技盤16の一部領域(ガラス扉3 の
ガラス部分3aから見える領域)に設置されているものを
いう。そして、従来からパチンコ機1 が具備している各
種電飾部材は、本来的機能が視覚的演出用のもの(以
下、第1種電飾部材と称する)と、各種情報の報知用の
もの(以下、第2種電飾部材と称する)とに大別でき
る。すなわち、図1及び図2で示した電飾部材でいう
と、第1種電飾部材は、大当りランプ9 、サイドランプ
26,27、アンダーランプ28,29、電飾風車30,31及びオー
バーランプ36、であり、第2種電飾部材は払出ランプ3
7、補給切れランプ38、エラーランプ39、皿満杯ランプ4
0、第1保留球ランプ45及び第2保留球ランプ46であ
る。なお、確定表示タイミング報知手段Aとして機能す
る電飾部材に関しては、第1電飾部材と第2電飾部材と
に分けて説明するが、「第1電飾部材」又は「第2電飾
部材」と記載していても、これらの電飾部材のうち少な
くとも一つが確定表示タイミング報知手段Aとして機能
すればよく、必ずしもその全ての電飾部材が確定表示タ
イミング報知手段Aとして機能するという意味ではな
い。
【0031】第1種電飾部材の本来的機能は、第2表示
手段44の表示状態に対応した点滅パターンで点滅してパ
チンコ機1 の遊技状態を視覚的に演出することである。
第2表示手段44の表示状態には、第2表示手段44が表示
態様を変動させてから非リーチ態様を確定表示するまで
の間又は変動開始からリーチが発生するまでの間の変動
表示動作を表示する通常変動状態、リーチが発生してか
ら中央の特別図柄が確定表示されるまでの変動表示動作
を表示するリーチ変動状態、第2表示手段44の表示態様
が未変動である未変動状態、大当り状態において第2表
示手段44の表示領域に各種情報(ラウンド数、大入賞口
49への入賞数、特別入賞口50への入賞の有無など)を表
示する大当り表示状態などがある。そして、第1種電飾
部材は、第2表示手段44の各表示状態に対応した点滅パ
ターンが予め設定されている。例えば、第1種電飾部材
の点滅パターンを、便宜上、通常変動状態での第1点滅
パターン、リーチ変動状態での第2点滅パターン、未変
動状態での第3点滅パターン、大当り表示状態での第4
点滅パターンなどとする。なお、各点滅パターンは、第
1種電飾部材ごとに適宜設定されており、第1点滅パタ
ーン〜第4点滅パターンのうちいずれかが、消灯状態で
あるか、若しくは他の点滅パターンと同一であってもよ
い。例えば、大当りランプ9 の場合、第4点滅パターン
のみ設定されており、第1点滅パターン〜第3点滅パタ
ーンは消灯状態である。また第1種電飾部材の点滅パタ
ーンは、視覚的演出用の点滅パターンであれば第1点滅
パターン〜第4点滅パターンに限定されるわけではな
く、適宜設定されているものとする。
【0032】そして、第1種電飾部材が確定表示タイミ
ング報知手段Aとして機能する場合、第1点滅パターン
〜第4点滅パターンの他、報知点滅パターンを設定す
る。報知点滅パターンは、第1表示手段43が確定表示す
るt秒前であることを遊技者に報知することができれば
如何なる点滅パターンでもよい。例えば、報知点滅パタ
ーンとしては、第1表示手段43の表示態様変動中に確定
表示のt秒前に点灯又は点滅を開始し、確定表示と共に
消灯するパターンや、第1表示手段43の表示態様変動中
に確定表示のt秒前に消灯し、確定表示と共に点灯する
パターン、主たる点滅パターンを遊技状態に対応した第
1点滅パターン〜第3点滅パターンとし、確定表示のt
秒前から確定表示まで点灯若しくは点滅又は消灯させる
パターンなどでよい。
【0033】一方、第2種電飾部材は、賞品球払出ラン
プ37、賞品球補給切れランプ38、エラーランプ39、皿満
杯ランプ40、第1保留球ランプ45、第2保留球ランプ46
であり、夫々本来的機能が異なる。賞品球払出ランプ37
は、正常に賞品球の払い出しが行なわれていることを点
灯して報知する。賞品球補給切れランプ38は、各種入賞
口への入賞により払出されるべき賞品球が後述する払出
カセット59(図4)に補給されていないために、賞品球
の払出しが不可能なエラー状態であること点灯して警告
する。皿満杯ランプ40は、払出されるべき賞品球が補給
されているにも関わらず、上皿5 及び下皿11が遊技球で
満杯になっているために、賞品球の払出しが不可能なエ
ラー状態であることを点灯して警告する。エラーランプ
39は、上記以外のエラー状態であることを点灯して警告
する。また第1保留球ランプ45又は第2保留球ランプ46
は、第1表示手段43又は第2表示手段44の変動中に、第
1始動手段20,21又は第2始動手段22が検出した遊技球
の個数を点灯数でもって遊技者に報知するものであり、
最大4個まで点灯する。すなわち、パチンコ機1 は、第
1始動手段20,21又は第2始動手段22の遊技球検出信号
に基づく第1可変入賞手段35又は第2可変入賞手段23の
作動・非作動に関する抽選処理結果を夫々最大4個まで
保留しておき、第1表示手段43又は第2表示手段44の確
定表示後に、順次第1表示手段43又は第2表示手段44に
出力していく。
【0034】このように、第2種電飾部材は、従来から
点灯することにより、各種エラー状態であることや、正
常な払出しが行なわれているという情報並びに保留球数
を遊技者に報知するものである。そして、第2種電飾部
材の本来的機能が上記のように設定されている場合、第
2種電飾部材の報知点滅パターンとして第1表示手段43
が確定表示するt秒前から点滅し、確定表示と共に消灯
させることなどが考えられる。なお、第2種電飾部材の
場合は、確定表示タイミング報知手段Aとして単独で採
用することは十分に可能であるが、本来的機能が重要な
ため、液晶画面41、スピーカ6 、ハンドル10及び/又は
第1種電飾部材などとの併用が望ましい。
【0035】また、確定表示タイミング報知手段Aとし
て機能する電飾部材に関しては、図1及び図2に示した
各種種電飾部材に限定する訳ではなく、本体枠2 の前
面、遊技盤16の表面(開閉板4 などで隠された部位を含
む)、液晶表示装置19の装飾部42、第1始動手段20,2
1、第2始動手段22、第1可変入賞手段35、第2可変入
賞手段23など、パチンコ機1 の前方に座した遊技者が点
灯又は点滅を認識可能な部位に設けた電飾部材であれば
よい。また、第1種電飾部材又は第2種電飾部材に本来
的機能の他、確定表示タイミング報知手段Aとして機能
させるのではなく、確定表示タイミング報知手段A専用
の電飾部材を設置するようにしてもよい。さらに確定表
示タイミング報知手段Aとして機能する電飾部材は、各
種電飾部材のうち1つの電飾部材に限定する訳ではな
く、複数の電飾部材を採用してもよい。
【0036】次に、スピーカ6 が確定表示タイミング報
知手段Aとして機能する場合について説明する。スピー
カ6 は、図1のように、パチンコ機1 の上皿5 の下方に
設けられ、第1種電飾部材と同様に、第2表示手段44の
表示状態などに対応した聴覚的演出効果を奏するものと
して従来から知られている。すなわち、スピーカ6 から
出力される音声としては、第2表示手段44の通常変動状
態での第1バックミュージック、リーチ変動状態での第
2バックミュージック、大当り表示状態での第3バック
ミュージック、非遊技状態時に液晶画面41に出力される
デモ映像に対応した第1効果音、第2始動手段22への入
賞時の第2効果音、第2表示手段44の特別図柄停止時の
第3効果音、第2表示手段44でリーチが発生した時の第
4効果音などが設定されている。
【0037】そして、スピーカ6 が確定表示タイミング
報知手段Aとして機能する場合、上記音声の他に、第1
表示手段43が確定表示するt秒前に報知音声を発するよ
うにすればよい。報知音声としては、遊技者が認識でき
る程度の音量があればよく、「ピッ」や「打て」などで
もよいし、他の適当な音声を適宜設定するとよい。
【0038】次に、ハンドル10などが確定表示タイミン
グ報知手段Aとして機能する場合について説明する。こ
こでは、第1表示手段43の確定表示タイミングを触感的
に遊技者に認識させるため、ハンドル10を機械的に振動
させることが考えられる。例えば、本願出願人による特
許02992437号公報に記載の発明は、機械的な振
動によって大当り状態等を遊技者に知らせることができ
る弾球遊技機の発射用操作装置(ハンドル10)であり、
このような機械的な振動を、第1表示手段43の確定表示
タイミングを報知するために利用すればよい。なお、触
感的な確定表示タイミング報知手段Aとしては、ハンド
ル10を機械的に振動させることに限定する必要はなく、
例えば、遊技者が右手でハンドル10操作することを考慮
すると、左手で触れることができる箇所(例えば、図1
の本体枠2 の前面、上皿5 、下皿11など)に確定表示タ
イミング報知手段A専用の図示外の振動部材を設置する
ことなどが考えられる。
【0039】次に、第1実施形態に係るパチンコ機1 の
制御系について説明する。図4はパチンコ機1 の裏面概
略構造を示している。パチンコ機1 の遊技盤16の裏面に
は、略中央の主制御手段51と、中継制御手段52、払出制
御手段53、表示態様制御手段54、ランプ制御手段55、音
声制御手段56、発射制御手段57などの副制御手段とが別
基板で構成されており、その他、賞品球貯留用タンク5
8、賞品球払出カセット59、賞品球補給レール60などが
配設されている。
【0040】このように、パチンコ機1 の裏面には各種
制御手段が設置されており、図5に示すような制御回路
が構成されている。同図のように、主制御手段51は、遊
技プログラムなどの固定データを格納しているROM51
a、前記遊技プログラムに従って各種演算処理を実行す
るCPU51b(又はMPU)、可変データの書込み領域
で、かつ、CPU51bの作業領域として使用されるRA
M51c、外部と信号の送受信を行なうI/Oポート51dな
どを備え、CPU51bとROM51a,RAM51c,I/Oポー
ト51dとの間にはデータバスなどにより情報伝達経路が
構築されている。またI/Oポート51dには中継制御手
段52、払出制御手段53、表示態様制御手段54、ランプ制
御手段55、音声制御手段56、発射制御手段57などの副制
御手段が接続されており、各副制御手段には各々が主制
御手段51からの制御信号に従って動作制御する構成要素
が接続されている。
【0041】この制御回路では、第1始動手段20,21等
の遊技球検出信号は中継制御手段52を介して主制御手段
51に送信される。中継制御手段52は、第1始動手段20,2
1、第2始動手段22、普通入賞口24,25、大入賞口49及び
特別入賞口50(Vゾーン)などの遊技球検出信号を受信
して主制御手段51に送信すると共に、主制御手段51から
の制御信号に基づいて第1可変入賞手段35及び第2可変
入賞手段23の動作を制御している。例えば、パチンコ機
1 には、第1始動手段20,21や普通入賞口24,25のよう
に、複数箇所に設けられているが、夫々同一の作用を奏
するものが設置されており、中継制御手段52は、これら
複数箇所から送信される検出信号を検出箇所の区別がな
いように主制御手段51に送信する。また第2始動手段22
及び大入賞口49並びに特別入賞口50の入賞信号を区別し
て主制御手段51に送信する。払出制御手段53は、主制御
手段51から送信される制御信号に基づいて、所定数の賞
品球を払出すように、払出カセット59を制御し、払出し
が不可能なエラー状態が発生すると、主制御手段51にエ
ラー信号を送信する。なお、他の副制御手段に関しては
確定表示タイミング報知手段Aに関連があるので後述す
る。
【0042】そして、主制御手段51は、第1抽選手段、
第2抽選手段、第1変動動作選択手段、確率変動状態発
生手段などとして機能する他、本発明の主要構成要素で
ある報知作動状態発生手段及び前記報知作動状態発生手
段に関連する処理手段として機能し、これらの手段はR
OM51a内の遊技プログラムに書き込まれている処理手
順に従って、CPU51bが各種演算処理を実行すること
により機能する。
【0043】具体的には、前記第1抽選手段又は前記第
2抽選手段の処理工程は、第1始動手段20,21又は第2
始動手段22の遊技球検出信号がI/Oポート51dに入力
されると、CPU51bがROM51a内の抽選プログラム
(乱数列作成プログラム等)に従って、第1可変入賞手
段35又は第2可変入賞手段23を作動させるか否か判定す
る処理工程である。また前記第1変動動作選択手段の処
理工程は、前記第1抽選手段の処理工程と共に実行さ
れ、ROM51a内の前記第1変動動作記憶領域から第1
表示手段の変動時間に関する一の情報を選択し、第1表
示手段43の表示態様の変動時間を決定する処理工程であ
る。また前記確率変動状態発生手段の処理工程は、前記
第2抽選手段により第2可変入賞手段23を作動させる、
即ち大当り状態を発生させるという判定が為された際
に、当該大当り状態終了後に確率変動状態を発生させる
か否か判定する処理工程である。
【0044】前記報知作動状態発生手段は、第2始動手
段22の遊技球検出結果に基づいて、報知作動状態を発生
させるか否かの抽選を行ない、この抽選結果によって報
知作動状態を生起し、所定の終了条件に基づいて報知作
動状態を終了させる手段である。ここでいう報知作動状
態とは、作動状況条件を満たせば確定表示タイミング報
知手段Aが100%の確率で作動する状態をいい、作動状
況条件は報知作動状態においてどのような状況が成立す
ると確定表示タイミング報知手段Aが作動するかという
条件である。このように前記報知作動状態発生手段はパ
チンコ機1 の遊技状態の一つである報知作動状態を発生
させる手段であるから、パチンコ機1 全体を制御する主
制御手段51に前記報知作動状態発生手段として機能させ
ることが望ましい。
【0045】また、前記報知作動状態発生手段が行なう
抽選としては、常に一定の抽選確率(例えば、1/500)
で行なうことや、所定条件に基づいて前記抽選確率を高
低変化(例えば、1/500から1/100に変化)させることな
どが考えられる。ここでいう所定条件は適宜設定すれば
よく、例えば、第2表示手段44の表示態様変動回数が前
回大当り状態終了後(電源投入後、大当り状態が未発生
であれば電源投入時)から計数して所定値(例えば、100
0回)を超過することなどが考えられる。
【0046】また、第2始動手段22が遊技球を検出する
と、当該検出信号に基づいて、主制御手段51は前記第2
抽選手段及び前記報知作動状態発生手段として機能し、
第2可変入賞手段23の作動・非作動を抽選すると共に、
報知作動状態を発生させるか否かの抽選を行なう。従っ
て、前記第2抽選手段の抽選結果を前記報知作動状態発
生手段の抽選に採用するようにしてもよい。例えば、第
2抽選手段としては、従来から乱数を用いて第2可変入
賞手段23の作動・非作動などを抽選するものが知られて
いるが、この場合には、第2始動手段22の遊技球検出結
果に基づいて所定数の数値(例えば、0〜499)の中か
ら一の数値を任意に選択し、この選択された数値が所定
の数値(例えば、0及び1)となれば「大当り」と判定
し、「大当り」に該当する数値とは別の所定の数値(例
えば、2)となれば報知作動状態を発生させる。さら
に、前記報知作動状態発生手段の抽選確率を変化させる
場合には、前記所定の数値を、例えば、2のみから2,1
02,202,302,402等の複数の数値に書替える。
【0047】一方、報知作動状態の終了条件としては、
第2表示手段44の表示態様変動回数が報知作動状態の発
生時から計数して所定値(例えば、100回)となること
とし、この他にも第2表示手段44が所定の表示態様(例
えば、「7・7・6」など)を報知作動状態の発生時から
計数して所定回数(例えば、1回)確定表示することな
どが考えられる。後者については第2実施形態で説明す
る。また作動状況条件は、報知作動状態において第1表
示手段43が変動状態であることとする。なお、報知作動
状態の発生条件、終了条件及び作動状況条件は、適宜変
更可能であり、この変更例に関しては後述する。
【0048】このように、第2始動手段22の遊技球検出
結果に基づいて報知作動状態が生起し、第2表示手段44
の表示態様変動回数が報知作動状態の発生時から計数し
て所定値(例えば、100回)となることを条件に報知作
動状態を終了させることとすると、例えば、報知作動状
態において大当りを引き当てても、報知作動状態は終了
せず、当該大当り状態及びその終了後でも継続するよう
にしてもよい。また当該大当りが確率変動状態突入用の
特別大当りであれば、その終了後における遊技状態は、
確率変動状態で、かつ、報知作動状態となる。
【0049】また前記報知作動状態発生手段に関連する
処理手段とは、前記報知作動状態発生手段が作動するに
際し、報知作動状態の発生条件又は終了条件となる計数
値又は判定結果などを割出す手段である。ここでは終了
条件が第2表示手段44の表示態様変動回数であるから、
その数値を計数する変動回数計数手段ということにな
る。そして、前記変動回数計数手段は、主制御手段51か
ら表示態様制御手段54への前記第2抽選手段の抽選結果
に関する制御信号の送信回数又は前記第2抽選手段の抽
選回数などを計数して第2表示手段44の表示態様変動回
数とみなすようにしてもよい。なお、前記報知作動状態
発生手段に関連する処理手段は、報知作動状態の発生条
件又は終了条件に追従して変更されるものであり、この
変更例に関しては後述する。
【0050】次に、主制御手段51の動作に関して、図6
のフローチャートを用いて説明する。図6は主制御手段
51の処理工程を示しており、例えば2msecごとに1回実
行される。まずステップ(以下、Sと称する)100では
RAMエラーの確認をし、RAMエラーがなければS12
0に進み、電源投入時やRAMエラーがあるときにはS1
10に進んでRAM51cに初期データをセットしてからS1
20に進む。S120ではCPU51bがI/Oポート51dの入
力信号の有無を確認し、入力信号が有ればS130に進
み、無ければS100に戻る。S130では第1抽選処理が行
なわれる。
【0051】すなわち、S130ではI/Oポート51dに第
1始動手段20,21からの遊技球検出信号があり、かつ、
第1保留球ランプ45の点灯数が3個以下であることをC
PU51bが確認したのち、前記第1抽選手段及び前記第
1変動動作選択手段が作動し、第1可変入賞手段35の作
動・非作動及び第1表示手段の表示態様変動時間が決定
され、当該決定事項に関する情報がRAM51c内に書き
込まれる。
【0052】そして、S140に進むと、CPU51bがI/
Oポート51dの入力信号を確認し、第2始動手段22から
の遊技球検出信号があればS150に進み、無ければS210
に進む。S150では第2保留球ランプ46の点灯数を確認
し、点灯数が3個以下であればS160に進み、点灯数が
4個であればS210に進む。具体的には、前記第2抽選
手段の判定結果に関する情報を最大4つまで格納できる
RAM51c内の記憶領域の空き容量を確認する。そし
て、S160では前記第2抽選手段が作動し、第2可変入
賞手段23を作動させるか否か、即ち大当り状態を作動さ
せるか否か及びリーチを発生させるか否かなどが判定さ
れ、CPU51bが当該判定結果をRAM51cに書き込んで
S170に進む。S170では遊技状態の確認が為され、非報
知作動状態であればS180に進み、報知作動状態であれ
ばS220に進む。S180では前記報知作動状態発生手段が
報知作動状態を発生させるか否か判定し、肯定判断であ
ればS190に進み、否定判断であればS210に進む。S19
0では第2表示手段44の変動回数をリセットしてS200に
進み、報知作動状態をONにする。すなわち、S200で
は第1保留球ランプ45が点灯しているか否か、換言する
と前記第1抽選手段の判定結果に関する情報がRAM51
c内の記憶領域に格納されているか否かが確認され、点
灯していれば報知作動状態ONに該当する制御信号がR
AM51cに書き込まれると共に、S130で得られた通常状
態等での第1表示手段43の変動時間を報知作動状態での
変動時間に書替える。一方、S170からS220に進んだ場
合、第2表示手段44の表示態様変動回数の計数値に1を
加算、即ちCPU51bがRAM51c内に記憶されている報
知作動状態の発生時からの前記第2抽選手段の抽選回数
(第2表示手段44の表示態様変動回数)に1を加算して
S230に進む。S230では第2表示手段44の変動回数が所
定値(例えば、100回)となっているか否かが確認さ
れ、否定判断であればS200に進み、肯定判断であれば
S240に進む。S240では報知作動状態ONに該当する制
御信号をRAM51cから削除してS210に進む。S210で
は第1表示手段43又は第2表示手段44が未変動状態であ
るか否か確認され、未変動状態であれば出力待ちの最先
の制御信号が副制御手段に出力され、主制御手段51によ
る処理工程の1サイクルが終了する。
【0053】すなわち、図6では、S180〜S200での処
理工程が前記報知作動状態発生手段による報知作動状態
を発生させるか否かの処理工程に該当し、S220〜S240
の処理工程が前記報知作動状態発生手段による報知作動
状態を終了させるか否かの処理工程に該当する。
【0054】次に、確定表示タイミング報知手段Aに関
連のある表示態様制御手段54、ランプ制御手段55、音声
制御手段56、発射制御手段57について説明する。
【0055】表示態様制御手段54は、図7のように、R
OM54a,CPU54b,RAM54c,I/Oポート54dを備え
ている。ROM54aには、第1表示手段43及び第2表示
手段44の確定表示態様に関する情報を記憶している第1
確定表示態様記憶領域54e及び第2確定表示態様記憶領
域54fや、第1表示手段43及び第2表示手段44の変動表
示動作に関する情報を記憶している第1変動動作記憶領
域54g及び第2変動動作記憶領域54hなどがある。またC
PU54bは、第1表示手段43及び第2表示手段44の確定
表示態様を選択する第1確定表示態様選択手段54i及び
第2確定表示態様選択手段54j、第2表示手段44の変動
表示動作を選択する第2変動動作選択手段54kなどとし
て機能する。またRAM54cには、第1表示手段43及び
第2表示手段44の確定表示態様を選択する際に使用する
第1確定表示態様選択領域54l及び第2確定表示態様選
択領域54m、第2表示手段44の変動表示動作を選択する
際に使用する第2変動動作選択領域54nなどがある。
【0056】そして、CPU54bは、I/Oポート54dを
チェックして主制御手段51からの制御信号、即ち第1可
変入賞手段35の作動・非作動、第1表示手段43の変動時
間、第2可変入賞手段23の作動・非作動などの制御信号
を確認すると、ROM54aの上記記憶領域54e〜54hから
情報を読み出して作業領域であるRAM54c内の選択領
域54l〜54nを使用して第1表示手段43又は第2表示手段
44の確定表示態様及び第2表示手段44の変動表示動作
(リーチパターン等)を決定し、第1表示手段43又は第
2表示手段44に出力する。
【0057】例えば、主制御手段51からの制御信号が第
1可変入賞手段35の作動に該当する信号であれば、第1
確定表示態様選択手段54iは第1確定表示態様記憶領域5
4eから「甲・甲」及び「乙・乙」の当り態様に相当する
情報を読出し、第1確定表示態様選択領域54lを使用し
て「甲・甲」又は「乙・乙」のいずれか一方の情報を選
択し、非作動に該当する信号であれば、「甲・乙」又は
「乙・甲」のいずれか一方の外れ態様に相当する情報を
選択する。そして、主制御手段51から送信された第1表
示手段43の変動表示動作(変動時間)に関する制御信号
に従って、第1変動動作記憶領域54gから第1表示手段4
3の一の変動表示動作を読出して第1表示手段43に出力
すると共に、表示態様制御手段54で決定された第1表示
手段43の確定表示態様を第1表示手段43に出力する。ま
た、液晶画面41が確定表示タイミング報知手段Aとして
機能する場合、第1変動動作記憶領域54gに格納されて
いる報知作動状態での変動表示動作が出力されると、確
定表示のt秒前に報知態様等が液晶画面41の所定の表示
領域に出力されるようになっている。
【0058】なお、第1表示手段43の変動表示動作に関
しては、液晶画面41のみが確定表示タイミング報知手段
Aとして機能するのであれば、表示態様制御手段54にお
いて決定してもよいが、他の構成要素(電飾部材等)が
確定表示タイミング報知手段Aとして機能する場合、第
1表示手段43の変動時間は確定表示タイミング報知手段
Aの作動タイミングと関連しており、当該変動時間に関
する情報を他の副制御手段に主制御手段51からの一方向
通信で送信するため、主制御手段51において当該変動時
間を決定することが望ましい。
【0059】次に、図8を参照しつつランプ制御手段55
について説明する。図8(A)は第1種電飾部材、図8
(B)(C)は第2種電飾部材の動作表図であり、ラン
プ制御手段55は、主制御手段51からの制御信号の入力を
確認すると、制御信号の判別を行なって同図(A)
(B)(C)のように各種電飾部材の動作を制御する。
【0060】例えば、第1種電飾部材が確定表示タイミ
ング報知手段Aとして機能する場合、図8(A)のよう
に、遊技状態、第1表示手段43及び第2表示手段44の表
示状態に対応して第1種電飾部材の点滅パターンが予め
設定されている。また、報知作動状態において第1表示
手段43が未変動状態で、かつ、第2表示手段44が変動状
態などである場合には、第1種電飾部材は第1点滅パタ
ーン又は第2点滅パターンで点滅しており、このとき第
1始動手段20,21を遊技球が通過することによって第1
表示手段43が変動状態になると、ランプ制御手段55は点
滅パターンを報知点滅パターンに切替える。逆に、報知
作動状態において第1表示手段43が変動状態から未変動
状態になると、報知点滅パターンの終了後、第2表示手
段44が変動状態であれば点滅パターンを第1点滅パター
ン又は第2点滅パターンに、第2表示手段44が未変動状
態であれば点滅パターンを第3点滅パターンに切替え
る。なお、通常状態、確率変動状態、大当り状態、非遊
技状態におけるランプ制御手段55の動作は従来と同様で
あるから、これらの状態については説明を割愛する。
【0061】また、払出ランプ37、エラーランプ39、皿
満杯ランプ40、補給切れランプ38のいずれかが確定表示
タイミング報知手段Aとして機能する場合、図8(B)
のように、動作条件に対応して点灯又は点滅動作が予め
設定されている。第1保留球ランプ45又は第2保留球ラ
ンプ46が確定表示タイミング報知手段Aとして機能する
場合、図8(C)のように、確定表示タイミング報知手
段Aの作動時と非作動時とで動作が異なる。例えば、確
定表示タイミング報知手段Aの非作動時では、従来と同
様に、主制御手段51のRAM51cに記憶されている第1
抽選手段又は第2抽選手段の抽選結果の記憶数に対応し
て点灯し、作動時には、第1保留球ランプ45又は第2保
留球ランプ46の点灯箇所が点滅動作に切り替わる。な
お、第1保留球ランプ45又は第2保留球ランプ46が消灯
状態で、かつ、第1表示手段43が変動状態である場合に
は、第1保留球ランプ45又は第2保留球ランプ46の4つ
ランプを全て点滅させるなど、適宜、点滅箇所を設定す
ることが望ましい。
【0062】次に、図5を参照しつつ音声制御手段56及
び発射制御手段57について説明する。音声制御手段56
は、主制御手段51からの制御信号の入力を確認すると、
制御信号の判別、即ち第2表示手段44の表示状態(リー
チ変動状態や大当り表示状態等)に対応した音声を出力
するのか、第1表示手段43の確定表示タイミングを報知
する報知音声を出力するのかを判別し、スピーカから適
切な音声を出力する。また、発射制御手段57は、ガイド
レール18の基端部に設けられた遊技球発射ハンマー61
(図5)の駆動制御を行なう一方、確定表示タイミング
報知手段Aとしてハンドル10が機能する場合には、ハン
ドル10に内蔵されている振動手段62の振動制御を行な
う。例えば、遊技球の発射時間間隔を制御して、1分間
に打ち出される遊技球の数を100発以下になるように制
御すると共に、報知作動状態においては第1表示手段43
の確定表示タイミングのt秒前に振動手段62の電源スイ
ッチをONにし、第1表示手段43の確定表示と同時にOFF
にする。
【0063】次に、第1実施形態に係るパチンコ機1 の
遊技行程について説明する。なお、パチンコ機1 の遊技
状態が通常状態、確率変動状態及び大当り状態である場
合は、従前のパチンコ機1 と同様の遊技行程であるか
ら、これらの遊技状態に関しては説明を省略する。
【0064】遊技状態が報知作動状態である場合、他の
遊技状態と同様に、上皿5 に遊技球を貯留して遊技球発
射操作用のハンドル10を操作し、遊技球を順次遊技領域
17に打ち出していくと、遊技球は、電飾風車30,31、風
車32,33、図示外の遊技釘、液晶表示装置19などに衝突
しながら遊技盤16の盤面に沿って落下し、第1始動手段
20,21を通過するか、第2始動手段22又は普通入賞口24,
25に入賞するか、或いはいずれにも通過又は入賞せずに
アウト穴34から排出される。なお、普通入賞口24,25に
遊技球が入賞した場合には、遊技球検出信号が主制御手
段51を経由して払出制御手段53に送信され、所定数(例
えば、10発)の賞品球が払い出される。
【0065】そして、遊技球が第1始動手段20,21を通
過すると、第1保留球ランプ45の点灯数が増加し、第1
表示手段43が未変動状態であれば、第1保留球ランプ45
の点灯数が1つ減少するのと同時に第1表示手段43は変
動状態になる。なお、第1表示手段43の変動中に複数個
の遊技球が第1始動手段20,21を通過すると、第1保留
球ランプ45の点灯数は上限を4つとして、通過数に対応
した点灯数となる。そして、遊技者は、ハンドル10のス
トップボタン13を押さえて遊技球の打ち出しを止め、確
定表示タイミング報知手段Aが作動すると、ストップボ
タン13を放して遊技球を数発打ち出す。確定表示タイミ
ング報知手段Aが作動してからt秒後に、第1表示手段
43が確定表示し、第1可変入賞手段35が作動するか否か
が判明する。第1表示手段43が当り態様を確定表示した
場合、その直後に第1可変入賞手段35が図3(B)のよ
うに拡大動作を行ない、遊技領域17に打ち出された遊技
球が第2始動手段22に入賞する確率が高まる。
【0066】なお、第1可変入賞手段35の開閉動作は、
「遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則」に従う
ものとする。例えば、通常状態及び報知作動状態並びに
大当り状態での拡大動作は同一で、最長拡大時間を0.5
秒とし、確率変動状態では、最長拡大時間が2.5秒間
で、これを2回繰り返すものとする。また、最長拡大時
間内に第1可変入賞手段35による第2始動手段22への入
賞数が所定数(例えば、2発)となった場合には、第1
可変入賞手段35は最長拡大時間の経過を待たずに図2の
ような閉状態に戻る。
【0067】そして、遊技球が第2始動手段22に入賞し
た場合、通常状態と同様に、第2表示手段44が変動状態
となり、所定数(例えば、5発)の賞品球が払出され
る。
【0068】一方、第1表示手段43が外れ態様を確定表
示した場合、第1保留球ランプ45の点灯数が1つ以上で
あれば、第1保留球ランプ45の点灯数が1つ減少するの
と同時に第1表示手段43は変動状態になり、遊技者は確
定表示タイミング報知手段Aが作動するまで遊技球の打
ち出しを止め、また第1保留球ランプ45の点灯数がゼロ
であれば、遊技球が第1始動手段20,21を通過するまで
遊技球を発射する。
【0069】そして、遊技者が上記遊技行程を繰り返す
と、通常状態と比較して第2始動手段への遊技球の入賞
率が向上する。また、かかる入賞率は、通常状態及び大
当り状態並びに上記遊技行程を行なわない報知作動状
態、上記遊技行程を行なった報知作動状態、確率変動状
態の順に高くなることが望ましく、第1可変入賞手段35
の拡大動作の設定によっては、通常状態と報知作動状態
との入賞率が僅差にしかならない場合も想定できる。し
たがって、通常状態及び大当り状態での拡大時間を0.5
秒、報知作動状態での拡大時間を0.6秒、確率変動状態
での拡大時間を2.5秒×2などのように、報知作動状態
と通常状態等との第1可変入賞手段35の拡大時間に格差
を設けるようにしてもよい。
【0070】本発明の上記第1実施形態によれば、第1
表示手段43の確定表示タイミングを遊技者に報知するよ
うにしたので、第1表示手段43の確定表示タイミングと
遊技球発射タイミングを同調させ、第1可変入賞手段35
が開閉動作を行なう可能性があるときにだけ遊技球を発
射させるという特殊な遊技方法が容易に実践できる。そ
して、報知作動状態において、上記の遊技行程を繰り返
すと、結果的に第2始動手段22への入賞率が高まり、遊
技者は、通常状態と比較して遊技球の減少を抑えながら
遊技を楽しむことができる。すなわち、報知作動状態が
発生すると、遊興費の消費率を低く抑えつつ、遊技を継
続することができる。そして、報知作動状態の発生時か
ら、第2表示手段44が所定回数変動すると、報知作動状
態は終了し、通常状態又は確率変動状態となる。なお、
報知作動状態において、必ずしも上記遊技行程に沿って
遊技を進める必要はなく、その場合には、従前のパチン
コ機1 と同様の遊技行程となる。
【0071】[第2実施形態]次に、本発明の第2実施
形態について説明する。第2実施形態に係るパチンコ機
1 は、前記報知作動状態発生手段が、確定表示タイミン
グ報知手段Aを作動させるか否かを所定の作動確率で判
定する作動判定手段と、所定条件に基づいて前記作動確
率を高低変化させる確率変化手段とで構成されている点
が特徴となっており、報知作動状態を、前記作動判定手
段の作動確率が高確率である状態と定義した点が第1実
施形態との主たる相違点である。
【0072】すなわち、第1実施形態では、報知作動状
態は作動状況条件を満たせば確定表示タイミング報知手
段Aが100%の確率で作動する状態とし、非報知作動状
態(通常状態、確率変動状態、大当り状態又は非遊技状
態)は確定表示タイミング報知手段Aの作動確率が0%
である状態としたが、第2実施形態における報知作動状
態は、作動状況条件を満たせば確定表示タイミング報知
手段Aが高確率で作動する状態とし、非報知作動状態は
確定表示タイミング報知手段Aが低確率で作動する状態
とする。
【0073】前記作動判定手段は、第1始動手段20,21
の遊技球検出に基づき、前記第1抽選手段が第1可変入
賞手段35の作動・非作動を抽選する際に、確定表示タイ
ミング報知手段Aを作動させるか否かを所定の作動確率
で判定する手段である。前記作動確率としては、0.1,9
9.9%、0.1,50,99.9%、0.1,20,80,99.9%などのよう
に複数種類の作動確率の中に概ね80%以上の高確率及び
数%以下の低確率を含んでいることが望ましい。なお、
前記作動確率は、上述の確率に限定する訳ではなく、超
低確率、低確率、高確率、超高確率などのように複数段
階に設定されていればよく、0%及び/又は100%を含ん
でもよい。
【0074】前記確率変化手段は、第2始動手段22の遊
技球検出結果に基づいて作動し、前記作動判定手段の作
動確率を高低変化させ得る手段である。例えば、ROM
51a内に記憶されている所定数の作動確率の中から前記
確率変化手段の作動前と同一又は異なる一の作動確率を
選択する。すなわち、第2実施形態に係るパチンコ機1
は、第2始動手段22の遊技球検出結果に基づいて、前記
確率変化手段を作動させるか否か判定し、肯定判断が得
られると、前記確率変化手段が作動して、前記作動確率
を高低変化させ得るように構成されている。したがっ
て、第2実施形態では、前記確率変化手段が作動して確
定表示タイミング報知手段Aの作動確率が低確率から高
確率に変化することが報知作動状態の発生条件であり、
前記確率変化手段が作動して作動確率が高確率から低確
率に変化することが終了条件である。
【0075】また、第2実施形態では、第2表示手段44
が所定の表示態様、例えば、「a・a・(a+1)」
(aは特別図柄1〜12のうちのいずれかとする。)な
どのように、リーチ以外で同一の特別図柄を2つ含む組
合せを所定回数(例えば、1回)確定表示することを報
知作動状態の終了条件とする。換言すると、前記確率変
化手段が作動して前記作動確率を高確率から低確率に変
化させた場合、主制御手段51から報知作動状態を終了さ
せたという情報が表示態様制御手段54に送信されると、
表示態様制御手段54は第2表示手段44に前記所定の表示
態様(例えば、「a・a・(a+1)」)を出力する。
【0076】なお、報知作動状態の終了条件となる第2
表示手段44の所定の表示態様が「1・1・1」等の大当
り態様であれば、報知作動状態において大当り状態が所
定回数発生することが報知作動状態の終了条件となる。
【0077】さらに、前記確率変化手段が作動する上述
の所定条件とは別に、第1実施形態と同様の発生条件及
び終了条件を設定してもよい。例えば、前回大当り状態
終了後(大当り状態が未発生であれば電源投入後)から
計数して第2表示手段44の表示態様が所定回数(例え
ば、2000回)変動したときには、前記確率変化手段が作
動確率として高確率を必ず選択するように設定してもよ
い。また、報知作動状態の終了条件としては、前記確率
変化手段が所定条件に基づいて作動し、その作動時に作
動確率を高確率から低確率に変化させる以外に、例え
ば、報知作動状態において大当り状態が所定回数(例え
ば、10回)発生すると、前記確率変化手段が作動して確
定表示タイミング報知手段Aの作動確率を高確率から低
確率に変化させる上限設定(リミッター)を設けてもよ
い。
【0078】次に、第2実施形態での主制御手段51の処
理工程について図9のフローチャートを用いて説明す
る。まず、図9のS300ではRAMチェック処理が行な
われ、RAMエラーがなければS310に進み、電源投入
時やRAMエラーがあるときにはRAM51cに初期デー
タをセットしてからS310に進む。S310ではCPU51b
がI/Oポート51dの入力信号の有無を確認し、入力信
号が有ればS320に進み、無ければS300に戻る。S320
では第2抽選手段が作動するか否か判断され、第2始動
手段22からの遊技球検出信号があり、かつ、第2保留球
ランプ46の点灯数が4つ未満であればS330に進み、第
2始動手段22からの遊技球検出信号がないか、若しくは
第2保留球ランプ46の点灯数が4つであればS350に進
む。S330では前記第2抽選手段による第2可変入賞手
段23の作動・非作動の判定が行なわれ、否定判断が得ら
れるとそのままS340に進み、肯定判断が得られると確
率変動状態を発生させるか否か判定してからS340に進
む。S340では前記確率変化手段を作動させるか否か判
定され、肯定判断であればS350に進み、否定判断であ
ればS370に進む。S350では前記確率変化手段を作動さ
せ、前記作動判定手段の作動確率が変化すればS360に
進み、変化しなければS370に進む。S360では前記作動
確率の書替え処理を行なうと共に、表示態様制御手段54
に所定の表示態様(例えば、「a・a・(a+1)」)
を確定表示する旨の制御信号の送信準備を行なう。S37
0では第1抽選手段が作動するか否か判断され、第1始
動手段20,21からの遊技球検出信号があり、かつ、第1
保留球ランプ45の点灯数が4つ未満であればS380に進
み、第1始動手段20,21からの遊技球検出信号がない
か、若しくは第1保留球ランプ45の点灯数が4つであれ
ばS410に進む。S380では前記第1抽選手段による第1
可変入賞手段35の作動・非作動の判定と、第1表示手段
43の変動動作(非報知作動状態時の変動時間)とが決定
される。S390では前記作動判定手段が作動し、所定の
作動確率で確定表示タイミング報知手段Aの作動・非作
動が判定され、肯定判断であればS400に進み、否定判
断であればS410に進む。S400では確定表示タイミング
報知手段Aの作動に該当する制御信号がRAM51cに書
き込まれると共に、S380で得られた第1表示手段43の
変動動作を確定表示タイミング報知手段Aの作動時の変
動動作(変動時間)に書替える。S410では第1表示手
段43又は第2表示手段44が未変動状態であるか否か確認
され、未変動状態であれば出力待ちの最先の制御信号が
副制御手段に出力されたのち、主制御手段51による処理
工程の1サイクルが終了し、また第1表示手段43及び第
2表示手段44が変動中であればそのまま主制御手段51の
処理工程が終了する。なお、副制御手段については第1
実施形態と同様であるから説明を省略する。
【0079】また、第2実施形態では、前記作動判定手
段の作動確率ごとに確定表示タイミング報知手段Aの報
知方法を設定し、前記作動判定手段の作動確率を遊技者
に報知するようにしてもよい。例えば、スピーカ6 が確
定表示タイミング報知手段Aとして機能する場合には、
前記作動判定手段の所定確率ごとに報知音声を「ピッ」
「ピピッ」「ピピピッ」…のように設定し、電飾部材が確
定表示タイミング報知手段Aとして機能する場合には、
前記作動判定手段の所定確率ごとに報知点滅パターンを
変化させたり、確定表示タイミング報知手段Aとして機
能する電飾部材を、例えば、作動確率が高確率のときに
はサイドランプ26,27、低確率のときにはアンダーラン
プ28,29などと作動確率ごとに変化させたりすることが
考えられる。また液晶画面41が確定表示タイミング報知
手段Aとして機能する場合、色彩又は文字情報若しくは
キャラクターなどで前記作動判定手段の作動確率を報知
することができる。例えば、色彩の場合は第1色から第
1'色に変化させて第1表示手段43の確定表示タイミング
を報知するのが超高確率時、第2色から第2'色に変化さ
せるのが高確率時、…のように前記作動判定手段の作動
確率を報知し、文字情報やキャラクターなどの場合は、
第1表示手段43の確定表示タイミングを報知する文字情
報やキャラクターの色彩や種類などを変化させることに
より前記作動判定手段の作動確率を報知できる。このよ
うに前記作動判定手段の作動確率を報知すると、遊技者
は前記作動判定手段の作動確率に対応した遊技方法を適
宜選択することができ、パチンコ機1 の興趣をより一層
深めることができる。
【0080】第2実施形態の上記構成によれば、確定表
示タイミング報知手段Aの作動確率の設定数に対応して
確定表示タイミング報知手段Aの作動する状態を多様化
させているので、その分だけパチンコ機1 の興趣を深め
ることができる。また電源投入後であれば、前記確率変
化手段の作動に追従して報知作動状態が発生する可能性
があり、何時、報知作動状態が発生するのかという期待
感を遊技者に抱かせることができる。しかも、報知作動
状態の発生後、前記確率変化手段の次回作動時に報知作
動状態が終了する場合もあれば、前記確率変化手段が複
数回作動しても報知作動状態が終了しない場合もあり、
後者の場合、報知作動状態での遊技中に1又は複数回の
大当り状態を発生させることも可能であり、第2実施形
態に係るパチンコ機1 は報知作動状態の長短という興趣
を有する。
【0081】以上、本発明の実施形態につき説明した
が、本発明は上記第1実施形態及び第2実施形態に限定
されることなく種々の変形が可能であり、例えば、図2
では第1可変入賞手段35が第2始動手段22と一体に形成
されているものを示したが、第1可変入賞手段35を第2
始動手段22と別体に形成してもよい。すなわち、第1可
変入賞手段35が第2可変入賞手段23の下方に設けられて
いるものは周知であるから説明を割愛するが、この他、
第1可変入賞手段35を、従来のパチンコ機1 では遊技球
があまり通過しない部位(例えば、遊技領域17の右側部
分、図2で言うと普通入賞口24,25の上方など)に設置
するようにしてもよい。前者の場合は、上記実施形態と
比較して特段の効果は得られないが、後者の場合は、報
知作動状態において確定表示タイミング報知手段Aの作
動時にハンドル10を目一杯回転させることで遊技球を第
1可変入賞手段35の近傍に発射することができ、上記実
施形態のように確定表示タイミング報知手段Aの作動時
までハンドル10のストップボタン13を押しながら待つ必
要がなく、遊技者の手間を省くことができる。
【0082】また、第1実施形態及び第2実施形態で
は、第1表示手段43及び第2表示手段44として液晶画面
41を例に挙げて説明したが、従来から第1表示手段43及
び第2表示手段44が別体に形成されているものも数多く
知られている。例えば、第1表示手段43としては、2つ
のLEDを遊技領域17内の適当な箇所に設置し、一方の
LEDのみが点灯すると「当り」、他方のLEDのみが点
灯すると「外れ」とするツインLEDタイプや、適当な英
数字又は記号を表示可能な7セグLEDを遊技領域17内
の適当な箇所に設置し、7セグLEDの所定の表示態様
(例えば、「3」及び「7」又は「F」)を当り態様、他の表
示態様(「3」及び「7」以外の数字又は「−」)を外れ態様
とする7セグLEDタイプなどが従来から知られてお
り、第2表示手段44としては、回転ドラムタイプやベル
トタイプ、7セグLEDタイプ、多数のLEDから構成
され英数字や絵柄などの特別図柄を表示可能なLEDデ
ィスプレイタイプのものが従来から知られている。そし
て、第1表示手段43及び第2表示手段44が上記構成にな
っている場合でも、第1表示手段43の確定表示タイミン
グを報知することは十分に可能であり、例えば、第1表
示手段43がツインLEDタイプの場合は、2つのLED
の点滅周期をずらすことによって変動表示動作を表示
し、確定表示のt秒前から2つのLEDの点滅周期を同
調させるなどして第1表示手段43の確定表示タイミング
を報知することができる。
【0083】また、報知作動状態の発生条件は、第2始
動手段22の遊技球検出結果に基づく報知作動状態発生手
段による抽選以外に設定してもよく、例えば、第1表示
手段43又は第2表示手段44の変動回数(例えば、1000
回)、外れリーチの発生回数(例えば、100回)、遊技
領域17内に導入された遊技球の個数から払出された賞品
球の個数を差し引いた値(例えば、10000発)、第2表
示手段44の所定の表示態様(例えば、「1・2・3」などの順
目の組合せ)の表示回数(例えば、3回)などの少なく
ともいずれか一つの数値が前回報知作動状態の終了時又
は前回大当り状態の終了時、若しくは前回報知作動状態
又は前回大当り状態が未発生の場合は電源投入時から計
数して所定値を超過することや、第1始動手段20,21又
は普通入賞口24,25の遊技球検出結果に基づいて発生さ
せるか否か抽選することなどが考えられる。第2表示手
段44の所定の表示態様としては、「1・2・3」などの順目の
組合せ以外でもよく、例えば、「1・1・2」又は「2・1・1」
などのリーチ以外で同一の特別図柄を2つ含む組合せ、
「2・1・2」又は「2・3・2」などの外れリーチ態様で中央の出目
が大当りとなる出目と1つずれている組合せなど適宜設
定することが望ましい。
【0084】報知作動状態の終了条件は、第2表示手段
44の変動回数や第2表示手段が所定の表示態様を所定回
数確定表示する以外に設定してもよく、例えば、第1表
示手段43の変動回数(例えば、300回)、外れリーチの
発生回数(例えば、30回)、第1可変入賞手段35による
第2始動手段22への入賞個数(例えば、200回)、第2
表示手段44の所定の表示態様の表示回数(例えば、「1・2
・3」などの順目の組合せの場合は3回、大当り態様の場合
は1回など)などの少なくともいずれか一つが報知作動
状態の発生時から計数して所定値を超過することや、第
1始動手段20,21又は普通入賞口24,25の遊技球検出結果
に基づいて終了させるか否か抽選することなどが考えら
れる。
【0085】また、主制御手段51は、報知作動状態の発
生条件や終了条件に基づいて、前記報知作動状態発生手
段に関連する手段として機能することが適宜要求され
る。前記報知作動状態発生手段に関連する手段として
は、例えば、前記第2抽選手段の抽選回数、即ち第2表
示手段44の表示態様変動回数を計数する変動回数計数手
段、第1可変入賞手段35による第2始動手段22への入賞
個数を計数する可変入賞数計数手段、遊技領域17内に導
入された遊技球の個数を計数する発射数計数手段、賞品
球の払出数を計数する払出数計数手段、第1始動手段2
0,21又は普通入賞口24,25の遊技球検出結果に基づいて
報知作動状態の発生又は終了を抽選する第3抽選手段な
どがその例である。
【0086】なお、発射数計数手段は、図2のガイドレ
ール18の基端部に図示外の発射数カウントセンサを設け
ると共に、ガイドレール18基端部近傍から図1の下部払
出口14に連通している図示外の戻り球通路に図示外の戻
り球数カウントセンサを設け、実際に遊技球が発射され
た個数からガイドレール18の先端に設けられたストッパ
18aにより弾き返されて下部払出口14から排出される遊
技球の個数を差し引いた値(発射数カウントセンサの計
数値から戻り球数カウントセンサの計数値を差し引いた
値)を、遊技領域17内に導入された遊技球の個数として
みなして計数する。また、可変入賞数計数手段は、第2
始動手段22に入賞検出センサを内蔵すると共に、図2の
ように第1可変入賞手段35が非作動時に形成している入
賞路上に遊技球の通過センサを設置し、第2始動手段22
への入賞数から第1可変入賞手段35によらない入賞数を
差し引いた値(入賞検出センサの検出数から通過センサ
の検出数を差し引いた値)を、第1可変入賞手段35によ
る第2始動手段22への入賞数とみなして計数する。
【0087】一方、作動状況条件としては、報知作動状
態において第1表示手段43が変動状態であることが必須
条件として挙げられる。そして、この必須条件の他に、
第2表示手段44が未変動状態であるか否か、第2表示手
段44が通常変動状態であるか否か、第2表示手段44がリ
ーチ変動状態であるか否か、第1可変入賞手段35を作動
させる抽選結果が得られているか否かなどの制限的条件
を適宜設定するようにしてもよい。
【0088】また、作動状況条件は、必須条件と制限的
条件との組合せにより予め複数種類設定することもで
き、所定遊技状態の成立を条件に作動状況条件を変更し
ていくようにしてもよい。例えば、報知作動状態の発生
条件を、前回大当り状態終了後、若しくは電源投入後か
らの第2表示手段44の表示態様変動回数が所定値(例え
ば、750回)を超過した時とし、この段階では、第1表
示手段43が変動状態で、かつ、第2表示手段44が通常変
動状態であることを作動状況条件とする。すなわち、報
知作動状態であっても第1表示手段43又は第2表示手段
44が未変動状態のときや、第2表示手段44がリーチ変動
状態であれば、確定表示タイミング報知手段Aは作動し
ない。そして、報知作動状態の発生から第2表示手段44
の表示態様変動回数が所定値(例えば、250回)を超過
すると、第2表示手段44がリーチ変動状態でも確定表示
タイミング報知手段Aが作動するようにし、さらに報知
作動状態の発生から第2表示手段44の表示態様変動回数
が所定値(例えば、500回)を超過すると、第2表示手
段44が未変動状態でも確定表示タイミング報知手段Aが
作動するようにする。
【0089】また本発明は、パチンコ機1 の機械的構造
や、パチンコ機1 の制御系などの変形はもちろん、アレ
ンジボールや雀球遊技機への適用も可能である。
【0090】
【発明の効果】本発明は前述の如く、第1表示手段の確
定表示タイミングを報知する確定表示タイミング報知手
段が遊技者に有利に作動する報知作動状態と、非作動又
は遊技者に不利に作動する状態とを生起するようにした
ので、弾球遊技機の興趣をより一層向上させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るパチンコ機の正面概略
図である。
【図2】本発明の実施形態に係るパチンコ機1 の遊技領
域を示す図1の要部拡大図である。
【図3】(A)はパチンコ機の第2可変入賞手段23の動
作説明図であり、(B)は第1可変入賞手段の動作説明
図である。
【図4】本発明の実施形態に係るパチンコ機の背面概略
図である。
【図5】本発明の実施形態に係るパチンコ機の制御回路
を示すブロック図である。
【図6】第1実施形態に係るパチンコ機の主制御手段の
処理工程を示すフローチャート図である。
【図7】図5の要部拡大図であり、表示態様制御手段を
示すブロック図である。
【図8】ランプ制御手段の制御内容を示す各種電飾部材
の動作表図である。
【図9】第2実施形態に係るパチンコ機の主制御手段の
処理工程を示すフローチャート図である。
【符号の説明】
A.確定表示タイミング報知手段 1.パチンコ機 6.スピーカ 9.大当りランプ 10.ハンドル 17.遊技領域 18.ガイドレール 19.液晶表示装置 20,21.第1始動手段 22.第2始動手段 23.第2可変入賞手段 24,25.普通入賞口 26,27.サイドランプ 28,29.アンダーランプ 30,31.電飾風車 35.第1可変入賞手段 36.オーバーランプ 37.払出ランプ 38.補給切れランプ 39.エラーランプ 40.皿満杯ランプ 41.液晶画面 43.第1表示手段 44.第2表示手段 45.第1保留球ランプ 46.第2保留球ランプ 49.大入賞口 50.特別入賞口 51.主制御手段 52.中継制御手段 53.払出制御手段 54.表示態様制御手段 55.ランプ制御手段 56.音声制御手段 57.発射制御手段 62.振動手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1始動手段(20),(21)の遊技球検出結
    果に基づいて、第1可変入賞手段(35)の開放又は拡大動
    作の作動抽選結果を確定表示する第1表示手段(43)と、
    第2始動手段(22)の遊技球検出結果に基づいて、第2可
    変入賞手段(23)の開放又は拡大動作の作動抽選結果を確
    定表示する第2表示手段(44)とを有する弾球遊技機にお
    いて、 前記第1表示手段(43)が確定表示するタイミングを予め
    遊技者に報知する確定表示タイミング報知手段(A)と、 前記確定表示タイミング報知手段(A)が遊技者に有利に
    作動する報知作動状態を発生させる報知作動状態発生手
    段とを備え、 前記報知作動状態発生手段は、前記第2始動手段(22)の
    遊技球検出結果に基づいて、報知作動状態を発生させる
    か否か抽選するようにしたことを特徴とする弾球遊技
    機。
  2. 【請求項2】 前記報知作動状態発生手段は、前記確定
    表示タイミング報知手段(A)を作動させるか否かを所定
    の作動確率で判定する作動判定手段と、前記作動確率を
    高低変化させる確率変化手段とを備えていることを特徴
    とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 【請求項3】前記第2表示手段(44)の表示態様変動回数
    を計数する変動回数計数手段とを有し、 前記変動回数計数手段の計数値が所定値となることを条
    件に、前記報知作動状態発生手段を非作動にするか、或
    いは前記確率変化手段により前記作動確率を低確率に変
    化させるようにしたことを特徴とする請求項1又は2に
    記載の弾球遊技機。
  4. 【請求項4】 前記第2表示手段(44)が所定の表示態様
    を所定回数確定表示することを条件に、前記報知作動状
    態発生手段を非作動にするか、或いは前記確率変化手段
    により前記作動確率を低確率に変化させるようにしたこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の弾球遊
    技機。
  5. 【請求項5】 前記第1表示手段(43)の変動表示動作に
    関する情報を予め所定数記憶している第1変動動作記憶
    領域と、 前記第1変動動作記憶領域から一の変動表示動作に関す
    る情報を選択する第1変動動作選択手段とを有し、 前記第1変動動作選択手段は、前記報知作動状態発生手
    段又は確定表示タイミング報知手段(A)の作動に基づい
    て、前記第1変動動作記憶領域から所定の変動表示動作
    に関する情報を選択することを特徴とする請求項1〜4
    のいずれかに記載の弾球遊技機。
  6. 【請求項6】 前記第2可変入賞手段(23)を作動させる
    か否かを抽選する第2抽選手段を有する主制御手段(51)
    と、 前記主制御手段(51)とは別基板構成で、かつ、前記確定
    表示タイミング報知手段(A)に関連した構成要素を制
    御する副制御手段とを備え、 前記主制御手段(51)から前記副制御手段に一方向通信に
    て制御信号を送信するようにしたことを特徴とする請求
    項1〜5のいずれかに記載の弾球遊技機。
  7. 【請求項7】 前記副制御手段は、表示態様制御手段(5
    4)、ランプ制御手段55、音声制御手段(56)又は発射制御
    手段(57)の少なくともいずれか一つであることを特徴と
    する請求項6に記載の弾球遊技機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006149854A (ja) * 2004-11-30 2006-06-15 Aruze Corp 遊技機
JP2006158580A (ja) * 2004-12-06 2006-06-22 Heiwa Corp 遊技機

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JP2006149854A (ja) * 2004-11-30 2006-06-15 Aruze Corp 遊技機
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