JP2003035219A - 内燃機関における燃料冷却方法 - Google Patents

内燃機関における燃料冷却方法

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JP2003035219A JP2001222934A JP2001222934A JP2003035219A JP 2003035219 A JP2003035219 A JP 2003035219A JP 2001222934 A JP2001222934 A JP 2001222934A JP 2001222934 A JP2001222934 A JP 2001222934A JP 2003035219 A JP2003035219 A JP 2003035219A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内燃機関の燃料の温度上昇に起因する燃料沸
騰気泡の発生を防止し、噴射時間当りの燃料の噴射量を
常に適正に保つことが可能な内燃機関における燃料冷却
方法の提案。 【解決手段】 燃料配管の途中に燃料温度を沸騰気泡発
生温度未満に下げる熱交換器を配設する。この熱交換器
は密閉容器と、該密閉容器内を貫通して配管されかつ容
器内配管表面に毛細管構造を有するウィック材が張付け
られた燃料配管と、前記密閉容器内に封入された熱媒体
流体および冷却部もしくは外部への吸引部とから構成さ
れ、燃料配管内の高温の燃料の熱エネルギーによって密
閉容器内の熱媒体流体を温め、蒸発させ、その蒸発流を
冷却部で凝縮して元の熱媒体流体に戻すか、もしくは外
部へ吸引する仕組みとなす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は夏場、あるいは気候
の暑い国などに顕著な高温高熱時や極熱時におけるガソ
リンエンジンやディーゼルエンジンの燃料沸騰による気
泡の発生を防止するための内燃機関用液体燃料の冷却方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】内燃機関におけるエンジンの燃料噴射装
置への燃料供給は、より確実に燃料を供給するため燃料
ポンプが使用され、機関の高出力化や燃料噴射装置の発
展に伴い、種々のポンプ方式が採用されているが、特に
夏場、あるいは気候の暑い国などに顕著な高温高熱時や
極熱時には、燃料タンクから燃料噴射装置へ送給される
過程で機関や排気系部品からの伝熱などにより液体燃料
が高温となり、燃料温度が沸点を超えると燃料液中に気
泡(ベーパ)が発生し始めることとなる。燃料液中に気
泡が発生すると、燃料噴射装置によりシリンダー内に噴
射される燃料液中にこの気泡が混入して噴射時間当りの
燃料の噴射量が減少し、所定の出力が得られないという
問題があった。また、エンジンで燃焼されなかった余剰
燃料は、リターン配管を経由してタンクへ戻されるが、
いったんエンジンの高温部付近を通過するため加温され
て高温の戻り燃料となり、やがてタンク内すべての燃料
の温度を上昇させ、タンクからベーパとなって放出さ
れ、大気汚染や、キャビンの燃料臭となって問題を起こ
す可能性もあった。また、ディーゼルエンジン、特にコ
モンレールを使用した蓄圧式燃料噴射システムにおいて
は、圧力が極めて高圧であるため戻り燃料の高温化が問
題となる。
【0003】ガソリンエンジンにおける対策として、従
来は燃料タンクと燃料噴射装置間の燃料供給配管を自動
車の空調装置(エアコン)の配管で冷却して燃料温度を
沸点未満に下げる方法がとられている。また、コモンレ
ールを使用した蓄圧式燃料噴射システム採用のディーゼ
ルエンジンの場合にあっては、燃料は全く冷却されてい
ないのが現状であった。しかしながら、エアコンを利用
して燃料温度を下げる方法は、エアコンのコンプレッサ
ーやコンデンサーの大型化や燃費の悪化を招き、かつ燃
料温度を下げることができるのはエアコンが駆動されて
いる時に限られ、エアコンが停止している時には燃料温
度を下げることができないという不都合があった。ま
た、ディーゼルエンジンの場合は、コモンレールを使用
した蓄圧式燃料噴射システムの配管にあっては、燃料は
全く冷却されないため耐熱樹脂製のタンク部品(ホース
等)の熱劣化も余儀なくされるという問題もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題を解決するためになされたもので、エアコンや熱
交換器の駆動、非駆動に関係なく、走行時であれば燃費
を悪化させることなく必要に応じて燃料温度を沸点未満
に下げることができ、またコモンレールを使用した蓄圧
式燃料噴射システムにおいても、比較的簡易な手段で効
率よく冷却できる燃料冷却方法を提案することを目的と
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、内燃機関の液
体燃料の温度上昇に起因する燃料沸騰気泡の発生を防止
するための燃料冷却手段として、第1発明は燃料配管の
途中に燃料温度を沸騰気泡発生温度未満に下げる熱交換
器を配設し、該熱交換器は密閉容器と、該密閉容器内を
貫通して配管されかつ容器内配管表面に毛細管構造を有
するウィック材が張付けられた燃料配管と、前記密閉容
器内に封入された熱媒体流体および冷却部とから構成さ
れ、前記密閉容器内の熱媒体流体が前記ウィック材の毛
細管内を表面張力によって上昇する間に、前記密閉容器
内を貫通する燃料配管内の高温の燃料の熱エネルギーに
よって蒸発し、その時の気化潜熱により燃料の温度が沸
騰気泡発生温度未満に下げられ、前記熱媒体流体の蒸発
流は冷却部で凝縮されて元の熱媒体流体に戻る仕組みと
なしたことを特徴とし、第2発明は燃料配管の途中に燃
料温度を沸騰気泡発生温度未満に下げる熱交換器を配設
し、該熱交換器は密閉容器と、該密閉容器内を貫通して
配管されかつ容器内配管表面に毛細管構造を有するウィ
ック材が張付けられた燃料配管と、前記密閉容器内に封
入された熱媒体流体の蒸発流の外部への吸引部とから構
成され、前記密閉容器内の熱媒体流体が前記ウィック材
の毛細管内を表面張力によって上昇する間に、前記密閉
容器内を貫通する燃料配管内の高温の燃料の熱エネルギ
ーによって蒸発し、その時の気化潜熱により燃料の温度
が沸騰気泡発生温度未満に下げられ、前記熱媒体流体の
蒸発流は前記吸引部より外部へ吸引される仕組みとなし
たことを特徴とし、かつ前記外部への吸引部は、インテ
ークマニホールドであることを特徴とするものである。
また、前記熱媒体流体としては、ガソリン、軽油、水、
水とアルコールの混合液体、水とエーテルの混合液体、
フロン、代替フロンのいずれかを用いることができる。
【0006】すなわち、本発明における熱交換器は、熱
媒体流体の気化潜熱を利用したもので、密閉容器内の熱
媒体流体が前記ウィック材の毛細管内を表面張力によっ
て上昇する間に高温の燃料の熱エネルギーにより加熱さ
れて蒸発し、そのとき加熱部空間の蒸発圧が冷却部や吸
引部による作用によって低下することにより、その蒸発
は促進されて気化潜熱を奪って燃料配管を冷却し、前記
熱媒体流体の蒸発流は圧力の低い冷却部へと流れて冷却
されて凝縮し、元の液体に戻るか、もしくは外部に吸引
される仕組みとなっている。したがってこの熱交換器に
よれば、エアコンの駆動、非駆動に関係なく、必要に応
じて燃料の温度を沸騰気泡発生温度未満に下げることが
可能であり、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンの
液体燃料の温度上昇に起因する燃料沸騰気泡の発生を防
止することができることにより、燃料噴射装置によりシ
リンダー内に噴射される燃料内に気泡が混入することが
なくなり、噴射時間当りの燃料の噴射量を常に適正に保
つことが可能となる。なお、本発明において上記のよう
な熱交換器を用いたのは、エアコンのコンプレッサーや
コンデンサーの大型化と燃費の上昇を抑制するためと、
コモンレールを使用した蓄圧式燃料噴射システムにあっ
ても同様の問題を解決するためである。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は本発明方法を実施するため
の第1の実施例装置を示す概略図、図2は同じく第2の
実施例装置を示す概略図、図3は同じく第3の実施例装
置を示す概略図であり、1A、1B、1C、11A、1
1B、11C、31A、31B、31Cは燃料配管、
2、12は熱交換器、3、13は燃料タンク、4、14
はウィック材、5、15は燃料、6は熱媒体流体(液
体)、7、17は熱媒体流体配管、8、18は燃料ポン
プ、9、29は燃料噴射装置、10は蒸発流配管、20
はインテークマニホールド、21はシリンダーヘッド、
22はインテークバルブ、23はバルブステム、24は
ピストン、25は燃焼室、26はシリンダーブロック、
30は高圧ポンプ、32はコモンレール、V1〜V4は
開閉弁である。
【0008】図1において、熱交換器2は燃料タンク3
と燃料噴射装置9間の燃料配管1Aに分岐接続した燃料
配管1Bの途中に配設されており、その構造は密閉容器
2−1と該容器の頂部と底部間を連通する配管2−2お
よび該配管の一部をフィンチューブ2−3とした冷却部
2−4と、密閉容器2−1に封入された熱媒体流体6
と、密閉容器2−1を貫通して配管されかつ容器内配管
表面に毛細管構造を有するウィック材4が張付けられた
燃料配管1Bとから構成され、密閉容器2−1の底部に
接続された熱媒体流体配管7より開閉弁V1を介して熱
媒体流体6が該密閉容器2−1内に注入されるようにな
っている。また、フィンチューブ2−3で構成された冷
却部2−4には、矢印で示すごとく外方から冷却用空気
が当てられて、フィンチューブ2−3内の蒸発流が凝縮
されて元の液体にもどる仕組みとなっている。前記密閉
容器2−1を貫通した燃料配管1Bの他端は、開閉弁V
2を介して燃料配管1Aに接続され、熱交換器2にて冷
却された燃料が燃料噴射装置9に供給されるように配管
されている。燃料噴射装置9はデリバリパイプ9−1と
インジェクター9−2を備えている。なお、燃料を冷却
する必要のない場合を考慮して、燃料配管1Aに開閉弁
V3を設けている。
【0009】上記の装置構成において、燃料タンク3内
の燃料(ガソリン)5は燃料ポンプ8にて燃料配管1A
または1Bを介して燃料噴射装置9へ供給される。この
場合において、外気温が高く燃料噴射装置9へ供給され
る燃料の温度が沸点以上に上昇し沸騰を起こすおそれが
生じた場合には、燃料配管1A側の開閉弁V3を閉じ、
燃料配管1B側の開閉弁V2を開いて、燃料タンク3内
の燃料5を熱交換器2の中を通流させる。この時、熱媒
体流体配管7より開閉弁V1を介して供給されて密閉容
器2−1内に封入されている熱媒体流体6が、前記ウィ
ック材4の毛細管内を熱媒体流体6の表面張力によって
上昇し、前記燃料配管1B内の高温の燃料の熱エネルギ
ーによって温められて蒸発するとともに、その蒸発流は
密閉容器2−1の頂部より配管2−2を通りフィンチュ
ーブ2−3で構成された冷却部2−4で凝縮されて元の
熱媒体流体6にもどり密閉容器2−1へ循環流入する。
一方燃料配管1B内を流れる燃料は、前記熱交換器2内
の熱媒体流体6の蒸発により熱を奪われて気泡発生温度
未満となって燃料噴射装置9へ供給される。したがっ
て、燃料噴射装置9によりシリンダー内に噴射される燃
料内に気泡が混入するようなことはなくなり、噴射時間
当りの燃料の噴射量を常に適正に保つことが可能とな
る。
【0010】一方、外気温が低く燃料噴射装置9へ供給
される燃料の温度が気泡発生温度未満の場合には、燃料
温度を下げる必要がないため、燃料配管1B側の開閉弁
V2を閉じ、燃料配管1A側の開閉弁V3を開いて燃料
配管1Aより燃料を燃料噴射装置9へ直接供給する。
【0011】次に、図2は熱媒体流体として燃料15を
用い、この燃料を蒸発流としてインテークマニホールド
20へ吸引する方式を例示したもので、熱交換器12は
エンジンからの高温のリターン燃料を燃料タンク13へ
供給する燃料配管11Aの途中に配設されており、その
構造は密閉容器12−1と、該密閉容器12−1に封入
された燃料15と、密閉容器12−1を貫通して配管さ
れかつ容器内配管表面に毛細管構造を有するウィック材
14が張付けられた燃料配管11A−1とから構成さ
れ、燃料タンク13内の燃料15をエンジンへ供給する
燃料配管11Bの途中に分岐配管した燃料配管11Cよ
り開閉弁V4を介して燃料15が前記密閉容器2−1内
に注入されるようになっている。密閉容器12−1の頂
部に接続した蒸発流配管10の他端は、インテークマニ
ホールド20へ接続され、蒸発流がインテークマニホー
ルド20へ吸引される仕組みとなっている。なお、燃料
以外の例えば水を熱媒体流体として用いる場合は、密閉
容器12−1に熱媒体流体配管17を接続し、燃料配管
11Cの開閉弁V4を閉じた状態もしくは燃料配管11
Cと開閉弁V4を廃止して、熱媒体流体配管17より密
閉容器12−1内に水を供給する構成とすることも可能
である。
【0012】上記図2に示す装置において、燃料タンク
13内の燃料(ガソリン)15は燃料ポンプ18にて燃
料配管11Bを介してエンジンへ供給される。この時、
燃料配管11Cの開閉弁V4は閉じた状態にあって、密
閉容器12−1内に一定量の燃料15が貯溜されてい
る。エンジンへ供給された燃料15のうち、エンジンか
らの高温のリターン燃料は、燃料配管11Aより熱交換
器12の中を通流して再び燃料タンク13へ戻り循環使
用されるが、熱交換器12の密閉容器12−1内を通過
する際に、当該密閉容器12−1内に封入されている燃
料15が、前記ウィック材14の毛細管内を燃料15の
表面張力によって上昇し、密閉容器12−1内の燃料配
管11A−1内の高温の燃料の熱エネルギーによって温
められて蒸発するとともに、その蒸発流は、密閉容器1
2−1の頂部より蒸発流配管10を介してインテークマ
ニホールド20へ吸引される。一方、燃料配管11A−
1内を流れる燃料は、密閉容器12−1内の燃料15の
蒸発により熱を奪われて沸騰温度未満となって燃料タン
ク13へ供給される。
【0013】さらに、図3は前記図1に示す装置構成
を、コモンレールを使用した蓄圧式燃料噴射システム
(ディーゼルエンジン)に適用した例であり、燃料噴射
装置9以外は前記図1に示す装置構成と同じである。す
なわち、図3は燃料噴射装置9に替えて、高圧ポンプ3
0、高圧燃料配管31A、31B、31C、コモンレー
ル32、燃料噴射装置(インジェクター)29等からな
る蓄圧式燃料噴射システムを配管接続したもので、この
場合も、外気温が高く燃料噴射装置29へ供給される燃
料(軽油)の温度が沸点以上に上昇し沸騰を起こすおそ
れが生じた場合には、燃料配管1A側の開閉弁V3を閉
じ、燃料配管1B側の開閉弁V2を開いて、燃料タンク
3内の燃料5を熱交換器2の中を通流させる。この時、
熱媒体流体配管7より開閉弁V1を介して供給されて密
閉容器2−1内に封入されている熱媒体流体6が、前記
ウィック材4の毛細管内を熱媒体流体6の表面張力によ
って上昇し、前記燃料配管1B内の高温の燃料の熱エネ
ルギーによって温められて蒸発するとともに、その蒸発
流は密閉容器2−1の頂部より配管2−2を通りフィン
チューブ2−3で構成された冷却部2−4で凝縮されて
元の熱媒体流体6にもどり密閉容器2−1へ循環流入す
る。一方、燃料配管1B内を流れる燃料は、前記熱交換
器2内の熱媒体流体6の蒸発により熱を奪われて気泡発
生温度未満となって蓄圧式燃料噴射システム側へ供給さ
れ、高圧ポンプ30にて所定の圧力に高められてコモン
レール32へ供給され、燃料配管31C(噴射管)より
インジェクター29へ供給され、各気筒へ噴射される。
したがって、インジェクター29によりシリンダー内に
噴射される燃料内に気泡が混入するようなことはなくな
り、噴射時間当りの燃料の噴射量を常に適正に保つこと
が可能となる。
【0014】なお、本発明では前記図1に示す装置と図
2に示す装置を組合わせて、エンジン作動中であって、
車両が停止している時は図2に示す吸引方式によって燃
料を冷却し、車両走行中は図1に示す熱交換器2で冷却
することも可能である。また、熱交換器2の密閉容器2
−1内に封入する熱媒体流体6としては、前記したごと
くガソリン、軽油、水、水とアルコールの混合液体、水
とエーテルの混合液体、フロン、代替フロンのいずれか
を用いることができる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したごとく、本発明方法によれ
ば、燃料配管を流れる液体燃料の熱エネルギーを利用し
て燃料温度を下げる方式の熱交換器を用いたことによ
り、自動車の走行やエアコンの駆動、非駆動に関係な
く、必要に応じて燃料温度を沸騰気泡発生温度未満まで
下げることができるので、内燃機関の液燃料(ガソリ
ン、軽油等)の温度上昇に起因する燃料沸騰気泡の発生
を防止することができ、燃料噴射装置によりシリンダー
内に噴射される燃料内に気泡が混入することがなくなる
結果、噴射時間当りの燃料の噴射量を常に適正に保つこ
とが可能となる。また、コモンレールを使用した蓄圧式
燃料噴射システムを採用したディーゼルエンジンの場合
は、タンク廻り部品(樹脂製部品、コムホース、樹脂タ
ンク等)の寿命延長もはかられる。したがって、本発明
は特に夏場、あるいは気候の暑い国などにおける高温高
熱地仕様車に極めて有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を実施するための第1の実施例装置
を示す概略図である。
【図2】本発明方法を実施するための第2の実施例装置
を示す概略図である。
【図3】本発明方法を実施するための第3の実施例装置
を示す概略図である。
【符号の説明】
1A、1B、1C、11A、11B、11C、31A、
31B、31C 燃料配管 2、12 熱交換器 3、13 燃料タンク 4、14 ウィック材 5、15 燃料 6 熱媒体流体 7、17 熱媒体流体配管 8、18 燃料ポンプ 9 燃料噴射装置 10 蒸発流配管 20 インテークマニホールド 21 シリンダーヘッド 22 インテークバルブ 23 バルブステム 24 ピストン 25 燃焼室 26 シリンダーブロック 29 インジェクター 30 高圧ポンプ 32 コモンレール V1〜V4 開閉弁

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の燃料の温度上昇に起因する燃
    料沸騰気泡の発生を防止するための燃料冷却方法であっ
    て、燃料配管の途中に燃料温度を沸騰気泡発生温度未満
    に下げる熱交換器を配設し、該熱交換器は密閉容器と、
    該密閉容器内を貫通して配管されかつ容器内配管表面に
    毛細管構造を有するウィック材が張付けられた燃料配管
    と、前記密閉容器内に封入された熱媒体流体および冷却
    部とから構成され、前記密閉容器内の熱媒体流体が前記
    ウィック材の毛細管内を表面張力によって上昇する間
    に、前記密閉容器内を貫通する燃料配管内の高温の燃料
    の熱エネルギーによって蒸発し、その時の気化潜熱によ
    り燃料の温度が沸騰気泡発生温度未満に下げられ、前記
    熱媒体流体の蒸発流は冷却部で凝縮されて元の熱媒体流
    体に戻る仕組みとなしたことを特徴とする内燃機関にお
    ける燃料冷却方法。
  2. 【請求項2】 内燃機関の燃料の温度上昇に起因する燃
    料沸騰気泡の発生を防止するための燃料冷却方法であっ
    て、燃料配管の途中に燃料温度を沸騰気泡発生温度未満
    に下げる熱交換器を配設し、該熱交換器は密閉容器と、
    該密閉容器内を貫通して配管されかつ容器内配管表面に
    毛細管構造を有するウィック材が張付けられた燃料配管
    と、前記密閉容器内に封入された熱媒体流体の蒸発流の
    外部への吸引部とから構成され、前記密閉容器内の熱媒
    体流体が前記ウィック材の毛細管内を表面張力によって
    上昇する間に、前記密閉容器内を貫通する燃料配管内の
    高温の燃料の熱エネルギーによって蒸発し、その時の気
    化潜熱により燃料の温度が沸騰気泡発生温度未満に下げ
    られ、前記熱媒体流体の蒸発流は前記吸引部より外部へ
    吸引される仕組みとなしたことを特徴とする内燃機関に
    おける燃料冷却方法。
  3. 【請求項3】 前記外部への吸引部は、インテークマニ
    ホールドであることを特徴とする請求項2記載の内燃機
    関における燃料冷却方法。
  4. 【請求項4】 前記熱媒体流体として、ガソリン、軽
    油、水、水とアルコールの混合液体、水とエーテルの混
    合液体、フロン、代替フロンのいずれかを用いることを
    特徴とする請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項記
    載の内燃機関における燃料冷却方法。
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