JP2003040773A - イオントフォレーシス用組成物 - Google Patents

イオントフォレーシス用組成物

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JP2003040773A
JP2003040773A JP2002131052A JP2002131052A JP2003040773A JP 2003040773 A JP2003040773 A JP 2003040773A JP 2002131052 A JP2002131052 A JP 2002131052A JP 2002131052 A JP2002131052 A JP 2002131052A JP 2003040773 A JP2003040773 A JP 2003040773A
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carbon atoms
propenyl
yloxy
reaction
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Application number
JP2002131052A
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English (en)
Inventor
Junichi Okada
純一 岡田
Kazuhiro Inoue
和博 井上
Koichi Fujimoto
光一 藤本
Naoki Tanaka
直樹 田中
Ikuko Shimada
郁子 島田
Fumitoshi Asai
史敏 浅井
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】血栓又は塞栓の治療又は予防剤として有用な、
血液凝固第X因子阻害剤の経皮吸収製剤を提供するこ
と。 【解決手段】一般式(1) 【化1】 [R1:H、ハロゲン、アルキル、OH;R2:H、ハロゲ
ン、アルキル;R3:H、置換可アルキル、置換可アシ
ル、置換可アルキルスルフォニル;R4、R5:H、ハロゲ
ン、置換可アルキル、アルコキシ、カルボキシル基、ア
ルコキシカルボニル基、置換可カルバモイル基;R6
H、置換可アルキル、置換可アシル、カルバモイル、ア
ルキルスルフォニル、アリール等;R7、R8:H、アルキ
ル等;n:0、1、2]を有するベンズアミジン誘導体
又はその薬理上許容し得る塩を含有する、イオントフォ
レーシス用組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血栓又は塞栓の治
療又は予防剤として有用なベンズアミジン誘導体を含有
するイオントフォレーシス用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】競合拮抗型の活性化血液凝固第X因子阻
害剤として、特開平5-208946号(EP 540051)、WO 96/1
6940(EP 798295)又はWO 00/47553には、芳香族アミジ
ン誘導体又はアミジノナフチル誘導体が記載されてい
る。また、WO 98/31661(EP 976722)には、例えば、N
−[4−[1−アセトイミドイル−4−ピペリジルオキ
シ]フェニル]−N−[2−(3−アミジノフェノキ
シ)エチル]スルファモイル酢酸 2トリフルオロ酢酸
塩等のアミジン誘導体が記載されている。さらに、WO 0
1/30756には、例えば、N−[4−(1−アセトイミド
イルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−
[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペ
ニル]エタンスルホンアミドが記載されている。これら
血液凝固系に作用する薬剤の投与形態としては、静脈内
投与や経口投与が一般的であるが、特開平2001-55332号
公報には、イオントフォレーシス(Iontophoresis)を
利用した経皮吸収製剤が記載されている。
【0003】ここで、イオントフォレーシス(Iontopho
resis)とは、電気を用いた経皮吸収促進システムであ
り、通電により生じる陽極と陰極との間の電界中、正に
帯電した分子が陽極から陰極へ、負に帯電した分子が陰
極から陽極へ移動する力を利用して、薬物分子の皮膚バ
リヤ−透過を促進させるシステムである。しかしなが
ら、従来より知られている血液凝固第X因子阻害剤の経
皮吸収製剤は、皮膚透過性に関し、十分に満足するもの
ではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、血栓又
は塞栓の治療又は予防剤として有用な、血液凝固第X因
子阻害剤の経皮吸収製剤につき、鋭意研究を重ねた結
果、ある種の「ベンズアミジン誘導体」が、イオントフ
ォレーシス製剤とすることにより、皮膚から効率よく吸
収されることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、血栓又は塞栓
の治療又は予防剤として有用な、ベンズアミジン誘導体
を含有するイオントフォレーシス用組成物に関する。
【0006】本発明のイオントフォレーシス用組成物
は、一般式
【0007】
【化2】 [式中、R1は、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1乃至
6個のアルキル基又は水酸基を示し、R2は、水素原子、
ハロゲン原子又は炭素数1乃至6個のアルキル基を示
し、R3は、水素原子、炭素数1乃至6個のアルキル基、
炭素数1乃至6個の水酸基置換アルキル基、炭素数2乃
至7個のカルボキシアルキル基、炭素数3乃至13個の
アルコキシカルボニルアルキル基、炭素数7乃至16個
のアラルキル基、炭素数2乃至7個の脂肪族アシル基、
炭素数2乃至7個の水酸基置換脂肪族アシル基、炭素数
1乃至6個のアルキルスルホニル基、炭素数3乃至13
個のアルコキシカルボニルアルキルスルホニル基、炭素
数2乃至7個のカルボキシアルキルスルホニル基又は炭
素数3乃至8個のカルボキシアルキルカルボニル基を示
し、R4及びR5は、同一又は異なって、水素原子、ハロゲ
ン原子、炭素数1乃至6個のアルキル基、炭素数1乃至
6個のハロゲン置換アルキル基、炭素数1乃至6個のア
ルコキシ基、カルボキシル基、炭素数2乃至7個のアル
コキシカルボニル基、カルバモイル基、炭素数2乃至7
個のモノアルキルカルバモイル基又は炭素数3乃至13
個のジアルキルカルバモイル基を示し、R6は、水素原
子、炭素数1乃至6個のアルキル基、炭素数3乃至8個
の環状アルキル基、炭素数7乃至16個のアラルキル
基、ヘテロ環で置換された炭素数1乃至6個のアルキル
基、炭素数2乃至7個のカルボキシアルキル基、炭素数
3乃至13個のアルコキシカルボニルアルキル基、炭素
数2乃至7個の脂肪族アシル基、炭素数7乃至11個の
芳香族アシル基、カルバモイル基、炭素数1乃至6個の
アルキルスルホニル基、炭素数6乃至10個のアリール
基、ヘテロ環、ホルムイミドイル基、炭素数2乃至7個
の1−イミノアルキル基、炭素数2乃至7個のN−アル
キルホルムイミドイル基又は炭素数7乃至11個のイミ
ノアリールメチル基を示し、R7及びR8は、水素原子又は
炭素数1乃至6個のアルキル基を示し、あるいは、R6
R7が一緒になって、又は、R7とR8が一緒になって、炭素
数2乃至5個のアルキレン基を示し、nは、0、1又は
2を示す。]で表されるベンズアミジン誘導体又はその
薬理上許容し得る塩を含有する。
【0008】R1、R2、R4及びR5の「ハロゲン原子」とし
ては、例えば、ヨウ素原子、臭素原子、塩素原子、弗素
原子等が挙げられ、R1については、好適には、臭素原
子、塩素原子又は弗素原子であり、特に好適には、弗素
原子であり、R2については、好適には、臭素原子、弗素
原子又は塩素原子であり、特に好適には、弗素原子であ
り、R4及びR5については、弗素原子、塩素原子又は臭素
原子であり、更に好適には、弗素原子又は塩素原子であ
り、特に好適には、塩素原子である。
【0009】R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7及びR8の「炭
素数1乃至6個のアルキル基」としては、例えば、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、s−ブチル、t−ブチル、ペンチル、イソペンチ
ル、2−メチルブチル、ネオペンチル、1−エチルプロ
ピル、ヘキシル、4−メチルペンチル、3−メチルペン
チル、2−メチルペンチル、1−メチルペンチル、3,
3−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、1,1
−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、1,3−
ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチル、2−エチル
ブチル基等が挙げられ、R1については、好適には、メチ
ル基であり、R2については、好適には、メチル又はエチ
ル基であり、特に好適にはメチル基であり、R3について
は、好適には、メチル、エチル又はイソプロピル基であ
り、特に好適には、イソプロピル基であり、R4及びR5
ついては、好適には、メチル基であり、R6については、
好適には、メチル、エチル、イソプロピル又はブチル
基、特に好適には、メチル、エチル又はイソプロピル基
であり、R7については、好適には、メチル基であり、R8
については、好適には、メチル基である。
【0010】R3の「炭素数1乃至6個の水酸基置換アル
キル基」のアルキル部分は、上記「炭素数1乃至6個の
アルキル基」で挙げたものと同様のものが挙げられ、好
適には、アルキル部分は、炭素数1乃至3個のものであ
り、さらに好適には、エチル基であり、好適な「炭素数
1乃至6個の水酸基置換アルキル基」としては、2−ヒ
ドロキシエチル基である。
【0011】R3の「炭素数2乃至7個のカルボキシアル
キル基」のアルキル部分は、上記「炭素数1乃至6個の
アルキル基」で挙げたものと同様のものが挙げられ、好
適には、アルキル部分は、1乃至3個のものであり、さ
らに好適には、メチル基であり、好適な「炭素数2乃至
7個のカルボキシアルキル基」としては、カルボキシメ
チル基である。
【0012】R3の「炭素数3乃至13個のアルコキシカ
ルボニルアルキル基」のアルキル部分(アルコキシ部分
のアルキル部分も含む)は、上記「炭素数1乃至6個の
アルキル基」で挙げたものと同様のものが挙げられ、好
適には、アルキル部分は、炭素数1乃至4個のものであ
り、好適な「炭素数3乃至13個のアルコキシカルボニ
ルアルキル基」としては、メトキシカルボニルメチル
基、エトキシカルボニルメチル基、プロポキシカルボニ
ルメチル基、ブトキシカルボニルメチル基であり、更に
好適には、メトキシカルボニルメチル基、エトキシカル
ボニルメチル基、特に好適には、エトキシカルボニルメ
チル基である。
【0013】R3及びR6の「炭素数7乃至16個のアラル
キル基」としては、例えば、ベンジル、1−ナフチルメ
チル、2−ナフチルメチル、フェネチル基等が挙げら
れ、好適には、ベンジル又はフェネチル基である。
【0014】R3及びR6の「炭素数2乃至7個の脂肪族ア
シル基」としては、例えば、アセチル、プロピオニル、
ブチリル、イソブチリル、ピバロイル、バレリル、イソ
バレリル、ヘキサノイル、ヘプタノイル、オクタノイル
基等が挙げられ、好適には、アセチル基である。
【0015】R3の「炭素数2乃至7個の水酸基置換脂肪
族アシル基」は、上記「炭素数2乃至7個の脂肪族アシ
ル基」が水酸基で置換されたものであり、好適には、ヒ
ドロキシアセチル基である。
【0016】R3の「炭素数2乃至7個のカルボキシアル
キルスルホニル基」のアルキル部分は、上記「炭素数1
乃至6個のアルキル基」で挙げたものと同様のものが挙
げられ、好適には、アルキル部分は、炭素数1乃至4個
のものであり、さらに好適には、メチル基であり、好適
な「炭素数2乃至7個のカルボキシアルキルスルホニル
基」としては、カルボキシメタンスルホニル基である。
【0017】R3の「炭素数1乃至6個のアルキルスルホ
ニル基」のアルキル部分は、上記「炭素数1乃至6個の
アルキル基」で挙げたものと同様のものが挙げられ、好
適には、アルキル部分は、炭素数1乃至4個のものであ
り、さらに好適には、エチル基であり、好適な「炭素数
1乃至6個のアルキルスルホニル基」としては、エタン
スルホニル基である。
【0018】R3の「炭素数3乃至13個のアルコキシカ
ルボニルアルキルスルホニル基」のアルキル部分(アル
コキシ部分のアルキル部分も含む)は、上記「炭素数1
乃至6個のアルキル基」で挙げたものと同様のものが挙
げられ、好適には、アルキル部分は、炭素数1乃至4個
のものであり、さらに好適には、1乃至2個のものであ
り、好適な「炭素数3乃至13個のアルコキシカルボニ
ルアルキルスルホニル基」としては、エトキシカルボニ
ルメタンスルホニル基である。
【0019】R3の「炭素数3乃至8個のカルボキシアル
キルカルボニル基」のアルキル部分は、上記「炭素数1
乃至6個のアルキル基」で挙げたものと同様のものが挙
げられ、好適には、アルキル部分は、炭素数1乃至4個
のものであり、さらに好適には、炭素数1のものであ
り、好適な「炭素数3乃至8個のカルボキシアルキルカ
ルボニル基」としては、カルボキシアセチル基である。
【0020】R4及びR5の「炭素数1乃至6個のハロゲン
置換アルキル基」のアルキル部分は、上記「炭素数1乃
至6個のアルキル基」で挙げたものと同様のものが挙げ
られ、好適には、アルキル部分は、炭素数1乃至2個の
ものであり、好適な「炭素数1乃至6個のハロゲン置換
アルキル基」としては、トリフルオロメチル基である。
【0021】R4及びR5の「炭素数1乃至6個のアルコキ
シ基」のアルキル部分は、上記「炭素数1乃至6個のア
ルキル基」で挙げたものと同様のものが挙げられ、好適
には、アルキル部分は、炭素数1乃至4個のものであ
り、さらに好適には、炭素数1個のものであり、好適な
「炭素数1乃至6個のアルコキシ基」としては、メトキ
シ基である。
【0022】R4及びR5の「炭素数2乃至7個のアルコキ
シカルボニル基」のアルキル部分は、上記「炭素数1乃
至6個のアルキル基」で挙げたものと同様のものが挙げ
られ、好適には、アルキル部分は、炭素数1乃至2個の
ものであり、好適な「炭素数2乃至7個のアルコキシカ
ルボニル基」としては、エトキシカルボニル基である。
【0023】R4及びR5の「炭素数2乃至7個のモノアル
キルカルバモイル基」のアルキル部分は、上記「炭素数
1乃至6個のアルキル基」で挙げたものと同様のものが
挙げられ、好適には、アルキル部分は、炭素数1乃至2
個のものであり、好適な「炭素数2乃至7個のモノアル
キルカルバモイル基」としては、N―メチルカルバモイ
ル基である。
【0024】R4及びR5の「炭素数3乃至13個のジアル
キルカルバモイル基」のアルキル部分は、上記「炭素数
1乃至6個のアルキル基」で挙げたものと同様のものが
挙げられ、好適には、アルキル部分は、炭素数1乃至2
個のものであり、好適な「炭素数3乃至13個のジアル
キルカルバモイル基」としては、N,N−ジメチルカル
バモイル基である。
【0025】R6の「炭素数3乃至8個の環状アルキル
基」としては、例えば、シクロプロピル、シクロブチ
ル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチ
ル、シクロオクチル基等が挙げられ、好適には、シクロ
ペンチル基である。
【0026】R6の「ヘテロ環で置換された炭素数1乃至
6個のアルキル基」のアルキル部分は、上記「炭素数1
乃至6個のアルキル基」で挙げたものと同様のものが挙
げられ、好適には、アルキル部分は、炭素数1乃至2個
のものであり、ヘテロ環部分は、硫黄原子、酸素原子又
は/及び窒素原子を1乃至3個含む5乃至7員複素環基
であり、例えば、フリル、チエニル、ピロリル、アゼピ
ニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソ
キサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、1,2,3
−オキサジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、チ
アジアゾリル、ピラニル、 ピリジル、ピリダジニル、ピ
リミジニル、ピラジニルのような芳香族複素環基及びモ
ルホリニル、チオモルホリニル、ピロリジニル、ピロリ
ニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、ピラゾリジ
ニル、ピラゾリニル、ピペリジル、ピペラジニルのよう
なこれらの基に対応する、部分若しくは完全還元型の基
を挙げることができ、好適には、窒素原子を少なくとも
1個含み、酸素原子又は硫黄原子を含んでいてもよい5
乃至7員複素環基を示し、例えば、ピロリル、アゼピニ
ル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソキ
サゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、1,2,3−
オキサジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、チア
ジアゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、
ピラジニルのような芳香族複素環基及びモルホリニル、
チオモルホリニル、ピロリジニル、ピロリニル、イミダ
ゾリジニル、イミダゾリニル、ピラゾリジニル、ピラゾ
リニル、ピペリジル、ピペラジニルのようなこれらの基
に対応する、部分若しくは完全還元型の基(例えば、
4,5−ジヒドロ−3H−ピロール−2−イル、2,
3,4,5−テトラヒドロピリジン−6−イル、4,5
−ジヒドロオキサゾール−2−イル、5,6−ジヒドロ
−2H−[1,4]チアジン−3−イル)を挙げられ、
また、上記「5乃至7員複素環基」は、他の環式基と縮
環していてもよく、例えば、イソベンゾフラニル、クロ
メニル、キサンテニル、フェノキサチイニル、インドリ
ジニル、イソインドリル、インドリル、インダゾリル、
プリニル、キノリジニル、イソキノリル、キノリル、フ
タラジニル、ナフチリジニル、キノキサリニル、キナゾ
リニル、カルバゾリル、カルボリニル、アクリジニル、
イソインドリニルのような基等が挙げられ、好適には、
ピリジル基であり、好適な「ヘテロ環で置換された炭素
数1乃至6個のアルキル基」としては、2−ピリジルメ
チル、3−ピリジルメチル又は4−ピリジルメチル基又
は2−(2−ピリジル)エチル、2−(3−ピリジル)
エチル又は2−(4−ピリジル)エチル基である。
【0027】R6の「炭素数2乃至7個のカルボキシアル
キル基」のアルキル部分は、上記「炭素数1乃至6個の
アルキル基」で挙げたものと同様のものが挙げられ、好
適には、アルキル部分は、炭素数1乃至2個のものであ
り、好適な「炭素数2乃至7個のカルボキシアルキル
基」としては、カルボキシメチル基である。
【0028】R6の「炭素数3乃至13個のアルコキシカ
ルボニルアルキル基」のアルキル部分は、上記「炭素数
1乃至6個のアルキル基」で挙げたものと同様のものが
挙げられ、好適には、アルキル部分は、炭素数1乃至2
個のものであり、好適な「炭素数3乃至13個のアルコ
キシカルボニルアルキル基」としては、メトキシカルボ
ニルメチル基である。
【0029】R6の「炭素数7乃至11個の芳香族アシル
基」としては、例えば、ベンゾイル、1−ナフチルカル
ボニル、2−ナフチルカルボニル基等が挙げられ、好適
には、ベンゾイル基である。
【0030】R6の「炭素数1乃至6個のアルキルスルホ
ニル基」のアルキル部分は、上記「炭素数1乃至6個の
アルキル基」で挙げたものと同様のものが挙げられ、好
適には、アルキル部分は、炭素数1乃至2個のものであ
り、好適な「炭素数1乃至6個のアルキルスルホニル
基」としては、メタンスルホニル基である。
【0031】R6の「炭素数6乃至10個のアリール基」
としては、例えば、フェニル、1−ナフチル、2−ナフ
チル、フェナンスリル基等が挙げられ、好適には、フェ
ニル基である。
【0032】R6の「ヘテロ環」としては、前述の「ヘテ
ロ環で置換された炭素数1乃至6個のアルキル基」で挙
げたものと同様のものが挙げられ、好適には、下記式の
もの、すなわち、4,5−ジヒドロ−3H−ピロール−
2−イル(A)、2,3,4,5−テトラヒドロピリジ
ン−6−イル(B)、4,5−ジヒドロオキサゾール−
2−イル(C)、5,6−ジヒドロ−2H−[1,4]
チアジン−3−イル(D)又は4−ピリジル基である。
【0033】
【化3】 R6の「炭素数2乃至7個の1−イミノアルキル基」のア
ルキル部分は、上記「炭素数1乃至6個のアルキル基」
で挙げたものと同様のものが挙げられ、好適には、アル
キル部分は、炭素数2又は3個のものであり、好適な
「炭素数2乃至7個の1−イミノアルキル基」として
は、1−イミノエチル基(以下、アセトイミドイル基と
表記する。)又は1−イミノプロピル基であり、特に好
適には、アセトイミドイル基である。
【0034】R6の「炭素数2乃至7個のN−アルキルホ
ルムイミドイル基」のアルキル部分は、上記「炭素数1
乃至6個のアルキル基」で挙げたものと同様のものが挙
げられ、好適には、アルキル部分は、炭素数1乃至2個
のものであり、好適な「炭素数2乃至7個のN−アルキ
ルホルムイミドイル基」としては、N−エチルホルムイ
ミドイル基である。
【0035】R6の「炭素数7乃至11個のイミノアリー
ルメチル基」としては、例えば、イミノフェニルメチ
ル、イミノナフチルメチル基等が挙げられ、好適には、
イミノフェニルメチル基である。
【0036】R6とR7が一緒になって、又は、R7とR8が一
緒になって、形成される「炭素数2乃至5個のアルキレ
ン基」としては、例えば、エチレン、トリメチレン、テ
トラメチレン、ペンタメチレン基等であり、好適には、
エチレン又はトリメチレン基である。
【0037】nは、好適には、1である。
【0038】本発明のイオントフォレーシス用組成物に
含有される、一般式(1)を有するベンズアミジン誘導
体は、常法に従って酸と処理することにより、それぞれ
相当する「薬理上許容し得る塩」にすることができる。
例えば、化合物(1)を溶媒中(例えばエーテル類、エ
ステル類又はアルコール類であり得、好適にはエーテル
類又はアルコール類)、相当する酸と室温で1分間乃至
30分間処理し、析出した結晶をろ取するか又は減圧下
で溶媒を留去することにより得ることができる。そのよ
うな塩としては、炭酸塩;弗化水素酸塩、塩酸塩、臭化
水素酸塩、沃化水素酸塩、硝酸塩、過塩素酸塩、硫酸塩
又は燐酸塩等の鉱酸塩;メタンスルホン酸塩、トリフル
オロメタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼ
ンスルホン酸塩又はp−トルエンスルホン酸塩のような
スルホン酸塩;酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、プロピオ
ン酸塩、酪酸塩、フマール酸塩、コハク酸塩、クエン酸
塩、酒石酸塩、蓚酸塩又はマレイン酸塩又は安息香酸塩
等のカルボン酸塩;又はグルタミン酸塩若しくはアスパ
ラギン酸塩のようなアミノ酸塩を挙げることができる。
【0039】本発明のイオントフォレーシス用組成物に
含有される、一般式(1)を有するベンズアミジン誘導
体はR3、R4、R5又はR6がカルボキシル基を含む場合等、
常法に従って塩基と処理することにより、それぞれ相当
する「薬理上許容し得る塩」にすることができる。例え
ば、化合物(1)を溶媒中(例えばエーテル類、エステ
ル類又はアルコール類であり得、好適にはアルコール
類)、相当する塩基と室温で1分間乃至30分間処理
し、析出した結晶をろ取するか又は減圧下で溶媒を留去
することにより得ることができる。そのような塩として
は、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩の
ようなアルカリ金属塩、カルシウム塩、マグネシウム塩
のようなアルカリ土類金属塩、アルミニウム塩、鉄塩、
亜鉛塩、銅塩、ニッケル塩、コバルト塩等の金属塩;ア
ンモニウム塩;t−オクチルアミン塩、ジベンジルアミ
ン塩、モルホリン塩、グルコサミン塩、フェニルグリシ
ンアルキルエステル塩、エチレンジアミン塩、N−メチ
ルグルカミン塩、グアニジン塩、ジエチルアミン塩、ト
リエチルアミン塩、ジシクロヘキシルアミン塩、N,
N’−ジベンジルエチレンジアミン塩、クロロプロカイ
ン塩、プロカイン塩、ジエタノールアミン塩、N−ベン
ジルフェネチルアミン塩、ピペラジン塩、テトラメチル
アンモニウム塩、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメ
タン塩のような有機アミン塩であり得、好適にはアルカ
リ金属塩(特にナトリウム塩又はカリウム塩)である。
【0040】本発明のイオントフォレーシス用組成物に
含有される、一般式(1)を有するベンズアミジン誘導
体又はその薬理上許容し得る塩は、分子内に不斉炭素原
子を有する場合、R配位、S配位である立体異性体が存
在するが、その各々、或はそれらの任意の割合の化合物
のいずれも本発明に包含される。そのような立体異性体
は、例えば、光学分割された原料化合物を用いて化合物
(1)を合成するか又は合成した化合物(1)を所望に
より通常の光学分割又は分離法を用いて光学分割するこ
とができる。
【0041】本発明のイオントフォレーシス用組成物に
含有される、一般式(1)を有するベンズアミジン誘導
体又はその薬理上許容し得る塩は、大気中に放置した
り、又は再結晶することにより、水分を吸収し、吸着水
がついたり、水和物になる場合が有り、そのような水を
含む化合物及び塩も、本発明のイオントフォレーシス用
組成物の有効成分に包含される。
【0042】本発明の一般式(1)を有するベンズアミ
ジン誘導体又はその薬理上許容し得る塩を含有するイオ
ントフォレーシス用組成物に於いて、好適には、 (1) R1が、水素原子又は水酸基である、イオントフ
ォレーシス用組成物、
【0043】(2) R1が、水素原子である、イオント
フォレーシス用組成物、
【0044】(3) R2が、水素原子、臭素原子、弗素
原子、塩素原子、メチル基又はエチル基である、イオン
トフォレーシス用組成物、
【0045】(4) R2が、水素原子、弗素原子又はメ
チル基である、イオントフォレーシス用組成物、
【0046】(5) R2が、水素原子である、イオント
フォレーシス用組成物、
【0047】(6) R2が、弗素原子又はメチル基であ
る、イオントフォレーシス用組成物、
【0048】(7) R2が、弗素原子である、イオント
フォレーシス用組成物、
【0049】(8) R3が、炭素数3乃至13個のアル
コキシカルボニルアルキルスルホニル基又は炭素数2乃
至7個のカルボキシアルキルスルホニル基である、イオ
ントフォレーシス用組成物、
【0050】(9) R3が、エトキシカルボニルメタン
スルホニル基又はカルボキシメタンスルホニル基であ
る、イオントフォレーシス用組成物、
【0051】(10) R4及びR5が、同一又は異なっ
て、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1乃至6個のアル
キル基、炭素数1乃至6個のハロゲン置換アルキル基又
はカルバモイル基である、イオントフォレーシス用組成
物、
【0052】(11) R4及びR5が、同一又は異なっ
て、水素原子、塩素原子、メチル基、トリフルオロメチ
ル基又はカルバモイル基である、イオントフォレーシス
用組成物、
【0053】(12) R4が、水素原子であり、R5が、
水素原子、塩素原子、メチル基、トリフルオロメチル基
又はカルバモイル基である、イオントフォレーシス用組
成物、
【0054】(13) R4が、水素原子であり、R5が、
水素原子又はカルバモイル基である、イオントフォレー
シス用組成物、
【0055】(14) R6が、炭素数1乃至6個のアル
キル基、炭素数3乃至8個の環状アルキル基、炭素数7
乃至16個のアラルキル基、ヘテロ環で置換された炭素
数1乃至6個のアルキル基、炭素数6乃至10個のアリ
ール基、ヘテロ環、ホルムイミドイル基、炭素数2乃至
7個の1−イミノアルキル基、炭素数7乃至11個のイ
ミノアリールメチル基又は炭素数2乃至7個のN−アル
キルホルムイミドイル基である、イオントフォレーシス
用組成物、
【0056】(15) R6が、メチル、エチル又はイソ
プロピル基、シクロペンチル基、ベンジル又はフェネチ
ル基、2−ピリジルメチル、3−ピリジルメチル、4−
ピリジルメチル、2−(2−ピリジル)エチル、2−
(3−ピリジル)エチル又は2−(4−ピリジル)エチ
ル基、フェニル基、4,5−ジヒドロ−3H−ピロール
−2−イル、2,3,4,5−テトラヒドロピリジン−
6−イル、4,5−ジヒドロオキサゾール−2−イル、
5,6−ジヒドロ−2H−[1,4]チアジン−3−イ
ル又は4−ピリジル基、ホルムイミドイル基、アセトイ
ミドイル基、1−イミノプロピル基、イミノフェニルメ
チル基又はN−エチルホルムイミドイル基である、イオ
ントフォレーシス用組成物、
【0057】(16) R6が、4,5−ジヒドロ−3H
−ピロール−2−イル又はアセトイミドイル基である、
イオントフォレーシス用組成物、
【0058】(17) R6が、アセトイミドイル基であ
る、イオントフォレーシス用組成物、
【0059】(18) R7及びR8が、同一又は異なっ
て、水素原子又は炭素数1乃至6個のアルキル基であ
る、イオントフォレーシス用組成物、
【0060】(19) R7及びR8が、同一又は異なっ
て、水素原子又はメチル基である、イオントフォレーシ
ス用組成物、
【0061】(20) R7及びR8が、水素原子である、
イオントフォレーシス用組成物、
【0062】(21) R6とR7が一緒になって、又は、
R7とR8が一緒になって、炭素数2乃至5個のアルキレン
基である、イオントフォレーシス用組成物、
【0063】(22) R6とR7が一緒になって、又は、
R7とR8が一緒になって、エチレン又はトリメチレン基で
ある、イオントフォレーシス用組成物、及び
【0064】(23) nが、1である、イオントフォ
レーシス用組成物を挙げることができ、R1に関しては、
(1)から(2)の順で好適な順位が上がり、R2に関し
ては、(3)から(7)の順で好適な順位が上がり、R3
に関しては、(8)から(9)の順で好適な順位が上が
り、R4及びR5に関しては、(10)から(13)の順で
好適な順位が上がり、R6に関しては、(14)から(1
7)の順で好適な順位が上がり、R7及びR8に関しては、
(18)から(20)の順で好適な順位が上がり、R6
R7又はR7とR8が、一緒になって、アルキレン基を示すも
のは、(21)から(22)の順で好適な順位が上が
る。
【0065】また、本発明の一般式(1)を有するベン
ズアミジン誘導体又はその薬理上許容し得る塩を含有す
るイオントフォレーシス用組成物としては、(1)−
(2)、(3)−(7)、(8)−(9)、(10)−
(13)、(14)−(17)、(18)−(20)、
(21)−(22)からなる群より2乃至5を選択し、
それらを任意に組み合わせたものを挙げることもでき、
その組み合わせに於ける好適なものとしては、例えば、 (24) R1が、水素原子又は水酸基であり、R2が、水
素原子、臭素原子、弗素原子、塩素原子、メチル基又は
エチル基であり、R3が、炭素数3乃至13個のアルコキ
シカルボニルアルキルスルホニル基又は炭素数2乃至7
個のカルボキシアルキルスルホニル基であり、R4及びR5
が、同一又は異なって、水素原子、ハロゲン原子、炭素
数1乃至6個のアルキル基、炭素数1乃至6個のハロゲ
ン置換アルキル基又はカルバモイル基であり、R6が、炭
素数1乃至6個のアルキル基、炭素数3乃至8個の環状
アルキル基、炭素数7乃至16個のアラルキル基、ヘテ
ロ環で置換された炭素数1乃至6個のアルキル基、炭素
数6乃至10個のアリール基、ヘテロ環、ホルムイミド
イル基、炭素数2乃至7個の1−イミノアルキル基、炭
素数7乃至11個のイミノアリールメチル基又は炭素数
2乃至7個のN−アルキルホルムイミドイル基であり、
R7及びR8が、同一又は異なって、水素原子又は炭素数1
乃至6個のアルキル基である、イオントフォレーシス用
組成物、
【0066】(25) R1が、水素原子又は水酸基であ
り、R2が、水素原子、弗素原子又はメチル基であり、R3
が、エトキシカルボニルメタンスルホニル基又はカルボ
キシメタンスルホニル基であり、R4及びR5が、同一又は
異なって、水素原子、塩素原子、メチル基、トリフルオ
ロメチル基又はカルバモイル基であり、R6が、メチル、
エチル又はイソプロピル基、シクロペンチル基、ベンジ
ル又はフェネチル基、2−ピリジルメチル、3−ピリジ
ルメチル、4−ピリジルメチル、2−(2−ピリジル)
エチル、2−(3−ピリジル)エチル又は2−(4−ピ
リジル)エチル基、フェニル基、4,5−ジヒドロ−3
H−ピロール−2−イル、2,3,4,5−テトラヒド
ロピリジン−6−イル、4,5−ジヒドロオキサゾール
−2−イル、5,6−ジヒドロ−2H−[1,4]チア
ジン−3−イル又は4−ピリジル基、ホルムイミドイル
基、アセトイミドイル基、1−イミノプロピル基、イミ
ノフェニルメチル基又はN−エチルホルムイミドイル基
であり、R7及びR8が、同一又は異なって、水素原子又は
メチル基である、イオントフォレーシス用組成物、
【0067】(26) R1が、水素原子であり、R2が、
水素原子、弗素原子又はメチル基であり、R3が、エトキ
シカルボニルメタンスルホニル基又はカルボキシメタン
スルホニル基であり、R4が、水素原子であり、R5が、水
素原子、塩素原子、メチル基、トリフルオロメチル基又
はカルバモイル基であり、R6が、4,5−ジヒドロ−3
H−ピロール−2−イル又はアセトイミドイル基であ
り、R7及びR8が、水素原子である、イオントフォレーシ
ス用組成物、
【0068】(27) R1が、水素原子であり、R2が、
弗素原子又はメチル基であり、R3が、エトキシカルボニ
ルメタンスルホニル基又はカルボキシメタンスルホニル
基であり、R4が、水素原子であり、R5が、水素原子又は
カルバモイル基であり、R6が、アセトイミドイル基であ
り、R7及びR8が、水素原子である、イオントフォレーシ
ス用組成物を挙げることができ、(24)から(27)
の順で、好適な順位が上がる。
【0069】本発明の一般式(1)を有するベンズアミ
ジン誘導体又はその薬理上許容し得る塩を含有するイオ
ントフォレーシス用組成物に於いて、特に好適なものと
しては、N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−
(E)−プロペニル]−N−[3−クロロ−4−[1−
(4−ピリジル)ピペリジン−4−イルオキシ]フェニ
ル]スルファモイル酢酸エチル、N−[3−(3−アミ
ジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3
−クロロ−4−(1−ホルムイミドイルピペリジン−4
−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル、
N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[3−クロロ−4−[1−(1−イミ
ノプロピル)ピペリジン−4−イルオキシ]フェニル]
スルファモイル酢酸エチル、N−[3−(3−アミジノ
フェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−ク
ロロ−4−[1−(4,5−ジヒドロ−3H−ピロール
−2−イル)ピペリジン−4−イルオキシ]フェニル]
スルファモイル酢酸エチル、N−[3−(3−アミジノ
フェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[4−
[1−(4,5−ジヒドロ−3H−ピロール−2−イ
ル)ピペリジン−4−イルオキシ]−3−メチルフェニ
ル]スルファモイル酢酸エチル、N−[3−(3−アミ
ジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[4
−[1−(4,5−ジヒドロ−3H−ピロール−2−イ
ル)ピペリジン−4−イルオキシ]−3−トリフルオロ
メチルフェニル]スルファモイル酢酸エチル、N−[3
−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニ
ル]−N−[3−クロロ−4−(1−イソプロピルピペ
リジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢
酸、N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)
−プロペニル]−N−[3−クロロ−4−[1−(4−
ピリジル)ピペリジン−4−イルオキシ]フェニル]ス
ルファモイル酢酸、N−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−クロロ−
4−(1−シクロペンチルピペリジン−4−イルオキ
シ)フェニル]スルファモイル酢酸、N−[3−(3−
アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−
[3−クロロ−4−(インドリジン−7−イルオキシ)
フェニル]スルファモイル酢酸、N−[3−(3−アミ
ジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3
−クロロ−4−(1−ホルムイミドイルピペリジン−4
−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸、N−
[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペ
ニル]−N−[3−クロロ−4−[1−(1−イミノプ
ロピル)ピペリジン−4−イルオキシ]フェニル]スル
ファモイル酢酸、N−[3−(3−アミジノフェニル)
−2−(E)−プロペニル]−N−[3−クロロ−4−
[1−(4,5−ジヒドロ−3H−ピロール−2−イ
ル)ピペリジン−4−イルオキシ]フェニル]スルファ
モイル酢酸、N−[3−(3−アミジノフェニル)−2
−(E)−プロペニル]−N−[4−[1−(4,5−
ジヒドロ−3H−ピロール−2−イル)ピペリジン−4
−イルオキシ]−3−メチルフェニル]スルファモイル
酢酸、N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−
(E)−プロペニル]−N−[4−[1−(4,5−ジ
ヒドロ−3H−ピロール−2−イル)ピペリジン−4−
イルオキシ]フェニル]スルファモイル酢酸、N−[3
−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニ
ル]−N−[4−(1−メチルピペリジン−4−イルオ
キシ)−3−トリフルオロメチルフェニル]スルファモ
イル酢酸、N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−
(E)−プロペニル]−N−[4−[1−(4,5−ジ
ヒドロ−3H−ピロール−2−イル)ピペリジン−4−
イルオキシ]−3−トリフルオロメチルフェニル]スル
ファモイル酢酸、N−[3−(3−アミジノフェニル)
−2−(E)−プロペニル]−N−[3−カルバモイル
−4−[1−(4,5−ジヒドロ−3H−ピロール−2
−イル)ピペリジン−4−イルオキシ]フェニル]スル
ファモイル酢酸、N−[3−(3−アミジノフェニル)
−2−(E)−プロペニル]−N−[3−クロロ−4−
[1−(4,5−ジヒドロオキサゾール−2−イル)ピ
ペリジン−4−イルオキシ]フェニル]スルファモイル
酢酸、N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−
(E)−プロペニル]−N−[4−[1−(4,5−ジ
ヒドロオキサゾール−2−イル)ピペリジン−4−イル
オキシ]フェニル]スルファモイル酢酸、N−[3−
(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]
−N−[3−クロロ−4−[1−(N−エチルホルムイ
ミドイル)ピペリジン−4−イルオキシ]フェニル]ス
ルファモイル酢酸、N−[4−(1−アセトイミドイル
ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−
(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]
スルファモイル酢酸エチル、N−[4−(1−アセトイ
ミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−クロロフ
ェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−
(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル、N−
[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオ
キシ)−3−メチルフェニル]−N−[3−(3−アミ
ジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモ
イル酢酸エチル、N−[4−(1−アセトイミドイルピ
ペリジン−4−イルオキシ)−3−カルバモイルフェニ
ル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−
(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル、N−
[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオ
キシ)フェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸、
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3−フルオロフェニル]−N−[3−(3
−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スル
ファモイル酢酸、N−[4−(1−アセトイミドイルピ
ペリジン−4−イルオキシ)−3−クロロフェニル]−
N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]スルファモイル酢酸、N−[4−(1−アセ
トイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−メチ
ルフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−
2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸、N−
[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオ
キシ)−3−トリフルオロメチルフェニル]−N−[3
−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニ
ル]スルファモイル酢酸、N−[4−(1−アセトイミ
ドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルバモイ
ルフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−
2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸、N−
[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオ
キシ)−3,5−ジクロロフェニル]−N−[3−(3
−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スル
ファモイル酢酸エチル、N−[4−(1−アセトイミド
イルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジクロロ
フェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2
−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸、N−[4
−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキ
シ)フェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)
−2−フルオロ−2−(Z)−プロペニル]スルファモ
イル酢酸、N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジ
ン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−ア
ミジノフェニル)−2−メチル−2−(E)−プロペニ
ル]スルファモイル酢酸、又はN−[4−(1−アセト
イミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルバ
モイルフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−フルオロ−2−(Z)−プロペニル]スルフ
ァモイル酢酸、或いはそれらの薬理上許容し得る塩(特
に塩酸塩)を含有するイオントフォレーシス用組成物を
挙げることができ、最も好適には、N−[4−(1−ア
セトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニ
ル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−
(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸、N−[4−
(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)
−3−クロロフェニル]−N−[3−(3−アミジノフ
ェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢
酸、N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4
−イルオキシ)−3−メチルフェニル]−N−[3−
(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]
スルファモイル酢酸、N−[4−(1−アセトイミドイ
ルピペリジン−4−イルオキシ)−3−トリフルオロメ
チルフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)
−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸、N−
[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオ
キシ)−3−カルバモイルフェニル]−N−[3−(3
−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スル
ファモイル酢酸、N−[4−(1−アセトイミドイルピ
ペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−
(3−アミジノフェニル)−2−フルオロ−2−(Z)
−プロペニル]スルファモイル酢酸、N−[4−(1−
アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニ
ル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−メチ
ル−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸、又
はN−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−
イルオキシ)−3−カルバモイルフェニル]−N−[3
−(3−アミジノフェニル)−2−フルオロ−2−
(Z)−プロペニル]スルファモイル酢酸、或いはそれ
らの薬理上許容し得る塩(特に塩酸塩)を含有するイオ
ントフォレーシス用組成物を挙げることができる。
【0070】
【発明の実施の形態】本発明のイオントフォレーシス用
組成物に含有されるベンズアミジン誘導体又はその薬理
上許容し得る塩は、WO 01/30756及び/又は特願2002-10
2486号(特願2001-107615号)に記載された方法により
製造することができ、例えば、以下の方法により製造す
ることができる。
【0071】
【化4】
【0072】
【化5】
【0073】
【化6】
【0074】
【化7】
【0075】上記工程表中、R1、R2、R3、R4、R5、R6
R7、R8及びnは、前述と同意義を示し、R1a、R3a、R4a、
R5a及びR6aは、それぞれ、R1又はR1上の置換基が保護さ
れたR1、R3又はR3上の置換基が保護されたR3、R4又はR4
上の置換基が保護されたR4、R5又はR5上の置換基が保護
されたR5、並びに、R6又はR6上の置換基が保護されたR6
を示し、R6bは、R6a又はアミノ基の保護基を示し、Pro
は、水酸基の保護基を示し、Xは、ハロゲン原子又は水
酸基を示す。
【0076】A法は、本発明の化合物(1)を製造する
方法である。
【0077】(第1工程)本工程は、一般式(4)を有
する化合物を製造する工程であり、一般式(2)を有す
る化合物を、不活性溶媒中、ホスフィン類及びアゾ化合
物存在下、一般式(3)を有する化合物と縮合させるこ
とにより達成される。
【0078】使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発
物質をある程度溶解するものであれば特に限定はない
が、例えばヘキサン、ヘプタン、リグロイン又は石油エ
ーテルのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン
又はキシレンのような芳香族炭化水素類;ジクロロメタ
ン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、クロ
ロベンゼン又はジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭
化水素類;或はジエチルエーテル、ジイソプロピルエー
テル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエ
タン又はジエチレングリコールジメチルエーテルのよう
なエーテル類であり得、好適には、ハロゲン化炭化水素
類(ジクロロメタン)或いはエーテル類(特にジエチル
エーテル又はテトラヒドロフラン)である。使用される
ホスフィン類は、例えば、トリメチルホスフィン、トリ
エチルホスフィン、トリプロピルホスフィン、トリブチ
ルホスフィン、トリペンチルホスフィン又はトリヘキシ
ルホスフィン等のトリC1−C6アルキルホスフィン;ト
リフェニルホスフィン、トリインデニルホスフィン又は
トリナフチルホスフィン等のトリC6−C10アリールホ
スフィン;或はトリルジフェニルホスフィン、トリトリ
ルホスフィン、トリメシチルホスフィン、トリブチルフ
ェニルホスフィン又はトリ−6−エチル−2−ナフチル
ホスフィン等の、C1−C4アルキルを置換基として有し
てもよいトリC6−C10アリールホスフィンであり得、
好適にはトリC1−C6アルキルホスフィン類(特にトリ
メチルホスフィン、トリエチルホスフィン、トリプロピ
ルホスフィン又はトリブチルホスフィン、)又はトリC
6−C10アリールホスフィン(特にトリフェニルホスフ
ィン、トリインデニルホスフィン又はトリナフチルホス
フィン)であり、更に好適には、トリブチルホスフィン
又はトリフェニルホスフィンである。使用されるアゾ化
合物は、例えば、アゾジカルボニルジピペリジン或いは
アゾジカルボン酸ジメチル、アゾジカルボン酸ジエチ
ル、アゾジカルボン酸ジプロピル又はアゾジカルボン酸
ジブチルのようなアゾジカルボン酸ジ−C1−C4アルキ
ルであり得、好適には、アゾジカルボニルジピペリジ
ン、アゾジカルボン酸ジメチル又はアゾジカルボン酸ジ
エチルである。反応温度は原料化合物、試薬等によって
変化するが、通常−50℃乃至100℃であり、好適に
は0℃乃至60℃である。反応時間は原料化合物、試
薬、反応温度によって変化するが、通常5分乃至24時
間であり、好適には10分乃至6時間である。反応終了
後、本工程の目的化合物は、常法に従って反応混合物か
ら採取される。例えば、反応終了後、不溶物が存在する
場合にはそれをろ去し、溶媒を留去することにより、或
いは、反応終了後、溶媒を留去し、得られる残渣に水を
注ぎ、水と混和しない溶媒(例えばベンゼン、エーテ
ル、酢酸エチル等)を加え抽出した後、抽出液を水洗
し、有機層を無水硫酸マグネシウム等で乾燥させた後、
溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。得
られる目的化合物は必要ならば、常法、例えば再結晶、
再沈澱又はクロマトグラフィー等によって更に精製でき
る。
【0079】(第2工程)本工程は、一般式(1)を有
する化合物を製造する工程であり、(a) シアノ基を
アミジノ基へと変換させる反応、所望により、(b)
保護されたアミノ基の保護基を除去する反応、(c)
アミノ基に所望の置換基を導入する反応、(d) エス
テルの加水分解反応、(e) 保護された水酸基の保護
基を除去する反応を、適宜順序を変えて、組み合わせる
ことにより達成される。
【0080】必須の反応(a)である「シアノ基をアミ
ジノ基へと変換させる反応」は、一般にこの分野の技術
に於て周知の方法に従い、(1) 原料化合物を、不活
性溶媒中又は溶媒不存在下(好適には不活性溶媒中)、
酸存在下、アルコール類と反応させ、中間体として生じ
るイミノエーテル化合物をアンモノリシスさせるか、又
は、(2) 原料化合物を、不活性溶媒中、塩基存在下
又は不存在下、ヒドロキシルアミンと反応させ、中間体
として生じるアミドオキシム化合物を加水素分解するこ
とにより達成される。
【0081】反応(a)(1)は2段階からなる反応で
ある。先ず、第1段階は、酸の存在下、ニトリル基をア
ルコールと反応させ、イミノエーテル化合物を得る反応
である。使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質
をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例
えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、リグロイ
ン又は石油エーテルのような脂肪族炭化水素類;ベンゼ
ン、トルエン又はキシレンのような芳香族炭化水素類;
ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−
ジクロロエタン、クロロベンゼン又はジクロロベンゼン
のようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジ
イソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、ジメトキシエタン又はジエチレングリコールジメチ
ルエーテルのようなエーテル類;アセトン又はメチルエ
チルケトンのようなケトン類;酢酸メチル又は酢酸エチ
ルのようなエステル類;ニトロメタンのようなニトロ化
合物類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、N,N−ジメチルアセトアミド又はN−メチル−2
−ピロリジノンのようなアミド類;ジメチルスルホキシ
ド又はスルホランのようなスルホキシド類;或は上記有
機溶媒の混合溶媒であり得、好適には、芳香族炭化水素
類(特にベンゼン)又はハロゲン化炭化水素類(特にジ
クロロメタンであり、特に好適にはハロゲン化炭化水素
類(特にジクロロメタン)である。また、本反応は、溶
媒も兼ねて、過剰のアルコール類中(例えば、メタノー
ル、エタノール、プロパノール、2−プロパノール、ブ
タノール又はイソブタノール等であり得、好適には、メ
タノール又はエタノールである。)で行うことができ、
また、通常、支障がないかぎりアルコール中で反応が行
われる。使用される酸は、例えば、塩化水素、塩酸、臭
化水素酸、沃化水素酸、硝酸、過塩素酸、硫酸又は燐酸
等の鉱酸;メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスル
ホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸又はp
−トルエンスルホン酸のようなスルホン酸;或は、三弗
化ホウ素、塩化アルミニウム、塩化鉄(III)、塩化
亜鉛、塩化水銀(II)等のルイス酸であり得、好適に
は鉱酸又はルイス酸であり、特に好適には塩化水素であ
る。反応温度は、原料化合物、試薬等によって異なる
が、通常−10℃乃至100℃であり、好適には0℃乃
至50℃である。反応時間は、原料化合物、試薬、反応
温度によって異なるが、通常10分間乃至48時間であ
り、好適には1時間乃至15時間である。反応終了後、
本反応の目的化合物は、常法(例えば、溶媒を留去する
方法)に従って反応混合物から採取されるが、特に単離
・精製することなく次の反応に用いることもできる。
【0082】反応(a)(1)の第2段階は、第1段階
で生成したイミノエーテル化合物を、加アンモニア分解
させる反応である。この反応は、通常、不活性溶媒中、
アンモニウムイオンの存在下に行われる。使用される溶
媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するも
のであれば特に限定はないが、例えば、メタノール、エ
タノール、プロパノール、2−プロパノール、ブタノー
ル又はイソブタノールのようなアルコール類;水;或い
はアルコール類と水の混合溶媒であり得、好適には、メ
タノール、エタノール、水、含水メタノール又は含水エ
タノールであり、特に好適には、含水メタノール又は含
水エタノールである。使用されるアンモニウムイオンの
アンモニウム源としては、例えば、アンモニア水、塩化
アンモニウム、炭酸アンモニウム又はそれらの混合物で
あり得、好適には、塩化アンモニウムである。反応に於
けるpHは、中性乃至弱塩基性であり、好適には、アン
モニア水及び塩酸を用いて、pH7乃至9である。反応
温度は、原料化合物、試薬等によって異なるが、通常−
10℃乃至100℃であり、好適には0℃乃至50℃で
ある。反応時間は、原料化合物、試薬、反応温度によっ
て異なるが、通常10分間乃至48時間であり、好適に
は1時間乃至15時間である。反応終了後、本反応の目
的化合物は、常法に従って反応混合物から採取される。
例えば、反応終了後、溶媒を留去することにより、或
は、反応終了後、反応液に水を加え、水と混和しない溶
媒(例えばベンゼン、エーテル、酢酸エチル等)を加え
て目的化合物を抽出した後、抽出した有機層を水洗し、
無水硫酸マグネシウム等を用いて乾燥させた後、溶媒を
留去することによって目的化合物が得られる。得られる
目的化合物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈
澱、クロマトグラフィーにより更に精製できる。
【0083】反応(a)(2)は2段階からなる反応で
ある。先ず、第1段階は、不活性溶媒中、所望に応じて
塩基存在下、ニトリル基をヒドロキシルアミンと反応さ
せ、アミドオキシム化合物を得る反応である。使用され
る溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解す
るものであれば特に限定はないが、例えば、ヘキサン、
シクロヘキサン、ヘプタン、リグロイン又は石油エーテ
ルのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン又は
キシレンのような芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、
クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、
クロロベンゼン又はジクロロベンゼンのようなハロゲン
化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエー
テル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエ
タン又はジエチレングリコールジメチルエーテルのよう
なエーテル類;アセトン又はメチルエチルケトンのよう
なケトン類;ニトロメタンのようなニトロ化合物類;ア
セトニトリル又はイソブチロニトリルのようなニトリル
類;メタノール、エタノール、プロパノール、2−プロ
パノール、ブタノール又はイソブタノールのようなアル
コール類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、N,N−ジメチルアセトアミド又はN−メチル−2
−ピロリジノンのようなアミド類;ジメチルスルホキシ
ド又はスルホランのようなスルホキシド類;或いは水で
あり得、好適には、アルコール類(特にメタノール又は
エタノール)である。使用されるヒドロキシルアミンの
供給源としては、ヒドロキシルアミンの水溶液、有機溶
媒の溶液又は酸との塩を挙げることができる。使用され
る塩基は、ヒドロキシルアミンの酸との塩を使用する場
合に、それを中和し得るものであれば特に限定はないが
(また、ヒドロキシルアミンの溶液を直接用いる場合
は、必ずしも必要としない。)、例えば、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム又は炭酸リチウムのようなアルカリ金
属炭酸塩類;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム又
は炭酸水素リチウムのようなアルカリ金属重炭酸塩類;
酢酸ナトリウムのようなアルカリ金属酢酸塩類;水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム又は水酸化リチウムのよう
なアルカリ金属水酸化物類;ナトリウムメトキシド、ナ
トリウムエトキシド、カリウムt−ブトキシド又はリチ
ウムメトキシドのようなアルカリ金属アルコキシド類;
或いは、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソ
プロピルエチルアミン、N−メチルモルホリン、ピリジ
ン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン、N,N
−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、1,
5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5−エン、
1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DA
BCO)又は1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウ
ンデク−7−エン(DBU)のような有機塩基類であり
得、好適には、アルカリ金属炭酸塩類(特に炭酸ナトリ
ウム)又はアルカリ金属アルコキシド類(特にカリウム
t−ブトキシド)である。反応温度は、原料化合物、試
薬等によって異なるが、通常0℃乃至150℃であり、
好適には50℃乃至100℃である。反応時間は、原料
化合物、試薬、反応温度によって異なるが、通常、1時
間乃至24時間であり、好適には5時間乃至12時間で
ある。反応終了後、本反応の目的化合物は常法(例え
ば、溶媒を留去する方法)に従って反応混合物から採取
されるが、特に単離・精製することなく、次反応に用い
ることもできる。
【0084】反応(a)(2)の第2段階は、第1段階
で生成したアミドオキシム化合物を加水素分解する反応
である。通常、加水素分解に先立ち、水酸基を脱離性の
基で修飾するが、簡便にアセチル基が常用される。アセ
チル化は、通常、酢酸中、無水酢酸を用いて行われる
が、必要に応じて溶媒中で行うこともできる。アセチル
化に使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をあ
る程度溶解するものであれば特に限定はないが、例え
ば、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、リグロイン
又は石油エーテルのような脂肪族炭化水素類;ベンゼ
ン、トルエン又はキシレンのような芳香族炭化水素類;
ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−
ジクロロエタン、クロロベンゼン又はジクロロベンゼン
のようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジ
イソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、ジメトキシエタン又はジエチレングリコールジメチ
ルエーテルのようなエーテル類;アセトン又はメチルエ
チルケトンのようなケトン類;ニトロメタンのようなニ
トロ化合物類;或いは、アセトニトリル又はイソブチロ
ニトリルのようなニトリル類であり得、好適には、ハロ
ゲン化炭化水素類(特にジクロロメタン)又はエーテル
類(特にテトラヒドロフラン)である。アセチル化の反
応温度は、原料化合物、試薬等によって異なるが、通常
0℃乃至150℃であり、好適には10℃乃至50℃で
ある。アセチル化の反応時間は、原料化合物、試薬、反
応温度によって異なるが、通常、1時間乃至24時間で
あり、好適には5時間乃至12時間である。反応終了
後、本反応の目的化合物は常法(例えば、反応終了後、
溶媒を留去する方法)に従って反応混合物から採取され
るが、特に単離・生成することなく次の反応に用いるこ
ともできる。
【0085】アミドオキシム化合物の加水素分解(水酸
基をアセチル化した場合は、脱アセトキシ化)は、通
常、反応溶媒を変えず、引き続いて行われる。また、所
望により、一度、溶媒を留去し、得られる残渣を再度、
不活性溶媒に溶解させ行うこともできる。使用される溶
媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するも
のであれば特に限定はないが、例えば、ヘキサン、シク
ロヘキサン、ヘプタン、リグロイン又は石油エーテルの
ような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン又はキシ
レンのような芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロ
ロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、クロ
ロベンゼン又はジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭
化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテ
ル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタ
ン又はジエチレングリコールジメチルエーテルのような
エーテル類;アセトン又はメチルエチルケトンのような
ケトン類;ニトロメタンのようなニトロ化合物類;アセ
トニトリル又はイソブチロニトリルのようなニトリル
類;メタノール、エタノール、プロパノール、2−プロ
パノール、ブタノール又はイソブタノールのようなアル
コール類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、N,N−ジメチルアセトアミド又はN−メチル−2
−ピロリジノンのようなアミド類;ジメチルスルホキシ
ド又はスルホランのようなスルホキシド類;蟻酸又は酢
酸のようなカルボン酸類;水;或いは、上記溶媒の混合
溶媒であり得、好適には、アルコール類(特にメタノー
ル又はエタノール)、酢酸、或いはそれらの混合溶媒で
ある。加水素分解に於て使用される触媒は、通常の接触
還元反応に使用されるものであれば、特に限定はない
が、例えば、パラジウム黒、パラジウム−炭素、水酸化
パラジウム、水酸化パラジウム−炭素、ラネーニッケ
ル、ロジウム−酸化アルミニウム、パラジウム−硫酸バ
リウム、酸化白金又は白金黒であり得、好適には、パラ
ジウム−炭素である。反応温度は、原料化合物、試薬等
によって異なるが、通常−10℃乃至100℃であり、
好適には0℃乃至80℃である。反応時間は、原料化合
物、試薬、反応温度によって異なるが、通常、1時間乃
至24時間であり、好適には5時間乃至12時間であ
る。反応終了後、本反応の目的化合物は常法に従って反
応混合物から採取される。例えば、反応終了後、触媒を
ろ去した後、溶媒を留去するか、或は、反応終了後、触
媒をろ去した後、反応液に水を加え、水と混和しない溶
媒(例えばベンゼン、エーテル、酢酸エチル等)を加え
て目的化合物を抽出した後、抽出した有機層を水洗し、
無水硫酸マグネシウム等を用いて乾燥させた後、溶媒を
留去することによって目的化合物が得られる。得られる
目的化合物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈
澱、クロマトグラフィーにより更に精製できる。
【0086】所望の反応(b)である「保護されたアミ
ノ基の保護基を除去する反応」は、一般に有機合成化学
の技術において周知の方法に従い、以下の様に実施され
る。
【0087】アミノ基の保護基が、ホルミル基、アセチ
ル基、ベンゾイル基、メトキシカルボニル基、エトキシ
カルボニル基、t−ブトキシカルボニル基、2−トリメ
チルシリルエトキシカルボニル基、2−ブロモ−t−ブ
トキシカルボニル基、2,2−ジブロモ−t−ブトキシ
カルボニル基、ビニルオキシカルボニル基、ベンジルオ
キシカルボニル基、(1−フェニル)ベンジルオキシカ
ルボニル基、9−アンスリルメチルオキシカルボニル
基、p−メトキシベンジルオキシカルボニル基又はp−
ニトロベンジルオキシカルボニル基である場合には、不
活性溶媒中又は水性溶媒中で酸で処理することにより除
去することができる。尚、その際に、目的化合物を塩と
して得ることもできる。使用される酸は、例えば、塩
酸、硫酸、リン酸、臭化水素酸又はトリフルオロ酢酸で
あり得、好適には、塩酸、硫酸、臭化水素酸又はトリフ
ルオロ酢酸である。使用される溶媒は、反応を阻害せ
ず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定
はないが、例えば、ヘキサン、ヘプタン、リグロイン又
は石油エーテルのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、
トルエン又はキシレンのような芳香族炭化水素類;ジク
ロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタ
ン、クロロベンゼン又はジクロロベンゼンのようなハロ
ゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピル
エーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキ
シエタン又はジエチレングリコールジメチルエーテルの
ようなエーテル類;酢酸メチル又は酢酸エチルのような
エステル類;メタノール、エタノール、プロパノール、
2−プロパノール又はブタノールのようなアルコール
類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、
N,N−ジメチルアセトアミド又はヘキサメチルリン酸
トリアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシド又
はスルホランのようなスルホキシド類;蟻酸又は酢酸の
ような脂肪酸類;或は水又は水と上記溶媒との混合溶媒
を挙げることができるが、好適には、ハロゲン化炭化水
素類、エーテル類、アルコール類、脂肪酸類又は水と上
記溶媒との混合溶媒であり、さらに好適にはハロゲン化
炭化水素類(特にジクロロメタン)、エーテル類(特に
テトラヒドロフラン又はジオキサン)、脂肪酸類(特に
酢酸)、アルコール類(特にメタノール又はエタノー
ル)、或は、水又は水と上記溶媒との混合溶媒である。
反応温度は、原料化合物、溶媒又は使用される酸によっ
て変化するが、通常−10℃乃至150℃であり、好適
には0℃乃至100℃である。反応時間は、原料化合
物、溶媒又は使用される酸によって変化するが、通常5
分乃至48時間であり、好適には10分乃至15時間で
ある。反応終了後、本反応の目的化合物は常法に従って
反応混合物から採取される。例えば、反応液中に析出し
た目的化合物をろ取するか、必要に応じ、適宜中和し
て、溶媒を留去し、乾燥させるか、又は、反応液を水に
注いだり、必要に応じ適宜中和して、水と混和しない溶
媒(例えばベンゼン、エーテル、酢酸エチル等)を加え
抽出し、目的化合物を含む有機層を水洗後、無水硫酸マ
グネシウム等を用いて乾燥させ、溶媒を留去することに
よって目的化合物が得られる。得られる目的化合物は必
要ならば、常法、例えば再結晶、再沈澱又はクロマトグ
ラフィー等によって更に精製できる。
【0088】アミノ基の保護基がアルカノイル類、アリ
ールカルボニル類、アルコキシカルボニル類、アルケニ
ルオキシカルボニル類、アリールジカルボニル類、アラ
ルキル類又はアラルキルオキシカルボニル類である場合
には、不活性溶媒中又は水性溶媒中で塩基で処理するこ
とにより除去することができる。使用される塩基は、例
えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム又は炭酸リチウム
のようなアルカリ金属炭酸塩類;炭酸水素ナトリウム、
炭酸水素カリウム又は炭酸水素リチウムのようなアルカ
リ金属重炭酸塩類;水素化リチウム、水素化ナトリウム
又は水素化カリウムのようなアルカリ金属水素化物類;
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム又は水酸化リチウム
のようなアルカリ金属水酸化物類;ナトリウムメトキシ
ド、ナトリウムエトキシド、カリウムt−ブトキシド又
はリチウムメトキシドのようなアルカリ金属アルコキシ
ド類;メチルメルカプタンナトリウム又はエチルメルカ
プタンナトリウムのようなメルカプタンアルカリ金属
類;ヒドラジン、メチルアミン、ジメチルアミン、エチ
ルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイ
ソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリン、ピリ
ジン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン、N,
N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、
1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5−エ
ン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン
(DABCO)又は1,8−ジアザビシクロ[5.4.
0]ウンデク−7−エン(DBU)のような有機塩基類
であり得、好適には、アルカリ金属炭酸塩類(特に炭酸
ナトリウム又は炭酸カリウム)、アルカリ金属水酸化物
類(特に水酸化ナトリウム又は水酸化カリウム)、アル
カリ金属アルコキシド類(特にナトリウムメトキシド、
ナトリウムエトキシド又はカリウム−t−ブトキシド)
或は有機塩基類(特にヒドラジン又はメチルアミン)で
ある。使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質を
ある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例え
ば、ヘキサン、ヘプタン、リグロイン又は石油エーテル
のような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン又はキ
シレンのような芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、ク
ロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベン
ゼン又はジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素
類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン又はジ
エチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル
類;メタノール、エタノール、プロパノール、2−プロ
パノール又はブタノールのようなアルコール類;ホルム
アミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメ
チルアセトアミド又はヘキサメチルリン酸トリアミドの
ようなアミド類;ジメチルスルホキシド又はスルホラン
のようなスルホキシド類;又は水と上記溶媒との混合溶
媒であり得、好適には、ハロゲン化炭化水素類、エーテ
ル類、アルコール類、又は水と上記溶媒との混合溶媒で
あり、さらに好適にはエーテル類(特にテトラヒドロフ
ラン又はジオキサン)、アルコール類(特にメタノー
ル、エタノール)、又は水と上記溶媒との混合溶媒であ
る。反応温度は、原料化合物、溶媒又は使用される塩基
によって変化するが、通常−10℃乃至50℃であり、
好適には−5℃乃至10℃である。反応時間は、原料化
合物、溶媒又は使用される塩基によって変化するが、通
常5分間乃至20時間であり、好適には10分間乃至3
時間である。反応終了後、本反応の目的化合物は常法に
従って反応混合物から採取される。例えば、反応液中に
析出した目的化合物をろ取するか、又は必要に応じて酸
で中和した後溶媒を留去し、或いは、反応液に水を注
ぎ、水層のpHを調整して生じた析出物をろ取するか、
又は水と混和しない溶媒(例えばベンゼン、エーテル、
酢酸エチル等)を加え抽出し、目的化合物を含む有機層
を水洗後、無水硫酸マグネシウム等で乾燥し、溶媒を留
去することによって目的化合物が得られる。得られる目
的化合物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈澱又
はクロマトグラフィー等によって更に精製できる。
【0089】尚、アミノ基の保護基がt−ブトキシカル
ボニル基の場合には、特に不活性溶媒中で、シリル化合
物又はルイス酸と処理することによっても除去すること
もできる。使用されるシリル化合物としては、例えば、
トリメチルシリルクロリド、トリメチルシリルイオダイ
ド又はトリメチルシリルトリフルオロメタンスルホネー
トを挙げることができ、使用されるルイス酸としては、
例えば塩化アルミニウム等を挙げることができる。使用
される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶
解するものであれば特に限定はないが、例えば、ジクロ
ロメタン、クロロホルム又は四塩化炭素のようなハロゲ
ン化炭化水素類;ジエチルエ−テル、テトラヒドロフラ
ン又はジオキサンのようなエ−テル類;或いは、アセト
ニトリルのようなニトリル類であり得、好適には、ハロ
ゲン化炭化水素類(特にジクロロメタン又はクロロホル
ム)或いはニトリル類(特にアセトニトリル)である。
反応温度は、原料化合物、試薬又は溶媒等によって変化
するが、通常−20℃乃至100℃であり、好適には0
℃乃至50℃である。反応時間は、原料化合物、試薬、
溶媒又は反応温度等によって変化するが、通常10分乃
至10時間であり、好適には30分乃至3時間である。
反応終了後、本反応の目的化合物は常法に従って反応混
合物から採取される。例えば、溶媒を留去し、反応液に
水を注ぎ、水層をアルカリ性にして析出物をろ取する
か、又は水と混和しない溶媒(例えばベンゼン、エーテ
ル、酢酸エチル等)を加え抽出し、目的化合物を含む有
機層を水洗後、無水硫酸マグネシウム等で乾燥し、溶媒
を留去することによって目的化合物が得られる。得られ
る目的化合物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈
澱又はクロマトグラフィー等によって更に精製できる。
【0090】尚、アミノ基の保護基がアリルオキシカル
ボニル基の場合は、特に、アラルキル基等の場合の接触
還元反応による除去方法と同様に除去することができ
る。即ちパラジウム、及びトリフェニルホスフィン又は
ニッケルテトラカルボニルを使用して除去することがで
きる。
【0091】アミノ基の保護基が、アラルキル基又はC
7−C11アラルキルオキシカルボニル基である場合に
は、通常、不活性溶媒中で、還元剤と接触(好適には、
触媒存在下に接触還元)させることにより除去する方法
又は酸化剤を用いて除去する方法を挙げることができ
る。接触還元による保護基の除去反応の場合に於て、使
用される溶媒は、本反応に関与しないものであれば特に
限定はないが、例えば、ヘキサン又はシクロヘキサンの
ような脂肪族炭化水素類;トルエン、ベンゼン又はキシ
レンのような芳香族炭化水素類;ジエチルエーテル、テ
トラヒドロフラン又はジオキサンのようなエーテル類;
酢酸エチル又は酢酸プロピルのようなエステル類;メタ
ノール、エタノール又は2−プロパノールのようなアル
コール類;蟻酸又は酢酸のような脂肪酸類;或いは、こ
れらの有機溶媒と水との混合溶媒であり得、好適には、
脂肪族炭化水素類、芳香族炭化水素類、エーテル類、エ
ステル類、アルコール類、脂肪酸類又はこれらの有機溶
媒と水との混合溶媒であり、更に好適には、アルコール
類(特にメタノール又はエタノール)、脂肪酸類(特に
蟻酸又は酢酸)或いはこれらの有機溶媒と水との混合溶
媒である。使用される触媒は、通常の接触還元反応に使
用されるものであれば、特に限定はないが、例えば、パ
ラジウム−炭素、ラネ−ニッケル、ロジウム−酸化アル
ミニウム又はパラジウム−硫酸バリウムを挙げることが
できるが、好適には、パラジウム−炭素又はラネ−ニッ
ケルである。圧力は、特に限定はないが、通常1乃至1
0気圧で行なわれ、好適には1気圧である。反応温度
は、原料化合物、溶媒又は使用される還元剤等によって
変化するが、通常0℃乃至100℃であり、好適には1
0℃乃至50℃である。反応時間は、原料化合物、溶
媒、使用される還元剤又は反応温度等によって変化する
が、通常15分乃至24時間であり、好適には30分乃
至12時間である。反応終了後、本反応の目的化合物は
常法に従って反応混合物から採取される。例えば、触媒
をろ去した後溶媒を留去し、反応液に水を注ぎ、水層を
アルカリ性にして析出物をろ取するか、又は水と混和し
ない溶媒(例えばベンゼン、エーテル、酢酸エチル等)
を加え抽出し、目的化合物を含む有機層を水洗後、無水
硫酸マグネシウム等で乾燥し、溶媒を留去することによ
って目的化合物が得られる。得られる目的化合物は必要
ならば、常法、例えば再結晶、再沈澱又はクロマトグラ
フィー等によって更に精製できる。
【0092】酸化による除去において使用される溶媒
は、本反応に関与しないものであれば特に限定はない
が、例えば、アセトンのようなケトン類;ジクロロメタ
ン、クロロホルム又は四塩化炭素のようなハロゲン化炭
化水素類;アセトニトリルのようなニトリル類;ジエチ
ルエーテル、テトラヒドロフラン又はジオキサンのよう
なエーテル類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N
−ジメチルアセトアミド又はヘキサメチルホスホロトリ
アミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシドのよう
なスルホキシド類;或いは、これらの有機溶媒と水との
混合溶媒であり得、好適には、ケトン類、ハロゲン化炭
化水素類、ニトリル類、エーテル類、アミド類、スルホ
キシド類或いはこれらの有機溶媒と水との混合溶媒であ
り、更に好適には、ケトン類(特にアセトン)、ハロゲ
ン化炭化水素類(特にジクロロメタン)、ニトリル類
(特にアセトニトリル)、アミド類(特にヘキサメチル
ホスホロトリアミド)、スルホキシド類(特にジメチル
スルホキシド)或いはこれらの有機溶媒と水との混合溶
媒である。使用される酸化剤は、例えば、過硫酸カリウ
ム、過硫酸ナトリウム、アンモニウムセリウムナイトレ
イト(CAN)又は2,3−ジクロロ−5,6−ジシア
ノ−p−ベンゾキノン(DDQ)であり得、好適には、
CAN又はDDQである。反応温度は、原料化合物、溶
媒又は使用される酸化剤等によって変化するが、通常0
℃乃至150℃であり、好適には10℃乃至50℃であ
る。反応時間は、化合物、溶媒又は使用される酸化剤等
によって変化するが、通常15分乃至24時間であり、
好適には30分乃至12時間である。反応終了後、本反
応の目的化合物は常法に従って反応混合物から採取され
る。例えば、酸化剤をろ去した後溶媒を留去し、反応液
に水を注ぎ、水層をアルカリ性にして析出物をろ取する
か、又は水と混和しない溶媒(例えばベンゼン、エーテ
ル、酢酸エチル等)を加え抽出し、目的化合物を含む有
機層を水洗後、無水硫酸マグネシウム等で乾燥し、溶媒
を留去することによって目的化合物が得られる。得られ
る目的化合物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈
澱又はクロマトグラフィー等によって更に精製できる。
【0093】所望の反応(c)である「アミノ基に所望
の置換基を導入する反応」は、原料化合物を、不活性溶
媒中、塩基存在下又は不存在下(好適には、塩基存在
下)、試薬 R6−Xa (Xaは、ハロゲン原子(特
に弗素原子又は塩素原子)、アルコキシ基(特にメトキ
シ基又はエトキシ基)を反応させることにより達成され
る。反応(c)で使用される溶媒は、反応を阻害せず、
出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はな
いが、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、
リグロイン又は石油エーテルのような脂肪族炭化水素
類;ベンゼン、トルエン又はキシレンのような芳香族炭
化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭
素、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン又はジク
ロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチル
エーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、ジメトキシエタン又はジエチレングリ
コールジメチルエーテルのようなエーテル類;アセトン
又はメチルエチルケトンのようなケトン類;ニトロメタ
ンのようなニトロ化合物類;アセトニトリル又はイソブ
チロニトリルのようなニトリル類;メタノール、エタノ
ール、プロパノール、2−プロパノール、ブタノール又
はイソブタノールのようなアルコール類;ホルムアミ
ド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチル
アセトアミド又はN−メチル−2−ピロリジノンのよう
なアミド類;或いは、ジメチルスルホキシド又はスルホ
ランのようなスルホキシド類であり得、好適には、アル
コール類(特にエタノール)である。反応(c)で使用
される塩基は、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム
又は炭酸リチウムのようなアルカリ金属炭酸塩類;炭酸
水素ナトリウム、炭酸水素カリウム又は炭酸水素リチウ
ムのようなアルカリ金属重炭酸塩類;水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム又は水酸化リチウムのようなアルカ
リ金属水酸化物類;或いは、トリエチルアミン、トリブ
チルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチル
モルホリン、ピリジン、4−(N,N−ジメチルアミ
ノ)ピリジン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジ
エチルアニリン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.
0]ノナ−5−エン、1,4−ジアザビシクロ[2.
2.2]オクタン(DABCO)又は1,8−ジアザビ
シクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン(DBU)の
ような有機塩基類であり得、好適には、アルカリ金属炭
酸塩類(炭酸ナトリウム又は炭酸カリウム)或いは有機
塩基類(特にトリエチルアミン)である。反応温度は、
原料化合物、試薬等によって異なるが、通常−10℃乃
至100℃であり、好適には0℃乃至50℃である。反
応時間は、原料化合物、試薬、反応温度によって異なる
が、通常1時間乃至48時間であり、好適には5時間乃
至15時間である。反応終了後、本反応の目的化合物は
常法に従って反応混合物から採取される。例えば、反応
終了後、溶媒を留去することにより、或は、反応終了
後、反応液に水を加え、水と混和しない溶媒(例えばベ
ンゼン、エーテル、酢酸エチル等)を加えて目的化合物
を抽出した後、抽出した有機層を水洗し、無水硫酸マグ
ネシウム等を用いて乾燥させた後、溶媒を留去すること
によって目的化合物が得られる。得られる目的化合物は
必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈澱、クロマトグ
ラフィーにより更に精製できる。
【0094】所望の反応(d)である「エステルの加水
分解反応」は、一般に有機合成化学の技術において周知
の方法に従い、原料化合物を、不活性溶媒中又は溶媒不
存在下、酸又は塩基存在下、加水分解することにより達
成されるが、酸による加水分解がより好ましい。使用さ
れる溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解
するものであれば特に限定はないが、例えば、メタノー
ル、エタノール、プロパノール、2−プロパノール、ブ
タノール又はイソブタノールのようなアルコール類及び
水の混合溶媒であり得、好適には含水メタノール又は含
水エタノールである。使用される酸は、例えば、塩酸、
臭化水素酸、沃化水素酸、硝酸、過塩素酸、硫酸又は燐
酸等の鉱酸;メタンスルホン酸、トリフルオロメタンス
ルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸又は
p−トルエンスルホン酸のようなスルホン酸;或は、フ
マール酸、コハク酸、クエン酸、酒石酸、蓚酸又はマレ
イン酸等のカルボン酸塩であり得、好適には鉱酸(特に
塩酸)である。使用される塩基は、例えば、炭酸ナトリ
ウム、炭酸カリウム又は炭酸リチウムのようなアルカリ
金属炭酸塩類;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム
又は炭酸水素リチウムのようなアルカリ金属重炭酸塩
類;或は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム又は水酸
化リチウムのようなアルカリ金属水酸化物類であり得、
好適には水酸化ナトリウムである。反応温度は、原料化
合物、試薬等によって異なるが、酸を用いた反応では、
通常、0℃乃至150℃(好適には50℃乃至100
℃)であり、塩基を用いた反応では、通常、−10℃乃
至50℃(好適には−5℃乃至10℃)である。反応時
間は、原料化合物、試薬、反応温度によって異なるが、
酸を用いた反応では、通常、通常30分間乃至48時間
(好適には3時間乃至10時間)であり、塩基を用いた
反応では、通常5分間乃至10時間(好適には10分間
乃至3時間)である。反応終了後、本工程の目的化合物
は常法に従って反応混合物から採取される。例えば、反
応終了後、溶媒を留去することにより、或いは、反応終
了後、酸(例えば塩酸)を用いて反応液を酸性とし、析
出する目的化合物をろ取するか、又は水と混和しない溶
媒(例えばベンゼン、エーテル、酢酸エチル等)を加え
て目的化合物を抽出し、抽出した有機層を水洗し、無水
硫酸マグネシウム等を用いて乾燥させた後、溶媒を留去
することによって目的化合物が得られる。尚、反応終了
後、水性溶媒中、炭酸ガスを通じるか或いは炭酸ナトリ
ウム又は炭酸カリウムを加えることにより、目的化合物
の炭酸塩を得ることもできる。得られる目的化合物は必
要ならば、常法、例えば再結晶、再沈澱、クロマトグラ
フィーにより更に精製することができる。
【0095】所望の反応(e)である「保護された水酸
基の保護基を除去する反応」は、例えば、プロテクティ
ブ・グループス・イン・オーガニック・シンセシス,第
3版,T.W.グリーン・アンド・P.G.M.ワッ
ツ, ジョン・ワイリー・アンド・サンズ・インク[Prot
ective Groups in Organic Synthesis, 3rd edition,
T.W.Greene & P.G.M.Wuts; John Wiley & Sons,Inc.]
に記載される方法に従い行うことができる。
【0096】水酸基の保護基が、ホルミル基、アセチル
基、ベンゾイル基、テトラヒドロピラン−2−イル基、
3−ブロモテトラヒドロピラン−2−イル基、4−メト
キシテトラヒドロピラン−4−イル基、テトラヒドロチ
オピラン−2−イル基、4−メトキシテトラヒドロチオ
ピラン−4−イル基、テトラヒドロフラン−2−イル
基、テトラヒドロチオフラン−2−イル基、メトキシメ
チル基、1,1−ジメチル−1−メトキシメチル基、エ
トキシメチル基、プロポキシメチル基、イソプロポキシ
メチル基、ブトキシメチル基、t−ブトキシメチル基、
2−メトキシエトキシメチル基、2,2,2−トリクロ
ロエトキシメチル基、ビス(2−クロロエトキシ)メチ
ル基、1−エトキシエチル基、1−(イソプロポキシ)
エチル基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル
基、t−ブトキシカルボニル基、2−トリメチルシリル
エトキシカルボニル基、2−ブロモ−t−ブトキシカル
ボニル基、2,2−ジブロモ−t−ブトキシカルボニル
基、ビニルオキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボ
ニル基、(1−フェニル)ベンジルオキシカルボニル
基、9−アンスリルメチルオキシカルボニル基、p−メ
トキシベンジルオキシカルボニル基又はp−ニトロベン
ジルオキシカルボニル基である場合には、不活性溶媒中
又は水性溶媒中で酸で処理することにより除去すること
ができる。使用される酸は、例えば、塩酸、硫酸、リン
酸、臭化水素酸又はトリフルオロ酢酸のような酸であり
得、好適には、塩酸、硫酸、臭化水素酸又はトリフルオ
ロ酢酸である。使用される溶媒は、反応を阻害せず、出
発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はない
が、例えば、ヘキサン、ヘプタン、リグロイン又は石油
エーテルのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエ
ン又はキシレンのような芳香族炭化水素類;ジクロロメ
タン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、ク
ロロベンゼン又はジクロロベンゼンのようなハロゲン化
炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテ
ル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタ
ン又はジエチレングリコールジメチルエーテルのような
エーテル類;酢酸メチル又は酢酸エチルのようなエステ
ル類;メタノール、エタノール、プロパノール、2−プ
ロパノール又はブタノールのようなアルコール類;ホル
ムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジ
メチルアセトアミド又はヘキサメチルリン酸トリアミド
のようなアミド類;ジメチルスルホキシド又はスルホラ
ンのようなスルホキシド類;蟻酸又は酢酸のような脂肪
酸類;或は水又は水と上記溶媒との混合溶媒であり得、
好適には、ハロゲン化炭化水素類、エーテル類、エステ
ル類、アルコール類、脂肪酸類又は水と上記溶媒との混
合溶媒であり、さらに好適にはハロゲン化炭化水素類
(特にジクロロメタン)、エーテル類(特にテトラヒド
ロフラン又はジオキサン)、エステル類(特に酢酸エチ
ル)、脂肪酸類(特に酢酸)或は水又は水と上記溶媒と
の混合溶媒である。反応温度は原料化合物、溶媒又は使
用される酸によって変化するが、通常−10℃乃至15
0℃であり、好適には0℃乃至60℃である。反応時間
は原料化合物、溶媒又は使用される酸によって変化する
が、通常5分乃至20時間であり、好適には10分乃至
12時間である。反応終了後、本工程の目的化合物は常
法に従って反応混合物から採取される。例えば、反応終
了後、反応液を適宜中和し、溶媒を留去し、反応液に水
を注ぎ、水と混和しない溶媒(例えばベンゼン、エーテ
ル、酢酸エチル等)を加え抽出した後、目的化合物を含
む有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウム等を用いて乾
燥させた後、溶媒を留去することによって目的化合物が
得られる。得られる目的化合物は必要ならば、常法、例
えば再結晶、再沈澱又はクロマトグラフィー等によって
更に精製できる。
【0097】水酸基の保護基がアルカノイル類、カルボ
キシ化アルカノイル類、ハロゲノアルカノイル類、アル
コキシアルカノイル類、不飽和アルカノイル類、アリー
ルカルボニル類、ハロゲノアリールカルボニル類、アル
キル化アリールカルボニル類、カルボキシ化アリールカ
ルボニル類、ニトロ化アリールカルボニル類、アルコキ
シカルボニル化アリールカルボニル類又はアリール化ア
リールカルボニル類である場合には、不活性溶媒中又は
水性溶媒中で塩基で処理することにより除去することが
できる。使用される塩基は、例えば、炭酸ナトリウム、
炭酸カリウム又は炭酸リチウムのようなアルカリ金属炭
酸塩類;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム又は炭
酸水素リチウムのようなアルカリ金属重炭酸塩類;水素
化リチウム、水素化ナトリウム又は水素化カリウムのよ
うなアルカリ金属水素化物類;水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム又は水酸化リチウムのようなアルカリ金属水
酸化物類;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシ
ド、カリウムt−ブトキシド又はリチウムメトキシドの
ようなアルカリ金属アルコキシド類;メチルメルカプタ
ンナトリウム又はエチルメルカプタンナトリウムのよう
なメルカプタンアルカリ金属類;ヒドラジン、メチルア
ミン、ジメチルアミン、エチルアミン、トリエチルアミ
ン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、
N−メチルモルホリン、ピリジン、4−(N,N−ジメ
チルアミノ)ピリジン、N,N−ジメチルアニリン、
N,N−ジエチルアニリン、1,5−ジアザビシクロ
[4.3.0]ノナ−5−エン、1,4−ジアザビシク
ロ[2.2.2]オクタン(DABCO)又は1,8−
ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン(D
BU)のような有機塩基類であり得、好適には、アルカ
リ金属炭酸塩類(特に炭酸ナトリウム又は炭酸カリウ
ム)、アルカリ金属水酸化物類(特に水酸化ナトリウム
又は水酸化カリウム)、アルカリ金属アルコキシド類
(特にナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド又
はカリウム−t−ブトキシド)或は有機塩基類(特にヒ
ドラジン又はメチルアミン)である。使用される溶媒
は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するもの
であれば特に限定はないが、例えば、ヘキサン、ヘプタ
ン、リグロイン又は石油エーテルのような脂肪族炭化水
素類;ベンゼン、トルエン又はキシレンのような芳香族
炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭
素、ジクロロエタン、クロロベンゼン又はジクロロベン
ゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテ
ル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジ
オキサン、ジメトキシエタン又はジエチレングリコール
ジメチルエーテルのようなエーテル類;メタノール、エ
タノール、プロパノール、2−プロパノール又はブタノ
ールのようなアルコール類;ホルムアミド、N,N−ジ
メチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド又
はヘキサメチルリン酸トリアミドのようなアミド類;ジ
メチルスルホキシド又はスルホランのようなスルホキシ
ド類;又は水と上記溶媒との混合溶媒であり得、好適に
は、ハロゲン化炭化水素類、エーテル類、アルコール
類、又は水と上記溶媒との混合溶媒であり、さらに好適
にはエーテル類(特にテトラヒドロフラン又はジオキサ
ン)、アルコール類(特にメタノール、エタノール)、
又は水と上記溶媒との混合溶媒である。反応温度は原料
化合物、溶媒又は使用される塩基によって変化するが、
通常−10℃乃至150℃であり、好適には0℃乃至5
0℃である。反応時間は原料化合物、溶媒又は使用され
る塩基によって変化するが、通常50分間乃至20時間
であり、好適には10分間乃至5時間である。反応終了
後、本工程の目的化合物は常法に従って反応混合物から
採取される。例えば、反応終了後、溶媒を留去し、反応
液に水を注いだ後、水と混和しない溶媒(例えばベンゼ
ン、エーテル、酢酸エチル等)を加え抽出し、目的化合
物を含む有機層を水洗した後、無水硫酸マグネシウム等
を用いて乾燥させ、溶媒を留去することによって目的化
合物が得られる。得られる目的化合物は必要ならば、常
法、例えば再結晶、再沈澱又はクロマトグラフィー等に
よって更に精製できる。
【0098】水酸基の保護基が、アラルキル基又はアラ
ルキルオキシカルボニル基である場合には、通常、不活
性溶媒中で、還元剤と接触(好適には、触媒存在下に接
触還元)させることにより除去する方法又は酸化剤を用
いて除去する方法が好適である。接触還元による保護基
の除去反応の場合において、使用される溶媒は、本反応
に関与しないものであれば特に限定はないが、例えば、
ヘキサン又はシクロヘキサンのような脂肪族炭化水素
類;トルエン、ベンゼン又はキシレンのような芳香族炭
化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン又は
ジオキサンのようなエーテル類;酢酸エチル又は酢酸プ
ロピルのようなエステル類;メタノール、エタノール又
は2−プロパノールのようなアルコール類;蟻酸又は酢
酸のような脂肪酸類;或いは、これらの有機溶媒と水と
の混合溶媒であり得、好適には、脂肪族炭化水素類、芳
香族炭化水素類、エーテル類、エステル類、アルコール
類、脂肪酸類又はこれらの有機溶媒と水との混合溶媒で
あり、更に好適には、アルコール類(特にメタノール又
はエタノール)、脂肪酸類(特に蟻酸又は酢酸)、又は
これらの有機溶媒と水との混合溶媒である。使用される
触媒は、通常の接触還元反応に使用されるものであれ
ば、特に限定はないが、例えば、パラジウム−炭素、ラ
ネ−ニッケル、ロジウム−酸化アルミニウム又はパラジ
ウム−硫酸バリウムであり得、好適には、パラジウム−
炭素又はラネ−ニッケルである。圧力は、特に限定はな
いが、通常1乃至10気圧で行なわれ、好適には1気圧
である。反応温度は、原料化合物、溶媒又は使用される
還元剤等によって変化するが、通常0℃乃至100℃で
あり、好適には10℃乃至50℃である。反応時間は、
原料化合物、溶媒、使用される還元剤又は反応温度等に
よって変化するが、通常15分乃至10時間であり、好
適には30分乃至3時間である。反応終了後、本工程の
目的化合物は常法に従って反応混合物から採取される。
例えば、触媒をろ去した後溶媒を留去し、水と混和しな
い溶媒(例えばベンゼン、エーテル、酢酸エチル等)を
加え抽出し、目的化合物を含む有機層を水洗した後、無
水硫酸マグネシウム等を用いて乾燥させ、溶媒を留去す
ることによって目的化合物が得られる。得られる目的化
合物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈澱又はク
ロマトグラフィー等によって更に精製できる。
【0099】酸化による除去において使用される溶媒
は、本反応に関与しないものであれば特に限定はない
が、例えば、アセトンのようなケトン類;ジクロロメタ
ン、クロロホルム又は四塩化炭素のようなハロゲン化炭
化水素類;アセトニトリルのようなニトリル類;ジエチ
ルエーテル、テトラヒドロフラン又はジオキサンのよう
なエ−テル類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N
−ジメチルアセトアミド又はヘキサメチルホスホロトリ
アミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシドのよう
なスルホキシド類;又はこれらの有機溶媒と水との混合
溶媒であり得、好適には、ケトン類、ハロゲン化炭化水
素類、ニトリル類、エーテル類、アミド類、スルホキシ
ド類、又はこれらの有機溶媒と水との混合溶媒であり、
更に好適には、ケトン類(特にアセトン)、ハロゲン化
炭化水素類(特にジクロロメタン)、ニトリル類(特に
アセトニトリル)、アミド類(特にヘキサメチルホスホ
ロトリアミド)、スルホキシド類(特にジメチルスルホ
キシド)又はこれらの有機溶媒と水との混合溶媒であ
る。使用される酸化剤は、例えば、過硫酸カリウム、過
硫酸ナトリウム、アンモニウムセリウムナイトレイト
(CAN)又は2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−
p−ベンゾキノン(DDQ)であり得、好適には、CA
N又はDDQである。反応温度は原料化合物、溶媒又は
使用される酸化剤等によって変化するが、通常0℃乃至
150℃であり、好適には10℃乃至50℃である。反
応時間は化合物、溶媒又は使用される酸化剤等によって
変化するが、通常15分乃至24時間であり、好適には
30分乃至5時間である。反応終了後、本工程の目的化
合物は常法に従って反応混合物から採取される。例え
ば、酸化剤をろ去した後溶媒を留去し、水と混和しない
溶媒(例えばベンゼン、エーテル、酢酸エチル等)を加
え抽出し、目的化合物を含む有機層を水洗した後、無水
硫酸マグネシウム等を用いて乾燥させ、溶媒を留去する
ことによって目的化合物が得られる。得られる目的化合
物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈澱又はクロ
マトグラフィー等によって更に精製できる。
【0100】水酸基の保護基が、シリル類である場合に
は、通常、不活性溶媒中で、弗素アニオンを生成する化
合物と反応させさせることにより除去する方法が好適で
ある使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をあ
る程度溶解するものであれば特に限定はないが、例え
ば、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、リグロイン
又は石油エーテルのような脂肪族炭化水素類;ベンゼ
ン、トルエン又はキシレンのような芳香族炭化水素類;
ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−
ジクロロエタン、クロロベンゼン又はジクロロベンゼン
のようなハロゲン化炭化水素類;或は、ジエチルエーテ
ル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジ
オキサン、ジメトキシエタン又はジエチレングリコール
ジメチルエーテルのようなエーテル類であり得、好適に
はエーテル類(好適にはテトラヒドロフラン)である。
使用される弗素アニオンを生成する化合物は、例えば、
弗化テトラブチルアンモニウム、弗化水素酸、弗化水素
酸−ピリジン又は弗化カリウムであり得、好適には弗化
テトラブチルアンモニウムである。反応温度は原料化合
物、試薬等によって異なるが、通常−50℃乃至100
℃であり、好適には−10℃乃至50℃である。反応時
間は原料化合物、試薬、反応温度によって異なるが、通
常5分間乃至12時間であり、好適には10分間乃至1
時間である。反応終了後、本工程の目的化合物は常法に
従って反応混合物から採取される。例えば、反応終了
後、反応液に水を加え、水と混和しない溶媒(例えばベ
ンゼン、エーテル、酢酸エチル等)を加えて目的化合物
を抽出した後、抽出した有機層を水洗し、無水硫酸マグ
ネシウム等を用いて乾燥させた後、溶媒を留去すること
によって目的化合物が得られる。得られる目的化合物は
必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈澱、クロマトグ
ラフィーにより更に精製できる。
【0101】B法は、一般式(4)を有する化合物の製
造方法である。
【0102】(第3工程)本工程は、一般式(6)を有
する化合物を製造する工程であり、一般式(2)を有す
る化合物を、不活性溶媒中、ホスフィン類及びアゾ化合
物存在下、一般式(5)を有する化合物と縮合させるこ
とにより達成される。なお、本工程は、第1工程と同様
にして行うことができる。
【0103】(第4工程)
【0104】本工程は、(a) 化合物(6)の水酸基
の保護基を除去する工程、及び、(b) (a)工程で
得られる化合物と、一般式(7)
【0105】
【化8】 [式中、R6a、R7、R8及びnは前述と同意義を示す。]で
表される化合物とを縮合させ、一般式(4)を有する化
合物を製造する方法である。
【0106】前者(a)は、第2工程(e)と同様に、
後者(b)は、第1工程と同様にして行うことができ
る。
【0107】C法は、一般式(2)を有する化合物を製
造する方法である。
【0108】(第5工程)本工程は、一般式(9)で示
される化合物を製造する工程であり、式 (Ph)
CRCHO [式中、Phはフェニル基を示し、R2は前
述と同意義を示す。]を有する化合物を、不活性溶媒
中、一般式(8)を有する化合物と反応させることによ
り達成される。
【0109】使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発
物質をある程度溶解するものであれば特に限定はない
が、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、リ
グロイン又は石油エーテルのような脂肪族炭化水素類;
ベンゼン、トルエン又はキシレンのような芳香族炭化水
素類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、
1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン又はジクロロ
ベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエー
テル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、
ジオキサン、ジメトキシエタン又はジエチレングリコー
ルジメチルエーテルのようなエーテル類;或いは、アセ
トニトリル、プロピオニトリル又はブチロニトリルのよ
うなニトリル類であり得、好適には、芳香族炭化水素類
(特にベンゼン又はトルエン)である。反応温度は原料
化合物、試薬等によって異なるが、通常0℃乃至150
℃であり、好適には30℃乃至100℃である。反応時
間は原料化合物、試薬、反応温度によって異なるが、通
常10分間乃至10時間であり、好適には30分間乃至
5時間である。反応終了後、本工程の目的化合物は常法
に従って反応混合物から採取される。例えば、反応終了
後、溶媒を留去することによって目的化合物が得られ
る。得られる目的化合物は必要ならば、常法、例えば再
結晶、再沈澱、クロマトグラフィーにより更に精製でき
る。
【0110】(第6工程)本工程は、化合物(2)を製
造する工程であり、化合物(9)を、不活性溶媒中、還
元剤存在下、還元することにより達成される。
【0111】使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発
物質をある程度溶解するものであれば特に限定はない
が、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、リ
グロイン又は石油エーテルのような脂肪族炭化水素類;
ベンゼン、トルエン又はキシレンのような芳香族炭化水
素類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、
1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン又はジクロロ
ベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエー
テル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、
ジオキサン、ジメトキシエタン又はジエチレングリコー
ルジメチルエーテルのようなエーテル類;メタノール、
エタノール、プロパノール、2−プロパノール、ブタノ
ール又はイソブタノールのようなアルコール類;或い
は、上記溶媒の混合溶媒であり得、還元剤が水素化アル
ミニウム類又はジボランの場合には、脂肪族炭化水素類
(特にヘキサン又はシクロヘキサン)、芳香族炭化水素
類(特にベンゼン、トルエン又はキシレン)或はエーテ
ル類(特にジエチルエーテル、テトラヒドロフラン又は
ジオキサン)であり、還元剤が水素化硼素ナトリウムの
場合にはアルコール類(特にメタノール又はエタノー
ル)又はハロゲン化炭化水素類及びアルコール類の混合
溶媒(特にジクロロメタン及びエタノールの混合溶媒)
である。使用される還元剤は、水素化リチウムアルミニ
ウム若しくは水素化ジイソブチルアルミニウム等のよう
な水素化アルミニウム化合物、水素化硼素ナトリウム又
はジボラン等であり得、好適には水素化硼素ナトリウム
である。尚、還元剤として水素化硼素ナトリウムを用い
る場合、塩化セリウムを触媒として用いることができ
る。反応温度は原料化合物、試薬等によって異なるが、
通常−78℃乃至100℃であり、好適には0℃乃至5
0℃である。反応時間は原料化合物、試薬、反応温度に
よって異なるが、通常10分間乃至12時間であり、好
適には30分間乃至5時間である。反応終了後、本工程
の目的化合物は常法に従って反応混合物から採取され
る。例えば、反応終了後、溶媒を留去し、得られる残渣
に水を加えた後、水と混和しない溶媒(例えばベンゼ
ン、エーテル、酢酸エチル等)を加えて目的化合物を抽
出した後、抽出した有機層を水洗し、無水硫酸マグネシ
ウム等を用いて乾燥させた後、溶媒を留去することによ
って目的化合物が得られる。得られる目的化合物は必要
ならば、常法、例えば再結晶、再沈澱、クロマトグラフ
ィーにより更に精製できる。
【0112】(第7及び8工程)本工程は、一般式(1
1)を有する化合物を製造する工程であり、式 HCC
CHO−Pro (式中、Proは前述と同意義を示
す。)を有する化合物を、(第7) 不活性溶媒中又は
溶媒不存在下(好適には、溶媒不存在下)、カテコール
ボランと反応させた後、(第8) 得られた中間体化合
物を、不活性溶媒中、パラジウム触媒及び塩基存在下、
一般式(10)を有する化合物と反応させることにより
達成される。
【0113】第7工程で使用される溶媒は、反応を阻害
せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限
定はないが、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプ
タン、リグロイン又は石油エーテルのような脂肪族炭化
水素類;ベンゼン、トルエン又はキシレンのような芳香
族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化
炭素、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン又はジ
クロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;或い
は、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン又はジ
エチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル
類であり得、好適には、脂肪族炭化水素類(特に、ヘキ
サン又は石油エーテル)又は芳香族炭化水素類(特にト
ルエン)である。第7工程の反応温度は原料化合物、試
薬等によって異なるが、通常−10℃乃至100℃であ
り、好適には30℃乃至80℃である。第7工程の反応
時間は原料化合物、試薬、反応温度によって異なるが、
通常10分間乃至10時間であり、好適には30分間乃
至5時間である。反応終了後、本工程の目的化合物は常
法に従って反応混合物から採取される。例えば、反応終
了後、溶媒を留去することによって目的化合物が得られ
る。尚、特に精製することなく第8工程に用いることも
できる。
【0114】第8工程で使用される溶媒は、反応を阻害
せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限
定はないが、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプ
タン、リグロイン又は石油エーテルのような脂肪族炭化
水素類;ベンゼン、トルエン又はキシレンのような芳香
族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化
炭素、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン又はジ
クロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチ
ルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン、ジメトキシエタン又はジエチレング
リコールジメチルエーテルのようなエーテル類;メタノ
ール、エタノール、プロパノール、2−プロパノール、
ブタノール又はイソブタノールのようなアルコール類;
或は上記有機溶媒の混合溶媒であり得、好適には、芳香
族炭化水素類(特にトルエン)である。第8工程で使用
されるパラジウム触媒は、例えば、テトラキス(トリフ
ェニルホスフィン)パラジウム、塩化パラジウムビス
(トリフェニルホスフィン)錯体、塩化パラジウムビス
(ジフェニルホスフィノフェロセン)錯体又は酢酸パラ
ジウムビス(トリフェニルホスフィン)等のパラジウム
ホスフィン錯体;或いは、トリス(ジベンジリデンアセ
トン)ジパラジウムクロロホルム錯体、ビス(ジベンジ
リデンアセトン)パラジウム、酢酸パラジウム又はパイ
アリルパラジウムクロリド2量体であり得、好適には、
テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、塩
化パラジウムビス(トリフェニルホスフィン)錯体又は
塩化パラジウムビス(ジフェニルホスフィノフェロセ
ン)錯体であり、更に好適にはテトラキス(トリフェニ
ルホスフィン)パラジウムである。第8工程で使用され
る塩基は、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム又は
炭酸リチウムのようなアルカリ金属炭酸塩類;炭酸水素
ナトリウム、炭酸水素カリウム又は炭酸水素リチウムの
ようなアルカリ金属重炭酸塩類;ナトリウムメトキシ
ド、ナトリウムエトキシド、カリウムt−ブトキシド又
はリチウムメトキシドのようなアルカリ金属アルコキシ
ド類;或いは、トリエチルアミン、トリブチルアミン、
ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリン、
ピリジン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン、
N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリ
ン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5−
エン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン
(DABCO)又は1,8−ジアザビシクロ[5.4.
0]ウンデク−7−エン(DBU)のような有機アミン
類であり得、好適には、アルカリ金属アルコキシド類
(特にナトリウムエトキシド)である。第8工程の反応
温度は原料化合物、試薬等によって異なるが、通常0℃
乃至150℃であり、好適には50℃乃至120℃であ
る。本工程の反応時間は原料化合物、試薬、反応温度に
よって異なるが、通常10分間乃至10時間であり、好
適には30分間乃至5時間である。反応終了後、第8工
程の目的化合物は常法に従って反応混合物から採取され
る。例えば、反応終了後、反応液に水を加え、水と混和
しない溶媒(例えばベンゼン、エーテル、酢酸エチル
等)を加えて目的化合物を抽出した後、抽出した有機層
を水洗し、無水硫酸マグネシウム等を用いて乾燥させた
後、溶媒を留去することによって目的化合物が得られ
る。得られる目的化合物は必要ならば、常法、例えば再
結晶、再沈澱、クロマトグラフィーにより更に精製でき
る。
【0115】(第9工程)第9工程は、化合物(2)を
製造する工程であり、化合物(11)の水酸基の保護基
を除去することにより達成され、第2工程の反応(e)
と同様の条件下で行うことができる。
【0116】(第10工程)第10工程は、一般式(1
4)を有する化合物を製造する工程であり、一般式(1
2)を有する化合物に於いて、Xが脱離基を示す場合、
(a) 一般式(13)で示される化合物
【0117】
【化9】 [式中、R6b、R7、R8及びnは前述と同意義を示す。]
を、不活性溶媒中、塩基存在下、化合物(12)と反応
させるか、又は、化合物(12)に於いて、Xが水酸基
を示す場合、(b) 前述の一般式(13)を、不活性
溶媒中で、ホスフィン類とアゾ化合物の存在下、化合物
(12)と脱水縮合させることにより達成される。
【0118】なお、本工程は、第1工程と同様にして行
なうことができる。
【0119】(a)法:本工程で使用される溶媒は、反
応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれ
ば特に限定はないが、例えば、ヘキサン、シクロヘキサ
ン、ヘプタン、リグロイン又は石油エーテルのような脂
肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン又はキシレンのよ
うな芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホル
ム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、クロロベン
ゼン又はジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素
類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン又はジ
エチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル
類;ニトロメタンのようなニトロ化合物類;アセトニト
リル又はイソブチロニトリルのようなニトリル類;ホル
ムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジ
メチルアセトアミド又はN−メチル−2−ピロリジノン
のようなアミド類;或いは、ジメチルスルホキシド又は
スルホランのようなスルホキシド類であり得、好適には
アミド類(特に、N,N−ジメチルホルムアミド又は
N,N−ジメチルアセトアミド)である。本工程で使用
される塩基は、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム
又は炭酸リチウムのようなアルカリ金属炭酸塩類;炭酸
水素ナトリウム、炭酸水素カリウム又は炭酸水素リチウ
ムのようなアルカリ金属重炭酸塩類;酢酸ナトリウムの
ようなアルカリ金属酢酸塩類;水素化リチウム、水素化
ナトリウム又は水素化カリウムのようなアルカリ金属水
素化物類;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム又は水酸
化リチウムのようなアルカリ金属水酸化物類;ナトリウ
ムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムt−ブ
トキシド又はリチウムメトキシドのようなアルカリ金属
アルコキシド類;トリエチルアミン、トリブチルアミ
ン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリ
ン、ピリジン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジ
ン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニ
リン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5
−エン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタ
ン(DABCO)又は1,8−ジアザビシクロ[5.
4.0]ウンデク−7−エン(DBU)のような有機塩
基類;メチルリチウム、エチルリチウム又はブチルリチ
ウムのようなアルキルリチウム類;或いは、リチウムジ
イソプロピルアミド又はリチウムジシクロヘキシルアミ
ドのようなリチウムアルキルアミド類であり得、好適に
はアルカリ金属水素化物類(特に水素化リチウム若しく
は水素化ナトリウム)、金属アルコキシド類(特にナト
リウムメトキシド)又はアルキルリチウム類(特にブチ
ルリチウム)である。本工程の反応温度は、原料化合
物、試薬等によって異なるが、通常−10℃乃至100
℃であり、好適には−5℃乃至50℃である。本工程の
反応時間は、原料化合物、試薬、反応温度によって異な
るが、通常5分間乃至24時間であり、好適には10分
間乃至12時間である。反応終了後、本工程の目的化合
物は常法に従って反応混合物から採取される。例えば、
反応終了後、反応液に水を加えた後、水と混和しない溶
媒(例えばベンゼン、エーテル、酢酸エチル等)を加え
て目的化合物を抽出した後、抽出した有機層を水洗し、
無水硫酸マグネシウム等を用いて乾燥させた後、溶媒を
留去することによって目的化合物が得られる。得られる
目的化合物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈
澱、クロマトグラフィーにより更に精製できる。
【0120】(第11工程)本工程は、一般式(15)
を有する化合物を製造する方法であり、R6b が一般式
(17)中のR6aと異なる置換基である場合に行われる
工程である。
【0121】アミノ基の保護基の脱保護は、前述した第
2工程(b)に準じて行うことができる。
【0122】なお、本工程は、R6bが一般式(17)中
のR6aと同じ置換基である場合には省略される。
【0123】(第12工程)本工程は、一般式(16)
を有する化合物を製造する方法であり、一般式(15)
を有する化合物に、(1)不活性溶媒中、試薬 R6
Xa (Xaは、ハロゲン原子(特に塩素又は臭素原
子)、アルコキシ基(特にメトキシ又はエトキシ基)
を、塩基の存在下、反応させるか、(2)不活性溶媒
中、試薬 R6−Xa (Xaは、ハロゲン原子(特に塩
素又は臭素原子)、トリフルオロメタンスルホニルオキ
シ基)を、パラジウム触媒、ホスフィン類及び塩基の存
在下、反応させるか、又は、(3)不活性溶媒中、炭素
数1乃至6個の鎖状ケトン又は、炭素数3乃至8個の環
状ケトンを、酢酸及びシアン化3水素化ホウ素ナトリウ
ム又は水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム存在下、
反応させる、の、いずれかの方法により行われる。
【0124】なお、本工程は、第11工程を省略した場
合は、省略される。
【0125】反応(1)は、前述した第2工程(c)に
準じて行うことができる。
【0126】反応(2)で使用される溶媒は、反応を阻
害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に
限定はないが、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘ
プタン、リグロイン又は石油エーテルのような脂肪族炭
化水素類;ベンゼン、トルエン又はキシレンのような芳
香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩
化炭素、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン又は
ジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエ
チルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロ
フラン、ジオキサン、ジメトキシエタン又はジエチレン
グリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;メタ
ノール、エタノール、プロパノール、2−プロパノー
ル、ブタノール又はイソブタノールのようなアルコール
類;或は上記有機溶媒の混合溶媒であり得、好適には、
芳香族炭化水素類(特にトルエン)である。使用される
パラジウム触媒は、例えば、テトラキス(トリフェニル
ホスフィン)パラジウム、塩化パラジウムビス(トリフ
ェニルホスフィン)錯体、塩化パラジウムビス(ジフェ
ニルホスフィノフェロセン)錯体又は酢酸パラジウムビ
ス(トリフェニルホスフィン)等のパラジウムホスフィ
ン錯体;或いは、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジ
パラジウム、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウ
ム、酢酸パラジウム又はパイアリルパラジウムクロリド
2量体であり得、好適には酢酸パラジウム又は、トリス
(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウムである。使用
されるホスフィン類は、例えば、トリメチルホスフィ
ン、トリエチルホスフィン、トリプロピルホスフィン、
トリブチルホスフィン、トリt−ブチルホスフィン、ト
リペンチルホスフィン又はトリヘキシルホスフィン等の
トリC1−C6アルキルホスフィン;トリフェニルホスフ
ィン、トリインデニルホスフィン又はトリナフチルホス
フィン等のトリC6−C10アリールホスフィン;トリル
ジフェニルホスフィン、トリトリルホスフィン、トリメ
シチルホスフィン、トリブチルフェニルホスフィン又は
トリ−6−エチル−2−ナフチルホスフィン等の、C1
−C4アルキルを置換基として有してもよいトリC6−C
10アリールホスフィン;或は2−(ジt−ブチルホスフ
ィノ)ビフェニル、2−(ジシクロヘキシルホスフィ
ノ)ビフェニル又は、2−(ジシクロヘキシルホスフィ
ノ)−2’−(N、N−ジメチルアミノ)ビフェニル等
であり得、好適にはトリt−ブチルホスフィン、2−
(ジt−ブチルホスフィノ)ビフェニル、2−(ジシク
ロヘキシルホスフィノ)ビフェニル又は、2−(ジシク
ロヘキシルホスフィノ)−2’−(N、N−ジメチルア
ミノ)ビフェニルである。使用される塩基は、例えば、
炭酸ナトリウム、炭酸カリウム又は炭酸リチウムのよう
なアルカリ金属炭酸塩類;炭酸水素ナトリウム、炭酸水
素カリウム又は炭酸水素リチウムのようなアルカリ金属
重炭酸塩類;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキ
シド、ナトリウムt−ブトキシド、カリウムt−ブトキ
シド又はリチウムメトキシドのようなアルカリ金属アル
コキシド類;或いは、トリエチルアミン、トリブチルア
ミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホ
リン、ピリジン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリ
ジン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルア
ニリン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−
5−エン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オク
タン(DABCO)又は1,8−ジアザビシクロ[5.
4.0]ウンデク−7−エン(DBU)のような有機ア
ミン類であり得、好適には、アルカリ金属アルコキシド
類(特にナトリウムt−ブトキシド)である。反応温度
は原料化合物、試薬等によって異なるが、通常0℃乃至
150℃であり、好適には50℃乃至100℃である。
反応時間は原料化合物、試薬、反応温度によって異なる
が、通常30分間乃至24時間であり、好適には1時間
乃至5時間である。反応終了後、本工程の目的化合物は
常法に従って反応混合物から採取される。例えば、反応
終了後、溶媒を留去することによって目的化合物が得ら
れる。得られる目的化合物は必要ならば、常法、例えば
再結晶、再沈澱、クロマトグラフィーにより更に精製で
きる。
【0127】反応(3)で使用される炭素数1乃至6個
の鎖状ケトンとしては、ホルムアルデヒド、アセトアル
デヒド、プロパン−1−オン、プロパン−2−オン(ア
セトン)、ブタン−2−オン、ペンタン−2−オン、ヘ
キサン−2−オン等が挙げられ、好適には、アセトンで
あり、炭素数3乃至8個の環状ケトンとしては、シクロ
プロパノン、シクロブタノン、シクロペンタノン、シク
ロヘキサノン、シクロヘプタノン、シクロオクタノン、
が挙げられ、好適にはシクロペンタノンである。使用さ
れる溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解
するものであれば特に限定はないが、例えば、ヘキサ
ン、シクロヘキサン、ヘプタン、リグロイン又は石油エ
ーテルのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン
又はキシレンのような芳香族炭化水素類;ジクロロメタ
ン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタ
ン、クロロベンゼン又はジクロロベンゼンのようなハロ
ゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピル
エーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキ
シエタン又はジエチレングリコールジメチルエーテルの
ようなエーテル類;メタノール、エタノール、プロパノ
ール、2−プロパノール、ブタノール又はイソブタノー
ルのようなアルコール類;ホルムアミド、N,N−ジメ
チルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド又は
N−メチル−2−ピロリジノンのようなアミド類;ジメ
チルスルホキシド又はスルホランのようなスルホキシド
類;或は上記有機溶媒の混合溶媒であり得、好適には、
ハロゲン化炭化水素類(特にジクロロメタン)、アルコ
ール類(メタノール又はエタノール)或いはそれらの混
合溶媒(特にジクロロメタン及びメタノールの混合溶
媒)である。反応温度は原料化合物、試薬等によって異
なるが、通常−10℃乃至150℃であり、好適には0
℃乃至100℃である。反応時間は原料化合物、試薬、
反応温度によって異なるが、通常10分間乃至24時間
であり、好適には1時間乃至12時間である。反応終了
後、本工程の目的化合物は常法に従って反応混合物から
採取される。例えば、反応終了後、反応液に水を加え、
水と混和しない溶媒(例えばベンゼン、エーテル、酢酸
エチル等)を加えて目的化合物を抽出した後、抽出した
有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウム等を用いて乾燥
させた後、溶媒を留去することによって目的化合物が得
られる。得られる目的化合物は必要ならば、常法、例え
ば再結晶、再沈澱、クロマトグラフィーにより更に精製
できる。
【0128】また、本工程は、第11工程を省略した場
合は、省略される。
【0129】(第13工程)本工程は、化合物(17)
を製造する工程であり、化合物(14)又は化合物(1
6)を、(1) 不活性溶媒中、1気圧乃至5気圧の水
素雰囲気下(好適には1気圧)、接触還元触媒を用いて
還元するか、或いは、(2) 金属粉存在下、酢酸中で
攪拌する等により、通常、有機化学的に既知なニトロ基
のアミノ基への還元法を適用することにより達成され
る。
【0130】接触還元に於て使用される溶媒は、反応を
阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特
に限定はないが、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、
ヘプタン、リグロイン又は石油エーテルのような脂肪族
炭化水素類;ベンゼン、トルエン又はキシレンのような
芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、四
塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン又
はジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジ
エチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒド
ロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン又はジエチレ
ングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;メ
タノール、エタノール、プロパノール、2−プロパノー
ル、ブタノール又はイソブタノールのようなアルコール
類;或いは、それらの混合溶媒であり得、好適にはアル
コール類(特にメタノール)又はエーテル類及びアルコ
ール類の混合溶媒(特にテトラヒドロフラン及びメタノ
ール又はエタノールの混合溶媒)である。使用される接
触還元触媒は、通常の接触還元反応に使用されるもので
あれば、特に限定はないが、例えば、パラジウム黒、パ
ラジウム−炭素、水酸化パラジウム、水酸化パラジウム
−炭素、ラネーニッケル、ロジウム−酸化アルミニウ
ム、パラジウム−硫酸バリウム、酸化白金又は白金黒で
あり得、好適には、パラジウム−炭素である。反応温度
は、原料化合物、試薬等によって異なるが、通常−10
℃乃至100℃であり、好適には0℃乃至50℃であ
る。反応時間は原料化合物、試薬、反応温度によって異
なるが、通常10分間乃至10時間であり、好適には3
0分間乃至6時間である。反応終了後、本工程の目的化
合物は常法に従って反応混合物から採取される。例え
ば、反応終了後、触媒をろ去した後、ろ液を留去するこ
とによって目的化合物が得られる。得られる目的化合物
は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈澱、クロマト
グラフィーにより更に精製できる。
【0131】また、金属粉を用いた還元に於て使用され
る溶媒は、酢酸、塩酸水、水、アルコール又は水に溶解
する有機溶媒との混合物であり得、好適には酢酸であ
る。使用される金属粉は、例えば、亜鉛粉、錫粉又は鉄
粉であり得、好適には亜鉛粉又は錫粉である。反応温度
は、原料化合物、試薬等によって異なるが、通常−10
℃乃至100℃であり、好適には0℃乃至50℃であ
る。反応時間は原料化合物、試薬、反応温度によって異
なるが、通常10分間乃至10時間であり、好適には3
0分間乃至3時間である。反応終了後、本工程の目的化
合物は常法に従って反応混合物から採取される。例え
ば、反応終了後、不溶物をろ去した後、ろ液を留去する
ことによって目的化合物が得られる。得られる目的化合
物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈澱、クロマ
トグラフィーにより更に精製できる。
【0132】(第14工程)本工程は、一般式(3)を
有する化合物を製造する工程であり、化合物(17)
を、不活性溶媒中、塩基存在下又は不存在下(好適には
塩基存在下)、一般式R3a―Xa (式中、R3aは前
述と同意義を示し、Xaは脱離基を示す)を有する化合物
と反応させることにより達成される。
【0133】使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発
物質をある程度溶解するものであれば特に限定はない
が、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、リ
グロイン又は石油エーテルのような脂肪族炭化水素類;
ベンゼン、トルエン又はキシレンのような芳香族炭化水
素類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、
1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン又はジクロロ
ベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエー
テル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、
ジオキサン、ジメトキシエタン又はジエチレングリコー
ルジメチルエーテルのようなエーテル類;アセトン又は
メチルエチルケトンのようなケトン類;ニトロメタンの
ようなニトロ化合物類;アセトニトリル又はイソブチロ
ニトリルのようなニトリル類;ホルムアミド、N,N−
ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド
又はN−メチル−2−ピロリジノンのようなアミド類;
或いは、ジメチルスルホキシド又はスルホランのような
スルホキシド類であり得、好適には、ハロゲン化炭化水
素類(特にジクロロメタン)、エーテル類(ジエチルエ
ーテル若しくはテトラヒドロフラン)又はアミド類(特
にN,N−ジメチルホルムアミド)である。使用される
塩基は、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム又は炭
酸リチウムのようなアルカリ金属炭酸塩類;炭酸水素ナ
トリウム、炭酸水素カリウム又は炭酸水素リチウムのよ
うなアルカリ金属重炭酸塩類;水素化リチウム、水素化
ナトリウム又は水素化カリウムのようなアルカリ金属水
素化物類;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム又は水酸
化リチウムのようなアルカリ金属水酸化物類;ナトリウ
ムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムt−ブ
トキシド又はリチウムメトキシドのようなアルカリ金属
アルコキシド類;メチルアミン、ジメチルアミン、エチ
ルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイ
ソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリン、ピリ
ジン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン、N,
N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、
1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5−エ
ン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン
(DABCO)又は1,8−ジアザビシクロ[5.4.
0]ウンデク−7−エン(DBU)のような有機塩基類
であり得、好適には、アルカリ金属炭酸塩類(特に炭酸
ナトリウム又は炭酸カリウム)、アルカリ金属重炭酸塩
類(特に炭酸水素ナトリウム又は炭酸水素カリウム)或
いはアルカリ金属水素化物類(特に水素化リチウム又は
水素化ナトリウム)である。反応温度は原料化合物、試
薬等によって異なるが、通常−10℃乃至100℃であ
り、好適には0℃乃至50℃である。反応時間は原料化
合物、試薬、反応温度によって異なるが、通常10分間
乃至24時間であり、好適には1時間乃至12時間であ
る。反応終了後、本工程の目的化合物は常法に従って反
応混合物から採取される。例えば、反応終了後、反応液
に水を加え、水と混和しない溶媒(例えばベンゼン、エ
ーテル、酢酸エチル等)を加えて目的化合物を抽出した
後、抽出した有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウム等
を用いて乾燥させた後、溶媒を留去することによって目
的化合物が得られる。得られる目的化合物は必要なら
ば、常法、例えば再結晶、再沈澱、クロマトグラフィー
により更に精製できる。
【0134】本発明の原料化合物(5)、(7)、
(8)及び(12)等は、公知であるか又は公知の方法
に従って容易に製造される。{例えば、バイオオーガニ
ック・アンド・メディシナル・ケミストリー・レター
ズ,第8巻,第277頁(1998年)[Bioorg. Med.
Chem. Lett., 8, 277 (1998)]、テトラヘドロン・レタ
ーズ,第37巻,第6439頁(1996年)[Tetrahe
dron Letters, 37, 6439 (1996)]等}。
【0135】本発明のイオントフォレーシス用組成物
は、一般式(1)を有するベンズアミジン誘導体又はそ
の薬理上許容し得る塩を含有する組成物であり、その剤
形は、皮膚に適用した薬剤がイオントフォレーシスの効
果により、吸収されて薬理効果を生じるものであれば、
特に限定はないが、例えば、液剤、硬膏剤、軟膏剤、リ
ニメント剤又はローション剤等を挙げることができ、好
適には、硬膏剤である。
【0136】本発明のイオントフォレーシス用組成物
は、通常の外用剤に使用される油性基剤、水溶性基剤、
粘着剤、ゲル基剤又は油性基剤及び水溶性基剤に界面活
性剤を加えた乳剤性基剤を含有してもよい。
【0137】油性基剤としては、例えば、綿実油、胡麻
油又はオリーブ油等の植物油;カルナバワックス又は蜜
ロウ等のロウ類;白色ワセリン、流動パラフィン又はプ
ラスチベース等の高級炭化水素類;ステアリン酸又はパ
ルミチン酸などの脂肪酸及びそれらのエステル類;セタ
ノール等の高級アルコール類;或いは、シリコンフルイ
ド又はシリコンゴム等のシリコン類等を挙げることがで
きる。
【0138】水溶性基剤としては、例えば、ポリビニル
アルコール、カルボキシビニルポリマー若しくはセルロ
ース誘導体等の溶液又は高分子ハイドロゲル;ポリエチ
レングリコール(局方マクロゴール)又はポリエチレン
グリコールーポリプロピレングリコール共重合体;或い
は、プロピレングリコール、1,3ーブチレングリコー
ル、エタノール又はグリセリン等を挙げることができ、
好適には、プロピレングリコール又はグリセリンであ
る。
【0139】粘着剤としては、メタアクリル酸エステル
共重合体、天然ゴム系粘着剤又は合成イソプレンなどの
合成ゴム系粘着剤;或いは、シリコンポリマー系粘着剤
等をあげることができる。
【0140】ゲル基剤としては、例えば、ポリアクリル
酸、カーボポール、ポリアスパラギン酸、ポリグルタミ
ン酸、ヒアルロン酸、ポリビニルアルコール、ポリビニ
ルピロリドン、ポリビニルアセトアミド、ヒドロキシプ
ロピルメチルセルロース、キトサン、ポリ−L−リジ
ン、ポリアリルアミン、ゼラチン、カルボキシメチルセ
ルロース、カラギーナン、トラガントガム、アガロー
ス、水酸化アルミニウム又はケイ酸等を挙げることがで
き、好適には、ポリビニルピロリドン又はポリビニルア
セトアミドであり、これらゲル基剤は、紫外線照射、ガ
ンマ線照射又は架橋剤を添加することによって架橋処理
を施すことができ、その架橋剤としては、アルミニウム
グリシネート又はグルタルアルデヒド等を挙げることが
できる。
【0141】乳剤性基剤に用いられる界面活性剤として
は、例えば、脂肪酸、サポニン、脂肪酸サルコシド、ア
ルコール硫酸エステル又はアルコール燐酸エステル等の
陰イオン界面活性剤;4級アンモニウム塩又は複素環ア
ミン等の陽イオン界面活性剤;アルキルベタイン又はリ
ゾレシチン等の両性界面活性剤;或いは、ポリオキシエ
チレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタ
ン脂肪酸エステル又はショ糖脂肪酸エステル等の非イオ
ン界面活性剤等を挙げることができる。
【0142】本発明のイオントフォレーシス用組成物
は、必要に応じて、通常使用される添加剤、例えば、界
面活性剤、増粘剤、安定化剤、pH調整剤及び/又は保
存剤等を含んでもよい。
【0143】界面活性剤としては、脂肪酸、サポニン、
脂肪酸サルコシド、アルコール硫酸エステル又はアルコ
ール燐酸エステル等の陰イオン界面活性剤;4級アンモ
ニウム塩又は複素環アミン等の陽イオン界面活性剤;或
いは、アルキルベタイン又はリゾレシチン等の両性界面
活性剤;ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオ
キシエチレンソルビタン脂肪酸エステル又はショ糖脂肪
酸エステル等の非イオン界面活性剤等を挙げることがで
きる。
【0144】増粘剤としては、カルボキシメチルセルロ
ース等のセルロース誘導体;ポリアクリル酸又はメトキ
シメチレン無水マレイン酸共重合体などのポリカルボン
酸;或いは、ポリビニルピロリドン又はポリビニルアル
コール等の非イオン水溶性高分子等を挙げることができ
る。
【0145】安定化剤としては、通常使用されるもので
あれば、特に限定はないが、好適には、アスコルビン酸
又はピロ亜硫酸ナトリウム等の抗酸化剤;或いは、ED
TA等のキレート剤である。
【0146】pH調整剤としては、通常使用されるもの
であれば、特に限定はないが、好適には、燐酸塩緩衝剤
又はクエン酸緩衝液である。
【0147】保存剤としては、通常使用されるものであ
れば、特に限定はないが、好適には、パラベン類や塩化
ベンザルコニウム又は塩化ベンゼトニウム等のアルキル
4級アンモニウム塩である。
【0148】本発明のイオントフォレーシス用組成物
を、イオントフォレーシス装置に使用する場合に使用さ
れる電極としては、導電性のある物質であればいかなる
ものでもよく、例えば、白金、カ−ボン、銀/塩化銀電
極、或いは、ポリアセチレンやポリピロール等の導電性
高分子等が挙げられるが、銀/塩化銀電極が好適であ
る。
【0149】本発明のイオントフォレーシス用組成物
を、イオントフォレーシス装置に使用する場合の電源装
置としては、特に制限はなく、直流型、パルス型又はパ
ルス脱分極型等何れも使用することができ、また、電流
値はあらかじめ固定されていてもよいし、時間と共に変
化させてもよい。
【0150】本発明のイオントフォレーシス用組成物
は、前記の各種基剤、粘着剤又はその他必要に応じて添
加される添加物を使用して、常法により調製することが
できるが、液剤、リニメント剤及びローション剤を調製
する場合、ベンズアミジン誘導体を水及びプロピレング
リコール、1,3−ブチレングリコール、エタノール又
はグリセリン等を含む溶剤中に、単に溶解又は分散させ
ることによって得ることができ、必要に応じて上記添加
剤を加えることができる。
【0151】軟膏剤を調製する場合、ベンズアミジン誘
導体を、上記水溶性基剤、上記油性基剤及び/又は水、
植物油等の当該技術分野で通常用いられる溶剤と混合
し、必要に応じて界面活性剤を加えて乳化処理を施すこ
とにより得ることができ、さらに必要であれば、前記添
加剤を加えることができる。
【0152】硬膏剤の場合、(1) ベンズアミジン誘
導体及び所望の上記添加剤を含有する溶液を、上記粘着
剤とともに、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアクリ
ロニトリル、ポリ塩化ビニルなど皮膚貼付剤に汎用され
るフィルム基剤上に塗布することにより、又は、(2)
ベンズアミジン誘導体及び上記ゲル基剤を含有する溶
液(必要であれば前記添加剤を含有していてもよい)を
型に流し込み、必要に応じて架橋処理ることにより、得
ることができる。また、ゲルは乾燥させて保存し、用時
含浸させて使用することもできる。
【0153】本発明のイオントフォレーシス用組成物に
含有されるベンズアミジン誘導体は、成人1回当たり、
上限は1000 mg(好適には、500 mg、さらに好適には、1
00 mg)であり、下限は0.01 mg(好適には、1 mg、さら
に好適には、10 mg)であり、1日1回乃至10回、種々
の持続時間で局所に投与される。
【0154】本発明のイオントフォレーシス用組成物
を、液剤、ローション剤及び軟膏剤として使用する場
合、直接皮膚に投与してもよいし、リント布やガーゼな
どに染み込ませて皮膚に投与してもよく、また、硬膏剤
として使用する場合、そのまま貼付してもよいし、リン
ト布、ガーゼ、粘着テープ等のバッキングフィルムに塗
布したものを皮膚に投与してもよい。
【0155】本発明のイオントフォレーシス用組成物を
用いてイオントフォレーシスにより薬物の投与を行なう
際には、上記電源装置及び上記電極等を含むイオントフ
ォレーシス装置に、上記剤形のイオントフォレーシス用
組成物を適用して使用する。
【0156】本発明のイオントフォレーシス用組成物の
投与部位は、特に制限は無く、適応疾患や有効成分の薬
理学的あるいは薬物速度論的特性に応じて適宜選択する
ことができ、例えば、胸部、腹部、背部、腕の皮膚等を
挙げることができる。
【0157】
【実施例】以下に、実施例、比較例、試験例、製造例及
び参考例を挙げて、本発明を更に具体的に説明するが、
本発明はこれらに限定されるものではない。
【0158】実施例1 製造例の各化合物を5 mg/mlの濃度で精製水に溶解さ
せ、水酸化ナトリウムでpHを5に調整し、経皮投与液剤
を得た。
【0159】実施例2 製造例の各化合物100 mg及びクエン酸50 mgを精製水6.2
5 gに溶解させ、1液を得た。次に、アルミニウムグリ
シネート100 mg及びポリビニルアセトアミド0.5 gを局
方濃グリセリン3 g中に分散させ、2液を得た。1液を
少量ずつ2液に添加し、均一に攪拌した後、直径9 cmの
ガラス製シャーレに流し込み、室温下1日静置し、経皮
投与ゲル製剤を得た。本ゲル製剤に、銀の薄膜に銀のリ
ード線を熔着した電極を軽く押し付けて接着した。一
方、塩化銀を加熱融解させた中に銀線を浸して引き上げ
放冷して固化させることにより陰極側の電極を作成し
た。前記の経皮投与ゲル製剤と同様に化合物は含有しな
いゲルを調製し、これに陰極用電極を接着した。化合物
を含んだ経皮投与ゲル製剤に銀電極を接着したものと、
化合物を含まないゲルに塩化銀被覆銀線電極を接着した
ものを、各々電源装置の陽極と陰極に結合することによ
って、イオントフォレシス投与システムを完成した。
【0160】比較例1 下記2化合物(化合物A及び化合物B)を5 mg/mlの濃
度で精製水に溶解させ、水酸化ナトリウムでpHを5に調
整し、経皮投与液剤を得た。
【0161】
【化10】 化合物A
【0162】
【化11】 化合物B
【0163】化合物Aは、WO 01/02356に開示されてお
り、化合物Bは、WO 96/16940に開示されている。
【0164】試験例1 皮膚透過性 図1に示した実験装置を用いて、実施例1で調製した経
皮投与液剤からのイオントホレシス皮膚透過性を評価し
た。セルは+極チャンバー、−極チャンバー、およびレ
セプターチャンバーの3つのチャンバーから構成されて
おり、ヘアレスマウス腹部より摘出した皮膚を、+極チ
ャンバー、−極チャンバーが皮膚の表側、レセプターチ
ャンバーが皮膚の裏側に位置するように装着した。セル
のレセプターチャンバーは恒温水を還流することにより
37 ℃に保温した。レセプターチャンバーの流入口より3
3 mMの等張リン酸緩衝液(pH 7.2、0.13MNaCl添加)を
ペリスタルティックポンプにて注入し、流出口より出て
きた液をフラクションコレクターに送液した。また、レ
セプターチャンバー内はマグネティックスターラーにて
常時攪拌した。このような構成の装置において、+極チ
ャンバー内に経皮投与液剤を、また−極チャンバー内に
はレセプターチャンバーと同じ等張リン酸緩衝液を入
れ、+極チャンバー内に銀ワイヤー電極を、−極チャン
バー内には塩化銀コーティングした銀ワイヤー電極を装
着し、両電極を定電流電源装置に接続して、皮膚を流れ
る電流が131 μA/cm2となるように直流電流を通電し
た。通電開始時を時間ゼロとして、1.5時間毎に、レセ
プターチャンバーから流出してくる液を試験管に分取
し、各採取液中の薬物濃度をHPLCにて定量した。時間t
における定量値Ctと、レセプターチャンバーの体積Vr、
レセプター液の流速qを用いて式(1)により、1.5時間
毎の累積皮膚透過量Qtを算出した。
【0165】
【数1】 Qtを時間に対してプロットすると、図2のようにある時
間以降は直線となる。この直線部分の傾きから皮膚透過
速度(flux)を、また直線部分を時間軸へ外挿した切片
からラグタイム(lag time)を算出した。得られた結果
を表1に示す。
【0166】
【表1】 ------------------------------------------------ 製造例 flux (μg/hr/cm2) lag time(hr) ------------------------------------------------ 54 47±9 5±1 60 86±11 4±1 66 46±7 4±0.5 72 87±16 4±1 94 52±10 4±1 98 67±9 5±1 102 37±1 6±1 103 65±11 4±1 105 65±24 6±4 110 78±10 4±1 131 84±8 5±1 132 74±11 6±0.4 143 85±16 5±1 147 73±11 5±1 151 76±21 3±3 ------------------------------------------------ 比較例1 2±0.4 7±1 比較例2 22±6 6±0.03 ------------------------------------------------
【0167】試験例2 皮膚透過性 試験例1と同様に、図1に示した実験装置を用いて、実
施例1で調製した経皮投与液剤からのイオントホレシス
皮膚透過性を評価した。尚、皮膚を流れる電流は、100
μA/cm2となるように直流電流を通電した。得られた結
果を表2に示す。
【0168】
【表2】 ----------------------------------------------- 製造例 flux (μg/hr/cm2) lag time(hr) ----------------------------------------------- 157 68±4 6±0.4 159 57±2 6±1 161 77±5 5±1 163 90±7 6±1 -----------------------------------------------
【0169】製造例の化合物は、比較例の化合物と比べ
て、同じイオントホレシス条件下で、より高い皮膚透過
性を示した。
【0170】製造例1 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[3−クロロ−4−(1−メチルピペ
リジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢
酸エチル 2塩酸塩 参考例7で得られたN−[3−クロロ−4−(1−メチ
ルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3
−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]
スルファモイル酢酸エチル(938mg)をジクロロメ
タン(30ml)及びエタノール(15ml)の混合溶
媒に溶解し、氷冷下、塩化水素を通じた後、密栓をして
室温で5時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残
渣をエタノール(20ml)に溶解し、塩化アンモニウ
ム水溶液(189mgを水10mlに溶解)及び28%
アンモニア水(0.35ml)を加えた後、室温で一晩
攪拌した。反応液に4N 塩化水素ジオキサン溶液を加
えた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack
ODS-A; YMC、溶出溶媒:22%アセトニトリル/水)
で精製した。得られた無定形固体を1N 塩酸に溶解し
た後、減圧下濃縮乾固させた。これを水に溶解し、凍結
乾燥に付すことにより、標記化合物841mg(収率7
7%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.22 (3H, t, J=7.
0), 1.90-2.08 (2H, m), 2.14-2.26 (2H, m), 2.74 (3
H, m), 3.00-3.10 (2H, m), 3.32 (1H, m), 3.40-3.50
(1H, m), 4.19 (2H, q, J=7.0), 4.41 (2H, s), 4.47
(2H, d, J=6.0),4.62及び4.87 (計1H, 各m), 6.44 (1H,
dt, J=16.0, 6.0), 6.58 (1H, d, J=16.0), 7.31 (1H,
t, J=9.0), 7.41 (1H, m), 7.55 (1H, t, J=8.0), 7.6
0 (1H, m), 7.69 (1H, d, J=8.0), 7.73 (1H, d, J=8.
0), 7.89 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1737, 1675, 1352, 1156.
【0171】製造例2 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[3−クロロ−4−(1−メチルピペ
リジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢
酸 2塩酸塩 製造例1で得られたN−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−クロロ−
4−(1−メチルピペリジン−4−イルオキシ)フェニ
ル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩(435m
g)を3N 塩酸(20ml)に溶解し、60℃で6.
5時間撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、減圧下
濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、
溶出溶媒:13%アセトニトリル/水)で精製した。得
られた無定形固体を1N 塩酸(1.00ml)に溶解
した後、減圧下濃縮乾固させた。これを水に溶解し、凍
結乾燥に付すことにより、標記化合物243mg(収率
59%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.94及び2.03 (計2
H, 各m), 2.19 (2H, m), 2.74 (3H, m), 3.00-3.10 (2
H, m), 3.30-3.50 (2H, m), 4.28 (2H, s), 4.47 (2H,
d, J=6.0), 4.61及び4.87 (計1H, 各m), 6.44 (1H, dt,
J=16.0, 6.0),6.58 (1H, d, J=16.0), 7.31 (1H, m),
7.41 (1H, m), 7.55 (1H, t, J=8.0), 7.60 (1H, m),
7.69 (1H, d, J=8.0), 7.73 (1H, d, J=8.0), 7.88 (1
H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1732, 1676, 1348, 1155.
【0172】製造例3 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[3−クロロ−4−(1−エチルピペ
リジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢
酸エチル 2塩酸塩 参考例13で得られたN−[3−クロロ−4−(1−エ
チルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−
[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニ
ル]スルファモイル酢酸エチル(1240mg)をジク
ロロメタン(30ml)及びエタノール(15ml)の
混合溶媒に溶解し、氷冷下、塩化水素を通じた後、密栓
をして室温で7時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した
後、残渣をエタノール(20ml)に溶解し、塩化アン
モニウム水溶液(243mgを水10mlに溶解)及び
28%アンモニア水(0.41ml)を加えた後、室温
で一晩攪拌した。反応液に4N 塩化水素ジオキサン溶
液を加えた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YM
C-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:22%アセトニトリル
/水)で精製した。得られた無定形固体を1N 塩酸に
溶解した後、減圧下濃縮乾固させた。これを水に溶解
し、凍結乾燥に付すことにより、標記化合物807mg
(収率56%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.22 (3H, t, J=7.
0), 1.26 (3H, t, J=7.0), 1.92-2.08 (2H, m), 2.21
(2H, m), 2.99 (2H, m), 3.09 (2H, m), 3.36及び3.50
(計2H, 各m), 4.19 (2H, q, J=7.0), 4.41 (2H, s), 4.
47 (2H, d, J=6.0), 4.64及び4.90 (計1H, 各m), 6.44
(1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.58 (1H, d, J=16.0), 7.31
(1H, m), 7.41 (1H, m), 7.55 (1H, t, J=8.0), 7.60
(1H, m), 7.68 (1H, d, J=8.0), 7.73 (1H, d, J=8.0),
7.88 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1738, 1675, 1353, 1155.
【0173】製造例4 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[3−クロロ−4−(1−エチルピペ
リジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢
酸 2塩酸塩 製造例3で得られたN−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−クロロ−
4−(1−エチルピペリジン−4−イルオキシ)フェニ
ル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩(400m
g)を3N 塩酸(20ml)に溶解し、60℃で4時
間撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、減圧下濃縮
し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出
溶媒:15%アセトニトリル/水)で精製した。得られ
た無定形固体を1N 塩酸(1.00ml)に溶解した
後、減圧下濃縮乾固させた。これを水に溶解し、凍結乾
燥に付すことにより、標記化合物324mg(収率85
%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.24 (3H, t, J=7.
5), 1.98 (2H, m), 2.18 (2H, m), 3.05 (2H, m), 3.00
-3.50 (4H, m), 4.15 (2H, s), 4.48 (2H, d,J=6.0),
4.75 (1H, m), 6.44 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.57 (1
H, d, J=16.0),7.29 (1H, d, J=9.0), 7.43 (1H, dd, J
=9.0, 2.5), 7.54 (1H, t, J=8.0), 7.62 (1H, d, J=2.
5), 7.68 (1H, d, J=8.0), 7.72 (1H, d, J=8.0), 7.88
(1H, s); IR (KBr, cm-1) : 1731, 1676, 1348, 1154.
【0174】製造例5 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[3−クロロ−4−(1−イソプロピ
ルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモ
イル酢酸エチル 2塩酸塩 参考例17で得られたN−[3−クロロ−4−(1−イ
ソプロピルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−
N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロ
ペニル]スルファモイル酢酸エチル(1171mg)を
ジクロロメタン(30ml)及びエタノール(15m
l)の混合溶媒に溶解し、氷冷下、塩化水素を通じた
後、密栓をして室温で7時間撹拌した。反応液を減圧下
濃縮した後、残渣をエタノール(20ml)に溶解し、
塩化アンモニウム水溶液(224mgを水10mlに溶
解)及び28%アンモニア水(0.42ml)を加えた
後、室温で一晩攪拌した。反応液に4N 塩化水素ジオ
キサン溶液を加えた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HP
LC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:25%アセト
ニトリル/水)で精製した。得られた無定形固体を1N
塩酸に溶解した後、減圧下濃縮乾固させた。これを水
に溶解し、凍結乾燥に付すことにより、標記化合物90
4mg(収率67%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.23 (3H, t, J=7.
0), 1.28 (6H, m), 2.00-2.12 (2H, m), 2.18-2.36 (2
H, m), 3.07 (2H, m), 3.22-3.52 (3H, m), 4.19 (2H,
q, J=7.0), 4.42 (2H, m), 4.47 (2H, d, J=6.0), 4.66
及び4.95 (計1H,各m), 6.44 (1H, dt, J=16.0, 6.0),
6.58 (1H, d, J=16.0), 7.31 (1H, m), 7.41 (1H, m),
7.55 (1H, t, J=8.0), 7.60 (1H, m), 7.68 (1H, d, J=
8.0), 7.73 (1H, d, J=8.0), 7.88 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1738, 1675, 1353, 1156.
【0175】製造例6 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[3−クロロ−4−(1−イソプロピ
ルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモ
イル酢酸 2塩酸塩 製造例5で得られたN−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−クロロ−
4−(1−イソプロピルピペリジン−4−イルオキシ)
フェニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩(61
5mg)を3N塩酸(20ml)に溶解し、60℃で4
時間撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、減圧下濃
縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶
出溶媒:17%アセトニトリル/水)で精製した。得ら
れた無定形固体を1N 塩酸(1.00ml)に溶解し
た後、減圧下濃縮乾固させた。これを水に溶解し、凍結
乾燥に付すことにより、標記化合物433mg(収率7
4%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.22 (6H, d, J=6.
5), 1.97 (2H, m), 2.18 (2H, m), 2.90-3.40 (5H, m),
3.99 (2H, s), 4.48 (2H, d, J=6.0), 4.75 (1H, m),
6.44 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.55 (1H, d, J=16.0),
7.27 (1H, d, J=9.0), 7.46 (1H, dd, J=9.0, 2.5), 7.
54 (1H, t, J=8.0), 7.65 (1H, d, J=2.5), 7.67 (1H,
d, J=8.0), 7.71 (1H, d, J=8.0), 7.87 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1677, 1344, 1151.
【0176】製造例7 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[4−(1−ブチルピペリジン−4−
イルオキシ)−3−クロロフェニル]スルファモイル酢
酸エチル 2塩酸塩 参考例21で得られたN−[4−(1−ブチルピペリジ
ン−4−イルオキシ)−3−クロロフェニル]−N−
[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニ
ル]スルファモイル酢酸エチル(1177mg)をジク
ロロメタン(30ml)及びエタノール(15ml)の
混合溶媒に溶解し、氷冷下、塩化水素を通じた後、密栓
をして室温で6時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した
後、残渣をエタノール(20ml)に溶解し、塩化アン
モニウム水溶液(219mgを水10mlに溶解)及び
28%アンモニア水(0.41ml)を加えた後、室温
で一晩攪拌した。反応液に4N 塩化水素ジオキサン溶
液を加えた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YM
C-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:27%アセトニトリル
/水)で精製した。得られた無定形固体を1N 塩酸に
溶解した後、減圧下濃縮乾固させた。これを水に溶解
し、凍結乾燥に付すことにより、標記化合物742mg
(収率55%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 0.93 (3H, t, J=7.
5), 1.23 (3H, t, J=7.0), 1.32 (2H, m), 1.67 (2H,
m), 1.90-2.08 (2H, m), 2.15-2.28 (2H, m), 2.95-3.1
0 (4H, m), 3.35-3.58 (2H, m), 4.19 (2H, q, J=7.0),
4.41 (2H, s),4.47 (2H, d, J=6.0), 4.63及び4.88
(計1H, 各m), 6.43 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.58 (1H,
d, J=16.0), 7.31 (1H, m), 7.41 (1H, m), 7.55 (1H,
t, J=8.0), 7.60 (1H, m), 7.67 (1H, d, J=8.0), 7.7
3 (1H, d, J=8.0), 7.87 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1738, 1675, 1353, 1156.
【0177】製造例8 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[4−(1−ブチルピペリジン−4−
イルオキシ)−3−クロロフェニル]スルファモイル酢
酸 2塩酸塩 製造例7で得られたN−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[4−(1−ブ
チルピペリジン−4−イルオキシ)−3−クロロフェニ
ル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩(600m
g)を3N 塩酸(20ml)に溶解し、60℃で4.
5時間撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、減圧下
濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、
溶出溶媒:20%アセトニトリル/水)で精製した。得
られた無定形固体を1N 塩酸(1.00ml)に溶解
した後、減圧下濃縮乾固させた。これを水に溶解し、凍
結乾燥に付すことにより、標記化合物450mg(収率
78%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 0.90 (3H, t, J=7.
5), 1.31 (2H, m), 1.61 (2H, m), 1.92 (2H, m), 2.13
(2H, m), 2.87 (2H, m), 2.90-3.20 (4H, m),4.03 (2
H, s), 4.48 (2H, d, J=6.0), 4.70 (1H, m), 6.44 (1
H, dt, J=16.0,6.0), 6.56 (1H, d, J=16.0), 7.27 (1
H, d, J=9.0), 7.45 (1H, dd, J=9.0, 2.5), 7.54 (1H,
t, J=8.0), 7.64 (1H, d, J=2.5), 7.67 (1H, d, J=8.
0), 7.71(1H, d, J=8.0), 7.86 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1676, 1347, 1153.
【0178】製造例9 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[4−(1−ベンジルピペリジン−4
−イルオキシ)−3−クロロフェニル]スルファモイル
酢酸エチル 2塩酸塩 参考例25で得られたN−[4−(1−ベンジルピペリ
ジン−4−イルオキシ)−3−クロロフェニル]−N−
[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニ
ル]スルファモイル酢酸エチル(1531mg)をジク
ロロメタン(30ml)及びエタノール(15ml)の
混合溶媒に溶解し、氷冷下、塩化水素を通じた後、密栓
をして室温で5時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した
後、残渣をエタノール(20ml)に溶解し、塩化アン
モニウム水溶液(233mgを水10mlに溶解)及び
28%アンモニア水(0.40ml)を加えた後、室温
で一晩攪拌した。反応液に4N 塩化水素ジオキサン溶
液を加えた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YM
C-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:30%アセトニトリル
/水)で精製した。得られた無定形固体を1N 塩酸に
溶解した後、減圧下濃縮乾固させた。これを水に溶解
し、凍結乾燥に付すことにより、標記化合物931mg
(収率53%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.22 (3H, t, J=7.
0), 1.94-2.05 (2H, m), 2.16-2.28 (2H, m), 3.01 (2
H, m), 3.24-3.44 (2H, m), 4.18 (2H, q, J=7.0), 4.3
1 (2H, m), 4.40 (2H, s), 4.46 (2H, d, J=6.0), 4.59
及び4.88 (計1H,各m), 6.42 (1H, dt, J=16.0, 6.0),
6.57 (1H, d, J=16.0), 7.27 (1H, d, J=9.0), 7.31 (1
H, d, J=9.0), 7.38 (1H, m), 7.43-7.51 (3H, m), 7.5
2-7.59 (2H, m), 7.60-7.66 (2H, m), 7.67 (1H, d, J=
8.0), 7.72 (1H, d, J=8.0), 7.87(1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1738, 1675, 1353, 1155.
【0179】製造例10 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[4−(1−ベンジルピペリジン−4
−イルオキシ)−3−クロロフェニル]スルファモイル
酢酸 2塩酸塩 製造例9で得られたN−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[4−(1−ベ
ンジルピペリジン−4−イルオキシ)−3−クロロフェ
ニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩(731m
g)を3N 塩酸(30ml)に溶解し、60℃で6.
5時間撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、減圧下
濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、
溶出溶媒:20%アセトニトリル/水)で精製した。得
られた無定形固体を1N 塩酸(1.00ml)に溶解
した後、減圧下濃縮乾固させた。これを水に溶解し、凍
結乾燥に付すことにより、標記化合物547mg(収率
87%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.90-2.08 (2H,
m), 2.12-2.26 (2H, m),2.92-3.02 (2H, m), 3.20-3.50
(2H, m), 4.20-4.38 (2H, m), 4.25 (2H, s),4.46 (2
H, d, J=6.0), 4.61及び4.83 (計1H, 各m), 6.42 (1H,
dt, J=16.0, 6.0), 6.56 (1H, d, J=16.0), 7.27 (1H,
d, J=9.0), 7.39 (1H, dd, J=9.0, 2.5),7.40-7.50 (3
H, m), 7.54 (1H, t, J=8.0), 7.55-7.65 (3H, m), 7.6
6 (1H, d,J=8.0), 7.72 (1H, d, J=8.0), 7.85 (1H, s)
; IR (KBr, cm-1) : 1732, 1675, 1349, 1154.
【0180】製造例11 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[3−クロロ−4−(1−フェネチル
ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイ
ル酢酸エチル 2塩酸塩 参考例29で得られたN−[3−クロロ−4−(1−フ
ェネチルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N
−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペ
ニル]スルファモイル酢酸エチル(1013mg)をジ
クロロメタン(30ml)及びエタノール(15ml)
の混合溶媒に溶解し、氷冷下、塩化水素を通じた後、密
栓をして室温で6時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し
た後、残渣をエタノール(20ml)に溶解し、塩化ア
ンモニウム水溶液(174mgを水10mlに溶解)及
び28%アンモニア水(0.33ml)を加えた後、室
温で一晩攪拌した。反応液に4N 塩化水素ジオキサン
溶液を加えた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC
(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:30%アセトニト
リル/水)で精製した。得られた無定形固体を1N 塩
酸に溶解した後、減圧下濃縮乾固させた。これを水に溶
解し、凍結乾燥に付すことにより、標記化合物788m
g(収率68%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.22 (3H, t, J=7.
0), 1.96-2.12 (2H, m), 2.19-2.32 (2H, m), 3.02-3.1
8 (4H, m), 3.24-3.40 (2H, m), 3.49及び3.62(計2H,
各m), 4.19 (2H, q, J=7.0), 4.42 (2H, s), 4.47 (2H,
d, J=6.0), 4.65及び4.91 (計1H, 各m), 6.44 (1H, d
t, J=16.0, 6.0), 6.58 (1H, d, J=16.0), 7.22-7.38
(6H, m), 7.41 (1H, m), 7.55 (1H, t, J=8.0), 7.60
(1H, m), 7.68 (1H, d, J=8.0), 7.73 (1H, d, J=8.0),
7.88 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1738, 1675, 1353, 1156.
【0181】製造例12 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[3−クロロ−4−(1−フェネチル
ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイ
ル酢酸 2塩酸塩 製造例11で得られたN−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−クロロ−
4−(1−フェネチルピペリジン−4−イルオキシ)フ
ェニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩(588
mg)を3N塩酸(30ml)に溶解し、60℃で6.
5時間撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、減圧下
濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、
溶出溶媒:25%アセトニトリル/水)で精製した。得
られた無定形固体を1N 塩酸(1.00ml)に溶解
した後、減圧下濃縮乾固させた。これを水に溶解し、凍
結乾燥に付すことにより、標記化合物405mg(収率
72%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 2.02 (2H, m), 2.1
8-2.28 (2H, m), 3.07(4H, m), 3.20-3.50 (4H, m), 4.
26 (2H, s), 4.47 (2H, d, J=6.0), 4.84 (1H, m), 6.4
4 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.58 (1H, d, J=16.0), 7.2
2-7.39 (6H, m), 7.42 (1H, dd, J=9.0, 2.5), 7.55 (1
H, t, J=8.0), 7.60 (1H, d, J=2.5),7.67 (1H, d, J=
8.0), 7.73 (1H, d, J=8.0), 7.87 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1732, 1675, 1349, 1154.
【0182】製造例13 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[3−クロロ−4−(1−フェニルピ
ペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル
酢酸エチル 2塩酸塩 参考例33で得られたN−[3−クロロ−4−(1−フ
ェニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−
[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニ
ル]スルファモイル酢酸エチル(1440mg)をジク
ロロメタン(18ml)及びエタノール(18ml)の
混合溶媒に溶解し、氷冷下、塩化水素を通じた後、密栓
をして室温で5時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した
後、残渣をエタノール(30ml)に溶解し、塩化アン
モニウム水溶液(233mgを水10mlに溶解)及び
28%アンモニア水(0.49ml)を加えた後、室温
で一晩攪拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣を分
取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:60%
アセトニトリル/水)で精製することにより、無定形固
体924mgを得た。この固体254mgをエタノール
(6ml)に溶解し、4N 塩化水素ジオキサン溶液
(0.31ml)を加えた後、減圧下濃縮乾固させた。
これを水に溶解し、凍結乾燥に付すことにより、標記化
合物278mg(収率61%)を無色無定形固体として
得た。1 H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.23 (3H, t, J=7.
0), 1.93-2.14 (2H, m), 2.16-2.37 (2H, m), 3.17-3.9
4 (4H, m), 4.19 (2H, q, J=7.0), 4.42 (2H,s), 4.48
(2H, d, J=6.0), 4.85 (1H, m), 6.45 (1H, dt, J=16.
0, 6.0), 6.59(1H, d, J=16.0), 7.21 (1H, m), 7.28-
7.64 (4H, m), 7.34 (1H, d, J=9.0), 7.42 (1H, dd, J
=9.0, 2.5), 7.55 (1H, t, J=8.0), 7.61 (1H, d, J=2.
5), 7.69(1H, d, J=8.0), 7.74 (1H, d, J=8.0), 7.89
(1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1738, 1675, 1353, 1156.
【0183】製造例14 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[3−クロロ−4−(1−フェニルピ
ペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル
酢酸 2塩酸塩 製造例13で得られたN−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−クロロ−
4−(1−フェニルピペリジン−4−イルオキシ)フェ
ニル]スルファモイル酢酸エチル(676mg)を3N
塩酸(9ml)及びジオキサン(3ml)の混合溶媒
に溶解し、80℃で6時間撹拌した。反応液を室温まで
冷却した後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-
Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:40%アセトニトリル/
水)で精製した。得られた無定形固体を1N 塩酸(1
0ml)に溶解した後、減圧下濃縮乾固させた。これを
水に溶解し、凍結乾燥に付すことにより、標記化合物3
85mg(収率53%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.88-2.08 (2H,
m), 2.10-2.32 (2H, m),3.04-3.91 (4H, m), 4.28 (2H,
s), 4.47 (2H, d, J=6.0), 4.82 (1H, m), 6.44 (1H,
dt, J=16.0, 6.0), 6.58 (1H, d, J=16.0), 7.11 (1H,
m), 7.26-7.49 (4H, m), 7.32 (1H, d, J=9.0), 7.42
(1H, dd, J=9.0, 2.5), 7.55 (1H, t, J=8.0), 7.60 (1
H, d, J=2.5), 7.68 (1H, d, J=8.0), 7.74 (1H, d, J=
8.0), 7.88(1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1733, 1676, 1349, 1155.
【0184】製造例15 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[3−クロロ−4−(1−メトキシカ
ルボニルメチルピペリジン−4−イルオキシ)フェニ
ル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩 参考例37で得られたN−[3−クロロ−4−(1−メ
トキシカルボニルメチルピペリジン−4−イルオキシ)
フェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−
(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル(17
00mg)をジクロロメタン(30ml)及びエタノー
ル(15ml)の混合溶媒に溶解し、氷冷下、塩化水素
を通じた後、密栓をして室温で7時間撹拌した。反応液
を減圧下濃縮した後、残渣をエタノール(20ml)に
溶解し、塩化アンモニウム水溶液(227mgを水10
mlに溶解)及び28%アンモニア水(0.42ml)
を加えた後、室温で一晩攪拌した。反応液に4N 塩化
水素ジオキサン溶液を加えた後、減圧下濃縮し、残渣を
分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:35
%アセトニトリル/水)で精製した。得られた無定形固
体を1N 塩酸に溶解した後、減圧下濃縮乾固させた。
これを水に溶解し、凍結乾燥に付すことにより、標記化
合物950mg(収率48%)を無色無定形固体として
得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.22 (3H, t, J=7.
0), 1.84-2.32 (4H, m), 2.90-3.68 (4H, m), 3.76 (3
H, s), 4.19 (2H, q, J=7.0), 4.30 (2H, m), 4.41 (2
H, s), 4.47 (2H, d, J=6.0), 4.63及び4.84 (計1H, 各
m), 6.43 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.58 (1H, d, J=16.
0), 7.30 (1H, m), 7.40 (1H, m), 7.55 (1H, t, J=8.
0), 7.59 (1H, m), 7.68 (1H, d, J=8.0), 7.73 (1H,
d, J=8.0), 7.87 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1742, 1675, 1353, 1156.
【0185】製造例16 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[4−(1−カルボキシメチルピペリ
ジン−4−イルオキシ)−3−クロロフェニル]スルフ
ァモイル酢酸 2塩酸塩 製造例15で得られたN−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−クロロ−
4−(1−メトキシカルボニルメチルピペリジン−4−
イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル 2
塩酸塩(810mg)を3N 塩酸(30ml)に溶解
し、60℃で15時間撹拌した。反応液を室温まで冷却
した後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack
ODS-A;YMC、溶出溶媒:15%アセトニトリル/水)で
精製した。得られた無定形固体を1N 塩酸に溶解した
後、減圧下濃縮乾固させた。これを水に溶解し、凍結乾
燥に付すことにより、標記化合物581mg(収率76
%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.91-2.07 (2H,
m), 2.14-2.28 (2H, m),3.00-3.90 (4H, m), 4.16 (2H,
s), 4.28 (2H, s), 4.47 (2H, d, J=6.0), 4.65及び4.
84 (計1H, 各m), 6.45 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.57
(1H, d, J=16.0),7.32 (1H, m), 7.42 (1H, dd, J=9.0,
2.5), 7.54 (1H, t, J=8.0), 7.60 (1H,d, J=2.5), 7.
72 (2H, m), 7.91 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1737, 1676, 1348, 1155.
【0186】製造例17 N−[4−(1−アセチルピペリジン−4−イルオキ
シ)−3−クロロフェニル]−N−[3−(3−アミジ
ノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイ
ル酢酸エチル 塩酸塩 参考例39で得られたN−[4−(1−アセチルピペリ
ジン−4−イルオキシ)−3−クロロフェニル]−N−
[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニ
ル]スルファモイル酢酸エチル(733mg)をジクロ
ロメタン(30ml)及びエタノール(15ml)の混
合溶媒に溶解し、氷冷下、塩化水素を通じた後、密栓を
して室温で5時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した
後、残渣をエタノール(20ml)に溶解し、塩化アン
モニウム水溶液(175mgを水10mlに溶解)及び
28%アンモニア水(0.22ml)を加えた後、室温
で一晩攪拌した。反応液に4N塩化水素ジオキサン溶液
を加えた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-
Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:35%アセトニトリル/
水)で精製した。得られた無定形固体を1N 塩酸に溶
解した後、減圧下濃縮乾固させた。これを水に溶解し、
凍結乾燥に付すことにより、標記化合物488mg(収
率64%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.23 (3H, t, J=7.
0), 1.55 (1H, m), 1.65 (1H, m), 1.84 (1H, m), 1.93
(1H, m), 2.01 (3H, s), 3.28-3.44 (2H, m),3.56-3.7
2 (2H, m), 4.19 (2H, q, J=7.0), 4.41 (2H, s), 4.46
(2H, d, J=6.0), 4.75 (1H, m), 6.43 (1H, dt, J=16.
0, 6.0), 6.58 (1H, d, J=16.0), 7.29(1H, d, J=9.0),
7.38 (1H, dd, J=9.0, 2.5), 7.55 (1H, t, J=8.0),
7.57 (1H, d, J=2.5), 7.67 (1H, d, J=8.0), 7.73 (1
H, d, J=8.0), 7.86 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1739, 1677, 1354, 1157.
【0187】製造例18 N−[4−(1−アセチルピペリジン−4−イルオキ
シ)−3−クロロフェニル]−N−[3−(3−アミジ
ノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイ
ル酢酸 塩酸塩 製造例17で得られたN−[4−(1−アセチルピペリ
ジン−4−イルオキシ)−3−クロロフェニル]−N−
[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペ
ニル]スルファモイル酢酸エチル 塩酸塩(352m
g)を3N 塩酸(20ml)に溶解し、60℃で6時
間撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、減圧下濃縮
し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出
溶媒:25%アセトニトリル/水)で精製した。得られ
た無定形固体を1N 塩酸(0.50ml)に溶解した
後、減圧下濃縮乾固させることにより、標記化合物10
9mg(収率32%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.54 (1H, m), 1.6
5 (1H, m), 1.83 (1H,m), 1.92 (1H, m), 2.00 (3H,
s), 3.30-3.70 (4H, m), 3.83 (2H, s), 4.48(2H, d, J
=6.0), 4.71 (1H, m), 6.44 (1H, dt, J=16.0, 6.0),
6.53 (1H, d, J=16.0), 7.26 (1H, d, J=9.0), 7.48 (1
H, dd, J=9.0, 2.5), 7.52 (1H, t, J=8.0), 7.66 (1H,
d, J=8.0), 7.68 (1H, d, J=2.5), 7.71 (1H, d, J=8.
0), 7.85(1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1682, 1345, 1152.
【0188】製造例19 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[4−(1−カルバモイルピペリジン
−4−イルオキシ)−3−クロロフェニル]スルファモ
イル酢酸エチル 塩酸塩 参考例43で得られたN−[4−(1−カルバモイルピ
ペリジン−4−イルオキシ)−3−クロロフェニル]−
N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロ
ペニル]スルファモイル酢酸エチル(1015mg)を
ジクロロメタン(30ml)及びエタノール(15m
l)の混合溶媒に溶解し、氷冷下、塩化水素を通じた
後、密栓をして室温で6時間撹拌した。反応液を減圧下
濃縮した後、残渣をエタノール(20ml)に溶解し、
塩化アンモニウム水溶液(194mgを水10mlに溶
解)及び28%アンモニア水(0.36ml)を加えた
後、室温で一晩攪拌した。反応液に4N 塩化水素ジオ
キサン溶液を加えた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HP
LC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:30%アセト
ニトリル/水)で精製した。得られた無定形固体を1N
塩酸に溶解した後、減圧下濃縮乾固させた。これを水
に溶解し、凍結乾燥に付すことにより、標記化合物73
7mg(収率66%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.23 (3H, t, J=7.
0), 1.46-1.58 (2H, m), 1.80-1.89 (2H, m), 3.15-3.
24 (2H, m), 3.49-3.60 (2H, m), 4.19 (2H, q, J=7.
0), 4.41 (2H, s), 4.46 (2H, d, J=6.0), 4.68 (1H,
m), 6.43 (1H, dt,J=16.0, 6.0), 6.58 (1H, d, J=16.
0), 7.28 (1H, d, J=9.0), 7.38 (1H, dd,J=9.0, 2.5),
7.55 (1H, t, J=8.0), 7.57 (1H, d, J=2.5), 7.68 (1
H, d, J=8.0), 7.73 (1H, d, J=8.0), 7.87 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1738, 1675, 1352, 1156.
【0189】製造例20 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[4−(1−カルバモイルピペリジン
−4−イルオキシ)−3−クロロフェニル]スルファモ
イル酢酸 塩酸塩 製造例19で得られたN−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[4−(1−カ
ルバモイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−クロロ
フェニル]スルファモイル酢酸エチル 塩酸塩(600
mg)を3N塩酸(20ml)に溶解し、60℃で5時
間撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、減圧下濃縮
し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出
溶媒:20%アセトニトリル/水)で精製した。得られ
た無定形固体を1N 塩酸に溶解した後、減圧下濃縮乾
固させた。これを水及びジオキサン(1滴)に懸濁し、
凍結乾燥に付すことにより、標記化合物466mg(収
率81%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.48-1.58 (2H,
m), 1.80-1.90 (2H, m),3.14-3.24 (2H, m), 3.50-3.60
(2H, m), 4.27 (2H, s), 4.46 (2H, d, J=6.0), 4.67
(1H, m), 6.43 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.58 (1H, d,
J=16.0), 7.27 (1H, d, J=9.0), 7.38 (1H, dd, J=9.0,
2.5), 7.55 (1H, t, J=8.0), 7.57 (1H,d, J=2.5), 7.
67 (1H, d, J=8.0), 7.73 (1H, d, J=8.0), 7.86 (1H,
s) ; IR (KBr, cm-1) : 1676, 1348, 1155.
【0190】製造例21 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[3−クロロ−4−(1−メタンスル
ホニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルフ
ァモイル酢酸エチル 塩酸塩 参考例47で得られたN−[3−クロロ−4−(1−メ
タンスルホニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニ
ル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)
−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル(835m
g)をジクロロメタン(30ml)及びエタノール(1
5ml)の混合溶媒に溶解し、氷冷下、塩化水素を通じ
た後、密栓をして室温で6時間撹拌した。反応液を減圧
下濃縮した後、残渣をエタノール(20ml)に溶解
し、塩化アンモニウム水溶液(150mgを水10ml
に溶解)及び28%アンモニア水(0.19ml)を加
えた後、室温で一晩攪拌した。反応液に4N 塩化水素
ジオキサン溶液を加えた後、減圧下濃縮し、残渣を分取
HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:40%ア
セトニトリル/水)で精製した。得られた無定形固体を
1N 塩酸に溶解した後、減圧下濃縮乾固させた。これ
を水に溶解し、凍結乾燥に付すことにより、標記化合物
685mg(収率75%)を無色無定形固体として得
た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.23 (3H, t, J=7.
0), 1.72-1.82 (2H, m), 1.93-2.03 (2H, m), 2.89 (3
H, s), 3.12-3.22 (2H, m), 3.24-3.40 (2H, m), 4.19
(2H, q, J=7.0), 4.41 (2H, s), 4.47 (2H, d, J=6.0),
4.70 (1H, m),6.43 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.58 (1
H, d, J=16.0), 7.28 (1H, d, J=9.0), 7.39 (1H, dd,
J=9.0, 2.5), 7.55 (1H, t, J=8.0), 7.58 (1H, d, J=
2.5), 7.67(1H, d, J=8.0), 7.73 (1H, d, J=8.0), 7.8
5 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1739, 1677, 1346, 1156.
【0191】製造例22 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[3−クロロ−4−(1−メタンスル
ホニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルフ
ァモイル酢酸 塩酸塩 製造例21で得られたN−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−クロロ−
4−(1−メタンスルホニルピペリジン−4−イルオキ
シ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル 塩酸塩(5
02mg)を3N 塩酸(20ml)及びジオキサン
(5ml)の混合溶媒に溶解し、60℃で5時間撹拌し
た。反応液を室温まで冷却した後、減圧下濃縮し、残渣
を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:2
5〜50%アセトニトリル/水)で精製した。得られた
無定形固体を1N 塩酸に溶解した後、減圧下濃縮乾固
させることにより、標記化合物346mg(収率72
%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.72-1.82 (2H,
m), 1.93-2.03 (2H, m),2.89 (3H, s), 3.12-3.20 (2H,
m), 3.23-3.40 (2H, m), 4.04 (2H, s), 4.48(2H, d,
J=6.0), 4.68 (1H, m), 6.44 (1H, dt, J=16.0, 6.0),
6.56 (1H, d, J=16.0), 7.26 (1H, d, J=9.0), 7.44 (1
H, dd, J=9.0, 2.5), 7.54 (1H, t, J=8.0), 7.63 (1H,
d, J=2.5), 7.67 (1H, d, J=8.0), 7.72 (1H, d, J=8.
0), 7.86(1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1679, 1344, 1155.
【0192】製造例23 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[3−クロロ−4−[1−(2−ピリ
ジル)ピペリジン−4−イルオキシ]フェニル]スルフ
ァモイル酢酸エチル 2塩酸塩 参考例51で得られたN−[3−クロロ−4−[1−
(2−ピリジル)ピペリジン−4−イルオキシ]フェニ
ル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)
−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル(1095m
g)をジクロロメタン(30ml)及びエタノール(1
5ml)の混合溶媒に溶解し、氷冷下、塩化水素を通じ
た後、密栓をして室温で6時間撹拌した。反応液を減圧
下濃縮した後、残渣をエタノール(20ml)に溶解
し、塩化アンモニウム水溶液(197mgを水10ml
に溶解)及び28%アンモニア水(0.37ml)を加
えた後、室温で一晩攪拌した。反応液に4N 塩化水素
ジオキサン溶液を加えた後、減圧下濃縮し、残渣を分取
HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:50%ア
セトニトリル/水)で精製した。得られた無定形固体を
1N 塩酸に溶解した後、減圧下濃縮乾固させた。これ
を水に溶解し、凍結乾燥に付すことにより、標記化合物
533mg(収率42%)を無色無定形固体として得
た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.23 (3H, t, J=7.
0), 1.72-1.84 (2H, m), 2.01-2.13 (2H, m), 3.68-3.7
9 (2H, m), 3.88-3.99 (2H, m), 4.20 (2H, q,J=7.0),
4.43 (2H, s), 4.48 (2H, d, J=6.0), 4.85 (1H, m),
6.45 (1H, dt,J=16.0, 6.0), 6.59 (1H, d, J=16.0),
6.92 (1H, m), 7.35 (1H, d, J=9.0), 7.32-7.44 (1H,
m), 7.41 (1H, dd, J=9.0, 2.5), 7.55 (1H, t, J=8.
0), 7.59 (1H, d, J=2.5), 7.70 (1H, d, J=8.0), 7.74
(1H, d, J=8.0), 7.90 (1H, s), 7.96 (1H, m), 8.02
(1H, d, J=4.5) ; IR (KBr, cm-1) : 1738, 1674, 1353, 1155.
【0193】製造例24 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[3−クロロ−4−[1−(2−ピリ
ジル)ピペリジン−4−イルオキシ]フェニル]スルフ
ァモイル酢酸 2塩酸塩 製造例23で得られたN−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−クロロ−
4−[1−(2−ピリジル)ピペリジン−4−イルオキ
シ]フェニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩
(533mg)を3N 塩酸(30ml)に溶解し、6
0℃で6時間撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、
減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A;
YMC、溶出溶媒:30〜50%アセトニトリル/水)で
精製した。得られた無定形固体を1N 塩酸に溶解した
後、減圧下濃縮乾固させた。これを水に溶解し、凍結乾
燥に付すことにより、標記化合物427mg(収率84
%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.71-1.82 (2H,
m), 2.01-2.12 (2H, m),3.63-3.75 (2H, m), 3.85-3.97
(2H, m), 4.28 (2H, s), 4.47 (2H, d, J=6.0), 4.84
(1H, m), 6.44 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.58 (1H, d,
J=16.0), 6.89 (1H, m), 7.33 (1H, d, J=9.0), 7.30-
7.40 (1H, m), 7.41 (1H, dd, J=9.0, 2.5), 7.55 (1
H, t, J=8.0), 7.59 (1H, d, J=2.5), 7.68 (1H, d, J=
8.0), 7.73(1H, d, J=8.0), 7.88 (1H, s), 7.93 (1H,
m), 8.02 (1H, J=6.0) ; IR (KBr, cm-1) : 1733, 1676, 1349, 1155.
【0194】製造例25 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[3−クロロ−4−[1−(3−ピリ
ジル)ピペリジン−4−イルオキシ]フェニル]スルフ
ァモイル酢酸エチル 2塩酸塩 参考例55で得られたN−[3−クロロ−4−[1−
(3−ピリジル)ピペリジン−4−イルオキシ]フェニ
ル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)
−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル(490m
g)をジクロロメタン(15ml)及びエタノール(1
5ml)の混合溶媒に溶解し、氷冷下、塩化水素を通じ
た後、密栓をして室温で一晩撹拌した。反応液を減圧下
濃縮した後、残渣をエタノール(9ml)に溶解し、塩
化アンモニウム水溶液(79mgを水3mlに溶解)及
び28%アンモニア水(0.17ml)を加えた後、室
温で一晩攪拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣を
分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:40
%アセトニトリル/水)で精製することにより、無定形
固体306mgを得た。この固体44mgをエタノール
(4ml)に溶解し、4N 塩化水素ジオキサン溶液
(0.05ml)を加えた後、減圧下濃縮乾固させた。
これを水に溶解し、凍結乾燥に付すことにより、標記化
合物47mg(収率58%)を無色無定形固体として得
た。1 H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.23 (3H, t, J=7.
0), 1.69-1.82 (2H, m), 1.96-2.08 (2H, m), 3.42 (2
H, m), 3.66 (2H, m), 4.19 (2H, q, J=7.0), 4.43 (2
H, s), 4.47 (2H, d, J=6.0), 4.80 (1H, m), 6.45 (1
H, dt, J=16.0, 6.0), 6.59 (1H, d, J=16.0), 7.33 (1
H, d, J=9.0), 7.41 (1H, dd, J=9.0, 2.5), 7.55 (1H,
t, J=8.0), 7.59 (1H, d, J=2.5), 7.69 (1H, d, J=8.
0), 7.74 (1H, d, J=8.0), 7.75 (1H, dd, J=9.0, 5.
0), 7.89 (1H, s), 8.03 (1H, dd, J=9.0, 2.5), 8.15
(1H, d, J=5.0), 8.48 (1H, d, J=2.5) ; IR (KBr, cm-1) : 1737, 1675, 1352, 1155.
【0195】製造例26 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[3−クロロ−4−[1−(3−ピリ
ジル)ピペリジン−4−イルオキシ]フェニル]スルフ
ァモイル酢酸 2塩酸塩 製造例25で得られたN−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−クロロ−
4−[1−(3−ピリジル)ピペリジン−4−イルオキ
シ]フェニル]スルファモイル酢酸エチル(247m
g)を3N 塩酸(12ml)に溶解し、60℃で4時
間撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、減圧下濃縮
し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出
溶媒:27%アセトニトリル/水)で精製した。得られ
た無定形固体を1N 塩酸(10ml)に溶解した後、
減圧下濃縮乾固させた。これを水に溶解し、凍結乾燥に
付すことにより、標記化合物427mg(収率84%)
を無色無定形固体として得た。1 H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.69-1.81 (2H,
m), 1.97-2.08 (2H, m),3.42 (2H, m), 3.67 (2H, m),
4.29 (2H, s), 4.47 (2H, d, J=6.0), 4.80 (1H, m),
6.45 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.58 (1H, d, J=16.0),
7.33 (1H, d, J=9.0), 7.41 (1H, dd, J=9.0, 2.5), 7.
55 (1H, t, J=8.0), 7.59 (1H, d, J=2.5), 7.69 (1H,
d, J=8.0), 7.74 (1H, d, J=8.0), 7.77 (1H, dd, J=9.
0, 5.5), 7.89 (1H, s), 8.04 (1H, dd, J=9.0, 2.0),
8.15 (1H, d, J=5.5), 8.48 (1H, d, J=2.0) ; IR (KBr, cm-1) : 1731, 1675, 1348, 1154.
【0196】製造例27 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[3−クロロ−4−[1−(4−ピリ
ジル)ピペリジン−4−イルオキシ]フェニル]スルフ
ァモイル酢酸エチル 2塩酸塩 参考例59で得られたN−[3−クロロ−4−[1−
(4−ピリジル)ピペリジン−4−イルオキシ]フェニ
ル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)
−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル(637m
g)をジクロロメタン(30ml)及びエタノール(1
5ml)の混合溶媒に溶解し、氷冷下、塩化水素を通じ
た後、密栓をして室温で5.5時間撹拌した。反応液を
減圧下濃縮した後、残渣をエタノール(20ml)に溶
解し、塩化アンモニウム水溶液(115mgを水10m
lに溶解)及び28%アンモニア水(0.21ml)を
加えた後、室温で一晩攪拌した。反応液に4N 塩化水
素ジオキサン溶液を加えた後、減圧下濃縮し、残渣を分
取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:27%
アセトニトリル/水)で精製した。得られた無定形固体
を1N 塩酸に溶解した後、減圧下濃縮乾固させた。こ
れを水に溶解し、凍結乾燥に付すことにより、標記化合
物456mg(収率62%)を無色無定形固体として得
た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.23 (3H, t, J=7.
0), 1.72-1.82 (2H, m), 2.00-2.10 (2H, m), 3.71 (2
H, m), 3.86 (2H, m), 4.19 (2H, q, J=7.0), 4.42 (2
H, s), 4.48 (2H, d, J=6.0), 4.87 (1H, m), 6.44 (1
H, dt, J=16.0, 6.0), 6.59 (1H, d, J=16.0), 7.23 (2
H, J=7.5), 7.34 (1H, d, J=9.0), 7.41 (1H, dd, J=9.
0, 2.5), 7.55 (1H, t, J=8.0), 7.59 (1H, d, J=2.5),
7.68 (1H,d, J=8.0), 7.74 (1H, d, J=8.0), 7.88 (1
H, s), 8.24 (2H, d, J=7.5) ; IR (KBr, cm-1) 1738, 1675, 1352, 1155.
【0197】製造例28 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[3−クロロ−4−[1−(4−ピリ
ジル)ピペリジン−4−イルオキシ]フェニル]スルフ
ァモイル酢酸 2塩酸塩 製造例27で得られたN−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−クロロ−
4−[1−(4−ピリジル)ピペリジン−4−イルオキ
シ]フェニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩
(315mg)を3N 塩酸(20ml)に溶解し、6
0℃で8時間撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、
減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A;
YMC、溶出溶媒:20%アセトニトリル/水)で精製し
た。得られた無定形固体を1N 塩酸(0.50ml)
に溶解した後、減圧下濃縮乾固させた。これを水に溶解
し、凍結乾燥に付すことにより、標記化合物286mg
(収率95%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.70-1.80 (2H,
m), 1.99-2.09 (2H, m),3.69 (2H, m), 3.85 (2H, m),
4.26 (2H, s), 4.47 (2H, d, J=6.0), 4.86 (1H, m),
6.45 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.58 (1H, d, J=16.0),
7.22 (2H, d, J=7.5), 7.33 (1H, d, J=9.0), 7.42 (1
H, dd, J=9.0, 2.5), 7.55 (1H, t, J=8.0), 7.59 (1H,
d, J=2.5), 7.69 (1H, d, J=8.0), 7.73 (1H, d, J=8.
0), 7.89 (1H, s), 8.24 (2H, d, J=7.5) ; IR (KBr, cm-1) : 1731, 1675, 1347, 1154.
【0198】製造例29 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[3−クロロ−4−[1−(2−ピリ
ミジル)ピペリジン−4−イルオキシ]フェニル]スル
ファモイル酢酸エチル 2塩酸塩 参考例63で得られたN−[3−クロロ−4−[1−
(2−ピリミジル)ピペリジン−4−イルオキシ]フェ
ニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−
(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル(15
90mg)をジクロロメタン(30ml)及びエタノー
ル(15ml)の混合溶媒に溶解し、氷冷下、塩化水素
を通じた後、密栓をして室温で7時間撹拌した。反応液
を減圧下濃縮した後、残渣をエタノール(20ml)に
溶解し、塩化アンモニウム水溶液(285mgを水10
mlに溶解)及び28%アンモニア水(0.53ml)
を加えた後、室温で一晩攪拌した。反応液に4N 塩化
水素ジオキサン溶液を加えた後、減圧下濃縮し、残渣を
分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:27
%アセトニトリル/水)で精製した。得られた無定形固
体を1N 塩酸に溶解した後、減圧下濃縮乾固させた。
これを水に溶解し、凍結乾燥に付すことにより、標記化
合物1280mg(収率70%)を無色無定形固体とし
て得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.23 (3H, t, J=7.
0), 1.58-1.68 (2H, m), 1.89-1.99 (2H, m), 3.68 (2
H, m), 4.04 (2H, m), 4.19 (2H, q, J=7.0), 4.41 (2
H, s), 4.47 (2H, d, J=6.0), 4.80 (1H, m), 6.43 (1
H, dt, J=16.0, 6.0), 6.59 (1H, d, J=16.0), 6.63 (1
H, t, J=4.5), 7.31 (1H, d, J=9.0), 7.39(1H, dd, J=
9.0, 2.5), 7.55 (1H, t, J=8.0), 7.57 (1H, d, J=2.
5), 7.67 (1H, d, J=8.0), 7.74 (1H, d, J=8.0), 7.86
(1H, s), 8.36 (2H, d, J=4.5) ; IR (KBr, cm-1) : 1740, 1676, 1348, 1151.
【0199】製造例30 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[3−クロロ−4−[1−(2−ピリ
ミジル)ピペリジン−4−イルオキシ]フェニル]スル
ファモイル酢酸 2塩酸塩 製造例29で得られたN−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−クロロ−
4−[1−(2−ピリミジル)ピペリジン−4−イルオ
キシ]フェニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩
(800mg)を3N 塩酸(40ml)に溶解し、6
0℃で9時間撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、
減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A;
YMC、溶出溶媒:35〜50%アセトニトリル/水)で
精製した。得られた無定形固体を1N 塩酸に溶解した
後、減圧下濃縮乾固させた。これを水に溶解し、凍結乾
燥に付すことにより、標記化合物673mg(収率88
%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.60-1.70 (2H,
m), 1.90-2.00 (2H, m),3.60-3.80 (2H, m), 4.00-4.10
(2H, m), 4.28 (2H, s), 4.47 (2H, d, J=6.0), 4.81
(1H, m), 6.44 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.58 (1H, d,
J=16.0), 6.68 (1H, t, J=5.0), 7.31 (1H, d, J=9.0),
7.40 (1H, dd, J=9.0, 2.5), 7.55 (1H,t, J=8.0), 7.
58 (1H, d, J=2.5), 7.69 (1H, d, J=8.0), 7.73 (1H,
d, J=8.0), 7.89 (1H, s), 8.40 (2H, J=5.0) ; IR (KBr, cm-1) : 1732, 1675, 1345, 1154.
【0200】製造例31 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[3−クロロ−4−[1−(3−ピリ
ジルメチル)ピペリジン−4−イルオキシ]フェニル]
スルファモイル酢酸エチル 3塩酸塩 参考例67で得られたN−[3−クロロ−4−[1−
(3−ピリジルメチル)ピペリジン−4−イルオキシ]
フェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−
(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル(94
5mg)をジクロロメタン(30ml)及びエタノール
(15ml)の混合溶媒に溶解し、氷冷下、塩化水素を
通じた後、密栓をして室温で6.5時間撹拌した。反応
液を減圧下濃縮した後、残渣をエタノール(20ml)
に溶解し、塩化アンモニウム水溶液(166mgを水1
0mlに溶解)及び28%アンモニア水(0.31m
l)を加えた後、室温で一晩攪拌した。反応液に4N
塩化水素ジオキサン溶液を加えた後、減圧下濃縮し、残
渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:
25%アセトニトリル/水)で精製した。得られた無定
形固体を1N 塩酸に溶解した後、減圧下濃縮乾固させ
た。これを水に溶解し、凍結乾燥に付すことにより、標
記化合物328mg(収率29%)を無色無定形固体と
して得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.22 (3H, t, J=7.
0), 1.96-2.09 (2H, m), 2.18-2.31 (2H, m), 3.07 (2
H, m), 3.33及び3.46 (計2H, 各m), 4.19 (2H,q, J=7.
0), 4.41 (2H, s), 4.42-4.52 (2H, m), 4.46 (2H, d,
J=6.0), 4.62及び4.89 (計1H, 各m), 6.43 (1H, dt, J=
16.0, 6.0), 6.57 (1H, d, J=16.0), 7.30 (1H, m), 7.
40 (1H, m), 7.55 (1H, t, J=8.0), 7.58 (1H, s), 7.6
8 (1H, d, J=8.0), 7.72 (1H, d, J=8.0), 7.75 (1H,
m), 7.87 (1H, s), 8.36-8.48 (1H, m), 8.79 (1H, d,
J=4.5), 8.96 (1H, m) ; IR (KBr, cm-1) : 1736, 1674, 1350, 1154.
【0201】製造例32 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[3−クロロ−4−[1−(3−ピリ
ジルメチル)ピペリジン−4−イルオキシ]フェニル]
スルファモイル酢酸 3塩酸塩 製造例31で得られたN−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−クロロ−
4−[1−(3−ピリジルメチル)ピペリジン−4−イ
ルオキシ]フェニル]スルファモイル酢酸エチル 3塩
酸塩(175mg)を3N 塩酸(10ml)に溶解
し、60℃で8時間撹拌した。反応液を室温まで冷却し
た後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack O
DS-A; YMC、溶出溶媒:15〜20%アセトニトリル/
水)で精製した。得られた無定形固体を1N 塩酸に溶
解した後、減圧下濃縮乾固させた。これを水に溶解し、
凍結乾燥に付すことにより、標記化合物74mg(収率
44%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.97-2.12 (2H,
m), 2.17-2.34 (2H, m),3.00-3.17 (2H, m), 3.33及び
3.46 (計2H, 各m), 4.27 (2H, s), 4.47 (2H, d,J=6.
0), 4.48-4.56 (2H, m), 4.62及び4.90 (計1H, 各m),
6.44 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.57 (1H, d, J=16.0),
7.30 (1H, m), 7.36-7.45 (1H, m), 7.54 (1H, t, J=8.
0), 7.58 (1H, s), 7.69 (1H, d, J=8.0), 7.72 (1H,
d, J=8.0), 7.83-7.93 (2H, m), 8.60 (1H, m), 8.86
(1H, d, J=5.0), 9.06 (1H, m) ; IR (KBr, cm-1) : 1731, 1675, 1347, 1155.
【0202】製造例33 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[3−クロロ−4−[1−(4−ピリ
ジルメチル)ピペリジン−4−イルオキシ]フェニル]
スルファモイル酢酸エチル 3塩酸塩 参考例72で得られたN−[3−クロロ−4−[1−
(4−ピリジルメチル)ピペリジン−4−イルオキシ]
フェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−
(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル(97
1mg)をジクロロメタン(30ml)及びエタノール
(15ml)の混合溶媒に溶解し、氷冷下、塩化水素を
通じた後、密栓をして室温で7時間撹拌した。反応液を
減圧下濃縮した後、残渣をエタノール(20ml)に溶
解し、塩化アンモニウム水溶液(171mgを水10m
lに溶解)及び28%アンモニア水(0.32ml)を
加えた後、室温で一晩攪拌した。反応液に4N 塩化水
素ジオキサン溶液を加えた後、減圧下濃縮し、残渣を分
取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:10〜
35%アセトニトリル/水)で精製した。得られた無定
形固体を1N 塩酸水溶液に溶解した後、減圧下濃縮乾
固させた。これを水に溶解し、凍結乾燥に付すことによ
り、標記化合物580mg(収率49%)を無色無定形
固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.22 (3H, t, J=7.
0), 1.98-2.16 (2H, m), 2.16-2.40 (2H, m), 3.07 (2
H, m), 3.32及び3.44 (計2H, 各m), 4.19 (2H,q, J=7.
0), 4.41 (2H, s), 4.46 (2H, d, J=6.0), 4.44-4.56
(2H, m), 4.62及び4.90 (計1H, 各m), 6.43 (1H, dt, J
=16.0, 6.0), 6.57 (1H, d, J=16.0), 7.30 (1H, m),
7.40 (1H, m), 7.54 (1H, t, J=8.0), 7.58 (1H, s),
7.68 (1H, d, J=8.0), 7.72 (1H, d, J=8.0), 7.88 (1
H, s), 8.00 (2H, m), 8.82 (2H, m); IR (KBr, cm-1) : 1737, 1675, 1351, 1155.
【0203】製造例34 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[3−クロロ−4−[1−(4−ピリ
ジルメチル)ピペリジン−4−イルオキシ]フェニル]
スルファモイル酢酸 3塩酸塩 製造例33で得られたN−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−クロロ−
4−[1−(4−ピリジルメチル)ピペリジン−4−イ
ルオキシ]フェニル]スルファモイル酢酸エチル 3塩
酸塩(440mg)を3N 塩酸(10ml)に溶解
し、60℃で2時間撹拌した。反応液を室温まで冷却し
た後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack O
DS-A; YMC、溶出溶媒:10〜20%アセトニトリル/
水)で精製した。得られた無定形固体を1N 塩酸水溶
液に溶解した後、減圧下濃縮乾固させた。これを水に溶
解し、凍結乾燥に付すことにより、標記化合物155m
g(収率37%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.97-2.16 (2H,
m), 2.16-2.40 (2H, m),3.10 (2H, m), 3.32及び3.44
(計2H, 各m), 4.28 (2H, s), 4.47 (2H, d, J=6.0), 4.
56 (2H, m), 4.61及び4.90 (計1H, 各m), 6.44 (1H, d
t, J=16.0, 6.0),6.57 (1H, d, J=16.0), 7.31 (1H,
m), 7.41 (1H, m), 7.54 (1H, t, J=8.0), 7.59 (1H,
s), 7.71 (2H, m), 7.90 (1H, s), 8.18 (2H, m), 8.91
(2H, m) ; IR (KBr, cm-1) : 1731, 1675, 1347, 1154.
【0204】製造例35 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[3−クロロ−4−[1−[2−(2
−ピリジル)エチル]ピペリジン−4−イルオキシ]フ
ェニル]スルファモイル酢酸エチル 3塩酸塩 参考例77で得られたN−[3−クロロ−4−[1−
[2−(2−ピリジル)エチル]ピペリジン−4−イル
オキシ]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−
(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル(17
27mg)をジクロロメタン(30ml)及びエタノー
ル(15ml)の混合溶媒に溶解し、氷冷下、塩化水素
を通じた後、密栓をして室温で6.5時間撹拌した。反
応液を減圧下濃縮した後、残渣をエタノール(20m
l)に溶解し、塩化アンモニウム水溶液(296mgを
水10mlに溶解)及び28%アンモニア水(0.72
ml)を加えた後、室温で一晩攪拌した。反応液に4N
塩化水素ジオキサン溶液を加えた後、減圧下濃縮し、
残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶
媒:25〜30%アセトニトリル/水)で精製した。得
られた無定形固体を1N 塩酸に溶解した後、減圧下濃
縮乾固させた。これを水に溶解し、凍結乾燥に付すこと
により、標記化合物944mg(収率45%)を無色無
定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.23 (3H, t, J=7.
0), 2.00-2.12 (2H, m), 2.21-2.33 (2H, m), 3.10-3.7
0 (4H, m), 3.48-3.60 (4H, m), 4.19 (2H, q,J=7.0),
4.42 (2H, s), 4.48 (2H, d, J=6.0), 4.82 (1H, m),
6.44 (1H, dt,J=16.0, 6.0), 6.58 (1H, d, J=16.0),
7.33 (1H, d, J=9.0), 7.42 (1H, dd, J=9.0, 2.5), 7.
55 (1H, t, J=8.0), 7.60 (1H, d, J=2.5), 7.67-7.75
(1H, m),7.70 (1H, d, J=8.0), 7.73 (1H, d, J=8.0),
7.80 (1H, m), 7.90 (1H, s), 8.26 (1H, m), 8.73 (1
H, d, J=5.0) ; IR (KBr, cm-1) : 1736, 1674, 1350, 1154.
【0205】製造例36 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[3−クロロ−4−[1−[2−(2
−ピリジル)エチル]ピペリジン−4−イルオキシ]フ
ェニル]スルファモイル酢酸 3塩酸塩 製造例35で得られたN−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−クロロ−
4−[1−[2−(2−ピリジル)エチル]ピペリジン
−4−イルオキシ]フェニル]スルファモイル酢酸エチ
ル 3塩酸塩(400mg)を3N 塩酸(20ml)
に溶解し、60℃で4.5時間撹拌した。反応液を室温
まで冷却した後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC
(YMC-PackODS-A; YMC、溶出溶媒:17%アセトニトリ
ル/水)で精製した。得られた無定形固体を1N 塩酸
に溶解した後、減圧下濃縮乾固させた。これを水に溶解
し、凍結乾燥に付すことにより、標記化合物201mg
(収率52%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 2.00-2.12 (2H,
m), 2.20-2.32 (2H, m),3.20-3.60 (4H, m), 3.39-3.48
(2H, m), 3.50-3.59 (2H, m), 4.28 (2H, s),4.47 (2
H, d, J=6.0), 4.81 (1H, m), 6.45 (1H, dt, J=16.0,
6.0), 6.58 (1H,d, J=16.0), 7.32 (1H, d, J=9.0), 7.
42 (1H, dd, J=9.0, 2.5), 7.50-7.58 (1H, m), 7.55
(1H, t, J=8.0), 7.58-7.66 (1H, m), 7.60 (1H, d, J=
2.5), 7.69 (1H, d, J=8.0), 7.73 (1H, d, J=8.0), 7.
89 (1H, s), 8.07 (1H, m), 8.65(1H, d, J=4.5) ; IR (KBr, cm-1) : 1730, 1675, 1347, 1154.
【0206】製造例37 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[3−クロロ−4−(1−シクロペン
チルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファ
モイル酢酸エチル 2塩酸塩 参考例81で得られたN−[3−クロロ−4−(1−シ
クロペンチルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]
−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]スルファモイル酢酸エチル(1.30g)を
ジクロロメタン(30ml)及びエタノール(15m
l)の混合溶媒に溶解し、氷冷下、塩化水素を通じた
後、密栓をして室温で6時間撹拌した。反応液を減圧下
濃縮した後、残渣をエタノール(20ml)に溶解し、
塩化アンモニウム水溶液(0.24gを水10mlに溶
解)及び28%アンモニア水(0.45ml)を加えた
後、室温で一晩攪拌した。反応液に4N 塩化水素ジオ
キサン溶液を加えた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HP
LC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:25%アセト
ニトリル/水)で精製した。得られた無定形固体を1N
塩酸に溶解し、減圧下濃縮乾固させた。これを水に溶
解し、凍結乾燥に付すことにより、標記化合物1.20
g(収率80%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.23 (3H, t, J=7.
0), 1.47-1.60 (2H, m), 1.64-1.76 (2H, m), 1.76-1.9
0 (2H, m), 1.94-2.12 (4H, m), 2.16-2.36 (2H, m),
3.02 (2H, m), 3.32-3.55 (3H, m), 4.19 (2H, q, J=7.
0), 4.42 (2H, s), 4.48 (2H, d, J=6.0), 4.68及び4.9
2 (計1H, 各m), 6.45 (1H, dt, J=16.0,6.0), 6.58 (1
H, d, J=16.0), 7.32 (1H, m), 7.42 (1H, m), 7.55 (1
H, t, J=8.0), 7.60 (1H, m), 7.68-7.76 (2H, m), 7.9
2 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1739, 1674, 1354, 1156.
【0207】製造例38 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[3−クロロ−4−(1−シクロペン
チルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファ
モイル酢酸 2塩酸塩 製造例37で得られたN−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−クロロ−
4−(1−シクロペンチルピペリジン−4−イルオキ
シ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩
(790mg)を3N 塩酸(20ml)に溶解し、6
0℃で4.5時間撹拌した。反応液を室温まで冷却した
後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS
-A; YMC、溶出溶媒:20%アセトニトリル/水)で精
製した。得られた無定形固体を1N塩酸に溶解した後、
減圧下濃縮乾固させた。これを水に溶解し、凍結乾燥に
付すことにより、標記化合物522mg(収率69%)
を無色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.48-1.63 (2H,
m), 1.63-1.76 (2H, m),1.76-1.88 (2H, m), 1.93-2.10
(4H, m), 2.15-2.35 (2H, m), 2.91-3.13 (2H,m), 3.2
0-3.59 (3H, m), 4.26 (2H, s), 4.47 (2H, d, J=6.0),
4.66及び4.91(計1H, 各m), 6.45 (1H, dt, J=16.0, 6.
0), 6.58 (1H, d, J=16.0), 7.31 (1H,d, J=9.0), 7.42
(1H, dd, J=9.0, 2.5), 7.55 (1H, t, J=8.0), 7.61
(1H, d,J=2.5), 7.69 (1H, d, J=8.0), 7.73 (1H, d, J
=8.0), 7.90 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1732, 1676, 1348, 1155.
【0208】製造例39 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[3−クロロ−4−(1,2−ジメチ
ルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモ
イル酢酸エチル 2塩酸塩 参考例89で得られたN−[3−クロロ−4−(1,2
−ジメチルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−
N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロ
ペニル]スルファモイル酢酸エチル(1100mg)を
ジクロロメタン(20ml)及びエタノール(20m
l)の混合溶媒に溶解し、氷冷下、塩化水素を通じた
後、密栓をして室温で4時間撹拌した。反応液を減圧下
濃縮した後、残渣をエタノール(25ml)に溶解し、
塩化アンモニウム水溶液(240mgを水5mlに溶
解)及び28%アンモニア水(0.54ml)を加えた
後、室温で一晩攪拌した。反応液を減圧下濃縮した後、
残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶
媒:25%アセトニトリル/水)で精製した。得られた
無定形固体をエタノール(5ml)に溶解し、4N 塩
化水素ジオキサン溶液(0.40ml)を加えた後、減
圧下濃縮乾固させることにより、標記化合物420mg
(収率33%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (500MHz, DMSO-d6)δppm : 1.23 (3H, t, J=7.
0), 1.33 (3H, d, J=6.5), 1.70-1.85 (1H, m), 1.85-
2.00 (1H, m), 2.20-2.35 (2H, m), 2.75 (3H, s), 3.0
5-3.15 (1H, m), 3.25-3.35 (1H, m), 3.45-3.55 (1H,
m), 4.19 (2H, q,J=7.0), 4.41 (2H, s), 4.47 (2H, d,
J=6.0), 4.65 (1H, m), 6.43 (1H, dt,J=16.0, 6.0),
6.58 (1H, d, J=16.0), 7.33 (1H, d, J=9.0), 7.40 (1
H, dd, J=9.0, 2.5), 7.55 (1H, t J=8.0), 7.59 (1H,
d, J=2.5), 7.68 (1H, d, J=8.0), 7.73 (1H, d, J=8.
0), 7.87 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1738, 1675.
【0209】製造例40 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[3−クロロ−4−(1,2−ジメチ
ルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモ
イル酢酸 2塩酸塩 製造例39で得られたN−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−クロロ−
4−(1,2−ジメチルピペリジン−4−イルオキシ)
フェニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩(26
0mg)を3N塩酸(20ml)に溶解し、60℃で4
時間撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、減圧下濃
縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶
出溶媒:15%アセトニトリル/水)で精製した。得ら
れた無定形固体を1N 塩酸に溶解した後、減圧下濃縮
乾固させることにより、標記化合物220mg(収率8
9%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (500MHz, DMSO-d6)δppm : 1.33 (3H, d, J=6.
5), 1.70-1.80 (1H, m), 1.85-1.95 (1H, m), 2.20-2.3
5 (2H, m), 2.76 (3H, s), 3.05-3.15 (1H, m),3.20-3.
35 (1H, m), 3.45-3.60 (1H, m), 4.28 (2H, s), 4.47
(2H, d, J=6.0), 4.64 (1H, m), 6.43 (1H, dt, J=16.
0, 6.0), 6.58 (1H, d, J=16.0), 7.33 (1H, d, J=9.
0), 7.41 (1H, dd, J=9.0, 2.5), 7.55 (1H, t, J=8.
0), 7.59 (1H,d, J=2.5), 7.68 (1H, d, J=8.0), 7.73
(1H, d, J=8.0), 7.86 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1733, 1676.
【0210】製造例41 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[3−クロロ−4−(インドリジン−
7−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル
2塩酸塩 参考例95で得られたN−[3−クロロ−4−(インド
リジン−7−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3
−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルフ
ァモイル酢酸エチル(600mg)をジクロロメタン
(20ml)及びエタノール(20ml)の混合溶媒に
溶解し、氷冷下、塩化水素を通じた後、密栓をして室温
で3時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣を
エタノール(25ml)に溶解し、塩化アンモニウム水
溶液(130mgを水5mlに溶解)及び28%アンモ
ニア水(0.29ml)を加えた後、室温で一晩攪拌し
た。反応液を減圧下濃縮した後、残渣を分取HPLC
(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:20%アセトニト
リル/水)で精製した。得られた無定形固体をエタノー
ル(5ml)に溶解し、4N 塩化水素ジオキサン溶液
(0.20ml)を加えた後、減圧下濃縮乾固させるこ
とにより、標記化合物140mg(収率20%)を黄色
無定形固体として得た。1 H NMR (500MHz, DMSO-d6)δppm : 1.23 (3H, t, J=7.
0), 1.60-2.35 (8H, m), 3.00-3.10 (2H, m), 3.25-3.3
5 (1H, m), 3.45-3.55 (2H, m), 4.19 (2H, q,J=7.0),
4.41 (2H, s), 4.47 (2H, d, J=6.0), 4.98 (1H, m),
6.43 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.58 (1H, d, J=16.0),
7.30-7.35 (1H, m), 7.40-7.45 (1H, m),7.55 (1H, t,
J=8.0), 7.55-7.65 (1H, m), 7.68 (1H, d, J=8.0), 7.
73 (1H,d, J=8.0), 7.87 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1738, 1675.
【0211】製造例42 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[3−クロロ−4−(インドリジン−
7−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸 2塩
酸塩 製造例41で得られたN−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−クロロ−
4−(インドリジン−7−イルオキシ)フェニル]スル
ファモイル酢酸エチル 2塩酸塩(130mg)を3N
塩酸(15ml)に溶解し、60℃で3時間撹拌し
た。反応液を室温まで冷却した後、減圧下濃縮し、残渣
を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:1
5%アセトニトリル/水)で精製した。得られた無定形
固体を1N 塩酸に溶解した後、減圧下濃縮乾固させる
ことにより、標記化合物110mg(収率88%)を無
色無定形固体として得た。1 H NMR (500MHz, DMSO-d6)δppm : 1.60-2.35 (8H, m),
2.95-3.10 (2H, m),3.15-3.50 (3H, m), 4.28 (2H,
s), 4.47 (2H, d, J=6.0), 4.99 (1H, m), 6.44(1H, d
t, J=16.0, 6.0), 6.58 (1H, d, J=16.0), 7.30-7.35
(1H, m), 7.40-7.45 (1H, m), 7.55 (1H, t, J=8.0),
7.55-7.65 (1H, m), 7.69 (1H, d, J=8.0),7.73 (1H,
d, J=8.0), 7.89 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1734, 1675.
【0212】製造例43 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[4−(1−メチルピペリジン−4−
イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル 2
塩酸塩 参考例99で得られたN−[3−(3−シアノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[4−(1−メ
チルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファ
モイル酢酸エチル(570mg)をジクロロメタン(2
0ml)及びエタノール(20ml)の混合溶媒に溶解
し、氷冷下、塩化水素を通じた後、密栓をして室温で4
時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をエタ
ノール(20ml)に溶解し、塩化アンモニウム水溶液
(140mgを水5mlに溶解)及び28%アンモニア
水(0.31ml)を加えた後、室温で一晩攪拌した。
反応液を減圧下濃縮した後、残渣を分取HPLC(YMC-
Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:17.5%アセトニトリ
ル/水)で精製した。得られた無定形固体をエタノール
(10ml)に溶解し、4N 塩化水素ジオキサン溶液
(0.22ml)を加えた後、減圧下濃縮乾固させるこ
とにより、標記化合物150mg(収率22%)を淡黄
色無定形固体として得た。1 H NMR (500MHz, DMSO-d6)δppm : 1.23 (3H, t, J=7.
0), 1.85-2.05 (2H, m), 2.05-2.25 (2H, m), 2.73 (3
H, s), 3.00-3.15 (2H, m), 3.20-3.30 (1H, m),3.40-
3.50 (1H, m), 4.20 (2H, q, J=7.0), 4.34 (2H, s),
4.44 (2H, d, J=6.0), 4.50-4.60及び4.70-4.80 (計1H,
各m), 6.43 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.55(1H, d, J=1
6.0), 7.00-7.10 (2H, m), 7.35-7.45 (2H, m), 7.54
(1H, t, J=8.0), 7.68 (1H, d, J=8.0), 7.71 (1H, d,
J=8.0), 7.88 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1738, 1674.
【0213】製造例44 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[4−(1−メチルピペリジン−4−
イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸2塩酸塩 製造例43で得られたN−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[4−(1−メ
チルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファ
モイル酢酸エチル 2塩酸塩(250mg)を3N 塩
酸(30ml)に溶解し、60℃で3時間撹拌した。反
応液を室温まで冷却した後、減圧下濃縮し、残渣を分取
HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:10%ア
セトニトリル/水)で精製した。得られた無定形固体を
1N 塩酸に溶解した後、減圧下濃縮乾固させることに
より、標記化合物160mg(収率58%)を無色無定
形固体として得た。1 H NMR (500MHz, DMSO-d6)δppm : 1.80-1.95 (1H, m),
1.95-2.05 (1H, m),2.05-2.25 (2H, m), 2.70-2.80 (3
H, m), 3.00-3.15 (2H, m), 3.20-3.30 (1H,m), 3.40-
3.50 (1H, m), 4.20 (2H, s), 4.45 (2H, d, J=6.0),
4.53及び4.74 (計1H, 各m), 6.44 (1H, dt, J=16.0, 6.
0), 6.55 (1H, d, J=16.0), 7.02 (1H,d, J=9.0), 7.05
(1H, d, J=9.0), 7.39 (1H, d, J=9.0), 7.41 (1H, d,
J=9.0), 7.54 (1H, t, J=8.0), 7.68 (1H, d, J=8.0),
7.71 (1H, d, J=8.0), 7.87 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) 1733, 1676.
【0214】製造例45 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[4−(1−メチルピペリジン−4−
イルオキシ)−3−トリフルオロメチルフェニル]スル
ファモイル酢酸エチル 2塩酸塩 参考例104で得られたN−[3−(3−シアノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[4−(1−メ
チルピペリジン−4−イルオキシ)−3−トリフルオロ
メチルフェニル]スルファモイル酢酸エチル(1298
mg)をジクロロメタン(30ml)及びエタノール
(15ml)の混合溶媒に溶解し、氷冷下、塩化水素を
通じた後、密栓をして室温で6.5時間撹拌した。反応
液を減圧下濃縮した後、残渣をエタノール(20ml)
に溶解し、塩化アンモニウム水溶液(246mgを水1
0mlに溶解)及び28%アンモニア水(0.32m
l)を加えた後、室温で一晩攪拌した。反応液に4N
塩化水素ジオキサン溶液を加えた後、減圧下濃縮し、残
渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:
25%アセトニトリル/水)で精製した。得られた無定
形固体を1N 塩酸に溶解した後、減圧下濃縮乾固させ
ることにより、標記化合物1115mg(収率74%)
を無色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.22 (3H, t, J=7.
0), 1.91及び2.06 (計2H, 各m), 2.17-2.27 (2H, m),
2.73 (3H, m), 2.87及び3.50 (計2H, 各m), 3.37及び3.
44 (計2H, 各m), 4.19 (2H, q, J=7.0), 4.45 (2H, m),
4.50 (2H, d, J=6.0), 4.74及び5.00 (計1H, 各m), 6.
45 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.58 (1H, d, J=16.0), 7.
39及び7.45 (計1H, 各d, J=10.0), 7.55 (1H, t, J=8.
0), 7.65-7.74 (4H, m), 7.89 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1739, 1676, 1353, 1155.
【0215】製造例46 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[4−(1−メチルピペリジン−4−
イルオキシ)−3−トリフルオロメチルフェニル]スル
ファモイル酢酸 2塩酸塩 製造例45で得られたN−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[4−(1−メ
チルピペリジン−4−イルオキシ)−3−トリフルオロ
メチルフェニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩
(803mg)を3N 塩酸(20ml)に溶解し、6
0℃で8時間撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、
減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A;
YMC、溶出溶媒:17%アセトニトリル/水)で精製し
た。得られた無定形固体を1N塩酸に溶解した後、減圧
下濃縮乾固させた。これを水に溶解し、凍結乾燥に付す
ことにより、標記化合物607mg(収率79%)を無
色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, CD3OD)δppm : 1.93及び2.17 (計2H,
各m), 2.28及び2.39(計2H, 各m), 2.90 (3H, m), 3.10
-3.25 (2H, m), 3.47及び3.60 (計2H, 各m),4.12 (2H,
s), 4.55 (2H, d, J=6.5), 5.00 (1H, m), 6.43 (1H, d
t, J=16.0, 6.5), 6.57 (1H, d, J=16.0), 7.30及び7.3
6 (計1H, 各m), 7.54 (1H, t, J=8.0), 7.65 (1H, d, J
=8.0) 7.71 (1H, d, J=8.0) 7.72-7.80 (2H, m), 7.80
(1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1733, 1676, 1350, 1154.
【0216】製造例47 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[3−クロロ−4−(1−ホルムイミ
ドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルフ
ァモイル酢酸エチル 2塩酸塩
【0217】(a) N−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−クロロ−
4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルフ
ァモイル酢酸エチル 2塩酸塩 参考例70で得られたN−[4−(1−t−ブトキシカ
ルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−クロロフ
ェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−
(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル(12
00mg)をジクロロメタン(30ml)及びエタノー
ル(20ml)の混合溶媒に溶解し、氷冷下、塩化水素
を通じた後、密栓をして室温で6時間撹拌した。反応液
を減圧下濃縮した後、残渣をエタノール(20ml)に
溶解し、塩化アンモニウム水溶液(208mgを水10
mlに溶解)及び28%アンモニア水(0.40ml)
を加えた後、室温で一晩攪拌した。反応液に4N 塩化
水素ジオキサン溶液を加えた後、減圧下濃縮し、残渣を
分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:20
%アセトニトリル/水)で精製した。得られた無定形固
体をメタノール(20ml)に溶解し、4N 塩化水素
ジオキサン溶液(0.50ml)を加えた後、減圧下濃
縮乾固させた。これを水に溶解し、凍結乾燥に付すこと
により、標記化合物662mg(収率56%)を淡黄色
無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.23 (3H, t, J=7.
0), 1.88 (2H, m), 2.10 (2H, m), 3.08 (2H, m), 3.17
(2H, m), 4.19 (2H, q, J=7.0), 4.41 (2H, s), 4.47
(2H, d, J=6.5), 4.78 (1H, m), 6.44 (1H, dt, J=16.
0, 6.5), 6.57 (1H, d, J=16.0), 7.30 (1H, d, J=9.
5), 7.41 (1H, dd, J=9.5, 2.5), 7.55 (1H, t, J=8.
0), 7.59 (1H, d, J=2.5), 7.69 (1H, d, J=8.0), 7.73
(1H, d, J=8.0), 7.88 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1737, 1675.
【0218】(b) N−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−クロロ−
4−(1−ホルムイミドイルピペリジン−4−イルオキ
シ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩 製造例47(a)で得られたN−[3−(3−アミジノ
フェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−ク
ロロ−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]
スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩(0.79g)を
エタノール(25ml)に溶解し、室温でエチルホルム
イミデート塩酸塩(0.29g)及びトリエチルアミン
(0.72ml)を加えた後、同温で16時間放置し
た。反応液に4N 塩化水素ジオキサン溶液(10m
l)を加えた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC
(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:20%アセトニト
リル/水)で精製した。得られた無定形固体をエタノー
ル(10ml)に溶解し、4N塩化水素ジオキサン溶液
(2ml)を加えた後、減圧下濃縮乾固させた。これを
水に溶解し、凍結乾燥に付すことにより、標記化合物
0.50g(収率61%)を無色無定形固体として得
た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm: 1.23 (3H, t, J=7.
0), 1.73-1.87 (2H, m), 1.99-2.10 (2H, m), 3.57-3.6
8 (2H, m), 3.71-3.78 (2H, m), 4.19 (2H, q,J=7.0),
4.42 (2H, s), 4.47 (2H, d, J=6.0), 4.81-4.86 (1H,
m), 6.45 (1H,dt, J=16.0, 6.0), 6.58 (1H, d, J=16.
0), 7.33 (1H, d, J=9.0), 7.41 (1H, dd, J=9.0, 2.
5), 7.55 (1H, t, J=8.0), 7.60 (1H, d, J=2.5), 7.69
-7.75 (2H,m), 7.90 (1H, s), 7.99 (1H, dd, J=15.0,
7.0) ; IR (KBr, cm-1) : 1737, 1702, 1675, 1351, 1155.
【0219】製造例48 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[3−クロロ−4−(1−ホルムイミ
ドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルフ
ァモイル酢酸 2塩酸塩製造例47(b)で得られたN
−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E )−プロペニル]−N−[3−クロロ−4−(1−ホル
ムイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]
スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩(0.35g)を
3N 塩酸(15ml)に溶解し、60℃で4.5時間
撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、減圧下濃縮
し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A;YMC、溶出溶
媒:15%アセトニトリル/水)で精製した。得られた
無定形固体を1N 塩酸(3ml)に溶解した後、減圧
下濃縮乾固させた。これを水に溶解した後、凍結乾燥に
付すことにより、標記化合物0.17g(収率52%)
を無色無定形固体として得た。1 H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.73-1.87 (2H,
m), 1.98-2.11 (2H, m),3.57-3.79 (4H, m), 4.28 (2H,
s), 4.47 (2H, d, J=6.0), 4.79-4.86 (1H, m), 6.44
(1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.58 (1H, d, J=16.0), 7.32
(1H, d, J=9.0),7.42 (1H, dd, J=9.0, 2.5), 7.55 (1
H, t, J=8.0), 7.59 (1H, d, J=2.5), 7.70 (1H, d, J=
8.0), 7.73 (1H, d, J=8.0), 7.89 (1H, s), 7.99 (1H,
dd, J=15.0, 7.0) ; IR (KBr, cm-1) : 1731, 1703, 1675, 1347, 1154.
【0220】製造例49 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[3−クロロ−4−[1−(1−イミ
ノプロピル)ピペリジン−4−イルオキシ]フェニル]
スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩 製造例47(a)で得られたN−[3−(3−アミジノ
フェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−ク
ロロ−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]
スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩(0.77g)を
エタノール(25ml)に溶解し、室温で、ジャーナル
・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサイエティ、第98
巻、第567頁(1976年)[J. Amer. Chem. Soc.,
98, 567(1976)]に記載の方法に従いプロピオニトリルよ
り合成されたエチルプロピオンイミデート 塩酸塩
(0.54g)及びトリエチルアミン(0.88ml)
を加えた後、同温で22時間放置した。反応の進行が遅
いため、エチルプロピオンイミデート 塩酸塩(0.1
8g)及びトリエチルアミン(0.35ml)を加え、
室温でさらに4.5時間撹拌した。反応液に4N 塩化
水素ジオキサン溶液(10ml)を加えた後、減圧下濃
縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A;YMC、溶出
溶媒:25%アセトニトリル/水)で精製した。得られ
た無定形固体をエタノール(10ml)に溶解し、4N
塩化水素ジオキサン溶液(2ml)を加えた後、減圧
下濃縮乾固させた。これを水に溶解し、凍結乾燥に付す
ことにより、標記化合物0.57g(収率67%)を無
色無定形固体として得た。1 H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.15 (3H, t, J=7.
5), 1.23 (3H, t, J=7.0), 1.74-1.83 (2H, m), 2.01-
2.10 (2H, m), 2.61 (2H, q, J=7.5), 3.58-3.77 (4H,
m), 4.19 (2H, q, J=7.0), 4.42 (2H, s), 4.47 (2H,
d, J=5.5), 4.80-4.89 (1H, m), 6.45 (1H, dt, J=15.
5, 5.5), 6.58 (1H, d, J=15.5), 7.33 (1H, d, J=9.
0), 7.41 (1H, dd, J=9.0, 2.5), 7.55 (1H, t, J=8.
0), 7.59 (1H, d, J=2.5), 7.69-7.74 (2H, m), 7.90
(1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1738, 1671, 1619, 1352, 1157.
【0221】製造例50 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[3−クロロ−4−[1−(1−イミ
ノプロピル)ピペリジン−4−イルオキシ]フェニル]
スルファモイル酢酸 2塩酸塩 製造例49で得られたN−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−クロロ−
4−[1−(1−イミノプロピル)ピペリジン−4−イ
ルオキシ]フェニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩
酸塩(0.42g)を3N 塩酸(15ml)に溶解
し、60℃で6.5時間撹拌した。反応液を室温まで冷
却した後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pa
ck ODS-A;YMC、溶出溶媒:18%アセトニトリル/水)
で精製した。得られた無定形固体を1N 塩酸(3m
l)に溶解した後、減圧下濃縮乾固させた。これを水に
溶解した後、凍結乾燥に付すことにより、標記化合物
0.37g(収率93%)を無色無定形固体として得
た。1 H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.15 (3H, t, J=7.
5), 1.71-1.87 (2H, m), 2.00-2.12 (2H, m), 2.63 (2
H, q, J=7.5), 3.59-3.81 (4H, m), 4.30 (2H,s), 4.48
(2H, d, J=5.5), 4.81-4.88 (1H, m), 6.46 (1H, dt,
J=16.0, 5.5),6.58 (1H, d, J=16.0), 7.34 (1H, d, J=
9.0), 7.43 (1H, dd, J=9.0, 2.5), 7.55 (1H, t, J=8.
0), 7.60 (1H, d, J=2.5), 7.70-7.76 (2H, m), 7.94
(1H, s); IR (KBr, cm-1) : 1734, 1671, 1620, 1349, 1156.
【0222】製造例51 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[4−(1−イミノフェニルメチルピ
ペリジン−4−イルオキシ)−3−クロロフェニル]ス
ルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩 製造例47(a)で得られたN−[3−(3−アミジノ
フェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−ク
ロロ−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]
スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩(0.69g)を
エタノール(20ml)に溶解し、室温で、エチルベン
ズイミデート 塩酸塩(0.63g)及びトリエチルア
ミン(0.94ml)を加え、60℃で2.5時間撹拌
した後、室温で16.5時間放置した。さらに60℃で
11.5時間撹拌した後、室温で60.5時間放置し
た。反応液に4N 塩化水素ジオキサン溶液(5ml)
を加えた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-
Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:25%アセトニトリル/
水)で精製した。得られた無定形固体をエタノール(5
ml)に溶解し、4N 塩化水素ジオキサン溶液(2m
l)を加えた後、減圧下濃縮乾固させることにより、標
記化合物0.36g(収率45%)を無色無定形固体と
して得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.22 (3H, t, J=7.
0), 1.73-1.81 (1H, m), 1.90-2.03 (2H, m), 2.17-2.2
4 (1H, m), 3.30-3.51 (2H, m), 3.78-3.86 (1H, m),
3.89-3.95 (1H, m), 4.18 (2H, q, J=7.0), 4.41 (2H,
s), 4.47 (1H, d, J=6.0), 4.83-4.88 (1H, m), 6.43
(1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.58 (1H, d, J=16.0), 7.33
(1H, d, J=9.0), 7.40 (1H, dd, J=9.0, 2.5), 7.53-7.
73 (9H, m), 7.88 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1738, 1671, 1605, 1353, 1156.
【0223】製造例52 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[4−(1−イミノフェニルメチルピ
ペリジン−4−イルオキシ)−3−クロロフェニル]ス
ルファモイル酢酸 2塩酸塩 製造例51で得られたN−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[4−(1−イ
ミノフェニルメチルピペリジン−4−イルオキシ)−3
−クロロフェニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸
塩(0.25g)を3N 塩酸(12ml)に溶解し、
60℃で3時間撹拌した。反応液を室温まで冷却した
後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS
-A; YMC、溶出溶媒:20%アセトニトリル/水)で精
製した。得られた無定形固体を1N塩酸(3ml)に溶
解した後、減圧下濃縮乾固させた。これを水に溶解した
後、凍結乾燥に付すことにより、標記化合物0.21g
(収率89%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.70-1.78 (1H,
m), 1.88-2.02 (2H, m),2.14-2.22 (1H, m), 3.28-3.50
(2H, m), 3.83-3.90 (1H, m), 3.91-4.01 (1H,m), 4.2
7 (2H, s), 4.45 (2H, d, J=5.0), 4.82-4.89 (1H, m),
6.44 (1H, dt,J=16.0, 5.0), 6.56 (1H, d, J=16.0),
7.32 (1H, d, J=9.0), 7.40 (1H, dd,J=9.0, 2.5), 7.5
1-7.71 (9H, m), 7.90 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1733, 1673, 1605, 1349, 1155.
【0224】製造例53 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[3−クロロ−4−[1−(4,5−
ジヒドロ−3H−ピロール−2−イル)ピペリジン−4
−イルオキシ]フェニル]スルファモイル酢酸エチル
2塩酸塩 製造例47(a)で得られたN−[3−(3−アミジノ
フェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−ク
ロロ−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]
スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩(0.75g)を
エタノール(25ml)に溶解し、室温で、オーガニッ
ク・プレパレーション・アンド・プロシージャ−ズ・イ
ンターナショナル、第24巻、第147頁(1992
年)[Org.Prep. Proced. Int., 24, 147 (1992)]に記載
の方法に従い2−ピロリジノンより合成された5−メト
キシ−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール(0.25
g)及びトリエチルアミン(0.69ml)を加え、同
温で10時間撹拌した後、84時間放置した。反応液に
4N 塩化水素ジオキサン溶液(10ml)を加えた
後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS
-A; YMC、溶出溶媒:25%アセトニトリル/水)で精
製した。得られた無定形固体をエタノール(10ml)
に溶解し、4N 塩化水素ジオキサン溶液(2ml)を
加えた後、減圧下濃縮乾固させた。これを水に溶解した
後、凍結乾燥に付すことにより、標記化合物0.52g
(収率62%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.23 (3H, t, J=7.
0), 1.75-1.86 (2H, m), 2.02-2.14 (4H, m), 2.97 (2
H, t, J=8.0), 3.50-3.91 (6H, m), 4.19 (2H,q, J=7.
0), 4.42 (2H, s), 4.47 (2H, d, J=6.0), 4.81-4.87
(1H, m), 6.45 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.58 (1H, d,
J=16.0), 7.34 (1H, d, J=9.0), 7.41 (1H, dd, J=9.0,
2.5), 7.55 (1H, t, J=8.0), 7.59 (1H, d, J=2.5),
7.70-7.74 (2H, m), 7.91 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1738, 1672, 1352, 1156.
【0225】製造例54 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[3−クロロ−4−[1−(4,5−
ジヒドロ−3H−ピロール−2−イル)ピペリジン−4
−イルオキシ]フェニル]スルファモイル酢酸 2塩酸
【0226】
【化12】 製造例53で得られたN−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−クロロ−
4−[1−(4,5−ジヒドロ−3H−ピロール−2−
イル)ピペリジン−4−イルオキシ]フェニル]スルフ
ァモイル酢酸エチル 2塩酸塩(0.36g)を3N
塩酸(15ml)に溶解し、60℃で6時間撹拌した。
反応液を室温まで冷却した後、減圧下濃縮し、残渣を分
取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:15〜
18%アセトニトリル/水)で精製した。得られた無定
形固体を1N 塩酸(3ml)に溶解した後、減圧下濃
縮乾固させた。これを水に溶解した後、凍結乾燥に付す
ことにより、標記化合物0.32g(収率90%)を無
色無定形固体として得た。1 H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.73-1.88 (2H,
m), 2.00-2.14 (4H, m),2.97 (2H, t, J=8.0), 3.50-3.
88 (6H, m), 4.30 (2H, s), 4.47 (2H, d, J=5.5), 4.8
1-4.88 (1H, m), 6.46 (1H, dt, J=16.0, 5.5), 6.58
(1H, d, J=16.0),7.34 (1H, d, J=9.0), 7.42 (1H, dd,
J=9.0, 2.5), 7.55 (1H, t, J=8.0), 7.59 (1H, d, J=
2.5), 7.71-7.76 (2H, m), 7.93 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1734, 1672, 1350, 1155.
【0227】製造例55 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[3−クロロ−4−[1−(2,3,
4,5−テトラヒドロピリジン−6−イル)ピペリジン
−4−イルオキシ]フェニル]スルファモイル酢酸エチ
ル 2塩酸塩 製造例47(a)で得られたN−[3−(3−アミジノ
フェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−ク
ロロ−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]
スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩(0.81g)を
エタノール(20ml)に溶解し、室温で、オーガニッ
ク・プレパレーション・アンド・プロシージャ−ズ・イ
ンターナショナル、第24巻、第147頁(1992
年)[Org.Prep. Proced. Int., 24, 147 (1992)]に記載
の方法に従いピペリジン−2−オンより合成された6−
エトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロピリジン
(0.33g)及びトリエチルアミン(0.74ml)
を加え、35℃で3.5時間撹拌した後、室温で11時
間放置し、さらに45℃で24時間撹拌した。反応液に
4N 塩化水素ジオキサン溶液(5ml)を加えた後、
減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A;
YMC、溶出溶媒:23%アセトニトリル/水)で精製し
た。得られた無定形固体をエタノール(5ml)に溶解
し、4N 塩化水素ジオキサン溶液(1ml)を加えた
後、減圧下濃縮乾固させた。これを水に溶解した後、凍
結乾燥に付すことにより、標記化合物0.21g(収率
23%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.22 (3H, t, J=7.
0), 1.65-1.80 (6H, m), 2.00-2.09 (2H, m), 2.66-2.7
2 (2H, m), 3.30-3.36 (2H, m), 3.49-3.75 (4H, m),
4.19 (2H, q, J=7.0), 4.42 (2H, s), 4.47 (2H, d, J=
5.5), 4.81-4.87(1H, m), 6.44 (1H, dt, J=16.0, 5.
5), 6.58 (1H, d, J=16.0), 7.33 (1H, d,J=9.0), 7.41
(1H, dd, J=9.0, 2.5), 7.53-7.59 (2H, m), 7.69-7.7
4 (2H, m), 7.90 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1738, 1674, 1637, 1354, 1155.
【0228】製造例56 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[3−クロロ−4−[1−(2,3,
4,5−テトラヒドロピリジン−6−イル)ピペリジン
−4−イルオキシ]フェニル]スルファモイル酢酸 2
塩酸塩 製造例55で得られたN−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−クロロ−
4−[1−(2,3,4,5−テトラヒドロピリジン−
6−イル)ピペリジン−4−イルオキシ]フェニル]ス
ルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩(0.28g)を3
N 塩酸(12ml)に溶解し、60℃で5時間撹拌し
た。反応液を室温まで冷却した後、減圧下濃縮し、残渣
を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:1
8%アセトニトリル/水)で精製した。得られた無定形
固体を1N 塩酸(3ml)に溶解した後、減圧下濃縮
乾固させた。これを水に溶解した後、凍結乾燥に付すこ
とにより、標記化合物0.19g(収率71%)を無色
無定形固体として得た。1 H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.64-1.81 (6H,
m), 1.99-2.08 (2H, m),2.67-2.72 (2H, m), 3.30-3.37
(2H, m), 3.55-3.78 (4H, m), 4.28 (2H, s),4.47 (2
H, d, J=6.0), 4.80-4.87 (1H, m), 6.44 (1H, dt, J=1
6.0, 6.0), 6.58(1H, d, J=16.0), 7.32 (1H, d, J=9.
0), 7.41 (1H, dd, J=9.0, 2.5), 7.53-7.59 (2H, m),
7.67-7.74 (2H, m), 7.88 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1734, 1675, 1637, 1352, 1156.
【0229】製造例57 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[3−クロロ−4−[1−(3,4,
5,6−テトラヒドロ−2H−アゼピン−7−イル)ピ
ペリジン−4−イルオキシ]フェニル]スルファモイル
酢酸エチル 2塩酸塩 製造例47(a)で得られたN−[3−(3−アミジノ
フェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−ク
ロロ−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]
スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩(0.75g)を
エタノール(25ml)に溶解し、室温で、7−メトキ
シ−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−アゼピン
(0.39g)及びトリエチルアミン(0.85ml)
を加え、同温で7時間撹拌した後、15時間放置した。
反応の進行が遅いため、7−メトキシ−3,4,5,6
−テトラヒドロ−2H−アゼピン(0.22g)及びト
リエチルアミン(0.51ml)を加え、45℃で12
時間撹拌した後、室温で11時間放置し、さらに45℃
で10時間撹拌した。反応液に4N 塩化水素ジオキサ
ン溶液(5ml)を加えた後、減圧下濃縮し、残渣を分
取HPLC(YMC-PackODS-A; YMC、溶出溶媒:25%ア
セトニトリル/水)で精製した。得られた無定形固体を
エタノール(5ml)に溶解し、4N 塩化水素ジオキ
サン溶液(2ml)を加えた後、減圧下濃縮乾固させ
た。これを水に溶解した後、凍結乾燥に付すことによ
り、標記化合物0.30g(収率35%)を無色無定形
固体として得た。1 H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.21 (3H, t, J=7.
0), 1.52-1.63 (4H, m), 1.68-1.81 (4H, m), 2.04-2.1
0 (2H, m), 2.84-2.88 (2H, m), 3.36-3.42 (2H, m),
3.62-3.91 (4H, m), 4.18 (2H, q, J=7.0), 4.41 (2H,
s), 4.46 (2H, d, J=6.0), 4.81-4.87 (1H, m), 6.44
(1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.57 (1H, d, J=16.0), 7.32
(1H, d, J=9.0), 7.40 (1H, dd, J=9.0, 2.5), 7.52-
7.59 (2H, m), 7.66-7.74 (2H, m), 7.88 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1738, 1674, 1628, 1353, 1156.
【0230】製造例58 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[3−クロロ−4−[1−(3,4,
5,6−テトラヒドロ−2H−アゼピン−7−イル)ピ
ペリジン−4−イルオキシ]フェニル]スルファモイル
酢酸 2塩酸塩製造例57で得られたN−[3−(3−
アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−
[3−クロロ−4−[1−(3,4,5,6−テトラヒ
ドロ−2H−アゼピン−7−イル)ピペリジン−4−イ
ルオキシ]フェニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩
酸塩(0.24g)を3N 塩酸(10ml)に溶解
し、60℃で6時間撹拌した。反応液を室温まで冷却し
た後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack O
DS-A; YMC、溶出溶媒:18%アセトニトリル/水)で
精製した。得られた無定形固体を1N 塩酸(3ml)
に溶解した後、減圧下濃縮乾固させた。これを水に溶解
した後、凍結乾燥に付すことにより、標記化合物0.1
8g(収率76%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.52-1.62 (4H,
m), 1.67-1.82 (4H, m),2.00-2.09 (2H, m), 2.84-2.88
(2H, m), 3.43-3.49 (2H, m), 3.63-3.91 (4H,m), 4.2
7 (2H, s), 4.46 (2H, d, J=5.5), 4.80-4.86 (1H, m),
6.44 (1H, dt,J=16.0, 5.5), 6.57 (1H, d, J=16.0),
7.32 (1H, d, J=9.0), 7.40 (1H, dd,J=9.0, 2.5), 7.5
1-7.61 (2H, m), 7.68-7.75 (2H, m), 7.89 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1734, 1675, 1628, 1351, 1156.
【0231】製造例59 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[4−[1−(4,5−ジヒドロ−3
H−ピロール−2−イル)ピペリジン−4−イルオキ
シ]フェニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩
【0232】(a) N−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[4−(ピペリ
ジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸
エチル2塩酸塩 参考例108で得られたN−[4−(1−t−ブトキシ
カルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−
N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロ
ペニル]スルファモイル酢酸エチル(1.46g)をジ
クロロメタン(50ml)及びエタノール(25ml)
の混合溶媒に溶解し、氷冷下、塩化水素を1時間通じた
後、密栓をして室温で8時間撹拌した。反応液を減圧下
濃縮した後、残渣をエタノール(40ml)に溶解し、
塩化アンモニウム水溶液(0.30gを水15mlに溶
解)及び28%アンモニア水(0.58ml)を加えた
後、室温で12時間放置した。反応液に4N 塩化水素
ジオキサン溶液を加えた後、減圧下濃縮し、残渣を分取
HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:15%ア
セトニトリル/水)で精製することにより、標記化合物
0.98g(収率68%)を淡黄色無定形固体として得
た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.23 (3H, t, J=7.
0), 1.83 (2H, m), 2.10 (2H, m), 3.05 (2H, m), 3.19
(2H, m), 4.20 (2H, q, J=7.0), 4.34 (2H, s), 4.45
(2H, d, J=6.0), 4.66 (1H, m), 6.45 (1H, dt, J=16.
0, 6.0), 6.55 (1H, d, J=16.0), 7.04 (2H, d, J=8.
5), 7.39 (2H, d, J=8.5), 7.55 (1H, t, J=8.0), 7.69
(1H, d, J=8.0), 7.72 (1H, d, J=8.0), 7.89 (1H, s)
; IR (KBr, cm-1) : 1737, 1675.
【0233】(b) N−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[4−[1−
(4,5−ジヒドロ−3H−ピロール−2−イル)ピペ
リジン−4−イルオキシ]フェニル]スルファモイル酢
酸エチル 2塩酸塩 製造例59(a)で得られたN−[3−(3−アミジノ
フェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[4−
(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモ
イル酢酸エチル 2塩酸塩(0.52g)をエタノール
(5ml)に溶解し、室温で、オーガニック・プレパレ
ーション・アンド・プロシージャ−ズ・インターナショ
ナル、第24巻、第147頁(1992年)[Org. Pre
p. Proced.Int., 24, 147 (1992)]に記載の方法に従い
2−ピロリジノンより合成された5−メトキシ−3,4
−ジヒドロ−2H−ピロール(0.26g)及びトリエ
チルアミン(0.60ml)を加え、同温で29時間撹
拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣を分取HPL
C(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:25%アセトニ
トリル/水)で精製した。得られた無定形固体をエタノ
ール(40ml)に溶解し、4N 塩化水素ジオキサン
溶液(0.75ml)を加えた後、減圧下濃縮乾固させ
た。これを水に溶解した後、凍結乾燥に付すことによ
り、標記化合物0.43g(収率77%)を無色無定形
固体として得た。1 H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.23 (3H, t, J=7.
0), 1.68-1.80 (2H, m), 2.00-2.14 (4H, m), 2.96 (2
H, t, J=8.0), 3.46-3.87 (6H, m), 4.20 (2H,q, J=7.
0), 4.34 (2H, s), 4.45 (2H, d, J=6.0), 4.67-4.73
(1H, m), 6.44 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.55 (1H, d,
J=16.0), 7.04 (2H, d, J=9.0), 7.39 (2H, d, J=9.0),
7.55 (1H, t, J=8.0), 7.68-7.73 (2H, m), 7.88 (1H,
s) ; IR (KBr, cm-1) : 1738, 1671, 1349, 1157.
【0234】製造例60 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[4−[1−(4,5−ジヒドロ−3
H−ピロール−2−イル)ピペリジン−4−イルオキ
シ]フェニル]スルファモイル酢酸 2塩酸塩
【0235】
【化13】 製造例59(b)で得られたN−[3−(3−アミジノ
フェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[4−
[1−(4,5−ジヒドロ−3H−ピロール−2−イ
ル)ピペリジン−4−イルオキシ]フェニル]スルファ
モイル酢酸エチル2塩酸塩(0.38g)を3N 塩酸
(10ml)に溶解し、60℃で4時間撹拌した。反応
液を室温まで冷却した後、減圧下濃縮し、残渣を分取H
PLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:15%アセ
トニトリル/水)で精製した。得られた無定形固体を1
N 塩酸(3ml)に溶解した後、減圧下濃縮乾固させ
た。これを水に溶解した後、凍結乾燥に付すことによ
り、標記化合物0.21g(収率59%)を無色無定形
固体として得た。1 H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.68-1.80 (2H,
m), 2.00-2.13 (4H, m),2.96 (2H, t, J=8.0), 3.46-3.
72 (5H, m), 3.83-3.92 (1H, m), 4.20 (2H, s), 4.45
(2H, d, J=5.5), 4.67-4.73 (1H, m), 6.45 (1H, dt, J
=16.0, 5.5), 6.54 (1H, d, J=16.0), 7.04 (2H, d, J=
9.0), 7.39 (2H, d, J=9.0), 7.54 (1H,t, J=8.0), 7.7
1(2H, d, J=8.0), 7.90 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1733, 1672, 1347, 1155.
【0236】製造例61 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[4−[1−(2,3,4,5−テト
ラヒドロピリジン−6−イル)ピペリジン−4−イルオ
キシ]フェニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩 製造例59(a)で得られたN−[3−(3−アミジノ
フェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[4−
(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモ
イル酢酸エチル 2塩酸塩(0.50g)をエタノール
(5ml)に溶解し、室温で、オーガニック・プレパレ
ーション・アンド・プロシージャ−ズ・インターナショ
ナル、第24巻、第147頁(1992年)[Org. Pre
p. Proced.Int., 24, 147 (1992)]に記載の方法に従い
ピペリジン−2−オンより合成された6−エトキシ−
2,3,4,5−テトラヒドロピリジン(0.31g)
及びトリエチルアミン(0.60ml)を加え、同温で
4日間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣を分
取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:25%
アセトニトリル/水)で精製した。得られた無定形固体
をエタノール(25ml)に溶解し、4N 塩化水素ジ
オキサン溶液(2ml)を加えた後、減圧下濃縮乾固さ
せた。これを水に溶解した後、凍結乾燥に付すことによ
り、標記化合物0.27g(収率47%)を無色無定形
固体として得た。1 H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.23 (3H, t, J=7.
0), 1.65-1.78 (6H, m), 1.99-2.07 (2H, m), 2.68-2.7
2 (2H, m), 3.29-3.36 (2H, m), 3.44-3.55 (2H, m),
3.70-3.90 (2H, m), 4.20 (2H, q, J=7.0), 4.34 (2H,
s), 4.44 (2H, d, J=5.5), 4.68-4.74 (1H, m), 6.44
(1H, dt, J=16.0, 5.5), 6.55 (1H, d, J=16.0), 7.03
(2H, d, J=9.0), 7.39 (2H, d, J=9.0), 7.55 (1H, t,
J=7.7Hz),7.68-7.73 (2H, m), 7.88 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1738, 1674, 1637, 1351, 1157.
【0237】製造例62 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[4−[1−(2,3,4,5−テト
ラヒドロピリジン−6−イル)ピペリジン−4−イルオ
キシ]フェニル]スルファモイル酢酸 2塩酸塩 製造例61で得られたN−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[4−[1−
(2,3,4,5−テトラヒドロピリジン−6−イル)
ピペリジン−4−イルオキシ]フェニル]スルファモイ
ル酢酸エチル 2塩酸塩(0.76g)を3N 塩酸
(15ml)に溶解し、60℃で6時間撹拌した。反応
液を室温まで冷却した後、減圧下濃縮し、残渣を分取H
PLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:20%アセ
トニトリル/水)で精製した。得られた無定形固体を1
N 塩酸(5ml)に溶解した後、減圧下濃縮乾固させ
た。これを水に溶解した後、凍結乾燥に付すことによ
り、標記化合物0.60g(収率83%)を無色無定形
固体として得た。1 H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.65-1.78 (6H,
m), 2.00-2.07 (2H, m),2.68-2.71 (2H, m), 3.30-3.55
(4H, m), 3.70-3.87 (2H, m), 4.21 (2H, s),4.45 (2
H, d, J=5.5), 4.67-4.73 (1H, m), 6.45 (1H, dt, J=1
6.0, 6.0), 6.55(1H, d, J=16.0), 7.03 (2H, d, J=9.
0), 7.39 (2H, d, J=9.0), 7.54 (1H, t,J=8.0), 7.67-
7.73 (2H, m), 7.87 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1734, 1674, 1637, 1348, 1156.
【0238】製造例63 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[4−[1−(3,4,5,6−テト
ラヒドロ−2H−アゼピン−7−イル)ピペリジン−4
−イルオキシ]フェニル]スルファモイル酢酸エチル
2塩酸塩 製造例59(a)で得られたN−[3−(3−アミジノ
フェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[4−
(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモ
イル酢酸エチル 2塩酸塩(0.51g)をエタノール
(5ml)に溶解し、室温で、7−メトキシ−3,4,
5,6−テトラヒドロ−2H−アゼピン(0.34g)
及びトリエチルアミン(0.60ml)を加え、同温で
18時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣を
分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:25
%アセトニトリル/水)で精製した。得られた無定形固
体をエタノール(5ml)に溶解し、4N 塩化水素ジ
オキサン溶液(1ml)を加えた後、減圧下濃縮乾固さ
せた。これを水に溶解した後、凍結乾燥に付すことによ
り、標記化合物0.14g(収率24%)を無色無定形
固体として得た。1 H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.23 (3H, t, J=7.
0), 1.46-1.76 (8H, m), 2.01-2.10 (2H, m), 2.86-2.8
9 (2H, m), 3.45-3.50 (2H, m), 3.57-3.70 (2H, m),
3.85-3.97 (2H, m), 4.20 (2H, q, J=7.0), 4.34 (2H,
s), 4.45 (2H, d, J=6.0), 4.70-4.76 (1H, m), 6.45
(1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.55 (1H, d, J=16.0), 7.39
(2H, d, J=9.0), 7.54 (2H, d, J=9.0), 7.54 (1H, t,
J=8.0Hz),7.69-7.73 (2H, m), 7.90 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1737, 1674, 1629, 1351, 1158.
【0239】製造例64 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[4−[1−(3,4,5,6−テト
ラヒドロ−2H−アゼピン−7−イル)ピペリジン−4
−イルオキシ]フェニル]スルファモイル酢酸 2塩酸
塩 製造例63で得られたN−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[4−[1−
(3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−アゼピン−7
−イル)ピペリジン−4−イルオキシ]フェニル]スル
ファモイル酢酸エチル 2塩酸塩(0.96g)を3N
塩酸(25ml)に溶解し、60℃で6時間撹拌し
た。反応液を室温まで冷却した後、減圧下濃縮し、残渣
を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:2
0%アセトニトリル/水)で精製した。得られた無定形
固体を1N 塩酸(5ml)に溶解した後、減圧下濃縮
乾固させた。これを水に溶解した後、凍結乾燥に付すこ
とにより、標記化合物0.54g(収率59%)を無色
無定形固体として得た。1 H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.53-1.64 (4H,
m), 1.68-1.77 (4H, m),2.02-2.10 (2H, m), 2.86-2.88
(2H, m), 3.45-3.50 (2H, m), 3.56-3.70 (2H,m), 3.7
8-3.97 (2H, m), 4.21 (2H, s), 4.45 (2H, d, J=6.0),
4.69-4.75 (1H, m), 6.45 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.
55 (1H, d, J=16.0), 7.04 (2H, d, J=9.0), 7.40 (2H,
d, J=9.0), 7.54 (1H, t, J=7.5), 7.69-7.72 (2H,
m), 7.90 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1733, 1677, 1629, 1344, 1154.
【0240】製造例65 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[4−[1−(4,5−ジヒドロ−3
H−ピロール−2−イル)ピペリジン−4−イルオキ
シ]−3−メチルフェニル]スルファモイル酢酸エチル
2塩酸塩
【0241】(a) N−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−メチル−
4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルフ
ァモイル酢酸エチル2塩酸塩 参考例112で得られたN−[4−(1−t−ブトキシ
カルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−メチル
フェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−
(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル(1.
90g)をジクロロメタン(40ml)及びエタノール
(40ml)の混合溶媒に溶解し、氷冷下、塩化水素を
通じた後、密栓をして室温で5時間撹拌した。反応液を
減圧下濃縮した後、残渣をエタノール(45ml)に溶
解し、塩化アンモニウム水溶液(0.34gを水15m
lに溶解)及び28%アンモニア水(0.64ml)を
加えた後、室温で13時間放置した。反応液に4N 塩
化水素ジオキサン溶液を加えた後、減圧下濃縮し、残渣
を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:2
0%アセトニトリル/水)で精製した。得られた無定形
固体をメタノール(20ml)に溶解し、4N 塩化水
素酢酸エチル溶液(1ml)を加えた後、減圧下濃縮乾
固させることにより、標記化合物1.36g(収率73
%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.23 (3H, t, J=7.
0), 1.87 (2H, m), 2.10 (2H, m), 2.17 (3H, s), 3.07
(2H, m), 3.17 (2H, m), 4.20 (2H, q, J=7.0), 4.33
(2H, s), 4.44 (2H, d, J=6.0), 4.65 (1H, m), 6.44
(1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.56 (1H, d, J=16.0), 7.05
(1H, d, J=9.0), 7.24 (1H, dd, J=9.0,2.5), 7.29 (1
H, d, J=2.5), 7.54 (1H, t, J=8.0), 7.71 (2H, m),
7.90 (1H,s) ; IR (KBr, cm-1) : 1738, 1675.
【0242】(b) N−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[4−[1−
(4,5−ジヒドロ−3H−ピロール−2−イル)ピペ
リジン−4−イルオキシ]−3−メチルフェニル]スル
ファモイル酢酸エチル 2塩酸塩 製造例65(a)で得られたN−[3−(3−アミジノ
フェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−メ
チル−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]
スルファモイル酢酸エチル(700mg)をエタノール
(15ml)に溶解し、室温で、オーガニック・プレパ
レーション・アンド・プロシージャ−ズ・インターナシ
ョナル、第24巻、第147頁(1992年)[Org. Pr
ep. Proced. Int., 24, 147 (1992)]に記載の方法に従
い2−ピロリジノンより合成された5−メトキシ−3,
4−ジヒドロ−2H−ピロール(405mg)及びトリ
エチルアミン(0.57ml)を加え、同温で一晩撹拌
した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣を分取HPLC
(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:22%アセトニト
リル/水)で精製することにより、無定形固体565m
gを得た。この固体151mgをエタノール(4ml)
に溶解し、4N 塩化水素ジオキサン溶液(2ml)を
加えた後、減圧下濃縮乾固させた。これを水に溶解した
後、凍結乾燥に付すことにより、標記化合物157mg
(収率66%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.23 (3H, t, J=7.
0), 1.72-1.85 (2H, m), 1.98-2.14 (4H, m), 2.16 (3
H, s), 2.96 (2H, t, J=8.0), 3.46-3.81 (6H,m), 4.20
(2H, q, J=7.0), 4.33 (2H, s), 4.44 (2H, d, J=6.
0), 4.73 (1H, m), 6.44 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.57
(1H, d, J=16.0), 7.07 (1H, d, J=9.0),7.24 (1H, d
d, J=9.0, 2.5), 7.29 (1H, d, J=2.5), 7.55 (1H, t,
J=8.0), 7.69 (1H, d, J=8.0), 7.72 (1H, d, J=8.0),
7.89 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1738, 1671, 1350, 1157.
【0243】製造例66 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[4−[1−(4,5−ジヒドロ−3
H−ピロール−2−イル)ピペリジン−4−イルオキ
シ]−3−メチルフェニル]スルファモイル酢酸 2塩
酸塩
【0244】
【化14】 製造例65(b)で得られたN−[3−(3−アミジノ
フェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[4−
[1−(4,5−ジヒドロ−3H−ピロール−2−イ
ル)ピペリジン−4−イルオキシ]−3−メチルフェニ
ル]スルファモイル酢酸エチル(409mg)を4N
塩酸(12ml)に溶解し、70℃で2時間撹拌した。
反応液を室温まで冷却した後、減圧下濃縮し、残渣を分
取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:17%
アセトニトリル/水)で精製した。得られた無定形固体
を1N 塩酸(10ml)に溶解した後、減圧下濃縮乾
固させた。これを水に溶解した後、凍結乾燥に付すこと
により、標記化合物266mg(収率60%)を無色無
定形固体として得た。1 H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.72-1.86 (2H,
m), 1.97-2.14 (4H, m),2.16 (3H, s), 2.96 (2H, m),
3.47-3.80 (5H, m), 3.72-3.82 (1H, m), 4.19(2H, s),
4.44 (2H, d, J=6.0), 4.72 (1H, m), 6.44 (1H, dt,
J=16.0, 6.0),6.56 (1H, d, J=16.0), 7.06 (1H, d, J=
8.5), 7.25 (1H, dd, J=8.5, 2.5), 7.29 (1H, d, J=2.
5), 7.55 (1H, t, J=8.0), 7.69 (1H, d, J=8.0), 7.72
(1H, d, J=8.0), 7.89 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1733, 1672, 1347, 1155.
【0245】製造例67 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[3−メチル−4−[1−(2,3,
4,5−テトラヒドロピリジン−6−イル)ピペリジン
−4−イルオキシ]フェニル]スルファモイル酢酸エチ
ル 2塩酸塩 製造例65(a)で得られたN−[3−(3−アミジノ
フェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−メ
チル−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]
スルファモイル酢酸エチル(730mg)をエタノール
(15ml)に溶解し、室温で、オーガニック・プレパ
レーション・アンド・プロシージャ−ズ・インターナシ
ョナル、第24巻、第147頁(1992年)[Org. Pr
ep. Proced. Int., 24, 147 (1992)]に記載の方法に従
いピペリジン−2−オンより合成された6−エトキシ−
2,3,4,5−テトラヒドロピリジン(482mg)
及びトリエチルアミン(0.59ml)を加え、同温で
2日間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣を分
取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:28%
アセトニトリル/水)で精製した。得られた無定形固体
をエタノール(6ml)に溶解し、4N 塩化水素ジオ
キサン溶液(0.39ml)を加えた後、減圧下濃縮乾
固させた。これを水に溶解した後、凍結乾燥に付すこと
により、標記化合物331mg(収率36%)を無色無
定形固体として得た。1 H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.23 (3H, t, J=7.
0), 1.64-1.70 (6H, m), 1.96-2.08 (2H, m), 2.16 (3
H, s), 2.70 (2H, t, J=6.0), 3.25-3.37 (2H,m), 3.46
-3.83 (4H, m), 4.20 (2H, q, J=7.0), 4.33 (2H, s),
4.44 (2H, d, J=6.0), 4.73 (1H, m), 6.44 (1H, dt, J
=16.0, 6.0), 6.57 (1H, d, J=16.0), 7.06 (1H, d, J=
9.0), 7.24 (1H, dd, J=9.0, 2.5), 7.29 (1H, d, J=2.
5), 7.55(1H, t, J=8.0), 7.70 (1H, d, J=8.0), 7.72
(1H, d, J=8.0), 7.90 (1H, s); IR (KBr, cm-1) : 1738, 1674, 1637, 1351, 1157.
【0246】製造例68 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[3−メチル−4−[1−(2,3,
4,5−テトラヒドロピリジン−6−イル)ピペリジン
−4−イルオキシ]フェニル]スルファモイル酢酸 2
塩酸塩 製造例67で得られたN−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−メチル−
4−[1−(2,3,4,5−テトラヒドロピリジン−
6−イル)ピペリジン−4−イルオキシ]フェニル]ス
ルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩(265mg)を3
N 塩酸(10ml)に溶解し、60℃で5時間撹拌し
た。反応液を室温まで冷却した後、減圧下濃縮し、残渣
を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:2
0%アセトニトリル/水)で精製した。得られた無定形
固体を1N 塩酸(8ml)に溶解した後、減圧下濃縮
乾固させた。これを水に溶解した後、凍結乾燥に付すこ
とにより、標記化合物236g(収率93%)を無色無
定形固体として得た。1 H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.64-1.82 (6H,
m), 1.96-2.08 (2H, m),2.16 (3H, s), 2.70 (2H, m),
3.33 (2H, m), 3.46-3.83 (4H, m), 4.21 (2H,s), 4.44
(2H, d, J=6.0), 4.73 (1H, m), 6.44 (1H, dt, J=16.
0, 6.0), 6.56(1H, d, J=16.0), 7.05 (1H, d, J=8.5),
7.25 (1H, dd, J=8.5, 2.5), 7.29 (1H, d, J=2.5),
7.55 (1H, t, J=8.0), 7.69 (1H, d, J=8.0), 7.72 (1
H, d, J=8.0), 7.89 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1733, 1676, 1637, 1347, 1156.
【0247】製造例69 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[3−メチル−4−[1−(3,4,
5,6−テトラヒドロ−2H−アゼピン−7−イル)ピ
ペリジン−4−イルオキシ]フェニル]スルファモイル
酢酸エチル 2塩酸塩 製造例65(a)で得られたN−[3−(3−アミジノ
フェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−メ
チル−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]
スルファモイル酢酸エチル(640mg)をエタノール
(12ml)に溶解し、室温で、7−メトキシ−3,
4,5,6−テトラヒドロ−2H−アゼピン(348m
g)及びトリエチルアミン(0.26ml)を加え、同
温で2.5日間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、
残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶
媒:20%アセトニトリル/水)で精製した。得られた
無定形固体をエタノール(5ml)に溶解し、4N 塩
化水素ジオキサン溶液(0.42ml)を加えた後、減
圧下濃縮乾固させた。これを水に溶解した後、凍結乾燥
に付すことにより、標記化合物336mg(収率40
%)を無色無定形固体として得た。1H NMR (400 MHz, D
MSO-d6)δppm : 1.23 (3H, t, J=7.0), 1.52-1.64 (4H,
m), 1.68-1.82 (4H, m), 1.98-2.09 (2H, m), 2.17 (3
H, s), 2.87 (2H, m), 3.48 (2H, m), 3.65-3.75 (2H,
m), 3.77-3.88 (2H, m), 4.19 (2H, q, J=7.0), 4.33
(2H, s), 4.44 (2H, d, J=6.0), 4.74 (1H, m), 6.44
(1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.57 (1H, d, J=16.0), 7.06
(1H, d, J=8.5), 7.25 (1H, dd, J=8.5, 2.5),7.28 (1
H, d, J=2.5), 7.55 (1H, t, J=8.0), 7.69 (1H, d, J=
8.0), 7.72 (1H, d, J=8.0), 7.89 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1738, 1675, 1628, 1351, 1157.
【0248】製造例70 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[3−メチル−4−[1−(3,4,
5,6−テトラヒドロ−2H−アゼピン−7−イル)ピ
ペリジン−4−イルオキシ]フェニル]スルファモイル
酢酸 2塩酸塩 製造例69で得られたN−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−メチル−
4−[1−(3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ア
ゼピン−7−イル)ピペリジン−4−イルオキシ]フェ
ニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩(335m
g)を3N 塩酸(10ml)に溶解し、60℃で5時
間撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、減圧下濃縮
し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出
溶媒:20%アセトニトリル/水)で精製した。得られ
た無定形固体を1N 塩酸(10ml)に溶解した後、
減圧下濃縮乾固させた。これを水に溶解した後、凍結乾
燥に付すことにより、標記化合物258mg(収率80
%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.53-1.65 (4H,
m), 1.68-1.84 (4H, m),1.98-2.10 (2H, m), 2.16 (3H,
s), 2.88 (2H, m), 3.44-3.53 (2H, m), 3.62-3.93 (4
H, m), 4.19 (2H, s), 4.40 (2H, d, J=6.0), 4.74 (1
H, m), 6.44 (1H,dt, J=16.0, 6.0), 6.56 (1H, d, J=1
6.0), 7.05 (1H, d, J=9.0), 7.26 (1H,dd, J=9.0, 2.
5), 7.29 (1H, d, J=2.5), 7.55 (1H, t, J=8.0), 7.69
(1H, d,J=8.0), 7.72 (1H, d, J=8.0), 7.89 (1H, s)
; IR (KBr, cm-1) : 1732, 1676, 1628, 1348, 1156.
【0249】製造例71 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[3−カルバモイル−4−[1−
(4,5−ジヒドロ−3H−ピロール−2−イル)ピペ
リジン−4−イルオキシ]フェニル]スルファモイル酢
酸エチル 2塩酸塩
【0250】(a) N−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−カルバモ
イル−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]
スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩 参考例119で得られたN−[4−(1−t−ブトキシ
カルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルバ
モイルフェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)
−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル
(2.40g)をジクロロメタン(20ml)及びエタ
ノール(20ml)の混合溶媒に溶解し、氷冷下、塩化
水素を2.5時間通じた後、密栓をして室温で6時間撹
拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をエタノール
(20ml)に溶解し、塩化アンモニウム水溶液(0.
50gを水5mlに溶解)及び28%アンモニア水
(1.10ml)を加えた後、室温で13時間放置し
た。反応液を減圧下濃縮した後、残渣を分取HPLC
(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:15%アセトニト
リル/水)で精製した。得られた無定形固体をエタノー
ル(20ml)に溶解し、4N 塩化水素酢酸エチル溶
液(0.90ml)を加えた後、減圧下濃縮乾固させる
ことにより、標記化合物0.60g(収率25%)を無
色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.23 (3H, t, J=7.
0), 1.85-2.00 (2H, m), 2.05-2.20 (2H, m), 3.00-3.1
0 (2H, m), 3.15-3.25 (2H, m), 4.20 (2H, q,J=7.0),
4.38 (2H, s), 4.47 (2H, d, J=6.0), 4.80 (1H, m),
6.45 (1H, dt,J=16.0, 6.0), 6.57 (1H, d, J=16.0),
7.24 (1H, m), 7.50 (1H, m), 7.54 (1H, m), 7.65-7.7
5 (3H, m), 7.90 (1H, m) ; IR (KBr, cm-1) : 1736, 1671, 1658.
【0251】(b) N−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−カルバモ
イル−4−[1−(4,5−ジヒドロ−3H−ピロール
−2−イル)ピペリジン−4−イルオキシ]フェニル]
スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩 製造例71(a)で得られたN−[3−(3−アミジノ
フェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−カ
ルバモイル−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェ
ニル]スルファモイル酢酸エチル(500mg)をエタ
ノール(15ml)に溶解し、室温で、オーガニック・
プレパレーション・アンド・プロシージャ−ズ・インタ
ーナショナル、第24巻、第147頁(1992年)[O
rg. Prep. Proced. Int., 24, 147 (1992)]に記載の方
法に従い2−ピロリジノンより合成された5−メトキシ
−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール(340mg)及
びトリエチルアミン(0.77ml)を加え、同温で一
晩撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣を分取H
PLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:15%アセ
トニトリル/水)で精製した。得られた無定形固体をエ
タノール(5ml)に溶解し、4N 塩化水素ジオキサ
ン溶液(0.50ml)を加えた後、減圧下濃縮乾固さ
せることにより、標記化合物420mg(収率67%)
を無色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.23 (3H, t, J=7.
0), 1.80-1.95 (2H, m), 2.00-2.15 (4H, m), 2.96 (2
H, m), 3.45-3.55 (1H, m), 3.55-3.65 (1H, m), 3.61
(2H, m), 3.65-3.75 (1H, m), 3.75-3.85 (1H, m), 4.2
0 (2H, q, J=7.0), 4.37 (2H, s), 4.47 (2H, d, J=6.
0), 4.86 (1H, m), 6.44 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.58
(1H, d, J=16.0), 7.28 (1H, d, J=9.0), 7.51 (1H, d
d, J=9.0,2.5), 7.55 (1H, t, J=8.0), 7.68 (1H, d, J
=8.0), 7.72 (1H, d, J=8.0), 7.77 (1H, d, J=2.5),
7.87 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1737, 1670.
【0252】製造例72 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[3−カルバモイル−4−[1−
(4,5−ジヒドロ−3H−ピロール−2−イル)ピペ
リジン−4−イルオキシ]フェニル]スルファモイル酢
酸 2塩酸塩
【0253】
【化15】 製造例71(b)で得られたN−[3−(3−アミジノ
フェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−カ
ルバモイル−4−[1−(4,5−ジヒドロ−3H−ピ
ロール−2−イル)ピペリジン−4−イルオキシ]フェ
ニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩(380m
g)を3N 塩酸(12ml)に溶解し、60℃で3時
間撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、減圧下濃縮
し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出
溶媒:13%アセトニトリル/水)で精製した。得られ
た無定形固体を1N 塩酸(1.2ml)及び水(5m
l)に溶解した後、減圧下濃縮乾固させることにより、
標記化合物240mg(収率65%)を無色無定形固体
として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.80-1.95 (2H,
m), 2.00-2.15 (4H, m),2.96 (2H, m), 3.45-3.55 (1H,
m), 3.55-3.65 (1H, m), 3.61 (2H, m), 3.65-3.75 (1
H, m), 3.75-3.85 (1H, m), 4.24 (2H, s), 4.47 (2H,
d, J=6.0), 4.85(1H, m), 6.44 (1H, dt, J=16.0, 6.
0), 6.57 (1H, d, J=16.0), 7.28 (1H, d,J=9.0), 7.52
(1H, dd, J=9.0, 2.5), 7.55 (1H, t, J=8.0), 7.67
(1H, d, J=8.0), 7.72 (1H, d, J=8.0), 7.77 (1H, d,
J=2.5), 7.86 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1731, 1670.
【0254】製造例73 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[3−カルバモイル−4−[1−
(2,3,4,5−テトラヒドロピリジン−6−イル)
ピペリジン−4−イルオキシ]フェニル]スルファモイ
ル酢酸エチル 2塩酸塩 製造例71(a)で得られたN−[3−(3−アミジノ
フェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−カ
ルバモイル−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェ
ニル]スルファモイル酢酸エチル(500mg)をエタ
ノール(15ml)に溶解し、室温で、オーガニック・
プレパレーション・アンド・プロシージャ−ズ・インタ
ーナショナル、第24巻、第147頁(1992年)[O
rg. Prep. Proced. Int., 24, 147 (1992)]に記載の方
法に従いピペリジン−2−オンより合成された6−エト
キシ−2,3,4,5−テトラヒドロピリジン(360
mg)及びトリエチルアミン(0.77ml)を加え、
同温で一晩撹拌した。反応の進行が遅いため、6−エト
キシ−2,3,4,5−テトラヒドロピリジン(630
mg)及びトリエチルアミン(0.77ml)を加え、
同温で1日間撹拌した後、6−エトキシ−2,3,4,
5−テトラヒドロピリジン(320mg)及びトリエチ
ルアミン(0.35ml)を加え、さらに同温で1日間
撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣を分取HP
LC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:15%アセト
ニトリル/水)で精製した。得られた無定形固体をエタ
ノール(6ml)に溶解し、4N 塩化水素ジオキサン
溶液(0.25ml)を加えた後、減圧下濃縮乾固させ
ることにより、標記化合物200mg(収率31%)を
無色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.24 (3H, t, J=7.
0), 1.65-1.90 (6H, m), 2.00-2.10 (2H, m), 2.70 (2
H, m), 3.34 (2H, m), 3.40-3.60 (2H, m), 3.70-3.85
(2H, m), 4.21 (2H, q, J=7.0), 4.37 (2H, s), 4.48
(2H, d, J=6.0),4.87 (1H, m), 6.44 (1H, dt, J=16.0,
6.0), 6.59 (1H, d, J=16.0), 7.28 (1H, d, J=9.0),
7.52 (1H, dd, J=9.0, 3.0), 7.56 (1H, t, J=8.0), 7.
68 (1H, d, J=8.0), 7.73 (1H, d, J=8.0), 7.78 (1H,
d, J=3.0), 7.86 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1737, 1673.
【0255】製造例74 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[3−カルバモイル−4−[1−
(2,3,4,5−テトラヒドロピリジン−6−イル)
ピペリジン−4−イルオキシ]フェニル]スルファモイ
ル酢酸 2塩酸塩 製造例73で得られたN−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−カルバモ
イル−4−[1−(2,3,4,5−テトラヒドロピリ
ジン−6−イル)ピペリジン−4−イルオキシ]フェニ
ル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩(200m
g)を3N 塩酸(20ml)に溶解し、60℃で3時
間撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、減圧下濃縮
し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出
溶媒:13%アセトニトリル/水)で精製した。得られ
た無定形固体を1N 塩酸(0.9ml)に溶解した
後、減圧下濃縮乾固させることにより、標記化合物13
7g(収率71%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.65-1.90 (6H,
m), 2.00-2.10 (2H, m),2.69 (2H, m), 3.34 (2H, m),
3.40-3.60 (2H, m), 3.70-3.85 (2H, m), 4.24(2H, s),
4.47 (2H, d, J=6.0), 4.86 (1H, m), 6.44 (1H, dt,
J=16.0, 6.0),6.57 (1H, d, J=16.0), 7.27 (1H, d, J=
9.0), 7.52 (1H, dd, J=9.0, 3.0), 7.55 (1H, t, J=8.
0), 7.67 (1H, d, J=8.0), 7.72 (1H, d, J=8.0), 7.77
(1H, d, J=3.0), 7.86 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1731, 1674.
【0256】製造例75 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[3−カルバモイル−4−[1−
(3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−アゼピン−7
−イル)ピペリジン−4−イルオキシ]フェニル]スル
ファモイル酢酸エチル 2塩酸塩 製造例71(a)で得られたN−[3−(3−アミジノ
フェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−カ
ルバモイル−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェ
ニル]スルファモイル酢酸エチル(400mg)をエタ
ノール(10ml)に溶解し、室温で、7−メトキシ−
3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−アゼピン(28
0mg)及びトリエチルアミン(0.31ml)を加
え、同温で一晩撹拌した。反応の進行が遅いため、7−
メトキシ−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−アゼ
ピン(280mg)及びトリエチルアミン(0.31m
l)を加え、さらに40℃で12時間撹拌した後、室温
で一晩放置した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣を分
取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:20%
アセトニトリル/水)で精製した。得られた無定形固体
をエタノール(5ml)に溶解し、4N 塩化水素ジオ
キサン溶液(0.20ml)を加えた後、減圧下濃縮乾
固させることにより、標記化合物140mg(収率26
%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.24 (3H, t, J=7.
0), 1.50-1.65 (4H, m), 1.70-1.75 (2H, m), 1.80-1.9
0 (2H, m), 2.05-2.15 (2H, m), 2.85-2.90 (2H, m),
3.45-3.50 (2H, m), 3.55-3.65 (1H, m), 3.65-3.75 (1
H, m), 3.75-3.85 (1H, m), 3.85-3.95 (1H, m), 4.20
(2H, q, J=7.0), 4.37 (2H, s), 4.47 (2H, d, J=6.0),
4.86 (1H, m), 6.44 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.58 (1
H, d, J=16.0), 7.28 (1H, d, J=9.0), 7.51 (1H, dd,
J=9.0, 2.5), 7.55 (1H, t, J=8.0), 7.67 (1H, d, J=
8.0), 7.72 (1H, d, J=8.0), 7.78 (1H, d, J=2.5), 7.
86 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1737, 1672.
【0257】製造例76 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[3−カルバモイル−4−[1−
(3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−アゼピン−7
−イル)ピペリジン−4−イルオキシ]フェニル]スル
ファモイル酢酸 2塩酸塩 製造例75で得られたN−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−カルバモ
イル−4−[1−(3,4,5,6−テトラヒドロ−2
H−アゼピン−7−イル)ピペリジン−4−イルオキ
シ]フェニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩
(130mg)を3N 塩酸(10ml)に溶解し、6
0℃で2時間撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、
減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A;
YMC、溶出溶媒:12%アセトニトリル/水)で精製し
た。得られた無定形固体を1N 塩酸(0.25ml)
及び水(5ml)に溶解した後、減圧下濃縮乾固させる
ことにより、標記化合物50mg(収率40%)を無色
無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.55-1.65 (4H,
m), 1.70-1.75 (2H, m),1.80-1.90 (2H, m), 2.05-2.15
(2H, m), 2.85-2.90 (2H, m), 3.45-3.50 (2H,m), 3.5
5-3.65 (1H, m), 3.65-3.75 (1H, m), 3.80-3.90 (1H,
m), 3.90-4.00(1H, m), 4.24 (2H, s), 4.47 (2H, d, J
=6.0), 4.86 (1H, m), 6.45 (1H, dt,J=16.0, 6.0), 6.
57 (1H, d, J=16.0), 7.27 (1H, d, J=9.0), 7.51 (1H,
dd, J=9.0, 2.5), 7.54 (1H, t, J=8.0), 7.68 (1H,
d, J=8.0), 7.72 (1H, d, J=8.0), 7.77 (1H, d, J=2.
5), 7.88 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1732, 1674.
【0258】製造例77 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[4−[1−(4,5−ジヒドロ−3
H−ピロール−2−イル)ピペリジン−4−イルオキ
シ]−3−トリフルオロメチルフェニル]スルファモイ
ル酢酸エチル 2塩酸塩
【0259】(a) N−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[4−(ピペリ
ジン−4−イルオキシ)−3−トリフルオロメチルフェ
ニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩 参考例122で得られたN−[4−(1−t−ブトキシ
カルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−トリフ
ルオロメチルフェニル]−N−[3−(3−シアノフェ
ニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸
エチル(2.06g)をジクロロメタン(50ml)及
びエタノール(25ml)の混合溶媒に溶解し、氷冷
下、塩化水素を通じた後、密栓をして室温で6時間撹拌
した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をエタノール
(45ml)に溶解し、塩化アンモニウム水溶液(0.
34gを水15mlに溶解)及び28%アンモニア水
(0.63ml)を加えた後、室温で12時間放置し
た。反応液に4N 塩化水素ジオキサン溶液(2.5m
l)を加えた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC
(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:25%アセトニト
リル/水)で精製した。得られた無定形固体をメタノー
ル(20ml)に溶解し、4N 塩化水素ジオキサン溶
液(0.5ml)を加えた後、減圧下濃縮乾固させるこ
とにより、標記化合物1.21g(収率60%)を無色
無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.22 (3H, t, J=7.
0), 1.87 (2H, m), 2.08 (2H, m), 3.11 (2H, m), 3.33
(2H, m), 4.18 (2H, q, J=7.0), 4.44 (2H, s), 4.50
(2H, d, J=6.5), 4.89 (1H, m), 6.44 (1H, dt, J=16.
0, 6.5), 6.57 (1H, d, J=16.0), 7.39 (1H, d, J=9.
0), 7.55 (1H, t, J=8.0), 7.66-7.73 (4H,m), 7.85 (1
H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1738, 1676.
【0260】(b) N−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[4−[1−
(4,5−ジヒドロ−3H−ピロール−2−イル)ピペ
リジン−4−イルオキシ]−3−トリフルオロメチルフ
ェニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩 製造例77(a)で得られたN−[3−(3−アミジノ
フェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[4−
(ピペリジン−4−イルオキシ)−3−トリフルオロメ
チルフェニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩
(800mg)をエタノール(20ml)に溶解し、室
温で、オーガニック・プレパレーション・アンド・プロ
シージャ−ズ・インターナショナル、第24巻、第14
7頁(1992年)[Org. Prep. Proced. Int., 24, 14
7 (1992)]に記載の方法に従い2−ピロリジノンより合
成された5−メトキシ−3,4−ジヒドロ−2H−ピロ
ール(370mg)及びトリエチルアミン(0.87m
l)を加え、同温で一晩撹拌した。反応の進行が遅いた
め、5−メトキシ−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール
(120mg)及びトリエチルアミン(0.26ml)
を加え、さらに室温で4時間撹拌した。反応液に4N
塩化水素ジオキサン溶液を加えた後、減圧下濃縮し、残
渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:
26%アセトニトリル/水)で精製した。得られた無定
形固体を1N 塩酸に溶解した後、減圧下濃縮乾固させ
た。これを水に溶解し、凍結乾燥に付すことにより、、
標記化合物622mg(収率70%)を無色無定形固体
として得た。1 H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.22 (3H, t, J=7.
0), 1.82 (2H, m), 2.00-2.15 (4H, m), 2.97 (2H, t,
J=8.0), 3.53-3.64 (4H, m), 3.72 (2H, m), 4.19 (2H,
q, J=7.0), 4.45 (2H, s), 4.50 (2H, d, J=6.0), 4.9
6 (1H, m), 6.46 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.58 (1H,
d, J=16.0), 7.44 (1H, d, J=10.0), 7.55 (1H, t, J=
8.0), 7.67-7.75 (4H, m), 7.90 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1739, 1672, 1353, 1144.
【0261】製造例78 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[4−[1−(4,5−ジヒドロ−3
H−ピロール−2−イル)ピペリジン−4−イルオキ
シ]−3−トリフルオロメチルフェニル]スルファモイ
ル酢酸 2塩酸塩製造例77(b)で得られたN−[3
−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニ
ル]−N−[4−[1−(4,5−ジヒドロ−3H−ピ
ロール−2−イル)ピペリジン−4−イルオキシ]−3
−トリフルオロメチルフェニル]スルファモイル酢酸エ
チル 2塩酸塩(471mg)を3N 塩酸(20m
l)に溶解し、60℃で5.5時間撹拌した。反応液を
室温まで冷却した後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPL
C(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:20%アセトニ
トリル/水)で精製した。得られた無定形固体を1N
塩酸に溶解した後、減圧下濃縮乾固させた。これを水に
溶解し、凍結乾燥に付すことにより、標記化合物404
mg(収率89%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.82 (2H, m), 2.0
0-2.15 (4H, m), 2.96(2H, t, J=8.0), 3.49-3.64 (4H,
m), 3.70 (2H, m), 4.19 (2H, s), 4.50 (2H, d, J=6.
0), 4.95 (1H, m), 6.46 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.57
(1H, d, J=16.0), 7.43 (1H, d, J=9.5), 7.54 (1H,
t, J=8.0), 7.66-7.77 (4H, m), 7.89 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1739, 1672, 1353, 1144.
【0262】製造例79 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[4−[1−(2,3,4,5−テト
ラヒドロピリジン−6−イル)ピペリジン−4−イルオ
キシ]−3−トリフルオロメチルフェニル]スルファモ
イル酢酸エチル2塩酸塩 製造例77(a)で得られたN−[3−(3−アミジノ
フェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[4−
(ピペリジン−4−イルオキシ)−3−トリフルオロメ
チルフェニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩
(900mg)をエタノール(20ml)に溶解し、室
温で、オーガニック・プレパレーション・アンド・プロ
シージャ−ズ・インターナショナル、第24巻、第14
7頁(1992年)[Org. Prep. Proced. Int., 24, 14
7 (1992)]に記載の方法に従いピペリジン−2−オンよ
り合成された6−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒ
ドロピリジン(480mg)及びトリエチルアミン
(0.98ml)を加え、同温で一晩撹拌した。反応の
進行が遅いため、6−エトキシ−2,3,4,5−テト
ラヒドロピリジン(480mg)及びトリエチルアミン
(0.98ml)を加え、室温で1日間撹拌した後、、
さらに40℃で1日間撹拌した。反応液に4N 塩化水
素ジオキサン溶液(2.5ml)を加えた後、減圧下濃
縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶
出溶媒:25%アセトニトリル/水)で精製した。得ら
れた無定形固体を1N 塩酸に溶解した後、減圧下濃縮
乾固させた。これを水に溶解し、凍結乾燥に付すことに
より、標記化合物429mg(収率42%)を無色無定
形固体として得た。1 H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.22 (3H, t, J=7.
0), 1.64-1.85 (6H, m), 1.99-2.10 (2H, m), 2.70 (2
H, m), 3.27-3.39 (2H, m), 3.53-3.73 (4H, m), 4.19
(2H, q, J=7.0), 4.45 (2H, s), 4.50 (2H, d, J=6.0),
4.95 (1H, m),6.45 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.58 (1
H, d, J=16.0), 7.43 (1H, d, J=10.0),7.55 (1H, t, J
=8.0), 7.65-7.75 (4H, m), 7.88 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1739, 1675, 1355, 1141.
【0263】製造例80 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[4−[1−(2,3,4,5−テト
ラヒドロピリジン−6−イル)ピペリジン−4−イルオ
キシ]−3−トリフルオロメチルフェニル]スルファモ
イル酢酸 2塩酸塩 製造例79で得られたN−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[4−[1−
(2,3,4,5−テトラヒドロピリジン−6−イル)
ピペリジン−4−イルオキシ]−3−トリフルオロメチ
ルフェニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩(2
91mg)を3N 塩酸(20ml)に溶解し、60℃
で5.5時間撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、
減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A;
YMC、溶出溶媒:22%アセトニトリル/水)で精製し
た。得られた無定形固体を1N 塩酸に溶解した後、減
圧下濃縮乾固させた。これを水に溶解し、凍結乾燥に付
すことにより、標記化合物240mg(収率86%)を
無色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.63-1.85 (6H,
m), 2.03 (2H, m), 2.70(2H, m), 3.20-3.48 (2H, m),
3.52-3.76 (4H, m), 4.12 (2H, s), 4.50 (2H,d, J=6.
0), 4.94 (1H, m), 6.46 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.56
(1H, d, J=16.0), 7.42 (1H, d, J=9.0), 7.54 (1H,
t, J=8.0), 7.69 (1H, d, J=8.0), 7.71 (1H, d, J=8.
0), 7.73-7.78 (2H, m), 7.89 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1732, 1675, 1352, 1143.
【0264】製造例81 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[4−[1−(3,4,5,6−テト
ラヒドロ−2H−アゼピン−7−イル)ピペリジン−4
−イルオキシ]−3−トリフルオロメチルフェニル]ス
ルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩 製造例77(a)で得られたN−[3−(3−アミジノ
フェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[4−
(ピペリジン−4−イルオキシ)−3−トリフルオロメ
チルフェニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩
(900mg)をエタノール(20ml)に溶解し、室
温で、7−メトキシ−3,4,5,6−テトラヒドロ−
2H−アゼピン(540mg)及びトリエチルアミン
(0.98ml)を加え、同温で一晩撹拌した。反応の
進行が遅いため、7−メトキシ−3,4,5,6−テト
ラヒドロ−2H−アゼピン(540mg)及びトリエチ
ルアミン(0.98ml)を加え、さらに室温で5時間
攪拌した後、40℃で1日間撹拌した。反応液に4N
塩化水素ジオキサン溶液を加えた後、減圧下濃縮し、残
渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:
30%アセトニトリル/水)で精製した。得られた無定
形固体を1N 塩酸に溶解した後、減圧下濃縮乾固させ
た。これを水に溶解し、凍結乾燥に付すことにより、標
記化合物340mg(収率33%)を無色無定形固体と
して得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.22 (3H, t, J=7.
0), 1.52-1.67 (4H, m), 1.67-1.85 (4H, m), 2.06 (2
H, m), 2.87 (2H, m), 3.48 (2H, m), 3.67-3.83 (4H,
m), 4.19 (2H, q, J=7.0), 4.46 (2H, s), 4.50 (2H,
d, J=6.0), 4.97(1H, m), 6.46 (1H, dt, J=16.0, 6.
0), 6.58 (1H, d, J=16.0), 7.44 (1H, d,J=9.5), 7.55
(1H, t, J=8.0), 7.67-7.75 (4H, m), 7.90 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1739, 1675, 1354, 1142.
【0265】製造例82 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[4−[1−(3,4,5,6−テト
ラヒドロ−2H−アゼピン−7−イル)ピペリジン−4
−イルオキシ]−3−トリフルオロメチルフェニル]ス
ルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩 製造例81で得られたN−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[4−[1−
(3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−アゼピン−7
−イル)ピペリジン−4−イルオキシ]−3−トリフル
オロメチルフェニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩
酸塩(307mg)を3N 塩酸(20ml)に溶解
し、60℃で6.5時間撹拌した。反応液を室温まで冷
却した後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pa
ck ODS-A; YMC、溶出溶媒:23%アセトニトリル/
水)で精製した。得られた無定形固体を1N 塩酸に溶
解した後、減圧下濃縮乾固させた。これを水に溶解し、
凍結乾燥に付すことにより、標記化合物218mg(収
率74%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.46-1.67 (4H,
m), 1.67-1.87 (4H, m),2.07 (2H, m), 2.87 (2H, m),
3.42-3.52 (2H, m), 3.64-3.85 (4H, m), 4.27(2H, s),
4.50 (2H, d, J=6.0), 4.96 (1H, m), 6.46 (1H, dt,
J=16.0, 6.0),6.58 (1H, d, J=16.0), 7.43 (1H, d, J=
10.0), 7.55 (1H, t, J=8.0), 7.66-7.76 (4H, m), 7.8
9 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1733, 1676, 1351, 1144.
【0266】製造例83 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[3−クロロ−4−[1−(5,6−
ジヒドロ−2H−[1,4]チアジン−3−イル)ピペ
リジン−4−イルオキシ]フェニル]スルファモイル酢
酸エチル 2塩酸塩 製造例47(a)で得られたN−[3−(3−アミジノ
フェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−ク
ロロ−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]
スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩(0.25g)を
エタノール(10ml)に溶解し、室温で、インディア
ン・ジャーナル・オブ・ケミストリー、第10巻、第3
23頁(1972年)[Indian J. Chem., 10, 323 (197
2)]に記載の方法に従い3−チオモルホリンより合成さ
れた5−エトキシ−3,6−ジヒドロ−2H−[1,
4]チアジン(0.24g)及びトリエチルアミン
(0.23ml)を加え、同温で4時間撹拌した後、4
5℃で3時間撹拌し、室温で11時間放置した。さらに
45℃で12時間撹拌した後、室温で11時間放置し
た。反応液に4N塩化水素ジオキサン溶液(2ml)を
加えた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pa
ck ODS-A; YMC、溶出溶媒:20%アセトニトリル/
水)で精製した。得られた無定形固体をエタノール(4
ml)に溶解し、4N塩化水素ジオキサン溶液(1m
l)を加えた後、減圧下濃縮乾固させることにより、標
記化合物0.07g(収率24%)を無色無定形固体と
して得た。1 H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.23 (3H, t, J=7.
0), 1.73-1.82 (2H, m), 2.02-2.10 (2H, m), 2.91-2.9
6 (2H, m), 3.59-3.91 (8H, m), 4.19 (2H, q,J=7.0),
4.42 (2H, s), 4.47 (2H, d, J=6.0), 4.81-4.88 (1H,
m), 6.44 (1H,dt, J=15.5, 6.0), 6.58 (1H, d, J=15.
5), 7.33 (1H, d, J=9.0), 7.41 (1H,dd, J=9.0, 2.5),
7.51- 7.60 (2H, m), 7.64-7.75 (2H, m), 7.87 (1H,
s) ; IR (KBr, cm-1) : 1737, 1674, 1633, 1350, 1155.
【0267】製造例84 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[3−クロロ−4−[1−(2,3,
5,6−テトラフルオロピリジン−4−イル)ピペリジ
ン−4−イルオキシ]フェニル]スルファモイル酢酸エ
チル 2塩酸塩製造例47(a)で得られたN−[3−
(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]
−N−[3−クロロ−4−(ピペリジン−4−イルオキ
シ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩
(930mg)をエタノール(20ml)に溶解し、室
温で、2,3,5,6−テトラフルオロピリジン(0.
16ml)及びトリエチルアミン(0.64ml)を加
え、同温で5時間撹拌した。反応液に4N 塩化水素ジ
オキサン溶液を加えた後、減圧下濃縮し、残渣を分取H
PLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:55%アセ
トニトリル/水)で精製した。得られた無定形固体を1
N 塩酸に溶解した後、減圧下濃縮乾固させた。これを
水に溶解し、凍結乾燥に付すことにより、標記化合物8
93mg(収率81%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.23 (3H, t, J=7.
0), 1.73-1.84 (2H, m), 2.01-2.12 (2H, m), 3.38-3.4
8 (2H, m), 3.59-3.69 (2H, m), 4.19 (2H, q,J=7.0),
4.42 (2H, s), 4.47 (2H, d, J=6.0), 4.80 (1H, m),
6.43 (1H, dt,J=16.0, 6.0), 6.59 (1H, d, J=16.0),
7.31 (1H, d, J=9.0), 7.40 (1H, dd, J=9.0, 2.5), 7.
55 (1H, t, J=8.0), 7.59 (1H, d, J=2.5), 7.66 (1H,
d, J=8.0), 7.74 (1H, d, J=8.0), 7.86 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) ; 1739, 1677, 1351, 1147.
【0268】製造例85 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[3−クロロ−4−[1−(2,3,
5,6−テトラフルオロピリジン−4−イル)ピペリジ
ン−4−イルオキシ]フェニル]スルファモイル酢酸
2塩酸塩 製造例84で得られたN−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−クロロ−
4−[1−(2,3,5,6−テトラフルオロピリジン
−4−イル)ピペリジン−4−イルオキシ]フェニル]
スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩(356mg)を
3N 塩酸(20ml)及び4N 塩化水素ジオキサン溶
液(20ml)の混合溶媒に溶解し、60℃で8.5時
間撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、減圧下濃縮
し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出
溶媒:40%アセトニトリル/水〜アセトニトリルの
み)で精製した。得られた無定形固体を1N 塩酸に溶
解した後、減圧下濃縮乾固させた。これを水に溶解し、
凍結乾燥に付すことにより、標記化合物322mg(収
率94%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.72-1.84 (2H,
m), 2.00-2.12 (2H, m),3.38-3.48 (2H, m), 3.59-3.69
(2H, m), 4.21 (2H, s), 4.47 (2H, d, J=6.0), 4.79
(1H, m), 6.44 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.58 (1H, d,
J=16.0), 7.31 (1H, d, J=9.0), 7.42 (1H, dd, J=9.0,
2.5), 7.55 (1H, t, J=8.0), 7.60 (1H,d, J=2.5), 7.
66 (1H, d, J=8.0), 7.73 (1H, d, J=8.0), 7.86 (1H,
s) ; IR (KBr, cm-1) : 1678, 1346, 1147.
【0269】製造例86 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[3−クロロ−4−[1−(N−エチ
ルホルムイミドイル)ピペリジン−4−イルオキシ]フ
ェニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩 製造例47(a)で得られたN−[3−(3−アミジノ
フェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−ク
ロロ−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]
スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩(0.38g)を
エタノール(20ml)に溶解し、室温で、アンゲバン
テ・ケミイ、第75巻、第790頁(1963年)[Ang
ew. Chem., 75, 790 (1963)]に記載の方法に従いN−エ
チルホルムアミドより合成されたメチル N−エチルホ
ルムイミデート(0.09g)及びトリエチルアミン
(0.30ml)を加えた後、同温で46時間撹拌し
た。反応液に4N 塩化水素ジオキサン溶液(2ml)
を加えた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-
Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:20%アセトニトリル/
水)で精製した。得られた無定形固体をエタノール(5
ml)に溶解し、4N塩化水素ジオキサン溶液(1m
l)を加えた後、減圧下濃縮乾固させることにより、標
記化合物0.14g(収率35%)を無色無定形固体と
して得た。1 H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.16-1.27 (6H,
m), 1.72-1.88 (2H, m),1.99-2.10 (2H, m), 3.40-3.48
(2H, m), 3.51-3.73 (4H, m), 4.19 (2H, q, J=7.5),
4.42 (2H, s), 4.47 (2H, d, J=5.5), 4.79-4.85 (1H,
m), 6.45 (1H, dt, J=16.0, 5.5), 6.58 (1H, d, J=16.
0), 7.32 (1H, d, J=9.0), 7.41 (1H, dd, J=9.0, 2.
5), 7.52- 7.59 (2H, m), 7.65-7.75 (2H, m), 7.87 (1
H, s), 8.11(1H, d, J=13.5) ; IR (KBr, cm-1) : 1738, 1697, 1675, 1350, 1156.
【0270】製造例87 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[3−クロロ−4−[1−(N−エチ
ルホルムイミドイル)ピペリジン−4−イルオキシ]フ
ェニル]スルファモイル酢酸 2塩酸塩 製造例86で得られたN−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−クロロ−
4−[1−(N−エチルホルムイミドイル)ピペリジン
−4−イルオキシ]フェニル]スルファモイル酢酸エチ
ル 2塩酸塩(0.38g)を3N 塩酸(14ml)
に溶解し、60℃で6時間撹拌した。反応液を室温まで
冷却した後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-
Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:18%アセトニトリル/
水)で精製した。得られた無定形固体を1N塩酸(2m
l)に溶解した後、減圧下濃縮乾固させた。これを水に
溶解した後、凍結乾燥に付すことにより、標記化合物
0.25g(収率67%)を無色無定形固体として得
た。1 H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.19 (3H, t, J=7.
0), 1.72-1.88 (2H, m), 1.98-2.09 (2H, m), 3.51-3.7
9 (6H, m), 4.28 (2H, s), 4.47 (2H, d, J=6.0), 4.80
-4.87 (1H, m), 6.44(1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.57 (1
H, d, J=16.0),7.32 (1H, d, J=9.0), 7.41 (1H, dd, J
=9.0, 2.0), 7.52-7.60 (2H, m), 7.68-7.75 (2H, m),
7.89 (1H, s), 8.13 (1H, d, J=13.5) ; IR (KBr, cm-1) : 1731, 1698, 1677, 1347, 1155.
【0271】製造例88 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[3−クロロ−4−[1−(4,5−
ジヒドロオキサゾール−2−イル)ピペリジン−4−イ
ルオキシ]フェニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩
酸塩 製造例47(a)で得られたN−[3−(3−アミジノ
フェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−ク
ロロ−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]
スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩(0.75g)を
エタノール(25ml)に溶解し、室温で、ヨーロピア
ン・ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー、
第10巻、第2645頁(1999年)[Eur. J. Org.
Chem., 10, 2645 (1999)]に記載の方法に従い2−オキ
サゾリドンより合成された2−エトキシ−4,5−ジヒ
ドロオキサゾール(0.28g)及びトリエチルアミン
(0.68ml)を加え、同温で22時間撹拌した。反
応液に4N 塩化水素ジオキサン溶液(5ml)を加え
た後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack O
DS-A; YMC、溶出溶媒:23%アセトニトリル/水)で
精製した。得られた無定形固体をエタノール(10m
l)に溶解し、4N 塩化水素ジオキサン溶液(2m
l)を加えた後、減圧下濃縮乾固させることにより、標
記化合物0.56g(収率67%)を無色無定形固体と
して得た。1 H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.22 (3H, t,J=7.
0), 1.75-1.86 (2H, m), 1.98-2.10 (2H, m), 3.51-3.7
8 (4H, m), 3.85 (2H, t, J=8.5), 4.19 (2H,q, J=7.
0), 4.42 (2H, s), 4.47 (2H, d, J=6.0), 4.76-4.85
(3H, m), 6.44 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.58 (1H, d,
J=16.0), 7.32 (1H, d, J=9.0), 7.40 (1H, dd, J=9.0,
2.5), 7.52-7.60 (2H, m), 7.69 (1H, d, J=7.5), 7.7
3 (1H, d,J=7.5), 7.87 (1H, s) ; MS (FAB, m/z) : 604 (M+H-2HCl)+.
【0272】製造例89 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[3−クロロ−4−[1−(4,5−
ジヒドロオキサゾール−2−イル)ピペリジン−4−イ
ルオキシ]フェニル]スルファモイル酢酸 2塩酸塩 製造例88で得られたN−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−クロロ−
4−[1−(4,5−ジヒドロオキサゾール−2−イ
ル)ピペリジン−4−イルオキシ]フェニル]スルファ
モイル酢酸エチル2塩酸塩(0.29g)を3N 塩酸
(12ml)に溶解し、60℃で10時間撹拌した。反
応液を室温まで冷却した後、減圧下濃縮し、残渣を分取
HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:17%ア
セトニトリル/水)で精製した。得られた無定形固体を
1N 塩酸(2ml)に溶解した後、これを減圧下濃縮
乾固させることにより、標記化合物0.23g(収率8
2%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.76-1.87 (2H,
m), 1.98-2.10 (2H, m),3.51-3.78 (4H, m), 3.85 (2H,
t, J=8.5), 4.28 (2H, s), 4.47 (2H, d, J=5.5), 4.7
7-4.84 (3H, m), 6.44 (1H, dt, J=16.0, 5.5), 6.58
(1H, d, J=16.0),7.31 (1H, d, J=9.0), 7.41 (1H, dd,
J=9.0, 2.5), 7.52-7.61 (2H, m), 7.68(1H, d, J=7.
5), 7.73 (1H, d, J=7.5), 7.88 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1733, 1685, 1349, 1155.
【0273】製造例90 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[3−クロロ−4−(トロパン−3−
イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル 2
塩酸塩 参考例126で得られたN−[3−クロロ−4−(トロ
パン−3−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−
シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファ
モイル酢酸エチル(1.30g)をジクロロメタン(2
5ml)及びエタノール(35ml)の混合溶媒に溶解
し、氷冷下、塩化水素を通じた後、密栓をして室温で
3.5時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣
をエタノール(25ml)に溶解し、塩化アンモニウム
水溶液(0.40gを水5mlに溶解)及び28%アン
モニア水(0.90ml)を加えた後、室温で一晩攪拌
した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣を分取HPLC
(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:22%アセトニト
リル/水)で精製した。得られた無定形固体をエタノー
ル(15ml)に溶解し、4N 塩化水素ジオキサン溶
液(1.40ml)を加えた後、減圧下濃縮乾固させる
ことにより、標記化合物1.07g(収率70%)を無
色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.23 (3H, t, J=7.
0), 2.05-2.30 (8H, m), 2.66 (3H, s), 3.94 (2H, m),
4.19 (2H, q, J=7.0), 4.40 (2H, s), 4.47 (2H, d, J
=6.0), 4.84 (1H, m), 6.43 (1H, dt, J=6.0, 16.0),
6.57 (1H, d, J=16.0), 7.35-7.45 (2H, m), 7.50-7.60
(2H, m), 7.69 (1H, m), 7.73 (1H, m),7.88 (1H, m)
; IR (KBr, cm-1) : 1737, 1675.
【0274】製造例91 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[3−クロロ−4−(トロパン−3−
イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸2塩酸塩 製造例90で得られたN−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−クロロ−
4−(トロパン−3−イルオキシ)フェニル]スルファ
モイル酢酸エチル 2塩酸塩(700mg)を3N 塩
酸(20ml)に溶解し、60℃で4時間撹拌した。反
応液を室温まで冷却した後、減圧下濃縮し、残渣を分取
HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:15%ア
セトニトリル/水)で精製した。得られた無定形固体を
1N 塩酸(3.3ml)及び水(10ml)に溶解し
た後、減圧下濃縮乾固させることにより、標記化合物5
80mg(収率86%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 2.05-2.30 (8H,
m), 2.66 (3H, s), 3.93(2H, m), 4.27 (2H, s), 4.47
(2H, d, J=6.0), 4.83 (1H, m), 6.44 (1H, dt,J=6.0,
16.0), 6.57 (1H, d, J=16.0), 7.35-7.45 (2H, m), 7.
50-7.60 (2H, m), 7.68 (1H, m), 7.73 (1H, m), 7.87
(1H, m) ; IR (KBr, cm-1) : 1732, 1675.
【0275】製造例92 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[3−クロロ−4−[1−(3,4,
5,6,7,8−ヘキサヒドロ−2H−アゾニン−9−
イル)ピペリジン−4−イルオキシ]フェニル]スルフ
ァモイル酢酸 2塩酸塩 製造例47(a)で得られたN−[3−(3−アミジノ
フェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−ク
ロロ−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]
スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩(0.78g)を
エタノール(20ml)に溶解し、室温で、オーガニッ
ク・プレパレーション・アンド・プロシージャ−ズ・イ
ンターナショナル.、第24巻、第147頁(1992
年)[Org. Prep. Proced. Int., 24, 147 (1992)]に記
載の方法に従いアゾナン−2−オンより合成された9−
メトキシ−3,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−2
H−アゾニン(0.80g)及びトリエチルアミン
(0.71ml)を加えた後、同温で18時間撹拌し
た。反応の進行が遅いため、9−メトキシ−3,4,
5,6,7,8−ヘキサヒドロ−2H−アゾニン(0.
29g)及びトリエチルアミン(0.53ml)を加
え、さらに72時間撹拌した。反応液に4N 塩化水素
ジオキサン溶液(5ml)を加えた後、減圧下濃縮し、
残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶
媒:30%アセトニトリル/水)で精製した。得られた
無定形固体をエタノール(5ml)に溶解し、4N 塩
化水素ジオキサン溶液(2ml)を加えた後、減圧下濃
縮乾固させた。これを水に溶解した後、凍結乾燥に付す
ことにより、N−[3−(3−アミジノフェニル)−2
−(E)−プロペニル]−N−[3−クロロ−4−[1
−(3,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−2H−ア
ゾニン−9−イル)ピペリジン−4−イルオキシ]フェ
ニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩及び不純物
の混合物0.28gを無色無定形固体として得た。次い
で、この混合物を3N 塩酸(10ml)に溶解し、5
0℃で6時間撹拌した後、室温で61時間放置し、50
℃でさらに7時間撹拌した。反応液を室温まで冷却した
後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS
-A; YMC、溶出溶媒:23%アセトニトリル/水)で精
製した。得られた無定形固体を1N塩酸(2ml)に溶
解した後、減圧下濃縮乾固させることにより、標記化合
物0.09g(収率58%)を無色無定形固体として得
た。1 H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.38-1.81 (12H,
m), 2.00-2.09 (2H, m), 2.78-2.85 (2H, m), 3.48-3.5
7 (2H, m), 3.59-3.72 (2H, m), 3.73-3.86 (2H, m),
4.27 (2H, s), 4.46 (2H, d, J=5.5), 4.80-4.88 (1H,
m), 6.44 (1H, dt, J=16.0, 5.5), 6.57 (1H, d, J=16.
0), 7.31 (1H, d, J=9.0), 7.40 (1H, dd,J=9.0, 2.5),
7.51-7.60 (2H, m), 7.64-7.75 (2H, m), 7.87 (1H,
s) ; IR (KBr, cm-1) : 1733, 1675, 1627, 1352, 1156.
【0276】製造例93 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[4−[1−(4,5−ジヒドロオキ
サゾール−2−イル)ピペリジン−4−イルオキシ]フ
ェニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩 製造例59(a)で得られたN−[3−(3−アミジノ
フェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[4−
(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモ
イル酢酸エチル 2塩酸塩(533mg)をエタノール
(10ml)に溶解し、室温で、ヨーロピアン・ジャー
ナル・オブ・オーガニック・ケミストリー、第10巻、
第2645頁(1999年)[Eur. J. Org. Chem., 10,
2645 (1999)]に記載の方法に従い2−オキサゾリドン
より合成された2−エトキシ−4,5−ジヒドロオキサ
ゾール(235mg)及びトリエチルアミン(0.43
ml)を加え、同温で一晩撹拌した。反応液を減圧下濃
縮した後、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YM
C、溶出溶媒:22%アセトニトリル/水)で精製し
た。得られた無定形固体をエタノール(5ml)に溶解
し、4N 塩化水素ジオキサン溶液(0.36ml)を
加えた後、減圧下濃縮乾固させることにより、標記化合
物278mg(収率47%)を無色無定形固体として得
た。1 H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.23 (3H, t, J=7.
0), 1.66-1.80 (2H, m), 1.94-2.10 (2H, m), 3.62-3.8
2 (4H, m), 3.85 (2H, t, J=8.5), 4.20 (2H,q, J=7.
0), 4.34 (2H, s), 4.44 (2H, d, J=6.0), 4.68 (1H,
m), 4.79 (2H, t,J=8.5), 6.44 (1H, dt, J=16.0, 6.
0), 6.56 (1H, d, J=16.0), 7.04 (2H, d,J=9.0), 7.39
(2H, d, J=9.0), 7.54 (1H, t, J=8.0), 7.70 (2H,
m), 7.88 (1H, s) ; MS (FAB, m/z) : 570 (M+H-2HCl)+.
【0277】製造例94 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[4−[1−(4,5−ジヒドロオキ
サゾール−2−イル)ピペリジン−4−イルオキシ]フ
ェニル]スルファモイル酢酸 2塩酸塩
【0278】
【化16】 製造例93で得られたN−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[4−[1−
(4,5−ジヒドロオキサゾール−2−イル)ピペリジ
ン−4−イルオキシ]フェニル]スルファモイル酢酸エ
チル 2塩酸塩(272mg)を3N 塩酸(10m
l)に溶解し、60℃で5時間撹拌した。反応液を室温
まで冷却した後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC
(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:15%アセトニト
リル/水)で精製した。得られた無定形固体を1N 塩
酸(4ml)に溶解した後、これを減圧下濃縮乾固させ
ることにより、標記化合物209mg(収率80%)を
無色無定形固体として得た。1 H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.65-1.81 (2H,
m), 1.97-2.10 (2H, m),3.43-3.62 (4H, m), 3.85 (2H,
t, J=8.5), 4.21 (2H, s), 4.44 (2H, d, J=6.0), 4.6
8 (1H, m), 4.79 (2H, t, J=8.5), 6.44 (1H, dt, J=1
6.0, 6.0), 6.55(1H, d, J=16.0), 7.03 (2H, d, J=9.
0), 7.39 (2H, d, J=9.0), 7.54 (1H, t,J=8.0), 7.70
(2H, m), 7.88 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1687, 1346, 1156.
【0279】製造例95 N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
ルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−アミジノフェ
ニル)−2−(E)−プロペニル]エタンスルホンアミ
ド 2塩酸塩
【0280】(a)N−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[4−(ピペリ
ジン−4−イルオキシ)フェニル]エタンスルホンアミ
ド 2塩酸塩 参考例129で得られたN−[4−(1−t−ブトキシ
カルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−
N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロ
ペニル]エタンスルホンアミド(955mg)をジクロ
ロメタン(40ml)及びエタノール(20ml)の混
合溶媒に溶解し、氷冷下、塩化水素を通じた後、密栓を
して室温で9時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した
後、残渣をエタノール(30ml)に溶解し、塩化アン
モニウム水溶液(193mgを水10mlに溶解)及び
28%アンモニア水(0.375ml)を加えた後、室
温で12時間放置した。反応液に4N 塩化水素ジオキ
サン溶液を加えた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPL
C(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:15%アセトニ
トリル/水)で精製した。得られた無定形固体をメタノ
ール(10ml)に溶解し、4N 塩化水素ジオキサン
溶液(1ml)を加えた後、減圧下濃縮乾固させた。こ
れを水に溶解した後、凍結乾燥に付すことにより、標記
化合物354mg(収率44%)を無色無定形固体とし
て得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.27 (3H, t, J=7.
0), 1.83 (2H, m), 2.09 (2H, m), 3.03 (2H, m), 3.17
(2H, q, J=7.0), 3.19 (2H, m), 4.45 (2H, d, J=6.
0), 4.64 (1H, m), 6.45 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.55
(1H, d, J=16.0), 7.00 (2H, d, J=9.0), 7.37 (2H,
d, J=9.0), 7.54 (1H, t, J=8.0), 7.70 (2H, m), 7.89
(1H, s) ; MS (FAB, m/z) : 443 (M+H-2HCl)+.
【0281】(b)N−[4−(1−アセトイミドイル
ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−
(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]
エタンスルホンアミド 2塩酸塩 製造例95(a)で得られたN−[3−(3−アミジノ
フェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[4−
(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]エタンスル
ホンアミド 2塩酸塩(311mg)をエタノール(1
0ml)に溶解し、室温で、エチルアセトイミデート
塩酸塩(260mg)及びトリエチルアミン(0.50
ml)を加えた後、同温で12時間撹拌した。反応液に
4N 塩化水素ジオキサン溶液(1ml)を加えた後、
減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A;
YMC、溶出溶媒:20%アセトニトリル/水)で精製し
た。得られた無定形固体をメタノール(10ml)に溶
解し、4N 塩化水素ジオキサン溶液(0.50ml)
を加えた後、減圧下濃縮乾固させた。これを水に溶解し
た後、凍結乾燥に付すことにより、標記化合物243m
g(収率62%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.27 (3H, t, J=7.
0), 1.72 (2H, m), 2.04 (2H, m), 2.30 (3H, s), 3.18
(2H, q, J=7.0), 3.50-3.59 (2H, m), 3.72 (1H, m),
3.84 (1H, m), 4.45 (2H, d, J=6.0), 4.70 (1H, m),
6.46 (1H, dt, J=15.5, 6.0), 6.55 (1H, d, J=15.5),
7.01 (2H, d, J=9.0), 7.37 (2H, d, J=9.0), 7.54 (1
H, t, J=8.0), 7.71 (2H, m), 7.91 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1674, 1625.
【0282】製造例96 N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
ルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−アミジノフェ
ニル)−2−メチル−2−(E)−プロペニル]エタン
スルホンアミド 2塩酸塩
【0283】(a) N−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−メチル−2−(E)−プロペニル]−N−
[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]エタ
ンスルホンアミド 2塩酸塩 参考例133で得られたN−[4−(1−t−ブトキシ
カルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−
N−[3−(3−シアノフェニル)−2−メチル−2−
(E)−プロペニル]エタンスルホンアミド(839m
g)をジクロロメタン(40ml)及びエタノール(2
0ml)の混合溶媒に溶解し、氷冷下、塩化水素を通じ
た後、密栓をして室温で8時間撹拌した。反応液を減圧
下濃縮した後、残渣をエタノール(30ml)に溶解
し、塩化アンモニウム水溶液(166mgを水10ml
に溶解)及び28%アンモニア水(0.32ml)を加
えた後、室温で12時間放置した。反応液に4N 塩化
水素ジオキサン溶液を加えた後、減圧下濃縮し、残渣を
分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒15%
アセトニトリル/水)で精製した。得られた無定形固体
をメタノール(20ml)に溶解し、4N 塩化水素ジ
オキサン溶液(1ml)を加えた後、減圧下濃縮乾固さ
せた。これを水に溶解した後、凍結乾燥に付すことによ
り、標記化合物514mg(収率63%)を無色無定形
固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.27 (3H, t, J=7.
0), 1.84 (2H, m), 1.87 (3H, s), 2.09 (2H, m), 3.04
(2H, m), 3.16 (2H, q, J=7.0), 3.20 (2H, m), 4.39
(2H, s), 4.64 (1H, m), 6.35 (1H, s), 7.01 (2H, d,
J=9.5), 7.39 (2H, d, J=9.5), 7.47 (1H, d, J=8.0),
7.55 (2H, m), 7.64 (1H, d, J=8.0) ; IR (KBr, cm-1) : 1675.
【0284】(b) N−[4−(1−アセトイミドイ
ルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3
−(3−アミジノフェニル)−2−メチル−2−(E)
−プロペニル]エタンスルホンアミド 2塩酸塩 製造例96(a)で得られたN−[3−(3−アミジノ
フェニル)−2−メチル−2−(E)−プロペニル]−
N−[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]
エタンスルホンアミド 2塩酸塩(303mg)をエタ
ノール(10ml)に溶解し、室温で、エチルアセトイ
ミデート 塩酸塩(246mg)及びトリエチルアミン
(0.46ml)を加えた後、同温で12時間撹拌し
た。反応液に4N 塩化水素ジオキサン溶液(0.90
ml)を加えた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC
(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:20%アセトニト
リル/水)で精製した。得られた無定形固体をメタノー
ル(10ml)に溶解し、4N 塩化水素ジオキサン溶
液(0.40ml)を加えた後、減圧下濃縮乾固させ
た。これを水に溶解した後、凍結乾燥に付すことによ
り、標記化合物170mg(収率45%)を無色無定形
固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.27 (3H, t, J=7.
0), 1.71 (2H, m), 1.87 (3H, s), 2.04 (2H, m), 2.30
(3H, s), 3.17 (2H, q, J=7.0), 3.53 (2H, m), 3.72
(1H, m), 3.83 (1H, m), 4.39 (2H, s), 4.70 (1H, m),
6.35 (1H, s),7.01 (2H, d, J=9.0), 7.39 (2H, d, J=
9.0), 7.47 (1H, d, J=8.0), 7.55 (1H, s), 7.55 (1H,
t, J=8.0), 7.65 (1H, d, J=8.0) ; IR (KBr, cm-1) : 1673, 1626.
【0285】製造例97 N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
ルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−アミジノフェ
ニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸
エチル 2塩酸塩 製造例59(a)で得られたN−[3−(3−アミジノ
フェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[4−
(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモ
イル酢酸エチル 2塩酸塩(1090mg)をエタノー
ル(40ml)に溶解し、室温で、エチルアセトイミデ
ート 塩酸塩(705mg)及びトリエチルアミン
(1.30ml)を加えた後、同温で6時間撹拌した。
反応液に4N塩化水素ジオキサン溶液を加えた後、減圧
下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YM
C、溶出溶媒:20%アセトニトリル/水)で精製し
た。得られた無定形固体をメタノール(15ml)に溶
解し、4N 塩化水素ジオキサン溶液(1ml)を加え
た後、減圧下濃縮乾固させることにより、標記化合物8
12mg(収率70%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.23 (3H, t, J=7.
0), 1.67-1.79 (2H, m), 2.04 (2H, m), 2.29 (3H, s),
3.50 (2H, m), 3.72 (1H, m), 3.81 (1H, m),4.19 (2
H, q, J=7.0), 4.34 (2H, s), 4.44 (2H, d, J=6.0),
4.70 (1H, m), 6.45 (1H, dt, J=16.5, 6.0), 6.55 (1
H, d, J=16.5), 7.04 (2H, d, J=9.5), 7.39 (2H, d, J
=9.5), 7.54 (1H, t, J=8.0), 7.69 (1H, d, J=8.0),
7.71 (1H, d, J=8.0), 7.88 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1738, 1673, 1626.
【0286】製造例98 N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
ルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−アミジノフェ
ニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸
2塩酸塩
【0287】
【化17】 製造例97で得られたN−[4−(1−アセトイミドイ
ルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3
−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニ
ル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩(440m
g)を3N 塩酸(30ml)に溶解し、80℃で3時
間撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、減圧下濃縮
し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出
溶媒:15%アセトニトリル/水)で精製した。得られ
た無定形固体をメタノール(15ml)に溶解し、4N
塩化水素ジオキサン溶液(1ml)を加えた後、減圧
下濃縮乾固させた。これを水に溶解し、凍結乾燥に付す
ことにより、標記化合物331mg(収率78%)を得
た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.73 (2H, m), 2.0
4 (2H, m), 2.29 (3H,s), 3.51 (2H, m), 3.72 (1H,
m), 3.80 (1H, m), 4.18 (2H, s), 4.45 (2H, d, J=6.
0), 4.70 (1H, m), 6.44 (1H, dt, J=16.5, 6.0), 6.55
(1H, d, J=16.5), 7.03 (2H, d, J=8.5), 7.40 (2H,
d, J=8.5), 7.54 (1H, t, J=8.0), 7.68 (1H, d, J=8.
0), 7.71 (1H, d, J=8.0), 7.87 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1733, 1673, 1627.
【0288】製造例99 N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
ルオキシ)フェニル]−N−[3−(5−アミジノ−2
−フルオロフェニル)−2−(E)−プロペニル]エタ
ンスルホンアミド 2塩酸塩
【0289】(a) N−[3−(5−アミジノ−2−
フルオロフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−
[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]エタ
ンスルホンアミド 2塩酸塩 参考例236で得られたN−[4−(1−t−ブトキシ
カルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−
N−[3−(5−シアノ−2−フルオロフェニル)−2
−(E)−プロペニル]エタンスルホンアミド(2.0
0g)をジクロロメタン(60ml)及びエタノール
(40ml)の混合溶媒に溶解し、氷冷下、塩化水素を
通じた後、密栓をして室温で7時間撹拌した。反応液を
減圧下濃縮した後、残渣をエタノール(50ml)に溶
解し、塩化アンモニウム水溶液(0.39gを水25m
lに溶解)及び28%アンモニア水(0.76ml)を
加えた後、室温で12時間放置した。反応液に4N 塩
化水素ジオキサン溶液を加えた後、減圧下濃縮し、残渣
を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:2
0%アセトニトリル/水)で精製した。得られた無定形
固体をメタノール(10ml)に溶解し、4N 塩化水
素ジオキサン溶液(1ml)を加えた後、減圧下濃縮乾
固させた。これを水に溶解した後、凍結乾燥に付すこと
により、標記化合物1.20g(収率61%)を淡褐色
無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.27 (3H, t, J=7.
0), 1.82 (2H, m), 2.09 (2H, m), 3.04 (2H, m), 3.17
(2H, q, J=7.0), 3.18 (2H, m), 4.49 (2H, d, J=6.
0), 4.64 (1H, m), 6.55 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.61
(1H, d, J=16.0), 7.01 (2H, d, J=8.5), 7.37 (2H,
d, J=8.5), 7.45 (1H, m), 7.78 (1H, m),8.11 (1H, m)
; IR (KBr, cm-1) : 3056, 1676.
【0290】(b) N−[4−(1−アセトイミドイ
ルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3
−(5−アミジノ−2−フルオロフェニル)−2−
(E)−プロペニル]エタンスルホンアミド 2塩酸塩 製造例99(a)で得られたN−[3−(5−アミジノ
−2−フルオロフェニル)−2−(E)−プロペニル]
−N−[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニ
ル]エタンスルホンアミド 2塩酸塩(534mg)を
エタノール(20ml)に溶解し、室温で、エチルアセ
トイミデート 塩酸塩(371mg)及びトリエチルア
ミン(0.70ml)を加えた後、同温で12時間撹拌
した。反応液に4N 塩化水素ジオキサン溶液(2m
l)を加えた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC
(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:20%アセトニト
リル/水)で精製した。得られた無定形固体をメタノー
ル(10ml)に溶解し、4N塩化水素ジオキサン溶液
(0.50ml)を加えた後、減圧下濃縮乾固させた。
これを水に溶解した後、凍結乾燥に付すことにより、標
記化合物415mg(収率75%)を無色無定形固体と
して得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.28 (3H, t, J=7.
0), 1.74 (2H, m), 2.05 (2H, m), 2.30 (3H, s), 3.18
(2H, q, J=7.0), 3.52 (2H, m), 3.72 (1H, m), 3.81
(1H, m), 4.50 (2H, d, J=6.0), 4.70 (1H, m), 6.56
(1H, dt, J=16.5, 6.0), 6.62 (1H, d, J=16.5), 7.02
(2H, d, J=9.0),7.37 (2H, d, J=9.0), 7.46 (1H, m),
7.78 (1H, m), 8.12 (1H, m) ; IR (KBr, cm-1) : 3113, 1674, 1625.
【0291】製造例100 N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−2−メチルフェニル]−N−[3−(3−
アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルフ
ァモイル酢酸エチル 2塩酸塩
【0292】(a) N−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[2−メチル−
4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルフ
ァモイル酢酸エチル2塩酸塩 参考例137で得られたN−[4−(1−t−ブトキシ
カルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−2−メチル
フェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−
(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル(1.
80g)をジクロロメタン(60ml)及びエタノール
(40ml)の混合溶媒に溶解し、氷冷下、塩化水素を
通じた後、密栓をして室温で6時間撹拌した。反応液を
減圧下濃縮し、残渣をエタノール(50ml)に溶解
し、塩化アンモニウム水溶液(0.32gを水25ml
に溶解)及び28%アンモニア水(0.62ml)を加
えた後、室温で12時間放置した。反応液に4N 塩化
水素ジオキサン溶液を加えた後、減圧下濃縮し、残渣を
分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:20
%アセトニトリル/水)で精製することにより、標記化
合物0.78g(収率45%)を無色無定形固体として
得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.23 (3H, t, J=7.
0), 1.73 (2H, m), 2.04 (2H, m), 2.27 (3H, s), 3.00
(2H, m), 3.18 (2H, m), 4.20 (2H, q, J=7.0), 4.25
(1H, m), 4.33 (1H, d, J=14.5), 4.45 (1H, m), 4.46
(1H, d, J=14.5), 4.59 (1H, m), 6.46 (2H, s), 6.88
(1H, d, J=9.0), 6.90 (1H, s), 7.39 (1H, d, J=9.0),
7.55 (1H, t, J=8.0), 7.67 (1H, d, J=8.0), 7.71 (1
H, d, J=8.0), 7.81 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1737, 1676.
【0293】(b) N−[4−(1−アセトイミドイ
ルピペリジン−4−イルオキシ)−2−メチルフェニ
ル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−
(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩
酸塩 製造例100(a)で得られたN−[3−(3−アミジ
ノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[2−
メチル−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニ
ル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩(631m
g)をエタノール(30ml)に溶解し、室温で、エチ
ルアセトイミデート 塩酸塩(397mg)及びトリエ
チルアミン(0.75ml)を加えた後、同温で64時
間撹拌した。反応液に4N 塩化水素ジオキサン溶液
(2ml)を加えた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HP
LC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:24%アセト
ニトリル/水)で精製した。得られた無定形固体をメタ
ノール(20ml)に溶解し、4N 塩化水素ジオキサ
ン溶液(1ml)を加えた後、減圧下濃縮乾固させた。
これを水に溶解した後、凍結乾燥に付すことにより、標
記化合物423mg(収率60%)を無色無定形固体と
して得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.24 (3H, t, J=6.
5), 1.65-1.79 (2H, m), 2.04 (2H, m), 2.28 (3H, s),
2.31 (3H, s), 3.48-3.59 (2H, m), 3.72 (1H, m), 3.
85 (1H, m), 4.21 (2H, q, J=6.5), 4.28 (1H, dd, J=1
4.5, 6.0), 4.34 (1H, d, J=15.0), 4.43 (1H, dd, J=1
4.5, 4.5), 4.49 (1H, d, J=15.0), 4.70 (1H, m), 6.4
6 (1H, d, J=15.5), 6.49 (1H, m), 6.90 (1H, dd, J=
9.0, 3.0), 6.93 (1H, d, J=3.0), 7.41 (1H, d, J=9.
0), 7.55 (1H, t, J=8.0), 7.72 (2H, m), 7.88 (1H,
s) ; IR (KBr, cm-1) : 1738, 1673, 1624.
【0294】製造例101 N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3−メトキシフェニル]−N−[3−(3
−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スル
ファモイル酢酸エチル 2塩酸塩
【0295】(a) N−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−メトキシ
−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スル
ファモイル酢酸エチル 2塩酸塩 参考例141で得られたN−[4−(1−t−ブトキシ
カルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−メトキ
シフェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2
−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル(9
85mg)をジクロロメタン(30ml)及びエタノー
ル(15ml)の混合溶媒に溶解し、氷冷下、塩化水素
を通じた後、密栓をして室温で6時間撹拌した。反応液
を減圧下濃縮した後、残渣をエタノール(20ml)に
溶解し、塩化アンモニウム水溶液(172mgを水10
mlに溶解)及び28%アンモニア水(0.33ml)
を加えた後、室温で13時間放置した。反応液に4N
塩化水素ジオキサン溶液を加えた後、減圧下濃縮し、残
渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:
17%アセトニトリル/水)で精製した。得られた無定
形固体をメタノール(20ml)に溶解し、4N 塩化
水素ジオキサン溶液(0.40ml)を加えた後、減圧
下濃縮乾固させることにより、標記化合物560mg
(収率58%)を淡黄色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.24 (3H, t, J=7.
0), 1.84 (2H, m), 2.05 (2H, m), 3.03 (2H, m), 3.19
(2H, m), 3.79 (3H, s), 4.21 (2H, q, J=7.0), 4.38
(2H, s), 4.46 (2H, d, J=6.0), 4.56 (1H, m), 6.46
(1H, dt, J=15.5, 6.0), 6.57 (1H, d, J=15.5), 6.98
(1H, dd, J=9.0, 2.0), 7.08 (1H, d, J=9.0), 7.11 (1
H, d, J=2.0), 7.55 (1H, t, J=7.5), 7.69 (1H, d, J=
7.5), 7.73 (1H, d, J=7.5), 7.90 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1737, 1675.
【0296】(b) N−[4−(1−アセトイミドイ
ルピペリジン−4−イルオキシ)−3−メトキシフェニ
ル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−
(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩
酸塩 製造例101(a)で得られたN−[3−(3−アミジ
ノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−
メトキシ−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニ
ル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩(392m
g)をエタノール(20ml)に溶解し、室温で、エチ
ルアセトイミデート 塩酸塩(241mg)及びトリエ
チルアミン(0.45ml)を加えた後、同温で38時
間撹拌した。反応液に4N 塩化水素ジオキサン溶液
(0.80ml)を加えた後、減圧下濃縮し、残渣を分
取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:20%
アセトニトリル/水)で精製した。得られた無定形固体
をメタノール(20ml)に溶解し、4N 塩化水素ジ
オキサン溶液(0.30ml)を加えた後、減圧下濃縮
乾固させた。これを水に溶解した後、凍結乾燥に付すこ
とにより、標記化合物317mg(収率76%)を無色
無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.24 (3H, t, J=7.
0), 1.66-1.80 (2H, m), 2.01 (2H, m), 2.30 (3H, s),
3.47-3.59 (2H, m), 3.72 (1H, m), 3.78 (3H, s), 3.
82 (1H, m), 4.21 (2H, q, J=7.0), 4.39 (2H, s), 4.4
7 (2H, d, J=5.5), 4.62 (1H, m), 6.47 (1H, dt, J=1
5.5, 5.5), 6.57 (1H, d, J=15.5), 6.99(1H, dd, J=9.
0, 3.0), 7.11 (2H, m), 7.55 (1H, t, J=8.0), 7.71
(1H, d, J=8.0), 7.73 (1H, d, J=8.0), 7.91 (1H, s)
; IR (KBr, cm-1) : 1738, 1674, 1625.
【0297】製造例102 N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3−クロロフェニル]−N−[3−(3−
アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルフ
ァモイル酢酸エチル 2塩酸塩
【0298】
【化18】 製造例47(a)で得られたN−[3−(3−アミジノ
フェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−ク
ロロ−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]
スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩(387mg)を
エタノール(10ml)に溶解し、室温で、エチルアセ
トイミデート 塩酸塩(232mg)及びトリエチルア
ミン(0.44ml)を加えた後、同温で5時間撹拌し
た。反応液に4N 塩化水素ジオキサン溶液(1ml)
を加えた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-
Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:22%アセトニトリル/
水)で精製した。得られた無定形固体をメタノール(2
0ml)に溶解し、4N塩化水素ジオキサン溶液(0.
25ml)を加えた後、減圧下濃縮乾固させた。これを
水に溶解した後、凍結乾燥に付すことにより、標記化合
物268mg(収率66%)を無色無定形固体として得
た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.23 (3H, t, J=7.
0), 1.80 (2H, m), 2.05 (2H, m), 2.30 (3H, s), 3.55
- 3.78 (4H, m), 4.19 (2H, q, J=7.0), 4.42(2H, s),
4.47 (2H, d, J=6.0), 4.84 (1H, m), 6.45 (1H, dt,
J=15.5, 6.0),6.58 (1H, d, J=15.5), 7.33 (1H, d, J=
9.0), 7.41 (1H, dd, J=9.0, 3.0), 7.55 (1H, t, J=8.
0), 7.59 (1H, d, J=3.0), 7.70 (1H, d, J=8.0), 7.73
(1H,d, J=8.0), 7.90 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1738, 1673, 1623.
【0299】製造例103 N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3−クロロフェニル]−N−[3−(3−
アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルフ
ァモイル酢酸 2塩酸塩
【0300】
【化19】 製造例102で得られたN−[4−(1−アセトイミド
イルピペリジン−4−イルオキシ)−3−クロロフェニ
ル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−
(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩
酸塩(187mg)を3N 塩酸(7ml)に溶解し、
80℃で2時間撹拌した。反応液を室温まで冷却した
後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS
YMC、溶出溶媒:15%アセトニトリル/水)で精製し
た。得られた無定形固体をメタノール(10ml)に溶
解し、4N 塩化水素ジオキサン溶液(0.20ml)
を加えた後、減圧下濃縮乾固させた。これを水に溶解し
た後、凍結乾燥に付すことにより、標記化合物147m
g(収率82%)を得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.79 (2H, m), 2.0
5 (2H, m), 2.29 (3H,s), 3.54-3.75 (4H, m), 4.23 (2
H, s), 4.47 (2H, d, J=6.0), 4.83 (1H, m),6.45 (1H,
dt, J=16.0, 6.0), 6.57 (1H, d, J=16.0), 7.32 (1H,
d, J=9.0),7.41 (1H, m), 7.55 (1H, t, J=8.0), 7.60
(1H, m), 7.68 (1H, d, J=8.0), 7.73 (1H, d, J=8.
0), 7.88 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1734, 1673, 1625.
【0301】製造例104 N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3−フルオロフェニル]−N−[3−(3
−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スル
ファモイル酢酸エチル 2塩酸塩
【0302】(a) N−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−フルオロ
−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スル
ファモイル酢酸エチル 2塩酸塩 参考例145で得られたN−[4−(1−t−ブトキシ
カルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−フルオ
ロフェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2
−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル(1
210mg)をジクロロメタン(30ml)及びエタノ
ール(20ml)の混合溶媒に溶解し、氷冷下、塩化水
素を通じた後、密栓をして室温で6時間撹拌した。反応
液を減圧下濃縮し、残渣をエタノール(20ml)に溶
解させた後、塩化アンモニウム水溶液(215mgを水
10mlに溶解)及び28%アンモニア水(0.41m
l)を加え、室温で17時間放置した。反応液に4N
塩化水素ジオキサン溶液を加えた後、減圧下濃縮し、残
渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:
17%アセトニトリル/水)で精製した。得られた無定
形固体をメタノール(15ml)に溶解し、4N 塩化
水素ジオキサン溶液(0.30ml)を加えた後、減圧
下濃縮乾固させることにより、標記化合物798mg
(収率67%)を淡黄色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.23 (3H, t, J=7.
0), 1.85 (2H, m), 2.09 (2H, m), 3.06 (2H, m), 3.19
(2H, m), 4.19 (2H, q, J=7.0), 4.40 (2H, s), 4.47
(2H, d, J=7.0), 4.68 (1H, m), 6.43 (1H, m), 6.58
(1H, d, J=16.0), 7.25 (1H, dd, J=9.0, 2.5), 7.31
(1H, t, J=9.0), 7.43 (1H, dd, J=12.5,2.5), 7.55 (1
H, t, J=8.0), 7.68 (1H, m), 7.73 (1H, d, J=8.0),
7.88 (1H,bs) ; IR (KBr, cm-1) : 1737, 1675.
【0303】(b) N−[4−(1−アセトイミドイ
ルピペリジン−4−イルオキシ)−3−フルオロフェニ
ル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−
(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩
酸塩 製造例104(a)で得られたN−[3−(3−アミジ
ノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−
フルオロ−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニ
ル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩(467m
g)をエタノール(25ml)に溶解し、室温で、エチ
ルアセトイミデート 塩酸塩(293mg)及びトリエ
チルアミン(0.55ml)を加えた後、同温で66時
間撹拌した。反応液に4N 塩化水素ジオキサン溶液を
加えた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pa
ck ODS-A; YMC、溶出溶媒:22%アセトニトリル/
水)で精製した。得られた無定形固体をメタノール(1
5ml)に溶解し、4N 塩化水素ジオキサン溶液
(0.30ml)を加えた後、減圧下濃縮乾固させた。
これを水に溶解した後、凍結乾燥に付すことにより、標
記化合物284mg(収率57%)を無色無定形固体と
して得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.22 (3H, t, J=7.
0), 1.68-1.82 (2H, m), 2.06 (2H, m), 2.31 (3H, s),
3.51 (1H, m), 3.59 (1H, m), 3.71 (1H, m),3.86 (1
H, m), 4.19 (2H, q, J=7.0), 4.42 (2H, s), 4.47 (2
H, d, J=6.0), 4.76 (1H, m), 6.46 (1H, dt, J=15.5,
6.0), 6.57 (1H, d, J=15.5), 7.26 (1H,d, J=9.0), 7.
35 (1H, t, J=9.0), 7.43 (1H, dd, J=12.0, 2.5), 7.5
4 (1H, t, J=8.0), 7.73 (2H, m), 7.95 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1738, 1673, 1623.
【0304】製造例105 N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3−フルオロフェニル]−N−[3−(3
−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スル
ファモイル酢酸 2塩酸塩
【0305】
【化20】 製造例104(b)で得られたN−[4−(1−アセト
イミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−フルオ
ロフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−
2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル
2塩酸塩(199mg)を3N 塩酸(7ml)に溶解
し、80℃で2時間撹拌した。反応液を室温まで冷却し
た後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack O
DS-A; YMC、溶出溶媒:15%アセトニトリル/水)で
精製した。得られた無定形固体をメタノール(10m
l)に溶解し、4N 塩化水素ジオキサン溶液(0.2
0ml)を加えた後、減圧下濃縮乾固させた。これを水
に溶解した後、凍結乾燥に付すことにより、標記化合物
163mg(収率86%)を得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.77 (2H, m), 2.0
5 (2H, m), 2.29 (3H,s), 3.52 (2H, m), 3.71 (1H,
m), 3.80 (1H, m), 4.23 (2H, s), 4.47 (2H, d, J=6.
0), 4.73 (1H, m), 6.44 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.57
(1H, d, J=16.0), 7.26 (1H, m), 7.32 (1H, t, J=8.
5), 7.43 (1H, dd, J=13.0, 2.0), 7.55 (1H, t, J=8.
0), 7.68 (1H, d, J=8.0), 7.72 (1H, d, J=8.0), 7.88
(1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 3295, 1733, 1673, 1624.
【0306】製造例106 N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
ルオキシ)フェニル]−N−[3−(5−アミジノ−2
−メチルフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルフ
ァモイル酢酸エチル 2塩酸塩
【0307】(a) N−[3−(5−アミジノ−2−
メチルフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−
[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スル
ファモイル酢酸エチル 2塩酸塩 参考例234で得られたN−[4−(1−t−ブトキシ
カルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−
N−[3−(5−シアノ−2−メチルフェニル)−2−
(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル(2.
03g)をジクロロメタン(40ml)及びエタノール
(40ml)の混合溶媒に溶解し、氷冷下、塩化水素を
通じた後、密栓をして室温で6時間撹拌した。反応液を
減圧下濃縮した後、残渣をエタノール(45ml)に溶
解し、塩化アンモニウム水溶液(0.36gを水15m
lに溶解)及び28%アンモニア水(0.68ml)を
加えた後、室温で12時間放置した。反応液に4N 塩
化水素ジオキサン溶液を加えた後、減圧下濃縮し、残渣
を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:2
0%アセトニトリル/水)で精製した。得られた無定形
固体をメタノール(20ml)に溶解し、4N 塩化水
素酢酸エチル溶液(1ml)を加えた後、減圧下濃縮乾
固させることにより、標記化合物1.49g(収率75
%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.23 (3H, t, J=7.
0), 1.82 (2H, m), 2.09 (2H, m), 2.22 (3H, s), 3.05
(2H, m), 3.21 (2H, m), 4.19 (2H, q, J=7.0), 4.34
(2H, s), 4.46 (2H, d, J=6.5), 4.66 (1H, m), 6.30
(1H, dt, J=16.0, 6.5), 6.66 (1H, d, J=16.0), 7.05
(2H, d, J=9.5), 7.37 (1H, d, J=7.5),7.38 (2H, d, J
=9.5), 7.61 (1H, dd, J=7.5, 2.0), 7.86 (1H, d, J=
2.0) ; IR (KBr, cm-1) : 1738, 1674.
【0308】(b) N−[4−(1−アセトイミドイ
ルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3
−(5−アミジノ−2−メチルフェニル)−2−(E)
−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩 製造例106(a)で得られたN−[3−(5−アミジ
ノ−2−メチルフェニル)−2−(E)−プロペニル]
−N−[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニ
ル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩(1.43
g)をエタノール(40ml)に溶解し、室温で、エチ
ルアセトイミデート 塩酸塩(0.60g)及びトリエ
チルアミン(1.4ml)を加えた後、同温で13時間
撹拌した。反応液に4N 塩化水素酢酸エチル溶液(2
ml)を加えた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC
(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:25%アセトニト
リル/水)で精製した。得られた無定形固体をメタノー
ル(20ml)に溶解し、4N塩化水素酢酸エチル溶液
(0.8ml)を加えた後、減圧下濃縮乾固させること
により、標記化合物1.18g(収率77%)を無色無
定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.23 (3H, t, J=7.
0), 1.67-1.80 (2H, m), 2.05 (2H, m), 2.22 (3H, s),
2.30 (3H, s), 3.49 - 3.61 (2H, m), 3.72 (1H, m),
3.83 (1H, m), 4.19 (2H, q, J=7.0), 4.35 (2H, s),
4.46 (2H, d, J=6.0), 4.72 (1H, m), 6.32 (1H, dt, J
=16.0, 6.0), 6.66 (1H, d, J=16.0), 7.06 (2H, d, J=
9.5), 7.38 (1H, d, J=9.0), 7.39 (2H, d, J=9.5), 7.
64 (1H, dd, J=9.0, 2.0), 7.88 (1H, d, J=2.0) ; IR (KBr, cm-1) : 1738, 1675, 1626.
【0309】製造例107 N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3−トリフルオロメチルフェニル]−N−
[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペ
ニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩 製造例77(a)で得られたN−[3−(3−アミジノ
フェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[4−
(ピペリジン−4−イルオキシ)−3−トリフルオロメ
チルフェニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩
(1.13g)をエタノール(20ml)に溶解し、室
温で、エチルアセトイミデート 塩酸塩(0.65g)
及びトリエチルアミン(1.20ml)を加えた後、同
温で13時間撹拌した。反応液に4N 塩化水素ジオキ
サン溶液を加えた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPL
C(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:30%アセトニ
トリル/水)で精製した、得られた無定形固体をメタノ
ール(20ml)に溶解し、4N 塩化水素酢酸エチル
溶液(0.5ml)を加えた後、減圧下濃縮乾固させる
ことにより、標記化合物1.04g(収率87%)を無
色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.22 (3H, t, J=7.
0), 1.81 (2H, m), 2.07 (2H, m), 2.30 (3H, s), 3.59
-3.73 (4H, m), 4.19 (2H, q, J=7.0), 4.46 (2H, s),
4.50 (2H, d, J=6.5), 4.96 (1H, m), 6.47 (1H, dt, J
=16.5, 6.5), 6.58 (1H, d, J=16.5), 7.44 (1H, d, J=
9.5), 7.56 (1H, t, J=8.0), 7.71 (4H,m), 7.90 (1H,
s) ; IR (KBr, cm-1) : 1739, 1673, 1618.
【0310】製造例108 N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3−トリフルオロメチルフェニル]−N−
[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペ
ニル]スルファモイル酢酸 2塩酸塩 製造例107で得られたN−[4−(1−アセトイミド
イルピペリジン−4−イルオキシ)−3−トリフルオロ
メチルフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エ
チル 2塩酸塩(321mg)を3N 塩酸(15m
l)に溶解し、80℃で3時間撹拌した。反応液を室温
まで冷却した後、減圧下溶媒を留去し、残渣を分取HP
LC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:20%アセト
ニトリル/水)で精製した。得られた無定形固体をメタ
ノール(10ml)に溶解し、4N 塩化水素ジオキサ
ン溶液(0.50ml)を加えた後、減圧下濃縮乾固さ
せた。これを水に溶解した後、凍結乾燥に付すことによ
り、標記化合物231mg(収率75%)を無色無定形
固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.79 (2H, m), 2.0
5 (2H, m), 2.31 (3H,s), 3.40-3.75 (4H, m), 4.32 (2
H, s), 4.50 (2H, d, J=6.5), 4.96 (1H, m),6.47 (1H,
dt, J=17.0, 6.5), 6.57 (1H, d, J=17.0), 7.43 (1H,
d, J=10.0),7.54 (1H, d, J=7.5), 7.71 (4H, m), 7.9
2 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 3102, 1734, 1675, 1617.
【0311】製造例109 N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3−メチルフェニル]−N−[3−(3−
アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルフ
ァモイル酢酸エチル2 塩酸塩 製造例65(a)で得られたN−[3−(3−アミジノ
フェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−メ
チル−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]
スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩(1.23g)を
エタノール(40ml)に溶解し、室温で、エチルアセ
トイミデート 塩酸塩(0.52g)及びトリエチルア
ミン(1.20ml)を加えた後、同温で13時間撹拌
した。反応液に4N 塩化水素ジオキサン溶液を加えた
後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS
-A; YMC、溶出溶媒:22%アセトニトリル/水)で精
製した。得られた無定形固体をメタノール(20ml)
に溶解し、4N 塩化水素酢酸エチル溶液(0.60m
l)を加えた後、減圧下濃縮乾固させることにより、標
記化合物1.10g(収率84%)を無色無定形固体と
して得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.24 (3H, t, J=7.
0), 1.77 (2H, m), 2.03 (2H, m), 2.16 (3H, s), 2.30
(3H, s), 3.60 - 3.80 (4H, m), 4.20 (2H, q, J=7.
0), 4.33 (2H, s), 4.44 (2H, d, J=6.0), 4.73 (1H,
m), 6.45 (1H, dt,J=16.0, 6.0), 6.56 (1H, d, J=16.
0), 7.06 (1H, d, J=9.0), 7.25 (1H, dd,J=9.0, 2.5),
7.29 (1H, d, J=2.5), 7.55 (1H, t, J=8.0), 7.71 (2
H, m), 7.91 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1738, 1672, 1624.
【0312】製造例110 N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3−メチルフェニル]−N−[3−(3−
アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルフ
ァモイル酢酸 2塩酸塩
【0313】
【化21】 製造例109で得られたN−[4−(1−アセトイミド
イルピペリジン−4−イルオキシ)−3−メチルフェニ
ル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−
(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩
酸塩(480mg)を3N 塩酸(15ml)に溶解
し、80℃で3時間撹拌した。反応液を室温まで冷却し
た後、減圧下溶媒を留去し、残渣を分取HPLC(YMC-
Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:20%アセトニトリル/
水)で精製した。得られた無定形固体をメタノール(1
5ml)に溶解し、4N 塩化水素ジオキサン溶液
(0.50ml)を加えた後、減圧下濃縮乾固させるこ
とにより、標記化合物315mg(収率69%)を無色
無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.78 (2H, m), 2.0
2 (2H, m), 2.14 (3H,s), 2.29 (3H, s), 3.62 (4H,
m), 3.71 (2H, s), 4.12 (1H, m), 4.46 (2H, d, J=6.
0), 4.70 (1H, m), 6.45 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.50
(1H, d, J=16.0), 7.02 (1H, d, J=8.5), 7.36 (1H,
s), 7.37 (1H, d, J=8.5), 7.52 (1H, d, J=8.0), 7.67
(1H, d, J=7.5), 7.69 (1H, d, J=8.0), 7.86 (1H, s)
; IR (KBr, cm-1) : 3067, 1678, 1608, 1497.
【0314】製造例111 N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
ルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−アミジノ−5
−メチルフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルフ
ァモイル酢酸エチル 2塩酸塩
【0315】(a) N−[3−(3−アミジノ−5−
メチルフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−
[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スル
ファモイル酢酸エチル 2塩酸塩 参考例148で得られたN−[4−(1−t−ブトキシ
カルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−
N−[3−(3−シアノ−5−メチルフェニル)−2−
(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル(1.
59g)をジクロロメタン(15ml)及びエタノール
(15ml)の混合溶媒に溶解し、氷冷下、塩化水素を
通じた後、密栓をして室温で4時間撹拌した。反応液を
減圧下濃縮した後、残渣をエタノール(20ml)に溶
解し、塩化アンモニウム水溶液(0.21gを水4ml
に溶解)及び28%アンモニア水(0.53ml)を加
えた後、室温で一晩放置した。反応液を減圧下濃縮した
後、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出
溶媒:20%アセトニトリル/水)で精製することによ
り、標記化合物1.10g(収率80%)を無色無定形
固体として得た。1 H NMR (270 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.23 (3H, t, J=7.
0), 1.85 (2H, m), 2.10 (2H, m), 2.36 (3H, s), 3.06
(2H, m), 3.18 (2H, m), 4.19 (2H, q, J=7.0), 4.33
(2H, s), 4.44 (2H, d, J=5.5), 4.66 (1H, m), 6.41
(1H, dt, J=16.0, 5.5), 6.51 (1H, d, J=16.0), 7.04
(2H, d, J=9.0), 7.38 (2H, d, J=9.0),7.54 (1H, s),
7.58 (1H, s), 7.68 (1H, s) ;IR (KBr, cm-1) : 1737,
1674.
【0316】(b) N−[4−(1−アセトイミドイ
ルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3
−(3−アミジノ−5−メチルフェニル)−2−(E)
−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩 製造例111(a)で得られたN−[3−(3−アミジ
ノ−5−メチルフェニル)−2−(E)−プロペニル]
−N−[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニ
ル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩(800m
g)をエタノール(25ml)に溶解し、室温で、エチ
ルアセトイミデート 塩酸塩(1400mg)及びトリ
エチルアミン(2.2ml)を加えた後、同温で27時
間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣を分取H
PLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:20%アセ
トニトリル/水)で精製した。得られた無定形固体をエ
タノール(20ml)に溶解し、4N 塩化水素酢酸エ
チル溶液(1ml)を加えた後、減圧下濃縮乾固させ
た。これを酢酸エチルに懸濁させた後、ろ取することに
より、標記化合物400mg(収率41%)を無色無定
形固体として得た。1 H NMR (270 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.23 (3H, t, J=7.
0), 1.70 (2H, m), 2.05 (2H, m), 2.30 (3H, s), 2.36
(3H, s), 3.45-3.65 (2H, m), 3.65-3.95 (2H, m), 4.
19 (2H, q, J=7.0), 4.34 (2H, s), 4.44 (2H, d, J=5.
5), 4.71 (1H,m), 6.41 (1H, dt, J=16.0, 5.5), 6.51
(1H, d, J=16.0), 7.04 (2H, d, J=9.0), 7.39 (2H, d,
J=9.0), 7.56 (計2H, 各s), 7.70 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1738, 1672, 1625.
【0317】製造例112 N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
ルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−アミジノ−5
−メチルフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルフ
ァモイル酢酸 2塩酸塩 製造例111で得られたN−[4−(1−アセトイミド
イルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−
[3−(3−アミジノ−5−メチルフェニル)−2−
(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩
酸塩(200mg)を1N 塩酸(8ml)に溶解し、
80℃で8時間撹拌した。反応液を室温まで冷却した
後、減圧下溶媒を留去し、残渣を分取HPLC(YMC-Pa
ck ODS-A; YMC、溶出溶媒:20%アセトニトリル/
水)で精製した。得られた無定形固体を水に溶解し、4
N 塩化水素酢酸エチル溶液(0.2ml)を加えた
後、減圧下濃縮乾固させることにより、標記化合物11
0mg(収率57%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (270 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.60-1.85 (2H,
m), 2.05 (2H, m), 2.30(3H, s), 2.36 (3H, s), 3.40-
3.65 (2H, m), 3.65-3.95 (2H, m), 4.20 (2H,s), 4.44
(2H, d, J=5.0), 4.70 (1H, m), 6.41 (1H, dt, J=16.
0, 5.0), 6.51(1H, d, J=16.0), 7.04 (2H, d, J=9.0),
7.39 (2H, d, J=9.0), 7.55 (計2H,各s), 7.69 (1H,
s) ; MS (FAB, m/z) : 528 (M+H-2HCl)+.
【0318】製造例113 N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
ルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−アミジノ−4
−フルオロフェニル)−2−(E)−プロペニル]スル
ファモイル酢酸エチル 2塩酸塩
【0319】(a) N−[3−(3−アミジノ−4−
フルオロフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−
[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スル
ファモイル酢酸エチル 2塩酸塩 参考例150で得られたN−[4−(1−t−ブトキシ
カルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−
N−[3−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−2
−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル(1
530mg)をジクロロメタン(15ml)及びエタノ
ール(15ml)の混合溶媒に溶解し、氷冷下、塩化水
素を通じた後、密栓をして室温で4時間撹拌した。反応
液を減圧下濃縮した後、残渣をエタノール(20ml)
に溶解し、塩化アンモニウム水溶液(200mgを水4
mlに溶解)及び28%アンモニア水(0.50ml)
を加えた後、室温で一晩放置した。反応液を減圧下濃縮
した後、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、
溶出溶媒:20%アセトニトリル/水)で精製すること
により、標記化合物550mg(収率41%)を無色無
定形固体として得た。1 H NMR (270 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.23 (3H, t, J=7.
0), 1.75-1.95 (2H, m), 2.00-2.20 (2H, m), 2.95-3.1
5 (2H, m), 3.15-3.30 (2H, m), 4.19 (2H, q,J=7.0),
4.33 (2H, s), 4.42 (2H, d, J=6.0), 4.65 (1H, m),
6.35 (1H, dt,J=16.0, 6.0), 6.53 (1H, d, J=16.0),
7.03 (2H, d, J=9.0), 7.38 (2H, d, J=9.0), 7.42 (1
H, m), 7.73 (2H, m) ; IR (KBr, cm-1) : 1737, 1677.
【0320】(b) N−[4−(1−アセトイミドイ
ルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3
−(3−アミジノ−4−フルオロフェニル)−2−
(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩
酸塩 製造例113(a)で得られたN−[3−(3−アミジ
ノ−4−フルオロフェニル)−2−(E)−プロペニ
ル]−N−[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェ
ニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩(350m
g)をエタノール(14ml)に溶解し、室温で、エチ
ルアセトイミデート 塩酸塩(160mg)及びトリエ
チルアミン(0.36ml)を加えた後、同温で6時間
撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣を分取HP
LC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:20%アセト
ニトリル/水)で精製した。得られた無定形固体をエタ
ノール(8ml)に溶解し、4N 塩化水素酢酸エチル
溶液(0.5ml)を加えた後、減圧下濃縮乾固させる
ことにより、標記化合物279mg(収率65%)を無
色無定形固体として得た。1 H NMR (270 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.23 (3H, t, J=7.
0), 1.73 (2H, m), 2.05 (2H, m), 2.29 (3H, s), 3.40
-3.65 (2H, m), 3.65-3.90 (2H, m), 4.19 (2H, q, J=
7.0), 4.33 (2H, s), 4.42 (2H, d, J=5.5), 4.71 (1H,
m), 6.35 (1H,dt, J=16.0, 5.5), 6.54 (1H, d, J=16.
0), 7.04 (2H, d, J=9.0), 7.38 (2H, d, J=9.0), 7.40
(1H, m), 7.73 (2H, m) ; IR (KBr, cm-1) : 1738, 1675, 1618.
【0321】製造例114 N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
ルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−アミジノフェ
ニル)−2−(E)−プロペニル]アセトアミド 2塩
酸塩
【0322】(a) N−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[4−(ピペリ
ジン−4−イルオキシ)フェニル]アセトアミド2塩酸
塩 参考例156で得られたN−[4−(1−t−ブトキシ
カルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−
N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロ
ペニル]アセトアミド(1203mg)をジクロロメタ
ン(60ml)及びエタノール(30ml)の混合溶媒
に溶解し、氷冷下、塩化水素を通じた後、密栓をして室
温で7時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣
をエタノール(50ml)に溶解し、塩化アンモニウム
水溶液(271mgを水25mlに溶解)及び28%ア
ンモニア水(0.51ml)を加えた後、室温で12時
間放置した。反応液に4N 塩化水素ジオキサン溶液
(1.50ml)を加えた後、減圧下濃縮し、残渣を分
取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:13%
アセトニトリル/水)で精製した。得られた無定形固体
をメタノール(10ml)に溶解し、4N 塩化水素ジ
オキサン溶液(1.50ml)を加えた後、減圧下濃縮
乾固させた。これを水に溶解した後、凍結乾燥に付すこ
とにより、標記化合物853mg(収率72%)を淡黄
色無定形固体として得た。1 H NMR (270 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.78 (3H, s), 1.8
3 (2H, m), 2.11 (2H,m), 2.90-3.30 (4H, m), 4.39 (2
H, m), 4.50-4.80 (1H, m), 6.40-6.60 (2H,m), 7.04
(2H, d, J=9.0), 7.28 (2H, d, J=9.0), 7.55 (1H, t,
J=7.5), 7.71(1H, d, J=7.5), 7.73 (1H, d, J=7.5),
7.94 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1675, 1626. (b) N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン
−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−アミ
ジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]アセトアミ
ド 2塩酸塩 製造例114(a)で得られたN−[3−(3−アミジ
ノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[4−
(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]アセトアミ
ド 2塩酸塩(400mg)をメタノール(20ml)
に溶解し、室温で、エチルアセトイミデート 塩酸塩
(320mg)及びトリエチルアミン(0.60ml)
を加えた後、同温で12時間撹拌した。反応液に4N
塩化水素ジオキサン溶液(1ml)を加えた後、減圧下
濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、
溶出溶媒:15%アセトニトリル/水)で精製した。得
られた無定形固体をメタノール(10ml)に溶解し、
4N 塩化水素ジオキサン溶液(0.50ml)を加え
た後、減圧下濃縮乾固させた。これを水に溶解した後、
凍結乾燥に付すことにより、標記化合物342mg(収
率79%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (270 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.74 (2H, m), 1.7
8 (3H, s), 2.04 (2H,m), 2.31 (3H, s), 3.45-3.95 (4
H, m), 4.39 (2H, m), 4.60-4.80 (1H, m), 6.40-6.60
(2H, m), 7.05 (2H, d, J=8.5), 7.28 (2H, d, J=8.5),
7.55 (1H, t,J=7.5), 7.65-7.80 (2H, m), 7.95 (1H,
s) ; IR (KBr, cm-1) : 1672, 1624.
【0323】製造例115 N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
ルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−アミジノフェ
ニル)−2−(E)−プロペニル]−2−ヒドロキシア
セトアミド 2塩酸塩 (a) N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−
(E)−プロペニル]−N−[4−(ピペリジン−4−
イルオキシ)フェニル]−2−ヒドロキシアセトアミド
2塩酸塩 参考例157で得られたN−[4−(1−t−ブトキシ
カルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−
N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロ
ペニル]−2−ヒドロキシアセトアミド(977mg)
をジクロロメタン(30ml)及びエタノール(15m
l)の混合溶媒に溶解し、氷冷下、塩化水素を通じた
後、密栓をして室温で7時間撹拌した。反応液を減圧下
濃縮した後、残渣をエタノール(20ml)に溶解し、
塩化アンモニウム水溶液(213mgを水10mlに溶
解)及び28%アンモニア水(0.40ml)を加えた
後、室温で12時間放置した。反応液に4N 塩化水素
ジオキサン溶液(1ml)を加えた後、減圧下濃縮し、
残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶
媒:11%アセトニトリル/水)で精製した。得られた
無定形固体をメタノール(10ml)に溶解し、4N
塩化水素ジオキサン溶液(0.50ml)を加えた後、
減圧下濃縮乾固させた。これを水に溶解した後、凍結乾
燥に付すことにより、標記化合物685mg(収率72
%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (270 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.84 (2H, m), 2.1
0 (2H, m), 2.90-3.80(6H, m), 4.36 (2H, m), 4.65 (1
H, m), 6.50 (2H, m), 7.03 (2H, d, J=8.5),7.28 (2H,
d, J=8.5), 7.55 (1H, t, J=7.5), 7.65-7.80 (2H,
m), 7.92 (1H,s) ; IR (KBr, cm-1) : 1673. (b) N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン
−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−アミ
ジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−2−ヒド
ロキシアセトアミド 2塩酸塩 製造例115(a)で得られたN−[3−(3−アミジ
ノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[4−
(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−2−ヒド
ロキシアセトアミド 2塩酸塩(385mg)をメタノ
ール(20ml)に溶解し、室温で、エチルアセトイミ
デート 塩酸塩(300mg)及びトリエチルアミン
(0.56ml)を加えた後、同温で12時間撹拌し
た。反応液に4N 塩化水素ジオキサン溶液(1ml)
を加えた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-
Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:14%アセトニトリル/
水)で精製した。得られた無定形固体をメタノール(1
0ml)に溶解し、4N 塩化水素ジオキサン溶液
(0.50ml)を加えた後、減圧下濃縮乾固させた。
これを水に溶解した後、凍結乾燥に付すことにより、標
記化合物336mg(収率80%)を無色無定形固体と
して得た。1 H NMR (270 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.73 (2H, m), 2.0
5 (2H, m), 2.30 (3H,s), 3.30-3.90 (6H, m), 4.39 (2
H, m), 4.69 (1H, m), 6.40-6.60 (2H, m), 7.04 (2H,
d, J=9.0), 7.28 (2H, d, J=9.0), 7.55 (1H, t, J=8.
0), 7.65-7.80(2H, m), 7.93 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1671.
【0324】製造例116 3−[3−[N−[4−(1−アセトイミドイルピペリ
ジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−ベンジルアミ
ノ]−1−(E)−プロペニル]ベンズアミジン 3塩
酸塩
【0325】(a) 3−[3−[N−ベンジル−N−
[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミ
ノ]−1−(E)−プロペニル]ベンズアミジン 3塩
酸塩 参考例155で得られた3−[3−[N−ベンジル−N
−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4
−イルオキシ)フェニル]アミノ]−1−(E)−プロ
ペニル]ベンゾニトリル(916mg)をジクロロメタ
ン(30ml)及びエタノール(15ml)の混合溶媒
に溶解し、氷冷下、塩化水素を通じた後、密栓をして室
温で7時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣
をエタノール(20ml)に溶解し、塩化アンモニウム
水溶液(187mgを水10mlに溶解)及び28%ア
ンモニア水(0.46ml)を加えた後、室温で12時
間放置した。反応液に4N 塩化水素ジオキサン溶液
(1ml)を加えた後、減圧下濃縮し、残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィ−[Cosmosil(登録商標)75
C18 - PREP; Nacalai Tesque、溶出溶媒:5%アセトニ
トリル/水)で精製した。得られた無定形固体をメタノ
ール(10ml)に溶解し、4N 塩化水素ジオキサン
溶液(0.50ml)を加えた後、減圧下濃縮乾固させ
た。これを水に溶解した後、凍結乾燥に付すことによ
り、標記化合物581mg(収率60%)を淡褐色無定
形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.78 (2H, m), 2.0
3 (2H, m), 2.98 (2H,m), 3.15 (2H, m), 4.35 (2H,
m), 4.50 (1H, m), 4.76 (2H, m), 6.61 (1H, dt, J=1
6.0, 6.5), 6.70 (1H, d, J=16.0), 6.93 (2H, m), 7.2
0-7.35 (3H, m),7.35-7.50 (4H, m), 7.57 (1H, t, J=
8.0), 7.70 (1H, d, J=8.0), 7.73 (1H, d, J=8.0), 7.
89 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1675.
【0326】(b) 3−[3−[N−[4−(1−ア
セトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニ
ル]−N−ベンジルアミノ]−1−(E)−プロペニ
ル]ベンズアミジン 3塩酸塩 製造例116(a)で得られた3−[3−[N−ベンジ
ル−N−[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニ
ル]アミノ]−1−(E)−プロペニル]ベンズアミジ
ン 3塩酸塩(335mg)をメタノール(20ml)
に溶解し、室温で、エチルアセトイミデート 塩酸塩
(230mg)及びトリエチルアミン(0.51ml)
を加えた後、同温で12時間撹拌した。反応液に4N
塩化水素ジオキサン溶液(1ml)を加えた後、減圧下
濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、
溶出溶媒:30%アセトニトリル/水)で精製した。得
られた無定形固体をメタノール(10ml)に溶解し、
4N 塩化水素ジオキサン溶液(0.50ml)を加え
た後、減圧下濃縮乾固させた。これを水に溶解した後、
凍結乾燥に付すことにより、標記化合物252mg(収
率70%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (270 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.50-1.75 (2H,
m), 1.96 (2H, m), 2.29(3H, s), 3.40 -3.90 (4H, m),
4.40 (2H, m), 4.50-4.90 (3H, m), 6.63 (1H,dt, J=1
6.0, 6.0), 6.74 (1H, d, J=16.0), 6.97 (2H, d, J=8.
5), 7.15-7.30(3H, m), 7.40-7.60 (4H, m), 7.56 (1H,
t, J=7.5), 7.66 (1H, d, J=7.5), 7.77 (1H, d, J=7.
5), 7.92 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1672, 1624.
【0327】製造例117 3−[3−[N−[4−(1−アセトイミドイルピペリ
ジン−4−イルオキシ)フェニル]アミノ]−1−
(E)−プロペニル]ベンズアミジン 3塩酸塩
【0328】(a) 3−[3−[N−[4−(ピペリ
ジン−4−イルオキシ)フェニル]アミノ]−1−
(E)−プロペニル]ベンズアミジン 3塩酸塩 参考例151で得られた3−[3−[N−[4−(1−
t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)
フェニル]アミノ]−1−(E)−プロペニル]ベンゾ
ニトリル(900mg)をジクロロメタン(30ml)
及びエタノール(15ml)の混合溶媒に溶解し、氷冷
下、塩化水素を通じた後、密栓をして室温で7時間撹拌
した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をエタノール
(20ml)に溶解し、塩化アンモニウム水溶液(22
2mgを水10mlに溶解)及び28%アンモニア水
(0.54ml)を加えた後、室温で12時間放置し
た。反応液に4N 塩化水素ジオキサン溶液(1ml)
を加えた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-
Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:15%アセトニトリル/
水)で精製した。得られた無定形固体をメタノール(1
0ml)に溶解し、4N塩化水素ジオキサン溶液(0.
50ml)を加えた後、減圧下濃縮乾固させることによ
り、標記化合物735mg(収率77%)を黄色無定形
固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.82 (2H, m), 2.0
5 (2H, m), 3.03 (2H,m), 3.20 (2H, m), 3.95-4.10 (2
H, m), 4.50-4.65 (1H, m), 6.55 (1H, dt, J=16.0, 6.
5), 6.79 (1H, d, J=16.0), 7.05 (2H, m), 7.20-7.45
(2H, m), 7.61(1H, t, J=8.0), 7.70-7.80 (2H, m), 7.
87 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1675.
【0329】(b) 3−[3−[N−[4−(1−ア
セトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニ
ル]アミノ]−1−(E)−プロペニル]ベンズアミジ
ン 3塩酸塩 製造例117(a)で得られた3−[3−[N−[4−
(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミノ]−
1−(E)−プロペニル]ベンズアミジン 3塩酸塩
(345mg)をメタノール(20ml)に溶解し、室
温で、エチルアセトイミデート 塩酸塩(185mg)
及びトリエチルアミン(0.52ml)を加えた後、同
温で12時間撹拌した。反応液に4N 塩化水素ジオキ
サン溶液(1ml)を加えた後、減圧下濃縮し、残渣を
分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:30
%アセトニトリル/水)で精製した。得られた無定形固
体をメタノール(10ml)に溶解し、4N 塩化水素
ジオキサン溶液(0.50ml)を加えた後、減圧下濃
縮乾固させた。これを水に溶解した後、凍結乾燥に付す
ことにより、標記化合物272mg(収率72%)を黄
色無定形固体として得た。1H NMR (270 MHz, DMSO-d6)
δppm : 1.73 (2H, m), 2.05 (2H, m), 2.30 (S,3H),
3.40-3.95 (4H, m), 4.06 (2H, d, J=6.5), 4.69 (1H,
m), 6.56 (1H, dt,J=16.0, 6.5), 6.80 (1H, d, J=16.
0), 7.10 (2H, d, J=9.0), 7.35-7.55 (2H,m), 7.60 (1
H, t, J=8.0), 7.70-7.80(2H, m), 7.87 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1672, 1625.
【0330】製造例118 3−[3−[N−[4−(1−アセトイミドイルピペリ
ジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−イソプロピル
アミノ]−1−(E)−プロペニル]ベンズアミジン
3塩酸塩
【0331】(a) 3−[3−[N−イソプロピル−
N−[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]
アミノ]−1−(E)−プロペニル]ベンズアミジン
3塩酸塩 参考例154で得られた3−[3−[N−4−(1−t
−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フ
ェニル−N−イソプロピルアミノ]−1−(E)−プロ
ペニル]ベンゾニトリル(705mg)をジクロロメタ
ン(30ml)及びエタノール(15ml)の混合溶媒
に溶解し、氷冷下、塩化水素を通じた後、密栓をして室
温で7時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣
をエタノール(20ml)に溶解し、塩化アンモニウム
水溶液(159mgを水10mlに溶解)及び28%ア
ンモニア水(0.39ml)を加えた後、室温で12時
間放置した。反応液に4N 塩化水素ジオキサン溶液
(1ml)を加えた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HP
LC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:15%アセト
ニトリル/水)で精製した。得られた無定形固体をメタ
ノール(10ml)に溶解し、4N 塩化水素ジオキサ
ン溶液(0.50ml)を加えた後、減圧下濃縮乾固さ
せた。これを水に溶解した後、凍結乾燥に付すことによ
り、標記化合物570mg(収率70%)を淡褐色無定
形固体として得た。1 H NMR (270 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.16 (3H, m), 1.4
0 (3H, m), 1.82 (2H,m), 2.07 (2H, m), 3.03 (2H,
m), 3.18 (2H, m), 3.98 (1H, m), 4.41 (2H, m), 4.68
(1H, m), 6.40 (1H, m), 6.72 (1H, d, J=16.0), 7.13
(2H, m), 7.50-7.65 (2H, m), 7.70-7.85 (4H, m) ; IR (KBr, cm-1) : 1675.
【0332】(b) 3−[3−[N−[4−(1−ア
セトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニ
ル]−N−イソプロピルアミノ]−1−(E)−プロペ
ニル]ベンズアミジン 3塩酸塩 製造例118(a)で得られた3−[3−[N−イソプ
ロピル−N−[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フ
ェニル]アミノ]−1−(E)−プロペニル]ベンズア
ミジン 3塩酸塩(310mg)をメタノール(20m
l)に溶解し、室温で、エチルアセトイミデート 塩酸
塩(229mg)及びトリエチルアミン(0.52m
l)を加えた後、同温で12時間撹拌した。反応液に4
N 塩化水素ジオキサン溶液(1ml)を加えた後、減
圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YM
C、溶出溶媒:15%アセトニトリル/水)で精製し
た。得られた無定形固体をメタノール(10ml)に溶
解し、4N 塩化水素ジオキサン溶液(0.50ml)
を加えた後、減圧下濃縮乾固させた。これを水に溶解し
た後、凍結乾燥に付すことにより、標記化合物259m
g(収率77%)を淡褐色無定形固体として得た。1 H NMR (270 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.17 (3H, d, J=6.
0), 1.43 (3H, d, J=6.0), 1.70 (2H, m), 2.04 (2H,
m), 2.31 (3H, s), 3.45-4.05 (5H, m), 4.41 (2H, m),
4.74 (1H, m), 6.42 (1H, dt, J=16.0, 7.0), 6.73 (1
H, d, J=16.0),7.15 (2H, d, J=8.5), 7.50-7.65 (2H,
m), 7.70-7.90 (4H, m) ; IR (KBr, cm-1) : 1672, 1623.
【0333】製造例119 2−[N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−
4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−アミジ
ノフェニル)−2−(E)−プロペニル]アミノ]酢酸
エチル 3塩酸塩
【0334】(a) 2−[N−[3−(3−アミジノ
フェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[4−
(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミノ]酢
酸エチル3塩酸塩 参考例158で得られた2−[N−[4−(1−t−ブ
トキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニ
ル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)
−プロペニル]アミノ]酢酸エチル(1305mg)を
ジクロロメタン(30ml)及びエタノール(15m
l)の混合溶媒に溶解し、氷冷下、塩化水素を通じた
後、密栓をして室温で7時間撹拌した。反応液を減圧下
濃縮した後、残渣をエタノール(20ml)に溶解し、
塩化アンモニウム水溶液(269mgを水10mlに溶
解)及び28%アンモニア水(0.66ml)を加えた
後、室温で12時間放置した。反応液に4N 塩化水素
ジオキサン溶液(1ml)を加えた後、減圧下濃縮し、
残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶
媒:20%アセトニトリル/水)で精製した。得られた
無定形固体をメタノール(10ml)に溶解し、4N
塩化水素ジオキサン溶液(0.50ml)を加えた後、
減圧下濃縮乾固させた。これを水に溶解した後、凍結乾
燥に付すことにより、標記化合物652mg(収率48
%)を淡黄色無定形固体として得た。1 H NMR (270 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.18 (3H, t, J=7.
0), 1.80 (2H, m), 2.04 (2H, m), 3.00 (2H, m), 3.17
(2H, m), 4.11 (2H, q, J=7.0), 4.10-4.20 (4H, m),
4.42 (1H, m), 6.55 (1H, dt, J=16.0, 5.0), 6.65 (2
H, d, J=9.0), 6.67 (1H, d, J=16.0), 6.87 (2H, d, J
=9.0), 7.56 (1H, t, J=7.5), 7.65-7.80(2H, m), 7.91
(1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1747, 1675. (b) 2−[N−[4−(1−アセトイミドイルピペ
リジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3
−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]アミ
ノ]酢酸エチル 3塩酸塩 製造例119(a)で得られた2−[N−[3−(3−
アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−
[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミ
ノ]酢酸エチル 3塩酸塩(400mg)をメタノール
(20ml)に溶解し、室温で、エチルアセトイミデー
ト 塩酸塩(270mg)及びトリエチルアミン(0.
61ml)を加えた後、同温で12時間撹拌した。反応
液に4N塩化水素ジオキサン溶液(1ml)を加えた
後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS
-A; YMC、溶出溶媒:24%アセトニトリル/水)で精
製した。得られた無定形固体をメタノール(10ml)
に溶解し、4N 塩化水素ジオキサン溶液(0.50m
l)を加えた後、減圧下濃縮乾固させた。これを水に溶
解した後、凍結乾燥に付すことにより、標記化合物35
0mg(収率81%)を淡黄色無定形固体として得た。1 H NMR (270 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.18 (3H, t, J=7.
0), 1.70 (2H, m), 1.99 (2H, m), 2.31 (3H, s), 3.45
-3.85 (4H, m), 4.11 (2H, q, J=7.0), 4.15-4.25 (4H,
m), 4.48 (1H, m), 6.56 (1H, dt, J=16.0, 4.5), 6.6
6 (2H, d, J=9.0), 6.67 (1H, d, J=16.0), 6.88 (2H,
d, J=9.0), 7.56 (1H, t, J=8.0), 7.65-7.80 (2H, m),
7.92 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1747, 1672, 1623.
【0335】製造例120 3−[3−[N−[4−(1−アセトイミドイルピペリ
ジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−エチルアミ
ノ]−1−(E)−プロペニル]ベンズアミジン3塩酸
【0336】(a) 3−[3−[N−エチル−N−
[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミ
ノ]−1−(E)−プロペニル]ベンズアミジン 3塩
酸塩 参考例153で得られた3−[3−[N−[4−(1−
t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)
フェニル]−N−エチルアミノ]−1−(E)−プロペ
ニル]ベンゾニトリル(770mg)をジクロロメタン
(30ml)及びエタノール(15ml)の混合溶媒に
溶解し、氷冷下、塩化水素を通じた後、密栓をして室温
で7時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣を
エタノール(20ml)に溶解し、塩化アンモニウム水
溶液(178mgを水10mlに溶解)及び28%アン
モニア水(0.44ml)を加えた後、室温で12時間
放置した。反応液に4N 塩化水素ジオキサン溶液(1
ml)を加えた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC
(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:20%アセトニト
リル/水)で精製した。得られた無定形固体をメタノー
ル(10ml)に溶解し、4N 塩化水素ジオキサン溶
液(0.50ml)を加えた後、減圧下濃縮乾固させ
た。これを水に溶解した後、凍結乾燥に付すことによ
り、標記化合物570mg(収率70%)を無色無定形
固体として得た。1 H NMR (270 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.07 (3H, t, J=7.
0), 1.83 (2H, m), 2.10 (2H, m), 2.95-3.25 (4H, m),
3.60 (2H, m), 4.30 (2H, m), 4.69 (1H, m),6.48 (1
H, dt, J=16.0, 7.0), 6.72 (1H, d, J=16.0), 7.15 (2
H, d, J=8.5),7.56 (1H, t, J=7.5), 7.66 (1H, d, J=
7.5), 7.70-8.00 (4H, m) ; IR (KBr, cm-1) : 1675.
【0337】(b) 3−[3−[N−[4−(1−ア
セトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニ
ル]−N−エチルアミノ]−1−(E)−プロペニル]
ベンズアミジン 3塩酸塩 製造例120(a)で得られた3−[3−[N−エチル
−N−[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニ
ル]アミノ]−1−(E)−プロペニル]ベンズアミジ
ン 3塩酸塩(420mg)をメタノール(20ml)
に溶解し、室温で、エチルアセトイミデート 塩酸塩
(319mg)及びトリエチルアミン(0.72ml)
を加えた後、同温で12時間撹拌した。反応液に4N
塩化水素ジオキサン溶液(1ml)を加えた後、減圧下
濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、
溶出溶媒:20%アセトニトリル/水)で精製した。得
られた無定形固体をメタノール(10ml)に溶解し、
4N 塩化水素ジオキサン溶液(0.50ml)を加え
た後、減圧下濃縮乾固させた。これを水に溶解した後、
凍結乾燥に付すことにより、標記化合物287mg(収
率63%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (270 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.09 (3H, t, J=7.
0), 1.71 (2H, m), 2.03 (2H, m), 2.32 (3H, s), 3.50
-3.95 (6H, m), 4.30 (2H, m), 4.75 (1H, m),6.49 (1
H, dt, J=16.0, 6.5), 6.73 (1H, d, J=16.0), 7.00-7.
30 (2H, m), 7.58 (1H, t, J=7.5), 7.67 (1H, d, J=7.
5), 7.75-7.90 (4H, m) ; IR (KBr, cm-1) : 1673, 1623.
【0338】製造例121 N−[4−(1−アセトイミドイルピロリジン−3−イ
ルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−アミジノフェ
ニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸
エチル 2塩酸塩
【0339】(a) N−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[4−(ピロリ
ジン−3−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸
エチル2塩酸塩 参考例160で得られたN−[4−(1−t−ブトキシ
カルボニルピロリジン−3−イルオキシ)フェニル]−
N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロ
ペニル]スルファモイル酢酸エチル(2349mg)を
ジクロロメタン(60ml)及びエタノール(30m
l)の混合溶媒に溶解し、氷冷下、塩化水素を通じた
後、密栓をして室温で7時間撹拌した。反応液を減圧下
濃縮した後、残渣をエタノール(100ml)に溶解
し、塩化アンモニウム水溶液(440mgを水50ml
に溶解)及び28%アンモニア水(0.83ml)を加
えた後、室温で12時間放置した。反応液に4N 塩化
水素ジオキサン溶液(2ml)を加えた後、減圧下濃縮
し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出
溶媒:18%アセトニトリル/水)で精製した。得られ
た無定形固体をメタノール(10ml)に溶解し、4N
塩化水素ジオキサン溶液(0.50ml)を加えた
後、減圧下濃縮乾固させることにより、標記化合物27
2mg(収率12%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (270 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.23 (3H, t, J=7.
0), 2.05-2.25 (2H, m), 3.15-3.50 (4H, m), 4.20 (2
H, q, J=7.0), 4.34 (2H, s), 4.45 (2H, d, J=5.5),
5.12 (1H, m), 6.44 (1H, dt, J=16.0, 5.5), 6.56 (1
H, d, J=16.0), 7.01 (2H, d, J=9.0), 7.42 (2H, d, J
=9.0), 7.54 (1H, t, J=8.0), 7.65-7.75 (2H, m), 7.9
0 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1737, 1675.
【0340】(b) N−[4−(1−アセトイミドイ
ルピロリジン−3−イルオキシ)フェニル]−N−[3
−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニ
ル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩 製造例121(a)で得られたN−[3−(3−アミジ
ノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[4−
(ピロリジン−3−イルオキシ)フェニル]スルファモ
イル酢酸エチル 2塩酸塩(400mg)をメタノール
(20ml)に溶解し、室温で、エチルアセトイミデー
ト 塩酸塩(350mg)及びトリエチルアミン(0.
50ml)を加えた後、同温で12時間撹拌した。反応
液に4N塩化水素ジオキサン溶液(1ml)を加えた
後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS
-A; YMC、溶出溶媒:20%アセトニトリル/水)で精
製した。得られた無定形固体をメタノール(10ml)
に溶解し、4N 塩化水素ジオキサン溶液(0.50m
l)を加えた後、減圧下濃縮乾固させた。これを水に溶
解した後、凍結乾燥に付すことにより、標記化合物25
5mg(収率59%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (270 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.23 (3H, t, J=7.
0), 2.10-2.30 (2H, m), 2.26及び2.29 (計3H, 各s),
3.40-4.05 (4H, m), 4.19 (2H, q, J=7.0), 4.34 (2H,
s), 4.45 (2H, d, J=5.5), 5.10-5.30 (1H, m), 6.44
(1H, dt, J=16.0,5.5), 6.56 (1H, d, J=16.0), 7.01及
び7.02 (計2H, 各d, J=9.0), 7.42及び7.43 (計2H, 各
d, J=9.0), 7.54 (1H, t, J=7.5), 7.65-7.75 (2H, m),
7.91 (1H,s) ; IR (KBr, cm-1) : 1738, 1672, 1629.
【0341】製造例122 2−[N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−
4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−アミジ
ノフェニル)−2−(E)−プロペニル]アミノ]プロ
ピオン酸エチル 3塩酸塩
【0342】(a) 2−[N−[3−(3−アミジノ
フェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[4−
(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミノ]プ
ロピオン酸エチル 3塩酸塩 参考例159で得られた2−[N−[4−(1−t−ブ
トキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニ
ル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)
−プロペニル]アミノ]プロピオン酸エチル(882m
g)をジクロロメタン(30ml)及びエタノール(1
5ml)の混合溶媒に溶解し、氷冷下、塩化水素を通じ
た後、密栓をして室温で7時間撹拌した。反応液を減圧
下濃縮した後、残渣をエタノール(20ml)に溶解
し、塩化アンモニウム水溶液(177mgを水10ml
に溶解)及び28%アンモニア水(0.43ml)を加
えた後、室温で12時間放置した。反応液に4N 塩化
水素ジオキサン溶液(1ml)を加えた後、減圧下濃縮
し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出
溶媒:25%アセトニトリル/水)で精製した。得られ
た無定形固体をメタノール(10ml)に溶解し、4N
塩化水素ジオキサン溶液(0.50ml)を加えた
後、減圧下濃縮乾固させることにより、標記化合物38
4mg及び純度の低い標記化合物200mg(収率41
%以上)をそれぞれ褐色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.16 (3H, t, J=7.
0), 1.44 (3H, d, J=7.0), 1.78 (2H, m), 2.04 (2H,
m), 3.01 (2H, m), 3.18 (2H, m), 4.09 (2H, q, J=7.
0), 3.96-4.15 (2H, m), 4.42 (1H, m), 4.55 (1H, q,
J=7.0), 6.55 (1H, dt, J=16.0, 4.5), 6.64 (1H, d, J
=16.0), 6.72 (2H, d, J=8.5), 6.86 (2H,d, J=8.5),
7.54 (1H, t, J=8.0), 7.67 (1H, d, J=8.0), 7.73 (1
H, d, J=8.0), 7.86 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1745, 1681.
【0343】(b) 2−[N−[4−(1−アセトイ
ミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N
−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロ
ペニル]アミノ]プロピオン酸エチル 3塩酸塩 製造例122(a)で得られた2−[N−[3−(3−
アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−
[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミ
ノ]プロピオン酸エチル 3塩酸塩を含む混合物(54
4mg)をメタノール(30ml)に溶解し、室温で、
エチルアセトイミデート 塩酸塩(360mg)及びト
リエチルアミン(0.81ml)を加えた後、同温で1
2時間撹拌した。反応液に4N 塩化水素ジオキサン溶
液(1ml)を加えた後、減圧下濃縮し、残渣を分取H
PLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:25%アセ
トニトリル/水)で精製した。得られた無定形固体をメ
タノール(10ml)に溶解し、4N 塩化水素ジオキ
サン溶液(0.50ml)を加えた後、減圧下濃縮乾固
させた。これを水に溶解した後、凍結乾燥に付すことに
より、標記化合物468mg(収率2行程47%)を淡
褐色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.15 (3H, t, J=7.
0), 1.45 (3H, d, J=7.0), 1.68 (2H, m), 1.98 (2H,
m), 2.29 (3H, s), 3.45-3.60 (2H, m), 3.65-3.85 (2
H, m), 4.09 (2H, q, J=7.0), 3.95-4.20 (2H, m), 4.4
9 (1H, m), 4.56(1H, q, J=7.0), 6.56 (1H, dt, J=16.
0, 4.5), 6.64 (1H, d, J=16.0), 6.76 (2H, d, J=9.
0), 6.87 (2H, d, J=9.0), 7.54 (1H, t, J=8.0), 7.70
(1H, d, J=8.0), 7.73 (1H, d, J=8.0), 7.89 (1H, s)
; IR (KBr, cm-1) : 1745, 1673, 1623.
【0344】製造例123 3−[3−[N−[4−(1−アセトイミドイルピペリ
ジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−メチルアミ
ノ]−1−(E)−プロペニル]ベンズアミジン3塩酸
【0345】(a) 3−[3−[N−メチル−N−
[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミ
ノ]−1−(E)−プロペニル]ベンズアミジン 3塩
酸塩 参考例152で得られた3−[3−[N−4−(1−t
−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フ
ェニル−N−メチルアミノ]−1−(E)−プロペニ
ル]ベンゾニトリル(761mg)をジクロロメタン
(30ml)及びエタノール(15ml)の混合溶媒に
溶解し、氷冷下、塩化水素を通じた後、密栓をして室温
で7時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣を
エタノール(20ml)に溶解し、塩化アンモニウム水
溶液(181mgを水10mlに溶解)及び28%アン
モニア水(0.44ml)を加えた後、室温で12時間
放置した。反応液に4N 塩化水素ジオキサン溶液(1
ml)を加えた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC
(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:8%アセトニトリ
ル/水)で精製した。得られた無定形固体をメタノール
(10ml)に溶解し、4N 塩化水素ジオキサン溶液
(0.50ml)を加えた後、減圧下濃縮乾固させるこ
とにより、標記化合物401mg(収率50%)を黄色
無定形固体として得た。1 H NMR (270 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.83 (2H, m), 2.0
8 (2H, m), 2.95-3.25(7H, m), 4.22 (2H, m), 4.60 (1
H, m), 6.49 (1H, dt, J=16.0, 6.5), 6.71 (1H, d, J=
16.0), 6.90-7.90 (8H, m) ; IR (KBr, cm-1) : 1675.
【0346】(b) 3−[3−[N−[4−(1−ア
セトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニ
ル]−N−メチルアミノ]−1−(E)−プロペニル]
ベンズアミジン 3塩酸塩 製造例123(a)で得られた3−[3−[N−メチル
−N−[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニ
ル]アミノ]−1−(E)−プロペニル]ベンズアミジ
ン 3塩酸塩(368mg)をメタノール(20ml)
に溶解し、室温で、エチルアセトイミデート 塩酸塩
(290mg)及びトリエチルアミン(0.65ml)
を加えた後、同温で12時間撹拌した。反応液に4N
塩化水素ジオキサン溶液(1ml)を加えた後、減圧下
濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、
溶出溶媒:10%アセトニトリル/水)で精製した。得
られた無定形固体をメタノール(10ml)に溶解し、
4N 塩化水素ジオキサン溶液(0.50ml)を加え
た後、減圧下濃縮乾固させた。これを水に溶解した後、
凍結乾燥に付すことにより、標記化合物288mg(収
率72%)を淡褐色無定形固体として得た。1 H NMR (270 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.71 (2H, m), 2.0
2(2H, m), 2.31 (3H,s), 3.13 (3H, s), 3.40-3.70 (4
H, m), 4.29 (2H, d, J=7.0), 4.75 (1H, m),6.50 (1H,
dt, J=16.0, 7.0), 6.76 (1H, d, J=16.0), 7.15 (2H,
d, J=9.0), 7.58 (1H, t, J=7.5), 7.69 (1H, d, J=7.
5), 7.70-7.85 (3H, m), 7.92 (1H, s); IR (KBr, cm-1) : 1672, 1625.
【0347】製造例124 3−[3−[N−[4−(1−アセトイミドイルピペリ
ジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−(2−ヒドロ
キシエチル)アミノ]−1−(E)−プロペニル]ベン
ズアミジン 3塩酸塩
【0348】(a) 3−[3−[N−(2−ヒドロキ
シエチル)−N−[4−(ピペリジン−4−イルオキ
シ)フェニル]アミノ]−1−(E)−プロペニル]ベ
ンズアミジン 3塩酸塩 参考例161で得られた3−[3−[N−[4−(1−
t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)
フェニル]−N−(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−
1−(E)−プロペニル]ベンゾニトリル(1098m
g)をジクロロメタン(30ml)及びエタノール(1
5ml)の混合溶媒に溶解し、氷冷下、塩化水素を通じ
た後、密栓をして室温で6時間撹拌した。反応液を減圧
下濃縮した後、残渣をエタノール(20ml)に溶解
し、塩化アンモニウム水溶液(246mgを水10ml
に溶解)及び28%アンモニア水(0.60ml)を加
えた後、室温で12時間放置した。反応液に4N 塩化
水素ジオキサン溶液(1ml)を加えた後、減圧下濃縮
し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出
溶媒:12%アセトニトリル/水)で精製した。得られ
た無定形固体をメタノール(10ml)に溶解し、4N
塩化水素ジオキサン溶液(0.50ml)を加えた
後、減圧下濃縮乾固させた。これを水に溶解した後、凍
結乾燥に付すことにより、標記化合物555mg(収率
48%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.82 (2H, m), 2.0
7 (2H, m), 3.03 (2H,m), 3.18 (2H, m), 3.54 (2H,
m), 3.60 (2H, m), 4.31 (2H, m), 4.62 (1H, m), 6.48
(1H, dt, J=16.0, 6.5), 6.69 (1H, d, J=16.0), 7.08
(2H, m), 7.50(2H, m), 7.58 (1H, t, J=8.0), 7.70
(1H, d, J=8.0), 7.73 (1H, d, J=8.0),7.86 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1676.
【0349】(b) 3−[3−[N−[4−(1−ア
セトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニ
ル]−N−(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−1−
(E)−プロペニル]ベンズアミジン 3塩酸塩 製造例124(a)で得られた3−[3−[N−(2−
ヒドロキシエチル)−N−[4−(ピペリジン−4−イ
ルオキシ)フェニル]アミノ]−1−(E)−プロペニ
ル]ベンズアミジン 3塩酸塩(295mg)をメタノ
ール(20ml)に溶解し、室温で、エチルアセトイミ
デート 塩酸塩(362mg)及びトリエチルアミン
(0.41ml)を加えた後、同温で2時間撹拌した。
反応液に4N 塩化水素ジオキサン溶液(1ml)を加
えた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack
ODS-A; YMC、溶出溶媒:16%アセトニトリル/水)
で精製した。得られた無定形固体をメタノール(10m
l)に溶解し、4N 塩化水素ジオキサン溶液(0.5
0ml)を加えた後、減圧下濃縮乾固させた。これを水
に溶解した後、凍結乾燥に付すことにより、標記化合物
175mg(収率55%)を薄黄色無定形固体として得
た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.71 (2H, m), 2.0
3 (2H, m), 2.31 (3H,s), 3.40-4.00 (8H, m), 4.32 (2
H, m), 4.67 (1H, m), 6.50 (1H, dt, J=16.0, 6.5),
6.70 (1H, d, J=16.0), 7.08 (2H, m), 7.50 (2H, m),
7.58 (1H, t, J=8.0), 7.70 (1H, d, J=8.0), 7.75 (1
H, d, J=8.0), 7.89 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1673, 1626.
【0350】製造例125 N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3−エトキシカルボニルフェニル]−N−
[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペ
ニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩
【0351】(a) N−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−エトキシ
カルボニル−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェ
ニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩 参考例164で得られたN−[4−(1−t−ブトキシ
カルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−エトキ
シカルボニルフェニル]−N−[3−(3−シアノフェ
ニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸
エチル(2.45g)をジクロロメタン(25ml)及
びエタノール(25ml)の混合溶媒に溶解し、氷冷
下、塩化水素を通じた後、密栓をして室温で4.5時間
撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をエタノー
ル(20ml)に溶解し、塩化アンモニウム水溶液
(0.44gを水5mlに溶解)及び28%アンモニア
水(1.00ml)を加え、室温で30分間撹拌した
後、15時間放置した。反応液を減圧下濃縮した後、残
渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:
22%アセトニトリル/水)で精製した。得られた無定
形固体をエタノール(20ml)に溶解し、4N 塩化
水素酢酸エチル溶液(1.90ml)を加えた後、減圧
下濃縮乾固させることにより、標記化合物1.41g
(収率58%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.23 (3H, t, J=7.
0), 1.29 (3H, t, J=7.0), 1.85-1.95 (2H, m), 2.05-
2.15 (2H, m), 3.05-3.40 (4H, m), 4.19 (2H,q, J=7.
0), 4.28 (2H, q, J=7.0), 4.41 (2H, s), 4.47 (2H,
d, J=6.0), 4.86(1H, m), 6.45 (1H, dt, J=16.0, 6.
0), 6.57 (1H, d, J=16.0), 7.30 (1H, m),7.55 (1H,
m), 7.61 (1H, m), 7.65-7.80 (3H, m), 7.89 (1H, m)
; IR (KBr, cm-1) : 1729, 1676.
【0352】(b) N−[4−(1−アセトイミドイ
ルピペリジン−4−イルオキシ)−3−エトキシカルボ
ニルフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)
−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル
2塩酸塩 製造例125(a)で得られたN−[3−(3−アミジ
ノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−
エトキシカルボニル−4−(ピペリジン−4−イルオキ
シ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩
(1.24g)をエタノール(20ml)に溶解し、氷
冷下、エチルアセトイミデート 塩酸塩(0.72g)
及びトリエチルアミン(1.70ml)を加え、室温で
30分間撹拌した後、15時間放置した。反応液を減圧
下濃縮した後、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A;
YMC、溶出溶媒:22%アセトニトリル/水)で精製し
た。得られた無定形固体をエタノール(10ml)に溶
解し、4N 塩化水素酢酸エチル溶液(1.30ml)
を加えた後、減圧下濃縮乾固させることにより、標記化
合物1.01g(収率76%)を無色無定形固体として
得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.23 (3H, t, J=7.
0), 1.27 (3H, t, J=7.0), 1.75-1.90 (2H, m), 1.95-
2.10 (2H, m), 2.31 (3H, s), 3.60-3.70 (3H,m), 3.70
-3.80 (1H, m), 4.19 (2H, q, J=7.0), 4.26 (2H, q, J
=7.0), 4.41 (2H, s), 4.47 (2H, d, J=6.0), 4.90 (1
H, m), 6.45 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.58 (1H, d, J=
16.0), 7.32 (1H, m), 7.55 (1H, m), 7.62 (1H, m),
7.65-7.70(3H, m), 7.90 (1H, m) ; IR (KBr, cm-1) : 1730, 1673, 1624.
【0353】製造例126 N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3−カルボキシフェニル]−N−[3−
(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]
スルファモイル酢酸 2塩酸塩 製造例125(b)で得られたN−[4−(1−アセト
イミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−エトキ
シカルボニルフェニル]−N−[3−(3−アミジノフ
ェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢
酸エチル 2塩酸塩(0.30g)を3N 塩酸(6m
l)に溶解し、80℃で2時間撹拌した。反応液を室温
まで冷却した後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC
(YMC-PackODS-A; YMC、溶出溶媒:10%アセトニトリ
ル/水)で精製した。得られた無定形固体を1N 塩酸
(1.10ml)に溶解した後、減圧下濃縮乾固させる
ことにより、標記化合物0.22g(収率79%)を無
色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.75-1.90 (2H,
m), 1.90-2.10 (2H, m),2.29 (3H, s), 3.55-3.75 (4H,
m), 4.26 (2H, s), 4.47 (2H, d, J=6.0), 4.87 (1H,
m), 6.44 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.57 (1H, d, J=16.
0), 7.28 (1H, m), 7.50-7.65 (2H, m), 7.65-7.80 (3
H, m), 7.86 (1H, m) ; IR (KBr, cm-1) : 1726, 1673, 1627.
【0354】製造例127 N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3−ブロモフェニル]−N−[3−(3−
アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルフ
ァモイル酢酸エチル 2塩酸塩
【0355】(a) N−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−ブロモ−
4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルフ
ァモイル酢酸エチル 2塩酸塩 参考例168で得られたN−[3−ブロモ−4−(1−
t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)
フェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−
(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル(2.
20g)をジクロロメタン(25ml)及びエタノール
(25ml)の混合溶媒に溶解し、氷冷下、塩化水素を
通じた後、密栓をして室温で5時間撹拌した。反応液を
減圧下濃縮した後、残渣をエタノール(20ml)に溶
解し、塩化アンモニウム水溶液(0.40gを水5ml
に溶解)及び28%アンモニア水(0.90ml)を加
え、室温で30分間撹拌した後、15時間放置した。反
応液を減圧下濃縮した後、残渣を分取HPLC(YMC-Pa
ck ODS-A; YMC、溶出溶媒:22%アセトニトリル/
水)で精製した。得られた無定形固体をエタノール(2
0ml)に溶解し、4N 塩化水素酢酸エチル溶液
(1.70ml)を加えた後、減圧下濃縮乾固させるこ
とにより、標記化合物1.34g(収率61%)を無色
無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.23 (3H, t, J=7.
0), 1.85-1.95 (2H, m), 2.05-2.15 (2H, m), 3.05-3.2
0 (4H, m), 4.20 (2H, q, J=7.0), 4.42 (2H,s), 4.47
(2H, d, J=6.0), 4.80 (1H, m), 6.44 (1H, dt, J=16.
0, 6.0), 6.58(1H, d, J=16.0), 7.27 (1H, m), 7.45
(1H, m), 7.55 (1H, m), 7.65-7.80 (3H, m), 7.90 (1
H, m) ; IR (KBr, cm-1) : 1737, 1675.
【0356】(b) N−[4−(1−アセトイミドイ
ルピペリジン−4−イルオキシ)−3−ブロモフェニ
ル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−
(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩
酸塩 製造例127(a)で得られたN−[3−(3−アミジ
ノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−
ブロモ−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニ
ル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩(1.17
g)をエタノール(30ml)に溶解し、氷冷下、エチ
ルアセトイミデート 塩酸塩(0.67g)及びトリエ
チルアミン(1.50ml)を加え、室温で2時間撹拌
した後、14時間放置した。反応液を減圧下濃縮した
後、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出
溶媒:22%アセトニトリル/水)で精製した。得られ
た無定形固体をエタノール(10ml)に溶解し、4N
塩化水素酢酸エチル溶液(1.20ml)を加えた
後、減圧下濃縮乾固させることにより、標記化合物0.
97g(収率77%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.23 (3H, t, J=7.
0), 1.70-1.90 (2H, m), 1.95-2.15 (2H, m), 2.30 (3
H, s), 3.55-3.75 (4H, m), 4.19 (2H, q, J=7.0), 4.4
2 (2H, s), 4.47 (2H, d, J=6.0), 4.85 (1H, m), 6.44
(1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.58 (1H, d, J=16.0), 7.29
(1H, m), 7.45 (1H, m), 7.55 (1H, m),7.65-7.80 (3
H, m), 7.90 (1H, m) ; IR (KBr, cm-1) : 1738, 1674, 1625.
【0357】製造例128 N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3−ブロモフェニル]−N−[3−(3−
アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルフ
ァモイル酢酸 2塩酸塩 製造例127(b)で得られたN−[4−(1−アセト
イミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−ブロモ
フェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2
−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル 2
塩酸塩(0.80g)を3N 塩酸(15ml)に溶解
し、90℃で2時間撹拌した。反応液を室温まで冷却し
た後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack O
DS-A; YMC、溶出溶媒:22%アセトニトリル/水)で
精製した。得られた無定形固体をエタノール(10m
l)に溶解し、4N 塩化水素酢酸エチル溶液(0.5
0ml)を加えた後、減圧下濃縮乾固させることによ
り、標記化合物0.37g(収率48%)を無色無定形
固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.70-1.85 (2H,
m), 1.95-2.10 (2H, m),2.30 (3H, s), 3.55-3.75 (4H,
m), 4.26 (2H, s), 4.47 (2H, d, J=6.0), 4.85 (1H,
m), 6.45 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.58 (1H, d, J=16.
0), 7.29 (1H, m), 7.46 (1H, m), 7.55 (1H, m), 7.65
-7.75 (3H, m), 7.89 (1H, m) ; IR (KBr, cm-1) : 1732, 1672, 1626.
【0358】製造例129 N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3−イソプロピルフェニル]−N−[3−
(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]
スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩
【0359】(a) N−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−イソプロ
ピル−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]
スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩 参考例173で得られたN−[4−(1−t−ブトキシ
カルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−イソプ
ロピルフェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)
−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル
(1.82g)をジクロロメタン(30ml)及びエタ
ノール(30ml)の混合溶媒に溶解し、氷冷下、塩化
水素を通じた後、密栓をして室温で2時間撹拌した。反
応液を減圧下濃縮した後、残渣をエタノール(20m
l)に溶解し、塩化アンモニウム水溶液(0.35gを
水5mlに溶解)及び28%アンモニア水(0.80m
l)を加え、室温で30分間撹拌した後、13時間放置
した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣を分取HPLC
(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:25%アセトニト
リル/水)で精製した。得られた無定形固体をエタノー
ル(20ml)に溶解し、4N 塩化水素酢酸エチル溶
液(1.40ml)を加えた後、減圧下濃縮乾固させる
ことにより、標記化合物0.92g(収率51%)を無
色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.15 (6H, d, J=7.
0), 1.24 (3H, t, J=7.0), 1.80-1.95 (2H, m), 2.05-
2.20 (2H, m), 3.00-3.20 (4H, m), 3.21 (1H,m), 4.21
(2H, q, J=7.0), 4.33 (2H, s), 4.43 (2H, d, J=6.
0), 4.68 (1H, m), 6.45 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.55
(1H, d, J=16.0), 7.04 (1H, d, J=9.0),7.23 (1H, d
d, J=9.0, 3.0), 7.29 (1H, d, J=3.0), 7.54 (1H, m),
7.65-7.75(2H, m), 7.89 (1H, m) ; IR (KBr, cm-1) : 1738, 1676.
【0360】(b) N−[4−(1−アセトイミドイ
ルピペリジン−4−イルオキシ)−3−イソプロピルフ
ェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−
(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩
酸塩 製造例129(a)で得られたN−[3−(3−アミジ
ノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−
イソプロピル−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フ
ェニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩(0.7
8g)をエタノール(30ml)に溶解し、氷冷下、エ
チルアセトイミデート 塩酸塩(0.50g)及びトリ
エチルアミン(1.10ml)を加え、室温で7時間撹
拌した後、12時間放置した。反応液を減圧下濃縮した
後、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出
溶媒:25%アセトニトリル/水)で精製した。得られ
た無定形固体をエタノール(20ml)に溶解し、4N
塩化水素酢酸エチル溶液(0.90ml)を加えた
後、減圧下濃縮乾固させることにより、標記化合物0.
67g(収率80%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.14 (6H, d, J=7.
0), 1.24 (3H, t, J=7.0), 1.70-1.85 (2H, m), 1.95-
2.10 (2H, m), 2.30 (3H, s), 3.22 (1H, m), 3.50-3.6
0 (1H, m), 3.60-3.70 (2H, m), 3.70-3.80 (1H, m),
4.21 (2H, q, J=7.0), 4.33 (2H, s), 4.43 (2H, d, J=
6.0), 4.74 (1H, m), 6.45 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.
55 (1H, d, J=16.0), 7.07 (1H, d, J=9.0), 7.23 (1H,
dd, J=9.0, 3.0), 7.28 (1H, d, J=3.0), 7.55 (1H,
m), 7.71 (2H, m), 7.90 (1H, m) ; IR (KBr, cm-1) : 1739, 1673, 1623.
【0361】製造例130 N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3−イソプロピルフェニル]−N−[3−
(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]
スルファモイル酢酸 2塩酸塩 製造例129(b)で得られたN−[4−(1−アセト
イミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−イソプ
ロピルフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エ
チル 2塩酸塩(0.51g)を3N 塩酸(20m
l)に溶解し、90℃で2時間撹拌した。反応液を室温
まで冷却した後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC
(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:25%アセトニト
リル/水)で精製した。得られた無定形固体を1N 塩
酸(1.70ml)に溶解し、これを減圧下濃縮乾固さ
せることにより、標記化合物0.33g(収率66%)
を無色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.14 (6H, d, J=7.
0), 1.70-1.85 (2H, m), 1.95-2.10 (2H, m), 2.30 (3
H, s), 3.21 (1H, m), 3.50-3.60 (1H, m), 3.60-3.70
(2H, m), 3.70-3.80 (1H, m), 4.21 (2H, s), 4.44 (2
H, d, J=6.0), 4.73 (1H, m), 6.46 (1H, dt, J=16.0,
6.0), 6.54 (1H, d, J=16.0), 7.06 (1H,d, J=9.0), 7.
24 (1H, dd, J=9.0, 3.0), 7.29 (1H, d, J=3.0), 7.54
(1H, m),7.71 (2H, m), 7.90 (1H, m) ; IR (KBr, cm-1) : 1733, 1673, 1625.
【0362】製造例131 N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3−カルバモイルフェニル]−N−[3−
(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]
スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩
【0363】
【化22】 製造例71(a)で得られたN−[3−(3−アミジノ
フェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−カ
ルバモイル−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェ
ニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩(0.44
g)をエタノール(20ml)に溶解し、氷冷下、エチ
ルアセトイミデート 塩酸塩(0.27g)及びトリエ
チルアミン(0.60ml)を加え、室温で30分間撹
拌した後、14時間放置した。反応液を減圧下濃縮した
後、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出
溶媒:15%アセトニトリル/水)で精製した。得られ
た無定形固体をエタノール(10ml)に溶解し、4N
塩化水素酢酸エチル溶液(0.50ml)を加えた
後、減圧下濃縮乾固させることにより、標記化合物0.
37g(収率78%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.24 (3H, t, J=7.
0), 1.80-1.95 (2H, m), 2.00-2.15 (2H, m), 2.29 (3
H, s), 3.45-3.65 (2H, m), 3.65-3.85 (2H, m), 4.20
(2H, q, J=7.0), 4.37 (2H, s), 4.47 (2H, d, J=6.0),
4.86 (1H, m),6.44 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.58 (1
H, d, J=16.0), 7.28 (1H, m), 7.45-7.60 (2H, m), 7.
70 (2H, m), 7.78 (1H, m),7.88 (1H, m) ; IR (KBr, cm-1) : 1737, 1672.
【0364】製造例132 N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3−カルバモイルフェニル]−N−[3−
(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]
スルファモイル酢酸 2塩酸塩
【0365】
【化23】 製造例131で得られたN−[4−(1−アセトイミド
イルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルバモイル
フェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2
−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル 2
塩酸塩(0.20g)を1.5N 塩酸(20ml)に
溶解し、60℃で6時間撹拌した。反応液を室温まで冷
却した後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pa
ck ODS-A; YMC、溶出溶媒:15%アセトニトリル/
水)で精製した。得られた無定形固体を1N 塩酸
(0.75ml)に溶解し、減圧下濃縮乾固させること
により、標記化合物0.14g(収率71%)を無色無
定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.75-1.95 (2H,
m), 2.00-2.15 (2H, m),2.29 (3H, s), 3.45-3.65 (2H,
m), 3.65-3.85 (2H, m), 4.24 (2H, s), 4.47(2H, d,
J=6.0), 4.85 (1H, m), 6.45 (1H, dt, J=16.0, 6.0),
6.57 (1H, d, J=16.0), 7.27 (1H, m), 7.45-7.60 (2H,
m), 7.70 (2H, m), 7.77 (1H, m), 7.88 (1H, m) ; IR (KBr, cm-1) : 1729, 1672.
【0366】製造例133 N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3−(N’−メチルカルバモイル)フェニ
ル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−
(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩
酸塩
【0367】(a) N−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−(N’−
メチルカルバモイル)−4−(ピペリジン−4−イルオ
キシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩 参考例177で得られたN−[4−(1−t−ブトキシ
カルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−(N’
−メチルカルバモイル)フェニル]−N−[3−(3−
シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファ
モイル酢酸エチル(1.50g)をジクロロメタン(2
0ml)及びエタノール(20ml)の混合溶媒に溶解
し、氷冷下、塩化水素を通じた後、密栓をして室温で
3.5時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣
をエタノール(20ml)に溶解し、塩化アンモニウム
水溶液(0.29gを水5mlに溶解)及び28%アン
モニア水(0.66ml)を加え、室温で2時間撹拌し
た後、15時間放置した。反応液を減圧下濃縮した後、
残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶
媒:15%アセトニトリル/水)で精製した。得られた
無定形固体をエタノール(20ml)に溶解し、4N
塩化水素酢酸エチル溶液(1.55ml)を加えた後、
減圧下濃縮乾固させることにより、標記化合物1.14
g(収率73%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.23 (3H, t, J=7.
0), 1.85-1.95 (2H, m), 2.05-2.15 (2H, m), 2.79 (3
H, m), 2.95-3.10 (2H, m), 3.10-3.25 (2H, m), 4.20
(2H, q, J=7.0), 4.38 (2H, s), 4.47 (2H, d, J=6.0),
4.79 (1H, m),6.45 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.58 (1
H, d, J=16.0), 7.24 (1H, m), 7.48 (1H, m), 7.54 (1
H, m), 7.62 (1H, m), 7.12 (2H, m), 7.92 (1H, m) ; IR (KBr, cm-1) : 1737, 1676, 1641.
【0368】(b) N−[4−(1−アセトイミドイ
ルピペリジン−4−イルオキシ)−3−(N’−メチル
カルバモイル)フェニル]−N−[3−(3−アミジノ
フェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル
酢酸エチル 2塩酸塩 製造例133(a)で得られたN−[3−(3−アミジ
ノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−
(N’−メチルカルバモイル)−4−(ピペリジン−4
−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル
2塩酸塩(1.00g)をエタノール(30ml)に溶
解し、氷冷下、エチルアセトイミデート塩酸塩(0.6
0g)及びトリエチルアミン(1.35ml)を加えた
後、室温で8時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した
後、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出
溶媒:15%アセトニトリル/水)で精製した。得られ
た無定形固体をエタノール(10ml)に溶解し、4N
塩化水素酢酸エチル溶液(1.00ml)を加えた
後、減圧下濃縮乾固させることにより、標記化合物0.
79g(収率74%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.23 (3H, t, J=7.
0), 1.75-1.90 (2H, m), 1.95-2.10 (2H, m), 2.30 (3
H, s), 2.78 (3H, s), 3.50-3.80 (4H, m), 4.20 (2H,
q, J=7.0), 4.37 (2H, s), 4.47 (2H, d, J=6.0), 4.84
(1H, m), 6.44(1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.58 (1H, d,
J=16.0), 7.27 (1H, m), 7.50 (1H, m),7.55 (1H, m),
7.65-7.75 (3H, m), 7.90 (1H, m) ; IR (KBr, cm-1) : 1738, 1673, 1633.
【0369】製造例134 N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3−(N’−メチルカルバモイル)フェニ
ル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−
(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸 2塩酸塩 製造例133(b)で得られたN−[4−(1−アセト
イミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−(N’
−メチルカルバモイル)フェニル]−N−[3−(3−
アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルフ
ァモイル酢酸エチル 2塩酸塩(0.53g)を1.5
N 塩酸(30ml)に溶解し、60℃で8時間撹拌し
た。反応液を室温まで冷却した後、減圧下濃縮し、残渣
を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:1
5%アセトニトリル/水)で精製した。得られた無定形
固体を1N 塩酸(2.20ml)に溶解し、減圧下濃
縮乾固させることにより、標記化合物0.42g(収率
82%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.75-1.90 (2H,
m), 1.95-2.10 (2H, m),2.30 (3H, s), 2.78 (3H, s),
3.50-3.85 (4H, m), 4.25 (2H, s), 4.47 (2H,d, J=6.
0), 4.84 (1H, m), 6.45 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.57
(1H, d, J=16.0), 7.27 (1H, m), 7.45-7.60 (2H, m),
7.65-7.75 (3H, m), 7.90 (1H, m) ; IR (KBr, cm-1) : 1732, 1673, 1628.
【0370】製造例135 N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3−(N’,N’−ジメチルカルバモイ
ル)フェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)
−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル
2塩酸塩
【0371】(a) N−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−(N’,
N’−ジメチルカルバモイル)−4−(ピペリジン−4
−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル
2塩酸塩 参考例181で得られたN−[4−(1−t−ブトキシ
カルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−
(N’,N’−ジメチルカルバモイル)フェニル]−N
−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペ
ニル]スルファモイル酢酸エチル(1.70g)をジク
ロロメタン(20ml)及びエタノール(20ml)の
混合溶媒に溶解し、氷冷下、塩化水素を通じた後、密栓
をして室温で3.5時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮
した後、残渣をエタノール(20ml)に溶解し、塩化
アンモニウム水溶液(0.30gを水5mlに溶解)及
び28%アンモニア水(0.70ml)を加え、室温で
5時間撹拌した後、13時間放置した。反応液を減圧下
濃縮した後、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YM
C、溶出溶媒:15%アセトニトリル/水)で精製し
た。得られた無定形固体をエタノール(20ml)に溶
解し、4N 塩化水素酢酸エチル溶液(1.00ml)
を加えた後、減圧下濃縮乾固させることにより、標記化
合物0.75g(収率44%)を無色無定形固体として
得た。1 H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.22 (3H, t, J=7.
0), 1.75-1.95 (2H, m), 1.95-2.15 (2H, m), 2.69 (3
H, s), 2.97 (3H, s), 2.95-3.15 (4H, m), 4.19 (2H,
q, J=7.0), 4.38 (2H, s), 4.35-4.55 (2H, m), 4.75
(1H, m), 6.43 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.55 (1H, d,
J=16.0), 7.22 (1H, d, J=9.0), 7.30 (1H, d, J=3.0),
7.45 (1H, dd, J=9.0, 3.0), 7.54 (1H, t, J=8.0),
7.70 (2H, d, J=8.0), 7.88 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1738, 1676, 1618.
【0372】(b) N−[4−(1−アセトイミドイ
ルピペリジン−4−イルオキシ)−3−(N’,N’−
ジメチルカルバモイル)フェニル]−N−[3−(3−
アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルフ
ァモイル酢酸エチル 2塩酸塩 製造例135(a)で得られたN−[3−(3−アミジ
ノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−
(N’,N’−ジメチルカルバモイル)−4−(ピペリ
ジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸
エチル 2塩酸塩(0.60g)をエタノール(20m
l)に溶解し、氷冷下、エチルアセトイミデート 塩酸
塩(0.35g)及びトリエチルアミン(0.80m
l)を加え、室温で30分間撹拌した後、12時間放置
した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣を分取HPLC
(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:20%アセトニト
リル/水)で精製した。得られた無定形固体をエタノー
ル(20ml)に溶解し、4N 塩化水素酢酸エチル溶
液(0.60ml)を加えた後、減圧下濃縮乾固させる
ことにより、標記化合物0.47g(収率73%)を無
色無定形固体として得た。1 H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.22 (3H, t, J=7.
0), 1.60-1.85 (2H, m), 1.85-2.10 (2H, m), 2.29 (3
H, s), 2.69 (3H, s), 2.95 (3H, s), 3.50-3.70 (4H,
m), 4.19 (2H, q, J=7.0), 4.35-4.55 (2H, m), 4.39
(2H, s), 4.79 (1H, m), 6.44 (1H, dt, J=16.0, 6.0),
6.55 (1H, d, J=16.0), 7.25 (1H, d, J=9.0), 7.29
(1H, d, J=3.0), 7.45 (1H, dd, J=9.0, 3.0), 7.54 (1
H, m), 7.65-7.75 (2H, m), 7.90 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1738, 1673, 1618.
【0373】製造例136 N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3−(N’,N’−ジメチルカルバモイ
ル)フェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)
−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸 2塩
酸塩 製造例135(b)で得られたN−[4−(1−アセト
イミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−
(N’,N’−ジメチルカルバモイル)フェニル]−N
−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロ
ペニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩(0.3
0g)を1.5N 塩酸(10ml)に溶解し、60℃
で9.5時間撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、
減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A;
YMC、溶出溶媒:10%アセトニトリル/水)で精製し
た。得られた無定形固体を1N 塩酸(1.20ml)
に溶解し、減圧下濃縮乾固させることにより、標記化合
物0.24g(収率83%)を無色無定形固体として得
た。1 H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.65-1.85 (2H,
m), 1.90-2.10 (2H, m),2.28 (3H, s), 2.69 (3H, s),
2.95 (3H, s), 3.50-3.70 (4H, m), 4.25 (2H,s), 4.35
-4.55 (2H, m), 4.78 (1H, m), 6.43 (1H, dt, J=16.0,
6.0), 6.55 (1H, d, J=16.0), 7.24 (1H, d, J=9.0),
7.29 (1H, d, J=3.0), 7.46 (1H, dd, J=9.0, 3.0), 7.
54 (1H, m), 7.65-7.75 (2H, m), 7.88 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1733, 1672, 1614.
【0374】製造例137 N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3−クロロフェニル]−N−[3−(5−
アミジノ−2−ヒドロキシフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩
【0375】(a) N−[3−(5−アミジノ−2−
ヒドロキシフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N
−[3−クロロ−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)
フェニル]スルファモイル酢酸エチル 参考例185で得られたN−[4−(1−t−ブトキシ
カルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−クロロ
フェニル]−N−[3−(5−シアノ−2−メトキシメ
トキシフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファ
モイル酢酸エチル(1.4g)をジクロロメタン(20
ml)及びエタノール(20ml)の混合溶媒に溶解
し、氷冷下、塩化水素を通じた後、密栓をして室温で2
時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をエタ
ノール(40ml)に溶解し、塩化アンモニウム水溶液
(0.2gを水10mlに溶解)及び28%アンモニア
水(0.5ml)を加え、室温で30分間撹拌した後、
12時間放置した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣を
分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:15
%アセトニトリル/水)で精製し、これを減圧下濃縮乾
固させることにより、標記化合物0.1g(収率4%)
を無色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.23 (3H, t, J=7.
0), 1.85-1.95 (2H, m), 2.05-2.15 (2H, m), 3.05-3.1
5 (2H, m), 3.15-3.25 (2H, m), 4.19 (2H, q,J=7.0),
4.40 (2H, s), 4.45 (2H, d, J=6.0), 4.78 (1H, m),
6.38 (1H, dt,J=16.0, 6.0), 6.66 (1H, d, J=16.0),
7.04 (1H, d, J=9.0), 7.31 (1H, d, J=9.0), 7.38 (1
H, dd, J=9.0, 3.0), 7.56 (1H, d, J=3.0), 7.62 (1H,
dd, J=9.0, 2.0), 7.94 (1H, d, J=2.0).
【0376】(b) N−[4−(1−アセトイミドイ
ルピペリジン−4−イルオキシ)−3−クロロフェニ
ル]−N−[3−(5−アミジノ−2−ヒドロキシフェ
ニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸
エチル 2塩酸塩 製造例137(a)で得られたN−[3−(5−アミジ
ノ−2−ヒドロキシフェニル)−2−(E)−プロペニ
ル]−N−[3−クロロ−4−(ピペリジン−4−イル
オキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル(0.0
5g)をエタノール(10ml)に溶解し、氷冷下、エ
チルアセトイミデート 塩酸塩(0.04g)及びトリ
エチルアミン(0.08ml)を加え、室温で5時間撹
拌した後、13時間放置した。反応液を減圧下濃縮した
後、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出
溶媒:20%アセトニトリル/水)で精製した。得られ
た無定形固体をエタノール(10ml)に溶解し、4N
塩化水素酢酸エチル溶液(0.05ml)を加えた
後、減圧下濃縮乾固させることにより、標記化合物0.
04g(収率59%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.23 (3H, t, J=7.
0), 1.70-1.85 (2H, m), 2.00-2.15 (2H, m), 2.30 (3
H, s), 3.50-3.80 (4H, m), 4.19 (2H, q, J=7.0), 4.4
1 (2H, s), 4.45 (2H, d, J=6.0), 4.84 (1H, m), 6.39
(1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.65 (1H, d, J=16.0), 7.08
(1H, d, J=9.0), 7.33 (1H, d, J=9.0),7.38 (1H, dd,
J=9.0, 2.0), 7.56 (1H, d, J=2.0), 7.63 (1H, dd, J
=9.0, 2.0), 7.95 (1H, d, J=2.0) ; IR (KBr, cm-1) : 1738, 1671.
【0377】製造例138 N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−5−カルバモイル−3−クロロフェニル]
−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−
プロペニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩
【0378】(a) N−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[5−カルバモ
イル−3−クロロ−4−(ピペリジン−4−イルオキ
シ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩 参考例193で得られたN−[4−(1−t−ブトキシ
カルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−5−カルバ
モイル−3−クロロフェニル]−N−[3−(3−シア
ノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイ
ル酢酸エチル(1.50g)をジクロロメタン(20m
l)及びエタノール(20ml)の混合溶媒に溶解し、
氷冷下、塩化水素を通じた後、密栓をして室温で4時間
撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をエタノー
ル(20ml)に溶解し、塩化アンモニウム水溶液
(0.26gを水5mlに溶解)及び28%アンモニア
水(0.60ml)を加え、室温で4時間撹拌した後、
12時間放置した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣を
分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:20
%アセトニトリル/水)で精製した。得られた無定形固
体を1N 塩酸に溶解し、減圧下濃縮乾固させることに
より、標記化合物0.55g(収率37%)を無色無定
形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.23 (3H, t, J=7.
0), 1.90-2.00 (2H, m), 2.00-2.10 (2H, m), 2.95-3.0
5 (2H, m), 3.20-3.30 (2H, m), 4.19 (2H, q,J=7.0),
4.35 (1H, m), 4.48 (2H, s), 4.51 (2H, d, J=6.0),
6.44 (1H, dt,J=16.0, 6.0), 6.62 (1H, d, J=16.0),
7.50-7.60 (2H, m), 7.65-7.80 (3H, m), 7.88 (1H, m)
; IR (KBr, cm-1) : 1737, 1672.
【0379】(b) N−[4−(1−アセトイミドイ
ルピペリジン−4−イルオキシ)−5−カルバモイル−
3−クロロフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェ
ニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸
エチル 2塩酸塩 製造例138(a)で得られたN−[3−(3−アミジ
ノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[5−
カルバモイル−3−クロロ−4−(ピペリジン−4−イ
ルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩
酸塩(0.51g)をエタノール(25ml)に溶解
し、氷冷下、エチルアセトイミデート 塩酸塩(0.3
0g)及びトリエチルアミン(0.70ml)を加え、
室温で1時間撹拌した後、12時間放置した。反応液を
減圧下濃縮した後、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS
-A; YMC、溶出溶媒:20%アセトニトリル/水)で精
製した。得られた無定形固体をエタノール(10ml)
に溶解し、4N 塩化水素酢酸エチル溶液(0.50m
l)を加えた後、減圧下濃縮乾固させることにより、標
記化合物0.36g(収率66%)を無色無定形固体と
して得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.23 (3H, t, J=7.
0), 1.75-1.90 (2H, m), 1.90-2.05 (2H, m), 2.29 (3
H, s), 3.40-3.55 (2H, m), 3.75-3.90 (2H, m), 4.20
(2H, q, J=7.0), 4.42 (1H, m), 4.48 (2H, s), 4.52
(2H, d, J=6.0),6.44 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.62 (1
H, d, J=16.0), 7.50-7.60 (2H, m), 7.65-7.80 (3H,
m), 7.89 (1H, m) ; IR (KBr, cm-1) : 1738, 1671, 1622.
【0380】製造例139 N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−5−カルバモイル−3−クロロフェニル]
−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−
プロペニル]スルファモイル酢酸 2塩酸塩 製造例138(b)で得られたN−[4−(1−アセト
イミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−5−カルバ
モイル−3−クロロフェニル]−N−[3−(3−アミ
ジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモ
イル酢酸エチル2塩酸塩(0.20g)を3N 塩酸
(20ml)に溶解し、70℃で1.5時間撹拌した。
反応液を室温まで冷却した後、減圧下濃縮し、残渣を分
取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:15%
アセトニトリル/水)で精製した。得られた無定形固体
を1N 塩酸(0.80ml)に溶解し、減圧下濃縮乾
固させることにより、標記化合物0.16g(収率83
%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.75-1.90 (2H,
m), 1.90-2.05 (2H, m),2.28 (3H, s), 3.40-3.55 (2H,
m), 3.75-3.90 (2H, m), 4.35 (2H, s), 4.42(1H, m),
4.51 (2H, d, J=6.0), 6.44 (1H, dt, J=16.0, 6.0),
6.61 (1H, d, J=16.0), 7.50-7.60 (2H, m), 7.65-7.80
(3H, m), 7.87 (1H, m) ; IR (KBr, cm-1) : 1730, 1671, 1628.
【0381】製造例140 N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3−カルバモイル−5−メチルフェニル]
−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−
プロペニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩
【0382】(a) N−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−カルバモ
イル−5−メチル−4−(ピペリジン−4−イルオキ
シ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩 参考例200で得られたN−[4−(1−t−ブトキシ
カルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルバ
モイル−5−メチルフェニル]−N−[3−(3−シア
ノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイ
ル酢酸エチル(3.20g)をジクロロメタン(30m
l)及びエタノール(30ml)の混合溶媒に溶解し、
氷冷下、塩化水素を通じた後、密栓をして室温で2.5
時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をエタ
ノール(30ml)に溶解し、塩化アンモニウム水溶液
(0.59gを水8mlに溶解)及び28%アンモニア
水(1.34ml)を加え、室温で30分間撹拌した
後、15時間放置した。反応液を減圧下濃縮した後、残
渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:
20%アセトニトリル/水)で精製した。得られた無定
形固体をエタノール(10ml)に溶解し、4N 塩化
水素ジオキサン溶液(3.00ml)を加えた後、減圧
下濃縮乾固させることにより、標記化合物2.85g
(収率90%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.23 (3H, t, J=7.
0), 1.85-1.95 (2H, m), 1.95-2.05 (2H, m), 2.26 (3
H, s), 2.90-3.00 (2H, m), 3.20-3.30 (2H, m), 4.15-
4.20 (1H, m), 4.20 (2H, q, J=7.0), 4.39 (2H, s),
4.47 (2H, d, J=6.0), 6.43 (1H, dt, J=16.0, 6.0),
6.60 (1H, d, J=16.0), 7.54 (2H, m), 7.57 (1H, m),
7.68 (1H, m), 7,73 (1H, m), 7.87 (1H, m) ; IR (KBr, cm-1) : 1737, 1672.
【0383】(b) N−[4−(1−アセトイミドイ
ルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルバモイル−
5−メチルフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェ
ニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸
エチル 2塩酸塩 製造例140(a)で得られたN−[3−(3−アミジ
ノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−
カルバモイル−5−メチル−4−(ピペリジン−4−イ
ルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩
酸塩(2.68g)をエタノール(40ml)に溶解
し、氷冷下、エチルアセトイミデート 塩酸塩(1.5
8g)及びトリエチルアミン(3.55ml)を加え、
室温で1時間撹拌した後、13時間放置した。反応液を
減圧下濃縮した後、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS
-A; YMC、溶出溶媒:20%アセトニトリル/水)で精
製した。得られた無定形固体をエタノール(10ml)
に溶解し、4N 塩化水素ジオキサン溶液(0.44m
l)を加えた後、減圧下濃縮乾固させることにより、標
記化合物0.38g(収率13%)を無色無定形固体と
して得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.23 (3H, t, J=7.
0), 1.70-1.90 (2H, m), 1.90-2.00 (2H, m), 2.27 (3
H, s), 2.29 (3H, s), 3.35-3.45 (2H, m), 3.75-3.95
(2H, m), 4.20 (2H, q, J=7.0), 4.25 (1H, m), 4.40
(2H, s), 4.48 (2H, d, J=6.0), 6.43 (1H, dt, J=16.
0, 6.0), 6.60 (1H, d, J=16.0), 7.43 (2H, m), 7.55
(1H, m), 7.69 (1H, m), 7.73 (1H, m), 7.88 (1H, m)
; IR (KBr, cm-1) : 1738, 1672, 1625.
【0384】製造例141 N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3−カルバモイル−5−メチルフェニル]
−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−
プロペニル]スルファモイル酢酸 2塩酸塩 製造例140(b)で得られたN−[4−(1−アセト
イミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルバ
モイル−5−メチルフェニル]−N−[3−(3−アミ
ジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモ
イル酢酸エチル2塩酸塩(0.24g)を3N 塩酸
(20ml)に溶解し、70℃で2.5時間撹拌した。
反応液を室温まで冷却した後、減圧下濃縮し、残渣を分
取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:15%
アセトニトリル/水)で精製した。得られた無定形固体
を1N 塩酸(1.00ml)に溶解し、減圧下濃縮乾
固させることにより、標記化合物0.18g(収率78
%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.70-1.85 (2H,
m), 1.90-2.00 (2H, m),2.27 (3H, s), 2.29 (3H, s),
3.30-3.45 (2H, m), 3.75-3.90 (2H, m), 4.25(1H, m),
4.27 (2H, s), 4.48 (2H, d, J=6.0), 6.43 (1H, dt,
J=16.0, 6.0),6.60 (1H, d, J=16.0), 7.43 (2H, m),
7.55 (1H, m), 7.67 (1H, m), 7.72 (1H, m), 7.86 (1
H, m) ; IR (KBr, cm-1) : 1731, 1672.
【0385】製造例142 N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3,5−ジフルオロフェニル]−N−[3
−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニ
ル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩
【0386】(a) N−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3,5−ジフ
ルオロ−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニ
ル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩 参考例205で得られたN−[4−(1−t−ブトキシ
カルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジ
フルオロフェニル]−N−[3−(3−シアノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エ
チル(1823mg)をジクロロメタン(30ml)及
びエタノール(15ml)の混合溶媒に溶解し、氷冷
下、塩化水素を通じた後、密栓をして室温で5.5時間
撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をエタノー
ル(20ml)に溶解し、塩化アンモニウム水溶液(3
15mgを水10mlに溶解)及び28%アンモニア水
(0.59ml)を加えた後、室温で15時間放置し
た。反応液に4N 塩化水素ジオキサン溶液(1ml)
を加えた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-
Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:20%アセトニトリル/
水)で精製した。得られた無定形固体をエタノール(2
0ml)に溶解し、1N 塩酸(2ml)を加えた後、
減圧下濃縮乾固させることにより、標記化合物1214
mg(収率68%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.21 (3H, t, J=7.
0), 1.85-1.91 (2H, m), 2.04-2.10 (2H, m), 2.99-3.0
5 (2H, m), 3.18-3.24 (2H, m), 4.18 (2H, q,J=7.0),
4.37 (1H, m), 4.50 (2H, s), 4.51 (2H, d, J=6.0),
6.42 (1H, dt,J=16.0, 6.0), 6.62 (1H, d, J=16.0),
7.39 (2H, m), 7.55 (1H, t, J=8.0), 7.68 (1H, d, J=
8.0), 7.74 (1H, d, J=8.0), 7.88 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1738, 1676.
【0387】(b) N−[4−(1−アセトイミドイ
ルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジフルオロ
フェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2
−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル 2
塩酸塩 製造例142(a)で得られたN−[3−(3−アミジ
ノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3,
5−ジフルオロ−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)
フェニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩(10
20mg)をエタノール(30ml)に溶解し、エチル
アセトイミデート 塩酸塩(620mg)及びトリエチ
ルアミン(1.17ml)を加えた後、室温で15時間
撹拌した。反応液に4N 塩化水素ジオキサン溶液
(1.0ml)を加えた後、減圧下濃縮し、残渣を分取
HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:22%ア
セトニトリル/水)で精製した。得られた無定形固体を
エタノール(15ml)に溶解し、1N 塩酸(1.0
ml)を加えた後、減圧下濃縮乾固させた。これを水に
溶解した後、凍結乾燥に付すことにより、標記化合物を
851mg(収率78%)を無色無定形固体として得
た。1 H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.22 (3H, t, J=7.
0), 1.76-1.83 (2H, m), 1.98-2.03 (2H, m), 2.30 (3
H, s), 3.52 (2H, m), 3.78 (2H, m), 4.18 (2H, q, J=
7.0), 4.46 (1H, m), 4.51 (2H, s), 4.52 (2H, d, J=
6.0), 6.43 (1H,dt, J=16.0, 6.0), 6.62 (1H, d, J=1
6.0), 7.39 (2H, m), 7.55 (1H, t, J=8.0), 7.70 (1H,
d, J=8.0), 7.73 (1H, d, J=8.0), 7.91 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1739, 1673, 1624.
【0388】製造例143 N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3,5−ジフルオロフェニル]−N−[3
−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニ
ル]スルファモイル酢酸 2塩酸塩
【0389】
【化24】 製造例142(b)で得られたN−[4−(1−アセト
イミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジ
フルオロフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エ
チル 2塩酸塩 (415mg)を2N 塩酸(20ml)に溶解し、6
0℃で5時間撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、
減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A;
YMC、溶出溶媒:15%アセトニトリル/水)で精製し
た。得られた無定形固体を15%アセトニトリル/水
(20ml)に溶解し、1N 塩酸(1.0ml)を加
えた後、減圧下濃縮乾固させた。これを水に溶解した
後、凍結乾燥に付すことにより、標記化合物319mg
(収率80%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.70-1.90 (2H,
m), 1.95-2.10 (2H, m),2.29 (3H, s), 3.40-3.60 (2H,
m), 3.78 (2H, m), 4.37 (2H, s), 4.46 (1H,m), 4.52
(2H, d, J=6.0), 6.43 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.62
(1H, d, J=16.0), 7.38 (2H, m), 7.55 (1H, t, J=8.
0), 7.69 (1H, d, J=8.0), 7.74 (1H, d,J=8.0), 7.89
(1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 3123, 1733, 1674, 1626.
【0390】製造例144 N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3,5−ジクロロフェニル]−N−[3−
(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]
スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩
【0391】(a) N−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3,5−ジク
ロロ−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]
スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩 参考例209で得られたN−[4−(1−t−ブトキシ
カルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジ
クロロフェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)
−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル
(2057mg)をジクロロメタン(30ml)及びエ
タノール(15ml)の混合溶媒に溶解し、氷冷下、塩
化水素を通じた後、密栓をして室温で6時間撹拌した。
反応液を減圧下濃縮した後、残渣をエタノール(40m
l)に溶解し、塩化アンモニウム水溶液(337mgを
水20mlに溶解)及び28%アンモニア水(0.63
ml)を加えた後、室温で15時間放置した。反応液に
4N 塩化水素ジオキサン溶液(2.0ml)を加えた
後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-PackODS-
A; YMC、溶出溶媒:23%アセトニトリル/水)で精製
した。得られた無定形固体をエタノール(20ml)に
溶解し、1N 塩酸(1.0ml)を加えた後、減圧下
濃縮乾固させることにより、標記化合物1002mg
(収率49%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.21 (3H, t, J=7.
0), 1.95-2.15 (4H, m), 2.95-3.10 (2H, m), 3.20-3.3
5 (2H, m), 4.18 (2H, q, J=7.0), 4.46 (1H,m), 4.53
(4H, m), 6.43 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.62 (1H, d,
J=16.0), 7.55(1H, t, J=7.5), 7.67 (2H, s), 7.68 (1
H, d, J=7.5), 7.74 (1H, d, J=7.5),7.88 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1738, 1676.
【0392】(b) N−[4−(1−アセトイミドイ
ルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジクロロフ
ェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−
(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩
酸塩 製造例144(a)で得られたN−[3−(3−アミジ
ノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3,
5−ジクロロ−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フ
ェニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩(800
mg)をエタノール(30ml)に溶解し、室温で、エ
チルアセトイミデート 塩酸塩(462mg)及びトリ
エチルアミン(0.87ml)を加えた後、同温で15
時間撹拌した。反応液に4N 塩化水素ジオキサン溶液
(1ml)を加えた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HP
LC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:25%アセト
ニトリル/水)で精製した。得られた無定形固体をエタ
ノール(20ml)に溶解し、1N 塩酸(1.0m
l)を加えた後、減圧下濃縮乾固させた。これを水に溶
解した後、凍結乾燥に付すことにより、標記化合物72
2mg(収率85%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.22 (3H, t, J=7.
0), 1.80-2.00 (2H, m), 2.00-2.10 (2H, m), 2.29 (3
H, s), 3.40-3.55 (2H, m), 3.80-4.00 (2H, m), 4.18
(2H, q, J=7.0), 4.53 (5H, m), 6.43 (1H, dt, J=16.
0, 6.0), 6.63 (1H, d, J=16.0), 7.56 (1H, t, J=8.
0), 7.67 (2H, s), 7.68 (1H, d, J=8.0), 7.74 (1H,
d, J=8.0), 7.88 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1739, 1674, 1624.
【0393】製造例145 N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3,5−ジクロロフェニル]−N−[3−
(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]
スルファモイル酢酸 2塩酸塩 製造例144(b)で得られたN−[4−(1−アセト
イミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジ
クロロフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エ
チル 2塩酸塩(300mg)を2N 塩酸(20m
l)に溶解し、60℃で6時間撹拌した。反応液を室温
まで冷却した後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC
(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:18%アセトニト
リル/水)で精製した。得られた無定形固体を18%ア
セトニトリル/水(20ml)に溶解し、1N 塩酸
(1.0ml)を加えた後、減圧下濃縮乾固させた。こ
れを水に溶解した後、凍結乾燥に付すことにより、標記
化合物233mg(収率81%)を無色無定形固体とし
て得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.80-2.00 (2H,
m), 2.00-2.10 (2H, m),2.30 (3H, s), 3.40-3.55 (2H,
m), 3.80-4.00 (2H, m), 4.39 (2H, s), 4.53(2H, d,
J=6.0), 4.53 (1H, m), 6.44 (1H, dt, J=16.0, 6.0),
6.62 (1H, d, J=16.0), 7.56 (1H, t, J=8.0), 7.67 (2
H, s), 7.70 (1H, d, J=8.0), 7.74 (1H, d, J=8.0),
7.90 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 3127, 1733, 1673, 1625.
【0394】製造例146 N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3,5−ジメチルフェニル]−N−[3−
(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]
スルファモイル酢酸メチル 2塩酸塩
【0395】(a) N−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3,5−ジメ
チル−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]
スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩 参考例213で得られたN−[4−(1−t−ブトキシ
カルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジ
メチルフェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)
−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル
(1.75g)をジクロロメタン(30ml)及びエタ
ノール(15ml)の混合溶媒に溶解し、氷冷下、塩化
水素を通じた後、密栓をして室温で6時間撹拌した。反
応液を減圧下濃縮した後、残渣をエタノール(30m
l)に溶解し、塩化アンモニウム水溶液(0.31gを
水15mlに溶解)及び28%アンモニア水(0.57
ml)を加えた後、室温で14時間放置した。反応液に
4N 塩化水素ジオキサン溶液(1ml)を加えた後、
減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A;
YMC、溶出溶媒:20%アセトニトリル/水)で精製し
た。得られた無定形固体をエタノール(20ml)に溶
解し、1N 塩酸(1ml)を加えた後、減圧下濃縮乾
固させることにより、標記化合物1.21g(収率70
%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.23 (3H, t, J=7.
0), 1.80-1.95 (2H, m), 2.00-2.10 (2H, m), 2.22 (6
H, s), 2.94 (2H, m), 3.26 (2H, m), 4.12 (1H, m),
4.19 (2H, q, J=7.0), 4.35 (2H, s), 4.44 (2H, d, J=
6.0), 6.43 (1H,dt, J=16.0, 6.0), 6.59 (1H, d, J=1
6.0), 7.17 (2H, s), 7.55 (1H, t, J=8.0), 7.68 (1H,
d, J=8.0), 7.73 (1H, d, J=8.0), 7.88 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1738, 1676.
【0396】(b) N−[4−(1−アセトイミドイ
ルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジメチルフ
ェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−
(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸メチル 2塩
酸塩 製造例146(a)で得られたN−[3−(3−アミジ
ノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3,
5−ジメチル−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フ
ェニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩(1.0
0g)をメタノール(30ml)に溶解し、室温で、エ
チルアセトイミデート 塩酸塩(0.62g)及びトリ
エチルアミン(1.16ml)を加えた後、同温で14
時間撹拌した。反応液に4N 塩化水素ジオキサン溶液
(2ml)を加えた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HP
LC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:20%アセト
ニトリル/水)で精製した。得られた無定形固体をメタ
ノール(20ml)に溶解し、1N 塩酸(1.0m
l)を加えた後、減圧下濃縮乾固させた。これを水に溶
解した後、凍結乾燥に付すことにより、標記化合物0.
81g(収率78%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.75 (2H, m), 1.9
8 (2H, m), 2.23 (6H,s), 2.29 (3H, s), 3.25-3.35 (2
H, m), 3.73 (3H, s), 3.85 (1H, m), 4.02 (1H, m),
4.18 (1H, m), 4.38 (2H, s), 4.44 (2H, d, J=6.0),
6.42 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.59 (1H, d, J=16.0),
7.16 (2H, s), 7.55 (1H, t, J=8.0), 7.68 (1H, d, J=
8.0), 7.73 (1H, d, J=8.0), 7.88 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1743, 1673, 1626.
【0397】製造例147 N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3,5−ジメチルフェニル]−N−[3−
(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]
スルファモイル酢酸 2塩酸塩
【0398】
【化25】 製造例146(b)で得られたN−[4−(1−アセト
イミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジ
メチルフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸メ
チル 2塩酸塩(620mg)を2N 塩酸(20m
l)に溶解し、60℃で5時間撹拌した。反応液を室温
まで冷却した後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC
(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:18%アセトニト
リル/水)で精製した。得られた無定形固体を18%ア
セトニトリル/水(20ml)に溶解し、1N 塩酸
(1.0ml)を加えた後、減圧下濃縮乾固させた。こ
れを水に溶解した後、凍結乾燥に付すことにより、標記
化合物220mg(収率57%)を無色無定形固体とし
て得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.75 (2H, m), 1.9
8 (2H, m), 2.23 (6H,s), 2.29 (3H, s), 3.25-3.40 (2
H, m), 3.85 (1H, m), 4.02 (1H, m), 4.17 (1H, m),
4.22 (2H, s), 4.44 (2H, d, J=6.0), 6.43 (1H, dt, J
=16.0, 6.0), 6.58 (1H, d, J=16.0), 7.17 (2H, s),
7.55 (1H, t, J=8.0), 7.69 (1H, d, J=8.0), 7.72 (1
H, d, J=8.0), 7.88 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 3131, 1733, 1673, 1626.
【0399】製造例148 4−[N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−
4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−アミジ
ノフェニル)−2−(E)−プロペニル]アミノ]酪酸
エチル 3塩酸塩
【0400】(a) 4−[N−[3−(3−アミジノ
フェニル)−2−(E)−プロペニル]−[N−[4−
(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミノ]酪
酸エチル 3塩酸塩 参考例214で得られた4−[N−[4−(1−t−ブ
トキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニ
ル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)
−プロペニル]アミノ]酪酸エチル(2.19g)をジ
クロロメタン(30ml)及びエタノール(15ml)
の混合溶媒に溶解し、氷冷下、塩化水素を通じた後、密
栓をして室温で5.5時間撹拌した。反応液を減圧下濃
縮した後、残渣をエタノール(20ml)に溶解し、塩
化アンモニウム水溶液(0.43gを水10mlに溶
解)及び28%アンモニア水(1.04ml)を加えた
後、室温で14時間放置した。反応液に4N 塩化水素
ジオキサン溶液(1ml)を加えた後、減圧下濃縮し、
残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶
媒:25%アセトニトリル/水)で精製した。得られた
無定形固体をエタノール(20ml)に溶解し、1N
塩酸(1.0ml)を加えた後、減圧下濃縮乾固させ
た。これを水に溶解した後、凍結乾燥に付すことによ
り、標記化合物1.52g(収率66%)を淡黄色無定
形固体として得た。1 H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.19 (3H, t, J=7.
0), 1.70-1.95 (4H, m), 2.00-2.15 (2H, m), 2.39 (2
H, m), 3.00-3.15 (2H, m), 3.15-3.30 (2H, m), 3.30-
3.40 (2H, m), 4.07 (2H, q, J=7.0), 4.00-4.20 (2H,
m), 4.43 (1H, m), 6.52 (1H, dt, J=16.0, 5.5), 6.55
-7.00 (5H, m), 7.59 (1H, t, J=8.0), 7.65-7.80 (2H,
m), 7.88 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1728, 1674.
【0401】(b) 4−[N−[4−(1−アセトイ
ミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N
−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロ
ペニル]アミノ]酪酸エチル 3塩酸塩 製造例148(a)で得られた4−[N−[3−(3−
アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−[N
−[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]ア
ミノ]酪酸エチル 3塩酸塩(1378mg)をエタノ
ール(20ml)に溶解し、室温で、エチルアセトイミ
デート 塩酸塩(890mg)及びトリエチルアミン
(2.01ml)を加えた後、同温で4時間撹拌した。
反応液に4N 塩化水素ジオキサン溶液(1ml)を加
えた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack
ODS-A; YMC、溶出溶媒:25%アセトニトリル/水)
で精製した。得られた無定形固体をエタノール(20m
l)に溶解し、1N 塩酸(1.0ml)を加えた後、
減圧下濃縮乾固させた。これを水に溶解した後、凍結乾
燥に付すことにより、標記化合物1072mg(収率7
3%)を淡黄色無定形固体として得た。1 H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.16 (3H, t, J=7.
0), 1.60-1.90 (4H, m), 1.90-2.10 (2H, m), 2.29 (3
H, s), 2.30-2.40 (2H, m), 3.20-3.40 (2H, m), 3.45-
3.60 (2H, m), 3.70-3.85 (2H, m), 4.04 (2H, q, J=7.
0), 4.00-4.10 (2H, m), 4.40-4.55 (1H, m), 6.49 (1
H, dt, J=16.0, 6.0), 6.55-6.95 (5H, m), 7.57 (1H,
t, J=7.5), 7.65-7.75 (2H, m), 7.85 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1727, 1673, 1624.
【0402】製造例149 4−[N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−
4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−アミジ
ノフェニル)−2−(E)−プロペニル]アミノ]酪酸
3塩酸塩 製造例148(b)で得られた4−[N−[4−(1−
アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニ
ル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−
(E)−プロペニル]アミノ]酪酸エチル 3塩酸塩
(572mg)を2N塩酸(20ml)に溶解し、室温
で2時間攪拌した後、50℃で2時間撹拌した。反応液
を室温まで冷却した後、減圧下濃縮し、残渣を分取HP
LC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:18%アセト
ニトリル/水)で精製した。得られた無定形固体を18
%アセトニトリル/水(20ml)に溶解し、1N 塩
酸(1.0ml)を加えた後、減圧下濃縮乾固させた。
これを水に溶解した後、凍結乾燥に付すことにより、標
記化合物333mg(収率61%)を淡褐色無定形固体
として得た。1 H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.40-1.95 (4H,
m), 1.95-2.10 (2H, m),2.30 (3H, s), 2.25-2.35 (2H,
m), 3.45-4.40 (8H, m), 4.65-4.80 (1H, m),6.50 (1
H, dt, J=15.5, 6.5), 6.55-7.30 (5H, m), 7.58 (1H,
t, J=7.5), 7.65-7.75 (2H, m), 7.85 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 3119, 1726, 1673, 1625.
【0403】製造例150 N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
ルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−アミジノフェ
ニル)−2−フルオロ−2−(Z)−プロペニル]スル
ファモイル酢酸エチル 2塩酸塩
【0404】(a) N−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−フルオロ−2−(Z)−プロペニル]−N−
[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スル
ファモイル酢酸エチル 2塩酸塩 参考例216で得られたN−[4−(1−t−ブトキシ
カルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−
N−[3−(3−シアノフェニル)−2−フルオロ−2
−(Z)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル
(1.41g)をジクロロメタン(25ml)及びエタ
ノール(25ml)の混合溶媒に溶解し、氷冷下、塩化
水素を通じた後、密栓をして室温で10時間撹拌した。
反応液を減圧下濃縮した後、残渣をエタノール(30m
l)に溶解し、塩化アンモニウム水溶液(0.25gを
水10mlに溶解)及び28%アンモニア水(0.47
ml)を加えた後、室温で8時間放置した。反応液に4
N 塩化水素ジオキサン溶液(1ml)を加えた後、減
圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YM
C、溶出溶媒:20%アセトニトリル/水)で精製し
た。得られた無定形固体をメタノール(15ml)に溶
解し、4N 塩化水素ジオキサン溶液(0.50ml)
を加えた後、減圧下濃縮乾固させることにより、標記化
合物1.00g(収率75%)を無色無定形固体として
得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.24 (3H, t, J=7.
0), 1.81 (2H, m), 2.08 (2H, m), 3.06 (2H, m), 3.22
(2H, m), 4.20 (2H, q, J=7.0), 4.36 (2H, s), 4.56
(2H, d, J=16.5), 4.65 (1H, m), 5.94 (1H, d, J=39.
0), 7.05 (2H, d, J=9.5), 7.40 (2H, d, J=9.5), 7.56
(1H, d, J=8.0), 7.74 (2H, m), 7.81 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 3061, 2985, 1737, 1676, 1507.
【0405】(b) N−[4−(1−アセトイミドイ
ルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3
−(3−アミジノフェニル)−2−フルオロ−2−
(Z)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩
酸塩 製造例150(a)で得られたN−[3−(3−アミジ
ノフェニル)−2−フルオロ−2−(Z)−プロペニ
ル]−N−[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェ
ニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩(800m
g)をエタノール(20ml)に溶解し、室温で、エチ
ルアセトイミデート 塩酸塩(515mg)及びトリエ
チルアミン(0.97ml)を加えた後、同温で4時間
撹拌した。反応液に4N 塩化水素ジオキサン溶液(2
ml)を加えた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC
(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:25%アセトニト
リル/水)で精製した。得られた無定形固体をメタノー
ル(15ml)に溶解し、4N 塩化水素ジオキサン溶
液(0.5ml)を加えた後、減圧下濃縮乾固させるこ
とにより、標記化合物458mg(収率54%)を淡黄
色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.24 (3H, t, J=7.
0), 1.74 (2H, m), 2.05 (2H, m), 2.28 (3H, s), 3.52
(2H, m), 3.72 (1H, m), 3.78 (1H, m), 4.20(2H, q,
J=7.0), 4.36 (2H, s), 4.59 (2H, d, J=15.5), 4.71
(1H, m), 5.96(1H, d, J=39.0), 7.05 (2H, d, J=9.5),
7.41 (2H, d, J=9.5), 7.59 (1H, t,J=7.5), 7.67 (1
H, d, J=7.5), 7.76 (1H, d, J=7.5), 7.80 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 3103, 1738, 1673, 1627, 1606.
【0406】製造例151 N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
ルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−アミジノフェ
ニル)−2−フルオロ−2−(Z)−プロペニル]スル
ファモイル酢酸 2塩酸塩
【0407】
【化26】 製造例150(b)で得られたN−[4−(1−アセト
イミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−
N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−フルオロ−
2−(Z)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル
2塩酸塩(265mg)を3N 塩酸(15ml)に溶
解し、80℃で2時間撹拌した。反応液を室温まで冷却
した後、減圧下溶媒を留去し、残渣を分取HPLC(YM
C-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:15%アセトニトリル
/水)で精製した。得られた無定形固体をメタノール
(10ml)に溶解し、4N 塩化水素ジオキサン溶液
(0.2ml)を加えた後、減圧下濃縮乾固させた。こ
れを水に溶解した後、凍結乾燥に付すことにより、標記
化合物218mg(収率86%)を無色無定形固体とし
て得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.74 (2H, m), 2.0
5 (2H, m), 2.29 (3H,s), 3.52 (2H, m), 3.72 (1H,
m), 3.82 (1H, m), 4.20 (2H, s), 4.59 (2H, d, J=15.
5), 4.71 (1H, m), 5.95 (1H, d, J=38.0), 7.06 (2H,
d, J=9.0), 7.42(2H, d, J=9.0), 7.59 (1H, t, J=8.
0), 7.68 (1H, d, J=8.0), 7.76 (1H, d,J=8.0), 7.81
(1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1734, 1673, 1627.
【0408】製造例152 N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3,5−ジカルバモイルフェニル]−N−
[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペ
ニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩
【0409】(a) N−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3,5−ジカ
ルバモイル−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェ
ニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩 参考例225で得られたN−[4−(1−t−ブトキシ
カルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジ
カルバモイルフェニル]−N−[3−(3−シアノフェ
ニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸
エチル(0.84g)をジクロロメタン(25ml)及
びエタノール(25ml)の混合溶媒に溶解し、氷冷
下、塩化水素を通じた後、密栓をして室温で3時間撹拌
した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をエタノール
(25ml)に溶解し、塩化アンモニウム水溶液(0.
15gを水5mlに溶解)及び28%アンモニア水
(0.35ml)を加え、室温で2.5時間撹拌した
後、12時間放置した。反応液を減圧下濃縮し、残渣を
分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:1
7.5%アセトニトリル/水)で精製した。得られた無
定形固体をエタノール(10ml)に溶解し、4N 塩
化水素ジオキサン溶液(0.20ml)を加えた後、減
圧下濃縮乾固させることにより、標記化合物0.17g
(収率20%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.24 (3H, t, J=7.
0), 1.85-2.00 (4H, m), 2.95-3.05 (2H, m), 3.20-3.3
0 (2H, m), 4.20 (2H, q, J=7.0), 4.25-4.35(1H, m),
4.45 (2H, s), 4.50 (2H, d, J=6.0), 6.45 (1H, dt, J
=16.0, 6.0),6.61 (1H, d, J=16.0), 7.55 (1H, t, J=
8.0), 7.61 (2H, s), 7.67 (1H, d, J=8.0), 7.72 (1H,
d, J=8.0), 7.88 (1H, s) ; MS (FAB, m/z) : 587 (M+H-2HCl)+.
【0410】(b) N−[4−(1−アセトイミドイ
ルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジカルバモ
イルフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)
−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル
2塩酸塩 製造例152(a)で得られたN−[3−(3−アミジ
ノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3,
5−ジカルバモイル−4−(ピペリジン−4−イルオキ
シ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩
(0.17g)をエタノール(20ml)に溶解し、室
温で、エチルアセトイミデート 塩酸塩(1.67g)
及びトリエチルアミン(1.68ml)を加えた後、同
温で5.5時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、
残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶
媒:17.5%アセトニトリル/水)で精製した。得ら
れた無定形固体をエタノール(5ml)に溶解し、4N
塩化水素ジオキサン溶液(0.10ml)を加えた
後、減圧下濃縮乾固させることにより、標記化合物0.
08g(収率43%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.24 (3H, t, J=7.
0), 1.75-2.00 (4H, m), 2.28 (3H, s), 3.45-3.55 (2
H, m), 3.70-3.80 (2H, m), 4.20 (2H, q, J=7.0), 4.3
0-4.40 (1H, m), 4.45 (2H, s), 4.51 (2H, d, J=6.0),
6.44 (1H, dt,J=16.0, 6.0), 6.61 (1H, d, J=16.0),
7.55 (1H, t, J=8.0), 7.64 (2H, s), 7.68 (1H, d, J=
8.0), 7.72 (1H, d, J=8.0), 7.88 (1H, s) ; MS (FAB, m/z) : 628 (M+H-2HCl)+.
【0411】製造例153 N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3,5−ジカルバモイルフェニル]−N−
[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペ
ニル]スルファモイル酢酸 2塩酸塩 製造例152(b)で得られたN−[4−(1−アセト
イミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジ
カルバモイルフェニル]−N−[3−(3−アミジノフ
ェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢
酸エチル 2塩酸塩(0.07g)を3N 塩酸(10
ml)に溶解し、70℃で2時間撹拌した。反応液を室
温まで冷却した後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC
(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:10%アセトニト
リル/水)で精製した。得られた無定形固体を1N 塩
酸(0.30ml)に溶解し、減圧下濃縮乾固させるこ
とにより、標記化合物0.05g(収率69%)を無色
無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.75-2.00 (4H,
m), 2.27 (3H, s), 3.45-3.55 (2H, m), 3.70-3.80 (2
H, m), 4.32 (2H, s), 4.35-4.40 (1H, m), 4.51(2H,
d, J=6.0), 6.45 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.60 (1H,
d, J=16.0), 7.55 (1H, t, J=8.0), 7.63 (2H, s), 7.6
7 (1H, d, J=8.0), 7.72 (1H, d, J=8.0), 7.87 (1H,
s) ; IR (KBr, cm-1) : 1729, 1668.
【0412】製造例154 N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−5−カルバモイル−2−メチルフェニル]
−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−
プロペニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩
【0413】(a) N−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[5−カルバモ
イル−2−メチル−4−(ピペリジン−4−イルオキ
シ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩 参考例232で得られたN−[4−(1−t−ブトキシ
カルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−5−カルバ
モイル−2−メチルフェニル]−N−[3−(3−シア
ノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイ
ル酢酸エチル(2.10g)をジクロロメタン(25m
l)及びエタノール(25ml)の混合溶媒に溶解し、
氷冷下、塩化水素を通じた後、密栓をして室温で3時間
撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をエタノー
ル(25ml)に溶解し、塩化アンモニウム水溶液
(0.59gを水5mlに溶解)及び28%アンモニア
水(1.34ml)を加え、室温で7時間撹拌した後、
12時間放置した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣を
分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:1
7.5%アセトニトリル/水)で精製した。得られた無
定形固体をエタノール(20ml)に溶解し、4N 塩
化水素ジオキサン溶液(1.40ml)を加えた後、減
圧下濃縮乾固させることにより、標記化合物1.18g
(収率57%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.24 (3H, t, J=7.
0), 1.85-1.95 (2H, m), 2.10-2.20 (2H, m), 2.33 (3
H, s), 3.05-3.15 (2H, m), 3.20-3.30 (2H, m), 4.21
(2H, q, J=7.0), 4.25-4.30 (1H, m), 4.36 (1H, d, J=
14.0), 4.45-4.50 (1H, m), 4.51 (1H, d, J=14.0), 4.
80 (1H, m), 6.40-6.55 (2H, m), 6.48 (1H, s), 7.55
(1H, t, J=8.0), 7.69 (1H, d, J=8.0), 7.72 (1H, d,
J=8.0), 7,77 (1H, s), 7.83 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1737, 1673, 1657.
【0414】(b) N−[4−(1−アセトイミドイ
ルピペリジン−4−イルオキシ)−5−カルバモイル−
2−メチルフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェ
ニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸
エチル 2塩酸塩 製造例154(a)で得られたN−[3−(3−アミジ
ノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[5−
カルバモイル−2−メチル−4−(ピペリジン−4−イ
ルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩
酸塩(1.00g)をエタノール(50ml)に溶解
し、室温で、エチルアセトイミデート 塩酸塩(0.5
9g)及びトリエチルアミン(1.33ml)を加え、
同温で1時間撹拌した後、14時間放置した。反応液を
減圧下濃縮した後、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS
-A; YMC、溶出溶媒:20%アセトニトリル/水)で精
製した。得られた無定形固体をエタノール(10ml)
に溶解し、4N 塩化水素ジオキサン溶液(1.00m
l)を加えた後、減圧下濃縮乾固させることにより、標
記化合物0.98g(収率92%)を無色無定形固体と
して得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.24 (3H, t, J=7.
0), 1.75-1.90 (2H, m), 2.00-2.15 (2H, m), 2.30 (3
H, s), 2.34 (3H, s), 3.50-3.60 (2H, m), 3.70-3.80
(1H, m), 3.80-3.90 (1H, m), 4.21 (2H, q, J=7.0),
4.25-4.30 (1H, m), 4.36 (1H, d, J=14.0), 4.45-4.50
(1H, m), 4.51 (1H, d, J=14.0), 4.87 (1H, m), 6.40
-6.55 (2H, m), 7.19 (1H, s), 7.56 (1H, t, J=8.0),
7.70 (1H,d, J=8.0), 7.72 (1H, d, J=8.0), 7,82 (1H,
s), 7.84 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1737, 1672, 1622.
【0415】製造例155 N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−5−カルバモイル−2−メチルフェニル]
−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−
プロペニル]スルファモイル酢酸 2塩酸塩 製造例154(b)で得られたN−[4−(1−アセト
イミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−5−カルバ
モイル−2−メチルフェニル]−N−[3−(3−アミ
ジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモ
イル酢酸エチル2塩酸塩(0.80g)を3N 塩酸
(40ml)に溶解し、70℃で1.5時間撹拌した。
反応液を室温まで冷却した後、減圧下濃縮し、残渣を分
取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:12.
5%アセトニトリル/水)で精製した。得られた無定形
固体を1N 塩酸(3.00ml)に溶解し、減圧下濃
縮乾固させることにより、標記化合物0.71g(収率
92%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.75-1.90 (2H,
m), 2.00-2.15 (2H, m),2.30 (3H, s), 2.34 (3H, s),
3.45-3.55 (1H, m), 3.55-3.65 (1H, m), 3.65-3.80 (1
H, m), 3.80-3.95 (1H, m), 4.20-4.30 (1H, m), 4.22
(1H, d, J=15.0), 4.41 (1H, d, J=15.0), 4.45-4.55
(1H, m), 4.86 (1H, m), 6.40-6.55 (2H,m), 7.18 (1H,
s), 7.55 (1H, t, J=7.0), 7.70 (1H, d, J=7.0), 7.7
2 (1H, d,J=7.0), 7,83 (1H, s), 7.84 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1730, 1672.
【0416】製造例156 N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
ルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−アミジノフェ
ニル)−2−メチル−2−(E)−プロペニル]スルフ
ァモイル酢酸エチル 2塩酸塩
【0417】(a) N−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−メチル−2−(E)−プロペニル]−N−
[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スル
ファモイル酢酸エチル 参考例237で得られたN−[4−(1−t−ブトキシ
カルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−
N−[3−(3−シアノフェニル)−2−メチル−2−
(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル(4.
92g)をジクロロメタン(30ml)及びエタノール
(30ml)の混合溶媒に溶解し、氷冷下、塩化水素を
通じた後、密栓をして室温で7時間撹拌した。反応液を
減圧下濃縮した後、残渣をエタノール(60ml)に溶
解し、塩化アンモニウム水溶液(0.79gを水20m
lに溶解)及び28%アンモニア水(1.65ml)を
加えた後、室温で一晩放置した。反応液を減圧下濃縮
し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出
溶媒:20%アセトニトリル/水)で精製し、標記化合
物3.52g(収率83%)を無色無定形固体として得
た。1 H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.24 (3H, t, J=7.
0), 1.78-1.92 (2H, m), 1.87 (3H, s), 2.05-2.16 (2
H, m), 2.98-3.10 (2H, m), 3.14-3.25 (2H, m), 4.20
(2H, q, J=7.0), 4.32 (2H, s), 4.37 (2H, s), 4.66
(1H, m), 6.34 (1H, s), 7.04 (2H, d, J=9.0), 7.40
(2H, d, J=9.0), 7.48 (1H, d, J=8.0), 7.52-7.59 (2
H, m), 7.66 (1H, d, J=8.0).
【0418】(b) N−[4−(1−アセトイミドイ
ルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3
−(3−アミジノフェニル)−2−メチル−2−(E)
−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩 製造例156(a)で得られたN−[3−(3−アミジ
ノフェニル)−2−メチル−2−(E)−プロペニル]
−N−[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニ
ル]スルファモイル酢酸エチル(2.48g)をエタノ
ール(45ml)に溶解し、エチルアセトイミデート
塩酸塩(1.31g)及びトリエチルアミン(2.22
ml)を加え、室温で一晩攪拌した。反応液を減圧下濃
縮した後、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YM
C、溶出溶媒:20%アセトニトリル/水)で精製する
ことにより、無定形固体2.55gを得た。この固体
0.20gをエタノール(4ml)に溶解し、4N 塩
化水素ジオキサン溶液(0.28ml)を加えた後、減
圧下濃縮乾固させた。これを水に溶解した後、凍結乾燥
に付すことにより、標記化合物0.20g(収率80
%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.24 (3H, t, J=7.
0), 1.64-1.81 (2H, m), 1.87 (3H, s), 1.98-2.11 (2
H, m), 2.30 (3H, s), 3.47-3.62 (2H, m), 3.66-3.89
(2H, m), 4.20 (2H, q, J=7.0), 4.33 (2H, s), 4.37
(2H, s), 4.71 (1H, m), 6.34 (1H, s), 7.05 (2H, d,
J=9.0), 7.40 (2H, d, J=9.0), 7.48 (1H,d, J=8.0),
7.52-7.58 (2H, m), 7.66 (1H, d, J=8.0) ; IR (KBr, cm-1) : 1738, 1672, 1349, 1158.
【0419】製造例157 N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
ルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−アミジノフェ
ニル)−2−メチル−2−(E)−プロペニル]スルフ
ァモイル酢酸 2塩酸塩 製造例156(b)で得られたN−[4−(1−アセト
イミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−
N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−メチル−2
−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル
(1.97g)を3N 塩酸(35ml)に溶解し、6
0℃で3時間撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、
減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A;
YMC、溶出溶媒:11%アセトニトリル/水)で精製し
た。得られた無定形固体を水(30ml)に溶解し、4
N 塩化水素ジオキサン溶液(2.59ml)を加えた
後、減圧下濃縮乾固させた。これを水に溶解した後、凍
結乾燥に付すことにより、標記化合物1.86g(収率
87%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.64-1.82 (2H,
m), 1.88 (3H, s), 1.98-2.11 (2H, m), 2.30 (3H, s),
3.46-3.90 (4H, m), 4.19 (2H, s), 4.37 (2H,s), 4.7
1 (1H, m), 6.33 (1H, s), 7.04 (2H, d, J=9.0), 7.41
(2H, d, J=9.0), 7.48 (1H, d, J=8.0), 7.52-7.58 (2
H, m), 7.67 (1H, d, J=8.0) ; IR (KBr, cm-1) : 1672, 1345, 1156.
【0420】製造例158 N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
ルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−アミジノフェ
ニル)−2−エチル−2−(E)−プロペニル]スルフ
ァモイル酢酸エチル 2塩酸塩
【0421】(a) N−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−エチル−2−(E)−プロペニル]−N−
[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スル
ファモイル酢酸エチル 2塩酸塩 参考例240で得られたN−[4−(1−t−ブトキシ
カルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−
N−[3−(3−シアノフェニル)−2−エチル−2−
(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル(2.
04g)をジクロロメタン(20ml)及びエタノール
(20ml)の混合溶媒に溶解し、氷冷下、塩化水素を
通じた後、密栓をして室温で4時間撹拌した。反応液を
減圧下濃縮した後、残渣をエタノール(40ml)に溶
解し、塩化アンモニウム水溶液(0.36gを水5ml
に溶解)及び28%アンモニア水(0.61ml)を加
えた後、室温で一晩攪拌した。反応液を減圧下濃縮した
後、残渣をエタノール(20ml)に溶解し、4N 塩
化水素ジオキサン溶液(8ml)を加えた。これを再び
減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A;
YMC、溶出溶媒:20%アセトニトリル/水)で精製し
た。得られた無定形固体をエタノール(20ml)に溶
解し、4N 塩化水素ジオキサン溶液(8ml)を加え
た後、減圧下濃縮乾固させることにより、標記化合物
1.49g(収率74%)を無色無定形固体として得
た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.17 (3H, t, J=7.
0), 1.23 (3H, t, J=7.0), 1.79-1.88 (2H, m), 2.08-
2.13 (2H, m), 2.22 (2H, q, J=7.0), 3.01-3.09 (2H,
m), 3.18-3.24 (2H, m), 4.20 (2H, q, J=7.0), 4.31
(2H, s), 4.41 (2H, s), 4.66 (1H, m), 6.32 (1H, s),
7.05 (2H, d, J=8.5), 7.38-7.43 (3H, m), 7.47 (1H,
s), 7.56 (1H, t, J=7.5), 7.65 (1H, d, J=7.5) ; IR (KBr, cm-1) : 1740, 1674, 1350, 1157.
【0422】(b) N−[4−(1−アセトイミドイ
ルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3
−(3−アミジノフェニル)−2−エチル−2−(E)
−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩 製造例158(a)で得られたN−[3−(3−アミジ
ノフェニル)−2−エチル−2−(E)−プロペニル]
−N−[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニ
ル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩(2.53
g)をエタノール(40ml)に溶解し、エチルアセト
イミデート 塩酸塩(1.30g)及びトリエチルアミ
ン(2.90ml)を加え、室温で2.5日放置した。
反応液に4N塩化水素ジオキサン溶液(10ml)を加
えた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack
ODS-A; YMC、溶出溶媒:20%アセトニトリル/水)
で精製した。得られた無定形固体をエタノール(10m
l)に溶解し、4N 塩化水素ジオキサン溶液(3m
l)を加えた後、減圧下濃縮乾固させることにより、標
記化合物2.13g(収率79%)を無色無定形固体と
して得た。1 H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.06 (3H, t, J=7.
5), 1.24 (3H, t, J=7.0), 1.65-1.82 (2H, m), 1.99-
2.11 (2H, m), 2.22 (2H, q, J=7.5), 2.31 (3H, s),
3.48-3.61 (2H, m), 3.68-3.84 (2H, m), 4.20 (2H, q,
J=7.0), 4.32 (2H, s), 4.41 (2H, s), 4.72 (1H, m),
6.31 (1H, s), 7.05 (2H, d, J=9.0), 7.38-7.44 (3H,
m), 7.46 (1H, s), 7.56 (1H, t, J=8.0),7.66 (1H,
d, J=8.0); IR (KBr, cm-1) : 1733, 1672, 1345, 1156.
【0423】製造例159 N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
ルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−アミジノフェ
ニル)−2−エチル−2−(E)−プロペニル]スルフ
ァモイル酢酸 2塩酸塩 製造例158(b)で得られたN−[4−(1−アセト
イミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−
N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−エチル−2
−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル 2
塩酸塩(1.72g)を3N 塩酸(40ml)に溶解
し、60℃で4時間撹拌した。反応液を室温まで冷却し
た後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack O
DS-A; YMC、溶出溶媒:13%アセトニトリル/水)で
精製した。得られた無定形固体を1N 塩酸(10m
l)に溶解し、減圧下濃縮乾固させた。これを水に溶解
した後、凍結乾燥に付すことにより、標記化合物1.3
4g(収率81%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.06 (3H, t, J=7.
5), 1.68-1.80 (2H, m), 2.01-2.10 (2H, m), 2.23 (2
H, q, J=7.5), 2.31 (3H, s), 3.49-3.78 (4H,m), 4.19
(2H, s), 4.41 (2H, s), 4.71 (1H, m), 6.31 (1H,
s), 7.05 (2H, d,J=9.0), 7.37-7.43 (3H, m), 7.47 (1
H, s), 7.56 (1H, t, J=8.0), 7.66 (1H,d, J=8.0) ; IR (KBr, cm-1) : 1733, 1672, 1345, 1156.
【0424】製造例160 N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3−カルバモイルフェニル]−N−[3−
(3−アミジノフェニル)−2−フルオロ−2−(Z)
−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩
【0425】(a) N−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−フルオロ−2−(Z)−プロペニル]−N−
[3−カルバモイル−4−(ピペリジン−4−イルオキ
シ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル 参考例241で得られたN−[4−(1−t−ブトキシ
カルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルバ
モイルフェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)
−2−フルオロ−2−(Z)−プロペニル]スルファモ
イル酢酸エチル(4.30g)をジクロロメタン(35
ml)及びエタノール(35ml)の混合溶媒に溶解
し、氷冷下、塩化水素を通じた後、密栓をして室温で3
時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をエタ
ノール(30ml)に溶解し、塩化アンモニウム水溶液
(0.80gを水5mlに溶解)及び28%アンモニア
水(1.80ml)を加えた後、室温で一晩放置した。
反応液を減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack
ODS-A; YMC、溶出溶媒:15%アセトニトリル/水)
で精製することにより、標記化合物2.20g(収率5
8%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.24 (3H, t, J=7.
0), 1.88-1.96 (2H, m), 2.09-2.17 (2H, m), 3.02-3.0
9 (2H, m), 3.17-3.24 (2H, m), 4.21 (2H, q,J=7.0),
4.40 (2H, s), 4.62 (2H, d, J=16.0), 4.81 (1H, m),
5.98 (1H, d,J=38.0), 7.26 (1H, d, J=9.0), 7.51 (1
H, dd, J=9.0, 3.0), 7.57-7.71 (2H,m), 7.73-7.78 (2
H, m), 7.81 (1H, s).
【0426】(b) N−[4−(1−アセトイミドイ
ルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルバモイルフ
ェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−
フルオロ−2−(Z)−プロペニル]スルファモイル酢
酸エチル 2塩酸塩 製造例160(a)で得られたN−[3−(3−アミジ
ノフェニル)−2−フルオロ−2−(Z)−プロペニ
ル]−N−[3−カルバモイル−4−(ピペリジン−4
−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル
(2.20g)をエタノール(50ml)に溶解し、エ
チルアセトイミデート 塩酸塩(1.00g)及びトリ
エチルアミン(2.20ml)を加え、室温で2時間攪
拌した後、一晩放置した。反応液を減圧下濃縮し、残渣
を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:1
8%アセトニトリル/水)で精製した。得られた無定形
固体を1N 塩酸(5.60ml)に溶解した後、減圧
下濃縮乾固させることにより、標記化合物2.20g
(収率93%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6+D2O)δppm : 1.24 (3H, t,
J=7.0), 1.79-1.92 (2H, m), 2.02-2.13 (2H, m), 2.30
(3H, s), 3.50-3.58 (2H, m), 3.69-3.77 (1H, m), 3.
78-3.85 (1H, m), 4.21 (2H, q, J=7.0), 4.39 (2H,
s), 4.62 (2H, d,J=16.0), 4.88 (1H, m), 5.98 (1H,
d, J=38.5), 7.31 (1H, d, J=9.0), 7.53(1H, dd, J=9.
0, 2.5), 7.59 (1H, t, J=8.0), 7.69 (1H, d, J=8.0),
7.76 (1H, d, J=8.0), 7.79-7.82 (2H, m) ; IR (KBr, cm-1) : 1671, 1353, 1157.
【0427】製造例161 N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3−カルバモイルフェニル]−N−[3−
(3−アミジノフェニル)−2−フルオロ−2−(Z)
−プロペニル]スルファモイル酢酸 2塩酸塩 製造例160(b)で得られたN−[4−(1−アセト
イミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルバ
モイルフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−フルオロ−2−(Z)−プロペニル]スルフ
ァモイル酢酸エチル 2塩酸塩(2.20g)を3N
塩酸(40ml)に溶解し、70℃で3時間撹拌した。
反応液を減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack
ODS-A; YMC、溶出溶媒:10%アセトニトリル/水)
で精製した。得られた無定形固体を1N 塩酸(7.0
ml)に溶解した後、減圧下濃縮乾固させることによ
り、標記化合物1.70g(収率72%)を無色無定形
固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.80-1.92 (2H,
m), 2.02-2.12 (2H, m),2.30 (3H, s), 3.49-3.64 (2H,
m), 3.68-3.76 (1H, m), 3.78-3.84 (1H, m),4.27 (2
H, s), 4.62 (2H, d, J=16.0), 4.87 (1H, m), 5.98 (1
H, d, J=39.0),7.30 (1H, d, J=9.0), 7.51-7.71 (3H,
m), 7.73-7.83 (3H, m) ; IR (KBr, cm-1) : 1672, 1352, 1158.
【0428】製造例162 N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3−カルバモイルフェニル]−N−[3−
(3−アミジノフェニル)−2−メチル−2−(E)−
プロペニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩
【0429】(a) N−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−メチル−2−(E)−プロペニル]−N−
[3−カルバモイル−4−(ピペリジン−4−イルオキ
シ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル 参考例242で得られたN−[4−(1−t−ブトキシ
カルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルバ
モイルフェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)
−2−メチル−2−(E)−プロペニル]スルファモイ
ル酢酸エチル(3.20g)をジクロロメタン(30m
l)及びエタノール(30ml)の混合溶媒に溶解し、
氷冷下、塩化水素を通じた後、密栓をして室温で0.7
5時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をエ
タノール(30ml)に溶解し、塩化アンモニウム水溶
液(0.60gを水5mlに溶解)及び28%アンモニ
ア水(1.40ml)を加えた後、室温で一晩放置し
た。反応液を減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-
Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:15%アセトニトリル/
水)で精製することにより、標記化合物0.87g(収
率31%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.24 (3H, t, J=7.
0), 1.87 (3H, s),1.87-1.96 (2H, m), 2.08-2.16 (2H,
m), 3.02-3.09 (2H, m), 3.17-3.24 (2H, m),4.21 (2
H, q, J=7.0), 4.36 (2H, s), 4.39 (2H, s), 4.81 (1
H, m), 6.37 (1H, s), 7.24 (1H, d, J=9.0), 7.47-7.5
9 (3H, m), 7.63-7.68 (2H, m), 7.75 (1H, d, J=3.0).
【0430】(b) N−[4−(1−アセトイミドイ
ルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルバモイルフ
ェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−
メチル−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸
エチル 2塩酸塩 製造例162(a)で得られたN−[3−(3−アミジ
ノフェニル)−2−メチル−2−(E)−プロペニル]
−N−[3−カルバモイル−4−(ピペリジン−4−イ
ルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル(0.
87g)をエタノール(20ml)に溶解し、エチルア
セトイミデート 塩酸塩(0.39g)及びトリエチル
アミン(0.87ml)を加え、室温で6時間攪拌し
た。反応液を減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-
Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:18%アセトニトリル/
水)で精製した。得られた無定形固体を1N 塩酸
(4.7ml)に溶解した後、減圧下濃縮乾固させるこ
とにより、標記化合物0.79g(収率75%)を無色
無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6+D2O)δppm : 1.24 (3H, t,
J=7.0), 1.80-1.92 (2H, m), 1.87 (3H, s), 2.02-2.13
(2H, m), 2.29 (3H, s), 3.50-3.62 (2H, m),3.70-3.8
2 (2H, m), 4.21 (2H, q, J=7.0), 4.35 (2H, s), 4.39
(2H, s), 4.87 (1H, m), 6.38 (1H, s), 7.29 (1H, d,
J=9.0), 7.48-7.58 (4H, m), 7.64 (1H, d, J=8.0),
7.80 (1H, d, J=3.0) ; IR (KBr, cm-1) : 1671, 1349, 1156.
【0431】製造例163 N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3−カルバモイルフェニル]−N−[3−
(3−アミジノフェニル)−2−メチル−2−(E)−
プロペニル]スルファモイル酢酸 2塩酸塩 製造例162(b)で得られたN−[4−(1−アセト
イミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルバ
モイルフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−メチル−2−(E)−プロペニル]スルファ
モイル酢酸エチル2塩酸塩(0.64g)を3N 塩酸
(20ml)に溶解し、80℃で2時間撹拌した。反応
液を減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS
-A; YMC、溶出溶媒:10%アセトニトリル/水)で精
製した。得られた無定形固体を1N 塩酸(3.0m
l)に溶解した後、減圧下濃縮乾固させることにより、
標記化合物0.28g(収率46%)を無色無定形固体
として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.79-1.92 (2H,
m), 1.87 (3H, s), 2.02-2.12 (2H, m), 2.30 (3H, s),
3.50-3.63 (2H, m), 3.68-3.77 (1H, m), 3.79-3.86
(1H, m), 4.23 (2H, s), 4.39 (2H, s), 4.86 (1H, m),
6.36 (1H, s), 7.28 (1H, d, J=9.0), 7.49 (1H, d, J
=8.0), 7.52-7.68 (4H, m), 7.79 (1H, d,J=2.5) ; IR (KBr, cm-1) : 1671, 1348, 1156.
【0432】製造例164 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−メチル−2
−(E)−プロペニル]−N−[4−[1−(4,5−
ジヒドロ−3H−ピロール−2−イル)ピペリジン−4
−イルオキシ]フェニル]スルファモイル酢酸エチル
2塩酸塩 製造例156(a)で得られたN−[3−(3−アミジ
ノフェニル)−2−メチル−2−(E)−プロペニル]
−N−[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニ
ル]スルファモイル酢酸エチル(1.15g)をエタノ
ール(50ml)に溶解し、氷冷下、オーガニック・プ
レパレーション・アンド・プロシージャ−ズ・インター
ナショナル、第24巻、第147頁(1992年)[Or
g. Prep. Proced. Int., 24, 147 (1992)]に記載の方法
に従い2−ピロリジノンより合成された5−メトキシ−
3,4−ジヒドロ−2H−ピロール(0.67g)及び
トリエチルアミン(1.90ml)を加え、室温で4時
間攪拌した後、5−メトキシ−3,4−ジヒドロ−2H
−ピロール(0.67g)及びトリエチルアミン(1.
90ml)を加え、さらに一晩放置した。反応液を減圧
下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YM
C、溶出溶媒:20〜22%アセトニトリル/水)で精
製した。得られた無定形固体をエタノール(5ml)に
溶解し、4N 塩化水素ジオキサン溶液(1.0ml)
を加えた後、減圧下濃縮乾固させることにより、標記化
合物0.72g(収率49%)を無色無定形固体として
得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.24 (3H, t, J=7.
0), 1.68-1.81 (2H, m), 1.87 (3H, s), 2.01-2.14 (4
H, m), 2.97 (2H, t, J=8.0), 3.44-3.52 (1H,m), 3.57
-3.62 (3H, m), 3.66-3.72 (1H, m), 3.82-3.90 (1H,
m), 4.20 (2H, q, J=7.0), 4.32 (2H, s), 4.37 (2H,
s), 4.71 (1H, m), 6.34 (1H, s), 7.05 (2H, d, J=9.
0), 7.40 (2H, d, J=9.0), 7.48 (1H, d, J=8.0), 7.53
-7.58 (2H,m), 7.66 (1H, d, J=8.0) ; IR (KBr, cm-1) : 1671, 1350, 1158.
【0433】製造例165 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−メチル−2
−(E)−プロペニル]−N−[4−[1−(4,5−
ジヒドロ−3H−ピロール−2−イル)ピペリジン−4
−イルオキシ]フェニル]スルファモイル酢酸 2塩酸
塩 製造例164で得られたN−[3−(3−アミジノフェ
ニル)−2−メチル−2−(E)−プロペニル]−N−
[4−[1−(4,5−ジヒドロ−3H−ピロール−2
−イル)ピペリジン−4−イルオキシ]フェニル]スル
ファモイル酢酸エチル 2塩酸塩(0.59g)を3N
塩酸(20ml)に溶解し、70℃で3時間撹拌し
た。反応液を減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-
Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:15%アセトニトリル/
水)で精製した。得られた無定形固体を1N 塩酸
(2.7ml)に溶解した後、減圧下濃縮乾固させるこ
とにより、標記化合物0.51g(収率90%)を無色
無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.68-1.80 (2H,
m), 1.88 (3H, s), 2.01-2.13 (4H, m), 2.97 (2H, t,
J=8.0), 3.47-3.89 (6H, m), 4.19 (2H, s), 4.37 (2H,
s), 4.70 (1H, m), 6.33 (1H, s), 7.04 (2H, d, J=9.
0), 7.41 (2H, d,J=9.0), 7.48 (1H, d, J=8.0), 7.52-
7.58 (2H, m), 7.66 (1H, d, J=8.0) ; IR (KBr, cm-1) : 1671, 1347, 1156.
【0434】製造例166 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−フルオロ−
2−(Z)−プロペニル]−N−[4−[1−(4,5
−ジヒドロ−3H−ピロール−2−イル)ピペリジン−
4−イルオキシ]フェニル]スルファモイル酢酸エチル
2塩酸塩 製造例150(a)で得られたN−[3−(3−アミジ
ノフェニル)−2−フルオロ−2−(Z)−プロペニ
ル]−N−[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェ
ニル]スルファモイル酢酸エチル(1.27g)をエタ
ノール(50ml)に溶解し、室温でオーガニック・プ
レパレーション・アンド・プロシージャ−ズ・インター
ナショナル、第24巻、第147頁(1992年)[Or
g. Prep. Proced. Int., 24, 147 (1992)]に記載の方法
に従い2−ピロリジノンより合成された5−メトキシ−
3,4−ジヒドロ−2H−ピロール(0.73g)及び
トリエチルアミン(2.10ml)を加え、同温で4時
間攪拌した後、5−メトキシ−3,4−ジヒドロ−2H
−ピロール(0.73g)及びトリエチルアミン(2.
10ml)を加え、さらに一晩放置した。反応液を減圧
下濃縮した後、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A;
YMC、溶出溶媒:20%アセトニトリル/水)で精製し
た。得られた無定形固体をエタノール(5ml)に溶解
し、4N 塩化水素ジオキサン溶液(0.80ml)を
加えた後、減圧下濃縮乾固させることにより、標記化合
物0.60g(収率37%)を無色無定形固体として得
た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.24 (3H, t, J=7.
0), 1.68-1.82 (2H, m), 2.02-2.13 (4H, m), 2.97 (2
H, t, J=8.0), 3.47-3.53 (1H, m), 3.58-3.73(4H, m),
3.85-3.92 (1H, m), 4.21 (2H, q, J=7.0), 4.37 (2H,
s), 4.60 (2H,d, J=16.0), 4.71 (1H, m), 5.95 (1H,
d, J=39.0), 7.07 (2H, d, J=9.0), 7.41 (2H, d, J=9.
0), 7.59 (1H, t, J=8.0), 7.70 (1H, d, J=8.0), 7.76
(1H, d, J=8.0), 7.82 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1672, 1354, 1161.
【0435】製造例167 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−フルオロ−
2−(Z)−プロペニル]−N−[4−[1−(4,5
−ジヒドロ−3H−ピロール−2−イル)ピペリジン−
4−イルオキシ]フェニル]スルファモイル酢酸 2塩
酸塩 製造例166で得られたN−[3−(3−アミジノフェ
ニル)−2−フルオロ−2−(Z)−プロペニル]−N
−[4−[1−(4,5−ジヒドロ−3H−ピロール−
2−イル)ピペリジン−4−イルオキシ]フェニル]ス
ルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩(0.47g)を3
N 塩酸(20ml)に溶解し、70℃で2.5時間撹
拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣を分取HPL
C(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:15%アセトニ
トリル/水)で精製した。得られた無定形固体を1N
塩酸(2.5ml)に溶解した後、減圧下濃縮乾固させ
ることにより、標記化合物0.39g(収率86%)を
無色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.68-1.81 (2H,
m), 2.02-2.14 (4H, m),2.96 (2H, t, J=8.0), 3.44-3.
74 (6H, m), 4.23 (2H, s), 4.59 (2H, d, J=16.0), 4.
71 (1H, m), 5.95 (1H, d, J=39.0), 7.06 (2H, d, J=
9.0), 7.42 (2H,d, J=9.0), 7.59 (1H, t, J=8.0), 7.6
8 (1H, d, J=8.0), 7.76 (1H, d, J=8.0), 7.81 (1H,
s) ; IR (KBr, cm-1) : 1672, 1352, 1158.
【0436】製造例168 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−フルオロ−
2−(Z)−プロペニル]−N−[3−カルバモイル−
4−[1−(4,5−ジヒドロ−3H−ピロール−2−
イル)ピペリジン−4−イルオキシ]フェニル]スルフ
ァモイル酢酸エチル 2塩酸塩 製造例160(a)で得られたN−[3−(3−アミジ
ノフェニル)−2−フルオロ−2−(Z)−プロペニ
ル]−N−[3−カルバモイル−4−(ピペリジン−4
−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル
(1.20g)をエタノール(40ml)に溶解し、室
温でオーガニック・プレパレーション・アンド・プロシ
ージャ−ズ・インターナショナル、第24巻、第147
頁(1992年)[Org. Prep. Proced. Int., 24, 147
(1992)]に記載の方法に従い2−ピロリジノンより合成
された5−メトキシ−3,4−ジヒドロ−2H−ピロー
ル(0.64g)及びトリエチルアミン(1.80m
l)を加え、同温で1時間攪拌した後、一晩放置した。
反応液を減圧下濃縮した後、残渣を分取HPLC(YMC-
Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:15%アセトニトリル/
水)で精製した。得られた無定形固体をエタノール(5
ml)に溶解し、4N 塩化水素ジオキサン溶液(1.
60ml)を加えた後、減圧下濃縮乾固させることによ
り、標記化合物0.40g(収率26%)を無色無定形
固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.24 (3H, t, J=7.
0), 1.81-1.92 (2H, m), 2.02-2.14 (4H, m), 2.96 (2
H, t, J=8.0), 3.48-3.88 (6H, m), 4.21 (2H,q, J=7.
0), 4.40 (2H, s), 4.62 (2H, d, J=16.0), 4.87 (1H,
m), 5.98 (1H, d, J=39.0), 7.30 (1H, d, J=9.0), 7.4
9-7.63 (2H, m), 7.68 (1H, d, J=8.0),7.74-7.82 (3H,
m) ; IR (KBr, cm-1) : 1669, 1354, 1156.
【0437】製造例169 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−フルオロ−
2−(Z)−プロペニル]−N−[3−カルバモイル−
4−[1−(4,5−ジヒドロ−3H−ピロール−2−
イル)ピペリジン−4−イルオキシ]フェニル]スルフ
ァモイル酢酸2塩酸塩 製造例168で得られたN−[3−(3−アミジノフェ
ニル)−2−フルオロ−2−(Z)−プロペニル]−N
−[3−カルバモイル−4−[1−(4,5−ジヒドロ
−3H−ピロール−2−イル)ピペリジン−4−イルオ
キシ]フェニル]スルファモイル酢酸エチル(0.27
g)を3N 塩酸(20ml)に溶解し、70℃で2.
5時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣を分取H
PLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:10%アセ
トニトリル/水)で精製した。得られた無定形固体を1
N 塩酸(1.2ml)に溶解した後、減圧下濃縮乾固
させることにより、標記化合物0.20g(収率77
%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.82-1.93 (2H,
m), 2.02-2.15 (4H, m),2.96 (2H, t, J=8.0), 3.48-3.
73 (5H, m), 3.78-3.88 (1H, m), 4.27 (2H, s), 4.62
(2H, d, J=16.0), 4.87 (1H, m), 5.98 (1H, d, J=39.
0), 7.30 (1H, d,J=9.0), 7.49-7.71 (3H, m), 7.73-7.
83 (3H, m) ; IR (KBr, cm-1) : 1670, 1352, 1156.
【0438】製造例170 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[3−カルバモイル−4−[1−
(4,5−ジヒドロ−3H−ピロール−2−イル)ピペ
リジン−4−イルオキシ]フェニル]メタンスルホンア
ミド 2塩酸塩
【0439】(a) N−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−カルバモ
イル−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]
メタンスルホンアミド 2塩酸塩 参考例244で得られたN−[4−(1−t−ブトキシ
カルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルバ
モイルフェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)
−2−(E)−プロペニル]メタンスルホンアミド
(1.01g)をジクロロメタン(7.5ml)及びエ
タノール(7.5ml)の混合溶媒に溶解し、氷冷下、
塩化水素を通じた後、密栓をして室温で4時間撹拌し
た。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をエタノール(1
5ml)に溶解し、塩化アンモニウム水溶液(0.24
gを水3mlに溶解)及び28%アンモニア水(0.4
3ml)を加えた後、室温で一晩放置した。反応液を減
圧下濃縮した後、残渣をエタノール(10ml)に溶解
し、4N 塩化水素ジオキサン溶液(2ml)を加え
た。これを再び減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YM
C-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:10%アセトニトリル
/水)で精製した。得られた無定形固体をエタノール
(10ml)に溶解し、4N 塩化水素ジオキサン溶液
(2ml)を加えた後、減圧下濃縮乾固させた。これを
水に溶解した後、凍結乾燥に付すことにより、標記化合
物0.95g(収率98%)を淡黄色無定形固体として
得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.87-1.97 (2H,
m), 2.08-2.18 (2H, m),3.06 (3H, s), 3.14-3.25 (2H,
m), 3.65-3.74 (2H, m), 4.45 (2H, d, J=6.0), 4.80
(1H, m), 6.46 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.59 (1H, d,
J=16.0), 7.23 (1H, d, J=9.0), 7.48-7.59 (2H, m),
7.68-7.75 (3H, m), 7.90 (1H, s) ;
【0440】(b) N−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−カルバモ
イル−4−[1−(4,5−ジヒドロ−3H−ピロール
−2−イル)ピペリジン−4−イルオキシ]フェニル]
メタンスルホンアミド 2塩酸塩 製造例170(a)で得られたN−[3−(3−アミジ
ノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−
カルバモイル−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フ
ェニル]メタンスルホンアミド 2塩酸塩(0.95
g)をエタノール(15ml)に溶解し、室温で、オー
ガニック・プレパレーション・アンド・プロシージャ−
ズ・インターナショナル、第24巻、第147頁(19
92年)[Org. Prep. Proced. Int., 24, 147 (1992)]
に記載の方法に従い2−ピロリジノンより合成された5
−メトキシ−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール(0.
52g)及びトリエチルアミン(1.20ml)を加
え、同温で一晩放置した後、5−メトキシ−3,4−ジ
ヒドロ−2H−ピロール(0.17g)及びトリエチル
アミン(0.24ml)を加え、さらに6時間攪拌し
た。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をエタノール(1
0ml)に溶解し、4N 塩化水素ジオキサン溶液(4
ml)を加えた。これを再び減圧下濃縮し、残渣を分取
HPLC(YMC-PackODS-A; YMC、溶出溶媒:10%アセ
トニトリル/水)で精製した。得られた無定形固体を1
N 塩酸(5ml)に溶解した後、減圧下濃縮乾固させ
た。これを水に溶解した後、凍結乾燥に付すことによ
り、標記化合物0.67g(収率63%)を無色無定形
固体として得た。1 H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.79-1.92 (2H,
m), 2.02-2.14 (4H, m),2.99 (2H, t, J=8.0), 3.37 (3
H, s), 3.41-3.58 (4H, m), 3.82-3.90 (2H, m), 4.46
(2H, d, J=6.0), 4.86 (1H, m), 6.47 (1H, dt, J=16.
0, 6.0), 6.59 (1H, d, J=16.0), 7.26 (1H, d, J=9.
0), 7.49-7.58 (2H, m), 7.67-7.77 (3H, m), 7.91 (1
H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1669, 1334, 1151.
【0441】製造例171 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[3−カルバモイル−4−[1−
(4,5−ジヒドロ−3H−ピロール−2−イル)ピペ
リジン−4−イルオキシ]フェニル]エタンスルホンア
ミド 2塩酸塩
【0442】(a) N−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−カルバモ
イル−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]
エタンスルホンアミド 2塩酸塩 参考例245で得られたN−[4−(1−t−ブトキシ
カルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルバ
モイルフェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)
−2−(E)−プロペニル]エタンスルホンアミド
(1.08g)をジクロロメタン(8ml)及びエタノ
ール(8ml)の混合溶媒に溶解し、氷冷下、塩化水素
を通じた後、密栓をして室温で4時間撹拌した。反応液
を減圧下濃縮した後、残渣をエタノール(16ml)に
溶解し、塩化アンモニウム水溶液(0.26gを水3m
lに溶解)及び28%アンモニア水(0.46ml)を
加えた後、室温で一晩放置した。反応液を減圧下濃縮し
た後、残渣をエタノール(10ml)に溶解し、4N
塩化水素ジオキサン溶液(2ml)を加えた。これを再
び減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-
A; YMC、溶出溶媒:10%アセトニトリル/水)で精製
した。得られた無定形固体をエタノール(10ml)に
溶解し、4N 塩化水素ジオキサン溶液(2ml)を加
えた後、減圧下濃縮乾固させることにより、標記化合物
0.68g(収率64%)を淡黄色無定形固体として得
た。1 H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.26 (3H, t, J=7.
5), 1.86-1.94 (2H, m), 2.07-2.14 (2H, m), 3.01-3.0
9 (2H, m), 3.13-3.23 (4H, m), 4.45 (2H, d,J=6.0),
4.77 (1H, m), 6.43 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.55 (1
H, d, J=16.0),7.20 (1H, d, J=9.0), 7.46-7.75 (5H,
m), 7.87 (1H, s).
【0443】(b) N−[3−(3−アミジノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−カルバモ
イル−4−[1−(4,5−ジヒドロ−3H−ピロール
−2−イル)ピペリジン−4−イルオキシ]フェニル]
エタンスルホンアミド 2塩酸塩 製造例171(a)で得られたN−[3−(3−アミジ
ノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−
カルバモイル−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フ
ェニル]エタンスルホンアミド 2塩酸塩(0.68
g)をエタノール(15ml)に溶解し、室温で、オー
ガニック・プレパレーション・アンド・プロシージャ−
ズ・インターナショナル、第24巻、第147頁(19
92年)[Org. Prep. Proced. Int., 24, 147 (1992)]
に記載の方法に従い2−ピロリジノンより合成された5
−メトキシ−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール(0.
36g)及びトリエチルアミン(0.85ml)を加
え、同温で一晩放置した後、5−メトキシ−3,4−ジ
ヒドロ−2H−ピロール(0.19g)及びトリエチル
アミン(0.34ml)を加え、さらに5時間攪拌し
た。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をエタノール(1
0ml)に溶解し、4N 塩化水素ジオキサン溶液(4
ml)を加えた。これを再び減圧下濃縮し、残渣を分取
HPLC(YMC-PackODS-A; YMC、溶出溶媒:10%アセ
トニトリル/水)で精製した。得られた無定形固体を1
N 塩酸(8ml)に溶解した後、減圧下濃縮乾固させ
た。これを水に溶解した後、凍結乾燥に付すことによ
り、標記化合物0.56g(収率73%)を淡茶色無定
形固体として得た。1 H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.27 (3H, t, J=7.
5), 1.79-1.91 (2H, m), 2.02-2.14 (4H, m), 2.97 (2
H, t, J=7.0), 3.21 (2H, q, J=7.5), 3.47-3.73 (5H,
m), 3.90 (1H, m), 4.47 (2H, d, J=6.0), 4.86 (1H,
m), 6.46 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.57 (1H, d, J=16.
0), 7.26 (1H, d, J=9.0), 7.49-7.58 (2H, m), 7.69-
7.76 (3H, m), 7.92 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1671, 1331, 1146.
【0444】製造例172 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[3−カルバモイル−4−[1−
(4,5−ジヒドロ−オキサゾール−2−イル)ピペリ
ジン−4−イルオキシ]フェニル]メタンスルホンアミ
ド 2塩酸塩 製造例170(a)で得られたN−[3−(3−アミジ
ノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−
カルバモイル−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フ
ェニル]メタンスルホンアミド(0.32g)をメタノ
ール(15ml)に溶解し、室温で、ヨーロピアン・ジ
ャーナル.オブ・オーガニック・ケミストリー、第10
巻、第2645頁(1999年)[Eur. J. Org. Chem.,
10, 2645 (1999)]に記載の方法に従い2−オキサゾリ
ドンより合成された2−エトキシ−4,5−ジヒドロ−
オキサゾール(0.21g)及びトリエチルアミン
(0.56ml)を加え、同温で2時間攪拌した後、一
晩放置した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣を分取H
PLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:12%アセ
トニトリル/水)で精製した。得られた無定形固体を1
N 塩酸(2.0ml)に溶解した後、減圧下濃縮乾固
させることにより、標記化合物0.11g(収率26
%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.78-1.92 (2H,
m), 1.98-2.11 (2H, m),3.06 (3H, s), 3.47-3.88 (6H,
m), 4.45 (2H, d, J=5.5), 4.76-4.85 (3H, m), 6.47
(1H, dt, J=16.0, 5.5), 6.59 (1H, d, J=16.0), 7.25
(1H, d, J=9.0),7.49-7.58 (2H, m), 7.67-7.76 (3H,
m), 7.91 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1686, 1334, 1151.
【0445】製造例173 N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]−N−[3−カルバモイル−4−[1−
(4,5−ジヒドロ−チアゾール−2−イル)ピペリジ
ン−4−イルオキシ]フェニル]メタンスルホンアミド
2塩酸塩 製造例170(a)で得られたN−[3−(3−アミジ
ノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−
カルバモイル−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フ
ェニル]メタンスルホンアミド(0.32g)をテトラ
ヒドロフラン(3ml)、1,4−ジオキサン(3m
l)及び水(3ml)の混合溶媒に溶解し、氷冷下、2
−クロロイソチオシアネート(0.05ml)及びトリ
エチルアミン(0.07ml)を加え、室温で1.5時
間攪拌した後、一晩放置した。反応液を減圧下濃縮し、
残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶
媒:12%アセトニトリル/水)で精製した。得られた
無定形固体を1N 塩酸(1.2ml)に溶解した後、
減圧下濃縮乾固させることにより、標記化合物0.15
g(収率59%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.82-1.93 (2H,
m), 2.02-2.12 (2H, m),3.06 (3H, s), 3.52-3.63 (3H,
m), 3.68-3.82 (2H, m), 3.91-4.02 (3H, m),4.45 (2
H, d, J=6.0), 4.85 (1H, m), 6.47 (1H, dt, J=16.0,
6.0), 6.59 (1H,d, J=16.0), 7.25 (1H, d, J=9.0), 7.
49-7.58 (2H, m), 7.68-7.76 (3H, m),7.91 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1673, 1632, 1333, 1151.
【0446】参考例1 3−シアノ桂皮アルデヒド 3−シアノベンズアルデヒド(4.5g)をトルエン
(200ml)に溶解し、トリフェニルホスホラニリデ
ンアセトアルデヒド(13.6g)を加えた後、70℃
で4時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロ
メタン)で精製した後、さらにトルエン及びヘキサンか
ら再結晶化させることにより、標記化合物3.09g
(収率57%)を淡黄色針状結晶として得た。1 H NMR (500MHz, CDCl3)δppm : 6.76 (1H, dd, J=16.
0, 7.5), 7.46 (1H, d,J=16.0), 7.58 (1H, t, J=8.0),
7.73 (1H, d, J=8.0), 7.80 (1H, d, J=8.0),7.84 (1
H, s), 9.75 (1H, d, J=7.5).
【0447】参考例2 3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペン−
1−オール 参考例1で得られた3−シアノ桂皮アルデヒド(3.0
0g)をジクロロメタン(30ml)及びエタノール
(70ml)の混合溶媒に溶解し、氷冷下、水素化ホウ
素ナトリウム(1.32g)及び塩化セリウム(2.4
9g)を加えた後、同温で1.5時間撹拌した。反応液
に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えた後、ジクロロメ
タンで3回抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄し、有機
層を無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥した。減圧下溶媒
を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=3/2)で精
製することにより、標記化合物3.27g(収率定量
的)を淡黄色油状物質として得た。1 H NMR (500MHz, CDCl3)δppm : 4.37 (2H, m), 6.43
(1H, dt, J=16.0, 5.0), 6.62 (1H, d, J=16.0), 7.43
(1H, t, J=8.0), 7.52 (1H, d, J=8.0), 7.60 (1H, d,
J=8.0), 7.65 (1H, s).
【0448】参考例3 4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3−クロロニトロベンゼン 1−t−ブトキシカルボニル−4−ヒドロキシピペリジ
ン(3.32g)、2−クロロ−4−ニトロフェノール
(2.36g)及びトリフェニルホスフィン(5.11
g)をジクロロメタン(60ml)に溶解し、氷冷下、
アゾジカルボン酸ジエチル(3.10ml)を滴下した
後、室温で18時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した
後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出
溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=5/2)で精製すること
により、標記化合物3.90g(収率76%)を淡黄色
固体として得た。1 H NMR (500MHz, CDCl3)δppm : 1.48 (9H, s), 1.84-
1.98 (4H, m) 3.54 (2H, m), 3.62 (2H, m), 4.73 (1H,
m), 7.00 (1H, d, J=9.0), 8.14 (1H, dd, J=9.0, 3.
0), 8.31 (1H, d, J=3.0).
【0449】参考例4 3−クロロ−4−(1−メチルピペリジン−4−イルオ
キシ)ニトロベンゼン参考例3で得られた4−(1−t
−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−
3−クロロニトロベンゼン(1.50g)を90%ギ酸
(4.00g)に懸濁し、37%ホルマリン(2.50
g)を加え、100℃で2時間撹拌した。反応液を室温
まで冷却し、炭酸カリウム水溶液で中和した後、酢酸エ
チルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄した。有機層
を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下溶媒を留
去することにより、標記化合物1.12g(収率98
%)を黄色固体として得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.90-2.10 (4H, m),
2.33 (3H, s), 2.35-2.45 (2H, m), 2.60-2.70 (2H,
m), 4.58 (1H, m), 6.98 (1H, d, J=9.0), 8.13(1H, d
d, J=9.0, 3.0), 8.30 (1H, d, J=3.0).
【0450】参考例5 3−クロロ−4−(1−メチルピペリジン−4−イルオ
キシ)アニリン 参考例4で得られた3−クロロ−4−(1−メチルピペ
リジン−4−イルオキシ)ニトロベンゼン(8.48
g)を酢酸(200ml)に溶解し、室温ですず粉末
(18.59g)を加え、同温で一晩撹拌した。反応液
をろ過した後、ろ液を減圧下濃縮し、残渣を炭酸カリウ
ム水溶液で中和した後、酢酸エチルで5回抽出した。有
機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下溶媒
を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(溶出溶媒:ジクロロメタン/メタノール=3/1)
で精製することにより、標記化合物6.95g(収率9
2%)を赤褐色固体として得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.82-2.02 (4H, m),
2.20-2.30 (2H, m), 2.30 (3H, s), 2.68-2.78 (2H,
m), 4.12 (1H, m), 6.51 (1H, dd, J=8.5, 3.0),6.72
(1H, d, J=3.0), 6.81 (1H, d, J=8.5).
【0451】参考例6 N−[3−クロロ−4−(1−メチルピペリジン−4−
イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル 参考例5で得られた3−クロロ−4−(1−メチルピペ
リジン−4−イルオキシ)アニリン(6.95g)をジ
クロロメタン(150ml)に溶解し、氷冷下、クロロ
スルホニル酢酸エチル(3.88ml)及びピリジン
(4.67ml)を滴下した後、室温で5時間撹拌し
た。反応液に水を加え、酢酸エチルで3回抽出した後、
抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒
を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/メタノール=4/1
〜1/1)で精製することにより、標記化合物9.12
g(収率81%)を褐色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.34 (3H, t, J=7.
0), 1.90-2.00 (2H, m),2.00-2.10 (2H, m), 2.37 (3H,
s), 2.40-2.50 (2H, m), 2.70-2.80 (2H, m),3.92 (2
H, s), 4.30 (2H, q, J=7.0), 4.41 (1H, m), 6.93 (1
H, d, J=9.0), 7.21 (1H, dd, J=9.0, 2.5), 7.40 (1H,
d, J=2.5).
【0452】参考例7 N−[3−クロロ−4−(1−メチルピペリジン−4−
イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−シアノフェ
ニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸
エチル 参考例2で得られた3−(3−シアノフェニル)−2−
(E)−プロペン−1−オール(3.30g)、参考例
6で得られたN−[3−クロロ−4−(1−メチルピペ
リジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢
酸エチル(7.37g)及びトリフェニルホスフィン
(5.93g)をジクロロメタン(200ml)に溶解
し、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチル(3.49m
l)を滴下した後、室温で一晩撹拌した。反応液を減圧
下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(溶出溶媒:メタノール/酢酸エチル=1/3〜2
/1)で精製することにより、標記化合物7.29g
(収率73%)を橙色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.36 (3H, t, J=7.
0), 1.85-1.95 (2H, m),1.95-2.05 (2H, m), 2.31 (3H,
s), 2.30-2.40 (2H, m), 2.60-2.70 (2H, m),3.99 (2
H, s), 4.31 (2H, q, J=7.0), 4.40 (1H, m), 4.46 (2
H, d, J=6.5), 6.22 (1H, dt, J=16.0, 6.5), 6.41 (1
H, d, J=16.0), 6.92 (1H, d, J=9.0), 7.31 (1H, dd,
J=9.0, 2.5), 7.40 (1H, t, J=8.0), 7.46-7.58 (4H,
m).
【0453】参考例8 3−クロロ−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)ニト
ロベンゼン 参考例3で得られた4−(1−t−ブトキシカルボニル
ピペリジン−4−イルオキシ)−3−クロロニトロベン
ゼン(7.91g)をジオキサン(80ml)に溶解
し、室温で4N 塩化水素ジオキサン溶液(70ml)
を加えた後、同温で一晩撹拌した。反応液を減圧下濃縮
した後、残渣を水に溶解し、炭酸水素ナトリウムを加え
て中和した後、析出した結晶をろ取することにより、標
記化合物8.06g(収率定量的)を淡黄色針状結晶と
して得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.50-1.60 (2H,
m), 1.90-2.00 (2H, m),2.57-2.68 (2H, m), 2.90-3.00
(2H, m), 3.96 (1H, m), 7.45 (1H, d, J=9.0), 8.18
(1H, dd, J=9.0, 3.0), 8.31 (1H, d, J=3.0).
【0454】参考例9 4−(1−アセチルピペリジン−4−イルオキシ)−3
−クロロニトロベンゼン 参考例8で得られた3−クロロ−4−(ピペリジン−4
−イルオキシ)ニトロベンゼン(1.00g)をピリジ
ン(20ml)に溶解し、氷冷下、無水酢酸(0.55
ml)を滴下した後、室温で3時間撹拌した。反応液に
水を加えた後、酢酸エチルで抽出し、抽出液を炭酸水素
ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で洗浄した。有機層を
無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下溶媒を留去
することにより、標記化合物1.05g(収率90%)
を淡黄色固体として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.88-2.03 (4H, m),
2.14 (3H, s), 3.50-3.63 (2H, m), 3.71 (1H, m), 3.9
4 (1H, m), 4.81 (1H, m), 7.01 (1H, d, J=9.0), 8.15
(1H, dd, J=9.0, 2.5), 8.32 (1H, d, J=2.5).
【0455】参考例10 4−(1−アセチルピペリジン−4−イルオキシ)−3
−クロロアニリン 参考例9で得られた4−(1−アセチルピペリジン−4
−イルオキシ)−3−クロロニトロベンゼン(1.05
g)を酢酸(30ml)に溶解し、室温ですず粉末
(2.09g)を加え、同温で10時間撹拌した。反応
液をろ過した後、ろ液を減圧下濃縮し、残渣を炭酸カリ
ウム水溶液で中和し、酢酸エチルで5回抽出した。有機
層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下溶媒を
留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出溶媒:酢酸エチル/メタノール=15/1)で精
製することにより、標記化合物0.82g(収率86
%)を橙色油状物質として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.78-1.94 (4H, m),
2.11 (3H, s), 3.33-3.43 (1H, m), 3.60-3.70 (1H,
m), 3.70-3.82 (2H, m), 4.35 (1H, m), 6.53 (1H, dd,
J=8.5, 3.0), 6.74 (1H, d, J=3.0), 6.81 (1H, d, J=
8.5).
【0456】参考例11 3−クロロ−4−(1−エチルピペリジン−4−イルオ
キシ)アニリン 窒素雰囲気下、水素化リチウムアルミニウム(230m
g)をテトラヒドロフラン(5ml)に懸濁し、氷冷
下、参考例10で得られた4−(1−アセチルピペリジ
ン−4−イルオキシ)−3−クロロアニリンのテトラヒ
ドロフラン(10ml)溶液を滴下した後、3.5時間
加熱還流した。反応の進行が遅いため、水素化リチウム
アルミニウム(115mg)を加え、さらに2時間加熱
還流した。反応液を冷却した後、硫酸ナトリウム・10
水和物を加え、さらに室温で一晩攪拌した。不溶物をろ
去した後、ろ液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=
3/1〜1/2)で精製することにより、標記化合物4
48mg(収率58%)を褐色油状物質として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.11 (3H, t, J=7.
0), 1.82-1.93 (2H, m),1.93-2.04 (2H, m), 2.29 (2H,
m), 2.45 (2H, q, J=7.0), 2.78 (2H, m), 4.15 (1H,
m), 6.51 (1H, dd, J=8.5, 3.0), 6.73 (1H, d, J=3.
0), 6.81 (1H, d,J=8.5).
【0457】参考例12 N−[3−クロロ−4−(1−エチルピペリジン−4−
イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル 参考例11で得られた3−クロロ−4−(1−エチルピ
ペリジン−4−イルオキシ)アニリン(853mg)を
ジクロロメタン(20ml)に溶解し、氷冷下、クロロ
スルホニル酢酸エチル(0.45ml)及びピリジン
(0.54ml)を滴下した後、室温で4時間撹拌し
た。反応液に水を加え、酢酸エチルで2回抽出した後、
有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒
を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/メタノール=3/1
〜1/1)で精製することにより、標記化合物1113
mg(収率82%)を黄褐色無定形固体として得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.15 (3H, t, J=7.
0), 1.34 (3H, t, J=7.0), 1.87-2.00 (2H, m), 2.00-
2.13 (2H, m), 2.40-2.60 (4H, m), 2.70-2.83 (2H,
m), 3.92 (2H, s), 4.30 (2H, q, J=7.0), 4.43 (1H,
m), 6.93 (1H, d, J=9.0), 7.21 (1H, dd, J=9.0, 2.
5), 7.40 (1H, d, J=2.5).
【0458】参考例13 N−[3−クロロ−4−(1−エチルピペリジン−4−
イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−シアノフェ
ニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸
エチル 参考例2で得られた3−(3−シアノフェニル)−2−
(E)−プロペン−1−オール(0.48g)、参考例
12で得られたN−[3−クロロ−4−(1−エチルピ
ペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル
酢酸エチル(1.11g)及びトリフェニルホスフィン
(0.87g)をジクロロメタン(20ml)に溶解
し、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチル(0.51m
l)を滴下した後、室温で一晩撹拌した。反応液を減圧
下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(溶出溶媒:メタノール/酢酸エチル=1/3〜1
/1)で精製することにより、標記化合物1.24g
(収率83%)を橙色無定形固体として得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.12 (3H, t, J=7.
0), 1.36 (3H, t, J=7.0), 1.86-1.98 (2H, m), 1.98-
2.10 (2H, m), 2.35-2.50 (2H, m), 2.48 (2H, q,J=7.
0), 2.73 (2H, m), 3.99 (2H, s), 4.31 (2H, q, J=7.
0), 4.43 (1H, m),4.46 (2H, d, J=6.5), 6.22 (1H, d
t, J=16.0, 6.5), 6.41 (1H, d, J=16.0), 6.93 (1H,
d, J=9.0), 7.31 (1H, dd, J=9.0, 2.5), 7.40 (1H, t,
J=7.5), 7.48-7.58 (4H, m).
【0459】参考例14 3−クロロ−4−(1−イソプロピルピペリジン−4−
イルオキシ)ニトロベンゼン 参考例8で得られた3−クロロ−4−(ピペリジン−4
−イルオキシ)ニトロベンゼン(1.50g)をアセト
ン(20ml)に懸濁し、氷冷下、酢酸(0.33m
l)及びシアノ水素化ほう素ナトリウム(0.18g)
を加えた後、室温で4.5時間撹拌した。反応の進行が
遅いため、シアノ水素化ほう素ナトリウム(0.18
g)を加え、3時間攪拌した後、酢酸(0.33ml)
及びシアノ水素化ほう素ナトリウム(0.18g)を加
えた後、さらに室温で一晩攪拌した。反応液を減圧下濃
縮し、残渣を炭酸カリウム水溶液で中和した後、酢酸エ
チルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥
した後、減圧下溶媒を留去することにより、標記化合物
1.36g(収率78%)を黄色固体として得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.09 (6H, d, J=6.
5), 1.90-2.00 (2H, m),2.00-2.15 (2H, m), 2.45-2.60
(2H, m), 2.75-2.90 (3H, m), 4.59 (1H, m),6.98 (1
H, d, J=9.0), 8.13 (1H, dd, J=9.0, 3.0), 8.30 (1H,
d, J=3.0).
【0460】参考例15 3−クロロ−4−(1−イソプロピルピペリジン−4−
イルオキシ)アニリン参考例14で得られた3−クロロ
−4−(1−イソプロピルピペリジン−4−イルオキ
シ)ニトロベンゼン(1.36g)を酢酸(30ml)
に溶解し、室温ですず粉末(2.70g)を加え、同温
で一晩撹拌した。反応液をろ過した後、ろ液を減圧下濃
縮し、残渣を炭酸カリウム水溶液で中和した後、酢酸エ
チルで3回抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾
燥した。減圧下溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/
メタノール=5/1〜1/1)で精製することにより、
標記化合物0.99g(収率81%)を褐色油状物質と
して得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.15 (6H, d, J=6.
5), 1.80-2.20 (4H, m),2.66 (2H, m), 2.97 (2H, m),
3.03 (1H, m), 4.27 (1H, m), 6.52 (1H, dd, J=8.5,
3.0), 6.73 (1H, d, J=3.0), 6.80 (1H, d, J=8.5).
【0461】参考例16 N−[3−クロロ−4−(1−イソプロピルピペリジン
−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチ
ル 参考例15で得られた3−クロロ−4−(1−イソプロ
ピルピペリジン−4−イルオキシ)アニリン(985m
g)をジクロロメタン(20ml)に溶解し、氷冷下、
クロロスルホニル酢酸エチル(0.49ml)及びピリ
ジン(0.59ml)を滴下した後、室温で4時間撹拌
した。反応液に水を加え、酢酸エチルで2回抽出した。
有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下溶
媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/メタノール=10/
1〜3/1)で精製することにより、標記化合物109
4mg(収率71%)を橙色無定形固体として得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.10 (6H, d, J=6.
5), 1.33 (3H, t, J=7.0), 1.84-1.98 (2H, m), 1.98-
2.12 (2H, m), 2.50 (2H, m), 2.76-2.90 (3H, m), 3.9
2 (2H, s), 4.29 (2H, q, J=7.0), 4.39 (1H, m), 6.93
(1H, d, J=9.0),7.20 (1H, dd, J=9.0, 2.5), 7.39 (1
H, d, J=2.5).
【0462】参考例17 N−[3−クロロ−4−(1−イソプロピルピペリジン
−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−シア
ノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイ
ル酢酸エチル 参考例2で得られた3−(3−シアノフェニル)−2−
(E)−プロペン−1−オール(0.46g)、参考例
16で得られたN−[3−クロロ−4−(1−イソプロ
ピルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファ
モイル酢酸エチル(1.09g)及びトリフェニルホス
フィン(0.82g)をジクロロメタン(30ml)に
溶解し、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチル(0.48
ml)を滴下した後、室温で一晩撹拌した。反応液を減
圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(溶出溶媒:メタノール/酢酸エチル=1/2〜
1/1)で精製することにより、標記化合物1.17g
(収率80%)を黄色油状物質として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.08 (6H, d, J=6.
5), 1.36 (3H, t, J=7.0), 1.84-1.95 (2H, m), 1.95-
2.09 (2H, m), 2.47 (2H, m), 2.72-2.88 (3H, m), 3.9
9 (2H, s), 4.31 (2H, q, J=7.0), 4.41 (1H, m), 4.4
6 (2H, d, J=6.5),6.22 (1H, dt, J=16.0, 6.5), 6.41
(1H, d, J=16.0), 6.92 (1H, d, J=9.0),7.31 (1H, dd,
J=9.0, 2.5), 7.40 (1H, t, J=8.0), 7.48-7.58 (4H,
m).
【0463】参考例18 4−(1−ブチルピペリジン−4−イルオキシ)−3−
クロロニトロベンゼン参考例8で得られた3−クロロ−
4−(ピペリジン−4−イルオキシ)ニトロベンゼン
(1.50g)及びブチルアルデヒド(1.04ml)
をジクロロメタン(30ml)に溶解し、氷冷下、酢酸
(0.33ml)及びシアノ水素化ほう素ナトリウム
(0.18g)を加えた後、室温で3時間撹拌した。反
応の進行が遅いため、シアノ水素化ほう素ナトリウム
(0.18g)を加えた後、さらに室温で一晩攪拌し
た。反応液を減圧下濃縮し、残渣を酢酸エチルで希釈し
た後、水、炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で
順次洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(溶出溶媒:メタノール/ジクロロ
メタン=1/20)で精製することにより、標記化合物
0.88g(収率48%)を黄色油状物質として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 0.94 (3H, t, J=7.
5), 1.35 (2H, m), 1.53(2H, m), 1.92-2.04 (2H, m),
2.04-2.15 (2H, m), 2.44 (2H, m), 2.53 (2H,m), 2.75
(2H, m), 4.62 (1H, m), 6.99 (1H, d, J=9.0), 8.13
(1H, dd, J=9.0, 2.5), 8.30 (1H, d, J=2.5).
【0464】参考例19 4−(1−ブチルピペリジン−4−イルオキシ)−3−
クロロアニリン 参考例18で得られた4−(1−ブチルピペリジン−4
−イルオキシ)−3−クロロニトロベンゼン(1.48
g)を酢酸(30ml)に溶解し、室温ですず粉末
(2.81g)を加え、同温で一晩撹拌した。反応液を
ろ過した後、ろ液を減圧下濃縮し、残渣を炭酸水素ナト
リウム水溶液で中和した後、酢酸エチルで2回抽出し、
有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒
を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/メタノール=5/1
〜3/1)で精製することにより、標記化合物1.09
g(収率82%)を褐色油状物質として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 0.93 (3H, t, J=7.
5), 1.34 (2H, m), 1.60(2H, m), 1.92-2.02 (2H, m),
2.08-2.18 (2H, m), 2.62 (2H, m), 2.79 (2H,m), 2.94
(2H, m), 4.31 (1H, m), 6.52 (1H, dd, J=8.5, 3.0),
6.73 (1H, d,J=3.0), 6.79 (1H, d, J=8.5).
【0465】参考例20 N−[4−(1−ブチルピペリジン−4−イルオキシ)
−3−クロロフェニル]スルファモイル酢酸エチル 参考例19で得られた4−(1−ブチルピペリジン−4
−イルオキシ)−3−クロロアニリン(1.09g)を
ジクロロメタン(20ml)に溶解し、氷冷下、クロロ
スルホニル酢酸エチル(0.52ml)及びピリジン
(0.62ml)を滴下した後、室温で一晩撹拌した。
反応液を減圧下濃縮した後、酢酸エチルで希釈し、炭酸
水素ナトリウム水溶液で洗浄した後、有機層を無水硫酸
マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:
ジクロロメタン/メタノール=20/1〜9/1)で精
製することにより、標記化合物1.41g(収率84
%)を褐色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 0.93 (3H, t, J=7.
5), 1.34 (3H, t, J=7.0), 1.28-1.38 (2H, m), 1.54
(2H, m), 1.86-1.99 (2H, m), 2.02-2.15 (2H, m), 2.4
0-2.60 (4H, m), 2.79 (2H, m), 3.92 (2H, s), 4.30
(2H, q, J=7.0), 4.41 (1H, m), 6.93 (1H, d, J=9.0),
7.21 (1H, dd, J=9.0, 2.5), 7.40 (1H, d,J=2.5).
【0466】参考例21 N−[4−(1−ブチルピペリジン−4−イルオキシ)
−3−クロロフェニル]−N−[3−(3−シアノフェ
ニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸
エチル 参考例2で得られた3−(3−シアノフェニル)−2−
(E)−プロペン−1−オール(0.57g)、参考例
20で得られたN−[4−(1−ブチルピペリジン−4
−イルオキシ)−3−クロロフェニル]スルファモイル
酢酸エチル(1.41g)及びトリフェニルホスフィン
(1.02g)をジクロロメタン(30ml)に溶解
し、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチル(0.60m
l)を滴下した後、室温で一晩撹拌した。反応液を減圧
下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(溶出溶媒:メタノール/酢酸エチル=1/20〜
1/10)で精製することにより、標記化合物1.17
g(収率63%)を黄褐色油状物質として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 0.93 (3H, t, J=7.
5), 1.36 (3H, t, J=7.0), 1.28-1.40 (2H, m), 1.48-
1.60 (2H, m), 1.85-2.00 (2H, m), 2.00-2.15 (2H,
m), 2.38-2.58 (4H, m), 2.77 (2H, m), 3.99 (2H, s),
4.31 (2H, q, J=7.0), 4.38-4.52 (1H, m), 4.46 (2H,
d, J=6.5), 6.22 (1H, dt, J=16.0, 6.5), 6.41 (1H,
d, J=16.0), 6.93 (1H, d, J=9.0), 7.31 (1H, dd, J=
9.0, 2.5), 7.40 (1H, t, J=8.0), 7.48-7.58 (4H, m).
【0467】参考例22 4−(1−ベンジルピペリジン−4−イルオキシ)−3
−クロロニトロベンゼン 参考例8で得られた3−クロロ−4−(ピペリジン−4
−イルオキシ)ニトロベンゼン(1.00g)をN,N
−ジメチルホルムアミド(20ml)に溶解し、氷冷
下、ベンジルブロマミド(0.56ml)及び炭酸カリ
ウム(0.81g)を加えた後、室温で5時間撹拌し
た。反応液を酢酸エチルで希釈した後、飽和食塩水で洗
浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧
下溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=2/5
〜酢酸エチルのみ)で精製することにより、標記化合物
1.02g(収率75%)を黄色油状物質として得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.88-1.98 (2H, m),
1.98-2.08 (2H, m), 2.42 (2H, m), 2.72 (2H, m), 3.5
5 (2H, s), 4.58 (1H, m), 6.97 (1H, d, J=9.0), 7.23
-7.37 (5H, m), 8.12 (1H, dd, J=9.0, 2.5), 8.30 (1
H, d, J=2.5).
【0468】参考例23 4−(1−ベンジルピペリジン−4−イルオキシ)−3
−クロロアニリン 参考例22で得られた4−(1−ベンジルピペリジン−
4−イルオキシ)−3−クロロニトロベンゼン(1.0
2g)を酢酸(40ml)に溶解し、室温ですず粉末
(1.75g)を加え、同温で一晩撹拌した。反応液を
ろ過した後、ろ液を減圧下濃縮し、残渣を炭酸水素ナト
リウム水溶液で中和した後、酢酸エチルで2回抽出し
た。抽出液を炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水
で順次洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾
燥した。減圧下溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル/メタ
ノール=10/1)で精製することにより、標記化合物
0.78g(収率84%)を褐色油状物質として得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.80-1.90 (2H, m),
1.90-2.00 (2H, m), 2.26 (2H, m), 2.76 (2H, m), 3.5
2 (2H, s), 4.12 (1H, m), 6.50 (1H, dd, J=8.5, 3.
0), 6.72 (1H, d, J=3.0), 6.80 (1H, d, J=8.5), 7.25
(1H, m), 7.28-7.36 (4H, m).
【0469】参考例24 N−[4−(1−ベンジルピペリジン−4−イルオキ
シ)−3−クロロフェニル]スルファモイル酢酸エチル 参考例23で得られた4−(1−ベンジルピペリジン−
4−イルオキシ)−3−クロロアニリン(780mg)
をジクロロメタン(20ml)に溶解し、氷冷下、クロ
ロスルホニル酢酸エチル(0.35ml)及びピリジン
(0.40ml)を滴下した後、室温で2.5時間撹拌
した。反応液を減圧下濃縮し、酢酸エチルで希釈した
後、炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で洗浄
し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下
溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル/メタノール=25/
2)で精製することにより、標記化合物1018mg
(収率89%)を黄褐色無定形固体として得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.33 (3H, t, J=7.
0), 1.84-1.93 (2H, m),1.93-2.02 (2H, m), 2.36 (2H,
m), 2.73 (2H, m), 3.54 (2H, s), 3.91 (2H,s), 4.29
(2H, q, J=7.0), 4.37 (1H, m), 6.92 (1H, d, J=9.
0), 7.19 (1H, dd, J=9.0, 2.5), 7.27 (1H, m), 7.29-
7.37 (4H, m), 7.38 (1H, d, J=2.5).
【0470】参考例25 N−[4−(1−ベンジルピペリジン−4−イルオキ
シ)−3−クロロフェニル]−N−[3−(3−シアノ
フェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル
酢酸エチル 参考例2で得られた3−(3−シアノフェニル)−2−
(E)−プロペン−1−オール(0.36g)、参考例
24で得られたN−[4−(1−ベンジルピペリジン−
4−イルオキシ)−3−クロロフェニル]スルファモイ
ル酢酸エチル(1.02g)及びトリフェニルホスフィ
ン(0.69g)をジクロロメタン(20ml)に溶解
し、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチル(0.40m
l)を滴下した後、室温で2時間撹拌した。反応液を減
圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(溶出溶媒:酢酸エチル)で精製することによ
り、標記化合物1.53g(収率定量的)を黄褐色油状
物質として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.35 (3H, t, J=7.
0), 1.84-1.93 (2H, m),1.93-2.02 (2H, m), 2.36 (2H,
m), 2.71 (2H, m), 3.53 (2H, s), 3.98 (2H,s), 4.30
(2H, q, J=7.0), 4.40 (1H, m), 4.46 (2H, d, J=6.
5), 6.22 (1H, dt, J=16.0, 6.5), 6.41 (1H, d, J=16.
0), 6.91 (1H, d, J=9.0), 7.23-7.37 (6H, m), 7.40
(1H, t, J=8.0), 7.44-7.58 (4H, m).
【0471】参考例26 3−クロロ−4−(1−フェネチルピペリジン−4−イ
ルオキシ)ニトロベンゼン 参考例8で得られた3−クロロ−4−(ピペリジン−4
−イルオキシ)ニトロベンゼン(957mg)をN,N
−ジメチルホルムアミド(20ml)に溶解し、氷冷
下、フェネチルブロミド(0.61ml)及び炭酸カリ
ウム(770mg)を加えた後、室温で一晩撹拌した。
反応液を酢酸エチルで希釈した後、飽和食塩水で洗浄
し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下
溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=1/5〜
酢酸エチルのみ)で精製することにより、標記化合物9
36mg(収率70%)を淡黄色固体として得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.93-2.03 (2H, m),
2.03-2.13 (2H, m), 2.46-2.59 (2H, m), 2.61-2.71 (2
H, m), 2.73-2.88 (4H, m), 4.61 (1H, m), 6.99 (1H,
d, J=9.0), 7.17-7.24 (3H, m), 7.24-7.34 (2H, m),
8.13 (1H, dd, J=9.0, 3.0), 8.31 (1H, d, J=3.0).
【0472】参考例27 3−クロロ−4−(1−フェネチルピペリジン−4−イ
ルオキシ)アニリン 参考例26で得られた3−クロロ−4−(1−フェネチ
ルピペリジン−4−イルオキシ)ニトロベンゼン(93
6mg)を酢酸(40ml)に溶解し、室温ですず粉末
(1540mg)を加え、同温で一晩撹拌した。反応液
をろ過した後、ろ液を減圧下濃縮し、残渣を炭酸水素ナ
トリウム水溶液で中和した後、酢酸エチルで2回抽出し
た。抽出液を炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水
で順次洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾
燥した。減圧下溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル/メタ
ノール=10/1)で精製することにより、標記化合物
720mg(収率84%)を淡黄色固体として得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.83-1.95 (2H, m),
1.95-2.06 (2H, m), 2.37 (2H, m), 2.58-2.67 (2H,
m), 2.77-2.91 (4H, m), 4.16 (1H, m), 6.52 (1H, dd,
J=8.5, 3.0), 6.73 (1H, d, J=3.0), 6.82 (1H, d, J=
8.5), 7.17-7.24(3H, m), 7.24-7.32 (2H, m).
【0473】参考例28 N−[3−クロロ−4−(1−フェネチルピペリジン−
4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル 参考例27で得られた3−クロロ−4−(1−フェネチ
ルピペリジン−4−イルオキシ)アニリン(720m
g)をジクロロメタン(20ml)に溶解し、氷冷下、
クロロスルホニル酢酸エチル(0.31ml)及びピリ
ジン(0.35ml)を滴下した後、室温で3時間撹拌
した。反応液を減圧下濃縮し、酢酸エチルで希釈した
後、炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で順次洗
浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧
下溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル/メタノール=25
/2)で精製することにより、標記化合物936mg
(収率89%)を黄色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.34 (3H, t, J=7.
0), 1.88-1.98 (2H, m),1.98-2.08 (2H, m), 2.48 (2H,
m), 2.60-2.70 (2H, m), 2.76-2.89 (4H, m),3.92 (2
H, s), 4.30 (2H, q, J=7.0), 4.41 (1H, m), 6.93 (1
H, d, J=9.0), 7.18-7.24 (4H, m), 7.24-7.33 (2H,
m), 7.39 (1H, d, J=2.5).
【0474】参考例29 N−[3−クロロ−4−(1−フェネチルピペリジン−
4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−シアノ
フェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル
酢酸エチル 参考例2で得られた3−(3−シアノフェニル)−2−
(E)−プロペン−1−オール(325mg)、参考例
28で得られたN−[3−クロロ−4−(1−フェネチ
ルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモ
イル酢酸エチル(936mg)及びトリフェニルホスフ
ィン(610mg)をジクロロメタン(20ml)に溶
解し、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチル(0.36m
l)を滴下した後、室温で4時間撹拌した。反応液を減
圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(溶出溶媒:酢酸エチル/ジクロロメタン=1/
2〜酢酸エチルのみ)で精製することにより、標記化合
物1013mg(収率84%)を淡黄色無定形固体とし
て得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.36 (3H, t, J=7.
0), 1.87-1.98 (2H, m),1.98-2.09 (2H, m), 2.47 (2H,
m), 2.60-2.68 (2H, m), 2.76-2.87 (4H, m),3.99 (2
H, s), 4.31 (2H, q, J=7.0), 4.43 (1H, m), 4.46 (2
H, d, J=6.5), 6.22 (1H, dt, J=16.0, 6.5), 6.41 (1
H, d, J=16.0), 6.93 (1H, d, J=9.0), 7.17-7.23 (3H,
m), 7.23-7.34 (3H, m), 7.40 (1H, t, J=8.0), 7.48-
7.58 (4H, m).
【0475】参考例30 3−クロロ−4−(1−フェニルピペリジン−4−イル
オキシ)ニトロベンゼン 参考例8で得られた3−クロロ−4−(ピペリジン−4
−イルオキシ)ニトロベンゼン(2.68g)、ブロモ
ベンゼン(1.97g)、2−(ジ−t−ブチルホスフ
ィノ)ビフェニル(0.62g)、トリス(ジベンジリ
デンアセトン)ジパラジウム(0.95g)、及びt−
ブトキシナトリウム(1.20g)をトルエン(30m
l)に懸濁した後、80℃で2時間撹拌した。反応液を
室温まで冷却した後、不溶物をろ去し、減圧下溶媒を留
去した。残渣を酢酸エチルで希釈した後、炭酸水素ナト
リウム水溶液及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキ
サン/酢酸エチル=4/1)で精製することにより、標
記化合物1.86g(収率54%)を黄色固体として得
た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 2.00-2.10 (2H, m),
2.11-2.21 (2H, m), 3.24 (2H, m), 3.48 (2H, m), 4.7
3 (1H, m), 6.88 (1H, t, J=7.5), 6.95-7.00(2H, m),
7.03 (1H, d, J=9.0), 7.25-7.32 (2H, m), 8.15 (1H,
dd, J=9.0, 3.0), 8.31 (1H, d, J=3.0).
【0476】参考例31 3−クロロ−4−(1−フェニルピペリジン−4−イル
オキシ)アニリン 参考例30で得られた3−クロロ−4−(1−フェニル
ピペリジン−4−イルオキシ)ニトロベンゼン(1.8
6g)を酢酸(35ml)に溶解し、室温ですず粉末
(3.32g)を加え、同温で1時間撹拌した。反応液
をろ過した後、ろ液を減圧下濃縮し、残渣を酢酸エチル
で希釈した後、炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩
水で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た後、減圧下溶媒を留去することにより、標記化合物
1.69g(収率定量的)を淡黄色固体として得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.90-2.01 (2H, m),
2.03-2.12 (2H, m), 3.07 (2H, m), 3.55 (2H, m), 4.2
7 (1H, m), 6.53 (1H, dd, J=8.5, 3.0), 6.74(1H, d,
J=3.0), 6.81-6.87 (1H, m), 6.84 (1H, d, J=8.5), 6.
96 (2H, d, J=8.0) 7.23-7.29 (2H, m).
【0477】参考例32 N−[3−クロロ−4−(1−フェニルピペリジン−4
−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル 参考例31で得られた3−クロロ−4−(1−フェニル
ピペリジン−4−イルオキシ)アニリン(1.69g)
をジクロロメタン(25ml)に溶解し、氷冷下、クロ
ロスルホニル酢酸エチル(1.15g)のジクロロメタ
ン(5ml)溶液及びピリジン(0.50ml)を滴下
した後、室温で2時間撹拌した。反応液に飽和塩化ナト
リウム水溶液を加えた後、酢酸エチルで抽出し、抽出液
を飽和食塩水で洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムで
乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル/ヘ
キサン=2/3)で精製することにより、標記化合物
2.23g(収率88%)を無色油状物質として得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.34 (3H, t, J=7.
0), 1.95-2.05 (2H, m),2.06-2.15 (2H, m), 3.17 (2H,
m), 3.50 (2H, m), 3.92 (2H, s), 4.30 (2H,q, J=7.
0), 4.52 (1H, m), 6.86 (1H, t, J=7.5), 6.94-7.00
(2H, m), 6.97 (1H, d, J=9.0), 7.23 (1H, dd, J=9.0,
2.5), 7.25-7.30 (2H, m), 7.40 (1H, d,J=2.5).
【0478】参考例33 N−[3−クロロ−4−(1−フェニルピペリジン−4
−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−シアノフ
ェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢
酸エチル 参考例2で得られた3−(3−シアノフェニル)−2−
(E)−プロペン−1−オール(0.41g)、参考例
32で得られたN−[3−クロロ−4−(1−フェニル
ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイ
ル酢酸エチル(1.16g)及びトリフェニルホスフィ
ン(0.87g)をジクロロメタン(25ml)に溶解
し、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチル(0.52m
l)を滴下した後、室温で1時間撹拌した。反応液を減
圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(溶出溶媒:酢酸エチル/ジクロロメタン=1/
12)で精製することにより、標記化合物1.45g
(収率95%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.36 (3H, t, J=7.
0), 1.95-2.05 (2H, m),2.06-2.16 (2H, m), 3.18 (2H,
m), 3.49 (2H, m), 3.99 (2H, s), 4.31 (2H,q, J=7.
0), 4.47 (2H, d, J=6.0), 4.55 (1H, m), 6.23 (1H, d
t, J=16.0, 6.0), 6.42 (1H, d, J=16.0), 6.86 (1H,
t, J=7.5), 6.93-6.99 (2H, m), 6.97 (1H, d, J=9.0),
7.24-7.30 (2H, m), 7.33 (1H, dd, J=9.0, 2.5), 7.4
1 (1H, t,J=7.5), 7.49-7.58 (4H, m).
【0479】参考例34 3−クロロ−4−(1−メトキシカルボニルメチルピペ
リジン−4−イルオキシ)ニトロベンゼン 参考例8で得られた3−クロロ−4−(ピペリジン−4
−イルオキシ)ニトロベンゼン(1.00g)をN,N
−ジメチルホルムアミド(20ml)に溶解し、氷冷
下、ブロモ酢酸メチル(0.43ml)及び炭酸カリウ
ム(0.81g)を加えた後、室温で一晩撹拌した。反
応液を酢酸エチルで希釈した後、飽和食塩水で洗浄し、
有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒
を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(溶出溶媒:酢酸エチル)で精製することにより、
標記化合物1.16g(収率90%)を黄色油状物質と
して得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.93-2.04 (2H, m),
2.04-2.15 (2H, m), 2.59-2.69 (2H, m), 2.73-2.83 (2
H, m), 3.29 (2H, s), 3.74 (3H, s), 4.62 (1H, m),
6.98 (1H, d, J=9.0), 8.13 (1H, dd, J=9.0, 2.5), 8.
31 (1H, d, J=2.5).
【0480】参考例35 3−クロロ−4−(1−メトキシカルボニルメチルピペ
リジン−4−イルオキシ)アニリン 参考例34で得られた3−クロロ−4−(1−メトキシ
カルボニルメチルピペリジン−4−イルオキシ)ニトロ
ベンゼン(1.16g)を酢酸(30ml)に溶解し、
室温ですず粉末(2.09g)を加え、同温で一晩撹拌
した。反応液をろ過した後、ろ液を減圧下濃縮し、残渣
を酢酸エチルで希釈した後、炭酸水素ナトリウム水溶液
及び飽和食塩水で順次洗浄した。有機層を無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した後、残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エ
チル/メタノール=25/1)で精製することにより、
標記化合物0.79g(収率75%)を黄色油状物質と
して得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.87-1.95 (2H, m),
1.95-2.03 (2H, m), 2.43-2.53 (2H, m), 2.77-2.86 (2
H, m), 3.25 (2H, s), 3.73 (3H, s), 4.17 (1H, m),
6.51 (1H, dd, J=8.5, 3.0), 6.73 (1H, d, J=3.0), 6.
80 (1H, d, J=8.5).
【0481】参考例36 N−[3−クロロ−4−(1−メトキシカルボニルメチ
ルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモ
イル酢酸エチル 参考例35で得られた3−クロロ−4−(1−メトキシ
カルボニルメチルピペリジン−4−イルオキシ)アニリ
ン(0.79g)をジクロロメタン(20ml)に溶解
し、氷冷下、クロロスルホニル酢酸エチル(0.37m
l)及びピリジン(0.43ml)を滴下した後、室温
で一晩撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、酢酸エチルで
希釈した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、
有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒
を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(溶出溶媒:酢酸エチル)で精製することにより、
標記化合物1.06g(収率89%)を黄色油状物質と
して得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.34 (3H, t, J=7.
0), 1.90-1.99 (2H, m),1.99-2.08 (2H, m), 2.53-2.62
(2H, m), 2.75-2.84 (2H, m), 3.27 (2H, s),3.74 (3
H, s), 3.91 (2H, s), 4.30 (2H, q, J=7.0), 4.41 (1
H, m), 6.92 (1H,d, J=9.0), 7.20 (1H, dd, J=9.0, 2.
5), 7.39 (1H, d, J=2.5).
【0482】参考例37 N−[3−クロロ−4−(1−メトキシカルボニルメチ
ルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3
−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]
スルファモイル酢酸エチル 参考例2で得られた3−(3−シアノフェニル)−2−
(E)−プロペン−1−オール(0.39g)、参考例
36で得られたN−[3−クロロ−4−(1−メトキシ
カルボニルメチルピペリジン−4−イルオキシ)フェニ
ル]スルファモイル酢酸エチル(1.06g)及びトリ
フェニルホスフィン(0.74g)をジクロロメタン
(30ml)に溶解し、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエ
チル(0.44ml)を滴下した後、室温で一晩撹拌し
た。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル)で精製
することにより、標記化合物1.70g(収率定量的)
を黄色油状物質として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.36 (3H, t, J=7.
0), 1.90-1.99 (2H, m),1.99-2.08 (2H, m), 2.54-2.63
(2H, m), 2.75-2.84 (2H, m), 3.27 (2H, s),3.73 (3
H, s), 3.98 (2H, s), 4.31 (2H, q, J=7.0), 4.45 (1
H, m), 4.46 (2H,d, J=6.5), 6.22 (1H, dt, J=16.0,
6.5), 6.41 (1H, d, J=16.0), 6.92 (1H,d, J=9.0), 7.
31 (1H, dd, J=9.0, 2.5), 7.40 (1H, t, J=8.0), 7.44
-7.58 (4H, m).
【0483】参考例38 N−[4−(1−アセチルピペリジン−4−イルオキ
シ)−3−クロロフェニル]スルファモイル酢酸エチル 参考例10で得られた4−(1−アセチルピペリジン−
4−イルオキシ)−3−クロロアニリン(650mg)
をジクロロメタン(20ml)に溶解し、氷冷下、クロ
ロスルホニル酢酸エチル(0.33ml)及びピリジン
(0.39ml)を滴下した後、室温で3.5時間撹拌
した。反応液を減圧下濃縮した後、酢酸エチルで希釈
し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で順
次洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した
後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチルのみ〜酢酸エ
チル/メタノール=10/1)で精製することにより、
標記化合物773mg(収率76%)を橙色油状物質と
して得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.34 (3H, t, J=7.
0), 1.82-1.98 (4H, m),2.13 (3H, s), 3.47 (1H, m),
3.63 (1H, m), 3.72 (1H, m), 3.84 (1H, m), 3.92 (2
H, s), 4.30 (2H, q, J=7.0), 4.60 (1H, m), 6.94 (1
H, d, J=9.0), 7.23 (1H, dd, J=9.0, 2.5), 7.41 (1H,
d, J=2.5).
【0484】参考例39 N−[4−(1−アセチルピペリジン−4−イルオキ
シ)−3−クロロフェニル]−N−[3−(3−シアノ
フェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル
酢酸エチル 参考例2で得られた3−(3−シアノフェニル)−2−
(E)−プロペン−1−オール(323mg)、参考例
38で得られたN−[4−(1−アセチルピペリジン−
4−イルオキシ)−3−クロロフェニル]スルファモイ
ル酢酸エチル(773mg)及びトリフェニルホスフィ
ン(581mg)をジクロロメタン(20ml)に溶解
し、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチル(0.34m
l)を滴下した後、室温で一晩撹拌した。反応液を減圧
下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(溶出溶媒:酢酸エチルのみ〜酢酸エチル/メタノ
ール=9/1)で精製することにより、標記化合物73
3mg(収率71%)を淡黄色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.36 (3H, t, J=7.
0), 1.82-1.98 (4H, m),2.12 (3H, s), 3.48 (1H, m),
3.61 (1H, m), 3.70 (1H, m), 3.85 (1H, m), 3.99 (2
H, s), 4.31 (2H, q, J=7.0), 4.47 (2H, d, J=6.5),
4.63 (1H, m), 6.22 (1H, dt, J=16.0, 6.5), 6.42 (1
H, d, J=16.0), 6.94 (1H, d, J=9.0), 7.34(1H, dd, J
=9.0, 2.5), 7.41 (1H, t, J=8.0), 7.48-7.58 (4H,
m).
【0485】参考例40 4−(1−カルバモイルピペリジン−4−イルオキシ)
−3−クロロニトロベンゼン 参考例8で得られた3−クロロ−4−(ピペリジン−4
−イルオキシ)ニトロベンゼン(500mg)をN,N
−ジメチルアセトアミド(10ml)に溶解し、氷冷
下、シアン酸カリウム(790mg)を加え、室温で一
晩撹拌した。反応の進行が遅いため、シアン酸カリウム
(790mg)を加え、40℃で一晩撹拌した後、4N
塩化水素ジオキサン溶液(1.0ml)を加え、さらに
室温で1時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、
炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で順次洗浄し
た後、減圧下溶媒を留去することにより、標記化合物5
23mg(収率88%)を淡黄色固体として得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.53-1.67 (2H, m),
1.86-2.00 (2H, m), 3.18-3.31 (2H, m), 3.51-3.64 (2
H, m), 4.92 (1H, m), 7.49 (1H, d, J=9.0),8.20 (1H,
dd, J=9.0, 2.5), 8.33 (1H, d, J=2.5).
【0486】参考例41 4−(1−カルバモイルピペリジン−4−イルオキシ)
−3−クロロアニリン参考例40で得られた4−(1−
カルバモイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−クロ
ロニトロベンゼン(1.25g)を酢酸(30ml)に
溶解し、室温ですず粉末(2.47g)を加え、同温で
一晩撹拌した。反応液をろ過した後、ろ液を減圧下濃縮
し、残渣を酢酸エチルで希釈した後、炭酸水素ナトリウ
ム水溶液で洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾
燥した。減圧下溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/
メタノール=20/1)で精製することにより、標記化
合物0.91g(収率81%)を淡橙色無定形固体とし
て得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.80-1.96 (4H, m),
3.30-3.40 (2H, m), 3.62-3.72 (2H, m), 4.33 (1H,
m), 6.52 (1H, dd, J=8.5, 3.0), 6.74 (1H, d,J=3.0),
6.81 (1H, d, J=8.5).
【0487】参考例42 N−[4−(1−カルバモイルピペリジン−4−イルオ
キシ)−3−クロロフェニル]スルファモイル酢酸エチ
ル 参考例41で得られた4−(1−カルバモイルピペリジ
ン−4−イルオキシ)−3−クロロアニリン(907m
g)をジクロロメタン(20ml)に溶解し、氷冷下、
クロロスルホニル酢酸エチル(0.45ml)及びジイ
ソプロピルエチルアミン(0.88ml)を滴下した
後、室温で一晩撹拌した。反応の進行が遅いため、クロ
ロスルホニル酢酸エチル(0.05ml)を加え、さら
に室温で2時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮した後、
酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で
洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減
圧下溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/メタノール
=30/1〜20/1)で精製することにより、標記化
合物809mg(収率57%)を淡黄色無定形固体とし
て得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.34 (3H, t, J=7.
0), 1.83-1.99 (4H, m),3.47 (2H, m), 3.61 (2H, m),
3.92 (2H, s), 4.30 (2H, q, J=7.0), 4.58 (1H, m),
6.94 (1H, d, J=9.0), 7.23 (1H, dd, J=9.0, 2.5), 7.
41 (1H, d, J=2.5).
【0488】参考例43 N−[4−(1−カルバモイルピペリジン−4−イルオ
キシ)−3−クロロフェニル]−N−[3−(3−シア
ノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイ
ル酢酸エチル 参考例2で得られた3−(3−シアノフェニル)−2−
(E)−プロペン−1−オール(322mg)、参考例
42で得られたN−[4−(1−カルバモイルピペリジ
ン−4−イルオキシ)−3−クロロフェニル]スルファ
モイル酢酸エチル(809mg)及びトリフェニルホス
フィン(610mg)をジクロロメタン(20ml)に
溶解し、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチル(0.36
ml)を滴下した後、室温で一晩撹拌した。反応液を減
圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(溶出溶媒:酢酸エチル/メタノール=10/
1)で精製することにより、標記化合物1015mg
(収率94%)を淡黄色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.36 (3H, t, J=7.
0), 1.84-1.99 (4H, m),3.48 (2H, m), 3.59 (2H, m),
3.99 (2H, s), 4.31 (2H, q, J=7.0), 4.47 (2H, d, J
=6.5), 4.62 (1H, m), 6.22 (1H, dt, J=16.0, 6.5),
6.41 (1H, d, J=16.0), 6.94 (1H, d, J=9.0), 7.33 (1
H, dd, J=9.0, 2.5), 7.41 (1H, t, J=8.0), 7.49-7.57
(4H, m).
【0489】参考例44 3−クロロ−4−(1−メタンスルホニルピペリジン−
4−イルオキシ)ニトロベンゼン 参考例8で得られた3−クロロ−4−(ピペリジン−4
−イルオキシ)ニトロベンゼン(1.00g)をジクロ
ロメタン(20ml)に懸濁し、氷冷下、メタンスルホ
ニルクロリド(0.33ml)及びトリエチルアミン
(1.09ml)を加えた後、室温で2時間撹拌した。
反応液を酢酸エチルで希釈した後、飽和食塩水で洗浄
し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下
溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル/ヘキサン=1/1)
で精製することにより、標記化合物0.96g(収率7
3%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 2.06-2.14 (4H, m),
2.84 (3H, s), 3.29 (2H, m), 3.55 (2H, m), 4.82 (1
H, m), 7.00 (1H, d, J=9.0), 8.16 (1H, dd,J=9.0, 2.
5), 8.33 (1H, d, J=2.5).
【0490】参考例45 3−クロロ−4−(1−メタンスルホニルピペリジン−
4−イルオキシ)アニリン 参考例44で得られた3−クロロ−4−(1−メタンス
ルホニルピペリジン−4−イルオキシ)ニトロベンゼン
(955mg)を酢酸(30ml)に溶解し、室温です
ず粉末(1690mg)を加え、同温で一晩撹拌した。
反応液をろ過した後、ろ液を減圧下濃縮し、残渣を酢酸
エチルで希釈した後、炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄
し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下
溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル/ヘキサン=5/3)
で精製することにより、標記化合物737mg(収率8
5%)を黄色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.92-2.08 (4H, m),
2.81 (3H, s), 3.33-3.45 (4H, m), 4.38 (1H, m), 6.5
4 (1H, dd, J=8.5, 3.0), 6.74 (1H, d, J=3.0), 6.80
(1H, d, J=8.5).
【0491】参考例46 N−[3−クロロ−4−(1−メタンスルホニルピペリ
ジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸
エチル 参考例45で得られた3−クロロ−4−(1−メタンス
ルホニルピペリジン−4−イルオキシ)アニリン(73
7mg)をジクロロメタン(20ml)に溶解し、氷冷
下、クロロスルホニル酢酸エチル(0.33ml)及び
ピリジン(0.39ml)を滴下した後、室温で1時間
撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で順次洗浄した後、有
機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を
留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(溶出溶媒:酢酸エチル/ヘキサン=3/2)で精製
することにより、標記化合物805mg(収率73%)
を桃色無定形固体として得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.26 (3H, t, J=7.
0), 1.96-2.10 (4H, m),2.82 (3H, s), 3.31 (2H, m),
3.47 (2H, m), 3.92 (2H, s), 4.30 (2H, q, J=7.0),
4.62 (1H, m), 6.93 (1H, d, J=9.0), 7.23 (1H, dd, J
=9.0, 2.5), 7.42(1H, d, J=2.5).
【0492】参考例47 N−[4−(1−カルバモイルピペリジン−4−イルオ
キシ)−3−クロロフェニル]−N−[3−(3−シア
ノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイ
ル酢酸エチル 参考例2で得られた3−(3−シアノフェニル)−2−
(E)−プロペン−1−オール(296mg)、参考例
46で得られたN−[3−クロロ−4−(1−メタンス
ルホニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スル
ファモイル酢酸エチル(805mg)及びトリフェニル
ホスフィン(560mg)をジクロロメタン(20m
l)に溶解し、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチル
(0.33ml)を滴下した後、室温で5時間撹拌し
た。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/酢
酸エチル=20/1〜10/1)で精製することによ
り、標記化合物835mg(収率79%)を無色無定形
固体として得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.36 (3H, t, J=7.
0), 1.96-2.09 (4H, m),2.82 (3H, s), 3.30 (2H, m),
3.48 (2H, m), 3.99 (2H, s), 4.31 (2H, q, J=7.0),
4.47 (2H, d, J=6.5), 4.65 (1H, m), 6.22 (1H, dt, J
=16.0, 6.5), 6.42 (1H, d, J=16.0), 6.94 (1H, d, J=
9.0), 7.35 (1H, dd, J=9.0, 2.5), 7.41(1H, t, J=7.
5), 7.50-7.55 (2H, m), 7.56 (1H, s), 7.56 (1H, d,
J=2.5).
【0493】参考例48 3−クロロ−4−[1−(2−ピリジル)ピペリジン−
4−イルオキシ]ニトロベンゼン 参考例8で得られた3−クロロ−4−(ピペリジン−4
−イルオキシ)ニトロベンゼン(3.00g)をピリジ
ン(30ml)に懸濁し、室温で2−ブロモピリジン
(1.25ml)を加えた後、150℃で16時間撹拌
した。反応液を室温まで冷却した後、酢酸エチルで希釈
し、飽和食塩水で洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル
/ヘキサン=1/2)で精製することにより、標記化合
物0.80g(収率20%)を黄色固体として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.93-2.06 (2H, m),
2.06-2.17 (2H, m), 3.60-3.72 (2H, m), 3.79-3.90 (2
H, m), 4.79 (1H, m), 6.64 (1H, dd, J=7.0,5.0), 6.7
1 (1H, d, J=8.5), 7.04 (1H, d, J=9.0), 7.50 (1H,
m), 8.16 (1H,dd, J=9.0, 3.0), 8.20 (1H, dd, J=5.0,
2.0), 8.32 (1H, d, J=3.0).
【0494】参考例49 3−クロロ−4−[1−(2−ピリジル)ピペリジン−
4−イルオキシ]アニリン 参考例48で得られた3−クロロ−4−[1−(2−ピ
リジル)ピペリジン−4−イルオキシ]ニトロベンゼン
(796mg)を酢酸(40ml)に溶解し、室温です
ず粉末(1420mg)を加え、同温で一晩撹拌した。
反応液をろ過した後、ろ液を減圧下濃縮し、残渣を酢酸
エチルで希釈した後、炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄
し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下
溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル/ヘキサン=1/1)
で精製することにより、標記化合物680mg(収率9
4%)を淡赤紫色油状物質として得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.83-1.95 (2H, m),
1.97-2.07 (2H, m), 3.41 (2H, m), 3.95 (2H, m), 4.3
4 (1H, m), 6.53 (1H, dd, J=8.5, 3.0), 6.59(1H, dd,
J=7.0, 5.5), 6.69 (1H, d, J=8.5), 6.74 (1H, d, J=
3.0), 6.85 (1H, d, J=8.5), 7.47 (1H, m), 8.19 (1H,
m).
【0495】参考例50 N−[3−クロロ−4−[1−(2−ピリジル)ピペリ
ジン−4−イルオキシ]フェニル]スルファモイル酢酸
エチル 参考例49で得られた3−クロロ−4−[1−(2−ピ
リジル)ピペリジン−4−イルオキシ]アニリン(68
0mg)をジクロロメタン(20ml)に溶解し、氷冷
下、クロロスルホニル酢酸エチル(0.32ml)及び
ピリジン(0.36ml)を滴下した後、室温で一晩撹
拌した。反応液を酢酸エチルで希釈した後、飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で順次洗浄し、有機
層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留
去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出溶媒:酢酸エチル/ヘキサン=1/1)で精製す
ることにより、標記化合物858mg(収率85%)を
淡黄色無定形固体として得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.34 (3H, t, J=7.
0), 1.88-1.98 (2H, m),1.98-2.08 (2H, m), 3.56 (2H,
m), 3.86 (2H, m), 3.92 (2H, s), 4.30 (2H,q, J=7.
0), 4.58 (1H, m), 6.61 (1H, m), 6.70 (1H, d, J=8.
5), 6.97 (1H, d,J=9.0), 7.23 (1H, dd, J=9.0, 2.5),
7.40 (1H, d, J=2.5), 7.48 (1H, m), 8.19 (1H, m).
【0496】参考例51 N−[3−クロロ−4−[1−(2−ピリジル)ピペリ
ジン−4−イルオキシ]フェニル]−N−[3−(3−
シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファ
モイル酢酸エチル 参考例2で得られた3−(3−シアノフェニル)−2−
(E)−プロペン−1−オール(316mg)、参考例
50で得られたN−[3−クロロ−4−[1−(2−ピ
リジル)ピペリジン−4−イルオキシ]フェニル]スル
ファモイル酢酸エチル(858mg)及びトリフェニル
ホスフィン(590mg)をジクロロメタン(20m
l)に溶解し、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチル
(0.35ml)を滴下した後、室温で一晩撹拌した。
反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/酢酸エ
チル=10/1)で精製することにより、標記化合物1
100mg(収率98%)を無色無定形固体として得
た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.36 (3H, t, J=7.
0), 1.88-1.98 (2H, m),1.98-2.08 (2H, m), 3.57 (2H,
m), 3.84 (2H, m), 4.00 (2H, s), 4.31 (2H,q, J=7.
0), 4.47 (2H, d, J=6.5), 4.61 (1H, m), 6.23 (1H, d
t, J=16.0, 6.5), 6.42 (1H, d, J=16.0), 6.61 (1H, d
d, J=7.0, 5.0), 6.69 (1H, d, J=8.5),6.97 (1H, d, J
=9.0), 7.33 (1H, dd, J=9.0, 2.5), 7.41 (1H, t, J=
8.0), 7.48 (1H, m), 7.50-7.58 (4H, m), 8.19 (1H,
m).
【0497】参考例52 3−クロロ−4−[1−(3−ピリジル)ピペリジン−
4−イルオキシ]ニトロベンゼン 参考例8で得られた3−クロロ−4−(ピペリジン−4
−イルオキシ)ニトロベンゼン(2.72g)、3−ブ
ロモピリジン(2.01g)、2−(ジ−t−ブチルホ
スフィノ)ビフェニル(0.32g)、トリス(ジベン
ジリデンアセトン)ジパラジウム(0.49g)、及び
t−ブトキシナトリウム(1.22g)をトルエン(3
0ml)に懸濁した後、70℃で2時間撹拌した。反応
液を室温まで冷却した後、不溶物をろ去し、減圧下溶媒
を留去した。残渣を酢酸エチルで希釈した後、炭酸水素
ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫
酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:
ジクロロメタン/メタノール=9/1)で精製すること
により、標記化合物1.56g(収率44%)を黄色固
体として得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 2.03-2.22 (4H, m),
3.31 (2H, m), 3.49 (2H, m), 4.77 (1H, m), 7.03 (1
H, d, J=9.0), 7.18 (1H, dd, J=8.5, 4.5), 7.24 (1H,
m), 8.12 (1H, dd, J=4.5, 1.5), 8.16 (1H, dd, J=9.
0, 3.0), 8.32 (1H, d, J=3.0), 8.36 (1H, d, J=3.0).
【0498】参考例53 3−クロロ−4−[1−(3−ピリジル)ピペリジン−
4−イルオキシ]アニリン 参考例52で得られた3−クロロ−4−[1−(3−ピ
リジル)ピペリジン−4−イルオキシ]ニトロベンゼン
(1.54g)を酢酸(30ml)に溶解し、室温です
ず粉末(2.74g)を加え、同温で1時間撹拌した。
反応液をろ過した後、ろ液を減圧下濃縮し、残渣を酢酸
エチルで希釈した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及
び飽和食塩水で順次洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメ
タン/メタノール=9/1)で精製することにより、標
記化合物1.39g(収率99%)を黄色油状物質とし
て得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.92-2.11 (4H, m),
3.14 (2H, m), 3.56 (2H, m), 4.31 (1H, m), 6.53 (1
H, dd, J=9.0, 2.0), 6.74 (1H, d, J=2.0), 6.84 (1H,
d, J=9.0), 7.16 (1H, dd, J=8.5, 4.5), 7.21 (1H,
m), 8.08 (1H, d,J=4.5), 8.34 (1H, d, J=2.5).
【0499】参考例54 N−[3−クロロ−4−[1−(3−ピリジル)ピペリ
ジン−4−イルオキシ]フェニル]スルファモイル酢酸
エチル 参考例53で得られた3−クロロ−4−[1−(3−ピ
リジル)ピペリジン−4−イルオキシ]アニリン(1.
38g)をジクロロメタン(20ml)に溶解し、氷冷
下、クロロスルホニル酢酸エチル(0.93g)のジク
ロロメタン(5ml)溶液及びピリジン(0.37m
l)を滴下した後、室温で2時間撹拌した。反応液を減
圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/メタノール=9/
1)で精製することにより、標記化合物1.61g(収
率78%)を淡茶色無定形固体として得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.33 (3H, t, J=7.
0), 1.97-2.15 (4H, m),3.24 (2H, m), 3.51 (2H, m),
3.93 (2H, s), 4.29 (2H, q, J=7.0), 4.56 (1H, m),
6.97 (1H, d, J=9.0), 7.18 (1H, dd, J=8.5, 4.0), 7.
21-7.28 (2H, m),7.42 (1H, d, J=2.5), 8.10 (1H, d,
J=4.0), 8.35 (1H,s).
【0500】参考例55 N−[3−クロロ−4−[1−(3−ピリジル)ピペリ
ジン−4−イルオキシ]フェニル]−N−[3−(3−
シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファ
モイル酢酸エチル 参考例2で得られた3−(3−シアノフェニル)−2−
(E)−プロペン−1−オール(294mg)、参考例
54で得られたN−[3−クロロ−4−[1−(3−ピ
リジル)ピペリジン−4−イルオキシ]フェニル]スル
ファモイル酢酸エチル(840mg)及びトリフェニル
ホスフィン(630mg)をジクロロメタン(20m
l)に溶解し、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチル
(0.38ml)を滴下した後、室温で一晩撹拌した。
反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/メタノ
ール=97/3)で精製することにより、標記化合物2
060mg(収率定量的)を黄色無定形固体として得
た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.36 (3H, t, J=7.
0), 1.97-2.16 (4H, m),3.25 (2H, m), 3.49 (2H, m),
4.00 (2H, s), 4.31 (2H, q, J=7.0), 4.47 (2H, d, J=
6.5), 4.60 (1H, m), 6.23 (1H, dt, J=16.0, 6.5), 6.
42 (1H, d, J=16.0), 6.97 (1H, d, J=9.0), 7.34 (1H,
dd, J=9.0, 2.5), 7.41 (1H, t, J=8.0) , 7.44-7.71 (6H, m), 8.10 (1H, m), 8.35 (1H, m).
【0501】参考例56 3−クロロ−4−[1−(4−ピリジル)ピペリジン−
4−イルオキシ]ニトロベンゼン 参考例8で得られた3−クロロ−4−(ピペリジン−4
−イルオキシ)ニトロベンゼン(3.00g)をN,N
−ジメチルホルムアミド(30ml)に溶解し、室温で
4−ブロモピリジン(2.50g)及びN−メチルモル
ホリン(5.14ml)を加えた後、150℃で7時間
撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、酢酸エチルで
希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、有機
層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留
去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出溶媒:ジクロロメタン/メタノール=30/1〜
10/1)で精製することにより、標記化合物1.27
g(収率33%)を濃黄色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.98-2.14 (4H, m),
3.46-3.55 (2H, m), 3.58-3.67 (2H, m), 4.83 (1H,
m), 6.72 (2H, d, J=6.5), 7.03 (1H, d, J=9.0), 8.16
(1H, dd, J=9.0, 3.0), 8.28 (2H, d, J=6.5), 8.32
(1H, d, J=3.0).
【0502】参考例57 3−クロロ−4−[1−(4−ピリジル)ピペリジン−
4−イルオキシ]アニリン 参考例56で得られた3−クロロ−4−[1−(4−ピ
リジル)ピペリジン−4−イルオキシ]ニトロベンゼン
(1.26g)を酢酸(50ml)に溶解し、室温です
ず粉末(2.24g)を加え、同温で一晩撹拌した。反
応液をろ過した後、ろ液を減圧下濃縮し、残渣を炭酸カ
リウム水溶液で中和した後、酢酸エチルで3回抽出し
た。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下溶
媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/メタノール=10
/1〜1/1)で精製することにより、標記化合物0.
85g(収率74%)を淡黄色固体として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.85-2.05 (4H, m),
3.30-3.38 (2H, m), 3.65-3.73 (2H, m), 4.37 (1H,
m), 6.54 (1H, dd, J=8.5, 3.0), 6.69 (2H, dd,J=5.0,
1.5), 6.74 (1H, d, J=3.0), 6.83 (1H, d, J=8.5),
8.25 (2H, dd, J=5.0, 1.5).
【0503】参考例58 N−[3−クロロ−4−[1−(4−ピリジル)ピペリ
ジン−4−イルオキシ]フェニル]スルファモイル酢酸
エチル 参考例57で得られた3−クロロ−4−[1−(4−ピ
リジル)ピペリジン−4−イルオキシ]アニリン(85
4mg)をジクロロメタン(20ml)に溶解し、氷冷
下、クロロスルホニル酢酸エチル(0.40ml)及び
ピリジン(0.45ml)を滴下した後、室温で一晩撹
拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣を炭酸カリウム水
溶液で中和した後、酢酸エチルで2回抽出し、抽出液を
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を無
水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した
後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出
溶媒:ジクロロメタン/メタノール=5/1〜2/1)
で精製することにより、標記化合物888mg(収率7
0%)を黄色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.33 (3H, t, J=7.
0), 1.94-2.07 (4H, m),3.47 (2H, m), 3.65 (2H, m),
3.93 (2H, s), 4.29 (2H, q, J=7.0), 4.63 (1H, m),
6.72 (2H, dd, J=5.0, 1.5), 6.96 (1H, d, J=9.0), 7.
25 (1H, dd, J=9.0, 2.5), 7.43 (1H, d, J=2.5), 8.26
(2H, dd, J=5.0, 1.5).
【0504】参考例59 N−[3−クロロ−4−[1−(4−ピリジル)ピペリ
ジン−4−イルオキシ]フェニル]−N−[3−(3−
シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファ
モイル酢酸エチル 参考例2で得られた3−(3−シアノフェニル)−2−
(E)−プロペン−1−オール(327mg)、参考例
58で得られたN−[3−クロロ−4−[1−(4−ピ
リジル)ピペリジン−4−イルオキシ]フェニル]スル
ファモイル酢酸エチル(887mg)及びトリフェニル
ホスフィン(620mg)をジクロロメタン(20m
l)に溶解し、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチル
(0.36ml)を滴下した後、室温で一晩撹拌した。
反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/メタノ
ール=20/1〜10/1)で精製することにより、標
記化合物637mg(収率55%)を無色無定形固体と
して得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.36 (3H, t, J=7.
0), 1.97-2.07 (4H, m),3.45 (2H, m), 3.62 (2H, m),
4.00 (2H, s), 4.31 (2H, q, J=7.0), 4.47 (2H, d, J=
6.0), 4.65 (1H, m), 6.22 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.
42 (1H, d, J=16.0), 6.70 (2H, d, J=6.5), 6.96 (1H,
d, J=9.0), 7.34 (1H, dd, J=9.0, 2.5), 7.41 (1H,
t, J=7.5), 7.53 (2H, m), 7.56 (1H, s), 7.56 (1H,
d, J=2.5),8.27 (2H, d, J=6.5).
【0505】参考例60 3−クロロ−4−[1−(2−ピリミジル)ピペリジン
−4−イルオキシ]ニトロベンゼン 参考例8で得られた3−クロロ−4−(ピペリジン−4
−イルオキシ)ニトロベンゼン(2.50g)をエタノ
ール(30ml)に溶解し、室温で2−クロロピリミジ
ン(1.12g)を加えた後、30℃で8時間撹拌し
た。反応液を室温まで冷却した後、析出した結晶をろ取
することにより、標記化合物及び2−クロロピリミジン
の混合物を得た。これにジクロロメタンを加え、不溶物
をろ去した後、ろ液を減圧下濃縮することにより、標記
化合物1.29g(収率39%)を淡黄色固体として得
た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.90-2.00 (2H, m),
2.00-2.10 (2H, m), 3.92-4.00 (2H, m), 4.00-4.08 (2
H, m), 4.82 (1H, m), 6.51 (1H, t, J=5.0),7.04 (1H,
d, J=9.0), 8.16 (1H, dd, J=9.0, 3.0), 8.32 (1H,
d, J=3.0), 8.33 (2H, d, J=5.0).
【0506】参考例61 3−クロロ−4−[1−(2−ピリミジル)ピペリジン
−4−イルオキシ]アニリン 参考例60で得られた3−クロロ−4−[1−(2−ピ
リミジル)ピペリジン−4−イルオキシ]ニトロベンゼ
ン(1.29g)を酢酸(40ml)に溶解し、室温で
すず粉末(2.28g)を加え、同温で一晩撹拌した。
反応液をろ過した後、ろ液を減圧下濃縮し、残渣を飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液で中和した後、酢酸エチルで
3回抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄した後、有機
層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留
去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出溶媒:酢酸エチル/ヘキサン=2/1)で精製す
ることにより、標記化合物1.01g(収率86%)を
褐色油状物質として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.80-1.90 (2H, m),
1.92-2.02 (2H, m), 3.67 (2H, m), 4.20 (2H, m), 4.3
7 (1H, m), 6.46 (1H, t, J=4.5), 6.53 (1H,dd, J=8.
5, 3.0), 6.74 (1H, d, J=3.0), 6.85 (1H, d, J=8.5),
8.30 (2H, d,J=4.5).
【0507】参考例62 N−[3−クロロ−4−[1−(2−ピリミジル)ピペ
リジン−4−イルオキシ]フェニル]スルファモイル酢
酸エチル 参考例61で得られた3−クロロ−4−[1−(2−ピ
リミジル)ピペリジン−4−イルオキシ]アニリン
(1.01g)をジクロロメタン(30ml)に溶解
し、氷冷下、クロロスルホニル酢酸エチル(0.47m
l)及びピリジン(0.53ml)を滴下した後、室温
で1時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣を飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液で中和した後、酢酸エチルで
抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄し、有機層を無水硫
酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶
媒:ヘキサン/酢酸エチル=2/1〜1/1)で精製す
ることにより、標記化合物1.29g(収率85%)を
淡褐色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.34 (3H, t, J=7.
0), 1.85-1.95 (2H, m),1.95-2.05 (2H, m), 3.85 (2H,
m), 3.93 (2H, s), 4.09 (2H, m), 4.30 (2H,q, J=7.
0), 4.61 (1H, m), 6.48 (1H, t, J=4.5), 6.98 (1H,
d, J=9.0), 7.23(1H, dd, J=9.0, 2.5), 7.41 (1H, d,
J=2.5), 8.32 (2H, d, J=4.5).
【0508】参考例63 N−[3−クロロ−4−[1−(2−ピリミジル)ピペ
リジン−4−イルオキシ]フェニル]−N−[3−(3
−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルフ
ァモイル酢酸エチル 参考例2で得られた3−(3−シアノフェニル)−2−
(E)−プロペン−1−オール(0.47g)、参考例
62で得られたN−[3−クロロ−4−[1−(2−ピ
リミジル)ピペリジン−4−イルオキシ]フェニル]ス
ルファモイル酢酸エチル(1.29g)及びトリフェニ
ルホスフィン(0.89g)をジクロロメタン(30m
l)に溶解し、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチル
(0.52ml)を滴下した後、室温で一晩撹拌した。
反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/酢酸エ
チル=9/1)で精製することにより、標記化合物1.
59g(収率94%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.36 (3H, t, J=7.
0), 1.85-1.95 (2H, m),1.95-2.05 (2H, m), 3.87 (2H,
m), 4.00 (2H, s), 4.06 (2H, m), 4.31 (2H,q, J=7.
0), 4.47 (2H, d, J=6.5), 4.64 (1H, m), 6.23 (1H, d
t, J=16.0, 6.5), 6.43 (1H, d, J=16.0), 6.48 (1H,
t, J=4.5), 6.98 (1H, d, J=9.0), 7.34 (1H, dd, J=9.
0, 2.5), 7.41 (1H, t, J=8.0), 7.50-7.55 (2H, m),
7.55 (1H, d, J=2.5), 7.57 (1H, s), 8.31 (2H, d, J=
4.5).
【0509】参考例64 3−クロロ−4−[1−(3−ピリジルメチル)ピペリ
ジン−4−イルオキシ]ニトロベンゼン 参考例8で得られた3−クロロ−4−(ピペリジン−4
−イルオキシ)ニトロベンゼン(1.00g)をN,N
−ジメチルホルムアミド(20ml)に溶解し、室温で
3−(ブロモメチル)ピリジン 臭化水素酸塩(1.0
8g)及び炭酸カリウム(1.08g)を加えた後、同
温で2時間撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈した
後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で順
次洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
減圧下溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/メタノー
ル=25/1)で精製することにより、標記化合物0.
98g(収率72%)を黄色油状物質として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.88-1.98 (2H, m),
1.98-2.08 (2H, m), 2.39-2.49 (2H, m), 2.65-2.75 (2
H, m), 3.56 (2H, s), 4.60 (1H, m), 6.97 (1H, d, J=
9.0), 7.27 (1H, dd, J=8.0, 5.0), 7.68 (1H, d, J=8.
0), 8.12 (1H,dd, J=9.0, 3.0), 8.30 (1H, d, J=3.0),
8.52 (1H, dd, J=5.0, 1.5), 8.56 (1H, d, J=1.5).
【0510】参考例65 3−クロロ−4−[1−(3−ピリジルメチル)ピペリ
ジン−4−イルオキシ]アニリン 参考例64で得られた3−クロロ−4−[1−(3−ピ
リジルメチル)ピペリジン−4−イルオキシ]ニトロベ
ンゼン(980mg)を酢酸(50ml)に溶解し、室
温ですず粉末(1670mg)を加え、同温で一晩撹拌
した。反応液をろ過した後、ろ液を減圧下濃縮し、残渣
を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和した後、酢酸エ
チルで3回抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄した
後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下
溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/メタノール=1
0/1〜5/1)で精製することにより、標記化合物8
74mg(収率98%)を淡黄色油状物質として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.80-1.90 (2H, m),
1.90-2.00 (2H, m), 2.32 (2H, m), 2.76 (2H, m), 3.5
5 (2H, s), 4.16 (1H, m), 6.51 (1H, dd, J=8.5, 3.
0), 6.72 (1H, d, J=3.0), 6.80 (1H, d, J=8.5), 7.27
(1H, m), 7.70 (1H, d, J=7.5), 8.51 (1H, d, J=6.
5), 8.55 (1H, s).
【0511】参考例66 N−[3−クロロ−4−[1−(3−ピリジルメチル)
ピペリジン−4−イルオキシ]フェニル]スルファモイ
ル酢酸エチル 参考例65で得られた3−クロロ−4−[1−(3−ピ
リジルメチル)ピペリジン−4−イルオキシ]アニリン
(874mg)をジクロロメタン(20ml)に溶解
し、氷冷下、クロロスルホニル酢酸エチル(0.39m
l)及びピリジン(0.44ml)を滴下した後、室温
で3時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣を飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液で中和した後、酢酸エチルで
抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄し、有機層を無水硫
酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶
媒:ジクロロメタン/メタノール=20/1〜10/
1)で精製することにより、標記化合物770mg(収
率60%)を黄色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.33 (3H, t, J=7.
0), 1.84-1.93 (2H, m),1.93-2.02 (2H, m), 2.38 (2H,
m), 2.72 (2H, m), 3.55 (2H, s), 3.91 (2H,s), 4.29
(2H, q, J=7.0), 4.39 (1H, m), 6.92 (1H, d, J=9.
0), 7.20 (1H, dd, J=9.0, 2.5), 7.27 (1H, m), 7.39
(1H, d, J=2.5), 7.69 (1H, d, J=7.5), 8.51 (1H, d,
J=3.5), 8.56 (1H, s).
【0512】参考例67 N−[3−クロロ−4−[1−(3−ピリジルメチル)
ピペリジン−4−イルオキシ]フェニル]−N−[3−
(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]ス
ルファモイル酢酸エチル 参考例2で得られた3−(3−シアノフェニル)−2−
(E)−プロペン−1−オール(275mg)、参考例
66で得られたN−[3−クロロ−4−[1−(3−ピ
リジルメチル)ピペリジン−4−イルオキシ]フェニ
ル]スルファモイル酢酸エチル(770mg)及びトリ
フェニルホスフィン(520mg)をジクロロメタン
(20ml)に溶解し、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエ
チル(0.30ml)を滴下した後、室温で一晩撹拌し
た。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル/メタノ
ール=10/1〜5/1)で精製することにより、標記
化合物949mg(収率95%)を淡黄色無定形固体と
して得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.36 (3H, t, J=7.
0), 1.84-1.93 (2H, m),1.93-2.02 (2H, m), 2.38 (2H,
m), 2.70 (2H, m), 3.54 (2H, s), 3.98 (2H,s), 4.31
(2H, q, J=7.0), 4.42 (1H, m), 4.46 (2H, d, J=6.
5), 6.22 (1H, dt, J=16.0, 6.5), 6.41 (1H, d, J=16.
0), 6.92 (1H, d, J=9.0), 7.26 (1H, dd,J=7.5, 5.0),
7.30 (1H, dd, J=9.0, 2.5), 7.40 (1H, t, J=7.5),
7.48-7.54(3H, m), 7.55 (1H, s), 7.68 (1H, d, J=7.
5), 8.51 (1H, dd, J=5.0, 1.5), 8.55 (1H, d, J=1.
5).
【0513】参考例68 4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3−クロロアニリン 参考例3で得られた4−(1−t−ブトキシカルボニル
ピペリジン−4−イルオキシ)−3−クロロニトロベン
ゼン(2.40g)を酢酸(50ml)に溶解し、室温
で亜鉛粉末(5.60g)を4回に分けて加え、同温で
2時間撹拌した。反応液をろ過した後、ろ液を減圧下濃
縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶
出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製するこ
とにより、標記化合物1.99g(収率87%)を橙色
油状物質として得た。1 H NMR (500MHz, CDCl3)δppm : 1.47 (9H, s), 1.77
(2H, m), 1.87 (2H, m), 3.31 (2H, m), 3.72 (2H, m),
4.26 (1H, m), 6.52 (1H, dd, J=9.0, 3.0), 6.73 (1
H, d, J=3.0), 6.80 (1H, d, J=9.0).
【0514】参考例69 N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−
4−イルオキシ)−3−クロロフェニル]スルファモイ
ル酢酸エチル 参考例68で得られた4−(1−t−ブトキシカルボニ
ルピペリジン−4−イルオキシ)−3−クロロアニリン
(1.50g)をジクロロメタン(20ml)に溶解
し、氷冷下、クロロスルホニル酢酸エチル(0.74m
l)及びピリジン(0.56ml)を滴下した後、室温
で5時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン
/酢酸エチル=3/2)で精製することにより、標記化
合物1.19g(収率54%)を淡赤色油状物質として
得た。1 H NMR (500MHz, CDCl3)δppm : 1.34 (3H, t, J=7.0),
1.47 (9H, s), 1.79-1.92 (4H, m), 3.46 (2H, m), 3.
64 (2H, m), 3.92 (2H, s), 4.30 (2H, q, J=7.0), 4.5
2 (1H, m), 6.94 (1H, d, J=9.0), 7.22 (1H, dd, J=9.
0, 2.5), 7.40(1H, d, J=2.5).
【0515】参考例70 N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−
4−イルオキシ)−3−クロロフェニル]−N−[3−
(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]ス
ルファモイル酢酸エチル 参考例2で得られた3−(3−シアノフェニル)−2−
(E)−プロペン−1−オール(0.40g)、参考例
69で得られたN−[4−(1−t−ブトキシカルボニ
ルピペリジン−4−イルオキシ)−3−クロロフェニ
ル]スルファモイル酢酸エチル(1.19g)及びトリ
フェニルホスフィン(0.79g)をジクロロメタン
(20ml)に溶解し、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエ
チル(0.50ml)を滴下した後、室温で一晩撹拌し
た。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/酢
酸エチル=10/1)で精製することにより、標記化合
物1.20g(収率78%)を淡赤色無定形固体として
得た。1 H NMR (500MHz, CDCl3)δppm : 1.36 (3H, t, J=7.0),
1.47 (9H, s), 1.79-1.92 (4H, m), 3.47 (2H, m), 3.
62 (2H, m), 3.99 (2H, s), 4.31 (2H, q, J=7.0), 4.4
7 (2H, d, J=6.5), 4.55 (1H, m), 6.23 (1H, dt, J=1
6.0, 6.5), 6.41(1H, d, J=16.0), 6.94 (1H, d, J=9.
0), 7.32 (1H, dd, J=9.0, 3.0), 7.41 (1H, t, J=7.
5), 7.50-7.58 (4H, m).
【0516】参考例71 N−[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)−3−クロ
ロフェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2
−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル 参考例70で得られたN−[4−(1−t−ブトキシカ
ルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−クロロフ
ェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−
(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル(1.
25g)をエタノール(15ml)に溶解し、室温で4
N 塩化水素ジオキサン溶液(15ml)を加えた後、
同温で4時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮した後、酢
酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び
飽和食塩水で順次洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した後、減圧下溶媒を留去することにより、
標記化合物1.10g(収率定量的)を淡黄色油状物質
として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.36 (3H, t, J=7.
0), 1.76-1.88 (2H, m),2.00-2.10 (2H, m), 2.85 (2H,
m), 3.20 (2H, m), 3.99 (2H, s), 4.31 (2H,q, J=7.
0), 4.46 (2H, d, J=6.5), 4.50 (1H, m), 6.22 (1H, d
t, J=16.0, 6.5), 6.41 (1H, d, J=16.0), 6.93 (1H,
d, J=9.0), 7.32 (1H, dd, J=9.0, 2.5),7.40 (1H, t,
J=8.0), 7.49-7.59 (4H, m).
【0517】参考例72 N−[3−クロロ−4−[1−(4−ピリジルメチル)
ピペリジン−4−イルオキシ]フェニル]−N−[3−
(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]ス
ルファモイル酢酸エチル 参考例71で得られたN−[4−(ピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3−クロロフェニル]−N−[3−(3−
シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファ
モイル酢酸エチル(1.10g)をN,N−ジメチルホ
ルムアミド(30ml)に溶解し、室温で4−(ブロモ
メチル)ピリジン 臭化水素酸塩(0.59g)及び炭
酸カリウム(0.59g)を加えた後、同温で一晩撹拌
した。反応液を酢酸エチルで希釈した後、飽和食塩水で
洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減
圧下溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル/メタノール=1
0/1)で精製することにより、標記化合物0.97g
(収率75%)を淡黄色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.36 (3H, t, J=7.
0), 1.86-1.95 (2H, m),1.95-2.04 (2H, m), 2.38 (2H,
m), 2.70 (2H, m), 3.53 (2H, s), 3.98 (2H,s), 4.31
(2H, q, J=7.0), 4.43 (1H, m), 4.46 (2H, d, J=6.
5), 6.22 (1H, dt, J=16.0, 6.5), 6.41 (1H, d, J=16.
0), 6.92 (1H, d, J=9.0), 7.28 (2H, d,J=6.0), 7.31
(1H, dd, J=9.0, 2.5), 7.40 (1H, t, J=8.0), 7.49-7.
54 (2H, m), 7.53 (1H, d, J=2.5), 7.55 (1H, s), 8.5
4 (2H, d, J=6.0).
【0518】参考例73 2−(2−ブロモエチル)ピリジン 2−ピリジンエタノール(1.00ml)をテトラヒド
ロフラン(20ml)に溶解し、室温で、トリフェニル
ホスフィン(3.51g)及び四臭化炭素(4.44
g)を加えた後、同温で一晩攪拌した。反応液にエーテ
ルを加えて不溶物をろ去した後、飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液及び飽和食塩水で順次洗浄し、有機層を無水硫
酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶
媒:ヘキサン/酢酸エチル=1/3)で精製することに
より、標記化合物1.30g(収率78%)を黄色油状
物質として得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 3.34 (2H, t, J=7.
0), 3.78 (2H, t, J=7.0), 7.15-7.23 (2H, m), 7.64
(1H, m), 8.57 (1H, m).
【0519】参考例74 3−クロロ−4−[1−[2−(2−ピリジル)エチ
ル]ピペリジン−4−イルオキシ]ニトロベンゼン 参考例8で得られた3−クロロ−4−(ピペリジン−4
−イルオキシ)ニトロベンゼン(1.50g)をN,N
−ジメチルホルムアミド(30ml)に溶解し、室温
で、参考例73で得られた2−(2−ブロモエチル)ピ
リジン(1.30g)及び炭酸カリウム(1.21g)
を加えた後、同温で一晩撹拌した。反応液を酢酸エチル
で希釈した後、飽和食塩水で洗浄し、有機層を無水硫酸
マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:
ジクロロメタン/メタノール=10/1〜5/1)で精
製することにより、標記化合物1.57g(収率74
%)を黄色固体として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.89-2.00 (2H, m),
2.00-2.11 (2H, m), 2.52 (2H, m), 2.75-2.85 (2H,
m), 2.83 (2H, m), 3.01 (2H, m), 4.59 (1H, m), 6.99
(1H, d, J=9.0), 7.13 (1H, dd, J=7.5, 5.0), 7.20
(1H, d, J=8.0), 7.61 (1H, m), 8.13 (1H, dd, J=9.0,
3.0), 8.30 (1H, d, J=3.0), 8.53 (1H, d, J=5.0).
【0520】参考例75 3−クロロ−4−[1−[2−(2−ピリジル)エチ
ル]ピペリジン−4−イルオキシ]アニリン 参考例74で得られた3−クロロ−4−[1−[2−
(2−ピリジル)エチル]ピペリジン−4−イルオキ
シ]ニトロベンゼン(1.57g)を酢酸(50ml)
に溶解し、室温ですず粉末(2.58g)を加え、同温
で一晩撹拌した。反応液をろ過した後、ろ液を減圧下濃
縮し、残渣を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和した
後、酢酸エチルで5回抽出した。抽出液を飽和食塩水で
洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/メタ
ノール=5/1〜1/1)で精製することにより、標記
化合物1.26g(収率87%)を淡黄色無定形固体と
して得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.82-1.94 (2H, m),
1.94-2.06 (2H, m), 2.40 (2H, m), 2.81 (2H, m), 2.8
9 (2H, m), 3.02 (2H, m), 4.15 (1H, m), 6.51 (1H, d
d, J=8.5, 3.0), 6.73 (1H, d, J=3.0), 6.81 (1H, d,
J=8.5), 7.12 (1H, dd, J=7.5, 5.0), 7.20 (1H, d, J=
8.0), 7.60 (1H, m), 8.52 (1H, d, J=5.0).
【0521】参考例76 N−[3−クロロ−4−[1−[2−(2−ピリジル)
エチル]ピペリジン−4−イルオキシ]フェニル]スル
ファモイル酢酸エチル 参考例75で得られた3−クロロ−4−[1−[2−
(2−ピリジル)エチル]ピペリジン−4−イルオキ
シ]アニリン(1.26g)をジクロロメタン(30m
l)に溶解し、氷冷下、クロロスルホニル酢酸エチル
(0.54ml)及びピリジン(0.61ml)を滴下
した後、室温で2時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮
し、残渣を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和した
後、酢酸エチルで3回抽出し、有機層を無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロ
ロメタン/メタノール=10/1〜5/1)で精製する
ことにより、標記化合物1.50g(収率82%)を淡
黄色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.33 (3H, t, J=7.
0), 1.86-1.97 (2H, m),1.97-2.08 (2H, m), 2.50 (2H,
m), 2.77-2.92 (4H, m), 3.03 (2H, m), 3.92(2H, s),
4.29 (2H, q, J=7.0), 4.40 (1H, m), 6.93 (1H, d, J
=9.0), 7.13 (1H, m), 7.21 (1H, dd, J=9.0, 2.5), 7.
17-7.24 (1H, m), 7.40 (1H, d, J=2.5), 7.61 (1H,
m), 8.53 (1H, d, J=5.0).
【0522】参考例77 N−[3−クロロ−4−[1−[2−(2−ピリジル)
エチル]ピペリジン−4−イルオキシ]フェニル]−N
−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペ
ニル]スルファモイル酢酸エチル 参考例2で得られた3−(3−シアノフェニル)−2−
(E)−プロペン−1−オール(0.52g)、参考例
76で得られたN−[3−クロロ−4−[1−[2−
(2−ピリジル)エチル]ピペリジン−4−イルオキ
シ]フェニル]スルファモイル酢酸エチル(1.50
g)及びトリフェニルホスフィン(0.98g)をジク
ロロメタン(40ml)に溶解し、氷冷下、アゾジカル
ボン酸ジエチル(0.57ml)を滴下した後、室温で
一晩撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロ
メタン/メタノール=30/1〜10/1)で精製する
ことにより、標記化合物1.73g(収率89%)を淡
黄色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.36 (3H, t, J=7.
0), 1.86-1.98 (2H, m),1.98-2.10 (2H, m), 2.51 (2H,
m), 2.78-2.92 (4H, m), 3.03 (2H, m), 3.99(2H, s),
4.31 (2H, q, J=7.0), 4.43 (1H, m), 4.46 (2H, d, J
=6.5), 6.22 (1H, dt, J=16.0, 6.5), 6.41 (1H, d, J=
16.0), 6.93 (1H, d, J=9.0), 7.12 (1H, m), 7.20 (1
H, d, J=8.0), 7.31 (1H, dd, J=9.0, 2.5), 7.40 (1H,
t, J=8.0), 7.49-7.55 (3H, m), 7.56 (1H, s), 7.60
(1H, m), 8.53 (1H, d, J=4.5).
【0523】参考例78 3−クロロ−4−(1−シクロペンチルピペリジン−4
−イルオキシ)ニトロベンゼン 参考例8で得られた3−クロロ−4−(ピペリジン−4
−イルオキシ)ニトロベンゼン(4.00g)をN,N
−ジメチルホルムアミド(70ml)に溶解し、室温
で、シクロペンチルブロミド(1.96ml)及び炭酸
カリウム(3.23g)を加えた後、100℃で7時間
撹拌した。反応の進行が遅いため、シクロペンチルブロ
ミド(0.70ml)を加えた後、さらに100℃で2
時間、120℃で5時間攪拌した。反応液を室温まで冷
却した後、酢酸エチルで希釈し、飽和食塩水で洗浄し、
有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒
を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/メタノール=30/
1〜10/1)で精製することにより、標記化合物2.
35g(収率46%)を褐色油状物質として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.37-1.48 (2H, m),
1.50-1.61 (2H, m), 1.65-1.76 (2H, m), 1.85-2.00 (4
H, m), 2.00-2.10 (2H, m), 2.50 (2H, m), 2.57 (1H,
m), 2.75 (2H, m), 4.59 (1H, m), 6.98 (1H, d, J=9.
0), 8.13 (1H, dd, J=9.0, 3.0), 8.30 (1H, d, J=3.
0).
【0524】参考例79 3−クロロ−4−(1−シクロペンチルピペリジン−4
−イルオキシ)アニリン 参考例78で得られた3−クロロ−4−(1−シクロペ
ンチルピペリジン−4−イルオキシ)ニトロベンゼン
(2.35g)を酢酸(50ml)に溶解し、室温です
ず粉末(4.29g)を加え、同温で一晩撹拌した。反
応液をろ過した後、ろ液を減圧下濃縮し、残渣に飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液を加えた後、酢酸エチルで5回
抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄した後、有機層を
無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し
た後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶
出溶媒:ジクロロメタン/メタノール=5/1〜1/
1)で精製することにより、標記化合物1.97g(収
率92%)を淡褐色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.48-1.61 (2H, m),
1.61-1.78 (4H, m), 1.86-2.02 (4H, m), 2.06-2.19 (2
H, m), 2.76 (2H, m), 2.85 (1H, m), 2.94 (2H, m),
4.29 (1H, m), 6.52 (1H, dd, J=8.5, 2.5), 6.73 (1H,
d, J=2.5), 6.79 (1H, d, J=8.5).
【0525】参考例80 N−[3−クロロ−4−(1−シクロペンチルピペリジ
ン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エ
チル 参考例79で得られた3−クロロ−4−(1−シクロペ
ンチルピペリジン−4−イルオキシ)アニリン(1.9
7g)をジクロロメタン(40ml)に溶解し、氷冷
下、クロロスルホニル酢酸エチル(0.94ml)及び
ピリジン(1.08ml)を滴下した後、室温で3時間
撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、酢酸エチルで希
釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で
順次洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/メタ
ノール=25/1〜10/1)で精製することにより、
標記化合物1.09g(収率37%)を淡褐色無定形固
体として得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.33 (3H, t, J=7.
0), 1.38-1.62 (4H, m),1.62-1.77 (2H, m), 1.80-1.9
6 (4H, m), 1.96-2.09 (2H, m), 2.47 (2H, m),2.59 (1
H, m), 2.79 (2H, m), 3.92 (2H, s), 4.29 (2H, q, J=
7.0), 4.39 (1H, m), 6.92 (1H, d, J=9.0), 7.20 (1H,
dd, J=9.0, 2.5), 7.39 (1H, d, J=2.5).
【0526】参考例81 N−[3−クロロ−4−(1−シクロペンチルピペリジ
ン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−シ
アノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモ
イル酢酸エチル 参考例2で得られた3−(3−シアノフェニル)−2−
(E)−プロペン−1−オール(0.39g)、参考例
80で得られたN−[3−クロロ−4−(1−シクロペ
ンチルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルフ
ァモイル酢酸エチル(1.09g)及びトリフェニルホ
スフィン(0.77g)をジクロロメタン(30ml)
に溶解し、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチル(0.4
5ml)を滴下した後、室温で一晩撹拌した。反応液を
減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル/メタノール=10/
1〜5/1)で精製することにより、標記化合物1.3
0g(収率91%)を黄褐色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.36 (3H, t, J=7.
0), 1.40-1.61 (4H, m),1.64-1.80 (2H, m), 1.83-1.99
(4H, m), 1.99-2.14 (2H, m), 2.40-2.68 (3H,m), 2.6
8-2.87 (2H, m), 3.99 (2H, s), 4.31 (2H, q, J=7.0),
4.46 (1H, m),4.46 (2H, d, J=6.5), 6.22 (1H, dt, J
=16.0, 6.5), 6.41 (1H, d, J=16.0),6.92 (1H, d, J=
9.0), 7.31 (1H, dd, J=9.0, 2.5), 7.40 (1H, t, J=8.
0), 7.48-7.55 (3H, m), 7.56 (1H, s).
【0527】参考例82 1−t−ブトキシカルボニル−2−メチル−4−ピペリ
ドン エチレン ケタール 4−ピペリドン エチレン ケタール(9.6g)をアセ
トン(100ml)に溶解し、氷冷下、ジ t−ブチル
ジカーボネート(16.0g)を加え、室温で1時間撹
拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をエーテルで
希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄した。有機層を無
水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下溶媒を留去す
ることにより、1−t−ブトキシカルボニル−4−ピペ
リドンエチレン ケタール(17.4g)を淡黄色固体
として得た。次いで、これをエーテル(200ml)に
溶解し、−78℃で、N,N,N’,N’−テトラメチ
ルエチレンジアミン(13.0ml)及び1N s−ブ
チルリチウム(シクロヘキサン及びヘキサン混合溶液)
(88.0ml)を滴下した後、−30℃で30分間撹
拌した。反応液を再び−78℃まで冷却した後、ヨウ化
メチルを加え、室温で3時間攪拌した。反応液に水を注
いだ後、エーテルで抽出し、抽出液を水及び飽和食塩水
で順次洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル
=9/1)で精製することにより、標記化合物6.0g
(収率34%)を無色油状物質として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.23 (3H, d, J=7.
0), 1.46 (9H, s), 1.55-1.70 (4H, m), 1.85-1.90 (1
H, m), 3.05-3.15 (1H, m), 3.90-4.05 (4H, m),4.47
(1H, m).
【0528】参考例83 1−t−ブトキシカルボニル−2−メチル−4−ピペリ
ドン 参考例82で得られた1−t−ブトキシカルボニル−2
−メチル−4−ピペリドン エチレン ケタール(6.0
0g)をアセトン(150ml)に溶解し、氷冷下、p
−トルエンスルホン酸 1水和物(4.40g)を加
え、室温で一晩撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し
た後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で
順次洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た後、減圧下溶媒を留去することにより、標記化合物
2.40g(収率48%)を黄色油状物質として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.18 (3H, d, J=7.
0), 1.49 (9H, s), 2.20-2.30 (1H, m), 2.30-2.40 (1
H, m), 2.45-2.55 (1H, m), 2.65-2.70 (1H, m),3.25-
3.35 (1H, m), 3.90-4.05 (1H, m), 4.20-4.30 (1H,
m).
【0529】参考例84 1−t−ブトキシカルボニル−4−ヒドロキシ−2−メ
チルピペリジン 窒素雰囲気下、水素化リチウムアルミニウム(1.30
g)をテトラヒドロフラン(50ml)に懸濁し、氷冷
下、参考例83で得られた1−t−ブトキシカルボニル
−2−メチル−4−ピペリドン(2.40g)を滴下し
た後、室温で1時間撹拌した。反応液に硫酸ナトリウム
・10水和物を加え、さらに室温で1時間攪拌した。不
溶物をろ去した後、ろ液を減圧下濃縮した。残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチ
ル=1/1)で精製することにより、標記化合物の低極
性化合物0.95g(収率39%)及び高極性化合物
1.02g(収率42%)をそれぞれ黄色油状物質とし
て得た。 高極性化合物の1H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.14
(3H, d, J=7.0), 1.30-1.40 (1H, m), 1.45-1.55 (1H,
m), 1.46 (9H, s), 1.80-1.85 (1H, m), 1.90-1.95 (1
H, m), 2.85-2.95 (1H, m), 3.90-4.00 (1H, m), 4.00-
4.10 (1H, m), 4.45-4.55 (1H, m). 低極性化合物の1H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.33
(3H, d, J=7.0), 1.46(9H, s), 1.60-1.75 (3H, m), 1.
80-1.90 (1H, m), 3.20-3.30 (1H, m), 3.80-3.85 (1H,
m), 4.15-4.20 (1H, m), 4.25-4.35 (1H, m).
【0530】参考例85 4−(1−t−ブトキシカルボニル−2−メチルピペリ
ジン−4−イルオキシ)−3−クロロニトロベンゼン 参考例84で得られた1−t−ブトキシカルボニル−4
−ヒドロキシ−2−メチルピペリジンの高極性化合物
(1.02g)、2−クロロ−4−ニトロフェノール
(0.83g)及びトリフェニルホスフィン(1.62
g)をジクロロメタン(60ml)に溶解し、氷冷下、
アゾジカルボン酸ジエチル(0.97ml)を滴下した
後、室温で8時間撹拌した。反応の進行が遅いため、ト
リフェニルホスフィン(1.62g)及びアゾジカルボ
ン酸ジエチル(0.97ml)を加え、さらに室温で一
晩攪拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/
酢酸エチル=4/1)で精製することにより、標記化合
物1.15g(収率76%)を黄色油状物質として得
た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.35 (3H, d, J=7.
0), 1.48 (9H, s), 1.75-1.85 (1H, m), 1.95-2.05 (3
H, m), 3.25-3.35 (1H, m), 3.90-4.00 (1H, m),4.35-
4.45 (1H, m), 4.87 (1H, m), 6.97 (1H, d, J=9.0),
8.15 (1H, dd, J=9.0, 2.5), 8.32 (1H, d, J=2.5).
【0531】参考例86 3−クロロ−4−(1,2−ジメチルピペリジン−4−
イルオキシ)ニトロベンゼン 参考例85で得られた4−(1−t−ブトキシカルボニ
ル−2−メチルピペリジン−4−イルオキシ)−3−ク
ロロニトロベンゼン(1.15g)を90%ギ酸(3.
10g)に懸濁し、37%ホルマリン(2.50g)を
加え、100℃で2時間撹拌した。反応液を室温まで冷
却し、炭酸カリウム水溶液で中和した後、酢酸エチルで
抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄し、有機層を無水硫
酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶
媒:ジクロロメタン/メタノール=9/1)で精製する
ことにより、標記化合物0.80g(収率90%)を黄
色油状物質として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.18 (3H, d, J=6.
0), 1.64 (1H, m), 1.85-1.95 (1H, m), 2.05-2.25 (4
H, m), 2.32 (3H, s), 3.00 (1H, m), 4.39 (1H,m), 6.
99 (1H, d, J=9.0), 8.12 (1H, dd, J=9.0, 2.5), 8.30
(1H, d, J=2.5).
【0532】参考例87 3−クロロ−4−(1,2−ジメチルピペリジン−4−
イルオキシ)アニリン参考例86で得られた3−クロロ
−4−(1,2−ジメチルピペリジン−4−イルオキ
シ)ニトロベンゼン(800mg)を酢酸(20ml)
に溶解し、室温ですず粉末(1700mg)を加え、同
温で4時間撹拌した。反応液をろ過した後、ろ液を減圧
下濃縮し、残渣に飽和炭酸カリウム水溶液を加えた後、
酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、
有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下溶
媒を留去することにより、標記化合物690mg(収率
96%)を赤褐色油状物質として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.13 (3H, d, J=6.
0), 1.52 (1H, m), 1.75-1.85 (1H, m), 1.90-2.15 (4
H, m), 2.27 (3H, s), 2.93 (1H, m), 3.95 (1H,m), 6.
50 (1H, dd, J=8.5, 3.0), 6.72 (1H, d, J=3.0), 6.83
(1H, d, J=8.5).
【0533】参考例88 N−[3−クロロ−4−(1,2−ジメチルピペリジン
−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチ
ル 参考例87で得られた3−クロロ−4−(1,2−ジメ
チルピペリジン−4−イルオキシ)アニリン(690m
g)をジクロロメタン(20ml)に溶解し、氷冷下、
クロロスルホニル酢酸エチル(0.40ml)及びピリ
ジン(0.25ml)を滴下した後、室温で1時間撹拌
した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/
メタノール=9/1〜3/1)で精製することにより、
標記化合物800mg(収率73%)を黄色無定形固体
として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.18 (3H, t, J=7.
0), 1.26 (3H, m), 1.55-1.70 (1H, m), 1.75-1.90 (1
H, m), 2.15-2.30 (2H, m), 2.55-2.75 (3H, m),2.80-
3.30 (3H, m), 4.11 (2H, q, J=7.0), 4.20 (2H, s),
4.45-4.55 (1H, m),7.17 (1H, dd, J=9.0, 2.5), 7.27
(1H, d, J=9.0), 7.29 (1H, d, J=2.5).
【0534】参考例89 N−[3−クロロ−4−(1,2−ジメチルピペリジン
−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−シア
ノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイ
ル酢酸エチル 参考例2で得られた3−(3−シアノフェニル)−2−
(E)−プロペン−1−オール(320mg)、参考例
88で得られたN−[3−クロロ−4−(1,2−ジメ
チルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファ
モイル酢酸エチル(800mg)及びトリフェニルホス
フィン(680mg)をジクロロメタン(20ml)に
溶解し、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチル(0.40
ml)を滴下した後、室温で4時間撹拌した。反応液を
減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/酢酸エチル=4
/1〜ジクロロメタン/メタノール=9/1)で精製す
ることにより、標記化合物1100mg(収率定量的)
を黄色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.14 (3H, d, J=6.
0), 1.36 (3H, t, J=7.0), 1.50-1.65 (1H, m), 1.75-
1.90 (1H, m), 1.95-2.20 (4H, m), 2.29 (3H, s), 2.9
5 (1H, m), 3.98 (2H, s), 4.21 (1H, m), 4.31 (2H,
q, J=7.0), 4.46 (2H, d, J=6.5), 6.22 (1H, dt, J=1
6.0, 6.5), 6.41 (1H, d, J=16.0), 6.94 (1H, m), 7.3
1 (1H, m), 7.40 (1H, m), 7.45-7.50 (1H, m), 7.50-
7.60 (2H, m),7.65-7.70 (1H, m).
【0535】参考例90 インドリジン−7−オール 窒素雰囲気下、水素化リチウムアルミニウム(2.30
g)をテトラヒドロフラン(50ml)に懸濁し、氷冷
下、ヘテロサイクルズ,第43巻,第1391頁(19
96年)[Heterocycles, 43, 1391 (1996)]に記載の
方法に従い4,4−ジエトキシブチルアミン及びジエチ
ル 1,3−アセトンジカルボキシレートより合成され
たインドリジン−7−オン(2.80g)を滴下した
後、同温で1時間撹拌した。反応液に硫酸ナトリウム・
10水和物を加え、さらに室温で1時間攪拌した。不溶
物をろ去し、ろ液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノ
ール=4/1)で精製することにより、標記化合物1.
70g(収率59%)を黄色油状物質として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.24 (1H, m), 1.40-
1.50 (1H, m), 1.55-1.80 (2H, m), 1.80-2.00 (4H,
m), 2.00-2.15 (3H, m), 3.00-3.15 (2H, m), 3.65 (1
H, m).
【0536】参考例91 3−クロロ−4−メトキシメトキシアニリン 2−クロロ−4−ニトロフェノール(5.2g)をN,
N−ジメチルホルムアムド(50ml)に溶解し、氷冷
下、メトキシメトキシクロリド(2.7ml)及びトリ
エチルアミン(5.0ml)を滴下した後、室温で1時
間撹拌した。反応液に水を加えた後、酢酸エチルで抽出
し、抽出液を水及び飽和食塩水で順次洗浄した。有機層
を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下溶媒を留
去することにより、3−クロロ−4−メトキシメトキシ
ニトロベンゼン(8.1g)を黄色油状物質として得
た。次いで、これをアセトン(100ml)及び水(1
00ml)の混合溶媒に溶解し、室温で、亜鉛紛末
(9.8g)及び塩化アンモニウム(8.0g)を加え
た後、60℃で40分間攪拌した。反応液をろ過した
後、ろ液を減圧下濃縮し、酢酸エチルで抽出し、抽出液
を飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した後、減圧下溶媒を留去することにより、標
記化合物5.4g(収率96%)を黄色油状物質として
得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 3.53 (3H, s), 5.11
(2H, s), 6.52 (1H, dd, J=8.5, 3.0), 6.73 (1H, d, J
=3.0), 6.98 (1H, d, J=8.5).
【0537】参考例92 N−(3−クロロ−4−メトキシメトキシフェニル)ス
ルファモイル酢酸エチル 参考例91で得られた3−クロロ−4−メトキシメトキ
シアニリン(5.4g)をジクロロメタン(50ml)
に溶解し、氷冷下、クロロスルホニル酢酸エチル(4.
7ml)及びピリジン(2.9ml)を滴下した後、室
温で30分間撹拌した。反応液に水を加えた後、酢酸エ
チルで抽出し、抽出液を水及び飽和食塩水で順次洗浄
し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下
溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/メタノール=1
9/1)で精製することにより、標記化合物8.0g
(収率82%)を赤褐色油状物質として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.34 (3H, t, J=7.
0), 3.52 (3H, s), 3.92(2H, s), 4.30 (2H, q, J=7.
0), 5.24 (2H, s), 7.15-7.25 (2H, m), 7.41 (1H, m).
【0538】参考例93 N−[3−クロロ−4−メトキシメトキシフェニル]−
N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロ
ペニル]スルファモイル酢酸エチル 参考例2で得られた3−(3−シアノフェニル)−2−
(E)−プロペン−1−オール(1.6g)、参考例9
2で得られたN−(3−クロロ−4−メトキシメトキシ
フェニル)スルファモイル酢酸エチル(3.4g)及び
トリフェニルホスフィン(3.2g)をジクロロメタン
(50ml)に溶解し、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエ
チル(1.9ml)を滴下した後、室温で40分間撹拌
した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/
酢酸エチル=19/1)で精製することにより、標記化
合物3.9g(収率81%)を黄色油状物質として得
た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.36 (3H, t, J=7.
0), 3.51 (3H, s), 3.99(2H, s), 4.31 (2H, q, J=7.
0), 4.47 (2H, d, J=6.5), 5.25 (2H, s), 6.22 (1H, d
t, J=15.5, 6.5), 6.42 (1H, d, J=15.5), 7.20 (1H,
m), 7.34 (1H, m),7.41 (1H, m), 7.50-7.60 (4H, m).
【0539】参考例94 N−[3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル]−N−
[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニ
ル]スルファモイル酢酸エチル 参考例93で得られたN−[3−クロロ−4−メトキシ
メトキシフェニル]−N−[3−(3−シアノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エ
チル(3.9g)を酢酸エチル(50ml)及びジオキ
サン(50ml)の混合溶媒に溶解し、氷冷下、4N
塩化水素ジオキサン溶液(25ml)を加えた後、室温
で一晩撹拌した。反応液を炭酸水素ナトリウム水溶液で
中和した後、酢酸エチルで抽出し、抽出液を水及び飽和
食塩水で順次洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウム
で乾燥した後、減圧下溶媒を留去することにより、標記
化合物3.6g(収率定量的)を黄色油状物質として得
た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.36 (3H, t, J=7.
0), 3.98 (2H, s), 4.31(2H, q, J=7.0), 4.46 (2H, d,
J=6.5), 6.22 (1H, dt, J=16.0, 6.5), 6.40 (1H, d,
J=16.0), 7.03 (1H, m), 7.32 (1H, m), 7.41 (1H, m),
7.50-7.60 (4H,m).
【0540】参考例95 N−[3−クロロ−4−(インドリジン−7−イルオキ
シ)フェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−
2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル 参考例94で得られたN−[3−クロロ−4−ヒドロキ
シフェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2
−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル
(2.0g)、参考例90で得られたインドリジン−7
−オール(1.7g)及びトリフェニルホスフィン
(3.2g)をジクロロメタン(60ml)に溶解し、
氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチル(1.9ml)を滴
下した後、室温で6時間撹拌した。反応の進行が遅いた
め、トリフェニルホスフィン(3.2g)及びアゾジカ
ルボン酸ジエチル(1.9ml)を加えた後、さらに同
温で一晩攪拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸
エチル/メタノール=2/1)で精製することにより、
標記化合物0.6gを橙色油状物質の不純物混入物とし
て得た。
【0541】参考例96 N−(4−メトキシメトキシフェニル)スルファモイル
酢酸エチル 4−メトキシメトキシアニリン(20.9g)をジクロ
ロメタン(400ml)に溶解し、氷冷下、クロロスル
ホニル酢酸エチル(18.0ml)及びピリジン(33
ml)を滴下し、室温で一晩撹拌した。反応液に水を加
えた後、酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗
浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧
下溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=3/
2)で精製することにより、標記化合物28.0g(収
率67%)を褐色油状物質として得た。1 H NMR (270 MHz, CDCl3)δppm : 1.33 (3H, t, J=7.
0), 3.48 (3H, s), 3.90(2H, s), 4.29 (2H, q, J=7.
0), 5.16 (2H, s), 7.03 (2H, d, J=9.0), 7.28 (2H,
d, J=9.0).
【0542】参考例97 N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロ
ペニル]−N−(4−メトキシメトキシフェニル)スル
ファモイル酢酸エチル 参考例2で得られた3−(3−シアノフェニル)−2−
(E)−プロペン−1−オール(0.53g)、参考例
96で得られたN−(4−メトキシメトキシフェニル)
スルファモイル酢酸エチル(1.00g)及びトリフェ
ニルホスフィン(1.12g)をジクロロメタン(30
ml)に溶解し、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチル
(0.66ml)を滴下した後、室温で3.5時間撹拌
した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エ
チル=3/2)で精製することにより、標記化合物1.
38g(収率94%)を黄色油状物質として得た。1 H NMR (270 MHz, CDCl3)δppm : 1.37 (3H, t, J=7.
0), 3.48 (3H, s), 3.99(2H, s), 4.32 (2H, q, J=7.
0), 4.49 (2H, d, J=6.0), 5.18 (2H, s), 6.25 (1H, d
t, J=16.0, 6.0), 6.42 (1H, d, J=16.0), 7.06 (2H,
d, J=9.0), 7.40 (1H, t, J=7.0), 7.41 (2H, d, J=9.
0), 7.52 (1H, d, J=7.0), 7.54 (1H, d, J=7.0), 7.56
(1H, s).
【0543】参考例98 N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロ
ペニル]−N−(4−ヒドロキシフェニル)スルファモ
イル酢酸エチル 参考例97で得られたN−[3−(3−シアノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−(4−メトキシ
メトキシフェニル)スルファモイル酢酸エチル(10.
7g)を酢酸エチル(120ml)に溶解し、氷冷下、
4N 塩化水素酢酸エチル溶液(80ml)を加えた
後、室温で4時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、酢
酸エチルで希釈した後、水及び飽和食塩水で順次洗浄
し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下
溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=1/1)
で精製することにより、標記化合物9.1g(収率95
%)を黄色油状物質として得た。1 H NMR (270 MHz, CDCl3)δppm : 1.35 (3H, t, J=7.
0), 3.98 (2H, s), 4.30(2H, q, J=7.0), 4.46 (2H, d,
J=6.0), 6.23 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.39 (1H, d,
J=16.0), 6.84 (2H, d, J=9.0), 7.34 (2H, d, J=9.0),
7.39 (1H, t, J=7.5), 7.50 (2H, m), 7.54 (1H, s).
【0544】参考例99 N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロ
ペニル]−N−[4−(1−メチルピペリジン−4−イ
ルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル 参考例98で得られたN−[3−(3−シアノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−(4−ヒドロキ
シフェニル)スルファモイル酢酸エチル(700m
g)、4−ヒドロキシ−1−メチルピペリジン(410
mg)及びトリフェニルホスフィン(920mg)をジ
クロロメタン(20ml)に溶解し、氷冷下、アゾジカ
ルボン酸ジエチル(0.55ml)を滴下した後、室温
で一晩撹拌した。反応の進行が遅いため、4−ヒドロキ
シ−1−メチルピペリジン(410mg)、トリフェニ
ルホスフィン(920mg)及びアゾジカルボン酸ジエ
チル(0.55ml)を加えた後、さらに同温で4時間
攪拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル/
メタノール=2/1〜1/1)で精製することにより、
標記化合物690mg(収率79%)を黄色油状物質と
して得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.35 (3H, t, J=7.
0), 1.70-1.90 (2H, m),1.95-2.05 (2H, m), 2.31 (3H,
s), 2.65-2.75 (2H, m), 2.85-2.95 (2H, m),3.98 (2
H, s), 4.25-4.35 (1H, m), 4.30 (2H, q, J=7.0), 4.4
7 (2H, d, J=6.5), 6.23 (1H, dt, J=16.0, 6.5), 6.40
(1H, d, J=16.0), 6.90 (2H, d, J=9.0), 7.35-7.45
(1H, m), 7.38 (2H, d, J=9.0), 7.45-7.55 (3H, m).
【0545】参考例100 4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3−トリフルオロメチルニトロベンゼン 1−t−ブトキシカルボニル−4−ヒドロキシピペリジ
ン(1.45g)、ジャーナル・オブ・オーガニック・
ケミストリー,第63巻,第4199頁(1998年)
[J. Org. Chem., 63, 4199 (1998)]に記載の方法に従い
3−トリフルオロメチルニトロベンゼンより合成された
2−トリフルオロメチル−4−ニトロフェノール(1.
38g)及びトリフェニルホスフィン(2.27g)を
ジクロロメタン(65ml)に溶解し、氷冷下、アゾジ
カルボン酸ジエチル(1.4ml)を滴下した後、室温
で一晩撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロ
ロメタン)で精製することにより、標記化合物2.28
g(収率88%)を淡黄色油状物質として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.49 (9H, s), 1.88-
1.99 (4H, m), 3.51 (2H, m), 3.64 (2H, m), 4.83 (1
H, m), 7.09 (1H, d, J=9.0), 8.41 (1H, dd, J=9.0,
3.0), 8.53 (1H, d, J=3.0).
【0546】参考例101 4−(1−メチルピペリジン−4−イルオキシ)−3−
トリフルオロメチルニトロベンゼン 参考例100で得られた4−(1−t−ブトキシカルボ
ニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−トリフルオロ
メチルニトロベンゼン(2.45g)を90%ギ酸
(8.80g)に懸濁し、37%ホルマリン(5.50
g)を加え、100℃で6時間撹拌した。反応液を室温
まで冷却し、炭酸水素ナトリウム水溶液で中和した後、
酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄し、有
機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を
留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(溶出溶媒:ジクロロメタン/メタノール=10/
1)で精製することにより、標記化合物1.82g(収
率95%)を黄色油状物質として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.94-2.02 (2H, m),
2.02-2.10 (2H, m), 2.33 (3H, s), 2.40-2.53 (2H,
m), 2.53-2.65 (2H, m), 4.68 (1H, m), 7.07 (1H, d,
J=9.0), 8.39 (1H, dd, J=9.0, 3.0), 8.51 (1H, d, J=
3.0).
【0547】参考例102 4−(1−メチルピペリジン−4−イルオキシ)−3−
トリフルオロメチルアニリン 参考例101で得られた4−(1−メチルピペリジン−
4−イルオキシ)−3−トリフルオロメチルニトロベン
ゼン(1.82g)をエタノール(30ml)に溶解
し、パラジウム−炭素触媒(0.18g)を加えた後、
水素雰囲気下、室温で4.5時間撹拌した。反応液をろ
過した後、ろ液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/メ
タノール=10/1〜1/1)で精製することにより、
標記化合物1.55g(収率95%)を淡褐色固体とし
て得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.85-2.00 (4H, m),
2.29 (3H, s), 2.25-2.40 (2H, m), 2.55-2.70 (2H,
m), 4.31 (1H, m), 6.78 (1H, dd, J=8.5, 3.0),6.83
(1H, d, J=8.5), 6.91 (1H, d, J=3.0).
【0548】参考例103 N−[4−(1−メチルピペリジン−4−イルオキシ)
−3−トリフルオロメチルフェニル]スルファモイル酢
酸エチル 参考例102で得られた4−(1−メチルピペリジン−
4−イルオキシ)−3−トリフルオロメチルアニリン
(1.55g)をジクロロメタン(30ml)に溶解
し、氷冷下、クロロスルホニル酢酸エチル(0.76m
l)及びピリジン(0.91ml)を滴下した後、室温
で1時間撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで3
回抽出した後、抽出液を飽和食塩水で洗浄し、有機層を
無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し
た後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶
出溶媒:ジクロロメタン/メタノール=10/1〜5/
1)で精製することにより、標記化合物2.39g(収
率定量的)を淡褐色無定形固体として得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.34 (3H, t, J=7.
0), 2.00-2.15 (2H, m),2.35-2.50 (2H, m), 2.62 (3H,
s), 2.80-3.15 (4H, m), 3.92 (2H, s), 4.30(2H, q,
J=7.0), 4.72 (1H, m), 6.98 (1H, d, J=9.0), 7.55 (1
H, dd, J=9.0,2.5), 7.62 (1H, d, J=2.5).
【0549】参考例104 N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロ
ペニル]−N−[4−(1−メチルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3−トリフルオロメチルフェニル]スルフ
ァモイル酢酸エチル 参考例2で得られた3−(3−シアノフェニル)−2−
(E)−プロペン−1−オール(500mg)、参考例
103で得られたN−[4−(1−メチルピペリジン−
4−イルオキシ)−3−トリフルオロメチルフェニル]
スルファモイル酢酸エチル(1333mg)及びトリフ
ェニルホスフィン(990mg)をジクロロメタン(3
0ml)に溶解し、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチル
(0.58ml)を滴下した後、室温で4時間撹拌し
た。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/メ
タノール=15/1)で精製することにより、標記化合
物755mg(収率43%)を淡黄色無定形固体として
得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.35 (3H, t, J=7.
0), 1.90-2.10 (4H, m),2.33 (3H, m), 2.40-2.50 (2H,
m), 2.55-2.65 (2H, m), 3.98 (2H, s), 4.31(2H, q,
J=7.0), 4.47 (2H, d, J=6.5), 4.53 (1H, m), 6.23
(1H, dt, J=16.0, 6.5), 6.41 (1H, d, J=16.0), 6.98
(1H, d, J=9.0), 7.41 (1H, t, J=7.5),7.50-7.60 (4H,
m), 7.71 (1H, d, J=2.5).
【0550】参考例105 4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イ
ルオキシ)ニトロベンゼン 1−t−ブトキシカルボニル−4−ヒドロキシピペリジ
ン(50.1g)をN,N−ジメチルアセトアミド(5
50ml)に溶解し、氷冷下、水素化ナトリウム(1
0.5g)を加え、同温で30分間撹拌した後、4−フ
ルオロニトロベンゼン(42.2g)のN,N−ジメチ
ルアセトアミド(100ml)溶液を滴下し、さらに室
温で一晩撹拌した。反応液に水を加えた後、酢酸エチル
で抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄し、有機層を無水
硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去した
後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出
溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=13/7)で精製するこ
とにより、標記化合物75.1g(収率93%)を淡黄
色固体として得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.43 (9H, s), 1.76
(2H, m), 1.91 (2H, m), 3.34 (2H, m), 3.65 (2H, m),
4.56 (1H, m), 6.91 (2H, d, J=9.0), 8.15 (2H, d, J
=9.0).
【0551】参考例106 4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イ
ルオキシ)アニリン参考例105で得られた4−(1−
t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)
ニトロベンゼン(11.9g)をメタノール(100m
l)に溶解し、パラジウム−炭素触媒(1.9g)を加
えた後、水素雰囲気下、室温で4時間撹拌した。反応液
をろ過した後、ろ液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸
エチル=1/1)で精製することにより、標記化合物1
0.7g(収率99%)を淡赤色固体として得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.46 (9H, s), 1.71
(2H, m), 1.87 (2H, m), 3.27 (2H, m), 3.71 (2H, m),
4.26 (1H, m), 6.63 (2H, d, J=8.5), 6.76 (2H, d, J
=8.5).
【0552】参考例107 N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−
4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル 参考例106で得られた4−(1−t−ブトキシカルボ
ニルピペリジン−4−イルオキシ)アニリン(4.39
g)をジクロロメタン(30ml)に溶解し、氷冷下、
クロロスルホニル酢酸エチル(2.4ml)及びピリジ
ン(2.4ml)を滴下した後、室温で一晩撹拌した。
反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=
3/2)で精製することにより、標記化合物4.96g
(収率75%)を淡赤色油状物質として得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.33 (3H, t, J=7.
0), 1.47 (9H, s), 1.75(2H, m), 1.90 (2H, m), 3.34
(2H, m), 3.69 (2H, m), 3.89 (2H, s), 4.29 (2H, q,
J=7.0), 4.44 (1H, m), 6.89 (2H, d, J=8.5), 7.27 (2
H, d, J=8.5).
【0553】参考例108 N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−
4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−シアノ
フェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル
酢酸エチル 参考例2で得られた3−(3−シアノフェニル)−2−
(E)−プロペン−1−オール(0.80g)、参考例
107で得られたN−[4−(1−t−ブトキシカルボ
ニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファ
モイル酢酸エチル(2.21g)及びトリフェニルホス
フィン(1.70g)をジクロロメタン(40ml)に
溶解し、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチル(1.0m
l)を滴下した後、同温で2時間撹拌した。反応液を減
圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/酢酸エチル=10
/1)で精製することにより、標記化合物2.15g
(収率74%)を無色油状物質として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.35 (3H, t, J=7.
0), 1.47 (9H, s), 1.75(2H, m), 1.90 (2H, m), 3.34
(2H, m), 3.68 (2H, m), 3.98 (2H, s), 4.30 (2H, q,
J=7.0), 4.45 (1H, m), 4.47 (2H, d, J=6.0), 6.24 (1
H, dt, J=15.5,6.0), 6.40 (1H, d, J=15.5), 6.90 (2
H, d, J=8.5), 7.39 (3H, m), 7.51 (2H,m), 7.55 (1H,
s).
【0554】参考例109 4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3−メチルニトロベンゼン 1−t−ブトキシカルボニル−4−ヒドロキシピペリジ
ン(3.62g)、2−メチル−4−ニトロフェノール
(2.55g)及びトリフェニルホスフィン(5.25
g)をジクロロメタン(100ml)に溶解し、氷冷
下、アゾジカルボン酸ジエチル(3.2ml)を滴下し
た後、室温で一晩撹拌した。反応液を減圧下濃縮した
後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出
溶媒:ジクロロメタン)で精製することにより、標記化
合物4.07gを淡黄色油状物質の不純物混入物として
得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.48 (9H, s), 1.84
(2H, m), 1.95 (2H, m), 2.29 (3H, s), 3.49 (2H, m),
3.62 (2H, m), 4.66 (1H, m), 6.86 (1H, d,J=8.5),
8.07 (2H, m).
【0555】参考例110 4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3−メチルアニリン 参考例109で得られた4−(1−t−ブトキシカルボ
ニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−メチルニトロ
ベンゼン(4.07g)をメタノール(40ml)に溶
解し、パラジウム−炭素触媒(0.41g)を加えた
後、水素雰囲気下、室温で4時間撹拌した。反応液をろ
過した後、ろ液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチ
ル=3/2)で精製することにより、標記化合物2.7
3g(収率参考例109より2工程で53%)を淡赤色
油状物質として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.47 (9H, s), 1.74
(2H, m), 1.87 (2H, m), 2.17 (3H, s), 3.30 (2H, m),
3.68 (2H, m), 4.25 (1H, m), 6.47 (1H, dd,J=8.5,
2.5), 6.53 (1H, d, J=2.5), 6.68 (1H, d, J=8.5).
【0556】参考例111 N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−
4−イルオキシ)−3−メチルフェニル]スルファモイ
ル酢酸エチル 参考例110で得られた4−(1−t−ブトキシカルボ
ニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−メチルアニリ
ン(1.63g)をジクロロメタン(30ml)に溶解
し、氷冷下、クロロスルホニル酢酸エチル(0.86m
l)及びピリジン(0.81ml)を滴下した後、室温
で5時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキ
サン/酢酸エチル=3/2)で精製することにより、標
記化合物1.84g(収率76%)を淡褐色無定形固体
として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.34 (3H, t, J=7.
0), 1.47 (9H, s), 1.78(2H, m), 1.89 (2H, m), 2.22
(3H, s), 3.43 (2H, m), 3.62 (2H, m), 3.90 (2H, s),
4.29 (2H, q, J=7.0), 4.48 (1H, m), 6.79 (1H, d, J
=8.0), 7.12 (2H, m).
【0557】参考例112 N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−
4−イルオキシ)−3−メチルフェニル]−N−[3−
(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]ス
ルファモイル酢酸エチル 参考例2で得られた3−(3−シアノフェニル)−2−
(E)−プロペン−1−オール(0.64g)、参考例
111で得られたN−[4−(1−t−ブトキシカルボ
ニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−メチルフェニ
ル]スルファモイル酢酸エチル(1.84g)及びトリ
フェニルホスフィン(1.26g)をジクロロメタン
(40ml)に溶解し、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエ
チル(0.76ml)を滴下した後、同温で1時間撹拌
した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/
酢酸エチル=12/1)で精製することにより、標記化
合物1.90g(収率79%)を無色無定形固体として
得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.36 (3H, t, J=7.
0), 1.47 (9H, s), 1.78(2H, m), 1.89 (2H, m), 2.21
(3H, s), 3.44 (2H, m), 3.60 (2H, m), 3.99 (2H, s),
4.31 (2H, q, J=7.0), 4.46 (2H, d, J=6.5), 4.50 (1
H, m), 6.24 (1H, dt, J=16.0, 6.5), 6.41 (1H, d, J=
16.0), 6.80 (1H, d, J=8.0), 7.24 (2H,m), 7.40 (1H,
t, J=8.0), 7.50 (1H, d, J=7.5), 7.52 (1H, d, J=8.
0), 7.56(1H, s).
【0558】参考例113 5−ニトロサリチル酸エチル 5−ニトロサリチル酸(10.8g)をエタノール(1
00ml)に溶解し、室温で濃硫酸(92.0g)加え
た後、7.5時間加熱還流させた。反応液を室温まで冷
却し、水酸化ナトリウム水溶液を加え中和した後、酢酸
エチルで抽出し、抽出液を飽和炭酸水素ナトリウム水、
0.5N 塩酸及び飽和食塩水で順次洗浄した。有機層
を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下溶媒を留
去することにより、標記化合物10.7g(収率85
%)を淡黄色固体として得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.47 (3H, t, J=7.
0), 4.49 (2H, q, J=7.0), 7.09 (1H, d, J=9.0), 8.33
(1H, dd, J=9.0, 3.0), 8.79 (1H, d, J=3.0).
【0559】参考例114 4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3−エトキシカルボニルニトロベンゼン 1−t−ブトキシカルボニル−4−ヒドロキシピペリジ
ン(10.2g)、参考例113で得られた5−ニトロ
サリチル酸エチル(10.7g)及びトリフェニルホス
フィン(17.3g)をジクロロメタン(200ml)
に溶解し、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチル(10.
4ml)を滴下した後、室温で4時間撹拌した。反応液
を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=3/
1)で精製し、得られた黄色固体にヘキサンを加えてろ
取することにより、標記化合物12.3g(収率61
%)を白色固体として得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.40 (3H, t, J=7.
0), 1.47 (9H, s), 1.91(4H, m), 3.58 (4H, m), 4.39
(2H, q, J=7.0), 4.79 (1H, m), 7.04 (1H, d,J=9.0),
8.32 (1H, dd, J=9.0, 3.0), 8.69 (1H, d, J=3.0).
【0560】参考例115 4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3−カルボキシニトロベンゼン 参考例114で得られた4−(1−t−ブトキシカルボ
ニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−エトキシカル
ボニルニトロベンゼン(1.0g)をエタノール(10
ml)に溶解し、室温で、水酸化カリウム水溶液(0.
2gを水0.5mlに溶解)を加えた後、2時間加熱還
流させた。反応液を室温まで冷却し、1N 塩酸を加え
中和した後、酢酸エチルで抽出し、抽出液を水及び飽和
食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾
燥した後、減圧下溶媒を留去することにより、標記化合
物0.9g(収率96%)を淡黄色固体として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.48 (9H, s), 1.85-
1.95 (2H, m), 2.00-2.10 (2H, m), 3.45-3.55 (2H,
m), 3.65-3.75 (2H, m), 4.87 (1H, m), 7.13 (1H, d,
J=9.0), 8.39 (1H, dd, J=9.0, 3.0), 8.93 (1H, d, J=
3.0).
【0561】参考例116 4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3−カルバモイルニトロベンゼン 参考例115で得られた4−(1−t−ブトキシカルボ
ニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルボキシニ
トロベンゼン(0.9g)をジクロロメタン(20m
l)に溶解し、氷冷下、クロロギ酸イソブチル(0.3
ml)及びトリエチルアミン(0.4ml)を加え、同
温で1時間撹拌した後、28%アンモニア水(0.2m
l)を加え、さらに室温で1時間撹拌した。反応液を減
圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/メタノール=19
/1)で精製することにより、標記化合物0.9g(収
率98%)を淡黄色無定形固体として得た。 1H NMR
(500 MHz, CDCl3)δppm : 1.48 (9H, s), 1.80-1.90 (2
H, m), 2.05-2.20 (2H, m), 3.30-3.40 (2H, m), 3.75-
3.90 (2H, m), 4.81 (1H, m), 7.11 (1H, d, J=9.0),
8.33 (1H, dd, J=9.0, 3.0), 9.09 (1H, d, J=3.0).
【0562】参考例117 4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3−カルバモイルアニリン 参考例116で得られた4−(1−t−ブトキシカルボ
ニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルバモイル
ニトロベンゼン(5.7g)をメタノール(80ml)
に溶解し、パラジウム−炭素触媒(0.6g)を加え、
水素雰囲気下、室温で2.5時間撹拌した。反応液をろ
過した後、ろ液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/メ
タノール=19/1)で精製することにより、標記化合
物4.8g(収率91%)を淡黄色無定形固体として得
た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.47 (9H, s), 1.65-
1.80 (2H, m), 1.95-2.05 (2H, m), 3.19 (2H, m), 3.7
5-3.85 (2H, m), 4.44 (1H, m), 6.78 (1H, dd, J=9.0,
3.0), 6.84 (1H, d, J=9.0), 7.50 (1H, d, J=3.0).
【0563】参考例118 N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−
4−イルオキシ)−3−カルバモイルフェニル]スルフ
ァモイル酢酸エチル 参考例117で得られた4−(1−t−ブトキシカルボ
ニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルバモイル
アニリン(4.8g)をジクロロメタン(80ml)に
溶解し、氷冷下、クロロスルホニル酢酸エチル(2.5
ml)及びピリジン(2.3ml)を滴下した後、室温
で6時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジク
ロロメタン/メタノール=19/1)で精製し、得られ
た橙色固体にエーテルを加えてろ取することにより、標
記化合物3.7g(収率53%)を淡黄色固体として得
た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.32 (3H, t, J=7.
0), 1.47 (9H, s), 1.70-1.85 (2H, m), 2.00-2.15 (2
H, m), 3.27 (2H, m), 3.75-3.85 (2H, m), 3.94(2H,
s), 4.28 (2H, q, J=7.0), 4.65 (1H, m), 7.02 (1H,
d, J=9.0), 7.59 (1H, dd, J=9.0, 3.0), 8.12 (1H, d,
J=3.0).
【0564】参考例119 N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−
4−イルオキシ)−3−カルバモイルフェニル]−N−
[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニ
ル]スルファモイル酢酸エチル 参考例2で得られた3−(3−シアノフェニル)−2−
(E)−プロペン−1−オール(0.7g)、参考例1
18で得られたN−[4−(1−t−ブトキシカルボニ
ルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルバモイルフ
ェニル]スルファモイル酢酸エチル(2.0g)及びト
リフェニルホスフィン(1.5g)をジクロロメタン
(30ml)に溶解し、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエ
チル(0.9ml)を滴下した後、室温で8時間撹拌し
た。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチ
ル=1/2)で精製することにより、標記化合物2.5
g(収率94%)を黄色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.36 (3H, t, J=7.
0), 1.47 (9H, s), 1.75-1.85 (2H, m), 2.00-2.10 (2
H, m), 3.27 (2H, m), 3.75-3.85 (2H, m), 3.99(2H,
s), 4.31 (2H, q, J=7.0), 4.53 (2H, d, J=7.0), 4.66
(1H, m), 6.22 (1H, dt, J=16.0, 7.0), 6.42 (1H, d,
J=16.0), 7.01 (1H, m), 7.39 (1H, m), 7.45-7.60 (2
H, m), 7.65-7.75 (2H, m), 8.32 (1H, m).
【0565】参考例120 4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3−トリフルオロメチルアニリン 参考例100で得られた4−(1−t−ブトキシカルボ
ニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−トリフルオロ
メチルニトロベンゼン(2.28g)をメタノール(5
0ml)に溶解し、パラジウム−炭素触媒(0.20
g)を加えた後、水素雰囲気下、室温で5時間撹拌し
た。反応液をろ過した後、ろ液を減圧下濃縮し、残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキ
サン/酢酸エチル=3/2)で精製することにより、標
記化合物1.69g(収率80%)を淡赤色油状物質と
して得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.47 (9H, s), 1.76-
1.88 (4H, m), 3.43 (2H, m), 3.59 (2H, m), 4.46 (1
H, m), 6.78 (1H, dd, J=9.0, 3.0), 6.83 (1H,d, J=9.
0), 6.91 (1H, d, J=3.0).
【0566】参考例121 N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−
4−イルオキシ)−3−トリフルオロメチルフェニル]
スルファモイル酢酸エチル 参考例120で得られた4−(1−t−ブトキシカルボ
ニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−トリフルオロ
メチルアニリン(1.69g)をジクロロメタン(20
ml)に溶解し、氷冷下、クロロスルホニル酢酸エチル
(0.76ml)及びピリジン(0.49ml)を滴下
した後、室温で3時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し
た後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶
出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=3/2)で精製するこ
とにより、標記化合物1.74g(収率73%)を淡赤
色油状物質として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.34 (3H, t, J=7.
0), 1.48 (9H, s), 1.83-1.94 (4H, m), 3.48-3.60 (4
H, m), 3.91 (2H, s), 4.31 (2H, q, J=7.0), 4.65 (1
H, m), 6.99 (1H, d, J=9.0), 7.52 (1H, dd, J=9.0,
2.5), 7.56 (1H, d,J=2.5).
【0567】参考例122 N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−
4−イルオキシ)−3−トリフルオロメチルフェニル]
−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]スルファモイル酢酸エチル 参考例2で得られた3−(3−シアノフェニル)−2−
(E)−プロペン−1−オール(0.57g)、参考例
121で得られたN−[4−(1−t−ブトキシカルボ
ニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−トリフルオロ
メチルフェニル]スルファモイル酢酸エチル(1.74
g)及びトリフェニルホスフィン(1.07g)をジク
ロロメタン(27ml)に溶解し、氷冷下、アゾジカル
ボン酸ジエチル(0.65ml)を滴下した後、室温で
3時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロ
ロメタン/酢酸エチル=12/1)で精製することによ
り、標記化合物2.06g(収率93%)を無色無定形
固体として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.35 (3H, t, J=7.
0), 1.47 (9H, s), 1.82-1.92 (4H, m), 3.46-3.62 (4
H, m), 3.98 (2H, s), 4.31 (2H, q, J=7.0), 4.48 (2
H, d, J=6.5), 4.66 (1H, m), 6.22 (1H, dt, J=16.0,
6.5), 6.41 (1H, d,J=16.0), 6.98 (1H, d, J=7.5), 7.
41 (1H, dd, J=8.0, 7.5), 7.52 (2H, m),7.57 (1H,
s), 7.58 (1H, dd, J=9.0, 2.0), 7.72 (1H, d, J=2.
0).
【0568】参考例123 3−クロロ−4−(トロパン−3−イルオキシ)ニトロ
ベンゼン 3−トロパノール(6.7g)、2−クロロ−4−ニト
ロフェノール(8.2g)及びトリフェニルホスフィン
(16.1g)をジクロロメタン(200ml)及びテ
トラヒドロフラン(50ml)の混合溶媒に溶解し、氷
冷下、アゾジカルボン酸ジエチル(9.7ml)を滴下
した後、室温で一晩撹拌した。反応液を減圧下濃縮した
後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出
溶媒:ジクロロメタン/メタノール=19/1)で精製
することにより、標記化合物8.5g(収率60%)を
淡黄色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.65-1.75 (2H, m),
2.00-2.10 (4H, m), 2.15-2.25 (2H, m), 2.46 (3H,
s), 3.35-3.45 (2H, m), 4.68 (1H, m), 6.98 (1H, d,
J=9.0), 8.11 (1H, dd, J=3.0, 9.0), 8.28 (1H, d, J=
3.0).
【0569】参考例124 3−クロロ−4−(トロパン−3−イルオキシ)アニリ
ン 参考例123で得られた3−クロロ−4−(トロパン−
3−イルオキシ)ニトロベンゼン(8.5g)を酢酸
(500ml)に溶解し、室温ですず粉末(17.0
g)を加え、同温で一晩撹拌した。反応液をろ過した
後、ろ液を炭酸カリウム水溶液で中和した後、酢酸エチ
ルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄した後、有機
層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留
去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出溶媒:ジクロロメタン/メタノール=3/1)で
精製することにより、標記化合物2.5g(収率32
%)を無色固体として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.50-1.60 (2H, m),
1.85-1.95 (4H, m), 2.00-2.10 (2H, m), 2.38 (3H,
s), 3.20-3.30 (2H, m), 4.23 (1H, m), 6.49 (1H, dd,
J=3.0, 8.5), 6.71 (1H, d, J=3.0) 6.81 (1H, d, J=
8.5).
【0570】参考例125 N−[3−クロロ−4−(トロパン−3−イルオキシ)
フェニル]スルファモイル酢酸エチル 参考例124で得られた3−クロロ−4−(トロパン−
3−イルオキシ)アニリン(2.5g)をジクロロメタ
ン(50ml)に溶解し、氷冷下、クロロスルホニル酢
酸エチル(1.5ml)及びピリジン(0.9ml)を
滴下した後、室温で3.5時間撹拌した。反応液を減圧
下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/メタノール=4/
1)で精製することにより、標記化合物3.5g(収率
89%)を淡茶色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.32 (3H, t, J=7.
0), 1.95-2.05 (2H, m),2.20-2.25 (2H, m), 2.30-2.75
(4H, m), 2.84 (3H, s), 3.89 (2H, m), 3.98(2H, s),
4.28 (2H, q, J=7.0), 4.49 (1H, m), 6.95 (1H, d, J
=8.5), 7.25 (1H, dd, J=2.5, 8.5), 7.45 (1H, d, J=
2.5).
【0571】参考例126 N−[3−クロロ−4−(トロパン−3−イルオキシ)
フェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−
(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル 参考例2で得られた3−(3−シアノフェニル)−2−
(E)−プロペン−1−オール(1.4g)、参考例1
25で得られたN−[3−クロロ−4−(トロパン−3
−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル
(3.5g)及びトリフェニルホスフィン(2.9g)
をジクロロメタン(50ml)に溶解し、氷冷下、アゾ
ジカルボン酸ジエチル(1.8ml)を滴下した後、室
温で一晩撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジク
ロロメタン/メタノール=19/1〜9/1)で精製す
ることにより、標記化合物1.3g(収率27%)を黄
色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.36 (3H, t, J=7.
0), 1.55-1.65 (2H, m),1.90-2.00 (4H, m), 2.05-2.15
(2H, m), 2.37 (3H, s), 3.27 (2H, m), 3.98(2H, s),
4.31 (2H, q, J=7.0), 4.46 (2H, d, J=6.5), 4.50 (1
H, m), 6.21 (1H, dt, J=6.5, 16.0), 6.41 (1H, d, J=
16.0), 6.94 (1H, m), 7.29 (1H, m), 7.40 (1H, m),
7.50-7.60 (4H, m).
【0572】参考例127 炭酸[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロ
ペニル]エチル 参考例2で得られた3−(3−シアノフェニル)−2−
(E)−プロペン−1−オール(403mg)をジクロ
ロメタン(6ml)に溶解し、氷冷下、クロロギ酸エチ
ル(0.38ml)及びピリジン(1.00ml)を滴
下した後、同温で2時間撹拌した。反応液に塩化アンモ
ニウム水溶液を加えた後、酢酸エチルで抽出し、抽出液
を水及び飽和食塩水で順次洗浄した後、有機層を無水硫
酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:
ヘキサン/酢酸エチル=4/1)で精製することによ
り、標記化合物492mg(収率84%)を無色油状物
質として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.34 (3H, t, J=7.
0), 4.24 (2H, q, J=7.0), 4.80 (2H, d, J=5.5), 6.36
(1H, dt, J=16.0, 5.5), 6.67 (1H, d, J=16.0), 7.44
(1H, t, J=8.0), 7.55 (1H, d, J=8.0), 7.61 (1H, d,
J=8.0), 7.66 (1H, s).
【0573】参考例128 N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−
4−イルオキシ)フェニル]エタンスルホンアミド 参考例106で得られた4−(1−t−ブトキシカルボ
ニルピペリジン−4−イルオキシ)アニリン(10.6
g)をジクロロメタン(75ml)に溶解し、氷冷下、
エタンスルホニルクロリド(4.1ml)及びピリジン
(8ml)を滴下した後、室温で5時間撹拌した。反応
液にメタノール(1ml)を加えた後、減圧下濃縮し、
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶
媒:ヘキサン/酢酸エチル=3/2)で精製することに
より、標記化合物11.7g(収率84%)を淡桃色固
体として得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.38 (3H, t, J=8.
0), 1.47 (9H, s), 1.74(2H, m), 1.90 (2H, m), 3.07
(2H, q, J=8.0), 3.34 (2H, m), 3.69 (2H, m),4.42 (1
H, m), 6.88 (2H, d, J=9.0), 7.17 (2H, d, J=9.0).
【0574】参考例129 N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−
4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−シアノ
フェニル)−2−(E)−プロペニル]エタンスルホン
アミド 参考例127で得られた炭酸[3−(3−シアノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]エチル(1.04g)
及び参考例128で得られたN−[4−(1−t−ブト
キシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニ
ル]エタンスルホンアミド(1.15g)をテトラヒド
ロフラン(9ml)に懸濁し、トリス(ジベンジリデン
アセトン)パラジウムクロロホルム錯体(0.08g)
及びトリフェニルホスフィン(0.04g)を加えた
後、室温で3時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した
後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出
溶媒:ジクロロメタン/酢酸エチル=8/1)で精製す
ることにより、標記化合物1.57g(収率定量的)を
淡黄色油状物質として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.42 (3H, t, J=7.
0), 1.47 (9H, s), 1.74(2H, m), 1.90 (2H, m), 3.06
(2H, q, J=7.0), 3.34 (2H, m), 3.68 (2H, m),4.42 (2
H, d, J=7.0), 4.44 (1H, m), 6.28 (1H, dt, J=15.5,
7.0), 6.42 (1H, d, J=15.5), 6.89 (2H, d, J=9.0),
7.26 (2H, d, J=9.0), 7.40 (1H, t, J=7.5), 7.52 (2
H, m), 7.56 (1H, s).
【0575】参考例130 3−(3−シアノフェニル)−2−メチル−2−(E)
−プロペナール 3−シアノベンズアルデヒド(2.62g)をトルエン
(90ml)に溶解し、2−トリフェニルホスホラニリ
デンプロピオンアルデヒド(8.28g)を加えた後、
70℃で11時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した
後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出
溶媒:ジクロロメタン)で精製することにより、標記化
合物2.61g(収率76%)を淡黄色針状晶として得
た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 2.07 (3H, s), 7.25
(1H, bs), 7.59 (1H,t, J=8.0), 7.68 (1H, d, J=8.0),
7.74 (1H, d, J=8.0), 7.79 (1H, s), 9.63(1H, s).
【0576】参考例131 3−(3−シアノフェニル)−2−メチル−2−(E)
−プロペン−1−オール 参考例130で得られた3−(3−シアノフェニル)−
2−メチル−2−(E)−プロペナール(2.00g)
をジクロロメタン(30ml)及びエタノール(60m
l)の混合溶媒に溶解し、氷冷下、水素化ホウ素ナトリ
ウム(0.83g)及び塩化セリウム(1.30g)を
加えた後、同温で3時間撹拌した。反応液に飽和塩化ア
ンモニウム水溶液を加えた後、ジクロロメタンで3回抽
出し、抽出液を水及び飽和食塩水で順次洗浄した後、有
機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留
去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製す
ることにより、標記化合物2.05g(収率定量的)を
淡黄色油状物質として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.87 (3H, s), 4.22
(2H, m), 6.52 (1H, bs), 7.42 - 7.52 (3H, m), 7.55
(1H, s).
【0577】参考例132 炭酸[3−(3−シアノフェニル)−2−メチル−2−
(E)−プロペニル]エチル 参考例131で得られた3−(3−シアノフェニル)−
2−メチル−2−(E)−プロペン−1−オール(2.
00g)をジクロロメタン(20ml)に溶解し、氷冷
下、クロロギ酸エチル(1.30ml)及びピリジン
(3.00ml)を滴下した後、室温で12時間撹拌し
た。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチ
ル=4/1)で精製することにより、標記化合物2.4
6g(収率87%)を無色油状物質として得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.34 (3H, t, J=7.
0), 1.90 (3H, s), 4.25(2H, q, J=7.0), 4.70 (2H,
s), 6.53 (1H, bs), 7.43 - 7.55 (4H, m).
【0578】参考例133 N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−
4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−シアノ
フェニル)−2−メチル−2−(E)−プロペニル]エ
タンスルホンアミド 参考例132で得られた炭酸[3−(3−シアノフェニ
ル)−2−メチル−2−(E)−プロペニル]エチル
(1100mg)及び参考例128で得られたN−[4
−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イル
オキシ)フェニル]エタンスルホンアミド(1150m
g)をテトラヒドロフラン(9ml)に懸濁し、トリス
(ジベンジリデンアセトン)パラジウムクロロホルム錯
体(78mg)及びトリフェニルホスフィン(39m
g)を加えた後、室温で16時間撹拌した。反応液を減
圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/酢酸エチル=12
/1)で精製することにより、標記化合物0.58g
(収率36%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.42 (3H, t, J=7.
5), 1.47 (9H, s), 1.75(2H, m), 1.89 (3H, s), 1.91
(2H, m), 3.07 (2H, q, J=7.5), 3.34 (2H, m),3.69 (2
H, m), 4.37 (2H, s), 4.45 (1H, m), 6.21 (1H, s),
6.89 (2H, d, J=9.0), 7.26 (2H, d, J=9.0), 7.32 (1
H, d, J=8.0), 7.35 (1H, s), 7.38 (1H,t, J=8.0), 7.
48 (1H, d, J=8.0).
【0579】参考例134 4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−2−メチルニトロベンゼン 1−t−ブトキシカルボニル−4−ヒドロキシピペリジ
ン(6.04g)、3−メチル−4−ニトロフェノール
(4.59g)及びトリフェニルホスフィン(10.2
0g)をジクロロメタン(100ml)に溶解し、氷冷
下、アゾジカルボン酸ジエチル(6.1ml)を滴下し
た後、室温で6時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した
後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出
溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=3/1)で精製すること
により、標記化合物6.04g(収率60%)を淡黄色
固体として得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.48 (9H, s), 1.78
(2H, m), 1.94 (2H, m), 2.62 (3H, s), 3.38 (2H, m),
3.69 (2H, m), 4.58 (1H, m), 6.80 (2H, m),8.08 (1
H, d, J=9.5).
【0580】参考例135 4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−2−メチルアニリン 参考例134で得られた4−(1−t−ブトキシカルボ
ニルピペリジン−4−イルオキシ)−2−メチルニトロ
ベンゼン(3.23g)をメタノール(30ml)に溶
解し、パラジウム−炭素触媒(0.21g)を加えた
後、水素雰囲気下、室温で4時間撹拌した。反応液をろ
過した後、ろ液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチ
ル=1/1)で精製することにより、標記化合物3.0
2g(収率99%)を淡赤色油状物質として得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.47 (9H, s), 1.70
(2H, m), 1.87 (2H, m), 2.12 (3H, s), 3.27 (2H, m),
3.71 (2H, m), 4.26 (1H, m), 6.59-6.69 (3H, m).
【0581】参考例136 N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−
4−イルオキシ)−2−メチルフェニル]スルファモイ
ル酢酸エチル 参考例135で得られた4−(1−t−ブトキシカルボ
ニルピペリジン−4−イルオキシ)−2−メチルアニリ
ン(3.00g)をジクロロメタン(20ml)に溶解
し、氷冷下、クロロスルホニル酢酸エチル(1.6m
l)及びピリジン(1.6ml)を滴下した後、室温で
13時間撹拌した。反応液にメタノール(1.0ml)
を加えた後、減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=
3/2)で精製することにより、標記化合物2.35g
(収率53%)を淡黄色固体として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.33 (3H, t, J=7.
0), 1.47 (9H, s), 1.74(2H, m), 1.90 (2H, m), 2.38
(3H, s), 3.34 (2H, m), 3.68 (2H, m), 4.01 (2H, s),
4.29 (2H, q, J=7.0), 4.43 (1H, m), 6.73 (1H, dd,
J=8.5, 3.0), 6.80 (1H, d, J=3.0), 7.34 (1H, d, J=
8.0).
【0582】参考例137 N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−
4−イルオキシ)−2−メチルフェニル]−N−[3−
(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]ス
ルファモイル酢酸エチル 参考例2で得られた3−(3−シアノフェニル)−2−
(E)−プロペン−1−オール(0.48g)、参考例
136で得られたN−[4−(1−t−ブトキシカルボ
ニルピペリジン−4−イルオキシ)−2−メチルフェニ
ル]スルファモイル酢酸エチル(1.37g)及びトリ
フェニルホスフィン(0.94g)をジクロロメタン
(20ml)に溶解し、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエ
チル(0.57ml)を滴下した後、同温で1時間撹拌
した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/
酢酸エチル=11/1)で精製することにより、標記化
合物1.80g(収率定量的)を淡黄色無定形固体とし
て得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.36 (3H, t, J=7.
0), 1.47 (9H, s), 1.74(2H, m), 1.90 (2H, m), 2.35
(3H, s), 3.34 (2H, m), 3.68 (2H, m), 3.99 (1H, d,
J=15.0), 4.12 (1H, d, J=15.0), 4.27 (1H, dd, J=15.
0, 6.0), 4.31 (2H, m), 4.44 (1H, m), 4.50 (1H, dd,
J=15.0, 6.0), 6.28 (1H, dt, J=16.5,6.0), 6.32 (1
H, d, J=16.5), 6.76 (1H, dd, J=9.0, 3.0), 6.79 (1
H, d, J=3.0), 7.39 (1H, d, J=9.0), 7.41 (1H, d, J=
7.5), 7.52 (3H, m).
【0583】参考例138 4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3−メトキシニトロベンゼン 1−t−ブトキシカルボニル−4−ヒドロキシピペリジ
ン(3.02g)、2−メトキシ−4−ニトロフェノー
ル(2.54g)及びトリフェニルホスフィン(10.
20g)をジクロロメタン(60ml)に溶解し、氷冷
下、アゾジカルボン酸ジエチル(3.1ml)を滴下し
た後、室温で20時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し
た後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶
出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=5/2)で精製するこ
とにより、標記化合物4.36g(収率82%)を淡黄
色油状物質として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.47 (9H, s), 1.83
(2H, m), 1.96 (2H, m), 3.33 (2H, m), 3.77 (2H, m),
3.94 (3H, s), 4.61 (1H, m), 6.94 (1H, d,J=9.0),
7.76 (1H, d, J=2.0), 7.87 (1H, dd, J=9.0, 2.0).
【0584】参考例139 4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3−メトキシアニリン 参考例138で得られた4−(1−t−ブトキシカルボ
ニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−メトキシニト
ロベンゼン(4.36g)をメタノール(60ml)に
溶解し、パラジウム−炭素触媒(0.25g)を加えた
後、水素雰囲気下、室温で65時間撹拌した。反応液を
ろ過した後、ろ液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エ
チル=1/1)で精製することにより、標記化合物2.
03g(収率51%)を淡赤色油状物質として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.46 (9H, s), 1.71
(2H, m), 1.87 (2H, m), 3.18 (2H, m), 3.78 (2H, m),
3.80 (3H, s), 4.15 (1H, m), 6.19 (1H, dd,J=8.5,
3.0), 6.29 (1H, d, J=3.0), 6.76 (1H, d, J=8.5).
【0585】参考例140 N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−
4−イルオキシ)−3−メトキシフェニル]スルファモ
イル酢酸エチル 参考例139で得られた4−(1−t−ブトキシカルボ
ニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−メトキシアニ
リン(2.00g)をジクロロメタン(40ml)に溶
解し、氷冷下、クロロスルホニル酢酸エチル(1.0m
l)及びピリジン(1.0ml)を滴下した後、同温で
2時間、続いて室温で5時間撹拌した。反応液を減圧下
濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=2/1)で精製
することにより、標記化合物2.56g(収率87%)
を淡赤色油状物質として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.32 (3H, t, J=7.
0), 1.47 (9H, s), 1.76(2H, m), 1.90 (2H, m), 3.25
(2H, m), 3.78 (2H, m), 3.85 (3H, s), 3.92 (2H, s),
4.29 (2H, q, J=7.0), 4.36 (1H, m), 6.82 (1H, dd,
J=9.0, 2.5), 6.88 (1H, d, J=9.0), 6.96 (1H, d, J=
2.5).
【0586】参考例141 N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−
4−イルオキシ)−3−メトキシフェニル]−N−[3
−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]
スルファモイル酢酸エチル 参考例2で得られた3−(3−シアノフェニル)−2−
(E)−プロペン−1−オール(338mg)、参考例
140で得られたN−[4−(1−t−ブトキシカルボ
ニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−メトキシフェ
ニル]スルファモイル酢酸エチル(823mg)及びト
リフェニルホスフィン(1000mg)をジクロロメタ
ン(20ml)に溶解し、氷冷下、アゾジカルボン酸ジ
エチル(0.43ml)を滴下した後、同温で1時間撹
拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン
/酢酸エチル=12/1)で精製することにより、標記
化合物985mg(収率76%)を無色無定形固体とし
て得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.37 (3H, t, J=7.
0), 1.48 (9H, s), 1.78(2H, m), 1.93 (2H, m), 3.27
(2H, m), 3.80 (2H, m), 3.84 (3H, s), 4.02 (2H, s),
4.32 (2H, q, J=7.0), 4.43 (1H, m), 4.50 (2H, d, J
=7.0), 6.27 (1H, dt, J=15.5, 7.0), 6.42 (1H, d, J=
15.5), 6.92 (1H, d, J=8.0), 7.03 (1H,dd, J=8.0, 3.
0), 7.05 (1H, d, J=3.0), 7.42 (1H, t, J=8.0), 7.53
(2H, m), 7.58 (1H, s).
【0587】参考例142 4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3−フルオロニトロベンゼン 1−t−ブトキシカルボニル−4−ヒドロキシピペリジ
ン(3.02g)、2−フルオロ−4−ニトロフェノー
ル(2.36g)及びトリフェニルホスフィン(5.1
1g)をジクロロメタン(60ml)に溶解し、氷冷
下、アゾジカルボン酸ジエチル(3.1ml)を滴下し
た後、室温で14時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し
た後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶
出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=5/2)で精製するこ
とにより、標記化合物3.71g(収率73%)を淡黄
色固体として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.48 (9H, s), 1.84
(2H, m), 1.97 (2H, m), 3.41 (2H, m), 3.71 (2H, m),
4.66 (1H, m), 7.05 (1H, m), 8.04 (2H, m).
【0588】参考例143 4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3−フルオロアニリン 参考例142で得られた4−(1−t−ブトキシカルボ
ニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−フルオロニト
ロベンゼン(3.71g)をメタノール(50ml)に
溶解し、パラジウム−炭素触媒(0.30g)を加えた
後、水素雰囲気下、室温で4時間撹拌した。反応液をろ
過した後、ろ液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチ
ル=1/1)で精製することにより、標記化合物3.2
7g(収率97%)を淡赤色固体として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.46 (9H, s), 1.72
(2H, m), 1.86 (2H, m), 3.23 (2H, m), 3.75 (2H, m),
4.17 (1H, m), 6.35 (1H, dd, J=8.5, 3.0),6.44 (1H,
dd, J=12.5, 3.0), 6.82 (1H, dd, J=9.0, 8.5).
【0589】参考例144 N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−
4−イルオキシ)−3−フルオロフェニル]スルファモ
イル酢酸エチル 参考例143で得られた4−(1−t−ブトキシカルボ
ニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−フルオロアニ
リン(1.49g)をジクロロメタン(30ml)に溶
解し、氷冷下、クロロスルホニル酢酸エチル(0.77
ml)及びピリジン(0.77ml)を滴下した後、室
温で7時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘ
キサン/酢酸エチル=3/2)で精製することにより、
標記化合物1.58g(収率71%)を淡赤色油状物質
として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.33 (3H, t, J=7.
0), 1.47 (9H, s), 1.77(2H, m), 1.90 (2H, m), 3.32
(2H, m), 3.72 (2H, m), 3.92 (2H, s), 4.29 (2H, q,
J=7.0), 4.42 (1H, m), 6.97 (1H, dd, J=9.0, 8.5),
7.04 (1H, dd, J=9.0, 3.0), 7.17 (1H, dd, J=11.5,
3.0).
【0590】参考例145 N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−
4−イルオキシ)−3−フルオロフェニル]−N−[3
−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]
スルファモイル酢酸エチル 参考例2で得られた3−(3−シアノフェニル)−2−
(E)−プロペン−1−オール(0.40g)、参考例
144で得られたN−[4−(1−t−ブトキシカルボ
ニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−フルオロフェ
ニル]スルファモイル酢酸エチル(1.15g)及びト
リフェニルホスフィン(0.85g)をジクロロメタン
(20ml)に溶解し、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエ
チル(0.51ml)を滴下した後、同温で3時間撹拌
した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/
酢酸エチル=10/1)で精製することにより、標記化
合物1.21g(収率81%)を淡黄色無定形固体とし
て得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.35 (3H, t, J=7.
0), 1.47 (9H, s), 1.77(2H, m), 1.91 (2H, m), 3.34
(2H, m), 3.70 (2H, m), 3.98 (2H, s), 4.31 (2H, q,
J=7.0), 4.46 (1H, m), 4.47 (2H, d, J=7.0), 6.22 (1
H, dt, J=16.0,7.0), 6.41 (1H, d, J=16.0), 6.98 (1
H, dd, J=9.0, 8.5), 7.20 (1H, dd, J=8.5, 2.0), 7.2
7 (1H, m), 7.40 (1H, dd, J=8.0, 7.0), 7.52 (1H, d,
J=7.0),7.53 (1H, d, J=8.0), 7.56 (1H, s).
【0591】参考例146 3−ブロモ−5−シアノトルエン 3,5−ジブロモトルエン(10.00g)を1−メチ
ル−2−ピロリドン(70ml)に溶解し、シアン化銅
(I)(5.20g)を加えた後、200℃で1.5時
間撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、水を加えて
酢酸エチルで抽出し、抽出液を1N 塩酸、水、飽和食
塩水で順次洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウム
で乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、残渣をヘキサン
及び酢酸エチルの混合溶媒(9/1)に懸濁させた後、
不溶物をろ去した。ろ液を減圧下濃縮した後、残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサ
ン/酢酸エチル=9/1)で精製することにより、標記
化合物1.70g(収率21%)を得た。1 H NMR (270 MHz, CDCl3)δppm : 2.39 (3H, s), 7.40
(1H, s), 7.57 (1H, s), 7.60 (1H, s).
【0592】参考例147 3−(3−シアノ−5−メチルフェニル)−2−(E)
−プロペン−1−オール 1−t−ブチルジメチルシロキシ−2−プロピン(1.
70g)にカテコールボラン(1.07ml)を加え、
60℃で3時間撹拌した。反応液を室温まで冷却した
後、トルエン(20ml)で希釈し、参考例146で得
られた3−ブロモ−5−シアノトルエン(1.40
g)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウ
ム錯体(0.42g)及びナトリウムエトキシド20%
エタノール溶液(3.40ml)を加えた後、100℃
で3時間撹拌した。反応液に水を加えた後、エーテルで
抽出し、抽出液を1N 水酸化ナトリウム水溶液、水及
び飽和食塩水で順次洗浄した後、有機層を無水硫酸ナト
リウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサ
ン/酢酸エチル=19/1)で精製することにより、シ
リルエーテル体1.50gを得た。次いで、得られたシ
リルエーテル体をテトラヒドロフラン(30ml)に溶
解し、氷冷下、1N フッ化テトラブチルアンモニウム
/テトラヒドロフラン溶液(7ml)を加えた後、同温
で1時間撹拌した。反応液に水を加えた後、酢酸エチル
で抽出し、抽出液を水及び飽和食塩水で洗浄した後、有
機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を
留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=3/2)で精製
することにより、標記化合物0.54g(収率2工程4
3%)を黄色油状物質として得た。1 H NMR (270 MHz, CDCl3)δppm : 2.38 (3H, s), 4.35
(2H, d, J=5.0), 6.40(1H, dt, J=16.0, 5.0), 6.58 (1
H, d, J=16.0), 7.33 (1H, s), 7.40 (1H, s), 7.46 (1
H, s).
【0593】参考例148 N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−
4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−シアノ
−5−メチルフェニル)−2−(E)−プロペニル]ス
ルファモイル酢酸エチル 参考例147で得られた3−(3−シアノ−5−メチル
フェニル)−2−(E)−プロペン−1−オール(0.
54g)、参考例107で得られたN−[4−(1−t
−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フ
ェニル]スルファモイル酢酸エチル(1.50g)及び
トリフェニルホスフィン(1.10g)をジクロロメタ
ン(30ml)に溶解し、氷冷下、アゾジカルボン酸ジ
エチル(0.66ml)を滴下した後、室温で4.5時
間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメ
タン/酢酸エチル=19/1)で精製することにより、
標記化合物1.70g(収率91%)を無定形固体とし
て得た。1 H NMR (270 MHz, CDCl3)δppm : 1.35 (3H, t, J=7.
0), 1.47 (9H, s), 1.65-1.80 (2H, m), 1.85-2.00 (2
H, m), 2.36 (3H, s), 3.25-3.40 (2H, m), 3.60-3.75
(2H, m), 3.98 (2H, s), 4.30 (2H, q, J=7.0), 4.40-
4.50 (3H, m), 6.21(1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.36 (1H,
d, J=16.0), 6.90 (2H, m), 7.30-7.45 (5H, m).
【0594】参考例149 3−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−2−
(E)−プロペン−1−オール 1−t−ブチルジメチルシロキシ−2−プロピン(1.
70g)にカテコールボラン(1.07ml)を加え、
60℃で4時間撹拌した。反応液を室温まで冷却した
後、トルエン(20ml)で希釈し、5−ブロモ−2−
フルオロベンゾニトリル(1.43g)、テトラキス
(トリフェニルホスフィン)パラジウム錯体(0.42
g)及びナトリウムエトキシド20%エタノール溶液
(3.4ml)を加えた後、100℃で4時間撹拌し
た。反応液に水を加えた後、エーテルで抽出し、抽出液
を1N 水酸化ナトリウム水溶液、水及び飽和食塩水で
順次洗浄した後、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。減圧下溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル
=19/1)で精製することにより、シリルエーテル体
1.33gを得た。次いで、得られたシリルエーテル体
をテトラヒドロフラン(20ml)に溶解し、氷冷下、
1N フッ化テトラブチルアンモニウム/テトラヒドロ
フラン溶液(6ml)を加えた後、同温で1時間撹拌し
た。反応液に水を加えた後、酢酸エチルで抽出し、抽出
液を水及び飽和食塩水で洗浄した後、有機層を無水硫酸
マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:
ヘキサン/酢酸エチル=3/2〜1/1)で精製するこ
とにより、標記化合物0.48g(収率2工程37%)
を黄色油状物質として得た。1 H NMR (270 MHz, CDCl3)δppm : 4.30-4.40 (2H, m),
6.35 (1H, dt, J=16.0, 5.0), 6.59 (1H, d, J=16.0),
7.18 (1H, m), 7.55-7.65 (2H, m).
【0595】参考例150 N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−
4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−シアノ
−4−フルオロフェニル)−2−(E)−プロペニル]
スルファモイル酢酸エチル 参考例149で得られた3−(3−シアノ−4−フルオ
ロフェニル)−2−(E)−プロペン−1−オール
(0.48g)、参考例107で得られたN−[4−
(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオ
キシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル(1.30
g)及びトリフェニルホスフィン(1.00g)をジク
ロロメタン(30ml)に溶解し、氷冷下、アゾジカル
ボン酸ジエチル(0.60ml)を滴下した後、室温で
1時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロ
ロメタン/酢酸エチル=19/1)で精製することによ
り、標記化合物1.53g(収率93%)を無定形固体
として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.35 (3H, t, J=7.
0), 1.47 (9H, s), 1.70-1.80 (2H, m), 1.85-1.95 (2
H, m), 3.30-3.40 (2H, m), 3.65-3.75 (2H, m),3.97
(2H, s), 4.30 (2H, q, J=7.0), 4.40-4.50 (3H, m),
6.16 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.37 (1H, d, J=16.0),
6.91 (2H, d, J=9.0), 7.14 (1H, m), 7.38(2H, d, J=
9.0), 7.45-7.55 (2H, m).
【0596】参考例151 3−[3−[N−[4−(1−t−ブトキシカルボニル
ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミノ]−1
−(E)−プロペニル]ベンゾニトリル 参考例1で得られた3−シアノ桂皮アルデヒド(6.0
g)、参考例106で得られた4−(1−t−ブトキシ
カルボニルピペリジン−4−イルオキシ)アニリン(1
1.3g)及び粉末モレキュラーシーブス5A(15.
0g)をトルエン(30ml)に懸濁し、2時間加熱還
流した。反応液を室温まで冷却した後、セライトを用い
てろ過し、ろ液を減圧下濃縮した後、残渣をジクロロメ
タン及びエーテルを用いて再結晶化させることによりイ
ミン体(12.9g)を得た。次いで、得られたイミン
体をエタノール(200ml)に懸濁し、氷冷下、水素
化ホウ素ナトリウム(1.1g)及び触媒量の塩化セリ
ウムを加え、同温で1時間撹拌した。反応液を減圧下濃
縮し、残渣に水を加えた後、酢酸エチルで抽出し、抽出
液を飽和食塩水で洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサ
ン/酢酸エチル=3/2)で精製し、得られた黄色固体
をジイソプロピルエーテルで洗浄することにより、標記
化合物10.0g(収率60%)を淡黄色結晶として得
た。1 H NMR (270 MHz, CDCl3)δppm : 1.46 (9H, s), 1.60
- 1.80 (2H, m), 1.80-1.95 (2H, m), 3.20 - 3.35 (2
H, m), 3.65 - 3.80 (2H, m), 3.93 (2H, dd, J=5.5,
1.0), 4.28 (1H, m), 6.39 (1H, dt, J=16.0, 5.5), 6.
61 (1H, d, J=16.0), 6.61 (2H, d, J=9.0), 6.81 (2H,
d, J=9.0), 7.41 (1H, t, J=7.5), 7.51(1H, d, J=7.
5), 7.57 (1H, d, J=7.5), 7.63 (1H, s).
【0597】参考例152 3−[3−[N−[4−(1−t−ブトキシカルボニル
ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−メチル
アミノ]−1−(E)−プロペニル]ベンゾニトリル 参考例151で得られた3−[3−[N−[4−(1−
t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)
フェニル]アミノ]−1−(E)−プロペニル]ベンゾ
ニトリル(1000mg)及びパラホルムアルデヒド
(138mg)をジクロロメタン(20ml)に懸濁
し、氷冷下、酢酸(0.26ml)及びシアン化3水素
化ホウ素ナトリウム(144mg)を加えた後、室温で
一晩撹拌した。反応液にメタノール(20ml)を加え
た後、さらに30℃で5時間撹拌した。これに水を加え
た後、酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄
し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下
溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=3/2)
で精製することにより、標記化合物761mg(収率7
4%)を黄色油状物質として得た。1 H NMR (270 MHz, CDCl3)δppm : 1.47 (9H, s), 1.72
(2H, m), 1.87 (2H, m), 2.92 (3H, s), 3.28 (2H, m),
3.71 (2H, m), 4.02 (2H, d, J=5.0), 4.29 (1H, m),
6.32 (1H, dt, J=16.0, 5.0), 6.51 (1H, d, J=16.0),
6.72 (2H, d, J=9.0), 6.86 (2H, d, J=9.0), 7.39 (1
H, t, J=7.5), 7.49 (1H, d, J=7.5), 7.56 (1H, d, J=
7.5), 7.62 (1H, s).
【0598】参考例153 3−[3−[N−[4−(1−t−ブトキシカルボニル
ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−エチル
アミノ]−1−(E)−プロペニル]ベンゾニトリル 参考例151で得られた3−[3−[N−[4−(1−
t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)
フェニル]アミノ]−1−(E)−プロペニル]ベンゾ
ニトリル(1000mg)及びアセトアルデヒド(0.
52ml)をジクロロメタン(10ml)及びメタノー
ル(20ml)の混合溶媒に溶解し、氷冷下、酢酸
(0.26ml)及びシアン化3水素化ホウ素ナトリウ
ム(144mg)を加え、同温で2時間撹拌した後、室
温で一晩撹拌した。反応液に水を加えた後、酢酸エチル
で抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄し、有機層を無水
硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去した
後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出
溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=4/1〜2/1)で精製
することにより、標記化合物661mg(収率62%)
を黄色油状物質として得た。1 H NMR (270 MHz, CDCl3)δppm : 1.16 (3H, t, J=7.
0), 1.46 (9H, s), 1.72(2H, m), 1.87 (2H, m), 3.25
(2H, m), 3.36 (2H, q, J=7.0), 3.71 (2H, m),4.01 (2
H, d, J=5.0), 4.26 (1H, m), 6.31 (1H, dt, J=16.0,
5.0), 6.50 (1H, d, J=16.0), 6.69 (2H, d, J=9.0),
6.84 (2H, d, J=9.0), 7.39 (1H, t, J=7.5), 7.49 (1
H, d, J=7.5), 7.55 (1H, d, J=7.5), 7.61 (1H, s).
【0599】参考例154 3−[3−[N−[4−(1−t−ブトキシカルボニル
ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−イソプ
ロピルアミノ]−1−(E)−プロペニル]ベンゾニト
リル 参考例151で得られた3−[3−[N−[4−(1−
t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)
フェニル]アミノ]−1−(E)−プロペニル]ベンゾ
ニトリル(1500mg)をアセトン(20ml)に溶
解し、氷冷下、酢酸(0.20ml)及びシアン化3水
素化ホウ素ナトリウム(214mg)を加え、室温で一
晩撹拌した後、8時間加熱還流させた。反応液に水を加
えた後、酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗
浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧
下溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶出溶媒ヘキサン−酢酸エチル=4:1)
で精製することにより、標記化合物583mg(収率3
5%)を淡黄色油状物質として得た。1 H NMR (270 MHz, CDCl3)δppm : 1.18 (6H, d, J=6.
5), 1.46 (9H, s), 1.60-1.80 (2H, m), 1.80-1.95 (2
H, m), 3.26 (2H, m), 3.71 (2H, m), 3.91 (2H,d, J=
4.5), 4.00 (1H, m), 4.26 (1H, m), 6.33 (1H, dt, J=
16.0, 4.5), 6.53(1H, d, J=16.0), 6.73 (2H, d, J=9.
0), 6.82 (2H, d, J=9.0), 7.38 (1H, t,J=7.5), 7.47
(1H, d, J=7.5), 7.53 (1H, d, J=7.5), 7.60 (1H, s).
【0600】参考例155 3−[3−[N−ベンジル−N−[4−(1−t−ブト
キシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニ
ル]アミノ]−1−(E)−プロペニル]ベンゾニトリ
ル 参考例151で得られた3−[3−[N−[4−(1−
t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)
フェニル]アミノ]−1−(E)−プロペニル]ベンゾ
ニトリル(1000mg)及びベンズアルデヒド(0.
52ml)をジクロロメタン(10ml)及びメタノー
ル(20ml)の混合溶媒に溶解し、氷冷下、酢酸
(0.26ml)及びシアン化3水素化ホウ素ナトリウ
ム(144mg)を加えた後、10時間加熱還流した。
反応液に水を加えた後、酢酸エチルで抽出し、抽出液を
飽和食塩水で洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸
エチル=4/1〜2/1)で精製することにより、標記
化合物924mg(収率76%)を黄色油状物質として
得た。1 H NMR (270 MHz, CDCl3)δppm : 1.46 (9H, s), 1.70
(2H, m), 1.87 (2H, m), 3.26 (2H, m), 3.69 (2H, m),
4.11 (2H, d, J=5.0), 4.26 (1H, m), 4.52 (2H, s),
6.32 (1H, dt, J=16.0, 5.0), 6.48 (1H, d, J=16.0),
6.71 (2H, d, J=9.0), 6.81 (2H, d, J=9.0), 7.20 -
7.60 (9H, m).
【0601】参考例156 N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−
4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−シアノ
フェニル)−2−(E)−プロペニル]アセトアミド 参考例151で得られた3−[3−[N−[4−(1−
t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)
フェニル]アミノ]−1−(E)−プロペニル]ベンゾ
ニトリル(503mg)をジクロロメタン(10ml)
に溶解し、氷冷下、無水酢酸(0.13ml)及びピリ
ジン(0.14ml)を加えた後、室温で1時間撹拌し
た。反応液に水を加えた後、酢酸エチルで抽出し、抽出
液を飽和食塩水で洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/
酢酸エチル=1/1〜酢酸エチル)で精製し、得られた
黄色結晶をジイソプロピルエーテルで洗浄することによ
り、標記化合物403mg(収率50%)を淡黄色結晶
として得た。1 H NMR (270 MHz, CDCl3)δppm : 1.47 (9H, s), 1.88
(3H, s), 1.70-1.95 (4H, m), 3.33 (2H, m), 3.70 (2
H, m), 4.41 (2H, d, J=5.5), 4.47 (1H, m), 6.32 (1
H, dt, J=16.0, 5.5), 6.38 (1H, d, J=16.0), 6.91 (2
H, d, J=9.0), 7.07 (2H, d, J=9.0), 7.40 (1H, t, J=
8.0), 7.51 (1H, d, J=8.0), 7.55 (1H, d, J=8.0), 7.
58 (1H, s).
【0602】参考例157 N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−
4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−シアノ
フェニル)−2−(E)−プロペニル]−2−ヒドロキ
シアセトアミド 参考例151で得られた3−[3−[N−[4−(1−
t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)
フェニル]アミノ]−1−(E)−プロペニル]ベンゾ
ニトリル(1000mg)をジクロロメタン(20m
l)に溶解し、氷冷下、アセトキシアセチルクロリド
(0.27ml)及びピリジン(0.28ml)を加え
た後、同温で1時間撹拌した。反応液に水を加えた後、
酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄し、有
機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を
留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=2/3)で精製
することにより、中間体化合物1232mgを無色無定
形固体として得た。次いで、得られた中間体化合物をメ
タノール(20ml)に溶解し、炭酸カリウム(640
mg)を加えた後、室温で1時間撹拌した。反応液に水
を加えた後、酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水
で洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
減圧下溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=1
/2)で精製することにより、標記化合物977mg
(収率86%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (270 MHz, CDCl3)δppm : 1.47 (9H, s), 1.76
(2H, m), 1.93 (2H, m), 3.28 - 3.40 (2H, m), 3.60 -
3.80 (2H, m), 3.81 (2H, d, J=4.5), 4.46 (2H, d, J
=6.5), 4.47 (1H, m), 6.30 (1H, dt, J=16.0, 6.5),
6.44 (1H, d, J=16.0), 6.93 (2H, d, J=9.0), 7.07 (2
H, d, J=9.0), 7.42 (1H, t, J=7.5), 7.53 (1H, d, J=
7.5), 7.56 (1H, d, J=7.5), 7.59 (1H, s).
【0603】参考例158 2−[N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリ
ジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−
シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]アミノ]
酢酸エチル 参考例151で得られた3−[3−[N−[4−(1−
t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)
フェニル]アミノ]−1−(E)−プロペニル]ベンゾ
ニトリル(1.00g)をN,N−ジメチルホルムアミ
ド(20ml)に溶解し、ブロモ酢酸エチル(0.62
ml)及び炭酸カリウム(0.96g)を加えた後、7
0℃で9時間撹拌した。反応液に水を加えた後、酢酸エ
チルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄した後、有機
層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留
去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=2/1)で精製す
ることにより、標記化合物1.31g(収率定量的)を
黄色油状物質として得た。1 H NMR (270 MHz, CDCl3)δppm : 1.26 (3H, t, J=7.
0), 1.46 (9H, s), 1.71(2H, m), 1.88 (2H, m), 3.27
(2H, m), 3.71 (2H, m), 4.03 (2H, m), 4.15-4.35 (5
H, m), 6.36 (1H, dt, J=16.0, 5.0), 6.57 (1H, d, J=
16.0), 6.65 (2H,d, J=9.0), 6.83 (2H, d, J=9.0), 7.
40 (1H, t, J=7.5), 7.50 (1H, d, J=7.5), 7.57 (1H,
d, J=7.5), 7.63 (1H, s).
【0604】参考例159 2−[N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリ
ジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−
シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]アミノ]
プロピオン酸エチル 参考例151で得られた3−[3−[N−[4−(1−
t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)
フェニル]アミノ]−1−(E)−プロペニル]ベンゾ
ニトリル(1200mg)をN,N−ジメチルホルムア
ミド(20ml)に溶解し、2−ブロモプロピオン酸エ
チル(1.5ml)及び炭酸カリウム(1710mg)
を加えた後、100℃で12時間撹拌した。反応液に水
を加えた後、酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水
で洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル
=2/1)で精製することにより、標記化合物882m
g(収率60%)を黄色油状物質として得た。1 H NMR (270 MHz, CDCl3)δppm : 1.24 (3H, t, J=7.
0), 1.46 (9H, s), 1.50(3H, d, J=7.0), 1.71 (2H,
m), 1.87 (2H, m), 3.27 (2H, m), 3.70 (2H, m),4.17
(2H, q, J=7.0), 4.01-4.32 (3H, m), 4.38 (1H, q, J=
7.0), 6.36 (1H,dt, J=16.0, 4.5), 6.57 (1H, d, J=1
6.0), 6.73 (2H, d, J=9.0), 6.82 (2H, d, J=9.0), 7.
39 (1H, t, J=8.0), 7.49 (1H, d, J=8.0), 7.55 (1H,
d, J=8.0),7.61 (1H, s).
【0605】参考例160 N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピロリジン−
3−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−シアノ
フェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル
酢酸エチル 参考例98で得られたN−[3−(3−シアノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]−N−(4−ヒドロキ
シフェニル)スルファモイル酢酸エチル(800m
g)、1−t−ブトキシカルボニル−3−ヒドロキシピ
ロリジン(450mg)及びトリフェニルホスフィン
(680mg)をテトラヒドロフラン(20ml)に溶
解し、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチル(0.68m
l)を加えた後、室温で一晩撹拌した。反応液を減圧下
濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(溶出溶媒:ジクロロメタン/酢酸エチル=10/
1)で精製することにより、標記化合物900mg(収
率79%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (270 MHz, CDCl3)δppm : 1.36 (3H, t, J=7.
0), 1.46 (9H, s), 2.00-2.25 (2H, m), 3.40-3.70 (4
H, m), 3.98 (2H, s), 4.31 (2H, q, J=7.0), 4.48 (2
H, d, J=6.5), 4.85 (1H, m), 6.24 (1H, dt, J=16.0,
6.5), 6.41 (1H, d,J=16.0), 6.87 (2H, d, J=9.0), 7.
35-7.45 (3H, m), 7.45-7.60 (3H, m).
【0606】参考例161 3−[3−[N−[4−(1−t−ブトキシカルボニル
ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−(2−
ヒドロキシエチル)アミノ]−1−(E)−プロペニ
ル]ベンゾニトリル 参考例151で得られた3−[3−[N−[4−(1−
t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)
フェニル]アミノ]−1−(E)−プロペニル]ベンゾ
ニトリル(1000mg)及びグリコールアルデヒド2
量体(277mg)をジクロロメタン(20ml)に溶
解し、氷冷下、酢酸(0.13ml)及びシアン化3水
素化ホウ素ナトリウム(72mg)を加え、同温で5時
間撹拌した後、室温で4時間撹拌した。反応液に水を加
えた後、酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗
浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
減圧下溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=4
/3)で精製することにより、標記化合物1100mg
(収率50%)を黄色油状物質として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.46 (9H, s), 1.72
(2H, m), 1.89 (2H, m), 3.28 (2H, m), 3.45 (2H, t,
J=5.5), 3.71 (2H, m), 3.79 (2H, m), 4.07 (2H, m),
4.30 (1H, m), 6.31 (1H, dt, J=16.0, 5.5), 6.48 (1
H, d, J=16.0),6.80 (2H, d, J=9.0), 6.84 (2H, d, J=
9.0), 7.39 (1H, t, J=8.0), 7.49 (1H,d, J=8.0), 7.5
4 (1H, d, J=8.0), 7.60 (1H, s).
【0607】参考例162 4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3−エトキシカルボニルアニリン 参考例114で得られた4−(1−t−ブトキシカルボ
ニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−エトキシカル
ボニルニトロベンゼン(5.0g)をメタノール(75
ml)に溶解し、パラジウム−炭素触媒(0.5g)を
加えた後、水素雰囲気下、室温で2.5時間撹拌した。
反応液をろ過した後、ろ液を減圧下濃縮することによ
り、標記化合物4.6g(収率99%)を灰色油状物質
として得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.37 (3H, t, J=7.
0), 1.46 (9H, s), 1.70-1.95 (4H, m), 3.25-3.40 (2
H, m), 3.60-3.75 (2H, m), 4.30-4.40 (1H, m),4.34
(2H, q, J=7.0), 6.77 (1H, dd, J=9.0, 3.0), 6.83 (1
H, d, J=9.0), 7.12 (1H, d, J=3.0).
【0608】参考例163 N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−
4−イルオキシ)−3−エトキシカルボニルフェニル]
スルファモイル酢酸エチル 参考例162で得られた4−(1−t−ブトキシカルボ
ニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−エトキシカル
ボニルアニリン(4.6g)をジクロロメタン(70m
l)に溶解し、氷冷下、クロロスルホニル酢酸エチル
(2.5ml)及びピリジン(2.0ml)を滴下した
後、室温で6時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、不
溶物をろ過(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)した後、
ろ液をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶
媒:ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製することに
より、標記化合物5.9g(収率90%)を橙色無定形
固体として得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.34 (3H, t, J=7.
0), 1.37 (3H, t, J=7.0), 1.47 (9H, s), 1.75-1.95
(4H, m), 3.45-3.55 (2H, m), 3.55-3.65 (2H, m), 3.9
1 (2H, s), 4.30 (2H, q, J=7.0), 4.35 (2H, q, J=7.
0), 4.59 (1H, m),6.97 (1H, d, J=9.0), 7.47 (1H, d
d, J=9.0, 3.0), 7.70 (1H, d, J=3.0).
【0609】参考例164 N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−
4−イルオキシ)−3−エトキシカルボニルフェニル]
−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]スルファモイル酢酸エチル 参考例2で得られた3−(3−シアノフェニル)−2−
(E)−プロペン−1−オール(1.7g)、参考例1
63で得られたN−[4−(1−t−ブトキシカルボニ
ルピペリジン−4−イルオキシ)−3−エトキシカルボ
ニルフェニル]スルファモイル酢酸エチル(5.9g)
及びトリフェニルホスフィン(4.5g)をジクロロメ
タン(100ml)に溶解し、氷冷下、アゾジカルボン
酸ジエチル(2.7ml)を滴下した後、室温で3時間
撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢
酸エチル=2/1)で精製することにより、標記化合物
5.7g(収率81%)を黄色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.35 (3H, t, J=7.
0), 1.36 (3H, t, J=7.0), 1.46 (9H, s), 1.75-1.95
(4H, m), 3.45-3.65 (4H, m), 3.99 (2H, s), 4.31 (2
H, q, J=7.0), 4.35 (2H, q, J=7.0), 4.49 (2H, d, J=
7.0), 4.62 (1H, m), 6.23 (1H, dt, J=16.0, 7.0), 6.
41 (1H, d, J=16.0), 6.97 (1H, m), 7.40 (1H, m), 7.
45-7.60 (4H, m), 7.89 (1H, m).
【0610】参考例165 3−ブロモ−4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリ
ジン−4−イルオキシ)ニトロベンゼン 1−t−ブトキシカルボニル−4−ヒドロキシピペリジ
ン(2.7g)、ジャーナル・オブ・オーガニック・ケ
ミストリー.,第63巻,第4199頁(1998年)
[J. Org. Chem., 63, 4199 (1998)]に記載の方法に従い
3−ブロモニトロベンゼンより合成された3−ブロモ−
4−ヒドロキシニトロベンゼン(1.9g)及びトリフ
ェニルホスフィン(4.4g)をジクロロメタン(50
ml)に溶解し、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチル
(2.7ml)を滴下した後、室温で11.5時間撹拌
した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エ
チル=2/1)で精製することにより、標記化合物3.
1g(収率91%)を黄色油状物質として得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.48 (9H, s), 1.91
(4H, m), 3.59 (4H, m), 4.75 (1H, m), 6.96 (1H, d,
J=9.0), 8.19 (1H, dd, J=9.0, 3.0), 8.48 (1H, d, J=
3.0).
【0611】参考例166 3−ブロモ−4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリ
ジン−4−イルオキシ)アニリン 参考例165で得られた3−ブロモ−4−(1−t−ブ
トキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)ニトロ
ベンゼン(3.1g)を酢酸(40ml)に溶解し、亜
鉛粉末(10.0g)を10回に分けて加えた後、室温
で5時間撹拌した。反応液をろ過し、ろ液を酢酸エチル
で希釈した後、飽和炭酸カリウム水溶液、水及び飽和食
塩水で順次洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾
燥した。減圧下溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エ
チル=1/1)で精製することにより、標記化合物2.
0g(収率69%)を茶色無定形固体として得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.47 (9H, s), 1.70-
1.90 (4H, m), 3.30-3.40 (2H, m), 3.65-3.75 (2H,
m), 4.30 (1H, m), 6.57 (1H, dd, J=9.0, 3.0),6.78
(1H, d, J=9.0), 6.91 (1H, d, J=3.0).
【0612】参考例167N−[3−ブロモ−4−(1
−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキ
シ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル 参考例166で得られた3−ブロモ−4−(1−t−ブ
トキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)アニリ
ン(2.0g)をジクロロメタン(60ml)に溶解
し、氷冷下、クロロスルホニル酢酸エチル(0.9m
l)及びピリジン(0.9ml)を滴下した後、室温で
2時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサ
ン/酢酸エチル=1/1)で精製することにより、標記
化合物2.1g(収率74%)を黄色無定形固体として
得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.34 (3H, t, J=7.
0), 1.47 (9H, s), 1.75-1.95 (4H, m), 3.45-3.55 (2
H, m), 3.55-3.65 (2H, m), 3.92 (2H, s), 4.29(2H,
q, J=7.0), 4.55 (1H, m), 6.85-6.95 (2H, m), 7.56
(1H, m).
【0613】参考例168 N−[3−ブロモ−4−(1−t−ブトキシカルボニル
ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−
(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]ス
ルファモイル酢酸エチル 参考例2で得られた3−(3−シアノフェニル)−2−
(E)−プロペン−1−オール(0.7g)、参考例1
67で得られたN−[3−ブロモ−4−(1−t−ブト
キシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニ
ル]スルファモイル酢酸エチル(2.1g)及びトリフ
ェニルホスフィン(1.4g)をジクロロメタン(30
ml)に溶解し、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチル
(0.9ml)を滴下した後、室温で6時間撹拌した。
反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/酢酸エ
チル=19/1)で精製することにより、標記化合物
2.2g(収率82%)を無色無定形固体として得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.36 (3H, t, J=7.
0), 1.47 (9H, s), 1.75-1.95 (4H, m), 3.45-3.65 (4
H, m), 3.99 (2H, s), 4.31 (2H, q, J=7.0), 4.46 (2
H, d, J=6.0), 4.58 (1H, m), 6.22 (1H, dt, J=16.0,
6.0), 6.42 (1H, d,J=16.0), 6.90 (1H, m), 7.37 (1H,
m), 7.42 (1H, m), 7.45-7.60 (3H, m), 7.71 (1H,
m).
【0614】参考例169 2−イソプロピル−4−ニトロフェノール 2−イソプロピルフェノール(4.1ml)を酢酸(3
0ml)に溶解し、氷冷下、69%硝酸(4ml)を加
えた後、同温で30分間攪拌した。反応液を氷水に注い
だ後、t−ブチルメチルエーテルで抽出し、抽出液を水
及び飽和食塩水で順次洗浄した後、有機層を無水硫酸ナ
トリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキ
サン/酢酸エチル=4/1)で精製することにより、標
記化合物2.66g(収率49%)を黄色固体として得
た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.30 (6H, d, J=7.
0), 3.25 (1H, m), 6.82(1H, d, J=9.0), 8.01 (1H, d
d, J=9.0, 2.5), 8.13 (1H, d, J=2.5).
【0615】参考例170 4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3−イソプロピルニトロベンゼン 1−t−ブトキシカルボニル−4−ヒドロキシピペリジ
ン(2.96g)、参考例169で得られた2−イソプ
ロピル−4−ニトロフェノール(2.66g)及びトリ
フェニルホスフィン(5.00g)をジクロロメタン
(80ml)に溶解し、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエ
チル(3.0ml)を加えた後、室温で2時間撹拌し
た。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン)で
精製することにより、標記化合物4.07g(収率76
%)を茶色固体として得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.26 (6H, d, J=7.
0), 1.48 (9H, s), 1.80-1.90 (2H, m), 1.90-2.05 (2
H, m), 3.33 (1H, m), 352 (2H, m), 3.62 (2H, m), 4.
67 (1H, m), 6.87 (1H, d, J=9.0), 8.08 (1H, dd, J=
9.0, 3.0), 8.12 (1H, d, J=3.0).
【0616】参考例171 4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3−イソプロピルアニリン 参考例170で得られた4−(1−t−ブトキシカルボ
ニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−イソプロピル
ニトロベンゼン(4.1g)をメタノール(70ml)
に溶解し、パラジウム−炭素触媒(0.4g)を加えた
後、水素雰囲気下、室温で3時間撹拌した。反応液をろ
過した後、ろ液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチ
ル=3/2)で精製することにより、標記化合物2.8
g(収率74%)を赤色油状物質として得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.18 (6H, d, J=7.
0), 1.47 (9H, s), 1.70-1.80 (2H, m), 1.85-1.95 (2
H, m), 3.20-3.40 (3H, m), 3.60-3.75 (2H, m),4.29
(1H, m), 6.47 (1H, dd, J=9.0, 3.0), 6.60 (1H, d, J
=3.0), 6.68 (1H,d, J=9.0).
【0617】参考例172 N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−
4−イルオキシ)−3−イソプロピルフェニル]スルフ
ァモイル酢酸エチル 参考例171で得られた4−(1−t−ブトキシカルボ
ニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−イソプロピル
アニリン(2.8g)をジクロロメタン(80ml)に
溶解し、氷冷下、クロロスルホニル酢酸エチル(1.5
ml)及びピリジン(1.4ml)を滴下した後、室温
で4時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジク
ロロメタン/酢酸エチル=19/1)で精製することに
より、標記化合物3.3g(収率80%)を黄色無定形
固体として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.20 (6H, d, J=7.
0), 1.37 (3H, t, J=7.0), 1.48 (9H, s), 1.75-1.85
(2H, m), 1.85-1.95 (2H, m), 3.30 (1H, m), 3.40-3.5
0 (2H, m), 3.55-3.65 (2H, m), 3.90 (2H, s), 4.30
(2H, q, J=7.0), 4.50 (1H, m), 6.80 (1H, d, J=9.0),
7.13 (1H, dd, J=9.0, 3.0), 7.17 (1H, d,J=3.0).
【0618】参考例173 N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−
4−イルオキシ)−3−イソプロピルフェニル]−N−
[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニ
ル]スルファモイル酢酸エチル 参考例2で得られた3−(3−シアノフェニル)−2−
(E)−プロペン−1−オール(0.5g)、参考例1
72で得られたN−[4−(1−t−ブトキシカルボニ
ルピペリジン−4−イルオキシ)−3−イソプロピルフ
ェニル]スルファモイル酢酸エチル(1.5g)及びト
リフェニルホスフィン(1.1g)をジクロロメタン
(50ml)に溶解し、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエ
チル(0.7ml)を滴下した後、室温で4時間撹拌し
た。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/酢
酸エチル=19/1)で精製することにより、標記化合
物1.8g(収率96%)を黄色無定形固体として得
た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.18 (6H, d, J=7.
0), 1.36 (3H, t, J=7.0), 1.47 (9H, s), 1.75-1.85
(2H, m), 1.85-1.95 (2H, m), 3.29 (1H, m), 3.40-3.5
0 (2H, m), 3.55-3.65 (2H, m), 3.99 (2H, s), 4.31
(2H, q, J=7.0), 4.46 (2H, d, J=6.0), 4.52 (1H, m),
6.25 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.40 (1H, d, J=16.0),
6.81 (1H, d, J=9.0), 7.22 (1H, dd, J=9.0, 3.0),
7.31 (1H, d,J=3.0), 7.40 (1H, m), 7.45-7.60 (3H,
m).
【0619】参考例174 4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3−(N−メチルカルバモイル)ニトロベ
ンゼン 参考例115で得られた4−(1−t−ブトキシカルボ
ニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルボキシニ
トロベンゼン(3.3g)をジクロロメタン(50m
l)に溶解し、氷冷下、クロロギ酸イソブチル(1.4
ml)及びトリエチルアミン(1.4ml)を加え、同
温で30分間撹拌した後、40%メチルアミン水溶液
(1.1ml)を加え、さらに室温で3時間撹拌した。
反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/メタノ
ール=19/1)で精製することにより、標記化合物
3.5g(収率定量的)を黄色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.48 (9H, s), 1.80-
1.90 (2H, m), 2.05-2.15 (2H, m), 3.04 (3H, m), 3.3
0-3.40 (2H, m), 3.75-3.85 (2H, m), 4.79 (1H, m),
7.08 (1H, d, J=9.0), 8.29 (1H, dd, J=9.0, 3.0), 9.
07 (1H, d, J=3.0).
【0620】参考例175 4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3−(N−メチルカルバモイル)アニリン 参考例174で得られた4−(1−t−ブトキシカルボ
ニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−(N−メチル
カルバモイル)ニトロベンゼン(3.5g)をメタノー
ル(50ml)に溶解し、パラジウム−炭素触媒(0.
4g)を加えた後、水素雰囲気下、室温で1時間撹拌し
た。反応液をろ過した後、ろ液を減圧下濃縮し、残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジク
ロロメタン/メタノール=19/1)で精製することに
より、標記化合物2.9g(収率92%)を黄色無定形
固体として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.47 (9H, s), 1.65-
1.75 (2H, m), 1.95-2.05 (2H, m), 2.99 (3H, m), 3.2
0 (2H, m), 3.75-3.85 (2H, m), 4.40 (1H, m), 6.74
(1H, dd, J=9.0, 3.0), 6.81 (1H, d, J=9.0), 7.50 (1
H, d, J=3.0).
【0621】参考例176 N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−
4−イルオキシ)−3−(N’−メチルカルバモイル)
フェニル]スルファモイル酢酸エチル 参考例175で得られた4−(1−t−ブトキシカルボ
ニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−(N−メチル
カルバモイル)アニリン(2.9g)をジクロロメタン
(50ml)に溶解し、氷冷下、クロロスルホニル酢酸
エチル(1.3ml)及びピリジン(0.8ml)を滴
下した後、室温で1時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮
した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出溶媒:ジクロロメタン/酢酸エチル=2/1)で
精製することにより、標記化合物3.0g(収率72
%)を淡黄色固体として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.28 (3H, t, J=7.
0), 1.48 (9H, s), 1.70-1.85 (2H, m), 2.00-2.15 (2
H, m), 3.05 (3H, m), 3.29 (2H, m), 3.70-3.85(2H,
m), 3.95 (2H, s), 4.22 (2H, q, J=7.0), 4.63 (1H,
m), 7.00 (1H, d, J=9.0), 7.61 (1H, dd, J=9.0, 3.
0), 8.27 (1H, d, J=3.0).
【0622】参考例177 N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−
4−イルオキシ)−3−(N’−メチルカルバモイル)
フェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−
(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル 参考例2で得られた3−(3−シアノフェニル)−2−
(E)−プロペン−1−オール(0.5g)、参考例1
76で得られたN−[4−(1−t−ブトキシカルボニ
ルピペリジン−4−イルオキシ)−3−(N’−メチル
カルバモイル)フェニル]スルファモイル酢酸エチル
(1.5g)及びトリフェニルホスフィン(1.0g)
をジクロロメタン(40ml)に溶解し、氷冷下、アゾ
ジカルボン酸ジエチル(0.6ml)を滴下した後、室
温で3時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘ
キサン/酢酸エチル=1/2)で精製することにより、
標記化合物1.5g(収率77%)を無色無定形固体と
して得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.36 (3H, t, J=7.
0), 1.47 (9H, s), 1.75-1.85 (2H, m), 2.00-2.10 (2
H, m), 3.01 (3H, m), 3.30 (2H, m), 3.70-3.80(2H,
m), 3.99 (2H, s), 4.32 (2H, q, J=7.0), 4.53 (2H,
d, J=7.0), 4.64 (1H, m), 6.22 (1H, dt, J=16.0, 7.
0), 6.42 (1H, d, J=16.0), 6.98 (1H, m), 7.35-7.45
(1H, m), 7.45-7.55 (4H, m), 8.33 (1H, m).
【0623】参考例178 4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3−(N,N−ジメチルカルバモイル)ニ
トロベンゼン 参考例115で得られた4−(1−t−ブトキシカルボ
ニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルボキシニ
トロベンゼン(3.4g)をジクロロメタン(60m
l)に溶解し、氷冷下、クロロギ酸イソブチル(1.4
ml)及びトリエチルアミン(1.5ml)を加えた
後、同温で30分間撹拌した後、50%ジメチルアミン
水溶液(1.1ml)を加え、さらに室温で2時間撹拌
した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/
メタノール=19/1)で精製することにより、標記化
合物3.1g(収率83%)を淡黄色無定形固体として
得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.47 (9H, s), 1.75-
2.10 (4H, m), 2.89 (3H, s), 3.14 (3H, s), 3.35-3.6
5 (4H, m), 4.69 (1H, m), 7.00 (1H, d, J=9.0), 8.20
(1H, d, J=3.0), 8.25 (1H, dd, J=9.0, 3.0).
【0624】参考例179 4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3−(N,N−ジメチルカルバモイル)ア
ニリン 参考例178で得られた4−(1−t−ブトキシカルボ
ニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−(N,N−ジ
メチルカルバモイル)ニトロベンゼン(3.1g)をメ
タノール(30ml)に溶解し、パラジウム−炭素触媒
(0.3g)を加えた後、水素雰囲気下、室温で1時間
撹拌した。反応液をろ過した後、ろ液を減圧下濃縮し、
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶
媒:ジクロロメタン/メタノール=19/1)で精製す
ることにより、標記化合物2.8g(収率99%)を黄
色無定形固体として得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.45 (9H, s), 1.55-
1.95 (4H, m), 2.89 (3H, s), 3.09 (3H, s), 3.25-3.4
0 (2H, m), 3.50-3.65 (2H, m), 4.20-4.30 (1H, m),
6.61 (1H, d, J=3.0), 6.64 (1H, dd, J=9.0, 3.0), 6.
76 (1H, d, J=9.0).
【0625】参考例180 N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−
4−イルオキシ)−3−(N’,N’−ジメチルカルバ
モイル)フェニル]スルファモイル酢酸エチル参考例1
79で得られた4−(1−t−ブトキシカルボニルピペ
リジン−4−イルオキシ)−3−(N,N−ジメチルカ
ルバモイル)アニリン(2.8g)をジクロロメタン
(30ml)に溶解し、氷冷下、クロロスルホニル酢酸
エチル(1.2ml)及びピリジン(0.7ml)を滴
下した後、室温で1時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮
した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出溶媒:ジクロロメタン/酢酸エチル=1/1)で
精製することにより、標記化合物3.3g(収率79
%)を黄色無定形固体として得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.32 (3H, t, J=7.
0), 1.46 (9H, s), 1.70-2.00 (4H, m), 2.87 (3H, s),
3.10 (3H, s), 3.30-3.50 (2H, m), 3.50-3.60(2H,
m), 3.93 (2H, s), 4.28 (2H, q, J=7.0), 4.48 (1H,
m), 6.91 (1H, d, J=9.0), 7.22 (1H, d, J=3.0), 7.34
(1H, dd, J=9.0, 3.0).
【0626】参考例181 N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−
4−イルオキシ)−3−(N’,N’−ジメチルカルバ
モイル)フェニル]−N−[3−(3−シアノフェニ
ル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エ
チル 参考例2で得られた3−(3−シアノフェニル)−2−
(E)−プロペン−1−オール(0.5g)、参考例1
80で得られたN−[4−(1−t−ブトキシカルボニ
ルピペリジン−4−イルオキシ)−3−(N’,N’−
ジメチルカルバモイル)フェニル]スルファモイル酢酸
エチル(1.5g)及びトリフェニルホスフィン(1.
0g)をジクロロメタン(30ml)に溶解し、氷冷
下、アゾジカルボン酸ジエチル(0.6ml)を滴下し
た後、室温で3時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した
後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出
溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=1/2)で精製すること
により、標記化合物1.7g(収率88%)を無色無定
形固体として得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.34 (3H, t, J=7.
0), 1.46 (9H, s), 1.75-2.00 (4H, m), 2.83 (3H, s),
3.10 (3H, s), 3.30-3.60 (4H, m), 3.95-4.05(2H,
m), 4.30 (2H, q, J=7.0), 4.47 (2H, d, J=7.0), 4.52
(1H, m), 6.23 (1H, dt, J=16.0, 7.0), 6.42 (1H, d,
J=16.0), 6.92 (1H, m), 7.35-7.55 (6H,m).
【0627】参考例182 5−シアノ−2−ヒドロキシベンズアルデヒド 4−シアノフェノール(25.0g)をトリフルオロ酢
酸(150ml)に溶解し、ヘキサメチレンテトラミン
(50.0g)を加えた後、100℃で9時間攪拌し
た。反応液を室温まで冷却した後、硫酸(50ml)及
び水(300ml)を加え、さらに室温で1時間攪拌し
た。反応液をジクロロメタンで抽出し、抽出液を水及び
飽和食塩水で順次洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、残渣をシ
リカゲルクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル/
ジクロロメタン=1/19)で精製することにより、標
記化合物4.3g(収率13%)を無色固体として得
た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 7.11 (1H, d, J=9.
0), 7.78 (1H, dd, J=9.0, 2.0), 7.94 (1H, d, J=2.
0), 9.93 (1H, s).
【0628】参考例183 5−シアノ−2−ヒドロキシ桂皮アルデヒド 参考例182で得られた5−シアノ−2−ヒドロキシベ
ンズアルデヒド(4.3g)及びトリフェニルホスホラ
ニリデンアセトアルデヒド(9.4g)をトルエン(1
50ml)に溶解し、70℃で2時間攪拌した。反応液
を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル/ジクロロメタン=
1/3)で精製することにより、標記化合物2.3g
(収率44%)を無色固体として得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 6.98 (1H, dd, J=16.
0, 8.0), 7.08 (1H, d, J=9.0), 7.73 (1H, d, J=9.0),
7.83 (1H, d, J=16.0), 8.22 (1H, s), 9.67(1H, d, J
=8.0).
【0629】参考例184 5−シアノ−2−メトキシメトキシ桂皮アルデヒド 参考例183で得られた5−シアノ−2−ヒドロキシ桂
皮アルデヒド(2.3g)をN,N−ジメチルホルムア
ミド(25ml)に溶解し、氷冷下、メトキシメトキシ
クロリド(1.5ml)及びトリエチルアミン(2.8
ml)を加えた後、室温で1時間攪拌した。反応液を酢
酸エチルで希釈した後、飽和食塩水で洗浄し、有機層を
無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去す
ることにより、標記化合物(2.8g)(収率98%)
を無色固体として得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 3.52 (3H, s), 5.36
(2H, s), 6.80 (1H, dd, J=16.0, 8.0), 7.30 (1H, d,
J=9.0), 7.66 (1H, dd, J=9.0, 2.0), 7.75 (1H, d, J=
16.0), 7.84 (1H, d, J=2.0), 9.74 (1H, d, J=8.0).
【0630】参考例185 3−(5―シアノ−2−メトキシメトキシフェニル)−
2−(E)−プロペン−1−オール 参考例184で得られた5−シアノ−2−メトキシメト
キシ桂皮アルデヒド(2.8g)をジクロロメタン(2
0ml)及びエタノール(40ml)の混合溶媒に溶解
し、氷冷下、塩化セリウム(1.7g)を加え、同温で
0.5時間撹拌した後、水素化ホウ素ナトリウム(0.
9g)を加え、さらに同温で2時間撹拌した。反応液に
飽和塩化アンモニウム水溶液を加えた後、ジクロロメタ
ンで抽出し、抽出液を水及び飽和食塩水で順次洗浄した
後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下
溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(溶出溶媒ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で
精製することにより、標記化合物2.6g(収率93
%)を黄色油状物質として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 3.49 (3H, s), 4.37
(2H, d, J=5.0), 5.27(2H, s), 6.41 (1H, dt, J=16.0,
5.0), 6.90 (1H, d, J=16.0), 7.18 (1H, d,J=9.0),
7.49 (1H, dd, J=9.0, 2.0), 7.72 (1H, d, J=2.0).
【0631】参考例186 N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−
4−イルオキシ)−3−クロロフェニル]−N−[3−
(5−シアノ−2−メトキシメトキシフェニル)−2−
(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル 参考例185で得られた3−(5−シアノ−2−メトキ
シメトキシフェニル)−2−(E)−プロペン−1−オ
ール(0.6g)、参考例69で得られたN−[4−
(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオ
キシ)−3−クロロフェニル]スルファモイル酢酸エチ
ル(1.3g)及びトリフェニルホスフィン(0.9
g)をジクロロメタン(40ml)に溶解し、氷冷下、
アゾジカルボン酸ジエチル(0.6ml)を加えた後、
室温で1.5時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した
後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出
溶媒:ジクロロメタン/酢酸エチル=9/1)で精製す
ることにより、標記化合物1.4g(収率74%)を黄
色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.36 (3H, t, J=7.
0), 1.47 (9H, s), 1.75-1.85 (2H, m), 1.85-1.95 (2
H, m), 3.40-3.50 (2H, m), 3.44 (3H, s), 3.55-3.65
(2H, m), 3.99 (2H, s), 4.31 (2H, q, J=7.0), 4.48
(2H, d, J=7.0), 4.55 (1H, m), 5.23 (2H, s), 6.17
(1H, dt, J=16.0, 7.0), 6.70 (1H, d, J=16.0), 6.94
(1H, d, J=9.0), 7.13 (1H, d, J=9.0), 7.34 (1H, dd,
J=9.0, 3.0),7.47 (1H, dd, J=9.0, 2.0), 7.55 (1H,
d, J=3.0), 7.61 (1H, d, J=2.0).
【0632】参考例187 3−クロロ−5−ニトロサリチル酸メチル 3−クロロサリチル酸(4.5g)をメタノール(10
ml)及びベンゼン(40ml)の混合溶媒に溶解し、
氷冷下、2N トリメチルシリルジアゾメタン/ヘキサ
ン溶液(20ml)を加えた後、室温で2時間撹拌し
た。反応液を減圧下濃縮した後、残渣を69%硝酸(1
5ml)及び濃硫酸(15ml)の混合液に加え、室温
で30分間撹拌した。反応液を氷水に注ぎ、酢酸エチル
で抽出した後、抽出液を水及び飽和食塩水で順次洗浄
し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下
溶媒を留去し、得られた黄色固体にヘキサンを加えた
後、これをろ取することにより、標記化合物2.4g
(収率39%)を黄色固体として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 4.07 (3H, s), 8.47
(1H, d, J=3.0), 8.72(1H, d, J=3.0).
【0633】参考例188 4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3−クロロ−5−メトキシカルボニルニト
ロベンゼン 1−t−ブトキシカルボニル−4−ヒドロキシピペリジ
ン(6.3g)、参考例187で得られた3−クロロ−
5−ニトロサリチル酸メチル(2.4g)及びトリフェ
ニルホスフィン(10.8g)をジクロロメタン(10
0ml)に溶解し、アゾジカルボン酸ジエチル(6.6
ml)を加えた後、室温で4時間撹拌した。反応液を減
圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=4/1)で
精製することにより、標記化合物3.4g(収率79
%)を桃色固体として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.47 (9H, s), 1.75-
1.85 (2H, m), 1.85-1.95 (2H, m), 3.11 (2H, m), 3.8
5-3.95 (2H, m), 3.97 (3H, s), 4.44 (1H, m), 8.43
(1H, d, J=3.0), 8.56 (1H, d, J=3.0).
【0634】参考例189 4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−5−カルボキシ−3−クロロニトロベンゼ
ン 参考例188で得られた4−(1−t−ブトキシカルボ
ニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−クロロ−5−
メトキシカルボニルニトロベンゼン(3.4g)を濃塩
酸(30ml)に溶解し、75℃で16時間撹拌した。
反応液を減圧下濃縮した後、残渣を水(15ml)及び
アセトン(15ml)の混合溶媒に溶解し、氷冷下、ジ
−t−ブチルジカーボネート(2.2g)及び炭酸水素
ナトリウム(1.6g)を加えた後、40℃で1時間撹
拌した。反応液を酢酸エチルで抽出し、抽出液を0.5
N 塩酸、水及び飽和食塩水で順次洗浄した後、有機層
を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去
し、得られた淡黄色固体にヘキサンを加えた後、これを
ろ取することにより、標記化合物2.6g(収率79
%)を淡黄色固体として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.48 (9H, s), 1.85-
1.95 (2H, m), 1.95-2.05 (2H, m), 3.16 (2H, m), 3.9
0-4.00 (2H, m), 4.54 (1H, m), 8.45 (1H, d,J=3.0),
8.70 (1H, d, J=3.0).
【0635】参考例190 4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−5−カルバモイル−3−クロロニトロベン
ゼン 参考例189で得られた4−(1−t−ブトキシカルボ
ニルピペリジン−4−イルオキシ)−5−カルボキシ−
3−クロロニトロベンゼン(2.6g)をジクロロメタ
ン(80ml)に溶解し、氷冷下、クロロギ酸イソブチ
ル(1.0ml)及びトリエチルアミン(1.1ml)
を加え、同温で30分間撹拌した後、28%アンモニア
水(0.5ml)を加え、さらに室温で1時間撹拌し
た。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/メ
タノール=19/1)で精製することにより、標記化合
物2.2g(収率84%)を淡黄色無定形固体として得
た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.47 (9H, s), 1.75-
1.85 (2H, m), 2.00-2.10 (2H, m), 2.85 (2H, m), 4.0
5-4.15 (2H, m), 4.51 (1H, m), 8.42 (1H, d,J=3.0),
8.79 (1H, d, J=3.0).
【0636】参考例191 4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−5−カルバモイル−3−クロロアニリン 参考例190で得られた4−(1−t−ブトキシカルボ
ニルピペリジン−4−イルオキシ)−5−カルバモイル
−3−クロロニトロベンゼン(2.2g)を酢酸(10
0ml)に溶解し、室温ですず粉末(9.9g)を加え
た後、同温で11時間撹拌した。反応液をろ過した後、
ろ液を減圧下濃縮し、残渣を炭酸カリウム水溶液で中和
した後、酢酸エチルで抽出し、抽出液を水及び飽和食塩
水で順次洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾
燥した後、減圧下溶媒を留去することにより、標記化合
物1.7g(収率83%)を黄色無定形固体として得
た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.46 (9H, s), 1.65-
1.75 (2H, m), 1.95-2.05 (2H, m), 2.77 (2H, m), 3.7
0-3.80 (2H, m), 4.17 (1H, m), 6.84 (1H, d,J=3.0),
7.19 (1H, d, J=3.0).
【0637】参考例192 N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−
4−イルオキシ)−5−カルバモイル−3−クロロフェ
ニル]スルファモイル酢酸エチル 参考例191で得られた4−(1−t−ブトキシカルボ
ニルピペリジン−4−イルオキシ)−5−カルバモイル
−3−クロロアニリン(1.7g)をジクロロメタン
(30ml)に溶解し、氷冷下、クロロスルホニル酢酸
エチル(0.7ml)及びピリジン(0.7ml)を滴
下した後、室温で1時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮
した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出溶媒:ジクロロメタン/メタノール=1/1)で
精製することにより、標記化合物1.2g(収率48
%)を淡黄色固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.17 (3H, t, J=7.
0), 1.40 (9H, s), 1.55-1.65 (2H, m), 1.80-1.90 (2
H, m), 2.95-3.05 (2H, m), 3.70-3.80 (2H, m), 4.10
(2H, q, J=7.0), 4.21 (1H, m), 4.27 (2H, s), 7.28
(1H, d, J=3.0),7.36 (1H, d, J=3.0).
【0638】参考例193 N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−
4−イルオキシ)−5−カルバモイル−3−クロロフェ
ニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−
(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル 参考例2で得られた3−(3−シアノフェニル)−2−
(E)−プロペン−1−オール(0.4g)、参考例1
92で得られたN−[4−(1−t−ブトキシカルボニ
ルピペリジン−4−イルオキシ)−5−カルバモイル−
3−クロロフェニル]スルファモイル酢酸エチル(1.
2g)及びトリフェニルホスフィン(0.8g)をジク
ロロメタン(50ml)及びテトラヒドロフラン(20
ml)の混合溶媒に溶解し、氷冷下、アゾジカルボン酸
ジエチル(0.5ml)を加えた後、室温で1時間撹拌
した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/
酢酸エチル=3/2)で精製することにより、標記化合
物1.5g(収率定量的)を黄色無定形固体として得
た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.35 (3H, t, J=7.
0), 1.46 (9H, s), 1.65-1.80 (2H, m), 1.95-2.05 (2
H, m), 2.79 (2H, m), 4.00 (2H, s), 4.00-4.15(2H,
m), 4.31 (2H, q, J=7.0), 4.38 (1H, m), 4.53 (2H,
d, J=7.0), 6.21 (1H, dt, J=16.0, 7.0), 6.46 (1H,
d, J=16.0), 7.23 (1H, m), 7.41 (1H, m), 7.50-7.60
(3H, m), 8.03 (1H, m).
【0639】参考例194 3−メチル−5−ニトロサリチル酸メチル 3−メチルサリチル酸(5.1g)をメタノール(10
ml)及びベンゼン(40ml)の混合溶媒に溶解し、
氷冷下、2N トリメチルシリルジアゾメタン/ヘキサ
ン溶液(25ml)を加えた後、室温で1時間撹拌し
た。反応液を減圧下濃縮した後、残渣を69%硝酸(1
5ml)及び濃硫酸(15ml)の混合液に加え、室温
で1時間撹拌した。反応液を氷水に注ぎ、酢酸エチルで
抽出した後、抽出液を水及び飽和食塩水で順次洗浄し、
有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒
を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=2/1)で精
製し、得られた黄色固体にヘキサンを加えた後、これを
ろ取することにより、標記化合物1.8g(収率25
%)を淡黄色固体として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 2.35 (3H, s), 4.03
(3H, s), 8.21 (1H, d, J=3.0), 8.66 (1H, d, J=3.0).
【0640】参考例195 4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3−メトキシカルボニル−5−メチルニト
ロベンゼン 1−t−ブトキシカルボニル−4−ヒドロキシピペリジ
ン(4.2g)、参考例194で得られた3−メチル−
5−ニトロサリチル酸メチル(1.8g)及びトリフェ
ニルホスフィン(6.8g)をジクロロメタン(100
ml)に溶解し、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチル
(4.1ml)を加えた後、室温で3時間撹拌した。反
応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=4
/1)で精製することにより、標記化合物3.1g(収
率91%)を桃色油状物質として得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.47 (9H, s), 1.65-
1.75 (2H, m), 1.85-1.95 (2H, m), 2.39 (3H, s), 2.9
7 (2H, m), 3.90-4.00 (2H, m), 3.95 (3H, s), 4.16
(1H, m), 8.22 (1H, d, J=3.0), 8.52 (1H, d, J=3.0).
【0641】参考例196 4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3−カルボキシ−5−メチルニトロベンゼ
ン 参考例195で得られた4−(1−t−ブトキシカルボ
ニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−メトキシカル
ボニル−5−メチルニトロベンゼン(4.0g)を濃塩
酸(40ml)に溶解し、75℃で7時間撹拌した。反
応液を減圧下濃縮した後、残渣を水(20ml)及びア
セトン(20ml)の混合溶媒に溶解し、氷冷下、ジ−
t−ブチルジカーボネート(2.7g)及び炭酸水素ナ
トリウム(1.9g)を加えた後、さらに40℃で2時
間撹拌した。反応液を酢酸エチルで抽出し、抽出液を
0.5N 塩酸、水及び飽和食塩水で順次洗浄した後、
有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒
を留去し、得られた淡黄色固体にヘキサンを加えた後、
これをろ取することにより、標記化合物3.6g(収率
79%)を淡黄色固体として得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.47 (9H, s), 1.70-
1.85 (2H, m), 1.90-2.05 (2H, m), 2.43 (3H, s), 2.9
5 (2H, m), 4.00-4.10 (2H, m), 4.26 (1H, m), 8.26
(1H, d, J=3.0), 8.69 (1H, d, J=3.0).
【0642】参考例197 4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3−カルバモイル−5−メチルニトロベン
ゼン 参考例196で得られた4−(1−t−ブトキシカルボ
ニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルボキシ−
5−メチルニトロベンゼン(3.6g)をジクロロメタ
ン(60ml)に溶解し、氷冷下、クロロギ酸イソブチ
ル(1.4ml)及びトリエチルアミン(1.6ml)
を加え、同温で30分間撹拌した後、28%アンモニア
水(0.7ml)を加え、さらに室温で1.5時間撹拌
した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/
メタノール=19/1)で精製することにより、標記化
合物3.9g(収率定量的)を黄色油状物質として得
た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.46 (9H, s), 1.70-
1.80 (2H, m), 1.90-2.00 (2H, m), 2.43 (3H, s), 2.7
9 (2H, m), 4.05-4.15 (2H, m), 4.17 (1H, m), 8.20
(1H, d, J=3.0), 8.66 (1H, d, J=3.0).
【0643】参考例198 4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3−カルバモイル−5−メチルアニリン 参考例197で得られた4−(1−t−ブトキシカルボ
ニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルバモイル
−5−メチルニトロベンゼン(3.9g)をメタノール
(100ml)に溶解し、パラジウム−炭素触媒(0.
5g)を加えた後、水素雰囲気下、室温で1.5時間撹
拌した。反応液をろ過した後、ろ液を減圧下濃縮するこ
とにより、標記化合物3.5g(収率97%)を黒緑色
無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.46 (9H, s), 1.60-
1.70 (2H, m), 1.90-2.00 (2H, m), 2.23 (3H, s), 2.7
1 (2H, m), 3.62 (2H, m), 3.80-3.90 (1H, m), 6.65
(1H, d, J=3.0), 7.11 (1H, d, J=3.0).
【0644】参考例199 N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−
4−イルオキシ)−3−カルバモイル−5−メチルフェ
ニル]スルファモイル酢酸エチル 参考例198で得られた4−(1−t−ブトキシカルボ
ニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルバモイル
−5−メチルアニリン(3.5g)をジクロロメタン
(80ml)に溶解し、氷冷下、クロロスルホニル酢酸
エチル(1.6ml)及びピリジン(1.0ml)を滴
下した後、室温で30分間撹拌した。反応液を減圧下濃
縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出溶媒:ジクロロメタン/メタノール=19/1)
で精製することにより、標記化合物2.6g(収率51
%)を淡黄色固体として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.31 (3H, t, J=7.
0), 1.46 (9H, s), 1.65-1.75 (2H, m), 1.90-2.00 (2
H, m), 2.33 (3H, s), 2.74 (2H, m), 3.90-4.00(1H,
m), 3.97 (2H, s), 4.00-4.15 (2H, m), 4.27 (2H, q,
J=7.0), 7.44 (1H,d, J=3.0), 7.72 (1H, d, J=3.0).
【0645】参考例200 N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−
4−イルオキシ)−3−カルバモイル−5−メチルフェ
ニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−
(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル 参考例2で得られた3−(3−シアノフェニル)−2−
(E)−プロペン−1−オール(0.8g)、参考例1
99で得られたN−[4−(1−t−ブトキシカルボニ
ルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルバモイル−
5−メチルフェニル]スルファモイル酢酸エチル(2.
6g)及びトリフェニルホスフィン(1.7g)をジク
ロロメタン(50ml)及びテトラヒドロフラン(50
ml)の混合溶媒に溶解し、氷冷下、アゾジカルボン酸
ジエチル(1.0ml)を加えた後、室温で1.5時間
撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢
酸エチル=1/2)で精製することにより、標記化合物
3.2g(収率96%)を黄色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.35 (3H, t, J=7.
0), 1.46 (9H, s), 1.65-1.75 (2H, m), 1.85-1.95 (2
H, m), 2.32 (3H, s), 2.73 (2H, m), 3.95-4.05(1H,
m), 4.00 (2H, s), 4.05-4.15 (2H, m), 4.31 (2H, q,
J=7.0), 4.52 (2H,d, J=7.0), 6.22 (1H, dt, J=16.0,
7.0), 6.44 (1H, d, J=16.0), 7.22 (1H,m), 7.40 (1H,
m), 7.50-7.60 (3H, m), 7.91 (1H, m).
【0646】参考例201 2,6−ジフルオロ−4−ニトロフェノール 2,6−ジフルオロフェノール(2.00g)を酢酸
(20ml)に溶解し、氷冷下、60%硝酸(1.20
ml)を滴下した後、室温で1時間攪拌した。反応液を
氷水中に注いだ後、酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和
食塩水で洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸
エチル=3/1〜2/1)で精製することにより、標記
化合物1.37g(収率51%)を淡黄色固体として得
た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 7.95 (2H, m).
【0647】参考例202 4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3,5−ジフルオロニトロベンゼン 1−t−ブトキシカルボニル−4−ヒドロキシピペリジ
ン(1.73g)、参考例201で得られた2,6−ジ
フルオロ−4−ニトロフェノール(1.37g)及びト
リフェニルホスフィン(2.67g)をジクロロメタン
(30ml)に溶解し、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエ
チル(1.57ml)を滴下した後、室温で9時間撹拌
した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エ
チル=6/1)で精製することにより、標記化合物2.
13g(収率76%)を淡黄色固体として得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.47 (9H, s), 1.77-
1.85 (2H, m), 1.89-1.96 (2H, m), 3.35 (2H, m), 3.7
2 (2H, m), 4.62 (1H, m), 7.87 (2H, m).
【0648】参考例203 4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3,5−ジフルオロアニリン 参考例202で得られた4−(1−t−ブトキシカルボ
ニルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジフルオ
ロニトロベンゼン(2.13g)をエタノール(40m
l)に溶解し、パラジウム−炭素触媒(0.20g)を
加えた後、水素雰囲気下、室温で1時間撹拌した。反応
液をろ過した後、ろ液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢
酸エチル=2/1)で精製することにより、標記化合物
1.70g(収率87%)を無色固体として得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.46 (9H, s), 1.72-
1.78 (2H, m), 1.83-1.89 (2H, m), 3.23 (2H, m), 3.7
7 (2H, m), 4.11 (1H, m), 6.21 (2H, m).
【0649】参考例204 N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−
4−イルオキシ)−3,5−ジフルオロフェニル]スル
ファモイル酢酸エチル 参考例203で得られた4−(1−t−ブトキシカルボ
ニルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジフルオ
ロアニリン(1.70g)をジクロロメタン(30m
l)に溶解し、氷冷下、クロロスルホニル酢酸エチル
(0.76ml)及びピリジン(0.84ml)を滴下
した後、室温で1.5時間撹拌した。反応液に水を加
え、酢酸エチルで抽出した後、抽出液を飽和食塩水で洗
浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムをで乾燥した。減
圧下溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=2/
1)で精製することにより、標記化合物2.48g(定
量的)を黄色油状物質として得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.34 (3H, t, J=7.
0), 1.47 (9H, s), 1.72-1.82 (2H, m), 1.83-1.93 (2
H, m), 3.28 (2H, m), 3.75 (2H, m), 3.95 (2H,s), 4.
30 (2H, q, J=7.0), 4.31 (1H, m), 6.95 (2H, m).
【0650】参考例205 N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−
4−イルオキシ)−3,5−ジフルオロフェニル]−N
−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペ
ニル]スルファモイル酢酸エチル 参考例2で得られた3−(3−シアノフェニル)−2−
(E)−プロペン−1−オール(0.52g)、参考例
204で得られたN−[4−(1−t−ブトキシカルボ
ニルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジフルオ
ロフェニル]スルファモイル酢酸エチル(1.55g)
及びトリフェニルホスフィン(1.02g)をジクロロ
メタン(30ml)に溶解し、氷冷下、アゾジカルボン
酸ジエチル(0.60ml)を滴下した後、同温で1時
間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/
酢酸エチル=2/1)で精製することにより、標記化合
物1.82g(収率91%)を無色無定形固体として得
た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.36 (3H, t, J=7.
0), 1.46 (9H, s), 1.72-1.82 (2H, m), 1.83-1.93 (2
H, m), 3.29 (2H, m), 3.73 (2H, m), 3.99 (2H,s), 4.
31 (2H, q, J=7.0), 4.37 (1H, m), 4.47 (2H, d, J=6.
5), 6.20 (1H, dt, J=16.0, 6.5), 6.43 (1H, d, J=16.
0), 7.12 (2H, m), 7.41 (1H, t, J=7.5),7.53 (1H, d,
J=7.5), 7.54 (1H, d, J=7.5), 7.57 (1H, s).
【0651】参考例206 4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3,5−ジクロロニトロベンゼン 1−t−ブトキシカルボニル−4−ヒドロキシピペリジ
ン(677mg)、2,6−ジクロロ−4−ニトロフェ
ノール(700mg)及びトリフェニルホスフィン(1
150mg)をジクロロメタン(40ml)に溶解し、
氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチル(0.67ml)を
滴下した後、室温で2時間撹拌した。反応液を減圧下濃
縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=6/1)で精製す
ることにより、標記化合物950mg(収率72%)を
無色固体として得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.48 (9H, s), 1.85-
2.00 (4H, m), 3.20 (2H, m), 3.91 (2H, m), 4.59 (1
H, m), 8.23 (2H, s).
【0652】参考例207 4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3,5−ジクロロアニリン 参考例206で得られた4−(1−t−ブトキシカルボ
ニルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジクロロ
ニトロベンゼン(1.95g)を酢酸(50ml)に溶
解し、室温で亜鉛粉末(11.10g)を5回に分けて
加えた後、50℃で6時間撹拌した。反応液をろ過し、
ろ液を減圧下濃縮した後、残渣に酢酸エチル及び水を加
えて抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄した後、有機層
を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去
した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=3/1)で精製す
ることにより、標記化合物1.40g(収率78%)を
無色固体として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.47 (9H, s), 1.80-
1.95 (4H, m), 3.09 (2H, m), 3.92 (2H, m), 4.22 (1
H, m), 6.61 (2H, s).
【0653】参考例208 N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン―
4−イルオキシ)−3,5−ジクロロフェニル]スルフ
ァモイル酢酸エチル 参考例207で得られた4−(1−t−ブトキシカルボ
ニルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジクロロ
アニリン(1.40g)をジクロロメタン(30ml)
に溶解し、氷冷下、クロロスルホニル酢酸エチル(0.
57ml)及びピリジン(0.63ml)を滴下した
後、室温で1.5時間撹拌した。反応液に酢酸エチル及
び水を加えて抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄した
後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下
溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=2/1)
で精製することにより、標記化合物1.89g(収率9
5%)を淡黄色無定形固体として得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.34 (3H, t, J=7.
0), 1.47 (9H, s), 1.80-2.00 (4H, m), 3.14 (2H, m),
3.92 (2H, m), 3.96 (2H, s), 4.30 (2H, q, J=7.0),
4.37 (1H, m), 7.33 (2H, s).
【0654】参考例209 N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−
4−イルオキシ)−3,5−ジクロロフェニル]−N−
[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニ
ル]スルファモイル酢酸エチル 参考例2で得られた3−(3−シアノフェニル)−2−
(E)−プロペン−1−オール(0.59g)、参考例
208で得られたN−[4−(1−t−ブトキシカルボ
ニルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジクロロ
フェニル]スルファモイル酢酸エチル(1.89g)及
びトリフェニルホスフィン(1.16g)をジクロロメ
タン(30ml)に溶解し、氷冷下、アゾジカルボン酸
ジエチル(0.68ml)を滴下した後、同温で4時間
撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢
酸エチル=3/1)で精製することにより、標記化合物
2.06g(収率86%)を無色無定形固体として得
た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.36 (3H, t, J=7.
0), 1.47 (9H, s), 1.80-2.00 (4H, m), 3.15 (2H, m),
3.90 (2H, m), 4.00 (2H, s), 4.31 (2H, q, J=7.0),
4.41 (1H, m), 4.47 (2H, d, J=6.5), 6.20 (1H, dt, J
=16.0, 6.5), 6.44 (1H, d, J=16.0), 7.42 (1H, t, J=
8.0), 7.47 (2H, s), 7.53 (2H, m), 7.58(1H, s).
【0655】参考例210 4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3,5−ジメチルニトロベンゼン 1−t−ブトキシカルボニル−4−ヒドロキシピペリジ
ン(2.40g)、2,6−ジメチル−4−ニトロフェ
ノール(1.50g)及びトリフェニルホスフィン
(3.06g)をジクロロメタン(60ml)に溶解
し、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチル(1.80m
l)を滴下した後、室温で19時間撹拌した。反応液を
減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=5/1)
で精製することにより、標記化合物2.25g(収率7
1%)を無色固体として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.48 (9H, s), 1.73
(2H, m), 1.93 (2H, m), 2.35 (6H, s), 2.93 (2H, m),
4.00-4.10 (3H, m), 7.92 (2H, s).
【0656】参考例211 4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3,5−ジメチルアニリン 参考例210で得られた4−(1−t−ブトキシカルボ
ニルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジメチル
ニトロベンゼン(2.24g)をエタノール(30m
l)及びテトラヒドロフラン(10ml)の混合溶媒に
溶解し、パラジウム−炭素触媒(0.20g)を加えた
後、水素雰囲気下、室温で1時間撹拌した。反応液をろ
過した後、ろ液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチ
ル=2/1)で精製することにより、標記化合物1.9
4g(収率95%)を淡桃色固体として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.47 (9H, s), 1.66
(2H, m), 1.92 (2H, m), 2.19 (6H, s), 2.86 (2H, m),
3.79 (1H, m), 4.02 (2H, m), 6.36 (2H, s).
【0657】参考例212 N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−
4−イルオキシ)−3,5−ジメチルフェニル]スルフ
ァモイル酢酸エチル 参考例211で得られた4−(1−t−ブトキシカルボ
ニルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジメチル
アニリン(1.94g)をジクロロメタン(30ml)
に溶解し、氷冷下、クロロスルホニル酢酸エチル(0.
97ml)及びピリジン(0.98ml)を滴下した
後、室温で14時間撹拌した。反応液に酢酸エチル及び
水を加えて抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄した後、
有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒
を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=2/1)で精
製することにより、標記化合物2.00g(収率70
%)を淡黄色固体として得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.33 (3H, t, J=7.
0), 1.47 (9H, s), 1.69(2H, m), 1.91 (2H, m), 2.26
(6H, s), 2.89 (2H, m), 3.90 (1H, m), 3.93 (2H, s),
4.03 (2H, m), 4.29 (2H, q, J=7.0), 6.98 (2H, s).
【0658】参考例213 N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−
4−イルオキシ)−3,5−ジメチルフェニル]−N−
[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニ
ル]スルファモイル酢酸エチル 参考例2で得られた3−(3−シアノフェニル)−2−
(E)−プロペン−1−オール(0.55g)、参考例
212で得られたN−[4−(1−t−ブトキシカルボ
ニルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジメチル
フェニル]スルファモイル酢酸エチル(1.50g)及
びトリフェニルホスフィン(1.08g)をジクロロメ
タン(20ml)に溶解し、氷冷下、アゾジカルボン酸
ジエチル(0.63ml)を滴下した後、同温で1.5
時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン
/酢酸エチル=2/1)で精製することにより、標記化
合物1.75g(収率90%)を無色無定形固体として
得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.36 (3H, t, J=7.
0), 1.47 (9H, s), 1.70(2H, m), 1.91 (2H, m), 2.26
(6H, s), 2.90 (2H, m), 3.93 (1H, m), 3.99 (2H, s),
4.00 (2H, m), 4.30 (2H, q, J=7.0), 4.47 (2H, d, J
=6.5), 6.23 (1H, dt, J=16.0, 6.5), 6.42 (1H, d, J=
16.0), 7.11 (2H, s), 7.40 (1H, t, J=8.0), 7.52 (2
H, m), 7.56 (1H, s).
【0659】参考例214 4−[N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリ
ジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−
シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]アミノ]
酪酸エチル 参考例151で得られた3−[3−[N−[4−(1−
t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)
フェニルアミノ]−1−(E)−プロペニル]ベンゾニ
トリル(2.00g)をN,N−ジメチルホルムアミド
(40ml)に溶解し、室温でブロモ酪酸エチル(5.
00ml)及び炭酸カリウム(6.50g)を5回に分
けて加え、140℃で16時間撹拌した。反応液に水を
加えた後、酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で
洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル
=2/1)で精製することにより、標記化合物1.20
g(収率48%)を黄色油状物質として得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.25 (3H, t, J=7.
0), 1.46 (9H, s), 1.65-1.75 (2H, m), 1.80-2.00 (4
H, m), 2.36 (2H, t, J=7.0), 3.20-3.35 (4H, m), 3.6
5-3.75 (2H, m), 4.02 (2H, d, J=5.0), 4.13 (2H, q,
J=7.0), 4.27 (1H,m), 6.29 (1H, dt, J=16.0, 5.0),
6.47 (1H, d, J=16.0), 6.70 (2H, d, J=9.0), 6.84 (2
H, d, J=9.0), 7.39 (1H, t, J=8.0), 7.49 (1H, d, J=
8.0), 7.54(1H, d, J=8.0), 7.61 (1H, s).
【0660】参考例215 3−(3−シアノフェニル)−2−フルオロ−2−
(Z)−プロペン−1−オール ジャーナル・オブ・オーガノメタリック・ケミストリ
ー,第332巻,第1頁(1987)[J. Organomet. C
hem., 332, 1 (1987)]に記載の方法に従い合成された2
−ジエチルホスホノ−2−フルオロ酢酸(4.35g)
をテトラヒドロフラン(90ml)に溶解し、−78℃
で1.6N ブチルリチウムヘキサン溶液(28ml)
を滴下し、同温で1時間撹拌した後、3−シアノベンズ
アルデヒド(2.66g)のテトラヒドロフラン(10
ml)溶液を10分間かけて滴下し、さらに同温で3時
間撹拌した。反応液を0℃に昇温した後、水を加えて水
層を分離し、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で
2回抽出した。全ての水層を合わせた後、濃塩酸で溶液
のpHを4に調整し、t−ブチルメチルエーテルで5回
抽出した後、抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。
減圧下溶媒を留去することにより、中間体化合物(3.
47g)を白色固体として得た。次いで、得られた中間
体化合物(1.15g)及びトリエチルアミン(0.9
2ml)をジクロロメタン(10ml)に溶解し、氷冷
下、クロロ炭酸エチル(0.63ml)を加えた後、室
温で15分間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残
渣に酢酸エチルを加え不溶物をろ去した。ろ液を減圧下
濃縮した後、残渣をテトラヒドロフラン(10ml)に
溶解し、氷冷下、水素化ホウ素ナトリウム水溶液(0.
45gを水5mlに溶解)を加えた後、室温で18時間
撹拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え
た後、t−ブチルメチルエーテルで3回抽出し、抽出液
を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、有機層を無
水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去した
後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出
溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=3/2)で精製すること
により、標記化合物0.33g(収率31%)を無色固
体として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 4.32 (2H, dd, J=12.
5, 5.5), 5.82 (1H, d, J=37.5), 7.45 (1H, t, J=8.
0), 7.53 (1H, d, J=8.0), 7.70 (1H, d, J=8.0), 7.81
(1H, s).
【0661】参考例216 N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−
4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−シアノ
フェニル)−2−フルオロ−2−(Z)−プロペニル]
スルファモイル酢酸エチル 参考例215で得られた3−(3−シアノフェニル)−
2−フルオロ−2−(Z)−プロペン−1−オール
(0.45g)、参考例107で得られたN−[4−
(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオ
キシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル(1.12
g)及びトリフェニルホスフィン(0.80g)をジク
ロロメタン(20ml)に溶解し、氷冷下、アゾジカル
ボン酸ジエチル(0.48ml)を滴下した後、同温で
2時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロ
ロメタン/酢酸エチル=15/1)で精製することによ
り、標記化合物1.40g(収率92%)を無色油状物
質として得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.35 (3H, t, J=7.
0), 1.47 (9H, s), 1.74(2H, m), 1.90 (2H, m), 3.34
(2H, m), 3.68 (2H, m), 4.00 (2H, s), 4.30 (2H, q,
J=7.0), 4.46 (1H, m), 4.54 (2H, d, J=15.0), 5.62
(1H, d, J=36.5),6.92 (2H, d, J=9.5), 7.42 (3H, m),
7.51 (1H, d, J=7.0), 7.63 (1H, d, J=8.0), 7.71 (1
H, s).
【0662】参考例217 2−ヒドロキシイソフタル酸 2−メトキシイソフタル酸(1.0g)を55%ヨウ化
水素酸(10ml)に溶解し、80℃で1時間撹拌し
た。反応液を氷水に加え、析出した沈殿物をろ取するこ
とにより、標記化合物0.9g(収率95%)を淡黄色
固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δppm :
6.93 (1H, t, J=8.0), 7.96 (2H, d, J=8.0).
【0663】参考例218 2−ヒドロキシイソフタル酸ジメチル 参考例217で得られた2−ヒドロキシイソフタル酸
(1.9g)をメタノール(20ml)に溶解し、氷冷
下、塩化チオニル(1.5ml)を加えた後、70℃で
4時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮することにより、
標記化合物1.5g(68%)を白色固体として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 3.96 (6H, s), 6.94
(1H, t, J=8.0), 8.06(2H, d, J=8.0).
【0664】参考例219 2−ヒドロキシ−5−ニトロイソフタル酸ジメチル 参考例218で得られた2−ヒドロキシイソフタル酸ジ
メチル(1.5g)を69%硝酸(5ml)及び濃硫酸
(5ml)の混合溶媒に加え、氷冷下、30分間撹拌し
た。反応液を氷水に注いだ後、酢酸エチルで抽出し、抽
出液を水及び飽和食塩水で順次洗浄した後、有機層を無
水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、
得られた黄色固体をヘキサンを加えた後、これをろ取す
ることにより、標記化合物1.6g(収率89%)を黄
色固体として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 4.03 (6H, s), 8.94
(2H, s).
【0665】参考例220 2−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−5−ニトロイソフタル酸ジメチル 1−t−ブトキシカルボニル−4−ヒドロキシピペリジ
ン(2.6g)、参考例219で得られた2−ヒドロキ
シ−5−ニトロイソフタル酸ジメチル(1.6g)及び
トリフェニルホスフィン(4.4g)をジクロロメタン
(40ml)及びテトラヒドロフラン(20ml)の混
合溶媒に溶解し、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチル
(2.6ml)を加えた後、室温で4時間撹拌した。反
応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/酢酸エチ
ル=19/1)で精製し、得られた黄色固体をヘキサン
及び酢酸エチル(4/1)を加えた後、これをろ取する
ことにより、標記化合物2.2g(収率78%)を白色
固体として得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.46 (9H, s), 1.70-
1.80 (2H, m), 1.85-1.95 (2H, m), 3.05 (2H, m), 3.8
0-3.95 (2H, m), 3.97 (6H, s), 4.29 (1H, m), 8.74
(2H, s).
【0666】参考例221 2−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−5−ニトロイソフタル酸 参考例220で得られた2−(1−t−ブトキシカルボ
ニルピペリジン−4−イルオキシ)−5−ニトロイソフ
タル酸ジメチル(10.7g)を濃塩酸(100ml)
に溶解し、80℃で10時間撹拌した。反応液を減圧下
濃縮し、残渣にヘキサンを加えた後、白色固体をろ取し
た。次いで、得られた固体を水(50ml)及びアセト
ン(50ml)の混合溶媒に溶解し、室温でジ−t−ブ
チルジカーボネート(5.9g)及び炭酸水素ナトリウ
ム(4.6g)を加えた後、40℃で1時間撹拌した。
反応液を酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗
浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
減圧下溶媒を留去し、残渣にヘキサンを加えた後、これ
をろ取することにより、標記化合物4.1g(収率40
%)を淡黄色固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.40 (9H, s), 1.5
5-1.65 (2H, m), 1.75-1.85 (2H, m), 3.05-3.15 (2H,
m), 3.55-3.65 (2H, m), 4.40 (1H, m), 8.54(2H, s).
【0667】参考例222 4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3,5−ジカルバモイルニトロベンゼン 参考例221で得られた2−(1−t−ブトキシカルボ
ニルピペリジン−4−イルオキシ)−5−ニトロイソフ
タル酸(4.6g)をジクロロメタン(150ml)に
溶解し、氷冷下、クロロギ酸イソブチル(4.3ml)
及びトリエチルアミン(4.8ml)を加えた後、同温
で30分間撹拌した後、28%アンモニア水(1.9m
l)を加え、さらに室温で1時間撹拌した。析出した沈
殿物をろ取することにより、標記化合物3.0g(収率
64%)を淡黄色固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.40 (9H, s), 1.6
0-1.70 (2H, m), 1.75-1.85 (2H, m), 3.05-3.15 (2H,
m), 3.55-3.65 (2H, m), 4.48 (1H, m), 8.31(2H, s).
【0668】参考例223 4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−3,5−ジカルバモイルアニリン 参考例222で得られた4−(1−t−ブトキシカルボ
ニルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジカルバ
モイルニトロベンゼン(3.0g)をメタノール(60
ml)に溶解し、パラジウム−炭素触媒(0.3g)を
加えた後、水素雰囲気下、室温で1時間撹拌した。反応
液をろ過した後、ろ液を減圧下濃縮することにより、標
記化合物2.8g(収率定量的)を黄色固体として得
た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.45 (9H, s), 1.55-
1.70 (2H, m), 1.85-2.00 (2H, m), 2.67 (2H, m), 3.8
0-3.90 (2H, m), 4.02 (1H, m), 7.34 (2H, s).
【0669】参考例224 N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−
4−イルオキシ)−3,5−ジカルバモイルフェニル]
スルファモイル酢酸エチル 参考例223で得られた4−(1−t−ブトキシカルボ
ニルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジカルバ
モイルアニリン(2.8g)をジクロロメタン(80m
l)に溶解し、氷冷下、クロロスルホニル酢酸エチル
(2.4ml)及びピリジン(1.4ml)を滴下した
後、室温で2時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した
後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出
溶媒:ジクロロメタン/メタノール=4/1)で精製す
ることにより、標記化合物0.9g(収率23%)を淡
黄色固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.18 (3H, t, J=7.
0), 1.40 (9H, s), 1.50-1.60 (2H, m), 1.75-1.85 (2
H, m), 2.90-3.00 (2H, m), 3.30 (2H, s), 3.65-3.75
(2H, m), 4.10 (2H, q, J=7.0), 4.15-4.20 (1H, m),
7.43 (2H, s).
【0670】参考例225 N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−
4−イルオキシ)−3,5−ジカルバモイルフェニル]
−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プ
ロペニル]スルファモイル酢酸エチル 参考例2で得られた3−(3−シアノフェニル)−2−
(E)−プロペン−1−オール(0.9g)、参考例2
24で得られたN−[4−(1−t−ブトキシカルボニ
ルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジカルバモ
イルフェニル]スルファモイル酢酸エチル(0.9g)
及びトリフェニルホスフィン(1.8g)をジクロロメ
タン(30ml)及びテトラヒドロフラン(30ml)
の混合溶媒に溶解し、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチ
ル(1.1ml)を加えた後、室温で1時間撹拌した。
反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/酢酸エ
チル=1/2)で精製することにより、標記化合物0.
8g(収率73%)を黄色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.26 (3H, t, J=7.
0), 1.45 (9H, s), 1.60-1.75 (2H, m), 1.85-2.00 (2
H, m), 2.60-2.75 (2H, m), 4.00-4.15 (2H, m),4.03
(2H, s), 4.15-4.25 (1H, m), 4.31 (2H, q, J=7.0),
4.55 (2H, d, J=7.0), 6.22 (1H, dt, J=16.0, 7.0),
6.46 (1H, d, J=16.0), 7.35-7.45 (2H, m),7.50-7.60
(3H, m), 8.16 (1H, m).
【0671】参考例226 4−メチル−5−ニトロサリチル酸メチル 4−メチルサリチル酸(3.5g)をメタノール(8m
l)及びベンゼン(32ml)の混合溶媒に溶解し、氷
冷下、2.0N トリメチルシリルジアゾメタンヘキサ
ン溶液(15ml)を加えた後、室温で30分間撹拌し
た。反応液を減圧下濃縮した後、得られた黄色油状物質
を、氷冷下、69%硝酸(20ml)に加え、同温で2
時間撹拌した。反応液を氷水に注いだ後、酢酸エチルで
抽出し、抽出液を水及び飽和食塩水で順次洗浄した後、
有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒
を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=4/1)で精
製することにより、標記化合物1.3g(収率21%)
を淡黄色固体として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 2.66 (3H, s), 4.01
(3H, s), 6.92 (1H, s), 8.66 (1H, s).
【0672】参考例227 4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−5−メトキシカルボニル−2−メチルニト
ロベンゼン 1−t−ブトキシカルボニル−4−ヒドロキシピペリジ
ン(5.4g)、参考例226で得られた4−メチル−
5−ニトロサリチル酸メチル(2.8g)及びトリフェ
ニルホスフィン(9.0g)をジクロロメタン(100
ml)に溶解し、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチル
(5.4ml)を加えた後、室温で9時間撹拌した。反
応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=4
/1)で精製することにより、標記化合物4.9g(収
率93%)を黄色油状物質として得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.47 (9H, s), 1.85-
1.95 (4H, m), 2.68 (3H, s), 3.50-3.65 (4H, m), 3.9
1 (3H, s), 4.78 (1H, m), 6.84 (1H, s), 8.63 (1H,
s).
【0673】参考例228 4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−5−カルボキシ−2−メチルニトロベンゼ
ン 参考例227で得られた4−(1−t−ブトキシカルボ
ニルピペリジン−4−イルオキシ)−5−メトキシカル
ボニル−2−メチルニトロベンゼン(4.9g)を濃塩
酸(100ml)に溶解し、80℃で5時間撹拌した。
反応液を減圧下濃縮した後、得られた白色固体を水(3
0ml)及びアセトン(30ml)の混合溶媒に溶解
し、室温でジ−t−ブチルジカーボネート(3.3g)
及び炭酸水素ナトリウム(2.3g)を加えた後、さら
に40℃で1時間撹拌した。反応液を酢酸エチルで抽出
し、抽出液を飽和食塩水で洗浄した後、有機層を無水硫
酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去すること
により、標記化合物4.8g(収率定量的)を黄色無定
形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.48 (9H, s), 1.85-
1.95 (2H, m), 2.05-2.15 (2H, m), 2.71 (3H, s), 3.3
5-3.45 (2H, m), 3.70-3.80 (2H, m), 4.85 (1H, m),
6.93 (1H, s), 8.84 (1H, s).
【0674】参考例229 4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−5−カルバモイル−2−メチルニトロベン
ゼン 参考例228で得られた4−(1−t−ブトキシカルボ
ニルピペリジン−4−イルオキシ)−5−カルボキシ−
2−メチルニトロベンゼン(4.8g)をジクロロメタ
ン(100ml)に溶解し、氷冷下、クロロギ酸イソブ
チル(1.7ml)及びトリエチルアミン(1.8m
l)を加え、同温で1時間撹拌した後、28%アンモニ
ア水(0.8ml)を加え、さらに2時間撹拌した。反
応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/メタノー
ル=19/1)で精製することにより、標記化合物4.
7g(収率97%)を白色固体として得た。1 H NMR (500 MHz, DMSO-d6)δppm : 1.41 (9H, s), 1.7
5-1.85 (2H, m), 1.90-2.00 (2H, m), 2.61 (3H, s),
3.20-3.30 (2H, m), 3.60-3.70 (2H, m), 4.93(1H, m),
7.35 (1H, s), 8.42 (1H, s).
【0675】参考例230 4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イ
ルオキシ)−5−カルバモイル−2−メチルアニリン 参考例229で得られた4−(1−t−ブトキシカルボ
ニルピペリジン−4−イルオキシ)−5−カルバモイル
−2−メチルニトロベンゼン(4.7g)をメタノール
(120ml)に溶解し、パラジウム−炭素触媒(0.
5g)を加えた後、水素雰囲気下、室温で2時間撹拌し
た。反応液をろ過した後、ろ液を減圧下濃縮することに
より、標記化合物4.0g(収率93%)を黄色無定形
固体として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.47 (9H, s), 1.65-
1.75 (2H, m), 1.95-2.05 (2H, m), 2.20 (3H, s), 3.1
8 (2H, m), 3.75-3.85 (2H, m), 4.45 (1H, m), 6.74
(1H, s), 7.47 (1H, s).
【0676】参考例231 N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−
4−イルオキシ)−5−カルバモイル−2−メチルフェ
ニル]スルファモイル酢酸エチル 参考例230で得られた4−(1−t−ブトキシカルボ
ニルピペリジン−4−イルオキシ)−5−カルバモイル
−2−メチルアニリン(4.0g)をジクロロメタン
(60ml)に溶解し、氷冷下、クロロスルホニル酢酸
エチル(1.9ml)及びピリジン(1.2ml)を滴
下した後、室温で30分間撹拌した。反応液を減圧下濃
縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出溶媒:ジクロロメタン/メタノール=19/1)
で精製することにより、標記化合物2.8g(収率48
%)を淡黄色固体として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.35 (3H, t, J=7.
0), 1.48 (9H, s), 1.75-1.85 (2H, m), 2.00-2.10 (2
H, m), 2.49 (3H, s), 3.29 (2H, m), 3.75-3.85(2H,
m), 4.06 (2H, s), 4.33 (2H, q, J=7.0), 4.66 (1H,
m), 6.90 (1H, s),8.16 (1H, s).
【0677】参考例232 N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−
4−イルオキシ)−5−カルバモイル−2−メチルフェ
ニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−
(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル 参考例2で得られた3−(3−シアノフェニル)−2−
(E)−プロペン−1−オール(0.9g)、参考例2
31で得られたN−[4−(1−t−ブトキシカルボニ
ルピペリジン−4−イルオキシ)−5−カルバモイル−
2−メチルフェニル]スルファモイル酢酸エチル(2.
8g)及びトリフェニルホスフィン(2.0g)をジク
ロロメタン(100ml)に溶解し、氷冷下、アゾジカ
ルボン酸ジエチル(1.2ml)を加えた後、室温で3
時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン
/酢酸エチル=1/4)で精製することにより、標記化
合物2.1g(収率58%)を黄色無定形固体として得
た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.37 (3H, t, J=7.
0), 1.47 (9H, s), 1.75-1.85 (2H, m), 2.00-2.10 (2
H, m), 2.41 (3H, s), 3.25-3.35 (2H, m), 3.75-3.85
(2H, m), 4.02 (1H, d, J=14.0), 4.16 (1H, d, J=14.
0), 4.20-4.25 (1H,m), 4.30-4.40 (2H, m), 4.65-4.75
(2H, m), 6.20-6.30 (1H, m), 6.35 (1H,d, J=16.0),
6.88 (1H, s), 7.41 (1H, m), 7.50-7.55 (3H, m), 8.3
0 (1H, s).
【0678】参考例233 3−(5−シアノ−2−メチルフェニル)−2−(E)
−プロペン−1−オール 1−t−ブチルジメチルシロキシ−2−プロピン(2.
45g)にカテコールボラン(1.5ml)を加え、6
0℃で4時間撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、
トルエン(40ml)で希釈し、3−ブロモ−4−メチ
ルベンゾニトリル(2.02g)、テトラキス(トリフ
ェニルホスフィン)パラジウム錯体(0.58g)及び
ナトリウムエトキシド20%エタノール溶液(5.0m
l)を加えた後、90℃で4時間撹拌した。反応液に水
を加えた後、酢酸エチルで抽出し、抽出液を1N 水酸
化ナトリウム水溶液、水及び飽和食塩水で順次洗浄した
後、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶
媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=8/1)で
精製することにより、シリルエーテル体2.23gを得
た。次いで、得られたシリルエーテル体をテトラヒドロ
フラン(60ml)に溶解し、氷冷下、1N フッ化テ
トラブチルアンモニウム/テトラヒドロフラン溶液(1
2ml)を加えた後、同温で1時間撹拌した。反応液に
水を加えた後、t−ブチルメチルエーテルで抽出し、抽
出液を水及び飽和食塩水で順次洗浄した後、有機層を無
水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去した
後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出
溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=3/2)で精製すること
により、標記化合物0.64g(収率2工程36%)を
無色固体として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 2.41 (3H, s), 4.39
(2H, bs), 6.30 (1H,dt, J=16.0, 5.5), 6.80 (1H, d,
J=16.0), 7.25 (1H, d, J=8.0), 7.43 (1H, dd, J=8.0,
2.0), 7.70 (1H, d, J=2.0).
【0679】参考例234 N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−
4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(5−シアノ
−2−メチルフェニル)−2−(E)−プロペニル]ス
ルファモイル酢酸エチル 参考例233で得られた3−(5−シアノ−2−メチル
フェニル)−2−(E)−プロペン−1−オール(0.
64g)、参考例107で得られたN−[4−(1−t
−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フ
ェニル]スルファモイル酢酸エチル(1.62g)及び
トリフェニルホスフィン(1.16g)をジクロロメタ
ン(30ml)に溶解し、氷冷下、アゾジカルボン酸ジ
エチル(0.70ml)を滴下した後、同温で2時間撹
拌した。反応液を濃縮した後、残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/酢酸
エチル=12/1)で精製することにより、標記化合物
2.03g(収率92%)を無色無定形固体として得
た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.36 (3H, t, J=7.
0), 1.47 (9H, s), 1.75(2H, m), 1.91 (2H, m), 2.25
(3H, s), 3.43 (2H, m), 3.69 (2H, m), 3.98 (2H, s),
4.31 (2H, q, J=7.0), 4.47 (1H, m), 4.49 (2H, d, J
=6.5), 6.05 (1H, dt, J=15.5, 6.5), 6.56 (1H, d, J=
15.5), 6.92 (2H, d, J=10.0), 7.19 (1H, d, J=7.5),
7.40 (3H, m), 7.55 (1H, s).
【0680】参考例235 3−(5−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−
(E)−プロペン−1−オール 1−t−ブチルジメチルシロキシ−2−プロピン(1.
70g)にカテコールボラン(1.07ml)を加え、
60℃で3時間撹拌した。反応液を室温まで冷却した
後、トルエン(20ml)で希釈し、3−ブロモ−4−
フルオロベンゾニトリル(1.40g)、テトラキス
(トリフェニルホスフィン)パラジウム錯体(0.41
g)及びナトリウムエトキシド20%エタノール溶液
(3.4ml)を加えた後、100℃で6時間撹拌し
た。反応液に1N 水酸化ナトリウム水溶液を加えた
後、エーテル抽出し、抽出液を1N 水酸化ナトリウム
水溶液、水及び飽和食塩水で順次洗浄した後、有機層を
無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去した
後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出
溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=10/1)で精製するこ
とにより、シリルエーテル体1.29gを得た。次い
で、得られたシリルエーテル体をテトラヒドロフラン
(10ml)に溶解し、氷冷下、1N フッ化テトラブ
チルアンモニウム/テトラヒドロフラン溶液(5.3m
l)を加えた後、同温で1.5時間撹拌した。反応液に
水を加えた後、酢酸エチルで抽出し、抽出液を水及び食
塩水で順次洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウム
で乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢
酸エチル=1/1)で精製することにより、標記化合物
0.46g(収率2工程37%)を無色固体として得
た。 1H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 4.40 (2H, m),
6.52 (1H, dt, J=16.5, 5.0), 6.75 (1H, d, J=16.5),
7.16 (1H, dd, J=10.0, 8.5), 7.53 (1H, ddd, J=8.5,
5.0, 2.0), 7.70 (1H, dd, J=7.0, 2.0).
【0681】参考例236 N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−
4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(5−シアノ
−2−フルオロフェニル)−2−(E)−プロペニル]
エタンスルホンアミド 参考例235で得られた3−(5−シアノ−2−フルオ
ロフェニル)−2−(E)−プロペン−1−オール
(0.72g)、参考例128で得られたN−[4−
(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオ
キシ)フェニル]エタンスルホンアミド(1.63g)
及びトリフェニルホスフィン(1.37g)をジクロロ
メタン(40ml)に溶解し、氷冷下、アゾジカルボン
酸ジエチル(0.83ml)を滴下した後、室温で2時
間撹拌した。反応液を濃縮した後、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/
酢酸エチル=10/1)で精製することにより、標記化
合物2.00g(収率91%)を無色油状物質として得
た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.42 (3H, t, J=7.
5), 1.47 (9H, s), 1.74(2H, m), 1.90 (2H, m), 3.06
(2H, q, J=7.5), 3.33 (2H, m), 3.68 (2H, m),4.45 (3
H, m), 6.34 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.54 (1H, d, J=
16.0), 6.90 (2H, d, J=9.0), 7.12 (1H, dd, J=10.5,
9.0), 7.27 (2H, d, J=9.0), 7.51 (1H,ddd, J=9.0, 5.
0, 2.0), 7.68 (1H, dd, J=6.5, 2.0).
【0682】参考例237 N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−
4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−シアノ
フェニル)−2−メチル−2−(E)−プロペニル]ス
ルファモイル酢酸エチル 参考例131で得られた3−(3−シアノフェニル)−
2−メチル−2−(E)−プロペン−1−オール(1.
50g)、参考例107で得られたN−[4−(1−t
−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フ
ェニル]スルファモイル酢酸エチル(3.83g)及び
トリフェニルホスフィン(2.95g)をジクロロメタ
ン(70ml)に溶解し、氷冷下、アゾジカルボン酸ジ
エチル(1.77ml)を加えた後、室温で1時間撹拌
した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/
酢酸エチル=1/10)で精製することにより、標記化
合物4.98g(収率96%)を黄色無定形固体として
得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.37 (3H, t, J=7.
0), 1.47 (9H, s), 1.69-1.79 (2H, m), 1.84-1.96 (2
H, m), 1.88 (3H, s), 3.34 (2H, m), 3.69 (2H,m), 3.
98 (2H, s), 4.32 (2H, q, J=7.0), 4.40 (2H, s), 4.4
6 (1H, m), 6.20(1H, s), 6.91 (2H, d, J=9.0), 7.28-
7.34 (5H, m), 7.47 (1H, d, J=7.5).
【0683】参考例238 3−(3−シアノフェニル)−2−エチル−2−(E)
−プロペナール 3−シアノベンズアルデヒド(3.71g)をトルエン
(100ml)に溶解し、2−(トリフェニルホスホラ
ニリデン)ブチルアルデヒド(10.06g)を加えた
後、60℃で7時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した
後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出
溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=19/1〜4/1)で精
製することにより、標記化合物1.86g(収率35
%)を白色固体として得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.15 (3H, t, J=7.
5), 2.53 (2H, q, J=7.5), 7.18 (1H, s), 7.59 (1H,
t, J=8.0), 7.66-7.77 (3H, m), 9.59 (1H, s).
【0684】参考例239 3−(3−シアノフェニル)−2−エチル−2−(E)
−プロペン−1−オール 参考例238で得られた3−(3−シアノフェニル)−
2−エチル−2−(E)−プロペナール(1.86g)
をジクロロメタン(17ml)及びエタノール(33m
l)の混合溶媒に溶解し、氷冷下、塩化セリウム(1.
30g)及び水素化ホウ素ナトリウム(0.68g)を
加えた後、同温で25分間撹拌した。反応液に飽和塩化
アンモニウム水溶液を加えた後、水を加えてジクロロメ
タンで3回抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥
した。減圧下溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチ
ル=9/1〜3/2)で精製することにより、標記化合
物1.75g(収率94%)を無色油状物質として得
た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.11 (3H, t, J=7.
5), 2.28 (2H, q, J=7.5), 4.27 (2H, d, J=4.5), 6.50
(1H, s), 7.49-7.53 (4H, m).
【0685】参考例240 N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−
4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−シアノ
フェニル)−2−エチル−2−(E)−プロペニル]ス
ルファモイル酢酸エチル 参考例239で得られた3−(3−シアノフェニル)−
2−エチル−2−(E)−プロペン−1−オール(0.
69g)、参考例107で得られたN−[4−(1−t
−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フ
ェニル]スルファモイル酢酸エチル(1.63g)及び
トリフェニルホスフィン(1.15g)をジクロロメタ
ン(30ml)に溶解し、氷冷下、アゾジカルボン酸ジ
エチル(0.70ml)を滴下した後、同温で1時間撹
拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン
/酢酸エチル=10/0〜9/1)で精製することによ
り、標記化合物2.04g(91%)を無色油状物とし
て得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.10 (3H, t, J=7.
5), 1.38 (3H, t, J=7.0), 1.48 (9H, s), 1.72-1.81
(2H, m), 1.89-1.98 (2H, m), 2.22 (2H, q, J=7.5),
3.31-3.39 (2H, m), 3.67-3.75 (2H, m), 3.99 (2H,
s), 4.24 (2H, q, J=7.0), 4.43-4.51 (3H, m), 6.18
(1H, s), 6.95 (2H, d, J=9.0), 7.25-7.31 (2H, m),
7.36-7.51 (4H, m).
【0686】参考例241 N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−
4−イルオキシ)−3−カルバモイルフェニル]−N−
[3−(3−シアノフェニル)−2−フルオロ−2−
(Z)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル 参考例215で得られた3−(3−シアノフェニル)−
2−フルオロ−2−(Z)−プロペン−1−オール
(0.80g)、参考例118で得られたN−[4−
(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオ
キシ)−3−カルバモイルフェニル]スルファモイル酢
酸エチル(2.20g)及びトリフェニルホスフィン
(1.50g)をジクロロメタン(50ml)に溶解
し、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチル(0.86m
l)を滴下した後、室温で2.5時間撹拌した。反応液
を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=1/4
〜1/2)で精製することにより、標記化合物3.40
g(収量定量的)を淡黄色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.36 (3H, t, J=7.
0), 1.47 (9H, s), 1.75-1.84 (2H, m), 2.02-2.10 (2
H, m), 3.23-3.30 (2H, m), 3.76-3.84 (2H, m),4.01
(2H, s), 4.31 (2H, q, J=7.0), 4.57-4.70 (3H, m),
5.65 (1H, d, J=36.5), 7.03 (1H, d, J=9.0), 7.38-7.
74 (5H, m), 8.35 (1H, d, J=3.0).
【0687】参考例242 N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−
4−イルオキシ)−3−カルバモイルフェニル]−N−
[3−(3−シアノフェニル)−2−メチル−2−
(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル 参考例131で得られた3−(3−シアノフェニル)−
2−メチル−2−(E)−プロペン−1−オール(0.
88g)、参考例118で得られたN−[4−(1−t
−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−
3−カルバモイルフェニル]スルファモイル酢酸エチル
(2.50g)及びトリフェニルホスフィン(1.60
g)をジクロロメタン(50ml)に溶解し、氷冷下、
アゾジカルボン酸ジエチル(1.00ml)を滴下した
後、室温で一晩撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶
媒:ジクロロメタン/酢酸エチル=2/1)で精製する
ことにより、標記化合物4.50g(収量定量的)を黄
色無定形固体として得た。1 H NMR (500 MHz, CDCl3)δppm : 1.37 (3H, t, J=7.
0), 1.47 (9H, s), 1.75-1.84 (2H, m), 1.88 (3H, s),
2.03-2.11 (2H, m), 3.23-3.31 (2H, m), 3.76-3.85
(2H, m), 3.99 (2H, s), 4.32 (2H, q, J=7.0), 4.46
(2H, s), 4.68 (1H,m), 6.24 (1H, s), 7.01 (1H, d, J
=9.0), 7.32-7.71 (5H, m), 8.34 (1H, d,J=3.0).
【0688】参考例243 3−[3−[N−[4−(1−t−ブトキシカルボニル
ピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルバモイルフェ
ニル]アミノ]−1−(E)−プロペニル]ベンゾニト
リル 参考例1で得られた3−シアノ桂皮アルデヒド(0.6
4g)、参考例117で得られた4−(1−t−ブトキ
シカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カル
バモイルアニリン(1.36g)及び粉末モレキュラー
シーブス5A(5.06g)をトルエン(30ml)に
懸濁し、2.5時間加熱還流した。反応液を室温まで冷
却した後、セライトを用いてろ過し、ろ液を減圧下濃縮
することによりイミン体を得た。次いで、得られたイミ
ン体をエタノール(30ml)に懸濁し、氷冷下、水素
化ホウ素ナトリウム(0.31g)及び塩化セリウム
(0.32g)を加え、室温で一晩撹拌した後、水素化
ホウ素ナトリウム(0.16g)を加え、さらに室温で
30分間撹拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶
液を加え、酢酸エチルで抽出した後、抽出液を水で洗浄
し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶
媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=7/3〜0
/10)で精製することにより、標記化合物1.77g
(収率92%)を無色油状物質として得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.47 (9H, s), 1.68-
1.79 (2H, m), 1.98-2.17 (2H, m), 3.14-3.22 (2H,
m), 3.78-3.88 (2H, m), 3.99 (2H, d, J=5.5),4.45 (1
H, m), 6.38 (1H, dt, J=16.0, 5.5), 6.60 (1H, d, J=
16.0), 6.75 (1H, dd, J=9.0, 3.0), 6.89 (1H, d, J=
9.0), 7.41 (1H, t, J=8.0), 7.49-7.53 (2H, m), 7.58
(1H, d, J=8.0), 7.63 (1H, s).
【0689】参考例244 N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−
4−イルオキシ)−3−カルバモイルフェニル]−N−
[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニ
ル]メタンスルホンアミド 参考例243で得られた3−[3−[N−[4−(1−
t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)
−3−カルバモイルフェニル]アミノ]−1−(E)−
プロペニル]ベンゾニトリル(0.85g)をジクロロ
メタン(15ml)に溶解し、氷冷下、メタンスルホニ
ルクロリド(0.17ml)及びピリジン(0.29m
l)を滴下した後、室温で一晩撹拌した。反応液にメタ
ノール(3ml)を加えた後、減圧下濃縮し、残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロ
ロメタン/メタノール=10/0〜9/1)で精製する
ことにより、標記化合物1.01g(収量定量的)を無
色油状物として得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.48 (9H, s), 1.74-
1.85 (2H, m), 2.03-2.12 (2H, m), 2.96 (3H, s), 3.2
3-3.32 (2H, m), 3.75-3.85 (2H, m), 4.46 (2H, d, J
= 6.5), 4.68 (1H, m), 6.24 (1H, dt, J=16.0, 6.5),
6.48 (1H, d, J=16.0), 7.02 (1H, d, J=9.0), 7.41 (1
H, t, J=7.5), 7.49-7.57 (4H, m), 8.18 (1H, d, J=3.
0).
【0690】参考例245 N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−
4−イルオキシ)−3−カルバモイルフェニル]−N−
[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニ
ル]エタンスルホンアミド 参考例243で得られた3−[3−[N−[4−(1−
t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)
−3−カルバモイルフェニル]アミノ]−1−(E)−
プロペニル]ベンゾニトリル(0.92g)をジクロロ
メタン(15ml)に溶解し、氷冷下、エタンスルホニ
ルクロリド(0.22ml)及びピリジン(0.31m
l)を滴下した後、室温で一晩撹拌した後、氷冷下、エ
タンスルホニルクロリド(0.04ml)及びピリジン
(0.16ml)を滴下した後、室温でさらに5時間撹
拌した。反応液にメタノール(3ml)を加えた後、減
圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(溶出溶媒:ジクロロメタン/メタノール=10/0
〜9/1)で精製することにより、標記化合物1.08
g(90%)を黄色油状物質として得た。1 H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm : 1.42 (3H, t ,J=7.
5), 1.47 (9H, s), 1.72-1.82 (2H, m), 2.03-2.10 (2
H, m), 3.08 (2H, q, J=7.5), 3.22-3.31 (2H, m), 3.7
4-3.83 (2H, m), 4.48 (2H, d, J = 6.5), 4.66 (1H,
m), 6.24 (1H, dt,J=16.0, 6.5), 6.44 (1H, d, J=16.
0), 7.00 (1H, d, J=9.0), 7.39 (1H, t, J=7.5), 7.48
-7.55 (4H, m), 8.16 (1H, d, J=3.0).
【0691】
【発明の効果】本発明者のイオントフォレーシス用組成
物は、イオントフォレーシス製剤とすることにより、皮
膚から効率よく吸収されるので、血栓又は塞栓の治療又
は予防剤として有用な血液凝固第X因子阻害剤の経皮吸
収製剤として有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 経皮投与液剤からのイオントフォレーシス皮
膚透過性を評価するための実験装置。
【図2】 製造例98の5 mg/ml液剤からのヘアレスラ
ット皮膚におけるイオントホレシス皮膚透過プロファイ
ル(電流密度 131μA/cm2)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/454 A61K 31/454 4C086 31/4545 31/4545 31/506 31/506 31/541 31/541 31/55 31/55 A61P 7/02 A61P 7/02 C07D 207/12 C07D 207/12 211/46 211/46 211/72 211/72 401/04 401/04 401/06 401/06 403/04 403/04 413/04 413/04 417/04 417/04 471/04 104 471/04 104A 471/08 471/08 // A61N 1/30 A61N 1/30 C07M 9:00 C07M 9:00 (72)発明者 藤本 光一 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内 (72)発明者 田中 直樹 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内 (72)発明者 島田 郁子 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内 (72)発明者 浅井 史敏 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内 Fターム(参考) 4C053 HH04 4C054 AA02 CC02 DD01 EE01 FF25 4C063 AA01 BB01 CC12 CC31 CC52 CC62 CC64 DD10 EE01 4C065 AA03 BB04 CC01 DD01 EE02 HH01 JJ03 KK01 LL01 PP03 4C069 AA11 AA23 BC05 BC34 4C086 AA01 AA02 BC21 BC31 BC33 BC42 BC69 BC88 CB05 GA07 GA08 GA09 GA10 MA01 MA04 NA14 ZA54

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 [式中、 R1は、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1乃至6個のア
    ルキル基又は水酸基を示し、 R2は、水素原子、ハロゲン原子又は炭素数1乃至6個の
    アルキル基を示し、 R3は、水素原子、炭素数1乃至6個のアルキル基、炭素
    数1乃至6個の水酸基置換アルキル基、炭素数2乃至7
    個のカルボキシアルキル基、炭素数3乃至13個のアル
    コキシカルボニルアルキル基、炭素数7乃至16個のア
    ラルキル基、炭素数2乃至7個の脂肪族アシル基、炭素
    数2乃至7個の水酸基置換脂肪族アシル基、炭素数1乃
    至6個のアルキルスルホニル基、炭素数3乃至13個の
    アルコキシカルボニルアルキルスルホニル基、炭素数2
    乃至7個のカルボキシアルキルスルホニル基又は炭素数
    3乃至8個のカルボキシアルキルカルボニル基を示し、 R4及びR5は、同一又は異なって、水素原子、ハロゲン原
    子、炭素数1乃至6個のアルキル基、炭素数1乃至6個
    のハロゲン置換アルキル基、炭素数1乃至6個のアルコ
    キシ基、カルボキシル基、炭素数2乃至7個のアルコキ
    シカルボニル基、カルバモイル基、炭素数2乃至7個の
    モノアルキルカルバモイル基又は炭素数3乃至13個の
    ジアルキルカルバモイル基を示し、 R6は、水素原子、炭素数1乃至6個のアルキル基、炭素
    数3乃至8個の環状アルキル基、炭素数7乃至16個の
    アラルキル基、ヘテロ環で置換された炭素数1乃至6個
    のアルキル基、炭素数2乃至7個のカルボキシアルキル
    基、炭素数3乃至13個のアルコキシカルボニルアルキ
    ル基、炭素数2乃至7個の脂肪族アシル基、炭素数7乃
    至11個の芳香族アシル基、カルバモイル基、炭素数1
    乃至6個のアルキルスルホニル基、炭素数6乃至10個
    のアリール基、ヘテロ環、ホルムイミドイル基、炭素数
    2乃至7個の1−イミノアルキル基、炭素数2乃至7個
    のN−アルキルホルムイミドイル基又は炭素数7乃至1
    1個のイミノアリールメチル基を示し、 R7及びR8は、水素原子又は炭素数1乃至6個のアルキル
    基を示し、 あるいは、R6とR7が一緒になって、又は、R7とR8が一緒
    になって、炭素数2乃至5個のアルキレン基を示し、 nは、0、1又は2を示す。]で表されるベンズアミジ
    ン誘導体又はその薬理上許容し得る塩を含有する、イオ
    ントフォレーシス用組成物。
  2. 【請求項2】R1が、水素原子又は水酸基であるベンズア
    ミジン誘導体又はその薬理上許容し得る塩を含有する、
    請求項1に記載のイオントフォレーシス用組成物。
  3. 【請求項3】R1が、水素原子であるベンズアミジン誘導
    体又はその薬理上許容し得る塩を含有する、請求項1に
    記載のイオントフォレーシス用組成物。
  4. 【請求項4】R2が、水素原子、臭素原子、弗素原子、塩
    素原子、メチル基又はエチル基であるベンズアミジン誘
    導体又はその薬理上許容し得る塩を含有する、請求項1
    乃至3より選択される一の請求項に記載のイオントフォ
    レーシス用組成物。
  5. 【請求項5】R2が、水素原子、弗素原子又はメチル基で
    あるベンズアミジン誘導体又はその薬理上許容し得る塩
    を含有する、請求項1乃至3より選択される一の請求項
    に記載のイオントフォレーシス用組成物。
  6. 【請求項6】R2が、水素原子であるベンズアミジン誘導
    体又はその薬理上許容し得る塩を含有する、請求項1乃
    至3より選択される一の請求項に記載のイオントフォレ
    ーシス用組成物。
  7. 【請求項7】R2が、弗素原子又はメチル基であるベンズ
    アミジン誘導体又はその薬理上許容し得る塩を含有す
    る、請求項1乃至3より選択される一の請求項に記載の
    イオントフォレーシス用組成物。
  8. 【請求項8】R2が、弗素原子であるベンズアミジン誘導
    体又はその薬理上許容し得る塩を含有する、請求項1乃
    至3より選択される一の請求項に記載のイオントフォレ
    ーシス用組成物。
  9. 【請求項9】R3が、炭素数3乃至13個のアルコキシカ
    ルボニルアルキルスルホニル基又は炭素数2乃至7個の
    カルボキシアルキルスルホニル基であるベンズアミジン
    誘導体又はその薬理上許容し得る塩を含有する、請求項
    1乃至8より選択される一の請求項に記載のイオントフ
    ォレーシス用組成物。
  10. 【請求項10】R3が、エトキシカルボニルメタンスルホ
    ニル基又はカルボキシメタンスルホニル基であるベンズ
    アミジン誘導体又はその薬理上許容し得る塩を含有す
    る、請求項1乃至8より選択される一の請求項に記載の
    イオントフォレーシス用組成物。
  11. 【請求項11】R4及びR5が、同一又は異なって、水素原
    子、ハロゲン原子、炭素数1乃至6個のアルキル基、炭
    素数1乃至6個のハロゲン置換アルキル基又はカルバモ
    イル基であるベンズアミジン誘導体又はその薬理上許容
    し得る塩を含有する、請求項1乃至10より選択される
    一の請求項に記載のイオントフォレーシス用組成物。
  12. 【請求項12】R4及びR5が、同一又は異なって、水素原
    子、塩素原子、メチル基、トリフルオロメチル基又はカ
    ルバモイル基であるベンズアミジン誘導体又はその薬理
    上許容し得る塩を含有する、請求項1乃至10より選択
    される一の請求項に記載のイオントフォレーシス用組成
    物。
  13. 【請求項13】R4が、水素原子であり、R5が、水素原
    子、塩素原子、メチル基、トリフルオロメチル基又はカ
    ルバモイル基であるベンズアミジン誘導体又はその薬理
    上許容し得る塩を含有する、請求項1乃至10より選択
    される一の請求項に記載のイオントフォレーシス用組成
    物。
  14. 【請求項14】R4が、水素原子であり、R5が、水素原子
    又はカルバモイル基であるベンズアミジン誘導体又はそ
    の薬理上許容し得る塩を含有する、請求項1乃至10よ
    り選択される一の請求項に記載のイオントフォレーシス
    用組成物。
  15. 【請求項15】R6が、炭素数1乃至6個のアルキル基、
    炭素数3乃至8個の環状アルキル基、炭素数7乃至16
    個のアラルキル基、ヘテロ環で置換された炭素数1乃至
    6個のアルキル基、炭素数6乃至10個のアリール基、
    ヘテロ環、ホルムイミドイル基、炭素数2乃至7個の1
    −イミノアルキル基、炭素数7乃至11個のイミノアリ
    ールメチル基又は炭素数2乃至7個のN−アルキルホル
    ムイミドイル基であるベンズアミジン誘導体又はその薬
    理上許容し得る塩を含有する、請求項1乃至14より選
    択される一の請求項に記載のイオントフォレーシス用組
    成物。
  16. 【請求項16】R6が、メチル、エチル又はイソプロピル
    基、シクロペンチル基、ベンジル又はフェネチル基、2
    −ピリジルメチル、3−ピリジルメチル、4−ピリジル
    メチル、2−(2−ピリジル)エチル、2−(3−ピリ
    ジル)エチル又は2−(4−ピリジル)エチル基、フェ
    ニル基、4,5−ジヒドロ−3H−ピロール−2−イ
    ル、2,3,4,5−テトラヒドロピリジン−6−イ
    ル、4,5−ジヒドロオキサゾール−2−イル、5,6
    −ジヒドロ−2H−[1,4]チアジン−3−イル又は
    4−ピリジル基、ホルムイミドイル基、アセトイミドイ
    ル基、1−イミノプロピル基、イミノフェニルメチル基
    又はN−エチルホルムイミドイル基であるベンズアミジ
    ン誘導体又はその薬理上許容し得る塩を含有する、請求
    項1乃至14より選択される一の請求項に記載のイオン
    トフォレーシス用組成物。
  17. 【請求項17】R6が、4,5−ジヒドロ−3H−ピロー
    ル−2−イル又はアセトイミドイル基であるベンズアミ
    ジン誘導体又はその薬理上許容し得る塩を含有する、請
    求項1乃至14より選択される一の請求項に記載のイオ
    ントフォレーシス用組成物。
  18. 【請求項18】R6が、アセトイミドイル基であるベンズ
    アミジン誘導体又はその薬理上許容し得る塩を含有す
    る、請求項1乃至14より選択される一の請求項に記載
    のイオントフォレーシス用組成物。
  19. 【請求項19】R7及びR8が、同一又は異なって、水素原
    子又は炭素数1乃至6個のアルキル基であるベンズアミ
    ジン誘導体又はその薬理上許容し得る塩を含有する、請
    求項1乃至18より選択される一の請求項に記載のイオ
    ントフォレーシス用組成物。
  20. 【請求項20】R7及びR8が、同一又は異なって、水素原
    子又はメチル基であるベンズアミジン誘導体又はその薬
    理上許容し得る塩を含有する、請求項1乃至18より選
    択される一の請求項に記載のイオントフォレーシス用組
    成物。
  21. 【請求項21】R7及びR8が、水素原子であるベンズアミ
    ジン誘導体又はその薬理上許容し得る塩を含有する、請
    求項1乃至18より選択される一の請求項に記載のイオ
    ントフォレーシス用組成物。
  22. 【請求項22】R6とR7が一緒になって、又は、R7とR8
    一緒になって、炭素数2乃至5個のアルキレン基である
    ベンズアミジン誘導体又はその薬理上許容し得る塩を含
    有する、請求項1乃至14より選択される一の請求項に
    記載のイオントフォレーシス用組成物。
  23. 【請求項23】R6とR7が一緒になって、又は、R7とR8
    一緒になって、エチレン又はトリメチレン基であるベン
    ズアミジン誘導体又はその薬理上許容し得る塩を含有す
    る、請求項1乃至14より選択される一の請求項に記載
    のイオントフォレーシス用組成物。
  24. 【請求項24】nが、1であるベンズアミジン誘導体又
    はその薬理上許容し得る塩を含有する、請求項1乃至2
    3より選択される一の請求項に記載のイオントフォレー
    シス用組成物。
  25. 【請求項25】N−[4−(1−アセトイミドイルピペ
    リジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3
    −アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スル
    ファモイル酢酸、 N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
    ルオキシ)−3−クロロフェニル]−N−[3−(3−
    アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルフ
    ァモイル酢酸、 N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
    ルオキシ)−3−メチルフェニル]−N−[3−(3−
    アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルフ
    ァモイル酢酸、 N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
    ルオキシ)−3−トリフルオロメチルフェニル]−N−
    [3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペ
    ニル]スルファモイル酢酸、 N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
    ルオキシ)−3−カルバモイルフェニル]−N−[3−
    (3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]
    スルファモイル酢酸、 N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
    ルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−アミジノフェ
    ニル)−2−フルオロ−2−(Z)−プロペニル]スル
    ファモイル酢酸、 N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
    ルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−アミジノフェ
    ニル)−2−メチル−2−(E)−プロペニル]スルフ
    ァモイル酢酸、又は N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イ
    ルオキシ)−3−カルバモイルフェニル]−N−[3−
    (3−アミジノフェニル)−2−フルオロ−2−(Z)
    −プロペニル]スルファモイル酢酸、或いはそれらの薬
    理上許容し得る塩を含有する、請求項1に記載のイオン
    トフォレーシス用組成物。
  26. 【請求項26】請求項1乃至25より選択される一の請
    求項に記載のイオントフォレーシス用組成物を含有す
    る、血栓の治療薬又は予防薬。
  27. 【請求項27】請求項1乃至25より選択される一の請
    求項に記載のイオントフォレーシス用組成物を含有す
    る、塞栓の治療薬又は予防薬。
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