JP2003044770A - 情報の非改竄性を維持可能な計算方法及び計算装置 - Google Patents

情報の非改竄性を維持可能な計算方法及び計算装置

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JP2003044770A
JP2003044770A JP2001234872A JP2001234872A JP2003044770A JP 2003044770 A JP2003044770 A JP 2003044770A JP 2001234872 A JP2001234872 A JP 2001234872A JP 2001234872 A JP2001234872 A JP 2001234872A JP 2003044770 A JP2003044770 A JP 2003044770A
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label
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expressing
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English (en)
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Hideto Tomabechi
英人 苫米地
Hideki Mima
秀樹 美馬
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COGNITIVE RES LAB Inc
Cognitive Research Laboratories Inc
Original Assignee
COGNITIVE RES LAB Inc
Cognitive Research Laboratories Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ある情報の現時点における内容のみならず、そ
の情報の過去の改変を含む全ての内容を表示することを
可能にする情報の表示方法を提供する。 【解決手段】本情報表示方法においては、アトム(:ato
m)、コンプレックス(:complex)、バリアブルズ(:va
riables)及びインコンシステンシー(:inconsistenc
y)の4種類によるノード構造体およびラベル情報を包
含するアーク構造体によるラベル付き有向グラフを用い
て情報を表現すし、情報の単調性を保証するミート演算
により表現された情報の改変を含む全ての情報処理を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ある情報に対して
改竄が不可能であり、または、改竄の履歴が必ず保存さ
れるようなデータ構造と、そのようなデータ構造を用い
た情報の表現方法または装置に関する。
【0002】このようなデータ構造を用いることによ
り、情報の単調性を保証することができ、あるいは、情
報の単調性が保証されているチューリングマシンを構成
することができる。
【0003】
【従来の技術】ある情報を計算機上に表現する場合、そ
の情報を加工すると、すなわち、その情報を他の情報に
改変したり、その情報に他の情報を追加したり、あるい
は、その情報から一部を削除したりする計算を行うと、
元の情報は失われてしまうことが一般的であった。
【0004】また、一般のリレーショナルデータベース
システム等を用いて情報の削除や改変の履歴を保持し、
元の情報へのアクセスを可能とする処理方式も考えられ
るが、情報へのアクセス手段に単調性が保証されない限
り、常に元の情報が改変される危険性がある上、改変さ
れた事すら気づかない可能性もありうる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】情報を使用する分野に
よっては、現在の情報さえ判明すれば、それで足りる分
野もあるが、現在の情報のみならず、改変以前の情報を
も保存しておくことが必要な分野もある。
【0006】例えば、後に例示するように、電子マネー
の預金口座を示す情報にあっては、現時点における残高
のみならず、必要なときには、それ以前における電子マ
ネーの消費履歴に関する情報、すなわち、引き出し及び
預け入れに関する全情報がわかるようにしておくことが
望まれている。引き出し及び預け入れに関する全情報が
わからないと、預金残高の情報が改竄されてもわからな
いからである。
【0007】しかしながら、前述のように、現在の情報
表示方法によれば、現時点での預金残高は示されるもの
の、それ以前の消費履歴に関する情報を示すことは不可
能であった。
【0008】本発明はこのような従来の情報表示方法に
おける問題点に鑑みてなされたものであり、ある情報の
現時点における内容のみならず、その情報の過去の改変
を含む全ての内容を表示することを可能にし、もって、
情報の改竄を不可能にする情報の表示方法及び装置を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、ラベル付き有向グラフを利用することに
より、全ての情報を表現し、その情報に対する内容の変
更や、情報の追加を含む全ての計算を、単調性を保証す
るミート演算により行う方法を提供する。
【0010】具体的には、本発明は、ある情報を計算機
上において表現する方法であって、アトム(atom)、コ
ンプレックス(complex)、バリアブルズ(variables)
及びインコンシステンシー(inconsistency)の4種類
によるノード構造体およびラベル情報を包含するアーク
構造体によるラベル付き有向グラフを用いて前記情報を
表現する過程を備えることを特徴とする情報の表現方法
を提供する。
【0011】上記のようなラベル付き有向グラフを用
い、ミート演算による情報処理を行うことにより、情報
の単調性が保証される。
【0012】ここに、「単調性」とは、ある初期情報に
対して別の情報を追加することはあっても、その初期情
報の一部の情報さえも削除することはないという特性を
言う。すなわち、情報は初期情報を出発点として増加す
る一方であり、減少することはない。このため、その情
報が途中で改竄されたとしても、改竄をすぐに検出する
ことが可能である。
【0013】情報の単調性が保証される結果、全ての演
算において、情報の削除、変更及び追加の履歴が蓄積さ
れることになるため、その情報の現時点における内容の
みならず、その情報の過去の改変を含む全ての内容を表
示することができる。従って、たとえ情報が不正に改竄
された場合であっても、情報の改竄の検出、証明及びト
レースバックを容易に行うことができる。
【0014】また、このようなデータ構造を用いること
により、情報の単調性が保証されているチューリングマ
シンを構成することができる。
【0015】さらに、本発明は、コンピュータに、ある
情報を表現する処理を実行させるためのプログラムであ
って、アトム(atom)、コンプレックス(complex)、
バリアブルズ(variables)及びインコンシステンシー
(inconsistency)の4種類によるノード構造体および
ラベル情報を包含するアーク構造体によるラベル付き有
向グラフを用いて前記情報を表現する処理を実行させる
ためのプログラムを提供する。
【0016】また、本発明は、ある情報を表現する装置
であって、アトム(atom)、コンプレックス(comple
x)、バリアブルズ(variables)及びインコンシステン
シー(inconsistency)の4種類によるノード構造体お
よびラベル情報を包含するアーク構造体によるラベル付
き有向グラフを用いて前記情報を表現する装置を提供す
る。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る情報の表現
方法を実施するための計算装置100の一構成例を示す
ブロック図である。
【0018】計算装置100は、データを入力するため
の入力装置110と、入力されたデータを処理する中央
処理装置(CPU)120と、入力されたデータがその
まま、あるいは、中央処理装置120により処理された
後に格納されるメモリ130と、中央処理装置120が
処理したデータが出力される出力装置140と、を備え
ている。
【0019】中央処理装置120は、入力装置110を
介して入力された初期データをそのままメモリ130に
記憶させる。
【0020】次に、メモリ130に記憶された初期デー
タを改変するような指令が入力装置110を介して入力
された場合、中央処理装置120は、その指令に従っ
て、初期データを改変し、さらに、改変されたデータ
を、アトム(atom)、コンプレックス(complex)、バ
リアブルズ(variables)及びインコンシステンシー(i
nconsistency)の4種類によるノード構造体およびラベ
ル情報を包含するアーク構造体によるラベル付き有向グ
ラフを用いた表現形式により表現し、その後、そのデー
タをメモリ130に記憶する。
【0021】以下、本発明に係る情報の表現方法の一実
施形態を示す。
【0022】図2は、ラベル付き有効グラフを計算機上
で表現するためのノード構造体(図2(a))とアーク
構造体(図2(b))とを図示したものである。ノード
構造体において、arc-listは子ノードへ連結されるアー
ク構造体のリストを格納する。node-typeはそれぞれの
ノードのタイプを示し、次の4つ(:complex, :leaf, :a
tomic, :inconsistency)の内のいずれかを格納する。ま
た、node-typeが:atomicであるノードのarc-listには、
属性の値が格納される。
【0023】アーク構造体においては、labelにはアー
クの値が格納される。また、nodeには、連結されるノー
ド構造体のインスタンスが格納される。
【0024】図2に示したノード構造体とアーク構造体
により、有向グラフを表現し、効率的に計算を行うため
に、各ノードはその機能により決まるタイプの情報を持
つ。具体的には、arc-listに一つ以上のアーク構造体の
ラベルのリストを格納するcomplexタイプ、グラフの最
下位レベルにあり値を格納するatomicタイプ、さらに、
ミート演算処理の際に、すべてのノードとの融合(単一
化)を許すvariableタイプ、ミート演算における矛盾を
示すinconsistencyの四種類のタイプが定義される。
尚、上記の4種類によるノードのタイプは、ミート演算
を含む有向グラフに対する処理を行う過程においてリア
ルタイムに計算可能であるため、計算機上での実装にお
いては必ずしもタイプの情報を保存する必要はない。例
えば、arc-listに格納されている内容が空でなく、かつ
リスト構造であればcomplexタイプ、arc-listに格納さ
れている内容が空でなく、かつリストでもなければatom
タイプ、arc-listの内容が空であるならばvariableタイ
プのように判断できる。
【0025】また、本実施形態においては、ある情報を
ラベル付き有向グラフ構造により表現し、プログラム内
部において生成するための形式定義方式として、制約記
述(属性構造)による表現記述方式を採用する。ここで
言う制約記述とは、属性、値対、もしくは属性、属性対
による経路方程式により情報の制約関係を表現するもの
であり、以下の形式により生成される。 (((属性1)= 値1) (属性2)= 値2) …… ((属性n)= 値n )) ここで、属性nは、一連のアークラベルのシーケンス、 (アークラベル1 アークラベル2 ...アークラベル
m) により表現される。
【0026】但し、値としてすべての他の値との融合を
許すバリアブルズを指定することも可能であり、この場
合は特定の値“[ ]”により表現されるものとする。
【0027】また、属性に対する値としてさらに属性を
指定する以下のような形式、 (属性i)=(属性j) の記述も可能であり、この場合、属性(アークラベル
群)による指定先のノード、およびそのノード以下の構
造を共有するサイクリックなグラフ構造が表現されるこ
とになる。
【0028】例えば、 (((x0 address city) = Minato) ((x0 address prefecture) = Tokyo) ((x0 post-code) = 106-0032) ((x0) = (x1))) に対して生成されるラベル付き有向グラフ構造はノード
構造体とアーク構造体により、図3のように表される。
【0029】以下の項では、理解を容易にするため、図
3のようなラベル付き有向グラフを図4に示す形式によ
り表現するものとする。
【0030】以下、上記のラベル付き有向グラフに対し
て、情報の単調性を保証しつつ、任意の情報の削除を行
う例を示す。
【0031】与えられたラベル付有向グラフに対して、
情報の単調性を保証しつつ、任意の情報の削除を行う過
程を備えることを実現するため、この表現方式において
は、削除対象である情報を表現する有向グラフを現在の
情報から、過去の情報(削除された情報)へとその情報
の意味付け(属性)を変更する過程を備えるものとす
る。情報自体を削除するのではなく、情報の意味付けの
みを変更するためのものであるから、全体としての情報
量は減少することはなく情報の単調性が保証されること
になる。
【0032】図5がこの情報の表現方法の一例である。
図5においては、現在の情報の属性を示す(x1 record
current)を過去の情報の属性(x0 record history **
*)として再意味づけすることが表現されている。尚、
ここでの「***」には削除の時間情報その他のユニーク
なラベルが付与されるものとする。
【0033】以下、与えられたラベル付有向グラフに対
して、情報の単調性を保証しつつ、任意の情報の変更を
行う例を示す。
【0034】与えられたラベル付有向グラフに対して、
情報の単調性を保証しつつ、任意の情報の変更を行う過
程を備えることを実現するため、この表現方式において
は、変更対象である情報を表現する有向グラフを現在の
情報から、過去の情報(変更された情報)へとその情報
の意味付け(属性)を変更し、変更された情報を現在の
情報として融合する過程を備えるものとする。削除の過
程を示した表現と同様に、情報自体を削除するのではな
く、情報の意味付けのみを変更するためのものであるか
ら、全体としての情報量は減少することはなく情報の単
調性が保証されることになる。
【0035】図6がこの情報の表現方法の一例である。
図6においては、現在の情報の属性を示す(x1 record
current)を過去の情報の属性(x0 record history **
*)として再意味付けすること、および、変更後の情報
(x2)が現在の情報(x0 record current)として意味
付けされることが表現されている。尚、ここでも同様に
「***」には変更の時間情報その他のユニークなラベル
が付与されるものとする。
【0036】以下、与えられたラベル付有向グラフに対
して、情報の単調性を保証しつつ、任意の情報の追加を
行う例を示す。
【0037】与えられたラベル付有向グラフに対して、
情報の単調性を保証しつつ、任意の情報の追加を行う過
程を備えることを実現するため、この表現方式において
は、追加を行う情報を表現する有向グラフに対し、ユニ
ークなラベルによる意味付け(属性)を付与し、既にあ
る情報と融合する過程を備えるものとする。
【0038】図7がこの情報の表現方法の一例である。
図7においては、現在の情報の属性を示す(x0 record
current)に対し、ユニークなラベル「***」により意味
付けされたノードに追加の対象となる情報(X2)が融
合されることが表現されている。
【0039】以下、本発明に係るプログラム、すなわ
ち、アトム(以下、プログラム中では:atom)、コンプ
レックス(以下、プログラム中では:complex)、バリア
ブルズ(以下、プログラム中では:variables)及びイン
コンシステンシー(以下、プログラム中では:inconsist
ency)の4種類によるノード構造体およびラベル情報を
包含するアーク構造体によるラベル付き有向グラフを用
いて情報を表現する処理を実行させるためのプログラム
の一実施例を示す。
【0040】ここでの入力としては、先に示した(属性
n)= 値n、または(属性i)=(属性j)、およびそ
れらの複数のシーケンスによる経路方程式が与えられる
ものとし、また、各属性はさらに一連のアークラベルの
集合(アークラベル1 アークラベル2 ...アークラ
ベルm)により与えられるものとする。
【0041】図8に上述の本発明に係るプログラムのフ
ローを示す。
【0042】先ず、属性構造が入力される(ステップ1
00)。
【0043】入力されたデータのうち、属性構造を「F
S」、空のノード構造体を「Root」、「FS」の最
初の要素を「PE」とする(ステップ110)。
【0044】次いで、PEが空集合(以下、空集合をφ
と示す)であるか否かを判定する(ステップ120)。
【0045】PEがφではない場合には(ステップ12
0のNO)、後述する関数PathEquを実行する
(ステップ130)。
【0046】次いで、PEをFSの次の要素で置き換
え、その後、ステップ120以下のステップを繰り返
す。
【0047】PEがφである場合には(ステップ120
のYES)、Rootを出力し(ステップ150)、終
了する。
【0048】図9及び図10は関数PathEquにお
いて実行される各過程を示すフローチャートである。
【0049】先ず、Rootを「r」、PEの左辺を
「left」、PEの右辺を「right」と置く(ス
テップ200)。
【0050】さらに、leftの最初の要素を「p」と
置く(ステップ210)。
【0051】次いで、既にrからpのラベルを持つのア
ークが定義されているか否かを判定する(ステップ22
0)。
【0052】未だ定義されていない場合には(ステップ
220のNO)、アーク構造体を「a」に、「p」を
「a.label」に、「a」を既存のr.arc−l
istの内容に追加したものを再びr.arc−lis
tに、「:complex」を「r.node−typ
e」に、空のノード構造体を「a.node」に、a.
nodeを「r」にそれぞれ置き換える(ステップ23
0)。
【0053】既に定義されている場合には(ステップ2
20のYES)、「r」をrからpで遷移したノード構
造体で置換する(ステップ240)。
【0054】次いで、pをleftの次の要素で置き換
える(ステップ250)。
【0055】その後、pはφであるか否かを判定する
(ステップ260)。
【0056】pがφではない場合には(ステップ260
のNO)、ステップ220以降のステップが繰り返され
る。
【0057】pがφである場合には(ステップ260の
YES)、rightが値であるか否かが判定される
(ステップ270)。
【0058】rightが値である場合には(ステップ
270のYES)、rightを「r.arc−lis
t」に、:atomを「r.node−type」にそ
れぞれ置き換えて、プログラムは終了する(ステップ2
80)。
【0059】rightが値ではない場合には(ステッ
プ270のNO)、Rootを「s」と、rightの
最初の要素を「q」とそれぞれ置く(ステップ29
0)。
【0060】次いで、sからqのアークが定義されてい
るか否かを判定する(ステップ300)。
【0061】未だ定義されていない場合には(ステップ
300のNO)、アーク構造体を「a」に、「p」を
「a.label」に、「a」を既存のr.arc−l
istの内容に追加したものを再びr.arc−lis
tに、「:complex」を「r.node−typ
e」に、空のノード構造体を「a.node」に、a.
nodeを「r」にそれぞれ置き換える(ステップ31
0)。
【0062】既に定義されている場合には(ステップ3
00のYES)、「s」をsからqによる遷移先のノー
ドで置換する(ステップ320)。
【0063】ステップ310または320の終了後、q
をrightの次の要素で置き換える(ステップ33
0)。
【0064】次いで、qはφであるか否かが判定される
(ステップ340)。
【0065】qがφではない場合には(ステップ340
のNO)、空のノード構造体を「a.node」に、
a.nodeを「s」にそれぞれ置き換える(ステップ
350)。その後、ステップ300以降のステップが再
度実行される。
【0066】qが0である場合には(ステップ340の
YES)、rを「a.node」に、:variabl
eを「r.node−type」にそれぞれ置き換え、
プログラムを終了する。
【0067】上記のプログラムにより、出力として、ア
トム(:atom)、コンプレックス(:complex)、バリア
ブルズ(:variables)及びインコンシステンシー(:inc
onsistency)の4種類によるノード構造体およびラベル
情報を包含するアーク構造体によるラベル付き有向グラ
フが得られる。なお、インコンシステンシー(:inconsi
stency)は以下で与えられるミート演算を行うプログラ
ムにより付与されるノードの種類であるため、上記のプ
ログラム中では与えられない。また、先にも述べたよう
に、ノードのタイプは、処理を行う過程においてリアル
タイムに計算可能であるため、必ずしもタイプの情報を
各ノードに保存する必要はないものとする。
【0068】以下、与えられたラベル付き有向グラフに
対して、情報の単調性を保証しつつ、任意の情報の削
除、追加、および変更を含む処理に関する一実施例を示
す。ここでの入力としては、2つのラベル付き有向グラ
フが与えられるものとし、出力として同様のラベル付き
有向グラフが得られるものとする。
【0069】図11に本実施例における処理を行うプロ
グラムのフローを示す。
【0070】先ず、単調性データdg1及び単調性デー
タdg2を入力する(ステップ400)。
【0071】ここで、単調性データdg1のコピーをd
g−copyと表すものとする(ステップ410)。
【0072】さらに、dg−copyの根ノードを
「X」、dg2の根ノードを「Y」でそれぞれ表す(ス
テップ420)。
【0073】次いで、後述する関数unify#mainを呼び出
す(ステップ422)。
【0074】unify#mainの結果であるresultがt
rueの場合には(ステップ424)、dg−copy
を結果として出力し(ステップ426)、終了する。
【0075】resultがfalseの場合には結果
であるfalseを出力して(ステップ428)、終了
する。
【0076】関数unify#mainにおいては、図12に示す
ように、まず、X.node−typeが:compl
exであるか否かが判定される(ステップ430)。
【0077】X.node−typeは:comple
xである場合には(ステップ430のYES)、Y.n
ode−typeが:complexであるか否かが判
定される(ステップ440)。
【0078】Y.node−typeが:comple
xではない場合には(ステップ440のNO)、Y.n
ode−typeが:variableであるか否かが
判定される(ステップ450)。
【0079】Y.node−typeが:variab
leである場合には(ステップ450のYES)、tr
ueを「result」として(ステップ460)、プ
ログラムを終了する。
【0080】一方、Y.node−typeが:var
iableではない場合には(ステップ450のN
O)、falseを「result」とし、:inco
nsistencyを「X.node−type」とし
て(ステップ470)、プログラムを終了する。
【0081】Y.node−typeが:comple
xである場合には(ステップ440のYES)、X.a
rc−listとY.arc−listとの差のリスト
を「c−list」と表し、X.arc−listと
Y.arc−listに共通のリストを「i−lis
t」と表す(ステップ480)。
【0082】次いで、X.arc−listにc−li
stを融合させる(ステップ490)。
【0083】その後、i−listの最初の要素を
「p」とする(ステップ500)。
【0084】次いで、ステップ500において定義した
pが0であるか否かを判定する(ステップ510)。
【0085】pが0ではない場合には(ステップ510
のNO)、プログラムを終了する。
【0086】pが0である場合には(ステップ510の
YES)、XをXからのpで遷移先のノードで置き換
え、さらに、YをYからのpで遷移先のノードで置き換
える(ステップ520)。
【0087】次いで、XとYの情報をスタックに退避し
た後(ステップ525)、再起的に関数unify#mainを起
動し、XとY以下のグラフの融合(単一化)を行う(ス
テップ530)。
【0088】次いで、resultがfalseである
か否かを判定する(ステップ540)。
【0089】resultがfalseである場合には
(ステップ540のYES)、プログラムを終了する。
【0090】resultがfalseではない場合に
は(ステップ540のNO)、スタックに退避されてい
たXとYの情報を書き戻した後(ステップ545)、p
をi−listの次の要素で置き換え(ステップ55
0)、ステップ510以降のステップを繰り返す。
【0091】X.node−typeが:comple
xではない場合には(ステップ430のNO)、X.n
ode−typeが:variableであるか否かが
判定される(ステップ560)。
【0092】X.node−typeが:variab
leである場合には(ステップ560のYES)、Y.
arc−listをX.arc−listで置き換える
(ステップ570)。
【0093】次いで、trueをresultとし(ス
テップ580)、プログラムを終了する。
【0094】一方、X.node−typeが:var
iableではない場合には(ステップ560のN
O)、X.arc−listがY.arc−listと
等しいか否かを判定する(ステップ590)。あるい
は、Y.node−typeが:variableであ
るか否かを判定しても良い。
【0095】X.arc−listがY.arc−li
stと等しい場合、あるいは、Y.node−type
が:variableである場合(ステップ590のY
ES)には、trueをresultとし(ステップ6
00)、プログラムを終了する。
【0096】X.arc−listがY.arc−li
stと等しくない場合、あるいは、Y.node−ty
peが:variableではない場合(ステップ59
0のNO)には、falseを「result」と
し、:inconsistencyを「X.node−
type」として(ステップ610)、プログラムを終
了する。
【0097】上記のプログラムによれば、例えば、ある
情報の更新を行いたい場合、入力として、(x1 record
current)に更新対象となる情報、(x2)に更新後の情報
を表現した図13によるグラフと、情報の更新を表現す
る図6のグラフとが与えられた場合、図14に示す結果
が得られる。図14によれば、指定の情報の更新が行わ
れ、さらに履歴として先にあった情報が(x0(3) record
history)以下に残されていることが表現されていること
がわかる。
【0098】このように、ラベル付き有向グラフを用い
た表現形式によりデータを表現することにより、データ
の単調性が保証される。さらに、データの単調性が保証
された状態において、そのデータに対して任意に新たな
データの追加、データの一部の削除その他の変更を行う
ことができる。このため、そのデータの現時点における
内容のみならず、そのデータの過去の改変を含む全ての
内容を表示することが可能になり、その情報が過去にお
いて改竄されているか否かを確認することができる。
【0099】以下、本実施形態の第1の具体例として、
本実施形態に係る計算装置100を電子マネーシステム
に応用した例を説明する。
【0100】この電子マネーシステムは耐破壊型データ
構造を用いて実現されるものである。以下、アトム(:a
tom)、コンプレックス(:complex)、バリアブルズ(:
variables)及びインコンシステンシー(:inconsistenc
y)の4種類によるノード構造体およびラベル情報を包
含するアーク構造体によるラベル付き有向グラフを用い
て表現したデータ構造を単調性データ構造と呼ぶ。さら
に、実際の実施形態においては、本発明により表現され
たデータへの直接の書き換えを防ぐために、単調性デー
タ構造に対して、メッセージダイジェストの付与、暗号
化、などの処理を施こすこととでデータに関するセキュ
リティを確保するものとする。
【0101】図15は、電子マネーシステムにおいて要
求される情報を表形式で示した図である。
【0102】電子マネーシステムにおいて要求される情
報としては一般に以下の項目が挙げられる。 (1)現在所有の電子マネーの額 (2)その電子マネーの所有者の情報 図15に示すように、電子マネー所有者の情報として
は、所有者の住所に関する情報10、電話番号、ファッ
クス番号及びe−mailアドレスなどの連絡方法に関
する情報20、性別、氏名及び生年月日などの電子マネ
ー所有者の人的情報30、パスワード40及びID番号
50が含まれる。これらの情報に続いて、電子マネーの
残高60が示される。
【0103】これらの情報は、図1に示す入力装置11
0を介して計算装置100に入力され、中央処理装置1
20によって、メモリ130に記憶されている。
【0104】より安全な電子マネーの運用を実現しよう
とする場合、全ての消費履歴が残っていることが理想的
である。全ての消費履歴が残っていれば、電子マネーの
預金残高を示す数字が改竄されているか否かを容易に確
認することができるからである。このため、単純に電子
マネーの残額60をデータとして保存するのみではな
く、現在の残額60へ至った経緯を参照できることが望
まれる。
【0105】このため、中央処理装置120は、情報の
単調性が保証される単調性データ構造により、電子マネ
ーの情報の変更を表示する。
【0106】例えば、中央処理装置120が図15の項
目番号1に示される電子マネー所有者のデータを単調性
データ構造で表現した場合、図16のようなデータ構造
が得られる。
【0107】このデータ構造によれば、2001年1月
9日15時3分34秒現在における項目番号1の電子マ
ネー所有者の預金残高は20000円である。
【0108】この項目番号1の電子マネー所有者が、2
001年1月10日10時34分56秒に、あるショッ
プAで1000円の買い物をした場合を想定する。
【0109】この買い物についての情報は図16のx2
(7)のアーク構造体以下に示すような単調性データ構
造により表現される。すなわち、「ID−00000
1」で特定される品物をショップAにおいて1000円
で購入したことが単調性データ構造により表現される。
【0110】買い物の清算が終了した後においては、図
17の単調性データ構造と、x2(7)のアーク構造体
以下に示すような単調性データ構造とを入力装置110
を介してCPU120に入力し、計算を行うと、最終的
に、図18に示すような単調性データ構造が得られる。
【0111】すなわち、図16のx2(7)に示したよ
うな買い物に関する情報が図17に示した単調性データ
構造による情報追加の表現により追加の処理が実行さ
れ、項目番号1の電子マネー所有者の電子マネー残高は
19000円になる。
【0112】以上のように、本具体例によれば、各電子
マネー所有者の電子マネーの残高のみならず、過去の消
費履歴も全て含んだ形でのデータ構造を構築することが
可能である。従って、電子マネーの残高に改竄が施され
ているか否かを容易に判定することができる。
【0113】次に、本実施形態の第2の具体例として、
本実施形態に係る計算装置100を電子政府による住民
情報の提供システムに応用した例を説明する。
【0114】図19は、電子政府において要求される住
民情報を本発明による表現形式で示した図である。
【0115】電子政府において要求される住民情報とし
ては、現在の住民票に記載されている項目がある。それ
らの項目は一般的には次の通りである。 (1)現在の住所 (2)性別、氏名等の人的情報 (3)電話等の通信連絡に関する情報 (4)IDやパスワードのような個人認証に関する情報 図19に示すように、住民情報としては、所有者の住所
に関する情報11、電話番号、ファックス番号及びe−
mailアドレスなどの通信連絡方法に関する情報2
1、性別、氏名及び生年月日などの住民の人的情報3
1、パスワード41及びID番号51が含まれる。
【0116】これらの情報は、電子マネーの例と同様、
図1に示す入力装置110を介して計算装置100に入
力され、中央処理装置120によって、メモリ130に
記憶されている。
【0117】より安全な電子政府の運用を実現しようと
する場合、住民情報の全ての改変の履歴が残っているこ
とが理想的である。全ての履歴が残っていれば、住所等
のデータが改竄されているか否かを容易に確認すること
ができるからである。このため、単純に変更後の住所を
データとして保存するのみではなく、現在の住所へ至っ
た経緯を参照できることが望まれる。
【0118】このため、中央処理装置120は、情報の
単調性が保証される単調性データ構造により、住所の情
報の変更を表示する。
【0119】例えば、中央処理装置120が図15の項
目番号1に示される住民の住民票に関するデータを単調
性データ構造で表現した場合、図19のようなデータ構
造が得られる。
【0120】このデータ構造によれば、2001年1月
10日現在における項目番号1の住民の住所は"Daisaba
(街), Urayasu(市), Chiba(県), 2790004(郵便
番号)"である。
【0121】この項目番号1の住民が、2001年6月
10日に、引越しをした場合を想定する。
【0122】この引越しについての引越し先の住所の情
報は図19のx2(8)のアーク構造体以下に示すよう
な単調性データ構造により表現される。すなわち、引っ
越し先の住所として“Roppongi(街), Minato(区),
Tokyo(県または都), 1060032(郵便番号)”が単調性
データ構造により表現される。
【0123】住所の変更が終了した後においては、図2
0の単調性データ構造と、x2(8)のアーク構造体以
下に示すような単調性データ構造とを入力装置110を
介してCPU120に入力し、計算を行うと、最終的
に、図21に示すような単調性データ構造が得られる。
【0124】すなわち、図19のx2(8)に示したよ
うな住所の変更に関する情報が図20に示した単調性デ
ータ構造による情報変更の表現により住所の変更の処理
が実行され、項目番号1の住民の変更後の住所はRoppon
gi Minato Tokyo, 1060032”になる。
【0125】以上のように、本具体例によれば、現在の
住民票に関する情報のみならず、過去の改変履歴も全て
含んだ形でのデータ構造を容易に構築することが可能と
なる。従って、住民票のデータに改竄が施されているか
否かを容易に判定することができる。
【0126】このように、本具体例は、従来の出納帳や
住民台帳等において、変更の度に先の記述を削除するの
ではなく、先の記述には二重線のような削除印を付与す
るのみで、現在の情報を新たに追加するのと同様の原理
である。
【0127】なお、上述のように、二つの具体例とし
て、本実施形態を電子マネーシステムに応用する例と本
実施形態を電子政府における住民情報の管理システムに
応用する例とを示したが、本実施形態の応用例はこの二
つには限定されない。例えば、電子ショッピングモー
ル、銀行その他の金融機関における預金管理システムな
ど、過去のデータを保存しておく必要がある全ての分野
に応用することが可能である。
【0128】上述の実施形態に係る計算装置100を構
成する中央処理装置120の動作は、コンピュータが読
み取り可能な言語で記述されたコンピュータプログラム
によっても実行可能である。
【0129】コンピュータプログラムにより中央処理装
置120を動作させる場合には、例えば、中央処理装置
120にプログラム記憶用のメモリーを設け、そのメモ
リーにコンピュータプログラムを格納する。中央処理装
置120はメモリーからそのコンピュータプログラムを
読み出すことにより、そのコンピュータプログラムに従
って、上述のような動作を実行する。
【0130】さらには、そのようなコンピュータプログ
ラムを格納した記憶媒体を計算装置100にセットする
ことにより、中央処理装置120がその記憶媒体からそ
のコンピュータプログラムを読み出し、そのコンピュー
タプログラムに従って、上述のような動作を実行するよ
うにすることも可能である。
【0131】次いで、上述の実施形態に係る中央処理装
置120の機能を実施するためのプログラムを格納した
記憶媒体について以下に説明する。
【0132】上述のマイクロコンピュータの機能は各種
のコマンドを含むプログラムとして実現可能であり、コ
ンピュータによって読み取り可能な記憶媒体を介して提
供することが可能である。
【0133】本明細書において、「記憶媒体」の語は、
データを記録することができるあらゆる媒体を含むもの
とする。記憶媒体の各種例を図22に示す。
【0134】記憶媒体としては、例えば、CD−ROM
(Compact Disk−ROM)やPDなどのデ
ィスク型の記憶媒体401、磁気テープ、MO(Mag
neto Optical Disk)、DVD−RO
M(Digital Video Disk−Read
Only Memory)、DVD−RAM(Dig
ital Video Disk−Random Ac
cess Memory)、フロッピー(登録商標)デ
ィスク402、RAM(Random Access
Memory)やROM(Read Only Mem
ory)などのメモリーチップ404、EPROM(E
rasable Programmable Read
Only Memory)、EEPROM(Elec
trically Erasable Program
mable Read Only Memory)、ス
マートメディア(登録商標)、フラッシュメモリー、コ
ンパクトフラッシュ(登録商標)カードなどの書き換え
可能なカード型ROM405、ハードディスク403が
あり、その他プログラムの格納に適していれば、いかな
る手段も用いることができる。
【0135】この記憶媒体は、コンピュータが読み取り
可能なプログラム用言語を用いて上述のマイクロコンピ
ュータの各機能をプログラミングし、そのプログラムを
プログラムの記録が可能な上記の記憶媒体に記録するこ
とにより、作成することができる。
【0136】あるいは、記憶媒体として、サーバーに備
え付けられたハードディスクを用いることも可能であ
る。
【0137】また、本発明に係る記憶媒体は、上述のコ
ンピュータプログラムを上記のような記憶媒体に格納
し、ネットワークを介して、そのコンピュータプログラ
ムを他のコンピュータにより読み取ることによっても、
作成可能である。
【0138】コンピュータ400としては、パーソナル
コンピュータ、デスクトップ型コンピュータ、ノート式
コンピュータ、モバイルコンピュータ、ラップトップ式
コンピュータ、ポケットコンピュータ、サーバーコンピ
ュータ、クライアントコンピュータ、ワークステーショ
ン、ホストコンピュータなどを用いることができる。
【0139】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る情報表現方
法及び装置においては、ラベル付き有向グラフを用いた
表現形式によりデータが表現される。ラベル付き有向グ
ラフを用いることにより、情報の単調性が保証される。
従って、全ての演算において、情報の削除、変更及び追
加の履歴が蓄積されることになるため、そのデータの現
時点における内容のみならず、そのデータの過去の改変
を含む全ての内容を表示することが可能になる。従っ
て、たとえ情報が不正に改竄された場合であっても、情
報の改竄の検出、証明及びトレースバックを容易に行う
ことができる。
【0140】また、このようなデータ構造を用いること
により、情報の単調性が保証されているチューリングマ
シンを構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る情報表現方法を実施するための計
算装置の一構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る情報表現方式を実現するためのデ
ータ構造体である。
【図3】本発明に係る情報表現方式を実現するためのデ
ータ構造である。
【図4】本発明に係る情報表現方式を実現するためのデ
ータ構造の表現形式である。
【図5】削除に係る情報を単調性データ構造で表した図
である。
【図6】更新に係る情報を単調性データ構造で表した図
である。
【図7】追加に係る情報を単調性データ構造で表した図
である。
【図8】本発明に係る情報表現方法を実施するプログラ
ムのフローチャートである。
【図9】本発明に係る情報表現方法を実施するプログラ
ムのフローチャートである。
【図10】本発明に係る情報表現方法を実施するプログ
ラムのフローチャートである。
【図11】本発明に係る情報表現方法において、情報の
削除を行うプログラムのフローチャートである。
【図12】関数unify#mainのフローチャートである。
【図13】情報の更新の実施形態を示すための情報の一
表現例である。
【図14】本発明に係る計算方式により図13に示す情
報の更新を行った結果として得られた情報である。単調
性データ構造(1)と単調性データ構造(2)とのミー
ト演算により図の点線部分の融合が処理され、結果とし
てx0(3)以下の構造を出力することにより単調性データ
構造(4)が出力される。
【図15】電子マネーシステムにおいて要求される情報
を表形式で示した図である。
【図16】x1(5)以下の構造が図15に示した情報
を単調性データ構造で表した図であり、x2(7)以下
の構造が消費の情報を単調性データ構造で表した図であ
る。
【図17】電子マネーシステムにおける消費に関する表
現の一例を単調性データ構造で表した図である。
【図18】図16に示した情報と図17に示した情報と
のミート演算を行うことにより、消費されたことを示す
情報が追加された後の単調性データ構造を表した図であ
る。
【図19】x1以下の構造が図15に示した情報を単調
性データ構造で表した図であり、x2(8)以下の構造
が変更後の住所の情報を単調性データ構造で表した図で
ある。
【図20】電子政府における住所変更に関する表現の一
例を単調性データ構造で表した図である。
【図21】図19に示した情報と図20に示した情報と
のミート演算を行うことにより、住所変更されたことを
示す情報が追加された後の単調性データ構造を表した図
である。
【図22】記憶媒体の各種例を示す図である。
【符号の説明】
100 計算装置 110 入力装置 120 中央処理装置 130 メモリ 140 出力装置

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ある情報を計算機上において表現する方
    法であって、 アトム(atom)、コンプレックス(complex)、バリア
    ブルズ(variables)及びインコンシステンシー(incon
    sistency)の4種類によるノード構造体およびラベル情
    報を包含するアーク構造体によるラベル付き有向グラフ
    を用いて前記情報を表現する過程を備えることを特徴と
    する情報の表現方法。
  2. 【請求項2】 与えられたラベル付き有向グラフに対し
    て、情報の単調性を保証しつつ、任意の情報の削除を行
    う過程を備えることを特徴とする請求項1に記載の情報
    の表現方法。
  3. 【請求項3】 与えられたラベル付き有向グラフに対し
    て、情報の単調性を保証しつつ、任意の情報の変更を行
    う過程を備えることを特徴とする請求項1または2に記
    載の情報の表現方法。
  4. 【請求項4】 与えられたラベル付き有向グラフに対し
    て、情報の単調性を保証しつつ、任意の情報の追加を行
    う過程を備えることを特徴とする請求項1乃至3の何れ
    か一項に記載の情報の表現方法。
  5. 【請求項5】 前記情報は、電子マネーの現在の残高及
    びその残高に至るまでの消費履歴であることを特徴とす
    る請求項1乃至4の何れか一項に記載の情報の表現方
    法。
  6. 【請求項6】 前記情報は、電子政府における住民台帳
    に記載する項目であることを特徴とする請求項1乃至4
    の何れか一項に記載の情報の表現方法。
  7. 【請求項7】 コンピュータに、ある情報を表現する処
    理を実行させるためのプログラムであって、 アトム(atom)、コンプレックス(complex)、バリア
    ブルズ(variables)及びインコンシステンシー(incon
    sistency)の4種類によるノード構造体およびラベル情
    報を包含するアーク構造体によるラベル付き有向グラフ
    を用いて前記情報を表現する処理を実行させるためのプ
    ログラム。
  8. 【請求項8】 与えられたラベル付き有向グラフに対し
    て、情報の単調性を保証しつつ、任意の情報の削除を行
    う処理をさらに実行させるための請求項7に記載のプラ
    グラム。
  9. 【請求項9】 与えられたラベル付き有向グラフに対し
    て、情報の単調性を保証しつつ、任意の情報の変更を行
    う処理をさらに実行させるための請求項7または8に記
    載のプラグラム。
  10. 【請求項10】 与えられたラベル付き有向グラフに対
    して、情報の単調性を保証しつつ、任意の情報の追加を
    行う処理をさらに実行させるための請求項7乃至9の何
    れか一項に記載のプラグラム。
  11. 【請求項11】 前記情報は、電子マネーの現在の残高
    及びその残高に至るまでの消費履歴であることを特徴と
    する請求項7乃至10の何れか一項に記載のプログラ
    ム。
  12. 【請求項12】 前記情報は、電子政府における住民台
    帳に記載する項目であることを特徴とする請求項7乃至
    10の何れか一項に記載のプログラム。
  13. 【請求項13】 請求項7乃至12の何れか一項に記載
    のプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記
    憶媒体。
  14. 【請求項14】 アトム(atom)、コンプレックス(co
    mplex)、バリアブルズ(variables)及びインコンシス
    テンシー(inconsistency)の4種類によるノード構造
    体およびラベル情報を包含するアーク構造体によるラベ
    ル付き有向グラフを用いて表現されたデータ構造が記憶
    されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  15. 【請求項15】 ある情報を表現する装置であって、 アトム(atom)、コンプレックス(complex)、バリア
    ブルズ(variables)及びインコンシステンシー(incon
    sistency)の4種類によるノード構造体およびラベル情
    報を包含するアーク構造体によるラベル付き有向グラフ
    を用いて前記情報を表現する装置。
  16. 【請求項16】 与えられたラベル付き有向グラフに対
    して、情報の単調性を保証しつつ、任意の情報の削除を
    行うことを特徴とする請求項15に記載の装置。
  17. 【請求項17】 与えられたラベル付き有向グラフに対
    して、情報の単調性を保証しつつ、任意の情報の変更を
    行うことを特徴とする請求項15または16に記載の装
    置。
  18. 【請求項18】 与えられたラベル付き有向グラフに対
    して、情報の単調性を保証しつつ、任意の情報の追加を
    行うことを特徴とする請求項15乃至17の何れか一項
    に記載の装置。
  19. 【請求項19】 前記情報は、電子マネーの現在の残高
    及びその残高に至るまでの消費履歴であることを特徴と
    する請求項15乃至18の何れか一項に記載の装置。
  20. 【請求項20】 前記情報は、電子政府における住民台
    帳に記載する項目であることを特徴とする請求項15乃
    至18の何れか一項に記載の装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003345776A (ja) * 2002-05-27 2003-12-05 Cognitive Research Laboratories Inc 情報の高速単一化を行う計算方法及び計算装置並びに高速ミート演算を行う計算方法及び計算装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11504144A (ja) * 1995-04-21 1999-04-06 シティーバンク エヌ、エー、 電子マネーシステム

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