JP2003039678A - インクジェット記録ヘッド - Google Patents
インクジェット記録ヘッドInfo
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- JP2003039678A JP2003039678A JP2001236532A JP2001236532A JP2003039678A JP 2003039678 A JP2003039678 A JP 2003039678A JP 2001236532 A JP2001236532 A JP 2001236532A JP 2001236532 A JP2001236532 A JP 2001236532A JP 2003039678 A JP2003039678 A JP 2003039678A
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- recording head
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ヘッド温度が変動した場合でもインク吐出量
を安定して所定値に維持することができるインクジェッ
ト記録ヘッドを提供すること。 【構成】 インクを加熱するヒーター(インク加熱部)
3と、該ヒーター3にインクを供給するインク流路6
と、該インク流路6にインクを供給する共通液室(液
室)7と、ヒーター3により加熱されたインクを吐出す
るインク吐出口5とを有するインクジェット記録ヘッド
において、前記インク流路6又は前記共通液室7に温度
によって形状が変化する温度変形部材8を設ける。
を安定して所定値に維持することができるインクジェッ
ト記録ヘッドを提供すること。 【構成】 インクを加熱するヒーター(インク加熱部)
3と、該ヒーター3にインクを供給するインク流路6
と、該インク流路6にインクを供給する共通液室(液
室)7と、ヒーター3により加熱されたインクを吐出す
るインク吐出口5とを有するインクジェット記録ヘッド
において、前記インク流路6又は前記共通液室7に温度
によって形状が変化する温度変形部材8を設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録ヘッドに関する。
録ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】図9及び図10は従来例を示す図であ
り、図9(a)は従来の記録ヘッドの共通液室からノズ
ルまでの断面図、図9(b)はノズルの平面図で特徴的
な部分のみ記載している。
り、図9(a)は従来の記録ヘッドの共通液室からノズ
ルまでの断面図、図9(b)はノズルの平面図で特徴的
な部分のみ記載している。
【0003】Si基板から成るヒーターボード102に
は薄膜形成プロセスによりヒーター103及び不図示の
蓄熱層、保護膜、耐キャビテーション膜等が形成されて
いる。ヒーターボード102上にはノズル部材104に
より、インク流路106及び吐出口105が形成されて
いる。ヒーターボード102にはインクを供給するため
の貫通した穴が設けられている。図中、このインク供給
穴は共通液室107として示されている。
は薄膜形成プロセスによりヒーター103及び不図示の
蓄熱層、保護膜、耐キャビテーション膜等が形成されて
いる。ヒーターボード102上にはノズル部材104に
より、インク流路106及び吐出口105が形成されて
いる。ヒーターボード102にはインクを供給するため
の貫通した穴が設けられている。図中、このインク供給
穴は共通液室107として示されている。
【0004】インク流路106の端部は共通液室107
に通じており、共通液室107から供給されたインクは
インク流路106を経由して吐出口105まで供給され
る。
に通じており、共通液室107から供給されたインクは
インク流路106を経由して吐出口105まで供給され
る。
【0005】図10に従って動作を説明する。尚、図1
0において、(a)は発泡前、(b)は最大発泡時図、
(c)は消泡時、(d)はリフィル時の温度変形部材、
気泡の状態、インクの流れ、液滴の吐出状態を示してい
る。
0において、(a)は発泡前、(b)は最大発泡時図、
(c)は消泡時、(d)はリフィル時の温度変形部材、
気泡の状態、インクの流れ、液滴の吐出状態を示してい
る。
【0006】印字動作が開始され、画像データに応じて
不図示の駆動回路によってヒーター103に電力が印加
されるとインク中に気泡が生成される。生成された気泡
の高い圧力によってインクが動き出し、図10(b)に
示すように吐出口105からインクが吐出し始める。生
成された気泡はやがて収縮を開始し、これに伴って吐出
口105内部のインクはノズル101内に引き込まれ、
吐出していくインクと分離する。分離したインク滴は図
10(c)に示すように尾引きをしながら飛翔してい
く。
不図示の駆動回路によってヒーター103に電力が印加
されるとインク中に気泡が生成される。生成された気泡
の高い圧力によってインクが動き出し、図10(b)に
示すように吐出口105からインクが吐出し始める。生
成された気泡はやがて収縮を開始し、これに伴って吐出
口105内部のインクはノズル101内に引き込まれ、
吐出していくインクと分離する。分離したインク滴は図
10(c)に示すように尾引きをしながら飛翔してい
く。
【0007】その後、インク滴は表面張力によって球状
となり、図10(d)に示すようにインク主滴とこれに
続く小さなインク滴の集団、所謂インクサテライトとな
る。吐出したインク主滴及びインクサテライトは不図示
の印字媒体に着弾して画像を形成する。
となり、図10(d)に示すようにインク主滴とこれに
続く小さなインク滴の集団、所謂インクサテライトとな
る。吐出したインク主滴及びインクサテライトは不図示
の印字媒体に着弾して画像を形成する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、 上述の
従来例には以下のような問題がある。
従来例には以下のような問題がある。
【0009】記録動作が進むに従って記録ヘッドの温度
が上昇するが、このとき、インク流路を流れるインク温
度も上昇する。インク温度が高いときにインクを加熱し
て沸騰させると、生成した気泡がインクに対して行う仕
事量(以下、発泡パワー)が大きくなる。発泡パワーが
大きくなるとインクの吐出量が増え、 (1)記録媒体がインクを吸収し切れないためにインク
が溢れる。 (2)温度が低いときの印字領域との濃度差が大きくな
り、所謂濃度ムラが発生する。 (3)インクミストが増えて印字品位が劣化する。
が上昇するが、このとき、インク流路を流れるインク温
度も上昇する。インク温度が高いときにインクを加熱し
て沸騰させると、生成した気泡がインクに対して行う仕
事量(以下、発泡パワー)が大きくなる。発泡パワーが
大きくなるとインクの吐出量が増え、 (1)記録媒体がインクを吸収し切れないためにインク
が溢れる。 (2)温度が低いときの印字領域との濃度差が大きくな
り、所謂濃度ムラが発生する。 (3)インクミストが増えて印字品位が劣化する。
【0010】上記問題に対して、これまで記録ヘッド温
度に応じてインクを加熱するときの駆動パルス波形を変
化させる方法が提案されている。より具体的には、記録
ヘッド温度が高いときには発泡パワーが小さくなるよう
なパルスで駆動し、記録ヘッド温度が低いときには発泡
パワーが大きくなるようなパルスで駆動するものであ
る。
度に応じてインクを加熱するときの駆動パルス波形を変
化させる方法が提案されている。より具体的には、記録
ヘッド温度が高いときには発泡パワーが小さくなるよう
なパルスで駆動し、記録ヘッド温度が低いときには発泡
パワーが大きくなるようなパルスで駆動するものであ
る。
【0011】しかしながら、 この方法には、
(1)記録ヘッド温度を高速に精密に検出できる記録ヘ
ッド温度検出装置 (2)記録ヘッド温度と駆動パルスの詳細な対応データ
を記憶してある温度パルスデータROM (3)記録ヘッド温度に応じて駆動パルスを決める駆動
パルス制御装置 等の多くの装置が必要でコストが高くなる上、制御も複
雑で適正なシステムを構築するのに大きな困難が伴う。
ッド温度検出装置 (2)記録ヘッド温度と駆動パルスの詳細な対応データ
を記憶してある温度パルスデータROM (3)記録ヘッド温度に応じて駆動パルスを決める駆動
パルス制御装置 等の多くの装置が必要でコストが高くなる上、制御も複
雑で適正なシステムを構築するのに大きな困難が伴う。
【0012】又、前記(2)の温度パルスデータROM
を構築するに当たり、基礎データとして各温度における
駆動パルスと発泡パワーの対応データを正確に把握する
必要がある。これは記録ヘッドの構造やインク組成が変
わる度に評価し直さなければならないため、開発時間が
長くかかり、結局コスト高の原因となる。
を構築するに当たり、基礎データとして各温度における
駆動パルスと発泡パワーの対応データを正確に把握する
必要がある。これは記録ヘッドの構造やインク組成が変
わる度に評価し直さなければならないため、開発時間が
長くかかり、結局コスト高の原因となる。
【0013】更に、原理的に駆動パルスで制御できる発
泡パワーの幅も限られており、発泡パワーの変動が制御
範囲を超えている場合はこれを抑えることはできない等
の問題がある。
泡パワーの幅も限られており、発泡パワーの変動が制御
範囲を超えている場合はこれを抑えることはできない等
の問題がある。
【0014】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、ヘッド温度が変動した場合で
もインク吐出量を安定して所定値に維持することができ
るインクジェット記録ヘッドを提供することにある。
で、その目的とする処は、ヘッド温度が変動した場合で
もインク吐出量を安定して所定値に維持することができ
るインクジェット記録ヘッドを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、インクを加熱するインク加熱部と、該イ
ンク加熱部にインクを供給するインク流路と、該インク
流路にインクを供給する液室と、インク加熱部により加
熱されたインクを吐出するインク吐出口とを有するイン
クジェット記録ヘッドにおいて、前記インク流路又は前
記液室に温度によって形状が変化する温度変形部材を設
けたことを特徴とする。
め、本発明は、インクを加熱するインク加熱部と、該イ
ンク加熱部にインクを供給するインク流路と、該インク
流路にインクを供給する液室と、インク加熱部により加
熱されたインクを吐出するインク吐出口とを有するイン
クジェット記録ヘッドにおいて、前記インク流路又は前
記液室に温度によって形状が変化する温度変形部材を設
けたことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
図面に基づいて説明する。
【0017】<実施の形態1>図1(a)はノズル1の
断面図であり、ヒータボード2、ヒーター3、ノズル部
材4、吐出口5、インク流路6、共通液室7の構成は従
来例と同じであるため、それらについての説明は省略す
る。
断面図であり、ヒータボード2、ヒーター3、ノズル部
材4、吐出口5、インク流路6、共通液室7の構成は従
来例と同じであるため、それらについての説明は省略す
る。
【0018】本実施の形態では、温度変形部材8をイン
ク流路6の途中に設けており、温度変形部材8は、線膨
張係数の異なる金属から成るバイメタル、線膨張係数の
異なる2種類の樹脂の複合材又は線膨張係数の異なる樹
脂と金属の複合材で構成されている。この温度変形部材
8はノズル部材4中に固定された支持部材9に固定され
ており、支持部材9は金属又は樹脂で構成されている。
ク流路6の途中に設けており、温度変形部材8は、線膨
張係数の異なる金属から成るバイメタル、線膨張係数の
異なる2種類の樹脂の複合材又は線膨張係数の異なる樹
脂と金属の複合材で構成されている。この温度変形部材
8はノズル部材4中に固定された支持部材9に固定され
ており、支持部材9は金属又は樹脂で構成されている。
【0019】図1(b)はノズル1の平面図であり、イ
ンク流路6を横切り差し渡してある支持部材9の状態を
示している。
ンク流路6を横切り差し渡してある支持部材9の状態を
示している。
【0020】図2は温度変形部材8の斜視図であり、温
度形成部材8はA層とB層から成る。ここで、A層とB
層は線膨張係数が異なる材料で構成され、線膨張係数は
A層<B層である。
度形成部材8はA層とB層から成る。ここで、A層とB
層は線膨張係数が異なる材料で構成され、線膨張係数は
A層<B層である。
【0021】図3は温度変形部材8の断面図であり、異
なる温度での温度変形部材8の状態を示している。図3
(a)は常温の状態を示しており、温度変形部材8は真
っ直ぐ平らな平面状をしている。図3(b)は温度が高
いときの状態を示し、温度変形部材8は線膨張係数の小
さいA層側に曲がる。
なる温度での温度変形部材8の状態を示している。図3
(a)は常温の状態を示しており、温度変形部材8は真
っ直ぐ平らな平面状をしている。図3(b)は温度が高
いときの状態を示し、温度変形部材8は線膨張係数の小
さいA層側に曲がる。
【0022】次に、図4に従って動作について説明す
る。
る。
【0023】[1]ヘッド温度が低い場合:図4[1]
はヘッド温度が低いときの動作図で、(a)は発泡前、
(b)は最大発泡時、(c)は消泡時、(d)はリフィ
ル時の温度変形部材、気泡の状態、インクの流れ、 液滴
の吐出状態をノズル断面で示してある。ヘッド温度が低
いために温度変形部材8は図示のように平らな状態にあ
る。
はヘッド温度が低いときの動作図で、(a)は発泡前、
(b)は最大発泡時、(c)は消泡時、(d)はリフィ
ル時の温度変形部材、気泡の状態、インクの流れ、 液滴
の吐出状態をノズル断面で示してある。ヘッド温度が低
いために温度変形部材8は図示のように平らな状態にあ
る。
【0024】(a)の状態でヒーター3に電力が印加さ
れ、インク中に気泡が生成すると、(b)に示すように
インクが動き出して吐出し始める。(b)中の矢印は気
泡生成に伴って流れるインクの動きを表しており、矢印
の長さは流量の大きさを示している。この場合、吐出口
5側へのインク流量と共通液室7側へのインク流量はほ
ぼ等しくなっている。
れ、インク中に気泡が生成すると、(b)に示すように
インクが動き出して吐出し始める。(b)中の矢印は気
泡生成に伴って流れるインクの動きを表しており、矢印
の長さは流量の大きさを示している。この場合、吐出口
5側へのインク流量と共通液室7側へのインク流量はほ
ぼ等しくなっている。
【0025】更に、(c)に示すように消泡するところ
でインクが分離し、尾引きのあるインク滴が吐出する。
その後、インク滴は表面張力によって球状となり、
(d)に示す状態となる。
でインクが分離し、尾引きのあるインク滴が吐出する。
その後、インク滴は表面張力によって球状となり、
(d)に示す状態となる。
【0026】[2]ヘッド温度が高い場合:図4[2]
はヘッド温度が高い時の動作図であり、(a)は発泡
前、(b)は最大発泡時、(c)は消泡時、(d)はリ
フィル時であることは図4[1]と同じである。
はヘッド温度が高い時の動作図であり、(a)は発泡
前、(b)は最大発泡時、(c)は消泡時、(d)はリ
フィル時であることは図4[1]と同じである。
【0027】(a)の状態でヒーター3に電力が印加さ
れ、インク中に気泡が生成すると、(b)に示すように
インクが動き出して吐出し始める。このとき、ヘッド温
度が高いために発泡パワーは大きくなり、インクに与え
られる運動量は大きくなる。その結果、(b)に示すよ
うに最大発泡時の気泡の大きさもヘッド温度が低いとき
より大きくなる。
れ、インク中に気泡が生成すると、(b)に示すように
インクが動き出して吐出し始める。このとき、ヘッド温
度が高いために発泡パワーは大きくなり、インクに与え
られる運動量は大きくなる。その結果、(b)に示すよ
うに最大発泡時の気泡の大きさもヘッド温度が低いとき
より大きくなる。
【0028】一方、ヘッド温度が高いため、温度変形部
材8は変形して図示のように曲がっている。このとき、
温度変形部材8の位置でのインク流路6の断面積はヘッ
ド温度が低いときより広くなっている。そのため、イン
ク流路6の共通液室7方向の流動抵抗は小さくなってお
り、(b)に矢印で示すようにインク液室側へのインク
流量が大きくなる。その結果、ヘッド温度が高くなった
ことによる発泡パワー増加分は、殆ど全て共通液室7側
に流れ、吐出口5方向への流量はほぼ一定に保たれる。
そして、 インク吐出量はヘッド温度が低いときとほぼ同
じ量に維持される。
材8は変形して図示のように曲がっている。このとき、
温度変形部材8の位置でのインク流路6の断面積はヘッ
ド温度が低いときより広くなっている。そのため、イン
ク流路6の共通液室7方向の流動抵抗は小さくなってお
り、(b)に矢印で示すようにインク液室側へのインク
流量が大きくなる。その結果、ヘッド温度が高くなった
ことによる発泡パワー増加分は、殆ど全て共通液室7側
に流れ、吐出口5方向への流量はほぼ一定に保たれる。
そして、 インク吐出量はヘッド温度が低いときとほぼ同
じ量に維持される。
【0029】このようにして本発明によれば、ヘッド温
度が上がって発泡パワーが大きくなっても特別な制御装
置を用いることなく、インク吐出量を所定値に安定的に
保つことが可能となる。
度が上がって発泡パワーが大きくなっても特別な制御装
置を用いることなく、インク吐出量を所定値に安定的に
保つことが可能となる。
【0030】又、温度変形部材8はノズル部材4のみな
らず、ヒーターボード2上に設けても良い。この場合も
全く同様に動作する。
らず、ヒーターボード2上に設けても良い。この場合も
全く同様に動作する。
【0031】<実施の形態2>本実施の形態は、ノズル
が複数本あるときの温度変形部材の構成例を示し、ノズ
ル並び方向に延びた1本の支持部材に対して各ノズル用
の温度変形部材を設けたことを特徴とする。
が複数本あるときの温度変形部材の構成例を示し、ノズ
ル並び方向に延びた1本の支持部材に対して各ノズル用
の温度変形部材を設けたことを特徴とする。
【0032】図5(a)はノズルの断面、図5(b)は
ノズルの平面図、図5(c)は(b)のD−D’線断面
図である。
ノズルの平面図、図5(c)は(b)のD−D’線断面
図である。
【0033】図5(a)に示すように、温度変形部材8
の支持部材9が複数本のノズル1に跨がっており、各ノ
ズル1の位置に対応する位置に温度変形部材8が設けら
れている。
の支持部材9が複数本のノズル1に跨がっており、各ノ
ズル1の位置に対応する位置に温度変形部材8が設けら
れている。
【0034】本実施の形態によれば、予め支持部材9に
各ノズル1の温度変形部材8を装着した後、1本の支持
部材9をノズル1に垂直に装着するだけで簡単に複数ノ
ズル用の温度変形部材8を装着することができる。その
結果、インク吐出量が安定な多ノズルヘッドを低コスト
で製造することが可能となる。尚、支持部材は全ノズル
列に対して1本に限定されるものではなく、ノズル数に
1本の割合で設け、ヘッド全休で複数本となっても良い
ことは言うまでもない。
各ノズル1の温度変形部材8を装着した後、1本の支持
部材9をノズル1に垂直に装着するだけで簡単に複数ノ
ズル用の温度変形部材8を装着することができる。その
結果、インク吐出量が安定な多ノズルヘッドを低コスト
で製造することが可能となる。尚、支持部材は全ノズル
列に対して1本に限定されるものではなく、ノズル数に
1本の割合で設け、ヘッド全休で複数本となっても良い
ことは言うまでもない。
【0035】<実施の形態3>本実施の形態は、温度変
形部材をノズル側面に設けたことを特徴としている。
形部材をノズル側面に設けたことを特徴としている。
【0036】図6(a),(b)はノズルのズル平面図
であり、(a)はヘッド温度が低いときの状態を示し、
(b)はヘッド温度が高いときの状態を示している。
であり、(a)はヘッド温度が低いときの状態を示し、
(b)はヘッド温度が高いときの状態を示している。
【0037】ノズル部材をヒーターボードに積層し、ノ
ズルを形成する場合には、本実施の形態のような構成を
採ると、インク流路に対する温度変形部材8の位置合わ
せと角度合わせを容易に精度良く行うことができる。
ズルを形成する場合には、本実施の形態のような構成を
採ると、インク流路に対する温度変形部材8の位置合わ
せと角度合わせを容易に精度良く行うことができる。
【0038】<実施の形態4>本実施の形態は、温度変
形部材8を共通液室7に設けたことを特徴としている。
形部材8を共通液室7に設けたことを特徴としている。
【0039】図7(a),(b)は共通液室からノズル
までを含む断面図であり、(a)はヘッド温度が低いと
きの状態を示し、(b)はヘッド温度が高いときの状態
を示している。
までを含む断面図であり、(a)はヘッド温度が低いと
きの状態を示し、(b)はヘッド温度が高いときの状態
を示している。
【0040】インク流路6が共通液室7に接続する位置
に温度変形部材8が設けられている。図8は温度変形部
材8及び温度変形部材8と複数のノズル1の関係を更に
詳しく示している。理解しやすいようにインク流路6の
側面のみを図示してある。
に温度変形部材8が設けられている。図8は温度変形部
材8及び温度変形部材8と複数のノズル1の関係を更に
詳しく示している。理解しやすいようにインク流路6の
側面のみを図示してある。
【0041】複数のノズル1に対して温度変形部材8は
単一板形状をしている。図中、温度変形部材8は理解の
ためにインク流路6から遠ざけてあるが、実際は図示矢
印方向にもっと近づいた位置に装着される。
単一板形状をしている。図中、温度変形部材8は理解の
ためにインク流路6から遠ざけてあるが、実際は図示矢
印方向にもっと近づいた位置に装着される。
【0042】而して、本実施の形態によれば、複数ノズ
ルがある場合でも各ノズルに個別の温度形成部材を設け
る必要はなく、大きい単体の板状の温度変形部材を用意
するだけで良いために大幅なコストダウンが可能とな
る。
ルがある場合でも各ノズルに個別の温度形成部材を設け
る必要はなく、大きい単体の板状の温度変形部材を用意
するだけで良いために大幅なコストダウンが可能とな
る。
【0043】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、インクを加熱するインク加熱部と、該インク加
熱部にインクを供給するインク流路と、該インク流路に
インクを供給する液室と、インク加熱部により加熱され
たインクを吐出するインク吐出口とを有するインクジェ
ット記録ヘッドにおいて、前記インク流路又は前記液室
に温度によって形状が変化する温度変形部材を設けたた
め、ヘッド温度が変動した場合でもインク吐出量を安定
して所定値に維持することができるという効果が得られ
る。
よれば、インクを加熱するインク加熱部と、該インク加
熱部にインクを供給するインク流路と、該インク流路に
インクを供給する液室と、インク加熱部により加熱され
たインクを吐出するインク吐出口とを有するインクジェ
ット記録ヘッドにおいて、前記インク流路又は前記液室
に温度によって形状が変化する温度変形部材を設けたた
め、ヘッド温度が変動した場合でもインク吐出量を安定
して所定値に維持することができるという効果が得られ
る。
【図1】本発明の実施の形態1に係るインクジェット記
録ヘッドのノズルの構成図である。
録ヘッドのノズルの構成図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係るインクジェット記
録ヘッドの温度変形部材の斜視図である。
録ヘッドの温度変形部材の斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係るインクジェット記
録ヘッドの温度変形部材の断面図である。
録ヘッドの温度変形部材の断面図である。
【図4】本発明の実施の形態1に係るインクジェット記
録ヘッドの動作図である。
録ヘッドの動作図である。
【図5】本発明の実施の形態2に係るインクジェット記
録ヘッドのノズルの構成図である。
録ヘッドのノズルの構成図である。
【図6】本発明の実施の形態3に係るインクジェット記
録ヘッドのノズルの構成図である。
録ヘッドのノズルの構成図である。
【図7】本発明の実施の形態4に係るインクジェット記
録ヘッドの構成図である。
録ヘッドの構成図である。
【図8】本発明の実施の形態4に係るインクジェット記
録ヘッドの温度変形部材と複数のノズルの詳細図であ
る。
録ヘッドの温度変形部材と複数のノズルの詳細図であ
る。
【図9】従来のインクジェット記録ヘッドのノズルの構
成図である。
成図である。
【図10】従来のインクジェット記録ヘッドのノズルの
作用説明図である。
作用説明図である。
1 ノズル
2 ヒーターボード
3 ヒーター
4 ノズル部材
5 吐出口
6 インク流路
7 共通液室
8 温度変形部材
9 支持部材
Claims (8)
- 【請求項1】 インクを加熱するインク加熱部と、該イ
ンク加熱部にインクを供給するインク流路と、該インク
流路にインクを供給する液室と、インク加熱部により加
熱されたインクを吐出するインク吐出口とを有するイン
クジェット記録ヘッドにおいて、 前記インク流路又は前記液室に温度によって形状が変化
する温度変形部材を設けたことを特徴とするインクジェ
ット記録ヘッド。 - 【請求項2】 前記温度変形部材は、複数の異なる材料
から成ることを特徴とする請求項1記載のインクジェッ
ト記録ヘッド。 - 【請求項3】 前記温度変形部材は、異なる線膨張係数
を有する複数の金属から成ることを特徴とする請求項2
記載のインクジェット記録ヘッド。 - 【請求項4】 前記温度変形部材は、異なる線膨張係数
を有する複数の樹脂から成ることを特徴とする請求項2
記載のインクジェット記録ヘッド。 - 【請求項5】 前記温度変形部材は、異なる線膨張係数
を有する金属と樹脂の複合材料から成ることを特徴とす
る請求項2記載のインクジェット記録ヘッド。 - 【請求項6】 前記温度変形部材は、温度上昇時に前記
インク流路の断面積が大きくなるように形状が変化する
ことを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録ヘ
ッド。 - 【請求項7】 前記温度変形部材をインク流路側面に設
けたことを特徴とする請求項1記載のインクジェット記
録ヘッド。 - 【請求項8】 前記温度変形部材は、複数のインク流路
に跨がる支持部材に固定されていることを特徴とする請
求項1記載のインクジェット記録ヘッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001236532A JP2003039678A (ja) | 2001-08-03 | 2001-08-03 | インクジェット記録ヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001236532A JP2003039678A (ja) | 2001-08-03 | 2001-08-03 | インクジェット記録ヘッド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003039678A true JP2003039678A (ja) | 2003-02-13 |
Family
ID=19067779
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001236532A Withdrawn JP2003039678A (ja) | 2001-08-03 | 2001-08-03 | インクジェット記録ヘッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003039678A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007320042A (ja) * | 2006-05-30 | 2007-12-13 | Mimaki Engineering Co Ltd | 流体吐出装置および流体吐出装置群 |
JP2013230677A (ja) * | 2012-05-01 | 2013-11-14 | Fujifilm Corp | 流体吐出デバイス内で流体をバイパス循環させる流体吐出デバイス及び方法 |
-
2001
- 2001-08-03 JP JP2001236532A patent/JP2003039678A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007320042A (ja) * | 2006-05-30 | 2007-12-13 | Mimaki Engineering Co Ltd | 流体吐出装置および流体吐出装置群 |
JP2013230677A (ja) * | 2012-05-01 | 2013-11-14 | Fujifilm Corp | 流体吐出デバイス内で流体をバイパス循環させる流体吐出デバイス及び方法 |
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Legal Events
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RD01 | Notification of change of attorney |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20081007 |