JP2003036544A - 情報記録担体 - Google Patents

情報記録担体

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JP2003036544A
JP2003036544A JP2001225662A JP2001225662A JP2003036544A JP 2003036544 A JP2003036544 A JP 2003036544A JP 2001225662 A JP2001225662 A JP 2001225662A JP 2001225662 A JP2001225662 A JP 2001225662A JP 2003036544 A JP2003036544 A JP 2003036544A
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Tetsuya Kondo
哲也 近藤
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容量減及び相互干渉のないアドレス記
録を用いた情報記録担体を提供する。 【解決手段】 情報記録担体を構成する溝を蛇行させ
てデーターを振幅変移変調し、特に一定周期の複数波を
1チャネルビットとしてデジタル記録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報記録担体に関
し、特に光学的手段によって情報を記録及び/又は再生
するシステムに使用される情報記録担体に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来から情報記録担体を相対運動させて
情報を読み出すシステムがあり、そのの再生には光学的
手段、磁気的手段、静電容量的手段などが用いられてい
る。このうち光学的手段によって記録及び/又は再生を
行うシステムは日常生活に深く浸透している。例えば波
長λ=650nmの光を利用した記録再生型情報記録担
体としてはDVD−RAMやDVD−RWなどがある。
このように記録再生型情報記録担体は実用化されて、市
場に登場してきているものの、記録再生型情報記録担体
にはアドレス情報を効率良く埋め込む技術の開発につい
てはいまだ発展途上であり、次世代情報記録担体では従
来型アドレス記録技術の改良または新しいアドレス記録
技術が必要となっている。
【0003】ここで効率良くアドレスを埋め込むとは、
第1に記録再生に供される面積を実効的に減らすことな
くアドレスを低いエラーレートで埋め込むことであり、
第2に埋め込んだアドレスが、主たる記録再生領域へ干
渉せず、記録マークのエラーレートを低く抑えて埋め込
むことである。
【0004】第1の目標に関していえば、例えばDVD
−RAMに代表されるヘッダー型アドレスを採用する情
報記録担体では、アドレス情報は主たる記録再生領域を
切断して、ピット列(ヘッダーという)により記録され
ている。ヘッダーは再生専用型情報記録担体と同様な形
式であるから、アドレス情報のエラーレートは非常に低
く抑えられる。しかしながらこのヘッダー領域には記録
が行えないため、面積の限定された情報記録担体では、
その全体容量は低下してしまう。従って、ヘッダーを使
用しないアドレス記録方式が必要である。
【0005】第2の目標に関していえば、例えばDVD
−RWに代表されるランドプレピット型アドレスを採用
する情報記録担体では、記録再生領域は連続しており、
切断された領域はない。アドレスはピットして用意され
るが、そのピット(ランドプレピット)は広域に分散さ
れて、記録トラックと記録トラックの間に記録される。
従って記録容量の低下はないが、ランドプレピットと、
記録信号(記録マーク)とは平行配置となるので、両者
の信号は互いに干渉する。するとアドレスのエラーレー
トは上昇し、更に記録マークのエラーレートも上昇する
ケース出てくる。従ってランドプレピットを用いないア
ドレス記録方式が必要である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような要求に対す
る解決策として、情報記録担体に略平行な溝を連続的に
形成し、その溝を蛇行させることによってアドレス情報
を記録させる方法がある。例えばECMA/TC31/
99/43に記載されたリライタブルDVDディスクに
は、位相変移変調により溝を蛇行させるアドレス記録方
法が定められている。この記録方法によれば、位相変移
変調によりアドレスが溝に記録されるので、ヘッダーは
不要であり、容量の損失がない。
【0007】図13は、このリライタブルDVDディス
クにおける位相変移変調の概念を図示したものである。
情報記録担体(図示せず)には微細パターンとして、略
平行な複数の溝150が形成される。その複数の溝15
0は、グルーブ151とランド152から構成され、互
いに略平行に構成されている。なおグルーブ151とラ
ンド152は互いに異なる高さ(高低差は、記録波長を
λ、記録光透過部材の屈折率をnとすると例えばλ/8
n)を有している。そしてグルーブ151は正弦波(s
in)状に蛇行している。
【0008】アドレスは図14に示すように、このグル
ーブ151に位相情報を与える形で記録されている。す
なわちsin0とsinπをそれぞれ0と1として扱
い、アドレス情報を記録する。また再生にあたっては、
位相切り替え点153がアドレス情報を担っているの
で、プッシュプル信号をエンベロープ検波することによ
り再生することができる。
【0009】このように位相変移変調によりアドレス情
報を記録すると、ヘッダーは不要となり、容量の損失は
ない。また再生も公知のエンベロープ検波により可能で
ある。
【0010】しかしながら本発明人が、このアドレス記
録方法を種々の悪条件で検討したところ、具体的にはこ
の方法により作成された相変化ディスクのグルーブ15
1に、データー記録し、アドレスの再生を試みたとこ
ろ、記録した情報が、アドレス信号に漏れ込み、アドレ
ス検出に障害が起こることが判明した。
【0011】記録データーとアドレス情報は、その情報
密度が極端に違うために、周波数の重なりはない。しか
しながらアドレス再生から見ると、記録データーはあた
かもノイズのように振る舞い、アドレスの検出、具体的
には位相切り替え点153の検出を誤ることが多いとが
判明した。対策としてエンベロープ検波再生を、同期検
波再生に変えるとエラーレートは1桁近く下ったが、そ
れでも効果は小さかった。またエラーレートが小さくな
るように、正弦波の蛇行を大きくすることも試みたが、
それ自体はある程度の効果はあるものの、干渉も増え、
ユーザー記録のエラーレートが悪くなったり、甚だしい
場合にはトラッキングが不安定になることもあった。
【0012】このような問題は、このアドレス記録方法
が位相切り替え点153の微小な形状変化に依存してい
ることに起因している。従って溝蛇行の利点を活かしつ
つ、位相変移変調以外の変調による記録方法が望まれて
いた。そこで本発明は、位相変移変調に代わる溝の変調
方法を提案するものであり、効率良くアドレスを埋め込
むことを主眼としている。具体的には、第1に記録再生
に供される面積を実効的に減らすことなくアドレスを低
いエラーレートで埋め込むことであり、第2に埋め込ん
だアドレスが、主たる記録再生領域へ干渉せず、記録マ
ークのエラーレートを低く抑えて埋め込むことである。
【0013】なお本発明では近年、情報記録担体の記録
密度を上げるために開発された窒化ガリウム系化合物半
導体発光素子(例えば特許2778405号公報記
載)、すなわちλ=350〜450nm近傍で発光する
短波長レーザが、従来型のレーザーと比べノイズが高い
ことを考慮する。また記録容量を増やすために情報記録
担体を多層化する技術が知られているが、この多層化に
より再生系のノイズが増加することも考慮する。本発明
はこのような最新の技術的背景も考慮しつつ、効率良く
アドレスを埋め込んだ情報記録担体を提案する。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は上述した課題を
解決するために少なくとも略平行な複数の溝が近接して
形成されてなる微細パターンを有した情報記録担体であ
って、前記溝の少なくとも片側が単一周期長により蛇行
した領域を有し、前記蛇行した領域にデーターが振幅変
移変調によってデジタル記録されていることを特徴とす
る情報記録担体を提供する。
【0015】また、前記振幅変移変調によるデジタル記
録が、一定周期の複数波を1チャネルビットとするデジ
タル記録であることを特徴とする請求項1に記載の情報
記録担体を提供する。
【0016】更に、前記データーは、予め同一ビットの
連続が一定値以下に制限されるようベースバンド変調さ
れたデーターであることを特徴とする請求項1又は請求
項2に記載の情報記録担体を提供する。
【0017】更にまた、前記ベースバンド変調は、マン
チェスター符号であることを特徴とする請求項3に記載
の情報記録担体を提供する。
【0018】また更に、前記蛇行は正弦波蛇行であるこ
とを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の情報記録
担体を提供する。
【0019】また、前記蛇行は鋸波蛇行であることを特
徴とする請求項1又は請求項2に記載の情報記録担体を
提供する。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態について図1乃
至図12を用いて説明する。
【0021】まず本発明の実施形態について図1及び図
2を用いて説明する。本発明の実施形態の情報記録担体
1は、記録、再生の少なくとも1つが主に光学的な手段
により行われる情報記録担体である。例えば相変化記録
型情報記録担体、色素型情報記録担体、光磁気型情報記
録担体、光アシスト磁気型情報記録担体などである。
【0022】図1に示すように、情報記録担体1の表面
または内部には、その記録再生領域として凹凸状の微細
パターンが形成され、その平面構造は略平行な複数の溝
が近接して形成される平行溝連続体100を構成してい
る。図1の例では平行溝連続体100をそのごく一部に
ついて円弧状に描いているが、この円弧が360度連続
して接続されたものであってもよい。
【0023】また図1では情報記録担体1が円形として
描かれているが、本発明はその形状に限定されるもので
はない。図2に記載されたカード状の情報記録担体1で
あってもよく、特に平行溝連続体100がカードの一辺
に対して平行に形成されていてもよい。また図3に記載
されたカード状の情報記録担体1であってもよく、図1
と同様に、平行溝連続体100が円状に形成されていて
もよいものである。このほか図示はしないが、情報記録
担体1がテープ状であっても構わないし、穴が開けられ
ていてもよいものである。
【0024】なお本発明で記録しようとするアドレス情
報とは、情報記録担体1全面に対して割り当てられた絶
対アドレス、部分領域について割り当てられた相対アド
レス、トラック番号、セクター番号、フレーム番号、フ
ィールド番号、時間情報、エラー訂正コードなどから選
ばれるデーターであり、10進法または16進法によっ
て記述されたものを2進法(BCDコードやグレイコー
ドを含む)に変換したデーターである。
【0025】図4は図1〜図3に記載された平行溝連続
体100を拡大して、その平面微細構造を示したもので
ある。平行溝連続体100はグルーブ201とランド2
02から少なくともなり、グルーブ201とランド20
2はマクロ的には略平行に形成されている。そして図面
ではグルーブ201がランド202より狭く描写されて
いるが、それぞれの幅に制限はない。そしてグルーブ2
01は蛇行しており、その結果としてランド202も同
様に蛇行している。なお図面ではグルーブ201の両側
が蛇行しているが、片側だけ蛇行するようにしてもよ
い。また蛇行形状の基本波は、正弦波に限らず、三角
波、矩形波、鋸波などから選んでもよい。またそれぞれ
のグルーブ201は直線状、同芯円状、スパイラル状の
いずれであってもよい。
【0026】平行溝連続体100は、図5に示すように
情報をグルーブ201に振幅変移変調によって記録する
ものであり、具体的には溝を一定の周期で蛇行させた振
幅部分301と非振幅部分300とからなる。言い換え
れば、振幅部分301は溝の蛇行部分であり、非振幅部
分300は溝が蛇行しない部分である。そして振幅部分
301と非振幅部分300はデータービットの1と0に
それぞれ対応する。ところで本発明では振幅部分91が
複数の波から構成されている。その数には制限がない
が、多すぎると非振幅部分90の長さも必然的に長くな
るので、再生時にゲートを生成する基本波を検出しにく
くなる。従って2〜100波、望ましくは3〜30波が
適当である。このように振幅の有無によってデジタルデ
ーター(図5では10110)が記録される。なお記録
されたデーターの読み取りには、位相変移変調同様にプ
ッシュプル法を用いることができる。
【0027】また、本発明なる情報記録担体1は、振幅
部分301と非振幅部分300のそれぞれの長さや、そ
の振幅の大きさについて制限を与えるものではない。例
えば図5では振幅部分301の長さは非振幅部分300
よりも長く設定している。
【0028】また、図6に記載したグルーブ211のよ
うに、振幅部分303の振幅が各々ばらばらであっても
よいものである。或いは意図的にその振幅を多段階とし
て、多値記録を実現してもよいものである。
【0029】また、図7に記載したグルーブ221のよ
うに、振幅部分305の振幅が、各々揃っており、且つ
振幅部分305の長さが、非振幅部分304の長さと同
じになっていてもよいものである。
【0030】上述したように本発明なる情報記録担体1
は、平行溝連続体に形成されたグルーブ(201,21
1,221)が振幅変移変調によって蛇行しており、そ
の平面構造は振幅部分(301,303,305)と非
振幅部分(300,302,304)からなるものであ
る。このうち特に0,1の2値によってデーターをデジ
タル記録する場合には、図7に記載したように等方的な
レイアウトとした場合が望ましい。すなわち振幅部分3
05の高さが揃っており、振幅部分305と非振幅部分
304の長さを互いに等しくすると、再生時に0,1判
定を充分な振幅閾値で行うことができ、なおかつシリー
ズ化したデーターを1つの時間閾値で読み取ることがで
きるので、再生回路が簡単になる。また再生データーに
ジッター(時間軸方向の揺らぎ)があった場合にも、そ
の影響を最小にできるというメリットがある。また記録
するコードが理想的に対称であったとすると、振幅部分
305の総計長さと非振幅部分304の総計長さは等し
くなり、再生信号に直流成分がないことになる。これは
データーのデコード及びサーボに負担がかからないこと
になり、有利である。
【0031】このように本発明なる情報記録担体1には
振幅変移変調によりデジタルデーターが記録される。蛇
行溝の有無に対応して、0,1を記録するので0,1の
判別能力には優れたものがある。特にライタブルDVD
に採用されている位相変移変調のように微小な位相情報
を含まないので、少ないC/Nであっても低いエラーレ
ートを得ることができる。グルーブ201、211,2
21の中に記録マークを記録してノイズが重畳されたと
しても、予め溝に蛇行記録したデーターが乱されること
はない。なお図1や図3のような円形または円弧状の平
行溝連続体102の場合、記録や再生のモードには角速
度一定(constant angular velocity、CAV)や線速
度一定(constant linear velocity、CLV)などのモ
ードがある。CAVの場合には、グルーブ201、21
1,221どおしが平行に維持されるが、CLVの場合
にはグルーブ201、211,221の位相は1回転毎
にずれてゆく。これは情報記録担体1を再生した時に、
隣接するグルーブのクロストークが重畳されることか
ら、データーがジッターを持つことになるが、位相情報
を持たない本発明なる振幅変移変調ではこのようなジッ
ターの影響はほとんどない。
【0032】以上本発明なる情報記録担体1の構成及び
効果について縷々説明してきた。なお本発明は図1〜図
7の説明なる情報記録担体1に限定されるものではな
く、本発明の趣旨に則った種々変形、応用が可能であ
る。例えば本発明はアドレス情報に限らず、少量の再生
専用データーの記録にも向いているので転用することが
できる。またアドレスデーターに、改変されたくないコ
ピープロテクト情報または暗号鍵情報を添加する形で使
用してもよいものである。
【0033】なおこれまでの説明では記録方法として、
データーをそのまま直接記録する方法を用いて説明して
きた。しかしながら本発明はこの直接記録に限定されな
い。すなわち直接記録では長いアドレスデーター列を記
録する場合、0が連続するまたは1が連続する可能性が
あり、データーに直流成分が生じる可能性がある。これ
を回避するためにあらかじめデーターをベースバンド変
調して記録する方法を取ってもよい。すなわち0と1を
あらかじめ別のコードに置き換えて、0と1の連続を一
定値以下にする。そのような方法として、マンチェエス
タ符号、PE変調、MFM変調、M2変調などを用いる
ことができる。
【0034】本発明なる情報記録担体1に特に相応しい
ベースバンド変調の方法として、マンチェスタ符号(バ
イフェイズ変調)がある。これは記録しようとするデー
ター1ビットに対して、図8のように2ビットを当ては
める方法である。すなわち記録しようとするデーター0
に対して00または11を、データー1に対して01ま
たは10を割り当てる。そしてデーターの接続に際して
は、必ず前の符号の反転符号から入るようにする。図9
に記載したように、100001というアドレスデータ
ーは、001010101011という符号列になる。
オリジナルのアドレスデーターは0の連続を4つ含み、
また0の出現確率は1の2倍となった非対称なデーター
である。それに対し変調を行うと、0または1の連続は
最大2つで済み、また0と1の出現確率は等しい対称な
データーに変換される。このように同一ビットの連続が
一定値以下に制限されるようなベースバンド変調は、そ
の読み取りの安定性を向上させる効果があるので、長い
アドレスデーターを扱う際に相応しい前処理となる。
【0035】またアドレスデーターを高度に分解して、
分散記録する方法もある。例えばダミーデーターと組み
合わせて、「10X」(Xは0か1)というデーター組
み合わせで記録し、一定間隔毎にこのデーター列を配置
する記録方法である。「10」をデータートリガーとし
て、Xのみを抽出すれば、データーを復元できる。この
方法は、扱うデーター列を時間をかけて読み込んでもよ
いフォーマットの場合に有効である。
【0036】また、アドレスデーターは主情報に対して
少量であるので、図10に示すようにグルーブ231を
2つの領域に分けてもよい。すなわちアドレスデーター
を記録したアドレス領域400と、クロックを抽出する
ためのクロック領域である。前者は今まで説明してきた
ように、振幅部分と非振幅部分から構成される。また後
者は振幅部分のみから構成される。これら2領域の基本
波形状、振幅量、周期は異なってもよいが、記録回路、
再生回路の簡素化及び安定化を考えると、同じであるこ
とが望ましい。これら2領域の境界には、その区分を明
確化するためのスタートビット信号やストップビット信
号、同期信号などを記録してもよい。なお基本波の形状
を正弦波としているが、クロック領域の再生において安
定したクロック抽出ができ、なお且つユーザーデーター
記録への高周波成分漏れ込みがない波形のため、好適に
用いることができる。
【0037】また、本発明なる情報記録担体1の別の応
用として、基本波に鋸波を採用する方法がある。すなわ
ち鋸波は立ち上がり緩やか、立ち下がり急峻と、立ち上
がり急峻、立ち下がり穏やかの2値を取りうる。これは
本発明のデーター記録方法と何ら干渉性はないことか
ら、組み合わせによる合計4値のデーター記録が可能に
なる。例えば情報記録担体1を2層化した際に、第1層
と第2層のアドレスデーターを区別するために利用する
ことができる。
【0038】図11と12はそのような2層アドレスデ
ータの一例を示すものである。図11は2層ディスクに
おける第1層の平行溝連続体141を図示したものであ
る。この平行溝連続体141は基本波が鋸波である以外
は基本的な思想は図10と同じである。すなわちグルー
ブ241とランド242が略平行に配置されている。そ
して全体としてはアドレス領域410とクロック領域4
11からなっている。この時全体に渡り、基本波は立ち
上がり緩やか、立ち下がり急峻の溝になっている。また
図12は2層ディスクにおける第2層の平行溝連続体1
51を図示したものである。この平行溝連続体151も
基本波が鋸波である以外は基本的な思想は図10と同じ
である。すなわちグルーブ251とランド部252が略
平行に配置されている。そして全体としてはアドレス領
域420とクロック領域421からなっている。この時
全体に渡り、基本波は立ち上がり急峻、立ち下がり緩や
かの溝になっている。第1層と第2層をこのように異な
る極性にて構成することによって、第1層と第2層で同
じアドレスを使いながら、層判定の情報を埋め込むこと
ができる。このような層判定情報は、プッシュプル信号
を高帯域フィルターに入力し、微分成分を抽出すること
で得ることができる。従ってデーターのデコードをせず
とも、リアルタイムで層判定をしながらユーザーデータ
ーの記録をすることが可能になる。
【0039】
【実施例】実施例1 図10の構成なるディスク状情報記録担体1を製作し
た。グルーブ231とグルーブ231の最小間隔(トラ
ックピッチ)は0.32μm、グルーブ231の幅は
0.16μm、ランド232の幅は0.16μmであ
る。アドレス領域400の長さは5.5μmとし、それ
以外をクロック領域401とした。なおアドレス領域は
一周につき6個配置した。アドレス領域400及びクロ
ック領域401とも正弦波とし、それぞれの振幅及び周
期は同じとした。またアドレス領域400に関しては、
3波を1チャネルビットとする情報単位でアドレスデー
ターを記録した。なお記録の前処理として、アドレスデ
ーターはマンチェスタ符号によりベースバンド変調を行
った。
【0040】ディスク状情報記録担体1は、AgInS
bTeを主たる記録材料とする相変化書き換えディスク
とし、薄型カバー層0.1mmを通して記録再生できる
情報記録担体を完成させた。
【0041】このようなディスク状情報記録担体1に、
波長λ405nm(窒化ガリウム発光素子)、NA0.
85からなるピックアップを用いて記録再生を行った。
まず記録を行う前にクロック領域からプッシュプル法に
より、単一周波数を読み取り,C/Nを測定した。する
とC/Nで35dBの良好なクロック信号が再生できた
(RBW1kHz)。続いてプッシュプル法によりアド
レス領域を選択的に再生して、アドレスのエラーレート
を測定した。5E−5もの良好なエラーレートであっ
た。
【0042】続いてディスク状情報記録担体1のグルー
ブ231に対して、記録を行った。具体的には特開20
00−332613記載の変調信号(D4、6変調)を
用いて、2T〜10T及び13T(同期信号)からなる
ランダムユーザーデーターを10回重ね記録した。なお
ここで最短マーク長(2T)は0.154μmとした。
この記録信号を再生したところ、ジッター8.8%、エ
ラーレート4E−6の良好なエラーレートが得られた。
またアドレスのエラーレートを再測定したところ、7E
−5であり、若干のエラー増加は認められるものの良好
なエラーレートであった。アドレス情報とユーザーデー
ターの干渉は特に認められなかった。
【0043】実施例2 図10の構成なるディスク状情報記録担体1を製作し
た。グルーブ231とグルーブ231の最小間隔(トラ
ックピッチ)は0.32μm、グルーブ231の幅は
0.16μm、ランド232の幅は0.16μmであ
る。アドレス領域400の長さは30μmとし、それ以
外をクロック領域401とした。なおアドレス領域は一
周につき6個配置した。アドレス領域400及びクロッ
ク領域401とも正弦波とし、それぞれの振幅及び周期
は同じとした。またアドレス領域400に関しては、5
波を1チャネルビットとする情報単位でアドレスデータ
ーを記録した。なお記録の前処理として、アドレスデー
ターはマンチェスタ符号によりベースバンド変調を行っ
た。
【0044】ディスク状情報記録担体1は、Geドーピ
ングSbTeを主たる記録材料とする相変化書き換えデ
ィスクとし、薄型カバー層0.1mmを通して記録再生
できる情報記録担体を完成させた。
【0045】このようなディスク状情報記録担体1に、
波長λ405nm(窒化ガリウム発光素子)、NA0.
85からなるピックアップを用いて、記録再生を行っ
た。まず記録を行う前にクロック領域からプッシュプル
法により、単一周波数を読み取り,C/Nを測定した。
するとC/Nで35dBの良好なクロック信号が再生で
きた(RBW1kHz)。続いてプッシュプル法により
アドレス領域を選択的に再生して、アドレスのエラーレ
ートを測定した。1E−5もの良好なエラーレートであ
った。
【0046】続いて情報記録担体1のグルーブ231に
対して、記録を行った。具体的には特開2000−28
6709記載の変調信号(D8−15変調)を用いて、
3T〜11T及び12T(同期信号)からなるランダム
ユーザーデーターを100回重ね記録した。なおここで
最短マーク長(3T)は0.185μmとした。この記
録信号を再生したところ、ジッター7.8%、エラーレ
ート8E−7の良好なエラーレートが得られた。またア
ドレスのエラーレートを再測定したところ、3E−5で
あり、若干のエラー増加は認められるものの良好なエラ
ーレートであった。アドレス情報とユーザーデーターの
干渉は特に認められなかった。
【0047】実施例3 図11及び図12の構成なる二層型ディスク状情報記録
担体1を製作した。グルーブ241(251)とグルー
ブ241(251)の最小間隔(トラックピッチ)は
0.33μm、グルーブ231の幅は0.17μm、ラ
ンド232の幅は0.16μmである。アドレス領域4
10、420の長さは60μmとし、それ以外をクロッ
ク領域411,421とした。なおアドレス領域は一周
につき5個配置した。アドレス領域410、420及び
クロック領域411、421とも鋸波とし、それぞれの
振幅及び周期は同じとした。ただし、鋸の極性に関して
は、図11、図12同様互いに逆相とした。またアドレ
ス領域410、420に関しては、10波を1チャネル
ビットとする情報単位でアドレスデーターを記録した。
なお記録の前処理として、アドレスデーターはマンチェ
スタ符号によりベースバンド変調を行った。
【0048】二層型ディスク状情報記録担体1は、Ge
SbTeを主たる記録材料とする相変化書き換えディス
クとし、薄型カバー層0.08mmを通して第1層、中
間層0.02mmを通して第2層が記録再生できる情報
記録担体を完成させた。
【0049】このような二層型ディスク状情報記録担体
1に、波長λ405nm(窒化ガリウム発光素子)、N
A0.85からなるピックアップを用いて、記録再生を
行った。まず記録を行う前にクロック領域からプッシュ
プル法により、単一周波数を読み取り,C/Nを測定し
た。すると両層ともC/Nで31dBの良好なクロック
信号が再生できた(RBW1kHz)。続いてプッシュ
プル法によりアドレス領域を選択的に再生して、アドレ
スのエラーレートを測定した。第1層は5E−5、第2
層は8E−5もの良好なエラーレートであった。
【0050】続いて情報記録担体1のグルーブ241、
251に対して、記録を行った。具体的には特開平11
−346154号公報記載の変調信号(17PP変調)
を用いて、2T〜8Tからなるランダムユーザーデータ
ーを10回重ね記録した。なおここで最短マーク長(2
T)は0.151μmとした。この記録信号を再生した
ところ、第1層のジッター9.2%、エラーレート6E
−6、第2層のジッター8.5%、エラーレート3E−
6の良好なエラーレートが得られた。またアドレスのエ
ラーレートを再測定したところ、第1層が7E−5、第
2層は9E−5であり、若干のエラー増加は認められる
ものの良好なエラーレートであった。アドレス情報とユ
ーザーデーターの干渉も特に認められなかった。
【0051】また、再生プッシュプル波形を高域フィル
ターにより微分したところ、第1層からは立ち上がりパ
ルスが、第2層からは立ち下がりパルスが良好に検出で
き、層判定は極めて容易であった。
【0052】
【発明の効果】本発明なる情報記録担体は振幅変移変調
によってグルーブを変調するので、低いエラーレートで
デジタルデーターを記録できる。またグルーブにマーク
を記録した場合にも相互干渉がほとんどないので、情報
記録担体のユーザー記録容量を落とすことなく、アドレ
ス情報を記録できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る情報記録担体の第一実施例を示す
図である。
【図2】本発明に係る情報記録担体の第二実施例を示す
図である。
【図3】本発明に係る情報記録担体の第三実施例を示す
図である。
【図4】本発明に係る情報記録担体の平面微細構造を示
す図である。
【図5】本発明に係る情報記録担体に形成されたグルー
ブの構成を示す図である。
【図6】本発明に係る情報記録担体に形成されたグルー
ブの他の構成を示す図である。
【図7】本発明に係る情報記録担体に形成されたグルー
ブの更に他の構成を示す図である。
【図8】ベースバンド変調前とベースバンド変調後にお
けるデータの変化を示す図である。
【図9】ベースバンド変調前とベースバンド変調後にお
けるデータの変化の具体的な例を示す図である。
【図10】本発明に係る情報記録担体に形成されたグル
ーブの別の構成を示す図である。
【図11】本発明に係る情報記録担体に形成されたグル
ーブの更に別の構成を示す図である。
【図12】本発明に係る二層型情報記録担体に形成され
たグルーブの構成を示す図である。
【図13】リライタブルDVDディスクにおける位相変
移変調の概念を示す図である。
【図14】グルーブにアドレスを記録する例を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 情報記録担体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも略平行な複数の溝が近接して形
    成されてなる微細パターンを有した情報記録担体であっ
    て、 前記溝の少なくとも片側が単一周期長により蛇行した領
    域を有し、 前記蛇行した領域にデーターが振幅変移変調によってデ
    ジタル記録されていることを特徴とする情報記録担体。
  2. 【請求項2】前記振幅変移変調によるデジタル記録が、
    一定周期の複数波を1チャネルビットとするデジタル記
    録であることを特徴とする請求項1に記載の情報記録担
    体。
  3. 【請求項3】前記データーは、予め同一ビットの連続が
    一定値以下に制限されるようベースバンド変調されたデ
    ーターであることを特徴とする請求項1又は請求項2に
    記載の情報記録担体。
  4. 【請求項4】前記ベースバンド変調は、マンチェスター
    符号であることを特徴とする請求項3に記載の情報記録
    担体。
  5. 【請求項5】前記蛇行は正弦波蛇行であることを特徴と
    する請求項1又は請求項2に記載の情報記録担体。
  6. 【請求項6】前記蛇行は鋸波蛇行であることを特徴とす
    る請求項1又は請求項2に記載の情報記録担体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7580341B2 (en) 2005-05-11 2009-08-25 Victor Company Of Japan, Ltd. Address-information recording method and apparatus, and optical recording medium

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