JP2003034155A - 駆動装置 - Google Patents

駆動装置

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JP2003034155A
JP2003034155A JP2001221231A JP2001221231A JP2003034155A JP 2003034155 A JP2003034155 A JP 2003034155A JP 2001221231 A JP2001221231 A JP 2001221231A JP 2001221231 A JP2001221231 A JP 2001221231A JP 2003034155 A JP2003034155 A JP 2003034155A
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planetary gear
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Masaki Nakano
正樹 中野
Shunichi Oshitari
俊一 忍足
Keyvan Kargar
カルガー ケイバン
Joel Poupon
プパン ジョエル
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Renault SAS
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Renault SAS
Nissan Motor Co Ltd
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  • Arrangement Of Transmissions (AREA)
  • Motor Power Transmission Devices (AREA)
  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)
  • Retarders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンとモータとを備えたハイブリッド車
両に適した駆動装置において、エンジン動力を切り離
し、モータ動力のみで効率よく駆動を行う。 【解決手段】 互いのキャリアCとリングギヤRとを共
有化した2つの遊星歯車列P1,P2からなる2自由度
の差動装置を設け、そのリングギヤ軸Jr1にエンジン
からの入力を、キャリア軸Jcに駆動系統への出力を、
2つのサンギヤ軸Js1,Js2にモータ/ジェネレー
タMGi,MGoをそれぞれ割り当てると共に、リング
ギヤ軸Jr1とエンジン出力軸Jeとの間にクラッチC
Lを設ける。3個以上の要素を有する2自由度の差動装
置では、何れか2個の要素の速度を決定すれば他の要素
の速度が決まるので、前述の通り2個のサンギヤにそれ
ぞれモータ/ジェネレータを割り当てたことから、クラ
ッチでエンジン動力を切り離した状態においては、何れ
か一方または双方のモータ/ジェネレータの動力に基づ
いて駆動が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンまたはモ
ータ等の動力源を複数搭載したハイブリッド車両に適し
た駆動装置に関し、より詳しくは遊星歯車機構等の差動
装置により無段変速動作を行わせることが可能な駆動装
置に関する。
【0002】
【従来の技術と解決すべき課題】この種の差動装置を用
いた駆動装置としては、例えば遊星歯車機構を構成する
サンギヤ、プラネットキャリア、リングギヤの3要素
に、発電機、エンジン、駆動系のモータをそれぞれ連結
した構成のハイブリッド車用駆動装置が知られている。
この駆動装置によれば、歯車の差動機能を利用してエン
ジン出力の一部を発電機の駆動に配分し、その発生電力
をモータに供給することで、無段変速および出力トルク
の増減を行うことができる。
【0003】しかしながら、このような従来の駆動装置
によると、差動装置とエンジンとの間にクラッチを設
け、エンジンを切り離してモータ動力のみで走行しよう
とすると、3要素の差動装置のいずれかの要素が空転し
て駆動力を発生できなくなるので、例えば特開平9-2897
06号公報、特開平10-324165号公報に開示されているよ
うに、差動装置の空転を抑えるためのクラッチやブレー
キをさらに設ける必要がある。
【0004】また、従来の装置では機構上の制約から遊
星歯車を通過する機械的エネルギを大きくしにくいため
発電機およびモータをそれだけ大型のものにする必要が
あり、動力伝達の効率が低くなってしまう問題もあっ
た。
【0005】本発明はこのような従来の問題点に着目し
てなされたもので、3個以上の要素を有する2自由度の
差動装置において、エンジン動力を切り離すクラッチを
設けると共に、所定の要素に2個のモータ/ジェネレー
タを連結することにより、モータ動力のみで効率よく走
行できる駆動装置を提供することを目的としている。ま
た、本発明では、小型のモータ/ジェネレータで所要の
駆動力が得られる効率の高い駆動装置を提供することを
目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、3個以上
の入出力要素を有する2自由度の差動装置を備え、前記
要素の1つにエンジンからの入力を、他の1つの要素に
駆動系統への出力を、残りの要素を含む2個の要素にモ
ータ/ジェネレータをそれぞれ割り当てると共に、前記
入力とエンジンとの間にクラッチを設けた。
【0007】第2の発明は、前記第1の発明の差動装置
において、出力を割り当てた要素以外の2個の要素にモ
ータ/ジェネレータを割り当てた。
【0008】第3の発明は、前記第2の発明の差動装置
を、クラッチオフ時に2個のモータ/ジェネレータの駆
動力を出力に伝達しうるように構成した。
【0009】第4の発明は、前記第1の発明において4
個の要素を有する差動装置を備え、該4個の要素に、回
転速度順に、モータ/ジェネレータ、入力、出力、モー
タ/ジェネレータを割り当てた。
【0010】第5の発明は、前記第1〜第4の発明のク
ラッチを、エンジンから入力への正転方向のトルク伝達
のみを可能とする一方向クラッチで構成した。
【0011】第6の発明は、前記第1〜第4の発明にお
いて、エンジンの逆転を防止する逆転防止装置を設け
た。
【0012】第7の発明は、前記第1〜第4の発明にお
いて、差動装置を遊星歯車機構により構成した。
【0013】第8の発明は、前記第7の発明の遊星歯車
機構を、シングルピニオン形式の第1遊星歯車列と、ダ
ブルピニオン形式の第2遊星歯車列とを備え、それぞれ
のサンギヤ、キャリア、リングギヤのうちの何れか2つ
の要素を共有化して2自由度の差動装置を構成するもの
とした。
【0014】
【発明の効果】3個以上の要素を有する2自由度の差動
装置では、何れか2個の要素の速度を決定すれば他の要
素の速度が決まる。第1の発明以下の各発明によれば、
このような2自由度の差動装置において、2個の要素に
モータ/ジェネレータを割り当てたので、クラッチによ
りエンジン動力を切り離した状態においても、少なくと
も何れか一方のモータ/ジェネレータの動力を駆動系統
へと伝達することが可能である。なお、このような2自
由度の差動装置は、例えば第7または第8の発明として
示したように遊星歯車機構により構成することができ
る。
【0015】第2または第3の発明によれば、出力を割
り当てた要素以外の2個の要素にモータ/ジェネレータ
を割り当てた構成とすることにより、クラッチオフ時に
おいて2個のモータ/ジェネレータの動力を最大限に利
用して大きな駆動力を発揮させることが可能である。
【0016】特に、第4の発明のように4要素の差動装
置において、回転速度順に、モータ/ジェネレータ、入
力、出力、モータ/ジェネレータを各要素に割り当てた
構成とすることにより、クラッチオフ時にモータ動力の
みで駆動力を発生させられることに加えて、クラッチオ
ン時においてはモータ/ジェネレータを通過する動力の
割合を十分に抑制して駆動装置としての伝達効率を大き
く向上させることができる。
【0017】第5の発明によれば、一方向クラッチによ
り、エンジントルクは正転時にのみ差動装置に伝達さ
れ、すなわち差動装置(入力要素)はエンジンよりも高
速回転させることができるので、エンジン動力を利用せ
ずモータ動力のみで駆動力を発生したいときにはエンジ
ン回転を低下させまたはエンジンを停止させるだけでよ
く、クラッチをオンオフする制御が不要であり構造的に
簡潔になる。なお、この場合には差動装置からエンジン
側への動力伝達はできないので、モータ/ジェネレータ
の動力を利用してエンジンを始動することができなくな
る。したがって、エンジン始動のためにはスタータモー
タを別に設けて対応する。
【0018】ところで、本発明に係る2自由度の差動装
置においては、2個のモータ/ジェネレータの回転のさ
せかたによっては、例えば後退時においてエンジンに連
結した入力要素に逆回転方向のトルクが作用する場合が
ある。第6の発明のように、エンジンの逆転を防止する
装置を設けることにより、このような場合のエンジンの
逆転を防止してエンジンの機構および油圧系統等の保護
を図ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】次に本発明を前輪駆動車用の動力
伝達装置(トランスアクスル)に適用した実施形態につ
き図面に基づいて説明する。図1以下の各図はそれぞれ
異なる実施形態について概略構成と共線図とを組み合わ
せて表している。図1に示したものは、他の実施形態に
関わる構成部材を兼ね備えていることから、まずこの実
施形態の構成につき詳細に説明し、他の実施形態につい
ては図1と異なる特徴的な部分のみを説明することとす
る。また、各実施形態について共通する部材には同一の
符号を付して示す。
【0020】[図1:実施形態1]図においてHmはモ
ータハウジング、Ctは変速機ケーシング、Hcはクラ
ッチハウジング、Haはアクスルハウジングである。ク
ラッチハウジングHcにはエンジン出力軸Jeと変速機
入力軸Jr1とを接続または切り離すクラッチCLが設
けられている。変速機の構成はシングルピニオン形式の
遊星歯車列P1とダブルピニオン形式の遊星歯車列P2
とを、互いのリングギヤRとキャリアCとを共有する態
様で連結してケーシングCtに収装してある。なお、遊
星歯車列の構成要素を示す符号において、添数字の1は
第1遊星歯車列P1のものを、2は第2遊星歯車列P2
のものを示している。また、ダブルピニオン形式の遊星
歯車列については便宜上2つのピニオン軸を通る断面で
展開した図で構造を表してある(以下の各構成図につき
同様)。
【0021】前記クラッチCLが連結される入力軸Jr
1は前記遊星歯車列P1のサンギヤ軸である。前記入力
軸Jr1には、エンジンの逆回転を防止するための一方
向クラッチCLoが設けられている。
【0022】モータハウジングHmには、内側ロータR
miと環状の外側ロータRmoとが同軸的に支持されて
おり、これらにより2個のモータ/ジェネレータMG
i、MGoとして機能する小型の電気機械が構成されて
いる。前記内外ロータRmiとRmoとの間には環状の
コイルCmが設けられており、このコイルCmにより各
ロータRmi,Rmoを個々に発電機またはモータとし
て作動させることができる。内側ロータ軸Jmiは、中
空の外側ロータ軸Jmoを貫通して遊星歯車列P1のサ
ンギヤS1に連結し、外側ロータ軸Jm2は遊星歯車列
P2のサンギヤS2に連結している。図中のSsi,S
soはそれぞれ内側ロータ軸Jmi,外側ロータ軸Jm
oの回転速度を計測するための回転センサである。な
お、モータ/ジェネレータの構成要素を示す符号におい
て、添字のiは第1のモータ/ジェネレータMGiのも
のを、oは第2のモータ/ジェネレータMGoのものを
それぞれ示している。
【0023】アクスルハウジングHaは、前記変速機ケ
ーシングCtの側面に設けられており、その内部には前
記遊星歯車機構と並列に減速機構Finおよびドライブ
アクスルDrvが支持されている。前記終減速装置Fi
nに対しては、減速機Rgを介してキャリアCの回転が
伝達される。すなわちこの場合キャリア軸Jcが駆動系
統である終減速装置Finと接続する出力軸となってい
る。
【0024】遊星歯車列P2のサンギヤS2および外側
ピニオンpoとかみ合う大径の内側ピニオンpiには、
遊星歯車列P1のリングギヤRと同軸的に支持されたリ
ングギヤR3がかみ合わされると共に、このリングギヤ
R3の回転を制動するブレーキBがケーシングCtに設
けられている。
【0025】前記構成において、クラッチCLを切って
エンジン回転の伝達を遮断すると、リングギヤR1がエ
ンジンに対しては自由回転可能となるが、図1中の共線
図にも見られるように他の2つの要素であるサンギヤS
1,S2にそれぞれ連結したモータ/ジェネレータMG
o,MGiによってキャリアCの回転が決められるた
め、モータ動力のみによって駆動系を駆動することが可
能である。前記共線図上の符号EVはモータ/ジェネレ
ータのみによる走行時の特性、STARTはブレーキB
を作動させた発進時の特性、MAXは最高車速時の特
性、REVは後退時の特性をそれぞれ表している。ま
た、符号Outは駆動系統への出力、Inはエンジンか
らの入力を表している。
【0026】ここで共線図について説明すると、共線図
とは、横軸上に歯数を配分し、歯数比で配分された点上
にて縦軸方向に各要素の回転速度を表したものであり、
各要素の回転速度は常に歯数比に比例した直線関係で表
される。本実施形態のように、第1遊星歯車列P1のリ
ングギヤとキャリアとを、第2遊星歯車列P2のリング
ギヤとキャリアに共通化する態様で2組の遊星歯車列を
組み合わせると、入出力側に連結可能な要素として第1
遊星歯車列P1のサンギヤS1、第2遊星歯車列P2の
サンギヤS2、各遊星歯車列で共通化したキャリアC、
リングギヤRの4要素(リングギヤR3を加えれば5要
素)となる。このような複合遊星歯車機構はいわゆるラ
ヴィニョウ式遊星歯車装置(Ravigneawx planetary gear
set)の一形式として知られている。この複合遊星歯車
機構は2自由度であり、すなわち何れか2つの要素の回
転速度を決めると他の要素の回転速度が決まる。
【0027】いまリングギヤR3以外の4要素の何れか
2要素にエンジンからの入力と駆動系統への出力とを割
り当て、残りの2要素のそれぞれにモータ/ジェネレー
タを連結すると、入力と出力との間にある速度比を与え
る2つのモータ/ジェネレータの速度の組み合わせは幅
広く存在する。したがって、その組み合わせのなかから
モータ/ジェネレータ側に負担させるエネルギができる
だけ小さくなるような組み合わせを選択することが可能
となる。特に本実施形態では、共線図の内側の2要素に
エンジンからの入力Inと駆動系統への出力Outとを
割り当て、これらを挟む外側の2要素のそれぞれにモー
タ/ジェネレータMGo,MGiを連結したので、エン
ジン出力に対してモータ/ジェネレータ側が負担するト
ルクをより小さくすることができ、換言すればモータ/
ジェネレータを通過するエネルギをより小さくできるの
で、駆動装置としての伝達効率を効果的に向上させるこ
とができる。
【0028】一方、このような2自由度の差動装置で
は、2つのモータ/ジェネレータMGo,MGiのみに
より電動走行を行おうとすると、そのときのギヤ比によ
ってはリングギヤR1に回転速度が生じるため、リング
ギヤR1にエンジンが連結されたままだとエンジンがフ
リクションとなって効率が低下してしまう。これに対し
て、本実施形態の構成によれば、前述したようにクラッ
チCLを切ることによりこのようなエンジンの引きずり
を解消して、モータ動力のみによる効率の高い走行状態
を得ることが可能になるのである。
【0029】また、5番目の要素であるリングギヤR3
をブレーキBにより制動した状態では、共線図のSTA
RTの特性線に見られるように3つの駆動源の回転をそ
れぞれ個別の減速比で減速した回転を駆動系統に連結す
るキャリアCへ伝える減速機として機能するため、比較
的小出力の動力源にて良好な発進性能を確保することが
可能となる。
【0030】[図2:実施形態2]図1の構成に対し
て、ブレーキを備えず、内側ロータ軸Jmiにサンギヤ
S1が連結される遊星歯車列P1をダブルピニオン形
式、外側ロータ軸JmoにサンギヤS2が連結される遊
星歯車列P2をシングルピニオン形式とし、キャリア軸
Jcをエンジンに連結する入力軸とすると共に、リング
ギヤRを減速機Rgを介して終減速装置Finに連結し
た点で異なる。なお図中のFwはエンジンのフライホイ
ールである。
【0031】[図3:実施形態3]図1の構成に対し
て、ブレーキを備えず、キャリア軸Jcを入力軸として
クラッチCLを介してエンジン出力軸Jeに連結し、リ
ングギヤ軸Jrを出力軸として減速機Rgを介して終減
速装置Finに連結した点で異なる。
【0032】[図4:実施形態4]図1の構成に対し
て、遊星歯車列P1をダブルピニオン形式、遊星歯車列
P2をシングルピニオン形式とし、ブレーキを設けてい
ない点で異なる。
【0033】[図5:実施形態5]図1の構成に対し
て、ブレーキを設けていない点で異なる。
【0034】[図6:実施形態6]図1の構成に対し
て、ブレーキを備えず、遊星歯車列P1と遊星歯車列P
2をそれぞれシングルピニオン形式とし、遊星歯車列P
1のキャリアC1と遊星歯車列P2のリングギヤR2を
連結し、遊星歯車列P1のリングギヤR1と遊星歯車列
P2のキャリアC2を連結し、遊星歯車列P1のキャリ
ア軸Jc1をエンジンに連結する入力軸、遊星歯車列P
2のリングギヤ軸Jr2を終減速装置Finに連結する
出力軸とした点で異なる。
【0035】[図7:実施形態7]図1の構成に対し
て、ブレーキを備えず、遊星歯車列P1と遊星歯車列P
2をそれぞれシングルピニオン形式とし、それぞれに共
通のサンギヤSをモータ/ジェネレータMGiのロータ
軸Jmiに連結し、それぞれに共通のキャリアCのキャ
リア軸Jcをエンジンに連結する入力軸としている点で
異なる。また、遊星歯車列P2のリングギヤ軸Jr2は
モータ/ジェネレータMGoのロータ軸Jmoに連結
し、遊星歯車列P1のリングギヤ軸Jr1は減速機Rg
を介して終減速装置Finに連結している。
【0036】[図8:実施形態8]図7の構成に対し
て、遊星歯車列P1のリングギヤ軸Jr1をエンジンに
連結する入力軸とすると共に、遊星歯車列P1と遊星歯
車列P2に共通のキャリア軸Jcを減速機Rgを介して
終減速装置Finに連結する出力軸としている点で異な
る。
【0037】[図9:実施形態9]図8の構成に対し
て、モータ/ジェネレータMGoとMgiを、それぞれ
にロータRmi,Rmo、コイルCmi,Cmoを有す
る別個のもので構成し、これらを並列的に配列した点で
異なる。
【0038】[図10:実施形態10]図1の構成に対
して、ブレーキを備えず、遊星歯車列P1と遊星歯車列
P2をシングルピニオン形式とし、それぞれに共通のリ
ングギヤRを外側ロータ軸Jmoに連結し、それぞれに
共通のキャリアCのキャリア軸Jcを減速機Rgを介し
て終減速装置Finに連結した点で異なる。また、遊星
歯車列P1のピニオンp1とサンギヤS1の歯数比と、
遊星歯車列P2のピニオンp2とサンギヤS2の歯数比
とを異ならせると共にp1とp2とが一体回転するよう
にし、遊星歯車列P1のサンギヤ軸Js1を入力軸とし
てクラッチCLに連結し、遊星歯車列P2のサンギヤ軸
Js2を内側ロータ軸Jm2に連結してある。
【0039】[図11:実施形態11]図1の構成に対
して、遊星歯車列P1のサンギヤS1を外側ロータ軸J
moに連結し、遊星歯車列P2のサンギヤS2を内側ロ
ータ軸Jmiに連結し点が異なる。
【0040】[図12:実施形態12]図11の構成に
対して、2つの互いに独立したモータ/ジェネレータM
Gi,MGoを設けた点が異なる。
【0041】[図13:実施形態13]図1の構成に対
して、内側ピニオンpiを小径かつサンギヤS2をまた
ぐ2分割の歯面を有する形状とし、外側ピニオンpoと
軸方向に重ならないリングギヤR3を内側ピニオンpi
にかみ合わせた点が異なる。
【0042】[図14:実施形態14]図1の構成に対
して、第1遊星歯車列P1をダブルピニオン形式、第2
遊星歯車列をシングルピニオン形式とし、入力軸である
キャリア軸JcをクラッチCLを介してエンジン出力軸
Jeに連結し、リングギヤRを減速機Rgを介して終減
速装置Finに連結している点が異なる。
【0043】[図15:実施形態15]図9の構成に対
し、内側ロータ軸Jmiを制動するブレーキBを設けた
点が異なる。
【0044】[図16:実施形態16]図7の構成に対
して、外側ロータ軸Jmoを制動するブレーキBを備え
る点が異なる。
【0045】[図17:実施形態17]図16の構成に
対して、2つの互いに独立したモータ/ジェネレータM
Go,MGiを備える点が異なる。
【0046】[図18:実施形態18]図18は、シン
グルピニオン形式の2つの遊星歯車列P1,P2のキャ
リアCを共通化すると共に、P1のピニオンpoとP2
のピニオンpiとをかみ合わせることで2つのダブルピ
ニオン形式遊星歯車列を構成し、第1のリングギヤ軸J
r1をクラッチCLを介してエンジン出力軸Jeに連結
し、第2のリングギヤ軸Jr2を減速機Rgを介して終
減速装置Finに連結している。また、第1のサンギヤ
S1と第2のサンギヤS2は、それぞれ内外のモータ/
ジェネレータMGi,MGoに連結している。ブレーキ
Bは前記共通のキャリアCを制動する構成である。
【0047】[図19:実施形態19]図19は、2自
由度で3要素の差動装置の3個の要素に、回転速度順
に、入力Inとモータ/ジェネレータMGi、出力Ou
t、モータ/ジェネレータMGoとブレーキBを連結し
た実施形態である。単一のダブルピニオン形式の遊星歯
車列PのサンギヤS、キャリアCをそれぞれモータ/ジ
ェネレータMGo、MGiに連結し、キャリア軸Jcは
クラッチCLを介してエンジン出力軸Jeに連結すると
共に、リングギヤ軸Jrを減速機Rgを介して終減速装
置Finに連結している。ブレーキBはサンギヤ軸Js
を制動する。
【0048】[図20:実施形態20 (4要素−2ブ
レーキ)]図20に示した実施形態では、2自由度で4
要素の差動装置に、回転速度順に、入力Inとモータ/
ジェネレータMGi、ブレーキB1、出力Outとモー
タ/ジェネレータMGo、ブレーキB2を結合してい
る。第1遊星歯車列P1と第2遊星歯車列P2とでリン
グギヤRとキャリアCを共有し、キャリア軸Jcにはモ
ータ/ジェネレータMGoを連結すると共に減速機Rg
を介して終減速装置Finに連結し、第2サンギヤ軸J
s2をクラッチCLを介してエンジン出力軸Jeに連結
すると共にモータ/ジェネレータMGiに連結してい
る。ブレーキB1はリングギヤ軸Jrを、第2ブレーキ
B2は第1サンギヤ軸Js1を、それぞれ制動する構成
である。
【0049】この実施形態では、2個のブレーキB1,
B2がオフの状態では、入力Inと出力Outは互いに
回転、トルクともに影響しあわないので、シリーズハイ
ブリッド駆動装置として機能する。どちらかのブレーキ
を締結すると、ローの固定ギヤ比で車両を駆動すること
ができ、ブレーキB1を締結した場合は後退もローの固
定ギヤ比で駆動することができる。サンギヤ軸Js2へ
のエンジン回転伝達をクラッチCLにより遮断すれば、
後退をモータ/ジェネレータ2個を用いたローギヤ固定
で駆動することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の概略構成図。
【図2】本発明の第2の実施形態の概略構成図。
【図3】本発明の第3の実施形態の概略構成図。
【図4】本発明の第4の実施形態の概略構成図。
【図5】本発明の第5の実施形態の概略構成図。
【図6】本発明の第6の実施形態の概略構成図。
【図7】本発明の第7の実施形態の概略構成図。
【図8】本発明の第8の実施形態の概略構成図。
【図9】本発明の第9の実施形態の概略構成図。
【図10】本発明の第10の実施形態の概略構成図。
【図11】本発明の第11の実施形態の概略構成図。
【図12】本発明の第12の実施形態の概略構成図。
【図13】本発明の第13の実施形態の概略構成図。
【図14】本発明の第14の実施形態の概略構成図。
【図15】本発明の第15の実施形態の概略構成図。
【図16】本発明の第16の実施形態の概略構成図。
【図17】本発明の第17の実施形態の概略構成図。
【図18】本発明の第18の実施形態の概略構成図。
【図19】本発明の第19の実施形態の概略構成図。
【図20】本発明の第20の実施形態の概略構成図。
【符号の説明】
遊星歯車列P1 第1遊星歯車列 遊星歯車列P2 第2遊星歯車列 S,S1,S2 サンギヤ R,R1,R2 リングギヤ C,C1,C2 キャリア(プラネットキャリア) p,pi,po,p1,p2 ピニオン CL クラッチ B,B1,B2 ブレーキ CLo 一方向クラッチ Fw フライホイール MGo 第1(外側)モータジェネレータ MGi 第2(内側)モータジェネレータ Cm,Cmi,Cmo コイル Hc クラッチハウジング Hm モータハウジング Ct 変速機ケーシング Ha アクスルハウジング Ssi,Sso 回転センサ Rg 減速機 Fin 終減速装置 Drv ドライブアクスル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中野 正樹 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 忍足 俊一 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 ケイバン カルガー フランス国 78230 ル ペック リュ ドゥ プレジドン ウィルソン 36 (72)発明者 ジョエル プパン フランス国 75013 パリ リュ ルエル 22 Fターム(参考) 3D039 AA02 AA03 AB27 AC06 AC39 AC54 AC64 AC74 3D042 AA06 CA01 CA05 CA09 5H115 PC06 PG04 PI22 PI29 PU22 PU24 PU25 SE04 SE08 SE09

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】3個以上の入出力要素を有する2自由度の
    差動装置を備え、前記要素の1つにエンジンからの入力
    を、他の1つの要素に駆動系統への出力を、残りの要素
    を含む2個の要素の各々にモータ/ジェネレータをそれ
    ぞれ割り当てると共に、前記入力とエンジンとの間にク
    ラッチを設けたことを特徴とする駆動装置。
  2. 【請求項2】前記差動装置において、出力を割り当てた
    要素以外の2個の要素にモータ/ジェネレータを割り当
    てた請求項1に記載の駆動装置。
  3. 【請求項3】前記差動装置は、クラッチオフ時に2個の
    モータ/ジェネレータの駆動力を出力に伝達しうるよう
    に構成した請求項2に記載の駆動装置。
  4. 【請求項4】前記差動装置は4個の要素を備え、該4個
    の要素に、回転速度順に、モータ/ジェネレータ、入
    力、出力、モータ/ジェネレータを割り当てた請求項1
    に記載の駆動装置。
  5. 【請求項5】前記クラッチは、エンジンから入力への正
    転方向のトルク伝達のみを可能とする一方向クラッチで
    構成した請求項1から請求項4に記載の駆動装置。
  6. 【請求項6】前記エンジンに逆転を防止する逆転防止装
    置を設けた請求項1から請求項4に記載の駆動装置。
  7. 【請求項7】前記差動装置は、遊星歯車機構により構成
    した請求項1から請求項4に記載の駆動装置。
  8. 【請求項8】前記遊星歯車機構は、シングルピニオン形
    式の第1遊星歯車列と、ダブルピニオン形式の第2遊星
    歯車列とを備え、それぞれのサンギヤ、キャリア、リン
    グギヤのうちの何れか2つの要素を共有化して2自由度
    の差動装置を構成する請求項7に記載の駆動装置。
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