JP2003037566A - 情報伝送装置及び情報伝送システム - Google Patents

情報伝送装置及び情報伝送システム

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JP2003037566A
JP2003037566A JP2002054082A JP2002054082A JP2003037566A JP 2003037566 A JP2003037566 A JP 2003037566A JP 2002054082 A JP2002054082 A JP 2002054082A JP 2002054082 A JP2002054082 A JP 2002054082A JP 2003037566 A JP2003037566 A JP 2003037566A
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B13/00Transmission systems characterised by the medium used for transmission, not provided for in groups H04B3/00 - H04B11/00
    • H04B13/005Transmission systems in which the medium consists of the human body

Abstract

(57)【要約】 【課題】 生体を伝送路として情報伝送を行う場合の、
伝送効率を高くする。また、人体の複数箇所に送信装置
を装着した場合に、受信した信号で送信装置を装着した
部位を検出できるようにする。 【解決手段】 情報を送信処理する送信処理手段と、送
信処理手段で得られた送信信号が供給されて、生体と接
触する第1の電極12と、基準となる電位部又は送信信
号の電位とは逆極性の電位部と接続されて第1の電極と
は離れた位置で生体と接触する第2の電極13とを備え
た送信装置10を用意する。また、この送信装置10か
ら送信される信号を、受信装置20で受信して、送信さ
れた情報から送信装置10を識別する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報伝送装置及び
情報伝送システムに関し、特に、人体などの生体に装着
して情報伝送を行う情報伝送装置及び情報伝送システム
に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は先に、例えば特願平5−34
1953号(特開平7−170215号公報参照)に、
人体を伝送路として使用してビデオ信号などを送信する
ことを提案した。図29は、この先に提案した信号伝送
の原理を表している。
【0003】即ち、この例においては、人体1が、送信
装置2を一方の手に、受信装置3を他方の手に、それぞ
れ持った状態として、送信装置2から送信された信号
が、人体1を介して受信装置3に伝送される。
【0004】図30は、送信装置2の構成例を示してい
る。信号源2aより出力された信号は、変調器2bによ
り変調された後、増幅器2cにより増幅され、電極2d
から出力される。電極2dは、人体1の表面(皮膚)に
直接接触される。電池2eは、信号源2a,変調器2
b,増幅器2cに対して必要な電力を供給している。
【0005】図31は、受信装置3の構成例を示してい
る。電極3aは、人体1の表面に直接接触される。送信
装置2から人体1を介して伝送されてきた信号は、電極
3aから増幅器3bに入力される。増幅器3bは、入力
された信号を増幅し、復調器3cに出力する。復調器3
cは、入力された信号を復調し信号処理部34に出力す
る。信号処理部3dは、入力された信号についての処理
を実行する。電池3eは、増幅器3b,復調器3c,信
号処理部3dに必要な電力を供給している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この先に提案した伝送
処理では、送信装置2の電極2dと、受信装置3の電極
3aを、人体1の表面に接触させることで、人体1が伝
送路となって、ビデオ信号などを伝送することが可能で
あるが、伝送効率がそれほど良くなく、より低い送信電
力で人体を介した情報伝送ができるようにすることが要
請されていた。
【0007】また、先に提案した伝送処理では、人体を
介して情報を授受するだけで、装着した人体の部位を検
出することはできないという問題があった。
【0008】なお、ここでは人体を伝送路とした場合に
ついて述べたが、人間以外の生体を伝送路として使用す
る場合にも同様の問題がある。
【0009】本発明の第1の目的は、生体を伝送路とし
て情報伝送を行う場合の、伝送効率を高くすることにあ
る。
【0010】本発明の第2の目的は、人体の複数箇所に
送信装置を装着した場合に、受信装置で送信装置を装着
した部位を検出できるようにすることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1の発明の情報伝送装
置は、生体に装着して、生体を介して他の情報処理装置
に情報を伝送する情報伝送装置において、情報を送信処
理する送信処理手段と、送信処理手段で得られた送信信
号が供給されて、生体と接触する第1の電極と、基準と
なる電位部又は送信信号の電位とは逆極性の電位部と接
続されて、第1の電極とは離れた位置で生体と接触する
第2の電極とを備えたものである。
【0012】かかる発明の情報伝送装置によると、第1
の電極に得られる送信信号が生体側に供給されるだけで
なく、この送信信号の基準電位となる電位部又は送信信
号の電位とは逆極性の電位部が、第2の電極を介して生
体と接触し、生体とのインピーダンスマッチングの向上
が図られる。
【0013】第2の発明の情報伝送装置は、情報を発生
する発生手段と、生体に接触する接触手段と、発生手段
により発生された情報を、接触手段を介して他の情報処
理装置に送信する送信手段と、送信手段により送信され
る情報の送信元を他の情報処理装置が識別できるように
情報を制御する制御手段とを備えたものである。
【0014】かかる発明の情報伝送装置によると、発生
された情報が他の情報処理装置に、生体に接触する接触
手段を介して送信され、送信される情報の送信元を他の
情報処理装置が識別できるように情報が制御される。
【0015】第3の発明の情報伝送装置は、生体に接触
する接触手段と、他の情報処理装置により発生された情
報を、接触手段を介して受信する受信手段と、受信手段
により受信された情報に基づいて、他の情報処理装置を
識別する識別手段とを備えたものである。
【0016】かかる発明の情報伝送装置によると、生体
に接触された接触手段を介して、他の情報処理装置から
受信された情報に基づいて、他の情報処理装置が識別さ
れる。
【0017】第1の発明の情報伝送システムは、生体を
介して第1の情報処理装置から第2の情報処理装置に情
報を伝送する情報伝送システムにおいて、第1の情報処
理装置として、情報を送信処理する送信処理手段と、送
信処理手段で得られた送信信号が供給されて、生体と接
触する第1の電極と、基準となる電位部又は送信信号の
電位とは逆極性の電位部と接続されて、第1の電極とは
離れた位置で前記生体と接触する第2の電極とを備え、
第2の情報処理装置として、生体と接触する第3の電極
と、第3の電極に得られる信号を受信処理する受信処理
手段とを備えたものである。
【0018】かかる発明の情報伝送システムによると、
情報を送出する第1の情報処理装置側では、第1の電極
に得られる送信信号が生体側に供給されるだけでなく、
この送信信号の基準電位となる電位部又は送信信号の電
位とは逆極性の電位部が、第2の電極を介して生体と接
触し、生体とのインピーダンスマッチングの向上が図ら
れた状態で、生体に信号が送られることになる。
【0019】第2の発明の情報伝送システムは、生体に
装着され、生体を介して情報を授受する第1の情報処理
装置と第2の情報処理装置とを含む情報伝送システムに
おいて、第1の情報処理装置は、情報を発生する発生手
段と、生体に接触する第1の接触手段と、発生手段によ
り発生された情報を、第1の接触手段を介して送信する
送信手段とを備え、第2の情報処理装置は、生体に接触
する第2の接触手段と、第1の情報処理装置により発生
された情報を、第2の接触手段を介して受信する受信手
段と、受信手段により受信された情報に基づいて、第1
の情報処理装置を識別する識別手段とを備えるものであ
る。
【0020】かかる発明の情報伝送システムによると、
第1の情報処理装置で発生された情報が生体を介して第
2の情報処理装置に伝送され、その情報に基づいて、情
報を送信した第1の情報処理装置が識別される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を、図1〜図23を参照して説明する。
【0022】図1は、本例の伝送システムのシステム構
成例を示した図である。本例においては、人体1の腕に
送信装置10を装着し、その送信装置10から送信され
る信号を、人体1に接触した受信装置20で受信するよ
うにしたものである。ここでは送信装置10は、バンド
11で手首に取付けるようにしてあり、このように取付
けられた状態では、送信装置10に配置された2個の電
極12,13が人体1の表面(皮膚)と直接的に接触し
ている。また、送信装置10には、信号の送信状態を表
示させるための発光ダイオード14aが設けてある。
【0023】受信装置20は、ここではPDA(Person
al Didital Assistants )と称されるデータ処理端末で
構成した例としてある。本例の受信装置20の表面に
は、電極21が配置してあり、信号の受信時には、この
電極21を人体1の表面と接触させるようにしてある。
図1では、送信装置10を装着した手で持った例として
あるが、基本的には人体1のどこと電極21が接触して
も良い。また、受信装置20には、表示部27が配置し
てある。送信装置10や受信装置20の電極12,1
3,20は、金属板などの導電性部材で構成される。
【0024】図2は、本例の送信装置10の内部構成を
示した図である。信号源14は、例えばマイクロコンピ
ュータなどにより構成され、受信装置に送信する信号を
発生する。この信号は、例えば送信装置10を識別する
ための識別信号とすることができる。信号源14は、信
号を出力するとき、発光ダイオード14aを点灯させ
る。
【0025】信号源14が出力する信号は、変調器15
で所定の方式で送信用に変調する。例えば、FSK(Fr
equency Shift Keying)方式により変調する。このと
き、キャリア発生器16から供給されるキャリアを使用
して、変調を行う。キャリアの周波数としては、例えば
10M〜20MHzの周波数帯域を使用する。
【0026】変調器15で変調された信号は、バンドパ
スフィルタ17に供給して、伝送すべき周波数帯域の信
号成分を抽出し、その抽出された信号を、増幅器18に
供給して増幅する。増幅器18では、例えばリニア変調
による増幅を行い、増幅器18で増幅された信号は、電
極12に出力する。増幅器18は、例えば出力信号波形
のピーク間の電位が約3Vとなるような増幅を行う。
【0027】電池19は、一端が接地されており、他端
から信号源14,変調器15,キャリア発生器16,バ
ンドパスフィルタ17,増幅器18などに必要な電力を
供給している。電池19の接地された一端は、信号源1
4,変調器15,キャリア発生器16,バンドパスフィ
ルタ17,増幅器18などの接地電位部と接続してあ
る。さらに、電池19の一端及び各回路の接地電位部
は、電極13とも接続させてある。
【0028】接地側と接続された電極13は、増幅器1
8の出力が供給される電極12とは、ある程度の間隔
(例えば数センチ程度)を開けて、人体の表面と接触す
るように送信装置10に配置してある。例えば図1に示
すように、手首に装着される送信装置として構成してあ
る場合に、その送信装置10を構成する筐体の裏面側
に、ある程度の間隔を開けて、ほぼ同一平面上に2つの
電極12,13を配置して、バンド11で送信装置10
を手首に装着させた場合に、人体1の表面に2つの電極
12,13が同時に接触するようにしてある。電極1
2,13としては、導電性を有する金属などが使用され
る。また、2つの電極12,13の間隔の最適な値につ
いては、送信信号のキャリア周波数により変化するもの
である。
【0029】図3は、本例の受信装置20の内部構成を
示した図である。本例の受信装置20は、装置を構成す
る筐体の外側に1個の電極21だけが配置してあり、こ
の電極21を受信電極として使用する。受信装置20内
の回路の接地電位部と接続された電極は、筐体の外側に
は設けてない。但し、受信装置20の内部には、図3に
示したように、回路の接地電位部と接続された内部電極
22を設けても良い。この内部電極22は、必ずしも専
用の電極板などを用意する必要はなく、例えば装置内部
の接地電位部と接続されたシールドケースや、回路基板
の接地電位部が、内部電極として機能するようにしても
良い。
【0030】電極21より入力された信号は増幅器23
に供給し、増幅器23で入力された信号を増幅する。増
幅器23で増幅された信号は、復調器24に供給して復
調する。例えば、送信装置側でFSK変調が行われてい
る場合に、そのFSK変調された信号の復調を、復調器
内部のPLL回路(フェーズ・ロックド・ループ回路)
を使用して行う。このとき、キャリア発生器25から供
給されるキャリアを復調処理に使用する。
【0031】復調器24で復調された信号は、データ処
理部26に供給し、伝送されたデータの検出処理を行
う。例えば、送信装置10から識別信号が送出された場
合に、その識別信号としてのデータを検出する。データ
処理部26には、液晶表示パネルなどで構成される表示
部27が接続してあり、データ処理部26の制御で、各
種文字,図形などを表示させる。例えば、送信装置10
から送信された識別信号をデータ処理部26で検出した
とき、そのことを示す表示を、表示部27で行う。デー
タ処理部26内には、この受信装置20と通信を行う送
信装置10が送信する識別信号に関するデータを予め記
憶させてある。なお、ここでは表示部27として文字,
図形が表示可能な表示手段を使用したが、例えば発光ダ
イオードのような単純な表示手段の点灯などで、識別信
号の受信などを告知するようにしても良い。
【0032】データ処理部26は、受信した信号から、
予め登録された識別信号を検出した場合に、例えばユー
ザからの指令に対応した所定の処理を実行する。例え
ば、PDAとしての使用ができるようにする。受信した
識別信号のコードが、予め登録されている識別信号のコ
ードと一致しない場合には、データ処理部26は、ユー
ザから指令が入力されたとしても、対応する処理を実行
しないようにする。これにより、受信装置20として構
成されたPDAは、送信装置10を装着しているユーザ
だけが使用可能となる。
【0033】受信装置20内の電池28は、一端が接地
されており、他端から増幅器12,復調器24,キャリ
ア発生器25,データ処理部26,表示部27などに必
要な電力を供給している。電池28の接地された一端
は、これらの回路の接地電位部と接続してある。また、
内部電極22が設けてある場合には、電池28の接地さ
れた一端が、内部電極22と接続させてある。
【0034】なお、受信装置20の内部の内部電極22
については、既に述べたように、省略しても良いが、専
用の内部電極22を設ける場合には、その電極の形状と
して、外部とのマッチングが良好にとれるような形状と
しても良い。例えば、アンテナとして機能するような形
状としても良い。
【0035】図4は、このように構成される送信装置1
0と受信装置20の伝送状態の例を示した図である。こ
の例では、送信装置10を人体1の手首に取付け、その
手で受信装置20を持った例としてある。送信装置10
の2つの電極11,12が人体1の表面と接触した状態
で、その送信装置10から送信を行うことで、その送信
信号による電界eが、人体1の周囲にまとわりつくよう
に形成される。図4では手だけを示してあるが、この電
界eは基本的に人体1の全体にわたって形成されてい
る。この状態で、図4に示したように、受信装置20の
電極21を人体1が触れることで、送信装置10から送
信された信号が、受信装置20に入力されて、例えば送
信装置10から送信された識別信号が、受信装置20内
で検出される。
【0036】図5は、本例の構成で送信装置10から人
体1に信号が送られる状態を示した等価回路である。図
5Aは、本例の場合(即ち送信装置10に2つの電極1
2,13を設けた例)の等価回路であり、図5Bは、送
信装置の接地側の電極13を設けない、従来から提案さ
れている構成の送信装置を使用した場合の例の等価回路
である。
【0037】図5Aに示した等価回路について説明する
と、この例は、送信装置10の2つの電極12,13を
人体1の表面に接触させて、人体1側に信号を送った場
合としてある。図5Bに示す等価回路の場合には、送信
装置10に1つの電極12だけが設けてある構成(即ち
接地電極13がない構成)となっている。図5A,図5
Bの各記号の意味は以下の通りである。 Vg :送信装置10から送信される信号の電圧 Zg :送信装置10の出力インピーダンス Zin:電極12,13間の入力インピーダンス Pav:伝送される有能電力 Pin:入力電力 Pm :不整合損 Ph :人体吸収電力 Pr :空間放射電力 また、S=Pin/Pavである。
【0038】この等価回路での伝送状態について検討す
ると、電極に供給される電力Pinは、次式で示される。
【0039】
【数1】
【0040】また、回路を流れる電流Iは、次式で示さ
れる。
【0041】
【数2】
【0042】この〔数2〕式を〔数1〕式に代入する
と、次式のようになる。
【0043】
【数3】
【0044】また、損失の総量Pt は、Pt =Ph +P
m であり、有能電力に対する放射効率ηは、次式のよう
に定義される。
【0045】
【数4】
【0046】この数式を用いて、実際に人体を介して伝
送される電力を算出したところ、電極12だけを設けた
図5Bの例の場合には、有能電力のかなりの部分が不整
合損Pm となって、信号源側に戻ってしまう。これに対
して電極12,13を有する本例の送信装置10の場合
には、不整合損Pm が非常に小さく、人体側に効率良く
信号が伝わることが判った。なお、図4に示した電界e
の発生強度は、電極13がない図5Bの従来の構成に比
べて、電極12,13がある図5Aの場合、約3倍であ
ることが実験から確かめられた。従って、本例の送信装
置10を使用して信号を送信することで、人体に送られ
る信号の強度が高くなり、人体と接触した受信装置20
で良好に信号を受信できるようになり、通信の安定性や
確度が向上する。
【0047】なお、図1に示した構成では、送信装置1
0の2つの電極12,13として、ほぼ平面上に間隔を
開けて配置するようにしたが、このように2つの電極を
平面上に配置した場合には、それだけ送信装置10が大
型化するので、例えば電極をバンド11に取付けるよう
にしても良い。
【0048】図6及び図7は、一方の電極をバンド11
に配置した場合の送信装置10の構成例を示した図であ
る。図6は斜視図で示してあり、仮想線で人体1の手首
への装着状態を示してある。図7は真横から見た図であ
る。この例では、送信装置10は一般的な形状(即ちほ
ぼ円形,薄型)の腕時計として構成させてあり、発光ダ
イオード14aとは別に、時刻などを表示させる表示部
14bが表面に設けてある。そして、送信装置10であ
る時計装置本体を構成する筐体の裏面側に、電極12が
配置してあり、手首に装着した際に時計装置本体から最
も離れる位置となるバンド11の裏側に、電極13が配
置してある。バンド11は、少なくとも手首と接する裏
面側は非導電性の素材で構成させてあり、バンド11に
配置した電極13と時計装置本体内の送信処理を行う回
路とを、バンド11内に取付けた信号線13aで接続さ
せてある。
【0049】この図6,図7に示すように構成すること
で、2つの電極12,13の間隔が、送信装置である時
計装置本体のサイズに制約されなくなり、小型に送信装
置を構成させた場合でも、良好な送信状態を実現でき
る。なお、図6,図7の例では、2つの電極12,13
の位置を最も離した例としたが、送信周波数などから決
まる2つの電極12,13間の最適な距離に基づいて、
バンド11内の電極13の配置位置を設定すれば良い。
【0050】また、2つの電極12,13の双方を、バ
ンド11に配置しても良い。図8はこの場合の配置例を
示した図である。送信装置10を構成する時計装置本体
には電極を設けず、2つの電極12,13を、バンド1
1の内側に、適切な間隔で配置させてある。それぞれの
電極12,13は、バンド11内に取付けた信号線12
a,13aで送信装置10内の回路と接続させてある。
【0051】さらに、ここまで説明した例では、2つの
電極12,13だけを設けた例としたが、これらの電極
12及び/又は電極13と共通に接続された別の電極を
設けるようにしても良い。
【0052】例えば図9に示すように、送信装置10′
の裏面側に電極51を配置し、送信装置10′に取付け
られたバンド11の裏面側に、この電極51とほぼ等間
隔となるような状態で、3つの電極52,53,54を
配置する。バンド11に配置された電極52,53,5
4については、バンド11内に取付けた信号線52a,
53a,54aで、送信装置10′内の回路と接続させ
てあり、送信装置10′の裏面側に直接配置された電極
51についても、図示しない信号線で送信装置10′内
の回路と接続させてある。
【0053】図10〜図13は、このように4つの電極
51〜54を配置した場合の、送信装置10′内の回路
との接続状態の4つの例を示した図である。それぞれの
例について説明すると、例えば図10に示す接続例(例
1)では、4つ並んだ電極51,52,53,54の内
の1つ毎の電極51,53に、増幅器18の出力を供給
するように接続し、残りの1つ毎の電極52,54に、
接地電位部を接続するようにした。
【0054】図11に示した接続例2では、1つの電極
51に、増幅器18の出力を供給するように接続し、残
りの3つの電極52,53,54に、接地電位部を接続
するようにした。図12に示した接続例3では、3つの
電極51,52,53に、増幅器18の出力を供給する
ように接続し、残りの1つの電極54に、接地電位部を
接続するようにした。図13に示した接続例4では、隣
接した2つの電極51,52に、増幅器18の出力を供
給するように接続し、残りの2つの電極53,54に、
接地電位部を接続するようにした。
【0055】また、図示はしないが、送信装置10′の
裏面に直接接続された電極51を、接地電位部と接続さ
れた接地電極として使用し、他の電極を、増幅器18の
出力が供給される電極として使用しても良い。
【0056】このように、多数の電極を配置すること
で、人体と電極との接触状態を良好に保つことができ、
より良好な通信状態が確保される。なお、図10〜図1
3に示した送信装置10′の、その他の内部構成につい
ては、図2に示した送信装置10と同様に構成される。
また、ここでは4個の電極を配置した例としたが、3個
或いは5個以上の電極を配置した構成としても良い。
【0057】また、ここまで説明した各例では、腕時計
に相当する形状で送信装置を構成させた例としたが、そ
の他の形状で送信装置を構成させても良い。例えば、送
信装置がより小型に構成できる場合には、指輪形状の送
信装置としても良い。図14〜図17は、この指輪形状
の送信装置の例を示した図である。
【0058】例えば、図14,図15に示すように、指
に嵌められる環状部61を有する指輪型送信装置60と
して構成して、その内部に送信回路や電池などを配置さ
せる。そして、環状部61に嵌めた指と接触するよう
に、複数の電極62,63を配置する。この例では、図
15に示すように、環状部61の上下の対向する位置
に、2つの電極62,63を配置する。環状部61の指
と接するその他の部分は、非導電材で構成し、電極62
を信号線62aを介して増幅器の出力部と接続し、電極
63を信号線63aを介して接地電位部と接続する。
【0059】また、図16に示すように、指輪型送信装
置60として、環状部61の左右の対向する位置に、2
つの電極62,63を配置して、信号線62a,63a
で送信信号出力部及び接地電位部と接続するように構成
しても良い。
【0060】また、このような指輪形状の送信装置とし
た場合にも、4つの電極を配置しても良い。即ち、例え
ば図17に示すように、指輪型送信装置60′として、
4つの電極62,63,64,65を、ほぼ均等な間隔
で環状部61の内側に配置して、それぞれの電極62,
63,64,65に接続された信号線62a,63a,
64a,65aを、送信信号出力部又は接地電位部に接
続させる構成としても良い。
【0061】また、例えば図18に示すように、ネック
レス型送信装置70として構成しても良い。この場合に
は、例えばチェーン部71の中央に、送信装置本体を配
置した送信装置70とし、装着時に人体1の胸と接する
装置本体の裏面に、一方の電極72を配置し、さらに装
着時に人体1の背面と接するチェーン部71の所定位置
に、他方の電極73を配置するようにしても良い。この
図18の例の場合には、2つの電極72,73の間隔を
比較的長く設定することができ、送信周波数によっては
良好な送信条件が確保される。
【0062】なお、図18に示すようなネックレス型送
信装置の場合にも、他の構成例で説明したような2個を
越える電極を配置しても良いことは勿論である。
【0063】また、ここまで説明したシステム構成で
は、送信装置側に2個(又は2組)の電極を配置して、
一方の電極を接地電位部と接続させるように構成し、受
信装置側では、図3に示したように、受信信号が入力さ
れる1個の電極だけを設けるようにし、接地電位部と接
続された電極を装置の外側には設けない構成としたが、
受信装置側でも、2個の電極を設けるようにしても良
い。即ち、例えば図19に示すように、受信装置20′
として、増幅器23の入力部に接続された電極21とは
別に、内部の回路や電池の接地電位部と接続された電極
29を、装置を構成する筐体の外側に配置する構成とし
ても良い。受信装置20′のその他の構成については、
図3に示した受信装置20と同じ構成で良い。
【0064】図20,図21は、受信装置20′に2個
の電極21,29を配置した例を示した図である。例え
ば、図20に示すように、PDAとして構成された受信
装置20′の表面側に電極21を配置し、裏面側(図で
は見えない裏側)に電極29を配置する。そして、この
受信装置20′の表と裏を指で挟むようにして持つこと
で、人体1と受信装置20′とが、2つ電極21,29
を介して接続されることになり、送信装置10から出力
された信号を、より良好に受信できるようになる。
【0065】また例えば、図21に示すように、PDA
として構成された受信装置20′の右隅に電極21を配
置し、左隅に電極29を配置する構成としても良い。こ
の場合にも、受信装置20′の左右の端部を両手などで
持つことで、人体1と受信装置20′とが、2つ電極2
1,29を介して接続されることになり、送信装置10
から出力された信号を、より良好に受信できるようにな
る。
【0066】また、ここまで説明した例では、人体に装
着される装置を、送信装置とし、人体が一時的に持った
り触れるような装置を、受信装置としたが、その逆でも
良い。即ち、例えば腕時計などの形状をして、人体に取
付けられる装置を、受信装置として構成し、PDAのよ
うな人体が一時的に持つような装置を、送信装置として
構成しても良い。
【0067】さらに、それぞれの装置を、送信と受信の
双方を行う通信装置として構成しても良い。即ち、例え
ば図22に示すように、人体に装着される通信装置80
として、電極81,82の2個の電極を設けて、電極8
1を、送信用の増幅器87の出力部と受信用の増幅器8
8の入力部とに接続し、電極82を接地電位部に接続す
る。この通信装置は、各種データ処理を行うマイクロプ
ロセッサ83を備えて、表示部84でデータ処理状態に
基づいた表示を行う。そして、マイクロプロセッサ83
で生成させた送信信号を、変調器85でキャリア発生器
86から供給されるキャリアを使用して送信用に変調
し、その変調された信号を、送信用の増幅器87で送信
出力の信号とし、その増幅された送信信号を、電極81
から外部(接触した人体)に出力させる。
【0068】また、電極81に外部(接触した人体)か
ら入力した信号を、受信用の増幅器88の入力部に供給
し、受信用の増幅処理を行う。増幅器88で増幅された
信号は、復調器89で受信用の復調処理を行う。このと
き、キャリア発生器86から供給されるキャリアを使用
して復調処理を行う。復調器89で復調された受信信号
は、マイクロプロセッサ83に供給して、受信信号に含
まれるデータの検出処理などを行う。なお、図22では
電池などの電源供給手段は省略してある。
【0069】このように構成される通信装置80を、例
えば図4に示した如き腕時計型通信装置、或いは図14
に示した如き指輪型通信装置のように、人体に装着され
る通信装置として構成して、2つの電極81,82を人
体と接触させておく。
【0070】また、この通信装置80と通信を行う相手
側の機器についても、送信と受信の双方が行える通信装
置として構成する。但し、相手側の通信装置について
は、接地電極を備えない電極1個の通信装置として構成
しても良い。
【0071】このように送信と受信の双方が処理できる
通信装置を用意して、人体を介して双方向に信号を送っ
て通信を行うことで、例えば外部からの指示を、人体に
装着された通信装置に送って、その通信装置で届いた指
示に基づいた処理を実行させて、その処理の実行結果を
外部に送るようなことが可能になる。或いはこれとは逆
に、人体に装着された通信装置から指示を送って、その
結果を人体に装着された通信装置に戻すようなことも可
能になる。
【0072】なお、図22に示した通信装置80は、2
個の電極を送信用と受信用で兼用するようにしたが、送
信用と受信用の電極を分けるようにしても良い。例えば
図23に示すように、通信装置80′として、送信用の
増幅器87の出力信号が供給される電極91と接地電極
92を設け、さらに、受信用の増幅器88に入力信号を
供給する電極93と接地電極94を設ける構成としても
良い。通信装置80′のその他の構成については、図2
2に示した通信装置80と同様に構成する。
【0073】この図23に示すように送信用と受信用と
で個別に電極を用意する構成とした場合には、例えば送
信信号のキャリア周波数と受信信号のキャリア周波数と
が異なる場合に、それぞれの周波数に適合した電極の配
置間隔を設定できる。なお、接地電極92,94につい
ては、1つの電極で共用させても良い。
【0074】なお、ここまで説明した送信装置や受信装
置(或いは送受信を行う通信装置)の電極としては、信
号の出力又は入力を行う1つ又は複数の第1の電極と、
接地電位部に接続された1つ又は複数の第2の電極と
の、2種類の電極を設けた構成としたが、これとは違う
2種類の電極を設けた構成としても良い。即ち、信号の
出力又は入力を行う第1の電極と、この第1の電極に得
られる信号とは互いに逆極性のバランスした信号が出力
又は入力される第2の電極との、2種類の電極を設ける
ようにしても良い。この互いに逆極性のバランスした信
号が出力又は入力される第1,第2の電極を設けた場合
にも、それぞれの電極を複数設ける構成としても良い。
【0075】次に、本発明の第2の実施の形態を、図2
4〜図28を参照して説明する。本実施の形態におい
て、送信装置と受信装置の具体的な電極や内部の構成に
ついては、既に第1の実施の形態で説明した構成が適用
されるものであり、第1の実施の形態で説明した送信装
置と受信装置を使用したシステム構成とした上で、受信
装置側で送信装置の識別処理を行うようにしたものであ
る。
【0076】図24に示した本例のシステム構成につい
て説明すると、人体100の右腕101には、発光ダイ
オード121を有する送信装置111が装着されてお
り、左腕102には、発光ダイオード122を有する送
信装置112が装着されている。これらの送信装置11
1,112には、少なくとも2つの電極が配されて、人
体100と直接的に接触している。受信装置114は電
極113を有し、受信した信号に基づいて発光する発光
ダイオード123及び124を有している。
【0077】ここでは、各送信装置111,112は、
腕時計の如きバンドで腕に装着される装置を想定してお
り、受信装置114は、PDAの如き情報処理端末を想
定している。
【0078】本例の送信装置111及び112は、内部
が例えば図2に示した構成であるとすると、それぞれの
信号源14より互いに異なる識別信号を発生させ、変調
器15でFSK変調し、バンドパスフィルタ17は、変
調器15より出力された信号の内、伝送すべき周波数帯
域の信号成分を抽出し、増幅器18に出力する。増幅器
18は、入力された信号を増幅し、電極12より人体1
00を介して送信する。人体100の右手(右腕)10
1又は左手(左腕)102が、受信装置114の電極1
13に接触している場合、受信装置114は、送信装置
111又は112より送信された信号を、電極113を
介して受信する。
【0079】このとき、送信装置111及び112の送
信出力は互いに干渉しない小さなレベルに設定されてい
る。これにより、送信装置111より送信された信号
は、右手101で電極113に接触しないと、受信装置
114で受信できない。同様に、送信装置112より送
信された信号は、左手102で電極113に接触しない
と、受信装置114で受信できない。
【0080】次に、図7に示す構成で行われる伝送の動
作について説明する。送信装置111の内部の構成が、
図2に示した送信装置10と同じであるとすると、信号
源14は、ここでは識別信号Rを発生させて出力させる
とする。このとき、信号源に接続された発光ダイオード
14aを、例えば赤色に点灯させ、信号を送信している
ことを表示させる。変調器15は、信号源14より出力
された識別信号RをFSK変調し、バンドパスフィルタ
17に出力する。バンドパスフィルタ17は、FSK変
調された出力より伝送すべき周波数帯域の信号成分を抽
出し、増幅器18に出力する。FSK変調された識別信
号Rは、増幅器18で増幅され、電極12より右腕10
1を介して伝送される。このとき、接地側の電極13に
ついても、右腕101に接触している。
【0081】この状態で、人体の右手101が、受信装
置114の電極113に接触すると、送信装置111の
電極12より伝送された信号は、電極113を介して受
信装置114に受信される。受信装置114の内部の構
成が、図3に示した受信装置20と同じであるとする
と、受信された信号は増幅器23で増幅され、復調器2
4で復調され、識別信号Rが抽出される。抽出された識
別信号Rは、データ処理部26に供給され、処理され
る。データ処理部26は、識別信号Rを予め登録されて
いる識別バンドパスフィルタと比較し、信号を送信した
送信装置111を識別し、送信装置111に対応する発
光ダイオード123を、例えば赤色に点灯させ、右腕1
01が電極113に接触したことを示す。
【0082】送信装置112の場合も同様に、内部の構
成が、図2に示した送信装置10と同じであるとする
と、信号源14は、ここでは識別信号Lを発生させて出
力させるとする。このとき、信号源に接続された発光ダ
イオード14aを、例えば緑色に点灯させ、信号を送信
していることを表示させる。変調器15は、信号源14
より出力された識別信号LをFSK変調し、バンドパス
フィルタ17に出力する。バンドパスフィルタ17は、
FSK変調された出力より伝送すべき周波数帯域の信号
成分を抽出し、増幅器18に出力する。FSK変調され
た識別信号Lは、増幅器18で増幅され、電極12より
左腕102を介して伝送される。このとき、接地側の電
極13についても、左腕102に接触している。
【0083】この状態で、人体の左手102が、受信装
置114の電極113に接触すると、送信装置111の
電極12より伝送された信号は、電極113を介して受
信装置114に受信される。受信装置114の内部の構
成が、図3に示した受信装置20と同じであるとする
と、受信された信号は増幅器23で増幅され、復調器2
4で復調され、識別信号Lが抽出される。抽出された識
別信号Lは、データ処理部26に供給され、処理され
る。データ処理部26は、識別信号Lを予め登録されて
いる識別バンドパスフィルタと比較し、信号を送信した
送信装置112を識別し、送信装置112に対応する発
光ダイオード124を、例えば緑色に点灯させ、左腕1
02が電極113に接触したことを示す。
【0084】以上のようにして、受信装置114の電極
113が接触した人体100の部位が、右腕(右手)又
は左腕(左手)であることが識別される。
【0085】図25は、本実施の形態の処理を適用し
た、他の情報伝送システムの構成例を示している。この
図25の例では、送信装置111は人体100の左足1
03に装着され、送信装置112は人体100の左足1
04に装着されている。また、受信装置114には、床
に設置するタイプの電極115が接続されている。
【0086】この例の場合には、図24の例の場合と同
様に、送信装置111より送信される信号の送信出力
は、意識的に小さく設定され、その信号は右足103が
受信電極に接触しないと受信装置114で受信できない
ようになっている。また、送信装置112より送信され
る信号についても同様である。
【0087】このときの動作は、図24の例の場合と同
様に行われ、送信された識別信号R又はLによって、電
極115に接触した足が、右足であるか左足であるかが
識別される。
【0088】図26は、本実施の形態の処理を適用し
た、さらに他の情報伝送システムの構成例を示してい
る。この図26の例では、送信装置131は人体の右腕
101に装着され、送信装置132は人体の左腕102
に装着され、送信装置133は人体の右足103に装着
され、送信装置134は人体の左足104に装着されて
いる。各送信装置131,132,133,134に
は、発光ダイオード141,142,143,144が
取付けてある。また、受信装置135は、例えば床など
に設置するタイプの電極115と接続させてある。受信
装置135には、発光ダイオード145,146,14
7,148を有する。
【0089】図27は、この場合の送信装置131の内
部構成を示している。発振器161は発振し、予め設定
されている所定の周波数の信号を発生し、バッファアン
プ162に出力する。バッファアンプ162は発振器1
61より出力された信号を増幅し、電極163に出力す
る。
【0090】送信装置131内の電池164は、一端が
接地されており、他端から発振器161及びバッファア
ンプ162に、必要な電力を供給している。接地電極1
65は、発振器161,バッファアンプ162,電池1
64の接地点と相互に接続されている。
【0091】送信装置132,133,134の内部の
構成は、送信装置131と同様である。但し、各送信装
置131,132,133,134の発振器161が発
振する信号の周波数は、それぞれ異なる周波数に設定し
てある。
【0092】図28は、受信装置135の内部を示して
いる。増幅器181は、電極115より入力された信号
を増幅し、信号処理部182に出力する。信号処理部1
82は、例えばマイクロコンピュータなどにより構成さ
れ、増幅器181より入力された信号の周波数を認識
し、信号を送信して送信装置を識別する。
【0093】電池183は、増幅器181及び信号処理
部182に必要な電力を供給している。
【0094】次に、図26に示すシステム構成での動作
について説明する。送信装置131の発振器161は、
他の送信装置とは異なる所定の周波数の信号をバッファ
アンプ162に出力する。このとき、発光ダイオード1
41は例えば赤色に点灯される。バッファアンプ162
は、入力された信号を増幅し、電極163から出力す
る。
【0095】右腕101が受信装置135に接続された
電極115に接触すると、送信装置131側の電極16
3より出力された信号は、右腕101及び電極115を
介して受信装置135に伝送される。
【0096】受信装置135においては、電極115を
介して伝送されてきた信号は、増幅器181に供給され
る。増幅器181は、入力された信号を増幅し、信号処
理部182に出力する。信号処理部182は、増幅器1
81より入力された信号の周波数を認識し、予め登録さ
れている周波数と比較し、信号を送信した送信装置13
1を識別し、送信装置131に対応する発光ダイオード
145を例えば赤色に点灯させ、右腕101が電極11
5に接触したことを表示させる。
【0097】送信装置132も同様に他の送信装置とは
異なる所定の周波数の信号を出力する。このとき、発光
ダイオード142が例えば青色に点灯される。左腕10
2が電極115に接触した場合、送信装置132より出
力された信号は、左腕102及び電極115を介して受
信装置135に伝送される。電極115より入力された
信号は、送信装置131から送信された信号と同様に、
増幅器181において増幅され、信号処理部182にお
いて周波数を認識される。信号処理部182は受信した
信号の周波数を認識すると、予め登録されている周波数
と比較し、信号を送信した送信装置132を識別し、送
信装置132に対応する発光ダイオード146を例えば
青色に点灯させ、左腕102が電極115に接触したこ
とを表示させる。
【0098】また、送信装置133も同様に他の送信装
置とは異なる所定の周波数の信号を出力する。このと
き、発光ダイオード143が例えば緑色に点灯される。
右足103が電極115に接触した場合、送信装置13
3より出力された信号は、右足103及び電極115を
介して受信装置135に伝送される。電極115より入
力された信号は、送信装置131,132から送信され
た信号と同様に、増幅器181において増幅され、信号
処理部182において周波数を認識される。信号処理部
182は受信した信号の周波数を認識すると、予め登録
されている周波数と比較し、信号を送信した送信装置1
33を識別し、送信装置133に対応する発光ダイオー
ド147を例えば緑色に点灯させ、右足103が電極1
15に接触したことを表示させる。
【0099】さらに、送信装置134も同様に他の送信
装置とは異なる所定の周波数の信号を出力する。このと
き、発光ダイオード144が例えば黄色に点灯される。
左足104が電極115に接触した場合、送信装置13
4より出力された信号は、左足104及び電極115を
介して受信装置135に伝送される。電極115より入
力された信号は、送信装置131,132,133から
送信された信号と同様に、増幅器181において増幅さ
れ、信号処理部182において周波数を認識される。信
号処理部182は受信した信号の周波数を認識すると、
予め登録されている周波数と比較し、信号を送信した送
信装置134を識別し、送信装置134に対応する発光
ダイオード148を例えば黄色に点灯させ、左足104
が電極115に接触したことを表示させる。
【0100】以上のようにして、受信装置135に接続
された電極115に接触した人体100の部位が、右腕
101、左腕102、右足103、又は左足104であ
ることが、送信装置131、132、133及び134
より送信された信号の周波数により識別される。例え
ば、10〜20MHzの周波数帯の中で、4種類の周波
数を用いることは容易であり、これによって、両手両足
の区別が可能である。
【0101】図27の例の送信装置131〜134は、
内部の構成において変調器を必要としないため、小型化
することができる。また、図28の受信装置135は、
復調器を必要としないため、小型化することができる。
【0102】また、受信装置135の信号処理部182
が、入力された信号に複数の周波数が含まれる場合で
も、これらの周波数を全て認識できるようにすれば、人
体100の両手両足のうち2箇所以上が電極115に接
触した場合でも、電極115に接触した部位の識別は可
能である。
【0103】さらに、送信装置131〜134として、
図2に示した構成の送信装置と同様の内部構成の送信装
置を用い、受信装置135として、図3に示した構成の
受信装置と同様の内部構成の受信装置を用いた場合、複
数の人間に対して各人ごとに識別信号を変えて送信装置
を装着すれば、複数の人間に対しての両手両足の識別が
可能となる。このようにしたことによって、識別信号に
より各人を識別し、識別信号の搬送波の周波数により、
各人の部位(即ち両手両足のいずれか)を識別すること
も可能となる。なお、図27,図28の構成の送信装置
及び受信装置を用いて、送信される信号の周波数のみで
各人の両手両足を識別することも原理的には可能である
が、用意された伝送帯域の帯域幅に対応して、送信され
る信号の数が限られてしまう。上述したような識別信号
を用いれば、このような制限はない。なお、両手両足の
部位によっても識別信号を変えて、識別信号だけで各人
の識別と両手両足の部位の識別を行うようにしても良
い。
【0104】また、図24以降を参照して説明した第2
の実施の形態では、送信装置側に少なくとも2つの電極
を設けて、その内の1つを接地電位部に接続された電極
としたが、この接地電位部に接続された電極について
は、省略するようにしても良い。但し、第1の実施の形
態で説明したように、接地電極を省略した場合には、接
地電極がある場合に比べて信号の伝送効率が低下する。
また、2つの電極として、接地電極を設けるのではな
く、信号の出力又は入力を行う第1の電極と、この第1
の電極に得られる信号とは互いに逆極性のバランスした
信号が出力又は入力される第2の電極を設けるようにし
ても良い。
【0105】また、ここまで説明した第1,第2の実施
の形態では、識別信号などを送信装置(通信装置)から
送信させて、受信装置(通信装置)で受信する例につい
て説明したが、その他の信号を人体を介して伝送するよ
うにしても良い。例えば、映像信号や音声信号などを、
同様の構成の送信装置や受信装置を使用して伝送するよ
うにしても良い。この場合、上述した変調方式やキャリ
ア周波数などの値についても、一例を示したものであ
り、伝送する信号に適した変調方式やキャリア周波数を
適用すれば良い。
【0106】また、ここまで説明した第1,第2の実施
の形態では、人体を介して伝送を行うシステムについて
説明したが、人体以外の生体を使用しても良いことは勿
論である。
【0107】また、本明細書において、システムとは、
複数の装置により構成される装置全体を表すものであ
る。
【0108】
【発明の効果】第1の発明の情報伝送装置によれば、第
1の電極に得られる送信信号が生体側に供給されるだけ
でなく、この送信信号の基準電位となる電位部又は送信
信号の電位とは逆極性の電位部が、第2の電極を介して
生体と接触し、生体とのインピーダンスマッチングの向
上が図られ、生体を介して良好に信号を伝送できるよう
になる。
【0109】また、第1の発明の情報伝送装置におい
て、第1及び第2の電極は、ほぼ同一平面上に配置し
て、生体に同時に接触するようにしたことで、同一平面
上の2つの電極と生体との接触状態を良好に保つことが
容易になる。
【0110】また、第1の発明の情報伝送装置におい
て、第1の電極及び/又は第2の電極は、所定の間隔を
あけて配置した複数の導電部材で構成したことで、より
生体と電極との接触状態を安定させることが可能にな
る。
【0111】また、第1の発明の情報伝送装置におい
て、送信処理手段を収納する筐体と、その筐体を生体の
所定の箇所に装着する環状保持具とを備えて、第1,第
2の電極のいずれか一方を筐体に配置し、他方を環状保
持具に配置したことで、例えば、腕時計,指輪,ネック
レスなどの人体に直接取付けられる物体を利用して、第
1,第2の電極を有する送信装置を良好に構成できるよ
うになる。第1,第2の電極を環状保持具に配置した場
合にも、同様に送信装置を良好に構成できるようにな
る。
【0112】また、第1の発明の情報伝送装置におい
て、第1の電極に得られる信号を受信処理する受信処理
手段をさらに備えたことで、送信と受信の双方の処理が
良好に行えるようになる。
【0113】第2の発明の情報伝送装置によれば、接触
手段を介して送信される情報の送信元が識別できるよう
に情報を制御するようにしたので、他の受信側の情報処
理装置の電極に接触した生体の部位を識別することが可
能となる。
【0114】第3の発明の情報伝送装置によれば、接触
手段を介して受信した情報に基づいて、他の情報処理装
置を識別するようにしたので、生体の部位を識別可能な
簡単な構成の装置を実現することができる。
【0115】第1の発明の情報伝送システムによれば、
情報を送出する第1の情報処理装置側では、第1の電極
に得られる送信信号が生体側に供給されるだけでなく、
この送信信号の基準電位となる電位部又は送信信号の電
位とは逆極性の電位部が、第2の電極を介して生体と接
触し、生体とのインピーダンスマッチングの向上が図ら
れた状態で、生体に信号が送られることになり、生体を
介して良好に信号を伝送できるようになる。
【0116】また、第1の発明の情報伝送システムにお
いて、第2の情報処理装置の基準電位部は、生体とは電
気的に接触しない構成であっても、第1の情報処理装置
から生体に送られた信号を、第2の情報処理装置で良好
に受信できるようになる。
【0117】また、第1の発明の情報伝送システムにお
いて、第2の情報処理装置が第4の電極を備えて、この
第4の電極を、基準となる電位部又は受信処理手段の入
力信号とは逆極性となる電位部と接続させたことで、第
1の情報処理装置から生体に送られた信号を、第2の情
報処理装置でより良好に受信できるようになる。
【0118】また、第1の発明の情報伝送システムにお
いて、第1の情報処理装置は、第1の電極に得られる信
号を受信処理する受信処理手段をさらに備え、第2の情
報処理装置は、情報を送信処理して送信信号を第3の電
極に供給する送信処理手段をさらに備えたことで、第1
の情報処理装置から生体を介した第2の情報処理装置へ
の伝送と、第2の情報処理装置から生体を介した第1の
情報処理装置への伝送との、双方向の伝送が良好に行え
るようになる。
【0119】第2の発明の情報伝送システムによれば、
第1の情報処理装置で発生された情報を生体を介して第
2の情報処理装置に伝送し、第2の情報処理装置で第1
の情報処理装置を識別するようにしたので、生体の部位
を識別可能な簡単な構成のシステムを実現することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるシステム構成
例を示した説明図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態による送信装置の構
成例を示したブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態による受信装置の構
成例を示したブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態による伝送状態の例
を示した説明図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態による伝送状態の等
価回路例を示した回路図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態による送信装置の形
状の例を示した斜視図である。
【図7】図6に示した送信装置の側面図である。
【図8】図6,図7とは異なる電極の配置例とした送信
装置の側面図である。
【図9】図6,図7とはさらに異なる電極の配置例とし
た送信装置の側面図である。
【図10】電極を4個設けた場合の接続例(例1)を示
した構成図である。
【図11】電極を4個設けた場合の接続例(例2)を示
した構成図である。
【図12】電極を4個設けた場合の接続例(例3)を示
した構成図である。
【図13】電極を4個設けた場合の接続例(例4)を示
した構成図である。
【図14】本発明の第1の実施の形態による送信装置を
指輪とした例を示した斜視図である。
【図15】図14に示した送信装置の側面図である。
【図16】図14,図15とは異なる電極の配置例とし
た送信装置の側面図である。
【図17】図14,図15とはさらに異なる電極の配置
例とした送信装置の側面図である。
【図18】本発明の第1の実施の形態による送信装置を
ネックレスとした例を示した斜視図である。
【図19】本発明の第1の実施の形態による受信装置の
他の構成例を示したブロック図である。
【図20】図19の例の受信装置の電極の配置例(例
1)を示した説明図である。
【図21】図19の例の受信装置の電極の配置例(例
2)を示した説明図である。
【図22】本発明の第1の実施の形態による通信装置の
さらに他の構成例を示したブロック図である。
【図23】図22とは電極の接続を別とした通信装置の
構成例を示したブロック図である。
【図24】本発明の第2の実施の形態による情報伝送シ
ステムの構成例を示した説明図である。
【図25】本発明の第2の実施の形態による情報伝送シ
ステムの他の構成例を示した説明図である。
【図26】本発明の第2の実施の形態による情報伝送シ
ステムのさらに他の構成例を示した説明図である。
【図27】図26の例の情報伝送システムにおける送信
装置の構成を示すブロック図である。
【図28】図26の例の情報伝送システムにおける受信
装置の構成を示すブロック図である。
【図29】従来の人体を伝送路として使用した伝送状態
の原理を示した説明図である。
【図30】従来の送信装置の例を示したブロック図であ
る。
【図31】従来の受信装置の例を示したブロック図であ
る。
【符号の説明】
1…人体、2…送信装置、3…受信装置、10,10′
…送信装置、11…バンド、12…電極、13…電極、
14…信号源、14a…発光ダイオード、15…変調
器、16…キャリア発生器、17…バンドパスフィル
タ、18…増幅器、19…電池、20…受信装置、21
…電極、22…内部電極、23…増幅器、24…復調
器、25…キャリア発生器、26…データ処理部、27
…表示部、28…電池、29…電極、51,52,5
3,54…電極、60,60′…指輪型送信装置、61
…環状部、62,63,64,65…電極、70…ネッ
クレス型送信装置、71…チェーン部、72,73…電
極、80,80′…通信装置、81,82…電極、83
…マイクロプロセッサ、84…表示部、85…変調器、
86…キャリア発生器、87,88…増幅器、89…復
調器、91,92,93,94…電極、100…人体、
101…右腕(右手)、102…左腕(左手)、103
…右足、104…左足、111,112…送信装置、1
13…電極、114…受信装置、115…電極、12
1,122,123,124…発光ダイオード、13
1,132,133,134…送信装置、135…受信
装置、141,142,143,144,145,14
6,147,148…発光ダイオード、161…発振
器、162…バッファアンプ、163…電極、164…
電池、165…電極、181…増幅器、182…信号処
理部、183…電池

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体に装着して、前記生体を介して他の
    情報処理装置に情報を伝送する情報伝送装置において、 情報を送信処理する送信処理手段と、 前記送信処理手段で得られた送信信号が供給されて、前
    記生体と接触する第1の電極と、 基準となる電位部又は前記送信信号の電位とは逆極性の
    電位部と接続されて、前記第1の電極とは離れた位置で
    前記生体と接触する第2の電極とを備えた情報伝送装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の情報伝送装置において、 前記第1及び第2の電極は、ほぼ同一平面上に配置し
    て、前記生体に同時に接触するようにした情報伝送装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の情報伝送装置において、 前記第1の電極及び/又は第2の電極は、所定の間隔を
    あけて配置した複数の導電部材で構成した情報伝送装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の情報伝送装置において、 前記送信処理手段を収納する筐体と、 前記筐体を前記生体の所定の箇所に装着する環状保持具
    とを備え、 前記第1,第2の電極のいずれか一方を前記筐体に配置
    し、他方を前記環状保持具に配置した情報伝送装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の情報伝送装置において、 前記送信処理手段を収納する筐体と、 前記筐体を前記生体の所定の箇所に装着する環状保持具
    とを備え、 前記第1,第2の電極を、相互に離れた位置の前記環状
    保持具に配置した情報伝送装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の情報伝送装置において、 前記第1の電極に得られる信号を受信処理する受信処理
    手段をさらに備えた情報伝送装置。
  7. 【請求項7】 生体に装着され、前記生体を介して他の
    情報処理装置に情報を伝送する情報伝送装置において、 情報を発生する発生手段と、 前記生体に接触する接触手段と、 前記発生手段により発生された前記情報を、前記接触手
    段を介して前記他の情報処理装置に送信する送信手段
    と、 前記送信手段により送信される前記情報の送信元を前記
    他の情報処理装置が識別できるように前記情報を制御す
    る制御手段とを備えた情報伝送装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の情報伝送装置において、 前記制御手段は、前記情報に、識別情報が含まれるよう
    に制御する情報伝送装置。
  9. 【請求項9】 請求項7記載の情報伝送装置において、 前記制御手段は、前記送信された情報が前記生体の同じ
    部位が接触した前記他の情報処理装置にのみ受信可能な
    程度に前記情報の送信出力を制御する情報伝送装置。
  10. 【請求項10】 請求項7記載の情報伝送装置におい
    て、 前記制御手段は前記情報を搬送する搬送波の周波数を制
    御する情報伝送装置。
  11. 【請求項11】 生体に装着されている他の情報処理装
    置からの情報を、前記生体を介して受信する情報伝送装
    置において、 前記生体に接触する接触手段と、 前記他の情報処理装置により発生された情報を、前記接
    触手段を介して受信する受信手段と、 前記受信手段により受信された前記情報に基づいて、前
    記他の情報処理装置を識別する識別手段とを備えた情報
    伝送装置。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の情報伝送装置におい
    て、 前記識別手段は、前記他の情報処理装置が装着されてい
    る前記生体の部位を識別する情報伝送装置。
  13. 【請求項13】 生体を介して第1の情報処理装置から
    第2の情報処理装置に情報を伝送する情報伝送システム
    において、 前記第1の情報処理装置として、 情報を送信処理する送信処理手段と、 前記送信処理手段で得られた送信信号が供給されて、前
    記生体と接触する第1の電極と、 基準となる電位部又は前記送信信号の電位とは逆極性の
    電位部と接続されて、前記第1の電極とは離れた位置で
    前記生体と接触する第2の電極とを備え、 前記第2の情報処理装置として、 前記生体と接触する第3の電極と、 前記第3の電極に得られる信号を受信処理する受信処理
    手段とを備えた情報伝送システム。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の情報伝送システムに
    おいて、 前記第2の情報処理装置の基準電位部は、前記生体とは
    電気的に接触しない構成とした情報伝送システム。
  15. 【請求項15】 請求項13記載の情報伝送システムに
    おいて、 前記第2の情報処理装置は、さらに第4の電極を備え、 該第4の電極は、基準となる電位部又は前記受信処理手
    段の入力信号とは逆極性となる電位部と接続させた情報
    伝送システム。
  16. 【請求項16】 請求項13記載の情報伝送システムに
    おいて、 前記第1の情報処理装置は、前記第1の電極に得られる
    信号を受信処理する受信処理手段をさらに備え、 前記第2の情報処理装置は、情報を送信処理して送信信
    号を前記第3の電極に供給する送信処理手段をさらに備
    えた情報伝送システム。
  17. 【請求項17】 生体に装着され、前記生体を介して情
    報を授受する第1の情報処理装置と第2の情報処理装置
    とを含む情報伝送システムにおいて、 前記第1の情報処理装置は、 前記情報を発生する発生手段と、 前記生体に接触する第1の接触手段と、 前記発生手段により発生された前記情報を、前記第1の
    接触手段を介して送信する送信手段とを備え、 前記第2の情報処理装置は、 前記生体に接触する第2の接触手段と、 前記第1の情報処理装置により発生された前記情報を、
    前記第2の接触手段を介して受信する受信手段と、 前記受信手段により受信された前記情報に基づいて、前
    記第1の情報処理装置を識別する識別手段とを備える情
    報伝送システム。
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