JP2003032140A - 信号分配回路およびそれを備えた無線機 - Google Patents

信号分配回路およびそれを備えた無線機

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JP2003032140A
JP2003032140A JP2001220055A JP2001220055A JP2003032140A JP 2003032140 A JP2003032140 A JP 2003032140A JP 2001220055 A JP2001220055 A JP 2001220055A JP 2001220055 A JP2001220055 A JP 2001220055A JP 2003032140 A JP2003032140 A JP 2003032140A
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low
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Yuichi Kushii
裕一 櫛比
Makoto Kawashima
誠 川島
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大型化を防止でき、かつ、フィルタの挿入損
失を抑制でき、しかも、複数の周波数帯の信号送受信を
同時に行うことを可能にする。 【解決手段】 3つの周波数帯の送受信を行うアンテナ
2にはスイッチ手段10を介して択一的に高域・中域通
過HPF11と低域・中域通過LPF12を接続する。
高域・中域通過HPF11には高域通過HPF13と中
域通過LPF14を接続する。低域・中域通過LPF1
2には中域通過HPF15と低域通過LPF16を接続
する。高域通過HPF13はアンテナ2の3つの周波数
帯のうちの高域周波数帯用の送受信回路に接続する。中
域通過LPF13と中域通過HPF14は、スイッチ手
段10に連動する中域用スイッチ手段17によって、択
一的に中域周波数帯用の送受信回路に接続する。低域通
過LPF16は低域周波数帯用の送受信回路に接続す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、互いに異なる周波
数帯にそれぞれ対応する少なくとも3つの送受信回路
と、これら各送受信回路の周波数帯の信号送受信が可能
なアンテナとを有する無線機、および、アンテナの受信
信号を上記各送受信回路に分配する信号分配回路に関す
るものである。
【0002】
【背景技術】1台の無線機で3つの互いに異なる周波数
帯の信号の送信あるいは受信を行う場合には、例えば、
図9に示されるように、上記3つの周波数帯のうちの最
も高い高域周波数帯(High Band)と、最も低い低域周
波数帯(Low Band)との信号の送受信が可能なアンテナ
2aを設けると共に、真ん中の中域周波数帯(MiddleBa
nd)の信号の送受信が可能なアンテナ2bを設ける。
【0003】アンテナ2aはダイプレクサ4を介して高
域周波数帯用の送受信回路5Hおよび低域周波数帯用の
送受信回路5Lにそれぞれ接続されており、ダイプレク
サ4によって、アンテナ2aの受信信号から高域周波数
帯の信号と低域周波数帯の信号がそれぞれ別々に取り出
されて、高域周波数帯の信号は高域周波数帯用の送受信
回路5Hに、また、低域周波数帯の信号は低域周波数帯
用の送受信回路5Lにそれぞれ加えられる。
【0004】アンテナ2bはバンドパスフィルタ(BP
F)6を介して中域周波数帯用の送受信回路5Mに接続
されており、BPF6によって、アンテナ2bの受信信
号から中域周波数帯の信号が取り出されて中域周波数帯
用の送受信回路5Mに加えられる。
【0005】また、図10に示すような構成のものもあ
る。この図10に示す例では、3つの互いに異なる信号
送受信の周波数帯を持つアンテナ2が設けられている。
このアンテナ2はトライプレクサ7を介して高域周波数
帯用の送受信回路5Hと中域周波数帯用の送受信回路5
Mと低域周波数帯用の送受信回路5Lにそれぞれ接続さ
れており、トライプレクサ7によって、アンテナ2の受
信信号から高域周波数帯の信号と中域周波数帯の信号と
低域周波数帯の信号がそれぞれ別々に取り出されて送受
信回路5(5H,5M,5L)に加えられる。
【0006】さらに、図11に示すように、3つの互い
に異なる信号送受信の周波数帯を持つアンテナ2がスイ
ッチ手段8を介し択一的に高域周波数帯用の送受信回路
5Hと中域周波数帯用の送受信回路5Mと低域周波数帯
用の送受信回路5Lに接続される構成のものもある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図9に示す例では、ア
ンテナ2を2個設けなければならないので、部品コスト
が高くなったり、無線機の大型化を招く虞がある。ま
た、図10に示す例では、アンテナ2を1個設けるだけ
でよいが、トライプレクサ7を介してアンテナ2と送受
信回路5が信号接続しており、トライプレクサ7は挿入
損失が大きいものであることから、送受信回路5に加え
られる受信信号のパワーが低下してしまう。これによ
り、無線機の通信の信頼性を向上させることが難しい。
【0008】さらに、図11に示す例では、スイッチ手
段8によって、3つの送受信回路5を択一的にアンテナ
2に信号接続させる構成であるので、複数の周波数帯域
の信号送受信を同時に行うことができない。
【0009】本発明は上記課題を解決するために成され
たものであり、その目的は、アンテナの設置数を削減す
ることができ、かつ、送受信回路に加えられる受信信号
のパワー劣化を抑制することができ、さらに、複数の周
波数帯域の信号送受信を同時に行うことができる信号分
離回路およびそれを備えた無線機を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は次に示す構成をもって前記課題を解決す
る手段としている。すなわち、第1の発明は、互いに異
なる3つの周波数帯の信号送受信が可能なアンテナに信
号接続され、前記3つの周波数帯の中の最も高い高域周
波数帯と、真ん中の周波数帯である中域周波数帯と、最
も低い低域周波数帯とにそれぞれ対応する各送受信回路
に、前記アンテナにより受信された信号を分配供給する
信号分配回路であって、アンテナに一端部が信号接続す
るメイン通路と、このメイン通路の他端部にスイッチ手
段を介して択一的に切り換え接続される前段高側通路お
よび前段低側通路と、上記前段高側通路から2つに分岐
された分岐通路の一方側の後段高域通過通路と、上記前
段高側通路から分岐された他方側の第1の後段中域通過
通路と、上記前段低側通路から2つに分岐された分岐通
路の一方側の第2の後段中域通過通路と、上記前段低側
通路から分岐された他方側の後段低域通過通路とが設け
られており、上記後段高域通過通路は高域周波数帯用の
送受信回路に、上記第1の後段中域通過通路は中域周波
数帯用の送受信回路に、上記第2の後段中域通過通路は
中域周波数帯用の送受信回路に、上記後段低域通過通路
は低域周波数帯用の送受信回路にそれぞれ信号接続され
ており、上記後段高域通過通路にはアンテナ側より供給
された信号から中域周波数帯の信号を除去し高域周波数
帯の信号を取り出す高域通過ハイパスフィルタが、第1
の後段中域通過通路には高域周波数帯の信号を除去し中
域周波数帯の信号を取り出す中域通過ローパスフィルタ
が、第2の後段中域通過通路には低域周波数帯の信号を
除去し中域周波数帯の信号を取り出す中域通過ハイパス
フィルタが、後段低域通過通路には中域周波数帯の信号
を除去し低域周波数帯の信号を取り出す低域通過ローパ
スフィルタがそれぞれ設けられていることを特徴とす
る。
【0011】第2の発明は、第1の発明の構成を備え、
第1の後段中域通過通路と第2の後段中域通過通路を択
一的に中域周波数帯用の送受信回路に信号接続させる中
域用スイッチ手段が設けられ、この中域用スイッチ手段
は、メイン通路が前段高側通路に切り換え接続されてい
るときには第1の後段中域通過通路を中域周波数帯用の
送受信回路に信号接続させ、メイン通路が前段低側通路
に切り換え接続されているときには第2の後段中域通過
通路を中域周波数帯用の送受信回路に信号接続させるス
イッチ手段であることを特徴とする。
【0012】第3の発明は、第1の発明の構成を備え、
第1の後段中域通過通路および第2の後段中域通過通路
に代えて、前段高側通路および前段低側通路に中域用ス
イッチ手段を介し信号接続する後段中域通過通路が設け
られ、上記中域用スイッチ手段は、メイン通路が前段高
側通路に切り換え接続されているときには上記後段中域
通過通路を前段高側通路に信号接続させ、メイン通路が
前段低側通路に切り換え接続されているときには後段中
域通過通路を前段低側通路に信号接続させるスイッチ手
段と成し、上記後段中域通過通路には、アンテナ側より
供給される信号から中域周波数帯の信号を取り出す中域
通過バンドパスフィルタが設けられていることを特徴と
する。
【0013】第4の発明は、第1又は第2又は第3の発
明の構成を備え、高域通過ハイパスフィルタと中域通過
ローパスフィルタと中域通過ハイパスフィルタと低域通
過ローパスフィルタのうちの少なくとも1つに代えて、
バンドパスフィルタが設けられていることを特徴とす
る。
【0014】第5の発明は、互いに異なる3つの周波数
帯の信号送受信が可能なアンテナに信号接続され、前記
3つの周波数帯の中の最も高い高域周波数帯と、真ん中
の周波数帯である中域周波数帯と、最も低い低域周波数
帯とにそれぞれ対応する各送受信回路に、前記アンテナ
により受信された信号を分配供給する信号分配回路であ
って、アンテナに一端部が接続するメイン通路と、この
メイン通路の他端部にスイッチ手段を介して択一的に切
り換え接続される前段高側通路および前段低側通路と、
上記前段高側通路に接続され当該前段高側通路より供給
される信号から高域周波数帯の信号と中域周波数帯の信
号をそれぞれ別々に取り出す高域・中域取り出しダイプ
レクサと、上記前段低側通路に接続され当該前段低側通
路より供給される信号から低域周波数帯の信号と中域周
波数帯の信号をそれぞれ別々に取り出す低域・中域取り
出しダイプレクサと、高域・中域取り出しダイプレクサ
から出力される高域周波数帯の信号を高域周波数帯用の
送受信回路に供給するための後段高域通過通路と、低域
・中域取り出しダイプレクサから出力される低域周波数
帯の信号を低域周波数帯用の送受信回路に供給するため
の後段低域通過通路と、高域・中域取り出しダイプレク
サおよび低域・中域取り出しダイプレクサに信号接続さ
れ当該高域・中域取り出しダイプレクサ又は低域・中域
取り出しダイプレクサから出力される中域周波数帯の信
号を中域周波数帯用の送受信回路に供給するための後段
中域通過通路とが設けられていることを特徴とする。
【0015】第6の発明は、第5の発明の構成を備え、
高域・中域取り出しダイプレクサと低域・中域取り出し
ダイプレクサを択一的に後段中域通過通路に切り換え接
続させるための中域用スイッチ手段が設けられ、この中
域用スイッチ手段は、メイン通路が前段高側通路に切り
換え接続されているときには後段中域通過通路を高域・
中域取り出しダイプレクサに信号接続させ、メイン通路
が前段低側通路に切り換え接続されているときには後段
中域通過通路を低域・中域取り出しダイプレクサに信号
接続させるスイッチ手段であることを特徴とする。
【0016】第7の発明は、第1〜第6の発明の何れか
1つの発明の構成を備え、前段高側通路には、アンテナ
側より供給される信号から低域周波数帯の信号を除去し
高域周波数帯と中域周波数帯の信号を取り出す高域・中
域通過ハイパスフィルタが設けられ、前段低側通路に
は、高域周波数帯の信号を除去し低域周波数帯と中域周
波数帯の信号を取り出す低域・中域通過ローパスフィル
タが設けられていることを特徴とする。
【0017】第8の発明は、互いに異なる3つ以上の周
波数帯の信号送受信が可能なアンテナに信号接続され、
そのアンテナの各周波数帯にそれぞれ対応する各送受信
回路に、上記アンテナにより受信された信号を分配供給
する信号分配回路であって、アンテナに一端部が信号接
続するメイン通路と、このメイン通路の他端部にスイッ
チ手段を介して択一的に切り換え接続される複数の前段
通路と、各前段通路が複数に分岐されて成る複数の後段
通路とを有し、メイン通路からスイッチ手段と前段通路
と後段通路を介し送受信回路に至る複数の信号経路上に
は、それぞれ、ハイパスフィルタとローパスフィルタと
バンドパスフィルタとダイプレクサのうちの少なくとも
1つが設けられ当該フィルタによってアンテナの受信信
号から信号供給対象の送受信回路に対応した周波数帯の
信号を取り出して送受信回路に供給する構成と成してい
ることを特徴とする。
【0018】第9の発明は無線機に関し、互いに異なる
少なくとも3つの周波数帯の信号送受信が可能なアンテ
ナと、前記各周波数帯にそれぞれ対応した複数の送受信
回路と、第1〜第8の発明の何れか1つの発明の信号分
配回路とが設けられていることを特徴とする。
【0019】この発明では、例えば、互いに異なる3つ
の周波数帯を持つアンテナから出力された受信信号を、
各周波数帯に対応した送受信回路に分配供給する信号分
配回路において、メイン通路がスイッチ手段により前段
高側通路に切り換え接続されている場合には、アンテナ
はメイン通路とスイッチ手段と前段高側通路と後段高域
通過通路を介して高域周波数帯用の送受信回路に信号接
続されると共に、メイン通路とスイッチ手段と前段高側
通路と第1の後段中域通過通路を介して中域周波数帯用
の送受信回路に信号接続される。これにより、高域周波
数帯および中域周波数帯の信号送受信を同時に行うこと
が可能になる。
【0020】また、メイン通路がスイッチ手段により前
段低側通路に切り換え接続されている場合には、アンテ
ナはメイン通路とスイッチ手段と前段低側通路と後段低
域通過通路を介して低域周波数帯用の送受信回路に信号
接続されると共に、メイン通路とスイッチ手段と前段低
側通路と第2の後段中域通過通路を介して中域周波数帯
用の送受信回路に信号接続される。これにより、低域周
波数帯および中域周波数帯の信号送受信を同時に行うこ
とが可能になる。
【0021】つまり、この発明の特徴的な構成を備える
ことにより、スイッチ手段の切り換えによって、高域周
波数帯と低域周波数帯のうちの一方側が信号の送受信が
可能となり、また、スイッチ手段の切り換えに関係な
く、中域周波数帯は常に信号の送受信が可能となる。こ
のように、同時に複数の周波数帯の信号送受信が可能と
なる。
【0022】また、この発明では、アンテナと送受信回
路を信号接続する信号経路上には、ハイパスフィルタや
ローパスフィルタなどの挿入損失を小さく抑えることが
できるフィルタが設けられている。このため、トライプ
レクサのような挿入損失が多いフィルタを用いる場合に
比べて、受信信号のパワー劣化を防止することができ
る。これにより、無線機の通信の信頼性向上を図ること
ができる。
【0023】さらに、この発明では、アンテナを1個設
けるだけで、少なくとも3つの周波数帯の信号の送受信
が可能であることから、アンテナの設置数を削減するこ
とができる。また、ハイパスフィルタやローパスフィル
タはトライプレクサに比べて、小型なものであることか
ら、無線機の大型化を防止することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に、この発明に係る実施形態
例を図面に基づいて説明する。
【0025】図1には第1実施形態例の無線機において
特徴的な信号分配回路の構成例がアンテナと共に模式的
に示されている。この第1実施形態例の無線機1は、3
種の互いに異なる通信システムに対応することができる
ものであり、アンテナ2と、信号分配回路3と、各通信
システムにそれぞれ対応した送受信回路(図1では図示
せず)とを有して構成されている。
【0026】アンテナ2は、3つの異なる周波数帯域
(つまり、高域周波数帯(例えばPCS(Personal Com
munication System)に対応した周波数帯)、中域周波
数帯(例えばGPS(Global Positioning System)に
対応した周波数帯)、低域周波数帯(CDMA800(Cod
e Division Multiple Access800)に対応した周波数
帯))の信号の送受信が可能なものである。
【0027】信号分配回路3は、アンテナ2により受信
された信号を各送受信回路に分配供給する構成を備えて
いる。なお、この第1実施形態例では、この信号分配回
路3に特徴があり、この信号分配回路3以外の無線機構
成には様々な構成がある。この第1実施形態例では、信
号分配回路3以外の無線機構成は何れの構成を採用して
もよく、ここでは、信号分配回路3以外の無線機構成の
詳細な説明は省略する。
【0028】この第1実施形態例では、信号分配回路3
は、メイン通路9と、前段通路である前段高側通路9
FHおよび前段低側通路9FLと、後段通路である後段高域
通過通路9BHおよび第1の後段中域通過通路9BM1およ
び第2の後段中域通過通路9B M2および後段低域通過通
路9BLとを有し、これら通路によって、アンテナ2と各
送受信回路を信号接続している。
【0029】すなわち、メイン通路9の一端側はアン
テナ2に信号接続されており、このメイン通路9の他
端側は高低切り換え用スイッチ手段10を介して前段高
側通路9FHおよび前段低側通路9FLに信号接続されてい
る。高低切り換え用スイッチ手段10は、例えば、SP
DT(Single Pole Double Throw)高周波スイッチによ
り構成されており、メイン通路9を前段高側通路9FH
と前段低側通路9FLの一方側に択一的に切り換え接続さ
せる。この高低切り換え用スイッチ手段10のスイッチ
ング制御は、例えば無線機1の制御回路(図示せず)に
よって行われる。
【0030】前段高側通路9FHは2つに分岐されてお
り、その分岐通路の一方側が後段高域通過通路9BHと成
し、他方側が第1の後段中域通過通路9BM1と成してい
る。後段高域通過通路9BHは、高域周波数帯用の送受信
回路に信号接続されている。第1の後段中域通過通路9
BM1は、中域用スイッチ手段17を介して中域周波数帯
用の送受信回路に信号接続される。
【0031】また同様に、前段低側通路9FLも2つに分
岐されており、その分岐通路の一方側が後段低域通過通
路9BLと成し、他方側が第2の後段中域通過通路9BM2
と成している。後段低域通過通路9BLは、低域周波数帯
用の送受信回路に接続されている。第2の後段中域通過
通路9BM2は、中域用スイッチ手段17を介して中域周
波数帯用の送受信回路に信号接続される。
【0032】前段高側通路9FHには高域・中域通過ハイ
パスフィルタ(HPF)11が設けられている。この高
域・中域通過HPF11は、中域周波数帯よりも低く、
かつ、低域周波数帯よりも高い周波数をしきい値周波数
として持ち、アンテナ2から高低切り換え用スイッチ手
段10を介して加えられた受信信号から、しきい値周波
数よりも高い高域周波数帯および中域周波数帯の受信信
号を通過させ、しきい値周波数よりも低い低域周波数帯
の信号の通過を阻止する。
【0033】後段低域通過通路9BLには高域通過ハイパ
スフィルタ(HPF)13が設けられている。この高域
通過HPF13は、高域周波数帯よりも低く、かつ、中
域周波数帯よりも高い周波数をしきい値周波数として持
ち、高域・中域通過HPF11を通過した受信信号か
ら、しきい値周波数よりも高い高域周波数帯の受信信号
を通過させ、しきい値周波数よりも低い中域周波数帯の
信号の通過を阻止する。この高域通過HPF13により
取り出された高域周波数帯の信号が、後段高域通過通路
BHを通って高域周波数帯用の送受信回路に加えられ
る。
【0034】第1の後段中域通過通路9BM1には中域通
過ローパスフィルタ(LPF)14が設けられている。
この中域通過LPF14は、高域周波数帯よりも低く、
かつ、中域周波数帯よりも高い周波数をしきい値周波数
として持ち、高域・中域通過HPF11を通過した受信
信号から、しきい値周波数よりも低い中域周波数帯の受
信信号を通過させ、しきい値周波数よりも高い高域周波
数帯の信号の通過を阻止する。
【0035】中域用スイッチ手段17は例えばSPDT
高周波スイッチにより構成されており、第1の後段中域
通過通路9BM1と第2の後段中域通過通路9BM2とのうち
の一方側を択一的に中域周波数帯用の送受信回路に信号
接続させるものである。この中域用スイッチ手段17の
スイッチング制御は、例えば無線機1の制御回路によっ
て、高低切り換え用スイッチ手段10のスイッチング制
御に連動して行われる。このスイッチング制御によって
中域用スイッチ手段17は次に示すように動作する。
【0036】高低切り換え用スイッチ手段10によって
メイン通路9が前段高側通路9FHに接続されていると
きには、中域用スイッチ手段17は、第1の後段中域通
過通路9BM1を中域周波数帯用の送受信回路に接続させ
る。また、高低切り換え用スイッチ手段10によってメ
イン通路9が前段低側通路9FLに接続されているとき
には、中域用スイッチ手段17は、第2の後段中域通過
通路9BM2を中域周波数帯用の送受信回路に接続させ
る。
【0037】中域通過LPF14により取り出された中
域周波数帯の受信信号は中域用スイッチ手段17を通っ
て中域周波数帯用の送受信回路に加えられることとな
る。
【0038】前段低側通路9FLには低域・中域通過ロー
パスフィルタ(LPF)12が設けられている。この低
域・中域通過LPF12は、高域周波数帯よりも低く、
かつ、中域周波数帯よりも高い周波数をしきい値周波数
として持ち、アンテナ2から高低切り換え用スイッチ手
段10を介して加えられた受信信号のうち、しきい値周
波数よりも低い中域周波数帯および低域周波数帯の受信
信号は通過させ、しきい値周波数よりも高い高域周波数
帯の信号の通過を阻止する。
【0039】第2の後段中域通過通路9BM2には中域通
過ハイパスフィルタ(HPF)15が設けられている。
この中域通過HPF15は、中域周波数帯よりも低く、
かつ、低域周波数帯よりも高い周波数をしきい値周波数
として持ち、低域・中域通過LPF12を通過した受信
信号のうち、しきい値周波数よりも高い中域周波数帯の
信号を通過させ、しきい値周波数よりも低い低域周波数
帯の信号の通過を阻止する。この中域通過HPF15に
より取り出された中域周波数帯の受信信号は中域用スイ
ッチ手段17を介して中域周波数帯用の送受信回路に加
えられる。
【0040】後段低域通過通路9BLには低域通過ローパ
スフィルタ(LPF)16が設けられている。この低域
通過LPF16は、中域周波数帯よりも低く、かつ、低
域周波数帯よりも高い周波数をしきい値周波数として持
ち、低域・中域通過LPF12を通過した信号のうち、
しきい値周波数よりも低い低域周波数帯の受信信号を通
過させ、しきい値周波数よりも高い中域周波数帯の信号
の通過を阻止する。この低域通過LPF16により取り
出された低域周波数帯の信号は低域周波数帯用の送受信
回路に加えられることとなる。
【0041】この第1実施形態例における信号分配回路
3においては、高低切り換え用スイッチ手段10によっ
てメイン通路9が前段高側通路9FHに接続されている
ときには、アンテナ2の受信信号はメイン通路9と高
低切り換え用スイッチ手段10と前段高側通路9FHと後
段高域通過通路9BHを通り、この信号経路上の高域・中
域通過HPF11と高域通過HPF13により高域周波
数帯の受信信号が取り出されて高域周波数帯用の送受信
回路に加えられる。
【0042】また、このとき、中域用スイッチ手段17
は第1の後段中域通過通路9BM1を中域周波数帯用の送
受信回路に信号接続していることから、アンテナ2の受
信信号はメイン通路9と高低切り換え用スイッチ手段
10と前段低側通路9FLと第1の後段中域通過通路9
BM1にも通電する。これにより、その信号経路上の高域
・中域通過HPF11と中域通過LPF14によってア
ンテナ2の受信信号から中域周波数帯の受信信号が取り
出され、この中域周波数帯の受信信号は中域用スイッチ
手段17を介して中域周波数帯用の送受信回路に加えら
れることとなる。
【0043】また、高低切り換え用スイッチ手段10に
よってメイン通路9が前段低側通路9FLに接続されて
いるときには、アンテナ2の受信信号は、メイン通路9
と高低切り換え用スイッチ手段10と前段低側通路9
FLと後段低域通過通路9BLを通り、この信号経路上の低
域・中域通過LPF12と低域通過LPF16により低
域周波数帯の受信信号が取り出されて低域周波数帯用の
送受信回路に加えられる。
【0044】このとき、中域用スイッチ手段17によっ
て第2の後段中域通過通路9BM2が中域周波数帯用の送
受信回路に信号接続されていることから、アンテナ2の
受信信号は、メイン通路9と高低切り換え用スイッチ
手段10と前段低側通路9FLと第2の後段中域通過通路
BM2をも通り、この信号経路上の低域・中域通過LP
F12と中域通過HPF15により中域周波数帯の受信
信号が取り出され中域用スイッチ手段17を介して中域
周波数帯用の送受信回路に加えられることとなる。
【0045】なお、この第1実施形態例では、高域周波
数帯用の送受信回路と、中域周波数帯用の送受信回路
と、低域周波数帯用の送受信回路とからそれぞれ出力さ
れた送信信号は、上述した信号分配の経路とは逆向きに
信号分配回路3を通過してアンテナ2に供給され、アン
テナ2のアンテナ動作によって外部に放射されることと
なる。
【0046】この第1実施形態例において特徴的な信号
分配回路3を備えた無線機1では、高低切り換え用スイ
ッチ手段10のスイッチング動作によって、高域周波数
帯に対応する通信システムと低域周波数帯に対応する通
信システムのうちの一方側が択一的に信号の送受信が可
能となり、中域周波数帯に対応する通信システムは、高
低切り換え用スイッチ手段10のスイッチング動作に関
係なく、常に、信号の送受信が可能な状態となる。
【0047】この第1実施形態例によれば、信号分配回
路3は、高域周波数帯と低域周波数帯のうちの選択され
た一方側の信号の送受信を可能にし、また、アンテナ2
を複数設けることなく、中域周波数帯の信号の送受信を
常に可能にする構成を備えた。このため、複数の周波数
帯を持つアンテナ2を1個設けるだけで、同時に複数の
周波数帯の信号送受信が可能となる。これにより、アン
テナ2の設置数を削減することができる。
【0048】また、信号分配回路3は、HPFやLPF
を利用して、アンテナ2の受信信号から各周波数帯の信
号を取り出す構成とした。それらHPFやLPFはバン
ドパスフィルタ(BPF)やトライプレクサに比べて小
型なものであるから、信号分配回路3の大型化を防止す
ることができる。これらアンテナ削減と信号分配回路3
の大型化防止により、無線機1の大型化を抑制すること
ができる。
【0049】その上、この第1実施形態例では、信号分
配回路3は、上記のように、HPFとLPFを利用して
アンテナ2の受信信号から各周波数帯の信号を取り出す
構成であり、それらHPFやLPFはBPFやトライプ
レクサに比べて挿入損失が小さいものである。例えば、
この第1実施形態例に示した信号分配回路3を介して中
域周波数帯の信号を取り出す際のHPFとLPFの合計
の挿入損失は、従来例に示した図10の構成のようにト
ライプレクサ7を利用してアンテナ2の受信信号から中
域周波数帯の信号を取り出す際のトライプレクサの挿入
損失よりも、小さい。
【0050】このように、この第1実施形態例では信号
分配回路3の挿入損失を小さく抑制することができる。
このことにより、アンテナ2から各送受信回路に分配供
給される受信信号のパワー劣化を小さく抑えることがで
きて、無線機1の受信の信頼性を向上させることができ
る。
【0051】上記のように、この第1実施形態例に示し
た信号分配回路3を設けることによって、無線機1の大
型化を防止することができ、かつ、受信信号の劣化を抑
制することができ、しかも、2つの周波数帯の信号送受
信を同時に行うことが可能になる。
【0052】さらに、この第1実施形態例では、アンテ
ナ2の受信信号を中域周波数帯用の送受信回路に供給す
るための信号経路が2系統ある。その2つの信号経路
は、高低切り換え用スイッチ手段10の切り換え動作に
より、一方側が信号の導通が有り、他方側が信号の導通
が無い状態となる。この第1実施形態例では、中域用ス
イッチ手段17を設け、この中域用スイッチ手段17に
よって、信号が導通している側の経路のみが中域周波数
帯用の送受信回路に切り換え接続される構成とした。換
言すれば、信号導通が無い側の経路と、中域周波数帯用
の送受信回路との接続を遮断する構成とした。
【0053】信号導通が無い側の経路が中域周波数帯用
の送受信回路に接続されていると、その信号導通が無い
側の経路のインピーダンスが、他方側の経路から供給さ
れてくる中域周波数帯の受信信号に悪影響を与えて当該
受信信号を劣化させてしまう場合がある。これに対し
て、この第1実施形態例では、信号導通が無い側の経路
と、中域周波数帯用の送受信回路との接続を遮断する構
成であるので、そのような問題発生を確実に防止するこ
とができる。
【0054】さらに、この第1実施形態例では、前段高
側通路9FHには高域・中域通過HPF11を、また、前
段低側通路9FLには低域・中域通過LPF12をそれぞ
れ設けた。これにより、耐妨害波特性を向上させること
ができる。例えば、高域・中域通過HPF11および低
域・中域通過LPF12を省略した構成とした場合に
は、アンテナ2側から前段高側通路9FHと第1の後段中
域通過通路9BM1を通って中域周波数帯用の送受信回路
に至る受信信号には中域周波数帯の信号だけでなく、低
域周波数帯の信号をも含まれることとなる。また、アン
テナ2側から前段低側通路9FLと第2の後段中域通過通
路9BM2を通って中域周波数帯用の送受信回路に至る受
信信号には中域周波数帯の信号だけでなく、高域周波数
帯の信号をも含まれることとなる。
【0055】このため、例えば、高域周波数帯が携帯型
電話機の周波数帯となっている場合に、その携帯型電話
機の基地局の近傍の強電界地域では、その携帯型電話機
の周波数帯である高域周波数帯の信号のパワーが大きい
ので、無線機1が高域周波数帯の信号の送受信を行わな
い状態であっても、中域周波数帯用の送受信回路には高
域周波数帯のパワー大の信号が加えられて中域周波数帯
の信号の送受信を妨害してしまう場合がある。また、低
域周波数帯が携帯型電話機の周波数帯となっている場合
にも同様な問題が生じる虞がある。このように、高域・
中域通過HPF11および低域・中域通過LPF12が
省略されていると、耐妨害波特性が悪くなる場合があ
る。
【0056】これに対して、この第1実施形態例では、
前段高側通路9FHには高域・中域通過HPF11を、ま
た、前段低側通路9FLには低域・中域通過LPF12を
それぞれ設けたので、中域周波数帯用の送受信回路には
中域周波数帯の信号を他の周波数帯の信号から分離され
た状態で供給できることとなる。これにより、耐妨害波
特性を向上させることができる。
【0057】以下に、第2実施形態例を説明する。な
お、この第2実施形態例の説明において、第1実施形態
例と同一構成部分には同一符号を付し、その共通部分の
重複説明は省略する。
【0058】この第2実施形態例において特徴的なこと
は、図2に示されるように、第1実施形態例に示した中
域通過LPF14に代えて、中域通過BPF22を設
け、また、第1実施形態例に示した中域通過HPF15
に代えて、中域通過BPF23を設けたことである。そ
れ以外の構成は第1実施形態例と同様である。
【0059】中域通過BPF22,23は中域周波数帯
の信号を通過させ、他の周波数帯の信号の通過を阻止す
るものである。例えば、誘電体フィルタやSAW(Sufa
ce Acoustic Wave)フィルタを中域通過BPF22,2
3として使用することができる。このような中域通過B
PF22,23により取り出された中域周波数帯の受信
信号は中域用スイッチ手段17を介して中域周波数帯用
の送受信回路に出力されることとなる。
【0060】この第2実施形態例によれば、中域周波数
帯の信号を取り出す中域通過BPF22,23を設ける
構成とし、その中域通過BPF22,23として誘電体
フィルタやSAWフィルタを用いることができる構成と
した。それら誘電体フィルタやSAWフィルタは帯域外
減衰特性に優れたものであることから、高域周波数帯用
あるいは低域周波数帯用の送受信回路と、中域周波数帯
用の送受信回路とのアイソレーションを高めることがで
きる。
【0061】例えば、第1実施形態例に示したように中
域通過LPF14や中域通過HPF15を利用して中域
周波数帯の信号を取り出す構成とした場合には、LPF
やHPFはBPFに比べて帯域外減衰特性がやや劣るこ
とから、高域周波数帯が送信状態で、中域周波数帯が受
信状態である場合に、高域周波数帯の送信信号のパワー
が大きいと、その高域周波数帯の送信信号が中域通過L
PF14を通り、中域周波数帯の受信信号に混線したま
ま中域周波数帯用の送受信回路に加えられてしまう事態
(同時動作時の妨害)が発生する虞がある。また、低域
周波数帯が送信状態で、中域周波数帯が受信状態である
場合にも、低域周波数帯の送信信号のパワーが大きい
と、同様に、同時動作時の妨害等が生じる虞がある。こ
のような事態が発生すると、中域周波数帯を利用した通
信動作が正常に機能しなくなり、問題である。
【0062】これに対して、この第2実施形態例では、
上記したように、中域通過BPF22,23として、帯
域外減衰特性に優れたフィルタを用いることができるの
で、中域周波数帯の受信信号に高域周波数帯あるいは低
域周波数帯の送信信号が混線したまま中域周波数帯用の
送受信回路に加えられる事態をほぼ確実に防止すること
ができる。
【0063】このように、この第2実施形態例の構成で
は、同時動作時の妨害を確実に防止することができるの
で、高域周波数帯の送信信号や、低域周波数帯の送信信
号のパワーが大きくて同時動作時の妨害が発生し易いと
想定される場合に、非常に有効である。
【0064】なお、もちろん、高域周波数帯や低域周波
数帯の送信信号が上記のような同時動作時の妨害等を生
じさせる程の大きなパワーを持たない場合には、第1実
施形態例に示したように中域通過LPF14や中域通過
HPF15を利用しても、同時動作時の妨害等の問題発
生を回避することができる。
【0065】以下に、第3実施形態例を説明する。な
お、この第3実施形態例の説明において、前記各実施形
態例と同一構成部分には同一符号を付し、その共通部分
の重複説明は省略する。
【0066】この第3実施形態例では、第1の後段中域
通過通路9BM1と第2の後段中域通過通路9BM2に代え
て、図3に示されるように、後段中域通過通路9BMを設
け、この後段中域通過通路9BMには中域通過BPF24
が設けられている。
【0067】後段中域通過通路9BMは前段高側通路9FH
および前段低側通路9FLに中域用スイッチ手段17を介
し択一的に信号接続されるものである。その中域用スイ
ッチ手段17のスイッチング制御は前記各実施形態例と
同様に高低切り換え用スイッチ手段10に連動して無線
機1の制御回路により行われる。この中域用スイッチ手
段17のスイッチング制御によって、高低切り換え用ス
イッチ手段10によりメイン通路9が前段高側通路9
FHに信号接続されているときには、前段高側通路9FH
後段中域通過通路9BMとが信号接続される。また、高低
切り換え用スイッチ手段10によりメイン通路9が前
段低側通路9FLに信号接続されているときには、前段低
側通路9FLと後段中域通過通路9BMが信号接続されるこ
ととなる。
【0068】中域通過BPF24は中域周波数帯の信号
を他の周波数帯の信号から分離させた状態で取り出す構
成を備えている。この中域通過BPF24により取り出
された中域周波数帯の信号が中域周波数帯用の送受信回
路に加えられる。
【0069】この第3実施形態例に示した信号分配回路
3を備えた場合にも、前記各実施形態例と同様に、無線
機1は、高域周波数帯と低域周波数帯の通信システムを
切り換えて使用でき、かつ、中域周波数帯の通信システ
ムは常に使用可能となる。
【0070】この第3実施形態例によれば、前記各実施
形態例と同様の優れた効果を奏することができる上に、
前記各実施形態例よりもフィルタの数量を1個削減する
ことができるので、無線機1の小型化を図ることができ
るし、また、部品コストを低下させることができる。
【0071】以下に、第4実施形態例を説明する。な
お、この第4実施形態例の説明において、前記各実施形
態例と同一構成部分には同一符号を付し、その共通部分
の重複説明は省略する。
【0072】この第4実施形態例において特徴的なこと
は、図4(a)、(b)、(c)に示されるように、前
記各実施形態例に示した高域・中域通過HPF11およ
び低域・中域通過LPF12を省略したことである。そ
れ以外は前記各実施形態例と同様である。なお、図4
(a)は第1実施形態例に対応するものであり、図4
(b)は第2実施形態例に対応するものであり、図4
(c)は第3実施形態例に対応するものである。
【0073】この第4実施形態例によれば、前記各実施
形態例に示した効果を奏することができるのはもちろん
のこと、高域・中域通過HPF11および低域・中域通
過LPF12を省略したので、前記各実施形態例の構成
よりもフィルタの数量が減少し、小型化を図ることがで
きるし、また、部品コストを低下させることができる。
さらに、信号が通過するフィルタの数が減少することと
なり、前記各実施形態例に示した構成よりもフィルタの
挿入損失を低減することができる。これにより、無線機
1のアンテナの受信感度の劣化をより抑制することがで
きる。
【0074】なお、図4(a)に示す構成では、高域・
中域通過HPF11および低域・中域通過LPF12を
省略することにより、中域周波数帯用の送受信回路に
は、中域周波数帯の信号と共に、高域周波数帯と低域周
波数帯のうちの一方の信号をも加えられることとなる。
このため、前記各実施形態例の構成のものよりも、耐妨
害波特性がやや低下してしまうこととなるが、例えば、
3つの周波数帯の全てが衛星との通信に対応したもので
あり、これにより、各周波数帯の強電界地域が無い場合
や、CDMAのように送信出力をコントロールしている
場合には、耐妨害波特性を重要視する必要がないので、
このような場合に、図4(a)に示す構成は有効であ
る。
【0075】以下に、第5実施形態例を説明する。な
お、この第5実施形態例の説明において、前記各実施形
態例と同一構成部分には同一符号を付し、その共通部分
の重複説明は省略する。
【0076】この第5実施形態例では、図5(a)、
(b)に示されるように、高域通過HPF13に代え
て、高域通過BPF25を設け、また、低域通過LPF
16に代えて、低域通過BPF26を設けたことであ
る。それ以外の構成は前記各実施形態例と同様である。
なお、図5(a)は第2実施形態例に対応するものであ
り、図5(b)は第3実施形態例に対応するものであ
る。もちろん、図示されていないが、第1実施形態例や
第4実施形態例に示した構成のものに、この第5実施形
態例に示した特有な構成を適用してもよいものである。
【0077】高域通過BPF25は、高域周波数帯の信
号を通過させ、他の周波数帯の信号の通過を阻止するも
のである。また、低域通過BPF26は、低域周波数帯
の信号を通過させ、他の周波数帯の信号の通過を阻止す
るものである。これらBPF25,26として、例えば
誘電体フィルタやSAWフィルタを用いることができ
る。
【0078】この第5実施形態例によれば、前記各実施
形態例に示したと同様の効果を奏することができる。そ
の上、図5(a)、(b)に示されるように、高域周波
数帯と中域周波数帯と低域周波数帯の各信号を全てBP
Fを利用して取り出す構成とすることにより、各周波数
帯の信号をそれぞれ他の周波数帯の信号から分離した状
態で取り出すことができる。このため、通信には不要な
スプリアスなどの信号を確実に除去することができる。
これにより、無線機1の通信の信頼性をより高めること
ができることとなる。
【0079】以下に、第6実施形態例を説明する。な
お、この第6実施形態例の説明において、前記各実施形
態例と同一構成部分には同一符号を付し、その共通部分
の重複説明は省略する。
【0080】この第6実施形態例において特徴的なこと
は、図6〜図8に示されるように、ダイプレクサを用い
たことである。この第6実施形態例では、メイン通路9
は、前記各実施形態例と同様に、高低切り換え用スイ
ッチ手段10によって択一的に前段高側通路9FHと前段
低側通路9FLに信号接続される。
【0081】前段高側通路9FHは高域・中域取り出しダ
イプレクサ30(32,34)に接続され、この高域・
中域取り出しダイプレクサ30(32,34)は高域周
波数帯用の送受信回路に信号接続されると共に、中域用
スイッチ手段17と後段中域通過通路9BMを介して中域
周波数帯用の送受信回路に信号接続される。
【0082】前段低側通路9FLは低域・中域取り出しダ
イプレクサ31(33,35)に接続され、この低域・
中域取り出しダイプレクサ31(33,35)は低域周
波数帯用の送受信回路に信号接続されると共に、中域用
スイッチ手段17と後段中域通過通路9BMを介して中域
周波数帯用の送受信回路に信号接続される。
【0083】中域用スイッチ手段17のスイッチング制
御は、前記各実施形態例と同様に、例えば無線機1の制
御回路により高低切り換え用スイッチ手段10のスイッ
チング制御に連動して行われる。
【0084】高域・中域取り出しダイプレクサ30,3
2,34は高域周波数帯の信号と中域周波数帯の信号を
それぞれ別々に取り出すものであり、この高域・中域取
り出しダイプレクサ30,32,34により取り出され
た高域周波数帯の信号は後段高域通過通路9BHを通して
高域周波数帯用の送受信回路に加えられる。また、高域
・中域取り出しダイプレクサ30,32,34により取
り出された中域周波数帯の信号は中域用スイッチ手段1
7と後段中域通過通路9BMを通して中域周波数帯用の送
受信回路に加えられる。
【0085】低域・中域取り出しダイプレクサ31(3
3,35)は低域周波数帯の信号と中域周波数帯の信号
をそれぞれ別々に取り出すものであり、この低域・中域
取り出しダイプレクサ31,33,35により取り出さ
れた低域周波数帯の信号は後段低域通過通路9BLを通し
て低域周波数帯用の送受信回路に加えられる。また、低
域・中域取り出しダイプレクサ31,33,35により
取り出された中域周波数帯の信号は中域用スイッチ手段
17と後段中域通過通路9BMを通して中域周波数帯用の
送受信回路に加えられる。
【0086】なお、図6(a)に示す高域・中域取り出
しダイプレクサ30は、第1実施形態例に示した高域通
過HPF13と中域通過LPF14を一体化したダイプ
レクサである。また、低域・中域取り出しダイプレクサ
31は、第1実施形態例に示した中域通過HPF15と
低域通過LPF16を一体化したダイプレクサである。
図6(b)は図6(a)に示す構成から、第4実施形態
例に示したように高域・中域通過HPF11および低域
・中域通過LPF12を省略したものである。
【0087】図7(a)に示す高域・中域取り出しダイ
プレクサ32は、第2実施形態例に示した高域通過HP
F13と中域通過BPF22を一体化したダイプレクサ
である。また、低域・中域取り出しダイプレクサ33
は、第2実施形態例に示した低域通過LPF16と中域
通過BPF23を一体化したダイプレクサである。図7
(b)は、図7(a)に示す構成から、第4実施形態例
に示したように高域・中域通過HPF11および低域・
中域通過LPF12を省略したものである。
【0088】図8(a)に示す高域・中域取り出しダイ
プレクサ34は、第3実施形態例に示した高域通過BP
F25と中域通過BPF22を一体化したダイプレクサ
である。また、低域・中域取り出しダイプレクサ35
は、第3実施形態例に示した中域通過BPF23と低域
通過BPF26を一体化したダイプレクサである。図8
(b)は、図8(a)に示す構成から、第4実施形態例
に示したように高域・中域通過HPF11および低域・
中域通過LPF12を省略したものである。
【0089】この第6実施形態例においても、前記各実
施形態例と同様に、アンテナ2の受信信号をそれぞれ各
周波数帯の送受信回路に分配供給することができる。
【0090】この第6実施形態例によれば、前記各実施
形態例と同様の優れた効果を奏することができる上に、
高低切り換え用スイッチ手段10の切り換え動作によっ
て同時に信号通電状態となる後段側の2つのフィルタを
一体化するので、フィルタの相互干渉を確実に防止する
ことができる。これにより、フィルタの相互干渉に起因
したリップル等の周波数特性劣化を確実に回避すること
ができることとなる。
【0091】なお、この発明は上記各実施形態例に限定
されるものではなく、様々な実施の形態を採り得る。例
えば、上記各実施形態例では、3つの周波数帯の信号の
送受信を行う場合を例にして説明したが、例えば、メイ
ン通路にスイッチ手段を介して択一的に切り換え接続さ
れる3つ以上の前段通路と、各前段通路が複数に分岐し
て成る複数の後段通路とを設け、メイン通路から前段通
路と後段通路を介し送受信回路に至る複数の信号経路上
に、それぞれ、HPFとLPFとBPFとダイプレクサ
のうちの少なくとも1つのフィルタを設け当該フィルタ
によって信号供給対象の送受信回路に対応した周波数帯
の信号を取り出す構成を有することにより、3つ以上の
周波数帯の信号の送受信を行わせることも可能となる。
【0092】また、例えば、各前段通路にそれぞれ接続
している複数の後段通路の中から1本ずつ選択された後
段通路を同じ送受信回路に接続させることにより、スイ
ッチ手段によってメイン通路に信号接続される前段通路
が切り換わっても、その切り換えに関係なく、継続的に
信号送受信が可能な送受信回路を設けることができるこ
ととなる。
【0093】また、前記各実施形態例では、中域用スイ
ッチ手段17が設けられており、この中域用スイッチ手
段17によって、信号導通が無い側の中域周波数帯信号
経路と、中域周波数帯用の送受信回路との接続を遮断す
る構成としていたが、その信号導通が無い側の中域周波
数帯信号経路のインピーダンスを、他方側の経路から供
給されてくる中域周波数帯の受信信号に悪影響を与えな
い適切なインピーダンスとすることができる場合には、
中域用スイッチ手段17を省略してもよい。また、その
ように中域用スイッチ手段17を省略する場合、上記中
域周波数帯の信号の経路上に、必要に応じて、位相回路
を介設してもよい。
【0094】
【発明の効果】この発明によれば、1つのアンテナを、
互いに異なる複数の送受信回路に信号接続させる樹枝状
の信号通路を設け、アンテナから各送受信回路に至る複
数の信号経路上には、それぞれ、ハイパスフィルタとロ
ーパスフィルタとバンドパスフィルタとダイプレクサの
うちの少なくとも1つが設けられており、各送受信回路
にそれぞれ対応した周波数帯の受信信号を供給する構成
を備えた。このため、複数の周波数帯を持つアンテナを
1個設けるだけで、複数の周波数帯の送受信を行うこと
ができることとなり、アンテナの設置数を削減すること
ができる。また、ハイパスフィルタやローパスフィルタ
などは例えばトライプレクサに比べて小型なものである
ことから、大型化を防止できるようにハイパスフィルタ
やローパスフィルタなどを組み合わせて信号分配回路を
構築することにより、無線機の大型化を防止することが
できる。
【0095】また、ハイパスフィルタとローパスフィル
タとバンドパスフィルタとダイプレクサは例えばトライ
プレクサよりも挿入損失を小さく抑制することができる
ものであり、例えば、アンテナの受信信号が送受信回路
に至るまでに通過するフィルタが、それら4種のフィル
タの何れかの種類で、かつ、2つ以下とすることによ
り、信号分配回路による受信信号のパワー劣化をトライ
プレクサを利用する場合よりも小さく抑えることができ
ることとなる。これにより、無線機の通信の信頼性を向
上させることができる。
【0096】また、アンテナに信号接続するメイン通路
にはスイッチ手段を介して択一的に切り換え接続される
複数の前段通路が設けられ、また、各前段通路が複数に
分岐されて成る複数の後段通路が設けられているものに
あっては、例えば、各前段通路にそれぞれ接続されてい
る複数の後段通路の中から1本ずつ選択された後段通路
を同じ送受信回路に接続させることにより、スイッチ手
段の切り換え動作に関係なく、常に、信号接続可能な送
受信回路を設けることができることとなる。
【0097】また、中域用スイッチ手段が設けられ、こ
の中域用スイッチ手段によって、信号導通が無い側の信
号経路と、中域周波数帯用の送受信回路との接続を遮断
する構成としたので、信号導通が無い側の信号経路のイ
ンピーダンスが、アンテナ側から中域周波数帯用の送受
信回路に供給されてくる受信信号に悪影響を与え当該受
信信号を劣化させるという問題を防止することができ
る。
【0098】また、前段高側通路には高域・中域通過ハ
イパスフィルタが、また、前段低側通路には低域・中域
通過ローパスフィルタがそれぞれ設けられているものに
あっては、中域周波数帯の信号を他の周波数帯の信号か
ら分離させた状態で中域周波数帯用の送受信回路に加え
ることができることとなる。つまり、中域周波数帯用の
送受信回路に中域周波数帯の信号と共に、高域周波数帯
あるいは低域周波数帯の信号が加えられることが無くな
り、これにより、耐妨害波特性を向上させることができ
る。
【0099】さらに、バンドパスフィルタを用いたもの
にあっては、高域周波数帯用の送受信回路と、低域周波
数帯用の送受信回路と、中域周波数帯用の送受信回路と
のアイソレーションを大きくすることができて、例えば
同時動作時の妨害を抑制することができる。また、通信
には不要なスプリアスなどの信号を除去することができ
て、無線機の通信の信頼性を向上させることができる。
【0100】そして、ダイプレクサを用いたものにあっ
ては、部品点数を削減することができる。また、2つの
別々のフィルタに同時に信号を通電する場合には、それ
らフィルタの相互干渉によってリップル等の周波数特性
劣化が生じるが、それら2つのフィルタを一体化したダ
イプレクサはそのような相互干渉を防止することができ
るので、周波数特性劣化を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態例において特徴的な信号分配回路
の構成例を簡略的に示すモデル図である。
【図2】第2実施形態例において特徴的な信号分配回路
の構成例を簡略的に示すモデル図である。
【図3】第3実施形態例において特徴的な信号分配回路
の構成例を簡略的に示すモデル図である。
【図4】第4実施形態例において特徴的な信号分配回路
の構成例を簡略的に示すモデル図である。
【図5】第5実施形態例において特徴的な信号分配回路
の構成例を簡略的に示すモデル図である。
【図6】第6実施形態例において特徴的な信号分配回路
の構成の一例を示すモデル図である。
【図7】第6実施形態例において特徴的な信号分配回路
の構成のその他の例を示すモデル図である。
【図8】さらに、第6実施形態例において特徴的な信号
分配回路の構成のその他の例を示すモデル図である。
【図9】従来例を示すモデル図である。
【図10】さらに、その他の従来例を示すモデル図であ
る。
【図11】さらにまた、その他の従来例を示すモデル図
である。
【符号の説明】
1 無線機 2 アンテナ 3 信号分配回路 10 高低切り換え用スイッチ手段 11 高域・中域通過HPF 12 低域・中域通過LPF 13 高域通過HPF 14 中域通過LPF 15 中域通過HPF 16 低域通過LPF 17 中域用スイッチ手段 22,23,24 中域通過BPF 25 高域通過BPF 26 低域通過BPF 30,32,34 高域・中域取り出しダイプレクサ 31,33,35 低域・中域取り出しダイプレクサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K011 BA04 DA23 DA27 KA01 KA05 KA13 5K062 AB05 AB11 AE04 BA03 BC02 BC03 BC04

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに異なる3つの周波数帯の信号送受
    信が可能なアンテナに信号接続され、前記3つの周波数
    帯の中の最も高い高域周波数帯と、真ん中の周波数帯で
    ある中域周波数帯と、最も低い低域周波数帯とにそれぞ
    れ対応する各送受信回路に、前記アンテナにより受信さ
    れた信号を分配供給する信号分配回路であって、アンテ
    ナに一端部が信号接続するメイン通路と、このメイン通
    路の他端部にスイッチ手段を介して択一的に切り換え接
    続される前段高側通路および前段低側通路と、上記前段
    高側通路から2つに分岐された分岐通路の一方側の後段
    高域通過通路と、上記前段高側通路から分岐された他方
    側の第1の後段中域通過通路と、上記前段低側通路から
    2つに分岐された分岐通路の一方側の第2の後段中域通
    過通路と、上記前段低側通路から分岐された他方側の後
    段低域通過通路とが設けられており、上記後段高域通過
    通路は高域周波数帯用の送受信回路に、上記第1の後段
    中域通過通路は中域周波数帯用の送受信回路に、上記第
    2の後段中域通過通路は中域周波数帯用の送受信回路
    に、上記後段低域通過通路は低域周波数帯用の送受信回
    路にそれぞれ信号接続されており、上記後段高域通過通
    路にはアンテナ側より供給された信号から中域周波数帯
    の信号を除去し高域周波数帯の信号を取り出す高域通過
    ハイパスフィルタが、第1の後段中域通過通路には高域
    周波数帯の信号を除去し中域周波数帯の信号を取り出す
    中域通過ローパスフィルタが、第2の後段中域通過通路
    には低域周波数帯の信号を除去し中域周波数帯の信号を
    取り出す中域通過ハイパスフィルタが、後段低域通過通
    路には中域周波数帯の信号を除去し低域周波数帯の信号
    を取り出す低域通過ローパスフィルタがそれぞれ設けら
    れていることを特徴とした信号分配回路。
  2. 【請求項2】 第1の後段中域通過通路と第2の後段中
    域通過通路を択一的に中域周波数帯用の送受信回路に信
    号接続させる中域用スイッチ手段が設けられ、この中域
    用スイッチ手段は、メイン通路が前段高側通路に切り換
    え接続されているときには第1の後段中域通過通路を中
    域周波数帯用の送受信回路に信号接続させ、メイン通路
    が前段低側通路に切り換え接続されているときには第2
    の後段中域通過通路を中域周波数帯用の送受信回路に信
    号接続させるスイッチ手段であることを特徴とした請求
    項1記載の信号分配回路。
  3. 【請求項3】 第1の後段中域通過通路および第2の後
    段中域通過通路に代えて、前段高側通路および前段低側
    通路に中域用スイッチ手段を介し信号接続する後段中域
    通過通路が設けられ、上記中域用スイッチ手段は、メイ
    ン通路が前段高側通路に切り換え接続されているときに
    は上記後段中域通過通路を前段高側通路に信号接続さ
    せ、メイン通路が前段低側通路に切り換え接続されてい
    るときには後段中域通過通路を前段低側通路に信号接続
    させるスイッチ手段と成し、上記後段中域通過通路に
    は、アンテナ側より供給される信号から中域周波数帯の
    信号を取り出す中域通過バンドパスフィルタが設けられ
    ていることを特徴とした請求項1記載の信号分配回路。
  4. 【請求項4】 高域通過ハイパスフィルタと中域通過ロ
    ーパスフィルタと中域通過ハイパスフィルタと低域通過
    ローパスフィルタのうちの少なくとも1つに代えて、バ
    ンドパスフィルタが設けられていることを特徴とした請
    求項1又は請求項2又は請求項3記載の信号分配回路。
  5. 【請求項5】 互いに異なる3つの周波数帯の信号送受
    信が可能なアンテナに信号接続され、前記3つの周波数
    帯の中の最も高い高域周波数帯と、真ん中の周波数帯で
    ある中域周波数帯と、最も低い低域周波数帯とにそれぞ
    れ対応する各送受信回路に、前記アンテナにより受信さ
    れた信号を分配供給する信号分配回路であって、アンテ
    ナに一端部が接続するメイン通路と、このメイン通路の
    他端部にスイッチ手段を介して択一的に切り換え接続さ
    れる前段高側通路および前段低側通路と、上記前段高側
    通路に接続され当該前段高側通路より供給される信号か
    ら高域周波数帯の信号と中域周波数帯の信号をそれぞれ
    別々に取り出す高域・中域取り出しダイプレクサと、上
    記前段低側通路に接続され当該前段低側通路より供給さ
    れる信号から低域周波数帯の信号と中域周波数帯の信号
    をそれぞれ別々に取り出す低域・中域取り出しダイプレ
    クサと、高域・中域取り出しダイプレクサから出力され
    る高域周波数帯の信号を高域周波数帯用の送受信回路に
    供給するための後段高域通過通路と、低域・中域取り出
    しダイプレクサから出力される低域周波数帯の信号を低
    域周波数帯用の送受信回路に供給するための後段低域通
    過通路と、高域・中域取り出しダイプレクサおよび低域
    ・中域取り出しダイプレクサに信号接続され当該高域・
    中域取り出しダイプレクサ又は低域・中域取り出しダイ
    プレクサから出力される中域周波数帯の信号を中域周波
    数帯用の送受信回路に供給するための後段中域通過通路
    とが設けられていることを特徴とした信号分配回路。
  6. 【請求項6】 高域・中域取り出しダイプレクサと低域
    ・中域取り出しダイプレクサを択一的に後段中域通過通
    路に切り換え接続させるための中域用スイッチ手段が設
    けられ、この中域用スイッチ手段は、メイン通路が前段
    高側通路に切り換え接続されているときには後段中域通
    過通路を高域・中域取り出しダイプレクサに信号接続さ
    せ、メイン通路が前段低側通路に切り換え接続されてい
    るときには後段中域通過通路を低域・中域取り出しダイ
    プレクサに信号接続させるスイッチ手段であることを特
    徴とした請求項5記載の信号分配回路。
  7. 【請求項7】 前段高側通路には、アンテナ側より供給
    される信号から低域周波数帯の信号を除去し高域周波数
    帯と中域周波数帯の信号を取り出す高域・中域通過ハイ
    パスフィルタが設けられ、前段低側通路には、高域周波
    数帯の信号を除去し低域周波数帯と中域周波数帯の信号
    を取り出す低域・中域通過ローパスフィルタが設けられ
    ていることを特徴とした請求項1乃至請求項6の何れか
    1つに記載の信号分配回路。
  8. 【請求項8】 互いに異なる3つ以上の周波数帯の信号
    送受信が可能なアンテナに信号接続され、そのアンテナ
    の各周波数帯にそれぞれ対応する各送受信回路に、上記
    アンテナにより受信された信号を分配供給する信号分配
    回路であって、アンテナに一端部が信号接続するメイン
    通路と、このメイン通路の他端部にスイッチ手段を介し
    て択一的に切り換え接続される複数の前段通路と、各前
    段通路が複数に分岐されて成る複数の後段通路とを有
    し、メイン通路からスイッチ手段と前段通路と後段通路
    を介し送受信回路に至る複数の信号経路上には、それぞ
    れ、ハイパスフィルタとローパスフィルタとバンドパス
    フィルタとダイプレクサのうちの少なくとも1つが設け
    られ当該フィルタによってアンテナの受信信号から信号
    供給対象の送受信回路に対応した周波数帯の信号を取り
    出して送受信回路に供給する構成と成していることを特
    徴とした信号分配回路。
  9. 【請求項9】 互いに異なる少なくとも3つの周波数帯
    の信号送受信が可能なアンテナと、前記各周波数帯にそ
    れぞれ対応した複数の送受信回路と、請求項1乃至請求
    項8の何れか1つに記載の信号分配回路とが設けられて
    いることを特徴とした無線機。
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