JP2003038966A - 分注チップおよびそれを装着した分注装置 - Google Patents

分注チップおよびそれを装着した分注装置

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JP2003038966A
JP2003038966A JP2001232415A JP2001232415A JP2003038966A JP 2003038966 A JP2003038966 A JP 2003038966A JP 2001232415 A JP2001232415 A JP 2001232415A JP 2001232415 A JP2001232415 A JP 2001232415A JP 2003038966 A JP2003038966 A JP 2003038966A
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dispensing tip
ring
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dispensing
tip
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Shigeru Kitamura
茂 北村
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Arkray Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノズルのOリングに潤滑剤を塗布しても、外
れ難い分注チップを提供する。 【解決手段】 分注チップ1の内壁にOリング3と嵌合
する溝12を設け、この溝の中心12aをOリング3の
中心3aより、下方向に位置するようにする。分注チッ
プ1の溝12の上部の傾斜面が、Oリング3を斜め下方
向に向かって圧縮した状態になるので、Oリング3か
ら、斜め上方向の応力が発生し、これにより分注チップ
1が上方向に押し上げられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分注チップおよび
それを装着した分注装置に関する。
【0002】
【従来の技術】臨床検査、化学実験、生化学実験等の分
野では、種々の自動分析装置が使用されている。自動分
析装置は、自動的に検体および試薬等をノズルで採取
し、これを所定の測定シーケンスに従い処理する装置で
ある。自動分析装置のノズルには、使い捨の分注チップ
が、検体若しくは試薬毎に装着される。ノズルへの分注
チップの嵌合は、ノズルに高トルクで嵌合させる場合
と、ノズルにOリング等のシール材を装着し、低トルク
で嵌合させる場合とがある。低トルクでの嵌合の場合、
分注チップとノズルとの保持は、シール材の摩擦力によ
る。また、シール材の耐久性の向上、ノズルからの脱着
性の向上を目的として、シール材に潤滑剤が塗布される
こともある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】高トルクで分注チップ
を装着する場合は、高トルクを発生させる必要があり、
自動分析装置において、強固な機構と高出力の駆動源が
必要となり、これにより、装置全体が大型化し、また構
造も複雑になる。一方、低トルク装着の場合、潤滑剤を
用いないと、シール剤の耐久性が悪くなり、この結果、
自動分析装置のメンテナンス回数が増加する。潤滑剤を
用いれば、耐久性は確保できるが、分注チップをしっか
りと保持できなくなるおそれがあり、ノズルから分注チ
ップが脱落するおそれがある。このように、自動分析装
置の小型化および単純化を実現しようとすれば、低トル
ク装着を採用せざるを得ないが、その場合、シール材の
耐久性と分注チップの確実な保持の双方を両立させるこ
とができなかった。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、分注チップのノズルへの低トルク装着を採用す
る装置であっても、シール材の耐久性の向上および分注
チップの確実な保持の双方を両立可能な分注チップの提
供を、その目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の分注チップは、シール材を装着したノズル
に嵌合させる分注チップであって、前記ノズルの先端方
向を下方向とし、これと逆方向を上方向とした場合、前
記シール材に対し、下方向圧力成分を含む圧力をかけた
状態で接触する圧接面を有するという構成である。
【0006】本発明の分注チップは、前記圧接面がシー
ル材と接触するから、これによりシール材が下方向に押
し付けられ、これにより発生する応力により分注チップ
が上方向に押し上げられる。この結果、シール材に潤滑
剤を塗布しても、分注チップをノズルに確実に保持でき
る。
【0007】本発明において、分注チップの圧接面は、
シール材の斜め上部分で接触することが好ましい。ま
た、シール材が、Oリングであり、このOリングが、ノ
ズルの外周に設けられた溝に装着され、このOリングを
嵌合させるための溝が分注チップの内壁に形成されてお
り、前記分注チップの溝の中心が、前記Oリングの中心
よりも下に位置することで、前記分注チップの溝の上部
傾斜面が圧接面となってOリングに圧力をかけた状態で
接触することも好ましい。
【0008】つぎに、本発明の分注装置は、本発明の分
注チップをノズルに装着したものである。この分注装置
は、ノズルへの分注チップの装着を低トルクで行う方式
を採用した場合、シール材に潤滑剤を塗布しても、ノズ
ルにしっかりと分注チップを保持できる。したがって、
本発明の分注装置は、小型化および単純化が可能であ
り、メンテナンスも簡単ですみ、しかもノズルの分注チ
ップの保持を確実に行える。なお、本発明において、分
注装置とは、ノズルを有し、これにチップを装着して、
検体や液体試薬等を分注する機能を有する装置をいい、
前述の自動分析装置も含む。
【0009】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の分注チップの例
について、図面に基づき説明する。
【0010】図1および図2に、本発明の分注チップの
一例を示す。これらの図は、前記分注チップを分注装置
のノズルに装着した状態を示し、図1(A)は、その正
面図、図1(B)は、図1(A)のI−I方向断面図、
図2は、図1(B)の部分拡大断面図である。これらの
図において、同一部分には同一符号を付している。
【0011】図示のように、この例において、ノズル2
の外周に溝が形成されて、ここにOリング3が装着され
ている。このノズル2に分注チップ1が装着されてお
り、分注チップの内壁には溝12が形成されており、こ
こにOリング3が嵌合している。そして、分注チップの
溝12の中心(最も深いところ)12aは、Oリング3
の中心(最も出っ張っている部分)3aより、下方向に
あるので、分注チップ1の溝12の上部の傾斜面(圧接
面)が、Oリング3の斜め上から接触しており、しか
も、前記傾斜面部分の分注チップ1の内径が、これと当
接するOリング3を含むノズル2外径より小さいため、
前記傾斜面がOリング3を締め付ける状態となる。この
結果、矢印で示すように、前記溝12の傾斜面が斜め下
方向にOリング3を圧縮し、この圧縮によりOリングか
ら斜め上方向に応力が発生し、分注チップ1は上方向に
押し上げられる。そして、分注チップの上方向先端には
フランジ状の突起があり、その表面(当たり面)11
が、ノズル2のリング状突起に押し付けられる。この結
果、分注チップ1が真っ直ぐした状態で、ノズル2に装
着される。しかも、このような構成をとるため、分注チ
ップ1のノズルへの装着は簡単に行うことができるが、
分注チップを押し上げようとする力が常に働いているた
め、ノズル2から分注チップ1が外れ難くなる。
【0012】前記例の分注チップ1において、溝12の
断面形状は、図示のような円弧状に制限されず、大きさ
等も、Oリングの大きさ等により適宜決定される。Oリ
ングの最大外径が0.95〜1.05mmの場合で分注
チップの溝の断面形状が円弧状の場合、前記分注チップ
溝の幅は、例えば、1.10〜2.00mm、好ましく
は1.10〜1.50mm、より好ましくは、1.10
〜1.20mmであり、前記溝部における分注チップの
最大内径(溝中心の部分)は、例えば、0.10〜0.
50mm、好ましくは0.10〜0.30mm、より好
ましくは、0.10〜0.20mmであり、分注チップ
の溝の中心が、Oリングの中心より、下方向に、例え
ば、0.05〜0.50mm、好ましくは0.05〜
0.25mm、より好ましくは、0.05〜0.1mm
ずれている。
【0013】この例において、Oリングには、潤滑剤を
塗布することが好ましく、より好ましくは、分注チップ
にも潤滑剤を塗布することである。潤滑剤としては、例
えば、潤滑油、グリースがあげられ、これらは、天然の
ものでも合成のものでもよく、また、単独で使用しても
よく、二種類以上で併用してもよい。潤滑成分として、
好ましいのは、合成シリコーンを基剤とする潤滑油であ
り、より好ましくはジメチルシロキサンシリコーンオイ
ル、シリコングリスである。最適には、Oリングにシリ
コングリスを塗り、分注チップにはジメチルシロキサン
シリコーンオイルを塗ることである。
【0014】図3に、本発明の分注チップのその他の例
を示す。図3において、図1および図2と同一部分には
同一符号を付している。
【0015】図示のように、この分注チップ1は、傾斜
面(圧接面)でOリング3と接触している。分注チップ
1の傾斜面部分の内径が、これと当接するOリング3を
含むノズル2外径より小さい。このため、矢印で示すよ
うに、前記傾斜面がOリング3を斜め下方向に圧縮し、
これに対応する斜め上方向の応力が発生する。この結
果、前記例と同様に、分注チップ1は上方向に押し上げ
られる。そして、分注チップ1の上方向先端にはフラン
ジ状の突起があり、その表面(当たり面)11が、ノズ
ル2のリング状突起に押し付けられる。この結果、分注
チップ1が真っ直ぐした状態で、ノズル2に装着され
る。しかも、このような構成をとるため、分注チップ1
のノズルへの装着は簡単に行うことができるが、分注チ
ップを押し上げようとする力が常に働いているため、ノ
ズル2から分注チップ1が外れ難くなる。
【0016】この分注チップにおいて、傾斜面は、特に
制限されず、Oリングの大きさ等により、その大きさや
傾斜角度等が適宜決定される。また、この分注チップに
おいて、前述のように、潤滑剤を適用でき、もちろんO
リングにも潤滑剤を塗布することが好ましい。
【0017】
【発明の効果】以上のように、本発明の分注チップは、
シール材を装着したノズルに潤滑剤を塗布しても、ノズ
ルに確実に保持される。したがって、本発明の分注チッ
プを用いれば、分注装置において、ノズルと分注チップ
の嵌合を低トルクタイプにすることができるため、装置
の小型化および機構の単純化が可能であり、シール材の
耐久性も向上でき、しかもノズルに分注チップがしっか
り保持される
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の分注チップの一例を示す図であり、
(A)が正面図であり、(B)が断面図である。
【図2】図1(A)の部分拡大断面図である。
【図3】本発明の分注チップのその他の例を示す断面図
である。
【符号の説明】
1 分注チップ 2 ノズル 3 Oリング 3a Oリング中心 11 当たり面 12 溝 12a 溝中心

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シール材を装着したノズルに嵌合させる
    分注チップであって、前記ノズルの先端方向を下方向と
    し、これと逆方向を上方向とした場合、前記シール材に
    対し、下方向圧力成分を含む圧力をかけた状態で接触す
    る圧接面を有する分注チップ。
  2. 【請求項2】 圧接面が、シール材の斜め上部分で接触
    する請求項1記載の分注チップ。
  3. 【請求項3】 シール材が、Oリングであり、このOリ
    ングが、ノズルの外周に設けられた溝に装着され、この
    Oリングを嵌合させるための溝が分注チップの内壁に形
    成されており、前記分注チップの溝の中心が、前記Oリ
    ングの中心よりも下に位置することで、前記分注チップ
    の溝の上部の傾斜面が圧接面となってOリングに圧力を
    かけた状態で接触する請求項2記載の分注チップ。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載の分注
    チップをノズルに装着した分注装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008232829A (ja) * 2007-03-20 2008-10-02 Hitachi High-Technologies Corp 分注用ノズルチップ
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