JP2003039479A - Rtm樹脂流動制御方法及び装置 - Google Patents

Rtm樹脂流動制御方法及び装置

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昌明 神野
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山口  泰弘
Kenjiro Yamagishi
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Kenichi Yanagisawa
健一 柳沢
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武人 福田
Shinya Motoki
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勝彦 逢坂
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 RTM樹脂流動制御方法及び装置に関し、成
形時の金型内の樹脂の流動を均一にして製品の品質のバ
ラツキをなくする。 【解決手段】 金型10内には繊維基材20がセットさ
れ、注入装置2から圧力、温度が設定された樹脂が樹脂
注入口11aから注入され、金型10内の繊維基材20
に含浸し、樹脂流出口11bから流出する。繊維基材2
0は樹脂が硬化後、製品として金型10から取り出され
る。金型内表面には流動センサ1が多数配置され、樹脂
の流動先端を検出し、その信号は制御装置3へ入力さ
れ、予め設定された記憶装置4内の最適のシミュレーシ
ョン結果のデータと比較され、金型内両側の隙間12
a,12b内と中央部との樹脂流動を均一になるように
注入装置2の圧力、温度が制御され、最適の流動パター
ンに近づける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はRTM樹脂流動制御
方法及び装置に関し、金型内の樹脂の流動を均一にして
安定した成形品質が得られるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】RTM(Resin Transfer Molding) 成形
法では、金型中に3次元織物等の繊維基材をセットして
おき、金型内部に樹脂を注入して含浸させ、その後、硬
化させて金型から取外し、製品として完成させている。
この際の樹脂の流動(含浸)状況は、モニタ等は行わず
に事前の設定試験やシミュレーションを実施し、設定さ
れた条件に基づいて注入している。
【0003】図6は従来のRTM成形方法を示す図であ
り、金型10は図示省略しているが開放可能な構造で、
内部には繊維基材20がセットされており、本例では樹
脂注入口11aと樹脂流出口11bが設けられている。
樹脂はシリンダ等により注入口11aから予め定められ
た圧力と温度で注入され、繊維基材20内に流れて繊維
間に含浸し、30で示すような樹脂流れとなり、流動し
ながら樹脂流出口12bから流出する。繊維基材20内
に含浸した樹脂は硬化させ、金型10を開放して製品が
取り出される。
【0004】上記のRTM成形においては、樹脂は1個
所の注入口11aから注入され、反対側の流出口11b
から流出し、金型10内にセッティングされた繊維基材
20と金型周辺との間には隙間12a,12bが存在す
る。そのために流入する樹脂の流動は不均一な流動パタ
ーン30となってしまう。即ち、繊維基材20の存在す
る中央部では30aで示すように流れが遅く、周辺の隙
間12a,12bにおいては流速が速く、先に樹脂が通
過する。又、繊維基材20に高い寸法精度を求めること
は難しく、金型10へのセッティング時に型と繊維基材
20との隙間12a,12bもバラツキがあり、測定も
難しい。隙間12a,12bが予想以上あれば、前述の
ように成型時には樹脂が隙間12a,12bを先に流れ
る傾向が著しくなり、繊維基材20への含浸が不十分と
なってしまう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来の
RTM成形方法では、注入する樹脂の金型内での流動状
況は、直接モニタすることはなく、事前の設定試験やシ
ミュレーションで設定した条件で実施している。しか
し、同じ金型内に同じ繊維基材をセッティングしたとし
ても、その都度同じ流動パターンとなるとは限らず、特
に金型と繊維基材との隙間が大きい場合には周辺の隙間
へ樹脂が先に流れ、中央部分への流れが不充分となり、
繊維基材への樹脂の含浸が不足して製品の品質が低下
し、バラツキが生じてしまう。
【0006】そこで本発明では、予めシミュレーション
により金型内の両隙間部とその他中央部との樹脂流動の
透過係数の比率を定めておき、この比率が所定の許容範
囲を超えた場合の樹脂注入の圧力低減量を予め複数ケー
ス基準データとして設定しておく。金型内には流動セン
サを設置して実際の流動状況をモニタリングし、モニタ
した実際の流動パターンと予め設定した基準データとを
比較することにより、隙間部と中央部とで流動に変動が
大きければ、これを修正し、均一な樹脂の流れとし、製
品の品質のバラツキをなくすることができるRTM樹脂
流動制御方法及び装置を提供することを課題としてなさ
れたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前述の課題を解
決するために、次の(1)の制御方法、(2),(3)
の制御装置を提供する。
【0008】(1)RTM成形用金型内に繊維基材を固
定しておき、同金型の注入口より樹脂を注入して流出口
へ向かって流動させることにより前記繊維基材に含浸さ
せた後、同繊維基材の樹脂を硬化させ金型より取り出す
RTM成形方法において、(A)前記金型内の樹脂流れ
方向の周辺隙間部とその他中央部における樹脂流動の透
過係数の比率が所定の許容範囲を超えた場合の同比率に
対する前記注入口での圧力低減量を複数ケース予め基準
データとして定めておき;(B)前記金型内を流れる実
際の樹脂流動の先端位置のパターンを測定し、その位置
での周辺隙間部とその他中央部との透過係数の比率を求
め;(C)同測定したパターンでの比率が所定の許容範
囲内であれば、前記注入口の樹脂注入条件を前記予め設
定した基準データの圧力に設定し、許容範囲外であれ
ば、前記予め定めた許容範囲を超えた場合の比率のうち
対応する比率の圧力低減量を適用して前記注入口の樹脂
注入圧力を低減させる工程とを備えてなることを特徴と
するRTM樹脂流動制御方法。
【0009】(2)RTM成形用金型内の表面に埋設さ
れ樹脂流れ方向に複数本並設して配置された流動センサ
と、前記金型内の樹脂流れ方向の周辺隙間部とその他中
央部における樹脂流動透過透過係数の比率が所定の許容
範囲を超えた場合の同比率に対する金型の注入口での圧
力低減量を複数ケース基準データとして予め記憶させて
おく記憶装置と、前記金型の注入口へ所定圧力の樹脂を
注入する注入装置と、前記流動センサからの検出信号を
取込み、同取り込んだ信号に対応する前記記憶装置に記
憶されている基準データとを比較し、その比較結果に基
づいて前記注入装置を制御する制御装置とを備えてなる
ことを特徴とするRTM樹脂流動制御装置。
【0010】(3)前記流動センサは前記周辺の隙間部
のみに配置したことを特徴とする(2)記載のRTM樹
脂流動制御装置。
【0011】本発明の(1)においては、工程(A)に
おいて、周辺部とその他中央部との流動パターンが著し
く変動し、所定の許容範囲を超えた場合、その比率に対
する樹脂注入圧力の低減量を予め定めておき、(B)に
おいて、実際の金型内の流動パターンが測定され、その
時の比率も求められる。(C)において、実際の流動パ
ターンでの比率が許容範囲内であれば、最初に設定した
圧力のままとし、許容範囲を超えていれば、予め設定し
た許容範囲を超えた場合の比率データのうち、対応する
比率に相当する注入口の圧力低減量で注入口の圧力を低
下させる。従って、周辺部とその他中央部との樹脂の流
動パターンが均一なパターンとなり、繊維基材へ含浸す
る樹脂も均一となり製品の品質のバラツキも解消され
る。
【0012】本発明の(2)は、制御装置の発明であ
り、複数の流動センサと、周辺部とその他中央部との間
で流動パターンが許容範囲を超えて変動している場合の
注入口の圧力低減量を予め基準データとして設定してお
く記憶装置と、金型の注入口への樹脂を適切な圧力で注
入する注入装置と、同注入装置を制御する制御装置とで
構成されるので、上記(1)の制御方法が確実に実施で
き、樹脂の周辺部への片寄った含浸を防止し、製品の品
質のバラツキのないRTM成形品を製造できるものであ
る。
【0013】本発明の(3)では、センサは周辺のみに
配置するので、簡単な構成で樹脂の周辺部への片寄りを
なくし、均一な流動パターンとして製品の品質のバラツ
キをなくすことが可能となる。なお、本発明の(3)で
は、周辺部の隙間が大きく、明らかに周辺部へ樹脂が先
に流れることが予測されるような形状の成形品の場合に
適用されると有効なものであり、周辺部のみのセンサか
らの流動先端の検出のみで、上記(1)と同等の効果が
得られるものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて具体的に説明する。図1は本発明の実
施の第1形態に係るRTM樹脂流動制御装置の全体構成
図である。図において、金型10内の表面には樹脂の流
動の先端を検知する流動センサ1が多数配列して設けら
れている。2は注入装置であり、シリンダ、加熱装置等
からなり、適切な圧力、温度に調節された樹脂を樹脂注
入口11aへ注入する。注入された樹脂は金型10内を
流動し、繊維基材20内へ含浸し、樹脂流出口11bよ
り流出する。
【0015】3は制御装置であり、流動センサ1からの
検出信号を取込み、後述するように予め定められた流動
パターンとなるように注入装置2の樹脂注入圧力を制御
する。4は記憶装置であり、事前の試験やシミュレーシ
ョンにより、予め流動パターンが変動して許容範囲を超
えた場合の注入口11aの樹脂注入圧力の低減量が設定
されており、制御装置3により参照される。12a,1
2bは金型内の周辺の繊維基材20との間の隙間であ
る。
【0016】上記構成の実施の第1形態において、樹脂
が注入されると、樹脂の流れの各進行方向での先端は複
数の流動センサ1により時々刻々に検知され、制御装置
3へ入力される。制御装置3では、検知された各位置で
の流動パターンと、その位置での予め記憶装置4に記憶
されている隙間12a,12bとその他中央部との透過
係数の比とを比較し、測定した流動パターンでの対応す
る比が、許容範囲内であれば、初期の注入圧力のままと
し、許容範囲を超えていると、予め設定してある許容範
囲を超えた場合の比のうちから、対応する比の圧力低減
量を選び、この圧力低減量で注入装置2の圧力を制御す
る。
【0017】制御装置3は、このように検出した実際の
流動パターンが、許容範囲を超えて周辺の隙間12a,
12bと中央部との間で変動していると、注入口の注入
圧力を減少するように注入装置2を制御するので、樹脂
の流れが均一な流れとなる流動パターンに近づくように
制御することができる。特に、金型の周辺の隙間12
a,12bに先に樹脂が流れるような場合には、この周
辺の隙間12a,12bの流れを少なくし、中央部との
差が小さくなるようにして繊維基材20に樹脂が均一に
含浸するように制御され、均一な品質の製品が得られ
る。
【0018】図2は上記に説明した流動パターン先端を
検知するセンサの一例を示す原理図で、センサの一部を
示している。流動センサ1は帯状の金属薄膜を絶縁ボー
ド上にプリントして配置した構成であり、その表面を覆
う樹脂の長さにより誘電体損失係数が変化するような特
性14を有する。従って、3本のセンサ1A,1B,1
Cの表面に樹脂が、図示のようなパターンで右側から左
側へ流れると、その先端の位置A,B,Cに対応する特
性値を選べれば、時間tにおけるその流動先端位置LA
,LB ,LC が検知できるものである。
【0019】制御装置3では、このような方法により複
数の流動センサ1からの検出した信号を取込み、センサ
の特性14から流動する樹脂の先端位置を算出して実際
の流動パターンを求め、その時の周辺の隙間12a,1
2bと中央部との樹脂の透過係数の比を求める。この比
が所定の許容範囲内であれば、注入圧力は初期のままと
し、許容範囲を超えていると、隙間12a,12bと中
央部との流動パターンの差をなくするような樹脂の注入
圧力となるように圧力を減じて注入装置2を制御するも
のである。
【0020】図3は上記のように樹脂の流動を制御した
結果を示す図で、制御前の流動パターン(先端)13は
点線で示すように周辺の隙間12a,12bにおいて先
に流れ、中央部が遅れて流れるので繊維基材20への樹
脂の含有が不充分であった。これに対して制御後の流動
パターン(先端)15は隙間12a,12bの流れは遅
くし、中央部との差が小さくなるように樹脂の注入の圧
力を時々刻々に制御するので、フラットに近い流動パタ
ーンとなり均一な樹脂の含浸がなされる。
【0021】次に、図4は本発明の実施の第1形態にお
ける制御装置3での制御のフローチャートの一例であ
る。図において、まずS1ではの樹脂流動シミュレー
ションにより、隙間部とその他の部位との樹脂の透過係
数の比を変えて各位置での流動フロント(先端)の推移
を計算し、その比の許容範囲を設定する。又、流動セ
ンサの位置を設定し、隙間の流動が設定許容範囲を超
えた場合の対応手段として、その超えた程度に応じて樹
脂の注入圧力の低減量を設定しておく。又、特別のケー
スとして補助排出口を使用し、樹脂を排出するケースも
設定する。これらの設定データはすべて記憶装置4へ記
憶させる。
【0022】次に、S2において樹脂注入を開始し、S
3でセンサ上の樹脂の流動フロントを検出し、その流動
フロントでの許容範囲(透過係数の比)を推定する。次
にS4において、検出した値の透過係数の比は許容範囲
か否かを調べ、許容範囲内であれば、S5において注入
圧力を初期の設定値とし、許容範囲外であれば、事前に
設定した手段、即ち、検出データの比と予め設定してあ
る対応する比に相当する圧力低減量で圧力を所定の値だ
け減少させ樹脂の隙間部への過度の流入を抑え、中央部
との差が小さくなるように均一な流れとする。
【0023】S5,S6での圧力設定が終わると、S7
において樹脂充填が完了か否かを調べ、完了であればS
8で停止し、完了でなければ、S3に戻り、再びセンサ
での検出値を入力して同様な工程を繰り返す。このよう
な抑制をすることにより樹脂の隙間12a,12bへの
過度の流入を抑え、図3に示すように繊維基材への均一
な含浸を行い、製品の品質のバラツキをなくして均一な
品質を得ることができる。
【0024】図5は本発明の実施の第2形態に係るRT
M樹脂流動制御装置の全体構成図である。図において、
本実施の第2形態の特徴部分は図1に示す実施の第1形
態と比べて流動センサ1を周辺の隙間12a,12bに
のみ配置し、その他の中央部へのセンサを省略したもの
であり、その他の構成は図1に示す構成と同じである。
【0025】上記の実施の第2形態の構成は、金型10
と繊維基材20との隙間が大きくなるような形状の製品
を成形する場合で、中央部よりも周辺の隙間12a,1
2bの方へ樹脂が先に流れることが明らかに予測される
ような成形に適用されるものであり、センサの数が少な
いが、周辺の隙間の樹脂の流れのみを制御することによ
り、上記実施の第1形態と同様に、樹脂の金型内の流れ
を図3に示すように均一にすることができ、製品のバラ
ツキを少なくすることができる。
【0026】
【発明の効果】本発明のRTM樹脂流動制御方法は、
(1)RTM成形用金型内に繊維基材を固定しておき、
同金型の注入口より樹脂を注入して流出口へ向かって流
動させることにより前記繊維基材に含浸させた後、同繊
維基材の樹脂を硬化させ金型より取り出すRTM成形方
法において、(A)前記金型内の樹脂流れ方向の周辺隙
間部とその他中央部における樹脂流動の透過係数の比率
が所定の許容範囲を超えた場合の同比率に対する前記注
入口での圧力低減量を複数ケース予め基準データとして
定めておき;(B)前記金型内を流れる実際の樹脂流動
の先端位置のパターンを測定し、その位置での周辺隙間
部とその他中央部との透過係数の比率を求め;(C)同
測定したパターンでの比率が所定の許容範囲内であれ
ば、前記注入口の樹脂注入条件を前記予め設定した基準
データの圧力に設定し、許容範囲外であれば、前記予め
定めた許容範囲を超えた場合の比率のうち対応する比率
の圧力低減量を適用して前記注入口の樹脂注入圧力を低
減させる工程とを備えたことを特徴としている。
【0027】このような制御方法により、金型内へ流入
する樹脂の注入圧が適正に調整され、周辺部とその他中
央部との樹脂の流動パターンが均一なパターンとなり、
繊維基材へ含浸する樹脂も均一となり製品の品質のバラ
ツキも解消される。
【0028】本発明の(2)は、制御装置の発明であ
り、複数の流動センサと、周辺部とその他中央部との間
で流動パターンが許容範囲を超えて変動している場合の
注入口の圧力低減量を予め基準データとして設定してお
く記憶装置と、金型の注入口への樹脂を適切な圧力で注
入する注入装置と、同注入装置を制御する制御装置とで
構成されるので、上記(1)の制御方法が確実に実施で
き、樹脂の周辺部への片寄りを防止し、製品の品質のバ
ラツキのないRTM成形品を製造できるものである。
【0029】本発明の(3)では、センサは周辺のみに
配置するので、簡単な構成で樹脂の周辺部への片寄りを
なくし、均一な流動パターンとして製品の品質のバラツ
キをなくすことが可能となる。なお、本発明の(3)で
は、周辺部の隙間が大きく、明らかに周辺部へ樹脂が先
に流れることが予測されるような形状の成形品の場合に
適用されると有効なものであり、周辺部のみのセンサか
らの流動先端の検出のみで、上記(1)と同等の効果が
得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態に係るRTM樹脂流動
制御装置の全体構成図である。
【図2】本発明の実施の第1形態に係るRTM樹脂流動
制御装置に用いられるセンサによる流動パターン検出の
原理を示す図である。
【図3】本発明の実施の第1形態に係るRTM樹脂流動
制御後の流動パターンを示す図である。
【図4】本発明の実施の第1形態に係るRTM樹脂流動
制御装置の制御フローチャートである。
【図5】本発明の実施の第2形態に係るRTM樹脂流動
制御装置の全体構成図である。
【図6】従来のRTM成形方法を示す説明図である。
【符号の説明】
1 流動センサ 2 注入装置 3 制御装置 4 記憶装置 10 金型 11a 樹脂注入口 11b 樹脂流出口 12a,12b 隙間 14 流動センサ特性 20 繊維基材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 泰弘 名古屋市港区大江町10番地 三菱重工業株 式会社名古屋航空宇宙システム製作所内 (72)発明者 山岸 謙二郎 神奈川県横浜市磯子区新中原町1 石川島 播磨重工業株式会社基盤技術研究所内 (72)発明者 柳沢 健一 神奈川県横浜市磯子区新中原町1 石川島 播磨重工業株式会社基盤技術研究所内 (72)発明者 奥村 郁夫 神奈川県横浜市磯子区新中原町1 石川島 播磨重工業株式会社基盤技術研究所内 (72)発明者 福田 武人 大阪府大阪狭山市大野台1−17−8 (72)発明者 元木 信弥 大阪府箕面市石丸2−5−21−104 (72)発明者 逢坂 勝彦 大阪府大阪市生野区桃谷2−13−11 Fターム(参考) 4F206 AD16 AP20 AR034 AR064 JA07 JB12 JL02 JL09 JM04 JP17

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 RTM成形用金型内に繊維基材を固定し
    ておき、同金型の注入口より樹脂を注入して流出口へ向
    かって流動させることにより前記繊維基材に含浸させた
    後、同繊維基材の樹脂を硬化させ金型より取り出すRT
    M成形方法において、(A)前記金型内の樹脂流れ方向
    の周辺隙間部とその他中央部における樹脂流動の容易さ
    を示す係数(透過係数)の比率が所定の許容範囲を超え
    た場合の同比率に対する前記注入口での圧力低減量を複
    数ケース予め基準データとして定めておき;(B)前記
    金型内を流れる実際の樹脂流動の先端位置のパターンを
    測定し、その位置での周辺隙間部とその他中央部との透
    過係数の比率を求め;(C)同測定したパターンでの透
    過係数の比率が所定の許容範囲内であれば、前記注入口
    の樹脂注入条件を前記予め設定した基準データの圧力に
    設定し、許容範囲外であれば、前記予め定めた許容範囲
    を超えた場合の比率のうち対応する比率の圧力低減量を
    適用して前記注入口の樹脂注入圧力を低減させる工程と
    を備えてなることを特徴とするRTM樹脂流動制御方
    法。
  2. 【請求項2】 RTM成形用金型内の表面に埋設され樹
    脂流れ方向に複数本並設して配置された流動センサと、
    前記金型内の樹脂流れ方向の周辺隙間部とその他中央部
    における樹脂の透過係数の比率が所定の許容範囲を超え
    た場合の同比率に対する金型の注入口での圧力低減量を
    複数ケース基準データとして予め記憶させておく記憶装
    置と、前記金型の注入口へ所定圧力の樹脂を注入する注
    入装置と、前記流動センサからの検出信号を取込み、同
    取り込んだ信号に対応する前記記憶装置に記憶されてい
    る基準データとを比較し、その比較結果に基づいて前記
    注入装置を制御する制御装置とを備えてなることを特徴
    とするRTM樹脂流動制御装置。
  3. 【請求項3】 前記流動センサは前記周辺の隙間部のみ
    に配置したことを特徴とする請求項2記載のRTM樹脂
    流動制御装置。
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