JP2003040527A - 張力制御装置 - Google Patents
張力制御装置Info
- Publication number
- JP2003040527A JP2003040527A JP2001224786A JP2001224786A JP2003040527A JP 2003040527 A JP2003040527 A JP 2003040527A JP 2001224786 A JP2001224786 A JP 2001224786A JP 2001224786 A JP2001224786 A JP 2001224786A JP 2003040527 A JP2003040527 A JP 2003040527A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reel
- control device
- tension control
- tension
- wound
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Tension Adjustment In Filamentary Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】打抜き材と重合わされる層間紙等の長尺物が引
出される際の張力を安定的に維持すること。 【解決手段】リール16から引出される層間紙15を検
尺ローラ17に巻付け、検尺ローラ17の回転速度を第
1の検出器21によって検出する。またリール16の回
転数を第2の検出器22によって検出する。これら一対
の検出器21、22の検出パルスを制御装置23によっ
てカウントならびに演算処理し、その演算結果に基いて
駆動装置24を介してパウダーブレーキ25のコイル8
9に流れる電流を制御し、これによってリール16に付
加される制動力を調整し、層間紙15の繰出し張力を一
定の値に維持する。
出される際の張力を安定的に維持すること。 【解決手段】リール16から引出される層間紙15を検
尺ローラ17に巻付け、検尺ローラ17の回転速度を第
1の検出器21によって検出する。またリール16の回
転数を第2の検出器22によって検出する。これら一対
の検出器21、22の検出パルスを制御装置23によっ
てカウントならびに演算処理し、その演算結果に基いて
駆動装置24を介してパウダーブレーキ25のコイル8
9に流れる電流を制御し、これによってリール16に付
加される制動力を調整し、層間紙15の繰出し張力を一
定の値に維持する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は張力制御装置に係
り、とくにリールに巻装された長尺物を引出す際に該長
尺物の張力をほぼ一定の値に維持する張力制御装置に関
する。
り、とくにリールに巻装された長尺物を引出す際に該長
尺物の張力をほぼ一定の値に維持する張力制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】例えばコネクタを製造する際に、その原
料としてテープ状の金属シートが用いられる。プレス機
械によって上記の金属シートを打抜くことにより、多数
のコネクタピンが一端において連結されたフープ材が打
抜かれる。そしてこのようなフープ材を巻取り、コネク
タの組立て工程に供給する。このときにピンが打抜かれ
てかつ連結された金属シートをそのままうず巻状に巻取
ると、解除する際にピンの部分が互いに絡まり合って変
形する問題がある。
料としてテープ状の金属シートが用いられる。プレス機
械によって上記の金属シートを打抜くことにより、多数
のコネクタピンが一端において連結されたフープ材が打
抜かれる。そしてこのようなフープ材を巻取り、コネク
タの組立て工程に供給する。このときにピンが打抜かれ
てかつ連結された金属シートをそのままうず巻状に巻取
ると、解除する際にピンの部分が互いに絡まり合って変
形する問題がある。
【0003】このような不具合を防止するために、コネ
クタピンを打抜いて連結したフープ状のシートを層間紙
と重合わせて巻取るようにしており、これによって重合
わされるシートのコネクタピンが互いに係合されること
がなく、解除の動作が安定化する。
クタピンを打抜いて連結したフープ状のシートを層間紙
と重合わせて巻取るようにしており、これによって重合
わされるシートのコネクタピンが互いに係合されること
がなく、解除の動作が安定化する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようにコネクタピ
ンのフープ材を巻装する際に、フープ材と一緒に層間紙
を巻取る。ここで層間紙が正しい張力で供給されれば整
然とフープ材が巻装される。これに対して層間紙の張力
が規定値よりも低い場合には、フープ材の巻取りに乱れ
が生ずる。また層間紙の張力が高すぎると、層間紙の張
力によってフープ材のコネクタの部分が変形したり、あ
るいはうず巻状に巻かれたフープ材が楕円形に変形する
等の問題がある。従ってフープ材と重合わされる層間紙
は安定的に適正な張力で供給されなければならない。
ンのフープ材を巻装する際に、フープ材と一緒に層間紙
を巻取る。ここで層間紙が正しい張力で供給されれば整
然とフープ材が巻装される。これに対して層間紙の張力
が規定値よりも低い場合には、フープ材の巻取りに乱れ
が生ずる。また層間紙の張力が高すぎると、層間紙の張
力によってフープ材のコネクタの部分が変形したり、あ
るいはうず巻状に巻かれたフープ材が楕円形に変形する
等の問題がある。従ってフープ材と重合わされる層間紙
は安定的に適正な張力で供給されなければならない。
【0005】本発明はこのような目的に用いて好適な張
力制御装置を提供することを目的とする。
力制御装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願の主要な発明は、リ
ールに巻装された長尺物を引出す際に前記長尺物の張力
をほぼ一定の値に維持する張力制御装置において、前記
リールから引出された長尺物が巻付けられ、前記長尺物
によって回転される直径が既知の検尺ローラと、前記検
尺ローラの回転速度を検出する第1の検出手段と、前記
リールの回転速度を検出する第2の検出手段と、前記リ
ールに連動され、該リールの回転に対して制動力を与え
る制動手段と、前記第1の検出手段と前記第2の検出手
段の検出出力が入力され、前記制動手段の制動力を制御
する制御手段と、を具備する張力制御装置に関するもの
である。
ールに巻装された長尺物を引出す際に前記長尺物の張力
をほぼ一定の値に維持する張力制御装置において、前記
リールから引出された長尺物が巻付けられ、前記長尺物
によって回転される直径が既知の検尺ローラと、前記検
尺ローラの回転速度を検出する第1の検出手段と、前記
リールの回転速度を検出する第2の検出手段と、前記リ
ールに連動され、該リールの回転に対して制動力を与え
る制動手段と、前記第1の検出手段と前記第2の検出手
段の検出出力が入力され、前記制動手段の制動力を制御
する制御手段と、を具備する張力制御装置に関するもの
である。
【0007】ここで前記制動手段が空隙に磁性粉末また
は磁性粒子を封入し、励磁コイルに電流を流すと前記磁
性粉末または磁性粒子が結合して制動力を発生する磁性
粉粒式ブレーキであってよい。また長尺物を巻装するリ
ールが垂直な支軸に取付けられるようになっており、し
かも支軸の高さ方向の位置が調整自在であってよい。ま
た前記支軸の上端にねじによって軸線方向に移動自在に
押え軸が取付けられ、前記支軸の上端の外周縁と前記押
え軸の下端の外周縁の内の少なくとも一方がテーパ状の
傾斜面から構成され、前記傾斜面上にリング状弾性体を
配し、前記押え軸をねじ込むと前記リング状弾性体が半
径方向外周側に拡径してリールの内周壁に圧着されてよ
い。また前記長尺物が層間紙であって、テープ状打抜き
材と交互にうず巻状に巻取られてよい。
は磁性粒子を封入し、励磁コイルに電流を流すと前記磁
性粉末または磁性粒子が結合して制動力を発生する磁性
粉粒式ブレーキであってよい。また長尺物を巻装するリ
ールが垂直な支軸に取付けられるようになっており、し
かも支軸の高さ方向の位置が調整自在であってよい。ま
た前記支軸の上端にねじによって軸線方向に移動自在に
押え軸が取付けられ、前記支軸の上端の外周縁と前記押
え軸の下端の外周縁の内の少なくとも一方がテーパ状の
傾斜面から構成され、前記傾斜面上にリング状弾性体を
配し、前記押え軸をねじ込むと前記リング状弾性体が半
径方向外周側に拡径してリールの内周壁に圧着されてよ
い。また前記長尺物が層間紙であって、テープ状打抜き
材と交互にうず巻状に巻取られてよい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下本発明を図示の一実施の形態
によって説明する。図1は帯状をなす金属シートを用い
てコネクタピンを連結した状態で打抜いたフープ材を製
造する装置を示しており、テープ状の金属シートがプレ
ス機械10に供給され、ここでコネクタピンの部分が打
抜かれて連結した状態になる。そしてこのような打抜か
れたフープ材、すなわちテープ状打抜き材11はガイド
ローラ12を通してうず巻状に巻取られる。
によって説明する。図1は帯状をなす金属シートを用い
てコネクタピンを連結した状態で打抜いたフープ材を製
造する装置を示しており、テープ状の金属シートがプレ
ス機械10に供給され、ここでコネクタピンの部分が打
抜かれて連結した状態になる。そしてこのような打抜か
れたフープ材、すなわちテープ状打抜き材11はガイド
ローラ12を通してうず巻状に巻取られる。
【0009】このときに打抜き材11の上に重合わされ
るように層間紙15が巻取られる。層間紙15はリール
16によって繰出されるとともに、検尺ローラ17を通
過し、ガイドローラ12のところで打抜き材11に重合
わされる。
るように層間紙15が巻取られる。層間紙15はリール
16によって繰出されるとともに、検尺ローラ17を通
過し、ガイドローラ12のところで打抜き材11に重合
わされる。
【0010】図2は上記の層間紙15の供給のための張
力制御装置を示しており、ここでは検尺ローラ17と直
結する第1の検出器21が設けられ、リール16に連動
する第2の検出器22が設けられる。これらの検出器2
1、22はそれぞれ検尺ローラ17およびリール16の
回転数に比例したパルスを発生する発電機から成るエン
コーダである。そしてこれらの検出器21、22の出力
が制御装置23に供給される。制御装置23は検出器2
1、22の出力をカウントするとともに、演算処理を行
ない、とくにリール16に巻かれた層間紙15の直径を
演算によって求める。そしてこの演算結果に応じた制御
信号を駆動装置24に供給する。駆動装置24は制御装
置23からの制御信号に応じてパウダーブレーキ25に
供給される電流を調整し、これによってリール16の制
動力を適正な値に維持する。従ってパウダーブレーキ2
5で印加される制動力によって層間紙15が適正な張力
で繰出される。
力制御装置を示しており、ここでは検尺ローラ17と直
結する第1の検出器21が設けられ、リール16に連動
する第2の検出器22が設けられる。これらの検出器2
1、22はそれぞれ検尺ローラ17およびリール16の
回転数に比例したパルスを発生する発電機から成るエン
コーダである。そしてこれらの検出器21、22の出力
が制御装置23に供給される。制御装置23は検出器2
1、22の出力をカウントするとともに、演算処理を行
ない、とくにリール16に巻かれた層間紙15の直径を
演算によって求める。そしてこの演算結果に応じた制御
信号を駆動装置24に供給する。駆動装置24は制御装
置23からの制御信号に応じてパウダーブレーキ25に
供給される電流を調整し、これによってリール16の制
動力を適正な値に維持する。従ってパウダーブレーキ2
5で印加される制動力によって層間紙15が適正な張力
で繰出される。
【0011】次に上記のような張力の付加のための装置
について説明すると、図3に示すようにこの装置は平板
状をなすベース30を備えている。そしてベース30に
は下方に延出された吊下げロッド31がその4つのコー
ナの部分に設けられる。そしてこれらの吊下げロッド3
1によってナット32を介して底板33が吊下げられ
る。底板33上には図5に示すように4本のガイドロッ
ド34が直立して設けられる。
について説明すると、図3に示すようにこの装置は平板
状をなすベース30を備えている。そしてベース30に
は下方に延出された吊下げロッド31がその4つのコー
ナの部分に設けられる。そしてこれらの吊下げロッド3
1によってナット32を介して底板33が吊下げられ
る。底板33上には図5に示すように4本のガイドロッ
ド34が直立して設けられる。
【0012】上記ベース30と底板33との間には昇降
フレーム35が配される。昇降フレーム35は下板36
と上板40とから組合わされ、これらが連結ロッド41
によって互いに連結された構造になっている。そして下
板36のスリーブ37に上記ガイドロッド34が摺動自
在に嵌合されており、これによって昇降フレーム35が
底板33上において昇降自在に支持される。
フレーム35が配される。昇降フレーム35は下板36
と上板40とから組合わされ、これらが連結ロッド41
によって互いに連結された構造になっている。そして下
板36のスリーブ37に上記ガイドロッド34が摺動自
在に嵌合されており、これによって昇降フレーム35が
底板33上において昇降自在に支持される。
【0013】底板33の底部であってそのほぼ中央部に
はフランジ42を介してボールネジ43が下方に向って
垂直に延出される。そしてボールネジ43は昇降アクチ
ュエータ44に係合される。昇降アクチュエータ44は
上記ボールネジ43と係合するボールナットと、このボ
ールナットを駆動する駆動手段とを内蔵しており、駆動
手段によってボールナットを回転させ、ボールネジ43
を軸線方向に送る。従ってこのボールネジ43の軸線方
向への送り動作によって、昇降フレーム35が昇降動作
を行なう。
はフランジ42を介してボールネジ43が下方に向って
垂直に延出される。そしてボールネジ43は昇降アクチ
ュエータ44に係合される。昇降アクチュエータ44は
上記ボールネジ43と係合するボールナットと、このボ
ールナットを駆動する駆動手段とを内蔵しており、駆動
手段によってボールナットを回転させ、ボールネジ43
を軸線方向に送る。従ってこのボールネジ43の軸線方
向への送り動作によって、昇降フレーム35が昇降動作
を行なう。
【0014】上記ボールネジ43の下端側の部分にはド
ッグスリーブ45が取付けられている。このドッグスリ
ーブ45はその上端側のエッジの部分が上限検出スイッ
チ47と当接すると、ここで上昇動作が停止されるよう
になっている。またドッグスリーブ45の下端側のエッ
ジの部分が下限検出スイッチ48に当接すると、下降動
作が停止されるようになっている。
ッグスリーブ45が取付けられている。このドッグスリ
ーブ45はその上端側のエッジの部分が上限検出スイッ
チ47と当接すると、ここで上昇動作が停止されるよう
になっている。またドッグスリーブ45の下端側のエッ
ジの部分が下限検出スイッチ48に当接すると、下降動
作が停止されるようになっている。
【0015】次に上記昇降フレーム35の下板36上に
設けられている制動機構について説明する。下板36上
には図3および図5に示すようにギヤボックス51が取
付けられている。このギヤボックス51内には互いに軸
線が直交するベベルギヤ52、53が設けられている。
そして軸線が水平な状態で配されているベベルギヤ53
は伝達軸54およびカップリング55を介してパウダー
ブレーキ25の回転軸56に連結されている。なおこの
パウダーブレーキ25はブラケット57によって下板3
6に固着されている。
設けられている制動機構について説明する。下板36上
には図3および図5に示すようにギヤボックス51が取
付けられている。このギヤボックス51内には互いに軸
線が直交するベベルギヤ52、53が設けられている。
そして軸線が水平な状態で配されているベベルギヤ53
は伝達軸54およびカップリング55を介してパウダー
ブレーキ25の回転軸56に連結されている。なおこの
パウダーブレーキ25はブラケット57によって下板3
6に固着されている。
【0016】ギヤボックス51内のもう1つのベベルギ
ヤ52は垂直軸60の下端に固着されている。そしてこ
の垂直軸60がカップリング61を介してリール16の
支軸62に連結されている。支軸62は昇降フレーム3
5の上板40に支持されているハウジング63内の上下
一対のベアリング64によって回転自在に支持されてい
る。また支軸62にはプーリ65が取付けられており、
このプーリ65がタイミングベルト66を介して第2の
検出器22のプーリ67と連動されている。
ヤ52は垂直軸60の下端に固着されている。そしてこ
の垂直軸60がカップリング61を介してリール16の
支軸62に連結されている。支軸62は昇降フレーム3
5の上板40に支持されているハウジング63内の上下
一対のベアリング64によって回転自在に支持されてい
る。また支軸62にはプーリ65が取付けられており、
このプーリ65がタイミングベルト66を介して第2の
検出器22のプーリ67と連動されている。
【0017】次にリール16の取付け構造について図3
および図4により説明する。上記支軸62の上端には取
付けフランジ71が設けられており、このフランジ71
がリール16のハブ72を受けるとともに、取付け軸7
3の下端のベース74と嵌合されている。
および図4により説明する。上記支軸62の上端には取
付けフランジ71が設けられており、このフランジ71
がリール16のハブ72を受けるとともに、取付け軸7
3の下端のベース74と嵌合されている。
【0018】取付け軸73の上部に突出するようにこの
取付け軸73には図4に示す雄ねじ75が設けられてい
る。そしてこの雄ねじ75は押え軸76の下端に設けら
れた雌ねじ孔に螺合されている。そして上記取付け軸7
3の上端の外周縁にはテーパ状傾斜面77が形成され、
これに対して押え軸76の下端側の外周縁にはテーパ状
傾斜面78が形成されている。そしてこれらの傾斜面7
7、78によって形成される凹部には図4Bに示すリン
グ状コイルばね79が取付けられるようになっている。
そしてこのコイルばね79が上記リール16の円筒状巻
枠80の内周縁に圧着されるようになっている。なお上
記押え軸76の上端には手でこの押え軸76を回転させ
るためのつまみ81が設けられている。
取付け軸73には図4に示す雄ねじ75が設けられてい
る。そしてこの雄ねじ75は押え軸76の下端に設けら
れた雌ねじ孔に螺合されている。そして上記取付け軸7
3の上端の外周縁にはテーパ状傾斜面77が形成され、
これに対して押え軸76の下端側の外周縁にはテーパ状
傾斜面78が形成されている。そしてこれらの傾斜面7
7、78によって形成される凹部には図4Bに示すリン
グ状コイルばね79が取付けられるようになっている。
そしてこのコイルばね79が上記リール16の円筒状巻
枠80の内周縁に圧着されるようになっている。なお上
記押え軸76の上端には手でこの押え軸76を回転させ
るためのつまみ81が設けられている。
【0019】次に上記昇降フレーム35の下板36上に
ブラケット57を介して取付けられているパウダーブレ
ーキ25について説明する。パウダーブレーキ25は図
6に示すように、円筒状をなすハウジング85を備え、
このハウジング85の一方の端面の中心部に中心孔86
が形成され、この中心孔86を通して回転軸56がハウ
ジング85内挿入されている。そしてこの回転軸56は
中心孔86の外側においてボールベアリング87によっ
て回転可能に支持される。
ブラケット57を介して取付けられているパウダーブレ
ーキ25について説明する。パウダーブレーキ25は図
6に示すように、円筒状をなすハウジング85を備え、
このハウジング85の一方の端面の中心部に中心孔86
が形成され、この中心孔86を通して回転軸56がハウ
ジング85内挿入されている。そしてこの回転軸56は
中心孔86の外側においてボールベアリング87によっ
て回転可能に支持される。
【0020】上記中心孔86を介してハウジング85内
に侵入した回転軸56の先端部にはディスク88が固着
されている。そしてディスク88の内部空間であって外
周側に位置するようにハウジング85内にはコイル89
が設けられている。またこのハウジング85のディスク
88とハウジング85との間の空間に磁性粉90が噴入
されている。
に侵入した回転軸56の先端部にはディスク88が固着
されている。そしてディスク88の内部空間であって外
周側に位置するようにハウジング85内にはコイル89
が設けられている。またこのハウジング85のディスク
88とハウジング85との間の空間に磁性粉90が噴入
されている。
【0021】すなわちパウダーブレーキ25は励磁電流
が通電されるコイル89で磁化される2つの磁極間に磁
性板から成るディスク88を配し、その間の空隙に磁性
粉90を介在させてある。コイル89に励磁電流を流す
と磁界の影響を受けて、それまでばらばらであった磁性
粉90が磁化されて互いに結合する。このときに磁性粉
90はほぼ固体に近い状態になる。このために磁極と中
間のディスク88は固化した磁性粉90によって摩擦力
を受ける。この摩擦力が図7に示すようにコイル89に
流れる電流にほぼ比例する。なお電流を増やすと磁気飽
和のために摩擦力が飽和する。このようなパウダーブレ
ーキ25はとくに図7から明らかなように、直線性が良
好で、制御系においては比例制御要素となる。
が通電されるコイル89で磁化される2つの磁極間に磁
性板から成るディスク88を配し、その間の空隙に磁性
粉90を介在させてある。コイル89に励磁電流を流す
と磁界の影響を受けて、それまでばらばらであった磁性
粉90が磁化されて互いに結合する。このときに磁性粉
90はほぼ固体に近い状態になる。このために磁極と中
間のディスク88は固化した磁性粉90によって摩擦力
を受ける。この摩擦力が図7に示すようにコイル89に
流れる電流にほぼ比例する。なお電流を増やすと磁気飽
和のために摩擦力が飽和する。このようなパウダーブレ
ーキ25はとくに図7から明らかなように、直線性が良
好で、制御系においては比例制御要素となる。
【0022】次に上記検尺ローラ17について図8およ
び図9により説明する。上記検尺ローラ17はゴムロー
ラから成り、支軸94がその中心部に貫通して取付けら
れる。そして支軸94はフレーム95に支持されている
上下一対のボールベアリング96によって回転自在に支
持される。しかも支軸94の上端であってボールベアリ
ング96によって支持されている部分よりも上端側の部
分がカップリング97を介して第1の検出器21に直結
されている。従ってこの検出器21が検尺ローラ17の
回転に応じたパルスを発生する。
び図9により説明する。上記検尺ローラ17はゴムロー
ラから成り、支軸94がその中心部に貫通して取付けら
れる。そして支軸94はフレーム95に支持されている
上下一対のボールベアリング96によって回転自在に支
持される。しかも支軸94の上端であってボールベアリ
ング96によって支持されている部分よりも上端側の部
分がカップリング97を介して第1の検出器21に直結
されている。従ってこの検出器21が検尺ローラ17の
回転に応じたパルスを発生する。
【0023】次に以上のような構成に係る装置の動作に
ついて説明する。図1に示すプレス機械10によって帯
状をなす金属シートが打抜かれ、これによってコネクタ
ピンの部分がその基部において互いに連結されたフープ
材が連続した状態で打抜かれる。そしてこのフープ材1
1は層間紙15と重合わされてうず巻状に巻取られる。
このようなうず巻状のフープ材がコネクタの製造装置に
供給され、コネクタが自動的に製造される。
ついて説明する。図1に示すプレス機械10によって帯
状をなす金属シートが打抜かれ、これによってコネクタ
ピンの部分がその基部において互いに連結されたフープ
材が連続した状態で打抜かれる。そしてこのフープ材1
1は層間紙15と重合わされてうず巻状に巻取られる。
このようなうず巻状のフープ材がコネクタの製造装置に
供給され、コネクタが自動的に製造される。
【0024】上記打抜き材11と重合わされる層間紙1
5はリール16から繰出される。ここでリール16から
層間紙15が繰出されると、その張力によってこのリー
ル16の支軸62が回転駆動される。従ってこの回転に
よって図3に示すプーリ65、タイミングベルト66、
およびプーリ67を介して第2の検出器22が回転さ
れ、この検出器22がリール16の回転数に応じたパル
スを発生させる。
5はリール16から繰出される。ここでリール16から
層間紙15が繰出されると、その張力によってこのリー
ル16の支軸62が回転駆動される。従ってこの回転に
よって図3に示すプーリ65、タイミングベルト66、
およびプーリ67を介して第2の検出器22が回転さ
れ、この検出器22がリール16の回転数に応じたパル
スを発生させる。
【0025】さらに上記層間紙16は図8および図9に
示す検尺ローラ17と対接されるために、この検尺ロー
ラが層間紙15との間の摩擦によって回転される。する
とこの回転によって検尺ローラ17に直結されている第
1の検出器21が検尺ローラ17の回転数に比例したパ
ルスを発生させる。
示す検尺ローラ17と対接されるために、この検尺ロー
ラが層間紙15との間の摩擦によって回転される。する
とこの回転によって検尺ローラ17に直結されている第
1の検出器21が検尺ローラ17の回転数に比例したパ
ルスを発生させる。
【0026】第1の検出器21のパルスと第2の検出器
22のパルスはともに図2に示す制御装置23に供給さ
れる。従って制御装置23はこれらの検出器21、22
のパルスをカウントする。そしてこのカウントに基いて
リール16の層間紙15の直径を演算で求める。検尺ロ
ーラ17は既知の直径を有しているために、第1の検出
器21のパルスを基に第2の検出器22のパルスからリ
ール16に巻装されている層間紙15の直径が演算で求
まる。
22のパルスはともに図2に示す制御装置23に供給さ
れる。従って制御装置23はこれらの検出器21、22
のパルスをカウントする。そしてこのカウントに基いて
リール16の層間紙15の直径を演算で求める。検尺ロ
ーラ17は既知の直径を有しているために、第1の検出
器21のパルスを基に第2の検出器22のパルスからリ
ール16に巻装されている層間紙15の直径が演算で求
まる。
【0027】このような演算結果に基いて、制御装置2
3が駆動装置24に制御信号を供給し、これによって駆
動装置24が制御信号に応じた駆動電流をパウダーブレ
ーキ25のコイル89に流す。従って図7に示すよう
に、駆動電流に応じたトルクをパウダーブレーキ25が
発生する。従ってこのような制御動作によって、リール
16に巻装されている層間紙15の直径の大小にかかわ
らずこのリール16から繰出される層間紙15の張力を
ほぼ一定の値になるように制御する。
3が駆動装置24に制御信号を供給し、これによって駆
動装置24が制御信号に応じた駆動電流をパウダーブレ
ーキ25のコイル89に流す。従って図7に示すよう
に、駆動電流に応じたトルクをパウダーブレーキ25が
発生する。従ってこのような制御動作によって、リール
16に巻装されている層間紙15の直径の大小にかかわ
らずこのリール16から繰出される層間紙15の張力を
ほぼ一定の値になるように制御する。
【0028】このように本実施の形態においては、第2
の検出器22が結合されたリール16から引出された層
間紙15を、第1の検出器21が結合された直径が既知
の検尺ローラ17に巻付けて回転させ、それぞれの検出
器22、21の発生パルスを制御装置23でカウント
し、このようなパルスのカウントに基いてリール16に
巻装された層間紙15の直径を繰返し演算する。層間紙
15の張力はリール16に巻装された層間紙15の直径
に反比例するために、制御装置23が演算で求めたリー
ル16の直径に対応する電流を駆動装置24によってパ
ウダーブレーキ25に供給するように制御装置23で制
御することによって、リール16から繰出される層間紙
15の張力が一定に保たれる。
の検出器22が結合されたリール16から引出された層
間紙15を、第1の検出器21が結合された直径が既知
の検尺ローラ17に巻付けて回転させ、それぞれの検出
器22、21の発生パルスを制御装置23でカウント
し、このようなパルスのカウントに基いてリール16に
巻装された層間紙15の直径を繰返し演算する。層間紙
15の張力はリール16に巻装された層間紙15の直径
に反比例するために、制御装置23が演算で求めたリー
ル16の直径に対応する電流を駆動装置24によってパ
ウダーブレーキ25に供給するように制御装置23で制
御することによって、リール16から繰出される層間紙
15の張力が一定に保たれる。
【0029】以上本発明を図示の一実施の形態によって
説明したが、本発明は上記実施の形態によって限定され
ることなく、本願に包含される発明の技術的思想の範囲
内で各種の変更が可能である。例えば上記実施の形態は
コネクタピンの打抜き材と重合わされる層間紙15の張
力制御に関するものであるが、その他各種の長尺物の張
力制御に広く適用可能である。
説明したが、本発明は上記実施の形態によって限定され
ることなく、本願に包含される発明の技術的思想の範囲
内で各種の変更が可能である。例えば上記実施の形態は
コネクタピンの打抜き材と重合わされる層間紙15の張
力制御に関するものであるが、その他各種の長尺物の張
力制御に広く適用可能である。
【0030】
【発明の効果】本願の主要な発明は、リールに巻装され
た長尺物を引出す際に前記長尺物の張力をほぼ一定の値
に維持する張力制御装置において、リールから引出され
た長尺物が巻付けられ、長尺物によって回転される直径
が既知の検尺ローラと、検尺ローラの回転速度を検出す
る第1の検出手段と、リールの回転速度を検出する第2
の検出手段と、リールに連動され、該リールの回転に対
して制動力を与える制動手段と、第1の検出手段と第2
の検出手段の検出出力が入力され、制動手段の制動力を
制御する制御手段と、を具備するものである。
た長尺物を引出す際に前記長尺物の張力をほぼ一定の値
に維持する張力制御装置において、リールから引出され
た長尺物が巻付けられ、長尺物によって回転される直径
が既知の検尺ローラと、検尺ローラの回転速度を検出す
る第1の検出手段と、リールの回転速度を検出する第2
の検出手段と、リールに連動され、該リールの回転に対
して制動力を与える制動手段と、第1の検出手段と第2
の検出手段の検出出力が入力され、制動手段の制動力を
制御する制御手段と、を具備するものである。
【0031】従ってこのような張力制御装置によれば、
第1の検出手段と第2の検出手段の検出出力を制御手段
に供給し、この制御手段によって制動力を制御すること
により、リールから引出された長尺物の張力をほぼ一定
の値に維持することが可能になる。
第1の検出手段と第2の検出手段の検出出力を制御手段
に供給し、この制御手段によって制動力を制御すること
により、リールから引出された長尺物の張力をほぼ一定
の値に維持することが可能になる。
【図1】コネクタピンの打抜き材を製造する装置の要部
平面図である。
平面図である。
【図2】打抜き材と重合わされる層間紙の張力制御のシ
ステムを示すブロック図である。
ステムを示すブロック図である。
【図3】同張力制御装置の制動力を付加するための機構
を示す縦断面図である。
を示す縦断面図である。
【図4】リールの取付け機構を示す拡大縦断面図であ
る。
る。
【図5】パウダーブレーキの取付け構造を示す要部平面
図である。
図である。
【図6】パウダーブレーキの内部構造を示す要部縦断面
図である。
図である。
【図7】パウダーブレーキの制動特性を示すグラフであ
る。
る。
【図8】検尺ローラの組立て構造を示す正面図である。
【図9】同検尺ローラの組立て構造を示す正面図および
縦断面図である。
縦断面図である。
10 プレス機械
11 テープ状打抜き材
12 ガイドローラ
15 層間紙
16 リール
17 検尺ローラ
21 第1の検出器
22 第2の検出器
23 制御装置
24 駆動装置
25 パウダーブレーキ
30 ベース
31 吊下げロッド
32 ナット
33 底板
34 ガイドロッド
35 昇降フレーム
36 下板
37 スリーブ
40 上板
41 連結ロッド
42 フランジ
43 ボールネジ
44 昇降アクチュエータ
45 ドッグスリーブ
47 上限検出スイッチ
48 下限検出スイッチ
51 ギヤボックス
52、53 ベベルギヤ
54 伝達軸
55 カップリング
56 回転軸
57 ブラケット
60 垂直軸
61 カップリング
62 支軸
63 ハウジング
64 ベアリング
65 プーリ
66 タイミングベルト
67 プーリ
71 取付けフランジ
72 ハブ
73 取付け軸
74 ベース
75 雄ねじ
76 押え軸
77、78 テーパ状傾斜面
79 リング状コイルばね
80 円筒状巻枠
81 つまみ
85 ハウジング
86 中心孔
87 ボールベアリング
88 ディスク
89 コイル
90 磁性粉
94 支軸
95 フレーム
96 ボールベアリング
97 カップリング
98 カバー
Claims (5)
- 【請求項1】リールに巻装された長尺物を引出す際に前
記長尺物の張力をほぼ一定の値に維持する張力制御装置
において、 前記リールから引出された長尺物が巻付けられ、前記長
尺物によって回転される直径が既知の検尺ローラと、 前記検尺ローラの回転速度を検出する第1の検出手段
と、 前記リールの回転速度を検出する第2の検出手段と、 前記リールに連動され、該リールの回転に対して制動力
を与える制動手段と、 前記第1の検出手段と前記第2の検出手段の検出出力が
入力され、前記制動手段の制動力を制御する制御手段
と、 を具備する張力制御装置。 - 【請求項2】前記制動手段が空隙に磁性粉末または磁性
粒子を封入し、励磁コイルに電流を流すと前記磁性粉末
または磁性粒子が結合して制動力を発生する磁性粉粒式
ブレーキであることを特徴とする請求項1に記載の張力
制御装置。 - 【請求項3】長尺物を巻装するリールが垂直な支軸に取
付けられるようになっており、しかも支軸の高さ方向の
位置が調整自在であることを特徴とする請求項2に記載
の張力制御装置。 - 【請求項4】前記支軸の上端にねじによって軸線方向に
移動自在に押え軸が取付けられ、前記支軸の上端の外周
縁と前記押え軸の下端の外周縁の内の少なくとも一方が
テーパ状の傾斜面から構成され、前記傾斜面上にリング
状弾性体を配し、前記押え軸をねじ込むと前記リング状
弾性体が半径方向外周側に拡径してリールの内周壁に圧
着されることを特徴とする請求項1に記載の張力制御装
置。 - 【請求項5】前記長尺物が層間紙であって、テープ状打
抜き材と交互にうず巻状に巻取られることを特徴とする
請求項1に記載の張力制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001224786A JP2003040527A (ja) | 2001-07-25 | 2001-07-25 | 張力制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001224786A JP2003040527A (ja) | 2001-07-25 | 2001-07-25 | 張力制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003040527A true JP2003040527A (ja) | 2003-02-13 |
Family
ID=19057889
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001224786A Pending JP2003040527A (ja) | 2001-07-25 | 2001-07-25 | 張力制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003040527A (ja) |
-
2001
- 2001-07-25 JP JP2001224786A patent/JP2003040527A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH07502789A (ja) | 糸使用繊維機械のための糸供給装置 | |
BG60909B1 (bg) | Електротелфер | |
CA2538985C (en) | Methods for manufacturing coil springs | |
EP0196899B1 (en) | Improvements in and relating to wire dispensing machines | |
JP2003040527A (ja) | 張力制御装置 | |
US4516739A (en) | Magnetically controlled wire tensioning device | |
US5396757A (en) | Directly motor-driven spindle assembly | |
EP1910204A1 (de) | Vorrichtung zum aufspulen von garnen | |
JP2011016608A (ja) | 帯板用スプール及びそれを備える帯板供給装置並びに帯板供給方法 | |
JPS63267668A (ja) | 貯蔵ローラからケーブルをケーブル大量生産機械へ供給するための装置 | |
CN215439044U (zh) | 一种自动放线盘 | |
WO2022176265A1 (ja) | 魚釣用リール | |
CN106276413A (zh) | 一种微细线正负角精密主动放绕机 | |
JP2008230794A (ja) | 線材をループにして装填する装置 | |
JP2000170865A (ja) | プレス機のリニアモ―タ―式のテ―ブル及びプレス機 | |
JP3105543U (ja) | コード張力制御装置 | |
JPH06260362A (ja) | トロイダルコイル巻線機 | |
CN111088589B (zh) | 一种起底板绕线装置 | |
US3232552A (en) | Filament coiling apparatus and method of driving same | |
JPH11511426A (ja) | 糸状巻取り材料の供給装置 | |
US4304091A (en) | Apparatus for using external drive motors for twisting and winding strand material onto a receiver | |
JP2543811B2 (ja) | 糸張力調整装置を備えた二重撚糸スピンドル | |
JPH10262521A (ja) | 魚釣用リール | |
JPS61192674A (ja) | 定張力付与装置 | |
SU1341280A1 (ru) | Устройство дл регулировани нат жени основы |