JP2003039173A - プラズマアークトーチ用電極 - Google Patents

プラズマアークトーチ用電極

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子放出要素とセパレータとの間またはセパ
レータと金属ホルダとの間のいずれか一方または両方に
強い接合を形成するプラズマアークトーチ用電極を提供
する。 【解決手段】 ハフニウムからなる電子放出要素28
を、銀からなるセパレータ32に画成されたキャビティ
35内に工具80を用いてプレス嵌めで挿入し、それを
所定の温度で加熱処理する。これにより、両者が隣接す
る境界領域に金属間化合物88が形成される。このアセ
ンブリをさらに、銅または銅合金の素材94に画成され
たキャビティ24内に工具98を用いてプレス嵌めで挿
入し、それを所定の温度で加熱処理すると、セパレータ
32と素材94との間における境界領域に共融合金が形
成される。金属間化合物88と共融合金の存在により、
これらの部材間の強い接合を実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマアークト
ーチに関し、特に、プラズマアークトーチにおいて電気
アークを持続させるための電極に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プラズマアークトーチは、切断、溶接、
表面処理、溶融及び焼鈍しを含む金属の諸加工のために
普通に使用されている。このようなトーチは、電気アー
クを持続させる電極を含んでおり、該電気アークは、移
行式アーク動作モードで電極から母材に広がるものであ
る。この電気アークをガスの渦流で囲むことも一般的で
あり、また、あるトーチ構造においては、上述のガス及
び電気アークを渦巻き状の水ジェットで囲むことも通例
となっている。
【0003】上述した形式の従来のトーチで使用される
電極は、銅又は銅合金のような高熱伝導率の材料からな
る細長い管状部材を含むのが一般的である。この管状部
材の前端もしくは放電端は、電気アークを持続させる電
子放出要素が植設された底端壁部を含んでいる。該放出
要素は、当該技術において電位ステップ(potentialste
p)と定義される、電子ボルト(eV)で測定される比
較的に低い仕事関数を有する材料で構成されており、こ
の電位ステップが所定温度で金属の熱電子放出を可能に
する。従って、放出要素は、その低い仕事関数のため
に、電位が印加されるときに容易に電子を放出すること
ができる。通常使用される電子放出材料には、ハフニウ
ム、ジルコニウム、タングステン及びそれらの合金が含
まれる。ある電極は、放出要素の周りに配置された相対
的に電子を放出しないセパレータを含んでおり、該セパ
レータが、放出要素から銅製ホルダへアークが移動する
のを防止する役目を果たしている。
【0004】上述した形式のプラズマアークトーチに関
連した問題は、特に該トーチが酸素又は空気のような酸
化ガスと共に使用されるときに、電極の寿命が短いこと
である。具体的には、ガスは、放出要素を囲む電極の銅
を迅速に酸化させる傾向があり、銅が酸化するので、そ
の仕事関数が低下する。その結果、放出要素よりもむし
ろ、放出要素を囲む酸化した銅がアークを持続させ始め
るような時点に達する。このような状態が起こると、酸
化銅と支持する銅(supporting copper)とが融解し
て、電極が早期に破壊や損傷を受けることになる。
【0005】大抵の従来の電極は、放出インサートを金
属ホルダ内に押し込むか、或いは放出インサートを相対
的に低電子放出性もしくは非電子放出性のスリーブない
しはセパレータ内に押し込み、次いでそれを金属ホルダ
に圧入することによりアセンブリされている。プレス嵌
めもしくは圧入された放出要素、セパレータ及びホルダ
間の界面は、比較的に良く境界が画定されており、従っ
て、アセンブリされた電極の熱伝導率に対して否定的に
影響する。特に、電極を通って移動する熱は、熱伝達に
対しバリヤーとして機能し、電極の熱伝達能力を制限す
る上記界面に出合う。その上、明確に画定された界面
は、アークを誘引して電極の終焉を加速する応力集中部
として機能する。
【0006】放出要素、セパレータ及びホルダ間の界面
を「スムーズ(smooth)」にしやすくするため、本発明
の譲受人は「電極拡散接合(Electrode Diffusion Bond
ing)」と題する米国特許出願第09/773,847号
に記載された拡散接合技術を開発してきた。上記出願に
は、セパレータと金属ホルダとの間に拡散接合部を形成
するアセンブリ前の加熱工程が記載されている。拡散接
合は、2種の材料間の接合強度を上昇させながら、これ
ら材料間の界面を穏やかもしくはスムーズにする。その
結果、電極は長い作動寿命を有する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記出願のアセンブリ
後の加熱工程は、当該技術の状態の改善になるが、更な
る改善が望まれている。特に、電極に使用されている材
料の研究によると、大抵の電極がハフニウム、ジルコニ
ウム等から構成される放出要素と、銀、金、ニッケル等
から構成されるセパレータと、銅から構成される金属ホ
ルダとを用いていることを示している。上記出願のアセ
ンブリ後の加熱工程は、セパレータとホルダとの間の接
合を改善するが、両者間の接合を更に改善することが望
ましい。
【0008】更に、放出要素とセパレータとの間の接合
を改善することも望ましい。また、上記出願のアセンブ
リ後の加熱工程は、銀及び銅のような材料間の接合を改
善するのに特に有利であるが、放出要素及びセパレータ
の比較的に高い耐熱性のために、たとえ放出要素に何ら
かの熱処理が試みられたとしても、セパレータとホルダ
との間の接合が破壊される。従って、放出要素とセパレ
ータの間、並びにセパレータと金属ホルダとの間に強い
接合を形成したいという課題が存在している。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来の電極を
改良するために開発された。従来の電極についての困難
な問題、即ち、プラズマトーチの電極の寿命を延ばし特
性を向上させることは、放出要素とセパレータとの間、
及びセパレータと金属ホルダとの間に強い接合部を形成
する2段階のアセンブリ及び加熱工程で電極を形成する
ことにより克服できることが分かった。各段階の加熱ス
テップは、電極の要素間の接合強度が最大となるよう
に、放出要素、セパレータ及びホルダに使用されている
特定の材料に応じて適応されるのが有利である。
【0010】特に、本発明による電極の製造は、比較的
に低い仕事関数を有する電子放出要素を相対的に電子を
放出しないセパレータに挿入することによりアセンブリ
を形成して行う。電子放出要素よりも大きな仕事関数を
有する金属材料から形成されるセパレータは、内側表面
及び外側表面を有し、該セパレータの内側表面と電子放
出要素の外側表面とが面接触している。次にこのアセン
ブリが加熱されて、セパレータと電子放出要素との間
(境界領域)に金属間化合物を形成する。一実施形態に
おいて、金属間化合物は、セパレータ及び電子放出要素
を約927℃ないし982℃(1700°Fないし18
00°F)の間まで加熱した後、形成される。
【0011】一実施形態によると、アセンブリは、金属
間化合物をセパレータと電子放出要素との間に形成した
後、金属ホルダに画成されたキャビティ内に位置決めさ
れる。特に、セパレータの外側表面は、金属ホルダによ
り画成されたキャビティと面接触している。アセンブリ
を所定位置にした後、セパレータと金属ホルダとの間
(境界領域)に共融合金を形成する。一実施形態におい
て、この共融合金は、銅の金属ホルダと銀のセパレータ
とを約760℃ないし788℃(1400°Fないし1
450°F)に加熱することによって形成されるが、こ
れら材料について好適な共融形成温度は約777℃ない
し779℃(1430°Fないし1435°F)である
から、特にこの温度に加熱される。共融合金形成ステッ
プは比較的に速い処置であって、セパレータ及び金属ホ
ルダは約0.02分ないし20分にわたり共融形成温度
まで加熱される。アセンブリされた電極は、電極強度を
向上させるためにクリンプすることもできる。
【0012】本発明による金属間化合物及び共融合金
は、それぞれ、電子放出要素とセパレータとの間並びに
セパレータと金属ホルダとの間に優れた接合を提供す
る。特に、金属間化合物及び共融合金は拡散接合の厚み
よりも好ましくは大きな厚みを有しているので、各電極
構成要素が互いにより強固に接合され、電極は長い作動
寿命を有する。
【0013】従って、本発明は、電極構成要素間により
強い接合部を有することにより、強度及び作動寿命が向
上した電極と、その電極の製造方法とを提供する。更
に、本発明による電極の製造方法は、電子放出要素、セ
パレータ、金属ホルダ間にろう付け材料、コーティン
グ、その他の層が存在することを必要としない電極に向
けられている。この点に関し、コストが低減され、ま
た、電極製造の複雑さが軽減されることが分かる。
【0014】
【発明の実施の形態】一般的な用語で本発明を説明して
きたが、次に、必ずしも一律の縮尺で描かれていない添
付図面を参照して本発明を説明する。
【0015】本発明の好適な実施形態が示されている添
付図面を参照して、本発明を以下に更に十分に説明す
る。しかし、本発明は、もっと別の形態でも実施可能で
あり、ここに記載された実施形態に限定されると解釈す
べきではなく、むしろ、これらの実施形態は、この開示
を徹底し且つ完全にするように提案されていて、本発明
の範囲を当業者に十分に知らせるものである。同様の数
字は全体を通して同一要素を指している。
【0016】図1ないし図3を参照すると、本発明の特
徴を具現するプラズマアークトーチ10が記載されてい
る。このプラズマアークトーチ10は、ノズルアセンブ
リもしくはノズル組立体12と管状電極14とを含んで
いる。電極14は、銅か銅合金から製作するのが好まし
く、そして上側の管状部材15と下側のコップ状部材即
ちホルダ16とから構成されている。上側の管状部材1
5は、細長い開放した管状構造のものであり、プラズマ
アークトーチ10の長手方向軸線を画成している。上側
の管状部材15は内部にねじが切られた下端部分17を
含んでいる。また、ホルダ16も管状構造のものであっ
て、下側の前端と上側の後端とを含んでいる。横方向の
端壁18がホルダ16の前端を閉じていて、この横方向
の端壁18により外側前面20が画成されている。ホル
ダ16の後端は、外部にねじが切られていて、上側の管
状部材15の下端部分17に螺合される。
【0017】ホルダ16は、その後端19が開放してい
るのでコップ状の構造であり、その内部にキャビティ2
2を画成する。内部キャビティ22は、長手方向軸線に
沿って延びて同キャビティ内に入る円筒形柱状部23を
含む表面31を有している。端壁18の前面20にはほ
ぼ円筒形のキャビティ24が形成されており、該キャビ
ティ24は、長手方向軸線に沿って後方に延び、ホルダ
16の部分に入っている。該キャビティ24は内側表面
27を有している。
【0018】相対的に電子を放出しないセパレータ32
は、長手方向軸線に沿って同軸状に配置され、キャビテ
ィ24内に位置付けられている。このセパレータ32
は、キャビティ24の実質的に全長にわたり延びる外周
壁33を有している。外周壁33は、セパレータの全長
にわたり実質的に一定の外径を有するように図示されて
いるが、切頭円錐形のようなその他の外形構造も本発明
の範囲で矛盾しないことが分かる。また、セパレータ3
2は、表面37を有する内部キャビティ35も画成して
いる。このセパレータ32は、ホルダ16の前面20と
ほぼ面一の外端面36を含んでいる。
【0019】電子放出要素即ちインサート28は、セパ
レータ32内に位置付けられて、長手方向軸線に沿って
同軸状に配置されている。具体的には、放出要素28及
びセパレータ32は、締り嵌めもしくは圧力嵌めにより
放出要素がセパレータに固定されたアセンブリを形成す
る。セパレータ及び放出要素の加熱によりもたらされる
金属間化合物が以下に十分述べるように、両者間に介在
している。この放出要素28は、ホルダ16の前面20
とセパレータ32の外端面36とにより規定される平面
にある円形の外端面29を有している。また、放出要素
28は、セパレータ32により画成されたキャビティ3
5内に配置されると共に外端面29の反対側にあるほぼ
円形の内端面30も含んでいる。しかし、この内端面3
0は、セパレータ32への放出要素の固定を支援するた
めに、尖頭形、多角形、又は球形のようなその他の形状
を有することができる。また、放出要素28の直径は、
セパレータ32の外端面36の外径の約30パーセント
ないし80パーセントであり、このセパレータ32は、
外端面36のところで、かつその全長に沿って、少なく
とも約0.25ミリメートル(0.01インチ)の半径
方向厚さを有している。特別な例としては、放出要素2
8が約2.03ミリメートル(0.08インチ)の直径
及び約6.35ミリメートル(0.25インチ)の長さ
を有し、セパレータ32が約6.35ミリメートル
(0.25インチ)の外径を有するのが典型的である。
【0020】放出要素28は、電位が印加された際に容
易に電子を放出できるように、たとえば2.7eVない
し4.2evの範囲内にあるような相対的に低い仕事関
数を有する金属材料から構成されている。かかる金属材
料の適当な例は、ハフニウム、ジルコニウム、タングス
テン及びそれらの混合物である。
【0021】スミセル金属辞典第6版(Smithells Meta
l Reference Book, 6th Ed)に提示された値によると、
セパレータ32は、ホルダ16の材料よりも大きな仕事
関数を有する金属材料から構成されている。具体的に
は、セパレータ32は、少なくとも約4.3evの仕事
関数を有する金属材料から構成するのが好ましい。好適
な実施形態において、セパレータ32は、銀で形成され
ているが、金、プラチナ、ロジウム、イリジウム、パラ
ジウム、ニッケル及びそれらの合金のようなその他の金
属材料を使用してもよい。セパレータ32に対して選択
した材料は、高い熱伝導率、高い耐酸化性、高い溶融
点、高い仕事関数及び低いコストを有するべきである。
一つの材料でこれらの特性の全てを最大化することは難
しいが、銀はその熱伝導率が高いため好ましい。
【0022】例えば、本発明の特定の一実施形態におい
て、セパレータ32は、銅、アルミニウム、鉄、鉛、亜
鉛及びそれらの合金からなるグループから選択された約
0.25パーセントないし10パーセントの付加材料を
銀に混合して合金とした銀合金材料から構成されてい
る。付加材料は、元素形態又は酸化物形態でよく、従っ
て、この明細書において使用されている用語「銅」は、
元素形態はもちろんのこと酸化物形態についても言及す
るものであり、用語「アルミニウム」等も同様である。
【0023】再び図1を参照すると、電極14は、ガス
通路40及び液体通路42を含むプラズマトーチ本体3
8内に設けられている。このプラズマトーチ本体38
は、外側にある絶縁ハウジング部材44により囲まれて
いる。水のような液冷却媒体を電極14に通し循環させ
るため、電極14の中央孔部48内に管46が懸架され
ている。この管46は孔部48の直径よりも小さな外径
を有しているので、管46と孔部48との間にはスペー
ス49が存在しており、水は、管46の開放した下端か
ら排出される際にそのスペース内を流れることが可能で
ある。水源(図示せず)からの水は、管46を通り、内
部キャビティ22及びホルダ16の内側を流れ、スペー
ス49を通って戻り、トーチ本体38にある開口52に
行き、排水ホース(図示せず)に向かい流れる。液体通
路42は噴射水をノズルアセンブリ12内に案内し、そ
こで噴射水は以下に更に説明するようにプラズマアーク
を囲むための渦流に変わる。ガス通路40は、適当なガ
ス源(図示せず)からのガスを案内し、適当な耐高温材
料のガスバッフル54を経て、複数の入口穴58からガ
スプレナム室56に入る。複数の入口穴58は、ガスを
渦巻き式にプレナム室56に流入させるように配列され
ている。流入したガスは、ノズルアセンブリ12の同軸
状孔部60、62を介してプレナム室56から流出す
る。この電極14がガスバッフル54を保持している。
耐高温プラスチック絶縁本体部55はノズルアセンブリ
12を電極14から電気的に絶縁する。
【0024】ノズルアセンブリ12は、第1の孔部60
を画成する上側ノズル部材63と、第2の孔部62を画
成する下側ノズル部材64とを備えている。上側ノズル
部材63は金属材料であることが好ましく、下側ノズル
部材64は金属又はセラミック材料であることが好まし
い。上側ノズル部材63の孔部60は、トーチの電極1
4の長手方向軸線と軸方向に整列している。下側ノズル
部材64は、プラスチック製のスペーサ要素65と水旋
回リング66とにより上側ノズル部材63から隔てられ
ている。上側ノズル部材63と下側ノズル部材64との
間に設けられるスペースは水室67を形成する。
【0025】下側ノズル部材64は円筒形の本体部70
を備えており、該本体部70は、そこを同軸状に通って
延びる孔部62を有して前端部すなわち下端部と後端部
すなわち上端部とを規定している。後端部上には環状の
装着フランジ71が配置されており、第2の孔部62と
同軸である前端部の外面上には、切頭円錐面72が形成
されている。環状の装着フランジ71は、コップ状部材
74の下端のところにある内向きフランジ73により下
方から支持されている。コップ状部材74は、ねじ部を
外側のハウジング部材44に螺着することによって着脱
自在に装着されている。2つのフランジ71、73の間
にはガスケット75が配置されている。
【0026】下側ノズル部材64にある孔部62は円筒
形であり、任意の適当なプラスチック材料製の心出しス
リーブ78によって上側ノズル部材63にある孔部60
と軸方向に整列した状態に保持される。水は、液体通路
42から、スリーブ78にある開口85を通って水旋回
リング66の複数の噴射ポート87へと流れ、該噴射ポ
ートが水を水室67内に噴射する。該噴射ポート87
は、水旋回リング66の回りに接線方向に配置されてい
て、旋回成分の速度を水室67中の水流に与える。水は
孔部62を経由して水室67から出る。
【0027】電源(図示せず)は、通常接地される金属
母材に対して直列回路関係にあるトーチの電極14に接
続される。動作中、アークに対して陰極端子として作用
する電極の放出要素28と、上述した電源の陽極に接続
されると共に下側ノズル部材64の下方に位置決めされ
る母材との間にプラズマアークが確立される。プラズマ
アークは、電極14とノズルアセンブリ12との間にパ
イロットアークを瞬間的に生成することによって通常の
方法で開始され、次いでこのプラズマアークは孔部6
0、62を経て母材に移動される。
【0028】製造方法 本発明は、上述した形式の電極を製造するための簡単な
方法も提供している。図4ないし図8は、本発明に従っ
て電極を製造する好適な方法を例示している。図4に示
すように、放出要素28は、セパレータ32により画成
されたキャビティ35内に配置されている。一実施形態
によると、放出要素28は、ほぼ平坦な円形の作業面8
1を有する工具80を用いて、セパレータ32のキャビ
ティ35内に配置される。この工具80は、その作業面
81をキャビティ35内の放出要素28と接触させて、
配置される。作業面81の外径は、セパレータ32によ
り画成されたキャビティ35の直径よりも若干小さい。
工具80は作業面81をトーチ10の長手方向軸線とほ
ぼ同軸にして保持され、そして力は、軸方向の圧縮力を
長手方向軸線に沿って放出要素28及びセパレータ32
に伝えるように工具に加えられる。例えば、工具80
は、放出要素28及びセパレータ32と接触して位置決
めされ、その後、機械のラムのような適当な装置で叩か
れる。
【0029】使われる特定の技術とは関係なく、セパレ
ータ32のキャビティ35内に放出要素28を位置決め
するように十分な力が加えられるので、放出要素の内端
面30はセパレータと面接触する。一実施形態におい
て、放出要素28の圧縮作用により放出要素及びセパレ
ータ32が半径方向の外方に若干変形されるようになる
ので、放出要素28はセパレータにより面接触関係でし
っかりと把持され保持される。このセパレータ32も放
出要素28の周りにかしめることができる。
【0030】一実施形態において、放出要素28及びセ
パレータ32は、約1時間にわたり約927℃ないし9
82℃(1700°Fないし1800°F)の間に加熱
されるが、加熱時間は用いられる材料と大きさ次第で変
更しうる。この温度範囲及び時間の組合せを用いて、金
属間化合物88が放出要素28とセパレータ32との間
に形成される。ハフニウムから形成された放出要素28
と銀から形成されたセパレータ32との間の金属間化合
物88は、図9に示されている。金属間化合物88は、
その厚さが約0.01016ミリメートル(0.000
4")であるため、拡散接合と比較してより強い結合を
放出要素28とセパレータ32との間にもたらす。この
金属間化合物88は、放出要素28及びセパレータ32
を形成する材料とは異なる固有の特性を有する新材料で
ある。
【0031】上述したように、金属間化合物88は、以
下にもっと詳しく論じる通り比較的に高い約927℃な
いし982℃(1700°Fないし1800°F)の間
の温度で形成される。この比較的に高い温度は、放出要
素28及びセパレータ32に使用される材料のために必
要であり、以下に詳しく述べるように、アセンブリを金
属ホルダ16に挿入する前に金属間化合物88が形成さ
れるのが好ましい。
【0032】図5を見ると、銅又は銅合金製の円筒形の
素材94が前面95とその反対側の後面96とを有する
ように用意されている。その後、前述したキャビティ2
4を形成するように、前面95に長手方向軸線に沿って
例えば穿孔によりほぼ円筒形の孔部を形成する。その
後、一実施形態では形成済みの金属間化合物88を含む
放出要素28及びセパレータ32のアセンブリは、セパ
レータの周壁33が面接触の摩擦関係でキャビティの内
壁27に滑動係合しそこに固定されるように、例えばプ
レス嵌めによりキャビティ24内に挿入される。
【0033】図6に示した一実施形態によると、ほぼ平
坦な円形の作業面100を有する工具98が、その作業
面100を放出要素28及びセパレータ32の各端面2
9、36とそれぞれ接触させて、置かれている。作業面
100の外径は、円筒形素材94にある大きなキャビテ
ィ24の直径よりも僅かに小さい。工具98は作業面1
00をトーチ10の長手方向軸線とほぼ同軸にして保持
され、そして力は、軸方向の圧縮力を長手方向軸線に沿
って放出要素28及びセパレータ32に伝えるように工
具に加えられる。例えば、工具98は、放出要素28及
びセパレータ32と接触して位置決めされ、その後、機
械のラムのような適当な装置で工具98を叩く。使われ
る特定の技術とは関係なく、十分な力が加えられて放出
要素28及びセパレータ32が半径方向の外方に変形さ
れるようになるので、放出要素28はセパレータ32に
よりしっかりと把持され保持され、そしてセパレータ3
2は、キャビティ24によりしっかりと把持され保持さ
れる。しかし、放出要素28とセパレータ32との間に
金属間化合物88が存在していれば、それが破壊もしく
は損傷しないように注意しなければならない。
【0034】図7はまた、電極の特性及び寿命の向上に
なる円筒形素材94、セパレータ32及び放出要素28
への熱の付加を説明している。加熱工程は、放出要素2
8及びセパレータ32のアセンブリを金属ホルダもしく
は円筒形素材94中に配置した後に行う。また、加熱工
程は、後述するように、円筒形素材に対して更なる加工
ステップを行った後に遂行することもできる。厳正な加
熱工程は、放出要素28に使用された材料や、セパレー
タ32に使用された材料に左右される。特に、加熱工程
は、材料の融解温度により決定され、セパレータ32と
金属ホルダすなわち円筒形素材94との間に共融合金を
形成するように行われる。誘導加熱ユニット(図示せ
ず)を用いてこの明細書に述べた全ての加熱工程を行う
ことができるが、炉は、温度制御に優れているので、好
ましい。
【0035】共融合金を形成する加熱工程の加熱温度
は、拡散接合が望まれる場合に使用される加熱温度より
も高いので、熱「スパイク(spike)」に類似してい
る。セパレータが銀から構成され、そして金属素材が銅
から構成されている一実施形態において、共融温度は約
778℃(1432°F)であるのに対して、拡散接合
温度は約766℃(1410°F)である。共融温度で
は、銅及び銀が共に溶融して共融合金を形成し、これが
放出要素28及びセパレータ32を互いに強く結合す
る。
【0036】アセンブリした電極は、例えば10分ない
し20分というような比較的に短期間だけこの温度に保
持しておくべきである。アセンブリした電極を20分よ
りも長く加熱していると、共融合金が溶け去って、金属
ホルダとセパレータとの間にボイドが残る。また、共融
合金を形成する工程の間持続される温度は、約2度の範
囲内で厳密に制御されていることが好ましい。さもない
と、共融温度に達しないために共融合金を形成すること
ができなかったり、共融温度を超えるために共融合金が
溶解し、上述したように、ボイドが残ったりするという
不都合がある。
【0037】上述したような熱スパイクによる共融合金
の形成は、金属間化合物88の形成に加えて行われるこ
とが好ましい。共融合金の形成温度は金属間化合物88
の形成温度よりも実質的に低く、そして本発明の有利な
特徴は、共融合金を形成する前に金属間化合物88が形
成されることである(双方が同一電極で必要なら)。ま
た、共融合金は、拡散接合工程と関連して形成すること
もできる。この場合、ホルダ16及びセパレータ32が
拡散接合の速度を増すため共融温度よりも低く加熱さ
れ、次いで、上述したように「スパイク」されて共融合
金を形成する。拡散接合工程と共融合金形成工程との間
で冷却ステップを行ってもよいが、加熱温度を拡散接合
温度から直接にスパイクさせることも可能である。
【0038】拡散接合は、2つの金属片に圧力をかけ保
持し合わせるときに起こる。一方の金属の原子が他方の
金属に移動し、また、その逆に移動する。室温では、拡
散接合が起こるのではあるが、相当な程度まで発達する
には数年間を要する。しかしながら、電極のアセンブリ
された構成要素を加熱することにより、拡散接合の速度
が増す。この点に関し、拡散接合工程が加速されるよう
なレベルまで電極を加熱するのが有利である。しかし、
上述した「スパイク」は隣接する表面間の接合を更に向
上させる。
【0039】例えば、セパレータ32が銀から構成され
るとともにホルダ16が銅から構成される一実施形態に
おいては、拡散接合工程は、セパレータ及びホルダを約
8時間にわたり約766℃(1410°F)に加熱する
ことにより行われる。セパレータ32及びホルダ16
(場合に応じて素材94)は、約10分ないし20分の
間、この場合には約778℃(1432°F)である共
融温度まで一時的に加熱される。共融合金が形成された
後、電極を冷却する。生じた共融合金は、電極の現存要
素により形成されており、通常のろう付け材料のように
付加的な材料から形成されていない点を除いて、ろう付
け材料のように好適に作用する。この共融合金の形成と
関連して放出要素28とセパレータ32との間に同様の
接合工程もしくはプロセスを使用することができる。
【0040】図10は、図7に示した加熱工程後のセパ
レータ32及び金属素材94の詳細断面図を示してい
る。特に、図10は、図7の10−10線に沿ったセパ
レータ32と金属素材94との間の界面の拡大図を示し
ている。現段階で好適な実施形態において、セパレータ
32は主として銀から形成されており、金属素材94は
主として銅から形成されている。図10に示すように、
加熱工程によりセパレータ32及び金属素材94が結び
ついて、指紋状の様相をもつ一連のひだのような断面形
状を有する共融合金となる。図10に示すように、暗い
領域は金属素材94であり、明るい部分はセパレータ3
2である。明らかに、共融合金は金属素材94又はセパ
レータ32を形成する材料よりも低い融解温度を有して
いる。
【0041】図8は、電極の強度を増し、従って電極の
作動寿命を増す別の工程を示している。特に、図8は、
プレス工具97を用いる電極の前端でのクリンプ(crim
ping)工程を図解している。プレス工具97は、金属素
材94の外面に対して半径方向の内方へ力を及ぼし、金
属素材94、セパレータ32及び放出要素28をプレス
し合わせ、それにより材料を互いに更に接合する。一実
施形態において、金属素材94の径はdだけ減少し、こ
の減少量は一実施形態において約1.27ミリメートル
ないし2.54ミリメートル(0.050インチないし
0.100インチ)である。外側形状もクリンプ工程中
に変化して、図示のように円筒形素材から六角形状にな
りうる。クリンプ工程は、金属素材94をほぼ最終形状
に加工した後に行うこともできる。
【0042】クリンプ工程は少なくとも2つの利点をも
たらす。その利点の1つは、プレス動作により放出要素
28、セパレータ32及び金属素材94間に存在するど
のボイドでも実質的に除去することである。ボイドは電
極の早期破損につながりうる応力集中部分として作用す
るので、ボイド除去は重要である。特に、共融合金形成
工程中の加熱工程が高音すぎると、損傷性のボイドが生
成される。このような事態が起こると、セパレータ32
と金属素材94との間に形成された共融合金が溶け去
り、薄いボイド層が残る。クリンプ工程が使用されなか
ったと仮定すると(従って、ボイドが閉鎖されない
と)、電極の寿命が約0分ないし20分というように不
十分となろう。しかし、クリンプ工程が行われれば、電
極の寿命は300分ないし400分の間か或いはもっと
高い値になる。従って、クリンプ工程は、共融合金形成
工程中の過剰加熱に対する予防措置として使用すること
ができる。もう1つの利点は、プレス動作により、上述
した加熱工程中に失ったかも知れない放出要素28、セ
パレータ32及び金属素材94の降伏強さ及び硬度を回
復させることである。しかし、電極の過剰クリンプ加工
はその構成要素間に形成された接合部を破壊しかねない
ので、プレス動作中には注意が必要である。
【0043】次の表1は、従来例のデータと実験のデー
タであり、既に論じたように電極を加熱しクリンプ加工
することによる効果を示している。特に、クリンプ工程
は、電極を、約15.875ミリメートル(0.625
インチ)の直径を有する円筒形状から約12.624ミ
リメートル(0.497インチ)の外径を有する六角形
状に減少させることを含んでいる。この表1は、260
アンペアでの電極作動寿命を示していることに留意され
たい。表1において、実験に供した平均的電極は約81
9分の寿命を有しているのに対して、本発明による加熱
及びクリンプ工程を受けない従来の電極の平均寿命は6
64分である。表1に示した試験結果を得るのに使用し
たプラズマアークトーチは、プラズマガスとして酸素を
用いるESAB Torch PT-15XLであった。
【0044】
【表1】
【0045】図3に戻ると、本発明による完成電極の断
面図が示されている。ホルダ16の製造を完了するため
に、円筒形素材94の後面96を機械加工して、内部に
キャビティ22を画成する開放コップ状の構造を形成す
る。このキャビティ22は、円筒形の柱状部23を画成
すると共にセパレータ32及び放出要素28の対応部分
を同軸的に囲む内側環状凹部82を含むのが有利であ
る。加えて、この内側環状凹部82は内側面83を有し
ている。換言すれば、内側環状凹部82は、円筒形の柱
状部23を画成するように、例えば、トレパニング又は
その他の加工作業により形成されている。円筒形素材9
4の外周壁もまた、ホルダ16の後端19における雄ね
じ部102の形成を含め、所望の形状にすることができ
る。最後に、円筒形素材94の前面95並びに放出要素
28及びセパレータ32の端面29、36が実質的に平
らで互いに面一になるように機械加工される。
【0046】図11は、ホルダ16の端面図を示してい
る。セパレータ32の端面36が放出要素28の端面2
9をホルダ16の前面20から分離させていることが分
かる。端面36は環状であって内周104と外周106
とを有している。セパレータ32は、アークが放出要素
から離れてホルダ16につくようになるのを妨げる働き
をする。
【0047】従って、本発明は、プラズマアークトーチ
において使用するための電極14を提供すると共に、電
極を製造するための方法を提供しており、少なくとも一
回の加熱工程を電極に適用して、放出要素28とセパレ
ータ32との間に金属間化合物88を形成するか、及び
/又はセパレータ32と金属ホルダ16との間に共融合
金を形成する。また、クリンプ工程を適用して電極14
のこれら構成要素を更に強化し接合することができる。
放出要素28、セパレータ32及び金属ホルダ16の間
にろう付け層や、コーティングや、その他の材料を用い
ないことが有利である。実際に、放出要素とセパレー
タ、並びにセパレータと金属ホルダは、それぞれ面接触
の関係でアセンブリされる。従って、本発明による電極
の製造コストは減少し、それにも拘わらず、強くて耐久
性の長い電極を提供する。
【0048】本発明に関連した技術分野の当業者は、本
発明の多くの変形例やその他の実施形態に想到するであ
ろうが、それらも以上の記載及び添付図面に提示された
教示に基づく利点を享有している。従って、本発明は開
示した特定の実施形態に限定されると考えるべきではな
く、そのような変形例やその他の実施形態も本発明の範
囲内に含まれると解釈されるべきである。この明細書で
は特定の用語が用いられているが、それらは一般的かつ
説明的な意味でのみ使用されており、限定のために用い
られているのではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電極を適用したプラズマアークトーチ
の側断面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る電極の拡大斜視図で
ある。
【図3】図2の電極の断面図である。
【図4】本発明の電極を製造する好適な方法の一工程を
図解する断面図である。
【図5】本発明の電極を製造する好適な方法の一工程を
図解する断面図である。
【図6】本発明の電極を製造する好適な方法の一工程を
図解する断面図である。
【図7】本発明の電極を製造する好適な方法の一工程を
図解する断面図である。
【図8】本発明の電極を製造する好適な方法の一工程を
図解する断面図である。
【図9】加熱作業直後における電極の、図4の9−9線
に沿う拡大断面写真である。
【図10】加熱作業直後における電極の、図7の10−
10線に沿う拡大断面写真である。
【図11】本発明による完成電極の端面図である。
【符号の説明】
10 プラズマアークトーチ 14 電極 16 金属ホルダ 24、35 キャビティ 27 内壁(内側表面) 28 電子放出要素 32 セパレータ 33 周壁(外側表面) 88 金属間化合物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マイケル・シー・マクベネット アメリカ合衆国サウスカロライナ州29069, レイマー,ウェスト・セヴン・パインズ・ ストリート 740 Fターム(参考) 4E001 LE02 LE06 LH09 ME04

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属ホルダと、 該金属ホルダに接続されると共に内部にキャビティを画
    成する相対的に電子を放出しないセパレータと、 該セパレータにより画成された前記キャビティ内に配置
    される電子放出要素と、 該電子放出要素と前記セパレータとの間に介在する金属
    間化合物とを備えるプラズマアークトーチ用電極。
  2. 【請求項2】 前記セパレータは、銀、金、プラチナ、
    ロジウム、イリジウム、パラジウム、ニッケル及びそれ
    らの合金からなる群から選択した少なくとも一種の材料
    から実質的に形成されている、請求項1に記載のプラズ
    マアークトーチ用電極。
  3. 【請求項3】 前記電子放出要素は、ハフニウム、ジル
    コニウム、タングステン及びそれらの合金からなる群か
    ら選択した少なくとも一種の材料から実質的に形成され
    ている、請求項1に記載のプラズマアークトーチ用電
    極。
  4. 【請求項4】 金属ホルダと、 該金属ホルダに接続されると共に内部にキャビティを画
    成する相対的に電子を放出しないセパレータと、 該セパレータにより画成された前記キャビティ内に配置
    される電子放出要素と、 前記セパレータと前記金属ホルダとの間に介在する共融
    合金とを備えるプラズマアークトーチ用電極。
  5. 【請求項5】 前記セパレータは、銀、金、プラチナ、
    ロジウム、イリジウム、パラジウム、ニッケル及びそれ
    らの合金からなる群から選択した少なくとも一種の材料
    から実質的に形成されている、請求項4に記載のプラズ
    マアークトーチ用電極。
  6. 【請求項6】 前記電子放出要素は、ハフニウム、ジル
    コニウム、タングステン及びそれらの合金からなる群か
    ら選択した少なくとも一種の材料から実質的に形成され
    ている請求項4に記載のプラズマアークトーチ用電極。
  7. 【請求項7】 金属ホルダと、 内側表面及び外側表面を有し、該外側表面が前記金属ホ
    ルダと面接触している相対的に電子を放出しないセパレ
    ータと、 外側表面を有する電子放出要素であって、該電子放出要
    素の前記外側表面の少なくとも一部が前記セパレータの
    前記内側表面と面接触している電子放出要素と、 該電子放出要素と前記セパレータとの間に介在する金属
    間化合物と、 前記セパレータと前記金属ホルダとの間に介在する共融
    合金とを備えるプラズマアークトーチ用電極。
  8. 【請求項8】 前記金属ホルダは、銅及びその合金から
    なる群から実質的に形成されている、請求項7に記載の
    プラズマアークトーチ用電極。
  9. 【請求項9】 前記セパレータは、銀、金、プラチナ、
    ロジウム、イリジウム、パラジウム、ニッケル及びそれ
    らの合金からなる群から選択した少なくとも一種の材料
    から実質的に形成されている、請求項7に記載のプラズ
    マアークトーチ用電極。
  10. 【請求項10】 前記電子放出要素は、ハフニウム、ジ
    ルコニウム、タングステン及びそれらの合金からなる群
    から選択した少なくとも一種の材料から実質的に形成さ
    れている、請求項7に記載のプラズマアークトーチ用電
    極。
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