JP2003045590A - ランプソケット装置および車両用灯具 - Google Patents

ランプソケット装置および車両用灯具

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JP2003045590A
JP2003045590A JP2001231771A JP2001231771A JP2003045590A JP 2003045590 A JP2003045590 A JP 2003045590A JP 2001231771 A JP2001231771 A JP 2001231771A JP 2001231771 A JP2001231771 A JP 2001231771A JP 2003045590 A JP2003045590 A JP 2003045590A
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socket
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mounting hole
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JP2001231771A
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English (en)
Inventor
Hiroyoshi Takanishi
宏佳 高西
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Toshiba Lighting and Technology Corp
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Harison Toshiba Lighting Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 BA型など本体側面からピンなどの係止用突
起を突出した口金を備えたランプを、装着作業が容易に
行え、かつ、確実に装着することができる機械的および
電気的な接続を確実にしたランプソケット装置およびこ
のソケット装置を用いた車両用灯具を提供することを目
的とする。 【解決手段】 発光源4を封装したバルブ2の端部に、
側面から一対の係止用突起P,Pを突出するとともに本
体31の底面および側面に端子部35,36を形成した
口金3を設けてなるランプ1と、電気絶縁性材料で形成
された基体51が上記ランプ1の口金3部を受容するラ
ンプ装着孔53を有し、このランプ装着孔53に上記ラ
ンプ1の口金3を軸方向に装着して係止用突起P,Pを
装着孔周壁に形成した係合部66に係止できるとともに
ランプ1または基体51を回動し軸方向に引離すことに
より係合部66から係止用突起P,Pの係止を解くこと
ができるソケット5とを備えているランプソケット装置
およびこのソケット装置を用いた車両用灯具である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、BA型などの本
体側面からピンなどの一対の係止用突起を突出した口金
を有するランプのソケット装置およびこのランプソケッ
ト装置を用いた前照灯などの車両用灯具に関する。
【0002】
【従来の技術】電球や放電ランプなどの管球は、バルブ
の端部に設けられた口金部をソケットに装着してランプ
の保持と電気的な接続を行わせ点灯するようにしてい
る。
【0003】この口金の種類としては数多くあるが、大
きく分けると捩込み式と差込み式とがあり、たとえば自
動車などの車両や電光表示板など常時振動が加わったり
衝撃を受けるものにおいては、上記捩込み式口金の場合
は緩みが生じ易く、接触不良による点滅が生じるなど安
定したランプの点灯が行えないため差込み式の口金が用
いられ、しかも、単にソケットに差込む構造のものでは
なく口金のシェル側面にピンが設けられたBA型などの
口金が用いられている。
【0004】たとえば図7は、このBA型の口金Kをバ
ルブBの端部に接着剤を介し接合したランプLおよびこ
のランプLの口金Kを受容するソケットSを備えた自動
車の尾灯を示す要部の縦断面図であって、口金Kはシェ
ルK1側面の対称した位置に突出する係止用突起として
ピンP,P(他方は裏面側で見えない。)が設けられ、
一方、ソケットSは、合成樹脂などの電気絶縁性物質か
らなる円筒状の基体S1内に、金属板製の円筒状をなす
受金S2を収容したものからなる。
【0005】この受金S2は軸方向に上記ピンPの外径
より少々大きい幅で略J字形に切欠したピンPの案内溝
S3が一対(他方は裏面側で見えない。)形成されてい
る。また、図中、S4は端子部材、S5はこの端子部材
S4を押圧するスプリング、S6,S7は上記受金S2
と端子部材S4に接続した給電線、K2は口金K頂部の
半田などのろう材で形成した端子部、Rは反射鏡であ
る。
【0006】上記ランプLの口金KをソケットSに装着
するには、口金Kの側面から突出するピンP,Pをソケ
ットS受金S2の案内溝S3に合わせ、ランプL側のバ
ルブBを押圧してピンP,Pを案内溝S3に沿って押し
込んでいくとともに右方に捩込み押力を弱めると口金K
頂部の端子部K2に当接している端子部材S4を押圧す
るスプリングS5の反発力により軸方向に戻り、ピン
P,Pは案内溝S3先端の凹所S8内に係止される。
【0007】上記ランプLは、図示しない電源からスイ
ッチ、給電線S6,S7を介し受金S2と端子部材S4
とに通電すると、シェルK1と端子部K2に給電されバ
ルブB内に配設したフィラメントFが発光し点灯する。
【0008】そして、フィラメントFが寿命に至り断線
したランプLをソケットSから外す際は、バルブBを掴
み装着時とは反対方向に押圧してピンP,Pを受金S2
の凹所S8から脱出させてから左方向に捩じり引き戻す
ことにより、ピンP,Pを受金S2の案内溝S3から外
す。
【0009】このように口金Kに設けたピンPをソケッ
トS側の受金S2に係止させることにより、振動や衝撃
を受けても容易にソケットSからランプL(口金K)が
脱出することがない強固な保持が行える利点を有する。
しかし、ランプL(口金K)をソケットSに装着する作
業が、近時、自動機を用い行われ、このとき装着の力が
強すぎるとバルブBと口金Kとを接合保持している接着
剤に大きな力が加わり、接合面から剥離して口金Kから
バルブBが離れるルーズベース不良がまれに発生するこ
とがあった。
【0010】また、口金K頂部の半田などを盛って形成
した端子部K2が、回転時の摩擦熱により変形して端子
部材S4との接触が不安定な状態となって、常時振動が
加わったり衝撃を受ける車両などでは、異常がなくても
表示や照明が点滅するなどランプ装置部の接触不良が、
運転を停止しなくてはならないなどの不具合を生じるこ
とがある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者はラ
ンプソケット装置において、ソケットの装着が容易であ
るとともにその保持と電気的接続が確実に行える構成に
ついて種々究明した。
【0012】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
BA型など本体側面からピンなどの係止用突起を突出し
た口金を備えたランプを、装着作業が容易に行え、か
つ、確実に装着することができる機械的および電気的な
接続を確実にしたランプソケット装置およびこのソケッ
ト装置を用いた車両用灯具を提供することを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
のランプソケット装置は、発光源を封装したバルブの端
部に、円筒状の本体側面から一対の係止用突起を突出す
るとともに本体の底面および側面に端子部を形成した口
金を設けてなるランプと、電気絶縁性材料で円筒状に形
成された基体が上記ランプの口金部を受容するランプ装
着孔を有し、このランプ装着孔に上記ランプの口金を軸
方向に装着して係止用突起を装着孔周壁に形成した係合
部に係止できるとともにランプまたは基体を回動し軸方
向に引離すことにより係合部から係止用突起の係止を解
くことができるソケットとを具備していることを特徴と
する。
【0014】ランプの口金が有するピンなどの係止用突
起とソケットの係止用突起の差込み口とを合わせ、ラン
プ軸やソケット軸と同軸の直線的な押圧だけで係止用突
起はソケットの係止部内に案内されて、係合部に入り確
実強固な保持ができる。
【0015】また、ソケットからランプを外すのは、い
ずれかを捩込むのと反対方向に回動すれば係止用突起が
案内溝に案内されてソケットから抜け出すことができる
などランプの着脱作業が容易に行える。
【0016】本発明および以下の発明において、特に言
及しない限り、用語の定義および技術的意味は次のとお
りである。
【0017】ランプを構成するバルブ(透光性気密容
器)の材質は、石英ガラス、アルミノシリケートガラス
やホウケイ酸ガラスなどの硬質ガラス、ソーダライムガ
ラスや鉛ガラスなどの軟質ガラスあるいはアルミナなど
のセラミックを用いることができる。また、バルブの端
部に形成された封止部の形状は問わない。
【0018】また、本発明はBA型などのシェル本体に
一対の突出したピンなどの係止用突起を有する口金を備
えたランプに適用ができ、この係止用突起は本体と一体
に成形してあっても一体的に設けられたものであっても
よい。
【0019】この口金の材料としては耐熱・電気絶縁性
の合成樹脂や金属を用いることが可能で、また、係止用
突起の形状は円柱状、円筒状、角柱状、角筒状などのピ
ンあるいは凹凸や傾斜面などの係止部を有する突起であ
ればよい。また、ピンなどの係止用突起を金属部材で形
成して電気的な給電端子とするものであってもよい。ま
た、口金は位置合せ用の切欠部を有する調節環(フラン
ジ)付きなどのものであってもよい。
【0020】また、ソケットは耐熱性が高い電気絶縁性
材料からなるものが必要で、口金の係止用突起の通過を
規制する関係で、適度の弾力性を付与することが可能な
ポリフェニルアミド(PA)やポリエーテルイミド(P
I)などの合成樹脂材料が好ましい。ソケットの側壁に
形成する案内溝は一対以上の複数あってもよい。また、
この案内溝は側壁を貫通した外部から視認できるもので
あっても、内面側に刻設されて外部から溝が視認できな
いものであってもよい。また、案内溝および係合部など
の構成は実施の形態に限らない。
【0021】さらに、本発明はランプとソケットとの関
係が、ランプ側をソケットに装着するものであっても、
ソケット側をランプに装着するものであっても、単に相
対関係であるのでいずれの場合であっても差支えない。
【0022】本発明の請求項2に記載のランプソケット
装置は、発光源を封装したバルブの端部に、円筒状の本
体側面から一対の係止用突起を突出するとともに本体の
底面および側面に端子部を形成した口金を設けてなるラ
ンプと、電気絶縁性材料で円筒状に形成された基体が上
記ランプの口金部を受容するランプ装着孔を有し、この
装着孔周囲の円筒状壁を基体軸方向に切欠して上記口金
の係止用突起の差込み口および引出し口が離間して設け
られているとともにこの両者間を連通するよう略コ字状
に切欠され、差込み口側において係止用突起の保持がな
される係合部を有する少なくとも一対の案内溝が形成さ
れているとともに上記装着孔内の底部中央および側面に
臨み給電端子が設けられたソケットとを具備しているこ
とを特徴とする。
【0023】上記請求項1に記載したと同様な作用を奏
する。
【0024】本発明の請求項3に記載のランプソケット
装置は、係合部が、基体の弾性変形により入出口の開閉
がなされることを特徴とする。
【0025】ソケットの形成を適度の弾力性を有する上
記合成樹脂材料とし、入出口を形成する部分を肉薄とし
たり切込みを設けるなどのことで、ランプまたはソケッ
トを捩り、ソケット基体を撓ませることにより変形させ
て係止用突起を通過させたり、突部で係止用突起を係合
したりすることができる。
【0026】そして、係合部が、係止用突起の入口側が
弾性変形して突起の侵入を許容し、復元後、逆行を阻止
するよう形成されている。
【0027】本発明の請求項4に記載のランプソケット
装置は、上記ランプが電球または放電ランプであること
を特徴とする。
【0028】ランプは発光源にフィラメントを用いる電
球や冷陰極などの電極を用い放電発光する放電ランプあ
るいは発光ダイオード素子を用いるLEDランプなどを
使用することによって所定の発光をすることができる。
【0029】なお、上記電球としては、バルブ内にハロ
ゲンを封入したハロゲン電球、不活性ガスを封入したガ
ス入り電球や真空にした真空電球などが適用できる。ま
た、放電ランプとしては、メタルハライドランプや水銀
ランプなどの高圧放電ランプが適用できる。
【0030】本発明の請求項5に記載の車両用灯具は、
反射鏡と、この反射鏡に対応して設けられた上記請求項
1ないし4のいずれか一に記載のランプソケット装置
と、上記反射鏡の開口部を覆うよう設けられた制光体と
を具備していることを特徴とする。
【0031】本発明の車両用灯具は、前照灯、霧中灯、
尾灯や方向指示灯などあるいは車両内などにおける一般
的な照明用、装飾などのイルミネーション用やメータな
どの表示装置の表示用など各種の灯器に適用でき、上記
請求項1〜4に記載したと同様な作用を奏する。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明のランプソケット装
置および車両用灯具の実施の形態を図1ないし図4を参
照して説明する。
【0033】図はたとえば自動車などの車両用前照灯の
灯具を示し、図1はソケット装着前の灯具の一部を切欠
した縦断側面図、図2はソケット装置の正面図、図3は
ランプ(ハロゲン電球)を口金から見た斜視図、図4
(a)〜(e)はソケット装置の基体に形成した案内溝
と口金の係止用突起(ピン)の位置関係を順を追って平
面的に展開して示す説明図、同図(f)は同じく係合部
の拡大図である。
【0034】図において1はランプ(ハロゲン電球)
で、このランプ1は石英ガラスやアルミノシリケートガ
ラスなどからなる管状のバルブ(透光性気密容器)2端
部の圧潰封止部(図示しない。)に、耐熱・電気絶縁性
の合成樹脂材料からなる円筒状の口金3が金属板材から
なる支持部材や耐熱性接着剤を介し接合してある。
【0035】また、上記バルブ2内には、発光源として
タングステン細線を巻回したコイル状のフィラメント4
が配設してあるとともにハロゲンガスを含むアルゴンA
rなどの不活性ガスが封入してある。
【0036】また、上記円筒状の口金3は、耐熱・耐熱
性合成樹脂材料たとえばポリフェニルアミド(耐熱30
0℃)からなる3段の外径を有する本体31からなり、
大径部32は位置調節環(フランジ)が、中径部33の
側面には一対の突出した係止用突起としてピンP,P
(裏面にある他方は見えない。)が、小径部34の外側
周面には金属板材からなる端子部35が設けられてい
る。また、大径部32から中径部33にかかる内部には
バルブ2封止部の装着孔(図示しない。)とトップ側の
端子部36が設けられている。
【0037】また、図1中の右方および図2に示すソケ
ット5は、材料がたとえば上記口金3と同質の耐熱・耐
熱性合成樹脂材料からなる外形が略円筒状の基体51と
基部52とからなり、この基体51の内部には上記口金
3部を受容するランプ1の装着孔53が設けられてい
る。
【0038】この装着孔53周囲の円筒状壁の基体軸方
向には、上記口金3のピンPの差込み口61および引出
し口62が離間して別個に設けられているとともにこの
両者間を連通するよう略コ字状に切欠した一対の案内溝
6が形成してある。
【0039】また、この差込み口61は図3に拡大して
示すようにピンPが案内され易いように開口部側が幅広
で左右の壁面63,64が形成する案内溝6は奥に向か
うに従い幅が狭くなるテーパー状をなしていて、この最
幅狭部(入口)65を通過した箇所にピンPの係合部6
6が形成されている。
【0040】この係合部66は略コ字状の案内溝6がソ
ケット軸と同軸方向から軸方向と直交する方向に変わる
箇所にあり、図4において上方には左右の壁面63,6
4が形成する最幅狭部(入口)65が、また、左方には
円筒状壁が、右方には案内溝6の内方に向かいこの案内
溝6の幅を狭くする突部(出口)67が設けられてい
る。
【0041】また、図4における水平方向および引出し
口62に向かう案内溝6の幅はピンPの幅(径)より少
々大きく形成されている。
【0042】また、図1または図2中、71は装着孔5
3内の底部中央に設けられた給電端子、72は装着孔5
3の側面に臨み設けられた給電端子で、それぞれ給電線
73,74と接続されている。また、それぞれの給電端
子71,72は口金3の端子部35,36との電気的接
触をよくするために図示しないが口金3側に対しスプリ
ングなどの弾性作用を有するばね部材を設けておいても
よい。
【0043】また、8Rは反射鏡で、耐熱性合成樹脂、
硬質ガラスまたは金属板などで成形した反射体81の内
面にアルミニウムなどの光反射膜(図示しない。)を形
成したものからなり、この反射鏡8Rの前面開口部には
所定の配光特性を呈するよう設計されたレンズなどの制
光体8Lが設けられている。
【0044】そして、上記ランプ1は反射体81背面中
央に設けたホルダ82の貫通孔内に位置調節環32部が
挿入され位置決めされると、位置調節環32部は背面か
らばね部材83によりホルダ82に保持され灯具8とし
て完成する。
【0045】このようなランプ1にソケット5を装着す
る作業は、ランプ1の背面側からソケット5を近付け一
対の差込み口61,61にピンP,Pを合わせ、ソケッ
ト5側をそのままほぼ直線的な押圧力だけでランプ1側
に押圧することによって、ピンP,Pが案内溝6内を案
内され係合部66内に装着される。
【0046】このソケット5を構成するポリフェニルア
ミドなどの合成樹脂材料はナイロン系なので弾性力もあ
り撓みに強く、最幅狭部(入口)65でもピンPに押圧
して侵入方向に撓んだ先端部はピンPが通過すると弾性
で復元して元の位置に戻り、この係合部66内に入った
ピンP,Pは周囲の壁面および突部(出口)67の複数
箇所で接触していて機械的に強固な保持が行える。
【0047】また、この装着により底部中央に設けられ
た給電端子71は口金3のトップ側の端子部36と当接
し、また、装着孔53の側面に臨み設けられた給電端子
72は小径部34の外側周面に設けられた端子部35と
接触してそれぞれ電気的な接続がはかれる。
【0048】そして、ランプ1は給電線73,74に給
電するとソケット5の給電端子71,72、口金3の端
子部35,36、リード線(図示しない。)を介しフィ
ラメント4に通電され、フィラメント4が発光してラン
プ1は点灯する。
【0049】この灯具8は、反射鏡8R内の所定位置に
配設されたランプ1の点灯により、このランプ1からの
直接光あるいは反射鏡8Rからの反射光がレンズ8Lに
入射し、レンズ8Lを透過して所定の配光特性を呈する
ことができる。
【0050】そして、フィラメント4が寿命に至り断線
などしてランプ1交換を行う場合は、ソケット5を掴み
左方向に少々力を入れて捩じりピンPが突部(出口)6
7を押圧して通過したら弱い力でもって回動し引き戻す
ことにより、ピンP,Pをソケット4の案内溝6から容
易に外すことができる。なお、このとき突部(出口)6
7はピンPに押圧され弾性変形するがピンP通過後は復
元して元の状態に戻る。
【0051】なお、口金3のピンPがソケット5の案内
溝6内を通過する過程を図4(a)〜(e)を参照して
説明する。図(a)はピンPがソケット5の案内溝6内
に入る前の差込み口61の付近にある状態を示し、ピン
Pは矢印方向の奥に向かうに従い幅が狭くなるテーパー
状をした壁面63,64に向かい移動させられる。
【0052】また、図(b)はピンPがソケット5の壁
面63,64が形成する最幅狭部(入口)65を通過し
係合部66に収まった状態を示す。この係合部66内に
おけるピンPは図(f)に拡大して示すように、上側は
壁面63,64に、下側および左側は壁面に、右下側は
突部(出口)67に、右上側は壁面64が形成するテー
パー面などの複数箇所で接触していて、すなわちこの係
合部64は、ピンPが通過し易いが脱出し難く強固に保
持できる構造となっている。
【0053】また、図(c)はピンPが突部(出口)6
7および壁面64先端の下面傾斜面を通過し、ソケット
5から外される状態を示す。
【0054】また、図(d)および(e)はピンPがソ
ケット5軸と直交する方向に移動および引出し口62方
向に移動する状態を示す。
【0055】すなわち、このソケット5とランプ1は少
なくとも両者のいずれか一方をソケット5軸またはラン
プ1軸と同軸方向の直線的な押圧によって係止させるの
で、ランプ1に捩じりなどの応力を与えずに装着できル
ーズベース不良の発生の虞がない。また、直線的な簡単
な押圧操作で装着できるので組立作業の自動化が容易に
行え生産性を向上できる利点がある。
【0056】なお、ランプソケット装置のランプ交換は
一時にまとまって行われるものではなく、ランダムな発
生であるので、ランプ1の回動などの少々の手間を要し
ても生産性を阻害することはない。
【0057】また、このソケット5からランプ1を外す
際は差込み口61から引出し口62まで口金3を回動す
る作業が必要であり、回動角度の小さい方が作業の労力
を小さくできるが、案内溝6の形成数の関係から差込み
口61から引出し口62までの回転角度(a)は最大4
3度位まで可能である。
【0058】また、図5および図6は本発明のランプソ
ケット装置の他の実施の形態を示し、図5(a)は側面
図、同(b)は正面図、図6(a)はソケット5の要部
の正面図、同(b)〜(e)は図(a)中のA−A線〜
D−D線に沿った縦断面図で、図中、図1ないし図4と
同一部分には同一の符号を付してその説明は省略する。
【0059】この実施の形態のランプは、ハロゲン電球
1であって円筒状の口金3本体31の中径部33に形成
した一対の係止突起9,9およびこの電球1が装着され
るソケット5の案内溝6の構造が上記実施の形態のもの
と異なる。
【0060】すなわち、口金3は上記実施の形態と同質
の材料からなり、本体31に形成した係止突起9は、正
面から見て長四角形の凸状部91の上に山形の傾斜面9
2を有する家形の略五角形状で、かつ、側面から見て下
方に向うにしたがい薄肉となる傾斜面93が形成されて
いる。
【0061】また、ソケット5も上記実施の形態と同質
の材料からなり、外形が略円筒状の基体51の内部には
上記口金3部を受容するランプ1の装着孔53が設けら
れている。
【0062】この装着孔53を形成する円筒状壁の内周
には、上記口金3の係止突起9が差込み口61および引
出し口62が離間して別個に設けられているとともにこ
の両者間を連通するよう略コ字状に切欠した一対の案内
溝6が形成してある。
【0063】また、この差込み口61には円筒状壁を軸
方向に切割り形成した係止突片54が設けてある。すな
わち、この係止突片54は基体51の装着孔53の開口
端面を覆う周縁部55を含む周壁の一部を係止突起9と
ほぼ同じ幅分とほぼ同じ長さ分開口部から軸方向に沿っ
てスリット56,56を入れ形成してある。
【0064】図5(b)および同(c)のA−A断面、
B−B断面は、差込み口61を構成する口金3の係止突
起9を圧入する係止突片54部分を示し、この部位にお
ける縦断面は下方の基部57が周壁から起立していて、
上方は差込みのため小幅とした周縁部55と協同して形
成される係止凹部58を有する。また、図5(b)のA
−A断面において59は、口金3の係止突起9の山形の
傾斜面92とほぼ合致する傾斜面である。
【0065】図5(d)のC−C断面は、上方にやや幅
広とした周縁部55を有していて、案内溝6が形成され
ている。また、図5(e)のD−D断面は、上方の周縁
部が切欠されていて案内溝6が開放された、口金3の係
止突起9の引出し口62が形成されている。
【0066】そして、この構成のランプ1とソケット5
との装着作業は、図5(b)および同(c)の部分にお
ける差込み口61にランプ1の係止突起9を合せ、ラン
プ1を押し入れると、ほぼ垂直状態にある係止突片54
は係止突起9の傾斜面93に押されて基部57から外方
に反ってその侵入を許容する。
【0067】このとき、係止突起9の外面を傾斜面93
としてあるので、弱い力でも円滑に圧入することがで
き、さらに押入れ係止突起9が周縁部55を通過して係
止凹部58部分に位置すると、係止突片54の外方への
応力が弱まり係止突片54は弾性により元のほぼ垂直の
状態に戻り、この係止突起9は係止凹部58内に納ま
る。
【0068】そして、ランプ1にソケット5から離れる
方向の力が加わっても、復元してほぼ垂直状態に戻った
係止突片54は、凹部58の上面が口金3の係止突起9
の山形の傾斜面92とほぼ合致する傾斜面59としてあ
るので、係止凹部58内に係止突起9を確保してランプ
1が軸方向に抜け出ることを防ぐ。
【0069】このような構成のランプソケット装置は、
ランプ1とソケット5とを軸方向で合致させてあるが、
電気的にも機械的にも強固な接続が行える。
【0070】また、このソケット5からランプ1を外す
場合は、ランプ1を左方向に回動すると、口金3の係止
突起9上面の山形の傾斜面92が凹部58の上面の傾斜
面59を押圧することにより係止突片54が変形して凹
部58内から外れ、図5(d)のC−C断面にある案内
溝6内に入り引出し口62に案内され、ランプ1を軸方
向に引き抜くことにより行うことができる。
【0071】このランプソケット装置の場合も、上記実
施の形態と同様に、ソケット5とランプ1との装着は、
ソケット5軸またはランプ1軸と同軸方向の直線的な押
圧によって容易に作業を行うことができ、ルーズベース
不良の発生の虞がないなどの利点がある。
【0072】
【発明の効果】請求項1および2の発明では、ソケット
とランプは少なくとも両者のいずれか一方をソケット軸
またはランプ軸と同軸方向の直線的な押圧によって係止
させるので、ランプに捩じりなどの応力を与えずに装着
できルーズベース不良の発生の虞がない。また、簡単な
押圧操作で装着できるので装着の自動化が容易に行え生
産性の向上がはかれるランプソケット装置を提供できる
利点を有する。
【0073】また、請求項3の発明では、係合部の形成
を適度の弾力性を有する合成樹脂材料とすることによっ
て、一旦取付けられた口金が、振動や衝撃などによっ
て、脱落することのない確実強固な保持がなされるラン
プソケット装置を提供できる。
【0074】また、請求項4の発明では、電球または放
電ランプを装着して確実強固な保持がなされるランプソ
ケット装置を提供できる。
【0075】さらに、請求項5の発明では、上記請求項
1ないし4に記載の効果を有するランプソケット装置を
備えているので、ランプの装着と確実強固な保持がなさ
れる車両用灯具を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明灯具のソケット装着前の実施の形態を示
す、一部を切欠した縦断側面図である。
【図2】図1に示すランプソケット装置の正面図であ
る。
【図3】図1に示すランプソケット装置に装着されたラ
ンプ(ハロゲン電球)を口金から見た斜視図である。
【図4】図(a)〜(e)はソケット装置の基体に形成
した案内溝と口金の係止用突起(ピン)の位置関係を順
を追って平面的に展開して示す説明図、同図(f)は同
じく係合部の拡大図である。
【図5】本発明のランプソケット装置に装着されるラン
プの他の実施の形態を示し、図(a)は側面図、同
(b)は正面図である。
【図6】本発明のランプソケット装置のソケットの他の
実施の形態を示し、図(a)は要部の正面図、同(b)
〜同(e)は(a)中のA−A線〜D−D線に沿った部
位の縦断面図である。
【図7】従来灯具のソケット部を示す、一部を切欠した
縦断面図である。
【符号の説明】
1:ランプ(ハロゲン電球) 2:バルブ(透光性気密容器) 3:口金 31:本体 35,36:端子部 P:係止用突起(ピン状) 9:係止用突起 4:発光源(コイル状フィラメント) 5:ソケット 51:基体 53:ランプ装着孔 6:案内溝 61:差込み口 62:引出し口 66:係合部 67:突部 71,72:給電端子 8R:反射鏡 8L:制光体(レンズ) 9:灯具

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光源を封装したバルブの端部に、円筒
    状の本体側面から一対の係止用突起を突出するとともに
    本体の底面および側面に端子部を形成した口金を設けて
    なるランプと;電気絶縁性材料で円筒状に形成された基
    体が上記ランプの口金部を受容するランプ装着孔を有
    し、このランプ装着孔に上記ランプの口金を軸方向に装
    着して係止用突起を装着孔周壁に形成した係合部に係止
    できるとともにランプまたは基体を回動し軸方向に引離
    すことにより係合部から係止用突起の係止を解くことが
    できるソケットと;を具備していることを特徴とするラ
    ンプソケット装置。
  2. 【請求項2】 発光源を封装したバルブの端部に、円筒
    状の本体側面から一対の係止用突起を突出するとともに
    本体の底面および側面に端子部を形成した口金を設けて
    なるランプと;電気絶縁性材料で円筒状に形成された基
    体が上記ランプの口金部を受容するランプ装着孔を有
    し、この装着孔周囲の円筒状壁を基体軸方向に切欠して
    上記口金の係止用突起の差込み口および引出し口が離間
    して設けられているとともにこの両者間を連通するよう
    略コ字状に切欠され、差込み口側において係止用突起の
    保持がなされる係合部を有する少なくとも一対の案内溝
    が形成されているとともに上記装着孔内の底部中央およ
    び側面に臨み給電端子が設けられたソケットと;を具備
    していることを特徴とするランプソケット装置。
  3. 【請求項3】 係合部は、基体の弾性変形により入出口
    の開閉がなされることを特徴とする請求項1または2に
    記載のランプソケット装置。
  4. 【請求項4】 上記ランプが電球または放電ランプであ
    ることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一に記
    載のランプソケット装置。
  5. 【請求項5】 反射鏡と;この反射鏡に対応して設けら
    れた上記請求項1ないし4のいずれか一に記載のランプ
    ソケット装置と;上記反射鏡の開口部を覆うよう設けら
    れた制光体と;を具備していることを特徴とする車両用
    灯具。
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