JP2003039275A - 工作機械における処理液供給方法と、その装置 - Google Patents

工作機械における処理液供給方法と、その装置

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正 槇山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の処理液の効用を維持した上でポンプ2
1の消費動力及び消費動力量を従来に較べて大幅に低減
させる。 【解決手段】 工作機械においてワーク固定台2やこれ
に固定されたワークwなどの必要箇所に処理液又は洗浄
液などの処理液sを間欠的に供給する際、適当高さに設
置されたサブタンク20に蓄えられた処理液sを重力作
用により流下させて前記必要箇所に供給するようにな
し、一方ではこのように供給された処理液sをタンク1
9内に回収し、このタンク19内の処理液をポンプ21
でサブタンク20へ移送するように実施する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械における
処理液供給方法と、その装置に関する。ここに、処理液
とは処理液或いは洗浄液を云う。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の工作機械における処理液供
給装置の一例を示しており、ワーク固定台やこれに固定
されたワークwなどの処理液供給必要箇所に供給された
処理液sを回収するためのタンク19と、このタンク1
9内の処理液sを移送するためのポンプ21と、このポ
ンプ21から移送された処理液sを前記処理液供給必要
箇所に任意時に供給するための通液路手段22aとを備
えている。
【0003】工作機械による機械加工で生じた切り屑は
ワークwやワーク固定台などに付着したり堆積したりす
るが、これら切り屑は次のワークwをワーク固定台上に
正確に固定するなどため、ワークwの加工が終了したと
きにワーク固定台上に残存させないことが必要であり、
この必要に応じるため、ワークwの加工中や加工終了時
に、機械加工により生じた切り屑をタンク19の流入部
へ向けて洗い流すべく、適当圧力の処理液sを必要な瞬
間最大流量以上の流量で、ポンプ21及び通液路手段2
2aを経ることにより連続的に供給するのであり、この
ように供給された処理液sは必要に応じ、ワークwと刃
具との摩擦箇所にも供給されるのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のポンプ
21及び通液路手段22aによる処理液sの供給におい
ては、ポンプ21の吐出能力は、少なくとも切り屑を洗
い流す上で必要となる瞬間最大流量以上の流量で連続的
に供給することのできる大きさであることが要請される
のである。
【0005】いま、上記瞬間最大流量がQ1であり、処
理液通路手段22aの先端から流出するときの圧力がP
0であり、ポンプ21の出口から通液路手段22aの末
端までの圧力損失がP1であるとすれば、ポンプ21の
消費動力W1は、次の数式、即ち、 w1=k・Q1・(P0+P1) で表される。ここに、kは定数であり、(P0+P1)
はポンプ21の吐出圧力である。
【0006】実際の工作機械例においては、上記Q1は
凡そ200L/min程度で、上記(PO+P1)は凡
そ0.3MPa程度であり、従って上記ポンプの消費動
力は比較的大きなものとなり、1台の工作機械全体の消
費動力の凡そ25%を超えることも少なくないのであ
る。
【0007】本発明は、斯かる実情に鑑みてなされたも
ので、機械加工により生じる切り屑の洗い流し能力や加
工時の潤滑必要箇所に対する潤滑能力を維持した上で、
処理液(処理液又は洗浄液)の供給に要する動力を低減
させることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の方法では、請求項1に記載したように、工
作機械においてワーク固定台やこれに固定されたワーク
などの必要箇所に処理液又は洗浄液などの処理液を間欠
的に供給する際、適当高さに設置されたサブタンクに蓄
えられた処理液を重力作用により流下させて前記必要箇
所に供給するようになし、一方ではこのように供給され
た処理液をタンク内に回収し、このタンク内の処理液を
ポンプでサブタンクへ移送するように実施する。
【0009】この発明において、サブタンクには一回毎
の処理液供給の開始時にその一回供給量に概ね合致した
量の処理液が蓄えられる。そして、この蓄えられた処理
液が重力作用により、ワーク固定台やこれに固定された
ワークなどに、必要吐出圧力に相当する全揚程(例えば
0.5〜10m程度)を保有した状態の下で且つ必要な
瞬間最大流量以上で流動する状態を維持されつつ供給さ
れる。このような供給はワーク固定台やワークに付着し
た切り屑の洗い流しに特に効果的に作用する。
【0010】またサブタンクからワーク固定台やワーク
への処理液の供給が停止された状態でも、ポンプによる
サブタンクへの処理液の移送が可能となり、従って比較
的小さな吐出能力のポンプであっても、必要量の処理液
が必要な時までにサブタンク内に移送されるものとな
る。
【0011】従って、この発明では、ポンプが比較的小
さな吐出能力しか有さず、しかもサブタンク内の任意点
の処理液の全揚程が比較的小さくても、切り屑の洗い流
しが従来と同様に的確に行われ、また処理液が処理液で
あれば潤滑必要箇所の潤滑も従来と同様に的確に行われ
る。これにより、従来の処理液の効用が維持された上
で、ポンプの消費動力が従来に較べて大幅に低減される
のである。
【0012】この際、請求項2に記載したように、サブ
タンク内に必要量の処理液が蓄えられたときに、ポンプ
による処理液の移送を停止させるようになすのがよい。
このようにすれば、余分な処理液がサブタンク内に移送
されることがなくなり、一層、ポンプの消費動力量は少
なくて済むものとなる。
【0013】次に本発明の装置では、請求項3に記載し
たように、ワーク固定台やこれに固定されたワークの処
理液供給必要箇所に供給された処理液や洗浄液などの処
理液が流れ込むものとしたタンクと、前記ワーク固定台
より特定距離だけ高い位置に設置され前記処理液供給必
要箇所への一回供給量に概ね合致した量の処理液を蓄え
るものとしたサブタンクと、前記タンク内の処理液を前
記サブタンクへ送り込むためのポンプと、サブタンク内
の処理液を前記処理液供給必要箇所に向け任意時に重力
作用により流出させるものとした通液路手段とを備えた
構成となす。
【0014】この発明においては、サブタンク内に蓄え
られた一回供給量に概ね合致した量の処理液が通液路手
段を経ることにより、比較的小さな全揚程を有する状態
の下で且つ必要な瞬間最大流量以上で流出する状態で処
理液供給必要箇所に供給される。このような供給は既述
のように、ワーク固定台やワークに付着した切り屑の洗
い流しに特に効果的に作用する。
【0015】サブタンク内の一回供給量の処理液が流出
した後には、サブタンク内からの処理液の供給は一時停
止されるが、このような間欠的な処理液供給の一方で、
ポンプはタンク内の処理液をサブタンク内に連続的又は
非連続的に移送する。この際、ポンプによるサブタンク
内への移送はサブタンクからの処理液供給が停止されて
いるときにも行えるため、比較的小さな吐出能力のポン
プであっても、サブタンクはこのポンプにより一回供給
量以上の処理液をその供給開始時までに移送されるもの
となる。
【0016】従って、この発明でも請求項1記載の発明
の場合と同様に、ポンプが比較的小さな吐出能力しか有
さず、しかもサブタンク内の処理液の全揚程が比較的小
さくても、切り屑の洗い流しや潤滑必要箇所の潤滑が従
来と同様に的確に行われるのであり、この結果、従来の
処理液の効用が維持された上で、ポンプの消費動力が従
来に較べて大幅に低減されるのである。
【0017】この発明は次のように具体化することがで
きる。即ち、請求項4に記載したように、処理液供給必
要箇所への間欠的な処理液供給が行われる際の処理液の
一回供給量をQ1、この一回供給量の処理液がサブタン
クからワークへ向けて流出するための流出時間をT1、
そして前記一回供給量の処理液の流出から次の一回供給
量の処理液の流出までの時間をT2としたとき、ポンプ
の吐出流量Qが、数式Qmin=Q1×T1/T2で算
出される値以上であり、しかも前記一回供給量の処理液
の最大流量よりも小さくなされている構成となす。
【0018】これによれば、ポンプは一回供給量の処理
液の流出後、タンク内の処理液を次のその供給開始時ま
でにサブタンクに移送するものとなる。この際、ポンプ
の吐出流量Qが一回供給量の処理液の最大流量よりも小
さいことは、ポンプの無駄な動力消費を低減させる上で
寄与する。
【0019】また請求項5に記載したように、サブタン
クを、これの底面がワーク固定台の上面より凡そ0.5
mから10m程度高くなるように設置した構成となす。
このようにすれば、ポンプがタンクからサブタンクに処
理液を移送する際のその吐出圧力が従来の例えば1/1
0程度にまで減少されるものとなり、この場合にも、処
理液供給必要箇所への処理液供給は支障なく行われる。
そして、この際のポンプの吐出圧力の低減化はポンプの
消費動力の低減に大きく寄与するのである。
【0020】
【発明の実施の形態】図1〜図3は本発明に係る工作機
械における処理液供給装置を示し、図1は一部を省略し
た正面図、図2は側面図、図3は処理液供給系統を示し
た図である。
【0021】これらの図に於いて、1は基礎台、2は基
礎台1上に固定されたワーク固定台、3はワークwをワ
ーク固定台2上に固定するための治具、そして4は基礎
台1上に形成されたワーク加工手段である。
【0022】上記ワーク固定台2は上面にワークwを支
持するための受け部材5、5を固定され、上面に流れ落
ちた処理液sである処理液を重力作用により集めて他所
へ流出させる構造となされている。
【0023】上記治具3は、左右の起立部材6、6とこ
れら部材6、6の上端間に軸7及び締結手段8を介して
架設された水平部材9とで門型の押え構造を形成すると
共に、水平部材9の長さ中央の下面に前後向きの押え梁
部材10を係着し、この押え梁部材10の前後端部にワ
ーク当接部材11、11を枢着し、ワークwをワーク固
定台2上に固定させるときは前記締結手段8を締結操作
してワーク当接部材11、11をワークw上面に圧接さ
せ、一方、ワークwをワーク固定台2上に搬入し或いは
搬出するときは水平部材9を軸7回りへ揺動させてワー
クwを吊り移動可能になす構成となされている。
【0024】そして上記ワーク加工手段4は、基礎台1
上に固定された前後向きの案内軌道12と、この案内軌
道12に案内されて前後へ移動されるギャングヘッド1
3とを備えており、ギャングヘッド13は多数の前後向
きスピンドル14を回転自在に装着し、これらスピンド
ル14を同時に回転駆動するためのモータ15を備える
と共に、各スピンドル14に刃具16を固定したものと
なされている。
【0025】17は前記ワーク固定台2の上面や前記ワ
ーク固定台2上に固定されたワークwの処理液供給必要
箇所に処理液を供給するものとした処理液供給装置であ
り、ワーク加工により生じた切り屑の洗い流しや、ワー
クwと刃具16の摩擦箇所の潤滑を行うためのものであ
る。
【0026】この処理液供給装置17は、ワーク固定台
2に固定されたワークwに供給された処理液s及び切り
屑が流れ込むフィルタボックス18と、このフィルタボ
ックス18で切り屑を除去された処理液sが流れ込むも
のとしたタンク19と、ワーク固定台2より特定距離だ
け高い位置に設置されワークwへの処理液sの一回供給
量に概ね合致した量の処理液sを蓄えるものとしたサブ
タンク20と、前記タンク19内の処理液sを前記サブ
タンク20へ送り込むためのポンプ21と、サブタンク
20内の処理液sを重力作用により前記処理液供給必要
箇所に向けて任意時に流出させるものとした通液路手段
22とを備えている。
【0027】そして、23はフィルタボックス18とタ
ンク19とを連通させた管路で、フィルタボックス18
内の処理液sを重力作用でタンク19内に流入させるも
のとなされている。そして24はポンプ21の吸引管で
あり、25は吸引管24の下端に固定されたベルマウス
である。
【0028】上記ポンプ21の吐出流量Qは次のように
決定されるのであり、即ち、処理液供給必要箇所への間
欠的な処理液供給が行われる際の処理液sの一回供給量
をQ1、この一回供給量の処理液sがサブタンク20か
らワークwへ向けて流出するための流出時間をT1、そ
して前記一回供給量の処理液sの流出から次の前記一回
供給量の処理液sの流出までの時間をT2としたとき、
数式Qmin=Q1×T1/T2で算出されるQmin
値よりも大きく、しかも前記一回供給量の処理液の供給
流量よりも小さくなすのであり、好ましくは、Qmin
値にほぼ合致した大きさとなす。
【0029】26はポンプ21の吐出口からサブタンク
20まで導かれた管路であり、この管路26の終端には
フロート開閉弁27が装着されている。このフロート開
閉弁27はサブタンク20内の処理液sの量が概ね前記
一回供給量に達したときにポンプ21からサブタンク2
0内への処理液流入を停止させるためのものである。2
8はサブタンク20内に処理液sが過度に供給されたと
きに余分な処理液sをタンク19へオーバーフローさせ
るための管路である。
【0030】上記サブタンク20は、上面が大気に開放
されると共に、その底面20aがワーク固定台2上面か
ら凡そ0.5m〜10m程度の距離hだけ高い位置とな
るように左右一対の支柱29、29を介して装設される
のであり、実際上はこの距離hはポンプ21の消費動力
の低減のため凡そ2.5m〜3m程度となされ、またそ
の容量は凡そ10L〜100L程度となされる。
【0031】上記通液路手段22は、サブタンク20の
底面20aに形成された通液路開閉手段30と、この通
液路開閉手段30の流出孔aから下方へ延出された管路
31と、この管路31を二股に分岐させて形成した一対
の分岐管路32、32と、各分岐管路32の末端に形成
されたノズル33とを備え、前記通液路開閉手段30が
開状態のとき、サブタンク20内の一回供給量の処理液
sが重力作用により管路31及び分岐管路32、32内
を流下して各ノズル33から数十秒間に亘って噴出さ
れ、また通液路開閉手段30が閉状態のときサブタンク
20内の処理液sが管路31へ流出するのを阻止するも
のとなしてある。
【0032】この際、通液路開閉手段30は、サブタン
ク20の底面20aに形成された流出孔aを閉鎖するた
めの弁体34と、この弁体34を固定されたロッド35
と、このロッド35を上下駆動するための空気圧シリン
ダ装置36とを備え、空気圧シリンダ装置36の短縮作
動により弁体34が上昇変位されて、流出孔aが開放さ
れた開状態となり、また空気圧シリンダ装置36の伸張
作動により弁体34が下降変位されて、流出孔aが閉鎖
された閉状態となるものとなされている。
【0033】上記空気圧シリンダ装置36は図示しない
空気供給切換弁を通じて圧縮空気を供給されるもので、
この空気供給切換弁を基礎台1後端部に装設された制御
装置37の制御作動により切換作動されて伸縮作動する
ものである。そして各ノズル33は直径6〜8mmの円
形噴口を有す丸ノズルとか、縦4mm横80mmなどと
なされた長方形噴口を有する平ノズルなどとなされる。
【0034】次に上記した本発明装置の使用例及び作動
について説明する。この例では、複数のワークwを順次
に加工するものとする。また各作動部の作動は制御装置
37の制御作動により自動的に行わせるも或いは人為的
に行わせるも任意である。最初のワークwを治具3を介
してワーク固定台2に固定させた後、ポンプを常時、回
転させると共に、ワーク加工のための作動を開始させ
る。これにより、各スピンドル14が回転され、ギャン
グヘッド13が図2中、左方向へ変位されるものとな
り、各スピンドル14に固定された刃具16がワークw
の切削を開始する。
【0035】刃具16がワークwの切削を開始する直前
に、通液路手段22の通液路開閉手段30が開作動され
る。これにより、サブタンク20内に予め蓄えられてい
る処理液sが重力作用により流出孔a、管路31及び分
岐管路32、32を通じて各ノズル33から流出しワー
ク固定台2やこれに固定されたワークwの処理液供給必
要箇所に向け連続的に供給される。ここに、処理液供給
必要箇所とは刃具16によるワークwの切削により生じ
た切り屑を洗い流すために処理液sの供給が必要となる
箇所、及び、ワークwと刃具16の摩擦箇所を潤滑する
ために処理液sの供給が必要となる箇所をいう。この処
理液sの供給中のその流量は常に、従来の処理液供給必
要箇所への処理液sの供給において必要とされる瞬間最
大流量に概ね合致したものとなされるのであり、この処
理液sの供給は刃具16によるワークwの切削中、連続
して行われる。
【0036】この供給された処理液sはワーク固定台2
やこれに固定されたワークwなどに付着した切り屑をフ
ィルタボックス18内に洗い流すと共にワークや刃具の
摩擦箇所である潤滑必要箇所を潤滑するものとなる。フ
ィルタボックス18内に流入した切り屑及び処理液sは
ここで切り屑を分離除去されるのであり、切り屑を除去
された後の処理液sはタンク19内に流入し、再び、ポ
ンプ21でサブタンク20内に移送される。
【0037】そして刃具16によるワークwの切削が終
了したとき、通液路開閉手段30が閉作動され、サブタ
ンク20内の処理液sの供給は停止される。上記のよう
な処理液sの供給において、先の通液路開閉手段30の
開作動からその閉作動までの間、サブタンク20内の処
理液sは連続して流出するが、この連続した一回の流出
量が前記一回供給量を意味するものである。処理液sの
供給が停止されたとき、治具3によるワークwの固定を
解除して加工済みのワークwを次行程へ搬出させ、その
後、次のワークwをワーク固定台2上に搬入し、治具3
を介して、先のワークwと同様に、このワークwを固定
させる。以後は同様の処理が繰り返される。
【0038】上記実施例において、サブタンク20から
流出する処理液sの必要とされる瞬間最大流量Q1が2
00L/minであり、サブタンク20から流出する処
理液sの一回供給量がサブタンク20から流出するに要
する時間T1は20秒、そして前記一回供給量の処理液
の流出から次の前記一回供給量の処理液の流出までの時
間T2は100秒であったとする。そしてポンプ21の
吐出能力Qは、数式Qmin=Q1×T1/T2で算出
されるQmin値、即ち、40L/minに合致したも
のであり、またポンプ21の吐出圧力(管路の抵抗を含
めたもの)は0.06MPaであったとする。
【0039】一方、上記実施例に対応した図4に示す従
来の処理液供給装置においては、処理液供給必要箇所へ
処理液sを供給する際の流量は常に、瞬間最大流量Q1
である200L/minとなされ、またポンプ21の吐
出圧力は0.3MPa程度となされる。
【0040】このような条件の下で、ポンプ21の消費
動力を、上記実施例の場合と従来の場合とで比較してみ
ると、次のとおりである。ポンプ21の消費動力W(k
w)は、ポンプ21の吐出圧力をPt(MPa)とし、
その流量をQt(L/min)とすると、数式W=k・
Pt・Qtで表される。
【0041】従って、従来のポンプの消費動力W1と、
上記実施例のポンプの消費動力W2との比は、 W1 : W2=(k×0.3×200) : (k×0.06×40) =60:2.4 となる。この結果から明らかなように、上記実施例のポ
ンプの消費動力W2は従来のポンプの消費動力W1の4
%で済むものとなる。
【0042】上記実施例の変形例について説明する。上
記実施例ではワークwと刃具16の摩擦箇所にもサブタ
ンク20から処理液sを供給したが、ワークwと刃具1
6の摩擦箇所の潤滑が主軸14内部から供給される処理
液により行われる場合には、サブタンク20から流出さ
せた処理液sはワークwと刃具16の摩擦箇所には供給
せず、専ら切り屑の洗い流しためにのみ供給するように
する。
【0043】またワークwと刃具16の摩擦箇所の潤滑
を全く行わないドライ切削などでは、切り屑の洗い流し
に必ずしも潤滑性の重視される処理液sを使用する必要
はないのであり、この場合は処理液として洗浄性の重視
される公知の洗浄液を使用することもできる。
【0044】またポンプ21の吐出流量が上記Qmin
より大きいときは、工作機械使用中におけるポンプ21
の常時回転の必要はなくなるのであり、この場合は、サ
ブタンク20内に蓄えられた処理液sがサブタンク20
からの処理液供給の一回供給量より適当な量だけ多い量
に達したとき自動的にその回転作動を停止させ、またそ
の一回供給量より少なくなったとき自動的にその回転作
動を開始させるようにすることもできる。なお、このよ
うになすときはフロート開閉弁27は不要となる。
【0045】
【発明の効果】以上のように構成した請求項1記載の本
発明によれば、ポンプが比較的小さな吐出能力しか有さ
ず、しかもサブタンク内の処理液の任意点の全揚程が比
較的小さくても、切り屑の洗い流しが従来同様に的確に
行われ、また処理液が処理液であるときは潤滑必要箇所
の潤滑も従来と同様に的確に行われるのであり、従っ
て、従来の処理液の洗い流し作用や潤滑作用を維持した
上で、ポンプの定格出力やその消費動力及び消費動力量
を従来に較べて大幅に低減させることができる。
【0046】請求項2記載の発明によれば、余分な処理
液がサブタンク内に移送されることがなくなるため、ポ
ンプの消費動力量を一層低減させることができる。
【0047】請求項3記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の場合と同様に、従来の処理液の効用を維持し
た上で、ポンプの定格出力や、その消費動力及び消費動
力量を従来に較べて大幅に低減させることができる。
【0048】請求項4記載の発明によれば、サブタンク
内の一回供給量の処理液の流出後から次の処理液の流出
開始までに、タンク内から一回供給量以上の処理液をサ
ブタンクに移送させることができると共に、ポンプの無
駄な動力消費を低減させることができる。この際、ポン
プの吐出流量が前記Qminに近づく程、動力消費を大
きく低減させることができる。
【0049】請求項5記載の発明によれば、ポンプがタ
ンクからサブタンクに処理液を移送する際のその吐出圧
力を、処理液による切り屑洗い流しなどに対する支障を
生じることなく、従来の例えば1/10程度にまで減少
させることができるのであり、このことがポンプの定格
出力や、その消費動力及び消費動力量を大きく低減させ
るものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る工作機械における処理液供給装置
の一部を省略した正面図である。
【図2】前記工作機械における処理液供給装置の側面図
である。
【図3】前記工作機械の処理液供給系統を示した図であ
る。
【図4】従来の工作機械の処理液供給系統を示す図であ
る。
【符号の説明】
2 ワーク固定台 19 タンク 20 サブタンク 21 ポンプ Q ポンプの吐出流量 Q1 瞬間最大流量 T1 時間 T2 時間 s 処理液(処理液又は洗浄液) w ワーク

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工作機械においてワーク固定台やこれに
    固定されたワークなどの必要箇所に処理液又は洗浄液な
    どの処理液を間欠的に供給する際、適当高さに設置され
    たサブタンクに蓄えられた処理液を重力作用により流下
    させて前記必要箇所に供給するようになし、一方ではこ
    のように供給された処理液をタンク内に回収し、このタ
    ンク内の処理液をポンプでサブタンクへ移送するように
    実施することを特徴とする工作機械における処理液供給
    方法。
  2. 【請求項2】 サブタンク内に必要量の処理液が蓄えら
    れたとき、ポンプによる処理液の移送を停止させること
    を特徴とする請求項1記載の工作機械における処理液供
    給方法。
  3. 【請求項3】 ワーク固定台やこれに固定されたワーク
    の処理液供給必要箇所に供給された処理液や洗浄液など
    の処理液が流れ込むものとしたタンクと、前記ワーク固
    定台より特定距離だけ高い位置に設置され前記処理液供
    給必要箇所への一回供給量に概ね合致した量の処理液を
    蓄えるものとしたサブタンクと、前記タンク内の処理液
    を前記サブタンクへ送り込むためのポンプと、サブタン
    ク内の処理液を前記処理液供給必要箇所に向け任意時に
    重力作用により流出させるものとした通液路手段とを備
    えたことを特徴とする工作機械における処理液供給装
    置。
  4. 【請求項4】 処理液供給必要箇所へ処理液を供給する
    際の必要なその瞬間最大流量をQ1、処理液の一回供給
    量がサブタンクからワークへ向けて流出するための流出
    時間をT1、そして前記一回供給量の処理液の流出から
    次の一回供給量の処理液の流出までの時間をT2とした
    とき、ポンプの吐出流量Qが、数式Qmin=Q1×T
    1/T2で算出される値以上であり、しかも前記一回供
    給量の処理液の最大流量よりも小さくなされていること
    を特徴とする請求項1記載の工作機械における処理液供
    給装置。
  5. 【請求項5】 サブタンクを、これの底面がワーク固定
    台の上面より凡そ0.5mから10m程度高くなるよう
    に設置したことを特徴とする請求項3又は4記載の工作
    機械における処理液供給装置。
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