JP2012213081A - トラフィックエンジニアリング装置、トラフィックエンジニアリング方法およびプログラム - Google Patents

トラフィックエンジニアリング装置、トラフィックエンジニアリング方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】パケットが経由するAS数を増大させることなく、所定のポリシに従って複数の外部リンクにトラフィックを分散させる。
【解決手段】他のASとの境界に位置する複数のルータ装置から経路情報を受信し、宛先プレフィックス、プレフィックス長およびルータ装置ごとに優先度を計算し、経路振分情報として保持し、複数のルータ装置のそれぞれから他のASへ出力されるトラフィック量に関する情報を受信し、宛先プレフィックス、プレフィックス長およびルータ装置ごとにトラフィック量を集計して総トラフィック量を求め、トラフィック情報として保持し、優先度の差が相対的に小さい経路振分情報に含まれるルータ装置の対を抽出するとともに、抽出したルータ装置におけるトラフィック量が所定のポリシに従うように、トラフィック情報を参照して、抽出したルータ装置の間でパケットの振分比率を更新する。
【選択図】図1

Description

本発明は、トラフィックエンジニアリング装置、トラフィックエンジニアリング方法およびプログラムに関し、ドメイン間にまたがるパケット転送を行うトラフィックエンジニアリング装置、トラフィックエンジニアリング方法およびプログラムに関する。
インターネットは、複数の組織のそれぞれが管理するネットワークを相互に接続することで構成されている。各組織が管理するネットワークは、AS(Autonomous System)と呼ばれる。AS間では、経路制御プロトコルであるBGP(非特許文献1)を用いて、自身が保有するアドレスブロックに関する情報(経路情報)を相互に交換する。
図18は、AS同士が接続することによって構成されるインターネットを模式的に示す図である。AS100dは、2つの外部接続リンクL2およびL4を有し、これらのリンクを介して他のASと接続している。いずれのリンクを用いて外部宛にパケットを送出するかを決定するには、BGPで取得した情報が用いられる。ASは、BGPにおいてプレフィックス情報を受け取ると、そのプレフィックス情報に自身のAS番号を付与して、他のASへ送出する。したがって、同一のプレフィックス情報を複数のパスから受け取った場合でも、経由するAS数が少ないパスを選択することができる。
例えば、AS100bが保有するプレフィックス192.168.2.0/24は、リンクL2を介してAS100dに伝えられるとともに、AS100a、AS100cを経由した後、リンクL4を介してAS100dに伝えられる。前者のパスの方が経由するAS数が少ないため、AS100dは自身から192.168.2.0/24宛てのパケットを、リンクL2を用いて外部へと送出する。
一方、AS100dから見ると、外部接続リンクL2、L4のいずれを使用しても、AS100aに到達するまでに経由するASの数が等しい。この場合には、AS100dの運用ポリシ、例えば、リンクL2よりもリンクL4を優先的に使いたい等のポリシに応じて、使用されるリンクが決定される。
各ASは、一般に、複数のルータを備えている。他のASから受け取った経路情報は、自ASを構成するすべてのルータにてBGPを用いて通知される。なお、AS内部のルータ装置で情報交換時に用いられるBGPをiBGP(internal BGP)といい、外部のルータ装置との情報交換に用いられるBGPをeBGP(external BGP)という。
Y.Rekhter,T.Li and S.Hares,"A Border Gateway Protocol 4(BGP−4),"RFC4271,Internet Engineering Task Force,2006.
以下の分析は、本発明者によってなされたものである。
BGPにおける経路選択には、上述のとおり、経由するAS数等のトポロジに関する情報が用いられているが、外部接続リンクの使用率等のトラフィック量に関する情報は用いられていない。したがって、使用率が高いリンクであったとしても、トポロジ的に近いリンクが使用され、結果的に、パケット落ちが生じるおそれがある。逆に、リンクの使用率のみに基づいて、トラフィックを複数のリンクに分散した場合には、経由するAS数が長くなってしまうという問題がある。
そこで、パケットが経由するAS数を増大させることなく、所定のポリシに従って複数の外部リンクにトラフィックを分散させることが課題となる。本発明の目的は、かかる課題を解決するトラフィックエンジニアリング装置、トラフィックエンジニアリング方法およびプログラムを提供することにある。
本発明の第1の視点に係るトラフィックエンジニアリング装置は、
他のAS(Autonomous System)との境界に位置する複数のルータ装置のそれぞれから経路情報を受信し、宛先プレフィックス、プレフィックス長およびルータ装置ごとに優先度を計算し、宛先プレフィックス、プレフィックス長、ルータ装置および優先度を含む経路振分情報として第1のデータベースに格納する経路情報格納部と、
前記複数のルータ装置のそれぞれから他のASへ出力されるトラフィック量に関する情報を前記複数のルータ装置のそれぞれから受信し、宛先プレフィックス、プレフィックス長およびルータ装置ごとにトラフィック量を集計して総トラフィック量を求め、宛先プレフィックス、プレフィックス長、ルータ装置および総トラフィック量を含むトラフィック情報として第2のデータベースに格納するトラフィック情報集計部と、
前記第1のデータベースに格納された経路振分情報のうちの優先度の差が相対的に小さい経路振分情報に含まれるルータ装置の対を抽出するとともに、抽出したルータ装置におけるトラフィック量が所定のポリシに従うように、前記第2のデータベースに格納されたトラフィック情報を参照して、抽出したルータ装置の間でパケットの振分比率を更新する振分比率更新部と、を備えている。
本発明の第2の視点に係るトラフィックエンジニアリング方法は、
他のAS(Autonomous System)との境界に位置する複数のルータ装置のそれぞれから経路情報を受信し、宛先プレフィックス、プレフィックス長およびルータ装置ごとに優先度を計算し、宛先プレフィックス、プレフィックス長、ルータ装置および優先度を含む経路振分情報として第1のデータベースに格納する工程と、
前記複数のルータ装置のそれぞれから他のASへ出力されるトラフィック量に関する情報を前記複数のルータ装置のそれぞれから受信し、宛先プレフィックス、プレフィックス長およびルータ装置ごとにトラフィック量を集計して総トラフィック量を求め、宛先プレフィックス、プレフィックス長、ルータ装置および総トラフィック量を含むトラフィック情報として第2のデータベースに格納する工程と、
前記第1のデータベースに格納された経路振分情報のうちの優先度の差が相対的に小さい経路振分情報に含まれるルータ装置の対を抽出する工程と、
抽出したルータ装置におけるトラフィック量が所定のポリシに従うように、前記第2のデータベースに格納されたトラフィック情報を参照して、抽出したルータ装置の間でパケットの振分比率を更新する工程と、を含む。
本発明の第3の視点に係るプログラムは、
他のAS(Autonomous System)との境界に位置する複数のルータ装置のそれぞれから経路情報を受信し、宛先プレフィックス、プレフィックス長およびルータ装置ごとに優先度を計算し、宛先プレフィックス、プレフィックス長、ルータ装置および優先度を含む経路振分情報として第1のデータベースに格納する処理と、
前記複数のルータ装置のそれぞれから他のASへ出力されるトラフィック量に関する情報を前記複数のルータ装置のそれぞれから受信し、宛先プレフィックス、プレフィックス長およびルータ装置ごとにトラフィック量を集計して総トラフィック量を求め、宛先プレフィックス、プレフィックス長、ルータ装置および総トラフィック量を含むトラフィック情報として第2のデータベースに格納する処理と、
前記第1のデータベースに格納された経路振分情報のうちの優先度の差が相対的に小さい経路振分情報に含まれるルータ装置の対を抽出する処理と、
抽出したルータ装置におけるトラフィック量が所定のポリシに従うように、前記第2のデータベースに格納されたトラフィック情報を参照して、抽出したルータ装置の間でパケットの振分比率を更新する処理と、をコンピュータに実行させる。
本発明に係るトラフィックエンジニアリング装置、トラフィックエンジニアリング方法およびプログラムによると、パケットが経由するAS数を増大させることなく、所定のポリシに応じて複数の外部リンクにトラフィックを分散させることができる。
第1の実施形態におけるトラフィックエンジニアリング装置を示す図である。 一般的なルータ装置が保有する経路表を示す図である。 第1の実施形態における経路振分情報データベースの構成を示す図である。 第1の実施形態におけるトラフィック情報データベースの構成を示す図である。 第1の実施形態におけるトラフィックエンジニアリング装置を含むAS内のネットワーク構成の例である。 第1の実施形態におけるルータ装置の構成を示した図である。 第1の実施形態における外部接続ルータ装置の構成を示した図である。 第1の実施形態におけるトラフィックエンジニアリング動作の概略を示すフローチャートである。 第1の実施形態における経路振分情報生成手順の詳細を示すフローチャートである。 第1の実施形態におけるトラフィック情報を用いた経路振分情報の振分比率更新処理の詳細を示すフローチャートである。 第1の実施形態におけるパケット転送手順の詳細を示すフローチャートである。 第2の実施形態におけるトラフィックエンジニアリング装置を示す図である。 第2の実施形態におけるエッジルータ装置の構成を示した図である。 第2の実施形態における外部接続ルータ装置の構成を示した図である。 第3の実施形態における振分比率の更新処理の詳細のフローチャートを示す図である。 第3の実施形態におけるルータ装置の構成を示した図である。 第3の実施形態における経路表の更新処理を示すフローチャートである。 複数のASが相互に接続しインターネットを構成している例を示す図である。
はじめに、本発明の概要について説明する。なお、この概要に付記する図面参照符号は、専ら理解を助けるための例示であり、本発明を図示の態様に限定することを意図するものではない。
図1および図5を参照すると、トラフィックエンジニアリング装置(30)は、他のAS(Autonomous System)(例えば、100b、100c)との境界に位置する複数のルータ装置(外部接続ルータ装置80a、80b)のそれぞれから経路情報を受信し、宛先プレフィックス、プレフィックス長およびルータ装置ごとに優先度を計算し、宛先プレフィックス、プレフィックス長、ルータ装置および優先度を含む経路振分情報として第1のデータベース(経路振分情報データベース13、図3)に格納する経路情報格納部(12)と、複数のルータ装置(80a、80b)のそれぞれから他のAS(100b、100c)へ出力されるトラフィック量に関する情報を複数のルータ装置(80a、80b)のそれぞれから受信し、宛先プレフィックス、プレフィックス長およびルータ装置ごとにトラフィック量を集計して総トラフィック量を求め、宛先プレフィックス、プレフィックス長、ルータ装置および総トラフィック量を含むトラフィック情報として第2のデータベース(トラフィック情報データベース17、図4)に格納するトラフィック情報集計部(16)と、第1のデータベース(13)に格納された経路振分情報のうちの優先度の差が相対的に小さい経路振分情報に含まれるルータ装置の対を抽出するとともに、抽出したルータ装置におけるトラフィック量が所定のポリシに従うように、第2のデータベース(17)に格納されたトラフィック情報を参照して、抽出したルータ装置の間でパケットの振分比率を更新する振分比率更新部(18)と、を備えている。
経路情報格納部(12)は、経路情報に含まれるパス属性を参照し、パケットが宛先に到達するまでに経由するASの数に反比例するように優先度を計算するようにしてもよい。
また、トラフィック情報集計部(16)は、振分比率更新部(18)がパケットの振分比率を更新した場合には、第2のデータベース(17)に格納されたトラフィック情報に含まれる総トラフィック量を初期化するとともに、再度トラフィック量を集計して総トラフィック量を求めるようにしてもよい。
本発明では、経路制御プロトコルで取得した外部経路における各宛先ごとのトラフィック量を外部接続リンクごとに集計する。集計結果を元に、運用ポリシを実現するためには、どの宛先のトラフィックに対し、送出先変更処理を適用するかを決定する。送出先変更処理を行う宛先を決定する際、各送出先からそれぞれ取得した当該宛先に該当する経路情報同士を比較することで、送出先を変更しても影響の少ない宛先を、変更対象として選出する。具体的には、各送出先から取得した経路情報に対し、経路情報中に付与されているパス情報を用いて、優先度を決定する。さらに、同一宛先に対する経路情報同士の優先度を比較し、その優先度の差が小さい宛先を変更対象として選出する。
したがって、本発明によると、AS数等のネットワークの接続状態等の情報を利用した従来の経路選択基準を維持しつつ、運用ポリシ(例えば、各リンクの使用帯域を均等にするポリシ)に応じて、各外部接続リンクの使用帯域を調整することができる。
(実施形態1)
図1は、第1の実施形態によるトラフィックエンジニアリング装置の構成を示すブロック図である。図1を参照すると、トラフィックエンジニアリング装置30は、パケット転送部20、ネットワークインタフェース31〜3nおよびトラフィックエンジニアリング部10を備えている。
トラフィックエンジニアリング部10は、経路情報取得部11、経路情報格納部12、経路振分情報データベース13および経路振分情報展開部14、トラフィック情報取得部15、トラフィック情報集計部16、トラフィック情報データベース17、振分比率更新部18、および、トラフィックポリシ管理部19を備えている。経路情報取得部11は、外部接続ルータ装置80の経路情報送信部63(図7を参照して後述する。)から送られてくる経路情報を受信し、経路情報格納部12へと送る。経路情報格納部12は、経路情報取得部11から送られてきた経路情報に対し、優先度を計算した上で、経路情報と優先度を経路振分情報データベース13へと格納する。経路振分情報データベース13は、経路情報格納部12が作成した情報を保存する。経路振分情報展開部14は、経路振分情報データベース13中に格納されている内容を、自AS内の全ルータ装置(外部接続ルータ装置、内部ルータ装置、エッジルータ装置)に展開する。トラフィック情報取得部15は、外部接続ルータ装置80から外部への出力トラフィックに関する情報をsFlow等のプロトコルを用いて取得し、トラフィック情報集計部16へと送る。トラフィック情報集計部16は、トラフィック情報の送信元である外部接続ルータ装置80、および、経路振分情報データベース13を参照して得られた宛先プレフィックスごとに、トラフィック情報取得部15から通知されたトラフィック情報を集計し、トラフィック情報データベース17に格納する。振分比率更新部18は、トラフィック情報データベース17の内容を元に、トラフィックポリシ管理部19に設定されている運用ポリシに沿うように、一定時間ごとに、経路振分情報データベース13における振分比率を更新する。
パケット転送部20は、ルーティング処理部21と経路表22を備えている。図2は、経路表22の構成を示す。図2を参照すると、経路表22は、経路情報を各行に格納している。経路情報は、宛先、プレフィックス長、次転送先およびインタフェースを含む。図2は、IPv4(Internet Protocol version 4)の場合を示している。ただし、IPv6(Internet Protocol version 6)の場合にも、経路表22は同様のエントリを有するテーブルとなる。ルーティング処理部21は、各ネットワークインタフェース31〜3nから受信したパケットのヘッダ部分に含まれる宛先アドレスのフィールドを参照し、経路表22を用いて、次転送先アドレスとインタフェースを検索する。ルーティング処理部21は、受信したパケットを、検索結果として得られた次転送先アドレスのルータに対して、検索結果として得られたインタフェースを経由して送出する。
図3は、経路振分情報データベース13の詳細を示す。図3を参照すると、経路振分情報データベース13は、経路振分情報を各行に格納している。経路振分情報は、宛先プレフィックス、プレフィックス長、外部接続ルータ装置、パス属性、優先度および振分比率を含む。例えば、宛先が192.168.2.1のアドレスは、24ビットでマスクすると、図3の経路振分情報データベース13の3番目のエントリにマッチする。すなわち、192.168.2.1宛てのパケットは、外部接続ルータ装置192.168.1.1を経由して、AS100dから外部へと送出される。このようにして、宛先から該当エントリを検索する処理は、インターネットプロトコル(Internet Protocol)の経路表における最長一致検索(Longest Prefix Match)のアドレス検索処理と同様の処理である。外部接続ルータ装置のフィールドには、この経路情報の送信元である外部接続ルータ装置のIPアドレスが格納される。さらに、BGPにて受け取った経路情報中に格納されているパス属性の情報が、経路振分情報データベース13のパス属性の欄に格納されている。また、パス属性から決定された値が、優先度の欄に格納される。また、経路振分情報データベース13中の1番目と2番目のエントリのように、宛先プレフィックスおよびプレフィックス長が同一のエントリが複数ある場合、いずれのエントリをどの割合で使用するかを決定するための値が、振分比率に格納される。図3に示した例では、振分比率が40:60であるため、192.168.1.0/24に該当するパケットに対しては、1番目と2番目のエントリは2:3の割合で使用される。振分比率の初期値として、優先度の比を百分率で表した値がそれぞれ格納される。振分比率更新部18は、トラフィックの状況に応じて、振分比率を更新する。
図4は、図1のトラフィック情報データベース17の詳細を示す。図4を参照すると、トラフィック情報データベース17は、トラフィック情報を各行に格納している。トラフィック情報は、宛先プレフィックス、プレフィックス長、外部接続ルータ装置およびトラフィック量を含む。トラフィック情報は、外部接続ルータ装置を経由してAS外部へと送出されるトラフィック量を、宛先プレフィックスごとに集計したものである。例えば、宛先が192.168.1.1で、サイズが1500byteのパケットが外部接続ルータ装置10.1.1.1を経由して外部に送出された場合について考える。このパケットは、図4の1番目のエントリに、宛先プレフィックス、プレフィックス長、外部接続ルータ装置が該当している。したがって、トラフィック情報集計部16は、トラフィック情報データベース17の1番目のエントリのトラフィック量のフィールドに格納されている値に、パケットサイズである1500を加算する。総トラフィック量のフィールドは、振分比率更新部18により一定時間ごとに行われる振分比率更新動作の終了後に、ゼロクリアされる。このとき、総トラフィック量のフィールドには、単位時間当たりに各外部接続ルータ装置を経由して外部に送出されるトラフィック量が宛先プレフィックスごとに格納される。また、総トラフィック量として、パケットのサイズを記録する代わりに、パケットの数を記録するようにしてもよい。これにより、トラフック情報集計部16の処理負荷を軽減することができる。
図5は、トラフィックエンジニアリング装置30を含むAS内のネットワーク構成を一例として示す図である。AS100d内のネットワークは、ルータ装置80a、80b、50a〜50dを備えている。トラフィックエンジニアリング装置30は、これらのルータ装置のうちの1台を経由して、ネットワークに接続されている。また、ルータ装置のうち、外部のAS(AS100b、AS100c)と接続しているルータ装置を外部接続ルータ装置80a、80bといい、AS100d内の端末201、202を収容するルータ装置をエッジルータ装置50c、50dといい、それ以外のルータ装置を内部ルータ装置50a、50bという。外部接続ルータ装置80a、80bは、それぞれ、eBGPを用いてAS100b、AS100c内のルータ装置から外部の経路情報を取得し、iBGPを用いてトラフィックエンジニアリング装置30へ取得した経路情報を送信する。また、外部接続ルータ装置80a、80bは、それぞれ、外部接続ルータ装置80a、80bを経由してAS100b、AS100cへ送出されるトラフィックに関する情報を、sFlow等のプロトコルを用いて、トラフィックエンジニアリング装置30へ送信する。
図6は、本実施形態におけるルータ装置50の構成を示すブロック図である。図6を参照すると、ルータ装置50は、パケット転送部45、経路振分情報管理部40、および、ネットワークインタフェース51〜5nを備えている。
経路振分情報管理部40は、経路振分情報受信部41および経路振分情報データベース42を備えている。経路振分情報受信部41は、トラフィックエンジニアリング装置30の経路振分情報展開部14から送られてきた経路振分情報を受信する。経路振分情報データベース42は、経路振分情報受信部41が受信した経路振分情報を保管する。経路振分情報データベース42に格納される情報は、トラフィックエンジニアリング装置30の経路振分情報データベース13(図1)と同一であり、詳細な構成は図3に示すとおりである。
パケット転送部45は、振分ルーティング処理部46および経路表47を備えている。経路表47は、トラフィックエンジニアリング装置30における経路表22(図1、図2)と同等のものである。振分ルーティング処理部46は、経路振分情報データベース42を参照し、そのパケットをどの外部接続ルータ装置に転送すべきかを決定する。さらに、経路表47を参照することで、その外部接続ルータ装置にパケットを届けるための次転送先ルータのアドレスを決定し、その次転送先ルータへネットワークインタフェース51〜5nのいずれかを介してパケットを送出する。
図7は、本実施形態における外部接続ルータ装置80の構成を示すブロック図である。図7を参照すると、外部接続ルータ装置80は、経路制御部60、パケット転送部70、トラフィック管理部65、および、ネットワークインタフェース81〜8nを備えている。
経路制御部60は、経路情報交換部61、経路計算部62、および、経路情報送信部63を備えている。経路情報交換部61は、BGP等の経路制御プロトコルを使用して、隣接ルータとの間で経路情報を交換し、収集した経路情報を、経路計算部62および経路情報送信部63に送出する。経路計算部62は、使用している経路制御プロトコルごとに定められている経路計算を行い、経路表72に経路情報を登録する。経路情報送信部63は、経路情報交換部61から受けた経路情報をトラフィックエンジニアリング装置30に通知する。
トラフィック管理部65は、トラフィック情報取得部66およびトラフィック情報送信部67を備えている。トラフィック情報取得部66は、ルーティング処理部71により転送されるパケット中のヘッダ情報を取得し、トラフィック情報送信部67に送る。トラフィック情報送信部67は、トラフィック情報取得部66から送られてきたヘッダ情報を、sFlow等のプロトコルを用いて、トラフィックエンジニアリング装置30へ送信する。このとき、トラフィックエンジニアリング装置30に送るヘッダ情報は、全パケットを対象にしてもよいし、サンプリングしたパケットのみを対象としてもよい。例えば、処理負荷および転送負荷を軽減するために、1000パケットにつき1パケット、または、単位時間内に1パケットを抽出し、そのパケットのみを対象としてもよい。
図8は、本実施形態におけるトラフィックエンジニアリング動作の概略を示すフローチャートである。まず、外部接続ルータ装置が外部ネットワークからBGPを用いて取得した経路情報から、経路振分情報を生成する(ステップS1)。次に、sFlow等を用いて、出力トラフィックの外部接続ルータ装置別、宛先別のトラフィック量を測定する(ステップS2)。次に、ステップS2で測定したトラフィック量を元に、経路振分情報データベースの振分比率の更新を行い、ネットワーク内の各ルータ装置に更新情報を配布する(ステップS3)。各ルータ装置は、到着したパケットを、経路振分情報を元に決定した外部接続ルータ装置へ転送する(ステップS4)。
図9は、経路振分情報生成手順(図8のステップS1)の詳細を示すフローチャートである。まず、外部接続ルータ装置Reは、外部ネットワークのルータ装置から受信した外部経路reをトラフィックエンジニアリング装置30に転送する(ステップS11)。次に、トラフィックエンジニアリング装置30は、受信した経路情報reの送信元である外部接続ルータ装置Reにおける内部ネットワーク内でのアドレスaiを取得する(ステップS12)。経路情報re中から宛先プレフィックスde、プレフィックス長leおよびパス属性paを抽出する(ステップS13)。同一の宛先プレフィックスdeおよびプレフィックス長leの組み合わせを持つ情報が、すでに経路振分情報データベース13に登録されているかどうかを調べる(ステップS14)。
同一の宛先プレフィックスdeおよびプレフィックス長leを持つ経路振分情報が登録されていない場合には(ステップS14のNO)、自身の持つ経路振分情報データベース13にde、re、ai、paの4項組を優先度100、振分比率100で登録し(ステップS15)、すべての処理を終了する。
一方、同一の宛先プレフィックスdeおよびプレフィックス長leを持つ経路振分情報がすでに登録されている場合には(ステップS14のYES)、登録されている情報とパス属性を比較し、各情報の優先度および振分比率を決定する(ステップS16)。一般に、BGPでは、宛先プレフィックスおよびプレフィックス長が同一の複数の経路が存在する場合、それぞれのパス属性を参照し、使用するベスト経路を決定している。本実施形態における優先度は、これらの選択基準を反映したものであり、ベスト経路として選択される可能性の高いものがより高い優先度に設定されるようにする。
例えば、図3の宛先プレフィックスおよびプレフィックス長が、それぞれ、192.168.1.0/24の2つのエントリは、それぞれのパス属性中のAS_PATH属性が異なっている。AS_PATH属性とは、宛先まで経由するAS番号が通知される属性を指す。図3に示した場合において、1番目のエントリを使用したときには、パケットは3つのASを経由し、2番目のエントリを使用したときには、パケットは2つのASを経由する。BGPでは、経由するASの数がより少ないエントリが使用される。このようなBGPにおける選択基準を反映するために、図3に示した例では、所定の値(ここでは、12)をAS_PATH中のAS数で割った値を優先度として登録する。このとき、2つのエントリの優先度はそれぞれ4(=12÷3)、6(=12÷2)となる。また、これらの比に応じて2つのエントリの振分比率を求め、百分率で40、60をそれぞれの振分比率とする。
次に、自身の持つ経路振分情報データベース13に登録済みであったde、leの組み合わせを持つ情報の優先度、振分け比率を決定した値に更新する(ステップS17)。自身の持つ経路振分情報データベース13にde、re、ai、paの4項組を決定した優先度、振分比率で登録する(ステップS18)。
図10は、経路振分情報における振分比率を、トラフィック情報を用いて更新する処理(図8のステップS3)の詳細を示すフローチャートである。ポリシを実現するために、振分けを行うリンクに接続する外部接続ルータ装置、および、トラフィック量を決定する。振分元の外部接続ルータ装置をr1とし、振分先の外部接続ルータ装置をr2とし、振分を行うトラフィック量をtとする(ステップS31)。
例えば、外部と接続するルータ装置が3つあり、これらを均等に使用するというポリシの場合を考える。また、これらのルータ装置を経由して外部へと転送されるトラフィック量をそれぞれ50、40、60とする。このとき、3つ目のルータ装置がr1、2つ目のルータ装置がr2となり、振分を行うトラフィック量tは10となる。
次に、処理済みでない経路振分情報のうち、外部接続ルータ装置r1、r2それぞれの優先度の差が小さい経路振分情報m1、m2を見つける(ステップS32)。経路振分情報m1に含まれる宛先プレフィックスを元に、トラフィック情報データベース17を参照して、外部接続ルータ装置r1、r2を経由するトラフィック量t1、t2を調べる(ステップS33)。
次に、t1とtの比較を行い(ステップS34)、t1がtより小さい場合(ステップS34のYES)、経路振分情報m1の振分け比率を0に更新し、経路振分情報m2の振分け比率を1に更新する(ステップS35)。さらに、t−t1の値を計算し、その値をtに代入し(ステップS36)、ステップS32以降の処理を繰り返す。
一方、t1がt以上である場合には(ステップS34のNO)、(t1−t)/(t1+t2)および(t2+t)/(t1+t2)の値を求め、それぞれ、a1、a2とする(ステップS37)。経路振分情報m1に含まれる振分比率をa1に更新し、経路振分情報m2に含まれる振分比率をa2に更新する(ステップS38)。次に、トラフィック情報データベース17のすべてのエントリにおける総トラフィック量のフィールドをゼロクリアし(ステップS39)、処理を終了する。
図11は、パケット転送手順(図8のステップS4)の詳細を示すフローチャートである。まず、パケットの宛先を元に、経路振分情報データベース42を検索し、該当エントリを決定する(ステップS41)。図3における1番目と2番目のエントリのように、宛先プレフィックスおよびプレフィックス長が同一の複数のエントリが存在する場合には、これらのすべてを抽出する。次に、受信パケットに含まれる5tupleのハッシュ値を計算する(ステップS42)。5tupleとは、パケットヘッダに含まれる宛先アドレス、送信元アドレス、プロトコル番号、宛先ポート番号、および、送信元ポート番号の5つの情報の組をいう。この5tupleの値が同一であるパケット群は、1つのフローとして認識される。次に、このフローを転送するために、ステップS41で見つかった複数のエントリのうちのいずれのエントリを使用するかを、ステップS42で計算したハッシュ値を元に決定する(ステップS43)。
図3における1番目と2番目のエントリは、それぞれ、振分比率が40:60となっている。例えば、0から99の値を取り得るハッシュ関数を用いたときに、ハッシュ値が0から39であれば1番目のエントリを使用し、40から99であれば2番目のエントリを使用する。これにより、振分比率に基づいたエントリの選択が可能となる。
次に、ステップS43で決定したエントリの外部接続ルータ装置のアドレスを宛先として、経路表47を検索し、次転送先を決定する(ステップS44)。ステップS44で決定した次転送先に向けてパケットを送出し(ステップS45)、パケットの転送処理を終了する。
(実施形態2)
第1の実施形態では、トラフィックエンジニアリング装置30が作成した経路振分情報を、ネットワーク内の各ルータ装置に展開する必要がある。そこで、これらの展開動作を必要としない第2の実施形態について説明する。
本実施形態では、図5におけるエッジルータ50c、50dは、端末201、202から受け取ったパケットに対して、カプセル化を施し、外部接続ルータ装置80a、80bのいずれかに送信する。外部接続ルータ装置80a、80bは送られてきたパケットのカプセル化を解いて外部のASへ送信する。本実施形態では、内部ルータ装置は、外部接続ルータ装置に対する経路さえ設定されていればよい。したがって、経路振分情報を内部ルータ装置に展開する必要はない。また、エッジルータ装置50c、50dは、パケット受信時に必要となる経路振分情報を、トラフィックエンジニアリング装置30に問い合わせる。これにより、トラフィックエンジニアリング装置30からエッジルータ装置50c、50dへ経路振分情報を展開する動作は必要なくなる。
図12は、本実施形態におけるトラフィックエンジニアリング装置130の構成を示すブロック図である。図1に示した第1の実施形態におけるトラフィックエンジニアリング装置30と比較すると、本実施形態のトラフィックエンジニアリング装置130は、経路振分情報展開部14の代わりに、マッピング情報応答部114を備えている。マッピング情報応答部114は、エッジルータ装置からの問い合わせに対し、経路振分情報データベース113を検索し、応答を返す。エッジルータ装置からの問い合わせ中には、エッジルータ装置が受信したパケットのヘッダ情報が含まれている。ヘッダ情報中の宛先アドレスを用いて、経路振分情報データベース113の該当するエントリを見つける。検索により見つかったエントリに含まれる情報を、エッジルータへと返答する。宛先プレフィックスおよびプレフィックス長が同一の複数のエントリが検索により見つかった場合には、マッピング情報応答部114は、返答メッセージ中に、これらのエントリのすべてを含める。
エッジルータ装置の構成について、図面を参照して説明する。図13は、エッジルータ装置150の構成を示すブロック図である。図13を参照すると、エッジルータ装置150は、経路振分情報管理部140、パケット転送部145、トンネル処理部149、および、ネットワークインタフェース151〜15nを備えている。
トンネル処理部149および経路振分情報管理部140を除いて、エッジルータ装置150の各部の動作は、図6に示した第1の実施形態のルータ装置50の動作と同一である。また、第1の実施形態における振分ルーティング処理部46は経路振分情報データベース42を参照していたが、本実施形態における振分ルーティング処理部146は経路振分情報キャッシュ142を参照する。
経路振分情報管理部140は、経路振分情報問い合わせ部141および経路振分情報キャッシュ142を備えている。経路振分情報問い合わせ部141は、振分ルーティング処理部146が経路振分情報キャッシュ142を参照した場合に、該当するエントリがないときには、トラフィックエンジニアリング装置30へ経路振分情報を問い合わせる。経路振分情報キャッシュ142は、経路振分情報問い合わせ部141がトラフィックエンジニアリング装置30に問い合わせた結果を、再利用可能なように保管する。すなわち、経路振分情報キャッシュ142の構成は、基本的に、図3における経路振分情報データベース13の構成と同等である。
トンネル処理部149は、パケットに対し、指定された外部接続ルータ装置のアドレス宛とするカプセル化を行い、パケット転送部145へ渡す。
図14は、本実施形態における外部接続ルータ装置180の構成を示すブロック図である。図14を参照すると、外部接続ルータ装置180は、経路制御部160、パケット転送部170、トンネル終端部174、トラフィック管理部165、および、ネットワークインタフェース181〜18nを備えている。
トンネル終端部174を除いて、外部接続ルータ装置180の各部の動作は、図7に示した第1の実施形態の外部接続ルータ装置80の各部の動作と同一である。トンネル終端部174は、パケットの宛先が外部接続ルータ装置のアドレスである場合には、パケットのカプセル化を解除してパケット転送部170に送る。
(実施形態3)
一般に、IPルーティングは、宛先のみを参照して転送動作を行う。第1、第2の実施形態では、同一宛先のパケットでも、場合によって異なる外部接続ルータ装置を経由して外部に送出されており、一般の転送機能に対する拡張が必要となる。本実施形態では、IPルーティングに対する転送機能の拡張を伴わない実施形態について説明する。本実施形態では、図3に示した経路振分情報データベース13の振分比率に格納される値は、0か100のいずれかになる。また、宛先プレフィックスおよびプレフィックス長が同一のエントリのうち、振分比率が100となるエントリは1つである。
上述のように振分比率を変更するには、まず、図9のステップS16において振分比率を決定する際に、宛先プレフィックスおよびプレフィックス長が同一のエントリのうちの優先度が1番高いエントリのみを振分比率100とし、それ以外のエントリを振分比率0として登録する。
図15は、本実施形態における振分比率の更新処理の詳細のフローチャートを示す。同一の宛先プレフィックスに対してトラフィックを分割するように振分比率を決定する、第1の実施形態のステップS37、S38(図10)に相当する処理が、本実施形態では存在しない。図15を参照すると、t1がt以上である場合には(ステップS55のNO)、ステップS52で選択した経路振分情報を使用せず、他の経路振分情報を検索するために、ステップS52へ戻る。これらの変更により、目標とするトラフィック量の振分を行うには、優先度の差が大きい経路振分情報を使用する必要が生じる場合がある。そこで、予め優先度の差の上限を定めておいて、ステップS52で上限を超える経路振分情報しか見つからなかった場合には(ステップS53のYES)、処理を打ち切る。
図16は、本実施形態におけるルータ装置250の構成を示すブロック図である。図6に示した第1の実施形態における振分ルーティング処理部46の代わりに、ルータ装置250はルーティング処理部246を備えている。また、経路振分情報データベース42の代わりに、ルータ装置250は経路情報更新部242を備えている。
ルーティング処理部246は、経路表247を参照してパケットの宛先に対する次転送先ルータ装置および出力インタフェースを決定し、決定した次転送先ルータ装置へパケットを送出する。経路情報更新部242は、経路振分情報受信部241が受信した経路振分情報と経路表247中の情報との突合せを行いつつ、経路表247を更新する。
図17は、経路情報更新部242による経路表247の更新処理を示すフローチャートである。まず、経路振分情報受信部241から通知を受けた経路振分情報より、宛先プレフィックスtp、プレフィックス長tl、外部接続ルータ装置のアドレスle、振分比率lrを抽出する(ステップS61)。次に、振分比率lrが100であるか否かを確認する(ステップS62)。振分比率が100でない場合(ステップS62のNO)、処理を終了する。一方、振分比率が100である場合(ステップS62のYES)、leを宛先とする経路を経路表から検索し、アドレスleに対する次転送先nh、インタフェースifを決定する(ステップS63)。宛先プレフィックスtp、プレフィックス長tl、次転送先nh、インタフェースifを一組としたエントリを経路表247に登録する(ステップS64)。
なお、上記の非特許文献等の先行技術文献の各開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素の多様な組み合わせないし選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
本発明は、一例として、インターネットへの接続を行うサービスプロバイダのネットワークに対して適用することができる。
10、110 トラフィックエンジニアリング部
11、111 経路情報取得部
12、112 経路情報格納部
13、42、113 経路振分情報データベース(経路振分情報DB)
14 経路振分情報展開部
15、66、115、166 トラフィック情報取得部
16、116 トラフィック情報集計部
17、117 トラフィック情報データベース(トラフィック情報DB)
18、118 振分比率更新部
19、119 トラフィックポリシ管理部
20、45、70、120、145、170、245 パケット転送部
21、71、121、171、246 ルーティング処理部
22、47、72、122、147、172、247 経路表
30、130 トラフィックエンジニアリング装置
31〜3n、51〜5n、81〜8n ネットワークインタフェース
131〜13n、151〜15n、181〜18n ネットワークインタフェース
251〜25n ネットワークインタフェース
40、140、240 経路振分情報管理部
41、241 経路振分情報受信部
46、146 振分ルーティング処理部
50、250 ルータ装置
50a、50b 内部ルータ装置
50c、50d エッジルータ装置
60、160 経路制御部
61、161 経路情報交換部
62、162 経路計算部
63、163 経路情報送信部
65、165 トラフィック管理部
67、167 トラフィック情報送信部
80、180、80a、80b 外部接続ルータ装置
100a〜100d AS(Autonomous System)
114 マッピング情報応答部
141 経路振分情報問い合わせ部
142 経路振分情報キャッシュ
149 トンネル処理部
150 エッジルータ装置
174 トンネル終端部
201、202 端末
242 経路情報更新部
L1〜L4 リンク

Claims (10)

  1. 他のAS(Autonomous System)との境界に位置する複数のルータ装置のそれぞれから経路情報を受信し、宛先プレフィックス、プレフィックス長およびルータ装置ごとに優先度を計算し、宛先プレフィックス、プレフィックス長、ルータ装置および優先度を含む経路振分情報として第1のデータベースに格納する経路情報格納部と、
    前記複数のルータ装置のそれぞれから他のASへ出力されるトラフィック量に関する情報を前記複数のルータ装置のそれぞれから受信し、宛先プレフィックス、プレフィックス長およびルータ装置ごとにトラフィック量を集計して総トラフィック量を求め、宛先プレフィックス、プレフィックス長、ルータ装置および総トラフィック量を含むトラフィック情報として第2のデータベースに格納するトラフィック情報集計部と、
    前記第1のデータベースに格納された経路振分情報のうちの優先度の差が相対的に小さい経路振分情報に含まれるルータ装置の対を抽出するとともに、抽出したルータ装置におけるトラフィック量が所定のポリシに従うように、前記第2のデータベースに格納されたトラフィック情報を参照して、抽出したルータ装置の間でパケットの振分比率を更新する振分比率更新部と、を備えていることを特徴とするトラフィックエンジニアリング装置。
  2. 前記経路情報格納部は、前記経路情報に含まれるパス属性を参照し、パケットが宛先に到達するまでに経由するASの数に反比例するように前記優先度を計算することを特徴とする、請求項1に記載のトラフィックエンジニアリング装置。
  3. 前記トラフィック情報集計部は、前記振分比率更新部がパケットの振分比率を更新した場合には、前記第2のデータベースに格納されたトラフィック情報に含まれる総トラフィック量を初期化するとともに、再度トラフィック量を集計して総トラフィック量を求めることを特徴とする、請求項1または2に記載のトラフィックエンジニアリング装置。
  4. 前記振分比率更新部は、前記第1のデータベースに格納された第1の経路振分情報に含まれる第1のルータ装置から、第2の経路振分情報に含まれる第2のルータ装置へ所定のトラフィック量を振り分ける場合に、該第1のルータ装置を経由するトラフィック量が該所定のトラフィック量より少ない場合には、該第1の経路振分情報に含まれる振分比率をゼロに更新するとともに、該第2の経路振分情報に含まれる振分比率を1に更新することを特徴とする、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のトラフィックエンジニアリング装置。
  5. 前記振分比率更新部は、前記第1のデータベースに格納された第1の経路振分情報に含まれる第1のルータ装置から、第2の経路振分情報に含まれる第2のルータ装置へ所定のトラフィック量tを振り分ける場合に、該第1のルータ装置を経由するトラフィック量t1が該所定のトラフィック量t以上である場合には、該第1の経路振分情報に含まれる振分比率を(t1−t)/(t1+t2)に更新するとともに、該第2の経路振分情報に含まれる振分比率を(t2+t)/(t1+t2)に更新することを特徴とする、請求項1ないし4のいずれか1項に記載のトラフィックエンジニアリング装置。
  6. 他のAS(Autonomous System)との境界に位置する複数のルータ装置のそれぞれから経路情報を受信し、宛先プレフィックス、プレフィックス長およびルータ装置ごとに優先度を計算し、宛先プレフィックス、プレフィックス長、ルータ装置および優先度を含む経路振分情報として第1のデータベースに格納する工程と、
    前記複数のルータ装置のそれぞれから他のASへ出力されるトラフィック量に関する情報を前記複数のルータ装置のそれぞれから受信し、宛先プレフィックス、プレフィックス長およびルータ装置ごとにトラフィック量を集計して総トラフィック量を求め、宛先プレフィックス、プレフィックス長、ルータ装置および総トラフィック量を含むトラフィック情報として第2のデータベースに格納する工程と、
    前記第1のデータベースに格納された経路振分情報のうちの優先度の差が相対的に小さい経路振分情報に含まれるルータ装置の対を抽出する工程と、
    抽出したルータ装置におけるトラフィック量が所定のポリシに従うように、前記第2のデータベースに格納されたトラフィック情報を参照して、抽出したルータ装置の間でパケットの振分比率を更新する工程と、を含むことを特徴とするトラフィックエンジニアリング方法。
  7. 前記経路情報に含まれるパス属性に基づいて、パケットが宛先に到達するまでに経由するASの数に反比例するように前記優先度を計算する工程を含むことを特徴とする、請求項6に記載のトラフィックエンジニアリング方法。
  8. パケットの振分比率を更新した場合には、前記第2のデータベースに格納されたトラフィック情報に含まれる総トラフィック量を初期化するとともに、再度トラフィック量を集計して総トラフィック量を求める工程を含むことを特徴とする、請求項6または7に記載のトラフィックエンジニアリング方法。
  9. 他のAS(Autonomous System)との境界に位置する複数のルータ装置のそれぞれから経路情報を受信し、宛先プレフィックス、プレフィックス長およびルータ装置ごとに優先度を計算し、宛先プレフィックス、プレフィックス長、ルータ装置および優先度を含む経路振分情報として第1のデータベースに格納する処理と、
    前記複数のルータ装置のそれぞれから他のASへ出力されるトラフィック量に関する情報を前記複数のルータ装置のそれぞれから受信し、宛先プレフィックス、プレフィックス長およびルータ装置ごとにトラフィック量を集計して総トラフィック量を求め、宛先プレフィックス、プレフィックス長、ルータ装置および総トラフィック量を含むトラフィック情報として第2のデータベースに格納する処理と、
    前記第1のデータベースに格納された経路振分情報のうちの優先度の差が相対的に小さい経路振分情報に含まれるルータ装置の対を抽出する処理と、
    抽出したルータ装置におけるトラフィック量が所定のポリシに従うように、前記第2のデータベースに格納されたトラフィック情報を参照して、抽出したルータ装置の間でパケットの振分比率を更新する処理と、をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  10. 前記経路情報に含まれるパス属性に基づいて、パケットが宛先に到達するまでに経由するASの数に反比例するように前記優先度を計算する処理を、コンピュータに実行させることを特徴とする、請求項9に記載のプログラム。
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