JP2003044345A - 情報共有システムの最近傍制御方法 - Google Patents

情報共有システムの最近傍制御方法

Info

Publication number
JP2003044345A
JP2003044345A JP2001234000A JP2001234000A JP2003044345A JP 2003044345 A JP2003044345 A JP 2003044345A JP 2001234000 A JP2001234000 A JP 2001234000A JP 2001234000 A JP2001234000 A JP 2001234000A JP 2003044345 A JP2003044345 A JP 2003044345A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
terminal
search
user
route
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001234000A
Other languages
English (en)
Inventor
Hironari Minami
裕也 南
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2001234000A priority Critical patent/JP2003044345A/ja
Publication of JP2003044345A publication Critical patent/JP2003044345A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Information Transfer Between Computers (AREA)
  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明、目的の情報を保有する保有端末が複
数存在する場合に情報取得の効率などの点でより望まし
いと考えられる特定の保有端末の選択を可能にする情報
共有システムの最近傍制御方法を提供することを目的と
する。 【解決手段】 ネットワーク上の各ユーザ端末相互の経
路情報を予め検出しておき、システム内の検索の結果、
発見された目的の情報の少なくとも1つが複数のユーザ
端末で保有されている場合に、前記ユーザ端末のうち検
索を実行した検索端末と、目的の情報を保有している複
数のユーザ端末のそれぞれとの間の前記経路情報に基づ
き、効率,時間及びコストの少なくとも1つに関連する
評価値をユーザ端末毎に取得し、前記評価値に基づいて
目的の情報を保有している複数のユーザ端末の中から最
も評価が良好な1つのユーザ端末を自動的に選択する
か、もしくは評価値の順番で前記ユーザ端末の情報を並
べた候補情報を生成しユーザに提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、IP網に代表され
るデータ通信ネットワーク上で複数のユーザ端末が個々
に保有している情報を相互に参照及び複製し合う情報共
有システムにおいて、検索端末が効率的に情報取得を行
うために用いられる情報共有システムの最近傍制御方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】データ通信ネットワーク上で複数のユー
ザ端末が個々に保有している情報を相互に参照及び複製
し合う代表的な情報共有システムとしては、「Gnut
ella」及び「Napster」が知られている。こ
の種のシステムにおいては、情報取得に先立ち、目的の
情報をシステム内で探す情報検索が不可欠である。この
情報検索に伴う通信メッセージは、以下の二種類から成
る。
【0003】(S1)検索問い合わせ (S2)検索回答 検索問い合わせは、目的の情報を示すメタ情報を、検索
端末から他のユーザ端末へ検索基準として運ぶ。他のユ
ーザ端末の代わりに、システム内の情報の所在を一括管
理する専任のサーバを用いる場合もある。
【0004】検索回答は、検索基準と一致する情報が存
在する場合に、その情報を保有するユーザ端末(すなわ
ち保有端末)のネットワーク上の位置と、検索基準と一
致した情報の各々について情報取得に必要な案内情報を
検索端末へ運ぶ。検索端末は、検索回答を収集した上
で、検索端末自身が保有する情報について削除するなど
編集を行うことにより、適切な検索結果を得る。
【0005】「Gnutella」と「Napste
r」とでは、情報検索の形態が大きく異なっている。す
なわち、「Gnutella」のシステムではユーザ端
末同士の通信だけで情報検索を可能にしており、次の4
種類の通信メッセージを用いている。 (G1)端末探索問い合わせ (G2)端末探索回答 (G3)情報検索問い合わせ (G4)情報検索回答 端末探索問い合わせは、システムに参加している他のユ
ーザ端末をIP網内で探し、協調関係を形成するのに用
いられる通信メッセージである。システム内の他のユー
ザ端末をピアと呼ぶ。端末探索問い合わせは、システム
に参加する際に発行され、既知のピアに送信される。
【0006】各ユーザ端末は、参加にあたって、ピアの
IP網上の位置(IPアドレス)を少なくとも一つは知
っていることを想定している。参加を開始する端末から
端末探索問い合わせが直接送信されるのは、送信先とし
てユーザから指定された一部のピアのみである。これら
をネイバーと呼び、他のピアと区別する。端末探索問い
合わせを受けたネイバーは、自身のネイバーの全てに端
末探索問い合わせを転送する。
【0007】端末探索問い合わせは、このような転送を
繰り返す。ただし、転送の回数に上限を設けることがで
き、これを超えて端末探索問い合わせが再現なく転送さ
れ続けることはない。また、同一の端末探索問い合わせ
が重複して到着した場合は最初のもの以外無視して無意
味な転送を避ける。上記のような転送の仕組みを実現す
るため、端末探索問い合わせにはメッセージ識別番号及
び転送回数が記録される。
【0008】端末探索回答は、端末探索問い合わせを受
けた際に発行され、対応する端末探索問い合わせの送信
元の端末へ返信を繰り返しながら端末探索問い合わせの
転送経路を逆に辿り、最終的には端末探索問い合わせを
発行した端末に返される。端末探索回答は発行した端末
のIPアドレスを運ぶ。情報検索問い合わせは、検索端
末が発行し、検索端末のネイバーへ送信される。情報検
索問い合わせを受けた端末は、自身のネイバーの全てに
情報検索問い合わせを転送する。情報検索問い合わせは
端末探索問い合わせと同様にこのような転送を繰り返
す。
【0009】また、転送の回数に上限を設けることがで
き、これを超えて情報検索問い合わせが再現なく転送さ
れ続けることはない。また、同一の情報検索問い合わせ
が重複して到着した場合は最初のもの以外無視して無意
味な転送を避ける。情報検索問い合わせには、上記のよ
うな転送の仕組みを実現するためにメッセージ識別番号
及び転送回数が記録されると共に、検索基準として目的
の情報のメタ情報が記録される。
【0010】「Gnutella」では、メタ情報とし
て指定できるのは文字列のみである。情報検索回答は、
情報検索問い合わせを受けた端末が検索基準と一致する
情報を保有している場合に発行され、対応する情報検索
問い合わせの送信元の端末への返信を繰り返しながら情
報検索問い合わせの転送経路を逆に辿り、最終的には検
索端末に返される。情報検索回答は発行した端末のIP
アドレス及び検索基準と一致した情報の各々について情
報取得に必要な案内情報が記録される。
【0011】「Gnutella」では、同一の情報が
システム内に複数存在した場合は、参照先の候補となる
保有端末を案内情報の到着した順に整列させて検索結果
としてユーザに提供する。これによって、ユーザは情報
取得の効率における保有端末の優劣を情報検索回答の応
答時間に基づいて比較することができる。一方、「Na
pster」では、システム内の情報の所在を一括管理
する専任の端末をサーバとして用意する。このサーバ
は、インデックスサーバと呼ばれる。また、情報検索に
は下記の4種類の通信メッセージを用いる。
【0012】 (N1)索引登録依頼 (N2)索引検索問い合わせ (N3)情報要求通知 (N4)索引検索回答 索引登録依頼は、システムに参加する際にユーザ端末に
よって発行され、インデックスサーバに送信される。
【0013】各ユーザ端末は、参加にあたって、インデ
ックスサーバのIPアドレスを知っていることを想定し
ている。索引登録依頼には、発行した端末のIPアドレ
ス及びその端末が保有する情報の各々について、システ
ム内の他の端末が情報取得に必要とする案内情報が記録
される。索引検索問い合わせは、検索端末が発行し、イ
ンデックスサーバへ送信される。索引検索問い合わせに
は、検索基準として目的の情報のメタ情報が記録され
る。「Napster」では、音楽情報ファイルの交換
を想定しているので、メタ情報として指定できるのは文
字列及び音楽情報ファイルのビットレートである。
【0014】情報要求通知は、システム内で検索基準と
一致する情報が存在する場合にインデックスサーバによ
って発行され、検索基準と一致する情報の保有端末に送
信される。インデックスサーバは情報要求通知によって
保有端末の可到達性を確認する。
【0015】索引検索回答は、システム内で検索基準と
一致する情報が存在する場合にインデックスサーバによ
って発行され、検索端末に返信される。索引検索回答に
は、検索基準と一致した情報の各々について、情報要求
通知によって可到達性が確認された保有端末のIPアド
レス及び情報取得に必要な案内情報が記録される。
【0016】また、「Napster」では索引検索回
答に含まれるIPアドレスに対して、転送時間(RT
T:Round Trip Time)を逐次測定するようにユーザ端
末を設定できる。RTTの測定には測定ツールである
「Ping」が用いられる。従って、同一の情報がシス
テム内の複数のユーザ端末(保有端末)上に存在する場
合には、ユーザは情報取得の効率に関する保有端末の優
劣を、転送時間RTTに基づいて比較することができ
る。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上記のような情報共有
システムにおいては、システムの利用が進むにつれて端
末間で次々と情報が複製されて行くため、1つの情報に
ついて多数の保有端末が分散配置されることになる。こ
のような状況では、ネットワーク上の空間的距離あるい
は時間的距離が最小である最近傍の保有端末を参照先と
して選択することが、設備の効率的利用と所要時間短縮
の観点から望ましい。
【0018】しかしながら、従来のシステムでは、ユー
ザの得られる情報が不十分であるため、ユーザが情報取
得の効率を考慮して保有端末の優劣を適切に判断するこ
とは困難である。「Gnutella」では、距離情報
として情報検索回答の応答時間を利用している。この通
信メッセージはネイバーへの転送を繰り返すという、シ
ステム独自の経路制御に従う。一方、情報取得の際には
通信ネットワーク内の経路に従ってルーチングされる。
このため、情報検索回答の応答時間と情報取得における
ネットワーク上の距離とは対応がとれておらず、最近傍
の保有端末を選択することができない。
【0019】「Napster」では、距離情報として
「ping」のRTTを利用している。この通信メッセ
ージは情報取得と同様に通信ネットワーク内の経路に従
ってルーチングされ、情報取得の所要時間を決定する要
因の1つになる。しかし、特に情報のサイズが大きい場
合など、RTTの値の大小は情報取得の所要時間の長短
と必ずしも一致しないため、距離情報にRTTを利用す
る場合には最近傍の保有端末が選択できる保証はない。
【0020】また、情報検索の実行時に逐次RTTの測
定を行うことは情報検索の処理遅延の増大に繋がる。本
発明は、目的の情報を保有する保有端末が複数存在する
場合に、情報取得の効率などの点でより望ましいと考え
られる特定の保有端末の選択を可能にする情報共有シス
テムの最近傍制御方法を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明では、情報取得に
おける網設備利用あるいは所要時間の効率に着目し、ネ
ットワーク上の空間的距離(網設備の利用効率)あるい
は時間的距離(所要時間)に関する経路情報を測定し、
これに基づく保有端末の候補情報を作成し、ユーザに提
供する検索結果に反映させる。
【0022】すなわち、請求項1の情報共有システムの
最近傍制御方法は、通信ネットワークを介して接続され
た複数のユーザ端末が個々に保有している情報を相互に
参照又は複製し合うシステムを制御するための情報共有
システムの最近傍制御方法であって、ネットワーク上の
各ユーザ端末相互の経路情報を予め検出しておき、シス
テム内の検索の結果、発見された目的の情報の少なくと
も1つが複数のユーザ端末で保有されている場合に、前
記ユーザ端末のうち検索を実行した検索端末と、目的の
情報を保有している複数のユーザ端末のそれぞれとの間
の前記経路情報に基づき、効率,時間及びコストの少な
くとも1つに関連する評価値をユーザ端末毎に取得し、
前記評価値に基づいて、目的の情報を保有している複数
のユーザ端末の中から最も評価が良好な1つのユーザ端
末を自動的に選択するか、もしくは評価値の順番で前記
ユーザ端末の情報を並べた候補情報を生成し、選択され
た特定のユーザ端末の情報もしくは前記候補情報をユー
ザに提供される情報に反映することを特徴とする。
【0023】各ユーザ端末相互の経路情報については、
例えば既存の経路制御プロトコルであるOSPF(Open
Shortest Path First)の通信メッセージに基づいて検
出することができる。また、測定ツールである「tracer
oute」を用いてホップ数を表す経路情報を取得すること
もできるし、「pathchar」を用いて経路の実効帯域を経
路情報として取得することもできる。
【0024】各ユーザ端末相互の経路情報は、検索端末
が各保有端末から情報を取得する上での効率,時間及び
コストの少なくとも1つを考慮して各々評価される。従
って、評価値に基づき、効率,時間又はコストの点で最
も優れた保有端末を選択することができる。また、複数
の保有端末を望ましい順番に並べて候補として表示する
こともできる。
【0025】但し、「traceroute」や「pathchar」を用
いて経路情報の測定を行う場合には、「Ping」を用
いるRTT測定の場合と比べて長い時間がかかるのは避
けられない。しかし、請求項1では情報検索とは非同期
で予め取得した経路情報を用いて評価値を求めるので、
情報検索に伴う遅延時間の増大を抑制できる。
【0026】請求項2は、請求項1記載の情報共有シス
テムの最近傍制御方法において、システムを管理するサ
ーバ上で、ネットワーク上の各ユーザ端末相互の経路情
報を予め検出し、検索端末は検索の際に前記サーバから
前記経路情報を取得することを特徴とする。
【0027】請求項2においては、検索端末は予めサー
バが検出した経路情報を利用するので、評価値の取得に
伴う検索端末の負荷が軽減される。実際の評価値の算出
や保有端末の選択もしくは候補端末の整列については、
検索端末上で行えばよい。請求項3は、請求項1記載の
情報共有システムの最近傍制御方法において、システム
を管理するサーバ上で、ネットワーク上の各ユーザ端末
相互の経路情報を予め検出し、前記サーバ上で、前記検
索端末と目的の情報を保有している複数のユーザ端末の
それぞれとの間の経路情報に基づき、効率,時間及びコ
ストの少なくとも1つに関連する評価値をユーザ端末毎
に取得し、前記サーバ上で、前記評価値に基づいて目的
の情報を保有している複数のユーザ端末の中から最も評
価が良好な1つのユーザ端末を自動的に選択するか、も
しくは評価値の順番で前記ユーザ端末の情報を並べた候
補情報を生成し、検索端末は検索の際に前記サーバから
選択された特定のユーザ端末の情報もしくは前記候補情
報を取得することを特徴とする。
【0028】請求項3においては、検索端末は前記サー
バから選択された特定のユーザ端末の情報もしくは前記
候補情報を取得できるので、検索処理に伴う検索端末の
負荷が更に軽減される。請求項4の情報共有システムの
最近傍制御方法は、通信ネットワークを介して接続され
た複数のユーザ端末が個々に保有している情報を相互に
参照又は複製し合うシステムを制御するための情報共有
システムの最近傍制御方法であって、システム内の検索
の結果、発見された目的の情報の少なくとも1つが複数
のユーザ端末で保有されている場合に、ネットワーク上
の各ユーザ端末相互の経路情報の測定を実行した後、前
記ユーザ端末のうち検索を実行した検索端末と、目的の
情報を保有している複数のユーザ端末のそれぞれとの間
の経路情報に基づき、少なくとも網設備の利用効率に関
連する評価値をユーザ端末毎に取得し、前記評価値に基
づいて、目的の情報を保有している複数のユーザ端末の
中から最も評価が良好な1つのユーザ端末を自動的に選
択するか、もしくは評価値の順番で前記ユーザ端末の情
報を並べた候補情報を生成し、選択された特定のユーザ
端末の情報もしくは前記候補情報をユーザに提供される
情報に反映することを特徴とする。
【0029】請求項4においては、情報検索の際に経路
情報を測定してその評価値を求めるので、時間経過に伴
って伝送条件や測定条件が変化する場合であっても、最
新の伝送条件に関する正確な評価値を求めることがで
き、最適な保有端末を選択可能になる。なお、経路情報
を測定するために例えば「traceroute」を用いてホップ
数を求めようとすると比較的長い時間がかかるので、情
報検索に伴う遅延時間が増大する可能性がある。しか
し、例えば保有端末の「MAXTTL」値と受信パケッ
トの「TTL(Time To Live)」値との差分を利用して
ホップ数を求めるようにすれば、比較的短い時間で経路
情報を測定できる。
【0030】請求項5は、請求項4記載の情報共有シス
テムの最近傍制御方法において、前記検索端末が検索を
実行する際に、システムを管理するサーバ上で、ネット
ワーク上の各ユーザ端末相互の経路情報を測定し、前記
検索端末は、前記サーバから経路情報を取得することを
特徴とする。請求項5においては、経路情報の測定をサ
ーバ側で行うので、検索端末は測定された経路情報をサ
ーバに問い合わせるだけでよく、評価値の取得に伴う検
索端末の負荷が軽減される。実際の評価値の算出や保有
端末の選択もしくは候補端末の整列については、検索端
末上で行えばよい。
【0031】請求項6は、請求項4記載の情報共有シス
テムの最近傍制御方法において、前記検索端末が検索を
実行する際に、システムを管理するサーバ上で、ネット
ワーク上の各ユーザ端末相互の経路情報を測定し、前記
サーバ上で、前記検索端末と目的の情報を保有している
複数のユーザ端末のそれぞれとの間の経路情報に基づ
き、少なくとも網設備の利用効率に関連する評価値をユ
ーザ端末毎に取得し、前記サーバ上で、前記評価値に基
づいて目的の情報を保有している複数のユーザ端末の中
から最も評価が良好な1つのユーザ端末を自動的に選択
するか、もしくは評価値の順番で前記ユーザ端末の情報
を並べた候補情報を生成し、検索端末は検索の際に前記
サーバから選択された特定のユーザ端末の情報もしくは
前記候補情報を取得することを特徴とする。
【0032】請求項6においては、検索端末は前記サー
バから選択された特定のユーザ端末の情報もしくは前記
候補情報を取得できるので、検索処理に伴う検索端末の
負荷が更に軽減される。請求項7の情報共有システムの
最近傍制御方法は、通信ネットワークを介して接続され
た複数のユーザ端末が個々に保有している情報を相互に
参照又は複製し合うシステムを制御するための情報共有
システムの最近傍制御方法であって、システム内の検索
の結果、発見された目的の情報の少なくとも1つが複数
のユーザ端末で保有されている場合に、前記ユーザ端末
のうち目的の情報を保有している保有端末の各々の能力
及び負荷の各なくとも一方を表す能力・負荷情報を取得
し、前記ユーザ端末のうち検索を実行した検索端末が前
記複数の保有端末の各々から目的の情報を取得するのに
かかる所要時間を反映した評価値を、前記能力・負荷情
報に基づいて取得し、前記評価値に基づいて、前記複数
の保有端末の中から最も評価が良好な1つの保有端末を
自動的に選択するか、もしくは評価値の順番で前記保有
端末の情報を並べた候補情報を生成し、選択された特定
の保有端末の情報もしくは前記候補情報をユーザに提供
される情報に反映することを特徴とする。
【0033】請求項7においては、情報検索の際に保有
端末の能力や負荷を表す能力・負荷情報を収集すること
により、情報取得の所要時間短縮あるいは保有端末の過
負荷抑制の観点から最適な保有端末の選択が可能にな
る。特に、目的の情報が保有端末によって動的に生成さ
れる場合には性能のボトルネックが保有端末側に存在す
るので、保有端末の能力や負荷を評価して保有端末を選
択することにより、情報取得の所要時間短縮が可能にな
る。
【0034】請求項8は、請求項7記載の情報共有シス
テムの最近傍制御方法において、システムを管理するサ
ーバ上で、前記各保有端末からの能力・負荷情報を取得
し、前記検索端末は、前記サーバから能力・負荷情報を
取得することを特徴とする。
【0035】請求項8においては、能力・負荷情報の取
得をサーバ側で行うので、検索端末は必要な能力・負荷
情報をサーバに問い合わせるだけでよく、評価値の取得
に伴う検索端末の負荷が軽減される。実際の評価値の算
出や保有端末の選択もしくは候補端末の整列について
は、検索端末上で行えばよい。請求項9は、請求項7記
載の情報共有システムの最近傍制御方法において、シス
テムを管理するサーバ上で、前記各保有端末からの能力
・負荷情報を取得し、検索端末が前記複数の保有端末の
各々から目的の情報を取得するのにかかる所要時間を反
映した評価値を、前記能力・負荷情報に基づいて前記サ
ーバ上で取得し、前記サーバ上で、前記評価値に基づい
て目的の情報を保有している複数のユーザ端末の中から
最も評価が良好な1つのユーザ端末を自動的に選択する
か、もしくは評価値の順番で前記ユーザ端末の情報を並
べた候補情報を生成し、検索端末は検索の際に前記サー
バから選択された特定のユーザ端末の情報もしくは前記
候補情報を取得することを特徴とする。
【0036】請求項9においては、検索端末は前記サー
バから選択された特定のユーザ端末の情報もしくは前記
候補情報を取得できるので、検索処理に伴う検索端末の
負荷が更に軽減される。
【0037】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)本発明の情
報共有システムの最近傍制御方法の1つの実施の形態に
ついて、図1及び図2を参照して説明する。この形態
は、請求項1に対応する。
【0038】図1はこの形態のユーザ端末の構成を示す
ブロック図である。図2はこの形態のシステムの構成例
を示すブロック図である。この形態では、前述の「Gn
utella」や「Napster」と同様に、図2に
示すように多数のユーザ端末がインターネットを介して
互いに通信可能に接続されたシステムを想定している。
また、インデックスサーバが必要に応じて利用される。
システムに含まれる各ユーザ端末は、それぞれが保有す
る情報を相互に参照及び複製することができる。
【0039】各々のユーザ端末は、図1に示すように、
情報検索通信部10,経路情報測定部20,候補情報作
成部30,情報検索結果提供部40及びMAXTTL通
信部50を備えている。情報検索通信部10は、そのユ
ーザ端末(検索端末)がシステム内で情報検索をする場
合に、検索問い合わせ(S1)を送信する。また、目的
の情報を保有している保有端末からの検索回答(S2)
を受信する。
【0040】また、情報検索通信部10は検索回答に基
づき保有端末の端末アドレス(IPアドレス)及び検索
基準と一致した情報の各々について情報取得に必要な案
内情報を保持する。案内情報は、接続先のポート番号
(トランスポート層の情報)及び目的の情報を特定する
情報(情報の名称,ID,情報へのパス)を含む。経路
情報測定部20は、ピア(システム内の他のユーザ端
末)へのネットワーク上の距離に関する経路情報を測定
しその情報を保持する。この形態では、経路情報の測定
は、情報検索通信部10の検索動作とは非同期で実施さ
れる。
【0041】経路情報測定部20が測定する経路情報に
は、次の情報が含まれる。 (d1)OSPFの経路情報における経路のコスト (d2)経路のホップ数 (d3)「pathchar」により測定される経路の
実効帯域 実際には、(d1)の情報を測定するため、経路情報測
定部20は近接するルータ(図示せず)との間でOSP
Fの通信メッセージ(Q1)を交換し、経路情報として
トポロジ情報及びリンクマトリクス情報を収集する。ト
ポロジ情報はルータ及びネットワークの相互接続状況を
表し、リンクマトリクス情報はルータ/ネットワーク間
の極小コストを表すマトリクスである。リンクマトリク
ス情報の極小コストは、「Dijkstra」のアルゴリズムを
用いて計算される。
【0042】また、経路のホップ数(d2)を測定する
ために、経路情報測定部20は保有端末に対してMAX
TTL問い合わせ(M1)を送信する。この問い合わせ
を受けた保有端末はMAXTTL回答(M2)を返す。
MAXTTL回答(M2)のIPパケットには、保有端
末の「MAXTTL」の値が記録される。「MAXTT
L」は、IPパケットのパケットヘッダに送信時に記録
される「TTL」の値を決定する。検索端末に転送され
るMAXTTL回答(M2)のパケットヘッダに含まれ
る「TTL」の値は、中継の度に更新されるので、保有
端末と検索端末との間のホップ数を反映する。
【0043】そこで、経路情報測定部20は受信したM
AXTTL回答(M2)のIPパケットからIPヘッダ
にある「TTL」の値とペイロードにある「MAXTT
L」の値とを読み出してそれらの差分を計算し、経路の
ホップ数(d2)とする。この方法で経路のホップ数
(d2)を測定する場合には、比較的短い時間で測定を
完了することができる。
【0044】各ユーザ端末に含まれているMAXTTL
通信部50は、MAXTTL問い合わせ(M1)を受信
すると当局の「MAXTTL」をペイロードに含むMA
XTTL回答(M2)を返送する。経路情報測定部20
における経路情報の測定は、次の3種類の事象の少なく
とも1つが発生した場合に実行される。
【0045】(e1)ルータから経路情報を受信して通
信ネットワーク内の経路情報の変化を検出した場合。 (e2)端末探索問い合わせ(S1)を受信してシステ
ム内のユーザ端末数の変化を検出した場合。 (e3)予め定められた制御周期(時間)が経過した場
合。
【0046】候補情報作成部30は、情報検索通信部1
0が行った検索の結果、目的の情報を保有する保有端末
(ユーザ端末)が複数存在することが判明した場合に、
それを契機として、経路情報測定部20が保持している
経路情報(距離情報)に基づいて、参照先の候補となる
保有端末へのネットワーク上の距離を評価し、距離が最
小となる最近傍の保有端末を選択する。あるいは、評価
した結果に従って距離の順番で複数の保有端末の情報を
並べた候補リストを作成する。選択結果又は候補リスト
を候補情報として出力する。
【0047】候補情報作成部30が経路情報を評価する
場合には、前述の情報(d1),(d2),(d3)の
いずれか1つあるいは複数の組み合わせについて評価す
ることができる。情報(d1)又は(d2)を評価する
場合には、それらの値そのものをネットワーク上の空間
的距離として評価できる。また、情報(d3)を評価す
る場合には、情報検索通信部10が保持する案内情報か
ら得られる情報のサイズを(d3)の値で除した結果を
ネットワーク上の時間的距離として評価することができ
る。
【0048】ここで、空間的距離はネットワークの効率
的な利用の観点で望ましい評価を意味し、時間的距離は
情報取得の際の所要時間の観点で望ましい評価を意味す
る。情報検索結果提供部40は、検索結果を文字列など
の形式でユーザに提供する。複数の保有端末が検出され
た場合には、情報検索結果提供部40は候補情報作成部
30の出力する候補情報をユーザに提供し、それ以外の
場合には情報検索通信部10が保持するIPアドレス及
び案内情報を検索結果として出力する。
【0049】(第2の実施の形態)本発明の情報共有シ
ステムの最近傍制御方法の1つの実施の形態について、
図3〜図5を参照して説明する。この形態は、請求項2
に対応する。図3はこの形態のユーザ端末の構成を示す
ブロック図である。図4はこの形態の経路管理サーバの
構成を示すブロック図である。図5はこの形態のシステ
ムの構成例を示すブロック図である。この形態は第1の
実施の形態の変形例である。図3,図4において第1の
実施の形態と対応する要素は同一の符号を付けて示して
ある。
【0050】この形態では、図5に示すように多数のユ
ーザ端末がインターネットを介して互いに通信可能に接
続されたシステムを想定している。また、経路情報や距
離を管理するために専用の経路管理サーバがシステムに
含まれている。また、インデックスサーバが必要に応じ
て利用される。システムに含まれる各ユーザ端末は、そ
れぞれが保有する情報を相互に参照及び複製することが
できる。
【0051】各々のユーザ端末は、図3に示すように、
情報検索通信部10,経路情報通信部25,候補情報作
成部30,情報検索結果提供部40,MAXTTL通信
部50を備えている。第1の実施の形態と同様に、情報
検索通信部10はそのユーザ端末(検索端末)がシステ
ム内で情報検索をする場合に、検索問い合わせ(S1)
を送信する。また、目的の情報を保有している保有端末
からの検索回答(S2)を受信する。
【0052】また、情報検索通信部10は検索回答に基
づき保有端末の端末アドレス(IPアドレス)及び検索
基準と一致した情報の各々について情報取得に必要な案
内情報を保持する。案内情報は、接続先のポート番号
(トランスポート層の情報)及び目的の情報を特定する
情報(情報の名称,ID,情報へのパス)を含む。経路
情報通信部25は、情報検索通信部10がシステム内で
検索を行った結果、同一の情報について複数の保有端末
が存在することが判明した場合に、それを契機として、
経路管理サーバに対し経路情報問い合わせ(I1)を送
信する。また、経路管理サーバからの返信として経路情
報回答(I2)を受け取る。
【0053】経路管理サーバに送信される経路情報問い
合わせ(I1)は、参照先の候補となる各保有端末のI
Pアドレスの情報を含む。経路管理サーバから返送され
る経路情報回答(I2)には、候補毎の経路情報(距離
情報)が含まれる。経路情報回答(I2)に含まれる経
路情報は、この例ではOSPFの経路情報における経路
のコスト(d1)を表している。
【0054】候補情報作成部30は、情報検索通信部1
0が行った検索の結果、目的の情報を保有する保有端末
(ユーザ端末)が複数存在することが判明した場合に、
それらの保有端末に対する経路情報を経路情報通信部2
5から取得して、参照先の候補となる保有端末へのネッ
トワーク上の距離を評価し、距離が最小となる最近傍の
保有端末を選択する。あるいは、評価した結果に従って
距離の順番で複数の保有端末の情報を並べた候補リスト
を作成する。選択結果又は候補リストを候補情報として
出力する。この例では、経路情報(d1)の値そのもの
をネットワーク上の空間的距離として評価できる。
【0055】情報検索結果提供部40は、検索結果を文
字列などの形式でユーザに提供する。複数の保有端末が
検出された場合には、情報検索結果提供部40は候補情
報作成部30の出力する候補情報をユーザに提供し、そ
れ以外の場合には情報検索通信部10が保持するIPア
ドレス及び案内情報を検索結果として出力する。経路管
理サーバは、図4に示すように経路情報通信部61及び
経路情報測定部62を備えている。経路情報通信部61
は、検索端末からの経路情報問い合わせ(I1)を受信
し、候補となる保有端末毎に、検索端末が属するネット
ワークセグメントと保有端末のネットワークセグメント
との間の経路情報を、経路情報回答(I2)に記録して
検索端末に送信する。
【0056】ネットワークセグメントは、ネットワーク
上のルータで区切られた各々の領域を表している。経路
情報測定部62は、ネットワークセグメント間のネット
ワーク上の距離に関する経路情報を測定し保持する。こ
の例では、経路情報は「OSPFの経路情報における経
路のコスト(d1)」を表している。この経路情報を測
定するため、経路情報測定部62は近接するルータとの
間でOSPFの通信メッセージを交換し、トポロジ情報
及びリンクマトリクス情報を経路情報として収集する。
【0057】経路情報測定部62における測定開始の契
機は、この例ではルータから経路情報を受信して通信ネ
ットワーク内の経路情報の変化を検出した場合(e1)
である。
【0058】(第3の実施の形態)本発明の情報共有シ
ステムの最近傍制御方法の1つの実施の形態について、
図6,図7を参照して説明する。この形態は、請求項3
に対応する。図6はこの形態のユーザ端末の構成を示す
ブロック図である。図7はこの形態の経路管理サーバの
構成を示すブロック図である。この形態は第2の実施の
形態の変形例である。図6,図7において第2の実施の
形態と対応する要素は同一の符号を付けて示してある。
【0059】この形態では、図5に示すように多数のユ
ーザ端末がインターネットを介して互いに通信可能に接
続されたシステムを想定している。また、経路情報や距
離を管理するために専用の経路管理サーバがシステムに
含まれている。また、インデックスサーバが必要に応じ
て利用される。システムに含まれる各ユーザ端末は、そ
れぞれが保有する情報を相互に参照及び複製することが
できる。
【0060】各々のユーザ端末は、図6に示すように情
報検索通信部10,候補情報通信部35,情報検索結果
提供部40及びMAXTTL通信部50を備えている。
第1の実施の形態と同様に、情報検索通信部10はその
ユーザ端末(検索端末)がシステム内で情報検索をする
場合に、検索問い合わせ(S1)を送信する。また、目
的の情報を保有している保有端末からの検索回答(S
2)を受信する。
【0061】また、情報検索通信部10は検索回答に基
づき保有端末の端末アドレス(IPアドレス)及び検索
基準と一致した情報の各々について情報取得に必要な案
内情報を保持する。案内情報は、接続先のポート番号
(トランスポート層の情報)及び目的の情報を特定する
情報(情報の名称,ID,情報へのパス)を含む。候補
情報通信部35は、情報検索通信部10がシステム内で
検索を行った結果、同一の情報について複数の保有端末
が存在することが判明した場合に、それを契機として、
経路管理サーバに対し候補情報問い合わせ(R1)を送
信する。また、経路管理サーバからの返信として候補情
報回答(R2)を受け取る。
【0062】経路管理サーバに送信される候補情報問い
合わせ(R1)は、参照先の候補となる各保有端末のI
Pアドレスの情報を含む。経路管理サーバから返送され
る候補情報回答(R2)には、保有端末に関する候補情
報が含まれる。この候補情報は、距離が最小となるよう
に評価され選択された1つの保有端末の情報、もしくは
評価した結果に従って距離の順番で複数の保有端末の情
報を並べた候補リストである。
【0063】情報検索結果提供部40は、検索結果を文
字列などの形式でユーザに提供する。複数の保有端末が
検出された場合には、情報検索結果提供部40は候補情
報通信部35が取得した候補情報をユーザに提供し、そ
れ以外の場合には情報検索通信部10が保持するIPア
ドレス及び案内情報を検索結果として出力する。経路管
理サーバは、図7に示すように候補情報通信部65,経
路情報測定部66,候補情報作成部67を備えている。
【0064】候補情報通信部65は、候補情報問い合わ
せ(R1)を受信し、候補となる保有端末の候補情報を
候補情報回答(R2)に記録して検索端末に送信する。
経路情報測定部66は、ネットワークセグメント間のネ
ットワーク上の距離に関する経路情報を測定し保持す
る。経路情報測定部66が測定する経路情報は、この例
では「OSPFの経路情報における経路のコスト(d
1)」である。
【0065】この経路情報を測定するため、経路情報測
定部66は近接するルータとの間でOSPFの通信メッ
セージを交換し、経路情報としてトポロジ情報及びリン
クマトリクス情報を収集する。経路情報測定部66が経
路情報の測定を開始する契機は、この例ではルータから
経路情報を受信して通信ネットワーク内の経路情報の変
化を検出した場合(e1)である。
【0066】候補情報作成部67は、経路情報測定部6
6が保持する経路情報に基づいて、検索端末が属するネ
ットワークセグメントと保有端末のネットワークセグメ
ントとの間のネットワーク上の距離を評価し、距離が最
小である最近傍の保有端末を選択するか又は距離の順番
に保有端末の情報を並べた候補リストを作成し、その結
果を候補情報として出力する。
【0067】この例では、経路情報(d1)の値そのも
のをネットワーク上の空間的距離として評価できる。 (第4の実施の形態)本発明の情報共有システムの最近
傍制御方法の1つの実施の形態について、図8を参照し
て説明する。この形態は、請求項4に対応する。
【0068】図8はこの形態のユーザ端末の構成を示す
ブロック図である。この形態は、第1の実施の形態の変
形例である。図8において、第1の実施の形態と対応す
る要素は同一の符号を付けて示してある。この形態で
は、第1の実施の形態と同様に、図2に示すように多数
のユーザ端末がインターネットを介して互いに通信可能
に接続されたシステムを想定している。また、インデッ
クスサーバが必要に応じて利用される。システムに含ま
れる各ユーザ端末は、それぞれが保有する情報を相互に
参照及び複製することができる。
【0069】各々のユーザ端末は、図8に示すように、
情報検索通信部10,経路情報測定部20,候補情報作
成部30,情報検索結果提供部40及びMAXTTL通
信部50を備えている。第1の実施の形態と同様に、情
報検索通信部10はそのユーザ端末(検索端末)がシス
テム内で情報検索をする場合に、検索問い合わせ(S
1)を送信する。また、目的の情報を保有している保有
端末からの検索回答(S2)を受信する。
【0070】経路情報測定部20は、情報検索通信部1
0が行った検索の結果、同一の目的の情報を保有する保
有端末が複数存在することが判明した場合に、それを契
機として、各保有端末に関する経路情報の測定を開始す
る。
【0071】経路情報測定部20が測定する経路情報
は、経路のホップ数(d2)である。経路のホップ数
(d2)を測定するために、経路情報測定部20は保有
端末に対してMAXTTL問い合わせ(M1)を送信す
る。この問い合わせを受けた保有端末はMAXTTL回
答(M2)を返す。MAXTTL回答(M2)のIPパ
ケットには、保有端末の「MAXTTL」の値が記録さ
れる。「MAXTTL」は、IPパケットのパケットヘ
ッダに送信時に記録される「TTL」の値を決定する。
検索端末に転送されるMAXTTL回答(M2)のパケ
ットヘッダに含まれる「TTL」の値は、中継の度に更
新されるので、保有端末と検索端末との間のホップ数を
反映する。
【0072】そこで、経路情報測定部20は受信したM
AXTTL回答(M2)のIPパケットからIPヘッダ
にある「TTL」の値とペイロードにある「MAXTT
L」の値とを読み出してそれらの差分を計算し、経路の
ホップ数(d2)とする。この方法で経路のホップ数
(d2)を測定する場合には、比較的短い時間で測定を
完了することができる。
【0073】候補情報作成部30は、情報検索通信部1
0が行った検索の結果、目的の情報を保有する保有端末
(ユーザ端末)が複数存在することが判明した場合に、
経路情報測定部20における測定の終了を待ち、経路情
報(距離情報)を経路情報測定部20から取得して、参
照先の候補となる各保有端末へのネットワーク上の距離
を評価し、距離が最小となる最近傍の保有端末を選択す
る。あるいは、評価した結果に従って距離の順番で複数
の保有端末の情報を並べた候補リストを作成する。選択
結果又は候補リストを候補情報として出力する。
【0074】経路情報(d2)を評価する場合には、そ
の値自体をネットワーク上の空間的距離として評価でき
る。情報検索結果提供部40は、検索結果を文字列など
の形式でユーザに提供する。複数の保有端末が検出され
た場合には、情報検索結果提供部40は候補情報作成部
30の出力する候補情報をユーザに提供し、それ以外の
場合には情報検索通信部10が保持するIPアドレス及
び案内情報を検索結果として出力する。
【0075】(第5の実施の形態)本発明の情報共有シ
ステムの最近傍制御方法の1つの実施の形態について説
明する。この形態は、請求項5に対応する。この形態
は、第2の実施の形態の変形例であり、図5に示すよう
なシステムを想定している。また、ユーザ端末の構成は
図3と同一であり、経路管理サーバの構成は図4と同一
である。
【0076】第2の実施の形態と同様に、情報検索通信
部10はそのユーザ端末(検索端末)がシステム内で情
報検索をする場合に、検索問い合わせ(S1)を送信す
る。また、目的の情報を保有している保有端末からの検
索回答(S2)を受信する。経路情報通信部25は、情
報検索通信部10が行った検索の結果、同一の目的の情
報を保持する保有端末が複数存在することが判明した場
合に、それを契機として経路情報問い合わせ(I1)を
経路管理サーバに送信する。また、経路情報通信部25
は経路管理サーバから返送される経路情報回答(I2)
を受信して保持する。
【0077】経路情報通信部25が送信する経路情報問
い合わせ(I1)には、参照先の候補となる各保有端末
のIPアドレスが含まれる。また、経路管理サーバが送
信する経路情報回答(I2)には候補毎の経路情報が含
まれる。この例では、経路情報回答(I2)に含まれる
経路情報は、経路のホップ数(d2)である。候補情報
作成部30は、情報検索通信部10が行った検索の結
果、目的の情報を保有する保有端末(ユーザ端末)が複
数存在することが判明した場合に、経路情報通信部25
が経路情報回答(I2)を受信するまで待ち、経路情報
(経路情報)を経路情報通信部25から取得して、参照
先の候補となる各保有端末へのネットワーク上の距離を
評価し、距離が最小となる最近傍の保有端末を選択す
る。あるいは、評価した結果に従って距離の順番で複数
の保有端末の情報を並べた候補リストを作成する。選択
結果又は候補リストを候補情報として出力する。
【0078】経路情報(d2)を評価する場合には、そ
の値自体をネットワーク上の空間的距離として評価でき
る。情報検索結果提供部40は、検索結果を文字列など
の形式でユーザに提供する。複数の保有端末が検出され
た場合には、情報検索結果提供部40は候補情報作成部
30の出力する候補情報をユーザに提供し、それ以外の
場合には情報検索通信部10が保持するIPアドレス及
び案内情報を検索結果として出力する。
【0079】経路管理サーバ(図4参照)においては、
経路情報通信部61は、検索端末からの経路情報問い合
わせ(I1)を受信し、候補となる保有端末毎に、候補
端末から検索端末までの経路に関する経路情報を経路情
報回答(I2)に記録して検索端末に送信する。この例
では、経路情報は「経路のホップ数(d2)」を表して
いる。
【0080】経路情報測定部62は、経路情報通信部6
1が経路情報問い合わせ(I1)を受信した場合に、そ
れを契機として、経路情報の測定を開始する。経路情報
を測定する場合には、経路情報測定部62から各保有端
末に対してMAXTTL問い合わせ(M1)を送信す
る。この問い合わせを受けた保有端末はMAXTTL回
答(M2)を返す。MAXTTL回答(M2)に基づい
て「経路のホップ数(d2)」を検出する。
【0081】(第6の実施の形態)本発明の情報共有シ
ステムの最近傍制御方法の1つの実施の形態について図
9を参照して説明する。この形態は、請求項6に対応す
る。図9はこの形態の経路管理サーバの構成を示すブロ
ック図である。この形態は、第3の実施の形態の変形例
であり、ユーザ端末の構成は図6と同一であり、システ
ムの構成は図5と同一である。
【0082】第3の実施の形態と同様に、ユーザ端末の
情報検索通信部10(図6参照)はそのユーザ端末(検
索端末)がシステム内で情報検索をする場合に、検索問
い合わせ(S1)を送信する。また、目的の情報を保有
している保有端末からの検索回答(S2)を受信する。
候補情報通信部35は、情報検索通信部10が行った検
索の結果、同一の目的の情報を保持する保有端末が複数
存在することが判明した場合に、それを契機として候補
情報問い合わせ(R1)を経路管理サーバに送信する。
また、候補情報通信部35は経路管理サーバから返送さ
れる候補情報回答(R2)を受信して保持する。候補情
報問い合わせ(R1)は、参照先の候補となる保有端末
のIPアドレスを含み、候補情報回答(R2)には保有
端末に関する候補情報が含まれる。
【0083】情報検索結果提供部40は、検索結果を文
字列などの形式でユーザに提供する。複数の保有端末が
検出された場合には、情報検索結果提供部40は候補情
報通信部35の出力する候補情報をユーザに提供し、そ
れ以外の場合には情報検索通信部10が保持するIPア
ドレス及び案内情報を検索結果として出力する。図9に
示すように、経路管理サーバは候補情報通信部65,経
路情報測定部66及び候補情報作成部67を備えてい
る。
【0084】候補情報通信部65は、候補情報問い合わ
せ(R1)を受信し、候補となる保有端末の候補情報を
候補情報回答(R2)に記録して検索端末に送信する。
経路情報測定部66は、候補情報通信部65が候補情報
問い合わせ(R1)を受信した場合に、それを契機とし
て、保有端末へのネットワーク上の距離に関する経路情
報を測定し保持する。
【0085】この例では、経路情報は「経路のホップ数
(d2)」を表している。経路情報を測定する場合に
は、経路情報測定部66から各保有端末に対してMAX
TTL問い合わせ(M1)を送信する。この問い合わせ
を受けた保有端末はMAXTTL回答(M2)を返す。
MAXTTL回答(M2)に基づいて「経路のホップ数
(d2)」を検出する。
【0086】候補情報作成部67は、経路情報測定部6
6の測定により得られた経路情報に基づいて、参照先の
候補となる各保有端末へのネットワーク上の距離を評価
し、距離が最小である最近傍の保有端末を選択するか、
又は距離の評価の順番で並べた保有端末リストを作成
し、その結果を候補情報として出力する。この場合の経
路情報である「経路のホップ数(d2)」は、そのまま
空間的距離の大小として評価できる。
【0087】(第7の実施の形態)本発明の情報共有シ
ステムの最近傍制御方法の1つの実施の形態について図
10及び図11を参照して説明する。この形態は、請求
項7に対応する。図10は、この形態のユーザ端末の構
成を示すブロック図である。図11は、この形態のイン
デックスサーバの構成を示すブロック図である。この形
態は第1の実施の形態の変形例である。図10,図11
において、第1の実施の形態と対応する要素は同一の符
号を付けて示してある。
【0088】この形態では、図2に示すように多数のユ
ーザ端末がインターネットを介して互いに通信可能に接
続されたシステムを想定している。また、インデックス
サーバが必要に応じて利用される。システムに含まれる
各ユーザ端末は、それぞれが保有する情報を相互に参照
及び複製することができる。各々のユーザ端末は、図1
0に示すように、情報検索通信部10,能力・負荷情報
応答部70,候補情報作成部30及び情報検索結果提供
部40を備えている。
【0089】情報検索通信部10は、そのユーザ端末
(検索端末)がシステム内で情報検索をする場合に、検
索問い合わせ(S1)を送信する。また、目的の情報を
保有している保有端末からの検索回答(S2)を受信す
る。また、情報検索通信部10は検索回答に基づき保有
端末の端末アドレス(IPアドレス)及び検索基準と一
致した情報の各々について情報取得に必要な案内情報を
保持する。案内情報は、接続先のポート番号(トランス
ポート層の情報)及び目的の情報を特定する情報(情報
の名称,ID,情報へのパス)を含む。
【0090】更に、情報検索通信部10は各保有端末の
能力・負荷情報を保持する。この能力・負荷情報は、次
の3種類の情報で構成される。 (p1)CPUの空き使用率 (p2)情報取得に割当て可能な計算資源量 (p3)情報取得に割当て可能な帯域 情報(p3)については、保有端末が情報共有システム
で使用する帯域を情報検索時の同時接続セッション数で
除した結果として得ることができる。
【0091】情報検索通信部10は、検索回答(S2)
を他のユーザ端末から受信する場合は、全ての保有端末
の能力・負荷情報を保持し、検索回答(S2)をインデ
ックスサーバから受信する場合には、システム内に複数
存在する保有端末についてのみ能力・負荷情報を保持す
る。能力・負荷情報応答部70は、情報検索通信部10
が他のユーザ端末から検索問い合わせ(S1)を受信し
た場合には、端末アドレス及び検索基準と一致した情報
の各々について、情報取得に必要な案内情報並びに端末
の能力・負荷情報を記録した検索回答(S2)を情報検
索通信部10に返信させ、インデックスサーバから能力
・負荷情報問い合わせ(L1)を受信した場合には、端
末の能力・負荷情報を記録した能力・負荷情報回答(L
2)を返信する。
【0092】候補情報作成部30は、情報検索通信部1
0が検索を実行した結果、同一の目的情報について複数
の保有端末が存在することが判明した場合、それを契機
として、情報検索通信部10が保持する能力・負荷情報
を入力し、参照先の候補となる保有端末へのネットワー
ク上の距離を評価し、距離が最小である最近傍の保有端
末を選択するか、又は複数の保有端末の情報を距離の順
番に並べた候補リストを作成し、その結果を候補情報と
して出力する。
【0093】能力・負荷情報として情報(p1)又は
(p2)を評価する場合には、それらの値をそのままネ
ットワーク上の空間的距離として評価できる。また、能
力・負荷情報として情報(p3)を評価する場合には、
情報検索通信部10が保持する案内情報から得られる情
報のサイズを(p3)の値で除した結果を時間的距離と
して評価できる。
【0094】情報検索結果提供部40は、検索結果を文
字列などの形式でユーザに提供する。複数の保有端末が
検出された場合には、情報検索結果提供部40は候補情
報作成部30の出力する候補情報をユーザに提供し、そ
れ以外の場合には情報検索通信部10が保持するIPア
ドレス及び案内情報を検索結果として出力する。インデ
ックスサーバは、図11に示すように情報検索通信部8
1及び能力・負荷情報通信部82を備えている。
【0095】情報検索通信部81は、検索端末から検索
問い合わせ(S1)を受信し、検索基準と一致した情報
の各々について、情報取得に必要な案内情報を記録した
検索回答(S2)を返信する。また、複数の保有端末が
存在する情報については、能力・負荷情報についても検
索回答(S2)に記録して返信する。能力・負荷情報通
信部82は、情報検索通信部81で同一の情報について
複数の保有端末が存在することが判明した場合に、参照
先の候補となる保有端末に能力・負荷情報問い合わせ
(L1)を送信し、保有端末からの能力・負荷情報回答
(L2)を受信して保持する。
【0096】(第8の実施の形態)本発明の情報共有シ
ステムの最近傍制御方法の1つの実施の形態について図
12及び図13を参照して説明する。この形態は、請求
項8に対応する。図12はこの形態のユーザ端末の構成
を示すブロック図である。図13はこの形態の管理サー
バの構成を示すブロック図である。この形態は、第7の
実施の形態の変形例である。
【0097】この形態では、図5と同様なシステムを想
定している。また能力・負荷情報を管理するために図1
3に示す専用の管理サーバを用いている。図12に示す
ように、各ユーザ端末は情報検索通信部10,能力・負
荷情報応答部15,能力・負荷情報測定部20,候補情
報作成部30及び情報検索結果提供部40を備えてい
る。
【0098】情報検索通信部10は、そのユーザ端末
(検索端末)がシステム内で情報検索をする場合に、検
索問い合わせ(S1)を送信する。また、目的の情報を
保有している保有端末からの検索回答(S2)を受信す
る。また、情報検索通信部10は検索回答に基づき保有
端末の端末アドレス(IPアドレス)及び検索基準と一
致した情報の各々について情報取得に必要な案内情報を
保持する。
【0099】能力・負荷情報測定部20は、情報検索通
信部10で同一の情報について複数の保有端末が存在す
ると判明した場合に、それを契機として、管理サーバに
能力・負荷情報問い合わせ(I1)を送信し、能力・負
荷情報を提供する管理サーバから返送される能力・負荷
情報回答(I2)を受信して保持する。能力・負荷情報
問い合わせ(I1)には、参照先の候補となる保有端末
のIPアドレスが含まれる。また、能力・負荷情報回答
(I2)には候補毎の能力・負荷情報が含まれる。この
能力・負荷情報には次の3種類の情報が含まれる。
【0100】(p1)CPUの空き使用率 (p2)情報取得に割当て可能な計算資源量 (p3)情報取得に割当て可能な帯域 情報(p3)については、保有端末が情報共有システム
で使用する帯域を情報検索時の同時接続セッション数で
除した結果として得ることができる。
【0101】候補情報作成部30は、情報検索通信部1
0で複数の保有端末が存在することが判明した情報につ
いて、能力・負荷情報測定部20が保持する能力・負荷
情報に基づいて、参照先の候補となる保有端末へのネッ
トワーク上の距離を評価し、距離が最小である最近傍の
保有端末を選択するか、又は複数の保有端末の情報を距
離の順番に並べた候補リストを作成し、その結果を候補
情報として出力する。
【0102】能力・負荷情報として情報(p1)又は
(p2)を評価する場合には、それらの値をそのままネ
ットワーク上の空間的距離として評価できる。また、能
力・負荷情報として情報(p3)を評価する場合には、
情報検索通信部10が保持する案内情報から得られる情
報のサイズを(p3)の値で除した結果を時間的距離と
して評価できる。
【0103】情報検索結果提供部40は、検索結果を文
字列などの形式でユーザに提供する。複数の保有端末が
検出された場合には、情報検索結果提供部40は候補情
報作成部30の出力する候補情報をユーザに提供し、そ
れ以外の場合には情報検索通信部10が保持するIPア
ドレス及び案内情報を検索結果として出力する。能力・
負荷情報応答部15は、管理サーバから能力・負荷情報
問い合わせ(L1)を受信した場合に、端末の能力・負
荷情報を能力・負荷情報回答(L2)に記録してそれを
返信する。
【0104】管理サーバは、図13に示すように、能力
・負荷情報通信部91及び能力・負荷情報通信部92を
備えている。能力・負荷情報通信部91は、能力・負荷
情報問い合わせ(I1)を受信し、候補となる保有端末
毎に能力・負荷情報を記録した能力・負荷情報回答(I
2)を検索端末に返送する。
【0105】能力・負荷情報通信部92は、能力・負荷
情報通信部91が能力・負荷情報問い合わせ(I1)を
受信した場合に、保有端末に対して能力・負荷情報問い
合わせ(L1)を送信し、保有端末から返送される能力
・負荷情報回答(L2)を受信して保有端末の能力・負
荷情報を保持する。(第9の実施の形態)本発明の情報
共有システムの最近傍制御方法の1つの実施の形態につ
いて図14及び図15を参照して説明する。この形態
は、請求項9に対応する。
【0106】図14はこの形態のユーザ端末の構成を示
すブロック図である。図15はこの形態の管理サーバの
構成を示すブロック図である。この形態は、第8の実施
の形態の変形例である。この形態では、図5と同様なシ
ステムを想定している。また能力・負荷情報を管理する
ために図15に示す専用の管理サーバを用いている。
【0107】図14に示すように、各ユーザ端末は情報
検索通信部10,能力・負荷情報応答部15,候補情報
通信部32及び情報検索結果提供部40を備えている。
情報検索通信部10は、そのユーザ端末(検索端末)が
システム内で情報検索をする場合に、検索問い合わせ
(S1)を送信する。また、目的の情報を保有している
保有端末からの検索回答(S2)を受信する。
【0108】また、情報検索通信部10は検索回答に基
づき保有端末の端末アドレス(IPアドレス)及び検索
基準と一致した情報の各々について情報取得に必要な案
内情報を保持する。候補情報通信部32は、情報検索通
信部10で同一の情報について複数の保有端末が存在す
ることが判明した場合に、それを契機として、候補情報
問い合わせ(R1)を送信し、保有端末の候補情報を提
供する管理サーバから候補情報回答(R2)を受信して
その情報を保持する。
【0109】候補情報問い合わせ(R1)は、参照先の
候補となる保有端末のIPアドレスを含んでいる。ま
た、候補情報回答(R2)には保有端末の候補情報が含
まれている。情報検索結果提供部40は、検索結果を文
字列などの形式でユーザに提供する。複数の保有端末が
検出された場合には、情報検索結果提供部40は候補情
報通信部32の出力する候補情報をユーザに提供し、そ
れ以外の場合には情報検索通信部10が保持するIPア
ドレス及び案内情報を検索結果として出力する。
【0110】能力・負荷情報応答部15は、管理サーバ
から能力・負荷情報問い合わせ(L1)を受信した場合
に、端末の能力・負荷情報を能力・負荷情報回答(L
2)に記録してそれを返信する。管理サーバは、図15
に示すように、候補情報通信部95,能力・負荷情報通
信部96及び候補情報作成部97を備えている。
【0111】候補情報通信部95は、候補情報問い合わ
せ(R1)を受信し、候補となる保有端末の候補情報を
記録した候補情報回答(R2)を検索端末に送信する。
能力・負荷情報通信部96は、候補情報通信部95が候
補情報問い合わせ(R1)を受信した場合に、保有端末
に対して能力・負荷情報問い合わせ(L1)を送信し、
保有端末からの能力・負荷情報回答(L2)を受信して
保有端末の能力・負荷情報を能力・負荷情報として保持
する。この能力・負荷情報には次の3種類の情報が含ま
れる。
【0112】(p1)CPUの空き使用率 (p2)情報取得に割当て可能な計算資源量 (p3)情報取得に割当て可能な帯域 情報(p3)については、保有端末が情報共有システム
で使用する帯域を情報検索時の同時接続セッション数で
除した結果として得ることができる。
【0113】候補情報作成部97は、能力・負荷情報通
信部96が保持する能力・負荷情報に基づいて、参照先
の候補となる保有端末へのネットワーク上の距離を評価
し、距離が最小である最近傍の保有端末を選択するか、
又は距離の順番で複数の保有端末の情報を並べた候補リ
ストを作成し、その結果を候補情報として出力する。能
力・負荷情報として情報(p1)又は(p2)を評価す
る場合には、それらの値をそのままネットワーク上の空
間的距離として評価できる。また、能力・負荷情報とし
て情報(p3)を評価する場合には、情報検索通信部1
0が保持する案内情報から得られる情報のサイズを(p
3)の値で除した結果を時間的距離として評価できる。
【0114】
【発明の効果】本発明によれば、情報取得の効率に優れ
る保有端末をユーザに提供する検索結果として示すこと
により、情報取得における網設備の効率的利用と所要時
間の短縮を実現できる。また、通信ネットワーク上の空
間的距離を評価した結果を検索結果として示すことによ
り、網設備の負荷を低く抑えることができ、距離に依存
しない料金体系を持つ通信ネットワークを提供する通信
事業者のコスト効率を改善できる。
【0115】また、通信ネットワーク上の時間的距離を
評価した結果を検索結果として示すことにより、情報取
得の所要時間を短縮することができ、特に目的の情報の
サイズが大きい場合にはユーザの利便性を著しく向上で
きる。また、端末の能力の高さや負荷の大きさを評価し
た結果を検索結果として示すことにより、能力の異なる
様々な端末が混在するシステムにおいても円滑なシステ
ム運用が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態のユーザ端末の構成を示すブ
ロック図である。
【図2】第1の実施の形態のシステムの構成例を示すブ
ロック図である。
【図3】第2の実施の形態のユーザ端末の構成を示すブ
ロック図である。
【図4】第2の実施の形態の経路管理サーバの構成を示
すブロック図である。
【図5】第2の実施の形態のシステムの構成例を示すブ
ロック図である。
【図6】第3の実施の形態のユーザ端末の構成を示すブ
ロック図である。
【図7】第3の実施の形態の経路管理サーバの構成を示
すブロック図である。
【図8】第4の実施の形態のユーザ端末の構成を示すブ
ロック図である。
【図9】第6の実施の形態の経路管理サーバの構成を示
すブロック図である。
【図10】第7の実施の形態のユーザ端末の構成を示す
ブロック図である。
【図11】第7の実施の形態のインデックスサーバの構
成を示すブロック図である。
【図12】第8の実施の形態のユーザ端末の構成を示す
ブロック図である。
【図13】第8の実施の形態の管理サーバの構成を示す
ブロック図である。
【図14】第9の実施の形態のユーザ端末の構成を示す
ブロック図である。
【図15】第9の実施の形態の管理サーバの構成を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
10 情報検索通信部 15 能力・負荷情報応答部 20 経路情報測定部 25 経路情報通信部 30 候補情報作成部 32 候補情報通信部 35 候補情報通信部 40 情報検索結果提供部 50 MAXTTL通信部 61 経路情報通信部 62 経路情報測定部 65 候補情報通信部 66 経路情報測定部 67 候補情報作成部 70 能力・負荷情報応答部 81 情報検索通信部 82 能力・負荷情報通信部 91 経路情報通信部 92 能力・負荷情報通信部 95 候補情報通信部 96 能力・負荷情報通信部 97 候補情報作成部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信ネットワークを介して接続された複
    数のユーザ端末が個々に保有している情報を相互に参照
    又は複製し合うシステムを制御するための情報共有シス
    テムの最近傍制御方法であって、 ネットワーク上の各ユーザ端末相互の経路情報を予め検
    出しておき、 システム内の検索の結果、発見された目的の情報の少な
    くとも1つが複数のユーザ端末で保有されている場合
    に、 前記ユーザ端末のうち検索を実行した検索端末と、目的
    の情報を保有している複数のユーザ端末のそれぞれとの
    間の前記経路情報に基づき、効率,時間及びコストの少
    なくとも1つに関連する評価値をユーザ端末毎に取得
    し、 前記評価値に基づいて、目的の情報を保有している複数
    のユーザ端末の中から最も評価が良好な1つのユーザ端
    末を自動的に選択するか、もしくは評価値の順番で前記
    ユーザ端末の情報を並べた候補情報を生成し、 選択された特定のユーザ端末の情報もしくは前記候補情
    報をユーザに提供される情報に反映することを特徴とす
    る情報共有システムの最近傍制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の情報共有システムの最近
    傍制御方法において、システムを管理するサーバ上で、
    ネットワーク上の各ユーザ端末相互の経路情報を予め検
    出し、検索端末は検索の際に前記サーバから前記経路情
    報を取得することを特徴とする情報共有システムの最近
    傍制御方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の情報共有システムの最近
    傍制御方法において、 システムを管理するサーバ上で、ネットワーク上の各ユ
    ーザ端末相互の経路情報を予め検出し、 前記サーバ上で、前記検索端末と目的の情報を保有して
    いる複数のユーザ端末のそれぞれとの間の経路情報に基
    づき、効率,時間及びコストの少なくとも1つに関連す
    る評価値をユーザ端末毎に取得し、 前記サーバ上で、前記評価値に基づいて目的の情報を保
    有している複数のユーザ端末の中から最も評価が良好な
    1つのユーザ端末を自動的に選択するか、もしくは評価
    値の順番で前記ユーザ端末の情報を並べた候補情報を生
    成し、 検索端末は検索の際に前記サーバから選択された特定の
    ユーザ端末の情報もしくは前記候補情報を取得すること
    を特徴とする情報共有システムの最近傍制御方法。
  4. 【請求項4】 通信ネットワークを介して接続された複
    数のユーザ端末が個々に保有している情報を相互に参照
    又は複製し合うシステムを制御するための情報共有シス
    テムの最近傍制御方法であって、 システム内の検索の結果、発見された目的の情報の少な
    くとも1つが複数のユーザ端末で保有されている場合
    に、 ネットワーク上の各ユーザ端末相互の経路情報の測定を
    実行した後、 前記ユーザ端末のうち検索を実行した検索端末と、目的
    の情報を保有している複数のユーザ端末のそれぞれとの
    間の経路情報に基づき、少なくとも網設備の利用効率に
    関連する評価値をユーザ端末毎に取得し、 前記評価値に基づいて、目的の情報を保有している複数
    のユーザ端末の中から最も評価が良好な1つのユーザ端
    末を自動的に選択するか、もしくは評価値の順番で前記
    ユーザ端末の情報を並べた候補情報を生成し、 選択された特定のユーザ端末の情報もしくは前記候補情
    報をユーザに提供される情報に反映することを特徴とす
    る情報共有システムの最近傍制御方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の情報共有システムの最近
    傍制御方法において、 前記検索端末が検索を実行する際に、システムを管理す
    るサーバ上で、ネットワーク上の各ユーザ端末相互の経
    路情報を測定し、 前記検索端末は、前記サーバから経路情報を取得するこ
    とを特徴とする情報共有システムの最近傍制御方法。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の情報共有システムの最近
    傍制御方法において、 前記検索端末が検索を実行する際に、システムを管理す
    るサーバ上で、ネットワーク上の各ユーザ端末相互の経
    路情報を測定し、 前記サーバ上で、前記検索端末と目的の情報を保有して
    いる複数のユーザ端末のそれぞれとの間の経路情報に基
    づき、少なくとも網設備の利用効率に関連する評価値を
    ユーザ端末毎に取得し、 前記サーバ上で、前記評価値に基づいて目的の情報を保
    有している複数のユーザ端末の中から最も評価が良好な
    1つのユーザ端末を自動的に選択するか、もしくは評価
    値の順番で前記ユーザ端末の情報を並べた候補情報を生
    成し、 検索端末は検索の際に前記サーバから選択された特定の
    ユーザ端末の情報もしくは前記候補情報を取得すること
    を特徴とする情報共有システムの最近傍制御方法。
  7. 【請求項7】 通信ネットワークを介して接続された複
    数のユーザ端末が個々に保有している情報を相互に参照
    又は複製し合うシステムを制御するための情報共有シス
    テムの最近傍制御方法であって、 システム内の検索の結果、発見された目的の情報の少な
    くとも1つが複数のユーザ端末で保有されている場合
    に、 前記ユーザ端末のうち目的の情報を保有している保有端
    末の各々の能力及び負荷の少なくとも一方を表す能力・
    負荷情報を取得し、 前記ユーザ端末のうち検索を実行した検索端末が前記複
    数の保有端末の各々から目的の情報を取得するのにかか
    る所要時間を反映した評価値を、前記能力・負荷情報に
    基づいて取得し、 前記評価値に基づいて、前記複数の保有端末の中から最
    も評価が良好な1つの保有端末を自動的に選択するか、
    もしくは評価値の順番で前記保有端末の情報を並べた候
    補情報を生成し、 選択された特定の保有端末の情報もしくは前記候補情報
    をユーザに提供される情報に反映することを特徴とする
    情報共有システムの最近傍制御方法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の情報共有システムの最近
    傍制御方法において、システムを管理するサーバ上で、
    前記各保有端末からの能力・負荷情報を取得し、 前記検索端末は、前記サーバから能力・負荷情報を取得
    することを特徴とする情報共有システムの最近傍制御方
    法。
  9. 【請求項9】 請求項7記載の情報共有システムの最近
    傍制御方法において、 システムを管理するサーバ上で、前記各保有端末からの
    能力・負荷情報を取得し、 検索端末が前記複数の保有端末の各々から目的の情報を
    取得するのにかかる所要時間を反映した評価値を、前記
    能力・負荷情報に基づいて前記サーバ上で取得し、 前記サーバ上で、前記評価値に基づいて目的の情報を保
    有している複数のユーザ端末の中から最も評価が良好な
    1つのユーザ端末を自動的に選択するか、もしくは評価
    値の順番で前記ユーザ端末の情報を並べた候補情報を生
    成し、 検索端末は検索の際に前記サーバから選択された特定の
    ユーザ端末の情報もしくは前記候補情報を取得すること
    を特徴とする情報共有システムの最近傍制御方法。
JP2001234000A 2001-08-01 2001-08-01 情報共有システムの最近傍制御方法 Pending JP2003044345A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001234000A JP2003044345A (ja) 2001-08-01 2001-08-01 情報共有システムの最近傍制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001234000A JP2003044345A (ja) 2001-08-01 2001-08-01 情報共有システムの最近傍制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003044345A true JP2003044345A (ja) 2003-02-14

Family

ID=19065691

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001234000A Pending JP2003044345A (ja) 2001-08-01 2001-08-01 情報共有システムの最近傍制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003044345A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006072432A (ja) * 2004-08-31 2006-03-16 Onkyo Corp ピアツーピア型コンテンツ配信システム
JP2006106933A (ja) * 2004-10-01 2006-04-20 Fujitsu Ltd 負荷分散ネットワークシステム及び負荷分散用プログラム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006072432A (ja) * 2004-08-31 2006-03-16 Onkyo Corp ピアツーピア型コンテンツ配信システム
JP2006106933A (ja) * 2004-10-01 2006-04-20 Fujitsu Ltd 負荷分散ネットワークシステム及び負荷分散用プログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4226922B2 (ja) 大規模ネットワークのためのピアツーピアベースのネットワーク性能測定および分析システムおよび方法
US9515920B2 (en) Name-based neighbor discovery and multi-hop service discovery in information-centric networks
US8155126B1 (en) Method and apparatus for inferring network paths
US7379428B2 (en) Autonomous system topology based auxiliary network for peer-to-peer overlay network
US7652998B2 (en) Multicast communication path calculation method and multicast communication path calculation apparatus
JP4277918B2 (ja) データ検索装置、データ検索方法およびデータ検索用プログラム
CN114070854B (zh) 算力网络中算力感知和路由方法、系统、设备及介质
CN110380977B (zh) 一种面向移动自组网与因特网混合环境的路由融合方法
JP4081113B2 (ja) 経路選択方法、経路選択プログラムおよび経路選択装置
JP2003044345A (ja) 情報共有システムの最近傍制御方法
US11924091B2 (en) System and method for autonomous selection of routing paths in a computer network
JP6178113B2 (ja) 通信システム
JP2010199800A (ja) 経路情報管理方法およびその管理システム
JP2012213081A (ja) トラフィックエンジニアリング装置、トラフィックエンジニアリング方法およびプログラム
US20210250271A1 (en) Automated formation and optimization of a group of nodes for distributed data routing over computer networks
JP2010199882A (ja) 通信システム、経路計算装置、経路計算方法及びプログラム
KR20100044954A (ko) 인터넷 전송 경로 및 전송 지연시간 추정 시스템 및 그 방법
JP4180522B2 (ja) マルチキャスト転送経路計算方法および装置
US11909638B2 (en) Autonomously routing data using relay nodes pre-selected from a group of distributed computer nodes based on measured one-way latencies
Zheng et al. Improving Chord lookup protocol for P2PSIP-based Communication Systems
CN112272143B (zh) 一种路由学习和转发方法
KR100562902B1 (ko) 네트워크 노드 간 효율적인 경로 선택 방법
US11979312B2 (en) Network path selection for communication devices
Martin et al. Radar: Ring-based adaptive discovery of active neighbour routers
Seehofer et al. KeLLy–Efficient, Scalable Link Layer Topology Discovery

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070904

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080108