JP2003040060A - 車両の駐車支援装置 - Google Patents

車両の駐車支援装置

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JP2003040060A
JP2003040060A JP2002215251A JP2002215251A JP2003040060A JP 2003040060 A JP2003040060 A JP 2003040060A JP 2002215251 A JP2002215251 A JP 2002215251A JP 2002215251 A JP2002215251 A JP 2002215251A JP 2003040060 A JP2003040060 A JP 2003040060A
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parking
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start position
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Yasuo Shimizu
康夫 清水
Katsuhiro Sakai
克博 酒井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両を予め記憶した移動軌跡に沿って移動さ
せて駐車を行う際に、ドライバーが車両をスタート位置
に停止させる作業を容易且つ正確に行えるようにする。 【解決手段】 車両がスタート位置に停止した状態から
移動軌跡に沿って前進すると、折り返し位置で前進から
後進に切り換える指示が出され、折り返し位置から車両
が移動軌跡に沿って後進すると目標とする駐車位置に導
かれる。車両のドアに目印24LL ,24LR を設け、
その目印24LL ,24LR を駐車位置の左右の白線に
一致させることで、車両をスタート位置に容易且つ正確
に停止させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、スタート位置から
駐車すべき目標位置までの車両の移動軌跡を記憶又は演
算し、前記移動軌跡の途中で車両を前進から後進に切り
換える折り返し位置をドライバーに指示する車両の駐車
支援装置に関する。 【0002】 【従来の技術】車両の駐車支援装置は特開平3−742
56号公報、特開平4−55168号公報により既に知
られている。これらの車両の駐車支援装置は、従来周知
の電動パワーステアリング装置のアクチュエータを利用
し、予め記憶した車両の移動距離と転舵角との関係に基
づいて前記アクチュエータを制御することにより、バッ
ク駐車や縦列駐車を自動で行うようになっている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、駐車支援装
置により駐車を行う場合、先ず駐車すべき目標位置に対
して一定の位置関係にあるスタート位置に車両を停止さ
せ、そのスタート位置から駐車が開始される。従って、
車両が正しくスタート位置に停止していないと、駐車支
援制御により車両が到達する目標位置にずれが発生する
ことになる。しかしながら、従来はドライバーが目分量
で車両をスタート位置に停止させていたので、その位置
ずれによる誤差を避けることが難しかった。 【0004】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、ドライバーが車両をスタート位置に停止させる作業
を容易且つ正確に行えるようにすることを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明は、スタート位置から駐
車すべき目標位置までの車両の移動軌跡を記憶又は演算
し、前記移動軌跡の途中で車両を前進から後進に切り換
える折り返し位置をドライバーに指示する車両の駐車支
援装置において、車両の前部ドアに、駐車位置を示す左
右の白線の少なくとも一方、駐車位置の左右に停められ
た他の車両の少なくとも一方、或いは車庫の左右の壁の
少なくとも一方を基準として車両をスタート位置に停止
させるための目印を設けたことを特徴とする。 【0006】上記構成によれば、車両の前部ドアに設け
た目印を駐車位置を示す左右の白線の少なくとも一方、
駐車位置の左右に停められた他の車両の少なくとも一
方、或いは車庫の左右の壁の少なくとも一方に一致させ
ることで車両をスタート位置に容易且つ正確に停止させ
ることができる。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明するが、
それに先立って本発明の実施例に関連する参考例を説明
する。 【0008】図1〜図13は本発明の参考例を示すもの
で、図1は操舵制御装置を備えた車両の全体構成図、図
2はバック駐車/左モードの作用説明図、図3は縦列駐
車/左モードの作用説明図、図4はステッカーよりなる
目印を示す図、図5はモード選択スイッチ及び駐車支援
スタートスイッチを示す図、図6はランプ及び矢印より
なる目印を示す図、図7はブザーよりなる目印を示す
図、図8は突起よりなる目印を示す図、図9は突出及び
格納自在な目印を示す図、図10はランプを備えた目印
を示す図、図11はブザー及び突起を備えた目印を示す
図、図12はガレージに設けられた目印を示す図、図1
3は駐車場に設けられた目印を示す図である。 【0009】尚、図1、図2および図5は本発明の実施
例にも対応する。 【0010】図1に示すように、車両Vは一対の前輪W
f,Wf及び一対の後輪Wr,Wrを備える。ステアリ
ングホイール1と操舵輪である前輪Wf,Wfとが、ス
テアリングホイール1と一体に回転するステアリングシ
ャフト2と、ステアリングシャフト2の下端に設けたピ
ニオン3と、ピニオン3に噛み合うラック4と、ラック
4の両端に設けた左右のタイロッド5,5と、タイロッ
ド5,5に連結された左右のナックル6,6とによって
接続される。ドライバーD(図2および図3参照)によ
るステアリングホイール1の操作をアシストすべく、或
いは後述する車庫入れのための自動操舵を行うべく、電
気モータよりなるステアリングアクチュエータ7がウオ
ームギヤ機構8を介してステアリングシャフト2に接続
される。 【0011】操舵制御装置21は制御部22と記憶部2
3とから構成されており、制御部22には、ステアリン
グホイール1の回転角に基づいて前輪Wf,Wfの転舵
角θを検出する転舵角検出手段S1 と、ステアリングホ
イール1の操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段S
2 と、左右の前輪Wf,Wfの回転角を検出する前輪回
転角検出手段S3 ,S3 と、ブレーキ入力手段としての
ブレーキペダル9の操作量を検出するブレーキ操作量検
出手段S4 と、セレクトレバー10により選択されたシ
フトレンジ(「D」レンジ、「R」レンジ、「N」レン
ジ、「P」レンジ等)を検出するシフトレンジ検出手段
5 と、車両Vの前部、中央部及び後部に設けられた合
計8個の物体検出手段S6 …とからの信号が入力され
る。物体検出手段S6 …は公知のソナー、レーダー、テ
レビカメラ等から構成される。尚、8個の物体検出手段
6 …と制御部22とを接続するラインは、図面の煩雑
化を防ぐために省略してある。制御部22は本発明の制
御手段を構成し、記憶部23は本発明の移動軌跡設定手
段を構成する。 【0012】更に制御部22には、ドライバーDにより
操作されるモード選択スイッチS7及び駐車支援スター
トスイッチS8 が接続される。図5から明らかなよう
に、モード選択スイッチS7 は、後述する4種類の駐車
モード、即ちバック駐車/右モード、バック駐車/左モ
ード、縦列駐車/右モード及び縦列駐車/左モードの何
れかを選択する際に操作されるもので、各モードに対応
する4個のスイッチボタンを備えている。駐車支援スタ
ートスイッチS8 は、モード選択スイッチS7 で選択し
た何れかのモードによる駐車支援を開始する際に操作さ
れる。モード選択スイッチS7 は本発明の手動スイッチ
を構成する。 【0013】記憶部23には、前記4種類の駐車モード
のデータ、即ち車両Vの移動距離Xに対する規範転舵角
θrefの関係が、予めテーブルとして記憶されてい
る。車両Vの移動距離Xは、既知である前輪Wfの周長
に前輪回転角検出手段S3 ,S 3 で検出した前輪Wfの
回転角を乗算することにより求められる。尚、前記移動
距離Xの算出には、左右一対の前輪回転角検出手段
3 ,S3 の出力のハイセレクト値、ローセレクト値、
或いは平均値が使用される。 【0014】制御部22は前記各検出手段S1 〜S6
びスイッチS7 ,S8 からの信号と、記憶部23に記憶
された駐車モードのデータとに基づいて、前記ステアリ
ングアクチュエータ7の作動と、液晶モニター、スピー
カ、ランプ、チャイム、ブザー等を含む操作段階教示装
置11の作動とを制御する。 【0015】図4から明らかなように、運転席に座った
ドライバーDの真横に対応する車両Vの前部左ドアに
は、ステッカーよりなる目印24Lが設けられる。図2
(A)に示すようにバック駐車/左モードで駐車支援を
行うべく車両Vをスタート位置に停止させるとき、そ
の目印24Lを駐車位置の中心線上に位置させれば、車
両Vをスタート位置に正しく停止させることができ
る。図3に示すように縦列駐車/左モードで駐車支援を
行うべく車両Vをスタート位置に停止させるときに
も、その目印24Lを駐車位置の中心線上に位置させれ
ば、車両Vをスタート位置に正しく停止させることが
できる。車両Vの前部右ドアには、前記左側の目印24
Lと対称の位置に右側の目印24Rが設けられる。右側
の目印24Rは、バック駐車/右モード及び縦列駐車/
右モードで駐車支援を行うべく車両Vをスタート位置
に停止させるときに、駐車位置の中心線上に位置決めさ
れる。 【0016】左右の目印24L,24RはドライバーD
の真横に設けられているので、ドライバーDは目印24
L,24Rが駐車位置の中心線上に重なっているか否か
を容易に確認することができ、車両Vを正確にスタート
位置に停止させることができる。 【0017】次に、前述の構成を備えた本発明の参考例
の作用について説明する。 【0018】駐車支援を行わない通常時(前記駐車支援
スタートスイッチS8 がONしていないとき)には、操
舵制御装置21は一般的なパワーステアリング制御装置
として機能する。具体的には、ドライバーDが車両Vを
旋回させるべくステアリングホイール1を操作すると、
操舵トルク検出手段S2 がステアリングホイール1に入
力された操舵トルクを検出し、制御部22は前記操舵ト
ルクに基づいてステアリングアクチュエータ7の駆動を
制御する。その結果、ステアリングアクチュエータ7の
駆動力によって左右の前輪Wf,Wfが転舵され、ドラ
イバーDのステアリング操作がアシストされる。 【0019】次に、バック駐車/左モード(車両Vの左
側にある駐車位置にバックしながら駐車するモード)を
例にとって、駐車支援制御の内容を説明する。 【0020】先ず、図2(A)に示すように、車両Vを
駐車しようとする車庫の近傍に移動させ、車体の左側面
を車庫入口線にできるだけ近づけた状態で、左側の目印
24Lが車庫の中心線に一致する位置(スタート位置
)に車両Vを停止させる。そして、モード選択スイッ
チS7 を操作してバック駐車/左モードを選択するとと
もに駐車支援スタートスイッチS8 をONすると、駐車
支援制御が開始される。駐車支援制御が行われている
間、操作段階教示装置11には自車の現在位置、周囲の
障害物、駐車位置、スタート位置から駐車位置までの自
車の予想移動軌跡、前進から後進に切り換える折り返し
位置等が表示され、併せてスピーカからの音声でドライ
バーDに前記折り返し位置におけるセレクトレバー10
の操作等の各種の指示や警報が行われる。 【0021】駐車支援制御により、ドライバーDがブレ
ーキペダル9を緩めて車両Vをクリープ走行させるだけ
でステアリングホイール1を操作しなくても、モード選
択スイッチS7 により選択されたバック駐車/左モード
のデータに基づいて前輪Wf,Wfが自動操舵される。
即ち、スタート位置から折り返し位置まで車両Vが
前進する間は前輪Wf,Wfは右に自動操舵され、折り
返し位置から目標位置まで車両Vが後進する間は前
輪Wf,Wfは左に自動操舵される。 【0022】図2(B)から明らかなように、自動操舵
が行われている間、制御部22は記憶部23から読み出
したバック駐車/左モードの規範転舵角θrefと、転
舵角検出手段S1 から入力された転舵角θとに基づいて
偏差E(=θref−θ)を算出し、その偏差Eが0に
なるようにステアリングアクチュエータ7の作動を制御
する。このとき、規範転舵角θrefのデータは車両V
の移動距離Xに対応して設定されているため、クリープ
走行の車速に多少の変動があっても車両Vは常に前記移
動軌跡上を移動することになる。 【0023】ところで、上記駐車支援制御はドライバー
Dがブレーキペダル9を踏んで車両がクリープ走行する
間に実行されるため、ドライバーDが障害物を発見した
ときに速やかにブレーキペダル9を踏み込んで車両Vを
停止させることができる。 【0024】上述した駐車支援制御は、ドライバーDが
モード選択スイッチS7 をOFFした場合に解除される
が、それ以外にもドライバーDがブレーキペダル9から
足を離した場合、ドライバーDがステアリングホイール
1を操作した場合、何れかの物体検出手段S6 が障害物
を検出した場合に解除され、通常のパワーステアリング
制御に復帰する。 【0025】目印24L,24Rには、図6〜図11に
示すような変形例が考えられる。図6に示すものは、基
準点を示す矢印25に加えてランプ26(或いは発光ダ
イオード)を備えたものであり、ドライバーDがスター
ト位置に車両Vを停止させるに先立ってモード選択スイ
ッチS7 を操作すると、特別の操作を行わなくても、選
択されたモードに対応する側の目印24L,24Rのラ
ンプ26が点灯或いは点滅する。これにより、使用すべ
き目印24L,24RをドライバーDに的確に指示する
ことができる。尚、モード選択スイッチS7 の操作によ
りランプ26を発光させる代わりに、専用の手動スイッ
チを設けてランプ26を発光させても良い。 【0026】また、図7に示すようにランプ26に代え
てブザーよりなる目印24L(或いはチャイム又はスピ
ーカ)を設けても、同様の作用効果を得ることができ
る。スピーカを使用する場合には、人工音声で「左側の
目印を駐車位置の中心に合わせて下さい」のように教示
を行って、車両Vの一層確実な位置決めを促すことがで
きる。 【0027】スタート位置に車両Vを停止させて駐車支
援スタートスイッチS8 を操作すると駐車支援制御が開
始されるが、駐車支援スタートスイッチS8 の操作と同
時に目印24L,24Rの発光や発音が自動的に停止す
る。これにより、ドライバーDが特別の操作を行わなく
ても、駐車支援制御開始後の目印24L,24Rの発光
や発音を防止することができる。 【0028】図8は、ドアの窓の下端に突起部を設け、
これを目印24Lとして使用する例である。図9は、目
印24Lを通常は目立たぬ位置に視認不能に収納してお
き、モード選択スイッチS7 や専用の手動スイッチの操
作等により視認可能に突出させるようにした例である。
目印24Lを必要としないときに視認不能に収納するこ
とにより、ドライバーの視界の邪魔になったり見た目が
悪くなったりするのを防止することができる。 【0029】図10は、目印24Lがランプ等により発
光する例であり、ドライバーDがスタート位置に車両V
を停止させるときにモード選択スイッチS7 を操作する
と、或いは専用の手動スイッチを操作すると、選択され
たモードに対応する側の目印24L(24R)が点灯或
いは点滅する。これにより、使用すべき目印24L(2
4R)をドライバーDに的確に指示することができる。
図11は、目印24Lを基準となる突起29とブザー
(或いはチャイム又はスピーカ)27とから構成したも
のであり、図7のものに比べて更に効果的である。 【0030】図12は、ランプを備えた目印28を車庫
の入口天井部の中心線上に設けたものである。前記目印
28は、ドライバーDが車両Vに設けたモード選択スイ
ッチS7 を操作したときに、車両Vから発信される超音
波、赤外線、電波等の信号を受けてランプが点灯する。
而して、車両Vに設けた目印24L,24Rが車庫の目
印28に整列するように車両Vを停止させれば、車両V
をスタート位置に一層正確に位置決めすることができ
る。尚、図13に示すように車外の目印28を地面に設
置することも可能である。 【0031】この場合、車両V側の目印24L,24R
は必ずしも必要ではなく、例えばドライバーDが自分の
位置を車庫の目印28に整列させても充分な位置決め効
果を得ることができる。但し、目印を車両Vに設ける場
合と駐車位置に設ける場合を比較すると、車両Vに設け
た方が全ての駐車位置に適用できる点で有効である。
尚、車外の目印28は、ランプ等の発光体に代えてブザ
ー等の発音体を備えたものでも良く、また単なるマーク
であっても良い。 【0032】前述したように、車外に目印28を設置す
ることで、その車外の目印28が車内の目印24L,2
4Rを位置合わせするための目標となり、一層正確に車
両Vをスタート位置に停止させることができる。しかし
ながら、駐車する全ての車庫に目印28を設置するのは
コストの面で難しく、また予め車内に用意しておいた目
印28を駐車する度に車外に出て設置するのは面倒であ
る。そこで、一般的な駐車場に必ず設けられている白線
を車外の目印28として利用すれば、多くの駐車場で車
両Vを精度良くスタート位置に停止させることができ
る。 【0033】以下、図14〜図16に基づいて本発明の
実施例を説明する。図14はドアに設けられた複数個の
目印を示す図、図15は前記複数個の目印の他の使用状
態を示す図、図16はドアに設けられた複数個の目印の
変形例を示す図である。この実施例は、図1〜図13で
説明した参考例の左右のドアの目印24L,24Rを変
更したものであり、その他の構成は参考例と同一である
ために重複する部分の説明は省略する。 【0034】図14の実施例は、前部左ドアの中央の目
印24Lに加えて、その前後に更に2個の目印24
R ,24LL を設けたものである。これら2個の目印
24LR,24LL を車外の目印28として機能する駐
車場の右側の白線および左側の白線にそれぞれ一致させ
れば、中央の目印24Lは自動的に右側の白線および左
側の白線の中央に一致することになり、車外に駐車場の
中心線を示す目印が存在しない場合でも車両Vを精度良
くスタート位置に停止させることができる。尚、駐車場
の幅が広かったり狭かったりすると、右側の白線および
左側の白線の間隔が変わってしまい、2個の目印24L
R ,24LL を右側の白線および左側の白線に正しく一
致させることができなくなるが、図15に示すように、
右側の白線および右側の目印24LR 間の距離XR と、
左側の白線および左側の目印24LL間の距離XL とが
一致するようにすれば、同様に精度良く車両Vをスター
ト位置に停止させることができる。 【0035】尚、左右2個の目印24LR ,24LL
設ければ中央の目印24Lは必要なくなるが、白線のな
い駐車場に駐車する場合や、中心線上に目印28が設け
られている駐車場に駐車する場合には必要になるため、
取り付けておくことが望ましい。また図16に示すよう
に、前部左ドアに横長のマークを設け、その中央の突起
部を目印24Lとし、その左右の端部を目印24LL
24LR としても同様の効果を得ることができる。上述
した前部左ドアの前後2個の目印24LR ,24LL
対応するものが前部右ドアにも設けられることは勿論で
ある。 【0036】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。 【0037】例えば、実施例では車両Vの移動軌跡を予
め記憶しているが、車両Vと駐車位置との位置関係に基
づいて前記移動軌跡を演算することも可能である。また
目印を設ける位置は実施例に限定されず、車両Vの任意
の位置、或いは駐車位置の任意の位置に設けることがで
きる。また車外の目印28は車庫の両側の壁や、駐車位
置の両側に停められた他の車両であっても良く、その目
印28の左右一方が白線であり、左右他方が壁や他の車
両であっても良い。尚、車外の目印28となる白線、
壁、他の車両等が駐車位置の左右どちらか一方にしかな
い場合でも、車内の左側の目印24LL を車外の左側の
目印28に一致させるか、車内の右側の目印24LR
車外の右側の目印28に一致させれば、充分精度良く車
両Vをスタート位置に停止させることができる。更に車
内に設けられる目印24L,24Rは、ドア面やガラス
面に投影された映像や、ホログラムにより出現する映像
であっても良い。 【0038】 【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、車両の前部ドアに設けた目印を駐車位置を示
す左右の白線の少なくとも一方、駐車位置の左右に停め
られた他の車両の少なくとも一方、或いは車庫の左右の
壁の少なくとも一方に一致させることで車両をスタート
位置に容易且つ正確に停止させることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】操舵制御装置を備えた車両の全体構成図(本発
明の実施例を示す図) 【図2】バック駐車/左モードの作用説明図(本発明の
実施例を示す図) 【図3】縦列駐車/左モードの作用説明図 【図4】ステッカーよりなる目印を示す図 【図5】モード選択スイッチ及び駐車支援スタートスイ
ッチを示す図(本発明の実施例を示す図) 【図6】ランプ及び矢印よりなる目印を示す図 【図7】ブザーよりなる目印を示す図 【図8】突起よりなる目印を示す図 【図9】突出及び格納自在な目印を示す図 【図10】ランプを備えた目印を示す図 【図11】ブザー及び突起を備えた目印を示す図 【図12】ガレージに設けられた目印を示す図 【図13】駐車場に設けられた目印を示す図 【図14】ドアに設けられた複数個の目印を示す図 【図15】前記複数個の目印の他の使用状態を示す図 【図16】ドアに設けられた複数個の目印の変形例を示
す図 【符号の説明】 24LL 目印 24LR 目印 V 車両

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 スタート位置から駐車すべき目標位置ま
    での車両(V)の移動軌跡を記憶又は演算し、前記移動
    軌跡の途中で車両(V)を前進から後進に切り換える折
    り返し位置をドライバーに指示する車両の駐車支援装置
    において、 車両(V)の前部ドアに、駐車位置を示す左右の白線の
    少なくとも一方、駐車位置の左右に停められた他の車両
    の少なくとも一方、或いは車庫の左右の壁の少なくとも
    一方を基準として車両(V)をスタート位置に停止させ
    るための目印(24LL ,24LR )を設けたことを特
    徴とする車両の駐車支援装置。
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