JP2003032658A - 再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 動画の表示画面上のオブジェクトを操作
することでインタラクティブな操作を実現する再生装置
にてオブジェクトの表示時間によって操作性が変化して
しまう。 【解決手段】 映像信号を再生して表示される画面上の
オブジェクトを選択することで所定の動作を行うことが
可能な再生装置であって、前記映像信号を再生する再生
手段と、前記再生手段によって再生された映像を表示す
る表示手段と、前記所定の動作を行うインタラクティブ
動作手段と、前記オブジェクトが画面上に表示される場
面と前記所定の動作に関する情報とを記憶する記憶手段
と、前記記憶手段によって記憶された場面を前記表示手
段により前記映像信号を再生する画面とは異なる画面に
表示し、この画面を選択することで、前記オブジェクト
の選択及び前記所定の動作を実現可能とすることを特徴
とする再生装置を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 【０００１】 【発明の属する技術分野】本発明は、インターネット等
のネットワーク上で配信される映像や音声を閲覧するこ
とが可能な再生装置に関する。 【０００２】 【従来の技術】近年、映像や音声等によるコンテンツを
提供する形態として、インターネットを利用したインタ
ーネット放送局が出現している。これは、従来のラジオ
放送やテレビ放送のような既存のマスメディアとは異な
り、視聴者からの要求に応じて通信ネットワークを介し
てコンテンツを配信することを特徴としている。すなわ
ち、パーソナルコンピュータ（ＰＣ）等の端末機（クラ
イアント）からの視聴者の配信要求に基づいて、インタ
ーネットなどの通信ネットワークを経由してＷＷＷ（Ｗ
ｏｒｌｄ Ｗｉｄｅ Ｗｅｂ）サーバに接続し、そのＷ
ＷＷサーバに格納されている曲データ或いは映像信号
（ビデオデータ）等からなる番組を受信して、クライア
ント側でその受信したビデオデータを基にして番組を再
生することを特徴としている。 【０００３】また、ビデオデータの中にはクライアント
側からのインタラクティブな操作に対応しているものも
ある。インタラクティブな操作とは、すなわち、画面に
表示されているあるオブジェクトが視聴者によって選択
操作（クリック）されたときに、何らかのアクションが
起動するといった仕掛けが施されたものである。このよ
うに起動するアクションとしては、例えば「先頭に戻
る」という動作があり、この「先頭に戻る」という動作
を前述したオブジェクトに対して設定した場合、視聴者
が指定したオブジェクトをクリックすると、その映像が
先頭に戻って再生されることになる。また、別のアクシ
ョンの例として、「インターネット上のある特定のウェ
ブサイトを表示する」と設定すれば、あるオブジェクト
をクリックすることによってインターネットブラウザ上
に特定されたウェブサイトが表示され、そのオブジェク
トに関する情報が表示される。 【０００４】 【発明が解決しようとする課題】前述したインタラクテ
ィブな操作に対応したコンテンツが動画である場合、ア
クションを起動させるオブジェクトがその動画コンテン
ツの表示画面の一部であったときには、限られた時間だ
けそのオブジェクトが表示されることがある。このよう
にオブジェクトが表示される時間が短い場合、視聴者が
そのオブジェクトをクリックしようと思っても、実際に
クリックする前に場面が切り替わってしまい、所望のア
クションを起動できないということが起こってしまう。 【０００５】その場合、視聴者は前述した動画コンテン
ツを最初から再生するか、再生装置のジャンプ機能等を
使用して適切な場所から再生して前述したオブジェクト
が再び表示されるようにしなければならない。 【０００６】一方、コンテンツ作成者側から上述した事
態を回避するための方法として、前述したオブジェクト
が表示される時間を長くするといったことが考えられ
る。しかしながら、このような方法は、コンテンツのシ
ナリオを変更せざるを得なくなることもあり得るので、
コンテンツの自由度が無くなってしまうという問題があ
った。 【０００７】そこで、本発明に係る再生装置では、この
ような状況を鑑みて、いかにコンテンツの動きが速くと
も、視聴者が確実にインタラクティブな操作を行うこと
ができるようにすることを目的とするものである。 【０００８】 【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、映像信号を再生して表示される画面上のインタ
ラクティブ動作対象のオブジェクトを選択することで所
定のインタラクティブ動作を行うことが可能な再生装置
であって、前記映像信号を再生する再生手段と、前記再
生手段によって再生された映像を表示する表示手段と、
前記所定のインタラクティブ動作を行うインタラクティ
ブ動作手段と、前記オブジェクトが画面上に表示される
映像と前記所定のインタラクティブ動作に関する情報と
を記憶する記憶手段とを設け、前記表示手段は前記記憶
手段によって記憶された映像を、前記映像信号を表示す
る画面とは異なる画面に所定時間に渡って表示し、この
画面を用いて、前記オブジェクトの選択及び前記所定の
動作を行わせることを特徴とする再生装置を提供する。 【０００９】 【発明の実施の形態】以下、本発明に係る再生装置につ
いて図面を参照して説明する。図１は本発明に係る再生
装置の一実施例を示すブロック図であり、図２はその動
作を示すフローチャートである。まず、図１に示す再生
装置にて扱われるコンテンツについて説明する。このコ
ンテンツは図４に示すような画面４を表示させる映像信
号等による動画コンテンツであり、初めに椅子１及び椅
子２に座っている人物と床に座っている人物とがテレビ
３を観ているシーンが表示される。その後、図６に示す
画面９のように、登場人物が自動車に乗って外出し、図
７に示す画面１１のように地平線の彼方に消えていくシ
ーンがあったとする。この一連のシーンに登場する椅子
１，２、テレビ３、そして、自動車がインタラクティブ
な操作に対応したオブジェクトであるとする。なお、以
降インタラクティブ操作対応のオブジェクトを単にオブ
ジェクトと呼んで説明する。 【００１０】まず、ＷＷＷサーバ等のコンテンツストリ
ーム送信装置１５から配信されるコンテンツデータは、
伝送帯域の制限により、圧縮されている。また、そのコ
ンテンツデータの中には、映像信号や音声信号と共にこ
のコンテンツに関するプロファイルや表示タイミング、
インタラクティブ情報等が含まれている。 【００１１】このようなコンテンツデータは通信網１６
を介して再生装置１７に配信される。再生装置１７に設
けられたデータ受信部１８では、コンテンツデータを受
信する（ステップ１）。そして、コンテンツをこの再生
装置が接続された表示装置２３に表示するために、デー
タ取得復号部１９によって圧縮されたコンテンツデータ
に伸長処理を施し（ステップ２）、コンテンツを表示す
るタイミングに関する情報を元にデータ提示部２０によ
って順次提示する（ステップ３）。 【００１２】これまで説明した動作を視聴者側から見る
と、初めに前述した椅子１，２やテレビ３といったオブ
ジェクトが登場する。そこで、再生装置１７では視聴者
からの操作を受け付けるようになり、例えば表示されて
いる椅子１又は椅子２をクリックすると、その椅子１，
２に関する情報が表示される。このとき、視聴者からの
入力は入力装置２８によって行われ、ユーザ入力部２７
を介してセレクタ部２１にデータが送られる。なお、こ
の動作は、テレビ３をクリックした場合についても同様
である。 【００１３】再生装置１７は現在表示中の映像にオブジ
ェクト（本実施例では椅子１，２及びテレビ３）がある
ことをシナリオデータ取得解析部２４で認識する。次
に、そのオブジェクトの位置及びそれをポインタ７にて
クリックしたときの動作をインタラクティブ情報保持部
２６で記憶すると同時に、その映像を表示画面取得部２
５で取得し、データ提示部２０からの動画コンテンツと
表示画像取得部２５からの画像とをセレクタ部２１に入
力する。 【００１４】そして、図５に示すように表示装置２３の
画面６内に縮小化した静止画面８として本画面５の下に
表示する（ステップ４〜ステップ６）。本画面５では継
続して映像が流れ、図６に示すように自動車が表示され
る場面９に移る。この場面でもオブジェクトの位置及び
そのオブジェクトをクリックしたときの動作を記憶する
と同時に、その映像を縮小化した静止画面１０を本画面
９の下の前述した縮小画面８の隣に表示する。その後、
図７に示すように画面上では自動車が走り去り、景色の
場面１１のみが残る。 【００１５】このとき、本画面４，５，９，１１上のオ
ブジェクトを視聴者がクリックしたときには（ステップ
７にてＹｅｓ）、それぞれのオブジェクトに対応した動
作を行い、本画面４，５，９，１１上のオブジェクトが
クリックされなかったときには（ステップ７にてＮ
ｏ）、ステップ９へと移行する。 【００１６】上述したように、画面６に表示される映像
が遷移するとき（本画面４，５，９，１１）、視聴者が
切り替わる前の場面にあったオブジェクト、例えば図４
に示す場面における椅子１をクリックしたいと思った場
合、入力装置２８によって本画面下に表示されている縮
小画面群１２の中から、所望のオブジェクトが表示され
ている画面１３を選び、その画面１３をクリックするこ
とで（ステップ９にてＹｅｓ）、セレクタ部２１は本画
面に表示されている画像を一時停止し（ステップ１
０）、クリックされた画面１３を元のサイズの静止画に
切り替え、図８に示すようにそのまま本画面上に元通り
のサイズで表示する（ステップ１１）。このとき表示さ
れている本画面１４は静止画であるから、視聴者はゆっ
くりと目的のオブジェクトをクリックすることができ、
別に記憶しておいたリンク情報に基づいて、そのオブジ
ェクトに関する情報を得ることができる。 【００１７】なお、本画面１４に静止画が表示されてい
る間は視聴者からのアクション待ち状態となり（ステッ
プ１２）、図３に示すようにステップ１４へと移行して
本画面１４のオブジェクトがクリックされたかを調べる
（ステップ１４）。そして、本画面１４のオブジェクト
がクリックされたら（ステップ１４にてＹｅｓ）、クリ
ック後の動作情報に従った処理を行う（図２にてステッ
プ８）。また、ステップ９にて本画面下の縮小画面がク
リックされなかった場合（ステップ９にてＮｏ）、コン
テンツの最後まで表示を終了したかを調べ（ステップ１
３）、表示が終了した場合には（ステップ１３にてＹｅ
ｓ）、処理を終了し、表示が終了していない場合には
（ステップ１３にてＮｏ）、ステップ２に戻って処理を
継続する。 【００１８】また、図３のステップ１４においても本画
面１４のオブジェクトがクリックされなかった場合には
（ステップ１４にてＮｏ）、本画面における通常の再生
を再開するかを調べ（ステップ１５）、再開する場合に
は（ステップ１５にてＹｅｓ）、ステップ２に戻り、再
開しない場合には（ステップ１５にてＮｏ）、ステップ
１２に移行する。 【００１９】このように、オブジェクトを含む画面を縮
小画面として本画面の下部に表示し、視聴者の操作によ
ってオブジェクトを含む画面を静止画として本画面に表
示することで、視聴者は簡単にインタラクティブな操作
を行うことが可能である。 【００２０】なお、オブジェクトを含んだ画面が多数出
現して、本画面の下部に表示しきれない場合には、その
領域がスクロールして表示されるようにしても良く、そ
の表示位置も本画面の下部ではなく本画面の周囲や本画
面内（ＰＩＰ）等であっても良いことは勿論である。 【００２１】 【発明の効果】以上、詳述したように、本発明に係る再
生装置によれば、再生されるコンテンツの画面上をクリ
ックするインタラクティブ操作に対応したオブジェクト
を含む場合において、そのコンテンツを視聴する視聴者
は画面上をクリックするタイミングや、インタラクティ
ブな操作を気にすることなく視聴することができ、且
つ、いつでも画面上をクリックすることができ、それに
よってオブジェクトに関する情報を取得することができ
るという効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】 【図１】本発明に係る再生装置の一実施例を示すブロッ
ク図である。 【図２】本発明に係る再生装置の動作を示すフローチャ
ートである。 【図３】本発明に係る再生装置の動作を示す第二のフロ
ーチャートである。 【図４】本発明に係る再生装置における第一の表示画面
の一例を示す図である。 【図５】本発明に係る再生装置における第二の表示画面
の一例を示す図である。 【図６】本発明に係る再生装置における第三の表示画面
の一例を示す図である。 【図７】本発明に係る再生装置における第四の表示画面
の一例を示す図である。 【図８】本発明に係る再生装置における縮小画面をクリ
ックしたときの表示画面を示す図である。 【符号の説明】 ４，５，９，１１ 画面 １５ データ受信部 １６ 通信網 １７ 再生装置 １８ データ受信部 １９ データ取得復号部 ２０ データ提示部 ２１ セレクタ部 ２２ データ表示部 ２３ 表示装置 ２４ シナリオデータ取得解析部 ２５ 表示画像取得部 ２６ インタラクティブ情報保持部 ２７ ユーザ入力部 ２８ 入力装置

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【請求項１】映像信号を再生して表示される画面上のイ
   ンタラクティブ動作対象のオブジェクトを選択すること
   で所定のインタラクティブ動作を行うことが可能な再生
   装置であって、 前記映像信号を再生する再生手段と、 前記再生手段によって再生された映像を表示する表示手
   段と、 前記所定のインタラクティブ動作を行うインタラクティ
   ブ動作手段と、 前記オブジェクトが画面上に表示される映像と前記所定
   のインタラクティブ動作に関する情報とを記憶する記憶
   手段とを設け、 前記表示手段は前記記憶手段によって記憶された映像
   を、前記映像信号を表示する画面とは異なる画面に所定
   時間に渡って表示し、 この画面を用いて、前記オブジェクトの選択及び前記所
   定の動作を行わせることを特徴とする再生装置。