JP2003044541A - 部品配置評価装置及び方法 - Google Patents
部品配置評価装置及び方法Info
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- JP2003044541A JP2003044541A JP2001231553A JP2001231553A JP2003044541A JP 2003044541 A JP2003044541 A JP 2003044541A JP 2001231553 A JP2001231553 A JP 2001231553A JP 2001231553 A JP2001231553 A JP 2001231553A JP 2003044541 A JP2003044541 A JP 2003044541A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 プリント基板全体での、効果的なパスコンの
配置状態を得る。 【解決手段】 配置情報抽出部17は、部品の電源ピン
の配置座標情報を抽出し(S11)、個々のパスコンに
対してパスコン配置制約条件を満たす領域内にある部品
の電源ピンのみを抽出する(S12)。同時動作考慮パ
スコン個数計算部18は、プリント基板上の全てのパス
コンについて、ステップS12で抽出した電源ピン群に
対して、部品間同時動作情報とパスコン割当優先条件情
報とに基づいて、パスコンの割当てを行い(S13)、
プリント基板上の全部品に対して、ステップS13で割
り当てられたパスコンの個数計算を行う(S14)。配
置結果評価部19は、個々の部品に対して割り当てられ
た割当パスコン個数を、個々の部品に対する必要パスコ
ン個数と比較し、パスコンの過不足を評価して、この評
価結果を記憶すると共に(S15)、出力装置42へ出
力する(S16)。
配置状態を得る。 【解決手段】 配置情報抽出部17は、部品の電源ピン
の配置座標情報を抽出し(S11)、個々のパスコンに
対してパスコン配置制約条件を満たす領域内にある部品
の電源ピンのみを抽出する(S12)。同時動作考慮パ
スコン個数計算部18は、プリント基板上の全てのパス
コンについて、ステップS12で抽出した電源ピン群に
対して、部品間同時動作情報とパスコン割当優先条件情
報とに基づいて、パスコンの割当てを行い(S13)、
プリント基板上の全部品に対して、ステップS13で割
り当てられたパスコンの個数計算を行う(S14)。配
置結果評価部19は、個々の部品に対して割り当てられ
た割当パスコン個数を、個々の部品に対する必要パスコ
ン個数と比較し、パスコンの過不足を評価して、この評
価結果を記憶すると共に(S15)、出力装置42へ出
力する(S16)。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、部品配置評価装置
及び方法に係り、特に、電源、グランドパターンを含む
プリント基板の配置設計において、バイパスコンデンサ
の配置状態が効果的か否かを評価する部品配置評価装置
及び方法に関する。
及び方法に係り、特に、電源、グランドパターンを含む
プリント基板の配置設計において、バイパスコンデンサ
の配置状態が効果的か否かを評価する部品配置評価装置
及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ディジタル信号を扱う各種電子機
器(例えば、コンピュータ、通信機器等)では、電源ま
たはグランド信号に発生するノイズを抑えるための方法
として、例えば、電源またはグランドの配線を広い矩形
の配線(ベタ配線)とする方法と、ディジタル信号素子
(以下、部品と略)の信号状態が遷移する際に必要な過
渡電流を部品に供給(又は吸収)するバイパスコンデン
サ(以下、パスコンと略)を、プリント基板上の電源と
グランド信号間に接続すると共に、部品の近くに配置す
る方法が知られている。
器(例えば、コンピュータ、通信機器等)では、電源ま
たはグランド信号に発生するノイズを抑えるための方法
として、例えば、電源またはグランドの配線を広い矩形
の配線(ベタ配線)とする方法と、ディジタル信号素子
(以下、部品と略)の信号状態が遷移する際に必要な過
渡電流を部品に供給(又は吸収)するバイパスコンデン
サ(以下、パスコンと略)を、プリント基板上の電源と
グランド信号間に接続すると共に、部品の近くに配置す
る方法が知られている。
【0003】これらの方法のうち、特に、パスコンを用
いる方法では、個々の部品が必要とするパスコン個数
(必要パスコン個数)と、パスコンを部品のどのあたり
に配置(パスコンの配置状態)するかを求める必要があ
る。ここで、必要パスコン個数を算出する一般的手法と
しては、例えば、実際の部品と評価基板を使用した実測
及び/又は消費電力から求める方法がある。また、最適
なパスコンの配置状態を得る一般的手法としては、例え
ば、既に算出した必要パスコン個数分のパスコンを、回
路設計またはプリント基板設計CAD(Computer Aided
Design)上で設定し、これらのパスコンが、配置条件
(例えば、部品からの相対距離、EMI(Electromagne
tic Interference)制約、インピーダンス制約等)を満
たすように手動又は自動で配置する方法がある。この必
要パスコン個数とパスコンの配置状態とを算出して、各
種電子機器に含まれる電源またはグランド信号に発生す
るノイズを抑える方法としては、例えば、特開平9−6
2717公報、特開2000−99560公報が挙げら
れる。
いる方法では、個々の部品が必要とするパスコン個数
(必要パスコン個数)と、パスコンを部品のどのあたり
に配置(パスコンの配置状態)するかを求める必要があ
る。ここで、必要パスコン個数を算出する一般的手法と
しては、例えば、実際の部品と評価基板を使用した実測
及び/又は消費電力から求める方法がある。また、最適
なパスコンの配置状態を得る一般的手法としては、例え
ば、既に算出した必要パスコン個数分のパスコンを、回
路設計またはプリント基板設計CAD(Computer Aided
Design)上で設定し、これらのパスコンが、配置条件
(例えば、部品からの相対距離、EMI(Electromagne
tic Interference)制約、インピーダンス制約等)を満
たすように手動又は自動で配置する方法がある。この必
要パスコン個数とパスコンの配置状態とを算出して、各
種電子機器に含まれる電源またはグランド信号に発生す
るノイズを抑える方法としては、例えば、特開平9−6
2717公報、特開2000−99560公報が挙げら
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
技術は、例えば、部品各々に着目してパスコンの最適な
配置状態を得るものであり、プリント基板全体に着目し
てパスコンが無駄なく機能するか否かについては考慮さ
れていない。
技術は、例えば、部品各々に着目してパスコンの最適な
配置状態を得るものであり、プリント基板全体に着目し
てパスコンが無駄なく機能するか否かについては考慮さ
れていない。
【0005】具体的には、上述の技術では、必要なパス
コン個数を算出した後、この必要パスコン個数分のパス
コンを手動又は自動で、部品の近傍に配置する。ここ
で、例えば、部品を配置する設計段階で、近傍に隣接し
て配置されるように設計された2つの部品の内、常にど
ちらか一方しか動作しないような回路設計となった場合
では、これら2つの部品間の動作タイミングが異なり、
2つの部品は異なる同時動作グループに属していること
になるため、パスコンを各々の部品が必要とする個数分
それぞれの部品の近傍に配置するべきなのか、又は、パ
スコンを2つの部品の近傍であって、それぞれの部品が
動作するときにだけ共有となる領域に配置し、1つのパ
スコンで2つの部品に対する効果があるように配置する
べきなのか、の評価ができない場合が想定される。この
ため、プリント基板全体が動作する状態を考慮した上
で、プリント基板に必要最小限のパスコン個数を用い
て、パスコンの最適な配置状態を得ることは困難である
場合が想定される。
コン個数を算出した後、この必要パスコン個数分のパス
コンを手動又は自動で、部品の近傍に配置する。ここ
で、例えば、部品を配置する設計段階で、近傍に隣接し
て配置されるように設計された2つの部品の内、常にど
ちらか一方しか動作しないような回路設計となった場合
では、これら2つの部品間の動作タイミングが異なり、
2つの部品は異なる同時動作グループに属していること
になるため、パスコンを各々の部品が必要とする個数分
それぞれの部品の近傍に配置するべきなのか、又は、パ
スコンを2つの部品の近傍であって、それぞれの部品が
動作するときにだけ共有となる領域に配置し、1つのパ
スコンで2つの部品に対する効果があるように配置する
べきなのか、の評価ができない場合が想定される。この
ため、プリント基板全体が動作する状態を考慮した上
で、プリント基板に必要最小限のパスコン個数を用い
て、パスコンの最適な配置状態を得ることは困難である
場合が想定される。
【0006】さらに、従来は部品間の動作タイミングを
考慮した、プリント基板でのパスコンの配置状態の評価
(配置評価)は手動で行われてきていたが、近年、プリ
ント基板上の部品及び/又はパスコンの数が増大すると
共に、これらの部品及び/又はパスコンが、プリント基
板上に高密度に配置される。このため、個々の部品間の
動作タイミングを考慮した配置評価を、手動で行うこと
は困難である場合が想定される。
考慮した、プリント基板でのパスコンの配置状態の評価
(配置評価)は手動で行われてきていたが、近年、プリ
ント基板上の部品及び/又はパスコンの数が増大すると
共に、これらの部品及び/又はパスコンが、プリント基
板上に高密度に配置される。このため、個々の部品間の
動作タイミングを考慮した配置評価を、手動で行うこと
は困難である場合が想定される。
【0007】本発明の目的のひとつは、以上の点に鑑
み、個々の部品に必要なパスコンの配置条件を満たした
上で、プリント基板全体で効果的なパスコンの配置状態
を得ることができる部品配置評価装置及び方法を提供す
ることにある。また、本発明の他の目的は、個々の部品
が必要とするパスコン個数、部品とパスコンのプリント
基板上の配置状態の他に、プリント基板上の部品間の動
作タイミングを考慮して、パスコンの配置状態を自動評
価することができる部品配置評価装置及び方法を提供す
ることにある。
み、個々の部品に必要なパスコンの配置条件を満たした
上で、プリント基板全体で効果的なパスコンの配置状態
を得ることができる部品配置評価装置及び方法を提供す
ることにある。また、本発明の他の目的は、個々の部品
が必要とするパスコン個数、部品とパスコンのプリント
基板上の配置状態の他に、プリント基板上の部品間の動
作タイミングを考慮して、パスコンの配置状態を自動評
価することができる部品配置評価装置及び方法を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の解決手段
によると、各種部品を含むプリント基板に配置されたバ
イパスコンデンサの配置状態を評価する部品配置評価装
置であって、該部品毎の同時動作グループを表す部品間
同時動作情報を記憶した第1記憶部と、個々の該部品が
必要とするバイパスコンデンサの個数を表す必要パスコ
ン個数情報を記憶した第2記憶部と、該バイパスコンデ
ンサの配置制約条件を表すパスコン配置制約条件情報を
記憶した第3記憶部と、該バイパスコンデンサを該部品
に割当てる際の割当優先条件を、優先順毎に表すパスコ
ン割当優先条件情報を記憶した第4記憶部と、該プリン
ト基板に配置された部品の座標情報を表す部品座標情報
を記憶した第5記憶部と、前記第1乃至第5記憶部に記
憶された各情報を読み出し、書き込み又は作成し、該バ
イパスコンデンサの配置状態の評価を行う演算装置とを
備え、前記演算装置は、前記第5記憶部から部品座標情
報を抽出する配置情報抽出部と、前記配置情報抽出部に
より抽出された部品座標情報に基づき、前記第3記憶部
からパスコン配置制約条件情報を参照し、その配置制約
条件を満たした部品について、前記第1記憶部から部品
間同時動作情報を参照し該部品毎の同時動作グループに
基づき、同一の同時動作グループと異なる同時動作グル
ープとを区別し、且つ、該部品が同一の同時動作グルー
プに属している場合、前記第4記憶部からパスコン割当
優先条件情報を参照し、割当優先条件に従い、バイパス
コンデンサを該部品に割当て、一方、該部品が同一の同
時動作グループに属していない場合、バイパスコンデン
サをそれぞれの該部品に割当てる同時動作考慮パスコン
個数計算部と、前記同時動作考慮パスコン個数計算部に
より割当てられたバイパスコンデンサの個数と、前記第
2記憶部から必要パスコン個数情報を参照し個々の部品
に必要とされるバイパスコンデンサの個数とを比較し
て、該バイパスコンデンサの配置状態の評価結果を作成
し、記憶部に記憶する配置結果評価部とを備えた部品配
置評価装置を提供する。
によると、各種部品を含むプリント基板に配置されたバ
イパスコンデンサの配置状態を評価する部品配置評価装
置であって、該部品毎の同時動作グループを表す部品間
同時動作情報を記憶した第1記憶部と、個々の該部品が
必要とするバイパスコンデンサの個数を表す必要パスコ
ン個数情報を記憶した第2記憶部と、該バイパスコンデ
ンサの配置制約条件を表すパスコン配置制約条件情報を
記憶した第3記憶部と、該バイパスコンデンサを該部品
に割当てる際の割当優先条件を、優先順毎に表すパスコ
ン割当優先条件情報を記憶した第4記憶部と、該プリン
ト基板に配置された部品の座標情報を表す部品座標情報
を記憶した第5記憶部と、前記第1乃至第5記憶部に記
憶された各情報を読み出し、書き込み又は作成し、該バ
イパスコンデンサの配置状態の評価を行う演算装置とを
備え、前記演算装置は、前記第5記憶部から部品座標情
報を抽出する配置情報抽出部と、前記配置情報抽出部に
より抽出された部品座標情報に基づき、前記第3記憶部
からパスコン配置制約条件情報を参照し、その配置制約
条件を満たした部品について、前記第1記憶部から部品
間同時動作情報を参照し該部品毎の同時動作グループに
基づき、同一の同時動作グループと異なる同時動作グル
ープとを区別し、且つ、該部品が同一の同時動作グルー
プに属している場合、前記第4記憶部からパスコン割当
優先条件情報を参照し、割当優先条件に従い、バイパス
コンデンサを該部品に割当て、一方、該部品が同一の同
時動作グループに属していない場合、バイパスコンデン
サをそれぞれの該部品に割当てる同時動作考慮パスコン
個数計算部と、前記同時動作考慮パスコン個数計算部に
より割当てられたバイパスコンデンサの個数と、前記第
2記憶部から必要パスコン個数情報を参照し個々の部品
に必要とされるバイパスコンデンサの個数とを比較し
て、該バイパスコンデンサの配置状態の評価結果を作成
し、記憶部に記憶する配置結果評価部とを備えた部品配
置評価装置を提供する。
【0009】本発明の第2の解決手段によると、各種部
品を含むプリント基板に配置されたバイパスコンデンサ
の配置状態を評価する部品配置評価方法であって、該プ
リント基板に配置された部品の座標情報を表す部品座標
情報を記憶した第5記憶部から部品座標情報を抽出し、
抽出された部品座標情報に基づき、該バイパスコンデン
サの配置制約条件を表すパスコン配置制約条件情報を記
憶した第3記憶部からパスコン配置制約条件情報を参照
し、その配置制約条件を満たした部品について、該部品
毎の同時動作グループを表す部品間同時動作情報を記憶
した第1記憶部から部品間同時動作情報を参照し該部品
毎の同時動作グループに基づき、同一の同時動作グルー
プと異なる同時動作グループとを区別し、該部品が同一
の同時動作グループに属している場合、該バイパスコン
デンサを該部品に割当てる際の割当優先条件を、優先順
毎に表すパスコン割当優先条件情報を記憶した第4記憶
部からパスコン割当優先条件情報を参照し、割当優先条
件に従い、バイパスコンデンサを該部品に割当て、該部
品が同一の同時動作グループに属していない場合、バイ
パスコンデンサをそれぞれの該部品に割当て、該割当て
られたバイパスコンデンサの個数と、個々の該部品が必
要とするバイパスコンデンサの個数を表す必要パスコン
個数情報を記憶した第2記憶部から必要パスコン個数情
報を参照し個々の部品に必要とされるバイパスコンデン
サの個数とを比較して、該バイパスコンデンサの配置状
態の評価結果を作成し、記憶部に記憶するようにした部
品配置評価方法を提供する。
品を含むプリント基板に配置されたバイパスコンデンサ
の配置状態を評価する部品配置評価方法であって、該プ
リント基板に配置された部品の座標情報を表す部品座標
情報を記憶した第5記憶部から部品座標情報を抽出し、
抽出された部品座標情報に基づき、該バイパスコンデン
サの配置制約条件を表すパスコン配置制約条件情報を記
憶した第3記憶部からパスコン配置制約条件情報を参照
し、その配置制約条件を満たした部品について、該部品
毎の同時動作グループを表す部品間同時動作情報を記憶
した第1記憶部から部品間同時動作情報を参照し該部品
毎の同時動作グループに基づき、同一の同時動作グルー
プと異なる同時動作グループとを区別し、該部品が同一
の同時動作グループに属している場合、該バイパスコン
デンサを該部品に割当てる際の割当優先条件を、優先順
毎に表すパスコン割当優先条件情報を記憶した第4記憶
部からパスコン割当優先条件情報を参照し、割当優先条
件に従い、バイパスコンデンサを該部品に割当て、該部
品が同一の同時動作グループに属していない場合、バイ
パスコンデンサをそれぞれの該部品に割当て、該割当て
られたバイパスコンデンサの個数と、個々の該部品が必
要とするバイパスコンデンサの個数を表す必要パスコン
個数情報を記憶した第2記憶部から必要パスコン個数情
報を参照し個々の部品に必要とされるバイパスコンデン
サの個数とを比較して、該バイパスコンデンサの配置状
態の評価結果を作成し、記憶部に記憶するようにした部
品配置評価方法を提供する。
【0010】本発明の特徴のひとつとしては、ディジタ
ル信号素子を含むプリント基板にバイパスコンデンサを
配置する際の配線設計段階において、バイパスコンデン
サの配置状態が、ディジタル信号素子各々に対して定義
された配置制約条件について適当か否かを、バイパスコ
ンデンサとディジタル信号素子間の相対的な配置座標情
報と、ディジタル信号素子間の同時動作情報とに基づい
て、評価する機能を備える。
ル信号素子を含むプリント基板にバイパスコンデンサを
配置する際の配線設計段階において、バイパスコンデン
サの配置状態が、ディジタル信号素子各々に対して定義
された配置制約条件について適当か否かを、バイパスコ
ンデンサとディジタル信号素子間の相対的な配置座標情
報と、ディジタル信号素子間の同時動作情報とに基づい
て、評価する機能を備える。
【0011】本発明の他の特徴としては、例えば、ディ
ジタル信号素子間の同時動作情報を記憶する記憶装置を
さらに備える。本発明の他の特徴としては、例えば、パ
イパスコンデンサの配置状態の評価は、バイパスコンデ
ンサの配置座標情報と、ディジタル信号素子間の同時動
作情報とに基づいて、各ディジタル信号素子に対してバ
イパスコンデンサを自動で割り当てた個数と、個々のデ
ィジタル信号素子に対して定義された必要バイパスコン
デンサ個数を比較することにより行われる。
ジタル信号素子間の同時動作情報を記憶する記憶装置を
さらに備える。本発明の他の特徴としては、例えば、パ
イパスコンデンサの配置状態の評価は、バイパスコンデ
ンサの配置座標情報と、ディジタル信号素子間の同時動
作情報とに基づいて、各ディジタル信号素子に対してバ
イパスコンデンサを自動で割り当てた個数と、個々のデ
ィジタル信号素子に対して定義された必要バイパスコン
デンサ個数を比較することにより行われる。
【0012】本発明の他の特徴としては、例えば、パイ
パスコンデンサの配置状態の評価結果である、ディジタ
ル信号素子毎のバイパスコンデンサの過不足を、視覚的
に認識することが可能な媒体に出力する出力装置(プリ
ンタ、ディスプレイなど)をさらに備える。本発明の他
の特徴としては、例えば、プリント基板上のバイパスコ
ンデンサの配置状態を評価する際に、部品間の動作タイ
ミング情報を参照して、同一の同時動作グループと異な
る同時動作グループとを区別してバイパスコンデンサの
部品への割り当てを行った後、各々の部品毎に割り当て
られた割当パスコン個数を計算し、各々の部品に対して
予め設定された必要パスコン個数と、割当パスコン個数
とを比較して、バイパスコンデンサの配置状態の評価結
果の良否の判定を行い、バイパスコンデンサの配置状態
が適正でない場合、再び、プリント基板にバイパスコン
デンサを配置して、配置状態を評価する。
パスコンデンサの配置状態の評価結果である、ディジタ
ル信号素子毎のバイパスコンデンサの過不足を、視覚的
に認識することが可能な媒体に出力する出力装置(プリ
ンタ、ディスプレイなど)をさらに備える。本発明の他
の特徴としては、例えば、プリント基板上のバイパスコ
ンデンサの配置状態を評価する際に、部品間の動作タイ
ミング情報を参照して、同一の同時動作グループと異な
る同時動作グループとを区別してバイパスコンデンサの
部品への割り当てを行った後、各々の部品毎に割り当て
られた割当パスコン個数を計算し、各々の部品に対して
予め設定された必要パスコン個数と、割当パスコン個数
とを比較して、バイパスコンデンサの配置状態の評価結
果の良否の判定を行い、バイパスコンデンサの配置状態
が適正でない場合、再び、プリント基板にバイパスコン
デンサを配置して、配置状態を評価する。
【0013】本発明の他の特徴としては、例えば、記憶
装置には、プリント基板に配置される個々の部品(ディ
ジタル信号素子)の相対的な動作状態を記憶した部品間
同時動作情報と、個々の部品が必要とするバイパスコン
デンサの個数を記憶した必要パスコン個数情報と、パス
コンの配置制約条件を記憶したパスコン配置制約条件情
報とが記憶される。
装置には、プリント基板に配置される個々の部品(ディ
ジタル信号素子)の相対的な動作状態を記憶した部品間
同時動作情報と、個々の部品が必要とするバイパスコン
デンサの個数を記憶した必要パスコン個数情報と、パス
コンの配置制約条件を記憶したパスコン配置制約条件情
報とが記憶される。
【0014】本発明の他の特徴としては、例えば、プリ
ント基板に配置される個々の部品に対してバイパスコン
デンサを割り当てる際に、各々の部品間の同時動作情報
と配置情報とに基づいて、バイパスコンデンサの割り当
てを行う機能を備える。なお、バイパスコンデンサの割
当てとは、部品の近傍に配置されているバイパスコンデ
ンサが、どの部品に効果を与えるように配置されている
のかを自動で判定することを指す。
ント基板に配置される個々の部品に対してバイパスコン
デンサを割り当てる際に、各々の部品間の同時動作情報
と配置情報とに基づいて、バイパスコンデンサの割り当
てを行う機能を備える。なお、バイパスコンデンサの割
当てとは、部品の近傍に配置されているバイパスコンデ
ンサが、どの部品に効果を与えるように配置されている
のかを自動で判定することを指す。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を詳細に説明する。図1は、部品配置評価装置1
00の構成図である。部品配置評価装置100は、図1
(a)に示すように、例えば、入力装置41、出力装置
42、演算装置43及び記憶装置44を備える。入力装
置41は、例えば、キーボード、マウス、ペン入力装置
等の入力デバイスであって、後述するように、部品品
名、必要パスコン個数、部品同時動作グループ等の各種
情報を入力する。また、入力装置41で入力された各種
情報は、演算装置43を介して記憶装置44に記憶され
る。出力装置42は、例えば、ディスプレイ、プリンタ
等の出力装置であって、演算装置43により作成され、
記憶装置44に記憶されているプリント基板上でのバイ
パスコンデンサ(パスコン)の配置状態の評価結果を、
演算装置43を介して読み出し、保守者、使用者等が視
覚的に認識できるように表示する。なお、パスコンは、
プリント基板上の電源とグランド信号間に限られず、適
宜の第1電位と第2電位との間に接続されることで、デ
ィジタル信号素子(以下、部品と略)の信号状態が遷移
する際に必要な過渡電流を部品に供給(又は吸収)し
て、ノイズの発生を抑える。
の形態を詳細に説明する。図1は、部品配置評価装置1
00の構成図である。部品配置評価装置100は、図1
(a)に示すように、例えば、入力装置41、出力装置
42、演算装置43及び記憶装置44を備える。入力装
置41は、例えば、キーボード、マウス、ペン入力装置
等の入力デバイスであって、後述するように、部品品
名、必要パスコン個数、部品同時動作グループ等の各種
情報を入力する。また、入力装置41で入力された各種
情報は、演算装置43を介して記憶装置44に記憶され
る。出力装置42は、例えば、ディスプレイ、プリンタ
等の出力装置であって、演算装置43により作成され、
記憶装置44に記憶されているプリント基板上でのバイ
パスコンデンサ(パスコン)の配置状態の評価結果を、
演算装置43を介して読み出し、保守者、使用者等が視
覚的に認識できるように表示する。なお、パスコンは、
プリント基板上の電源とグランド信号間に限られず、適
宜の第1電位と第2電位との間に接続されることで、デ
ィジタル信号素子(以下、部品と略)の信号状態が遷移
する際に必要な過渡電流を部品に供給(又は吸収)し
て、ノイズの発生を抑える。
【0016】記憶装置44は、例えば、部品間同時動作
情報441、必要パスコン個数情報442、パスコン配
置制約条件情報443、パスコン割当優先条件情報44
4、プリント基板情報445、部品/ピン座標情報44
6、パスコン番号・品名対応情報447、品名毎パスコ
ン配置制約条件情報448を含み、さらに、演算装置4
3が実行するプログラム等を記憶している。
情報441、必要パスコン個数情報442、パスコン配
置制約条件情報443、パスコン割当優先条件情報44
4、プリント基板情報445、部品/ピン座標情報44
6、パスコン番号・品名対応情報447、品名毎パスコ
ン配置制約条件情報448を含み、さらに、演算装置4
3が実行するプログラム等を記憶している。
【0017】部品間同時動作情報441は、例えば、プ
リント基板上のディジタル信号素子等の部品間の相対的
な同時動作関係を記憶した情報である。必要パスコン個
数442は、例えば、プリント基板上に配置される個々
の部品が必要とするパスコンの個数を記憶した情報であ
る。パスコン配置制約条件情報443は、例えば、プリ
ント基板上に配置するパスコンの配置における制約条件
をパスコン番号毎に記憶した情報である。パスコン割当
優先条件情報444は、例えば、同じ同時動作グループ
内の部品に備えられた電源ピンのうちどの電源ピンを選
択して、パスコンの割当を行うかを示す優先条件を定義
しており、この定義情報はプログラム化して記憶されて
いる。プリント基板情報445は、例えば、CAD等に
より入力されたプリント基板に配置された配線情報等を
記憶した情報である。また、部品/ピン座標情報446
は、例えば、プリント基板情報445から抽出した部品
とピンの座標情報を記憶した情報である。
リント基板上のディジタル信号素子等の部品間の相対的
な同時動作関係を記憶した情報である。必要パスコン個
数442は、例えば、プリント基板上に配置される個々
の部品が必要とするパスコンの個数を記憶した情報であ
る。パスコン配置制約条件情報443は、例えば、プリ
ント基板上に配置するパスコンの配置における制約条件
をパスコン番号毎に記憶した情報である。パスコン割当
優先条件情報444は、例えば、同じ同時動作グループ
内の部品に備えられた電源ピンのうちどの電源ピンを選
択して、パスコンの割当を行うかを示す優先条件を定義
しており、この定義情報はプログラム化して記憶されて
いる。プリント基板情報445は、例えば、CAD等に
より入力されたプリント基板に配置された配線情報等を
記憶した情報である。また、部品/ピン座標情報446
は、例えば、プリント基板情報445から抽出した部品
とピンの座標情報を記憶した情報である。
【0018】また、パスコン番号・品名対応情報447
は、例えば、パスコン番号とパスコン品名の対応情報を
記憶した情報である。また、品名毎パスコン配置制約条
件情報448は、例えば、パスコン品名と制約条件の対
応情報を記憶した情報である。なお、パスコン番号・品
名対応情報447での対応情報は、例えば、プリント基
板情報445内、又は、記憶装置44内の適宜のメモリ
に記憶するようにしてもよい。
は、例えば、パスコン番号とパスコン品名の対応情報を
記憶した情報である。また、品名毎パスコン配置制約条
件情報448は、例えば、パスコン品名と制約条件の対
応情報を記憶した情報である。なお、パスコン番号・品
名対応情報447での対応情報は、例えば、プリント基
板情報445内、又は、記憶装置44内の適宜のメモリ
に記憶するようにしてもよい。
【0019】演算装置43は、図1(b)に示すよう
に、例えば、配置情報抽出部17、同時動作考慮パスコ
ン個数計算部18、配置結果評価部19を備え、入力装
置41から入力された情報及び/又は実行命令を元に、
記憶装置44に記憶されたパスコン配置状態を評価する
プログラムを内部にロードした後、記憶装置44に記憶
された上述の各情報を読み出し実行することにより、プ
リント基板上のパスコン配置状態の評価結果を得る。
に、例えば、配置情報抽出部17、同時動作考慮パスコ
ン個数計算部18、配置結果評価部19を備え、入力装
置41から入力された情報及び/又は実行命令を元に、
記憶装置44に記憶されたパスコン配置状態を評価する
プログラムを内部にロードした後、記憶装置44に記憶
された上述の各情報を読み出し実行することにより、プ
リント基板上のパスコン配置状態の評価結果を得る。
【0020】図2は、プリント基板上の部品及びパスコ
ンの配置例を示す図である。まず、プリント基板上の部
品A21aと、部品B22aと、パスコンp23aとの
配置例を説明すると、部品A21aは、例えば、電源ピ
ン211aと出力信号ピン212aとを備え、同じく、
部品b22aは、例えば、電源ピン221aと出力信号
ピン222aとを備える。また、ここで、パスコンp2
3aは、パスコンに含まれる、電源信号に接続されてい
るピンを示す。なお、パスコンp23a、部品A21a
の電源ピン211a、部品B22aの電源ピン221a
は、全て同じ電源信号に接続されているものとする。
ンの配置例を示す図である。まず、プリント基板上の部
品A21aと、部品B22aと、パスコンp23aとの
配置例を説明すると、部品A21aは、例えば、電源ピ
ン211aと出力信号ピン212aとを備え、同じく、
部品b22aは、例えば、電源ピン221aと出力信号
ピン222aとを備える。また、ここで、パスコンp2
3aは、パスコンに含まれる、電源信号に接続されてい
るピンを示す。なお、パスコンp23a、部品A21a
の電源ピン211a、部品B22aの電源ピン221a
は、全て同じ電源信号に接続されているものとする。
【0021】図3は、部品間の動作タイミングとパスコ
ンの部品への割当についての説明図(1)である。な
お、ここでのプリント基板上の部品A21a、部品B2
2a及びパスコンp23aの配置例は、図2と同様であ
る。ここで、部品A21aと部品B22aとが同時動作
する状態と、その際の各部品A、Bへのパスコンp23
aの割当について説明すると、パスコンp23aを中心
とする領域231b(図3(a)中、点線の円として示
す)は、パスコンp23aが各部品(ここでは、部品
A、B)の電源ピンに対してパスコン配置制約条件を満
たすことができる範囲を示すものであり(例えば、パス
コンp23aのピンと、部品A、Bの電源ピンとの距離
が10mm以下)、以下では便宜的に近傍と表現する。
ンの部品への割当についての説明図(1)である。な
お、ここでのプリント基板上の部品A21a、部品B2
2a及びパスコンp23aの配置例は、図2と同様であ
る。ここで、部品A21aと部品B22aとが同時動作
する状態と、その際の各部品A、Bへのパスコンp23
aの割当について説明すると、パスコンp23aを中心
とする領域231b(図3(a)中、点線の円として示
す)は、パスコンp23aが各部品(ここでは、部品
A、B)の電源ピンに対してパスコン配置制約条件を満
たすことができる範囲を示すものであり(例えば、パス
コンp23aのピンと、部品A、Bの電源ピンとの距離
が10mm以下)、以下では便宜的に近傍と表現する。
【0022】出力波形グラフ24bは、図3(b)に示
すように、例えば、部品A21aの出力信号ピン212
aの出力信号であるsaと、部品B22aの出力信号ピ
ン222aの出力信号であるsbとの遷移タイミングを
示すものである。ここで、出力信号saの波形241b
と、出力信号sbの波形242bとの信号遷移タイミン
グは、時間ta(243b)と時間tb(244b)で
一致している。このとき、部品Aと部品Bは、同時動作
していると定義して、同一の同時動作グループに属して
いるとする。なお、この同時動作とは、例えば、電源ピ
ンが電荷の供給を必要とする時間が重なることを意味し
ているため、各々の信号遷移に必要な時間(ta、t
b)が異なる場合等であっても、それぞれの部品A、B
に電荷供給(又は吸収)が同時刻に必要であれば、同時
動作と見なしても良い。
すように、例えば、部品A21aの出力信号ピン212
aの出力信号であるsaと、部品B22aの出力信号ピ
ン222aの出力信号であるsbとの遷移タイミングを
示すものである。ここで、出力信号saの波形241b
と、出力信号sbの波形242bとの信号遷移タイミン
グは、時間ta(243b)と時間tb(244b)で
一致している。このとき、部品Aと部品Bは、同時動作
していると定義して、同一の同時動作グループに属して
いるとする。なお、この同時動作とは、例えば、電源ピ
ンが電荷の供給を必要とする時間が重なることを意味し
ているため、各々の信号遷移に必要な時間(ta、t
b)が異なる場合等であっても、それぞれの部品A、B
に電荷供給(又は吸収)が同時刻に必要であれば、同時
動作と見なしても良い。
【0023】また、各々の部品A、Bは、出力信号の遷
移タイミングにおいて、例えば、各々の部品A、Bの電
源ピンからパスコン配置制約条件を満たす範囲に、個々
の部品A、Bが必要とするパスコン個数分のパスコンを
必要とする。このため、同一の同時動作グループに属す
るの部品A、B全体で必要なパスコン個数は、各々の部
品A、Bが必要とするパスコン個数の総和となり、各々
の部品A、Bにはそれぞれ専用のパスコンを割り当てる
必要がある。すなわち、パスコンp23aの近傍(領域
231b内)には、それぞれの部品A、Bの電源ピン2
11a、221aが存在するので、同時動作グループ内
のいずれかの電源ピン211a、221aに専用で割当
てなければならない。
移タイミングにおいて、例えば、各々の部品A、Bの電
源ピンからパスコン配置制約条件を満たす範囲に、個々
の部品A、Bが必要とするパスコン個数分のパスコンを
必要とする。このため、同一の同時動作グループに属す
るの部品A、B全体で必要なパスコン個数は、各々の部
品A、Bが必要とするパスコン個数の総和となり、各々
の部品A、Bにはそれぞれ専用のパスコンを割り当てる
必要がある。すなわち、パスコンp23aの近傍(領域
231b内)には、それぞれの部品A、Bの電源ピン2
11a、221aが存在するので、同時動作グループ内
のいずれかの電源ピン211a、221aに専用で割当
てなければならない。
【0024】したがって、図3(a)に示すように、パ
スコンp23aをパスコン近傍の領域231b内にある
電源ピン211a、221aのいずれか一つへ割当てる
処理を行うことになる。この際、パスコンp23aが割
当てられる電源ピンは、例えば、パスコン割当優先条件
情報444に定義される条件により選択される。ここで
は、パスコンp23aは、後述するパスコン割当優先条
件情報444に含まれる優先順位に従い、ピン間距離の
近い方である部品Aの電源ピン211aに対して割当て
ることになる。これにより、図3(a)での各々の部品
A、Bのパスコン割当個数は、部品Aが1個、部品Bが
0個となる。なお、矢印232bは、パスコンp23a
が部品Aの電源ピン211aに割当てられている状態を
示すものである。
スコンp23aをパスコン近傍の領域231b内にある
電源ピン211a、221aのいずれか一つへ割当てる
処理を行うことになる。この際、パスコンp23aが割
当てられる電源ピンは、例えば、パスコン割当優先条件
情報444に定義される条件により選択される。ここで
は、パスコンp23aは、後述するパスコン割当優先条
件情報444に含まれる優先順位に従い、ピン間距離の
近い方である部品Aの電源ピン211aに対して割当て
ることになる。これにより、図3(a)での各々の部品
A、Bのパスコン割当個数は、部品Aが1個、部品Bが
0個となる。なお、矢印232bは、パスコンp23a
が部品Aの電源ピン211aに割当てられている状態を
示すものである。
【0025】図4は、部品間の動作タイミングとパスコ
ンの部品への割当についての説明図(2)である。な
お、ここでのプリント基板上の部品A21a、部品B2
2a及びパスコンp23aの配置例は、図2と同様であ
る。
ンの部品への割当についての説明図(2)である。な
お、ここでのプリント基板上の部品A21a、部品B2
2a及びパスコンp23aの配置例は、図2と同様であ
る。
【0026】ここで、部品A21aと部品B22aとが
非同時動作する状態と、その際の各部品A、Bへのパス
コンp23aの割当について説明すると、パスコンp2
3aを中心とする領域231c(図4(a)中、点線の
円として示す)は、パスコンp23aが各部品(ここで
は、部品A、B)の電源ピンに対してパスコン配置制約
条件を満たすことができる範囲を示すものであり(図3
(a)での領域231bと同様)、以下では便宜的に近
傍と表現する。
非同時動作する状態と、その際の各部品A、Bへのパス
コンp23aの割当について説明すると、パスコンp2
3aを中心とする領域231c(図4(a)中、点線の
円として示す)は、パスコンp23aが各部品(ここで
は、部品A、B)の電源ピンに対してパスコン配置制約
条件を満たすことができる範囲を示すものであり(図3
(a)での領域231bと同様)、以下では便宜的に近
傍と表現する。
【0027】出力波形グラフ24cは、図3(b)での
出力波形グラフ24bと同様に、部品Aの出力信号ピン
212aの出力信号であるsaと、部品Bの出力信号ピ
ン222aの出力信号であるsbの遷移タイミングを示
すものである。ここで、出力信号saの波形241cと
出力信号sbの波形242cの信号遷移は、出力信号s
aの信号遷移時間ta1(243c)と、出力信号sb
の信号遷移時間ta2(245c)とが一致せず、さら
に、出力信号saの信号遷移時間tb1(244c)
と、出力信号sbの信号遷移時間tb2(256c)と
が一致していないので、出力信号sa、sbは、異なる
時間で遷移していることになる。すなわち、部品Aと部
品Bは非同時動作であると定義し、それぞれ異なる同時
動作グループに属しているとする。
出力波形グラフ24bと同様に、部品Aの出力信号ピン
212aの出力信号であるsaと、部品Bの出力信号ピ
ン222aの出力信号であるsbの遷移タイミングを示
すものである。ここで、出力信号saの波形241cと
出力信号sbの波形242cの信号遷移は、出力信号s
aの信号遷移時間ta1(243c)と、出力信号sb
の信号遷移時間ta2(245c)とが一致せず、さら
に、出力信号saの信号遷移時間tb1(244c)
と、出力信号sbの信号遷移時間tb2(256c)と
が一致していないので、出力信号sa、sbは、異なる
時間で遷移していることになる。すなわち、部品Aと部
品Bは非同時動作であると定義し、それぞれ異なる同時
動作グループに属しているとする。
【0028】また、各々の部品A、Bは、出力信号の遷
移タイミングにおいて、各々の部品A、Bの電源ピンか
らパスコン配置制約条件を満たす範囲に、必要パスコン
個数分のパスコンを必要とする。この場合、部品A、B
は、互いに異なる同時動作グループに属するので、パス
コンは、信号遷移時間ta1、ta2と、tb1、tb
2とのそれぞれで必要なパスコン個数分あれば良い。す
なわち、パスコンp23aの近傍(領域231c内)に
は、それぞれの部品A、Bの電源ピン211a、221
aが存在するので、両方の部品A、Bに対して有効に機
能することができ、パスコン近傍にある電源ピン211
a、221aのいずれにも割り当てることができる。
移タイミングにおいて、各々の部品A、Bの電源ピンか
らパスコン配置制約条件を満たす範囲に、必要パスコン
個数分のパスコンを必要とする。この場合、部品A、B
は、互いに異なる同時動作グループに属するので、パス
コンは、信号遷移時間ta1、ta2と、tb1、tb
2とのそれぞれで必要なパスコン個数分あれば良い。す
なわち、パスコンp23aの近傍(領域231c内)に
は、それぞれの部品A、Bの電源ピン211a、221
aが存在するので、両方の部品A、Bに対して有効に機
能することができ、パスコン近傍にある電源ピン211
a、221aのいずれにも割り当てることができる。
【0029】したがって、図4(a)に示すように、パ
スコンp23aをパスコン近傍の領域231c内にある
電源ピン211a、221aの両方へ割当てる処理を行
うことになる。これにより、各々の部品A、Bのパスコ
ン割当個数は、部品Aが1個、部品Bが1個となる。な
お、矢印232cは、パスコンp23aが部品Aの電源
ピン211aに割当てられている状態を示し、同じく、
矢印233cは、パスコンp23aが部品Bの電源ピン
221aに割当てられている状態を示すものである。
スコンp23aをパスコン近傍の領域231c内にある
電源ピン211a、221aの両方へ割当てる処理を行
うことになる。これにより、各々の部品A、Bのパスコ
ン割当個数は、部品Aが1個、部品Bが1個となる。な
お、矢印232cは、パスコンp23aが部品Aの電源
ピン211aに割当てられている状態を示し、同じく、
矢印233cは、パスコンp23aが部品Bの電源ピン
221aに割当てられている状態を示すものである。
【0030】以下、プリント基板に配置される部品A、
Bに必要とされるパスコンの個数が、それぞれ3個、2
個であり、さらに、部品A、Bが共に同一の同時動作グ
ループに属している場合について、具体的に説明する。
また、後述する図9〜図12の配置例に対応するよう
に、必要とされるパスコンの個数が1個であって、部品
A、Bとは異なる同時動作グループに属している部品C
についても説明する。
Bに必要とされるパスコンの個数が、それぞれ3個、2
個であり、さらに、部品A、Bが共に同一の同時動作グ
ループに属している場合について、具体的に説明する。
また、後述する図9〜図12の配置例に対応するよう
に、必要とされるパスコンの個数が1個であって、部品
A、Bとは異なる同時動作グループに属している部品C
についても説明する。
【0031】図5は、各情報の定義例を示す図(1)で
ある。なお、各情報は、記憶装置44に記憶されてお
り、これらは演算装置43で各種処理を行うことができ
るような適宜のデータ形式で記憶されている。部品間同
時動作情報31a(441)は、図5(a)に示すよう
に、例えば、部品間同時動作情報441の定義例を示し
ており、プリント基板上の部品全てに設定された部品番
号32aと、それぞれの部品が属する同時動作グループ
33aとを含み、ここでは、「A、ga」、「B、g
a」、「C、gb」が記憶されている。
ある。なお、各情報は、記憶装置44に記憶されてお
り、これらは演算装置43で各種処理を行うことができ
るような適宜のデータ形式で記憶されている。部品間同
時動作情報31a(441)は、図5(a)に示すよう
に、例えば、部品間同時動作情報441の定義例を示し
ており、プリント基板上の部品全てに設定された部品番
号32aと、それぞれの部品が属する同時動作グループ
33aとを含み、ここでは、「A、ga」、「B、g
a」、「C、gb」が記憶されている。
【0032】必要パスコン個数情報35a(442)
は、図5(b)に示すように、例えば、必要パスコン個
数情報442の定義例を示しており、プリント基板上の
部品全てに設定された部品番号32aと、それぞれの部
品が必要とする必要パスコン個数34aとを含み、ここ
では、「A、3」、「B、2」、「C、1」が記憶され
ている。
は、図5(b)に示すように、例えば、必要パスコン個
数情報442の定義例を示しており、プリント基板上の
部品全てに設定された部品番号32aと、それぞれの部
品が必要とする必要パスコン個数34aとを含み、ここ
では、「A、3」、「B、2」、「C、1」が記憶され
ている。
【0033】図6は、各情報の定義例を示す図(2)で
ある。パスコン番号・品名対応情報31e(447)
は、図6(a)に示すように、例えば、パスコン番号・
品名対応情報447の定義例を示しており、パスコン番
号32bとパスコン品名36bとを含み、ここでは、
「p1、PAS001」「p2、PAS001」「p3、PAS002」が
記憶されている。このように、パスコン番号32bがp
1、p2のように異なった場合であっても、パスコン品
名36bが共にPAS001であって同一パスコン品名である
こともある。
ある。パスコン番号・品名対応情報31e(447)
は、図6(a)に示すように、例えば、パスコン番号・
品名対応情報447の定義例を示しており、パスコン番
号32bとパスコン品名36bとを含み、ここでは、
「p1、PAS001」「p2、PAS001」「p3、PAS002」が
記憶されている。このように、パスコン番号32bがp
1、p2のように異なった場合であっても、パスコン品
名36bが共にPAS001であって同一パスコン品名である
こともある。
【0034】品名毎パスコン配置制約条件情報31f
(448)は、図6(b)に示すように、例えば、品名
毎パスコン配置制約条件情報448の定義例を示してお
り、パスコン品名36bと、このパスコン品名36b毎
に定義される配置制約条件33b(ここでは、電源ピン
との距離:D)とを含み、ここでは、「PAS001、D≦1
0mm」「PAS002、10mm<D≦20mm」が記憶さ
れている。この配置制約条件33bは、例えば、プリン
ト基板の層構成情報や材質等の電気的特性に基づいて、
予め演算装置43などにより算出された、パスコンが有
効に機能する配置条件であって、パスコンと部品の電源
ピン間の相対的な距離関係を考慮したものである。
(448)は、図6(b)に示すように、例えば、品名
毎パスコン配置制約条件情報448の定義例を示してお
り、パスコン品名36bと、このパスコン品名36b毎
に定義される配置制約条件33b(ここでは、電源ピン
との距離:D)とを含み、ここでは、「PAS001、D≦1
0mm」「PAS002、10mm<D≦20mm」が記憶さ
れている。この配置制約条件33bは、例えば、プリン
ト基板の層構成情報や材質等の電気的特性に基づいて、
予め演算装置43などにより算出された、パスコンが有
効に機能する配置条件であって、パスコンと部品の電源
ピン間の相対的な距離関係を考慮したものである。
【0035】パスコン配置制約条件情報31b(44
3)は、図6(c)に示すように、例えば、パスコン配
置制約条件情報443の定義例を示しており、プリント
基板上に配置されるパスコン番号32bと、このパスコ
ン番号32b毎に定義される配置制約条件33b(ここ
では、電源ピンとの距離:D)とを含み、ここでは、
「p1、D≦10mm」、「p2、D≦10mm」「p
3、10mm<D≦20mm」「p4、D≦10mm」
「p5、D≦10mm」「p6、D≦10mm」「p
7、10mm<D≦20mm」が記憶されている。
3)は、図6(c)に示すように、例えば、パスコン配
置制約条件情報443の定義例を示しており、プリント
基板上に配置されるパスコン番号32bと、このパスコ
ン番号32b毎に定義される配置制約条件33b(ここ
では、電源ピンとの距離:D)とを含み、ここでは、
「p1、D≦10mm」、「p2、D≦10mm」「p
3、10mm<D≦20mm」「p4、D≦10mm」
「p5、D≦10mm」「p6、D≦10mm」「p
7、10mm<D≦20mm」が記憶されている。
【0036】このパスコン配置制約条件情報31b(4
43)は、図6(a)で示したパスコン番号32bとパ
スコン品名36bとを対応させたパスコン番号・品名対
応情報31e(447)と、図6(b)で示したパスコ
ン品名36bと配置制約条件33bとを対応させたパス
コン配置制約条件情報31f(448)とに基づいて、
演算装置43により作成される。
43)は、図6(a)で示したパスコン番号32bとパ
スコン品名36bとを対応させたパスコン番号・品名対
応情報31e(447)と、図6(b)で示したパスコ
ン品名36bと配置制約条件33bとを対応させたパス
コン配置制約条件情報31f(448)とに基づいて、
演算装置43により作成される。
【0037】なお、ここで、明細書中に記載される「近
傍」の定義としては、パスコンまたはパスコンの電源ピ
ンを基点とした配置制約条件内のプリント基板上の座標
領域を、それぞれパスコン近傍または電源ピン近傍と称
する。さらに、ここで、明細書中に記載される「距離」
の定義としては、電源(又はグランド)に接続された部
品のピンと、この部品のピンと同電位のパターンに接続
されたパスコンのピンとのピン間の距離を、パスコンと
部品の距離と称する。
傍」の定義としては、パスコンまたはパスコンの電源ピ
ンを基点とした配置制約条件内のプリント基板上の座標
領域を、それぞれパスコン近傍または電源ピン近傍と称
する。さらに、ここで、明細書中に記載される「距離」
の定義としては、電源(又はグランド)に接続された部
品のピンと、この部品のピンと同電位のパターンに接続
されたパスコンのピンとのピン間の距離を、パスコンと
部品の距離と称する。
【0038】図7は、各情報の定義例を示す図(3)で
ある。パスコン割当優先条件情報31c(444)は、
図7(a)に示すように、例えば、パスコン割当優先条
件情報444の情報定義例を示しており、同一の同時動
作グループに属する電源ピンの中から、パスコンの割当
を行う対象の電源ピンを選択するための割当優先条件3
3cと、この割当優先条件33cの優先順位を示す優先
順位32cとを含み、ここでは、優先順位の高い順に、
優先順1ではピン間距離の近い方を優先、優先順2では
既割当て数の少ない方を優先、優先順3では該パスコン
と同一品名パスコンを要求している部品を優先、優先順
4では部品番号、ピン番号が若い方を優先、とそれぞれ
定義されている。すなわち、パスコン割当優先条件情報
31c(444)は、優先順が上位の割当優先条件を用
いてもパスコンを割り当てる電源ピンが1本に決まらな
い場合には、順に優先順が下位の割当優先条件を用い
て、パスコンの割当を行う電源ピンを決定することを示
す。
ある。パスコン割当優先条件情報31c(444)は、
図7(a)に示すように、例えば、パスコン割当優先条
件情報444の情報定義例を示しており、同一の同時動
作グループに属する電源ピンの中から、パスコンの割当
を行う対象の電源ピンを選択するための割当優先条件3
3cと、この割当優先条件33cの優先順位を示す優先
順位32cとを含み、ここでは、優先順位の高い順に、
優先順1ではピン間距離の近い方を優先、優先順2では
既割当て数の少ない方を優先、優先順3では該パスコン
と同一品名パスコンを要求している部品を優先、優先順
4では部品番号、ピン番号が若い方を優先、とそれぞれ
定義されている。すなわち、パスコン割当優先条件情報
31c(444)は、優先順が上位の割当優先条件を用
いてもパスコンを割り当てる電源ピンが1本に決まらな
い場合には、順に優先順が下位の割当優先条件を用い
て、パスコンの割当を行う電源ピンを決定することを示
す。
【0039】部品/ピン座標情報31d(446)は、
図7(b)に示すように、例えば、部品/ピン座標情報
446の定義情報例を示しており、演算装置43によっ
て、プリント基板情報445から抽出したプリント基板
上の部品とこの部品が持つピンの各々の座標情報を記憶
したものであって、部品番号32dと、部品番号32d
に対して該当する部品が持つ電源ピンの座標情報33d
と、電源ピンが接続される接続電源信号34dとを含
み、ここでは、「A、(x1、y1)、3.3V」、
「B、(x2、y2)、3.3V」、「C、(x3、y
3)、3.3V」が記憶されている。
図7(b)に示すように、例えば、部品/ピン座標情報
446の定義情報例を示しており、演算装置43によっ
て、プリント基板情報445から抽出したプリント基板
上の部品とこの部品が持つピンの各々の座標情報を記憶
したものであって、部品番号32dと、部品番号32d
に対して該当する部品が持つ電源ピンの座標情報33d
と、電源ピンが接続される接続電源信号34dとを含
み、ここでは、「A、(x1、y1)、3.3V」、
「B、(x2、y2)、3.3V」、「C、(x3、y
3)、3.3V」が記憶されている。
【0040】図8は、部品配置評価装置100における
パスコンの配置状態を評価するためのフローチャートで
ある。なお、ここでは、説明の便宜上、フローチャート
に含まれる各処理と、演算装置43に含まれる配置情報
抽出部17、同時動作考慮パスコン個数計算部18及び
配置結果評価部19とを、それぞれ対応させて示してい
る。
パスコンの配置状態を評価するためのフローチャートで
ある。なお、ここでは、説明の便宜上、フローチャート
に含まれる各処理と、演算装置43に含まれる配置情報
抽出部17、同時動作考慮パスコン個数計算部18及び
配置結果評価部19とを、それぞれ対応させて示してい
る。
【0041】まず、配置情報抽出部17は、部品に対し
てパスコンを割り当てるために必要な座標情報の抽出を
行うものである。配置情報抽出部17は、記憶装置44
に記憶されている部品とパスコンが配置されたプリント
基板情報445から、パスコンと、電源信号に接続して
いる部品の電源ピンの配置座標情報を抽出して、部品/
ピン座標情報31d(446)に作成する(S11)。
てパスコンを割り当てるために必要な座標情報の抽出を
行うものである。配置情報抽出部17は、記憶装置44
に記憶されている部品とパスコンが配置されたプリント
基板情報445から、パスコンと、電源信号に接続して
いる部品の電源ピンの配置座標情報を抽出して、部品/
ピン座標情報31d(446)に作成する(S11)。
【0042】配置情報抽出部17は、ステップS11で
抽出した部品の電源ピンの座標情報から、個々のパスコ
ンに対してパスコン配置制約条件情報442内に記憶さ
れた配置制約条件を満たす領域内にある電源ピンのみを
抽出する(S12)。なお、ステップS12では、パス
コンと同一の電源信号に接続された部品の電源ピンだけ
を抽出し、部品に対して異なる電源に接続されたパスコ
ンが割り当てられないようにする。
抽出した部品の電源ピンの座標情報から、個々のパスコ
ンに対してパスコン配置制約条件情報442内に記憶さ
れた配置制約条件を満たす領域内にある電源ピンのみを
抽出する(S12)。なお、ステップS12では、パス
コンと同一の電源信号に接続された部品の電源ピンだけ
を抽出し、部品に対して異なる電源に接続されたパスコ
ンが割り当てられないようにする。
【0043】つぎに、同時動作考慮パスコン個数計算部
18は、ステップS12により抽出された部品の電源ピ
ンの座標情報と、部品間同時動作情報441と、パスコ
ン割当優先条件情報444から、各パスコンを各部品の
電源ピンに対して割当てた後、部品が割り当てられたパ
スコン個数を計算するものである。同時動作考慮パスコ
ン個数計算部18は、プリント基板上の全てのパスコン
について、ステップS12で抽出した電源ピン群に対し
て、部品間同時動作情報441とパスコン割当優先条件
情報444とに基づいて、パスコンの割当てを行う(S
13)。なお、ステップS13では、プリント基板上の
配置座標から、着目するパスコン近傍に複数の部品の電
源ピンが存在する場合には、部品間同時動作情報441
に定義される各部品間の同時動作グループに関する情報
を参照して、該当する複数の部品間でのパスコンの共用
可否を判定してパスコンの割当を行う。同時動作考慮パ
スコン個数計算部18は、プリント基板上の全部品に対
して、ステップS13で割り当てられたパスコンの個数
計算を行う(S14)。
18は、ステップS12により抽出された部品の電源ピ
ンの座標情報と、部品間同時動作情報441と、パスコ
ン割当優先条件情報444から、各パスコンを各部品の
電源ピンに対して割当てた後、部品が割り当てられたパ
スコン個数を計算するものである。同時動作考慮パスコ
ン個数計算部18は、プリント基板上の全てのパスコン
について、ステップS12で抽出した電源ピン群に対し
て、部品間同時動作情報441とパスコン割当優先条件
情報444とに基づいて、パスコンの割当てを行う(S
13)。なお、ステップS13では、プリント基板上の
配置座標から、着目するパスコン近傍に複数の部品の電
源ピンが存在する場合には、部品間同時動作情報441
に定義される各部品間の同時動作グループに関する情報
を参照して、該当する複数の部品間でのパスコンの共用
可否を判定してパスコンの割当を行う。同時動作考慮パ
スコン個数計算部18は、プリント基板上の全部品に対
して、ステップS13で割り当てられたパスコンの個数
計算を行う(S14)。
【0044】つぎに、配置結果評価部19は、ステップ
S14で割り当てられた個々の部品の割当パスコン個数
と、必要パスコン個数情報442に記憶された個々の部
品の必要パスコン個数との比較を行い、パスコンの過不
足を評価するものである。配置結果評価部19は、個々
の部品に対して割り当てられた割当パスコン個数を、必
要パスコン個数情報442に記憶された個々の部品に対
する必要パスコン個数と比較し、パスコンの過不足を評
価して、この評価結果を記憶装置44に記憶する(S1
5)。配置結果評価部19は、ステップS15で算出し
た評価結果を、出力装置42へ出力する(S16)。
S14で割り当てられた個々の部品の割当パスコン個数
と、必要パスコン個数情報442に記憶された個々の部
品の必要パスコン個数との比較を行い、パスコンの過不
足を評価するものである。配置結果評価部19は、個々
の部品に対して割り当てられた割当パスコン個数を、必
要パスコン個数情報442に記憶された個々の部品に対
する必要パスコン個数と比較し、パスコンの過不足を評
価して、この評価結果を記憶装置44に記憶する(S1
5)。配置結果評価部19は、ステップS15で算出し
た評価結果を、出力装置42へ出力する(S16)。
【0045】つぎに、上述のステップS12〜16をさ
らに詳細に説明する。図9は、ステップS12〜16に
ついての具体例を示す図である。まず、プリント基板上
の部品A、B、Cと、パスコンp1〜p6との配置の一
例を、図9(a)に示す。ここで、プリント基板上に
は、各部品が必要とする個数のパスコンが各部品の近傍
に配置されている。すなわち、部品番号A、B、Cに対
応する部品A、B、Cのそれぞれの必要パスコン個数
は、必要パスコン個数情報35a(442)に示すよう
に、それぞれ3個、2個、1個の合計6個となり、パス
コンp1〜p6に対応している。なお、図9(a)
(b)(c)(d)(e)(f)に示している全ての部
品の電源ピン及びパスコンのピンは、同一の電源信号に
接続されているものとする。
らに詳細に説明する。図9は、ステップS12〜16に
ついての具体例を示す図である。まず、プリント基板上
の部品A、B、Cと、パスコンp1〜p6との配置の一
例を、図9(a)に示す。ここで、プリント基板上に
は、各部品が必要とする個数のパスコンが各部品の近傍
に配置されている。すなわち、部品番号A、B、Cに対
応する部品A、B、Cのそれぞれの必要パスコン個数
は、必要パスコン個数情報35a(442)に示すよう
に、それぞれ3個、2個、1個の合計6個となり、パス
コンp1〜p6に対応している。なお、図9(a)
(b)(c)(d)(e)(f)に示している全ての部
品の電源ピン及びパスコンのピンは、同一の電源信号に
接続されているものとする。
【0046】部品A51aは、例えば、電源ピン511
aを備えており、付帯条件512aは、同時動作グルー
プ(Gr)がga、パスコン必要個数(P)が3個であ
ることを示している。部品B52aは、例えば、電源ピ
ン521aを備えており、付帯条件522aは、同時動
作グループ(Gr)がga、パスコン必要個数(P)が
2個であることを示している。部品C53aは、例え
ば、電源ピン531aを備えており、付帯条件532a
は、同時動作グループ(Gr)がgb、パスコン必要個
数(P)が1個であることを示している。
aを備えており、付帯条件512aは、同時動作グルー
プ(Gr)がga、パスコン必要個数(P)が3個であ
ることを示している。部品B52aは、例えば、電源ピ
ン521aを備えており、付帯条件522aは、同時動
作グループ(Gr)がga、パスコン必要個数(P)が
2個であることを示している。部品C53aは、例え
ば、電源ピン531aを備えており、付帯条件532a
は、同時動作グループ(Gr)がgb、パスコン必要個
数(P)が1個であることを示している。
【0047】また、パスコンp1(54a)は、電源に
接続されるピン541aを備える。パスコンp2(55
a)は、電源に接続されるピン551aを備える。パス
コンp3(56a)は、電源に接続されるピン561a
を備える。パスコンp4(57a)は、電源に接続され
るピン571aを備える。パスコンp5(58a)は、
電源に接続されるピン581aを備える。パスコンp6
(59a)は、電源に接続されるピン591aを備え
る。
接続されるピン541aを備える。パスコンp2(55
a)は、電源に接続されるピン551aを備える。パス
コンp3(56a)は、電源に接続されるピン561a
を備える。パスコンp4(57a)は、電源に接続され
るピン571aを備える。パスコンp5(58a)は、
電源に接続されるピン581aを備える。パスコンp6
(59a)は、電源に接続されるピン591aを備え
る。
【0048】また、図9(b)(c)(d)(e)
(f)で示すパスコンp1〜p6の電源ピンを中心とす
る円51b、51c、51d、51e、51f、53f
内の領域は、パスコンp1〜p6が電源ピンに対して配
置制約条件を満たす事ができる範囲を示すものである。
(f)で示すパスコンp1〜p6の電源ピンを中心とす
る円51b、51c、51d、51e、51f、53f
内の領域は、パスコンp1〜p6が電源ピンに対して配
置制約条件を満たす事ができる範囲を示すものである。
【0049】プリント基板上のパスコンp1を、近傍の
部品の電源ピンへ割当てる場合について説明すると、図
9(b)に示すように、パスコンp1のピン541aか
ら配置制約範囲51b内にある電源ピンは、部品Aの電
源ピン511aの1本しかない。このため、パスコンp
1は、部品Aの電源ピン511aに対して割り当てられ
る。なお、矢印52bは、パスコンp1を部品Aの電源
ピン511aに割り当てることを示している。
部品の電源ピンへ割当てる場合について説明すると、図
9(b)に示すように、パスコンp1のピン541aか
ら配置制約範囲51b内にある電源ピンは、部品Aの電
源ピン511aの1本しかない。このため、パスコンp
1は、部品Aの電源ピン511aに対して割り当てられ
る。なお、矢印52bは、パスコンp1を部品Aの電源
ピン511aに割り当てることを示している。
【0050】プリント基板上のパスコンp2を、近傍の
部品の電源ピンへ割当てる場合について説明すると、図
9(c)に示すように、パスコンp2のピン551aか
ら配置制約範囲51c内にある電源ピンは、部品Aの電
源ピン511aと部品Cの電源ピン531aの2本あ
る。このとき、部品Aの同時動作グループはgaであ
り、一方、部品Cの同時動作グループはgbであるの
で、互いに同時動作はしない。したがって、パスコンp
2は、配置制約範囲内にある部品Aの電源ピン511a
と部品Cの電源ピン531aの両方に対して割り当てら
れる。なお、矢印52cは、パスコンp2を部品Aの電
源ピン511aに割り当てることを示し、同じく、矢印
53cは、パスコンp2を部品Cの電源ピン531aに
割り当てることを示している。
部品の電源ピンへ割当てる場合について説明すると、図
9(c)に示すように、パスコンp2のピン551aか
ら配置制約範囲51c内にある電源ピンは、部品Aの電
源ピン511aと部品Cの電源ピン531aの2本あ
る。このとき、部品Aの同時動作グループはgaであ
り、一方、部品Cの同時動作グループはgbであるの
で、互いに同時動作はしない。したがって、パスコンp
2は、配置制約範囲内にある部品Aの電源ピン511a
と部品Cの電源ピン531aの両方に対して割り当てら
れる。なお、矢印52cは、パスコンp2を部品Aの電
源ピン511aに割り当てることを示し、同じく、矢印
53cは、パスコンp2を部品Cの電源ピン531aに
割り当てることを示している。
【0051】プリント基板上のパスコンp3を、近傍の
部品の電源ピンへ割当てる場合について説明すると、図
9(d)に示すように、パスコンp3のピン561aか
ら配置制約範囲51d内にある電源ピンは、部品Aの電
源ピン511aと部品Bの電源ピン521aの2本あ
る。このとき、部品Aの同時動作グループはgaであ
り、同じく、部品Bの同時動作グループはgaであるの
で、同じ同時動作グループに属している。したがって、
パスコンp3は、配置制約範囲内にある部品Aの電源ピ
ン511aと部品Bの電源ピン521aのいずれか一方
に対して割り当てられることになる。ここでは、パスコ
ンp3は、パスコン割当優先条件情報31c(444)
に示されている同時動作グループ内での割当てピンの割
当優先条件に従い、距離が近い部品Bの電源ピン521
aに対して割り当てられる。なお、矢印52dは、パス
コンp3を部品Bの電源ピンに割り当てることを示して
いる。
部品の電源ピンへ割当てる場合について説明すると、図
9(d)に示すように、パスコンp3のピン561aか
ら配置制約範囲51d内にある電源ピンは、部品Aの電
源ピン511aと部品Bの電源ピン521aの2本あ
る。このとき、部品Aの同時動作グループはgaであ
り、同じく、部品Bの同時動作グループはgaであるの
で、同じ同時動作グループに属している。したがって、
パスコンp3は、配置制約範囲内にある部品Aの電源ピ
ン511aと部品Bの電源ピン521aのいずれか一方
に対して割り当てられることになる。ここでは、パスコ
ンp3は、パスコン割当優先条件情報31c(444)
に示されている同時動作グループ内での割当てピンの割
当優先条件に従い、距離が近い部品Bの電源ピン521
aに対して割り当てられる。なお、矢印52dは、パス
コンp3を部品Bの電源ピンに割り当てることを示して
いる。
【0052】プリント基板上のパスコンp4を、近傍の
部品の電源ピンへ割当てる場合について説明すると、図
9(e)に示すように、パスコンp4のピン571aか
ら配置制約範囲51e内にある電源ピンは、部品Aの電
源ピン511aと部品Bの電源ピン521aと部品Cの
電源ピン531aの3本ある。このとき、部品Aと部品
Bの同時動作グループはgaであり、一方、部品Cの同
時動作グループはgbであり、部品A及びBと、部品C
とは、異なる同時動作グループであるため同時動作はし
ない。したがって、パスコンp4は、同時動作グループ
gaとgbそれぞれに割当てることができる。
部品の電源ピンへ割当てる場合について説明すると、図
9(e)に示すように、パスコンp4のピン571aか
ら配置制約範囲51e内にある電源ピンは、部品Aの電
源ピン511aと部品Bの電源ピン521aと部品Cの
電源ピン531aの3本ある。このとき、部品Aと部品
Bの同時動作グループはgaであり、一方、部品Cの同
時動作グループはgbであり、部品A及びBと、部品C
とは、異なる同時動作グループであるため同時動作はし
ない。したがって、パスコンp4は、同時動作グループ
gaとgbそれぞれに割当てることができる。
【0053】ここで、同時動作グループgbは、部品C
の電源ピン531aの1本だけなので、先ず、部品Cの
電源ピン531aに対して、パスコンp4を割当てる。
つぎに、同時動作グループgaには、部品Aと部品Bの
電源ピン511a、521aの2本がある。これらの電
源ピンは、同時動作をするため、いずれか一方に対し
て、パスコンp4を割り当てることになる。ここでは、
パスコンp4は、パスコン割当優先条件情報31c(4
44)に示されている同時動作グループ内での割当てピ
ンの割当優先条件に従い、距離が近い部品Bの電源ピン
521aに対して割り当てられる。なお、矢印52e
は、パスコンp4を部品Bの電源ピン521aに割り当
てることを示し、同じく、矢印53eは、パスコンp4
を部品Cの電源ピン531aに割り当てることを示す。
の電源ピン531aの1本だけなので、先ず、部品Cの
電源ピン531aに対して、パスコンp4を割当てる。
つぎに、同時動作グループgaには、部品Aと部品Bの
電源ピン511a、521aの2本がある。これらの電
源ピンは、同時動作をするため、いずれか一方に対し
て、パスコンp4を割り当てることになる。ここでは、
パスコンp4は、パスコン割当優先条件情報31c(4
44)に示されている同時動作グループ内での割当てピ
ンの割当優先条件に従い、距離が近い部品Bの電源ピン
521aに対して割り当てられる。なお、矢印52e
は、パスコンp4を部品Bの電源ピン521aに割り当
てることを示し、同じく、矢印53eは、パスコンp4
を部品Cの電源ピン531aに割り当てることを示す。
【0054】プリント基板上のパスコンp5を、近傍の
部品の電源ピンへ割当てる場合について説明すると、図
9(f)に示すように、パスコンp5のピン581aか
ら配置制約範囲51f内にある電源ピンは、部品Cの電
源ピン531aの1本しかない。このため、パスコンp
5は、部品Cの電源ピン531aに対して割り当てられ
る。なお、矢印52fは、パスコンp5を部品Cの電源
ピン531aに割り当てることを示している。
部品の電源ピンへ割当てる場合について説明すると、図
9(f)に示すように、パスコンp5のピン581aか
ら配置制約範囲51f内にある電源ピンは、部品Cの電
源ピン531aの1本しかない。このため、パスコンp
5は、部品Cの電源ピン531aに対して割り当てられ
る。なお、矢印52fは、パスコンp5を部品Cの電源
ピン531aに割り当てることを示している。
【0055】プリント基板上のパスコンp6を、近傍の
部品の電源ピンへ割当てる場合について説明すると、図
9(f)に示すように、パスコンp6の配置制約範囲5
3f内には、いずれの部品の電源ピンも存在しない。こ
のため、パスコンp6は、どの部品にも割り当てられな
い。
部品の電源ピンへ割当てる場合について説明すると、図
9(f)に示すように、パスコンp6の配置制約範囲5
3f内には、いずれの部品の電源ピンも存在しない。こ
のため、パスコンp6は、どの部品にも割り当てられな
い。
【0056】図10は、プリント基板上の全てのパスコ
ンを、部品の電源ピンへ割当てた結果を示す図(1)で
ある。ここで、上述の図9(b)(c)(d)(e)
(f)での同時動作を考慮したパスコンの割当てによ
る、このプリント基板上の全てのパスコンを、パスコン
近傍の部品の電源ピンへ割当てた結果は、図10(a)
に示すように、部品Aの電源ピン511aには2個、部
品Bの電源ピン521aには2個、部品Cの電源ピン5
31aには3個のパスコンがそれぞれ割り当てられてい
る。
ンを、部品の電源ピンへ割当てた結果を示す図(1)で
ある。ここで、上述の図9(b)(c)(d)(e)
(f)での同時動作を考慮したパスコンの割当てによ
る、このプリント基板上の全てのパスコンを、パスコン
近傍の部品の電源ピンへ割当てた結果は、図10(a)
に示すように、部品Aの電源ピン511aには2個、部
品Bの電源ピン521aには2個、部品Cの電源ピン5
31aには3個のパスコンがそれぞれ割り当てられてい
る。
【0057】配置結果表51hは、図10(b)に示す
ように、図10(a)の割当て結果から、部品番号52
hと、個々の部品に指示された必要パスコン個数53h
と、個々の部品について割当てられたパスコン個数であ
る割当パスコン個数54hと、必要パスコン個数53h
と割当パスコン個数54hとを比較した評価結果55h
とを含み、ここでは、「A、3、2、−1」「B、2、
2、0」「C、1、3、+2」が記憶されている。
ように、図10(a)の割当て結果から、部品番号52
hと、個々の部品に指示された必要パスコン個数53h
と、個々の部品について割当てられたパスコン個数であ
る割当パスコン個数54hと、必要パスコン個数53h
と割当パスコン個数54hとを比較した評価結果55h
とを含み、ここでは、「A、3、2、−1」「B、2、
2、0」「C、1、3、+2」が記憶されている。
【0058】ここで、部品Aの評価結果56hの「−
1」は、部品Aに対して割り当てられたパスコン個数
が、部品Aの要求パスコン個数に対して1個不足してい
ることを示している。また、部品Bの評価結果57hの
「0」は、部品Bに割り当てられたパスコン個数が部品
Bの要求パスコン個数に対して過不足なく配置されてい
ることを示している。また、部品Cの評価結果58hの
「+2」は、部品Cに対して割り当てられたパスコン個
数が部品Cの要求パスコン個数よりも2個多く近傍に配
置されていることを示している。
1」は、部品Aに対して割り当てられたパスコン個数
が、部品Aの要求パスコン個数に対して1個不足してい
ることを示している。また、部品Bの評価結果57hの
「0」は、部品Bに割り当てられたパスコン個数が部品
Bの要求パスコン個数に対して過不足なく配置されてい
ることを示している。また、部品Cの評価結果58hの
「+2」は、部品Cに対して割り当てられたパスコン個
数が部品Cの要求パスコン個数よりも2個多く近傍に配
置されていることを示している。
【0059】このように、配置結果表51hによれば、
現在の配置状態で各部品間の同時動作情報を考慮した時
に部品毎に割り当てられたパスコンの過不足を知ること
ができる。なお、このプリント基板上の全てのパスコン
を、パスコン近傍の部品の電源ピンへ割当てた結果、及
び、配置結果表51hは、演算装置43から出力装置4
2へ出力され、例えば、保守者や使用者などが視覚的に
認識することができるように、プリンタ又はディスプレ
イ等によって表示される。
現在の配置状態で各部品間の同時動作情報を考慮した時
に部品毎に割り当てられたパスコンの過不足を知ること
ができる。なお、このプリント基板上の全てのパスコン
を、パスコン近傍の部品の電源ピンへ割当てた結果、及
び、配置結果表51hは、演算装置43から出力装置4
2へ出力され、例えば、保守者や使用者などが視覚的に
認識することができるように、プリンタ又はディスプレ
イ等によって表示される。
【0060】ここで、配置結果表51hの評価結果55
hについて説明すると、評価結果55hが「−」になる
と、電源ピンに発生するノイズは部品が許容する範囲を
超える恐れがあり、部品が誤動作する危険性が高くな
る。また、評価結果55hが「+」になると、電源ピン
に発生するノイズは部品が許容するノイズ範囲を下回
り、電源ピンに発生するノイズを原因とする誤動作の可
能性は低くなる。但し、評価結果55hが「+」になれ
ば、パスコンが必要以上に配置されることになり動作は
安定するが、一方で、過剰品質となりコスト面では無駄
となる場合がある。また、評価結果が「0」の場合は、
適正な個数が配置されていると判断できる。
hについて説明すると、評価結果55hが「−」になる
と、電源ピンに発生するノイズは部品が許容する範囲を
超える恐れがあり、部品が誤動作する危険性が高くな
る。また、評価結果55hが「+」になると、電源ピン
に発生するノイズは部品が許容するノイズ範囲を下回
り、電源ピンに発生するノイズを原因とする誤動作の可
能性は低くなる。但し、評価結果55hが「+」になれ
ば、パスコンが必要以上に配置されることになり動作は
安定するが、一方で、過剰品質となりコスト面では無駄
となる場合がある。また、評価結果が「0」の場合は、
適正な個数が配置されていると判断できる。
【0061】なお、評価結果55hが「−」になった場
合、例えば、出力装置42を介してエラー表示(適宜の
色、メッセージ等)を行うようにしてもよい。これによ
り、保守者や使用者などが、現在のパスコンの配置状態
では、電源ピンに発生するノイズは部品が許容する範囲
を超える恐れがあり、部品が誤動作する危険性が高いこ
とを認識することができる。
合、例えば、出力装置42を介してエラー表示(適宜の
色、メッセージ等)を行うようにしてもよい。これによ
り、保守者や使用者などが、現在のパスコンの配置状態
では、電源ピンに発生するノイズは部品が許容する範囲
を超える恐れがあり、部品が誤動作する危険性が高いこ
とを認識することができる。
【0062】そこで、以下に、配置結果表51hの評価
結果55hを元に、パスコンの配置が、プリント基板全
体で適正な配置となるように配置設計する場合について
説明する。図11は、配置結果表51hに基づいたパス
コンの再配置例を示す図である。なお、この再配置例
は、具体的には、配置結果表51hに基づいてパスコン
p6を取り除き、さらに、評価結果55hが「−」にな
らないように、パスコンp5を他の適当と思われる位置
に配置した状態を示している。
結果55hを元に、パスコンの配置が、プリント基板全
体で適正な配置となるように配置設計する場合について
説明する。図11は、配置結果表51hに基づいたパス
コンの再配置例を示す図である。なお、この再配置例
は、具体的には、配置結果表51hに基づいてパスコン
p6を取り除き、さらに、評価結果55hが「−」にな
らないように、パスコンp5を他の適当と思われる位置
に配置した状態を示している。
【0063】部品A61aは、例えば、電源ピン611
aを備えており、付帯条件612aは、同時動作グルー
プ(Gr)がga、パスコン必要個数(P)が3個であ
ることを示している。部品B62aは、例えば、電源ピ
ン621aを備えており、付帯条件622aは、同時動
作グループ(Gr)がga、パスコン必要個数(P)が
2個であることを示している。部品C63aは、例え
ば、電源ピン631aを備えており、付帯条件632a
は、同時動作グループ(Gr)がgb、パスコン必要個
数(P)が1個であることを示している。
aを備えており、付帯条件612aは、同時動作グルー
プ(Gr)がga、パスコン必要個数(P)が3個であ
ることを示している。部品B62aは、例えば、電源ピ
ン621aを備えており、付帯条件622aは、同時動
作グループ(Gr)がga、パスコン必要個数(P)が
2個であることを示している。部品C63aは、例え
ば、電源ピン631aを備えており、付帯条件632a
は、同時動作グループ(Gr)がgb、パスコン必要個
数(P)が1個であることを示している。
【0064】また、パスコンp1(64a)は、電源に
接続されるピン641aを備える。パスコンp2(66
a)は、電源に接続されるピン661aを備える。パス
コンp3(66a)は、電源に接続されるピン661a
を備える。パスコンp4(67a)は、電源に接続され
るピン671aを備える。パスコンp5(68a)は、
電源に接続されるピン681aを備える。
接続されるピン641aを備える。パスコンp2(66
a)は、電源に接続されるピン661aを備える。パス
コンp3(66a)は、電源に接続されるピン661a
を備える。パスコンp4(67a)は、電源に接続され
るピン671aを備える。パスコンp5(68a)は、
電源に接続されるピン681aを備える。
【0065】また、図11(b)(c)(d)(e)
(f)で示すパスコンp1〜p5の電源ピンを中心とす
る円61b、61c、61d、61e、61f内の領域
は、パスコンp1〜p5が電源ピンに対して配置制約条
件を満たす事ができる範囲を示すものである。プリント
基板上のパスコンp1を、近傍の部品の電源ピンへ割当
てる場合について説明すると、図11(b)に示すよう
に、パスコンp1のピン641aから配置制約範囲61
b内にある電源ピンは、部品Aの電源ピン611aの1
本しかない。このため、パスコンp1は、部品Aの電源
ピン611aに対して割り当てられる。なお、矢印62
bは、パスコンp1を部品Aの電源ピン611aに割り
当てることを示している。
(f)で示すパスコンp1〜p5の電源ピンを中心とす
る円61b、61c、61d、61e、61f内の領域
は、パスコンp1〜p5が電源ピンに対して配置制約条
件を満たす事ができる範囲を示すものである。プリント
基板上のパスコンp1を、近傍の部品の電源ピンへ割当
てる場合について説明すると、図11(b)に示すよう
に、パスコンp1のピン641aから配置制約範囲61
b内にある電源ピンは、部品Aの電源ピン611aの1
本しかない。このため、パスコンp1は、部品Aの電源
ピン611aに対して割り当てられる。なお、矢印62
bは、パスコンp1を部品Aの電源ピン611aに割り
当てることを示している。
【0066】プリント基板上のパスコンp2を、近傍の
部品の電源ピンへ割当てる場合について説明すると、図
11(c)に示すように、パスコンp2のピン651a
から配置制約範囲61c内にある電源ピンは、部品Aの
電源ピン611aと部品Cの電源ピン631aの2本あ
る。このとき、部品Aの同時動作グループはgaであ
り、一方、部品Cの同時動作グループはgbであるの
で、互いに同時動作はしない。したがって、パスコンp
2は、配置制約範囲内にある部品Aの電源ピン611a
と部品Cの電源ピン631aの両方に対して割り当てら
れる。なお、矢印62cは、パスコンp2を部品Aの電
源ピン611aに割り当てることを示し、同じく、矢印
63cは、パスコンp2を部品Cの電源ピン631aに
割り当てることを示している。
部品の電源ピンへ割当てる場合について説明すると、図
11(c)に示すように、パスコンp2のピン651a
から配置制約範囲61c内にある電源ピンは、部品Aの
電源ピン611aと部品Cの電源ピン631aの2本あ
る。このとき、部品Aの同時動作グループはgaであ
り、一方、部品Cの同時動作グループはgbであるの
で、互いに同時動作はしない。したがって、パスコンp
2は、配置制約範囲内にある部品Aの電源ピン611a
と部品Cの電源ピン631aの両方に対して割り当てら
れる。なお、矢印62cは、パスコンp2を部品Aの電
源ピン611aに割り当てることを示し、同じく、矢印
63cは、パスコンp2を部品Cの電源ピン631aに
割り当てることを示している。
【0067】プリント基板上のパスコンp3を、近傍の
部品の電源ピンへ割当てる場合について説明すると、図
11(d)に示すように、パスコンp3のピン661a
から配置制約範囲61d内にある電源ピンは、部品Aの
電源ピン611aと部品Bの電源ピン621aの2本あ
る。このとき、部品Aの同時動作グループはgaであ
り、同じく、部品Bの同時動作グループはgaであるの
で、同じ同時動作グループに属している。したがって、
パスコンp3は、配置制約範囲内にある部品Aの電源ピ
ン611aと部品Bの電源ピン621aのいずれか一方
に対して割り当てられることになる。ここでは、パスコ
ンp3は、パスコン割当優先条件情報31c(444)
に示されている同時動作グループ内での割当てピンの割
当優先条件に従い、距離が近い部品Bの電源ピン621
aに対して割り当てられる。なお、矢印62dは、パス
コンp3を部品Bの電源ピンに割り当てることを示して
いる。
部品の電源ピンへ割当てる場合について説明すると、図
11(d)に示すように、パスコンp3のピン661a
から配置制約範囲61d内にある電源ピンは、部品Aの
電源ピン611aと部品Bの電源ピン621aの2本あ
る。このとき、部品Aの同時動作グループはgaであ
り、同じく、部品Bの同時動作グループはgaであるの
で、同じ同時動作グループに属している。したがって、
パスコンp3は、配置制約範囲内にある部品Aの電源ピ
ン611aと部品Bの電源ピン621aのいずれか一方
に対して割り当てられることになる。ここでは、パスコ
ンp3は、パスコン割当優先条件情報31c(444)
に示されている同時動作グループ内での割当てピンの割
当優先条件に従い、距離が近い部品Bの電源ピン621
aに対して割り当てられる。なお、矢印62dは、パス
コンp3を部品Bの電源ピンに割り当てることを示して
いる。
【0068】プリント基板上のパスコンp4を、近傍の
部品の電源ピンへ割当てる場合について説明すると、図
11(e)に示すように、パスコンp4のピン671a
から配置制約範囲61e内にある電源ピンは、部品Aの
電源ピン611aと部品Bの電源ピン621aと部品C
の電源ピン631aの3本ある。このとき、部品Aと部
品Bの同時動作グループはgaであり、一方、部品Cの
同時動作グループはgbであり、部品A及びBと、部品
Cとは、異なる同時動作グループであるため同時動作は
しない。したがって、パスコンp4は、同時動作グルー
プgaとgbそれぞれに割当てることができる。
部品の電源ピンへ割当てる場合について説明すると、図
11(e)に示すように、パスコンp4のピン671a
から配置制約範囲61e内にある電源ピンは、部品Aの
電源ピン611aと部品Bの電源ピン621aと部品C
の電源ピン631aの3本ある。このとき、部品Aと部
品Bの同時動作グループはgaであり、一方、部品Cの
同時動作グループはgbであり、部品A及びBと、部品
Cとは、異なる同時動作グループであるため同時動作は
しない。したがって、パスコンp4は、同時動作グルー
プgaとgbそれぞれに割当てることができる。
【0069】ここで、同時動作グループgbは、部品C
の電源ピン631aの1本だけなので、先ず、部品Cの
電源ピン631aに対して、パスコンp4を割当てる。
つぎに、同時動作グループgaには、部品Aと部品Bの
電源ピン611a、621aの2本がある。これらの電
源ピンは、同時動作をするため、いずれか一方に対し
て、パスコンp4を割り当てることになる。ここでは、
パスコンp4は、パスコン割当優先条件情報31c(4
44)に示されている同時動作グループ内での割当てピ
ンの割当優先条件に従い、距離が近い部品Bの電源ピン
621aに対して割り当てられる。なお、矢印62e
は、パスコンp4を部品Bの電源ピン621aに割り当
てることを示し、同じく、矢印63eは、パスコンp4
を部品Cの電源ピン631aに割り当てることを示す。
の電源ピン631aの1本だけなので、先ず、部品Cの
電源ピン631aに対して、パスコンp4を割当てる。
つぎに、同時動作グループgaには、部品Aと部品Bの
電源ピン611a、621aの2本がある。これらの電
源ピンは、同時動作をするため、いずれか一方に対し
て、パスコンp4を割り当てることになる。ここでは、
パスコンp4は、パスコン割当優先条件情報31c(4
44)に示されている同時動作グループ内での割当てピ
ンの割当優先条件に従い、距離が近い部品Bの電源ピン
621aに対して割り当てられる。なお、矢印62e
は、パスコンp4を部品Bの電源ピン621aに割り当
てることを示し、同じく、矢印63eは、パスコンp4
を部品Cの電源ピン631aに割り当てることを示す。
【0070】プリント基板上のパスコンp5を、近傍の
部品の電源ピンへ割当てる場合について説明すると、図
11(f)に示すように、パスコンp5のピン681a
から配置制約範囲61f内にある電源ピンは、部品Aの
電源ピン611aと部品Cの電源ピン631aの2本あ
る。このとき、部品Aの同時動作グループはgaであ
り、一方、部品Cの同時動作グループはgbであるの
で、互いに同時動作はしない。したがって、パスコンp
5は、配置制約範囲内にある部品Aの電源ピン611a
と部品Cの電源ピン631aの両方に対して割り当てら
れる。なお、矢印62fは、パスコンp5を部品Aの電
源ピン611aに割り当てることを示し、同じく、矢印
63fは、パスコンp5を部品Cの電源ピン631aに
割り当てることを示す。
部品の電源ピンへ割当てる場合について説明すると、図
11(f)に示すように、パスコンp5のピン681a
から配置制約範囲61f内にある電源ピンは、部品Aの
電源ピン611aと部品Cの電源ピン631aの2本あ
る。このとき、部品Aの同時動作グループはgaであ
り、一方、部品Cの同時動作グループはgbであるの
で、互いに同時動作はしない。したがって、パスコンp
5は、配置制約範囲内にある部品Aの電源ピン611a
と部品Cの電源ピン631aの両方に対して割り当てら
れる。なお、矢印62fは、パスコンp5を部品Aの電
源ピン611aに割り当てることを示し、同じく、矢印
63fは、パスコンp5を部品Cの電源ピン631aに
割り当てることを示す。
【0071】図12は、プリント基板上の全てのパスコ
ンを、部品の電源ピンへ割当てた結果を示す図(2)で
ある。ここで、上述の図11(b)(c)(d)(e)
(f)での同時動作を考慮したパスコンの割当てによ
る、このプリント基板上の全てのパスコンを、近傍の部
品の電源ピンへ割当てた結果は、図12(a)に示すよ
うに、部品Aの電源ピン611aには3個、部品Bの電
源ピン621aには2個、部品Cの電源ピン631aに
は3個のパスコンがそれぞれ割り当てられている。
ンを、部品の電源ピンへ割当てた結果を示す図(2)で
ある。ここで、上述の図11(b)(c)(d)(e)
(f)での同時動作を考慮したパスコンの割当てによ
る、このプリント基板上の全てのパスコンを、近傍の部
品の電源ピンへ割当てた結果は、図12(a)に示すよ
うに、部品Aの電源ピン611aには3個、部品Bの電
源ピン621aには2個、部品Cの電源ピン631aに
は3個のパスコンがそれぞれ割り当てられている。
【0072】配置結果表61hは、図12(b)に示す
ように、図12(b)の割当て結果から、部品番号62
hと、個々の部品に指示された必要パスコン個数63h
と、個々の部品について割当てられたパスコン個数であ
る割当パスコン個数64hと、必要パスコン個数63h
と割当パスコン個数64hとを比較した評価結果65h
とを含み、ここでは、「A、3、3、0」「B、2、
2、0」「C、1、3、+2」が記憶されている。
ように、図12(b)の割当て結果から、部品番号62
hと、個々の部品に指示された必要パスコン個数63h
と、個々の部品について割当てられたパスコン個数であ
る割当パスコン個数64hと、必要パスコン個数63h
と割当パスコン個数64hとを比較した評価結果65h
とを含み、ここでは、「A、3、3、0」「B、2、
2、0」「C、1、3、+2」が記憶されている。
【0073】ここで、部品Aの評価結果66hの「0」
は、部品Aに対して割り当てられたパスコン個数が、部
品Aの要求パスコン個数に対して過不足ないことを示し
ている。また、部品Bの評価結果57hの「0」は、部
品Bに割り当てられたパスコン個数が、部品Bの要求パ
スコン個数に対して過不足ないことを示している。ま
た、部品Cの評価結果58hの「+2」は、部品Cに対
して割り当てられたパスコン個数が、部品Cの要求パス
コン個数よりも2個多く近傍に配置されていることを示
している。
は、部品Aに対して割り当てられたパスコン個数が、部
品Aの要求パスコン個数に対して過不足ないことを示し
ている。また、部品Bの評価結果57hの「0」は、部
品Bに割り当てられたパスコン個数が、部品Bの要求パ
スコン個数に対して過不足ないことを示している。ま
た、部品Cの評価結果58hの「+2」は、部品Cに対
して割り当てられたパスコン個数が、部品Cの要求パス
コン個数よりも2個多く近傍に配置されていることを示
している。
【0074】このように、配置結果表61hによれば、
現在の配置状態で各部品間の同時動作情報を考慮した時
に部品毎に割り当てられたパスコンの過不足を知ること
ができる。なお、このプリント基板上の全てのパスコン
を、パスコン近傍の部品の電源ピンへ割当てた結果、及
び、配置結果表61hは、演算装置43から出力装置4
2へ出力され、例えば、保守者や使用者などが視覚的に
認識することができるように、プリンタ又はディスプレ
イ等によって表示される。
現在の配置状態で各部品間の同時動作情報を考慮した時
に部品毎に割り当てられたパスコンの過不足を知ること
ができる。なお、このプリント基板上の全てのパスコン
を、パスコン近傍の部品の電源ピンへ割当てた結果、及
び、配置結果表61hは、演算装置43から出力装置4
2へ出力され、例えば、保守者や使用者などが視覚的に
認識することができるように、プリンタ又はディスプレ
イ等によって表示される。
【0075】ここで、配置結果表61hの評価結果65
hについて説明すると、評価結果65hに「−」の値が
ないことから、このプリント基板全体での全ての部品に
割り当てられたパスコンは、必要なパスコン個数を満た
していることが分かる。また、部品Cの評価結果68h
は、「+2」とパスコンが過剰になっているが、このプ
リント基板上で同時動作グループgaが動作するために
は、必要パスコン個数63hに示されているように、部
品Aと部品Bの必要パスコン個数の総和である5個のパ
スコンが少なくとも必要であるので、プリント基板全体
で判断すると、パスコンの個数は、過剰ではなく、必要
最小限となる場合もある。したがって、配置結果表51
hに基づいたパスコンの再配置例である図11の配置状
態によれば、低コストであって、かつ、十分な品質を満
たしたプリント基板を配置設計することができる。
hについて説明すると、評価結果65hに「−」の値が
ないことから、このプリント基板全体での全ての部品に
割り当てられたパスコンは、必要なパスコン個数を満た
していることが分かる。また、部品Cの評価結果68h
は、「+2」とパスコンが過剰になっているが、このプ
リント基板上で同時動作グループgaが動作するために
は、必要パスコン個数63hに示されているように、部
品Aと部品Bの必要パスコン個数の総和である5個のパ
スコンが少なくとも必要であるので、プリント基板全体
で判断すると、パスコンの個数は、過剰ではなく、必要
最小限となる場合もある。したがって、配置結果表51
hに基づいたパスコンの再配置例である図11の配置状
態によれば、低コストであって、かつ、十分な品質を満
たしたプリント基板を配置設計することができる。
【0076】
【発明の効果】本発明によると、以上説明した通り、個
々の部品に必要なパスコンの配置条件を満たした上で、
プリント基板全体で効果的なパスコンの配置状態を得る
ことができる。また、本発明によると、個々の部品が必
要とするパスコン個数、部品とパスコンのプリント基板
上の配置状態の他に、プリント基板上の部品間の動作タ
イミングを考慮して、パスコンの配置状態を自動評価す
ることができる。
々の部品に必要なパスコンの配置条件を満たした上で、
プリント基板全体で効果的なパスコンの配置状態を得る
ことができる。また、本発明によると、個々の部品が必
要とするパスコン個数、部品とパスコンのプリント基板
上の配置状態の他に、プリント基板上の部品間の動作タ
イミングを考慮して、パスコンの配置状態を自動評価す
ることができる。
【0077】また、本発明によると、プリント基板が動
作する際に、各部品に対してパスコンが過不足無く有効
に機能する配置状態になっているか否かを評価すること
ができる。また、本発明によると、適切なパスコン配置
状態を得ることができ、プリント基板の性能を満たし、
且つ、低コストなプリント基板を設計することができ
る。
作する際に、各部品に対してパスコンが過不足無く有効
に機能する配置状態になっているか否かを評価すること
ができる。また、本発明によると、適切なパスコン配置
状態を得ることができ、プリント基板の性能を満たし、
且つ、低コストなプリント基板を設計することができ
る。
【図1】部品配置評価装置100の構成図。
【図2】プリント基板上の部品及びパスコンの配置例を
示す図。
示す図。
【図3】部品間の動作タイミングとパスコンの部品への
割当についての説明図(1)。
割当についての説明図(1)。
【図4】部品間の動作タイミングとパスコンの部品への
割当についての説明図(2)。
割当についての説明図(2)。
【図5】各情報の定義例を示す図(1)。
【図6】各情報の定義例を示す図(2)。
【図7】各情報の定義例を示す図(3)。
【図8】部品配置評価装置100におけるパスコンの配
置状態を評価するためのフローチャート。
置状態を評価するためのフローチャート。
【図9】ステップS12〜16についての具体例を示す
図。
図。
【図10】プリント基板上の全てのパスコンを、部品の
電源ピンへ割当てた結果を示す図(1)。
電源ピンへ割当てた結果を示す図(1)。
【図11】配置結果表51hに基づいたパスコンの再配
置例を示す図。
置例を示す図。
【図12】プリント基板上の全てのパスコンを、部品の
電源ピンへ割当てた結果を示す図(2)。
電源ピンへ割当てた結果を示す図(2)。
17 配置情報抽出部
18 同時動作考慮パスコン個数計算部
19 配置結果評価部
41 入力装置
42 出力装置
43 演算装置
44 記憶装置
100 部品配置評価装置
441 部品間同時動作情報
442 必要パスコン個数情報
443 パスコン配置制約条件情報
444 パスコン割付優先条件情報
445 プリント基板情報
446 部品/ピン座標情報
447 パスコン番号・品名対応情報
448 品名毎パスコン配置制約条件情報
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 副島 裕一
神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株
式会社日立製作所通信事業部内
(72)発明者 河村 健児
神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株
式会社日立製作所通信事業部内
(72)発明者 大滝 重夫
神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株
式会社日立製作所通信事業部内
Fターム(参考) 5B046 AA08 BA04 JA01
Claims (7)
- 【請求項1】各種部品を含むプリント基板に配置された
バイパスコンデンサの配置状態を評価する部品配置評価
装置であって、 該部品毎の同時動作グループを表す部品間同時動作情報
を記憶した第1記憶部と、 個々の該部品が必要とするバイパスコンデンサの個数を
表す必要パスコン個数情報を記憶した第2記憶部と、 該バイパスコンデンサの配置制約条件を表すパスコン配
置制約条件情報を記憶した第3記憶部と、 該バイパスコンデンサを該部品に割当てる際の割当優先
条件を、優先順毎に表すパスコン割当優先条件情報を記
憶した第4記憶部と、 該プリント基板に配置された部品の座標情報を表す部品
座標情報を記憶した第5記憶部と、 前記第1乃至第5記憶部に記憶された各情報を読み出
し、書き込み又は作成し、該バイパスコンデンサの配置
状態の評価を行う演算装置とを備え、 前記演算装置は、 前記第5記憶部から部品座標情報を抽出する配置情報抽
出部と、 前記配置情報抽出部により抽出された部品座標情報に基
づき、前記第3記憶部からパスコン配置制約条件情報を
参照し、その配置制約条件を満たした部品について、前
記第1記憶部から部品間同時動作情報を参照し該部品毎
の同時動作グループに基づき、同一の同時動作グループ
と異なる同時動作グループとを区別し、且つ、該部品が
同一の同時動作グループに属している場合、前記第4記
憶部からパスコン割当優先条件情報を参照し、割当優先
条件に従い、バイパスコンデンサを該部品に割当て、一
方、該部品が同一の同時動作グループに属していない場
合、バイパスコンデンサをそれぞれの該部品に割当てる
同時動作考慮パスコン個数計算部と、 前記同時動作考慮パスコン個数計算部により割当てられ
たバイパスコンデンサの個数と、前記第2記憶部から必
要パスコン個数情報を参照し個々の部品に必要とされる
バイパスコンデンサの個数とを比較して、該バイパスコ
ンデンサの配置状態の評価結果を作成し、記憶部に記憶
する配置結果評価部とを備えた部品配置評価装置。 - 【請求項2】前記配置結果評価部により作成された割当
結果及び評価結果を、視覚的に認識できるように表示す
る出力装置をさらに備えたことを特徴とする請求項1に
記載の部品配置評価装置。 - 【請求項3】前記第3記憶部に記憶されたパスコン配置
制約条件情報中の配置制約条件は、該バイパスコンデン
サと該部品との距離が第1の所定値より小さい、又は、
第1の所定値より大きく第2の所定値より小さい範囲で
あることを特徴とする請求項1又は2に記載の部品配置
評価装置。 - 【請求項4】前記第4記憶部に記憶されたパスコン割当
優先条件情報中の割当優先条件は、割当をする部品の優
先順位として、該バイパスコンデンサと該部品との距離
の近い方の部品、既割当て数の少ない方の部品、該バイ
パスコンデンサと同一品名のバイパスコンデンサを要求
している部品、部品番号が小さい部品、のいずれか又は
複数であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか
に記載の部品配置評価装置。 - 【請求項5】該バイパスコンデンサと該部品との距離
は、電源又はグランドに接続された該部品のピンと、該
部品のピンと同電位のパターンに接続された該バイパス
コンデンサのピンとのピン間の距離であることを特徴と
する請求項3又は4に記載の部品配置評価装置。 - 【請求項6】前記評価結果において、マイナスの値が算
出された場合、エラー表示することを特徴とする請求項
1乃至5のいずれかに記載の部品配置評価装置。 - 【請求項7】各種部品を含むプリント基板に配置された
バイパスコンデンサの配置状態を評価する部品配置評価
方法であって、 該プリント基板に配置された部品の座標情報を表す部品
座標情報を記憶した第5記憶部から部品座標情報を抽出
し、 抽出された部品座標情報に基づき、該バイパスコンデン
サの配置制約条件を表すパスコン配置制約条件情報を記
憶した第3記憶部からパスコン配置制約条件情報を参照
し、その配置制約条件を満たした部品について、該部品
毎の同時動作グループを表す部品間同時動作情報を記憶
した第1記憶部から部品間同時動作情報を参照し該部品
毎の同時動作グループに基づき、同一の同時動作グルー
プと異なる同時動作グループとを区別し、 該部品が同一の同時動作グループに属している場合、該
バイパスコンデンサを該部品に割当てる際の割当優先条
件を、優先順毎に表すパスコン割当優先条件情報を記憶
した第4記憶部からパスコン割当優先条件情報を参照
し、割当優先条件に従い、バイパスコンデンサを該部品
に割当て、 該部品が同一の同時動作グループに属していない場合、
バイパスコンデンサをそれぞれの該部品に割当て、 該割当てられたバイパスコンデンサの個数と、個々の該
部品が必要とするバイパスコンデンサの個数を表す必要
パスコン個数情報を記憶した第2記憶部から必要パスコ
ン個数情報を参照し個々の部品に必要とされるバイパス
コンデンサの個数とを比較して、該バイパスコンデンサ
の配置状態の評価結果を作成し、記憶部に記憶するよう
にした部品配置評価方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001231553A JP2003044541A (ja) | 2001-07-31 | 2001-07-31 | 部品配置評価装置及び方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001231553A JP2003044541A (ja) | 2001-07-31 | 2001-07-31 | 部品配置評価装置及び方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003044541A true JP2003044541A (ja) | 2003-02-14 |
Family
ID=19063591
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001231553A Pending JP2003044541A (ja) | 2001-07-31 | 2001-07-31 | 部品配置評価装置及び方法 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2003044541A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005076163A1 (ja) * | 2004-02-05 | 2005-08-18 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | プリント基板設計方法とそのプログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体、並びにそれらを用いたプリント基板設計装置とcadシステム |
JP2007323330A (ja) * | 2006-05-31 | 2007-12-13 | Fujitsu Ltd | Lsi解析プログラム、該プログラムを記録した記録媒体、lsi解析装置、およびlsi解析方法 |
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2001
- 2001-07-31 JP JP2001231553A patent/JP2003044541A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2005076163A1 (ja) * | 2004-02-05 | 2005-08-18 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | プリント基板設計方法とそのプログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体、並びにそれらを用いたプリント基板設計装置とcadシステム |
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JP2007323330A (ja) * | 2006-05-31 | 2007-12-13 | Fujitsu Ltd | Lsi解析プログラム、該プログラムを記録した記録媒体、lsi解析装置、およびlsi解析方法 |
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