JP2003043493A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JP2003043493A
JP2003043493A JP2001232212A JP2001232212A JP2003043493A JP 2003043493 A JP2003043493 A JP 2003043493A JP 2001232212 A JP2001232212 A JP 2001232212A JP 2001232212 A JP2001232212 A JP 2001232212A JP 2003043493 A JP2003043493 A JP 2003043493A
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Hikari Nakagawa
光 中川
Kazuhiro Monzen
和博 門前
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水分が柱状スペーサに凝着することにより発
生する上下電極間のショートや発泡現象を防止する。 【解決手段】 柱状スペーサ5を形成した後に撥水材料
8を柱状スペーサ5の表面に塗布することにより、柱状
スペーサ5に撥水効果を持たせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、柱状スペーサを利
用した液晶表示装置に係り、特に、駆動に高電圧を必要
とする液晶材料を使用した液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来の液晶表示装置の断面構造
の概略図である。従来の液晶表示装置として、一方の表
面に電極12、絶縁膜13および配向膜14をそれぞれ
設けた2枚の基板11,11を用意し、互いの電極1
2,12が向き合うように基板11,11を対向させた
状態で両基板11,11の周囲をシール材16により囲
繞し、その空間に液晶材料17を封入した構造のものが
知られている。さらに両基板11,11の間には、その
間隔(セルギャップ)を一定の距離に保つためスペーサ
が散布されている。
【0003】従来、スペーサには球状のものが使用され
てきたが、球状のスペーサにおいては基板面内の分布を
制御することができないため、スペーサが電極上に配置
され表示コントラストを低下させたり、スペーサの疎密
によりセルギャップを不均一なものとしていた。そこ
で、スペーサの位置を制御するため、フォトリソグラフ
ィー技術を利用して薄膜をパターニングすることによ
り、スペーサを形成しようとする試みがなされている。
このスペーサは、球状のスペーサに対して柱状スペーサ
15と呼ばれている。
【0004】また、液晶材料17には、ネマティック液
晶、カイラルネマティック液晶、強誘電性液晶、反強誘
電性液晶等が用いられている。ネマティック液晶を利用
したTN(ツイステッドネマティック)型やSTN(ス
ーパーツイステッドネマティック)型の液晶表示装置
は、液晶の駆動電圧を10ボルト以下、通常は数ボルト
と低くすることができる。一方、カイラルネマティック
液晶、強誘電性液晶または反強誘電性液晶等(以下、カ
イラルネマティック液晶等という)は、ネマティック液
晶に比べて液晶の駆動電圧が高く、十数ボルト〜数十ボ
ルトも必要である。カイラルネマティック液晶等は、液
晶分子が螺旋構造や層構造を形成しており、外部からの
衝撃や圧力により螺旋構造や層構造が容易に破壊され、
配向が乱れて表示品位が低下してしまう。そのため、前
述した柱状スペーサを利用して耐衝撃性を向上させてい
た。
【0005】これらの液晶表示装置を製品化する際に
は、完成した液晶表示装置の信頼性を検査するために様
々な試験が行われる。その一つに、高温、高湿度の恒温
槽に長時間、液晶表示装置を放置する耐湿試験があっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、本発明者ら
が、柱状スペーサを使用したカイラルネマティック液晶
表示装置に対して、耐湿試験を行った後に液晶表示装置
を駆動させたところ、気泡が発生する現象(以下、発泡
現象という)や基板間のショートが発生した。
【0007】そこで、本発明者らが、発泡現象はどのよ
うな原因で発生するのかを研究した結果、第一に、耐湿
試験前は発泡現象が発生しなかった液晶表示装置が、耐
湿試験後に発泡現象が観察されること、第二に、柱状ス
ペーサの周辺から発泡現象が生じていること、第三に、
TN型やSTN型の液晶表示装置において発泡現象が観
察されず、カイラルネマティック液晶を使用した液晶表
示装置において観察されることが判明した。
【0008】これらの点から、発明者らは、耐湿試験中
に恒温槽中の水分がシール材を通じて液晶に混入し、そ
の水分が柱状スペーサに凝着し、その水分が高電圧によ
る放電あるいは加熱により気泡となると推察した。
【0009】つまり、図4に示すように、シール材16
を通じて混入した水分19は、多量の不純物イオンを含
有しており、柱状スペーサ15に凝着することにより、
絶縁されていたセルギャップ間に電流を流れ易くするの
である。この電流により放電あるいは加熱が発生し、ス
ペーサ周辺の電極12、絶縁膜13および配向膜14を
破壊したり、発泡現象を発生させたりするのである。
【0010】TN型やSTN型の液晶表示装置におい
て、発泡現象が観察されなかったのは、駆動電圧が低い
ため放電に至らなかったものと考えられる。ただし、こ
れらの液晶表示装置においても、不良の要素は潜在して
いるのである。
【0011】本発明は、前述した発泡現象や基板間のシ
ョートを防止するようにした液晶表示装置を提供するこ
とを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため本発明は、2枚の基板とシール材とからなる空間に
柱状スペーサと液晶材料を有する液晶表示装置におい
て、前記柱状スペーサに撥水効果を持たせる処理を施し
たことを特徴とする。そして、このような構成を採用し
たことにより、柱状スペーサに水分が凝着することを防
止し、ひいては水分によって発生する発泡現象およびシ
ョートを回避するという作用効果を有する。
【0013】また、前記柱状スペーサは、撥水効果を有
する材料(以下、撥水材料という)を含有していること
を特徴とする。そして、このような構成を採用したこと
により、新たに工程を付加することなしに上記の作用効
果を得ることができる。
【0014】また、前記柱状スペーサの表面および柱状
スペーサが形成された基板の表面に撥水効果を有するシ
ランカップリング剤が塗布されていることを特徴とす
る。そして、このような構成により上記の作用効果を得
た場合は、柱状スペーサが形成された基板の表面に塗布
されたシランカップリング剤が、液晶材料中の液晶分子
を基板に対し垂直に配向させる作用を持つため、従来の
配向膜の作製工程を省略することもできるという効果を
有する。
【0015】また、前記液晶材料は、カイラルネマティ
ック液晶、強誘電性液晶または反強誘電性液晶であるこ
とが好ましい。これらの液晶材料を使用した液晶表示装
置は、高電圧駆動が必要であり発泡現象が生じやすいた
め、本発明の効果が顕著である。
【0016】
【発明の実施の形態】まず、第一の実施の形態を図1を
用いて説明する。図1は、液晶表示装置の断面構造の概
略図である。柱状スペーサ5が形成される一方の基板1
には、液晶を駆動するための電極2およびショートを防
止するための絶縁膜3が設けられている。他方の基板1
には、電極2、絶縁膜3および配向膜4が設けられてい
る。これら2枚の基板1,1間は、互いの電極2,2が
向き合うように対向させた状態でシール材6で囲繞され
ている。2枚の基板1,1とシール材6とからなる空間
に柱状スペーサ5と液晶材料7とを有している。更に、
柱状スペーサ5の表面および柱状スペーサ5が形成され
た一方の基板1の表面には撥水材料8が塗布されてい
る。
【0017】撥水材料8として、シランカップリング剤
または炭素数5以上のアルコール類、さらにはパーフル
オロ若しくはポリフルオロアルキル基含有化合物類が使
用できる。
【0018】シランカップリング剤としては、N−β
(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラ
ン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリエ
トキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン等が例示さ
れる。また、炭素数5以上のアルコール類としては、ヘ
キシルアルコール、オクチルアルコール等が例示され
る。
【0019】この撥水材料8により、外部からシール材
6を通じて混入した水分9が柱状スペーサ5に凝着する
ことを防止でき、凝着した水分による発泡現象およびシ
ョートを回避することができた。図1に示す液晶表示装
置は、撥水材料8としてシランカップリング剤を用いて
いるので、柱状スペーサに撥水効果を持たせることと同
時に、一方の基板1の表面に塗布されたシランカップリ
ング剤が液晶分子を基板に対し垂直に配向させる機能を
持つため、基板1の配向膜を省略できた。ただし、撥水
材料8によっては、配向膜を設ける必要がある。
【0020】図1に示す液晶表示装置は次のように作製
される。まず、液晶を駆動するための電極2,2を形成
した基板1,1を用意する。基板1,1としては、ガラ
ス基板、プラスティック基板等が使用される。電極2,
2として、画像が表示される側の基板には透明導電膜、
例えばITO(インジウム・スズ酸化物)、IZO(イ
ンジウム・亜鉛酸化物)等が設けられる。他方の基板に
おいては、透過型の表示装置を作製する場合は透明導電
膜を、反射型の表示装置を作製する場合は金属膜、例え
ばアルミニウム、クロム、チタン、タンタル等を電極と
して用いてもよい。必要があれば、電極の上にショート
防止用の絶縁膜3,3、配向膜4およびカラーフィルタ
等を形成する。
【0021】そして、一方の基板1の上に柱状スペーサ
5を形成する。有機樹脂を材料として用いる場合は、ス
ピンコート法、転写法、印刷法等により有機樹脂膜を形
成し、それをパターニングして柱状スペーサ5を形成す
る。パターニングは半導体や液晶表示装置の分野で慣用
されてきた手法を用いた。
【0022】特に、有機樹脂の中でも感光性樹脂を柱状
スペーサ5の材料に使用すれば、感光性樹脂を露光して
現像することにより、そのまま柱状スペーサのパターン
となるので、膜のエッチング工程を省略することができ
る。感光性樹脂は、ネガ型でもポジ型でもよいが、好適
にはネガ型の方が好ましい。
【0023】柱状スペーサ5のパターン形状は特に限定
されるものではなく、円形、楕円形、長方形、十字状等
その表示装置の特徴に合わせて作製可能であるが、好適
には円形である。なお、本明細書において、柱状には半
球状も含むものとする。
【0024】柱状スペーサ5の位置は、電極2,2と重
なると、スペーサによる光の散乱が生じ表示コントラス
トを下げるため、電極2,2に重ならないように設ける
ことが好ましい。また、柱状スペーサ5の高さは、表示
装置の特徴に合わせて必要なセルギャップが得られる高
さとする。一般的には、1.5〜10μmの範囲であ
る。
【0025】つぎに、柱状スペーサ5に撥水効果を持た
せる処理を施す。本実施の形態における撥水効果を持た
せる処理は、柱状スペーサ5を形成した後に、撥水材料
8を有機溶媒に溶解した溶液をスピンコート法等で柱状
スペーサ5の表面に塗布するものである。この工程で同
時に柱状スペーサが形成されている基板1の表面(より
正確には基板上に形成された被膜の表面)にも撥水材料
8が塗布される。有機溶媒には、低級アルコール、エー
テル、ベンゼン等が使用できる。溶液中の撥水材料8の
濃度は0.01〜3wt%、特に好ましくは0.5〜1
wt%とする。
【0026】撥水材料8として上記のシランカップリン
グ剤を用いた場合は、スペーサに撥水効果を持たせるこ
とと同時に、基板1の表面に塗布されたシランカップリ
ング剤が液晶分子を基板に対し垂直に配向させる機能を
持つため、一方の基板1の配向膜を省略することもでき
る。
【0027】こうして、一方の基板1上に撥水効果を持
つ柱状スペーサ5が形成される。この基板1に他方の基
板1を互いの電極2,2が向き合うように対向させた状
態でシール材6によって囲繞し、その空間に液晶材料7
を封入して液晶表示装置が完成する。
【0028】次に、柱状スペーサに撥水効果を持たせる
処理が第一の実施の形態と異なる第二の実施の形態を図
3を用いて説明する。図3は、液晶表示装置の断面構造
の概略図である。基板1,1は、一方の表面に電極2,
2、絶縁膜3,3および配向膜4,4がそれぞれ設けら
れている。これら2枚の基板1,1間は、互いの電極
2、2が向き合うように対向させた状態でシール材6で
囲繞されている。シール材6の内側に撥水材料8を含有
する柱状スペーサ5aと液晶材料7を有している。撥水
材料8は、上記の材料を使用することができ、0.01
〜3wt%、特に好ましくは0.5〜1wt%の濃度で
含有させる。
【0029】この撥水材料8により、外部からシール材
6を通じて混入した水分9が柱状スペーサ5aに凝着す
ることを防止でき、凝着した水分による発泡現象および
ショートを回避することができた。
【0030】第二の実施の形態における撥水効果を持た
せる処理は、撥水材料8を混入させた材料を用いて柱状
スペーサ5aを形成するものである。つまり、柱状スペ
ーサ5aの材料である有機樹脂中に、上記の撥水材料8
を0.01〜3wt%、特に好ましくは0.5〜1wt
%の濃度で含有させた混合材料をスピンコート法等によ
り成膜し、それをパターニングして柱状スペーサ5aを
形成すればよい。この処理を用いれば、従来の作製工程
を変えることなく本発明を実施することが可能である。
【0031】以上の説明では、撥水効果を持たせる処理
をそれぞれ単独で使用しているが、より確実に撥水効果
を持たせるために2つの処理を併用してもよい。つま
り、撥水材料を混入させた材料を用いて柱状スペーサ5
aを形成した後に、撥水材料8を有機溶媒に溶解した溶
液をスピンコート法等で柱状スペーサの表面に塗布して
もよい。
【0032】液晶材料7としてカイラルネマティック液
晶等を用いた場合、完成した液晶表示装置は高電圧で駆
動する必要があるため、凝着した水分による発泡現象お
よびショートを回避することは特に有効である。
【0033】以上、単純マトリクス型の液晶表示装置に
ついて説明したが、本発明は、液晶表示装置の駆動方式
が単純マトリクス型またはアクティブマトリクス型のい
ずれであっても、また液晶表示装置の採光方式が反射
型、透過型または半透過型のいずれであっても適用する
ことができる。
【0034】なお、本発明は、前述した実施の形態に限
定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能
である。
【0035】
【実施例】[実施例1]本実施例では、第一の実施の形
態において示す処理方法を用いて柱状スペーサに撥水効
果を持たせた液晶表示装置を作製した。図2は各工程に
おける基板の断面構造の概略図である。まず、ガラス製
の基板1にスパッタ法によりITOを成膜し、パターニ
ングして電極2を形成する。そして、酸化珪素からなる
絶縁膜3を成膜する。本実施例においては、後の工程で
使用する撥水材料が配向機能を有するため、基板1の配
向膜は省略した。こうして、図2Aに示す構造を得た。
【0036】次に、柱状スペーサを形成するため、スピ
ンコート法により日立化成社製のネガ型感光性樹脂CR
−410を膜厚5μmとなるように塗布した。その後1
00℃にて仮乾燥を行い、150mJ/cm2 の強度で
UV照射を行い感光性樹脂を露光する。そして、現像し
て230℃でアニールすることにより柱状スペーサ5を
形成した。柱状スペーサ5は直径約20μm、高さ5μ
mの円柱状であり、300μm間隔で配置した。こうし
て、図2Bに示す構造を得た。
【0037】続いて、基板1に対して、N−β(アミノ
エチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシランを撥水
材料8として、IPA(イソプロピルアルコール)中に
0.8wt%の割合で溶解させた溶液をスピンコート法
により塗布する。そして、100℃にてIPAを乾燥さ
せ、柱状スペーサ5の表面および基板1の表面(より正
確には基板上に形成された絶縁膜の表面)に撥水材料8
が塗布される。こうして、図2Cに示す構造を得た。
【0038】そして、ITOからなる電極2、絶縁膜3
および配向膜4が設けられた他方の基板1をシール材6
で貼り合わせ、液晶材料7として選択波長が570nm
のカイラルネマティック液晶を封入し、液晶表示装置を
完成させ、図2Dに示す構造を得た。
【0039】この液晶表示装置に、温度85℃、湿度8
5%の環境下に500時間放置するという条件の耐湿試
験を行った後、40Vの電圧を100ms印加したが、
発泡現象の発生もなく、試験前と表示品位の変わらない
良好な結果が得られた。
【0040】また、基板1には、配向膜が設けられてい
ないが、基板1の表面に撥水材料8としてN−β(アミ
ノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシランが塗
布されているため、液晶材料を基板1に対して垂直な方
向に配向させることができた。もし、撥水材料として、
配向機能を有していない材料若しくは配向機能を有して
いるが十分でない材料を使用した場合には、基板1に配
向膜を形成すればよい。
【0041】[実施例2]本実施例では、第二の実施の
形態において示す処理方法を用いて柱状スペーサに撥水
効果を持たせた液晶表示装置を作製した。まず、ガラス
基板にスパッタ法によりITOを成膜し、パターニング
して電極を形成する。そして、絶縁膜および配向膜を成
膜する。
【0042】次に、柱状スペーサを形成するために、ス
ピンコート法により日立化成社製のネガ型感光性樹脂C
R−410を膜厚5μmとなるように塗布した。本実施
例においては、予め、このネガ型感光性樹脂の中に撥水
材料としてN−β(アミノエチル)γ−アミノプロピル
トリメトキシシランを0.8wt%の割合で混合してお
いた。その後100℃にて仮乾燥を行い、150mJ/
cm2 の強度でUV照射を行い感光性樹脂を露光する。
そして、現像して230℃でアニールすることにより柱
状スペーサを形成した。柱状スペーサは直径約20μ
m、高さ5μmの円柱状であり、300μm間隔で配置
した。
【0043】そして、もう1枚の基板を貼り合わせ、液
晶材料として選択波長が570nmのカイラルネマティ
ック液晶を封入し、液晶表示装置を完成させた。
【0044】この液晶表示装置に、温度85℃、湿度8
5%の環境下に500時間放置するという条件の耐湿試
験を行った後、40Vの電圧を100ms印加したが、
発泡現象の発生もなく、試験前と表示品位の変わらない
良好な結果が得られた。
【0045】また、本実施例の作製工程は、実施例1に
比べ撥水材料を塗布する工程を省略することが可能であ
り、従来の液晶表示装置の作製工程と同じ工程を使用で
きる。
【0046】[比較例]上記実施例と比較するため、従
来技術を用いて実施例2と同様の構造の液晶表示装置を
作製した。つまり、柱状スペーサの材料として、撥水材
料を加えていない日立化成社製のネガ型感光性樹脂CR
−410を使用して柱状スペーサを形成した。
【0047】この液晶表示装置に、温度85℃、湿度8
5%の環境下に500時間放置するという条件の耐湿試
験を行った後、40Vの電圧を100ms印加したとこ
ろ、上下の基板間に電流が流れ、配向膜および絶縁膜が
破壊され、発泡現象が発生し、表示品位を著しく低下さ
せた。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、柱
状スペーサに水分が凝着することを防止し、発泡現象お
よびショートを回避することができ、信頼性の高い液晶
表示装置を提供できる。
【0049】また、撥水材料を含有した材料で柱状スペ
ーサを作製すれば、従来の作製工程を変えることなく本
発明を実施することが可能である。
【0050】また、柱状スペーサの表面と同時に、柱状
スペーサが形成された基板の表面に撥水効果を有するシ
ランカップリング剤を塗布することにより、基板表面に
塗布されたシランカップリング剤が液晶分子を基板に対
し垂直に配向させる配向膜の機能を持つため、従来の配
向膜の作製工程を省略することもできる。
【0051】また、カイラルネマティック液晶等を使用
した液晶表示装置は、高電圧駆動が必要であり発泡現象
が生じやすいため、本発明の効果が顕著である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を利用した液晶表示装置の断面構造の
概略図
【図2】 本発明を利用した液晶表示装置の作製工程の
断面構造の概略図
【図3】 本発明を利用した液晶表示装置の断面構造の
概略図
【図4】 従来の液晶表示装置の断面構造の概略図
【符号の説明】
1、11 基板 2、12 電極 3、13 絶縁膜 4、14 配向膜 5、5a、15 柱状スペーサ 6、16 シール材 7、17 液晶材料 8 撥水材料 9、19 水分

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2枚の基板とシール材とからなる空間に
    柱状スペーサと液晶材料を有する液晶表示装置におい
    て、前記柱状スペーサに撥水効果を持たせる処理を施し
    たことを特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記柱状スペーサ
    は、撥水効果を有する材料を含有していることを特徴と
    する液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、前記
    柱状スペーサの表面および柱状スペーサが形成された基
    板の表面に撥水効果を有するシランカップリング剤が塗
    布されていることを特徴とする液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれか1項
    において、前記液晶材料は、カイラルネマティック液
    晶、強誘電性液晶または反強誘電性液晶であることを特
    徴とする液晶表示装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017128033A (ja) * 2016-01-20 2017-07-27 王子ホールディングス株式会社 積層体及び積層体の製造方法
US9880424B2 (en) 2014-12-19 2018-01-30 Japan Display Inc. Liquid crystal display panel
JP2020011513A (ja) * 2016-01-20 2020-01-23 王子ホールディングス株式会社 積層体及び積層体の製造方法

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