JP2003044127A - プラント監視制御システム - Google Patents

プラント監視制御システム

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JP2003044127A
JP2003044127A JP2001235539A JP2001235539A JP2003044127A JP 2003044127 A JP2003044127 A JP 2003044127A JP 2001235539 A JP2001235539 A JP 2001235539A JP 2001235539 A JP2001235539 A JP 2001235539A JP 2003044127 A JP2003044127 A JP 2003044127A
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equipment
control system
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plant monitoring
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JP2001235539A
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Shinichiro Hori
慎一郎 堀
Yujiro Shimizu
祐次郎 清水
Keiichiro Osada
啓一郎 長田
Masataka Yanagida
真孝 柳田
Atsushi Tani
篤史 谷
Yoshinori Kaima
義則 貝間
Katsuyoshi Maemoto
勝由 前本
Yasushi Morishita
靖 森下
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラントの状況の把握を容易にするプラント
監視制御システムを提供する。 【解決手段】 本発明によるプラント監視制御システム
は、n個(nは、2以上の整数)の設備(3〜5)を監
視するプラント監視制御システムである。当該プラント
監視制御システムは、設備(3〜5)の状況を示す複数
の多次元データを時系列的に取得して、設備(3〜5)
のそれぞれに対応した複数の多次元データ列(x
N’(t),yN’(t))を生成する状況検出部(1
3)と、多次元データ列(xN’(t),y
N’(t))に基づいて、設備(3〜5)それぞれの状
況を、所定の座標空間における複数の軌跡(33〜3
5)として表現する状況マップ(31)を作成する演算
部(22)と、状況マップ(31)を含む表示画面を表
示する表示部(24)とを備えている。複数の設備(3
〜5)状況をそれぞれ示す軌跡(33〜35)が、状況
マップ(31)に描かれることにより、複数の設備(3
〜5)それぞれの状況の把握が容易化される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラント監視制御
システムに関する。本発明は、特に、プラント(設備)
を運転する操作員の判断を支援するプラント監視制御シ
ステムに関する。
【0002】
【従来の技術】河川制御プラント、化学プラント、原子
力プラント、水処理プラントのような各種プラントの監
視及び制御のためにプラント監視制御システムが利用さ
れている。プラント監視制御システムは、プラントを監
視して取得した各種データを操作員に表示する。操作員
は、表示されたデータを元に様々な判断を行い、プラン
ト監視制御システムを操作する。プラント監視制御シス
テムは、操作員の操作に応じて、プラントを制御する。
【0003】しかし、制御対象の設備の数が多い大規模
プラントを制御する場合のように監視すべき情報の量が
多い場合には、最適な判断を行ってプラントを運転する
ことは、操作員にとって必ずしも容易なことではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、プラ
ントの状況の把握を容易にするプラント監視制御システ
ムを提供することにある。
【0005】本発明の他の目的は、プラントを運転する
優先度の把握を容易にするプラント監視制御システムを
提供することにある。
【0006】本発明の他の目的は、プラントに対して行
われる操作それぞれに必要な操作時間を短縮するプラン
ト監視制御システムを提供することにある。
【0007】本発明の更に他の目的は、プラントの監視
作業の負荷を軽減するプラント監視制御システムを提供
することにある。
【0008】本発明の更に他の目的は、操作員の注意が
払われていない設備を適切に監視し、制御するプラント
監視制御システムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】以下に、[発明の実施の
形態]で使用される番号・符号を用いて、課題を解決す
るための手段が説明される。これらの番号・符号は、
[特許請求の範囲]の記載と[発明の実施の形態]の記載と
の対応関係を明らかにするために付加されている。但
し、付加された番号・符号は、[特許請求の範囲]に記載
されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならな
い。
【0010】本発明によるプラント監視制御システム
は、n個(nは、2以上の整数)の設備(3〜5)を監
視するプラント監視制御システムである。当該プラント
監視制御システムは、設備(3〜5)の状況を示す複数
の多次元データを時系列的に取得して、設備(3〜5)
のそれぞれに対応した複数の多次元データ列(x
N’(t),yN’(t))を生成する状況検出部(1
3)と、多次元データ列(x (t),y
N’(t))に基づいて、設備(3〜5)それぞれの状
況を、所定の座標空間における複数の軌跡(33〜3
5)として表現する状況マップ(31)を作成する演算
部(22)と、状況マップ(31)を含む表示画面を表
示する表示部(24)とを備えている。複数の設備(3
〜5)状況をそれぞれ示す軌跡(33〜35)が、状況
マップ(31)に描かれることにより、複数の設備(3
〜5)それぞれの状況の把握が容易化される。
【0011】このとき、演算部(22)は、設備(3〜
5)が操作されるべき優先度を算出し、表示部(24)
が表示する表示画面は、前記優先度を示す優先度表示要
素(32)を含むことが好ましい。設備(3〜5)が操
作されるべき優先度が表示部(24)に表示され、設備
(3〜5)が操作されるべき優先度の把握が容易化され
る。
【0012】このとき、表示部は(24)、設備(3〜
5)の操作ルールを状況マップ(31)に重ねて表示す
ることが好ましい。
【0013】本発明によるプラント監視制御システム
は、操作シーケンスに沿って操作員により行われる操作
に応じて、複数の設備(3〜5)を運転する運転部(2
2、23)と、設備(3〜5)のそれぞれを監視する複
数のカメラ(12、16)と、カメラ(12、16)が
撮影した監視画像のうちの一部を表示画像として選択す
る選択部(23)と、表示画像を表示する表示部(2
5)とを備えている。選択部(23)は、前記操作のう
ち現に行われている現操作に連動して前記表示画像を選
択する。操作員が現に行う現操作に応じて表示画像が自
動的に選択され、操作員の負担が軽減される。
【0014】このとき、当該プラント監視制御システム
は、更に、監視画像に基づいて、設備(3〜5)の異常
発生を検知する検知部(22)と、異常発生を示す警報
を出力する警報出力部(14〜17)とを備えているこ
とが好ましい。
【0015】本発明によるプラント監視制御システム
は、監視対象である設備(3〜5)の状況を取得する状
況検出部(13)と、取得された状況に基づいて、現時
点の後の一定時間後の設備(3〜5)の将来状況を予測
する状況予測部(22)と、予測された将来状況に基づ
いて、設備(3〜5)に対して行われる操作の発生予測
を行う操作発生予測部(22)と、その発生予測に基づ
いて、設備(3〜5)に対して行われる操作の準備作業
である予備操作を行う指示を出力する指示部(22、2
4)とを備えている。当該プラント監視制御システムの
操作員は、出力された指示により、設備(3〜5)に対
して行われる操作の準備作業である予備操作を行うされ
るべきであることを知ることができ、設備(3〜5)の
操作時間の短縮化が図られる。
【0016】本発明によるプラント監視制御システム
は、監視対象である設備(3〜5)の状況を取得する状
況検出部(13)と、取得された状況に基づいて、現時
点の後の一定時間後の設備(3〜5)の将来状況を予測
する状況予測部(22)と、予測された将来状況に基づ
いて、設備(3〜5)に対して行われる操作の発生予測
を行う操作発生予測部(22)と、設備(3〜5)のそ
れぞれを監視するカメラ(12、16)と、カメラ(1
2、16)が撮影した監視画像に基づいて、設備(3〜
5)の異常発生を検知する検知部(22)と、操作発生
予測部(22)が行った発生予測に基づいて、前設備
(3〜5)に対して行われる操作の準備作業である予備
操作を設備(3〜5)に対して行う操作部(22)とを
備えている。このとき、操作部(22)は、設備(3〜
5)に異常発生が検知されないとき、予備操作を自動的
に行う。
【0017】本発明によるプラント監視制御システム
は、操作員の指示に応じて、設備(3〜5)を操作する
操作部(22)と、前記操作員により、設備(3〜5)
を操作するための操作行動が行われているか否かを判断
する操作行動判断部(22)と、設備(3〜5)のうち
前記操作行動の対象でない非操作設備について、必要操
作が行われる必要性を判断する操作必要判断部(22)
と、前記必要性に応じて、前記必要操作の実行を促す必
要操作促進動作を行う必要操作促進動作実行部(14、
17、22、24)とを備えている。
【0018】前記必要操作促進動作実行部(14、1
7、22、24)は、前記必要操作が行われる必要があ
る旨の通知を前記操作員に行う通知部(24)を含むこ
とが好ましい。
【0019】また、必要操作促進動作実行部(14、1
7、22、24)は、前記必要操作が前記操作員により
行われないとき、自動的に前記必要操作を行う自動操作
部(22)を含むことが好ましい
【0020】また、必要操作促進動作実行部(14、1
7、22、24)は、前記必要操作が行われる必要があ
る旨の通知を前記操作員に行う通知部(24)と、その
通知が行われた後の所定の時刻において、前記必要操作
が前記操作員により行われないとき、自動的に前記必要
操作を行う自動操作部(22)とを含むことが好まし
い。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明によるプラント監視制御システムの実施の一形態
を説明する。
【0022】図1は、本発明によるプラント監視制御シ
ステムの実施の一形態を示す。本実施の形態のプラント
監視制御システムは、河川に設けられる様々な設備を監
視して制御する。
【0023】支川2のそれぞれには、本川1との合流地
点の近傍に、水門3又は樋門4が設けられる。水門3と
樋門4との別は、本質的ではなく、通常、大型のものは
水門3と呼ばれ、小型のものは樋門4と呼ばれる。
【0024】水門3及び樋門4は、本川1と支川2との
水位に応じて開閉される。通常の状態では、本川1の水
位は支川2の水位よりも低い。この場合、水門3及び樋
門4は開放され、支川2から本川1に水が流れ込む。一
方、雨などの原因により本川1の水位が支川2の水位よ
りも高くなると、本川1から支川2への水の逆流を防ぐ
ために水門3及び樋門4は閉じられる。
【0025】水門3に付随して、排水機場5が設けられ
ている。排水機場5は、水門3が閉じられたとき、支川
2から水を汲み出して本川1に流し込む。水門3が閉じ
られると、支川2から本川1に水は流れ込まず、支川2
の水位は増加する。このとき、支川2の氾濫を防ぐため
に、排水機場5は、支川2から水を汲み出して本川1に
流し込む。また、支川2の水位のほうが本川1の水位よ
りも高いときでも、支川2の水位が水門3の操作水位よ
りも高い場合には、水門3が開けられると同時に、排水
機場5が支川2から本川1への強制的な排水を行う。
【0026】排水機場5は、全ての水門3及び樋門4に
対応して設けられる必要はなく、水門3及び樋門4のう
ち必要なものに付随して設けられる。本実施の形態で
は、水門3にのみ排水機場5が設けられている。
【0027】図1には、水門3、樋門4、及び排水機場
5はそれぞれ1つずつしか示されていないが、水門3、
樋門4、及び排水機場5は、支川2と本川1との合流地
点の近傍に、必要に応じて複数設けられる。設けられた
水門3には、それぞれ水門A、B、…という名称が与え
られる。同様に、樋門4には、それぞれ樋門A、B、…
という名称が与えられ、排水機場5には、それぞれ、機
場A、B、…という名称が与えられる。更に、各水門
3、樋門4、及び排水機場5には、通し番号が与えら
れ、それぞれ、施設1、施設2、…、施設NMAXと呼
ばれることがある。ここでNMAXは、水門3、樋門
4、及び排水機場5の合計数である。
【0028】本実施の形態のプラント監視制御システム
は、水門3、樋門4及び排水機場5を監視して制御す
る。本実施の形態のプラント監視制御システムは、中央
管理装置6、水門開閉装置7、樋門開閉装置8、及び排
水機場運転装置9を備えている。水門開閉装置7、樋門
開閉装置8、及び排水機場運転装置9は、中央管理装置
6に光ケーブルネットワーク10を介して接続されてい
る。
【0029】中央管理装置6は、水門3、樋門4及び排
水機場5を集中的に管理する。水門運転装置7は、中央
管理装置6からの制御を受けて水門3を開閉する。樋門
運転装置8は、中央管理装置6からの制御の下、樋門4
を開閉する。排水機場運転装置9は、中央管理装置6か
らの制御の下、排水機場5に設けられた各種設備を運転
する。水門開閉装置7、樋門開閉装置8、及び排水機場
運転装置9は、現場の操作員により直接に操作され、そ
の操作に応じて水門3、樋門4、及び排水機場5に設け
られた各種設備を動作することも可能である。
【0030】図2は、本実施の形態のプラント監視制御
システムをより詳細に示す。水門開閉装置7は、操作端
末11、カメラ12、水位センサ13、及び警報装置1
4を含む。操作端末11は、中央管理装置6による制御
の下、又は、現場の操作員により直接に操作されて、水
門3を開閉する。カメラ12は、水門3の周辺を撮影す
る。水門3を開閉するときには、水門3の周辺に人がい
ないことを確認する必要がある。カメラ12が撮影した
画像が、水門3の開閉時の安全確認に使用される。
【0031】水位センサ13は、水門3の入口側、及び
出口側の水位を測定する。水門3の入口側とは、支川2
から水が流入する側を意味し、水門3の出口側とは、本
川1に水が流出する側を意味する。水門3の入口側の水
位は、内水位と呼ばれ、水門3の出口側の水位は、外水
位と呼ばれる。
【0032】警報装置14は、中央管理装置6による警
報通知に応じて、水門3の周辺にいる人に、及び/又は
操作端末11の操作員に警報を発する。警報装置14に
より発せられる警報は、視覚的に、及び/又は聴覚的
に、操作員及び水門3の周辺にいる人に伝達される。
【0033】樋門開閉装置8は、開閉する対象が樋門4
である点以外、水門開閉装置7と同様の構成を有し、同
様の動作を行う。その詳細な説明は行われない。
【0034】排水機場運転装置9は、操作端末15、カ
メラ16、及び警報装置17を含む。操作端末15は、
中央管理装置6による制御の下、又は、現場の操作員に
より直接に操作されて、排水機場5の各設備を運転す
る。排水機場5は、排水機場ゲート18、除塵機19、
主ポンプ20、及び自家発電装置21を含む。排水機場
ゲート18は、支流2から水を取り入れる入口である。
除塵機19は、主ポンプ20の取水口に流れてくる異物
を除去する。主ポンプ20は、支流2の水を汲み出し
て、本川1に流し込む。自家発電装置21は、電力を排
水機場ゲート18、除塵機19、及び主ポンプ20に供
給する。排水機場ゲート18、除塵機19、及び主ポン
プ20は、公設の配電網、又は、自家発電装置21から
の電力によって動作する。操作端末15は、排水機場ゲ
ート18、除塵機19、主ポンプ20、及び自家発電装
置21を操作する。
【0035】カメラ16は、排水機場5に設けられた排
水機場ゲート18、除塵機19、主ポンプ20、及び自
家発電装置21の監視画像を撮影する。排水機場ゲート
18、除塵機19、主ポンプ20、及び自家発電装置2
1を動作する場合、これらの周辺に人がいないことを確
認する必要がある。カメラ16が撮影した監視画像が、
排水機場ゲート18、除塵機19、主ポンプ20、及び
自家発電装置21を操作するときの安全確認に使用され
る。
【0036】警報装置17は、中央管理装置6による警
報通知に応じて、排水機場5の各設備の周辺にいる人
に、及び/又は、操作端末15の操作員に警報を発す
る。警報装置17により発せられる警報は、視覚的に、
及び/又は聴覚的に、操作員及び排水機場5の各設備の
周辺にいる人に伝達される。
【0037】このような構成を有する水門開閉装置7、
樋門開閉装置8、及び排水機場運転装置9は、光ネット
ワーク10を介して中央管理装置6に接続される。
【0038】中央管理装置6は、演算装置22、入力装
置23、状況マップ表示装置24、監視画面表示装置2
5、操作画面表示装置26及び記憶装置27を含む。演
算装置22は、水門3、樋門4、及び排水機場5の監視
及び制御に関わる演算処理と、状況マップ表示装置2
4、監視画面表示装置25、及び操作画面表示装置26
の表示処理とを行う。
【0039】入力装置23は、中央管理装置6の操作員
により操作され、操作員の指示を演算装置22に伝え
る。状況マップ表示装置24は、水門3、及び樋門4の
状況を示す状況マップを表示する。状況マップ表示装置
24には、更に、操作すべき施設の優先度が、状況マッ
プと共に表示される。これにより、中央管理装置6の操
作員は、いずれの施設に対して優先的に操作を行うべき
かを容易に判断することができる。更に状況マップ表示
装置24には、状況マップに状況が示されている施設の
操作ルールが、状況マップと共に表示される。これによ
り、中央管理装置6の操作員は、各施設に行うべき操作
の内容を容易に把握することができる。
【0040】監視画面表示装置25は、樋門開閉装置8
のカメラ12により撮影された水門3、及び樋門4の監
視画像と、排水機場運転装置9のカメラ16により撮影
された排水機場5の各施設の監視画像とを表示する。カ
メラ12、及びカメラ16に撮影された画像のいずれが
表示されるかは、中央管理装置6の操作員が入力装置2
3を操作することにより切り替えられ、更に、演算装置
22により自動的に切り替えられる。
【0041】操作画面表示装置26は、水門3、樋門
4、及び排水機場5の各施設を操作するための操作画面
を表示する。操作画面表示装置26に表示された操作画
面を見た中央管理装置6の操作員は、入力装置23を操
作して入力を行い、水門3、樋門4、及び排水機場5の
各施設を動作することができる。
【0042】記憶装置27は、各施設の操作ルールを示
す操作手順情報27aを記憶する。操作手順情報27a
が記憶装置27から読み出され、既述の状況マップとと
もに、各施設の操作ルールが状況マップ表示装置24に
表示される。
【0043】図3は、本実施の形態のプラント監視制御
システムの動作を示すフローチャートである。
【0044】中央管理装置6の演算装置22により、優
先度判定処理が行われる(ステップS01)。優先度判
定処理では、操作されるべき施設の優先度が判定され
る。
【0045】図4は、優先度判定処理の内容を示す。優
先度判定処理では、全ての施設1〜NMAXが緊急度グ
ループ1〜6のいずれかに分類される。緊急度グループ
iに属する施設は、iが小さいほど、優先度が高く設定
される。即ち、緊急度グループ1に属する施設は、優先
度が最も高く設定され、緊急度グループ6に属する施設
は、優先度が最も低く設定される。
【0046】施設1〜NMAXの分類は、以下のように
して行われる。まず、初期的に、N=0と設定される
(ステップS11)。続いて、Nが1だけインクリメン
トされる。(ステップS12)。
【0047】続いて、施設Nが現に操作中であるか、又
は、操作画面表示装置26に施設Nを操作するための操
作画面が表示されているかが判断される(ステップS1
3)。施設Nが現に操作中であるか、又は、操作画面表
示装置26に施設Nを操作するための操作画面が表示さ
れている場合、その施設Nは、緊急度グループ6に分類
される(ステップS23)。
【0048】施設Nが現に操作中でなく、且つ、操作画
面表示装置26に施設Nを操作するための操作画面が表
示されていない場合、施設Nの現時点の内水位が、所定
の操作水位よりも高いか否かが判断される(ステップS
14)。このとき、施設Nが排水機場5である場合、そ
の排水機場5に付随されている水門3の内水位が、施設
Nの内水位として使用される。
【0049】施設Nの現時点の内水位が操作水位よりも
低い場合、更に、施設Nの予測水位が操作水位よりも高
いか否かが判断される(ステップS20)。ここで、施
設Nの予測水位とは、現時点から、ある一定時間後にお
ける施設Nの内水位の予測値であり、演算装置22によ
り算出される。典型的には、30分〜1時間後の施設N
の内水位の予測値が予測水位として算出される。施設N
の予測水位は、現在の施設Nの状況(内水位、外水
位)、及び過去の施設Nの状況(内水位、及び外水位)
のトレンドから算出される。施設Nの予測水位が操作水
位よりも低い場合、施設Nは、緊急度グループ5に分類
され(ステップS22)、施設Nの予測水位が操作水位
よりも高い場合、施設Nは、緊急度グループ4に分類さ
れる(ステップS21)。
【0050】一方、ステップS14において、施設Nの
現時点の内水位が操作水位よりも高いと判断された場
合、施設Nの内水位が上昇傾向にあるか否かが判断され
る(ステップS15)。施設Nの予測水位が、現時点に
おける施設Nの内水位よりも高い場合、施設Nの内水位
が上昇傾向にあると判断される。施設Nの内水位が上昇
傾向にない場合、施設Nは、緊急度グループ3に分類さ
れる(ステップS19)。
【0051】一方、ステップS15において、施設Nの
内水位が上昇傾向にあると判断された場合、施設Nの外
水位が内水位よりも高いか否かが判断される(ステップ
S16)。施設Nの外水位が内水位よりも低い場合、施
設Nは緊急度グループ2に分類され(ステップS1
8)、施設Nの外水位が内水位よりも高い場合、施設N
は緊急度グループ1に分類される(ステップS19)。
【0052】続いて、現時点のNがNMAXに等しいか
が判断される(ステップS24)。NMAXは、既述の
ように、水門3、樋門4、及び排水機場5の数の合計で
ある。NがNMAXに等しくない場合、ステップS12
〜S23が繰り返し行われ、これにより、施設1〜N
MAXの全てが、緊急度グループ1〜6のいずれかに分
類される。
【0053】続いて、各緊急度グループ毎に、同一の緊
急度グループに属する施設の間での優先度が決定される
(ステップS25)。その優先度は、操作水位から内水
位を減じた水位差に基づいて定められる。水位差が小さ
いほど、優先度が高いと判断される。以上で、優先度判
定処理が完了する。
【0054】優先度判定処理(ステップS01)の後、
図3に示されているように、状態マップ/優先度リスト
表示処理が行われる(ステップS02)。演算装置22
は、状況マップ表示装置24に表示する画面を作成し、
状況マップ表示装置24は、その画面を表示する。図5
は、状況マップ表示装置24に表示される画面を示す。
【0055】状況マップ表示装置24には、状況マップ
31が表示される。状況マップ31には、複数の施設の
状況が表示される。水門3、及び樋門4のうちの優先度
が高いn個(nは、2以上の整数)の施設が、状況表示
施設として選択される。水門3、及び樋門4の優先度
は、既述の優先度判定処理(ステップS01)により定
められる。選択された状況表示施設の状況が、状況マッ
プ31に表示される。本実施の形態では、n=3、即
ち、状況表示施設の数は3である。
【0056】状況表示施設の状況として把握されるべき
要素は、その内水位及び外水位である。状況マップ31
には、外水位をx軸、内水位をy軸にとった座標平面が
描かれる。各状況表示施設の内水位及び外水位とが、水
位変化軌跡33〜35により状況マップ31に示され
る。より詳細には、状況表示施設のうちの一の施設N’
の時刻tにおける外水位をxN’(t)、内水位をy
N’(t)とすると、点(xN’(t),y
N’(t))が座標平面にプロットされる。プロットさ
れた点(xN’(t),yN’(t))の集合は、その
施設N’の内水位及び外水位を示す水位変化軌跡であ
る。他の状況表示施設の水位変化軌跡も同様にして描か
れる。水位変化軌跡33〜35は、それぞれが、どの状
況表示施設の水位変化軌跡であるかを容易に識別できる
ように、互いに異なる色で描かれている。
【0057】このように、複数の状況表示施設の水位変
化軌跡33〜35が描かれることにより、中央管理装置
6の操作者は、複数の施設の状況を容易に把握できる。
【0058】更に状況マップ31には、状況表示施設そ
れぞれの内水位及び外水位の、所定の時間後の予測値が
プロットされる。典型的には、30分後の内水位及び外
水位の予測値が算出され、その予測値がプロットされ
る。外水位及び内水位の予測値をそれぞれ、x’
(t)、y’(t)とすると、点(x’(t),y’
(t))が、状況マップ31に描かれた座標平面上にプ
ロットされる。予測値の算出は、演算装置22により行
われる。これにより、中央管理装置6の操作員は、状況
表示施設それぞれの内水位及び外水位が、将来、どのよ
うに変化するかを知ることができる。
【0059】状況マップ31に描かれた座標平面は、領
域36〜43に区分されている。領域36〜43のそれ
ぞれには、プロットされた点(xN’(t),y
N’(t))がその領域にあるときに行われるべき操作
を示す操作ルールが記載されている。これにより、中央
管理装置6の操作者は、行うべき操作を把握することが
できる。
【0060】状況マップ表示装置24には、状況マップ
31と共に、優先度リスト32が表示される。優先度リ
スト32には、優先度が高い順に、各施設の名称が列挙
されている。このとき、各施設の名称がそれぞれ表示さ
れる矩形領域は、緊急度グループ毎に異なる色で着色さ
れ、これにより、中央管理装置6の操作者は、各施設が
どの緊急度グループに属するかを容易に判断することが
できる。
【0061】更に図3に示されているように、演算装置
22は、操作シーケンス連動カメラ画面制御処理を行う
(ステップS03)。図6は、操作シーケンス連動カメ
ラ画面制御処理を示す。
【0062】操作シーケンス連動カメラ画面制御処理で
は、まず、水門3、樋門4、及び排水機場5のいずれか
を操作するための操作画面が中央管理装置6の操作画面
表示装置26に表示されているか否かが判断される(ス
テップS31)。中央管理装置6の操作員は、水門3、
樋門4、及び排水機場5を操作する場合、入力装置23
を操作して、操作画面表示装置26に操作画面を表示す
る。その表示画面が表示されていない場合、水門3、樋
門4、及び排水機場5の操作は行われない。そこで、演
算装置22は、操作画面が中央管理装置6の操作画面表
示装置26に表示されていない場合、水門開閉装置7及
び樋門開閉装置8のカメラ12が撮影した水門3、及び
樋門4の画像と、排水機場運転装置9のカメラ16が撮
影した排水機場5の各設備の監視画像を、順次に切り替
えながら表示する(ステップS32)。これにより、中
央管理装置6の操作員は、中央管理装置6の管理下にあ
る各施設を、流域全体に渡って監視することができる。
【0063】一方、操作画面が中央管理装置6の操作画
面表示装置26に表示されている場合、操作対象の操作
シーケンスが開始されているか否かが判断される(ステ
ップS33)。各施設毎に、その施設の状況に応じて行
われる操作の手順が操作シーケンスとして定められてい
る。操作対象である施設の操作シーケンスは、操作画面
が表示されているときに入力装置23に所定の操作が行
われると開始される。ステップS33では、操作シーケ
ンスが開始され、操作対象に対して現に操作が行われて
いるか否かが判断される。
【0064】操作対象の操作シーケンスが開始されてい
ない場合、操作シーケンスの最初で操作される設備を撮
影した監視画像が演算装置22により監視画面表示装置
25に表示される(ステップS36)。
【0065】一方、操作対象の操作シーケンスが開始さ
れている場合、現在、どの設備が操作の対象であるのか
が判断される(ステップS34)。更に、操作対象の設
備が、中央管理装置6の入力装置23に行われた入力に
従って操作される(ステップS35)。このとき、同時
に、操作対象である設備を撮影した監視画像が演算装置
22により監視画面表示装置25に表示される(ステッ
プS36)。このように、操作シーケンスに連動して自
動的に監視画面表示装置25に表示されるカメラ画像が
選択され、切り替えられることにより、各設備の監視作
業の負担の軽減が図られている。
【0066】ステップS36に続いて、演算装置22
は、操作対象である設備(又は、操作シーケンスの最初
で操作される設備)を撮影した監視画像に対して画像処
理を行い、その設備に、人の侵入や異物の漂着のような
異常が発生しているか否かを検知する(ステップS3
7)。水門3、及び樋門4を開閉する場合、安全を確保
するためには、水門3、及び樋門4の周辺に人がいない
ことを確認する必要がある。また、排水機場5の各設備
を動作する場合、その設備の周辺に人がいないことを確
認する必要がある。更に、排水機場5の除塵機19を動
作する場合、除塵機19で除去できないような大きな異
物が除塵機19に漂着していないことを確認する必要が
ある。このような、水門3、樋門4、及び排水機場5に
発生しうる異常が、操作対象である設備を撮影した監視
画像に画像処理を行うことにより検知される。
【0067】異常が検知された場合(ステップS38:
YES)、演算装置22は、水門開閉装置7、樋門開閉
装置8、及び排水機場運転装置9のうち、操作対象であ
る設備を操作する操作装置に設けられた警報装置14、
17に、警報を出力する指示を出す。警報装置14、1
7は、その指示に応答して、警報を出力する(ステップ
S39)。このように、操作が行われる設備に発生する
異常が自動的に検知され、警告が発生されることによ
り、中央管理装置6の操作員の監視作業の負担が軽減さ
れている。
【0068】ステップS35〜S39は、操作シーケン
スが終了するまで継続される。操作シーケンスが終了す
ると、操作シーケンス連動カメラ画面制御処理が終了す
る(ステップS40)。
【0069】更に演算装置22は、図3に示されている
ように、予備操作処理を行う(ステップS03)。予備
操作処理では、演算装置22は、各施設に対して行われ
る操作の発生を予測し、更に、行われると予測される操
作の準備作業の実施を中央管理装置6の操作員に通知す
る。これにより、各施設に対して行われる操作の操作時
間の短縮化が図られている
【0070】例えば、水門3、樋門4を閉じようとする
場合、全開状態から全閉状態にするためには10〜20
分程度の時間が必要である。このとき、水門3、及び樋
門4を全閉にする操作の前に、水門3、及び樋門4を、
そのゲート扉の最下部が水面の少し上になるように、中
間開度にしておく予備操作を行うことによって、水門
3、及び樋門4を全閉にする操作の操作時間の短縮化を
図ることができる。
【0071】図7は、予備操作処理の詳細を示すフロー
チャートである。まず、全施設1〜NMAXのうち、優
先度が最も高い施設の予測水位が、操作水位よりも高い
か否かが判断される(ステップS41)。既述のよう
に、施設Nの予測水位とは、ある一定時間後における施
設Nの内水位の予測値である。優先度が最も高い施設の
予測水位が操作水位よりも高い場合、優先度が最も高い
施設に対して何らかの操作が行われることが予測され
る。予測水位が操作水位よりも高いか否かに基づいて、
優先度が最も高い施設に対する操作の発生が予測され
る。優先度が最も高い施設に対する操作の発生が予測さ
れない場合、予備操作処理は終了する(END)。
【0072】一方、優先度が最も高い施設に対する操作
の発生が予測される場合、演算装置22は、その操作の
準備作業である予備操作の実施の指示を状況マップ表示
装置24に表示する(ステップS42)。状況マップ表
示装置24の表示により、中央管理装置6の操作員によ
る予備操作の実施への対応が促される。
【0073】更に、演算装置22は、監視画面表示装置
25に表示される画像を、その予備操作が行われる設備
の監視画像に切り替える(ステップS43)。これによ
り、中央管理装置6の操作員は、予備操作が行われる設
備の安全確認を簡便に行うことができる。以上で、予備
操作処理が完了する。
【0074】上述の予備操作は、演算装置22の指示に
従って、自動的に行われることも可能である。この場
合、図7に示された予備操作処理の代わりに、図8に示
された自動予備操作処理が行われる。
【0075】自動予備操作処理では、まず、全施設1〜
MAXのうち、優先度が最も高い施設の予測水位が、
操作水位よりも高いか否かが判断される(ステップS5
1)。予測水位が操作水位よりも高いか否かに基づい
て、優先度が最も高い施設に対する操作の発生が予測さ
れる。優先度が最も高い施設に対する操作の発生が予測
されない場合、自動予備操作処理は終了する(EN
D)。
【0076】一方、優先度が最も高い施設に対する操作
の発生が予測される場合、更に、演算装置22は、監視
画面表示装置25に表示される画像を、その予備操作が
行われる設備の監視画像に切り替える(ステップS5
2)。
【0077】更に演算装置22は、予備操作の対象であ
る設備を撮影した監視画像に対して画像処理を行い、そ
の設備に、人の侵入や異物の漂着のような異常が発生し
ているか否かを検知する(ステップS53)。
【0078】異常が検知された場合(ステップS54:
YES)、演算装置22は、水門開閉装置7、樋門開閉
装置8、及び排水機場運転装置9のうち、予備操作の対
象である設備を操作する操作装置に設けられた警報装置
14、17に、警報を出力する指示を出す。警報装置1
4、17は、その指示に応答して、警報を出力する(ス
テップS55)。このように、操作が行われる設備に発
生する異常が自動的に検知され、警告が発生されること
により、中央管理装置6の操作員の監視作業の負担が軽
減されている。
【0079】異常が検知されない場合(ステップS5
4:NO)、演算装置22は、予備操作の対象である設
備に対して、所定の予備操作を行う(ステップS5
5)。以上で、自動予備操作処理が完了する。
【0080】更に演算装置22は、図3に示されている
ように、自動警報/自動操作処理を行う(ステップS0
5)。自動警報/自動操作処理では、演算装置22は、
現に操作が行われていない施設に対して、操作の必要性
の有無を判断する。更に演算装置22は、操作の必要性
があると判断した場合は、条件に応じて、自動的に警報
を発し、又は、自動的に必要な操作を行う。
【0081】図9は、自動警報/自動操作処理を詳細に
示すフローチャートである。自動警報/自動操作処理で
は、まず、優先度が最大である施設の予測水位が、操作
水位よりも高いかが判断される(ステップS61)。優
先度が最大の施設の予測水位が、操作水位よりも低い場
合、警報の発生、及び自動操作は行われず、自動警報/
自動操作処理は終了する(END)。
【0082】更に、優先度が最大である施設が操作中で
ある、又はその施設を操作する操作画面が操作画面表示
装置26に表示されているか否かが判断される(ステッ
プS62)。優先度が最大である施設が操作中である
か、その施設を操作する操作画面が操作画面表示装置2
6に表示されている場合、警報の発生、及び自動操作は
行われず、自動警報/自動操作処理は終了する(EN
D)。
【0083】優先度が最大である施設が操作中でなく、
更に、その施設を操作する操作画面が操作画面表示装置
26に表示されていない場合、優先度が最大である施設
の現時点での内水位が、操作水位よりも高いか否かが判
断される(ステップS63)。
【0084】優先度が最大である施設の現時点での内水
位が、操作水位よりも低い場合、演算装置22は、優先
度が最大である施設に操作準備が行われるべき旨を伝え
る注意レベル1警報を状況マップ表示装置24に表示す
る(ステップS64)。ステップS64が行われるの
は、優先度が最大の施設の予測水位が操作水位よりも高
く、将来、その施設について何らかの操作が行われるこ
とが予測されるが、現時点で直ぐにその操作を行う必要
はない場合である。このような場合には、操作準備が行
われるべき旨を伝える警報が状況マップ表示装置24に
表示される。
【0085】一方、優先度が最大である施設の現時点で
の内水位が、操作水位よりも高い場合、演算装置22
は、優先度が最大である施設に、現時点で直ぐに操作が
行われるべき旨を伝える注意レベル2警報を状況マップ
表示装置24に表示する(ステップS65)。
【0086】注意レベル2警報が発せられた場合、操作
が行われるべき警報がなされた施設に操作が行われたか
否かが監視される。まず、注意レベル2警報が状況マッ
プ表示装置24に表示されたX分後に、警報がなされた
施設が操作中である、又はその施設を操作する操作画面
が操作画面表示装置26に表示されているか否かが判断
される(ステップS66)。警報がなされた施設が操作
中である、又はその施設を操作する操作画面が操作画面
表示装置26に表示されている場合、以後、他の警告や
自動操作は行われずに、自動警告/自動操作処理は終了
する(END)。
【0087】注意レベル2警報が状況マップ表示装置2
4に表示されたX分後に、警報がなされた施設が操作中
でなく、且つ、その施設を操作する操作画面が操作画面
表示装置26に表示されていない場合、演算装置22
は、警報がなされた施設に、必要な操作が行われていな
い旨を示す自動化レベル1通報を、水門開閉装置7、樋
門開閉装置8、及び排水機場運転装置9に通知する。水
門開閉装置7、樋門開閉装置8、及び排水機場運転装置
9を操作する現場操作員は、自動化レベル1通報を受
け、必要な操作を自らの判断で行うことができる。通知
先は水門開閉装置7、樋門開閉装置8、及び排水機場運
転装置9に限られず、他の所定の通知先であることが可
能である。
【0088】自動化レベル1通報が行われたY分後、警
報がなされた施設が操作中であるか否かが判断される
(ステップS68)。警報がなされた施設が操作中であ
る場合、他の警告や自動操作は行われずに、自動警告/
自動操作処理は終了する(END)。
【0089】自動化レベル1通報が行われたY分後も、
警報がなされた施設が操作中でない場合、警報がなされ
た施設を自動操作するための安全確認と、その施設に設
けられた設備の状態が正常であるかが確認される(ステ
ップS69)。安全確認は、水門開閉装置7、樋門開閉
装置8、及び排水機場運転装置9に設けられたカメラ1
2、16が撮影した監視画像を画像処理することにより
自動的に行われる。安全確認の方法は、既述の操作シー
ケンス連動カメラ画面制御処理で行われる異常検知方法
と同様である。更に、施設の設備状態の正常確認のため
に、操作が行われる設備に設けられたセンサ(図示され
ない)により設備状態を示すデータが取得され、そのデ
ータに基づいて操作が行われる設備の状態が正常である
か否かが確認される。
【0090】警報がなされた施設を自動操作することが
安全であることが確認され、更に、施設に設けられた設
備の状態が正常であることが確認されると、警報がなさ
れた施設に対して必要な操作が自動的に行われる(ステ
ップS70)。
【0091】一方、警報がなされた施設を自動操作する
ことが安全であることが確認できない、又は、その施設
に設けられた設備の状態が正常であることが確認できな
い場合、水門開閉装置7、樋門開閉装置8、及び排水機
場運転装置9のうち、自動操作がなされる施設を操作す
る操作装置に設けられた警報装置14、17に警報が発
せられる(ステップS71)。更に、自動操作の安全確
認と、警報がなされた施設の設備の状態の正常確認は継
続され、安全確認と正常確認が行われると、警報がなさ
れた施設に対して必要な操作が自動的に行われる(ステ
ップS71)。
【0092】以上に説明された自動警報/自動操作処理
により、現に操作が行われていない施設に対して操作の
必要性がある場合、中央管理装置6の操作員は、必要な
操作を行うように促され、操作遅れの発生が抑制され
る。更に、必要な操作が中央管理装置6の操作員、その
他の現場操作員によって行われない場合には、自動的に
必要な操作が行われ、水門3、樋門4、及び排水機場5
の制御の信頼性が向上する。
【0093】なお、本実施の形態では、河川に設けられ
る水門3、樋門4及び排水機場5の監視及び制御が行わ
れているが、水門3、樋門4及び排水機場5が他の設備
及び装置に置換されることにより、他のプラントの監視
及び制御に使用され得ることは自明的である。この場
合、水門3、及び樋門4の内水位及び外水位の代わり
に、その設備、及び装置の状況を示すパラメータが使用
され、更に、予測水位の代わりに、現時点から一定時間
経過後の予測値が使用される。更に、予測水位と操作水
位に基づいた、必要操作の発生予測(ステップS51、
S61)の代わりに、設備、及び装置の状況を示すパラ
メータに基づいた必要操作の発生予測が行われる。
【0094】
【発明の効果】本発明により、プラントの状況の把握を
容易にするプラント監視制御システムが提供される。
【0095】また、本発明により、プラントを操作する
優先度の把握を容易にするプラント監視制御システムが
提供される。
【0096】また、本発明により、プラントに対して行
われる操作それぞれに必要な操作時間を短縮するプラン
ト監視制御システムが提供される。
【0097】また、本発明により、プラントの監視作業
の負荷を軽減するプラント監視制御システムが提供され
る。
【0098】また、本発明により、操作員の注意が払わ
れていない設備を適切に監視し、制御するプラント監視
制御システムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明によるプラント監視制御システ
ムの実施の一形態を示す。
【図2】図2は、本発明によるプラント監視制御システ
ムの実施の一形態の詳細図である。
【図3】図3は、本発明によるプラント監視制御システ
ムの実施の一形態の動作を示す。
【図4】図4は、優先度判定処理(S01)を示す。
【図5】図5は、状況マップ表示装置24に表示される
表示画面を示す。
【図6】図6は、操作シーケンス連動カメラ画面制御処
理(S03)を示す。
【図7】図7は、予備操作処理(S04)を示す。
【図8】図8は、自動予備操作処理を示す。
【図9】図9は、自動警報/自動操作処理(S05)を
示す。
【符号の説明】
1:本川 2:支川 3:水門 4:樋門 5:排水機場 6:中央管理装置 7:水門開閉装置 8:樋門開閉装置 9:排水機場運転装置 10:光ケーブルネットワーク 11:操作端末 12:カメラ 13:水位センサ 14:警報装置 15:操作端末 16:カメラ 17:警報装置 18:排水機場ゲート 19:除塵機 20:主ポンプ 21:自家発電装置 22:演算装置 23:入力装置 24:状況マップ表示装置 25:監視画面表示装置 26:操作画面表示装置 27:記憶装置 31:状況マップ 32:優先度リスト 33〜35:水位変化軌跡 36〜43:領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04Q 9/00 361 H04Q 9/00 361 (72)発明者 長田 啓一郎 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 柳田 真孝 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 谷 篤史 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 貝間 義則 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂製作所内 (72)発明者 前本 勝由 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂製作所内 (72)発明者 森下 靖 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂製作所内 Fターム(参考) 5H223 AA01 AA02 AA03 BB01 BB05 CC08 DD03 DD07 EE06 FF08 5K048 BA23 DA02 EB07 FB00 GB00 HA21

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 n個(nは、2以上の整数)の設備を監
    視するプラント監視制御システムであって、 前記設備の状況を示す複数の多次元データを時系列的に
    取得して、前記設備のそれぞれに対応した複数の多次元
    データ列を生成する状況検出部と、 前記多次元データ列に基づいて、前記設備それぞれの状
    況を、所定の座標空間における複数の軌跡として表現す
    る状況マップを作成する演算部と、 前記状況マップを含む表示画面を表示する表示部とを備
    えたプラント監視制御システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のプラント監視制御シス
    テムにおいて、 前記演算部は、前記設備が操作されるべき優先度を算出
    し、 前記表示画面は、前記優先度を示す優先度表示要素を含
    むプラント監視制御システム。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のプラント監視制御シス
    テムにおいて、 前記表示部は、前記設備の操作ルールを前記状況マップ
    に重ねて表示するプラント監視制御システム。
  4. 【請求項4】 操作シーケンスに沿って行われる操作に
    応じて、複数の設備を運転する運転部と、 前記設備のそれぞれを監視する複数のカメラと前記カメ
    ラが撮影した監視画像のうちの一部を表示画像として選
    択する選択部と、 前記表示画像を表示する表示部とを備え、 前記選択部は、前記操作のうち現に行われている現操作
    に連動して前記表示画像を選択するプラント監視制御シ
    ステム。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のプラント監視制御シス
    テムにおいて、 更に、 前記監視画像に基づいて、前記設備の異常発生を検知す
    る検知部と、 前記異常発生を示す警報を出力する警報出力部とを備え
    たプラント監視制御システム。
  6. 【請求項6】 監視対象である設備の状況を取得する状
    況検出部と、 前記状況に基づいて、現時点の後の一定時間後の前記設
    備の将来状況を予測する状況予測部と、 前記将来状況に基づいて、前記設備に対して行われる操
    作の発生予測を行う操作発生予測部と、 前記発生予測に基づいて、前記操作の準備作業である予
    備操作を行う指示を出力する指示部とを備えたプラント
    監視制御システム。
  7. 【請求項7】 監視対象である設備の状況を取得する状
    況検出部と、 前記状況に基づいて、現時点の後の一定時間後の前記設
    備の将来状況を予測する状況予測部と、 前記将来状況に基づいて、前記設備に対して行われる操
    作の発生予測を行う操作発生予測部と、 前記設備のそれぞれを監視するカメラと、 前記カメラが撮影した監視画像に基づいて、前記設備の
    異常発生を検知する検知部と、 前記発生予測に基づいて、前記操作の準備作業である予
    備操作を前記設備に対して行う操作部とを備え、 前記操作部は、前記設備に異常発生が検知されないと
    き、前記予備操作を自動的に行うプラント監視制御シス
    テム。
  8. 【請求項8】 操作員の指示に応じて、設備を操作する
    操作部と、 前記操作員により、前記設備を操作するための操作行動
    が行われているか否かを判断する操作行動判断部と、 前記設備のうち前記操作行動の対象でない非操作設備に
    ついて、必要操作が行われる必要性を判断する操作必要
    判断部と、 前記必要性に応じて、前記必要操作の実行を促す必要操
    作促進動作を行う必要操作促進動作実行部とを備えたプ
    ラント監視制御システム。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のプラント監視制御シス
    テムにおいて、 前記必要操作促進動作実行部は、前記必要操作が行われ
    る必要がある旨の通知を前記操作員に行う通知部を含む
    プラント監視制御システム。
  10. 【請求項10】 請求項8に記載のプラント監視制御シ
    ステムにおいて、 前記必要操作促進動作実行部は、前記必要操作が前記操
    作員により行われないとき、自動的に前記必要操作を行
    う自動操作部を含むプラント監視制御システム。
  11. 【請求項11】 請求項8に記載のプラント監視制御シ
    ステムにおいて、 前記必要操作促進動作実行部は、 前記必要操作が行われる必要がある旨の通知を前記操作
    員に行う通知部と、 前記通知が行われた後の所定の時刻において、前記必要
    操作が前記操作員により行われないとき、自動的に前記
    必要操作を行う自動操作部とを含むプラント監視制御シ
    ステム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US10629036B2 (en) 2016-07-11 2020-04-21 Oki Electric Industry Co., Ltd. Surveillance device
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