JP2003032688A - 動画像の前景背景領域分離方法、及びその方法を用いた条件付画素補填による動画像符号化方法 - Google Patents

動画像の前景背景領域分離方法、及びその方法を用いた条件付画素補填による動画像符号化方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動画像から前景領域と背景領域を正確に分離
する方法を提供する。 【解決手段】 隣接フレーム間にて第一の局所的なベク
トルを算出し、大局的な動きベクトルから第二の局所的
な動きベクトルを算出し、第一の局所的な動きベクトル
と第二の局所的な動きベクトルの距離から第一の背景候
補領域を求め、予測画像と原画像の絶対差分平均値を算
出し、第一の背景領域におけるマクロブロックの絶対差
分平均値に基づいて第二の閾値を決定し、該第二の閾値
よりも小さい絶対差分平均値を持つマクロブロックを第
二の背景候補領域とし、第一の背景候補領域と第二の背
景候補領域とを統合し、前景領域との境界に属する背景
マクロブロックにおいて、第二の閾値よりも小さい所定
の値を持つ第三の閾値よりも小さい絶対差分平均値を持
つマクロブロックを前景マクロブロックに訂正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動画像から前景領
域と背景領域とを分離する技術に関する、また、本発明
は、動画像から前景領域と背景領域とを分離した結果を
条件付画素補填に用いる動画像符号化技術に関する。
【0002】
【従来の技術】動画像から背景領域と前景領域を分離す
る技術として、例えば「秦泉寺久美他、“スプライト生
成のためのグローバルモーション算出法と符号化への適
用”,信学論 D-II vol.J83-D-II, no.2, pp535-544, F
eb.2000.」(以下、文献1という)に開示されている技
術がある。これは、背景画像をあらかじめ作成し、背景
画像と着目画像の差分から背景を判定する方法である。
【0003】この方法によると、背景を計算機処理によ
って人工的に作り出すため、ずれやぼけが生じる。その
ため、背景画像と着目画像との差分を計算すると、その
ずれやぼけに応じた差分が生じ、最適な差分の閾値を設
定することが困難であるという問題があった。
【0004】また、隣接フレーム間における局所的な動
きベクトル(Local Motion Vecto
r:LMV)と大局的な動きベクトル(Global
Motion Vector:GMV)の類似度に着目
し、各マクロブロック(Macro−block:M
B)において、両者の値が近いものを背景、そうでない
ものを前景とする方法もある。
【0005】しかし、この方法を用いると、図7に示す
ように、輝度変化がなだらかな領域(a)や、一方向に
指向性のある輝度を持つ領域(b)や、同じテクスチャ
の繰り返しのある領域(c)においてはLMVが誤抽出
される場合がある。これらのMBは本来なら背景部分に
属するものであるが、GMVとLMVとの距離が大きく
離れて算出される。従って、この方法を用いると、本来
なら背景部分に属するMBが背景とは判断されないとい
う問題があった。
【0006】また、物体と背景の境界等では前景よりも
背景領域が大きいため、LMVとGMVの距離が小さく
なる傾向にある。よって、背景と判断されても前景の一
部を含んでしまうという問題があった。
【0007】動画像符号化における条件付画素補填につ
いて次に説明する。
【0008】H.261、H.263、MPEG−1、
MPEG−2といった従来の符号化方法では、MB単位
にLMVによって動き補償(Motion Compe
nsation:MC)し、元の画像(あるいはローカ
ルデコード画像)との差分(すなわち予測誤差)を離散
コサイン変換(Discrete Cosine Tr
ansform:DCT)し、そのDCT係数を符号化
する方法がとられるのが一般的である。その従来の符号
化技術における条件付画素補填法(Conitiona
l Replenishment:CR)とは、MCを
行った後に、なんらかの条件において予測誤差を符号化
しない方法である。単純な例として、MCが行われた後
の予測誤差の指標である原画像とMC後の予測画像の絶
対差分和(Sum of Absolute Diff
erence:SAD)がある閾値以下のMBに関して
は差分を一切符号化しないこととする方法がある。
【0009】一方で、新しい映像符号化標準であるMP
EG−4では、MC+DCT以外の新しい圧縮ツールが
具備されており、グローバル動き補償(Global
Motion Compensation:GMC)は
その1つである。GMCとは、MB単位にMCをするの
ではなく、大きな領域全体を1つのグローバル動きベク
トル(Global Motion Vector:G
MC)でMCをするものである。この方法によると、複
数のLMVを1つに集約する効果があり、その分、符号
量を削減することができる。GMVはアフィン変換であ
る6つのパラメータで表される。なお、GMVは画像全
体にアフィン変換を施すものである。
【0010】さて、GMCにおいても、前述のCRを適
用することは可能である。しかしながら、GMCが効果
を発揮するような画像、すなわち、カメラの動きがある
ような画像では、予測画像を生成するときにアフィン変
換が施され、その微妙なずれによって、画像内で輝度変
化の大きい画像ではMAD(Mean of Abso
lute Difference:絶対差分値の平均)
が大きな値をとることになる。よって、ある一定の閾値
以下という条件を設定してCRを適用する場合、閾値を
小さくするとCRが適用できるMBが少なくなるという
問題があり、閾値を大きくしてCRの領域を大きくすれ
ば画像が劣化するという問題があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑
みてなされたものであり、動画像から前景領域と背景領
域を正確に分離する方法を提供することを目的とする。
更に、その方法を用いて条件付画素補填(CR)による
動画像符号化を行う方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は次のように構成される。
【0013】請求項1に記載の発明は、動画像から前景
領域と背景領域を分離する方法であって、動画像の隣接
フレーム間にて第一の局所的なベクトルを算出し、該隣
接フレーム間にて大局的な動きベクトルを算出し、大局
的な動きベクトルから各座標における第二の局所的な動
きベクトルを算出し、第一の局所的な動きベクトルと第
二の局所的な動きベクトルの距離が予め定められた第一
の閾値よりも小さい領域を第一の背景候補領域とし、大
局的な動きベクトルによる予測画像を生成し、マクロブ
ロック単位に予測画像と原画像の絶対差分平均値を算出
し、第一の背景領域における各マクロブロックの絶対差
分平均値に基づいて第二の閾値を決定し、該第二の閾値
よりも小さい絶対差分平均値を持つマクロブロックを第
二の背景候補領域とし、第一の背景候補領域と第二の背
景候補領域とを統合して第三の背景候補領域とし、該第
三の背景候補領域において前景領域との境界に属する背
景マクロブロックにおいて、第二の閾値よりも小さい所
定の値を持つ第三の閾値よりも小さい絶対差分平均値を
持つマクロブロックを前景マクロブロックに訂正するこ
とで動画像から前景領域と背景領域を分離する。
【0014】本発明によれば、第一の背景候補領域と第
二の背景候補領域を各々の判定手法にて求め、第一の背
景候補領域と第二の背景候補領域とを統合することとし
たので、第一の背景候補領域を求める手法で背景と判定
されない領域でも第二の背景候補領域を求める手法によ
って背景と判定することが可能となり、正確に前景領域
と背景領域を分離できる。また、第一の背景候補領域抽
出結果に基づき第二の背景候補領域を求めるための閾値
(第二の閾値)を決定するので、適切な閾値を自動的に
設定することができる。また、背景と前景の境界に属し
ている領域について背景か否かの再判定を行うので、更
に正確に前景領域と背景領域を分離することが可能とな
る。また、本発明では、隣接フレーム間の情報のみを使
用して前景背景を分離するので、計算機コストが小さく
なり実時間性が求められる場合に好適である。
【0015】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記動画像から前景領域と背景領域を
分離する方法において、前記大局的な動きベクトルによ
り予測画像を生成し、該予測画像と原画像から算出した
絶対差分平均値を用いて前記第二の閾値を決定すること
に代えて、あらかじめ用意された背景画像と原画像との
間の大局的な動きベクトルを算出し、該大局的な動きベ
クトルによって背景画像から予測画像を生成し、マクロ
ブロック単位に予測画像と原画像の絶対差分平均値を算
出し、前記第一の背景領域における各マクロブロックの
絶対差分平均値に基づいて前記第二の閾値を決定する方
法である。
【0016】本発明によれば、スプライト等の背景画像
が予め生成されている場合において、正確に前景領域と
背景領域を分離する方法を提供できる。
【0017】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の方法によって動画像から前景領域と背景領域を
分離し、該前景領域では原画像と動きベクトルによる予
測画像との差分を符号化し、背景領域では原画像と動き
ベクトルによる予測画像との差分を符号化しないことを
特徴とする条件付画素補填による動画像符号化方法であ
る。
【0018】本発明によれば、従来法のように単純にマ
クロブロック内のMADを用いて差分情報の符号化をす
るか否かを決定するのではなく、本発明の前景背景分離
方法によって正確に前景背景を分離してから背景部分に
条件付画素補填(CR)をするので画質の劣化が押さえ
られる。
【0019】請求項4、5に記載の発明は、上記の方法
による処理をコンピュータに実行させるプログラムであ
り、請求項6、7に記載の発明はそのプログラムを記録
したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。請求
項4〜7の発明によっても上記請求項1〜3の発明と実
質的に同様の作用効果を奏する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施例について
説明する。各実施例では前景と背景の分離方法、もしく
は動画像符号化方法についての処理手順について説明す
るが、各実施例における処理手順は、プログラムとして
コンピュータ上で実行するものである。
【0021】すなわち、図1に示すようなCPU1、メ
モリ2、ハードディスク3、入力装置4、出力装置5、
CD−ROMドライブ6等を有するコンピュータに画像
入力装置7を接続し、当該画像入力装置7から動画像を
入力し、その動画像に画像処理を施して前景と背景の分
離、更には動画像の符号化を行うものである。従って、
例えばCD−ROM等の記録媒体に格納された本発明の
プログラムをコンピュータにインストールすることによ
って、本発明における画像処理を実現することができ
る。なお、本発明の実施例の手順の全部又は一部をハー
ドウェアに組み込み、画像処理の専用装置を構成するこ
とも可能である。
【0022】[第1の実施例]以下、図2を用いて本発
明の第1の実施例を説明する。図2は、本発明における
前景背景分離方法の第1の実施例を示す図である。第1
の実施例は、隣接フレーム間の情報のみを使用して前景
と背景を分離する場合の例であり、実時間性が求められ
る場合に好適な計算機コストが小さい方法である。
【0023】まず、画像入力装置からコンピュータに入
力された動画像の隣接フレーム間において、MB単位に
LMVを計算する(ステップ1)。次に、LMVの値か
ら、例えば文献1の手法によってGMVを算出する(ス
テップ2)。
【0024】そして、任意のMBにおける動きベクトル
(MV)を(u,v)、MBの中心座標を(x,y)、そのときの
文献1における4パラメータからなるGMVを{a,b,c,
d}(各々、カメラのズーム、回転、パン、チルトを示
す)とすると、以下の式(1)が成り立つ。
【0025】
【数1】 GMVが既知であれば、式(1)より各MBにおけるL
MVに変換できる。
【0026】このLMVをLMV’とし、座標(x,y)に
おけるLMV’を(u’,v’)とする。ここで、GMVと
LMVの距離Dを式(2)のように定義し、これを算出
する(ステップ3)。
【0027】
【数2】 次に、距離Dが所定の閾値Th1より小さいか否かを調
べ(ステップ4)、小さい場合には、着目しているMB
を背景候補MBとし、その位置にフラグを立て、この背
景候補MB群をマップ1とする(ステップ5)。
【0028】次に、隣接フレームからGMVを用いて予
測画像を生成し(ステップ6)、各々のMBにてGMC
後の予測画像と元の画像とのMAD値を計算する(ステ
ップ7)。ここで、Map1群に属する背景候補MBに
ついて、そのMAD値が小さい方から順に全体の90%
程度のところにあたるMAD値をTh2とする(ステッ
プ8)。これにより、MADにより差分閾値Th2を自
動設定することが可能となる。
【0029】続いて、全てのMBにて、MAD値と差分
閾値Th2を比較し(ステップ9)、差分閾値Th2よ
りも小さいMAD値を持つMBを背景候補MBとし、こ
の位置にフラグを立てて、これをマップ2にする(ステ
ップ10)。更に、マップ1とマップ2のORを算出
し、すなわちマップ1とマップ2をマージして、これを
背景候補領域とする(ステップ11)。
【0030】上記の処理において、背景候補領域と前景
候補領域の境界に位置する背景候補MBには微小に前景
領域がある場合が考えられる。そこで、MADにおける
所定の差分閾値Th3(Th3<Th2)にて境界MB
を前景と背景に分離する。すなわち、MB毎にそのMB
が背景領域でかつ前景候補との境界であるかどうかを調
べ(ステップ12)、境界である場合には当該MBのM
AD値が差分閾値Th3より小さいか否かを調べ、MA
D値が差分閾値Th3より小さい場合にそのMBを背景
MBとし、小さくない場合にはそのMDを前景MBとす
る(ステップ13)。
【0031】図3は、本発明における第1の実施例にお
ける処理を実行して得た前景背景分離結果を示す図であ
る。図の左側に原画像、右側に抽出された背景部分(白
色の部分)を示す。同図に示すように、おおむね良好に
前景背景が分離されていることがわかる。
【0032】[第2の実施例]次に、図4を用いて本発
明の第2の実施例について説明する。図4は、本発明に
おける前景背景分離方法の第2の実施例を示す図であ
る。第2の実施例は、スプライト(背景パノラマ画像)
や背景画像等があらかじめ生成されている場合において
背景と前景の分離を行う例である。
【0033】第2の実施例は、第1の実施例に比べて、
計算機コストは増すがより正確に前景背景を分離可能で
あるという特徴を有している。
【0034】まず、入力された動画像における隣接フレ
ーム間において、MB単位にLMVを計算する(ステッ
プ21)。更に、LMVの値から、文献1の手法によっ
てGMVを算出する(ステップ22)。そして、式
(1)により各MBにおけるLMVに変換できる。この
LMVをLMV’とし、座標(x,y)におけるLMV’を
(u’,v’)とする。GMVとLMVの距離Dを式(2)
を用いて算出する(ステップ23)。距離Dがある閾値
Th1より小さい場合にそのMBを背景候補MBとし、
この背景候補MB群をマップ1とする(ステップ24、
25)。
【0035】ここまでの手順は第1の実施例におけるス
テップ1〜5の手順と全く同じである。
【0036】次に、スプライト等の背景画像と原画像間
の変換パラメータ(両画像間のGMVに相当する)を算
出する(ステップ26)。変換パラメータは式(1)と
同様、アフィン係数で表される。その変換パラメータに
よって背景画像を変形し予測画像を生成する(ステップ
27)。そして、原画像の各MBにおける予測画像との
間のMAD値を計算する(ステップ28)。
【0037】以降の処理手順(ステップ29〜34)
は、第1の実施例におけるステップ8〜13の手順と同
様である。すなわち、次の処理を行う。
【0038】Map1群に属する背景候補MBについ
て、そのMADが小さいほうから順に全体の90%程度
のところにあたるMAD値をTh2とし(ステップ2
9)、全てのMBにて、差分閾値Th2よりも小さいM
ADを持つMBを背景候補MBとしてマップ2とする
(ステップ30、31)。更にマップ1とマップ2のO
Rを算出し、背景候補領域とする(ステップ32)。最
後に、背景候補領域と前景候補領域の境界に位置する背
景候補MBは微小に前景領域がある場合が考えられるの
で、MADの差分閾値Th3(Th3<Th2)にて境
界MBを前景と背景に分離する(ステップ33、3
4)。
【0039】[第3の実施例]次に、MC+DCTを基
本とした従来符号化方法(MPEG−1、2、H.23
1、H.263)において本発明の背景前景分離方法を
適用する例を第3の実施例として説明する。図5に第3
の実施例における手順を示す。
【0040】原画像を画像入力装置からコンピュータ等
に読み込み、第1の実施例もしくは第2の実施例で説明
した前景背景分離方法にてMB毎に前景背景を判定する
(ステップ41)。着目MBが背景の場合は動き補償に
よる予測誤差を符号化しない(ステップ42、43)。
また、着目MBが前景の場合は動き補償結果の予測誤差
を符号化する(ステップ42、44)。
【0041】[第4の実施例]次に、本発明の前景背景
分離方法を用いることによりGMC符号化にCRを適用
する例を第4の実施例として説明する。図6に第4の実
施例における手順を示す。
【0042】原画像を画像入力装置からコンピュータ等
に読み込み、第1の実施例もしくは第2の実施例で説明
した前景背景分離方法にてMB毎に前景背景を判定する
(ステップ51)。着目MBが背景の場合はGMC符号
化し、かつ、その予測誤差を符号化しない、すなわち、
CR符号化を行う(ステップ52、53)。着目MBが
前景の場合は、「”MPEG-4 Video Verification Model
version 17.0” ISO/IEC JTC1/SC29/WG11」(文献2)
に記載されているようなGMC/LMC判定を行い(ス
テップ52、54)、GMCと判定されたものはGMC
符号化(予測誤差は符号化)し、また、LMCと判定さ
れたものはLMC符号化(予測誤差は符号化)する(ス
テップ55)。
【0043】本発明は、上記の実施例に限定されること
なく、特許請求の範囲内で種々変更・応用が可能であ
る。
【0044】
【発明の効果】上記のように本発明の前景背景分離方法
によれば、隣接フレーム間の情報(LMV、画素値)か
ら前景背景を判定するので、前景背景分離に要する計算
機コストを削減することが可能である。
【0045】また、各MBにおけるGMVによる予測画
像と原画像から算出されたMAD値から前景背景を分離
するための差分閾値を自動決定することができ、画像に
よらず最適な閾値を決定することが可能である。
【0046】また、LMVとGMVの距離が所定値より
小さいMBを背景候補MBとしマップ1として出力し、
また、MADが所定の値より小さいMBを背景候補MB
としマップ2として出力し、マップ1とマップ2のOR
をとることとしたので、図7に示したようなLMVが誤
抽出される傾向にある輝度変化の少ないMBでもマップ
2において背景候補MBとして採用され、また、輝度変
化の激しいMBにおいては、MADによる判定では背景
候補MBとして採用されないが、マップ1にて背景とし
て採用される。従って、画像の状態にかかわらず、正確
に前景と背景を分離できるという効果がある。
【0047】また、LMVとGMVの差が小さく、背景
と判断されたMBの中で前景と背景の境界に属している
MBにおいては、本来は前景である可能性があるが、更
に小さいMADの閾値で再判定することで、前景MBと
して判定することが可能となる。
【0048】更に、本発明によれば、GMC等において
CRを適用するときに画質の劣化が押さえられるという
効果がある。すなわち、本発明では、従来法のように単
純にマクロブロック内のMADを用いて差分情報の符号
化をするか否かを決定するのではなく、正確に前景背景
を分離してから背景部分にCRをするので画質の劣化が
押さえられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像入力装置が接続されたコンピュータの構成
図である。
【図2】本発明の第1の実施例における処理手順を示す
図である。
【図3】本発明における第1の実施例における処理を実
行して得た前景背景分離結果を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施例における処理手順を示す
図である。
【図5】本発明の第3の実施例における処理手順を示す
図である。
【図6】本発明の第4の実施例における処理手順を示す
図である。
【図7】従来技術においてLMVが誤抽出される例を説
明するための図である。
【符号の説明】
1 CPU 2 メモリ 3 ハードディスク 4 入力装置 5 出力装置 6 CD−ROMドライブ 7 画像入力装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 八島 由幸 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5C059 LB18 MA05 NN01 SS02 TA17 TB04 TC34 TD13 UA02 UA38 UA39 5J064 AA02 BB01 BB03 BC21 BD04 5L096 AA02 AA06 BA20 CA04 FA32 FA66 GA08 GA51 HA03 HA04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動画像から前景領域と背景領域を分離す
    る方法であって、 動画像の隣接フレーム間にて第一の局所的なベクトルを
    算出し、 該隣接フレーム間にて大局的な動きベクトルを算出し、 大局的な動きベクトルから各座標における第二の局所的
    な動きベクトルを算出し、 第一の局所的な動きベクトルと第二の局所的な動きベク
    トルの距離が予め定められた第一の閾値よりも小さい領
    域を第一の背景候補領域とし、 大局的な動きベクトルによる予測画像を生成し、マクロ
    ブロック単位に予測画像と原画像の絶対差分平均値を算
    出し、第一の背景領域における各マクロブロックの絶対
    差分平均値に基づいて第二の閾値を決定し、 該第二の閾値よりも小さい絶対差分平均値を持つマクロ
    ブロックを第二の背景候補領域とし、第一の背景候補領
    域と第二の背景候補領域とを統合して第三の背景候補領
    域とし、 該第三の背景候補領域において前景領域との境界に属す
    る背景マクロブロックにおいて、第二の閾値よりも小さ
    い所定の値を持つ第三の閾値よりも小さい絶対差分平均
    値を持つマクロブロックを前景マクロブロックに訂正す
    ることで動画像から前景領域と背景領域を分離すること
    を特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 前記動画像から前景領域と背景領域を分
    離する方法において、前記大局的な動きベクトルにより
    予測画像を生成し、該予測画像と原画像から算出した絶
    対差分平均値を用いて前記第二の閾値を決定することに
    代えて、 あらかじめ用意された背景画像と原画像との間の大局的
    な動きベクトルを算出し、該大局的な動きベクトルによ
    って背景画像から予測画像を生成し、マクロブロック単
    位に予測画像と原画像の絶対差分平均値を算出し、前記
    第一の背景領域における各マクロブロックの絶対差分平
    均値に基づいて前記第二の閾値を決定する請求項1に記
    載の方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の方法によって動
    画像から前景領域と背景領域を分離し、 該前景領域では原画像と動きベクトルによる予測画像と
    の差分を符号化し、背景領域では原画像と動きベクトル
    による予測画像との差分を符号化しないことを特徴とす
    る条件付画素補填による動画像符号化方法。
  4. 【請求項4】 コンピュータに請求項1又は2のいずれ
    か1項に記載の方法を実行させるプログラム。
  5. 【請求項5】 コンピュータに請求項3記載の条件付画
    素補填による動画像符号化方法を実行させるプログラ
    ム。
  6. 【請求項6】 コンピュータに請求項1又は2のいずれ
    か1項に記載の方法を実行させるプログラムを記録した
    コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  7. 【請求項7】 コンピュータに請求項3記載の条件付画
    素補填による動画像符号化方法を実行させるプログラム
    を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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