JP2003037620A - データ通信方法、データ通信装置及びデータ通信システム - Google Patents

データ通信方法、データ通信装置及びデータ通信システム

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JP2003037620A
JP2003037620A JP2001225093A JP2001225093A JP2003037620A JP 2003037620 A JP2003037620 A JP 2003037620A JP 2001225093 A JP2001225093 A JP 2001225093A JP 2001225093 A JP2001225093 A JP 2001225093A JP 2003037620 A JP2003037620 A JP 2003037620A
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Japan
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packet
operating frequency
receiving side
data communication
time
Prior art date
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JP2001225093A
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English (en)
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Ryota Watabe
亮太 渡部
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パケット欠落が発生した場合において
も、受信側装置におけるデータ処理の基準周波数を調整
すること。 【解決手段】 パケット受信部122は、ネットワーク
112を介して接続された送信側装置101から受信し
たパケットに付加されたシーケンス番号を取得する。パ
ケットカウンタ124は、このシーケンス番号に基づい
てパケット所定時間内における受信パケット数を計算す
る。比較器125は、パケットカウンタ124が計算し
た受信パケット数と予め定めたしきい値と比較する。フ
ィードバック制御部126及びLPF127は、比較器
125の比較結果に応じてVCO128により提供され
る動作周波数を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パケット転送遅延
時間が変動し得るネットワークを介して、一定間隔で送
信されたパケットを受信する場合に用いられるデータ通
信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、Ethernet(R)などに代
表されるパケット交換方式のネットワークが広く普及し
てきている。このようなパケット交換方式のネットワー
クにおいて、従来、TDMなどの回線交換方式のネット
ワークにおいて提供されてきた音声通信などのリアルタ
イム性の高いデータ通信を実現したいという要求が高ま
ってきている。
【0003】ここで、パケット交換方式と回線交換方式
の特徴について説明する。パケット交換方式の特徴とし
ては、送信側のデータ通信装置(以下、「送信側装置」
という)と受信側のデータ通信装置(以下、「受信側装
置」という)に共通クロックが提供されないこと、
パケット転送遅延時間が変動し得ること、パケット転
送遅延時間が予測できないこと、確率的にパケットを
損失することなどが挙げられる。
【0004】一方、TDMなどに代表される回線交換方
式のネットワークの特徴としては、送信側装置と受信
側装置に対して共通クロックが提供され、送信側装置と
受信側装置が共通クロックに同期して動作すること、
転送遅延時間は比較的小さく常に一定であること、デ
ータが損失する確率は無視できるほど小さいことなどが
挙げられる。
【0005】パケット交換方式のネットワークにおい
て、従来、回線交換方式のネットワークで提供されてき
た音声通信などを実現するにあたっては、共通クロック
がない環境において送信側装置と受信側装置の動作周波
数を一致させる方法が必要とされる。これは、送信側装
置の動作周波数と受信側装置の動作周波数が完全に一致
していない場合、送信側装置のデータ処理スピードと、
受信側装置のデータ処理スピードが異なってしまうた
め、受信側でデータの不足、余りが生じてしまうためで
ある。
【0006】たとえば、送信側装置の動作周波数が受信
側装置の動作周波数に比べて低い場合、受信側装置のデ
ータ処理スピードが送信側装置のデータ処理スピードに
比べて速くなってしまうため、長時間データ転送を継続
した場合、受信側装置で処理すべきデータが不足するこ
とになる。逆に送信側装置の動作周波数が高い場合は、
受信側装置の処理が追いつかず、受信側装置でデータが
余ることになる。
【0007】従来、パケット交換方式のネットワークに
おいて、送信側装置の動作周波数と受信側装置の動作周
波数を一致させる方式としては、特開平4−32253
2号公報に記載されたものが知られている。これは、パ
ケット交換方式のネットワークを介して受信したデータ
の蓄積量に基づいて、受信側装置の動作周波数を送信側
装置の動作周波数に一致させるものである。
【0008】図16に、従来のパケット交換方式のネッ
トワークからの受信データの蓄積量に基づいてクロック
周波数を再生する方式を採用した受信側装置の構成を示
す。この受信側装置は、受信データを蓄積するFIFO
61と、このFIFO61へのデータの読み書き回数を
計数して蓄積されているデータ量を検出する検出手段6
2と、この検出手段62で検出したデータ量が定数値よ
り多いか否かを判定する判定手段63と、判定手段63
の判定結果を示す2値信号を制御信号とする電圧制御発
振器64(以下、「VCO」という)から構成される。
【0009】このような構成を有し、従来の方式を適用
する受信側装置は、FIFO61に蓄積されたデータ量
が一定の定数値を超えた場合はVCO64の出力クロッ
ク周波数を大きくするように変化させる。逆に、一定の
定数値より小さい場合はVCO64の出力クロック周波
数を小さくするように変化させる。これにより、FIF
O61に蓄積されるデータ量を常に一定に保つようにV
CO64を制御し、送信側装置と受信側装置の動作周波
数を一致することができる仕組みとなっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来のパケット交換方式のネットワークからの
受信データの蓄積量からクロック周波数を再生する方式
においては、FIFO61に蓄積されたデータ量のみを
判断してVCO64の発振周波数を制御している。した
がって、パケット欠落が発生した場合にはFIFO61
に蓄積されたデータが少なくなるため、VCO64の発
振周波数が一時的に低くなってしまうという問題があ
る。また、データの抜けを検出する手段を備えていない
ため、データの抜けに対応した擬似データの挿入などの
処理が行うことが出来ない問題もある。
【0011】本発明は、かかる問題点に鑑みて為された
ものであり、パケット欠落が発生した場合においても、
受信側装置におけるデータ処理の基準周波数を調整する
ことができるデータ通信方法並びにデータ通信装置及び
データ通信システムを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、ネットワーク
を介して接続された送信側装置から受信したパケットに
付加されたシーケンス番号を取得し、このシーケンス番
号に基づいて所定時間内における受信パケット数を計算
し、この受信パケット数と予め定めたしきい値との比較
結果に応じて動作周波数を調整するようにしたものであ
る。これにより、パケット欠落が発生した場合において
も、受信側装置におけるデータ処理の基準周波数を調整
することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の第1の態様に係るデータ
通信方法は、送信側でシーケンス番号を付加したパケッ
トを一定間隔でネットワークに送信する工程と、前記ネ
ットワークを介してシーケンス番号が付加されたパケッ
トを受信する工程と、前記受信したパケットに付加され
たシーケンス番号に基づいて所定時間内における受信パ
ケット数を計算する工程と、前記受信パケット数を予め
定めたしきい値と比較する工程と、この比較結果に応じ
て受信側の動作周波数を調整する工程と、を具備するも
のである。
【0014】この方法によれば、シーケンス番号に基づ
いて所定時間内における受信パケット数を計算するた
め、欠落パケットを含む受信パケット数が計算される。
この受信パケット数と予め定めたしきい値とを比較し
て、その比較結果に応じて受信側の動作周波数が調整さ
れる。これにより、パケット欠落が発生した場合におい
ても、受信側におけるデータ処理の基準周波数を調整す
ることができる。
【0015】本発明の第2の態様は、第1の態様に係る
データ通信方法において、前記受信パケット数がしきい
値を上回った場合に受信側の動作周波数を増加させる一
方、下回った場合には受信側の動作周波数を減少させ、
等しい場合には受信側の動作周波数を維持するものであ
る。
【0016】この方法によれば、受信パケット数がしき
い値を上回った場合に受信側の動作周波数が増加される
一方、下回った場合には受信側の動作周波数が減少さ
れ、等しい場合には受信側の動作周波数が維持される。
これにより、受信パケット数に応じて確実に受信側の動
作周波数を調整することができる。
【0017】本発明の第3の態様は、第1の態様に係る
データ通信方法において、前記受信パケット数を予め定
められた上限しきい値と下限しきい値と比較し、前記受
信パケット数が前記上限しきい値を上回った場合に受信
側の動作周波数を増加させる一方、前記下限しきい値を
下回った場合には受信側の動作周波数を減少させ、いず
れにも該当しない場合には受信側の動作周波数を維持す
るものである。
【0018】この方法によれば、計算された受信パケッ
ト数が予め定めた上限しきい値及び下限しきい値と比較
される。これにより、ある程度受信パケット数の変動を
吸収することができるので、パケット転送遅延などの外
的要因によって一時的な入出力データ差分が変動した場
合でも、受信側の動作周波数に対する影響を少なくする
ことができる。
【0019】本発明の第4の態様は、第3の態様に係る
データ通信方法において、前記受信パケット数が一定時
間中に一定回数以上前記上限しきい値を上回った場合に
受信側の動作周波数を増加させる一方、一定時間中に一
定回数以上前記下限しきい値を下回った場合には受信側
の動作周波数を減少させ、いずれにも該当しない場合に
は受信側の動作周波数を維持するものである。
【0020】この方法によれば、計算された受信パケッ
ト数が予め定めた上限しきい値及び下限しきい値と比較
され、しかも一定時間内に一定回数以上、上限しきい値
を上回った場合、あるいは、下限しきい値を下回った場
合に動作周波数が調整される。これにより、ある程度受
信パケット数の変動を吸収することができるので、パケ
ット転送遅延などの外的要因によって一時的な入出力デ
ータ差分が変動した場合でも、受信側の動作周波数に対
する影響を少なくすることができる。
【0021】本発明の第5の態様は、第3の態様に係る
データ通信方法において、前記受信パケット数が前記上
限しきい値を上回った状態が一定時間以上継続した場合
に受信側の動作周波数を増加させる一方、前記下限しき
い値を下回った状態が一定時間以上継続した場合には受
信側の動作周波数を減少させ、いずれにも該当しない場
合には受信側の動作周波数を維持するものである。
【0022】この方法によれば、計算された受信パケッ
ト数が予め定めた上限しきい値及び下限しきい値と比較
され、しかも、上限しきい値を上回った状態が一定時間
以上継続した場合、あるいは、下限しきい値を下回った
状態が一定時間以上継続した場合に動作周波数が調整さ
れる。これにより、ある程度受信パケット数の変動を吸
収することができるので、パケット転送遅延などの外的
要因によって一時的な入出力データ差分が変動した場合
でも、受信側の動作周波数に対する影響を少なくするこ
とができる。
【0023】本発明の第6の態様に係るデータ通信方法
は、送信側で送信時刻を付加したパケットを一定間隔で
ネットワークに送信する工程と、前記ネットワークを介
して送信時刻が付加されたパケットを受信する工程と、
前記受信したパケットに付加された送信時刻と当該パケ
ットの受信時刻との時刻差分を計算する工程と、今回の
受信パケットにより計算した時刻差分と前回の受信パケ
ットにより計算した時刻差分との変動を計算する工程
と、前記時刻差分の変動を定数値と比較する工程と、こ
の比較結果に応じて受信側の動作周波数を調整する工程
と、を具備するものである。
【0024】この方法によれば、今回の受信パケットに
より計算した時刻差分と前回の受信パケットにより計算
した時刻差分との変動が計算するため、欠落パケットに
よらず時刻差分の変動が計算される。この時刻差分と定
数値とを比較して、その比較結果に応じて受信側の動作
周波数が調整される。これにより、パケット欠落が発生
した場合においても、受信側におけるデータ処理の基準
周波数を調整することができる。
【0025】本発明の第7の態様は、第6の態様に係る
データ通信方法において、前記時刻差分の変動が定数値
を上回った場合に受信側の動作周波数を減少させる一
方、下回った場合には受信側の動作周波数を増加させ、
等しい場合には受信側の動作周波数を維持するものであ
る。
【0026】この方法によれば、時刻差分の変動が定数
値を上回った場合に受信側の動作周波数が減少される一
方、下回った場合には受信側の動作周波数が増加され、
等しい場合には受信側の動作周波数が維持される。これ
により、受信パケット数に応じて確実に受信側の動作周
波数を調整することができる。
【0027】本発明の第8の態様は、第6の態様に係る
データ通信方法において、前記時刻差分の変動を上限定
数値と下限定数値と比較し、前記時刻差分の変動が前記
上限定数値を上回った場合に受信側の動作周波数を減少
させる一方、前記下限定数値を下回った場合には受信側
の動作周波数を増加させ、いずれにも該当しない場合に
は受信側の動作周波数を維持するものである。
【0028】この方法によれば、計算された時刻差分の
変動が上限定数値及び下限定数値と比較される。これに
より、ある程度時刻差分の変動を吸収することができる
ので、パケット転送遅延などの外的要因によって一時的
な入出力データ差分が変動した場合でも、受信側の動作
周波数に対する影響を少なくすることができる。
【0029】本発明の第9の態様は、第8の態様に係る
データ通信方法において、前記時刻差分の変動が一定時
間中に一定回数以上前記上限定数値を上回った場合に受
信側の動作周波数を減少させる一方、一定時間中に一定
回数以上前記下限定数値を下回った場合には受信側の動
作周波数を増加させ、いずれにも該当しない場合には受
信側の動作周波数を維持するものである。
【0030】この方法によれば、計算された時刻差分の
変動が上限定数値及び下限定数値と比較され、しかも一
定時間内に一定回数以上、上限定数値を上回った場合、
あるいは、下限定数値を下回った場合に動作周波数が調
整される。これにより、ある程度時刻差分の変動を吸収
することができるので、パケット転送遅延などの外的要
因によって一時的な入出力データ差分が変動した場合で
も、受信側の動作周波数に対する影響を少なくすること
ができる。
【0031】本発明の第10の態様は、第8の態様に係
るデータ通信方法において、前記時刻差分の変動が前記
上限定数値を上回った状態が一定時間以上継続した場合
に受信側の動作周波数を減少させる一方、前記下限定数
値を下回った状態が一定時間以上継続した場合には受信
側の動作周波数を増加させ、いずれにも該当しない場合
には受信側の動作周波数を維持するものである。
【0032】この方法によれば、計算された時刻差分の
変動が上限定数値及び下限定数値と比較され、しかも、
上限定数値を上回った状態が一定時間以上継続した場
合、あるいは、下限定数値を下回った状態が一定時間以
上継続した場合に動作周波数が調整される。これによ
り、ある程度時刻差分の変動を吸収することができるの
で、パケット転送遅延などの外的要因によって一時的な
入出力データ差分が変動した場合でも、受信側の動作周
波数に対する影響を少なくすることができる。
【0033】本発明の第11の態様に係る受信側のデー
タ通信装置は、ネットワークを介して接続された送信側
のデータ通信装置から受信したパケットに付加されたシ
ーケンス番号を取得するパケット受信部と、前記シーケ
ンス番号に基づいて所定時間内における受信パケット数
を計算するパケットカウンタと、前記受信パケット数を
予め定めたしきい値と比較する比較部と、前記比較部の
比較結果に応じて動作周波数を調整する周波数調整部
と、を具備する構成を採る。
【0034】この構成によれば、シーケンス番号に基づ
いて所定時間内における受信パケット数を計算するた
め、欠落パケットを含む受信パケット数が計算される。
この受信パケット数と予め定めたしきい値とを比較し
て、その比較結果に応じて受信側の動作周波数が調整さ
れる。これにより、パケット欠落が発生した場合におい
ても、受信側におけるデータ処理の基準周波数を調整す
ることができる。
【0035】本発明の第12の態様は、第11の態様に
係るデータ通信装置において、前記周波数調整部は、前
記受信パケット数がしきい値を上回った場合に動作周波
数を増加させる一方、下回った場合には動作周波数を減
少させ、等しい場合には受信側の動作周波数を維持する
構成を採る。
【0036】この構成によれば、受信パケット数がしき
い値を上回った場合に動作周波数が増加される一方、下
回った場合には動作周波数が減少され、等しい場合には
動作周波数が維持される。これにより、受信パケット数
に応じて確実に受信側のデータ通信装置において、動作
周波数を調整することができる。
【0037】本発明の第13の態様に係るデータ通信シ
ステムは、第11又は第12の態様に係る受信側のデー
タ通信装置と、前記受信側のデータ通信装置にネットワ
ークを介してシーケンス番号を付加したパケットを一定
間隔で送信する送信側のデータ通信装置と、から構成さ
れるものである。
【0038】本発明の第14の態様に係る受信側のデー
タ通信装置は、ネットワークを介して接続された送信側
のデータ通信装置から受信したパケットに付加された送
信時刻を抽出し当該パケットの受信時刻との時刻差分を
計算するパケット受信部と、今回の受信パケットにより
計算した時刻差分と前回の受信パケットにより計算した
時刻差分との変動を計算する変動計算部と、前記時刻差
分の変動を定数値と比較する比較部と、前記比較部の比
較結果に応じて動作周波数を調整する周波数調整部と、
を具備する構成を採る。
【0039】これらの構成によれば、今回の受信パケッ
トにより計算した時刻差分と前回の受信パケットにより
計算した時刻差分との変動が計算するため、欠落パケッ
トによらず時刻差分の変動が計算される。この時刻差分
と定数値とを比較して、その比較結果に応じて受信側の
動作周波数が調整される。これにより、パケット欠落が
発生した場合においても、受信側におけるデータ処理の
基準周波数を調整することができる。
【0040】本発明の第15の態様は、第14の態様に
係る受信側のデータ通信装置において、前記周波数調整
部は、前記時刻差分の変動が定数値を上回った場合に動
作周波数を減少させる一方、下回った場合には動作周波
数を増加させ、等しい場合には動作周波数を維持する構
成を採る。
【0041】この構成によれば、時刻差分の変動が定数
値を上回った場合に動作周波数が減少される一方、下回
った場合には動作周波数が増加され、等しい場合には動
作周波数が維持される。これにより、受信パケット数に
応じて確実に受信側のデータ通信装置において、動作周
波数を調整することができる。
【0042】本発明の第16の態様に係るデータ通信シ
ステムは、第14又は第15の態様に係る受信側のデー
タ通信装置と、前記受信側のデータ通信装置にネットワ
ークを介して送信時刻を付加したパケットを一定間隔で
送信する送信側のデータ通信装置と、から構成されるも
のである。
【0043】本発明の第17の態様は、コンピュータ
に、前記ネットワークを介して接続された送信側のデー
タ通信装置からパケットを受信する手順と、前記受信し
たパケットに付加されたシーケンス番号に基づいて所定
時間内における受信パケット数を計算する手順と、前記
受信パケット数を予め定めたしきい値と比較する手順
と、この比較結果に応じて受信側の動作周波数を調整す
る手順を実行させるためのプログラムである。
【0044】このプログラムにより、コンピュータは、
シーケンス番号に基づいて所定時間内における受信パケ
ット数を計算するため、欠落パケットを含む受信パケッ
ト数が計算される。この受信パケット数と予め定めたし
きい値とを比較して、その比較結果に応じて受信側の動
作周波数が調整される。これにより、パケット欠落が発
生した場合においても、受信側におけるデータ処理の基
準周波数を調整することができる。
【0045】本発明の第18の態様は、コンピュータ
に、前記ネットワークを介して接続された送信側のデー
タ通信装置からパケットを受信する手順と、前記受信し
たパケットに付加された送信時刻と当該パケットの受信
時刻との時刻差分を計算する手順と、今回の受信パケッ
トにより計算した時刻差分と前回の受信パケットにより
計算した時刻差分との変動を計算する手順と、前記時刻
差分の変動を定数値と比較する手順と、この比較結果に
応じて受信側の動作周波数を調整する手順を実行させる
ためのプログラムである。
【0046】このプログラムにより、コンピュータは、
今回の受信パケットにより計算した時刻差分と前回の受
信パケットにより計算した時刻差分との変動が計算する
ため、欠落パケットによらず時刻差分の変動が計算され
る。この時刻差分と定数値とを比較して、その比較結果
に応じて受信側の動作周波数が調整される。これによ
り、パケット欠落が発生した場合においても、受信側に
おけるデータ処理の基準周波数を調整することができ
る。
【0047】以下、本発明に係る実施の形態について図
面を参照して具体的に説明する。
【0048】(実施の形態1)図1は、実施の形態1に
係るデータ通信方法が適用される送信側のデータ通信装
置101(以下、「送信側装置101」という)及び受
信側のデータ通信装置121(以下、「受信側装置12
1」という)の構成を示すブロック図である。
【0049】図1において、送信側装置101は、ネッ
トワーク112を介して受信側装置121にパケットを
送信する。ネットワーク112は、Ethernet
(R)などに代表されるパケット交換方式のネットワー
クである。ネットワーク112においては、パケット転
送遅延時間が一定でなく予測不可能であり、パケットの
損失が起こり得る。
【0050】送信側装置101は、データ入力部10
2、パケット送信部103及び発振器104から構成さ
れている。データ入力部102は、マイクなどから入力
した音声をA/D変換してパケット化する。なお、デー
タ入力部102は、発振器104から供給されるクロッ
ク105に同期して動作する。
【0051】パケット送信部103は、データ入力部1
02から受信したパケットにシーケンス番号を付加する
機能を備え、シーケンス番号を付加した後にそのパケッ
トをネットワーク112に送信する。パケット送信部1
03は、発振器104から供給されるクロック105に
同期して動作する。なお、パケット送信部103による
パケットの送信間隔は、発振器104から供給されるク
ロック105に対して一定である。
【0052】上述したように、発振器104は、データ
入力部102及びパケット送信部103にクロック10
5を供給する。この発振器104から供給されるクロッ
ク105が送信側装置101の動作周波数となる。
【0053】一方、受信側装置121は、ネットワーク
112を介して送信側装置101から送信されたパケッ
トを受信する。受信側装置121は、パケット受信部1
22、FIFO123、パケットカウンタ124、比較
器125、フィードバック制御部126、LPF12
7、VCO128及びデータ出力部129から構成され
ている。
【0054】パケット受信部122は、ネットワーク1
12を介してパケットを受信し、受信パケットをFIF
O123に転送すると同時に、受信パケットに付加され
ているシーケンス番号を取得し、取得したシーケンス番
号141をパケットカウンタ124に渡す。
【0055】FIFO123は、パケット受信部122
から転送された受信パケットを蓄積する一方、VCO1
28から供給されるクロック146に従ってデータ出力
部129に予め定められた量のデータを転送するもので
あり、パケット転送遅延時間の変動の影響によるパケッ
ト到着間隔の揺らぎを吸収する。
【0056】パケットカウンタ124は、パケット受信
部122から受信パケットのシーケンス番号141を受
け取り、予め定められた所定時間内における欠落パケッ
トを含む受信パケット数を計算し、その受信パケット数
142を比較器125に渡す。なお、パケットカウンタ
124は、VCO128から供給されるクロック146
に同期して動作する。
【0057】比較器125は、パケットカウンタ124
から受け取った受信パケット数142と予め定められた
しきい値(パケット数)とを比較し、比較結果に応じた
出力値143をフィードバック制御部126に出力す
る。具体的には、受信パケット数がしきい値より大きい
場合は正値を、等しい場合は零を、小さい場合は負値を
フィードバック制御部126に出力する。
【0058】フィードバック制御部126は、比較器1
25の出力値に応じてLPF127に対する制御出力値
144を増減させる。具体的には、比較器125の出力
値が正値である場合には、制御出力値144を所定量だ
け増加させ、零である場合には変化させず、負値である
場合には制御出力値144を所定量だけ減少させる。
【0059】LPF127は、フィードバック制御部1
26からの制御出力値144の変動を平滑化させる。こ
れにより、VCO128に入力される制御出力値145
の急激な変動が防止される。
【0060】ここで、LPF127の構成について図2
を用いて説明する。図2に示すように、LPF127
は、入力の増幅を行うための2つのバッファアンプ20
1、202及び高周波分を取り除くためのローパスフィ
ルタ(LPF)203により構成され、簡単な回路構成
で実現できるという長所がある。LPF127によって
高周波分を取り除くことにより、フィードバック制御部
126からの制御出力値144の変動を平滑化させ、制
御出力値145の急激な変動を防ぐようにしている。
【0061】VCO128は、上述のようにFIFO1
23、データ出力部129及びパケットカウンタ124
にクロック146を供給する。VCO128が供給する
このクロック146は、LPF127からの制御出力値
145に応じて変化する。すなわち、制御出力値145
が減少していれば、これに応じてクロック146の周波
数が高められ、逆に制御出力値145が増加していれ
ば、これに応じてクロック146の周波数が低められ
る。このVCO128から供給されるクロック146
は、受信側装置121の動作周波数となる。したがっ
て、LPF127からの制御出力値145に応じて受信
側装置121の動作周波数が変化することとなる。これ
らのフィードバック制御部126、LPF127及びV
CO128により周波数調整部が構成される。
【0062】データ出力部129は、FIFO123か
ら受信したデジタルデータをD/A変換してスピーカな
どに出力する。なお、データ出力部129は、VCO1
28から供給されるクロック146に同期して動作す
る。
【0063】以上のような構成を有する送信側装置10
1と受信側装置121との間の動作周波数のずれを補正
する仕組みについて図3を用いて説明する。図3は、実
施の形態1に係るデータ通信方法が適用される送信側装
置101と受信側装置121との間の動作周波数のずれ
を補正する仕組みを説明するためのタイミングチャート
である。図3においては、送信側装置101の動作周波
数(f0)が受信側装置121の動作周波数(f1)よ
りも低い場合における各部の動作を時系列的に示してい
る。
【0064】図3(a)は、送信側装置101の動作周
波数を示し、図3(h)は、受信側装置121の動作周
波数を示している。図3(b)は、送信側装置101に
おけるネットワーク送信端111(図1参照)の状態を
示し、図3(c)は、受信側装置121におけるネット
ワーク受信端113(図1参照)の状態を示している。
図3(d)は、パケットカウンタ124が保持する受信
パケット数142を示し、図3(e)は、比較器125
の出力値143を示している。図3(f)は、フィード
バック制御部126の制御出力値144を示し、図3
(g)は、LPF127の制御出力値145を示してい
る。
【0065】ここでは、図3(b)、(c)に示すよう
に、パケットのシーケンス番号として「1」〜「3」を
用いるものとし、送信側装置101のパケット送信間隔
をクロック105(送信側装置101の動作周波数(f
o))と同じ周期とするものとする。また、パケットカ
ウンタ124が保持するタイマ値(所定時間)をクロッ
ク146(受信側装置121の動作周波数(f1))の
3周期分とするものとし、比較器125が保持するしき
い値(パケット数)を「3」(パケット)とするものと
する。
【0066】パケットカウンタ124が図3に示す時刻
t0の時点からタイマ値のカウントを開始するものとす
ると、パケットカウンタ124のタイマ値は、上述のよ
うにクロック146の3周期分であるため、パケットカ
ウンタ124は、時刻t1の時点で受信パケット数14
2を計算する。
【0067】このとき、パケット受信部122は、受信
パケットからシーケンス番号を取得し、パケットカウン
タ124に渡している。このシーケンス番号に基づい
て、パケットカウンタ124は、受信パケット数142
を計算する。
【0068】時刻t1の時点では、図3(c)に示すよ
うに、直前にシーケンス番号「2」に対応するパケット
を受信しているため、パケットカウンタ124は、図3
(d)に示すように、受信パケット数を「2」と計算す
る。そして、この受信パケット数「2」を比較器125
に渡す。
【0069】比較器125では、この受信パケット数
「2」としきい値を比較する。上述のように、比較器1
25が保持するしきい値が「3」となっているため、比
較器125は、図3(e)に示すように、時刻t1の時
点で負値をフィードバック制御部126に出力する。
【0070】比較器125から負値が入力されるため、
フィードバック制御部126は、図3(f)に示すよう
に、制御出力値144を所定量だけ減少させる。これに
応じて、LPF127は、図3(g)に示すように、制
御出力値144の変動を平滑化させた後、VCO128
に入力する。
【0071】平滑後の制御出力値145を入力すると、
VCO128が供給するクロック146の周波数が低め
られる。すなわち、受信側装置121の動作周波数が低
くなるように制御される。この結果、受信側装置121
の動作周波数が送信側装置101の動作周波数に一致す
るように補正され、ひいては送信側装置101と受信側
装置121との間の動作周波数のずれが補正される。
【0072】図3においては、送信側装置101の動作
周波数(f0)が受信側装置121の動作周波数(f
1)よりも低い場合における各部の動作を時系列的に示
し示したが、今度は送信側装置101の動作周波数(f
0)が受信側装置121の動作周波数(f2)よりも高
い場合における各部の動作を図4に時系列的に示す。な
お、図4(a)〜(h)は、図3(a)〜(h)と同一
の各部の動作について示している。
【0073】パケットカウンタ124が図4に示す時刻
t0の時点からタイマ値のカウントを開始するものとす
ると、パケットカウンタ124のタイマ値は、上述のよ
うにクロック146の3周期分であるため、パケットカ
ウンタ124は、時刻t2の時点で受信パケット数14
2を計算する。
【0074】このとき、パケット受信部122は、受信
パケットからシーケンス番号を取得し、パケットカウン
タ124に渡している。このシーケンス番号に基づい
て、パケットカウンタ124は、受信パケット数142
を計算する。
【0075】時刻t2の時点では、図4(c)に示すよ
うに、直前にシーケンス番号「1」に対応するパケット
を受信しているため、パケットカウンタ124は、本来
図3で説明したように受信パケット数を「1」と計算す
る。しかし、図4に示す例では、受信パケット数のリセ
ットがされていないため、ここでは受信パケット数を
「4」と計算する。そして、この受信パケット数「4」
を比較器125に渡す。
【0076】比較器125では、この受信パケット数
「4」としきい値を比較する。上述のように、比較器1
25が保持するしきい値が「3」となっているため、比
較器125は、図4(e)に示すように、時刻t2の時
点で正値をフィードバック制御部126に出力する。
【0077】比較器125から正値が入力されるため、
フィードバック制御部126は、図4(f)に示すよう
に、制御出力値144を所定量だけ増加させる。これに
応じて、LPF127は、図4(g)に示すように、制
御出力値144の変動を平滑化させた後、VCO128
に入力する。
【0078】平滑後の制御出力値145を入力すると、
VCO128が供給するクロック146の周波数が高め
られる。すなわち、受信側装置121の動作周波数が高
くなるように制御される。この結果、受信側装置121
の動作周波数が送信側装置101の動作周波数に一致す
るように補正され、ひいては送信側装置101と受信側
装置121との間の動作周波数のずれが補正される。
【0079】このように本実施の形態に係るデータ通信
方法が適用される送信側装置101及び受信側装置12
1によれば、受信側装置121において、パケットカウ
ンタ124が欠落パケットを含む受信パケット数を計算
し、比較器125がこの受信パケット数としきい値を比
較する。この比較の結果に応じて、VCO128が供給
するクロック146の周波数を補正、言い換えると、受
信側装置121の動作周波数を補正する。これにより、
受信側装置121の動作周波数が送信側装置101の動
作周波数と一致するように調整されるので、送信側装置
101と受信側装置121の動作周波数のずれを調整す
ることができる。
【0080】なお、図3及び図4では、ネットワーク1
12上におけるパケット欠落については考慮していな
い。次にネットワーク112上でパケット欠落が発生し
た場合における送信側装置101と受信側装置121と
の間の動作周波数のずれを補正する仕組みについて図5
を用いて説明する。
【0081】図5は、本実施の形態に係るデータ通信方
法が適用される送信側装置101と受信側装置121と
の間のパケット欠落時における動作周波数のずれを補正
する仕組みを説明するためのタイミングチャートであ
る。図5においては、送信側装置101の動作周波数
(f0)と受信側装置121の動作周波数(f0)が同
一である場合における各部の動作を時系列的に示してい
る。なお、図5(a)〜(h)は、図3(a)〜(h)
と同一の各部の動作について示している。
【0082】図5では、図3と同様に、パケットのシー
ケンス番号として「1」〜「3」を用いるものとし、送
信側装置101のパケット送信間隔をクロック105
(送信側装置101の動作周波数(fo))と同じ周期
とするものとする。また、パケットカウンタ124が保
持するタイマ値(所定時間)をクロック146(受信側
装置121の動作周波数(f1))の3周期分とするも
のとし、比較器125が保持するしきい値(パケット
数)を「3」(パケット)とするものとする。そして、
図5では、シーケンス番号「2」に対応するパケットが
ネットワーク112上で欠落した場合について示してい
る。
【0083】上述のように、パケット受信部122は、
受信パケットからシーケンス番号を取得し、パケットカ
ウンタ124に渡している。パケットカウンタ124
は、このシーケンス番号に基づいて受信パケット数を計
算する。すなわち、パケットカウンタ124は、受信パ
ケットのシーケンス番号から欠落パケットを検出し、受
信パケット数142を計算している。このため、パケッ
トカウンタ124は、パケットの欠落の有無に関わら
ず、パケット欠落が発生しなかった場合と同じように、
図5(d)に示すように、時刻t3の時点で受信パケッ
ト数を「3」と計算する。そして、この受信パケット数
「3」を比較器125に渡す。
【0084】比較器125では、この受信パケット数
「3」としきい値を比較する。上述のように比較器12
5が保持するしきい値が「3」であるため、受信パケッ
ト数142がしきい値「3」と同一値を示すこととな
る。このため、比較器125は、図5(e)に示すよう
に、その出力を変化させない。これに応じて、フィード
バック制御部126の制御出力144も一定値を保つた
め、VCO129が供給するクロック146の周波数も
変化しない。すなわち、受信側装置121における動作
周波数も変化しない。
【0085】ここで、本実施の形態に係るデータ通信方
法が適用される受信側装置121が備える欠落パケット
の検出機能をより明確に説明するため、当該欠落パケッ
トの検出機能がない場合の受信側装置の各部の動作を図
6に示す。図6は、本実施の形態に係るデータ通信方法
が適用される受信側装置の欠落パケット検出機能がない
場合の受信側装置の動作を説明するためのタイミングチ
ャートである。図6において、動作の条件は図5の場合
と同一である。
【0086】受信パケットから取得したシーケンス番号
に基づいて、欠落パケットを検出し、受信パケット数を
計算する場合(図5)と異なり、図6に示す受信側装置
では欠落パケットを検出する機能を備えていないため、
欠落パケット(シーケンス番号「2」に対応するパケッ
ト)に続くシーケンス番号「3」に対応するパケットを
受信した時点で、パケットカウンタ124は、図6
(d)に示すように、受信パケット数を「2」と計算
し、この受信パケット数「2」を比較器125に渡す。
【0087】比較器125では、この受信パケット数
「2」としきい値を比較する。上述のようにしきい値が
「3」であるため、受信パケット数がしきい値「3」を
下回ることになる。このため、比較器125は、図6
(e)に示すように、フィードバック制御部126に負
値を出力する。
【0088】比較器125から負値が入力されるため、
フィードバック制御部126は、図6(f)に示すよう
に、制御出力値144を所定量だけ減少させる。これに
応じて、LPF127は、図6(g)に示すように、制
御出力値144の変動を平滑化させた後、VCO128
に入力する。これにより、VCO128が供給するクロ
ック146の周波数が低められることになる。すなわ
ち、受信側装置121の動作周波数が低くなるように制
御されることになる。
【0089】このように、欠落パケットの検出機能がな
い場合には、送信側装置101と受信側装置121の動
作周波数が同一であるにも関わらず、欠落パケットが発
生することで受信側装置121において動作周波数を低
くしてしまうことになる。
【0090】このような問題点に対応するため、本実施
の形態に係るデータ通信方法が適用される受信側装置で
は、欠落パケットの検出機能を備えている。本実施の形
態に係るデータ通信方法が適用される送信側装置101
及び受信側装置121によれば、受信側装置121にお
いて、パケットカウンタ124が欠落パケットを含む受
信パケット数を計算し、比較器125がこの受信パケッ
ト数としきい値を比較する。この比較の結果に応じて、
VCO128が供給するクロック146の周波数を補
正、言い換えると、受信側装置121の動作周波数を補
正する。これにより、パケット欠落が発生した場合で
も、受信側装置121の動作周波数が低下するのを防止
することができる。
【0091】以上説明したように、本実施の形態に係る
データ通信方法が適用される送信側装置101及び受信
側装置121によれば、パケット欠落による受信側装置
121の動作周波数の低下を回避しつつ、受信側装置1
21の動作周波数を送信側装置101に合わせるように
調整することができる。
【0092】(実施の形態2)実施の形態2に係るデー
タ通信方法が適用される受信側装置121は、実施の形
態1に係るデータ通信方法が適用される受信側装置12
1が備える比較器125の代わりに、図7に示すよう
に、二値比較器151を備える点で実施の形態1に係る
データ通信方法が適用される受信側装置121と相違す
る。
【0093】実施の形態1における受信側装置121の
比較器125が受信パケット数を1つのしきい値と比較
するのに対し、実施の形態2における受信側装置121
の二値比較器151は、受信パケット数を2つのしきい
値(上限しきい値及び下限しきい値)と比較する点で相
違する。具体的には、二値比較器151は、受信パケッ
ト数が上限しきい値値より大きい場合には正値を、下限
しきい値より小さい場合には負値を、いずれにも該当し
ない場合には零をフィードバック制御部126に出力す
る。
【0094】このような機能を有する二値比較器151
を備える実施の形態2に係るデータ通信方法が適用され
る受信側装置121によれば、受信パケット数が予め定
めた上限しきい値及び下限しきい値と比較されること
で、ある程度受信パケット数の変動を吸収することがで
きるので、パケット転送遅延などの外的要因によって一
時的な入出力データ差分が変動した場合でも、受信側装
置121の動作周波数に対する影響を少なくすることが
できる。
【0095】(実施の形態3)実施の形態3に係るデー
タ通信方法が適用される受信側装置121は、実施の形
態1に係るデータ通信方法が適用される受信側装置12
1が備える比較器125の代わりに、図8に示すよう
に、計数機能つき比較器152を備える点で実施の形態
1に係るデータ通信方法が適用される受信側装置121
と相違する。
【0096】実施の形態1における比較器125が受信
パケット数と1つのしきい値とを一回だけ比較している
のに対し、計数機能つき比較器152は、一定時間内に
おける受信パケット数と2つのしきい値(上限しきい値
及び下限しきい値)との状態を複数回、比較する点で相
違する。具体的には、計数機能つき比較器152は、受
信パケット数が一定時間内に上限しきい値を上回る回数
が一定回数以上である場合には正値を、逆に一定時間内
に下限しきい値を下回る回数が一定回数以上である場合
には負値を、いずれにも該当しない場合には零をフィー
ドバック制御部126に出力する。
【0097】このような機能を有する計数機能つき比較
器152を備える実施の形態3に係るデータ通信方法が
適用される受信側装置121によれば、受信パケット数
が予め定めた上限しきい値及び下限しきい値と比較さ
れ、しかも一定時間内に一定回数以上、上限しきい値を
上回った場合、あるいは、下限しきい値を下回った場合
に動作周波数が調整される。これにより、ある程度受信
パケット数の変動を吸収することができるので、パケッ
ト転送遅延などの外的要因によって一時的に入出力デー
タ差分が変動した場合でも、受信側装置121の動作周
波数に対する影響を少なくすることができる。
【0098】(実施の形態4)実施の形態4に係るデー
タ通信方法が適用される受信側装置121は、実施の形
態1に係るデータ通信方法が適用される受信側装置12
1が備える比較器125の代わりに、図9に示すよう
に、計時機能つき比較器153を備える点で実施の形態
1に係るデータ通信方法が適用される受信側装置121
と相違する。
【0099】実施の形態1における比較器125が受信
パケット数を1つのしきい値と一時点のみで比較してい
たのに対し、計時機能つき比較器153は、一定時間内
における受信パケット数と2つのしきい値(上限しきい
値及び下限しきい値)との状態の継続を監視して比較す
る点で相違する。具体的には、計時機能つき比較器15
3は、受信パケット数が上限しきい値を上回る状態が一
定時間継続した場合には正値を、逆に下限しきい値を下
回る状態が一定時間継続した場合には負値を、いずれに
も該当しない場合には零をフィードバック制御部126
に出力する。
【0100】このような機能を有する計時機能つき比較
器153を備える実施の形態4に係るデータ通信方法が
適用される受信側装置121によれば、パケット転送遅
延などの外的要因によって一時的に入出力データ差分が
変動した場合でも、受信側装置121の動作周波数に対
する影響を少なくすることができる。
【0101】(実施の形態5)実施の形態1〜4に係る
データ通信方法が適用される送信側装置101と受信側
装置121がパケットに付加されたシーケンス番号に基
づいて送信側装置101と受信側装置121における動
作周波数のずれを補正するのに対し、実施の形態5に係
るデータ通信方法が適用される送信側装置101と受信
側装置121は、パケットに付加される通信時刻(送信
時刻及び受信時刻)に基づいて送信側装置101と受信
側装置121における動作周波数のずれを補正する点で
相違する。
【0102】図10は、実施の形態5に係るデータ通信
方法が適用される送信側装置101及び受信側装置12
1の構成を示すブロック図である。なお、図10におい
て、図1と同一の符号を付した構成については、同一の
機能に加えて後述する機能を有するものとする。
【0103】図10において、送信側装置101は、デ
ータ入力部102、パケット送信部171、タイマ17
2及び発振器104から構成されている。データ入力部
102は、入力データを固定長でパケット化し、パケッ
ト送信部171に転送する。なお、データ入力部102
は、発振器104から供給されるクロック105に同期
して動作する。
【0104】パケット送信部171は、データ入力部1
02から受信したパケットに、タイマ172から取得し
たパケット送信時刻を付加する機能を備え、パケット送
信時刻を付加した後にそのパケットをネットワーク11
2に送信する。なお、パケット送信部171によるパケ
ットの送信間隔は、発振器104から供給されるクロッ
ク105に対して一定である。
【0105】タイマ172は、送信パケットにパケット
送信時刻を付加するために使用される。パケット送信時
刻を付加する際、タイマ172は、発振器104から供
給されるクロック105に従って動作する。
【0106】一方、受信側装置121は、パケット受信
部181、FIFO123、パケット送受信間隔変動計
算部183、比較器125、フィードバック制御部12
6、LPF127、VCO128、タイマ182及びデ
ータ出力部129から構成されている。
【0107】パケット受信部181は、ネットワーク1
12を介してパケットを受信し、受信パケットをFIF
O123に転送すると同時に、受信パケットに付加され
ているパケット送信時刻を抽出する。パケットを受信す
る際、タイマ182からパケット受信時刻193を取得
し、このパケット受信時刻193と上記パケット送信時
刻との差分(パケット送受信時刻差分191)を計算す
る。
【0108】FIFO123は、パケット受信部181
から転送された受信パケットを蓄積する一方、VCO1
28から供給されるクロック146に従ってデータ出力
部129に予め定められた量のデータを転送するもので
あり、パケット転送遅延時間の変動の影響によるパケッ
ト到着間隔の揺らぎを吸収する。
【0109】パケット送受信間隔変動計算部183は、
パケット受信部181から各パケット受信時におけるパ
ケット送受信時刻差分191を取得する。そして、前回
のパケット受信時に取得したパケット送受信時刻差分1
91と今回のパケット送受信時刻差分191との差分を
計算することで、パケット送受信間隔変動192を得
る。
【0110】比較器125は、予め定められた定数値0
とパケット送受信間隔変動計算部183から取得したパ
ケット送受信間隔変動192とを比較し、この比較結果
に応じた出力値143をフィードバック制御部126に
出力する。具体的には、パケット送受信間隔変動192
が定数値0より小さい場合には正値を、等しい場合には
零を、大きい場合には負値をフィードバック制御部12
6に出力する。
【0111】フィードバック制御部126は、比較器1
25の出力値に応じてLPF127に対する制御出力値
144を増減させる。具体的には、比較器125の出力
値が正値である場合には、制御出力値144を所定量だ
け増加させ、零である場合には変化させず、負値である
場合には制御出力値144を所定量だけ減少させる。
【0112】LPF127は、フィードバック制御部1
26からの制御出力値144の変動を平滑化させる。こ
れにより、VCO128に入力される制御出力値145
の急激な変動が防止される。
【0113】VCO128は、FIFO123、データ
出力部129及びタイマ182にクロック146を供給
する。VCO128が供給するこのクロック146は、
LPF127からの制御出力値145に応じて変化す
る。すなわち、制御出力値145が減少していれば、こ
れに応じてクロック146の周波数が高められ、逆に制
御出力値145が増加していれば、これに応じてクロッ
ク146の周波数が低められる。このVCO128から
供給されるクロック146は、受信側装置121の動作
周波数となる。したがって、LPF127からの制御出
力値145に応じて受信側装置121の動作周波数が変
化することとなる。これらのフィードバック制御部12
6、LPF127及びVCO128により周波数調整部
が構成される。
【0114】データ出力部129は、FIFO123か
ら受信したデジタルデータをD/A変換してスピーカな
どに出力する。なお、データ出力部129は、VCO1
28から供給されるクロック146に同期して動作す
る。
【0115】以上のような構成を有する送信側装置10
1と受信側装置121との間の動作周波数のずれを補正
する仕組みについて図11を用いて説明する。図11
は、実施の形態5に係るデータ通信方法が適用される送
信側装置101と受信側装置121との間の動作周波数
のずれを補正する仕組みを説明するためのタイミングチ
ャートである。図11においては、送信側装置101の
動作周波数(f0)が受信側装置121の動作周波数
(f1)よりも低い場合における各部の動作を時系列的
に示している。
【0116】図11(a)は、送信側装置101の動作
周波数を示し、図11(h)は、受信側装置121の動
作周波数を示している。図11(b)は、送信側装置1
01におけるネットワーク送信端111(図10参照)
の状態を示し、図11(c)は、受信側装置121にお
けるネットワーク受信端113(図10参照)の状態を
示している。図11(d)は、パケット受信部181が
計算するパケット送受信時刻差分191を示し、図11
(e)は、比較器125の出力値143を示している。
図11(f)は、フィードバック制御部126の制御出
力値144を示し、図11(g)は、LPF127の制
御出力値145を示している。
【0117】ここでは説明の便宜上、図11(b)、
(c)に示すように、パケットにn〜n+2の番号を付
与している。また、図11(b)において、「s
(n)」はn番目のパケットの送信時刻を示し、図10
(c)において、「r(n)」はn番目のパケットの受
信時刻を示す。また、パケット転送遅延時間は、通常、
諸条件により異なるものであるが、図11においては、
パケット転送遅延時間が一定であるものとする。
【0118】n番目のパケットを送信する際、送信側装
置101は、タイマ172から取得したパケット送信時
刻を付加した上でネットワーク112に送信する。図1
1に示すように、時刻t4の時点にてn番目のパケット
を受信すると、パケット受信部181は、このn番目の
パケットに付加されているパケット送信時刻s(n)を
抽出する。同時にタイマ182からパケット受信時刻r
(n)を取得する。そして、これらに基づいて、パケッ
ト送受信時刻差分191を計算する。ここでは、図11
(d)に示すように、[s(n)−r(n)]が求められ
る。
【0119】そして、時刻t5の時点にて(n+1)番
目のパケットを受信すると、パケット受信部181は、
同様の要領で、この(n+1)番目のパケットに付加さ
れているパケット送信時刻s(n+1)を抽出すると同
時にタイマ182からパケット受信時刻r(n+1)を
取得する。そして、これらに基づいて、パケット送受信
時刻差分[s(n+1)−r(n+1)]が求められる。
【0120】図11に示す例では、受信側装置121の
動作周波数(f1)が送信側装置101の動作周波数
(f0)よりも高いため、パケット送受信時刻差分19
1は、増加する傾向である。具体的にいうと、図11
(d)に示すように、{s(n)−r(n)}<{s
(n+1)−r(n+1)}となっている。
【0121】パケット送受信間隔変動計算部183は、
前回のパケット受信時に取得したパケット送受信時刻差
分191と今回のパケット送受信時刻差分191との差
分を計算することで、パケット送受信間隔変動192を
得る。すなわち、パケット送受信間隔変動計算部183
は、{s(n+1)−r(n+1)}から{s(n)−
r(n)}を差し引くことで、パケット送受信間隔変動
192を得る。そして、このパケット送受信間隔変動1
92を比較器125に渡す。
【0122】比較器125では、このパケット送受信間
隔変動192を定数値0と比較する。ここで、時刻t5
の時点におけるパケット送受信間隔変動192は正値で
あり、定数値0よりも大きいため、比較器125は、図
11(e)に示すように負値をフィードバック制御部1
26に出力する。
【0123】比較器125から負値が入力されるため、
フィードバック制御部126は、図11(f)に示すよ
うに、制御出力値144を所定量だけ減少させる。これ
に応じて、LPF127は、図11(g)に示すよう
に、制御出力値144の変動を平滑化させた後、VCO
128に入力する。
【0124】平滑後の制御出力値145を入力すると、
VCO128が供給するクロック146の周波数が低め
られる。すなわち、受信側装置121の動作周波数が低
くなるように制御される。この結果、受信側装置121
の動作周波数が送信側装置101の動作周波数に一致す
るように補正され、ひいては送信側装置101と受信側
装置121との間の動作周波数のずれが補正される。
【0125】このように実施の形態5に係るデータ通信
方法が適用される送信側装置101及び受信側装置12
1によれば、受信側装置121において、パケット送受
信間隔の変動を監視し、比較器125がこのパケット送
受信間隔の変動を定数値0と比較する。この比較の結果
に応じて、VCO128が供給するクロック146の周
波数を補正、言い換えると、受信側装置121の動作周
波数を補正する。これにより、受信側装置121の動作
周波数が送信側装置101の動作周波数と一致するよう
に調整されるので、送信側装置101と受信側装置12
1の動作周波数のずれを調整することができる。
【0126】なお、本実施の形態に係るデータ通信方法
が適用される送信側装置101と受信側装置121にお
いては、パケット送受信時刻差分191を用いて送信側
装置101と受信側装置121の動作周波数のずれを検
出する仕組みを採用するため、パケット欠落による影響
を受けないという特徴がある。
【0127】(実施の形態6)実施の形態6に係るデー
タ通信方法が適用される受信側装置121は、実施の形
態5に係るデータ通信方法が適用される受信側装置12
1が備える比較器125の代わりに、図12に示すよう
に、二値比較器151を備える点で実施の形態5に係る
データ通信方法が適用される受信側装置121と相違す
る。
【0128】実施の形態5における受信側装置121の
比較器125がパケット送受信間隔変動192を1つの
定数値と比較するのに対し、実施の形態6における受信
側装置121の二値比較器151は、パケット送受信間
隔変動192を2つの定数値(上限定数値及び下限定数
値)と比較する点で相違する。具体的には、二値比較器
151は、パケット送受信間隔変動192が上限定数値
より大きい場合には負値を、下限定数値より小さい場合
には正値を、いずれにも該当しない場合には零をフィー
ドバック制御部126に出力する。
【0129】このような機能を有する二値比較器151
を備える実施の形態6に係るデータ通信方法が適用され
る受信側装置121によれば、計算された時刻差分の変
動が上限定数値及び下限定数値と比較される。これによ
り、ある程度時刻差分の変動を吸収することができるの
でパケット転送遅延などの外的要因によって一時的な入
出力データ差分が変動した場合でも、受信側装置121
の動作周波数に対する影響を少なくすることができる。
【0130】(実施の形態7)実施の形態7に係るデー
タ通信方法が適用される受信側装置121は、実施の形
態5に係るデータ通信方法が適用される受信側装置12
1が備える比較器125の代わりに、図13に示すよう
に、計数機能つき比較器152を備える点で実施の形態
5に係るデータ通信方法が適用される受信側装置121
と相違する。
【0131】実施の形態5における比較器125がパケ
ット送受信間隔変動192と1つの定数値とを一回だけ
比較しているのに対し、計数機能つき比較器152は、
一定時間内におけるパケット送受信間隔変動192と2
つの定数値(上限定数値及び下限定数値)との状態を複
数回、比較する点で相違する。具体的には、計数機能つ
き比較器152は、パケット送受信間隔変動192が一
定時間内に上限定数値を上回る回数が一定回数以上であ
る場合には負値を、逆に一定時間内に下限定数値を下回
る回数が一定回数以上である場合には正値を、いずれに
も該当しない場合には零をフィードバック制御部126
に出力する。
【0132】このような機能を有する計数機能つき比較
器152を備える実施の形態7に係るデータ通信方法が
適用される受信側装置121によれば、計算された時刻
差分の変動が上限定数値及び下限定数値と比較され、し
かも一定時間内に一定回数以上、上限定数値を上回った
場合、あるいは、下限定数値を下回った場合に動作周波
数が調整される。これにより、ある程度時刻差分の変動
を吸収することができるので、パケット転送遅延などの
外的要因によって一時的に入出力データ差分が変動した
場合でも、受信側装置121の動作周波数に対する影響
を少なくすることができる。
【0133】(実施の形態8)実施の形態8に係るデー
タ通信方法が適用される受信側装置121は、実施の形
態5に係るデータ通信方法が適用される受信側装置12
1が備える比較器125の代わりに、図14に示すよう
に、計時機能つき比較器153を備える点で実施の形態
5に係るデータ通信方法が適用される受信側装置121
と相違する。
【0134】実施の形態5における比較器125がパケ
ット送受信間隔変動192を1つの定数値と一時点のみ
で比較していたのに対し、計時機能つき比較器153
は、一定時間内におけるパケット送受信間隔変動192
と2つの定数値(上限定数値及び下限定数値)との状態
の継続を監視して比較する点で相違する。具体的には、
計時機能つき比較器153は、パケット送受信間隔変動
192が上限しきい値を上回る状態が一定時間継続した
場合には負値を、逆に下限定数値を下回る状態が一定時
間継続した場合には正値を、いずれにも該当しない場合
には零をフィードバック制御部126に出力する。
【0135】このような機能を有する計時機能つき比較
器153を備える実施の形態8に係るデータ通信方法が
適用される受信側装置121によれば、計算された時刻
差分の変動が上限定数値及び下限定数値と比較され、し
かも、上限定数値を上回った状態が一定時間以上継続し
た場合、あるいは、下限定数値を下回った状態が一定時
間以上継続した場合に動作周波数が調整される。これに
より、ある程度時刻差分の変動を吸収することができる
ので、パケット転送遅延などの外的要因によって一時的
に入出力データ差分が変動した場合でも、受信側装置1
21の動作周波数に対する影響を少なくすることができ
る。
【0136】(実施の形態9)実施の形態9に係るデー
タ通信方法が適用される受信側装置121は、実施の形
態5に係るデータ通信方法が適用される受信側装置12
1の構成に加えて、図15に示すように、パケット送受
信間隔変動計算部183が計算したパケット送受信間隔
変動192を予め定められた分だけ積算する積算部18
4を備える点で実施の形態5に係るデータ通信方法が適
用される受信側装置121と相違する。
【0137】実施の形態5における比較器125が単一
のパケット送受信間隔変動192と定数値を比較するの
に対し、実施の形態9に係るデータ通信方法が適用され
る受信側装置121は、積算部184で予め定められた
数のパケット送受信間隔変動192の積算値を定数値と
比較する点で相違する。
【0138】ここで、積算値を定数値と比較するのは、
パケット送受信間隔変動192が微量である場合に定数
値0との比較演算の誤りを確実に回避するためである。
積算値と比較することで定数値0との比較対象の値が大
きくなるため、確実に比較演算の誤りを回避することが
できる。
【0139】このような機能を有する積算部184を備
える実施の形態9に係るデータ通信方法が適用される受
信側装置121によれば、パケット転送遅延時間の変動
の影響を平均化し、パケット転送遅延時間の変動がVC
O128から供給されるクロック146に与える影響を
低減化することができる。また、パケット転送遅延時間
の変動の大きい環境においては、積算するパケットの数
を多くすることでパケット転送遅延時間の変動の影響を
より低減化することができる。
【0140】本発明は、当業者に明らかなように、上記
実施の形態に記載した技術に従ってプログラムされた一
般的な市販のデジタルコンピュータおよびマイクロプロ
セッサを使って実施することができる。また、当業者に
明らかなように、本発明は、上記実施の形態に記載した
技術に基づいて当業者により作成されるコンピュータプ
ログラムを包含する。
【0141】また、本発明を実施するコンピュータをプ
ログラムするために使用できる命令を含む記憶媒体であ
るコンピュータプログラム製品が本発明の範囲に含まれ
る。この記憶媒体は、フロッピー(R)ディスク、光デ
ィスク、CDROM及び磁気ディスク等のディスク、R
OM、RAM、EPROM、EEPROM、磁気光カー
ド、メモリカードまたはDVD等であるが、特にこれら
に限定されるものではない。
【0142】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
送信側装置でパケットに付加されたシーケンス番号、あ
るいは、送信時刻に基づいて受信側装置で動作周波数を
補正するようにしたので、パケット欠落が発生した場合
においても、受信側装置におけるデータ処理の基準周波
数を調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るデータ通信方法が
適用される送信側装置及び受信側装置の構成を示すブロ
ック図
【図2】実施の形態1に係るデータ通信方法が適用され
る受信側装置のLPFの構成を示すブロック図
【図3】実施の形態1に係るデータ通信方法が適用され
る送信側装置と受信側装置との間の動作周波数のずれの
補正を説明するためのタイミングチャート
【図4】実施の形態1に係るデータ通信方法が適用され
る送信側装置と受信側装置との間の動作周波数のずれの
補正を説明するためのタイミングチャート
【図5】実施の形態1に係るデータ通信方法が適用され
る送信側装置と受信側装置との間のパケット欠落時にお
ける動作周波数のずれの補正を説明するためのタイミン
グチャート
【図6】実施の形態1に係るデータ通信方法が適用され
る送信側装置と受信側装置との間のパケット欠落時にお
ける動作周波数のずれの補正を説明するためのタイミン
グチャート
【図7】本発明の実施の形態2に係るデータ通信方法が
適用される送信側装置及び受信側装置の構成を示すブロ
ック図
【図8】本発明の実施の形態3に係るデータ通信方法が
適用される送信側装置及び受信側装置の構成を示すブロ
ック図
【図9】本発明の実施の形態4に係るデータ通信方法が
適用される送信側装置及び受信側装置の構成を示すブロ
ック図
【図10】本発明の実施の形態5に係るデータ通信方法
が適用される送信側装置及び受信側装置の構成を示すブ
ロック図
【図11】実施の形態5に係るデータ通信方法が適用さ
れる送信側装置と受信側装置との間の動作周波数のずれ
の補正を説明するためのタイミングチャート
【図12】本発明の実施の形態6に係るデータ通信方法
が適用される送信側装置及び受信側装置の構成を示すブ
ロック図
【図13】本発明の実施の形態7に係るデータ通信方法
が適用される送信側装置及び受信側装置の構成を示すブ
ロック図
【図14】本発明の実施の形態8に係るデータ通信方法
が適用される送信側装置及び受信側装置の構成を示すブ
ロック図
【図15】本発明の実施の形態9に係るデータ通信方法
が適用される送信側装置及び受信側装置の構成を示すブ
ロック図
【図16】従来のパケット交換方式のネットワークから
の受信データの蓄積量に基づいてクロック周波数を再生
する方式を採用した受信側装置の構成を示すブロック図
【符号の説明】
101 送信側装置 102 データ入力部 103,171 パケット送信部 104 発振器 121 受信側装置 122,181 パケット受信部 123 FIFO 124 パケットカウンタ 125 比較器 126 フィードバック制御部 127 LPF 128 VCO 129 データ出力部 151 二値比較器 152 計数機能付き比較器 153 計時機能付き比較器 172 タイマ 182 タイマ 183 パケット送受信間隔変動計算部 184 積算部

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信側でシーケンス番号を付加したパケ
    ットを一定間隔でネットワークに送信する工程と、前記
    ネットワークを介してシーケンス番号が付加されたパケ
    ットを受信する工程と、前記受信したパケットに付加さ
    れたシーケンス番号に基づいて所定時間内における受信
    パケット数を計算する工程と、前記受信パケット数を予
    め定めたしきい値と比較する工程と、この比較結果に応
    じて受信側の動作周波数を調整する工程と、を具備する
    ことを特徴とするデータ通信方法。
  2. 【請求項2】 前記受信パケット数がしきい値を上回っ
    た場合に受信側の動作周波数を増加させる一方、下回っ
    た場合には受信側の動作周波数を減少させ、等しい場合
    には受信側の動作周波数を維持することを特徴とする請
    求項1記載のデータ通信方法。
  3. 【請求項3】 前記受信パケット数を予め定められた上
    限しきい値と下限しきい値と比較し、前記受信パケット
    数が前記上限しきい値を上回った場合に受信側の動作周
    波数を増加させる一方、前記下限しきい値を下回った場
    合には受信側の動作周波数を減少させ、いずれにも該当
    しない場合には受信側の動作周波数を維持することを特
    徴とする請求項1記載のデータ通信方法。
  4. 【請求項4】 前記受信パケット数が一定時間中に一定
    回数以上前記上限しきい値を上回った場合に受信側の動
    作周波数を増加させる一方、一定時間中に一定回数以上
    前記下限しきい値を下回った場合には受信側の動作周波
    数を減少させ、いずれにも該当しない場合には受信側の
    動作周波数を維持することを特徴とする請求項3記載の
    データ通信方法。
  5. 【請求項5】 前記受信パケット数が前記上限しきい値
    を上回った状態が一定時間以上継続した場合に受信側の
    動作周波数を増加させる一方、前記下限しきい値を下回
    った状態が一定時間以上継続した場合には受信側の動作
    周波数を減少させ、いずれにも該当しない場合には受信
    側の動作周波数を維持することを特徴とする請求項3記
    載のデータ通信方法。
  6. 【請求項6】 送信側で送信時刻を付加したパケットを
    一定間隔でネットワークに送信する工程と、前記ネット
    ワークを介して送信時刻が付加されたパケットを受信す
    る工程と、前記受信したパケットに付加された送信時刻
    と当該パケットの受信時刻との時刻差分を計算する工程
    と、今回の受信パケットにより計算した時刻差分と前回
    の受信パケットにより計算した時刻差分との変動を計算
    する工程と、前記時刻差分の変動を定数値と比較する工
    程と、この比較結果に応じて受信側の動作周波数を調整
    する工程と、を具備することを特徴とするデータ通信方
    法。
  7. 【請求項7】 前記時刻差分の変動が定数値を上回った
    場合に受信側の動作周波数を減少させる一方、下回った
    場合には受信側の動作周波数を増加させ、等しい場合に
    は受信側の動作周波数を維持することを特徴とする請求
    項6記載のデータ通信方法。
  8. 【請求項8】 前記時刻差分の変動を上限定数値と下限
    定数値と比較し、前記時刻差分の変動が前記上限定数値
    を上回った場合に受信側の動作周波数を減少させる一
    方、前記下限定数値を下回った場合には受信側の動作周
    波数を増加させ、いずれにも該当しない場合には受信側
    の動作周波数を維持することを特徴とする請求項6記載
    のデータ通信方法。
  9. 【請求項9】 前記時刻差分の変動が一定時間中に一定
    回数以上前記上限定数値を上回った場合に受信側の動作
    周波数を減少させる一方、一定時間中に一定回数以上前
    記下限定数値を下回った場合には受信側の動作周波数を
    増加させ、いずれにも該当しない場合には受信側の動作
    周波数を維持することを特徴とする請求項8記載のデー
    タ通信方法。
  10. 【請求項10】 前記時刻差分の変動が前記上限定数値
    を上回った状態が一定時間以上継続した場合に受信側の
    動作周波数を減少させる一方、前記下限定数値を下回っ
    た状態が一定時間以上継続した場合には受信側の動作周
    波数を増加させ、いずれにも該当しない場合には受信側
    の動作周波数を維持することを特徴とする請求項8記載
    のデータ通信方法。
  11. 【請求項11】 ネットワークを介して接続された送信
    側のデータ通信装置から受信したパケットに付加された
    シーケンス番号を取得するパケット受信部と、前記シー
    ケンス番号に基づいて所定時間内における受信パケット
    数を計算するパケットカウンタと、前記受信パケット数
    を予め定めたしきい値と比較する比較部と、前記比較部
    の比較結果に応じて動作周波数を調整する周波数調整部
    と、を具備することを特徴とする受信側のデータ通信装
    置。
  12. 【請求項12】 前記周波数調整部は、前記受信パケッ
    ト数がしきい値を上回った場合に動作周波数を増加させ
    る一方、下回った場合には動作周波数を減少させ、等し
    い場合には受信側の動作周波数を維持することを特徴と
    する請求項11記載の受信側のデータ通信装置。
  13. 【請求項13】 請求項11又は請求項12記載の受信
    側のデータ通信装置と、前記受信側のデータ通信装置に
    ネットワークを介してシーケンス番号を付加したパケッ
    トを一定間隔で送信する送信側のデータ通信装置と、か
    ら構成されることを特徴とするデータ通信システム。
  14. 【請求項14】 ネットワークを介して接続された送信
    側のデータ通信装置から受信したパケットに付加された
    送信時刻を抽出し当該パケットの受信時刻との時刻差分
    を計算するパケット受信部と、今回の受信パケットによ
    り計算した時刻差分と前回の受信パケットにより計算し
    た時刻差分との変動を計算する変動計算部と、前記時刻
    差分の変動を定数値と比較する比較部と、前記比較部の
    比較結果に応じて動作周波数を調整する周波数調整部
    と、を具備することを特徴とする受信側のデータ通信装
    置。
  15. 【請求項15】 前記周波数調整部は、前記時刻差分の
    変動が定数値を上回った場合に動作周波数を減少させる
    一方、下回った場合には動作周波数を増加させ、等しい
    場合には動作周波数を維持することを特徴とする請求項
    14記載の受信側のデータ通信装置。
  16. 【請求項16】 請求項14又は請求項15記載の受信
    側のデータ通信装置と、前記受信側のデータ通信装置に
    ネットワークを介して送信時刻を付加したパケットを一
    定間隔で送信する送信側のデータ通信装置と、から構成
    されることを特徴とするデータ通信システム。
  17. 【請求項17】 コンピュータに、前記ネットワークを
    介して接続された送信側のデータ通信装置からパケット
    を受信する手順と、前記受信したパケットに付加された
    シーケンス番号に基づいて所定時間内における受信パケ
    ット数を計算する手順と、前記受信パケット数を予め定
    めたしきい値と比較する手順と、この比較結果に応じて
    受信側の動作周波数を調整する手順を実行させるための
    プログラム。
  18. 【請求項18】 コンピュータに、前記ネットワークを
    介して接続された送信側のデータ通信装置からパケット
    を受信する手順と、前記受信したパケットに付加された
    送信時刻と当該パケットの受信時刻との時刻差分を計算
    する手順と、今回の受信パケットにより計算した時刻差
    分と前回の受信パケットにより計算した時刻差分との変
    動を計算する手順と、前記時刻差分の変動を定数値と比
    較する手順と、この比較結果に応じて受信側の動作周波
    数を調整する手順を実行させるためのプログラム。
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