JP2003044257A - 印刷物、印刷システム、読み取り装置 - Google Patents
印刷物、印刷システム、読み取り装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 印刷物の真贋判別を容易にする印刷物、印刷
システム、読み取り装置を提供すること。 【解決手段】 証券等に印字される金員等の印字情報１
１を、暗号化手段３により暗号化鍵９を用いて暗号化し
て暗号化情報１３とする。２次元バーコード変換手段５
により暗号化情報１３を２次元バーコード１５に変換す
る。印刷手段７により、印字情報１１と２次元バーコー
ド１５を同一紙面に印刷して証券等の印刷物２１を作成
する。印刷された２次元バーコード１５を２次元バーコ
ード読み取り手段４１により読み取り、その読み取った
情報は復号化手段４３により復号化され、表示手段４７
により表示される。この表示された情報と印字情報１１
を照合して真贋判別する。
システム、読み取り装置を提供すること。 【解決手段】 証券等に印字される金員等の印字情報１
１を、暗号化手段３により暗号化鍵９を用いて暗号化し
て暗号化情報１３とする。２次元バーコード変換手段５
により暗号化情報１３を２次元バーコード１５に変換す
る。印刷手段７により、印字情報１１と２次元バーコー
ド１５を同一紙面に印刷して証券等の印刷物２１を作成
する。印刷された２次元バーコード１５を２次元バーコ
ード読み取り手段４１により読み取り、その読み取った
情報は復号化手段４３により復号化され、表示手段４７
により表示される。この表示された情報と印字情報１１
を照合して真贋判別する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば金券、証券
等に印刷される印字情報と、該印字情報を暗号化したコ
ードとを同一紙面上に印刷した印刷物、該印刷物を印刷
するための印刷システム、印刷されたコードを読み取る
読み取り装置に関するものである。
等に印刷される印字情報と、該印字情報を暗号化したコ
ードとを同一紙面上に印刷した印刷物、該印刷物を印刷
するための印刷システム、印刷されたコードを読み取る
読み取り装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】金券、証券等には氏名、金員等の重要情
報が印刷されている。これらの金券、証券等の印刷に
は、従来では、高速プリンタが使用されている。
報が印刷されている。これらの金券、証券等の印刷に
は、従来では、高速プリンタが使用されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、高速プ
リンタによる印刷は、多くの場合は紙面にトナーを定着
させているだけである。そのため、トナーを削り落とす
ことにより、金員等の印字情報の変更ができ、容易に改
竄できてしまうという欠点がある。
リンタによる印刷は、多くの場合は紙面にトナーを定着
させているだけである。そのため、トナーを削り落とす
ことにより、金員等の印字情報の変更ができ、容易に改
竄できてしまうという欠点がある。
【０００４】よって、印字情報の真贋判別を行うには、
証券番号等を元に保管されている台帳を担当者が一々照
合しなくてはならなかった。この作業は手間と時間のか
かるものであり、担当者には大きな負担がかかってい
た。
証券番号等を元に保管されている台帳を担当者が一々照
合しなくてはならなかった。この作業は手間と時間のか
かるものであり、担当者には大きな負担がかかってい
た。
【０００５】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たもので、印刷物の真贋判別を容易にする印刷物、印刷
システム、読み取り装置を提供することにある。
たもので、印刷物の真贋判別を容易にする印刷物、印刷
システム、読み取り装置を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために第１の発明は、所定の印字情報と、前記印字情報
を暗号化した暗号化情報を有するコードとが印刷されて
いることを特徴とする印刷物である。
ために第１の発明は、所定の印字情報と、前記印字情報
を暗号化した暗号化情報を有するコードとが印刷されて
いることを特徴とする印刷物である。
【０００７】第１の発明では、印字情報を暗号化した暗
号化情報を有するコードを印刷することにより、改竄を
困難にすることができる。また、印字情報と共に印刷す
ることにより、真贋判別をする際、台帳を照合する必要
がなくなる。
号化情報を有するコードを印刷することにより、改竄を
困難にすることができる。また、印字情報と共に印刷す
ることにより、真贋判別をする際、台帳を照合する必要
がなくなる。
【０００８】本明細書において、コードとは１次元バー
コード、２次元バーコード等を含む。２次元バーコード
は、２次元方向に情報を持つバーコードであり、１次元
バーコードより情報化密度が高いという特長がある。
コード、２次元バーコード等を含む。２次元バーコード
は、２次元方向に情報を持つバーコードであり、１次元
バーコードより情報化密度が高いという特長がある。
【０００９】第２の発明は、所定の文字情報を暗号化す
る暗号化手段と、前記暗号化した情報をコードに変換す
るコード変換手段と、前記文字情報と、前記変換された
コードとを印刷する印刷手段と、を具備することを特徴
とする印刷システムである。
る暗号化手段と、前記暗号化した情報をコードに変換す
るコード変換手段と、前記文字情報と、前記変換された
コードとを印刷する印刷手段と、を具備することを特徴
とする印刷システムである。
【００１０】第２の発明では、暗号化手段により印字さ
れるべき文字情報を暗号化する。そしてコード変換手段
により、暗号化した情報をコードに変換する。印刷手段
により、文字情報と、コードとを印刷して印刷物を作成
する。
れるべき文字情報を暗号化する。そしてコード変換手段
により、暗号化した情報をコードに変換する。印刷手段
により、文字情報と、コードとを印刷して印刷物を作成
する。
【００１１】第３の発明は、所定の文字情報を暗号化す
る暗号化手段と、前記暗号化した情報と、前記暗号化し
た情報を復号化するための復号化鍵となる情報とをコー
ドに変換するコード変換手段と、前記文字情報と、前記
変換されたコードとを印刷する印刷手段と、を具備する
ことを特徴とする印刷システムである。
る暗号化手段と、前記暗号化した情報と、前記暗号化し
た情報を復号化するための復号化鍵となる情報とをコー
ドに変換するコード変換手段と、前記文字情報と、前記
変換されたコードとを印刷する印刷手段と、を具備する
ことを特徴とする印刷システムである。
【００１２】第３の発明では、暗号化手段により印字さ
れるべき文字情報を暗号化する。そしてコード変換手段
により、暗号化した情報と、暗号化した情報を復号化す
るための復号化鍵となる情報とをコードに変換する。印
刷手段により、文字情報と、コードとを印刷して印刷物
を作成する。
れるべき文字情報を暗号化する。そしてコード変換手段
により、暗号化した情報と、暗号化した情報を復号化す
るための復号化鍵となる情報とをコードに変換する。印
刷手段により、文字情報と、コードとを印刷して印刷物
を作成する。
【００１３】第４の発明は、コードを読み取る読み取り
手段と、前記読み取り手段により読み取った情報に含ま
れる暗号化情報を復号化する復号化手段と、前記復号化
手段により復号化した情報を表示する表示手段と、を具
備することを特徴とする読み取り装置である。
手段と、前記読み取り手段により読み取った情報に含ま
れる暗号化情報を復号化する復号化手段と、前記復号化
手段により復号化した情報を表示する表示手段と、を具
備することを特徴とする読み取り装置である。
【００１４】第４の発明では、読み取り手段により印刷
されたコードを読み取る。復号化手段により、読み取っ
たコードデータに含まれる暗号化情報を復号化する。表
示手段により復号化した情報を表示する。
されたコードを読み取る。復号化手段により、読み取っ
たコードデータに含まれる暗号化情報を復号化する。表
示手段により復号化した情報を表示する。
【００１５】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の第
１の実施の形態を詳細に説明する。図１は、本発明の実
施の形態に係る印刷システムの概要を説明するブロック
図である。印刷システムは、コンピュータ１と印刷手段
７を有する。コンピュータ１は、暗号化手段３、２次元
バーコード変換手段５を有する。また、コンピュータ１
は、別途用意されたデータベース（図示せず）より印字
情報１１を取り込む機能を有する。
１の実施の形態を詳細に説明する。図１は、本発明の実
施の形態に係る印刷システムの概要を説明するブロック
図である。印刷システムは、コンピュータ１と印刷手段
７を有する。コンピュータ１は、暗号化手段３、２次元
バーコード変換手段５を有する。また、コンピュータ１
は、別途用意されたデータベース（図示せず）より印字
情報１１を取り込む機能を有する。
【００１６】暗号化手段３は、暗号化プログラムを有
し、暗号化鍵９を用いて暗号化を行う。暗号化の方式
は、暗号化鍵と復号化鍵が同じである共有鍵方式（秘密
鍵方式）、暗号化鍵と復号化鍵が異なる公開鍵方式のど
ちらを使用してもよい。
し、暗号化鍵９を用いて暗号化を行う。暗号化の方式
は、暗号化鍵と復号化鍵が同じである共有鍵方式（秘密
鍵方式）、暗号化鍵と復号化鍵が異なる公開鍵方式のど
ちらを使用してもよい。
【００１７】共有鍵方式で使用されるアルゴリズムには
例えば、ＤＥＳ（Ｄａｔａ Ｅｎｃｒｙｐｔｉｏｎ Ｓ
ｔａｎｄａｒｄ）、トリプルＤＥＳ、ＲＣ２，ＲＣ４、
ＩＤＥＡ、Ｓｋｉｐｊａｃｋ等が挙げられる。
例えば、ＤＥＳ（Ｄａｔａ Ｅｎｃｒｙｐｔｉｏｎ Ｓ
ｔａｎｄａｒｄ）、トリプルＤＥＳ、ＲＣ２，ＲＣ４、
ＩＤＥＡ、Ｓｋｉｐｊａｃｋ等が挙げられる。
【００１８】２次元バーコード変換手段５は、入力され
た情報を２次元バーコードの画像データに変換する。２
次元バーコードは、ＱＲコード等のマトリックス式のも
の、ＰＤＦ４１７等のスタック式のものなど、様々な種
類のものを採用できる。なお、ここでは、暗号化手段
３、２次元バーコード変換手段５を実現するものとして
コンピュータ１を用いているが、他のものでもよい。
た情報を２次元バーコードの画像データに変換する。２
次元バーコードは、ＱＲコード等のマトリックス式のも
の、ＰＤＦ４１７等のスタック式のものなど、様々な種
類のものを採用できる。なお、ここでは、暗号化手段
３、２次元バーコード変換手段５を実現するものとして
コンピュータ１を用いているが、他のものでもよい。
【００１９】印刷手段７は、例えばプリンタからなり、
入力された印刷データを印刷する。
入力された印刷データを印刷する。
【００２０】図２に示すような証券を印刷する場合を例
にとり説明する。図２の証券では、証券番号、証券名、
氏名、住所、金額等の文字情報が印字される。印字され
る文字情報を印字情報１１と呼ぶ。
にとり説明する。図２の証券では、証券番号、証券名、
氏名、住所、金額等の文字情報が印字される。印字され
る文字情報を印字情報１１と呼ぶ。
【００２１】まず、印字情報１１のうち、暗号化したい
情報を暗号化手段３により、暗号化鍵９を用いて暗号化
する。暗号化する情報は、高いセキュリティ性を要する
もの、例えば氏名、住所等の個人情報、金額等が考えら
れる。あるいは、印字情報の全てを暗号化してもよい。
情報を暗号化手段３により、暗号化鍵９を用いて暗号化
する。暗号化する情報は、高いセキュリティ性を要する
もの、例えば氏名、住所等の個人情報、金額等が考えら
れる。あるいは、印字情報の全てを暗号化してもよい。
【００２２】暗号化すべき情報の入力はキーボード等の
入力手段から入力してもよく、あるいは下刷り等で印刷
された文字を文字認識装置で読み込んで暗号化手段３に
送信するようにしてもよい。あるいは印字情報１１のう
ち、暗号化すべき情報を予め指定しておき、コンピュー
タ１によりその情報のみ暗号化手段３に送り込むように
してもよい。
入力手段から入力してもよく、あるいは下刷り等で印刷
された文字を文字認識装置で読み込んで暗号化手段３に
送信するようにしてもよい。あるいは印字情報１１のう
ち、暗号化すべき情報を予め指定しておき、コンピュー
タ１によりその情報のみ暗号化手段３に送り込むように
してもよい。
【００２３】暗号化する際に、二重の暗号化等、多重の
暗号化をしておいてもよい。これにより、機密性を高め
ることができる。暗号化された情報を暗号化情報１３と
呼ぶ。
暗号化をしておいてもよい。これにより、機密性を高め
ることができる。暗号化された情報を暗号化情報１３と
呼ぶ。
【００２４】次に、この暗号化情報１３を２次元バーコ
ード変換手段５により、２次元バーコード１５にする。
ード変換手段５により、２次元バーコード１５にする。
【００２５】２次元バーコード１５と、印字情報１１
と、レイアウト情報１７を合わせて印刷データ１９とす
る。ここで、レイアウト情報１７とは、各文字の配置、
証券に印刷する紋様等のレイアウトに関する情報であ
る。
と、レイアウト情報１７を合わせて印刷データ１９とす
る。ここで、レイアウト情報１７とは、各文字の配置、
証券に印刷する紋様等のレイアウトに関する情報であ
る。
【００２６】印刷データ１９は印刷手段７により印刷さ
れ、図２に示すような印刷物２１が作成される。図２に
示す証券では同一紙面上に、印字情報１１と共に２次元
バーコード１５が印刷されている。
れ、図２に示すような印刷物２１が作成される。図２に
示す証券では同一紙面上に、印字情報１１と共に２次元
バーコード１５が印刷されている。
【００２７】次に、図３、図４を参照しながら、印刷さ
れた証券の真贋の判別について説明する。図３は判別に
用いられる読み取り装置３１の概略構成を示す斜視図で
ある。図４は読み取り装置３１の機能を説明するための
ブロック図である。
れた証券の真贋の判別について説明する。図３は判別に
用いられる読み取り装置３１の概略構成を示す斜視図で
ある。図４は読み取り装置３１の機能を説明するための
ブロック図である。
【００２８】読み取り装置３１は、裏面に読み取り部３
３、表面にキーボード３５と表示部３７を有する。読み
取り部３３は光源、受光素子等を有し、２次元バーコー
ドを読み取る。また、読み取り装置３１には２次元バー
コードをデコードするためのプログラムと、暗号情報を
復号化するためのプログラムが組み込まれた素子が内蔵
されている。
３、表面にキーボード３５と表示部３７を有する。読み
取り部３３は光源、受光素子等を有し、２次元バーコー
ドを読み取る。また、読み取り装置３１には２次元バー
コードをデコードするためのプログラムと、暗号情報を
復号化するためのプログラムが組み込まれた素子が内蔵
されている。
【００２９】キーボード３５は、数字や記号等を入力で
きる構成となっている。キーボード３５により、暗号を
復号化する際に必要となる復号化鍵を入力できる。表示
部３７は、例えば液晶画面等を有し、復号化された情報
を表示する。
きる構成となっている。キーボード３５により、暗号を
復号化する際に必要となる復号化鍵を入力できる。表示
部３７は、例えば液晶画面等を有し、復号化された情報
を表示する。
【００３０】図４のブロック図における２次元バーコー
ド読み取り手段４１は、読み取り部３３と読み取り装置
３１に内蔵されている２次元バーコードをデコードする
ためのプログラムに相当する。
ド読み取り手段４１は、読み取り部３３と読み取り装置
３１に内蔵されている２次元バーコードをデコードする
ためのプログラムに相当する。
【００３１】図４のブロック図における復号化手段４３
は、読み取り装置３１に内蔵されている暗号情報を復号
化するためのプログラムに相当する。図４のブロック図
における復号化鍵入力手段４５、表示手段４７は、それ
ぞれ、キーボード３５、表示部３７に相当する。
は、読み取り装置３１に内蔵されている暗号情報を復号
化するためのプログラムに相当する。図４のブロック図
における復号化鍵入力手段４５、表示手段４７は、それ
ぞれ、キーボード３５、表示部３７に相当する。
【００３２】判別の動作について説明する。まず、２次
元バーコード読み取り手段４１により２次元バーコード
１５に含まれる情報を読み取る。読み取られた情報には
暗号化情報１３が含まれている。
元バーコード読み取り手段４１により２次元バーコード
１５に含まれる情報を読み取る。読み取られた情報には
暗号化情報１３が含まれている。
【００３３】復号化手段４３により、暗号化情報１３を
復号化する。このとき、復号化鍵を復号化鍵入力手段４
５により入力する。復号化された情報は表示手段４７に
より表示される。
復号化する。このとき、復号化鍵を復号化鍵入力手段４
５により入力する。復号化された情報は表示手段４７に
より表示される。
【００３４】作業者は表示された内容と印字情報１１と
を照合する。両者が一致すれば、その証券は本物であ
る。一致しなければその証券は偽物である。以上より、
真贋判別をすることができる。
を照合する。両者が一致すれば、その証券は本物であ
る。一致しなければその証券は偽物である。以上より、
真贋判別をすることができる。
【００３５】このように、印字情報１１が改竄されてい
ると、２次元バーコード１５を読み取り復号化した情報
と異なるため、容易に偽物と判別することができる。仮
に２次元バーコード１５を改竄しようとしても、暗号化
されているため、不可能である。また、証券をカラーコ
ピー装置等を用いてコピーしても、証券には改竄防止用
の下地印刷である彩紋印刷が施されているため、一般に
偽造も困難である。
ると、２次元バーコード１５を読み取り復号化した情報
と異なるため、容易に偽物と判別することができる。仮
に２次元バーコード１５を改竄しようとしても、暗号化
されているため、不可能である。また、証券をカラーコ
ピー装置等を用いてコピーしても、証券には改竄防止用
の下地印刷である彩紋印刷が施されているため、一般に
偽造も困難である。
【００３６】よって、本実施の形態によれば、証券等の
セキュリティ性を要する印刷物２１の真贋判別を、短時
間で容易に行うことができる。従来のように、台帳等を
確認する必要がないため、担当者の負担が非常に軽くな
り、作業効率も大幅に改善できる。また、印字情報が改
竄されてもすぐに発覚するため、改竄防止の効果も期待
できる。
セキュリティ性を要する印刷物２１の真贋判別を、短時
間で容易に行うことができる。従来のように、台帳等を
確認する必要がないため、担当者の負担が非常に軽くな
り、作業効率も大幅に改善できる。また、印字情報が改
竄されてもすぐに発覚するため、改竄防止の効果も期待
できる。
【００３７】さらに本実施の形態では、暗号化情報を有
するコードとして、情報化密度の高い２次元バーコード
を採用している。これより、表示スペースを小さくで
き、印字部以外の余白を活用して暗号化情報を印刷する
ことが可能である。よって、印刷物のサイズを大きくす
る必要はなく、従来品と同一サイズにすることが可能で
ある。
するコードとして、情報化密度の高い２次元バーコード
を採用している。これより、表示スペースを小さくで
き、印字部以外の余白を活用して暗号化情報を印刷する
ことが可能である。よって、印刷物のサイズを大きくす
る必要はなく、従来品と同一サイズにすることが可能で
ある。
【００３８】本実施の形態では、読み取り装置３１が２
次元バーコード読み取り手段４１を有していても、復号
化手段４３を有していなければ、照合作業を行うことは
できない。つまり、２次元バーコードのデコード用プロ
グラムだけ内蔵されていて、復号化プログラムが組み込
まれていない読み取り装置を用いて２次元バーコードを
読み取っても、情報は得られない。これより、限定され
た読み取り装置３１によってのみ真贋判別作業ができる
ことになり、この作業自体のセキュリティ性も維持でき
る。
次元バーコード読み取り手段４１を有していても、復号
化手段４３を有していなければ、照合作業を行うことは
できない。つまり、２次元バーコードのデコード用プロ
グラムだけ内蔵されていて、復号化プログラムが組み込
まれていない読み取り装置を用いて２次元バーコードを
読み取っても、情報は得られない。これより、限定され
た読み取り装置３１によってのみ真贋判別作業ができる
ことになり、この作業自体のセキュリティ性も維持でき
る。
【００３９】なお、上記例では復号化鍵の入力はキーボ
ード３５から行うものとして説明した。この他の方法と
して、あらかじめＲＯＭ等の素子に復号化鍵を組み込ん
でおき、復号化手段４３に送信するよう構成してもよ
い。
ード３５から行うものとして説明した。この他の方法と
して、あらかじめＲＯＭ等の素子に復号化鍵を組み込ん
でおき、復号化手段４３に送信するよう構成してもよ
い。
【００４０】次に、図５を参照しながら、本発明の第２
の実施の形態について説明する。本実施の形態では、印
刷される２次元バーコードに復号化鍵情報が含まれる点
が第１の実施の形態と異なり、この点を中心に説明を行
う。第１の実施の形態と同じ点については一部説明を省
略する。
の実施の形態について説明する。本実施の形態では、印
刷される２次元バーコードに復号化鍵情報が含まれる点
が第１の実施の形態と異なり、この点を中心に説明を行
う。第１の実施の形態と同じ点については一部説明を省
略する。
【００４１】本実施の形態においても、第１の実施の形
態と同様に図２に示すような証券を印刷して作成する例
について説明する。印刷システムは、第１の実施の形態
と同じく、暗号化手段３、２次元バーコード変換手段
５、印刷手段７を有する。各手段の機能は前述のとおり
であるので説明を省略する。なお、本実施の形態におい
ても、共有鍵方式（秘密鍵方式）、公開鍵方式のどちら
を使用してもよい。
態と同様に図２に示すような証券を印刷して作成する例
について説明する。印刷システムは、第１の実施の形態
と同じく、暗号化手段３、２次元バーコード変換手段
５、印刷手段７を有する。各手段の機能は前述のとおり
であるので説明を省略する。なお、本実施の形態におい
ても、共有鍵方式（秘密鍵方式）、公開鍵方式のどちら
を使用してもよい。
【００４２】印字情報１１のうち、暗号化したい情報を
暗号化手段３により、暗号化鍵９を用いて暗号化する。
そして、この暗号化情報と、復号化鍵５１となる情報と
を２次元バーコード変換手段５により、２次元バーコー
ド５５にする。
暗号化手段３により、暗号化鍵９を用いて暗号化する。
そして、この暗号化情報と、復号化鍵５１となる情報と
を２次元バーコード変換手段５により、２次元バーコー
ド５５にする。
【００４３】２次元バーコード５５と、印字情報１１
と、レイアウト情報１７を合わせて印刷データ５９とす
る。第１の実施の形態と同様の動作を行い、印刷物５１
を作成する。
と、レイアウト情報１７を合わせて印刷データ５９とす
る。第１の実施の形態と同様の動作を行い、印刷物５１
を作成する。
【００４４】印刷物５１には、同一紙面上に、印字情報
１１と共に２次元バーコード５５が印刷されている。２
次元バーコード５５は暗号化情報１３と、復号化鍵５１
の両方の情報を有する。
１１と共に２次元バーコード５５が印刷されている。２
次元バーコード５５は暗号化情報１３と、復号化鍵５１
の両方の情報を有する。
【００４５】本実施の形態における真贋判別について説
明する。本実施の形態における読み取り装置は、読み取
り装置３１に復号化鍵を取得するためのプログラムが内
蔵されている。このため、キーボード３５は必ずしも必
要ではない。
明する。本実施の形態における読み取り装置は、読み取
り装置３１に復号化鍵を取得するためのプログラムが内
蔵されている。このため、キーボード３５は必ずしも必
要ではない。
【００４６】図６は真贋判別動作を説明するための機能
ブロック図であるを。図６における復号化鍵取得手段６
５が前述の復号化鍵を取得するためのプログラムに相当
する。復号化鍵取得手段６５は復号化手段６３に含まれ
ている。
ブロック図であるを。図６における復号化鍵取得手段６
５が前述の復号化鍵を取得するためのプログラムに相当
する。復号化鍵取得手段６５は復号化手段６３に含まれ
ている。
【００４７】判別の動作について説明する。まず、２次
元バーコード読み取り手段４１により２次元バーコード
１５に含まれる情報を読み取る。読み取られた情報には
暗号化情報１３と復号化鍵５１とが含まれている。
元バーコード読み取り手段４１により２次元バーコード
１５に含まれる情報を読み取る。読み取られた情報には
暗号化情報１３と復号化鍵５１とが含まれている。
【００４８】復号化鍵取得手段６５は、暗号化情報１３
と復号化鍵５１を判別して、復号化鍵５１を取得する。
復号化鍵５１を用いて復号化手段６３は暗号化情報１３
を復号化する。復号化された情報は表示手段４７により
表示される。
と復号化鍵５１を判別して、復号化鍵５１を取得する。
復号化鍵５１を用いて復号化手段６３は暗号化情報１３
を復号化する。復号化された情報は表示手段４７により
表示される。
【００４９】作業者は、第１の実施の形態と同様に表示
内容と印字情報１１を照合し、真贋判別を行う。
内容と印字情報１１を照合し、真贋判別を行う。
【００５０】以上より、本実施の形態によれば、第１の
実施の形態に加えて以下の効果が得られる。復号化鍵情
報が２次元バーコード５５に含まれているため、復号化
の際に復号化鍵を入力する手間を省くことができ、省力
化と共に作業の迅速化を図ることができる。
実施の形態に加えて以下の効果が得られる。復号化鍵情
報が２次元バーコード５５に含まれているため、復号化
の際に復号化鍵を入力する手間を省くことができ、省力
化と共に作業の迅速化を図ることができる。
【００５１】また、第１の実施の形態において、復号化
鍵をＲＯＭ等に組み込んだ場合は、ＲＯＭが破損した場
合、復号化に支障が生じるが、本実施の形態によればそ
のような心配はない。
鍵をＲＯＭ等に組み込んだ場合は、ＲＯＭが破損した場
合、復号化に支障が生じるが、本実施の形態によればそ
のような心配はない。
【００５２】なお、上記第１、第２の実施の形態におい
て、照合作業を行う際に、印字情報１１を認識する手段
を設けておき、認識された印字情報１１と、復号化され
た情報を自動的に照合するようにしてもよい。かかる構
成によれば、作業者が１文字ずつ比較照合する手間が省
け、省力化になると共に、即時に照合作業を遂行でき
る。
て、照合作業を行う際に、印字情報１１を認識する手段
を設けておき、認識された印字情報１１と、復号化され
た情報を自動的に照合するようにしてもよい。かかる構
成によれば、作業者が１文字ずつ比較照合する手間が省
け、省力化になると共に、即時に照合作業を遂行でき
る。
【００５３】２次元バーコード１５、５５は証券の地紋
や彩紋の上に印刷することも可能である。この場合、２
次元バーコード読み取り手段４１の仕様を考慮して、地
紋や彩紋をドロップアウトカラーで印刷し、２次元バー
コード１５をドロップアウトカラー以外の色で印刷する
ことが好ましい。
や彩紋の上に印刷することも可能である。この場合、２
次元バーコード読み取り手段４１の仕様を考慮して、地
紋や彩紋をドロップアウトカラーで印刷し、２次元バー
コード１５をドロップアウトカラー以外の色で印刷する
ことが好ましい。
【００５４】例えば、２次元バーコード読み取り手段４
１の光源が近赤外線の光を出射し、フィルタやセンサも
近赤外線帯域に対応したものだとする。この場合、地紋
や彩紋は近赤外線の光をよく反射する色のインクで印刷
し、２次元バーコード１５、５５は近赤外線の光をよく
吸収する色のインクで印刷することが好ましい。
１の光源が近赤外線の光を出射し、フィルタやセンサも
近赤外線帯域に対応したものだとする。この場合、地紋
や彩紋は近赤外線の光をよく反射する色のインクで印刷
し、２次元バーコード１５、５５は近赤外線の光をよく
吸収する色のインクで印刷することが好ましい。
【００５５】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明によ
れば、印刷物の真贋判別を容易にする印刷物、印刷シス
テム、読み取り装置を提供することができる。
れば、印刷物の真贋判別を容易にする印刷物、印刷シス
テム、読み取り装置を提供することができる。
【図１】本発明の第１の実施の形態の概要を説明するブ
ロック図
ロック図
【図２】印刷物の一例を示す模式図
【図３】読み取り装置の概略構成を示す斜視図
【図４】本発明の第１の実施の形態に係る機能ブロック
図
図
【図５】本発明の第２の実施の形態の概要を説明するブ
ロック図
ロック図
【図６】本発明の第２の実施の形態に係る機能ブロック
図
図
３---------暗号化手段
５---------２次元バーコード変換手段
７---------印刷手段
９---------暗号化鍵
１１---------印字情報
１３---------暗号化情報
１５---------２次元バーコード
２１---------印刷物
３１---------読み取り装置
４１---------２次元バーコード読み取り手段
４３---------復号化手段
４５---------復号化鍵入力手段
４７---------表示手段
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考）
Ｇ０６Ｋ 17/00 Ｈ０４Ｎ 1/387 ５Ｂ０２１
19/06 Ｇ０６Ｋ 19/00 Ａ ５Ｂ０３５
Ｇ０７Ｄ 7/12 Ｂ４１Ｊ 3/534 ５Ｂ０５８
Ｈ０４Ｎ 1/387 29/00 Ｚ ５Ｃ０７６
1/40 Ｈ０４Ｎ 1/40 Ｚ ５Ｃ０７７
Ｆターム(参考） 2C005 HA02 HB10 JA09 JA15 JB12
JB19 JB22 LB16 LB32
2C055 JJ00 JJ12
2C061 CL10
2C087 AB05 BA01 BA05 BD14 CB13
DA13
3E041 AA01 BA14 BB03 BC03 CA01
DB01
5B021 AA01 NN00
5B035 AA15 BB01 BB12 BC00
5B058 CA40 KA02 KA31 KA35 YA03
5C076 AA14 BA06
5C077 LL14 PP23 PP55 PQ12 PQ20
SS01 SS02
Claims (9)
- 【請求項１】 所定の印字情報と、前記印字情報を暗号
化した暗号化情報を有するコードとが印刷されているこ
とを特徴とする印刷物。 - 【請求項２】 前記コードは、前記暗号化した情報を復
号化するための復号化鍵となる情報をさらに有すること
を特徴とする請求項１に記載の印刷物。 - 【請求項３】 前記コードは２次元バーコードからなる
ことを特徴とする請求項１または２に記載の印刷物。 - 【請求項４】 所定の文字情報を暗号化する暗号化手段
と、 前記暗号化した情報をコードに変換するコード変換手段
と、 前記文字情報と、前記変換されたコードとを印刷する印
刷手段と、 を具備することを特徴とする印刷システム。 - 【請求項５】 所定の文字情報を暗号化する暗号化手段
と、 前記暗号化した情報と、前記暗号化した情報を復号化す
るための復号化鍵となる情報とをコードに変換するコー
ド変換手段と、 前記文字情報と、前記変換されたコードとを印刷する印
刷手段と、 を具備することを特徴とする印刷システム。 - 【請求項６】 前記コードは２次元バーコードからなる
ことを特徴とする請求項４または５に記載の印刷システ
ム。 - 【請求項７】 コードを読み取る読み取り手段と、 前記読み取り手段により読み取った情報に含まれる暗号
化情報を復号化する復号化手段と、 前記復号化手段により復号化した情報を表示する表示手
段と、 を具備することを特徴とする読み取り装置。 - 【請求項８】 前記復号化手段は、前記コードに含まれ
る復号化鍵情報を取得する復号化鍵取得手段をさらに有
することを特徴とする請求項６に記載の読み取り装置。 - 【請求項９】 前記コードは２次元バーコードからなる
ことを特徴とする請求項７または８に記載の読み取り装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001234519A JP2003044257A (ja) | 2001-08-02 | 2001-08-02 | 印刷物、印刷システム、読み取り装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001234519A JP2003044257A (ja) | 2001-08-02 | 2001-08-02 | 印刷物、印刷システム、読み取り装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003044257A true JP2003044257A (ja) | 2003-02-14 |
Family
ID=19066116
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001234519A Pending JP2003044257A (ja) | 2001-08-02 | 2001-08-02 | 印刷物、印刷システム、読み取り装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003044257A (ja) |
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-
2001
- 2001-08-02 JP JP2001234519A patent/JP2003044257A/ja active Pending
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