JP2003032183A - 送信電力制御方法及び無線アクセスシステム - Google Patents

送信電力制御方法及び無線アクセスシステム

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JP2003032183A
JP2003032183A JP2001211741A JP2001211741A JP2003032183A JP 2003032183 A JP2003032183 A JP 2003032183A JP 2001211741 A JP2001211741 A JP 2001211741A JP 2001211741 A JP2001211741 A JP 2001211741A JP 2003032183 A JP2003032183 A JP 2003032183A
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station device
subscriber
reception level
transmission power
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JP2001211741A
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Tomoyuki Miura
友行 三浦
Mitsuru Muramoto
充 村本
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Hitachi Kokusai Electric Inc
Original Assignee
Hitachi Kokusai Electric Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の基地局装置における負担が大きいとい
う問題点を解決し、基地局装置が加入者基地局に対する
受信レベルRSSIを加入者基地局に送信し、加入者基
地局側で最適な送信電力を計算することによって、基地
局装置側の負荷を軽減できる送信電力制御方法及び無線
アクセスシステムを提供する。 【解決手段】 基地局装置1で、任意の加入者基地局2
からの受信レベルを測定して加入者基地局2に送信し、
加入者基地局2で、最適な受信レベルを予め記憶してお
き、基地局装置1から送信される受信レベルと最適な受
信レベルとの差分に応じて送信電力を調整する送信電力
制御方法及び無線アクセスシステムである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加入者回線による
無線アクセスシステムに係り、特に加入者基地局側で最
適な送信電力を計算して基地局装置側の負担を軽減でき
る送信電力制御方法及び無線アクセスシステムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の無線アクセスシステムには、WL
L(Wireless Local Loop)あるいはFWA(Fixed Wir
eless Access)と呼ばれる無線を使った加入者回線があ
る。このうち電気通信事業者が設置する基地局と複数の
利用者宅地側に設置される加入者(基地)局とを結ぶ無
線伝送路により構成される1対多方式の無線設備は、P
−MP(Point-Multi Point)方式と呼ばれている。
【0003】P−MP方式は準ミリ波帯、ミリ波帯とい
った高い周波数を使用し、高利得なアンテナを用いて見
通し内の通信を行うもので、この標準規格は社団法人電
波産業会で定めたARIB(Association of Radio Ind
ustries and Business)−STD59で規格化されてい
るものである。この標準規格によれば、周波数は22G
Hz帯/26GHz帯/38GHz帯であるため、降雨
・降雪などの天候状況に影響を受けやすく、無線回線の
C/N値劣化を及ぼすため基地局装置及び加入者基地局
における回線の安定化は重要な問題となっている。
【0004】また、特に基地局装置においては、多数の
加入者基地局からの上り回線の無線信号を受信するの
で、セル内の他の加入者基地局とのチャネルによる干渉
や、自通信のマルチパスからの干渉を受けやすく、伝送
路条件の悪化に対応できる送信電力を必要とする一方
で、干渉を避けるために必要最小限の送信電力に抑える
制御も必要である。
【0005】次に、従来の無線アクセスシステムの構成
及び上り回線の送信電力制御に関連する動作について図
6を使って説明する。図6は、従来の無線アクセスシス
テムのシステム構成図である。従来の無線アクセスシス
テムは、図6に示すように、基地局装置(BSE)1′
と、複数の加入者基地局(BSE)2′と、複数の加入
者局3とから構成されている。
【0006】次に、従来の無線アクセスシステムを構成
する各部について具体的に説明する。基地局装置(BS
E)1′は、任意の加入者基地局2′と無線通信を行う
ものである。そして、上り回線の送信電力制御に関して
は、予め最適受信レベルを記憶しており、任意の加入者
基地局2′から送信されたデータを受信して受信レベル
RSSI(Received Signal Strength Indicator)を測
定し、受信レベルRSSIと記憶している最適受信レベ
ルとをもとに最適な送信電力を計算して、加入者基地局
2′に対して送信レベルの増減を指令する送信レベルコ
ントロール指示を送信するようになっていた。ここで、
送信レベルコントロール指示は、単に送信電力を上げる
指示又は下げる指示の場合もあるし、具体的な数値をも
って送信電力の増加又は減少を指示する場合もある。
【0007】加入者基地局(CPE)2′は、基地局装
置1′と無線通信を行うもので、上り回線の送信電力制
御に関しては、基地局装置1′にデータを送信する際に
は、基地局装置1′から送信される送信レベルコントロ
ール指示に従って、送信レベルを増減して、最適な送信
レベルを保つようになっていた。
【0008】加入者局3は、利用者が使用する端末装置
であり、利用者宅地側に設置され、加入者基地局2′を
介して基地局装置1′と接続されて、通信を行うもので
ある。
【0009】次に、従来の無線アクセスシステムにおけ
る上り回線の送信電力制御方法について説明する。従来
の無線アクセスシステムにおける上り回線の送信電力制
御方法は、加入者基地局2′からデータが送信される
と、基地局装置1′によってデータが受信され、その際
に受信レベルRSSIが測定され、基地局装置1′に記
憶されている最適受信レベルと測定された受信レベルR
SSIとを比較して最適かどうか判断し、最適でない場
合に、最適受信レベルと測定された受信レベルRSSI
の大小関係又はその差分に伴い送信レベルの増減を指令
する送信レベルコントロール指示が加入者基地局2′に
送信される。そして、加入者基地局2′によって送信レ
ベルコントロール指示が受信されると、当該指示に従っ
て、送信レベルを増減して基地局装置1′にデータが送
信される。
【0010】尚、無線アクセスシステムに関する送信電
力制御の従来技術としては、平成5年(1993年)1
1月12日公開の特開平5−300066号「見通し内
多方向多重加入者無線通信方式」(出願人:日本電気株
式会社、発明者:別所裕一郎)がある。この従来技術
は、障害が生じた中継局の下位局で、正常な上位局と通
信するためにアンテナ方向制御や送信電力制御機能を行
うことにより、障害復旧時まで下位局の機能を正常に保
ち、加入者へのサービス停止時間を最小限に抑えること
ができるものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
送信電力制御方法及び無線アクセスシステムでは、基地
局装置が多数の加入者基地局に対して、それぞれ受信レ
ベルRSSIが最適かどうか判断し、最適でない場合は
最適な送信レベルにするための送信レベルコントロール
指示を加入者基地局に送信するので、特に加入者基地局
が多い場合、基地局装置における負担が大きいという問
題点があった。特に、FWA装置では、データ通信速度
がきわめて高速であるため、データ通信の為の処理に要
するCPUパワーは大きく、それ以外の処理の軽減が望
まれていた。
【0012】本発明は上記実情に鑑みて為されたもの
で、基地局装置が受信レベルRSSIの測定結果を加入
者基地局に送信し、加入者基地局側で最適な送信電力を
計算することによって、基地局装置側の負荷を軽減でき
る送信電力制御方法及び無線アクセスシステムを提供す
ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記従来例の問題点を解
決するための本発明は、複数の加入者基地局装置の中の
1つの加入者基地局装置から基地局装置への送信電力制
御方法であって、基地局装置が加入者基地局装置からの
受信レベルを測定し、測定結果をデジタル値に変換し
て、デジタル値をACK情報送信フレームに含めて加入
者基地局に送信し、加入者基地局装置が、基地局装置に
おける最適な受信レベルを予め記憶しておき、基地局装
置から送信される受信レベルの測定結果と最適な受信レ
ベルとの差分を求め、差分に応じて送信電力を調整する
ものなので、基地局装置側の負荷を軽減できる。
【0014】上記従来例の問題点を解決するための本発
明は、基地局装置と複数の加入者基地局装置を有する無
線アクセスシステムであって、基地局装置が、任意の加
入者基地局装置からの受信レベルを測定する受信レベル
測定手段と、測定結果をデジタル値に変換する変換手段
と、変換結果をACK情報送信フレームに含めて送信す
る送信手段とを有する基地局装置であり、加入者基地局
装置が、基地局装置から送信される測定結果を受信する
受信手段と、測定結果と予め記憶している基地局装置に
おける最適な受信レベルとから、送信レベルの設定デー
タを算出する送信レベル設定手段と、設定データに従っ
て送信レベルを制御する送信レベル制御手段とを有する
加入者基地局装置であるとするものなので、基地局装置
側の負荷を軽減できる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照しながら説明する。尚、以下で説明する機能実現
手段は、当該機能を実現できる手段であれば、どのよう
な回路又は装置であっても構わず、また機能の一部又は
全部をソフトウェアで実現することも可能である。更
に、機能実現手段を複数の回路によって実現してもよ
く、複数の機能実現手段を単一の回路で実現してもよ
い。
【0016】本発明に係る送信電力制御方法及び無線ア
クセスシステムは、複数の加入者基地局装置の中の1つ
の加入者基地局装置から基地局装置への送信電力制御で
あって、基地局装置が加入者基地局装置からの受信レベ
ルを測定し、測定結果をデジタル値に変換し、デジタル
値をACK情報送信フレームに含めて送信し、加入者基
地局装置が、基地局装置における最適な受信レベルを予
め記憶しておき、基地局装置から送信される受信レベル
の測定結果と最適な受信レベルとの差分を求め、差分に
応じて送信電力を調整するので、基地局装置側の負荷を
軽減できるものである。
【0017】まず、本発明の無線アクセスシステムの構
成及び上り回線の送信電力制御方法の概要について図1
を使って説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る
無線アクセスシステムのシステム構成図である。尚、図
6と同様の構成をとる部分については同一の符号を付し
て説明する。本実施の無線アクセスシステムは、図1に
示すように、基地局装置(BSE)1と、複数の加入者
基地局(BSE)2と、複数の加入者局3とから構成さ
れている。
【0018】次に、本発明の無線アクセスシステムを構
成する各部について具体的に説明するが、加入者局3
は、従来と同様であるので説明を省略する。基地局装置
(BSE)1は、従来と同様に、任意の加入者基地局2
と無線通信を行うものであるが、上り回線の送信電力制
御に関しては、本発明の特徴として、任意の加入者基地
局装置2からの受信レベルRSSIを測定し、測定結果
をそのまま加入者基地局装置2に送信するようになって
いる。具体的には、任意の加入者基地局2からの受信レ
ベルRSSIを測定し、測定結果をデジタル値に変換
し、デジタル値をACK情報などの通常のやりとりを行
う下りフレームに含めて加入者基地局2に送信するよう
になっている。
【0019】ここで、基地局装置1から加入者基地局2
に送信される下りフレームのフォーマットについて図2
を使って説明する。図2は、本発明の無線アクセスシス
テムにおける基地局装置から送信される下りフレームの
フォーマット図である。基地局装置1から加入者基地局
2に送信される下りフレームは、図2に示すように、送
信するデータを組み込むデータ部と、加入者基地局2か
らの受信レベルをデジタル変換により16進の値とした
RSSIレベルと、受信したデータを正しく受信したか
否かを示すACK情報とから構成されている。尚、デー
タ部は無い場合もある。ここで、データ部とACK情報
の送信フレームは、従来から送信しているもので、本実
施例では、データ部とACK情報の送信フレームにRS
SIレベルを組み入れて送信するものであり、RSSI
レベル送信のための特別なフレームを送信するわけでは
ない。
【0020】加入者基地局(CPE)2は、従来と同様
に、基地局装置1と無線通信を行うものであるが、上り
回線の送信電力制御に関しては、本発明の特徴として、
基地局装置1から送信される受信レベルRSSIの測定
結果に従い、基地局装置1で最適な受信レベルとなるよ
うに送信電力を調整するものである。具体的には、基地
局装置1における最適な受信レベルを予め記憶してお
き、基地局装置1から送信される受信レベルRSSIの
測定結果と最適な受信レベルとの差分を求め、差分に応
じて送信電力を調整して基地局装置1にデータを送信す
るようになっている。
【0021】ここで、本発明の無線アクセスシステムに
おける加入者基地局2の構成について、図3を使って説
明する。図3は、本発明の無線アクセスシステムにおけ
る加入者基地局の構成ブロック図である。本発明の無線
アクセスシステムにおける加入者基地局(CPE)2
は、図3に示すように、アンテナ21と、可変ATT(A
ttenuator)23を有するRF(Radio Frequency)部2
2と、IF(Intermediate Frequency)部24と、ベース
バンド(Base band)部25と、送信レベル設定手段27
を有する制御部26とから構成されている。ここで、ア
ンテナ21とRF部22とIF部24と、ベースバンド
部25は請求項の受信手段に相当し、送信レベル設定手
段27が請求項の送信レベル設定手段に相当し、可変A
TT(Attenuator)23が請求項の送信レベル制御手段に
相当している。
【0022】次に、本発明の無線アクセスシステムにお
ける加入者基地局2を構成する各部について具体的に説
明する。アンテナ21は、基地局装置1と無線通信を行
うもので、受信した無線信号を可変ATT23bに出力
し、可変ATT23aから入力した無線信号を送出する
ようになっている。
【0023】RF部22は、無線高周波信号の送受信を
行い、高周波信号と中間周波信号との周波数変換を行う
もので、本発明の特徴部分である送信電力制御のための
高周波信号の電力調整を行う可変ATT23aと、可変
ATT23bを有している。可変ATT23は、電気信
号を減衰させるアッテネータであって、入力される設定
位置に従って減衰率を変化させることができる一般的な
可変アッテネータであり、可変ATT23aは、IF部
24からの送信信号を高周波信号に変換した信号を減衰
してアンテナ21に出力するものであり、可変ATT2
3bは、アンテナ21からの受信高周波信号を減衰して
から中間周波への変換を行わせるものである。
【0024】IF部24は、中間周波信号を扱う一般的
なIF部であり、RF部22からの受信中間周波信号か
らベースバンド信号を取り出し、またベースバンド部2
5からの送信ベースバンド信号を中間周波に変換してR
F部22に出力するものである。
【0025】ベースバンド部25は、ベースバンド信号
の変調及び復調を行う一般的なベースバンド部であり、
制御部26から入力したデータをベースバンド信号に変
調してIF部24に出力し、IF部24から入力したベ
ースバンド信号からデータを復調して制御部26に出力
するようになっている。
【0026】制御部26は、従来からある加入者基地局
2の制御を行うものであるが、本発明の特徴部分とし
て、基地局装置1から送信される測定結果に従い、基地
局装置1で最適な受信レベルとなるように送信電力を設
定する送信レベル設定手段27を有するものである。
【0027】送信レベル設定手段27は、予め基地局装
置1における最適な受信レベルを記憶しておき、基地局
装置1から受信した受信レベル(RSSI)と予め記憶
している基地局装置1における最適な受信レベルとの差
分を求め、差分に応じて送信電力を調整するコントロー
ル情報を生成するものである。
【0028】ここで、本発明の無線アクセスシステムに
おける最適な受信レベルの領域について図4を使って説
明する。図4は、本発明の無線アクセスシステムにおけ
る最適な受信レベルの領域を示す説明図である。本発明
の無線アクセスシステムにおける最適な受信レベルの領
域は、図4に示すように、例えば、エラーフリーの領域
が−80〜−40dBmの場合、加入者基地局2から送
信する送信電力は、エラーが生じない程度のできるだけ
小さな送信出力で送信することがセル内の干渉を小さく
するために重要であるため、最適な受信レベルは−70
dBm前後であるといえる。そこで、すべての加入者基
地局2から基地局装置1にデータ送信する際に、基地局
装置1における受信レベルが−70dBm前後になるよ
うに、加入者基地局2における送信レベルを調整するべ
く、各加入者基地局2の送信レベル設定手段27で最適
受信レベルとして−70dBmを予め記憶しておくこと
になる。
【0029】次に、本発明の無線アクセスシステムの加
入者基地局2の送信レベル設定手段27における送信レ
ベル設定処理の流れについて、図5を使って説明する。
図5は、本発明の無線アクセスシステムの加入者基地局
の送信レベル設定手段における送信レベル設定処理の流
れを示すフローチャート図である。
【0030】本発明の無線アクセスシステムの加入者基
地局の送信レベル設定手段における送信レベル設定処理
は、基地局装置1から送信される下りフレームを受信す
る度に起動され、ベースバンド部25からRSSIレベ
ルを入力し(100)、例えば変数Rに入力したRSS
Iレベルを格納し(102)、予め記憶している基地局
装置1における最適受信レベルから変数Rを引いた値を
変数Xに格納し(104)、変数Xの値から可変ATT
23aの減衰率を調整するレベル設定データを生成し
(106)、レベル設定データを可変ATT23aに出
力し(108)、送信レベル設定処理を終了するように
なっている。
【0031】次に、本発明の無線アクセスシステムにお
ける送信電力制御動作について、具体例も交えて説明す
る。本発明の無線アクセスシステムにおける送信電力制
御動作は、各加入者基地局2において基地局装置1での
最適受信レベルとして例えば−70dBmが予め記憶さ
れている。そして、任意の加入者基地局2から上り回線
でデータが送信されると、基地局装置1で受信レベル
(RSSI)が測定され、測定結果がデジタル値に変換
されてRSSIレベルとして下りフレームに含まれて当
該加入者基地局2に送信される。例えば、ある加入者基
地局2が送信レベル0dBmで基地局装置1にデータを
送信し、降雨・降雪等が発生したため回線品質劣化が発
生し、基地局装置1でのRSSI測定結果が−80dB
mであったとすると、下りフレームでRSSIレベル−
80dBmが送信されることになる。
【0032】加入者基地局2では、基地局装置1から送
信された下りフレームがアンテナ21で受信され、RF
部22、IF部24、ベースバンド部25を介して復調
されて制御部26に出力される。制御部26の送信レベ
ル設定手段27では、下りフレームに含まれるRSSI
レベルが入力され、予め記憶されている基地局装置1に
おける最適な受信レベルから入力されたRSSIレベル
が引かれ、その値から可変ATT23aを調整するレベ
ル設定データが生成され、レベル設定データが可変AT
T23aにへ出力され、可変ATT23aにおける減衰
率が変化して、送信電力が調整されるようになってい
る。
【0033】具体例で説明すると、基地局装置1からR
SSIレベル−80dBmを受け取ると、送信レベル設
定手段27で最適受信レベル(−70dBm)−RSS
Iレベル(−80dBm)=10dBmの演算が行わ
れ、この計算結果に従って、送信電力を10dBm上げ
るように可変ATT23aの減衰率を調整するレベル設
定データが生成されて可変ATT23aに出力され、可
変ATT23aの減衰率変化して、送信電力が10dB
m上げられて、次のデータは送信されるようになってい
る。
【0034】また、送信電力を上げた状態で回線状況が
回復した時は、基地局装置1におけるRSSI測定結果
が−70dBmより大きくなるので、加入者基地局2に
おいて受信したRSSIレベルを元に計算を行って、送
信電力を下げる制御が行われるようになっている。
【0035】本発明の無線アクセスシステムにおける送
信電力制御方法によれば、基地局装置1では、任意の加
入者基地局2からの受信レベルRSSIを測定して、測
定結果を加入者基地局2に送信し、加入者基地局2で
は、基地局装置1における最適な受信レベルを予め記憶
しておき、基地局装置1から送信された受信レベルの測
定結果と最適な受信レベルとの差分を求め、差分に応じ
て送信電力を調整して基地局装置1にデータを送信する
ので、基地局装置1側の負荷を軽減できる効果がある。
【0036】また、基地局装置1は、加入者基地局装置
2からの受信レベルの測定結果をデジタル値に変換し、
デジタル値のRSSIレベルをACK情報を送信する下
りフレームに組み入れて送信するので、わざわざRSS
Iレベル送信用のフレームを生成することなく、基地局
装置1から加入者基地局2への伝送負荷を増すこと無く
RSSIレベルを送信することができる効果がある。
【0037】また、加入者基地局2毎に基地局装置1に
おける最適な受信レベルを予め設定して記憶しておき、
基地局装置1から送信される受信レベルの測定結果と最
適な受信レベルとの差分に応じて送信電力を調整して基
地局装置1にデータを送信するので、伝送路の回線品質
が異なる場合があっても、個々の加入者基地局2毎に最
適受信レベルを設定することができ、回線状況に特化し
た送信電力制御を行うことができる効果がある。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、複数の加入者基地局装
置の中の1つの加入者基地局装置から基地局装置への送
信電力制御方法であって、基地局装置が加入者基地局装
置からの受信レベルを測定し、測定結果をデジタル値に
変換して、デジタル値をACK情報送信フレームに含め
て加入者基地局に送信し、加入者基地局装置が、基地局
装置における最適な受信レベルを予め記憶しておき、基
地局装置から送信される受信レベルの測定結果と最適な
受信レベルとの差分を求め、差分に応じて送信電力を調
整する送信電力制御方法としているので、基地局装置側
の負荷を軽減できる効果がある。
【0039】本発明によれば、基地局装置と複数の加入
者基地局装置を有する無線アクセスシステムであって、
基地局装置が、受信レベル測定手段で任意の加入者基地
局装置からの受信レベルを測定し、変換手段で測定結果
をデジタル値に変換して、送信手段で変換結果をACK
情報送信フレームに含めて送信し、加入者基地局装置
が、基地局装置から送信された測定結果を受信手段で受
信し、送信レベル設定手段で測定結果と予め記憶してい
る基地局装置における最適な受信レベルとから、送信レ
ベルの設定データを算出し、送信レベル制御手段で設定
データに従って送信レベルを制御する無線アクセスシス
テムとしているので、基地局装置側の負荷を軽減できる
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る無線アクセスシステ
ムのシステム構成図である。
【図2】本発明の無線アクセスシステムにおける基地局
装置から送信される下りフレームのフォーマット図であ
る。
【図3】本発明の無線アクセスシステムにおける加入者
基地局の構成ブロック図である。
【図4】本発明の無線アクセスシステムにおける最適な
受信レベルの領域を示す説明図である。
【図5】本発明の無線アクセスシステムの加入者基地局
の送信レベル設定手段における送信レベル設定処理の流
れを示すフローチャート図である。
【図6】従来の無線アクセスシステムのシステム構成図
である。
【符号の説明】
1、1′…基地局装置(BSE)、 2、2′…加入者
基地局(CPE)、3…加入者局、 21…アンテナ、
22…RF部、 23a、23b…可変ATT、 2
4…IF部、 25…ベースバンド部、 26…制御
部、 27…送信レベル設定手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の加入者基地局装置の中の1つの加
    入者基地局装置から基地局装置への送信電力制御方法で
    あって、 前記基地局装置が前記加入者基地局装置からの受信レベ
    ルを測定し、前記測定結果を前記加入者基地局装置に送
    信し、前記加入者基地局装置が、前記測定結果から前記
    基地局装置における受信レベルが最適となるように送信
    電力を調整することを特徴とする送信電力制御方法。
  2. 【請求項2】 基地局装置における受信レベルの測定結
    果の送信方法が、前記測定結果をデジタル値に変換し、
    前記デジタル値をACK情報送信フレームに含めて送信
    する方法であることを特徴とする請求項1記載の送信電
    力制御方法。
  3. 【請求項3】 加入者基地局装置で、基地局装置におけ
    る受信レベルが最適となるように送信電力を調整する方
    法が、前記基地局装置における最適な受信レベルを予め
    記憶しておき、前記基地局装置から送信される受信レベ
    ルの測定結果と前記最適な受信レベルとの差分を求め、
    前記差分に応じて、送信電力を調整する方法であること
    を特徴とする請求項1又は請求項2記載の送信電力制御
    方法。
  4. 【請求項4】 基地局装置と複数の加入者基地局装置を
    有する無線アクセスシステムであって、前記基地局装置
    が、任意の加入者基地局装置からの受信レベルを測定
    し、前記測定結果を前記加入者基地局装置に送信する基
    地局装置であり、 前記加入者基地局装置が、前記基地局装置から送信され
    る測定結果に従い、前記基地局装置で最適な受信レベル
    となるように送信電力を調整する加入者基地局装置であ
    ることを特徴とする無線アクセスシステム。
  5. 【請求項5】 基地局装置と複数の加入者基地局装置を
    有する無線アクセスシステムであって、 前記基地局装置が、任意の加入者基地局装置からの受信
    レベルを測定する受信レベル測定手段と、前記測定結果
    をデジタル値に変換する変換手段と、前記変換結果をA
    CK情報送信フレームに含めて送信する送信手段とを有
    する基地局装置であり、 前記加入者基地局装置が、前記基地局装置から送信され
    る測定結果を受信する受信手段と、前記測定結果と予め
    記憶している前記基地局装置における最適な受信レベル
    とから、送信レベルの設定データを算出する送信レベル
    設定手段と、前記設定データに従って送信レベルを制御
    する送信レベル制御手段とを有する加入者基地局装置で
    あることを特徴とする無線アクセスシステム。
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