JP2003035065A - ドアクローザ - Google Patents

ドアクローザ

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JP2003035065A JP2001269425A JP2001269425A JP2003035065A JP 2003035065 A JP2003035065 A JP 2003035065A JP 2001269425 A JP2001269425 A JP 2001269425A JP 2001269425 A JP2001269425 A JP 2001269425A JP 2003035065 A JP2003035065 A JP 2003035065A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドアクローザが十分なストップ保持力を確保
することができるようにする。 【解決手段】 ドア(D)又はドアフレーム(F)に固
定されるクローザ本体(C)内に、ピストン(4)の閉
扉方向の速度が開扉方向の速度よりも低減するように流
体圧を制御するシリンダ・ピストン装置と、ピストンを
回転軸(2)に動力的に連結するラック(5a)及びピ
ニオン(7)と、ピストンを閉扉方向に常時付勢する弾
性部材(10)と、回転軸を所望の回転角度に拘束して
ドアを所望の開度でストップ保持するストップ保持手段
とを備える。ストップ保持手段が、弾性部材の反力によ
り反ピストン側に付勢される中間部材(3)と、中間部
材を介した弾性部材の反力の作用で係合することにより
回転軸を所望の角度位置に拘束するカム装置(8,3
b)とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドアを所望の開度
でストップ保持するストップ保持手段を備えたドアクロ
ーザに関する。
【0002】
【従来の技術】実公平1−30526号公報はストップ
保持手段をクローザ本体のハウジング外部に備えたいわ
ゆる外装式ドアクローザについて開示する。この外装式
ドアクローザはクローザ本体とドア又はドア枠との間に
配置されるリンク機構の関節部分にカムとボールを配置
してなるもので、ドアを所望の角度で開くとカムとボー
ルが係合してドアがその角度にストップ保持されるよう
になっている。
【0003】ところが、外装式ドアクローザは一対のカ
ムとボールによりドアのストップ位置を保持するため、
過大な力がかかり摩耗等による耐久性に問題があり、グ
リース等の潤滑剤でメンテナンスする必要がある。ま
た、カムとボールは外部に露呈するので風雨や塩害によ
りカムやボールに錆が発生しやすく、防錆対策が必要で
あるという問題があり、また、外観の見栄えを損なうと
いう問題もある。さらに、外装式ドアクローザは、スト
ップ保持手段をリンク機構に組み込む必要があることか
ら、部品点数が増加し、コストアップを招き、ストップ
位置も適宜設定する必要があり、施工に時間がかかると
いう問題がある。
【0004】このような外装式ドアクローザの欠点を解
消するものとして、従来ストップ保持手段をクローザ本
体のハウジング内に備えたいわゆる内装式ドアクローザ
が使用されている。特公平2−45749号公報は内装
式ドアクローザについて開示する。この内装式ドアクロ
ーザは欠歯歯車を応用したものであり、ピストンのラッ
クの末端歯と欠歯歯車であるピニオンの欠歯部外周との
間に圧接力を与えピニオンの回転を止めることで扉を所
望の開度にストップ保持するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、特公平2−
45749号公報のストップ保持手段は、ピニオンの欠
歯部とラックとを摩擦により拘束するようになっている
ので、ドアの十分なストップ保持力が確保されず、ま
た、ストップ保持の入・解除も使用者にとって感知し難
いという問題がある。また、ドアのストップ保持後も風
等にあおられてふらつきが発生しやすい。さらに、加工
寸法に高精度が要求され、抵抗発生部には相当な硬度を
確保するための熱処理等を必要とする。さらに、従来の
内装式ドアクローザは、取り付け施工後にドアの開き角
度を変更したり、ストップ保持機能自体を削除したりす
ることが困難である。
【0006】本発明の目的は、ドアクローザ内に組み込
まれている自閉用の弾性部材の弾性力を利用することで
ドアをより確実にストップ保持することが可能なドアク
ローザを提供することにある。
【0007】本発明の他の目的は、ストップ保持位置を
容易に変更可能なドアクローザを提供することにある。
【0008】本発明の更に他の目的は、容易にそのスト
ップ保持機能を解除することが可能なドアクローザを提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明は、ドア(D)又はドアフレー
ム(F)に固定されるクローザ本体(C)と、クローザ
本体(C)に支持される回転軸(2)をドアフレーム
(F)又はドア(D)に連結しドア(D)の開閉に伴っ
て回転軸(2)を回転させるリンク機構(L)とを備
え、クローザ本体(C)内には、ピストン(4)の閉扉
方向の速度が開扉方向の速度よりも低減するように流体
圧を制御するシリンダ・ピストン装置と、ピストン
(4)を回転軸(2)に動力的に連結するラック(5
a)及びピニオン(7)と、ピストン(4)を閉扉方向
に常時付勢する弾性部材(10)と、回転軸(2)を所
望の回転角度に拘束してドア(D)を所望の開度でスト
ップ保持するストップ保持手段とを備えたドアクローザ
において、上記ストップ保持手段が、上記弾性部材(1
0)の反力により反ピストン側に付勢される中間部材
(3,46)と、中間部材(3,46)を介した上記弾
性部材(10)の反力の作用で係合することにより回転
軸(2)を所望の角度位置に拘束するカム装置(8,3
b)とを含むドアクローザを採用する。
【0010】また、請求項2の発明は、カム装置におけ
るカム(8)とカムフォロア(3b)との相対位置を調
整してドア(D)のストップ保持位置を変更するストッ
プ位置調整手段(1c等)が設けられた請求項1記載の
ドアクローザを採用する。
【0011】また、請求項3の発明は、ストップ保持手
段のストップ保持機能をON/OFF切換するストップ
保持機能切換手段(1y等)が設けられた請求項1又は
請求項2記載のドアクローザを採用する。
【0012】また、請求項4の発明は、ピストン(4)
の開扉方向への移動量を調整可能な制限手段(72)が
設けられた請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のド
アクローザを採用する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て添付図面を参照して詳述する。
【0014】<実施の形態1>図1乃至図3に示すよう
に、ドアクローザは、クローザ本体Cと、リンク機構L
とを具備する。クローザ本体Cは、ヒンジHを介してド
アフレームFに開閉可能に取り付けられたドアDに固定
されている。
【0015】クローザ本体Cは、図4乃至図9に示すよ
うな四角筒状のハウジング1を有する。ハウジング1
は、その長さ方向に伸びるシリンダボア1aと、これに
連通するようにして形成されたラック及びピニオン収容
室1bとを有している。シリンダボア1aの開放端はプ
ラグ1xによって閉塞され、ラック及びピニオン収容室
1bの開放端は他のプラグ1yによって閉塞されてい
る。ハウジング1内は流体である油で満たされている。
【0016】ハウジング1のラック及びピニオン収容室
1b側には、回転軸2が、ピニオンブッシュ1c及び軸
受け1dを介して回転可能に支持されている。又、シー
ル部材としてのOリング1eが圧油の流出を防止するた
めに設けられている。
【0017】一方、ハウジング1のシリンダボア1a内
には、シリンダ・ピストン装置のピストン4が往復摺動
可能に配置されて、シリンダボア1aを、プラグ1x側
の第1室1axと、ラック及びピニオン収容室1b側の
第2室1ayとに分割している。第1室1axと第2室
1ayとは連通路(図示せず)を介して連通されてお
り、この連通路に速度調整弁1gが設けられている。
【0018】ピストン4には、一方向弁4aが組み込ま
れている。一方向弁4aは、圧油が第2室1ayから一
方向弁4aを通って第1室1axへ移動することを許容
するが、圧油が第1室1axから一方向弁4aを通って
第2室1ayへ移動することを阻止する。従って、ピス
トン4が図8及び図9において右側に移動する場合に
は、圧油は一方向弁4aを開放して、第2室1ayから
第1室1axに移動可能である。従って、圧油は、この
方向へのピストン4の移動に対して、大きな抵抗を生ず
ることはない。一方、ピストン4が図8及び図9におい
て左側に移動する場合には、一方向弁4aは遮断されて
おり、圧油の第1室1axから第2室1ayへの移動
は、上述した速度調整弁が設けられた連通路を介して行
われる。従って、速度調整弁1gの絞りの度合いに応じ
て、圧油は、この方向へのピストン4の移動に対して、
大きな抵抗を生ずる。
【0019】シリンダボア1a内にはピストンロッド5
が配置され、その一端は、ピストンピン6を介してピス
トン4に連結されている。
【0020】上述したシリンダ・ピストン装置は、ラッ
ク及びピニオンを介して上述した回転軸2に連結されて
いる。即ち、ピストンロッド5の先端部にはラック5a
が形成されており、一方、回転軸2には、ピニオン7が
一体回転するように取り付けられている。ラック5aは
このピニオン7に噛み合っている。
【0021】従って、ドアDの開閉に伴う回転軸2の回
転が、ラック及びピニオンを介してシリンダ・ピストン
装置のピストン4に伝達される。即ち、ドアDの開閉に
伴って、ピストン4がシリンダボア1a内を摺動する。
このピストン4の摺動時に、その移動方向に応じて、圧
油はピストン4に対して所定の抵抗力を付与する。この
抵抗力は、ドアDを開閉する際の緩衝作用を生ぜしめ
る。ドアDが開放される際、ピストン4は図8及び図9
において開扉方向である右側に移動し、一方、ドアDが
閉じられる際、ピストン4は図8及び図9において閉扉
方向である左側に移動する。
【0022】図8及び図9に示すように、シリンダボア
1a内には、ピストン4を閉扉方向に常時付勢する弾性
部材である圧縮コイルバネ10が収納されている。圧縮
コイルバネ10はドアDが開かれるとピストン4によっ
て圧縮され、ドアDの自閉のための力を蓄勢する。ドア
Dが人手から開放されると、圧縮コイルバネ10の弾性
力によりピストン4が閉扉方向に摺動し、ラック5a、
ピニオン7及び回転軸2を介してドアDが自動的に閉じ
る。
【0023】クローザ本体Cの内部における回転軸2の
周辺には、回転軸2を所望の回転角度に拘束してドアD
を所望の開度でストップ保持するストップ保持手段が設
けられる。このストップ保持手段は、上記弾性部材であ
る圧縮コイルバネ10の反力により反ピストン側に付勢
される中間部材と、中間部材を介した圧縮コイルバネ1
0の反力の作用で係合することにより回転軸2を所望の
角度位置に拘束するカム装置とから構成される。
【0024】中間部材はレバー部材3として形成され、
圧縮コイルバネ10の反ピストン側に配置される。レバ
ー部材3と回転軸2との間にはカム装置が配置され、カ
ム装置のカム8が回転軸2側に設けられ、カム装置のカ
ムフォロアであるローラ3bがレバー部材3側に設けら
れている。もちろん、カム8をレバー部材3側に設け、
カムフォロア3bを回転軸2側に設けることも可能であ
る。
【0025】レバー部材3は、図9、図11乃至図13
に示すように、カム8及びピニオン7の外周に沿って湾
曲し、上下のピニオンブッシュ1c,1c間に枢軸であ
るピン3aにより支持されている。レバー部材3は後述
するスライダ9の切欠内に入り込み、圧縮コイルバネ1
0によりスライダ9を介してカム8側に付勢されてい
る。レバー部材3におけるピニオン7及びラック5aに
対応する箇所には切欠が形成され、その切欠内にピニオ
ン7の歯とは噛み合わないがカム8の凹部8a,8bと
は係合し得るカムフォロアであるローラ3bがピン3c
により軸支されている。もちろんローラ3bを省略し、
ピン3cをカムフォロアとして直にカム8に接触させる
ようにしてもよい。ローラ3bとピニオン7の歯との接
触は、レバー部材3の切欠の両側部分を、回転軸2のピ
ニオン7を挟む両側に形成された平滑面に当接させるこ
とで防止される。
【0026】カム装置のカム8はピニオン7と一体で形
成され、その結果ピニオン7は欠歯歯車となっている。
もちろん、カム8はピニオン7と別体に成形し、回転軸
2にスプライン溝等により嵌め込むようにしてもよい。
カム8には上記カムフォロアであるローラ3bが係合す
る二つの凹部8a,8bが形成されている。凹部8a,
8bは二つに限らず、一つ設けてもよいし三つ以上設け
てもよい。上記圧縮コイルバネ10は、ピストン4をプ
ラグ1x側に付勢しドアDを閉じる方向に弾性力を常時
付与していることから、その反力がレバー部材3をカム
8側に付勢する。従って、ドアDが開かれ回転軸2が回
転すると、図10に示すように、ローラ3bは、圧縮コ
イルバネの反力の作用でカム8のいずれかの凹部8a,
8bに嵌り込み、ドアDはその位置でストップ保持され
る。
【0027】図8及び図9に示すように、上記レバー部
材3と圧縮コイルバネ10の反ピストン側との間にはス
ライダ9が配置される。スライダ9は、貫通孔9aを有
する円筒体として構成されており、クローザ本体Cのシ
リンダボア1a内にスライド可能に配置され、その貫通
孔9a内にラック5aが摺動可能に挿入されている。ラ
ック5aはその往復動の際にスライダ9の貫通孔9aに
より案内される。スライダ9の中央部の側壁は部分的に
切除されることによって切欠が形成され、この切欠内に
回転軸2、ピニオン7及びカム8が入り込み、ピニオン
7がラック5aと噛み合っている。スライダ9は場合に
より省略し、圧縮コイルバネ10の反力をレバー部材3
に直に或いは座金等を介して作用させるようにしてもよ
い。
【0028】また、スライダ9の側面には、図9に示す
ように、案内溝9bが形成されている。クローザ本体C
のハウジング1には、スライダ9側に向かって伸びるガ
イド部材としてのストッパネジ11がねじ込まれてお
り、その先端がスライダ9の案内溝9b内に挿入されて
いる。従って、ストッパネジ11は、スライダ9のその
中心軸線を中心とした回転を規制すると共に、カム8及
びピニオン7側へのスライダ9の摺動限界位置を決定す
る。ストッパネジ11によりスライダ9の摺動が規制さ
れる結果、レバー部材3の圧縮コイルバネ10によるカ
ム8側への押圧力が加減される。
【0029】このドアクローザでは以上のようにストッ
プ保持手段がハウジング1に内装されているので、外装
式の場合に比べ、流体として油が採用される場合はピニ
オン7及び回転軸2と一体のカム8がハウジング1内で
常に作動油中で動作するためその潤滑作用でもって高い
耐久性を実現することができ、また、部品点数が削減さ
れるだけでなく外観もすっきりしドアの美観を損ねるこ
ともなく、異音も外部に漏れない。また、外装式の場合
に比べて、カム8は回転軸2と一体となってドアDの動
作と連動するため、レスポンスの高いストップ保持のO
N/OFF動作を体感することができる。
【0030】このドアクローザは、カム8に対するレバ
ー部材3の位置を移動させてドアDのストップ保持位置
を変更するストップ位置調整手段を備える。すなわち、
ドアDのストップ保持位置は、回転軸2に設けられたカ
ム8の凹部8a,8bにレバー部材3のローラ3bが入
り込むまでの回転軸2の回転角度によって決まることか
ら、この実施の形態1では、ストップ位置調整手段はレ
バー部材3を支持するピニオンブッシュ1c,1cをハ
ウジング1に対し回転調節可能に支持する方式を採用す
る。より具体的には、ストップ位置調整手段は、図4乃
至図6、図11及び図14に示すように、ハウジング1
に回転可能に支持されたピニオンブッシュ1c,1c
と、ピニオンブッシュ1c,1cをハウジング1に回転
しないように固定する固定具13とを具備する。
【0031】図4乃至図6に示すように、ピニオンブッ
シュ1c,1cと固定具13とは固定手段である一対の
セレーション14,13aにより係合するようになって
おり、ピニオンブッシュ1c,1cのハウジング1外に
突出した周縁部に一方のセレーション14が形成され、
これに噛み合う他方のセレーション13aが固定具13
に形成されている。固定具13は、略コの字に曲げられ
た金具であり、ハウジング1のプラグ1y側に被せら
れ、図5及び図14に示すように、回転軸2と平行に配
置される支点ピン13bによりハウジング1に保持され
ると共に、固定ネジ13c,13dによりハウジング1
に固定されている。ドアDのストップ保持位置を変更す
る場合は、固定ネジ13c,13dを緩めて固定具13
を支点ピン13bを支点にして回動させることによりセ
レーション13a,14の係合を解き、ピニオンブッシ
ュ1c,1cを所望角度だけ回動させた後に再び固定ネ
ジ13c,13dを締めて固定具13をハウジング1に
固定し、セレーション13a,14を係合させる。この
結果、レバー部材3がピニオン7及び回転軸2の周りを
移動し、カム8との相対位置を変え、従ってドアDの開
度すなわちストップ保持位置が変更される。
【0032】ピニオンブッシュ1c,1cがハウジング
1上で無制限に回転すると、レバー部材3のローラ3b
等がピストンロッド5等に干渉するおそれがあるので、
その干渉の防止のため、図5及び図14に示すように、
ハウジング1に凸部15が設けられ、ピニオンブッシュ
1c,1cには凸部15に当接し得る一定角度範囲の円
弧状の切欠16が設けられている。
【0033】このストップ位置調整手段は必要に応じて
設けられ、ストップ位置調整手段を設けない場合は、レ
バー部材3はピニオンブッシュ1c,1cではなくハウ
ジング1自体に取り付けることもできる。
【0034】また、このドアクローザには、ストップ保
持手段のストップ保持機能をON/OFF切換するスト
ップ保持機能切換手段が設けられている。先述したとお
り、この実施の形態1におけるドアDのストップ保持機
能は、クローザ本体C内に組み込まれている自閉用の弾
性部材である圧縮コイルバネ10と、その反発力を受け
たスライダ9及びレバー部材3がカム8の回転を抑止す
ることで実現される。そこで、ドアDの開き角度に関係
なく、スライダ9及びレバー部材3がカム8に作用しな
いようにすれば、ストップ機能を解除することができ
る。この実施の形態1におけるストップ保持機能切換手
段は、図9及び図16に示すように、ハウジング1のプ
ラグ1yに切り換え機能を付与している。すなわち、ハ
ウジング1のシリンダボア1aの一端を塞ぐプラグ1y
とシリンダ1との間に形成される雌雄ネジ19を利用
し、このプラグ1yを切換操作部材としてハウジング1
の外部からより深く締め込むことでスライダ9をレバー
部材3から完全に離反させることができる。スライダ9
に代わる他の部材を介することで圧縮コイルバネ10の
反力がレバー部材3に作用しないようにすることも可能
である。このプラグ1yは締め込み過ぎたり緩め過ぎた
りすると作動油漏れの原因となるので、これを回避する
ためプラグ1yの移動範囲を規制するストッパとなるピ
ン17と環状溝18がプラグ1yとハウジング1との間
に設けられている。
【0035】このストップ保持機能切換手段は、スライ
ダ9をカム8から完全に離反させてストップ機能を解除
することができるものであれば他の方法であってもよ
く、例えば、先述のプラグ1y又は他のネジ等によりス
ライダ9ではなくレバー部材3を直接操作してカム8か
ら離反させるような手段をとってもよい。また、ストッ
パネジ11の位置を変更可能にしてもストップ保持機能
切換手段とすることができる。このストップ保持機能切
換手段はストップ位置調整手段を省く場合は省略可能で
あり、また、スライダ9も省略して圧縮コイルバネ10
の反力をレバー部材3に直に作用させることも可能であ
る。
【0036】なお、レバー部材3のローラ3bをカム8
から完全に離反させるのではなく、カム8とのかかり代
を多少残しておくことにより、ドアDのストップ保持力
を維持するものの、その大きさを小さくすることができ
る。従って、レバー部材3をカム8から離反させる距離
を先述のプラグ1yで適宜調整することで、ストップ保
持力を調整可能である。
【0037】次に、上述したドアクローザの作用を説明
する。
【0038】先ず、ストップ位置調整手段をOFFにし
ストップ保持を解除するには、図16(B)に示すよう
な位置にプラグ1yをセットする。この状態ではプラグ
1yによりスライダ9が圧縮コイルバネ10の付勢力に
抗して反カム8側に押圧され、その結果、カム8の凹部
8a,8bに係合する力がレバー部材3に加わらなくな
る。従って、ドアDを開けてドアDから手を離すと、ド
アDを開く際に圧縮された圧縮コイルバネ10の弾性力
によりドアDは停止することなく自閉する。
【0039】ストップ位置調整手段をONにし作動状態
にする場合には、図16(A)に示すような位置にプラ
グ1yをセットする。
【0040】そこで、閉じたドアDを開くと、回転軸2
はリンク機構Lの作用により回転する。このようなドア
Dの開放に伴う回転軸2の回転力は、ラック5aとピニ
オン7を介してシリンダ・ピストン装置のピストン4に
伝達される。即ち、ドアDの開放に伴って、ピストン4
がシリンダボア1a内を図9において右側すなわち閉扉
方向に摺動する。この際、一方向弁4aの作用により、
圧油は、ピストン4の移動に対して、大きな抵抗を生ず
ることはない。従って、圧縮コイルバネ10の弾性力よ
りも僅かに大きな最小限の力でドアDを開放することが
できる。このドアDの開動作に伴い、圧縮コイルバネ1
0はピストン4とスライダ9との間で圧縮され、ドアD
の自閉力が蓄積される。
【0041】ドアDが開放され、回転軸2が回転する
と、カム8も同時に回転する。この際、レバー部材3の
ローラ3bは、圧縮コイルバネ10によってスライダ9
を介しカム8の外周面に押圧される。このような状態
で、カム8が所定の回転角度まで回転すると、レバー部
材3のローラ3bは、カム8の凹部8aに係合する(図
10(A)(B)、図15(A)〜(D)参照)。従っ
て、カム8の回転が停止状態に保持される。これによ
り、回転軸2の回転が阻止され、その結果、ドアDは所
定の開放位置であるストッパ保持位置に保持される。
【0042】このような状態からドアDが更に開放され
ると、カム8が更に回転し、レバー部材3のローラ3b
はカム8の凹部8aから脱出し、その係合が解除され
て、カム8の他の凹部8bに係合しようとする(図15
(E)参照)。ローラ3bと凹部8bとの係合によっ
て、カム8の回転が第二の停止状態に保持される。これ
により、回転軸2の回転が阻止され、ドアDは更に大き
く開かれたストッパ保持位置に保持される。
【0043】ドアDがストップ保持位置に保持された状
態においては、レバー部材3のローラ3bは比較的大き
な弾性係数を有する圧縮コイルバネ10の圧縮力により
カム8の凹部8a又は8bに嵌り込むので、ドアDは大
きな保持力でストップ保持位置に保持される。
【0044】このような状態からドアDが更に開放され
ると、カム8が更に回転し、レバー部材3のローラ3b
はカム8の凹部8bから脱出し、ドアDはその最大開放
位置まで開放される。
【0045】ドアDがストッパ保持位置又は最大開放位
置にある状態において、ドアDに閉じる方向に力を加え
たりドアDから手を離すと、ピストン4は圧縮コイルバ
ネ10の復元作用により、図9において閉扉方向である
左側に移動する。このように圧縮コイルバネ10によっ
てピストン4に与えられる力は、ラック5aとピニオン
7を介して回転軸2に伝達され、従って、ドアDはこの
圧縮コイルバネ10の作用によって自動的に閉じる。こ
のようにピストン4が図9において左側に移動する場合
には、一方向弁4aは遮断されており、圧油の第1室1
axから第2室1ayへの移動は、速度調整弁が設けら
れた連通路を介して行われる。従って、速度調整弁の絞
りの度合いに応じて、圧油は、この方向へのピストン4
の移動に対して、大きな抵抗を生ずる。その結果、ドア
Dが閉じられる方向に回転する速度は、著しく減少す
る。これによりドアDは静粛に閉じる。
【0046】また、ドアDのストップ保持位置を変更す
る場合は、固定ネジ13c,13dを緩めて固定具13
を支点ピン13bを支点にして回動させ、セレーション
13a,14の係合を解き、ピニオンブッシュ1c,1
cを所望角度だけ回動させる。そして、再び固定ネジ1
3c,13dを締めて固定具13をハウジング1に固定
し、セレーション13a,14を係合させる。これによ
り、レバー部材3がピニオン7及び回転軸2の周りを移
動し、カム8との相対位置が変更される。従って、ドア
Dのストップ保持位置が変更され、ドアDの解放度が加
減される。
【0047】また、ドアDのストップ保持力を加減する
には、レバー部材3をカム8から離反させる距離をプラ
グ1yの螺進退操作により適宜調整する。これにより、
レバー部材3のローラ3bとカム8とのかかり代が加減
され、レバー部材3のローラ3bとカム8との係合力が
調整され、ストップ保持力が加減される。従って、レバ
ー部材3とカム8とが完全に係合した状態におけるより
も小さい力で、その係合を解除することができる。
【0048】<実施の形態2>図17乃至図19に示す
ように、この実施の形態2におけるドアクローザでは、
実施の形態1の場合と異なり、ストップ保持手段のカム
8がピニオン7と別体として形成され、ピニオン7との
相対位置を変更することができるようになっている。
【0049】すなわち、回転軸2と一体化されたピニオ
ン7がピニオンの中央で上下に二分割され、二分割され
たピニオン間にカムが挟み込まれている。図19に示す
ように、カム8の上下両面にはセレーション状のかかり
部20が形成され、図示しないが同形状のかかり部が対
面するピニオン7の端面にも形成されている。上下のピ
ニオン7,7間は連結ピン21により連結され、この連
結ピン21がカム8に形成された回転軸2を中心に湾曲
する長孔22に挿入されている。回転軸2、ピニオン7
及びカム8の中心には貫通孔が連通するようにあけら
れ、カム8の貫通孔内には雌ネジが形成されている。回
転軸2には上下から貫通孔内に固定ネジ23,24が挿
入され、カム8の雌ネジと螺合し、これにより回転軸
2、ピニオン7及びカム8が一体化される。固定ネジ2
3,24を緩めてカム8とピニオン7との間のかかり部
20の係合を解きカム8をピニオン7に対して相対回転
させ、再び固定ネジ23,24を締め付けることにより
カム8の凹部8a,8bとレバー部材3のローラ3bと
の位置関係を変更することができる。
【0050】<実施の形態3>図20に示すように、こ
の実施の形態3におけるドアクローザでは、実施の形態
1の場合と異なり、ストップ位置調整手段のピニオンブ
ッシュ1cに操作レバー25が設けられ、ピニオンブッ
シュ1cと固定具13との間にピニオンブッシュ1cの
回転方向と扉ストップ角度が一目でわかるような目盛り
26が表示されている。これにより、ドアクローザの取
付前あるいは取付直後に所望のストップ保持位置を簡易
に設定することができる。
【0051】<実施の形態4>図21乃至図24に示す
ように、この実施の形態4におけるドアクローザでは、
実施の形態1の場合と異なり、ストップ位置調整手段の
固定具13がロックレバー27の操作によりロック・ア
ンロックのいずれかに切り換えられるようになってい
る。
【0052】固定具13の本体は、実施の形態1の場合
と同様に、略コの字に屈曲形成され、ハウジング1のプ
ラグ1y側に被せられ、回転軸2と平行に配置される支
点ピン13bによりハウジング1に保持されるが、実施
の形態1の場合と異なり、ロックレバー27によりハウ
ジング1に固定される。ロックレバー27は固定具13
の本体の支点ピン13bと平行に伸びる支点ピン27a
によりハウジング1に取り付けられ、ロック側とアンロ
ック側に回動するようになっている。ロックレバー27
と固定具13の本体とにはロックのための係合部である
一対の突起28,29が設けられている。図21に示す
ように、ロックレバー27をロック側に回すと突起2
8,29同士が係合し、固定具13をセレーション1
4,13a同士の係合側に保持するが、図24に示すよ
うに、ロックレバー27をアンロック側に回すと突起2
8,29同士が離反し、固定具13とピニオンブッシュ
1c,1c間のセレーション14,13a同士の係合が
解除される。
【0053】ドアDのストップ保持位置を変更する場合
は、ロックレバー27を図24に示すように支点ピン1
3bを支点にしてアンロック側に回動させることにより
セレーション13a,14の係合を解き、ピニオンブッ
シュ1c,1cを所望角度だけ回動させた後に再びロッ
クレバー27をロック側に回動させて固定具13をハウ
ジング1に固定し、セレーション13a,14同士を係
合させる。このような操作により、レバー部材3がピニ
オン7及び回転軸2の周りを移動し、カム8との相対位
置を変え、従ってドアDの開度すなわちストップ保持位
置が変更される。この実施の形態4によれば、ロックレ
バー27を手動で操作して固定具13の固定を解除する
ことができるので、実施の形態1の場合と異なりドライ
バ等の工具が不要になる。また、ロックレバー27をア
ンロック側へ操作した際、固定具13がより軽快に回転
するよう弾性部材等で常にアンロック側へ付勢させてお
いても良い。
【0054】また、ピニオンブッシュ1c,1cがハウ
ジング1上で無制限に回転すると、レバー部材3のロー
ラ3b等がピストンロッド5等に干渉するおそれがある
ので、その干渉の防止のため、図21に示すように、ハ
ウジング1に調整範囲を規制するためのリミッタ部材3
0が固定され、ピニオンブッシュ1c,1cにはリミッ
タ部材30に当接し得る凸部15が設けられている。リ
ミッタ部材30は実施の形態1におけると同様な円弧状
の切欠16を有する。
【0055】<実施の形態5>図25乃至図28に示す
ように、この実施の形態5におけるドアクローザでは、
実施の形態4の場合と異なり、ストップ位置調整手段の
ロックレバー27がハウジング1のプラグ1yが設けら
れる壁面に沿って回動するように配置されている。すな
わち、ロックレバー27は固定具13の支点ピン13b
に直角な向きに伸びる支点ピン31によりハウジング1
上に支持され、図25乃至図27に示すロック位置と図
28に示すアンロック位置との間を手動により回動可能
である。固定具13上には、ロックレバー27によるロ
ックを確実に行うため、ロック時にロックレバー27に
当接する突起32が設けられている。
【0056】<実施の形態6>図29乃至図32に示す
ように、この実施の形態6におけるドアクローザでは、
実施の形態1乃至5の場合と異なり、ピニオンブッシュ
1cの固定手段としてセレーション13a,14に代
え、上下のピニオンブッシュ1c,1c間を連結する回
動レバー33と、回動レバー33の回動方向に沿うよう
にハウジング1の壁面に形成される多数の凹部34と、
いずれかの凹部34に嵌入する回動レバー33に固定さ
れた止めネジ35とが設けられている。回動レバー33
はクローザ本体Cのハウジング1の前面を横切るように
伸び、凹部34及び止めネジ35もハウジング1の前面
側に設けられている。
【0057】ドアDのストップ保持位置を変更する場合
は、止めネジ35の摘みを持って止めネジ35の先端を
凹部34から離脱させ、回動レバー33を図32に示す
ようにいずれかの向きに回すことでピニオンブッシュ1
c,1cを所望角度だけ回動させ、再び止めネジ35を
凹部34内に嵌入させてピニオンブッシュ1c,1cを
ハウジング1に対し固定する。このような操作により、
ピニオンブッシュ1c,1cに支持されるレバー部材3
がピニオン7及び回転軸2の周りを移動し、カム8との
相対位置を変え、従ってドアDの開度すなわちストップ
保持位置が変更される。この実施の形態6によれば、ピ
ニオンブッシュ1c,1cの調整範囲を規制するための
リミッタを凹部34が兼ねるので、ストップ位置調整手
段の構造が簡素化される。
【0058】<実施の形態7>図33乃至図36に示す
ように、この実施の形態7におけるドアクローザでは、
実施の形態6の場合と異なり、回動レバー35がハウジ
ング1の側面を横切るように配置されている。そして、
回動レバー35のハウジング1の上下面に対応する箇所
には、回転軸2を中心に湾曲する長孔36が形成され、
ハウジング1に螺合する固定ネジ37が各長孔36を貫
通している。図33乃至図35に示すように、固定ネジ
37を締め付けて回動レバー35をハウジング1に固定
することで、ピニオンブッシュ1c,1cに支持される
レバー部材3をピニオン7及び回転軸2に対し定位置に
保持し、固定ネジ37を緩めて回動レバー35を図36
に示すように所望の向きに回動させることで、ピニオン
ブッシュ1c,1cに支持されるレバー部材3をピニオ
ン7及び回転軸2に対し移動させることができる。
【0059】<実施の形態8>図37乃至図40に示す
ように、この実施の形態8におけるドアクローザでは、
実施の形態4、5の場合と同様に、固定具13の本体が
略コの字に屈曲形成され、ハウジング1の側面からハウ
ジング1の上下面にかけて被せられるが、実施の形態
4、5の場合と異なり、固定具13の本体はハウジング
1の側面に植設されたスタッドボルト38に保持され、
スタッドボルト38の軸上をスライドすることでセレー
ション13a,14同士の係脱を行うようになってい
る。固定具13のスライドを円滑化するためハウジング
1には案内溝39が形成されている。スタッドボルト3
8の雄ネジには蝶ナット40が螺合し、蝶ナット40を
スタッドボルト38上で螺進退させることでセレーショ
ン13a,14の係脱を切り換えるようになっている。
また、図40に示すように、蝶ナット40を緩めること
によるセレーション13a,14の噛み合いの解除を簡
易に行うため、固定具13とハウジング1の側面との間
に弾性体であるバネ座金41が挿入されている。
【0060】ドアDのストップ保持位置を変更する場合
は、蝶ナット40を図40に示すように緩める。固定具
13はバネ座金41の弾性によりピニオンブッシュ1
c,1cから速やかに離反してセレーション13a,1
4の係合を解く。そこで、ピニオンブッシュ1c,1c
を所望角度だけ回動させた後に、図37及び図38に示
すように、再び蝶ナット40を締め付けて固定具13を
ピニオンブッシュ1c,1c側にスライドさせ、セレー
ション13a,14を係合させる。このような操作によ
り、レバー部材3がピニオン7及び回転軸2の周りを移
動し、カム8との相対位置を変え、従ってドアDの開度
すなわちストップ保持位置が変更される。
【0061】<実施の形態9>図41乃至図44に示す
ように、この実施の形態9におけるドアクローザでは、
実施の形態8の場合に比べ、スタットボルト38に代え
頭付ピン42及び摘み付きリング43により固定具13
がハウジング1の側面に保持され、頭付ピン42の軸上
をスライドすることでセレーション13a,14の係脱
を行うようになっている。頭付ピン42には摘み付きリ
ング43が回転可能に取り付けられ、摘み付きリング4
3を頭付ピン42上で回転させることでセレーション1
3a,14の係脱を切り換えるようになっている。ま
た、摘み付きリング43と固定具13との対向面には係
脱可能な凹凸部44,45が設けられ、固定具13とハ
ウジング1の側面との間にはバネ座金41が挿入されて
いる。
【0062】ドアDのストップ保持位置を変更する場合
は、図44に示す位置に摘み付きリング43を頭付ピン
42上で回転させて凹凸部44,45を合致させる。こ
れにより、固定具13はバネ座金41の弾性により摘み
付きリング43の方に押しやられ、ピニオンブッシュ1
c,1cから速やかに離反してセレーション13a,1
4の係合を解く。そこで、ピニオンブッシュ1c,1c
を所望角度だけ回動させた後に、図41乃至図43に示
す位置へと再び摘み付きリング43を回転させ、凸部4
5を凹部44から離脱させる。これにより、固定具13
はバネ座金41の付勢力に抗してハウジング1上をピニ
オンブッシュ1c,1c側にスライドし、再びセレーシ
ョン13a,14を係合させる。このような操作によ
り、ピニオンブッシュ1c,1cに支持されるレバー部
材3がピニオン7及び回転軸2の周りを移動し、カム8
との相対位置を変え、従ってドアDの開度すなわちスト
ップ保持位置が変更される。
【0063】<実施の形態10>図45及び図46に示
すように、この実施の形態10におけるドアクローザで
は、実施の形態1の場合と異なり、ストップ保持手段の
カム装置がラック5aとスライダ9との間に設けられ、
中間部材である押し棒46がスライダ9に支持されてい
る。
【0064】すなわち、カム装置におけるカム8の凹部
8a,8bがラック5aの歯と反対側の背面に形成さ
れ、カムフォロアである鋼製のボール47がスライダ9
に形成された凹溝48内に出没可能に収納されている。
スライダ9には上記凹溝48の底に通じるガイド孔49
がスライダ軸方向に平行にトンネル状に形成され、この
ガイド孔49内に中間部材である押し棒46がスライド
自在に挿入されている。押し棒46はその一端が圧縮コ
イルバネ10の反ピストン側に配置されるワッシャ50
に当接し他端が上記ボール47又はこのボール47に接
する他のボール51に当接し、圧縮コイルバネ10の反
力をボール47に伝えるようになっている。ドアDを開
けると圧縮コイルバネ10が圧縮され、その反発力がカ
ムフォロアであるボール47とカムの凹部8a又は8b
との係合力として利用され、従ってドアDは強いストッ
パ保持力により開放状態を維持する。
【0065】また、ストップ位置調整手段である調整ボ
ルト52がハウジング1に螺合している。調整ボルト5
2はスライダ9のスライド方向に伸び、その先端がスラ
イダ9の端面に当接し、頭部52aがハウジング1外に
露出している。調整ボルト52の頭部52aをドライバ
等の工具で係止し、調整ボルト52を回すとカムの凹部
8a又は8bとボール47との相対位置が変わり、これ
によりドアDのストップ保持位置が変更される。すなわ
ち、調整ボルト52を図45の状態より更に締め込み、
ボール47を図中左方向へスライダ9と共に移動させて
おけば、扉のストップ位置を変更させることが可能であ
る。
【0066】次に、このドアクローザの作用について説
明する。
【0067】閉じたドアDを開くと、回転軸2が回転
し、その回転力がラック5aとピニオン7を介してシリ
ンダ・ピストン装置のピストン4に伝達される。即ち、
図46(A)〜(C)に示すように、ドアDの開放に伴
って、ピストン4がシリンダボア1a内を右側すなわち
閉扉方向に摺動する。この際、圧縮コイルバネ10はピ
ストン4とスライダ9との間で圧縮され、ドアDの自閉
力が蓄積される。
【0068】ピストン4と共にラック5aが開扉方向に
摺動すると、図46(D)に示すようにラック5a上の
カム8の凹部8aにボール47が嵌まり込む。ボール4
7には押し棒46を介し圧縮コイルバネ10の圧縮力の
反力が作用するので、ボール47はカム8の凹部8aと
強固に係合する。従って、ドアDは適正にストップ保持
される。
【0069】このような状態からドアDが更に開放され
ると、図46(E)(F)に示すように、ピストン4及
びラックaが更に開扉方向に摺動し、ボール47は最初
の凹部8aから脱出し、次の凹部8bに係合する。従っ
て、ドアDが第二のストップ保持位置に保持される。
【0070】ドアDがストッパ保持位置にある状態にお
いて、ドアDに閉じる方向に力を加えると、カム8の凹
部8a又は8bとの係合が解かれ、ピストン4は圧縮コ
イルバネ10の作用により、図45において閉扉方向で
ある左側に移動する。このように圧縮コイルバネ10に
よってピストン4に与えられる力は、ラック5aとピニ
オン7を介して回転軸2に伝達され、従って、ドアDは
この圧縮コイルバネ10の作用によって自閉する。
【0071】ドアDのストップ保持位置を変更する場合
は、調整ボルト52をいずれかの向きに回して、スライ
ダ9とラック5aとの位置関係を変更し、カム8の凹部
8a,8bとカムフォロアであるボール47との相対位
置を調整する。これにより、ドアDの解放度が加減され
る。
【0072】<実施の形態11>クローザ本体Cは、図
47乃至図50に示すような四角筒状のハウジング1を
有する。ハウジング1は、その長さ方向に伸びるシリン
ダボア1aと、これに連通するようにして形成されたラ
ック5a及びピニオン収容室1bとを有している。シリ
ンダボア1aの開放端はプラグ1xによって閉塞され、
ラック5a及びピニオン収容室1bの開放端は他のプラ
グ1yによって閉塞されている。ハウジング1内は流体
である油で満たされている。
【0073】ハウジング1のラック5a及びピニオン収
容室1b側には、回転軸2が、ピニオンブッシュ1c及
び軸受1dを介して回転可能に支持されている。すなわ
ち、回転軸2の上端がピニオンブッシュ1c及び軸受1
dを介してハウジング1に支持され、回転軸2の下端が
軸受1dを介してハウジング1に支持される。又、回転
軸2の上下端とピニオンブッシュ1c及びハウジング1
との間には、シール部材としてのOリング1eが圧油の
流出を防止するために設けられている。
【0074】一方、ハウジング1のシリンダボア1a内
には、シリンダ・ピストン装置のピストン4が往復摺動
可能に配置されており、このピストン4がシリンダボア
1aをプラグ1x側の第1室1axと、ラック5a及び
ピニオン収容室1b側の第2室1ayとに分割してい
る。第1室1axと第2室1ayとは連通路(図示せ
ず)を介して連通されており、この連通路に速度調整弁
(図示せず)が設けられている。
【0075】ピストン4には、一方向弁4aが組み込ま
れている。一方向弁4aは、圧油が第2室1ayから一
方向弁4aを通って第1室1axへ移動することを許容
するが、圧油が第1室1axから一方向弁4aを通って
第2室1ayへ移動することを阻止する。従って、ピス
トン4が図48及び図49において右側に移動する場合
には、圧油は一方向弁4aを開放して、第2室1ayか
ら第1室1axに移動可能である。従って、圧油は、こ
の方向へのピストン4の移動に対して、大きな抵抗を生
ずることはない。一方、ピストン4がシリンダボア1a
内を右側から左側に移動する場合には、一方向弁4aは
遮断されており、圧油の第1室1axから第2室1ay
への移動は、上述した速度調整弁が設けられた連通路を
介して行われる。従って、速度調整弁の絞りの度合いに
応じて、圧油は、この方向へのピストン4の移動に対し
て、大きな抵抗を生ずる。
【0076】シリンダボア1a内にはピストンロッド5
が配置され、その一端は、ピストンピン6を介してピス
トン4に連結されている。
【0077】上述したシリンダ・ピストン装置は、ラッ
ク5a及びピニオン7を介して上述した回転軸2に連結
されている。即ち、ピストンロッド5の先端部にはラッ
ク5aが形成されており、一方、回転軸2には、ピニオ
ン7が一体回転するように取り付けられている。ラック
5aはこのピニオン7に噛み合っている。
【0078】従って、ドアDの開閉に伴う回転軸2の回
転が、ラック5a及びピニオンを介してシリンダ・ピス
トン装置のピストン4に伝達される。即ち、ドアDの開
閉に伴って、ピストン4がシリンダボア1a内を摺動す
る。このピストン4の摺動時に、その移動方向に応じ
て、圧油はピストン4に対して所定の抵抗力を付与す
る。この抵抗力は、ドアDを開閉する際の緩衝作用を生
ぜしめる。ドアDが開放される際、ピストン4は図48
及び図49において開扉方向である右側に移動し、一
方、ドアDが閉じられる際、ピストン4は図48及び図
49において閉扉方向である左側に移動する。
【0079】図48及び図49に示すように、シリンダ
ボア1a内には、ピストン4を閉扉方向に常時付勢する
弾性部材である二条の圧縮コイルバネ10,10aが収
納されている。圧縮コイルバネ10,10aはドアDが
開かれるとピストン4によって圧縮され、ドアDの自閉
のための力を蓄勢する。実施の形態1の場合に比し、外
側の圧縮コイルバネ10の内側に更に圧縮コイルバネ1
0aが付加され内外二重に設けられるので、ドアDの自
閉力が増大し、またドアDを開状態に保持するストップ
保持力も増大する。ドアDは開く途中で人手から開放さ
れると、圧縮コイルバネ10,10aの弾性力によりピ
ストン4が閉扉方向に摺動するので、ラック5a、ピニ
オン7及び回転軸2を介し自動的に閉じる。圧縮コイル
バネ10,10aはこの実施の形態では二条設けられる
が、三条以上設けることも可能である。
【0080】クローザ本体Cの内部における回転軸2の
周辺には、回転軸2を所望の回転角度に拘束してドアD
を所望の開度でストップ保持するストップ保持手段が設
けられる。このストップ保持手段は、上記弾性部材であ
る圧縮コイルバネ10,10aの反力により反ピストン
側に付勢される中間部材と、中間部材を介した圧縮コイ
ルバネ10,10aの反力の作用で係合することにより
回転軸2を所望の角度位置に拘束するカム装置とから構
成される。
【0081】中間部材はレバー部材3として形成され、
圧縮コイルバネ10,10aの反ピストン側に配置され
る。レバー部材3と回転軸2との間にはカム装置が配置
され、カム装置のカム8が回転軸2側に設けられ、カム
装置のカムフォロアであるローラ3bがレバー部材3側
に設けられている。もちろん、カム8をレバー部材3側
に設け、カムフォロア3bを回転軸2側に設けることも
可能である。
【0082】レバー部材3は、図48に示すように、カ
ム8及びピニオン7の外周に沿って湾曲し、単一のピニ
オンブッシュ1cに枢軸であるピン3aにより支持され
ている。ピニオンブッシュ1cは実施の形態1では上下
に二分割されるが、この実施の形態11では図51及び
図52に示すように、一つにまとめられている。これに
より、ドアクローザ本体Cの構造が簡素化され、組立作
業が簡易化され、レバー部材3は適正に支持され、ドア
Dのストップ位置の変更操作が簡易化される。ピニオン
ブッシュ1cは、図49、図51乃至図54に示すよう
に、ハウジング1の上壁に嵌まり込み支持される円盤状
の支持部53と、この支持部53からハウジング1内に
垂下する円筒片状の垂下部54とを有する。支持部53
はその中央で回転軸2の上端を保持し、垂下部54は図
55乃至図57に示すようにその一側縁でレバー部材3
をピン3aにより回転可能に保持する。レバー部材3が
ピニオンブッシュ1cに予めピン3aで軸支されること
で、レバー部材3とピニオンブッシュ1cはユニット化
された状態でハウジング1に組み込まれる。
【0083】レバー部材3は後述するスライダ9の切欠
内に入り込み、圧縮コイルバネ10,10aによりスラ
イダ9を介してカム8側に付勢される。レバー部材3に
おけるピニオン7及びラック5aに対応する箇所には切
欠が形成され、その切欠内にピニオン7の歯とは噛み合
わないがカム8の凹部8a,8bとは係合し得るカムフ
ォロアであるローラ3bがピン3cにより軸支されてい
る。もちろんローラ3bを省略し、ピン3cをカムフォ
ロアとして直にカム8に接触させるようにしてもよい。
ローラ3bとピニオン7の歯との接触は、レバー部材3
の切欠の両側部分を、回転軸2のピニオン7を挟む両側
に形成された平滑面に当接させることで防止される。
【0084】図48及び図49に示すように、カム装置
のカム8はピニオン7の外周上に一体で形成され、その
結果ピニオン7は欠歯歯車となっている。もちろん、カ
ム8はピニオン7と別体に成形し、回転軸2にスプライ
ン溝等により嵌め込むようにしてもよい。カム8には上
記カムフォロアであるローラ3bが係合する二つの凹部
8a,8bが形成されている。凹部8a,8bは二つに
限らず、一つ設けてもよいし三つ以上設けてもよい。上
記圧縮コイルバネ10,10aは、ピストン4をプラグ
1x側に付勢しドアDを閉じる方向に弾性力を常時付与
していることから、その反力がレバー部材3をカム8側
に付勢する。従って、ドアDが開かれ回転軸2が回転す
ると、図10に示すように、ローラ3bは、圧縮コイル
バネの反力の作用でカム8のいずれかの凹部8a,8b
に嵌り込み、ドアDはその位置でストップ保持される。
【0085】図48及び図49に示すように、上記レバ
ー部材3と圧縮コイルバネ10,10aの反ピストン側
との間にはスライダ9が配置される。スライダ9は、貫
通孔9aを有する円筒体として構成されており、クロー
ザ本体Cのシリンダボア1a内にスライド可能に配置さ
れ、その貫通孔9a内にラック5aが摺動可能に挿入さ
れている。ラック5aはその往復動の際にスライダ9の
貫通孔9aにより案内される。スライダ9の中央部の側
壁は部分的に切除されることによって切欠が形成され、
この切欠内に回転軸2、ピニオン7及びカム8が入り込
み、ピニオン7がラック5aと噛み合っている。スライ
ダ9は場合により省略し、圧縮コイルバネ10,10a
の反力をレバー部材3に直に或いは座金等を介して作用
させるようにしてもよい。
【0086】また、スライダ9の側面には、図48に示
すように、案内溝9bが形成されている。クローザ本体
Cのハウジング1には、スライダ9側に向かって伸びる
ガイド部材としてのストッパネジ11がねじ込まれてお
り、その先端がスライダ9の案内溝9b内に挿入されて
いる。従って、ストッパネジ11は、スライダ9のその
中心軸線を中心とした回転を規制すると共に、カム8及
びピニオン7側へのスライダ9の摺動限界位置を決定す
る。ストッパネジ11によりスライダ9の摺動が規制さ
れる結果、レバー部材3の圧縮コイルバネ10,10a
によるカム8側への押圧力が加減される。
【0087】このドアクローザは、カム8に対するレバ
ー部材3の位置を移動させてドアDのストップ保持位置
を変更するストップ位置調整手段を備える。すなわち、
ドアDのストップ保持位置は、回転軸2に設けられたカ
ム8の凹部8a,8bにレバー部材3のローラ3bが入
り込むまでの回転軸2の回転角度によって決まることか
ら、この実施の形態11では、ストップ位置調整手段は
レバー部材3を支持するピニオンブッシュ1cをハウジ
ング1に対し回転調節可能に支持する方式を採用する。
より具体的には、ストップ位置調整手段は、図47、図
49及び図50に示すように、ハウジング1に回転可能
に支持されたピニオンブッシュ1cと、ピニオンブッシ
ュ1cをハウジング1に回転しないように固定する固定
具13とを具備する。
【0088】図47に示すように、ピニオンブッシュ1
cのハウジング1外に突出した箇所には、スパナ等の工
具を係止するための咥え面55が形成される。ピニオン
ブッシュ1cの咥え面55に工具を掛けることによりピ
ニオンブッシュ1cをハウジング1に対して回動させ、
レバー部材3のローラ3bとカム8との相対位置を変更
することができる。
【0089】ピニオンブッシュ1cと固定具13とは固
定手段である一対のセレーション14,13aにより係
合するようになっている。図51乃至図57に示すよう
に、ピニオンブッシュ1cのハウジング1外に突出した
周縁部にはセレーション14が形成される。また、図5
9(A)及び図60(A)に示すように、このセレーシ
ョン14に噛み合う他方のセレーション13aが固定具
13に形成されている。固定具13は、略L字に曲げら
れた金具であり、ハウジング1のプラグ1y側に被せら
れ、図59(A)、図60(A)及び図61に示すよう
に、回転軸2と平行に配置される支点ピン13bにより
ハウジング1に保持されると共に、ロック装置によりハ
ウジング1に固定されている。
【0090】ロック装置は、図59乃至図61に示すよ
うに、ハウジング1の右壁に固定された植込みボルトか
らなる案内棒56と、案内棒56にスライド及び回転可
能に取り付けられたダイヤル57とを具備する。案内棒
56におけるハウジング1の右壁とダイヤル57との間
に固定具13のノッチ58が係合する。案内棒56の後
端にはC字形の止めリング59が固定され、ダイヤル5
7はこの止めリング59により案内棒56からの抜け落
ちを阻止される。また、案内棒56の中間部にはロック
ピン60が案内棒56を横切るように固定され、ダイヤ
ル57にはロックピン60に対しロックとアンロックを
切り替えるためのスイッチ手段が設けられる。すなわ
ち、図62及び図63に示すように、ダイヤル57の中
央部にはロックピン60が貫通しうる長穴61と、ロッ
クピン60が係合するカム面62と、ロックピン60の
ストッパ63とが形成される。長穴61はロックピン6
0の側面形状に相似な長方形に形成される。カム面62
は案内棒56に垂直な平坦面であるが、長穴61に隣接
する箇所にはロックピン60をカム面62に導入しやす
くするためテーパ面62aが形成される。テーパ面62
aは図中ドットにより示される。その他、ダイヤル57
には指を掛けるための鰭片57aが形成され、固定具1
3とハウジング1との間には、図59及び図60に示す
ように、セレーション14,13a同士が離反するよう
な方向に固定具13を付勢する弾性体であるスプリング
64が介装される。
【0091】ドアDのストップ保持位置を変更する場合
は、ダイヤル57を図59(B)に示す位置から図60
(B)に示す位置へと反時計方向に90度だけ回転させ
る。これにより、ロックピン60が長穴61に合致し、
スプリング64の付勢力によってダイヤル57が案内棒
56上を後端側へとスライドし、固定具13が支点ピン
13bを支点にしてアンロック側に回動し、セレーショ
ン13a,14同士が離反する。そこで、ピニオンブッ
シュ1cを所望角度だけ回動させた後に、ダイヤル57
をスプリング64の付勢力に抗するように案内棒56上
でスライドさせ、図60(B)に示す位置から図59
(B)に示す位置へと時計方向に90度だけ回転させ
る。これにより、長穴61がロックピン60を通り越
し、カム面62がロックピン60を掬い上げるごとく回
動し、カム面62とロックピン60とが再び係合し、固
定具13が支点ピン13bを支点にしてロック側に回動
し、セレーション13a,14同士が噛み合う。また、
同時に固定具13がハウジング1に対し固定される。こ
の一連の操作の結果、レバー部材3がピニオン7及び回
転軸2の周りを移動し、カム8との相対位置を変え、従
ってドアDの開度すなわちストップ保持位置が変更され
る。また、このダイヤル57の操作の際、セレーション
13a,14同士がきちんと噛み合っていない状態では
図60に示すようにロックピン60が長穴61内に留ま
るので、ダイヤル57の回転操作は不能になり、無理な
セット操作が阻止される。
【0092】ストップ保持位置の変更の際にピニオンブ
ッシュ1cがハウジング1上で無制限に回転すると、レ
バー部材3のローラ3b等がピストンロッド5等に干渉
するおそれがあるので、その干渉の防止のため、図48
及び図58に示すように、ストッパ手段が設けられる。
すなわち、ピニオンブッシュ1cに一定角度範囲で円弧
状の溝65が設けられ、この溝65に入り込む凸部66
がハウジング1に設けられている。溝65は、図51乃
至図57に示すように、ピニオンブッシュ1cの垂下部
54にピニオンブッシュ1cの中心軸を中心として所定
の角度範囲で湾曲するように形成される。凸部66は、
図48及び図58に示すように、ボルトとして形成さ
れ、クローザ本体Cの裏側からハウジング1に螺入され
る。この凸部66と溝65との係合によりピニオンブッ
シュ1cは回転範囲を一定範囲内に規制され、図58
(A)に示すようにレバー部材3をドアDの開度が最小
となるストップ位置から同図(B)に示すようにドアD
の開度が最大となるストップ位置に変更した場合におい
て、レバー部材3のピストンロッド5等に対する干渉が
防止される。また、同時にピニオンブッシュ1cのハウ
ジング1からの抜け出しも防止される。
【0093】次に、上述したドアクローザの作用を説明
する。
【0094】閉じたドアDを開くと、回転軸2はリンク
機構Lの作用により回転する。このようなドアDの開放
に伴う回転軸2の回転力は、ラック5aとピニオン7を
介してシリンダ・ピストン装置のピストン4に伝達され
る。即ち、ドアDの開放に伴って、ピストン4がシリン
ダボア1a内を図48において右側すなわち閉扉方向に
摺動する。この際、一方向弁4aの作用により、圧油
は、ピストン4の移動に対して、大きな抵抗を生ずるこ
とはない。従って、圧縮コイルバネ10,10aの弾性
力よりも僅かに大きな最小限の力でドアDを開放するこ
とができる。このドアDの開動作に伴い、圧縮コイルバ
ネ10,10aはピストン4とスライダ9との間で圧縮
され、ドアDの自閉力が蓄積される。
【0095】ドアDが開放され、回転軸2が回転する
と、カム8も同時に回転する。この際、レバー部材3の
ローラ3bは、圧縮コイルバネ10,10aによってス
ライダ9を介しカム8の外周面に押圧される。このよう
な状態で、カム8が所定の回転角度まで回転すると、レ
バー部材3のローラ3bは、カム8の凹部8aに係合す
る。従って、カム8の回転が停止状態に保持される。こ
れにより、回転軸2の回転が阻止され、その結果、ドア
Dは所定の開放位置であるストッパ保持位置に保持され
る。
【0096】このような状態からドアDが更に開放され
ると、カム8が更に回転し、レバー部材3のローラ3b
はカム8の凹部8aから脱出し、その係合が解除され
て、カム8の他の凹部8bに係合しようとする。ローラ
3bと凹部8bとの係合によって、カム8の回転が第二
の停止状態に保持される。これにより、回転軸2の回転
が阻止され、ドアDは更に大きく開かれたストッパ保持
位置に保持される。
【0097】ドアDがストップ保持位置に保持された状
態においては、レバー部材3のローラ3bは比較的大き
な弾性係数を有する圧縮コイルバネ10,10aの圧縮
力によりカム8の凹部8a又は8bに嵌り込むので、ド
アDは大きな保持力でストップ保持位置に保持される。
【0098】このような状態からドアDが更に開放され
ると、カム8が更に回転し、レバー部材3のローラ3b
はカム8の凹部8bから脱出し、ドアDはその最大開放
位置まで開放される。
【0099】ドアDがストッパ保持位置にある状態にお
いて、ドアDに閉じる方向に力を加えると、ピストン4
は圧縮コイルバネ10,10aの復元作用により、図4
8において閉扉方向である左側に移動する。このように
圧縮コイルバネ10,10aによってピストン4に与え
られる力は、ラック5aとピニオン7を介して回転軸2
に伝達され、従って、ドアDはこの圧縮コイルバネ10
の作用によって自動的に閉じる。このようにピストン4
が図48において左側に移動する場合には、一方向弁4
aは遮断されており、圧油の第1室1axから第2室1
ayへの移動は、速度調整弁が設けられた連通路を介し
て行われる。従って、速度調整弁の絞りの度合いに応じ
て、圧油は、この方向へのピストン4の移動に対して、
大きな抵抗を生ずる。その結果、ドアDが閉じられる方
向に回転する速度は、著しく減少する。これによりドア
Dは静粛に閉じる。
【0100】また、ドアDのストップ保持位置を変更す
る場合は、ダイヤル57を図59(B)に示す位置から
図60(B)に示す位置へと反時計方向に90度だけ回
転させる。ダイヤル57の回転により、ロックピン60
が長穴61に合致し、スプリング64の付勢力によって
ダイヤル57が案内棒56上を後端側へとスライドし、
固定具13が支点ピン13bを支点にしてアンロック側
に回動し、セレーション13a,14同士が離反する。
そこで、ピニオンブッシュ1cを所望角度だけ回動させ
た後に、ダイヤル57をスプリング64の付勢力に抗す
るように案内棒56上でスライドさせ、図60(B)に
示す位置から図59(B)に示す位置へと時計方向に9
0度だけ回転させる。これにより、長穴61がロックピ
ン60を通り越し、カム面62がロックピン60を掬い
上げるごとく回動し、カム面62とロックピン60とが
再び係合し、固定具13が支点ピン13bを支点にして
ロック側に回動し、セレーション13a,14同士が噛
み合い、同時に固定具13がハウジング1に固定され
る。これにより、ドアDの開度の変更操作が完了する。
【0101】ドアDのストップ保持位置を変更する場合
において、ドアDの最大開度にセットされた場合であっ
ても、図58(B)に示すように、ピニオンブッシュ1
cの溝65にハウジング1側の凸部66が入り込むの
で、ピニオンブッシュ1cは回転範囲を一定範囲内に規
制され、レバー部材3の移動範囲は制限される。従っ
て、レバー部材3のピストンロッド5等に対する干渉が
防止される。
【0102】<実施の形態12>図64及び図65に示
すように、この実施の形態12のドアクローザは実施の
形態11のドアクローザとは異なる構成のロック装置を
備える。
【0103】このロック装置は、ハウジング1の上壁に
垂直方向にスライド可能に取り付けられたプランジャ6
7と、プランジャ67に対応して固定具13に穿設され
た係合穴68とを具備する。プランジャ67の下端には
C字形の止めリング69が固定され、プランジャ67は
この止めリング69によりハウジング1からの抜け出し
を阻止される。また、プランジャ67とハウジング1と
の隙間内には弾性体である第一のスプリング70が挿入
され、この第一スプリング70がプランジャ67を係合
穴68の方に常時付勢する。プランジャ67の上端に
は、係合穴68に合致する大径部67aと、この大径部
67aから垂直に突出する小径部67bとが設けられ
る。係合穴68は、固定具13における支点ピン13b
が設けられる板部上に穿設される。固定具13とハウジ
ング1との間には、セレーション13a,14同士が離
反するような方向に固定具13を回動させようとする弾
性体である第二のスプリング71が介装される。
【0104】ドアDのストップ保持位置を変更する場合
は、プランジャ67を図64(A)及び図65(A)に
示す位置から図64(B)及び図65(B)に示す位置
へと第一のスプリング70の付勢力に抗して下方に押し
下げる。これにより、プランジャ67の大径部67aが
係合穴68から離脱し、第二のスプリング71の付勢力
によって固定具13が支点ピン13bを支点にしてアン
ロック側に回動し、セレーション13a,14同士が離
反する。セレーション13a,14同士が離反すると同
時に、プランジャ67の小径部67bが係合穴68の縁
に当接し、固定具13の回動を停止させる。そこで、ピ
ニオンブッシュ1cを所望角度だけ回動させた後に、固
定具13を第二のスプリング71の付勢力に抗するよう
に押してロック位置へと回動させる。これにより、セレ
ーション13a,14同士が噛み合うと同時に、プラン
ジャ67が第一のスプリング70の付勢力により上昇
し、その大径部67aが係合穴68内に入り込み、固定
具13をハウジング1に対しロック位置に固定する。
【0105】<実施の形態13>図66に示すように、
この実施の形態13のドアクローザはピストン4やラッ
ク5aの開扉方向への移動量を調整可能でドアDの開き
角度を制限する制限手段を備える。
【0106】この制限手段は具体的には、ラック5aの
移動方向に平行に螺進退可能なストッパネジ72であ
り、ハウジング1の右端を閉じるプラグ1yに形成され
た雌ネジ73に螺合する。ストッパネジ72の後端には
プラグ1yに形成されたガイド穴74に挿入されるガイ
ド棒75が設けられる。ガイド棒75には油漏れを防ぐ
ためのOリングが取り付けられる。またガイド棒75の
ハウジング外に露出する後端にはドライバ等の工具を係
止するための係止溝76が形成される。
【0107】ドアDの開き角度が大きくなるに連れてピ
ストン4及びラック5aは図66中右方向へと移動する
が、このストッパネジ72をあらかじめ螺進退させ、そ
の位置を調整しておくことにより、ドアDの最大開度を
種々加減することができる。すなわち、図67(A)に
示すようにストッパネジ72をハウジング1の内方へと
螺進させるとピストン4及びラック5aのストロークが
低減しドアDの最大開度は小さくなり、図67(B)に
示すようにストッパネジ72をハウジング1の外方へと
螺進させるとピストン4及びラック5aのストロークが
増加しドアDの最大開度は大きくなる。上記ストッパネ
ジ72の先端には、ラック5aとの衝突時の衝撃を緩和
する緩衝部材を生め込んでも良い。このように、開扉方
向へのピストン4やラック5aの移動ストロークに制限
を加えることにより、ドアDを制限角度以上に開くのを
防ぐことができ、これにより突風等によるドアDの破損
が防止される。
【0108】なお、上記各実施の形態においては、クロ
ーザ本体をドアに取り付け、リンク機構が、回転軸をド
アフレーム側に連結するものとして説明したが、クロー
ザ本体をドアフレーム側に取り付け、リンク機構が、回
転軸をドア側に連結するように構成することも可能であ
る。
【0109】また、上記各実施の形態においては、カム
を回転軸に固定し、カムフォロアをレバー部材上に設け
たが、カムをレバー部材側に設け、カムフォロアを回転
軸側に取り付けるようにしても同様の作用を実現するこ
とができる。
【0110】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ドア又はドア
フレームに固定されるクローザ本体と、クローザ本体に
支持される回転軸をドアフレーム又はドアに連結しドア
の開閉に伴って回転軸を回転させるリンク機構とを備
え、クローザ本体内には、ピストンの閉扉方向の速度が
開扉方向の速度よりも低減するように流体圧を制御する
シリンダ・ピストン装置と、ピストンを回転軸に動力的
に連結するラック及びピニオンと、ピストンを閉扉方向
に常時付勢する弾性部材と、回転軸を所望の回転角度に
拘束してドアを所望の開度でストップ保持するストップ
保持手段とを備えたドアクローザにおいて、上記ストッ
プ保持手段が、上記弾性部材の反力により反ピストン側
に付勢される中間部材と、中間部材を介した上記弾性部
材の反力の作用で係合することにより回転軸を所望の角
度位置に拘束するカム装置とを含むドアクローザである
から、ドアの自閉のためにハウジング内に組み込まれて
いる弾性係数の比較的大きい弾性部材の反発力をストッ
プ保持に利用することができ、ドアのストップ保持力が
向上し、安定してドアをストップ保持することができ、
ストップ保持のON/OFF動作も明確に体感すること
ができ、使い勝手が向上する。
【0111】請求項2の発明によれば、請求項1記載の
ドアクローザにおいて、カム装置におけるカムとカムフ
ォロアとの相対位置を調整してドアのストップ保持位置
を変更するストップ位置調整手段が設けられたことか
ら、内装式ドアクローザにおけるストップ保持位置を簡
易に変更することが可能となる。
【0112】請求項3の発明によれば、請求項1又は請
求項2記載のドアクローザにおいて、ストップ保持手段
のストップ保持機能をON/OFF切換するストップ保
持機能切換手段が設けられたことから、内装式ドアクロ
ーザにおけるストップ保持機能のON/OFF切換が可
能となる。殊に、ストップ保持機能切換手段としてハウ
ジングのシリンダを塞ぐ蓋部材を利用するようにした場
合は、特別の部品を用意しなくとも容易にストップ機能
の設定と解除を行うことができ、使い勝手のよいドアク
ローザとすることができる。
【0113】請求項4の発明によれば、請求項1乃至請
求項3のいずれかに記載のドアクローザにおいて、ピス
トンの開扉方向への移動量を調整可能な制限手段が設け
られたことから、開扉方向へのピストンの移動ストロー
クに制限を加えることができ、扉を制限角度以上に開く
のを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るドアクローザの作
動状態を示す概略図である。
【図2】図1に示すドアクローザの正面図である。
【図3】図1に示すドアクローザの左側面図である。
【図4】図1に示すクローザ本体の正面図である。
【図5】図1に示すクローザ本体の平面図である。
【図6】図1に示すクローザ本体の左側面図である。
【図7】図1に示すクローザ本体の右側面図である。
【図8】図1に示すクローザ本体の垂直断面図である。
【図9】図1に示すクローザ本体の水平断面図である。
【図10】図1に示すクローザ本体のストップ保持手段
を示す部分切欠水平断面図であり、(A)はストップ保
持位置(小さい開き角度)を示し、(B)はストップ保
持位置(大きい開き角度)を示す。
【図11】図1に示すクローザ本体をレバー部材に沿う
ように切断して示す断面図である。
【図12】レバー部材の水平断面図である。
【図13】レバー部材をその湾曲方向に沿うように切断
して示す断面図である。
【図14】図1に示すクローザ本体のストップ位置調整
手段を示す部分切欠平面図である。
【図15】図1に示すクローザ本体の作動状態を示す水
平断面図である。
【図16】図1に示すクローザ本体のストップ保持機能
切換手段を示す部分切欠水平断面図であり、(A)はス
トップ保持機能がONの状態、(B)はOFFの状態を
表す。
【図17】本発明の実施の形態2を示し、カムとピニオ
ンの位置関係を示す平面図である。
【図18】図17に示すカム及びピニオンの垂直断面図
である。
【図19】図17に示すカムの平面図である。
【図20】本発明の実施の形態3に係るストップ位置調
整手段を示す部分切欠底面図である。
【図21】本発明の実施の形態4に係るストップ位置調
整手段を示す部分切欠平面図である。
【図22】本発明の実施の形態4に係るストップ位置調
整手段を示す部分切欠正面図である。
【図23】本発明の実施の形態4に係るストップ位置調
整手段を示す右側面図である。
【図24】本発明の実施の形態4に係るストップ位置調
整手段を調整可能な状態にして示す部分切欠平面図であ
る。
【図25】本発明の実施の形態5に係るストップ位置調
整手段を示す部分切欠平面図である。
【図26】本発明の実施の形態5に係るストップ位置調
整手段を示す部分切欠正面図である。
【図27】本発明の実施の形態5に係るストップ位置調
整手段を示す右側面図である。
【図28】本発明の実施の形態5に係るストップ位置調
整手段を調整可能な状態にして示す図であり、(A)は
部分切欠平面図、(B)は右側面図である。
【図29】本発明の実施の形態6に係るストップ位置調
整手段を示す部分切欠平面図である。
【図30】本発明の実施の形態6に係るストップ位置調
整手段を示す部分切欠正面図である。
【図31】本発明の実施の形態6に係るストップ位置調
整手段を示す右側面図である。
【図32】本発明の実施の形態6に係るストップ位置調
整手段を調整してストップ位置を変更した状態で示す部
分切欠平面図である。
【図33】本発明の実施の形態7に係るストップ位置調
整手段を示す部分切欠平面図である。
【図34】本発明の実施の形態7に係るストップ位置調
整手段を示す部分切欠正面図である。
【図35】本発明の実施の形態7に係るストップ位置調
整手段を示す右側面図である。
【図36】本発明の実施の形態7に係るストップ位置調
整手段を調整してストップ位置を変更した状態で示す部
分切欠平面図である。
【図37】本発明の実施の形態8に係るストップ位置調
整手段を示す部分切欠平面図である。
【図38】本発明の実施の形態8に係るストップ位置調
整手段を示す部分切欠正面図である。
【図39】本発明の実施の形態8に係るストップ位置調
整手段を示す右側面図である。
【図40】本発明の実施の形態8に係るストップ位置調
整手段を調整可能な状態にして示す部分切欠平面図であ
る。
【図41】本発明の実施の形態9に係るストップ位置調
整手段を示す部分切欠平面図である。
【図42】本発明の実施の形態9に係るストップ位置調
整手段を示す部分切欠正面図である。
【図43】本発明の実施の形態9に係るストップ位置調
整手段を示す右側面図である。
【図44】本発明の実施の形態9に係るストップ位置調
整手段を調整可能な状態にして示す部分切欠平面図であ
る。
【図45】本発明の実施の形態10に係るストップ位置
調整手段を示す水平断面図である。
【図46】本発明の実施の形態10に係るストップ位置
調整手段を備えたクローザ本体の作用を示す動作図であ
る。
【図47】本発明の実施の形態11に係るドアクローザ
におけるドアクローザ本体の平面図である。
【図48】図47に示すドアクローザ本体の水平断面図
である。
【図49】図47に示すドアクローザ本体の垂直断面図
である。
【図50】図47に示すドアクローザ本体の右側面図で
ある。
【図51】ピニオンブッシュの半断面図である。
【図52】ピニオンブッシュの右側面図である。
【図53】ピニオンブッシュの平面図である。
【図54】ピニオンブッシュの底面図である。
【図55】ピニオンブッシュをレバー部材と共に示す半
断面図である。
【図56】図55に示したピニオンブッシュ及びレバー
部材の平面図である。
【図57】図55に示したピニオンブッシュ及びレバー
部材の底面図である。
【図58】(A)はドアのストップ角度を最小にセット
した状態を示すドアクローザ本体の部分切欠水平断面図
であり、(B)はドアのストップ角度を最大にセットし
た状態を示すドアクローザ本体の部分切欠水平断面図で
ある。
【図59】(A)は図47に示すクローザ本体のストッ
プ位置調整手段を固定状態にして示す部分切欠平面図で
あり、(B)は(A)に示すダイヤルの正面図である。
【図60】(A)は図47に示すクローザ本体のストッ
プ位置調整手段を解除状態にして示す部分切欠平面図で
あり、(B)は(A)に示すダイヤルの正面図である。
【図61】図59に示した箇所の正面図である。
【図62】ダイヤルの拡大平面図である。
【図63】図62中、LXIII−LXIII線矢視断
面図である。
【図64】(A)は本発明の実施の形態12に係るドア
クローザ本体のストップ位置調整手段を固定状態にして
示す部分切欠平面図であり、(B)は解除状態にして示
す部分切欠平面図である。
【図65】(A)は本発明の実施の形態12に係るドア
クローザ本体のストップ位置調整手段を固定状態にして
示す部分切欠正面図であり、(B)は解除状態にして示
す部分切欠正面図である。
【図66】本発明の実施の形態13に係るドアクローザ
本体の水平断面図である。
【図67】(A)は図66に示すドアクローザ本体の開
き角度制限手段を開き角度が小さくなる方に操作した状
態を示す水平断面図であり、(B)は開き角度が大きく
なる方に操作した状態を示す水平断面図である。
【符号の説明】
C…クローザ本体 D…ドア F…ドアフレーム L…リンク機構 1c…ピニオンブッシュ 1y…プラグ 2…回転軸 3…レバー部材 3b…ローラ 4…ピストン 5a…ラック 7…ピニオン 8…カム 10…圧縮コイルバネ 46…押し棒 72…ストッパネジ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドア又はドアフレームに固定されるクロ
    ーザ本体と、クローザ本体に支持される回転軸をドアフ
    レーム又はドアに連結しドアの開閉に伴って回転軸を回
    転させるリンク機構とを備え、クローザ本体内には、ピ
    ストンの閉扉方向の速度が開扉方向の速度よりも低減す
    るように流体圧を制御するシリンダ・ピストン装置と、
    ピストンを回転軸に動力的に連結するラック及びピニオ
    ンと、ピストンを閉扉方向に常時付勢する弾性部材と、
    回転軸を所望の回転角度に拘束してドアを所望の開度で
    ストップ保持するストップ保持手段とを備えたドアクロ
    ーザにおいて、上記ストップ保持手段が、上記弾性部材
    の反力により反ピストン側に付勢される中間部材と、中
    間部材を介した上記弾性部材の反力の作用で係合するこ
    とにより回転軸を所望の角度位置に拘束するカム装置と
    を含むことを特徴とするドアクローザ。
  2. 【請求項2】 カム装置におけるカムとカムフォロアと
    の相対位置を調整してドアのストップ保持位置を変更す
    るストップ位置調整手段が設けられたことを特徴とする
    請求項1記載のドアクローザ。
  3. 【請求項3】 ストップ保持手段のストップ保持機能を
    ON/OFF切換するストップ保持機能切換手段が設け
    られたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のド
    アクローザ。
  4. 【請求項4】 ピストンの開扉方向への移動量を調整可
    能な制限手段が設けられたことを特徴とする請求項1乃
    至請求項3のいずれかに記載のドアクローザ。
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