JP2003036339A - 投資意思決定支援装置、投資意思決定支援方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラム - Google Patents

投資意思決定支援装置、投資意思決定支援方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラム

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JP2003036339A
JP2003036339A JP2002123164A JP2002123164A JP2003036339A JP 2003036339 A JP2003036339 A JP 2003036339A JP 2002123164 A JP2002123164 A JP 2002123164A JP 2002123164 A JP2002123164 A JP 2002123164A JP 2003036339 A JP2003036339 A JP 2003036339A
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Yasutomi Kitahara
康富 北原
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    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q40/00Finance; Insurance; Tax strategies; Processing of corporate or income taxes
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q40/00Finance; Insurance; Tax strategies; Processing of corporate or income taxes
    • G06Q40/08Insurance

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハイリスクかつ大規模な投資をともなう研究
開発プロジェクトのバリュエーション(経済価値評価)
をおこない、様々な不確実性によって変動するプロジェ
クトの経済価値をシミュレーションし、最適な投資意思
決定を支援すること。 【解決手段】 任意の変数とキャッシュフローとの関係
を示す収益モデル111を作成または変更する収益モデ
ル編集部101と、前記変数の値を含むデータセットを
作成または変更するデータセット編集部102と、一つ
の収益モデル111と一つまたは複数のデータセット1
12とを関連付けしたケース110を保存するケース保
存部103と、保存されたケース110の収益モデル1
11と、一つのデータセットまたは複数のデータセット
のうちの一つとからなるワーキングケースをシミュレー
ションの最小単位として各種の分析処理をおこなう分析
処理部104と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、製薬企業や、バ
イオ企業などのハイリスクかつ大規模な投資をともなう
研究開発プロジェクトへの投資の意思決定を支援する投
資意思決定支援装置、投資意思決定支援方法およびその
方法をコンピュータに実行させるプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、R&D(research and developme
nt)投資においてその環境が急激に変化をし、投資のリ
スクが増大し、投資額が拡大している。特に、製品開発
競争が激化し、かつ、事業開発手段が広範化している現
在の製薬業界やバイオ業界などにおいて優位性を構築・
維持していくためには、できるだけ多くの製品につい
て、想定可能な限りの多くのシナリオで、事業価値を検
討していくことが必要である。そして、その作業は多く
労力を要すると同時に、迅速になされなければ、ビジネ
ス機会を逃すことになってしまう。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現代の
ように経済や業界の条件がめまぐるしく変化する状況に
おいては、従来のような定点の事業価値評価では、いか
に精巧な予測をしても、実際の結果が予想値から大きく
かけ離れてしまうことが多い。最悪の状況を含め、実際
に起こりうる状況の範囲を認識し、危機管理の対策まで
考慮に入れて事業判断をすることが求められる。また、
定点での事業価値の判断では、どの仮説が事業価値にと
って影響力が大きく、その管理に力を注ぐことにより、
より良い結果を生み出すことができるのかが明らかにな
らないという問題もある。
【0004】また、各々の事業担当者による事業価値評
価においては判断のプロセスが標準化されていないため
に、予測データの精度がまちまちであったり、アウトプ
ットのフォーマットが異なるなどし、『プロジェクト間
で客観的な比較が難しい』、『比較のためだけに新たな
作業が必要』といった非効率が発生する。また、各々の
事業価値判断で使われる評価指標の定義が微妙に異な
り、正確な比較・分析ができないといった状況も起こり
得る。
【0005】特に近年、バイオベンチャー投資の機会が
増大している。このバイオベンチャーに関しては、いわ
ゆるアーリーステージであり、成功確率が低く、プロジ
ェクトが生み出す価値算定が困難であり、新規分野であ
るので事業として成功事例がなく、プロジェクトが生み
出す価値算定がきわめて困難である。また、妥当な契約
料・投資金額の算定根拠が不足している。さらには従来
手法では経済的価値を認めることができないという問題
点があった。
【0006】この発明は上記従来技術による問題を解決
するため、ハイリスクかつ大規模な投資をともなう研究
開発プロジェクトのバリュエーション(経済価値評価)
をおこない、様々な不確実性によって変動するプロジェ
クトの経済価値をシミュレーションし、最適な投資意思
決定を支援することが可能な投資意思決定支援装置、投
資意思決定支援方法およびその方法をコンピュータに実
行させるプログラムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するため、この発明にかかる投資意思決定支
援装置は、任意の変数とキャッシュフローとの関係を示
す収益モデルを作成または変更する収益モデル編集手段
と、前記変数の値を含むデータセットを作成または変更
するデータセット編集手段と、前記収益モデル編集手段
によって作成または変更された一つの収益モデルと、前
記データセット編集手段によって作成または変更された
一つまたは複数のデータセットとを関連付けしたケース
を保存するケース保存手段と、前記ケース保存手段によ
って保存されたケースの前記収益モデルと、前記一つの
データセットまたは前記複数のデータセットのうちの一
つとからなるワーキングケースをシミュレーションの最
小単位として各種の分析処理をおこなう分析処理手段
と、前記分析処理手段によって分析処理された分析結果
を表示する表示手段と、を備えたことを特徴とする。
【0008】また、この発明にかかる投資意思決定支援
方法は、任意の変数とキャッシュフローとの関係を示す
収益モデルを作成または変更する収益モデル編集工程
と、前記変数の値を含むデータセットを作成または変更
するデータセット編集工程と、前記収益モデル編集工程
によって作成または変更された一つの収益モデルと、前
記データセット編集工程によって作成または変更された
一つまたは複数のデータセットとを関連付けしたケース
を保存するケース保存工程と、前記ケース保存工程によ
って保存されたケースの前記収益モデルと、前記一つの
データセットまたは前記複数のデータセットのうちの一
つとからなるワーキングケースをシミュレーションの最
小単位として各種の分析処理をおこなう分析処理工程
と、前記分析処理工程によって分析処理された分析結果
を表示する表示工程と、を含んだことを特徴とする。
【0009】また、この発明にかかるプログラムによれ
ば、前記方法をコンピュータによって実行することがで
きる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明にかかる投資意思決定支援装置、投資意思決定支援
方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログ
ラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0011】(投資意思決定支援装置の概要)この発明
の本実施の形態にかかる投資意思決定支援装置、投資意
思決定支援方法およびその方法をコンピュータに実行さ
せるプログラムは、企業の研究開発案件の収益や事業価
値をシミュレーションし、投資の意思決定を支援する。
情報テクノロジーを最大限に利用することによって、煩
雑かつ時間のかかる事業価値の算出や、数多くのシナリ
オを含む事業評価を、効率的かつ効果的におこなう。ま
た、本実施の形態にかかる投資意思決定支援装置、投資
意思決定支援方法およびその方法をコンピュータに実行
させるプログラムは、事業方法の可能性を広範に分析で
きるだけでなく、それぞれのシナリオについて、多角的
な分析方法を提供する。キャッシュフロー分析に加え、
リスクおよび成功確率をシミュレーションする確率分
析、予測・設定した仮説が事業価値に与える影響を分析
する感度分析をはじめ、What-If分析、リアル・オプシ
ョン分析、デシジョンツリー分析など、R&D投資評価に
必要な一連の分析機能を搭載している。
【0012】この発明の本実施の形態にかかる投資意思
決定支援装置、投資意思決定支援方法またはその方法を
コンピュータに実行させるプログラムであるRadMap(R&
D Modeling and Planning)とは、ハイリスクかつ大規
模な投資をともなう研究開発プロジェクトのバリュエー
ション(経済価値評価)をおこなうものであり、様々な
不確実性によって変更するプロジェクトの経済価値をシ
ミュレーションし、最適な意思決定を支援するものであ
る。
【0013】RadMapは、広く用いられているDCF(割
引キャッシュフロー)法から、最新の分析手法(ディシ
ジョンツリー、リアルオプション)まで、多様な分析要
求に対応することができる。また、各分析機能は統合さ
れており、共通のプロジェクト収益モデルおよび不確実
性データを利用する。また、各機能間の分析結果を共有
利用する。
【0014】また、プロジェクト収益モデルを視覚的に
管理できるデザインツールを搭載しており、異なるシナ
リオ(ケース)の不確実性データを一元管理することに
よって、全社共通の評価スタンダードを実現する。
【0015】すなわち、RadMap導入による基幹的効果と
して、R&D投資案件の事業評価を一つのプラットフォー
ムでおこなうことにより、収益構造モデル、評価プロセ
ス、および分析用アウトプット等が統一化されることが
あげられる。RadMapに保管されるプロジェクトの収益構
造のモデルは、プロジェクトの初期ステージから、詳細
検討ステージ、意思決定ステージまで一貫して利用する
ことができる。モデルは、ステージの進捗に応じて詳細
にしていくことが可能である。
【0016】各々の担当者が、各々のステージで、共通
の評価プロセス、共通の評価指標、統一された用語定義
で評価できるようになる。RadMapによって、より正確な
価値評価に基づいた、最適な投資資源配分を効果的にお
こなうことができる。
【0017】以下に、RadMapの主要機能の概要について
説明する。
【0018】・ モデラー機能(収益モデルを視覚化) RadMapは、分析の対象となる製品事業の開発、製造、そ
して販売にかかるコスト構造、および売上構造を明らか
にした収益構造モデルを管理する。RadMapはこれによっ
て、想定した仮説からその事業のキャッシュフローをダ
イナミックに生成する。RadMapにおける事業価値の測定
や分析は、この収益モデルに基づいて生成されるキャッ
シュフローデータをもとに実施される。その結果、投資
評価プロセスが標準化され、プロジェクト間での事業価
値比較、投資意思決定プロセスを、正確かつ容易におこ
なうことが可能となるRadMapのモデラー機能は、ユーザ
ー独自のビジネス構造をRadMap上で図式化することによ
り、分析に利用するビジネスモデルを作成することを可
能にする。
【0019】・ キャッシュフロー分析機能(迅速かつ
正確な採算性分析) キャッシュフローをR&Dの投資判断に利用することによ
り、投資案件の事業価値を数値化し、客観的に比較・評
価することができる。RadMapは、収益構造モデル内に設
定された仮説値に基づき、瞬時にキャッシュフローを自
動計算・表示する。キャッシュフローは、予想どおりの
シナリオの場合、最悪のシナリオの場合、そして最良の
シナリオの場合が一覧表示されるため、不確実性を考慮
した分析・評価が可能である。
【0020】・ 感度分析機能(戦略上重要な仮説の把
握) RadMap感度分析機能は、各コストや販売要員数など、事
業評価予測のもとデータである「仮説」の変化が、事業
価値にどれだけ影響を与えるかをビジュアル化して示
す。感度分析の結果から、その事業価値を最適化するた
めには、どの仮説に資源を集中するべきか、またどの仮
説についてリスク回避の手段を検討すべきかが明らかに
なる。
【0021】・ 確率分布分析機能(リスクの把握) 一つのシナリオに基づく定点の投資評価では、予測価値
を算出することはできても、そのプロジェクトのリスク
の大きさや、目的点到達可能性などを測定することは困
難である。RadMap確率分布分析機能では、モンテカルロ
シミュレーションを採用し、確率分布をグラフ化、その
プロジェクトのリスクおよび成功確率が分かりやすく示
す。本シミュレーションでは、最大10000のシナリ
オを生成し、全シナリオのキャッシュフローを計算す
る。この結果を用いて、NPVやIRRなど、投資効果を表す
指標の確率をグラフ表示する。確率分布機能により、意
思決定者はR&D 投資の予測利益のみで判断するのではな
く、その事業に潜在するリスクを考慮した意思決定をお
こなうことが可能である。
【0022】・ What-If分析機能(リアルタイム・シ
ミュレーション) RadMap What-If分析機能は、事業価値予測の前提条件が
変更となり、仮説の値が変更された場合、どのように事
業価値を示す評価指標が変化するかをリアルタイムで確
認することができる。会議等の場でWhat-If機能を利用
すると、複数メンバー間で、評価プロセス、評価結果を
共有することができ、議論をさらに深めていくために効
果的である。
【0023】・ リアルオプション分析機能(リスクを
考慮した事業価値分析) RadMapリアルオプション分析機能では、将来の不確実性
を考慮した事業価値を算出する。キャッシュフロー分析
とリスク分析の結果を参考に、パラメータを設定する
と、オプション計算エンジンにより、オプション価値を
求めることができる。オプション計算エンジンとして、
Black-Sholes計算モデルと二項分布計算モデルを搭載し
ている。
【0024】・ プロジェクト評価機能(デシジョンツ
リーによる期待値計算) RadMapプロジェクト評価機能は、デシジョンツリーの期
待値計算により投資対象案件であるプロジェクトの経済
性を算定する。キャッシュフロー計算や、確率分布分析
およびリアルオプション分析により求めた値をダイナミ
ックにリンクし、期待値計算に利用することが可能であ
る。
【0025】・ マーケットシェア予測支援機能 RadMapマーケットシェア予測支援機能では、競合製品や
過去の自社製品等の獲得シェアを参考にし、相対評価に
より投資対象案件となる製品のマーケットシェアの予測
値を決定する。マーケットシェアに影響を与える要素を
定義し、各製品ごとの得点をつけることにより、より客
観的なマーケットシェア予測をおこなうことができる。
【0026】・ リスクリターン・ポジション機能(プ
ロジェクトポートフォリオ分析) RadMapリスクリターン・ポジション機能は、キャッシュ
フロー分析やリスク分析の結果から、各プロジェクトを
カテゴリー分けし、プロジェクトの優先順位の検討、お
よび全体最適実現のための戦略策定などを支援する。
【0027】・ 合成キャッシュフロー分析機能(全体
最適を意識したリソース配分シミュレーション) 合成キャッシュフロー分析は、開発期間や開発拠点等が
異なるプロジェクト間のキャッシュフローの比較を容易
におこなうことを可能にする。同時に、計画する複数の
プロジェクト全体のキャッシュフローを一覧化すること
で、『投資の山はいつか』、『継続的なキャッシュフロ
ーが見こめるか』等、時間軸の分析シミュレーションの
他、リソース(人的、財務的、および研究開発施設)配
分計画、キャパシティ予測・検討を促し、プロジェクト
の優先順位、開始タイミングなどに関する意思決定を支
援する。
【0028】つぎに、この発明の実施の形態にかかる投
資意思決定支援装置のハードウエア構成について説明す
る。図示は省略するが、投資意思決定支援装置は、パー
ソナルコンピュータなどの情報処理装置によって実現す
ることができる。すなわち、投資意思決定支援装置は、
装置全体を制御するCPUと、基本入出力プログラムを
記憶したROMと、CPUのワークエリアとして使用さ
れるRAMと、CPUの制御にしたがってデータを記憶
するハードディスクと、着脱可能な記録媒体の一例とし
てのフレキシブルディスクと、カーソル、メニュー、ウ
インドウ、あるいは文字や画像などの各種データを表示
するディスプレイと、通信回線を介してインターネット
を含むネットワークに接続され、当該ネットワークとC
PUとのインターフェースとして機能するネットワーク
I/F(インターフェース)と、文字、数値、各種指示
などの入力のための複数のキーを備えたキーボードと、
各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移
動などをおこなうマウスと、を少なくとも備えている。
【0029】図1は、この発明の本実施の形態にかかる
投資意思決定支援装置の構成を機能的に示す機能ブロッ
ク図である。図1において、投資意思決定支援装置(Ra
dMap)は、収益モデル作成・編集部101と、データセ
ット作成・編集部102と、ケース保存部103と、分
析処理部104と、表示部105と、から構成される。
【0030】収益モデル作成・編集部101は、上記モ
デラー機能(詳細は後述する)を備えており、任意の変
数とキャッシュフローの関係を示す収益モデルを作成ま
たは変更、さらには削除する。また、データセット作成
・編集部102は、前記変数の値を含むデータセットの
作成または変更、さらには削除する。このデータセット
作成・編集部102は、後述するケースエディタに該当
する。収益モデル作成・編集部101およびデータセッ
ト作成・編集部102は、たとえば、上記RAM、RO
M、ハードディスクに記録されたプログラムを上記CP
Uが実行することによってその機能を実現する。
【0031】ケース保存部103は、収益モデル作成・
編集部101によって作成または変更された収益モデル
111と、データセット作成・編集部102によって作
成または変更された一つまたは複数のデータセット11
2とを関連付けしたケース110を保存する。また、保
存されたケース110は、後述するプロジェクトごとに
分類分けするようにしてもよい。このケース保存部10
3は、RadMapデータベースに該当する。ケース保存部1
03は、上記ハードディスクによってその機能を実現す
る。また、ネットワークで接続された分散型のデータベ
ースであってもよい。
【0032】分析処理部104は、ケース保存部103
によって保存されたケースの収益モデル111と、一つ
のデータセット112または複数のデータセット112
のうちの一つとからなるワーキングケース201をシミ
ュレーションの最小単位として上述したあるいは後述す
る各種分析処理をおこなう。分析処理部104も、たと
えば、上記RAM、ROM、ハードディスクに記録され
たプログラムを上記CPUが実行することによってその
機能を実現する。また、表示部105は、分析処理部1
04によって分析処理された分析結果を表示する。表示
部105は、たとえば上記ディスプレイによってその機
能を実現する。表示内容およびその方法については後述
する。
【0033】(データ管理構造)RadMapでは、プロジェ
クト(Project)のシミュレーションをするために、キ
ャッシュフローを算出するための関係やデータなどを、
統合的にデータベースで保存・管理する。図2でRadMap
のデータ管理構造を図示し、次にRadMapで管理されるデ
ータの種類と定義を説明する。
【0034】 収益モデル(Profit Model(またはMo
del))111 ひとつの製品の研究開発から販売終了までのライフタイ
ムにおけるキャッシュフローを算出するため、マクロ経
済指標や(And/Or)個別の価格・資源量などのパラメー
タと、キャッシュフローとの経済的関係を表したもので
ある。ひとつのModelは、特定の前提に基づく静的な関
係を示し、戦略や事業構造が異なるごとに、各々の前提
に基づいた関係を表す各々のModelが存在する。Profit
Modelは、RadMapシステムにひとつある「モデルプー
ル」に保存され、Caseを作る際にそこからModelをひと
つ選択する。Profit Modelの内容は、Project Maintena
nce &Case Editor画面のDatasetパネルに、ツリー構造
で表示される(図3参照)。
【0035】 データセット(Dataset)112 マクロ経済指標や(And/Or)個別の価格・資源量など、
Profit Modelに与えるパラメータ(これをデータ項目と
呼ぶ)の値の集合である。データ項目に不確実性が存在
する場合には、不確実性を表す範囲や分布などの値も含
まれる。ひとつのModelとそれに対応したひとつのDatas
etにより、キャッシュフローの値が算出される。
【0036】 ケース(Case)110 ひとつのModelとそれに対応したDatasetからなる。RadM
apのProject評価システムにおける分析は、Caseを対象
におこなわれる。Caseはまた、複数のDatasetのバージ
ョンをもつことができる。Caseをオープン(指定)する
際、バージョンを指定することにより、Case内の別のDa
tasetで分析をすることができる。RadMapの分析機能で
は、同時に最大5つのCaseをオープンし、各Caseの分析
結果を比較することができる(オープン中のCaseを「ワ
ーキングケース(Working Case)」201と呼ぶ)。
【0037】 プロジェクト(Project) RadMapデータ管理におけるProject(以下、RadMap Proj
ectと呼ぶ)は、通常ひとつの製品開発Projectに対応し
てつくられる。一般的に、製品開発Projectは、様々な
戦略やビジネスの前提に応じて、異なる経済性(キャッ
シュフロー)を生む。RadMap Projectは、その製品開発
Projectの戦略やビジネスの前提に対応した複数のCase
をもつ。
【0038】RadMapは、複数のRadMap Projectを保存・
管理することができるので、複数の製品開発Projectの
経済性評価をおこなうことができる。図3は、Project
Maintenance & Case Editorの画面である。この画面の
左側にある「Projectパネル」には、RadMapで保存され
ている全てのProjectおよび関連するCase、Datasetが、
ツリー構造で表されている。
【0039】(RadMapProject評価システムの機能概
要)RadMap Project評価システムは、大きく3つの機能
から構成されている。
【0040】 Case Analysis 本機能は、各CaseについてCash Flow Analysisや、Real
Option Analysisなどをおこなう。Case Analysisをお
こなう場合、RadMapデータベースに保存されているCase
の中から分析の対象とするCaseをロードする。本機能で
は、同時に最大5つのCaseをロードし、分析をおこなう
ことができるので、異なるCaseの分析結果を瞬時に切り
替えたり、比較表示したりすることができる。また、ロ
ードできるCaseは、異なるProjectをまたがることがで
きるので、異なるProjectの経済性を比較することも可
能である。Case Analysisの具体的な実行プロセスにつ
いては、後述する。
【0041】 Project Valuation 本機能は、Projectのマイルストン(フェーズ)実施結
果による意思決定をデシジョンツリーに表し、マイルス
トンの成功確率や意思決定の確率などを含んだ、Projec
tの期待的価値を算出する。意思決定によって生じる各
々の戦略は、異なるキャッシュフローや正味価値(NP
V)を生むので、デシジョンツリーの分岐の結果に対応
した正味価値を設定する必要がある。一方、分岐の結果
の価値をCaseに対応させ、Caseの分析結果を利用するこ
ともできる。Project Valuationの具体的な実行プロセ
スについては、後述(Project Valuationのプロセス)
する。
【0042】 Case管理(Definition#Input) 本機能は、Case Analysis・Project Valuationのための
対象となるデータの管理をおこなうものである。本機能
には、以下の機能が含まれる。 ・Case Editor(作成、変更、削除) ・Project Maintenance(Dataset、Case、Projectの作
成、変更、削除) ・Modeler(Profit Modelの作成、変更、削除)
【0043】(不確実性の取り扱い)RadMapでは、Proj
ectの経済性評価についての不確実性を以下のように2
種類に分け、それぞれ別のアプローチで対応している。
【0044】 データ項目の不確実性(図4):Case
Analysis 前述したとおり、Caseはキャッシュフロー算出の経済的
関係(Model)と、そのインプットデータ(Dataset)を
もつ。Datasetは、Modelが必要とする全てのデータ項目
の値を含んでいるが、その中には不確実性をもつものが
ある。不確実性をもつデータ項目を「Assumption」と呼
ぶ。Assumptionは、その不確実性に応じて、基準値のほ
かに、とりうる最小値、最大値、および値の出現確率
(確率分布)をもつ。Case Analysisは主に、CaseのDat
asetにおけるAssumptionを織り込んだCaseの経済性(キ
ャッシュフローなど)を分析する。
【0045】 異なる戦略や前提についての不確実性
(図5):Project Valuation Projectは通常、いくつかのマイルストンによって区切
られて、計画・実行される(医薬開発においては、フェ
ーズとも呼ばれる)。マイルストンの実行後、次のマイ
ルストンに進むか、Projectを終了させるか、または戦
略の変更をおこなう。このように、Project計画時に、
将来起こりうる様々な戦略による経済性を評価すること
で、より精度の高い計画をすることができる。ここで注
目すべきことは、異なる戦略においては、事業の収益構
造が異なることがあるというとである。RadMapのProjec
t Valuationは、このように、将来の戦略の選択により
異なる収益構造が起こる場合の不確実性に対応する。す
なわち、成功確率を含めたマイルストンの成否や、将来
の意思決定によって起こりうる異なるCaseをデシジョン
ツリーに対応させ、将来取りうる意思決定を織り込んだ
期待的経済価値を算出する。より綿密なProjectの経済
価値評価をしたい場合には、Project Valuationをおこ
なうことが勧められる。
【0046】(Case Analysisのプロセス)新しいProje
ctを定義し、Case Analysisをするには、以下のステッ
プをおこなう。既存のProjectに新たなCaseを追加する
場合はStep2から実行する。既存のCaseに新たなDatase
tを追加する場合は、Step3から実行する。既存のDatas
etの値を変更する場合は、Step4をおこなう。Step1か
らStep4までは、RadMapのProject Maintenance & Case
Editor機能によって実行し、Step5はCase Analysis機
能によって実行する。
【0047】 ・Step1:Projectの作成 ・Step2:Caseの作成 ・Step3:Datasetの作成 ・Step4:データの入力 ・Step5:Working Caseのローディング ・Step6:分析 ・補足Step-a:レポートの印刷 ・補足Step-b: Modelの作成 ・補足Step-c:競合分析とマーケットシェア見込
【0048】・Step1:Projectの作成 新たなProjectを定義する。Project名、コメントのほか
に、Projectの開始年と評価年数を設定する。
【0049】・Step2:Caseの作成 新たなCaseを定義する。Projectを選択し、Case作成ボ
タンを押すことにより、Case定義画面が表示される。こ
こで、Case名、コメントのほかに、CaseがもつProfit M
odelをひとつ選択する。Profit Modelは、あらかじめRa
dMapシステムに登録してあるものから選択するので、選
択候補のModel名がどのようなModelであるのかは事前に
知っておかなくてはならない。Modelが登録されていな
い場合や、既存のModelとは異なる経済的関係をもつCas
eを作る場合は、「補足Step-b:Modelの作成」をおこな
い、新たなProfit Modelを作るか、既存のProfit Model
を変更して別名で保存する。Modelの作成は、Modeler機
能によっておこなう。
【0050】・Step3:Datasetの作成 新たなDatasetを作成する。Caseを選択し、Dataset名と
コメントを入力してDataset作成ボタンを押すことで、
作成される。作成された新たなDatasetは、Projectパネ
ルの該当するCaseの下に、アイコンとして追加される。
Datasetがこの手順で作成された当初はその値が空なの
で、追加されたアイコンはそれがわかるよう赤色で表示
される。
【0051】・Step4:データの入力 Datasetを選択し、データの値を入力する。Projectパネ
ル上の希望するDatasetのアイコンをクリックすること
で、Datasetが選択される。選択されると、画面右側に
そのDataset名と共に、そのDataset(Case)のModel構
造が、グラフィカルに表示される(図3のDatasetパネ
ル参照)。表示されるModelのなかでデータアイテムで
あるアイコンをクリックすると、そのアイテムのデータ
入力パネルに切り替わるのでデータの値を入力する。こ
こで、そのアイテムの値に不確実性があるとき、それを
「Assumption」とする指定をすることで、不確実性の範
囲を設定することができる。
【0052】・Step5:Working Caseのローディング 分析をおこなうCaseをオープンする。ローディングの画
面において、Project、Case、およびDatasetを選択す
る。最大5つのCaseを同時にオープンすることができ
る。
【0053】・Step6:分析 Case Analysis機能を実行すると最初に表示されるメニ
ューから、希望の分析を選択する。各々の分析機能で
は、分析をおこなうWorking Caseを選択する。各々の分
析を終了する際、分析結果を保存する選択をすることが
できる。これにより、RadMapを終了したり、RadMapが動
作しているコンピュータを終了したりしても、次回、再
びCaseをオープンし、同じ機能を選択すると、保存した
分析結果が表示される。分析結果を印刷したい場合は、
各分析機能の中で、プリントメニューを実行する(補足
Step-a)。RadMapのCase Analysisの多くは、Datasetに
含まれるデータ項目のいくつかが不確実性をもつ(Assu
mptionを含む)ことが必要である。
【0054】・補足Step-c:競合分析とマーケットシェ
ア見込 RadMapには、製品の競合項目を入力すると、製品の市場
性をグラフ表示する補足機能がある。これによって、製
品の予想獲得シェアを同じ基準で見積ることができる。
【0055】(Project Valuationのプロセス)Project
Valuationは以下のステップで進める。Step1とStep3
は、Case Analysisと同じである。Step2とStep4は、R
adMapデシジョンツリー機能を用いる。
【0056】 ・Step1:Projectの作成 ・Step2:Projectが取りうる戦略を抽出 ・Step3:動的Caseノードに対応したCaseの作成・分析 ・Step4:Projectの期待的経済価値を算出
【0057】・Step1:Projectの作成 Project Maintenance & Case Editorにより、新たなPro
jectを定義する。Project名、コメントのほかに、Proje
ctの開始年と評価年数を設定する。
【0058】・Step2:Projectが取りうる戦略を抽出 Project Maintenance & Case Editorの画面より、RadMa
pデシジョンツリー/Project設計モードを起動する。Pr
ojectの各マイルストンや、その他の条件で生じる意思
決定を表すディシジョンツリーを作る。完成したツリー
に含まれる枝の先端のノード(これをCaseノードと呼
ぶ)が、各々独自の経済性価値をもつ。ここで、Caseノ
ードに、実際のCaseを割り当てるか否かを決定する。実
際のCaseを割り当てたCaseノードを動的Caseノードと呼
び、割り当てないCaseを静的Caseノードと呼ぶ。全ての
動的Caseノードについては、Step3をおこなう必要があ
る。一般的には、Projectのマイルストンの初期段階で
のExitによる枝のCaseノードや、経済性価値の不確実性
が低いCaseノードは、静的Caseノードする。デシジョン
ツリーが決定したら、名前をつけて保存しておく。
【0059】・Step3:動的Caseノードに対応したCase
の作成・分析 全ての動的Caseノードに対応したCaseを、Case Analysi
sのStep2〜Step6を行って作成・分析する。
【0060】・Step4:Projectの期待的経済価値を算
出 メインメニューより、RadMapデシジョンツリー/Projec
t評価モードを起動する。Step2で作成したデシジョン
ツリーを呼び出すと、Project設計モードと少し違った
表現で、ツリーが表示される。ここで、次の3つの操作
をおこなうことによって、Projectの意思決定や成功確
率などを含めた、トータルな期待的経済価値を算出する
ことができる。
【0061】意思決定ポイント(ツリーが枝分かれす
る部分)の種類を選択し、必要な条件を設定する。例え
ば、確率ゲートの場合は、分岐する枝の各々に確率を設
定する。 各Caseノードに経済性評価値を設定する。静的Caseノ
ードには、直接評価値を設定する。一方、動的Caseノー
ドには直接設定できるほかに、Case Analysisの結果(A
ssumptionの不確実性を吸収した期待NPVなど)をコピー
することができる。 デシジョンツリー計算を実行し、トータルな期待的経
済価値を算出する。
【0062】(Common Functions)各機能にて使用され
る共通機能について以下説明をおこなう。
【0063】・Dump 解析データをCSV形式で保存する。Dump機能により出力
されたデータは、Excel等他のアプリケーションで利用
することができる(図6参照)。メニューFunctionより
Dump を選択することにより設定する。
【0064】・Save Result 一部分析機能(Sensitivity Analysis, Probability An
alysis, What-If Analysis, Real Option Analysis, Ma
rket Share Finder)について、分析の結果を保存す
る。一度保存された結果は、上書きされるまで、何度で
も再表示することができる。各分析機能についてDatase
tごとに分析結果を一つまで保存する可能が可能であ
る。メニューFunctionよりSave Resultを選択すること
により設定する。
【0065】・Print 印刷出力する。メニューFunctionのPrintを選択するこ
とにより設定する。そして、プレビュー画面が開き、レ
ポート形式でデータおよびグラフが表示される(図7、
図8参照)。必要に応じてプリント, Zoom, ページ移動
をおこなうことができる。
【0066】・Exit 機能を終了し、画面を閉じる。メニューFunctionのExit
を選択することにより設定する。
【0067】・Graph Zoom グラフの一部を拡大表示する。グラフの拡大をしたい部
分をマウスの左クリックにより範囲指定することにより
設定する(図9参照)。クリックを解除すると拡大され
る(図10参照)。必要時にはUndo Zoom/Redo Zoom/Re
set Zoomを使用することもできる。メニューのChartのU
ndo Zoom/Redo Zoom/Reset Zoomも同じ動作となる。
【0068】・Copy to Clipboard グラフイメージをクリップボードへコピーする。コピー
されたグラフイメージをWordやExcel等他のアプリケー
ションで利用することができる。メニューChartのCopy
to Clipboadを選択、またはCopy to Clipboadボタンを
押下することにより設定する。グラフイメージを貼り付
けたいアプリケーション画面の該当箇所を選択し、貼り
付けを選択することで、グラフイメージが挿入される。
【0069】(System Profile Maintenance) 1.System Profile Maintenanceとは System Profile Maintenanceでは、システムの環境設定
をおこなう。システム上で実施される計算および結果表
示に関する設定値を含む。
【0070】 Discount Start Year Sensitivity Class Probability Certainly Level(System Default) Probability Graph Type(System Default)
【0071】2.機能説明 各機能については、図11の各説明どおりである。
【0072】3.System Profile Maintenanceの使い方 ・基本機能 以下の設定値の変更をおこなう。 Discount Start Year : 割引計算(DIS関数)につ
いて、1年目または2年目のどちらから割引きを開始す
るかを設定する。 Sensitivity Class : Sensitivity AnalysisのSpi
der Graph(図12参照)のClassを決定する。 Probability Certainly Level(System Default) :
Probability Analysis で使用するCertainty Levelの
初期値を設定する。 Probability Graph Type(System Default) : Prob
ability Analysis で解析後に最初に表示されるグラフ
タイプを設定する。
【0073】・Unit Editor システム上で利用される単位テーブルの編集をおこなう
(図13参照)。 単位の新規作成:単位のUnit Name, Item Value, Unit
Sign を入力し、Addにより追加する。 変更:Unitを選択し、Unit Name, Item Value, Unit Si
gnを入力し、Updateボタンにより変更をおこなう。
【0074】(Project Maintenance & Case Editor) 1.Project Maintenance & Case Editorとは Project Maintenance & Case Editor ではProject, Cas
e, Datasetの作成および編集をおこなう。Project Main
tenance & Case EditorはRadMap上の定義された全てPro
jectを管理し、分析準備作業に必要とされる一連の機能
へのアクセスが集約されている。
【0075】2.機能説明 各機能については、図14の各説明どおりである。
【0076】3.Project Maintenance & Case Editor
の使い方 Project Panel にはRadMap上に作成された全てのProjec
t、Case、Datasetが表示される(図15参照)。
【0077】3.1 Projectに関する操作 3.1.1 Projectの新規作成 Project Panel内のRadMapアイコンを選択すると、Creat
e Project画面が表示される(図16参照)。そして、P
roject Name(必須), Comment(任意), StartYear(必
須), Term(必須)を入力する(図17参照)。その
後、OKボタン押下によりProject Panelに新規に作成さ
れたProjectが追加表示される。
【0078】図17において、各入力欄については以下
のとおりである。 Project Name: Projectの名前。最長半角20文字まで入
力可能(必須)。 Start Year: Project開始年。Project作成後も変更可
能(必須)。 Term: Project期間(年)。Project作成後は変更不
可。2年以上30年以下で設定可能(必須)。 Comment: コメント。最長半角50文字まで入力可能
(任意)。
【0079】3.1.2 既存Project情報の編集 Project Panel内の任意のProjectを選択すると、Mainta
in Project画面が表示される(図17参照)。そして、
Project Name, Comment, Start Yearを編集する(図1
7参照)。その後、OKボタン押下すると、Project情報
が更新される。
【0080】Project Name: Projectの名前。最長半角
20文字まで入力可能(必須)。 Start Year: Project開始年。Project作成後も変更可能
(必須)。 Comment: コメント。最長半角50文字まで入力可能(任
意)。
【0081】3.1.3 Projectのコピー Project Panel内の任意のProjectを選択し、Copy Proje
ctボタンを押下する(図17参照)。そして、Project
Name(必須), Comment(任意), Start Year(必須), T
erm(必須)を入力する(図18参照)。その後、OKボ
タン押下によりProject PanelにCopyされたProjectが追
加表示される。そして、該当Project下の全てのCaseお
よびDatasetがコピーされる。
【0082】3.2 Caseに関する操作 3.2.1 Caseの新規作成 Case追加が必要なProjectを選択し(図19参照)、Cre
ate Caseを押下し、Case Name, Comment入力し、Model
を選択する(図20参照)。
【0083】3.2.2 既存Case情報の編集 Project Panel内の任意のCaseを選択すると、Maintain
Case画面が表示される(図20参照)。Case Name, Com
mentを編集する(図20参照)。 Case Name: ケースの名前。最長半角20文字まで入力
可能(必須)。 Comment: コメント。最長半角50文字まで入力可能
(任意)。 Model:ケース作成後は変更不可。 その後、OKボタン押下すると、Case情報が更新される。
【0084】3.2.3 Caseのコピー Project Panel内の任意のCaseを選択し、Copy Caseボタ
ンを押下する(図20参照)。そして、Copy To Projec
t(必須),Case Name(必須)を入力し、OKボタン押下(図
21参照)によりProject PanelにCopyされたCaseが追
加表示される。そして、該当Case下の全てのDatasetが
コピーされる。
【0085】3.3 Datasetに関する操作 3.3.1 Datasetの新規作成 Dataset追加が必要なCaseを選択し、Create Datasetボ
タンを押下する(図22参照)。そして、Dataset Nam
e, Commentを以下のように入力する。 Dataset Name: データセットの名前。最長半角20文字ま
で入力可能(必須)。 Comment: コメント。最長半角50文字まで入力可能(任
意)。
【0086】3.3.2 既存Dataset情報の編集 Project Panel内の任意のDatasetを選択すると、Mainta
in Dataset画面が表示される(図23参照)。ここで、
Dataset Name, Commentを編集する。そして、OKボタン
押下すると、Dataset情報が更新される。
【0087】3.3.3 Datasetのコピー Project Panel内の任意のDatasetを選択し、Copy Datas
etボタンを押下する(図23参照)。ここで、Copy To
Project(必須),Copy to Case (必須), DatasetName(必
須)を入力する(図24参照)。そして、OKボタン押下
によりProject PanelにCopyされたDatasetが追加表示さ
れる。なお、Datasetのコピーは、選択されたDatasetの
属するCaseと同じプロフィットツリーモデルをもつCase
に対してのみコピー可能である。
【0088】3.4 Case編集 データの入力・編集をおこないたいProject Panel内の
任意のDatasetを選択すると、Maintain Dataset画面が
表示される(図25参照)。ここで、Data Set Tree Pa
nel内の任意のItemを選択すると、編集画面が開き、内
容の確認および設定をおこなう。
【0089】Dataアイテムのデータ編集、Calculation
アイテムの計算結果データを確認する時にはプロフィッ
トツリー内の当該イメージを選択する(Scalar Data, S
eries Data, Complement Data, Calculation Itemに分
類できる)。
【0090】なお、Dataset内のデータにエラーがある
場合、または入力が完了していない場合には、Project
Panel内の該当Datasetのアイコンが赤色で表示される。
Datasetが赤色で表示されている内は、当該Datasetを利
用したCaseはWorking Caseとなりえない。エラーの無い
Datasetは青色で表示され、Working Case Loaderへの設
定が可能となる。
【0091】ケース編集画面では以下の設定をおこな
う。 系列タイプの選択(系列タイプData Itemについて
のみ) 系列タイプについての説明は、後述する図31〜図42
を参照する。
【0092】 ユニットの変更 プロフィットツリーモデルで設定された単位を変更した
い場合に、変更する。ここで選択可能なユニットタイプ
については、System Profile MaintenanceのUnit Edito
rにて追加・変更が可能である。
【0093】 仮説設定の変更 プロフィットツリーモデルで設定された仮説設定を変更
したい場合に、変更する。仮説として設定されたData I
temについては、Base値の他に、Low値、High値、Distri
bution Type等の設定が必要となる。
【0094】・Scalar Data Itemの編集 Scalar Data Itemは、データが年毎に変化せず、プロジ
ェクト期間を通して一つの値のみをもつ。図26におい
て、Base Value, Unit, Assumption(Yes/No)を設定す
る。ここで、AssumptionをYesとした場合、Distributio
n Type, Low Value, High Value (Distribution Type
によっては、Option Value(1), Option Value(2))を設
定し、設定更新時にはApplyボタンを押下する。
【0095】なお、赤色で表示される、エラーもしくは
未入力のItemを含むDatasetについては、DataCheckボタ
ン押下することにより、同Dataset内でエラーとなって
いるItem名が表示される。
【0096】・Series Data Itemの編集 データが時系列により変動する。設定方法については選
択される系列タイプにより、異なる。
【0097】<系列タイプAP All(図31参照)の場合
>Series/Complement, Unitを設定し、Assumption Val
ueをData Tableに直接設定し、設定更新時にはApplyボ
タンを押下する(図27参照)。
【0098】<系列タイプAP Point(図32参照), AP
Period(図33参照)の場合>Series/Complement, Un
it, Base値を設定する。AssumptionはNoとなる。設定更
新時にはApplyボタンを押下する(図28参照)。
【0099】<系列タイプCP#Increment#L(図34参
照)/E(図35参照), CP#Value#L(図36参照), CP
#Share#L(図37参照)/E(図38参照)の場合>Seri
es/Complement, Unit, Assumption(Yes/No)を設定す
る。Elementごとに,Base Value、 Unit, Assumptionを
個別設定する。AssumptionおよびUnitについては個別設
定の方が優先する。Assumption がYesの時はDistributi
on Type, LowValue, High Value を設定(Distribution
Typeによっては、Option Value(1), Option Value(2))
する。設定更新時にはApplyボタンを押下する(図29
参照)。
【0100】・ Calculation ItemのUnit編集および確
認 Calculation Itemについては、Unitの変更が可能。ま
た、計算結果を確認することができる(図30参照)。
【0101】4. 系列タイプについて 系列タイプとはAssumption Valueの時系列変動を分布し
たタイプである。図31〜図38には、各系列タイプの
内容を示している。
【0102】5. 分布タイプについて 分布タイプとはAssumption Valueを変動させるときにLo
w ValueからHigh Value内での分布を分類したタイプで
ある。図39は正規分布を示しており、図40は三角分
布を示している。また、図41は一様分布を示してお
り、図42は離散分布を示している。
【0103】(Modeler) 1. Modeler とは プロフィットツリーを作成・編集する機能である。Mode
lerではプロフィットツリーがグラフィカルに表現さ
れ、複雑な計算式を打ち込む必要が無い。容易な操作で
収益構造モデルの作成・編集をおこなうことができる。
【0104】2. 機能説明 図43に示すメイン画面・Initial Treeの表示どおりで
ある。
【0105】・ Initial Treeとは 最も単純なプロフィットツリーであり、システムが収益
計算実施上不可欠とする、最低限必要なItemsおよびCon
nectionsが含まれる。プロフィットツリーモデルの新規
作成時に表示され、初期ツリー上のItemおよびConnecti
onは削除不可である。
【0106】・ Root Itemとは モデルに唯一つ存在し、プロフィットツリーモデルの名
前が表示される。削除することはできない。
【0107】・ Itemとは Itemとはプロフィットツリーにおいて値をもつことがで
きる要素であり、以下の4種類のItem Typeがある。 Data Item:データ値をもつItem。子をもつことは
できない。 Calculation Item:子に1つの関数または演算子を
もつItem。 Constant Item:定数をもつItem。子をもつことは
できない。 Reference Item:ほかのItemの内容(値、およびPr
operty)を参照する仮想のItem。子をもつことはできな
い。
【0108】ここで、親Itemについては、特定のItemの
右側(下層)に別のItemがつながっている時、親Itemと呼
ぶ。また、子Itemについては、特定のItemの左側(上層)
に別のItemがつながっている時、子Itemと呼ぶ。
【0109】・ Connectionとは Connectionとは、演算子と関数があり、Item間をつなげ
るオブジェクトである。
【0110】3. Modeler の使い方 3.1 起動 Project Maintenance & Case Editor上でModelerボタン
を押下すると、図43に示すようにメイン画面が開く。
【0111】3.2 既存モデルのオープン、新規作成 既存モデルのオープンについては、まず、メニューより
Fileを選択し、Openを選択すると、Open Model画面(図
44参照)が開く。ここで、モデルを選択して開く。ま
た、新規作成についてはメニューよりNewを選択する。
【0112】3.3 編集 Modelerの編集操作は、メニューバーのEditより、また
は、ホップアップメニュー(ItemまたはConnection選択
時、右クリック操作により表示される)より、編集操作
をおこなうことができる。
【0113】・ 編集1:Itemの追加 Itemの追加が必要なツリー部分にあるItem、またはConn
ectionを選択し、右クリックする。ポップアップメニュ
ーよりAddを選択する(図45(左図)参照)。つぎに、
(Add操作の対象がItemの場合)Insertダイアログにて追
加位置を指定する(同右図)。
【0114】Upは、Add操作の対象Itemの上にItemが追
加される。Leftは、Add操作の対象Itemの左側(上層)
にConnectionおよびItemが追加される。Rightは、Add操
作の対象Itemの右側(下層)にConnectionおよびItemが
追加される(Itemタイプがデータの場合には、右側への
追加は不可)。Downは、Add操作の対象Itemの下にItem
が追加される。
【0115】これによって、ItemがブランクItemとして
追加される(同下図)。つぎに、ポップアップメニューよ
りPropertyを選択する。そして、Property設定ダイアロ
グで、Item Type, Item Name等を設定する。
【0116】・ 編集2:Itemの削除/切り取り Cut & Pasteをおこなう場合にはCutを使用する。削除
(切り取り)するItemを選択し、右クリックし、ポップ
アップメニューよりDelete(Cut)を選択する(図46
(左図))。これによって、Itemおよび不要となった親
のConnectionが消える(同右図)。
【0117】・ 編集3:Undo Undoにより、全ての編集機能について一つ前の操作の取
り消しができる。Undo使用時は右図のようにメニューバ
ーのEditよりUndoを選択する(図47参照)。
【0118】・ 編集4:Delete Sub-tree Sub Treeとは、ひとつのItemまたはConnectionと、それ
つながる子、孫となるItemおよびConnectionの集合をい
う。子Item(Itemの左側(上層)に別のItemがつながって
いる状態のItem)ごと削除が必要な親Item(Itemの右側
(下層)に別のItemがつながっている状態のItem)を選択
し、右クリックによって表示されるポップアップメニュ
ーより、Delete Sub-treeを選択する。これによって、
選択されたItem以下の子ItemおよびConnectionが全て削
除される(図48参照)。
【0119】・ 編集5:Copy & Paste ( Cut & Paste
も同様) Copy&Paste(Cut&Paste)をおこないたいItemを選択し、
右クリックする。ポップアップメニューよりCopy を選
択する。PasteするItemを選択し、右クリックする。ポ
ップアップメニューよりPasteを選択する。Pasteダイア
ログでPaste位置を選択する。ここで、Upは、Paste操作
の対象Itemの上にペーストされる。また、Replaceは、P
aste操作の対象ItemがCopy(Cut)されて置き換わる。ま
た、Downは、Paste操作の対象Itemの下にペーストされ
る(図49参照)。
【0120】・ 編集6:Property Property設定または変更するItemを選択する。ポップア
ップメニューよりPropertyを選択する。Property設定ダ
イアログが表れProperty設定する(図50参照)。Conn
ectionについても同操作となる。
【0121】・ 編集7:Jump to Reference Reference機能は被参照Item(既に定義済みの項目)の値
を参照Item(仮想Item)にコピーして使用する時に用い
る。Reference Itemを選択し、右クリックでJumpto Ref
erence を選択すると、被参照アイテムが選択される
(図51参照)。
【0122】被参照Itemを選択すると、ダイアログが現
れ全Reference Itemを表示する。Jumpしたい参照を選択
すると、Jump後指定されたReference Itemが選択される
(図52参照)。
【0123】・ 編集8:Propertyの一括編集(複数It
em選択時のProperty設定) Ctrl+左クリックで複数Item選択することで、複数Item
についてPropertyの変更ができる。Ctrl+左クリックで
複数Item選択し、メニューよりEdit選択し、Property
選択により図53が現れ設定をおこなう。
【0124】まとめ変更ダイアログは複数のItemのProp
ertyをまとめて変更することができる。変更の形式につ
いて以下に示す。
【0125】Item Name:文字列を受け取り、各Itemの
既存の名前の先頭に挿入する。あふれた文字を削る。 ニックネーム:文字列を受け取り、各Itemの既存の名前
の先頭に挿入する。あふれた文字を削る。 ID1〜3:新しいIDを受け取り、全てに同じ変更を加え
る。ID1はサブマーケットデータの識別に利用(例:SM
1:サブマーケット1) ロックフラグ(Lock Status):項目をロック(削除不可
とする)するか否かを選択する。
【0126】3.4 モデルの保存、別名保存 モデル保存は、メニューよりFileを選択し、Saveを選択
することによりおこなう。また、別名保存は、メニュー
よりFileを選択し、Save asを選択すると、Model Name
画面が開く。そこで、モデル名を入力し保存する。ただ
し、プロフィットツリー内でエラー(赤色表示)があると
保存はできない。
【0127】3.5 Property 編集6の操作により表れるProperty内容を記載する。Pr
operty設定は4種類のItem(Data Type, Calculation Ty
pe, Reference Type, Constant Type)とConnectionにつ
いて分類できる。以降それぞれの設定について説明す
る。
【0128】3.5.1 Item Property Data Item, Calculation Item, Reference Item, Const
ant Item, Connectionに関するItem Propertyを説明す
る。
【0129】・ Data Item Type(図54参照) Item Type:項目のタイプを選択する。 Data:データ項目(仮説) Calculate:計算項目 Reference:参照項目(既に定義済みの項目の値をコピ
ーして利用する) Constant:定数項目(計算の中で不変の値) Item Name(Full Nameに変更される予定):項目のフ
ルネーム(最長半角32文字) Nick Name:項目のニックネーム:(最長半角20文
字)RadMap上で主に使用される名前はニックネーム Item Category:項目種別。項目データの分類に利
用される。 System:システム定義項目 Common:共通項目 Market:売上、市場に関する項目 R&D:研究開発コストに関する項目 Production:製造コストに関する項目 Sales&Marketing:セールス・マーケティングコストに
関する項目 Other:その他、上記のどれにも属さない項目 Dimension Type:項目が時系列値か否かを選択す
る。 Scalar:スカラ項目、プロジェクト期間中不変で、一つ
の値をもつ。 Series:系列項目、各年ごとに値が異なり、複数の値を
持ちえる。 ID1-3:任意に利用可能 ID1はサブマーケットデータの識別に利用する(例、SM
1:サブマーケット1)。 Numeric Type:数値タイプを選択 Integer:整数値 Real:実数値 Decimal Point:小数点以下桁数を選択する。0−2
まで。 Unit Type:表示単位を選択する(システム定義の
単位のほか、ユーザーが独自に単位を設定可能)。 ○10 Assumption?:仮説か否かを選択する。ここでNo
とすると、仮説になりえない。 ○11 Cost?(Reverse?に変更される予定):リバース項
目か否かを選択する(リバース項目:キャッシュフロー
に反比例する項目(コスト、割引率など))。 ○12 Lock Status: 項目をロック(削除不可とする)
か否かを選択する。
【0130】・ Calculation Item Type(図55参
照) から、○10、○13はデータ項目と同様である。 ○11 Measurement?: 項目が測定値か否かを選択す
る。 ○12 Measurement Priority:測定値の場合の優先度で
ある。1が最も高い。 ※測定値の一覧は、測定値の優先度順に並べられる。 ○14 Display Status:表示状態をシュリンク状態(子
供を隠す)にするか否かを選択する。
【0131】・ Reference Item Type(図56参照) 、およびはデータ項目と同様である。 Item Name:参照元項目(値をコピーするコピー
元)を選択する(プルダウンへは既に定義されている全
ての項目がリストされる)。 から○11については、参照元項目のPropertyと同じと
なる
【0132】・ Constant Item Type(図57参照) から、○11、○13はデータ項目と同様である。 ○10 Value: 定数項目の値を設定する(定数項目の値
はモデラーでのみ、設定・変更可能)。
【0133】3.5.2 ConnectionProperty ・ Connection(図58参照) =:項目が追加された際に利用される。演算として
は意味をもたない。 +:加算(項目の順番は不問)。 −:減算。一番上の項目から、下に続く項目が減算
される。 ×:上算(項目の順番は不問)。 ÷:割算。一番上の項目を、下に続く項目で割算す
る。 DIS:割引関数。系列値をスカラ値で割り引く。子
1の各値を子2で定義されたディスカウントレートで割
り引いた系列値を出力する。 SUM: 合計関数。系列値の1年目から終了年までの
値を合計する。 IRR:内部利益率関数。系列値の値により内部利益
率計算をおこなう。 PBP: 回収年関数。系列値の累積値がプラスとなる
までの期間を求める。 ○10 ELE: エレメント関数。系列値よりスカラ値で指
定された年の値を抜き出す。子1の要素のうち、子2で
定義された番号の要素。 ○11はデータ項目と同様である。
【0134】4. Modelerにおけるエラー 以下の場合にエラーが発生する。エラーのItemまたはCo
nnectionがある場合には、Modelを保存することができ
ない。 (1) DataItemが子をもつ。 (2) Constant Itemが子をもつ。 (3) Reference Itemが子をもつ。 (4) Blank Item。 (5) 計算Itemが子をもたない。 (6) 子の関数、演算子の出力が、自分のPropertyにある
属性と矛盾するとき ・自分はスカラなのに子の出力が系列など。 (7) 子のProperty(スカラ、系列)が、関数の定義と矛
盾するとき。 ・SUM,IRR,PBPの左Itemは"calculate", 右Itemは1つだ
け(兄弟もたない)で系列であること。 ・+−×÷の左Itemは"calculate", 右Itemは1つだけ
(兄弟もたない)で系列であること。 ・DIS(子1:系列、子2:スカラ。出力:系列)。 ・ELE(子1:系列、子2:スカラ。出力:スカラ)。 (8) 同名のニックネームを定義。 (9) 循環参照発生時。
【0135】(Market Share Finder) 1. Market Share Finderとは Profit Modelに含まれるマーケットシェアの値の予測・
設定を支援する機能である。自社ProjectのCase、およ
びCompetitorのプロファイルの内容を、ScoringItem(ユ
ーザーが任意に設定可能)ごとに採点し、総合得点によ
りマーケットシェアの値を予測する。
【0136】2. 機能説明 図59に示すメイン画面のとおりである。
【0137】3. Market Share Finderの使い方 基本操作は、Analysis Titleの定義→分析対象の設定→
Scoring Itemの設定→Scoring Item 値とマーケットシ
ェア予測値の入力→分析結果の表示となる。
【0138】Analysis Titleの定義 [新規分析(Add New)]ボタンを押下し、Analysis Titl
eの欄に分析名(必須)入力し、必要があればComment欄に
コメント(任意)を入力する。
【0139】分析対象の設定 分析対象とするProjectやCase・Datasetsをリストボッ
クスより選択し、設定する。また競合商品はCompetitor
情報入力欄に会社名、製品名などを設定する(図60参
照)。
【0140】Scoring Itemの設定 [評価項目定義(Scoring Item)]ボタンを押下し、各評価
項目にTitle1(必須)、Title2(任意)、Weight(必須)、
Comment(任意)を設定する。最大5つのScoringItemを設
定することができる(図61参照)。
【0141】Scoring Item 値とマーケットシェア予測
値の入力 得点設定フィールドへ、各分析対象項目のScoring Item
の得点を設定する(1−999の値を設定可能)。Graph
表示切替チェックボックスをチェックすると、設定した
得点が棒グラフとして表示される(図62参照)。マー
ケットシェア予測値設定フィールドへ予測されるマーケ
ットシェアの値(1−100%の値を設定可能)を入力
すると、折れ線グラフが表示される。
【0142】その他の操作 ・Graph表示切替チェックボックスにより、グラフへの
表示、非表示を切り替えることができる。 ・[Copy]ボタンを押下すると分析結果を別の分析名とし
て、保存できる。
【0143】(Case Analysis) 1. Case Analysisとは Case Analysisでは、各Caseの価値の最大化、および不
確実性の影響度合いの把握等を目的に、多角的な分析を
おこなう。Case Analysisに含まれる機能は、「Analysi
s」および「Data Browse 」の2種類に分類される。「An
alysis」に属する分析機能は、各機能特有の分析目的を
有する。一方、「Data Browse」に属する機能は、入力
データおよび計算データをユーザーが任意に選択し、比
較閲覧できる機能をもつ。Case Analysisの各機能は、W
orking Caseとして設定されたCaseを対象としており、
事前に分析対象としたいCaseをWorking Case Loaderで
設定しておく必要がある。
【0144】2. 機能説明 図63に示すメイン(メニュー)画面のとおりである。
【0145】3. Case Analysisの使い方 分析したい機能のメニューボタンを押下し、各分析画面
を表示する。
【0146】(Working Case Loader) 1. Working Case Loader とは Case Analysis機能により解析するCaseを、Working Cas
eとして設定する。Project Maintenance & Case Editor
で作成・データ入力したCaseを最大5個まで設定する
ことができる。データ入力がされていない等エラー状態
にあるCaseは設定することができない。また、同一のDa
tasetを別個のWorking Caseとして設定することはでき
ない。
【0147】2. 機能説明 図64に示すとおりである。
【0148】3. Working Case Loader の使い方 Project → Case → Dataset → Analysis Year の順番
で設定する。そして、設定を保存する場合、OKボタンを
押下する。
【0149】ここで、Analysis Yearとは、解析の対象
とするキャッシュフロー計算の起点となる年のことであ
る。デフォルトの値はプロジェクト開始年であり、Proj
ect期間中の年(プロジェクト終了年を除く)を任意で
選択することが可能である。
【0150】(Cash Flow Analysis) 1. Cash Flow Analysisとは Cash Flow Analysisは、Profit Modelで設定された収益
計算ロジック、およびDatasetに設定されたデータによ
り、キャッシュフローを始めとするシステム定義の測定
値(NPV, IRR, PBP, CF, DCF, Total Revenue, Total C
ost)を自動計算し、テーブルとグラフに表示する。Cas
h Flow Analysisでは、Assumption ValueがBaseの場
合、Lowの場合、そしてHighの場合が一覧表示され、不
確実性を考慮した分析と評価が可能である。
【0151】2. 機能説明 図65に示すメイン画面のとおりである。
【0152】3. Cash Flow Analysis機能の使い方 基本操作は、Case/Datasetの選択→分析結果の表示とな
る。Case/Datasetの選択は、Case/Dataset選択欄にて解
析したいCase/Datasetをプルダウンより選択すると分析
結果が表示される。
【0153】その他の操作として、以下の機能によりグ
ラフを切替および複数表示をおこなうことができる。
【0154】・単年Cash Flow、累積Cash Flowの表示切
替 「Single」、「Cumulative」の2つのチェックボックス
の一方、もしくは両方にチェックを入れたもののみをグ
ラフとして表示する。複数表示可。
【0155】・基準値、最小値、最大値の表示切替 「Base」、「Low」、「High」の3つのチェックボック
スに、チェックを入れたもののみをグラフとして表示す
る。複数表示可。
【0156】・Total RevenueとTotal Costの表示「 Revenue」ボタン、「Cost」ボタンを押下すると、Total R
evenue、Total Costのグラフを表示する(なお、両方の
グラフを一度に表示することはできない)。
【0157】(Advanced Cash Flow Analysis) 1. Advanced Cash Flow Analysisとは Advanced Cash Flow Analysisとは、複数のCase/Datase
tについて、指定したMeasurementの値を同一の表および
グラフ上で比較分析できる機能である。Working Case L
oader で設定したCase/Datasetについて、各々に設定さ
れたSeries TypeのMeasurementの一つを選択すること
で、自由な組み合わせで分析をおこなうことができる。
【0158】2. 機能説明 図66に示すメイン画面のとおりである。 3. Advanced Cash Flow Analysis機能の使い方 基本操作は、Advanced Cash Flow Analysisが起動され
ると、Working Case Loaderで設定したCase/Dataset
(最大5つ)のCash Flow(Measurementの一種)の値が
表、およびグラフに表示される。比較検討したい内容に
あわせて、Case/DatasetとMeasurementの組み合わせを
つくり、複数のグラフを表示させることが可能である。
以下に、Case/DataとMeasurementの組み合わせの例を示
す。
【0159】・ 一つのCase/Datasetについて複数の異
なるMeasurementの値の比較分析する場合、図67に示
すのように同一のCase/Datasetについて異なるMeasurem
entを選択する。
【0160】・ 複数の異なるCase/Datasetについて、
一つのMeasurementの値を比較分析する場合、図68に
示すように異なるCase/Datasetについて同一のMeasurem
entを設定する。
【0161】・ Case/DatasetとMeasurementを自由に
組み合わせて、グラフ表示させたい場合、Case/Datase
t, Measurementのプルダウンから比較検討したい組み合
わせをつくり、分析結果グラフを表示させる。
【0162】(Sensitivity Analysis) 1. Sensitivity Analysis(感度分析)とは Sensitivity Analysisでは、各コストや販売要員数な
ど、Profit Modelに含まれるデータであるAssumptionの
変化が、事業価値にどれだけ影響を与えるかをビジュア
ル化する。各Assumptionの値を1つずつLowからHighまで
変動させ、Measurementに対する影響度(感度)を調べ
る。Sensitivity Analysisの結果から、その事業価値を
最適化するためには、どの仮説に資源を集中するべき
か、またどの仮説についてリスク回避の手段を検討すべ
きかが明らかになる。このようにして、NPVなどの指標
を最も大きく変動させる要因(戦略情報重要性、重要な
外的要因)と影響度を探すことができる。
【0163】2. 機能説明 図69に示すメイン画面のとおりである。
【0164】3. Sensitivity Analysis の使い方 基本操作は、Case/Dataset選択欄にて解析をおこないた
い解析をおこないたいCase/Datasetを選択し、Runボタ
ン押下する。そして、Run Parameter1画面(図70参
照)にて解析をおこないたいMeasurementを選択する(P
rofit Modelで設定されているMeasurementが選択対象と
なる)。図71にて解析をおこないたいAssumptionを選
択する(Case Editorで設定されているAssumptionが選択
対象となる)。選択された各Assumption について値をLo
wからHighまで変動させ、Measurementに与える影響度
(感度)をグラフ表示する。グラフ表示するMeasuremen
tを変更する時には、図69のMeasurement選択欄にて変
更する。
【0165】Priority機能としては、まず図70にて「P
riority」ボタンを選択すると図72に移る。ここではど
のMeasurementについての分析結果によりAssumption Pr
iorityをふるかを選択する。設定の省略時は、最もMeas
urement Priorityの高いMeasurementが選択されている
状態となる。
【0166】Assumption Priorityとは、Sensitivity A
nalysisの実行結果により設定されている全てのAssumpt
ionについて順位付けがされるものであり、感度の高いA
ssumptionほどPriorityが高い。
【0167】グラフ種類として、Sensitivity Analysis
ではTornado Chart(図73参照)とSpider Graph(図
74参照)の2種類のグラフ表示をおこなう。各Assump
tionValueをLowからHighまで変動させた時のMeasuremen
tの値の変化を棒グラフで表す。Measurementの値がマイ
ナスの場合はグラフが赤色で表示される。棒グラフの幅
が長い(Measurementへの感度が高い)Assumptionが上
から順に表示される。グラフ補助表示の切替により、As
sumptionの値、Measurementの値を表示させることがで
きる。
【0168】各Assumption の値をLowからHighまで変動
させた時のMeasurementの変化を線グラフで表す。線の
傾きの大きさが、各AssumptionのMeasurementに対する
感度を表す。各Assumptionの変化によりMeasurementが
線形/非線形に変化するのか、また比例/反比例して変化
するのかを確認することができる。Spider Graphのポイ
ントの数は、System Profile Maintenanceの"Sensitivi
ty Class"パラメータにより変更可能である。
【0169】グラフ補助表示は、「None」「Assurnptio
n(図75参照)」「Measurement(図76参照)」「Ze
ro Point(図77参照)」の選択により切替をおこな
う。Noneは、グラフ補助表示をしない。
【0170】図69のAssumボタンにより図78が表示
され、AssumptionについてCase Editorで設定済みののB
ase、Low、Highの値、Distribution Type、Unitが表示
される。
【0171】(Probability Analysis) 1. Probability Analysisとは Probability Analysis機能ではモンテカルロシミュレー
ションを採用し、確率分布をグラフ化、そのプロジェク
トのリスクおよび成功確率を表示する。最大10000
個の仮説の組み合わせを生成し、各組み合わせのキャッ
シュフローを計算する。この結果を用いて、NPVやIRRな
ど、測定値の値の確率分布をグラフ表示する。
【0172】2. 機能説明 図79に示すメイン画面のとおりである。
【0173】3. Probability Analysis の使い方 基本操作は、Case/Dataset選択欄にて解析をおこないた
いCase/Datasetを選択し、Runボタン押下する。つぎ
に、図80において、解析をおこないたいMeasurement
を選択する(Profit Modelで設定されているMeasuremen
tが選択対象となる)。そして、図81において解析を
おこないたいAssumptionを選択する(Case Editorで設
定されているAssumptionが選択対象となる)。選択され
た全Assumptionがモンテカルロシミュレーションによる
乱数発生の対象となる。ここで、図82において、50
−10000のNo of Samples、0−100までのCerta
inty Levelを設定する。
【0174】Certainty Levelは、モンテカルロシミュ
レーションの結果データのうち、有効なデータの範囲を
設定するものである。Certainty Levelが95%と設定さ
れた場合には、結果データをMeasurementの値で並べた
場合の最小値から2.5%および最大値から2.5%が除か
れて分析結果が表示される。
【0175】表示グラフのタイプについては、各グラフ
表示ボタンにより、Non cumulative(図83参照)、Cu
mulative(図84参照)、Reverse cumulative(図85
参照)、Histogram(図86参照)の切換えをおこな
う。なお、縦軸が分布確率であり、横軸が指定したMeas
urementのUnitである。
【0176】Percentile Range Probability算出 Percentile Range Probabilityは、指定された範囲内の
Measurementの値がでる確率を求める。たとえば、図8
3における−200から400におけるPercentile Ran
ge Probability(62%)はその範囲内の面積となる(図
87参照)。
【0177】算出手順は以下となる。図79のProbボタ
ン押下し、図88でMeasurement, Rangeを設定後 Exec
ボタン押下すると、結果(図89)を表示する。
【0178】また、図79のAssumボタンにより図90
に示すAssumption Listが表示され、Assumptionについ
てCase Editorで設定済みのBase、Low、High、の値、Di
stribution、Unitが表示される。
【0179】また、Percentile Tableとは以下の2項目
を表に示したものである。 ・各Measurement Value の10%ごとの達成率(Cumulative
グラフに対応) ・各MeasurementのMedian, Mean, Mode, Expected
【0180】図79のTableボタンにより図80で選択
した全MeasurementのPercentile Tableが表示される
(図91参照)。
【0181】また、グラフスケール変更ボタンによりGr
aph Range(図92参照)が表示される。ここではグラ
フの表示範囲の変更、およびグラフ横軸のClassの変更
ができる。設定されたGraph Display Range内でClass
分で均等にわりグラフ横軸の刻みを変更する。ここで、
Classとは、度数分布表を作る際の区間であり、グラフ
軸の刻みの数である。Classの数により、グラフ軸の刻
み幅が変化し、Classが少ないほど刻みの幅が大きく粗
いグラフとなる。
【0182】また、Overlay Chart機能により異なるCas
eの確率分布グラフを合成表示し、結果を比較すること
ができる。なお、Overlay Chart機能を利用するために
は、対象となるCase/DatasetについてProbability Anal
ysisの分析結果が保存されているか、Probability Anal
ysisが実行されている必要がある。
【0183】図79に示すOverlayボタン押下し、図9
3を表示させ、それぞれのDatasetのMeasurementを設定
する。また、Graph Type, Graph Display Range, Class
(10-500)を設定しOKボタン押下する(図94参照)。そ
うすることによって、結果を表示する(図95参照)。
【0184】(What-If Analysis) 1. What-If Analysisとは What-If Analysisとは、最大10個のAssumption Value
をそのLow ValueからHigh Valueまで動的に変更させる
ことにより、Measurement Valueがどのように変化する
かをリアルタイムでシミュレーションする機能である。
What-If Analysisでは、仮説データの組み合わせをStra
tegy代替案として保存(最大5個)し、比較評価に利用
することができる。
【0185】2. 機能説明 図96に示すメイン画面のとおりである。
【0186】3. What-If Analysis機能の使い方 基本操作は、Case/Dataset選択欄にて解析したいCase/D
atasetをプルダウンより選択(図97参照)するとデフ
ォルト分析データが表示される。必要に応じて、デフォ
ルトのMeasurementおよびAssumption以外について分析
をおこないたい場合には、それぞれMeasurement選択
欄、Assumption選択欄にてプルダウンから選択する。
【0187】・分析の開始:Assumption Value 変更ス
クロールバー(図98参照)、またはLowボタン、High
ボタン、Baseボタンを使って、Assumption Valueを変更
する。Current Value欄には、Assumption がCurrent Va
lueをとった場合のMeasurement Valueが表示される。 ・分析結果のStrategyへの格納(図99参照):Strate
gy(最大5個)として、AssumptionおよびMeasurement
のCurrent Valueを格納する。
【0188】「Store(S)」によりAssumptionの現在
値の組み合わせをStrategyとして保存する。また、「Ap
ply(A)」によりStrategyとして格納された値をCurre
nt Valueとして分析に利用する。「Clear(C)」によ
りStrategyとして格納された値をクリアする。
【0189】デフォルト分析データでは、選択されたCa
se/DatasetのAssumptionが全てBase値をとった場合のMe
asurementの値が表示される。デフォルト分析データの
中で選択されるMeasurementおよびAssumptionは以下の
とおりである。
【0190】・ Measurement:Modeler で設定されるM
easurement Priorityが高い順に最大5個までが選択表
示される。 ・ Assumption:事前に感度分析が実行されたCase/Dat
asetの場合には、Assumption Priorityの高い順に最大1
0個までが選択表示される。
【0191】・ Current Value、Nominal Valueとは 以下にCurrent Value、Nominal Valueを説明する。 ・ Current Value: 現時点でのAssumption Valueに対
応したMeasurement Valueである。Assumption Value 変
更スクロールバーを動かすことにより、CurrentValueが
変動する。
【0192】What-If Analysis起動時には、Assumption
Base Valueを使用したMeasurementValueが Nominal Va
lueとなり、変動するCurrent Valueに対しての比較をお
こなう(図100参照)。Nominal Valueを変更したい
値にCurrent Valueを変動させ(Copy)を押下すると、
その値がNominal Valueとして保存される(図101参
照)。
【0193】Current/NominalはAssumptionを変動させ
ることにより、変動するCurrent ValueをNominal Value
で割ったものである。これによって、Nominal Valueか
らの増減率を見ることができる。
【0194】図102は、Current Measurement Value
棒グラフである。このグラフでは、MeasurementのCurre
nt ValueをMeasurementごとに棒グラフに表示する。Mea
surementのCurrent Valueの大きさをリアルタイムに比
較することができる。縦軸がMeasurementの番号であ
り、横軸がMeasurementの値である。
【0195】図103は、Current/Nominal Value棒グ
ラフである。このグラフでは、Measurementにおいて、N
ominal ValueからみたCurrent Valueの増減率を棒グラ
フに表示する。分析中に、MeasurementのNominal Value
からCurrent Valueの増減率がどのくらい変化している
のかがわかる。縦軸がMeasurementの番号であり、横軸
が100分率(%)である。
【0196】図104は、Strategy/Measurement折れ線
グラフである。このグラフでは、Strategy1からStrateg
y5の間におけるMeasurementの動きと大きさを折れ線グ
ラフで表示している。StrategyごとのMeasurement 大き
さや動きを比較することができる。縦軸がMeasurement
の値であり、横軸がStrategyの番号である。
【0197】図105は、時系列Measurement折れ線グ
ラフである。このグラフでは、選択した系列タイプのMe
asurementをCurrent Valueで折れ線グラフに表示する。
Current Value以外にも、Base/High/Lowの折れ線を表示
可能。分析中にAssumptionを変動させた際、Current Va
lueの変動をリアルタイムに見ることができる。縦軸
が、Measurement(系列タイプ)の値であり、横軸が時
系列(絶対年)である。
【0198】(Real Option Analysis) 1. Real Option Analysisとは Real Option Analysisでは、将来の不確実性を考慮した
事業価値を算出する。Cash Flow AnalysisやProbabilit
y Analysisの結果を参考値とし、5つのオプション計算
のパラメータを設定し、2種類のOption計算エンジンに
より、オプション価値を求める。Option計算エンジンと
して、Black-Sholes計算モデルとBinominal計算モデル
を搭載する。
【0199】2. 機能説明 図106に示したメイン画面のとおりである。
【0200】・ Option Valueとは 将来の投資(Decision Year から△T年間の投資)に関
する意思決定を留保することにより得られる価値のこと
である。将来の投資機会を得るために現時点(Start Ye
ar)で必要な投資額(C0)がOption Valueを下回ってい
れば、その投資は有利と判断される。
【0201】3. Real Option Analysisの使い方 Real Option Analysisの実行は、1)投資額およびNPV算
出、2)標準偏差算出(Probability Analysis)、3)オ
プション価値算出の3ステップからなる。なお、Probab
ility Analysisについては省略可能である。
【0202】3.1 投資額およびNPV算出 Case/Datasetを選択し、Start Year (T0), Decision Ye
ar(T1)、DeltaT(△T)を入力し、Calc Costボタンを押下
すると、T0#T1 Cost, T1#DeltaT Cost, NPVが計算され
る。
【0203】Start Year(T0):オプション価値算出年、
この年時点でのオプション価値が算出される。 Decision Year(T1):将来の投資が開始される年。 DeltaT:将来の投資が複数年におよぶ場合の投資期間(1
以上の数を設定)。 T0->T1 Cost(C0):T0 からT1までのCostの総計。 T1->T1+△T Cost(C1):T1からT1+△T-1までのCostの総
計。 NPV:T0時点でのキャッシュフローのNPV。
【0204】3.2 標準偏差算出(Probability Analysi
s) Probability Analysis ボタン押下し、Probability Ana
lysisの対象とするAssumptionを選択する。No. of Samp
le(50−10000), Certainty Level(0−100)
を設定し、OKボタンの押下により、Probability Analys
isが実行され、Probability Distribution Graph、Cert
ainty Level、およびStandard Deviationが算出され
る。
【0205】3.3 Option Valuation Setボタン押下によりOption Parametersが設定される。
各パラメータは以下の式により初期値計算される。
【0206】Value Of Asset:NPV+C0+C1 Time To Maturity:T1-T0 Volatility:Standard Deviation ÷ プロジェクト期間
(year) Exercise Price:C1
【0207】0−100(%)の範囲でRisk-free Rateを
設定する。必要に応じて、Value OfAsset, Time To Mat
urity, Volatility, Exercise Price を初期値から変更
する。なお、Time To MaturityおよびExercise Priceは
正数でなければならない。そして、Black-Scholes、ま
たはBinominalボタンを押下する。これによって、オプ
ション計算がおこなわれ、Option Value, Option Value
/C0 Ratio が算出される。同時に、Black-Scholes は赤
色、Binominalは緑色でUpdated Probability Distribut
ion Graphが表示される。ここで、Option Parametersと
は、Option Modelに使用されるBlack-Scholes, Binomin
al 計算式に必要な引数である。
【0208】(Case Data Analysis) Case Data Analysisには、以下の3つのAnalysis Type
がある。 A:Case/Data Matrix B:Series Data C:Case Case/Data Analysis起動時に、図107において、Anal
ysis Typeを選択する。
【0209】A. Case Data Analysis:Case/Data Matr
ix A-1. Analysis Type-Case/Data Matrixとは Analysis Type:Case/Data Matrixでは、複数のCase/Da
taset(最大5個、Working Case Loaderで設定)に対し
て、各々にItem(最大5個)を選択し、データ比較表示
する機能である。
【0210】A-2.機能説明 図108に示すAnalysis Type-Case/Data Matrix画面の
とおりである。
【0211】A-3.Analysis Type-Case/Data Matrixの使
い方 基本操作は、各Case/Datasetにある[Item]ボタンを押下
し、閲覧したいItem(スカラタイプデータ、最大5個)
を各々に選択する(図109参照)。グラフ(同時表示
は最大3個まで)として表示したいItemのGraph切替欄
にチェックを入れる。Itemボタンは、最優先Caseと異な
るProfit Modelを使用しているCaseについて利用可能と
なっている。
【0212】最優先Caseにより、Item選択時の基準とな
るProfit Modelが決まり、最優先Caseで選択したItemニ
ックネームがItemのタイトルとして表示される。また、
最優先Caseと同じProfit Modelを使用しているCaseにつ
いては、自動的にその値が表示される。一方、最優先Ca
seと異なるProfit Modelを利用するCaseは、Item選択ボ
タンでItemを選択しない限りデータは表示されない。
【0213】Itemの組み合わせをViewとして、保存する
ことができる(最大3個まで)。view保存ボタンを押下
時、表示されるView No.を選択し、コメントを入力、保
存する。また、保存しておいたItemの組み合わせを呼び
出したい場合、View選択欄にてView No.選択すると、最
優先Caseと同じProfit Modelを利用するCaseについてデ
ータが表示される。最優先Caseと異なるProfit Modelを
利用しているCase/DatasetについてはItemの選択が必要
となる。
【0214】図110に示す棒グラフ(Case/Data Matr
ix)では、複数のCase/Dataset(最大5個)間で、一つ
のItemのデータを表示する。ItemのGraph切替表示欄に
チェックを入れた順番に右のグラフから表示される。グ
ラフは最大3個まで同時に表示することが可能である。
縦軸がCase/Dataset名であり、横軸がItem(スカラデー
タ)の値である。グラフ切替表示欄でチェックが入って
いるCase/Datasetが複数ある場合、データの値が大きい
ものから順に、グラフの上から表示される。
【0215】B. Case Data Analysis:Series Data B-1. Analysis Type-Series Dataとは Analysis Type:Series Dataの分析機能は、複数のCase
/Dataset(最大5個)間で、比較閲覧したい系列データ
のItemを一つ選択し、比較表示する機能である。
【0216】B-2.機能説明 図111に示すAnalysis Type-Series Dataメイン画面
のとおりである。
【0217】B-3. Analysis Type-Series Data使い方 基本操作は、Item選択欄よりItemを選択する。この時、
最優先Caseで使用されているProfit ModelのItem Nickn
ameがリストボックスに一覧で表示される。各Case/Data
setにある[Item]ボタンを押下し、閲覧したいItemを各C
ase/Datasetに選択する。Itemボタンは、最優先Case、
および最優先Caseと異なるProfit Modelを使用している
Caseについて利用可能となっている。そして、グラフ表
示したいCase/DatasetのGraph切替欄にチェックを入れ
る。
【0218】折れ線グラフ(Series Data)では、系列
タイプデータをCase/Datasetごとに、折れ線グラフで表
示する。Case/Datasetごとの系列タイプデータの変動を
見ることができる。縦軸が系列タイプデータの値であ
り、横軸が相対年である。
【0219】棒グラフ(Series Data)では、系列タイ
プデータの合計値をCase/Datasetごとに棒グラフで表示
する。各Case/Datasetの系列タイプデータの合計値を比
較することができる。縦軸が系列タイプデータの合計値
であり、横軸が各Case/Dataset名である。
【0220】C. Case Data Analysis:Case C-1. Analysis Type-Caseとは Analysis Type:Caseの分析機能は、選択した一つのCas
e/DatasetがもつItem(系列タイプ)の中から、比較閲
覧したいItem(最大5個)を選択し、データを表示する
機能である。
【0221】C-2. 機能説明 図112に示すAnalysis Type-Caseメイン画面のとおり
である。
【0222】C-3. Analysis Type-Caseの使い方 基本操作は、Case/Dataset選択欄より、Case/Datasetを
選択する。Item選択欄より、閲覧したいItemを選択す
る。そして、グラフ表示したいItemのGraph切替欄にチ
ェックを入れる。
【0223】折れ線グラフ(Case)では、あるCase/Dat
aset内にある系列タイプデータをItemごとに折れ線グラ
フで表示する。Itemごとに系列タイプデータの変動を見
ることができる。縦軸が、系列タイプデータの値であ
り、横軸が相対年である。
【0224】棒グラフ(Case)では、あるCase/Dataset
内にある系列データをItemごとに棒グラフで表示する。
各Itemの系列データの合計を見ることができる。縦軸が
系列タイプデータの合計値であり、横軸が各Case/Datas
et名である。
【0225】(Sub-market Analysis) Sub-market Analysisには、以下の3つのAnalysis Type
が存在する。 A. Sub-market/Dataset Matrix B. Series Data C. Sub-market Analysis Type ごとに機能が異なるため、各Analysis T
ypeごとに機能説明をしていく。
【0226】Sub-market Analysis起動時には、図11
3のAnalysis Typeの指定をおこなう画面が表示され
る。なお、Sub-marketをもたない場合は"Sub-market is
nothing!"というエラーメッセージが表示される。Sub-
market定義はItem設定の「ID」でおこなうことができ
る。Sub-marketの定義(IDの設定)についてはModele
rのアイテムプロパティでおこなう。
【0227】サブマーケット(Sub-market)とは、拠
点、対象患者(大人/子供、重症/軽症、剤形等によりマ
ーケットを細分化したものである。一つのマーケットを
複数のサブマーケットとして捉え、サブマーケットごと
にマーケットサイズ、投与量、マーケットシェア等に異
なる仮説値を利用することにより、より正確なマーケッ
トサイズ予測が可能になる。
【0228】A. Analysis Type:Sub-market/Data Mat
rix A-1. Analysis Type:Sub-market/Data Matrix とは Analysis Type:Sub-market/Data Analysisの分析機能
は、比較閲覧したい複数のSub-market/Dataset(最大5
個)に対して、各々にItem(最大5個)を選択し、スカ
ラタイプデータをマトリックス状に表示する機能であ
る。 A-2. 機能説明 図114に示すメイン画面のとおりである。
【0229】A-3. Analysis Type:Sub-market/Data Ma
trixの使い方 基本操作は、閲覧したいItem名をItem名定義欄に入力す
る。各Sub-market(SM)にある[Item]ボタンを押下し、It
em(最大5個)を各々のSub-market(SM)に対して選択
(任意)する。グラフ(同時表示は最大3個まで)とし
て表示したいデータをチェックする。保存したい場合に
は、[View]ボタンを押下し、Viewを定義する。
【0230】棒グラフ(Sub-market/Data Matrix)で
は、複数のSub-market間で、一つのItemに対するスカラ
タイプデータを表示する。ItemのGraph切替表示欄にチ
ェックを入れた順番に右のグラフから表示される。グラ
フは最大3個まで同時に表示することが可能である。縦
軸がCase/Dataset名であり、横軸がItem(スカラデー
タ)の値である。
【0231】B. Analysis-Type:Series Data B-1. Analysis-Type:Series Dataとは Analysis Type:Series Dataの分析機能は、複数のSub-
market間で、比較閲覧したい系列データ値のItemを選択
し、系列データを表示する機能である。
【0232】B-2.機能説明 図115に示すメイン画面のとおりである。
【0233】B-3. Analysis Type:Series Data使い方 基本操作は、各Sub-marketにある[Item]ボタンを押下
し、閲覧したい系列Item(系列タイプ)を各Case/Dataset
に選択する。そして、グラフ表示したい系列データのGr
aph切替欄にチェックを入れる。
【0234】折れ線グラフ(Series Data)では、系列
タイプデータを各Case/Datasetに、折れ線グラフで表示
する。Case/Datasetごとの系列タイプデータの変動を見
ることができる。縦軸が系列タイプデータの値であり、
横軸が相対年である。
【0235】棒グラフ(Series Data)では、系列タイ
プデータの合計値をSub-marketごとに棒グラフで表示す
る。各Sub-marketの系列タイプデータの合計値を比較す
ることができる。縦軸が系列タイプデータの合計値であ
り、横軸が各Sub-market名である。
【0236】C. Analysis Type:Sub-market C-1. Analysis Type:Sub-marketとは Analysis Type:Sub-marketの分析機能は、選択した一
つのSub-marketがもつItem(系列タイプ)の中から、比
較閲覧したいItem(最大5個)を選択し、データを表示
する機能である。
【0237】C-2. 機能説明 図116に示すメイン画面のとおりである。
【0238】C-3. Analysis Type:Sub-marketの使い
方 基本操作は、Sub-market選択欄より、閲覧したいSub-ma
rketを選択する。Sub-market選択欄より、Sub-marketを
選択する。Item選択欄より、閲覧したい系列データをも
つItem(最大5個)を選択する。グラフ表示したい系列
データのGraph切替欄にチェックを入れる。
【0239】折れ線グラフ(Sub-market)では、あるSu
b-market内にある系列タイプデータをItemごとに折れ線
グラフで表示する。Itemごとに系列タイプデータの変動
を見ることができる。縦軸が系列タイプデータの値であ
り、横軸が相対年である。
【0240】棒グラフ(Sub-market)では、あるSub-ma
rtket内にある系列データをItemごとに棒グラフで表示
する。各Itemの系列データの合計を見ることができる。
縦軸が系列タイプデータの合計値であり、横軸が各Sub-
market名である。
【0241】(Project Valuation) 1. Project Valuationとは Project Valuationでは、Project Treeを使い、Project
に含まれるCaseの経済性評価値予測値に基づき、Projec
t全体としての経済性評価期待値を算出する。ここで
は、次の3つのステップにより、Project Valuationを
実施する。
【0242】 Project Treeの作成 経済性評価値を設定 計算の実行
【0243】Project Treeとは、デシジョンツリーの手
法を用いて、Project全体の経済性評価期待値を算出す
るものである。Projectには、その実行過程に複数の意
思決定のポイント(Decision Point)があり、各意思決
定ポイントごとにProjectの成り行きは複数のScenario
へと分岐していく。各Scenarioの最終結果(Case、各分
岐の終点)はそれぞれに異なる経済性価値予測値(Payo
ff Value)をもつ。Project Treeは、これをグラフィカ
ルに表現し、複数のDecision Point、ScenarioNode、Ca
se Nodeからなる。Project Treeの各Decision Pointに
その発生確率を、また各Case Nodeに経済性評価予測値
を設定することで、Project全体の経済性評価期待値が
求められる。
【0244】2. 機能説明 図117は、Project Valuationメイン画面であり、Pro
ject Treeの一部表示である。また、図118は、Analy
sis Windowである。Project TreeはNodeとDecision Poi
ntの2種類の要素により構成される。
【0245】・ Nodeとは 以下の3種類のNode Typeがある。
【0246】a. Root Node Project Treeの先頭のNodeで、ツリーに唯一つ存在す
る。新規作成時にデフォルトで作成され、削除は不可。
Root Nodeの名前がProjet Tree名となる。
【0247】b. Scenario Node 子(Decision Point + Scenario or Case Node)をもつ
Node。それ自身は経済性評価予測値をもたず、子からの
出力が自動的に経済性評価予測値の値となる。
【0248】c. Case Node 子をもたず、Project Treeの各分岐の終点となるNode。
それ自身に経済性評価予測値の値が設定される。Case N
odeにさらには2種類のタイプに分けられる。 イ) Static Case Node:Payoff Valueが手入力で設定さ
れる。 ロ) Dynamic Case Node:プロパティ情報としてCase
(およびDataset)が割り当てられ、割り当てられたCas
eの測定値(各AssumptionのBaseに基づく計算結果)や分
析結果がPayoff Valueとして引用される。
【0249】・ Decision Pointとは 子に2つ以上のNode(Scenario NodeまたはCase Node)
をもつ。直下の子Nodeの経済性価値予測値を使って、自
らのDecision Pointタイプに対応した計算・選択を実行
し、結果を親Nodeへ出力する。以下の4種類のDecision
Pointタイプがある。
【0250】a. CHA-Exp:Chance Decision Point 各子Nodeの発生確率を設定し、子Nodeの経済性価値予測
値に各々の出現確率を乗じて合計した期待値を計算し、
親Nodeに出力する。
【0251】b. SEL-Max: Max Decision Point 子Nodeの経済性価値予測値をテストし、その最大値をも
つNodeを選択する。選択されたNodeの経済性価値予測値
を親Nodeに出力する。
【0252】c. SEL-Min:最小値(Min DP) 子Nodeの経済性価値予測値をテストし、その最小値をも
つNodeを選択する。選択されたNodeの経済性価値予測値
を親Nodeに出力する。
【0253】d. SEL-Man:手動設定(Manual DP) ユーザーが任意に選択する子Nodeを選択する。選択され
たNodeの経済性価値予測値を親Nodeに出力する。
【0254】・ Payoff Value とは 各Nodeがもつ経済性価値予測値のことである。各Node
は、Payoff Valueとして5つの数値をもつことができ
る。Case Nodeについては、手入力で設定された値(Sta
tic Case Nodeの場合)、もしくは割り当てられたCase
データや分析結果からコピーされた値(Dynamic Case N
odeの場合)がPayoff Valueとなる。Scenario Nodeの場
合は、自分の直下のDecision Pointの出力がPayoff Val
ueとなる。
【0255】3. Project Valuationの使い方 3.1 起動 メインメニューより、Project Valuationボタンを押下
する。
【0256】3.2 既存Project Tree(以下Treeと呼ぶ)の
オープン、新規作成、既存Treeのオープン メニューよりFileを選択し、 Openを選択し、
Open Tree画面が開き、 Treeを選択しOKボタンを
押す。新規作成についてはメニューよりNewを選択す
る。
【0257】3.3 編集 Project Treeの編集は、メニューバーのEditメニューに
より、または、ホップアップメニュー(NodeまたはDeci
sion Point選択時、右クリック操作により表示される)
より、おこなうことができる。
【0258】・ 編集1:Nodeの追加(図119参照) Nodeの追加が必要なツリー部分にあるNode、または
Decision Pointを選択し、右クリックする。 ポップアップメニューよりAddを選択する。 (Add操作の対象がNodeの場合)Insertダイアログに
て追加位置を指定する。 Up: Add操作の対象Nodeの上にNodeが追加される。 Right: Add操作の対象Nodeの右側(下層)にDecision P
ointおよびNodeが追加される(NodeタイプがCaseの場合
には、右側への追加は不可)。 Down: Add操作の対象Nodeの下にNodeが追加される。
【0259】 NodeがブランクNodeとして追加され
る。 ポップアップメニューよりPropertyを選択する。 Property設定ダイアログで、Node Type, Node Name
等を設定する。(Property設定については編集6参照)
【0260】・ 編集2:NodeのDelete/Cut(図120
参照) 削除(切り取り)するNodeを選択し、右クリックす
る。 ポップアップメニューよりDelete(Cut)を選択す
る。 Nodeが消える。
【0261】・ 編集3: Undo(図121参照) Undoにより、全ての編集機能について一つ前の操作の取
り消しができる。Undo使用時は右図のようにメニューバ
ーのEditよりUndoを選択する。
【0262】・ 編集4:Delete Sub-tree(図122
参照) Sub Treeとは、ひとつのNodeまたはDecision Pointと、
それつながる子、孫となるNodeおよびDecision Pointの
集合をいう。 子Nodeごと削除が必要な親Nodeを選択し、右クリッ
クをおこなう ポップアップメニューより、Delete Sub-treeを選
択する 選択されたNode以下の子NodeおよびDecision Point
が全て削除される。
【0263】・ 編集5:Copy & Paste ( Cut & Past
e)(図123参照) Copy&Paste(Cut&Paste)をおこないたいNodeを選択
し、右クリックする。 ポップアップメニューよりCopy を選択 PasteするNode選択し、右クリックする。 ポップアップメニューよりPasteを選択 PasteダイアログでPaste位置を選択する Up: Paste操作の対象Nodeの上にペーストされる。 Replace: Paste操作の対象NodeがCopy(Cut)されて置き
換わる。 Down: Paste操作の対象Nodeの下にペーストされる。
【0264】・ 編集6:Property(図124参照) Property設定または変更するNodeを選択 ポップアップメニューよりPropertyを選択 Property設定ダイアログが表れProperty設定する。 (Decision Pointについても同操作となる)
【0265】3.4 Treeの保存、別名保存 ・ 保存 メニューよりFileを選択 Save を選択
【0266】・ 別名保存 メニューよりFileを選択 Save asを選択 Tree Name画面が開く Tree名を入力し保存する。
【0267】既存のTreeと同名のTree名が入力された場
合、エラーとなる。同名のTreeの作成はできない。
【0268】3.5 Property 各Node Type のプロパティの説明をおこなう。
【0269】3.5.1 Root Node(ツリー)プロパティ
(図125参照) Root Nodeに定義されるプロパティはProject Tree全体
のプロパティとしても利用される。
【0270】 Name:ルートNodeに表示される名前。
ツリーそのものの名前ともなる。半角20文字まで(必
須)。 Project Name:「Project」生成機能実行時にProje
ct名として使われる。省略時はNode名と同じ(任意)。 Comment:半角50文字まで(任意)。 Payoff Value Name1〜5:Payoff Valueの名前であ
り、任意の名前を命名可。半角20文字まで(任意)。 Unit1〜5:リストボックスより選択する(任
意)。 Target:Payoff Valueのうち、期待値計算の対象と
なるもの(の番号)。デフォルトはPayoff Value1。 Value: 入力は不要、計算実行後、各Payoff Value
の値が出力される。
【0271】3.5.2 Scenario Nodeプロパティ(図12
6参照) Name:Scenario Nodeに表示される名前。半角20文
字まで(必須)。 Type:Scenario、Static Case、Dynamic Caseより
選択。Nodeの新規追加時のデフォルトはScenario。 Payoff Value Name1〜5:ルートNodeプロパティの
設定が出力される。 Unit1〜5:ルートNodeプロパティの設定が出力さ
れる。 Target(No):ルートNodeプロパティの設定が出力
される。 Value1〜5:計算機能が実行後、計算実行後、各Pa
yoff Valueの値が出力される。
【0272】3.5.3 Static Case Nodeプロパティ(図1
27参照) Name:Nodeに表示される名前。半角20文字まで(必
須)。 Type:Scenario、Static Case、Dynamic Caseより
選択。Nodeの新規追加時のデフォルトはScenario。 Payoff Value Name1〜5:ルートNodeプロパティの
設定が出力される。 Unit1〜5:ルートNodeプロパティの設定が出力さ
れる。 Target(No):ルートNodeプロパティの設定が出力
される。 Value1〜5:値を手入力で設定する。-999,999.99
から999,999.99の間の実数値を入力可(有効小数点桁数
は2桁)。Payoff Value名が入力されている場合には、
その番号のPayoff Valueの値は入力必須。
【0273】3.5.4 DynamicCase Nodeプロパティ(図1
28参照) Name:Nodeに表示される名前。半角20文字まで(必
須)。 Type:Static Caseが選択されている状態(Scenari
o、Static Case、DynamicCaseより選択。デフォルトはS
cenario)。 Project:RadMap上のProjectが名前順にリストされ
る。、デフォルトはブランク(必須)。 Case:選択したProjectに属するCaseが名前順にリ
ストされる。デフォルトはブランク(必須) Model:選択したCaseが採用しているModel名を表示
(出力のみ)。 Dataset:選択したCaseに属するデータセットが名
前順にリストされる。デフォルトはブランク。 Payoff Value Name1〜5:ルートNodeプロパティの
設定が出力される。 Unit1〜5:ルートNodeプロパティの設定が出力さ
れる。 Target(No):ルートNodeプロパティの設定が出力
される。 ○10 Value1〜5:Sourceに設定された参照先よりコピ
ーされた値を出力表示する。Source TypeにManualが設
定された場合のみ入力フィールドとなり、-999,999.99
から999,999.99の間の実数値を入力可(有効小数点桁数
は2桁)。 ○11 Source Type:値の参照タイプを設定する。Payof
f Value名が入力されている場合には、その番号のPayof
f Valueの値は入力必須。選択オプションは以下のとお
り。 (ア) Base:ベース値を用いたCash Flow Analysisの測
定値の値(デフォルト) (イ) Probability Value:確率分布分析で算出された測
定値の値、または範囲確率 (ウ) Real Option Value:Real Option Analysisで算出
されたオプションの値 (エ) Manual:手入力。 ○12 Source Measurement:Source TypeがBase, Proba
bilityの場合、値の参照先となる測定値を設定する。ソ
ースタイプがReal Optionの場合には、自動的にNPVが選
択され、選択不可とする。スカラタイプの測定値が優先
順位順にリストされる。デフォルトは最も優先順位が高
い測定値(通常はNPV)。 ○13 Source Value:分析結果からコピーする値を設定
する。ソースタイプがProbability Value,またはReal O
ption Valueの場合のみ有効。
【0274】3.5.5 Decision Pointプロパティ(図12
9参照) Decision PointのタイプにはCHA-Exp, SEL-Max, SEL-Mi
n, SEL-Manがあり、プロパティ設定について説明をおこ
なう。
【0275】<Decision PointタイプがCHA-Expの場合
>子Nodeの出現確率を設定し、各ターゲットPayoff Val
ueについて、各々の子出現確率を乗じて合計した期待値
を計算し、親Nodeに出力する。
【0276】 Name:半角20文字まで(必須)。 No. of Child Node:2-20の任意の数。デフォルト
は2(必須)。 Type(Decision Point Type) (必須)、CHA-Exp/SE
L-Max/SEL-Min/SEL-Manから選択。 Child Node No:(出力のみ) Chance Rate:各々子Nodeの発生確率。子Nodeの数
分設定し、合計が100となる。1-99の任意の数(必
須)。 Total: Chance Rateの合計。100とならない場合は
エラー(出力のみ)。
【0277】<Decision PointタイプがSEL-Max/SEL-Mi
nの場合(図130参照)>子のNodeに格納されている
ターゲットPayoff Valueをテストし、その最大値/最小
値をもつNodeを選択する。選択されたNodeの全てのPayo
ff Valueを親Nodeに出力する。
【0278】Decision Pointのプロパティは以下のとお
りである。 Name:半角20文字まで(必須)。 No.of Child Node:2-20の任意の数。デフォルトは
2(必須)。 Type(Decision Point Type) (必須)、CHA-Exp/SE
L-Max/SEL-Min/SEL-Manから選択。 Selection Payoff Value:子Nodeの選択を判断する
のに利用されるPayoffValue。1から5番号+ルートNode
で指定されたPayoff Value名をオプションとして表示
(必須)。 Child Node No:(出力のみ) Chance Rate:計算実行後に出力される。 Total: Chance Rateの合計(出力のみ)。
【0279】<Decision PointタイプがSEL-Manの場合
(図131参照)>ユーザーが任意にNodeを選択する。
選択されたNodeの全てのPayoff Valueを親Nodeに出力す
る。Decision Pointのプロパティは以下のとおりであ
る。
【0280】 Name:半角20文字まで(必須)。 No.of Child Node:2−20の任意の数。デフォル
トは2(必須)。 Type(ため、Decision Point Type) (必須)、CHA-
Exp/SEL-Max/SEL-Min/SEL-Manから選択。 Child Node No:計算実行後に出力される(出力の
み)。 Chance Rate:各々子Nodeの発生確率。選択された
子Nodeが100%となる(出力のみ)。 Select:任意の子Nodeを選択する。デフォルトは子N
ode1(必須) Total: Chance Rateの合計(出力のみ)。
【0281】4. Analysis Window の使い方(図132
参照) メニューのFileを選択する。 Calculation を選択する。 Calculation Window 上でTarget Payoff Valueを選
択。 OK ボタンによりAnalysis Window(図133参照)
が開く。
【0282】ここで、Target Payoff Valueとは、Proje
t Treeの期待値計算の対象となるPayoff Valueのことで
ある。計算実行の際に選択し、分析ウインドウにおいて
優先表示される。必要に応じてズームボタン、印刷ボタ
ンを使用する。
【0283】(Probability Graph Comparison Repor
t) 1. Probability Graph Comparison Reportとは Probability Graph Comparison Reportでは、複数のPro
bability Analysisの分析結果を比較検討するためのレ
ポート機能である。Probability Graph Comparison Rep
ortで印刷出力するためには、対象となるCase/Dataset
がProbability Analysisの分析結果をもっていることが
前提となる。
【0284】2. レポートの形式 図134は、Probability Graph Comparison Report 出
力イメージを示している。Probability Graph Comparis
on Reportでは、全レポート出力対象データ中の最小値
および最大値にあわせてグラフ縦軸、横軸の目盛りが決
まり、レポート上の全チャートは同じ目盛りで描画され
る。よって、Case/Dataset間でのProbability Analysis
グラフデータの相対比較が可能である。
【0285】3. Probability Graph Comparison Repor
tの使い方 基本操作は、Reporting MenuでProbability Graph Comp
arison Reportボタンを押下する。つぎに、Project設定
画面において、レポートとして出力の対象としたいRepo
rt Project選択欄にチェックを入れる(図135参
照)。つぎに、Case設定画面において、レポートとして
出力の対象としたいReport Case選択欄にチェックを入
れる(図136参照)。つぎに、Run-parameter設定画
面1において、出力の順番を設定する。出力順のデフォ
ルトは昇順に振られた番号。出力したい順にOrder設定
欄に昇順に番号を振る(図136参照)。
【0286】つぎに、Run-parameter設定画面1のMeasur
ement選択欄で、各Caseに対してMeasurementを選択する
(図137参照)。Run-parameter設定画面1において、
分析結果の有無を確認する。Resultに×マークがないと
ころは分析結果が存在しないAnalysisボタンを押下し、
分析をおこなう。つぎに、Run-parameter設定画面2にお
いて、Graph Typeの選択、Graph Display RangeとGraph
のClassの設定をおこなう(図138参照)。つぎに、
印刷プレビュー画面の表示する(図139参照)。
【0287】(Tornado Chart Comparison Report) 1. Tornado Chart Comparison Reportとは Tornado Chart Comparison Reportでは、複数のSensiti
vity Analysisの分析結果(Tornado Chart)を比較検討す
るためのレポート機能である。
【0288】2. レポートの形式 図140は、Tornado Chart Comparison Report 出力イ
メージを示している。Tornado Chart Comparison Repor
tでは、全レポート出力対象データ中の最小値および最
大値にあわせてグラフ横軸の目盛りが決まり、レポート
上の全チャートは同じ目盛りで描画される。よって、Ca
se/Dataset間でのTornado Chart データの相対比較が可
能である。
【0289】3. Tornado Chart Comparison Reportの
使い方 基本操作は、Reporting MenuでTornado Chart Comparis
on Reportボタンを押下する。つぎに、Project設定画面
において、レポートとして出力の対象としたいProject
選択欄にチェックを入れる(図141参照)。つぎに、
Case設定画面において、レポートとして出力の対象とし
たいCase/Dataset選択欄にチェックを入れる(図142
参照)。
【0290】つぎに、Run-parameter設定画面1におい
て、出力の順番を設定する。出力順のデフォルトは昇順
に振られた番号。出力したい順にOrder設定欄に昇順に
番号を振る(図143参照)。Run-parameter設定画面1
のMeasurement選択欄で、各Caseに対してMeasurementを
選択する。Run-parameter設定画面1において、分析結果
の有無を確認する。Resultに×マークがないところは分
析結果が存在しないため、Analysisボタンを押下し、分
析をおこなう。
【0291】つぎに、Run-parameter設定画面2におい
て、Graph Valueの選択、Graph Display Rangeの設定を
おこなう(図144参照)。つぎに、印刷プレビュー画
面の表示する(図145参照)。
【0292】(収益モデルの具体例)図146は、収益
モデルの一例を示す説明図であり、図147は、各項目
の枠の形状が示す内容を示す説明図である。図146に
おいて、アイコン“SUM”301は、合計関数であり、
系列値の1年目から終了年までの値(すなわち割引後キ
ャッシュフロー)を合計してNPVを得る。また、アイコ
ン“DIS”302は、割引関数であり、系列値(すなわ
ちキャッシュフロー)をスカラ値(すなわち割引率)で
割り引く。子1の各値を子2で定義されたディスカウン
トレートで割り引いた系列値を出力する。
【0293】また、アイコン“−”303は、減算を示
しており。一番上の項目(すなわち総売上)から、下に
続く項目(すなわち総コスト)が減算されたものが、キ
ャッシュフローとなる。また、アイコン“*”304
は、乗算を示しており、数量に単価を乗算して総売上を
得る。また、アイコン“+”305は、加算を示してお
り、開発費、人件費および材料費を加算して総コストを
得る。
【0294】また、アイコン“IRR”306は、内部利
益率関数を示しており、系列値の値(すなわちキャッシ
ュフロー)により内部利益率計算をおこなう。また、ア
イコン“PBP”307は、回収年関数を示しており、系
列値(すなわちキャッシュフロー)の累積値がプラスと
なるまでの期間を求める。また、アイコン“ELE”3
08は、エレメント関数を示しており、系列値よりスカ
ラ値で指定された年(すなわちピーク年)の値(すなわ
ち総売上)を抜き出す。子1の要素のうち、子2で定義
された番号の要素が抜き出される。
【0295】このようにして収益モデル111を完成さ
せる。ただし、図146に示した内容は、説明の便宜
上、構成を単純化したものであり、実際の収益モデル
は、項目数、アイコン数とも膨大な数におよび、複雑な
構成をとるものである。
【0296】(エラー表示画面の内容)また、図148
〜図150は、エラー表示画面を示すものである。エラ
ー表示画面は、モデル作成時にエラー表示をするため、
解析中のトラブルを事前に防ぐことができる。図148
は、計算ロジックのエラーを示す表示画面であり、計算
ロジックに必要な項数を満たしていない場合または必要
以上の項数を有している場合にコネクション枠が所定の
色(たとえば赤色)となりエラー表示する。たとえば、
掛け算なのに計算に使用する項数が1つしか存在しない
場合にエラー表示をする。
【0297】また、図149は、循環参照エラーを示す
表示画面であり、参照アイテムにより計算ロジックが循
環してしまう時にはアイテムが所定の色(たとえば黄
色)になりエラー表示をする。また、図150は、系列
/スカラアイテムの不整合を示す表示画面であり、子ア
イテムが系列アイテムを含む場合には親アイテムも系列
アイテムとなる。また子アイテムがスカラアイテムのみ
の時には親アイテムもスカラアイテムとなる。この条件
が満たされない場合にはコネクションが所定の色(たと
えば赤色)の枠表示がされる。たとえば、親アイテムが
スカラアイテム/子アイテムが系列アイテムの時にコネ
クションが赤枠表示される。
【0298】以上説明したように、この発明の実施の形
態にかかる投資意思決定支援装置は、以下のような効果
を有する。
【0299】・ 多面的な評価 RadMapが提供する多彩な分析機能により、採算性、実現
可能性、リスク、全体最適など、様々な視点からの投資
評価をすることが可能となる。また、戦略を固定したDC
F による事業価値の評価に加え、戦略の柔軟性を活かし
たリアルオプションによる事業評価をすることができ
る。
【0300】・ 分析方法の標準化 RadMapは評価モデル、評価プロセス、および分析用アウ
トプット等を一元化した投資評価プラットフォームを形
成する。共通のプラットフォームを持つことで、投資評
価作業の効率が促進されると同時に、より正確な投資評
価をおこなうことができる。
【0301】・ 緻密な分析 RadMapによる投資評価では、ユーザーが独自に構築する
収益構造モデルが使用される。入手可能なデータ内容に
応じて、または開発戦略・販売戦略に応じて、利用する
モデルを変更することが可能である。データの精度やビ
ジネス戦略に合せて最適化された収益構造モデルを利用
することで、より精度の高い投資評価を実現する。
【0302】・ 予実分析による評価システムの向上 RadMap では、分析に利用される評価モデルやデータ、
分析結果が一元的に管理され、予測時の評価結果と実際
の結果の両方を蓄積管理することが可能である。予測値
と実績値を比較・分析し、収益構造モデルや将来の予測
データへ反映させることで、継続的に投資評価プロセス
を向上させることができる。
【0303】・ 作業の効率化 RadMap の分析エンジンは、人手では煩雑で時間のかか
る分析を自動化する。これによって、迅速かつ正確な投
資評価プロセスが実現される。
【0304】また、本実施の形態における投資意思決定
支援方法は、あらかじめ用意されたコンピュータ読み取
り可能なプログラムであってもよく、またそのプログラ
ムをパーソナルコンピュータやワークステーションなど
のコンピュータで実行することによって実現される。こ
のプログラムは、HD(ハードディスク)、FD(フレ
キシブルディスク)、CD−ROM、MO、DVDなど
のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、
コンピュータによって記録媒体から読み出されることに
よって実行される。また、このプログラムは、インター
ネットなどのネットワークを介して配布することが可能
な伝送媒体であってもよい。
【0305】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、任意の変
数とキャッシュフローとの関係を示す収益モデルを作成
または変更し、前記変数の値を含むデータセットを作成
または変更し、作成または変更された一つの収益モデル
と、前記データセット編集手段によって作成または変更
された一つまたは複数のデータセットとを関連付けした
ケースを保存し、保存されたケースの前記収益モデル
と、前記一つのデータセットまたは前記複数のデータセ
ットのうちの一つとからなるワーキングケースをシミュ
レーションの最小単位として各種の分析処理をおこな
い、分析処理された分析結果を表示するため、各分析機
能は統合され、共通のプロジェクト収益モデルおよび一
元管理された不確実性データを利用でき、各機能間の分
析結果を共有利用できるとともに、共通の評価スタンダ
ードを実現でき、これによって、ハイリスクかつ大規模
な投資をともなう研究開発プロジェクトのバリュエーシ
ョン(経済価値評価)をおこない、様々な不確実性によ
って変動するプロジェクトの経済価値をシミュレーショ
ンし、最適な投資意思決定を支援することが可能な投資
意思決定支援装置、投資意思決定支援方法およびその方
法をコンピュータに実行させるプログラムが得られると
いう効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の本実施の形態にかかる投資意思決定
支援装置の構成を機能的に示す機能ブロック図である。
【図2】データ管理構造を示す説明図である。
【図3】プロジェクトメインテナンス機能画面である。
【図4】データ項目の不確実性(仮説)を示す説明図で
ある。
【図5】異なる戦略や前提についての不確実性を示す説
明図である。
【図6】キャッシュフローアナリシスダンプデータを示
す説明図である。
【図7】キャッシュフローアナリシスプレビューを示す
説明図である。
【図8】別のキャッシュフローアナリシスプレビューを
示す説明図である。
【図9】グラフズームを示す説明図である。
【図10】別のグラフズームを示す説明図である。
【図11】システムプロフィールメインテナンスのメイ
ン画面を示す説明図である。
【図12】センシティビティーアナリシスのスパイダー
グラフを示す説明図である。
【図13】システムプロフィールメインテナンスのユニ
ットエディタを示す説明図である。
【図14】プロジェクトメインテナンス・ケースエディ
タのメイン画面を示す説明図である。
【図15】プロジェクトメインテナンス・ケースエディ
タの起動画面を示す説明図である。
【図16】プロジェクトメインテナンスのクリエイトプ
ロジェクト画面を示す説明図である。
【図17】プロジェクトメインテナンスのメインテイン
プロジェクト画面を示す説明図である。
【図18】プロジェクトメインテナンスのコピープロジ
ェクト画面を示す説明図である。
【図19】プロジェクトメインテナンスの別のメインテ
インプロジェクト画面を示す説明図である。
【図20】プロジェクトメインテナンスのメインテイン
ケース画面を示す説明図である。
【図21】プロジェクトメインテナンスのコピーケース
画面を示す説明図である。
【図22】プロジェクトメインテナンスの別のメインテ
インケース画面を示す説明図である。
【図23】プロジェクトメインテナンスのクリエイトデ
ータセット画面を示す説明図である。
【図24】プロジェクトメインテナンスのコピーデータ
セット画面を示す説明図である。
【図25】プロジェクトメインテナンスのメインテイン
データセット画面を示す説明図である。
【図26】プロジェクトメインテナンスのスカラデータ
画面を示す説明図である。
【図27】プロジェクトメインテナンスのAP ALL
画面を示す説明図である。
【図28】プロジェクトメインテナンスのコンプリメン
トデータ画面を示す説明図である。
【図29】プロジェクトメインテナンスのシリーズデー
タ画面を示す説明図である。
【図30】プロジェクトメインテナンスのカリキュレー
ションアイテム画面を示す説明図である。
【図31】系列タイプの一例を示す説明図である。
【図32】系列タイプの別の一例を示す説明図である。
【図33】系列タイプの別の一例を示す説明図である。
【図34】系列タイプの別の一例を示す説明図である。
【図35】系列タイプの別の一例を示す説明図である。
【図36】系列タイプの別の一例を示す説明図である。
【図37】系列タイプの別の一例を示す説明図である。
【図38】系列タイプの別の一例を示す説明図である。
【図39】分布タイプの一例(正規分布)を示す説明図
である。
【図40】分布タイプの別の一例(三角分布)を示す説
明図である。
【図41】分布タイプの別の一例(一様分布)を示す説
明図である。
【図42】分布タイプの別の一例(離散分布)を示す説
明図である。
【図43】モデラーのメイン画面を示す説明図である。
【図44】モデラーのオープンモデル画面を示す説明図
である。
【図45】モデラーの編集の手順を示す説明図である。
【図46】モデラーの編集の別の手順を示す説明図であ
る。
【図47】モデラーの編集の別の手順を示す説明図であ
る。
【図48】モデラーの編集の別の手順を示す説明図であ
る。
【図49】モデラーの編集の別の手順を示す説明図であ
る。
【図50】モデラーの編集の別の手順を示す説明図であ
る。
【図51】モデラーの編集の別の手順を示す説明図であ
る。
【図52】モデラーの編集の別の手順を示す説明図であ
る。
【図53】モデラーの編集のプロパティ選択画面を示す
説明図である。
【図54】モデラーのアイテムプロパティ画面を示す説
明図である。
【図55】モデラーの別のアイテムプロパティ画面を示
す説明図である。
【図56】モデラーの別のアイテムプロパティ画面を示
す説明図である。
【図57】モデラーの別のアイテムプロパティ画面を示
す説明図である。
【図58】モデラーのコネクションプロパティ画面を示
す説明図である。
【図59】マーケットシェアファインダーのメイン画面
を示す説明図である。
【図60】マーケットシェアファインダーの別のメイン
画面を示す説明図である。
【図61】マーケットシェアファインダーのスコアアイ
テム入力画面を示す説明図である。
【図62】マーケットシェアファインダーの別のメイン
画面を示す説明図である。
【図63】ケースアナリシスのメイン(メニュー)画面
を示す説明図である。
【図64】ワーキングケースローダーの設定画面を示す
説明図である。
【図65】キャッシュフローアナリシスのメイン画面を
示す説明図である。
【図66】アドバンスドキャッシュフローアナリシスの
メイン画面を示す説明図である。
【図67】アドバンスドキャッシュフローアナリシスの
ケース/データセットとメジャメントの選択欄を示す説
明図である。
【図68】アドバンスドキャッシュフローアナリシスの
別のケース/データセットとメジャメントの選択欄を示
す説明図である。
【図69】センシィティビティアナリシスのメイン画面
を示す説明図である。
【図70】センシィティビティアナリシスのランパラメ
ータ画面を示す説明図である。
【図71】センシィティビティアナリシスの別のランパ
ラメータ画面を示す説明図である。
【図72】センシィティビティアナリシスのターゲット
フォープロパティ画面を示す説明図である。
【図73】センシィティビティアナリシスのトルネード
チャート画面を示す説明図である。
【図74】センシィティビティアナリシスのスパイダー
グラフ画面を示す説明図である。
【図75】センシィティビティアナリシスのアサンプシ
ョン選択時画面を示す説明図である。
【図76】センシィティビティアナリシスのメジャーメ
ント選択時画面を示す説明図である。
【図77】センシィティビティアナリシスのゼロポイン
ト選択時画面を示す説明図である。
【図78】センシィティビティアナリシスのアサンプシ
ョンリスト画面を示す説明図である。
【図79】プロバビリティーアナリシスのメイン画面を
示す説明図である。
【図80】プロバビリティーアナリシスのランパラメー
タ画面を示す説明図である。
【図81】プロバビリティーアナリシスの別のランパラ
メータ画面を示す説明図である。
【図82】プロバビリティーアナリシスの別のランパラ
メータ画面を示す説明図である。
【図83】プロバビリティーアナリシスの表示グラフの
一例を示す説明図である。
【図84】プロバビリティーアナリシスの表示グラフの
別の一例を示す説明図である。
【図85】プロバビリティーアナリシスの表示グラフの
別の一例を示す説明図である。
【図86】プロバビリティーアナリシスの表示グラフの
別の一例を示す説明図である。
【図87】プロバビリティーアナリシスの表示グラフの
別の一例を示す説明図である。
【図88】プロバビリティーアナリシスのパーセンタイ
ルレンジプロバビリティー画面を示す説明図である。
【図89】プロバビリティーアナリシスの別のパーセン
タイルレンジプロバビリティー画面を示す説明図であ
る。
【図90】プロバビリティーアナリシスのアサンプショ
ンリスト画面を示す説明図である。
【図91】プロバビリティーアナリシスのパーセンタイ
ルテーブル画面を示す説明図である。
【図92】プロバビリティーアナリシスのグラフレンジ
画面を示す説明図である。
【図93】プロバビリティーアナリシスのオーバーレイ
チャート画面を示す説明図である。
【図94】プロバビリティーアナリシスの別のオーバー
レイチャート画面を示す説明図である。
【図95】プロバビリティーアナリシスのオーバーレイ
チャートグラフを示す説明図である。
【図96】What-Ifアナリシスのメイン画面を示す説明
図である。
【図97】What-Ifアナリシスの別のメイン画面を示す
説明図である。
【図98】What-Ifアナリシスのアサンプション変更ス
クロールバーを示す説明図である。
【図99】What-Ifアナリシスのストラテジーの格納欄
を示す説明図である。
【図100】What-Ifアナリシスの起動時のカレントバ
リューとノミナルバリューの画面を示す説明図である。
【図101】What-Ifアナリシスのカレントバリューを
ノミナルバリューとしたいときの画面を示す説明図であ
る。
【図102】What-Ifアナリシスの表示グラフの一例を
示す説明図である。
【図103】What-Ifアナリシスの表示グラフの別の一
例を示す説明図である。
【図104】What-Ifアナリシスの表示グラフの別の一
例を示す説明図である。
【図105】What-Ifアナリシスの表示グラフの別の一
例を示す説明図である。
【図106】リアルオプションアナリシスのメイン画面
を示す説明図である。
【図107】ケースデータアナリシスのアナリシスタイ
プ選択画面を示す説明図である。
【図108】ケースデータアナリシスのアナリシスタイ
プ−ケース/データマトリックス画面を示す説明図であ
る。
【図109】ケースデータアナリシスのアイテム選択画
面を示す説明図である。
【図110】ケースデータアナリシスの表示グラフの一
例を示す説明図である。
【図111】ケースデータアナリシスのアナリシスタイ
プ−シリーズデータメイン画面を示す説明図である。
【図112】ケースデータアナリシスのアナリシスタイ
プ−ケースメイン画面を示す説明図である。
【図113】サブマーケットアナリシスのアナリシスタ
イプ選択画面を示す説明図である。
【図114】サブマーケットアナリシスのメイン画面を
示す説明図である。
【図115】サブマーケットアナリシスの別のメイン画
面を示す説明図である。
【図116】サブマーケットアナリシスの別のメイン画
面を示す説明図である。
【図117】プロジェクトバリュエーションのメイン画
面を示す説明図である。
【図118】プロジェクトバリュエーションのアナリシ
スウインドウを示す説明図である。
【図119】プロジェクトバリュエーションの編集の手
順を示す説明図である。
【図120】プロジェクトバリュエーションの編集の別
の手順を示す説明図である。
【図121】プロジェクトバリュエーションの編集の別
の手順を示す説明図である。
【図122】プロジェクトバリュエーションの編集の別
の手順を示す説明図である。
【図123】プロジェクトバリュエーションの編集の別
の手順を示す説明図である。
【図124】プロジェクトバリュエーションの編集の別
の手順を示す説明図である。
【図125】プロジェクトバリュエーションのルートノ
ードプロパティ画面を示す説明図である。
【図126】プロジェクトバリュエーションのシナリオ
ノードプロパティ画面を示す説明図である。
【図127】プロジェクトバリュエーションのスタティ
ックケースノードプロパティ画面を示す説明図である。
【図128】プロジェクトバリュエーションのダイナミ
ックケースノードプロパティ画面を示す説明図である。
【図129】プロジェクトバリュエーションのデシィジ
ョンポイントプロパティ画面を示す説明図である。
【図130】プロジェクトバリュエーションの別のデシ
ィジョンポイントプロパティ画面を示す説明図である。
【図131】プロジェクトバリュエーションの別のデシ
ィジョンポイントプロパティ画面を示す説明図である。
【図132】プロジェクトバリュエーションのカリキュ
レーションウインドウを示す説明図である。
【図133】プロジェクトバリュエーションのアナリシ
スウインドウを示す説明図である。
【図134】プロバビリティグラフコンパリソンレポー
トの出力イメージを示す説明図である。
【図135】プロバビリティグラフコンパリソンレポー
トのプロジェクト選択画面を示す説明図である。
【図136】プロバビリティグラフコンパリソンレポー
トのケース選択画面を示す説明図である。
【図137】プロバビリティグラフコンパリソンレポー
トのランパラメータ設定画面を示す説明図である。
【図138】プロバビリティグラフコンパリソンレポー
トの別のランパラメータ設定画面を示す説明図である。
【図139】プロバビリティグラフコンパリソンレポー
トのレポートプレビュー画面を示す説明図である。
【図140】トルネードチャートコンパリソンレポート
の出力イメージを示す説明図である。
【図141】トルネードチャートコンパリソンレポート
のプロジェクト選択画面を示す説明図である。
【図142】トルネードチャートコンパリソンレポート
のケース選択画面を示す説明図である。
【図143】トルネードチャートコンパリソンレポート
のランパラメータ設定画面を示す説明図である。
【図144】トルネードチャートコンパリソンレポート
の別のランパラメータ設定画面を示す説明図である。
【図145】トルネードチャートコンパリソンレポート
のレポートプレビュー画面を示す説明図である。
【図146】収益モデルの一例を示す説明図である。
【図147】各項目の枠の形状が示す内容を示す説明図
である。
【図148】計算ロジックエラーを示す説明図である。
【図149】循環エラーを示す説明図である。
【図150】系列/スカラアイテムの不整合を示す説明
図である。
【符号の説明】
101 収益モデル作成・編集部 102 データセット作成・編集部 103 ケース保存部 104 分析処理部 105 表示部 110(110a,110b、110c、110d)
ケース 111 収益モデル 112(112a,112b,112c,112d,1
12e) データセット 201(201a,201b、201c、201d、2
01e) ワーキングケース

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 任意の変数とキャッシュフローとの関係
    を示す収益モデルを作成または変更する収益モデル編集
    手段と、 前記変数の値を含むデータセットを作成または変更する
    データセット編集手段と、 前記収益モデル編集手段によって作成または変更された
    一つの収益モデルと、前記データセット編集手段によっ
    て作成または変更された一つまたは複数のデータセット
    とを関連付けしたケースを保存するケース保存手段と、 前記ケース保存手段によって保存されたケースの前記収
    益モデルと、前記一つのデータセットまたは前記複数の
    データセットのうちの一つとからなるワーキングケース
    をシミュレーションの最小単位として各種の分析処理を
    おこなう分析処理手段と、 前記分析処理手段によって分析処理された分析結果を表
    示する表示手段と、 を備えたことを特徴とする投資意思決定支援装置。
  2. 【請求項2】 さらに、前記ケースを編集するケース編
    集手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の投資
    意思決定支援装置。
  3. 【請求項3】 前記ケース編集手段は、時系列データに
    対する仮説値を設定することを特徴とする請求項2に記
    載の投資意思決定支援装置。
  4. 【請求項4】 前記収益モデルは、製品の研究開発から
    販売終了までのライフタイムの全部または一部における
    キャッシュフローを算出するためのものであることを特
    徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の投資意思
    決定支援装置。
  5. 【請求項5】 前記収益モデルは、ツリー構造によって
    構成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一
    つに記載の投資意思決定支援装置。
  6. 【請求項6】 前記変数は、マクロ経済指標、前記製品
    の価格および前記製品の資源量の少なくともいずれか一
    つに関する変数であることを特徴とする請求項1〜5の
    いずれか一つに記載の投資意思決定支援装置。
  7. 【請求項7】 前記データセットは、さらに不確実性に
    関する情報を含むことを特徴とする請求項1〜6のいず
    れか一つに記載の投資意思決定支援装置。
  8. 【請求項8】 前記不確実性に関する情報は、不確実性
    を表す範囲や分布の値であること特徴とする請求項7に
    記載の投資意思決定支援装置。
  9. 【請求項9】 前記収益モデル編集手段は、前記収益モ
    デルを作成または変更する際に、計算ロジックのエラー
    を抽出することを特徴とする請求項1〜8に記載の投資
    意思決定支援装置。
  10. 【請求項10】 前記収益モデル編集手段は、前記収益
    モデルを作成または変更する際に、参照アイテムによっ
    て計算ロジックが循環してしまう循環参照のエラーを抽
    出することを特徴とする請求項1〜9に記載の投資意思
    決定支援装置。
  11. 【請求項11】 前記収益モデルに含まれる仮説値の変
    化が事業価値にどれだけ影響を与えるかを分析する感度
    分析においてトルネードチャートを用い、前記仮説値を
    変化させたときの測定値への感度を棒グラフの幅で示
    し、前記棒グラフの幅が長い順に上から表示し、前記仮
    説値が基準値以下の場合は前記仮説値が基準値以上の棒
    グラフとは別の色の棒グラフで表すことを特徴とする請
    求項1〜10のいずれか一つに記載の投資意思決定装
    置。
  12. 【請求項12】 任意の変数とキャッシュフローとの関
    係を示す収益モデルを作成または変更する収益モデル編
    集工程と、 前記変数の値を含むデータセットを作成または変更する
    データセット編集工程と、 前記収益モデル編集工程によって作成または変更された
    一つの収益モデルと、前記データセット編集工程によっ
    て作成または変更された一つまたは複数のデータセット
    とを関連付けしたケースを保存するケース保存工程と、 前記ケース保存工程によって保存されたケースの前記収
    益モデルと、前記一つのデータセットまたは前記複数の
    データセットのうちの一つとからなるワーキングケース
    をシミュレーションの最小単位として各種の分析処理を
    おこなう分析処理工程と、 前記分析処理工程によって分析処理された分析結果を表
    示する表示工程と、 を含んだことを特徴とする投資意思決定支援方法。
  13. 【請求項13】 さらに、前記ケースを編集するケース
    編集工程を含んだことを特徴とする請求項12に記載の
    投資意思決定支援方法。
  14. 【請求項14】 前記ケース編集工程は、時系列データ
    に対する仮説値を設定することを特徴とする請求項13
    に記載の投資意思決定支援方法。
  15. 【請求項15】 前記収益モデルは、製品の研究開発か
    ら販売終了までのライフタイムの全部または一部におけ
    るキャッシュフローを算出するためのものであることを
    特徴とする請求項12〜14のいずれか一つに記載の投
    資意思決定支援方法。
  16. 【請求項16】 前記収益モデルは、ツリー構造によっ
    て構成されることを特徴とする請求項12〜15のいず
    れか一つに記載の投資意思決定支援方法。
  17. 【請求項17】 前記変数は、マクロ経済指標、前記製
    品の価格および前記製品の資源量の少なくともいずれか
    一つに関する変数であることを特徴とする請求項12〜
    16のいずれか一つに記載の投資意思決定支援方法。
  18. 【請求項18】 前記データセットは、さらに不確実性
    に関する情報を含むことを特徴とする請求項12〜17
    のいずれか一つに記載の投資意思決定支援方法。
  19. 【請求項19】 前記不確実性に関する情報は、不確実
    性を表す範囲や分布の値であること特徴とする請求項1
    8に記載の投資意思決定支援方法。
  20. 【請求項20】 前記収益モデル編集工程は、前記収益
    モデルを作成または変更する際に、計算ロジックのエラ
    ーを抽出することを特徴とする請求項12〜19に記載
    の投資意思決定支援方法。
  21. 【請求項21】 前記収益モデル編集工程は、前記収益
    モデルを作成または変更する際に、参照アイテムによっ
    て計算ロジックが循環してしまう循環参照のエラーを抽
    出することを特徴とする請求項12〜20に記載の投資
    意思決定支援方法。
  22. 【請求項22】 前記収益モデルに含まれる仮説値の変
    化が事業価値にどれだけ影響を与えるかを分析する感度
    分析においてトルネードチャートを用い、前記仮説値を
    変化させたときの測定値への感度を棒グラフの幅で示
    し、前記棒グラフの幅が長い順に上から表示し、前記仮
    説値が基準値以下の場合は前記仮説値が基準値以上の棒
    グラフとは別の色の棒グラフで表すことを特徴とする請
    求項12〜21のいずれか一つに記載の投資意思決定方
    法。
  23. 【請求項23】 前記請求項12〜22に記載された方
    法をコンピュータに実行させるプログラム。
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