JP2003036985A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

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JP2003036985A
JP2003036985A JP2001225129A JP2001225129A JP2003036985A JP 2003036985 A JP2003036985 A JP 2003036985A JP 2001225129 A JP2001225129 A JP 2001225129A JP 2001225129 A JP2001225129 A JP 2001225129A JP 2003036985 A JP2003036985 A JP 2003036985A
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JP
Japan
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case
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discharge lamp
resonance
power supply
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JP2001225129A
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English (en)
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Nobukazu Miki
伸和 三木
Satohiko Nishida
聡彦 西田
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B20/00Energy efficient lighting technologies, e.g. halogen lamps or gas discharge lamps

Abstract

(57)【要約】 【課題】顧客毎のニーズに対応して照度の調節が可能な
放電灯点灯装置を安価に提供する。また、電源電圧の違
いに対応できる放電灯点灯装置を安価に提供する。 【解決手段】適合ランプに電力を多く与える場合あるい
は電源電圧が低い場合には共振に主として寄与するイン
ダクタンス要素に近接するケースの少なくとも一部を磁
気抵抗の比較的大きいものを用い、適合ランプに電力を
少なく与える場合あるいは電源電圧が高い場合には共振
に寄与するインダクタンス要素に近接するケースの少な
くとも一部を磁気抵抗の比較的小さいものを用いる。磁
気抵抗が比較的大きいケースとは、例えばアルミニウム
又はその合金又は樹脂製のケースであり、磁気抵抗が比
較的小さいケースとは、例えば鉄を主材質としたケース
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放電灯を高周波点
灯させる放電灯点灯装置の調光技術及び異電圧対応に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は、当社の段調光用インバータの基
本構成を示している。交流電源Vsには、フィルタコイ
ルLfとフィルタコンデンサCfを介して全波整流器D
Bの交流入力端子が接続されている。全波整流器DBの
直流出力端子には、スイッチング型の電源安定部11が
接続されている。電源安定部11はインダクタL1とス
イッチング素子Q1、ダイオードD1、平滑コンデンサ
C1、および制御用IC12からなる昇圧チョッパー回
路であり、交流電源Vsからの入力電流の高調波成分を
低減する作用を有すると共に、交流電源Vsの電圧変動
に対して平滑コンデンサC1の直流電圧を安定化させる
作用を有している。電源安定部11の出力にはインバー
タのスイッチング素子Q2,Q3の直列回路が接続され
ている。スイッチング素子Q2,Q3の接続点には駆動
トランスT1の1次巻線、共振用インダクタL2を介し
て放電灯FLの一端が接続されており、放電灯FLの他
端は平滑コンデンサC1の負極に接続されている。放電
灯FLのフィラメントの非電源側端子間には共振用のコ
ンデンサC2が並列接続されている。この共振用のコン
デンサC2は放電灯FLのフィラメントに予熱電流を流
す予熱用コンデンサを兼ねている。調光制御部14は段
調光のためのスイッチSWとIC制御部15を備えてお
り、制御用IC13により制御されるインバータの下側
スイッチング素子Q3のオン時間を調光用スイッチSW
のON/OFFにより切り替え可能としている。インバ
ータの上側スイッチング素子Q2は駆動トランスT1の
2次巻線出力により自励駆動される。
【0003】本インバータは、交流電源Vsとして、2
00〜242Vの電圧範囲に対応したマルチ電圧構成で
あると同時に、FHF32ランプを4500ルーメンと
3200ルーメンの両出力で点灯可能な段調光機能を有
している。回路構成は通称「自励他制」のハーフブリッ
ジ型インバータ方式である。
【0004】電源安定部11には、制御用IC12とス
イッチング素子Q1、インダクタL1、ダイオードD1
等を必要とする。この部分は全体のコスト構成の略15
〜20%を占めており、高コストに繋がる部分である。
また、調光制御部14は、インバータの下側スイッチン
グ素子Q3を駆動させる制御用IC13に調光信号を与
えるIC制御部15と、調光動作を指示する調光スイッ
チSWにより構成されている。この調光スイッチSWを
ON、OFFすることで、制御用IC13のオン時間、
ひいてはインバータの動作周波数を切り替えている。こ
の部分は全体のコスト構成の5〜10%を占めており、
更には、制御用IC13等も含めるとより高コストに繋
がる部分である。また、調光制御部14の信号は数ボル
ト程度の低圧であり、外部からのノイズに弱いので、そ
の対策にも技術的な要素を必要としている。なお、連続
調光と称し、動作周波数を連続的に変更する方式もあ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】現在の照明環境は多種
多様になってきており、例えば、オフィス環境等では、
照度を少し絞ってでも消費電力を下げたいというニーズ
がある反面、お年寄り等の居住する環境等では、視力が
弱いので、照度を高くしたいというニーズがある。これ
ら相反するニーズを同時に満たす手段として、安定器の
出力を調光することが挙げられる。調光手段の一例とし
て、LC共振回路を固定したままで周波数を可変した
り、インバータ内蔵のスイッチング素子のON時間を可
変とする等の手段がある。また、AC電源電圧の違うと
ころで使用しても、同一出力を得たいというニーズがあ
る。このニーズを満たす手段として、インバータ電源部
の電圧安定機能を追加することが挙げられる。電源電圧
安定の手段として、スイッチングレギュレータや、チョ
ッピング回路をインバータの電源入力前段に追加させる
手法がある。
【0006】しかしながら、これらの手法を用いて照度
の高低、電源電圧の高低に対応しようとすると、多くの
電子部品を使用することにより、使用部品のコストアッ
プが発生する。また、多くの電子部品を使用すること
で、それぞれ個体の不良率が上がり、インバータトータ
ルの信頼性が低下する。さらに、それぞれの部品仕様に
対し、個別に設計確認が必要となり、商品開発期間が長
くなるため市場投入が遅くなる。また、専用の調光コン
トローラを必要とし、使用が複雑になる。さらに、外来
ノイズにより、誤動作しやすくなる。
【0007】本発明はこれらの問題点を解決するために
なされたものであり、その目的とするところは、顧客毎
のニーズに対応して照度の調節が可能な放電灯点灯装置
を安価に提供することにある。また、本発明の他の目的
は、電源電圧の違いに対応できる放電灯点灯装置を安価
に提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めには、顧客毎のニーズに対応して、電子安定器の出力
を変化させてランプを調光する安価な手段が必要とな
る。まず、図5に示した従来例におけるランプの段調光
の原理を共振カーブを用いて理論的に説明する。
【0009】図2は電子バラストに内蔵されたLC共振
回路と負荷の抵抗成分RによるLCR共振カーブに対
し、インバータの動作周波数を変化させることにより、
ランプに印加するランプ電力を変化させる周波数可変型
の調光方式の原理を示している。縦軸はランプに印加す
るランプ電力(W)であり、横軸はインバータの動作周
波数(kHz)である。図5の従来例では、調光スイッ
チSWのON/OFFを切り替えることにより、インバ
ータの動作周波数が切り替わる。2つの動作周波数f
A,fBについて、fA>fBの関係があるとき、動作
周波数が共振周波数よりも高い領域(遅相領域)を使用
する場合、(動作周波数fBのときのランプ電力WB)
>(動作周波数fAのときのランプ電力WA)となる。
このため、図5の従来例では、調光スイッチSWのON
/OFFを切り替えることにより、ランプに印加される
電力を変化させることができ、ランプの調光が可能とな
る。
【0010】次に、インバータの動作周波数は固定した
ままで、共振カーブ自体を変化させることでランプ電力
を変化させ、ランプを調光する方式を図1に示す。低周
波側にピークを持つLCR共振カーブAと、高周波側に
ピークを持つLCR共振カーブBに対して、インバータ
の動作周波数をfAに固定すると、(低周波側にピーク
を持つLCR共振カーブAのランプ電力WA)<(高周
波側にピークを持つLCR共振カーブBのランプ電力W
B)となる。このランプ電力差を利用して調光すること
ができる。
【0011】本発明ではインバータのLC共振回路を構
成するインダクタンス要素(例えばリーケージトラン
ス)からの漏れ磁束の磁路を操作することにより、図1
のような共振カーブ可変の調光方式を可能とするもので
ある。つまり、漏れ磁束経路の磁気抵抗成分を可変とす
ることで共振カーブそのものを可変とする。具体的に
は、インバータ本体を覆っているケースの材質を変更す
ることで透磁率の違いを利用して磁気抵抗を可変とし、
LCR共振カーブの操作を可能としている。
【0012】図1では、共振カーブAが鉄のケースを使
用した場合に相当し、共振カーブBが非磁性体のケース
を使用した場合に相当する。このようにインバータを覆
っているケースの材質を変更するだけで、顧客の調光ニ
ーズに極めて簡単に対応することができ、回路面での共
用化が可能となる。また、回路面で部品点数の増加が無
く、特殊な機能を有する回路を付加する必要も無いこと
から、コスト低減が可能である。さらには、電気制御的
な調光(微小電流での制御)ではないので、外来ノイズ
にも強い。また、手段が簡単であるため、設計に要する
時間も短縮できるので、市場への商品投入も迅速にな
る。
【0013】次に、電源電圧の違いに対応して、電子安
定器の出力を変化させてランプの出力を一定化する手段
について説明する。図3は固定された共振カーブに対
し、その共振回路を備えるインバータ自体に印加される
電源電圧が変動した場合、ランプに得られるランプ電力
が変化することを示しており、(高い電圧が印加された
共振カーブAのランプ電力)>(低い電圧が印加された
共振カーブBのランプ電力)となっている。上述のよう
に、AC電源電圧の違うところで使用する場合でも、同
一出力を得たいときには、図5の従来例では、電源安定
部のスイッチング動作を制御することにより、電源電圧
にかかわらず、インバータの入力電圧を略一定に制御す
る必要があった。
【0014】一方、図4は本発明の手段により共振カー
ブそのものを可変とすることにより、電源電圧の違いに
も対応できることを理論的に示している。インバータ本
体を覆っているケースの材質を変更することで透磁率の
違いを利用して磁気抵抗を可変とし、LCR共振カーブ
を操作することができる。電源電圧が高い場合には共振
カーブの電源電圧による昇圧分と同じだけ、共振カーブ
のピークを低周波側に移動させる。つまり、磁気抵抗を
上げる方向のケース材質を使用する。電源電圧が低い場
合には共振カーブの電源電圧による昇圧分と同じだけ、
共振カーブのピークを高周波側に移動させる。つまり、
磁気抵抗を下げる方向のケース材質を使用する。このよ
うにインバータを覆っているケースの材質を変更するだ
けで、電源電圧が違う環境にも対応でき、回路面での共
用化が可能になる。また、回路面で部品点数の増加が無
く、特殊な機能を有する回路を付加する必要も無いこと
から、コスト低減が可能である。
【0015】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)本発明の第1の
実施の形態に係る放電灯点灯装置の構成を図6に示す。
図中、1はケース蓋、2はプリント回路基板、3は絶縁
シート、4はケース本体、5はリーケージトランスであ
る。通常、プリント回路基板2上には放電灯点灯装置の
インバータ回路を構成する電子部品が実装される。この
プリント回路基板2の周囲にはケース蓋1とケース本体
4との絶縁性を確保するために絶縁シート3を設置し、
その周りをケース蓋1、ケース本体4で覆う構成とな
る。また、プリント回路基板2上にはインバータ回路の
共振に寄与するインダクタンス要素(ここでは例として
リーケージトランス5)などが実装されている。
【0016】図7にはプリント回路基板2に実装される
インバータを安価に構成するための回路の一例としてチ
ャージポンプ式のインバータ回路を示す。交流電源Vs
にはヒューズ20、フィルタコンデンサCf、フィルタ
コイルLfを介して全波整流器DBの交流入力端子が接
続されている。全波整流器DBの直流出力端子には小容
量のコンデンサC3が並列接続されると共に、ダイオー
ド直列回路21を介して平滑コンデンサC1が接続され
ている。ダイオード直列回路21の平滑コンデンサC1
側のダイオードには小容量のコンデンサC4が並列接続
されている。平滑コンデンサC1の両端には、スイッチ
ング素子Q2,Q1の直列回路が接続されている。各ス
イッチング素子Q2,Q1には抵抗R2,R1を介して
高耐圧ドライバIC10から制御信号が入力され、高周
波で交互にオン・オフされる。スイッチング素子Q2,
Q1の接続点とダイオード直列回路21におけるダイオ
ードの接続点との間には、コンデンサC5を介してリー
ケージトランス5の1次巻線が接続されている。リーケ
ージトランス5の2次巻線には、2灯の放電灯La1,
La2の直列回路が接続されている。放電灯La1,L
a2のフィラメントにはコンデンサC6,C7,C2を
介して予熱電流が流れる。コンデンサC2は共振用のコ
ンデンサを兼ねており、リーケージトランス5のリーケ
ージインダクタンスと共にLC直列共振回路を構成し、
コンデンサC2の両端に生じる共振電圧により放電灯L
a1,La2を点灯せしめるものである。
【0017】
【表1】
【0018】このような構成のインバータ式点灯装置に
おいて、表1ではケース蓋1及びケース本体4の材料と
して一般的に入手しやすいものを例に挙げ、鉄(強磁性
体材料)とアルミ(非磁性体材料)および鉄+アルミ合
金(強磁性体と非磁性体の中間)を用いた場合につい
て、インバータの負荷(ランプ)として高周波点灯用ラ
ンプ(FHF32)を使用した場合のインバータ入力電
力(Win)、ランプ電圧(Vla)、ランプ電力(W
la)を示している。表1は2灯用インバータの入出力
特性表である。
【0019】すなわち、ある一つの負荷に対応する1つ
のインバータ回路及びインバータ回路を構成するプリン
ト回路基板及びプリント回路基板に実装する電子部品が
ある場合、その出力はいくつかの種類の材料で作られた
ケース蓋、ケース本体と組み合わせることによって変化
させることができ、一つのインバータ回路を設計するだ
けで省エネ型点灯装置とするか、高出力型点灯装置とす
るかを選択することができる。
【0020】なお、ここでは記述しなかったが、非磁性
体材料として樹脂材料などのケース蓋及びケース本体を
用いても良い。要するに、本発明の本質であるプリント
回路基板上に構成される回路は共用で同一形状、同一サ
イズ、材質違いのケースと組み合わせることでインバー
タの入出力特性を可変とする思想に合致していればよ
い。
【0021】この実施の形態1では、材料の異なるケー
ス蓋、ケース本体の選択・変更を行うのは、製造工場に
おいてであり、省エネ型点灯装置とするのか、高出力型
点灯装置とするのかは製造工場にて決めることになる。
【0022】(実施の形態2)次に、本発明の第2の実
施の形態として、上記実施の形態1のケース蓋およびケ
ース本体の材料のうち材質の異なる幾つかが製品の箱に
同梱されている場合に、ユーザーがそのニーズに応じて
ケース蓋及びケース本体の材料を選択することで、省エ
ネ型にも高出力型にも対応できるようにする。この実施
の形態2では、材料の異なるケース蓋、ケース本体の選
択・変更を行うのは、ユーザーにおいてであり、省エネ
型点灯装置とするのか、高出力型点灯装置とするのかは
ユーザーにて決めることになる。
【0023】(実施の形態3)本発明の第3の実施の形
態として、電源電圧の異なる環境に対応する場合につい
て説明する。ここで、電源電圧の異なる環境に対応する
場合とは、例えば海外の220、230、240Vなど
の比較的狭い範囲の商用電源の電圧変動に対応するよう
な例が考えられる。上記実施の形態1で説明したよう
な、ある負荷に対応するインバータ回路が電源電圧の変
動に対して出力値の変化量が大きい特性を持つ場合、特
に図7のようなチャージポンプ式インバータ回路の場
合、何らかのフィードバック制御無しでは電源電圧に比
例して出力も上昇する傾向にある。
【0024】そこで、インバータ回路の構成は同じまま
で、ケース蓋及びケース本体の材料を、鉄(強磁性体材
料)、アルミ(非磁性体材料)、および鉄+アルミ合金
(強磁性体と非磁性体の中間)のいずれかを、その商品
が販売される地域の電源電圧に合わせて選択して使用す
る。表2には、電源電圧とケース蓋及びケース本体の材
料を電源電圧に応じて変更した場合のインバータの入出
力特性を示す。このようにケース蓋およびケース本体の
材料を選択して製品とすることでインバータ回路を構成
する電子部品の変更なしで各電源電圧について、それぞ
れほぼ同一の出力を得ることが可能となる。なお、ケー
ス蓋及びケース本体の材料を選択するのは、インバータ
回路を製造する工場側であっても良いし、製品を購入し
て使用する消費者側であっても良い。
【0025】
【表2】
【0026】(実施の形態4)本発明の第4の実施の形
態は、ケース蓋及びケース本体の材料の変更とほぼ同様
の効果を得るようにするために、図8のようにインバー
タ回路の共振に寄与するインダクタンス要素(リーケー
ジトランス5)の近傍に薄型の鉄またはアルミまたは鉄
+アルミ合金などの材料のシート6をケースの内部また
は外部に設置する。このことで実施の形態1、実施の形
態3とほぼ同様の効果を得ることができ、しかも、ケー
ス蓋1およびケース本体4の大部分は共用化できる。
【0027】(実施の形態5)本発明の第5の実施の形
態は、ある負荷に対応するインバータ回路が存在し、そ
のインバータのプリント回路基板2およびプリント回路
基板2に実装される電子部品が同一で、ケース蓋1およ
びケース本体4の材料が同一である場合に、図9または
図10のように、インバータ回路の共振に寄与するイン
ダクタンス要素(リーケージトランス5)の近傍のケー
ス蓋1またはケース本体4にスリット7を設けることで
実施の形態1、実施の形態3と同様の効果を得ることが
できるようにするものである。
【0028】この実施の形態においては、インダクタン
ス要素近傍のケース蓋1またはケース本体4に設置する
スリット7は、スリットの数、大きさ、形を変えること
で様々な特性を得ることができる。また、スリット部が
前後左右へ可動式であり、インダクタンス要素からの鎖
交磁束を調整可能とする手段も本発明の好ましい実施の
形態として挙げることができる。
【0029】(実施の形態6)本発明の第6の実施の形
態を図11に示す。この実施の形態では、ケース蓋1及
びケース本体4の材料が同一で、プリント回路基板2と
プリント基板2上に実装される電子部品が同一で、負荷
であるランプが同一である場合に、ケース蓋1及びケー
ス本体4の形状がインバータ回路の共振に寄与するイン
ダクタンス要素(例えばリーケージトランス5)の上部
とケース蓋1との間隔が異なるようなケース形状とする
ことでインダクタンス要素からの漏れ磁束の磁路を変化
させることができる。図11(a),(b),(c)の
例では、インダクタンス部品5とケース蓋1との間隔が
h<h1<h2のようにそれぞれ異なっており、その結
果、実施の形態1または実施の形態3と同様の効果を得
ることができる。また、図11(d)のように、インダ
クタンス要素の側面とケース側面との間隔d1,d2が
異なるケース形状とすることでも同様の効果を得ること
ができる。
【0030】(実施の形態7)本発明の第7の実施の形
態を図12に示す。ケース蓋1及びケース本体4の材料
および形状が同一で、プリント回路基板2とプリント回
路基板2上に実装される電子部品が同一で、負荷である
ランプが同一の場合に、インバータ回路の共振に寄与す
るインダクタンス要素(リーケージトランス5)の方向
をプリント回路基板2の長手方向に対して平行または垂
直のいずれかに選択して配置する。このことによりイン
ダクタンス要素からの漏れ磁束とそれらに影響を与える
ケースとの距離を変えることができる。プリント回路基
板2には上記インダクタンス部品5がプリント回路基板
2の長手方向に対して平行、垂直のいずれでも挿入でき
るように実装穴があいており、プリント回路基板2には
銅箔パターンが引かれた構成となっている。これにより
実施の形態1、実施の形態3と同様の効果が得られる。
この実施の形態では、製造工場で上記インダクタンス部
品5をプリント回路基板2に挿入する際に出力が決定さ
れ、上記インダクタンス部品5は通常半田などで固定さ
れる。
【0031】(実施の形態8)本発明の第8の実施の形
態として、寒冷地のような低温環境での始動性を改善す
るために、本発明の手段を使用する例を示す。この実施
の形態では、インバータのケース蓋およびケース本体の
材料を変更することにより、ランプフィラメントの予熱
電圧およびランプ始動時の発振電圧値がそれぞれ変化す
ることを利用して、低温環境に使用されるインバータで
はアルミ(非磁性体材料)を用いたケース蓋及びケース
本体を使用することにより、フィラメント予熱電流、ラ
ンプ始動時の発振電圧が増大し、ランプの始動性能を向
上させることができる。また、通常の常温(25度)周
辺で始動性能をそんなにも必要としない地域に使用され
るインバータでは、ケース材料として鉄(強磁性体材
料)を用いたケース蓋及びケース本体とする。一般的に
ランプ電力特性は常温時を中心に上に凸であるため、低
温時には本方式で出力を上昇させることは光出力補償の
観点からも有用である。
【0032】図13には常温下におけるケース蓋及びケ
ース本体の材料を鉄ケース、アルミケースとした場合に
ついて、フィラメント予熱時の出力電圧およびランプ始
動時の発振電圧の波形を示している。ケースの材料の違
いにより、インバータ回路の出力値は約2割ほど上昇し
ていることが分かる。また、上記実施の形態1〜8は組
み合わせて使用しても良く、組み合わせることでさらに
幾つかの効果を得ることができる。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、インバータ回路を覆う
ケースの磁気抵抗を変えることで、インバータ回路のL
C共振に主として寄与するインダクタンス要素の特性を
変えることができ、顧客毎のニーズに対応してケースの
材質を変更するだけで放電灯点灯装置の照度を調節する
ことができる。また、使用される地域の電源電圧の違い
に対応してケースの材質を変更することにより放電灯点
灯装置の光出力を略一定とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による調光の原理を説明するための特性
図である。
【図2】従来の周波数可変型の調光方式の原理を説明す
るための特性図である。
【図3】従来の電源電圧変動による光出力の変動を説明
するための特性図である。
【図4】本発明による電源電圧変動に対する光出力の変
動補償の原理を説明するための特性図である。
【図5】従来の放電灯点灯装置の回路図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係る放電灯点灯装
置の内部構成を示す斜視図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係る放電灯点灯装
置の回路図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態に係る放電灯点灯装
置の内部構成を示す斜視図である。
【図9】本発明の第5の実施の形態に係る放電灯点灯装
置の内部構成の一例を示す斜視図である。
【図10】本発明の第5の実施の形態に係る放電灯点灯
装置の内部構成の他の一例を示す斜視図である。
【図11】本発明の第6の実施の形態に係る放電灯点灯
装置の内部構成を示す断面図である。
【図12】本発明の第7の実施の形態に係る放電灯点灯
装置の内部構成を示す平面図である。
【図13】本発明の第8の実施の形態に係る放電灯点灯
装置のケースの材質を変えたときの予熱時および始動時
の出力電圧を示す波形図である。
【符号の説明】
1 ケース蓋 2 プリント回路基板 3 絶縁シート 4 ケース本体 5 リーケージトランス
フロントページの続き Fターム(参考) 3K072 AA02 AC02 AC11 BA05 BC02 CB06 CB08 DA02 DA04 DB03 DB09 DD03 DD04 GA02 GB12 HA05 HA06 HB03 3K098 CC03 CC10 CC24 CC40 CC70 DD20 DD36 DD37 DD50 EE03 EE12 EE13 EE14 EE15 GG02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1本のランプを適合負荷と
    し、回路基板及び回路基板に実装される電子部品を略同
    一にして、直流電源とスイッチング素子とLC共振回路
    を含み、スイッチング素子を高周波でオン・オフするこ
    とによって直流電源の直流電圧を高周波電圧に変換して
    ランプに高周波電圧を印加するインバータ回路と、前記
    インバータ回路を覆うケースとを有する放電灯点灯装置
    において、適合ランプに電力を多く与える場合には共振
    に主として寄与するインダクタンス要素に近接するケー
    スの少なくとも一部を磁気抵抗の比較的大きいものを用
    い、適合ランプに電力を少なく与える場合には共振に寄
    与するインダクタンス要素に近接するケースの少なくと
    も一部を磁気抵抗の比較的小さいものを用いることによ
    り、出力を可変とすることを特徴とする放電灯点灯装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1の磁気抵抗が比較的大きいケ
    ースとは、アルミニウム又はその合金又は樹脂製のケー
    スであり、磁気抵抗が比較的小さいケースとは、鉄を主
    材質としたケースであることを特徴とする放電灯点灯装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1のケースは、磁気抵抗の異な
    る少なくとも2種類の同一サイズのケースが選択的に着
    脱可能とされていることを特徴とする放電灯点灯装置。
  4. 【請求項4】 請求項1の磁気抵抗が比較的大きいケ
    ースにおける共振に寄与するインダクタンス要素の磁束
    が鎖交する部分に、磁気抵抗の低い材料部品を配置する
    ことにより磁気抵抗を小さくしたことを特徴とする放電
    灯点灯装置。
  5. 【請求項5】 請求項1の磁気抵抗を微調整する手段
    として、回路基板に実装されているインダクタンス要素
    の部品サイズを変更することにより、ケースとの距離を
    変更したことを特徴とする放電灯点灯装置。
  6. 【請求項6】 周囲温度が低い環境では、共振に主と
    して寄与するインダクタンス要素に近接するケースの少
    なくとも一部に磁気抵抗の比較的大きいものを用い、周
    囲温度が常温付近の環境では、共振に主として寄与する
    インダクタンス要素に近接するケースの少なくとも一部
    に磁気抵抗の比較的小さいものを用いることを特徴とす
    る請求項1記載の放電灯点灯装置。
  7. 【請求項7】 少なくとも1本のランプを適合負荷と
    し、回路基板及び回路基板に実装される電子部品を略同
    一にして、スイッチング素子とLC共振回路を含み、交
    流電源変動に追従して出力が変化するインバータ回路
    と、前記インバータ回路を覆うケースとを有する放電灯
    点灯装置において、交流電源電圧が高い場合には共振に
    主として寄与するインダクタンス要素に近接するケース
    の少なくとも一部に磁気抵抗の比較的小さいものを用
    い、交流電源電圧が低い場合には共振に主として寄与す
    るインダクタンス要素に近接するケースの少なくとも一
    部に磁気抵抗の比較的大きいものを用いることで、出力
    を略一定にしたことを特徴とする放電灯点灯装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007507854A (ja) * 2003-10-03 2007-03-29 オスラム・シルバニア・インコーポレイテッド 電子安定器のためのハウジング

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