JP2003039135A - 鋳物砂の有効粘土分/粒度分布の変動予測方法、装置、プログラム及びプログラムの記録媒体 - Google Patents

鋳物砂の有効粘土分/粒度分布の変動予測方法、装置、プログラム及びプログラムの記録媒体

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JP2003039135A JP2001227376A JP2001227376A JP2003039135A JP 2003039135 A JP2003039135 A JP 2003039135A JP 2001227376 A JP2001227376 A JP 2001227376A JP 2001227376 A JP2001227376 A JP 2001227376A JP 2003039135 A JP2003039135 A JP 2003039135A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鋳物砂特性である圧縮強度、通気度を監視
し、有効粘土分/粒度分布が危険域に入る前に警告を出
し鋳物不良の発生する前にベントナイト、新砂、微粉な
どの添加量を調整できる方法を提供する。 【解決手段】 砂特性計測装置により測定した圧縮強
度、通気度の値を記憶させ、この圧縮強度、通気度の値
を所定点数の異動平均を算出し、それぞれの管理値との
偏差を算出し、それぞれの偏差の累積和を算出し、それ
ぞれの偏差の累積和が継続低下か上昇を判定することに
よって有効粘土分/粒度分布の異常変動を容易に発見予
測する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋳物砂の有効粘土
分/粒度分布の変動を鋳物不良が発生する前に発見予測
する方法、その装置、プログラム及びプログラムの記録
媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鋳物砂の調整は、粘土分(ベント
ナイト)、新砂、微粉等の添加量を一定とし、水添加に
よる砂温、水分あるいはCB(コンパクタビリティ)値
を所定値に混練バッチ単位で制御している。また、鋳物
砂の粘土分、粒度分布など砂性状は、鋳物砂の循環系に
おいて変化さしている。この変動要因は、鋳物製品重
量、形状、S/M比など鋳物砂が受ける熱影響を受けた
り、鋳物製品とともに付着砂として循環系外に持ち出さ
れたり、あるいは集塵ダストとして廃棄されたりして生
じるものである。
【0003】このため、砂処理ラインの管理者又はオペ
レ−タ−は、時間又は日単位で通気度、圧縮強度、粘土
分(有効粘土分、全粘土分)等を測定し、ベントナイ
ト、新砂、微粉等の添加量を調整している。この調整結
果は、砂循環系にもよるが、1〜2週間後に出てくるた
め、通気度、圧縮強度を調整することを難しくしてい
る。したがって、鋳物製品の健全化を維持するため鋳物
砂特性として圧縮強度あるいは圧縮歪み等の調整に時間
がかかり、そのため、鋳物不良が発生してから対応して
いるのが実情である。
【0004】このような鋳物不良に対応するための鋳物
砂の監視処理の従来技術を説明する。近年、鋳物製品の
精度向上あるいは薄肉化などが強く要求され、鋳型の精
度の向上として鋳型歪み、荷重特性の監視が必要になっ
てきている。このため、オンラインで鋳型特性を監視し
補正してゆく必要に迫られて特開昭60−234737
号公報に開示されているような鋳物砂の処理方法が考え
られている。この公報においては、造型、注湯、型ばら
し及び混練等の各工程間をくり返し循環使用される鋳物
砂の処理方法において、鋳物砂のコンパクタビリティ値
を一定に制御し、その時の該鋳物砂の含有水分量、通気
度及び圧縮強度の計測デ−タを、累積和に演算処理した
結果とCB値、含有水分量、通気度及び圧縮強度の相関
関係より、粘結剤及び集塵微粉の添加量を増減してい
る。また、スクイズにより試験片を作成して鋳物砂の特
性を測定する砂特性計測装置が種々(特開平8−304
260号公報、実開平5−71752号公報等々)開発
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、現在鋳物砂の
有効粘土分/粒度分布の変動を鋳物不良が発生する前に
発見する方法は見い出されていない。本発明は上記に鑑
みて成されたもので、鋳物砂特性を監視し、容易に有効
粘土分/粒度分布が危険域に入る前に警告を出し鋳物不
良の発生する前にベントナイト、新砂、微粉などの添加
量を調整できる方法及びその装置、プログラム及びプロ
グラムの記録媒体を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明における鋳物砂の有効粘土分/粒度分布の変
動予測方法は、スクイズにより試験片を製作して鋳物砂
の特性を測定する砂特性計測装置により、鋳物砂の圧縮
強度及び/又は通気度とを測定する工程と、測定した圧
縮強度及び/又は通気度の値を記憶し格納する工程と、
記憶格納した圧縮強度及び/又は通気度の値とを予め指
定された演算個数の移動平均値を算出する工程と、該移
動平均値からそれぞれの管理値との偏差を算出する工程
と、それぞれの管理値との偏差を予め指定された起点か
ら順次累積して各測定時のデ−タとして累積和の継続低
下/上昇を算出して鋳物砂の有効粘土分/粒度分布の正
常あるいは異常の判定をする工程と、を具備することを
特徴とする。
【0007】即ち、本発明は、鋳物不良の発生には、鋳
物砂の性状を左右する有効粘土分/粒度分布の影響が大
きいことを前提として、スクイズにより試験片を製作し
て鋳物砂の特性を測定する砂特性計測装置を用いること
により、水分値及びCB値を計測・考慮することなく圧
縮強度及び/又は通気度のみを監視し、これらの値を長
期間記憶・累積和演算処理することを介して、有効粘土
分/粒度分布が危険域に入る前に発見予測するものであ
る。即ち、本発明は、従来のように鋳物砂のコンパクタ
ビリティ値を一定に制御する必要はなく、その時の鋳物
砂の含有水分量を計測する必要もなく、通気度及び圧縮
強度の少なくともいずれかの計測デ−タだけを使用して
容易に鋳物砂の有効粘土分/粒度分布の変動予測ができ
るのである。
【0008】尚、鋳物砂のCB値を混練工程においてバ
ッチ処理により一定に制御するには、複雑な操作を有
し、しかも従来の3回ランマ方式によれば、鋳物砂のサ
ンプリングから計測までにCB値が系時変化して減少す
るため、計測にも習熟を要するという問題があったが、
本発明はスクイズによる圧縮であり、このような問題が
ないことを見いだしている。このように本発明によれ
ば、有効粘土分/粒度分布が危険域に入る前に容易に警
告を出し鋳物不良の発生する前にベントナイト、新砂、
微粉などの添加量を調整できる。
【0009】また、上記の目的を達成するために本発明
における鋳物砂の有効粘土分/粒度分布の変動予測装置
は、スクイズにより試験片を製作して鋳物砂の特性を測
定する砂特性計測装置により測定した鋳物砂の圧縮強度
及び/又は通気度の値を記憶し格納する記憶手段と、記
憶格納した圧縮強度及び/又は通気度の値とを予め指定
された演算個数の移動平均値を算出する手段と、該移動
平均値からそれぞれの管理値との偏差を算出する手段
と、それぞれの管理値との偏差を予め指定された起点か
ら順次累積して各測定時のデ−タとして累積和の継続低
下/上昇を算出して鋳物砂の有効粘土分/粒度分布の正
常あるいは異常の判定をする手段と、を有する有効粘土
分/粒度分布の異常判定検出ユニットと、を具備するこ
とを特徴とする。本発明によれば、有効粘土分/粒度分
布が危険域に入る前に警告を出し鋳物不良の発生する前
にベントナイト、新砂、微粉などの添加量を調整でき
る。特に、前記有効粘土分/粒度分布の異常判定検出ユ
ニットが、砂特性計測装置の演算装置に含まれている場
合には、演算装置で使用する記憶媒体のみを変更するこ
とにより、従来の砂特性計測装置を利用して、容易に鋳
物砂の有効粘土分/粒度分布の変動予測ができる。な
お、通気度、圧縮強度の算出手段は、砂特性計測装置の
演算手段に含まれてもよい。
【0010】また、上記の目的を達成するために本発明
における鋳物砂の有効粘土分/粒度分布の変動予測プロ
グラムは、スクイズにより試験片を製作して鋳物砂の特
性を測定した鋳物砂の圧縮強度及び/又は通気度と、入
力手段により入力した演算個数と、から所定点数の移動
平均値を算出する機能と、該移動平均値からそれぞれの
管理値との偏差を算出する機能と、それぞれの管理値と
の偏差を予め指定された起点から順次累積して各測定時
のデ−タとして累積和の継続低下/上昇を算出して鋳物
砂の有効粘土分/粒度分布の正常あるいは異常の判定を
する機能とを、実現することを特徴とする。本発明にお
ける鋳物砂の有効粘土分/粒度分布の変動予測プログラ
ムによれば、測定装置とは離れたところで、容易に鋳物
砂の有効粘土分/粒度分布の変動予測ができる。この場
合、LAN、インタ−ネットその他の通信手段若しくは
カ−ドにより、計測デ−タ及びプログラムを転送するこ
とができる。従来のように、その時の鋳物砂の含有水分
量を計測する必要もなく、通気度及び圧縮強度の計測デ
−タだけを使用して容易に鋳物砂の有効粘土分/粒度分
布の変動予測ができる。
【0011】さらに、上記の目的を達成するために本発
明における鋳物砂の有効粘土分/粒度分布の変動予測プ
ログラムの記録媒体は、スクイズにより試験片を製作し
て鋳物砂の特性を測定した鋳物砂の圧縮強度及び/又は
通気度と、入力手段により入力した演算個数と、から所
定点数の移動平均値を算出する機能と、該移動平均値か
らそれぞれの管理値との偏差を算出する機能と、それぞ
れの管理値との偏差を予め指定された起点から順次累積
して各測定時のデ−タとして累積和の継続低下/上昇を
算出して鋳物砂の有効粘土分/粒度分布の正常あるいは
異常の判定をする機能とを、実現することを特徴とす
る。本発明によれば、記憶媒体のみを変更することによ
り、従来の砂特性計測装置を利用して、容易に鋳物砂の
有効粘土分/粒度分布の変動予測ができる。また、記録
媒体は、ROM、FDなどその種類を問わない。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明において、スクイズにより
試験片を製作して鋳物砂の特性を測定する砂特性計測装
置とは、例えば、試験片を製作するため、内径50m
m、高さ100mmの空間を有する筒体を平板上に載
せ、この筒体内に鋳物砂を装入し、続いて、筒体の上端
開口部から押圧板を挿入して鋳物砂を所定の大きさの力
(100〜400kgf)でスクイズ圧縮して直径50
mm、高さ50mmの試験片を製作し、製作した試験片
を圧縮強度試験機若しくは通気度試験機にセットしてそ
の圧縮強度若しくは通気度を測定する装置である。もち
ろん、試験片を製作した位置でそのまま圧縮強度と通気
度を計測することも可能である。
【0013】なお、鋳物砂に分量を種々変えて水を添加
してそのCB値が異なる鋳物砂を製造し、これらの鋳物
砂を用いて、3回ランマ方式および本発明によるスクイ
ズ圧縮方式により試験片をそれぞれ製作し、これらの試
験片についてそれぞれ圧縮強度を測定すると、試験片の
圧縮強度は、3回ランマ方式による場合にはCB値の変
化に伴って変化するが、本発明は、CB値が鋳物砂を造
型用に使用する28〜46%の範囲では、本発明による
スクイズ圧縮方式による場合には水分値、CB値が変化
しても圧縮強度がほとんど変化しない性質を利用したも
のである。
【0014】また、本発明において、圧縮強度のみを計
測してもよい。これは、圧縮強度が有効ベントナイト分
に相関が強く、鋳物不良の内容、たとえば、面尻欠けな
どに影響をおよぼし、単独に計測しても意味がでてくる
からである。また、通気度のみを計測しても良い。通気
度は粒度分布に相関が強く、粒度分布の影響として、鋳
物不良の内容、たとえば、肌荒れなどに影響を及ぼし、
単独でも意味が出てくるからである。本発明において圧
縮強度と通気度を両方とも計測してもよい。これは、微
粉が抜けた場合、微粉に多い有効ベントナイト分が減り
圧縮強度にも影響し、相互に関係があるからである。
【0015】
【実施例】以下実施例を図面に基づいて詳しく説明す
る。図1はスクイズにより試験片を製作し、その砂の特
性を測定する高精度の砂特性計測装置1の演算ユニット
2と有効粘土分/粒度分布の異常判定検出ユニット3は
電気的に接続されている。なお、砂特性計測装置1の演
算ユニット2に有効粘土分/粒度分布の異常判定検出ユ
ニット3を含ませてもよい。また砂特性計測装置1の演
算ユニット2から有効粘土分/粒度分布の異常判定検出
ユニット3へのデ−タの受渡しは、メモリカ−ドなどバ
ッチ処理でもよい。
【0016】有効粘土分/粒度分布の異常判定検出ユニ
ット3は、演算装置であり、通気度・圧縮強度記憶手段
4、移動平均算出手段5、管理値との偏差算出手段6、
累積和算出手段7及び累積和の継続低下/上昇判定手段
8が含まれており、外部の出力手段9に接続している。
【0017】図2は圧縮強度による有効粘土分の異常変
動を検出するフロ−チャ−トであり、砂特性計測装置1
の演算ユニット2から測定の都度圧縮強度のデ−タを入
手し、記憶装置に時間と共に記憶格納する。予め指定さ
れた演算個数から移動平均算出手段により所定点数(例
えば5点)の移動平均を行う。管理値との偏差算出手段
により移動平均の値から管理値との偏差を求める。そし
て累積和算出手段により管理値から求めた偏差を予め指
定された起点から順次累積し、各測定時のデ−タとす
る。
【0018】累積和の継続低下/上昇判定手段8によ
り、この累積和デ−タを直線近似し、その標準偏差も算
出する。この標準偏差が所定値以上であれば異常判定す
るがそうでなければ終了する。異常判定は、まず傾きが
上昇の場合を検討する。予め決定した上限値以上であっ
て継続時間が所定値以上の場合、「添加材過多警告と添
加量減少指示」を出力する。上限値以上であって継続時
間が所定値未満の場合「添加材過多注意報」を出力す
る。傾きが上昇の場合傾きが予め決定した上限値未満の
場合は終了する。
【0019】傾きが下降の場合、予め決定した下限値以
下であって、継続時間が所定値以上の場合「添加材過少
警告、添加量増加と微粉抜け対策指示」を出力する。下
限値以下であって継続時間が所定値未満の場合「微粉抜
け、添加材不足注意報」を出力する。また傾きが上昇の
場合であって下限値超過の場合は終了する。
【0020】図3は通気度による粒度分布の異常変動を
検出するフロ−チャ−トであり、砂特性計測装置1の演
算ユニット2から測定の都度通気度のデ−タを入手し、
記憶装置に時間と共に記憶格納する。予め指定された演
算個数から移動平均算出手段により所定点数(例えば3
点)の移動平均を行う。管理値との偏差算出手段により
移動平均の値から管理値との偏差を求める。そして累積
和算出手段により管理値から求めた偏差を予め指定され
た起点から順次累積し、各測定時のデ−タとする。
【0021】累積和の継続低下/上昇判定手段8によ
り、この累積和デ−タを直線近似し、その標準偏差も算
出する。この標準偏差が所定値以上であれば異常判定す
るがそうでなければ終了する。異常判定は、まず傾きが
上昇の場合を検討する。予め決定した上限値以上であっ
て継続時間が所定値以上の場合、「微粉抜け警告と集塵
ダスト戻し量増加指示」を出力する。上限値以上であっ
て継続時間が所定値未満の場合「微粉抜け注意報」を出
力する。また上限値未満の場合は終了する。傾きが上昇
の場合傾きが予め決定した上限値未満の場合は終了す
る。上限値以上であって継続時間が所定値未満の場合
「微粉抜け注意報」を出力する。傾きが上昇の場合傾き
が予め決定した上限値未満の場合は終了する。
【0022】傾きが下降の場合、予め決定した下限値以
下であって、継続時間が所定値以上の場合「微粉過多警
告と集塵ダスト戻し量減少指示」を出力する。下限値以
下であって継続時間が所定値未満の場合「微粉過多注意
報」を出力する。また傾きが下降の場合であって下限値
超過の場合は終了する。
【0023】以下にデ−タの分析例を示す。図4は圧縮
強度生デ−タで、図5は、この生デ−タの3点移動平均
値である。生デ−タだけでは対策前の異常は発見しにく
いし、3点移動平均でも滑らかになっただけで対策前の
異常は発見しにくい。図6は圧縮強度3点移動平均値の
管理値14.5N/cmから偏差で3点移動平均値の
管理値14.5N/cmから偏差にするとやや問題が
感じられるが、対策前の異常は明確に判定することはで
きない。
【0024】図7は圧縮強度3点移動平均累積和で、目
標値14.5N/cmの3点移動平均累積和にする
と、急激に対策前の圧縮強度が下降傾向にあり、対策前
の異常は、有効粘土分が低下していることが推定され
る。また対策後の圧縮強度回復状況も確認できる。
【0025】図8は通気度生デ−タで、図9は、この生
デ−タの3点移動平均値である。生デ−タだけでは通気
度の異常は発見しにくいし、3点移動平均でも滑らかに
なっただけで対策前の異常は発見しにくい。図10は通
気度3点移動平均値の管理値120から偏差で3点移動
平均値の管理値120からの偏差にするとやや問題が感
じられるが、対策前の異常は明確に判定することはでき
ない。
【0026】図11は通気度3点移動平均累積和で、管
理値120の3点移動平均累積和にすると、急激に対策
前の通気度が上昇傾向にあり、対策前の異常は、微粉抜
けしていることが推定される。また対策後の通気度回復
状況も確認できる。このように異常判定は管理値偏差の
移動平均累積和を使用すれば容易に出来ることが判る。
【0027】
【発明の効果】本発明は、上記の説明から明らかなよう
に、スクイズにより作成した試験片を用いた砂特性計測
装置により測定した圧縮強度、通気度の値を記憶させ、
この圧縮強度、通気度の値を所定点数の異動平均を算出
し、それぞれの管理値との偏差を算出し、それぞれの偏
差の累積和を算出し、それぞれの偏差の累積和が継続低
下か上昇を判定することによって有効粘土分/粒度分布
の異常変動を容易に発見できるようになる。したがっ
て、造型用の鋳物砂が有効粘土分/粒度分布が危険域に
入る前に警告を出し、鋳物不良が発生する前にベントナ
イト、新砂、微粉等の添加量を調整できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するための構成フロ−チャ−ト図
である。
【図2】圧縮強度による有効粘土分異常変動を検出する
フロ−チャ−ト図である。
【図3】通気度による粒度分布の異常変動を検出するフ
ロ−チャ−ト図である。
【図4】圧縮強度生デ−タを示すグラフである。
【図5】圧縮強度生デ−タの3点移動平均値示すグラフ
である。
【図6】圧縮強度3点移動平均値の管理値からの偏差を
示すグラフである。
【図7】圧縮強度3点移動平均累積和を示すグラフであ
る。
【図8】通気度生デ−タを示すグラフである。
【図9】通気度生デ−タの3点移動平均値を示すグラフ
である。
【図10】通気度3点移動平均値の管理値からの偏差を
示すグラフである。
【図11】通気度3点移動平均累積和を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
1 砂特性計測装置 2 演算ユニット 3 粒度分布/有効粘土分の異常判定検出ユニット

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スクイズにより試験片を製作して鋳物
    砂の特性を測定する砂特性計測装置により鋳物砂の圧縮
    強度及び/又は通気度とを測定する工程と、測定した圧
    縮強度及び/又は通気度の値を記憶し格納する工程と、
    記憶格納した圧縮強度及び/又は通気度の値とを予め指
    定された演算個数の移動平均値を算出する工程と、該移
    動平均値からそれぞれの管理値との偏差を算出する工程
    と、それぞれの管理値との偏差を予め指定された起点か
    ら順次累積して各測定時のデ−タとして累積和の継続低
    下/上昇を算出して鋳物砂の有効粘土分/粒度分布の正
    常あるいは異常の判定をする工程と、を具備することを
    特徴とする鋳物砂の有効粘土分/粒度分布の変動予測方
    法。
  2. 【請求項2】 スクイズにより試験片を製作して鋳物
    砂の特性を測定する砂特性計測装置により測定した鋳物
    砂の圧縮強度及び/又は通気度の値を記憶し格納する記
    憶手段と、記憶格納した圧縮強度と通気度の値とを予め
    指定された演算個数の移動平均値を算出する手段と、該
    移動平均値からそれぞれの管理値との偏差を算出する手
    段と、それぞれの管理値との偏差を予め指定された起点
    から順次累積して各測定時のデ−タとして累積和の継続
    低下/上昇を算出して鋳物砂の有効粘土分/粒度分布の
    正常あるいは異常の判定をする手段と、を有する有効粘
    土分/粒度分布の異常判定検出ユニットと、を具備する
    ことを特徴とする鋳物砂の有効粘土分/粒度分布の変動
    予測装置。
  3. 【請求項3】 前記有効粘土分/粒度分布の異常判定
    検出ユニットが、砂特性計測装置の演算装置に含まれて
    いることを特徴とする請求項2記載の鋳物砂の有効粘土
    分/粒度分布の変動予測装置。
  4. 【請求項4】 スクイズにより試験片を製作して鋳物
    砂の特性を測定した鋳物砂の圧縮強度及び/又は通気度
    と、入力手段により入力した演算個数と、から所定点数
    の移動平均値を算出する機能と、該移動平均値からそれ
    ぞれの管理値との偏差を算出する機能と、それぞれの管
    理値との偏差を予め指定された起点から順次累積して各
    測定時のデ−タとして累積和の継続低下/上昇を算出し
    て鋳物砂の有効粘土分/粒度分布の正常あるいは異常の
    判定をする機能とを、実現する鋳物砂の有効粘土分/粒
    度分布の変動予測方法プログラム。
  5. 【請求項5】 スクイズにより試験片を製作して鋳物
    砂の特性を測定した鋳物砂の圧縮強度及び/又は通気度
    と、入力手段により入力した演算個数と、から所定点数
    の移動平均値を算出する機能と、該移動平均値からそれ
    ぞれの管理値との偏差を算出する機能と、それぞれの管
    理値との偏差を予め指定された起点から順次累積して各
    測定時のデ−タとして累積和の継続低下/上昇を算出し
    て鋳物砂の有効粘土分/粒度分布の正常あるいは異常の
    判定をする機能とを、実現する鋳物砂の有効粘土分/粒
    度分布の変動予測方法プログラムの記録媒体。
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Cited By (3)

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