JP2003031860A - 熱電材料および熱電変換モジュール - Google Patents

熱電材料および熱電変換モジュール

Info

Publication number
JP2003031860A
JP2003031860A JP2001220193A JP2001220193A JP2003031860A JP 2003031860 A JP2003031860 A JP 2003031860A JP 2001220193 A JP2001220193 A JP 2001220193A JP 2001220193 A JP2001220193 A JP 2001220193A JP 2003031860 A JP2003031860 A JP 2003031860A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thermoelectric
thermoelectric material
energy
pseudo
materials
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001220193A
Other languages
English (en)
Inventor
Kimichika Fukushima
公親 福島
Naruhito Kondo
成仁 近藤
Naoki Shudo
直樹 首藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2001220193A priority Critical patent/JP2003031860A/ja
Publication of JP2003031860A publication Critical patent/JP2003031860A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Silicon Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】熱電効率を向上させた熱電材料を提供するこ
と。 【解決手段】Au32を添加したGe31と、Au34
を添加したSi33とを互いに接触させ、該Ge31及
びSi33に一次元化したAu35,36を夫々接触さ
せたことを特徴とする熱電材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱電変換効率を向
上させた熱電材料および熱電変換モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】20世紀になって人類のエネルギー消費
量は歴史的に例を見ない程加速され、化石燃料が主なエ
ネルギー源となってからは常にその枯渇が懸念されてき
たが、石油危機によってそれが現実の危機として認識さ
れるようになった。その後、原子力発電やその他の発電
の比率を上げたり、エネルギー節約が行われて今日に至
っているが、化石燃料枯渇への懸念はさらに高まってい
る。また、新たにCOの大量消費による地球温暖化の
問題が浮上し、熱エネルギーから電気エネルギーへの高
効率変換システムの出現が待望されている。
【0003】このような状況に対処するため、半導体を
用いて熱エネルギーを直接電気エネルギーに変換する熱
電素子システムの開発が行われている。図6は、この熱
電素子システム1の一例を説明するための図である。低
温部材7と高温部材6の間に、n型半導体2と、p型半
導体4を所定間隔を存して配置され、n型半導体2とp
型半導体4の間であって、低温部材7を2分割した部分
に絶縁体8が配置され、p型半導体4の低濃度領域の低
温部材7とn型半導体2の配置されている低温部材7間
には負荷9を接続するように構成したものである。
【0004】このような構成のものにおいて、低温部材
7と高温部材6に熱エネルギーを与えると、n型半導体
2では該熱エネルギーにより電気のキャリアとして電子
3が生成蓄積され、p型半導体4では、キャリアとして
正孔5が生成蓄積される。このキャリアは高温部材6と
接した高濃度領域から低温部材7と接した低濃度領域へ
移動する。この結果、負荷9に電流10が流れ、熱エネ
ルギーを電気エネルギーとして利用できる。
【0005】一方、従来の熱電材料としては、SiG
e、BiTe等の半金属やCoSb 等のスクッテルダ
イト型結晶構造を有する材料の大きな空隙にLa、Ce
やNd等を添加した材料等が挙げられるが、後述する熱
電変換性能を表す性能指数Zはおおよそ1の値をとる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、熱電材料の
適用先としては、低い熱電変換効率でも実用的な冷蔵庫
等や廃熱利用システムから、高変換効率が求められる火
力発電や原子力発電システム等が挙げられる。後者の発
電システムでは、燃焼や核分裂によって発生した熱エネ
ルギーを蒸気タービン等で電気エネルギーに変換してい
るが、電気エネルギーに変換するまでのプロセスが複雑
であるため、その分、プラントのコストダウンや安全性
向上に手間がかかるものとなっている。このようなシス
テムへ熱電材料を適用すれば、システムのコストダウン
や安全性向上に貢献できるものと考えられる。しかしな
がら、これまでの熱電材料では、熱電変換効率は必ずし
も十分ではない。そこで、熱電変換効率のさらなる向上
が求められている。
【0007】本発明はこのような問題点を解決するため
になされたもので、熱電効率を向上させた熱電材料およ
び熱電変換モジュールを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に対応する発明は、熱エネルギーを電気エ
ネルギーに、電気エネルギーを熱エネルギーに変換する
材料であって、電荷のキャリアのエネルギーの異なる少
なくとも第1及び第2の材料同士を接触させたことを特
徴する熱電材料である。
【0009】前記目的を達成するため、請求項2に対応
する発明は、前記第1及び第2の材料のうちの一方を、
前記第1及び第2の材料のうちの他方に比較して電気伝
導度を高く形成したことを特徴とする請求項1に記載の
熱電材料である。
【0010】前記目的を達成するため、請求項3に対応
する発明は、前記第1及び第2の材料のうち、少なくと
も一方をアモルファス化したことを特徴とする請求項
1,2のいずれかに記載の熱電材料である。
【0011】前記目的を達成するため、請求項4に対応
する発明は、前記第1及び第2の材料のうち、少なくと
も一方を低次元化したことを特徴とする請求項1〜3の
いずれかに記載の熱電材料である。
【0012】前記目的を達成するため、請求項5に対応
する発明は、次のようにしたものである。すなわち、前
記第1及び第2の材料のうちの電荷のキャリアのエネル
ギーを高くした材料は、島状の部分を形成したことを特
徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の熱電材料であ
る。
【0013】前記目的を達成するため、請求項6に対応
する発明は、次のようにしたものである。すなわち、前
記第1及び第2の材料のうちの他方に比較して電気伝導
度を高く形成した材料は、擬低次元系に形成したことを
特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の熱電材料で
ある。
【0014】前記目的を達成するため、請求項7に対応
する発明は、次のようにしたものである。すなわち、前
記第1及び第2の材料のうち、一方の電荷のキャリアの
エネルギーを高くした材料は、島状の部分で例示される
部分と、一部において電荷のキャリアのエネルギーを低
くし電気伝導度を高くした擬低次元化したことを特徴と
する請求項1〜6のいずれかに記載の熱電材料である。
【0015】前記目的を達成するため、請求項8に対応
する発明は、次のようにしたものである。すなわち、前
記電気伝導度を高くした材料は、高導電性物質を擬低次
元系に形成したことを特徴とした請求項1〜7のいずれ
かに記載の熱電材料である。
【0016】前記目的を達成するため、請求項9に対応
する発明は、次のようにしたものである。すなわち、前
記第1及び第2の材料は、いずれも半導体、化合物半導
体、金属及びこれらの組合せの中から選択された1つ
と、これらに添加されたドーピング元素とで形成された
ことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の熱電
材料である。
【0017】前記目的を達成するため、請求項10に対
応する発明は、Auを添加したGeと、Auを添加した
Siとを互いに接触させ、該Ge及びSiに三次元のも
の、又は擬二次元化、或は擬一次元化したAuを夫々接
触させたことを特徴とする熱電材料である。
【0018】前記目的を達成するため、請求項11に対
応する発明は、Auを添加したGeに、三次元のもの、
又は擬二次元化、或は擬一次元化したAuを接触させた
ことを特徴とする熱電材料である。
【0019】前記目的を達成するため、請求項12に対
応する発明は、Auを添加したSiに、三次元のもの、
又は擬二次元化、或は擬一次元化したAuを接触させた
ことを特徴とする熱電材料である。
【0020】前記目的を達成するため、請求項13に対
応する発明は、次のようにしたものである。すなわち、
前記モルファス化した材料は、Auを添加したSi、ま
たは、Auを添加したGe、或は、Auを添加したSi
−Ge固溶体であることを特徴とする請求項3に記載の
熱電材料である。
【0021】前記目的を達成するため、請求項14に対
応する発明は、高温側の第1の平面と低温側の第2の平
面を構成するように電極部材により直列に接続されかつ
相互に対向して配置される請求項1〜13のいずれかに
記載の熱電材料から焼結されたp型熱電素子本体及び請
求項1〜13のいずれかに記載の熱電材料から焼結され
たn型熱電素子本体を備え、前記第1の平面および第2
の平面のいずれか一方またはその両者の平面内に接合さ
れたセラミックスからなる絶縁性導熱板を備え、前記電
極材料は銀系電極材料により構成されることを特徴とす
る熱電変換モジュールである。
【0022】請求項1〜14のいずれかに記載の発明に
よれば、電荷のキャリアのエネルギーが高くなると、電
気伝導度の向上も加わり、ゼーベック係数が大きくなる
ことから、熱電変換効率を上げることができる。このよ
うに熱電変換効率を上げることができれば、廃熱利用や
温度差の大きい加圧水型原子炉等の熱電変換システムへ
の利用が可能になり、更には、沸騰水型原子炉等の熱電
変換システムへと利用範囲を広げることができる。ター
ビン等を用いた熱電変換システムが熱電素子で代替でき
れば、プラントの安全性は飛躍的に向上する。
【0023】
【発明の実施形態】以下、本発明の実施形態について説
明するが、その前に本発明(第1の発明、第2の発明)
の原理について説明する。
【0024】熱電材料の熱電変換効率を示す性能指数Z
は、(1)式によって表される。
【0025】 Z=Sσ/κ (1)式 ここで、Sはゼーベツク係数、σは電気伝導度、κは熱
伝導率である。
【0026】(1)式から熱電物質で熱電変換効率を上
げるには、ゼーベツク係数Sや電気伝導度σを大きく
し、熱伝導率κを小さくしなければならないことが分
る。
【0027】次に、本発明(第1の発明)の原理を図1
や図2を用いて説明する。図1に示す本発明の熱電材料
01は、複数の島状領域(かたまり領域)12を導電性
領域13の中に形成する。各島状領域12は、好ましく
はバンドギャップの大きい半導体で形成され、導電性領
域13は、好ましくはバンドギャップの小さい半導体で
形成される。導電性領域13及び島状領域(かたまり領
域)12には、電荷のキャリア14及び添加不純物又は
添加元素11が存在している。
【0028】図2はこのような構成をなす熱電材料01
中の電子のエネルギー準位図を示している。縦軸は電子
エネルギーEを示し、横軸は導電性領域13及び島状領
域12の位置を示している。島状領域12は半導体の伝
導帯16から構成され、また導電性領域13は半導体の
伝導帯17から構成されている。そして、島状領域12
の伝導帯の底18のエネルギーは、導電性領域13の伝
導帯の底19のエネルギーに比較して高くなるように構
成されている。
【0029】このように構成されているので、島状領域
12の電荷のキャリア20が導電性領域13に移行する
と、最初から導電性領域に導入された電荷のキャリア2
1のエネルギーに比較してエネルギーが高くなる。
【0030】ところで、アモルファスのゼーベック係数
Sは、 ∫dE[(E−EF)σ(E)]/(kTσ) に比例する。
【0031】ここで、Eは電荷のキャリアのエネルギ
ー、EFはフェルミエネルギー、σ(E)はエネルギー
Eでの電気伝導度、σは電気伝導度の平均値、kはボル
ツマン定数、Tは温度である。電荷のキャリアが格子の
熱振動であるフォノンから散乱される確率は、普通温度
が高くなると大きくなる。
【0032】しかしながら、固体中のイオンや電子によ
るキャリアの散乱確率が真空中の電磁力学から求まる値
とそれほど異ならなければ、エネルギーの高い電荷のキ
ャリアほどイオンや電子から散乱されにくく、キャリア
濃度を散乱確率で割った量に比例する電気伝導度が上が
る。
【0033】実際、このような現象は、固体へのイオン
注入において見られる。以上のように、電荷のキャリア
のエネルギーが高くなると、場合によっては電気伝導度
の向上も加わり、ゼーベック係数Sが大きくなる。以
上、n型半導体の場合についてて説明したが、p型半導
体の場合も同様である。
【0034】図1及び図2の発明の具体例として、図5
(b)に示すようにAu32を添加したGe31に、二
次元化したAu37を接触させたものが考えられる。ま
た、図1及び図2の発明の別の具体例として、図5
(c)に示すようにAu34を添加したSi33に、二
次元化したAu37を接触させたものが考えられる。こ
の場合、Ge31と、Au37は図1及び図2の導電性
領域13に対応し、さらにSi33は図1及び図2の島
状領域12に対応している。
【0035】次に、本発明(第2の発明)の原理を図3
や図4を用いて説明する。図3に示す本発明の熱電材料
02は、複数の島状領域(かたまり領域)12を導電性
領域13の中に形成する。さらに、導電性領域13の中
であって、各島状領域12に夫々擬低次元系(擬1次元
系又は擬2次元系)(図では二次元の表示となってい
る)の高導電性領域23を接触させたものである。高導
電性領域23は、導電性領域13よりも導電性の高いも
ので形成されている。
【0036】図4はこのような構成の熱電材料02の電
子のエネルギー準位図を示している。縦軸は電子エネル
ギーEを示し、横軸は高導電性領域23及び導電性領域
13を示している。
【0037】高導電性領域23は、金属性物質の価電子
帯(伝導帯)24からなり、また導電性領域13は半導
体の伝導帯17から構成されている。
【0038】この場合、高導電性領域23のフェルミエ
ネルギー25は、図示しない島状領域12の伝導帯底の
エネルギーや導電性領域13の伝導帯の底19のエネル
ギーに比較して低くなるように構成する。
【0039】このように構成されているので、導電性領
域13の電荷のキャリア27が高導電性領域23に移行
すると、最初に高導電領域23に導入された電荷のキャ
リア26のエネルギーに比較してエネルギーが高くな
る。この結果、ゼーベック係数Sが高い熱電材料の作製
が可能である。
【0040】図3及び図4の発明の具体例として、図5
(a)に示すようにAu32を添加したGe31と、A
u34を添加したSi33とを互いに接触させ、該Ge
31及びSi34に一次元化したAu35,Au36を
夫々接触させたものが考えられる。
【0041】この場合、Au35,Au36は図3及び
図4の高導電領域23に対応し、又Ge31は図3及び
図4の導電性領域13に対応し、さらにSi33は図3
及び図4の島状領域12に対応している。
【0042】次に、前述した原理に基づく具体的な熱電
材料について説明する。ここでは、熱電材料の一例であ
るGe−SiへAuを添加した場合を例にとって、第一
原理計算科学技術の分子軌道計算法を用いて求めた材料
の電子構造について説明する。計算科学技術は、電子の
構造等を実験に頼らず非経験的に解析し、現象を解明し
たり材料特性を予測して材料設計を行うものである。そ
の方法には、分子軌道法等がある。分子軌道法は、量子
力学の基礎方程式である次の(2)式で示すシュレーデ
ィンガー方程式 ∂tψ=(−∇+V)ψ (2)式 の静的状態を解析する。
【0043】ここで、ψは電子の波動関数で、Vはポテ
ンシャルである。静的状態の方程式は、 Hψ=εψ (3)式 H=−∇+V (4)式 となる。ここで、εは電子のエネルギーである。ψをψ
=Ciφiとし、φiを原子軌道関数(任意の試行関
数)として、変分原理を適用すると、 δ<H>=0 (5)式 から、 <A>=∫dxψ*Aψ (6)式 として HC=ε<1>C (7)式 となり、これを解くと電子のエネルギーが求まり、電子
構造が分かる。
【0044】電子構造解析の結果、以下のことが明らか
となった。
【0045】1)Geの価電子帯上端のエネルギーはS
iよりも高く、Geの伝導帯の底のエネルギーはSiよ
りも低い。
【0046】2)Auの電子により占有された軌道の最
高エネルギーは、SiやGeのバンドギャップ中に存在
する。
【0047】3)SiやGeにAuを添加すると、価電
子帯上端の上や伝導帯の底の下にエネルギー準位ができ
る。
【0048】4)原子間距離を縮めると、価電子帯上端
のエネルギーは下がり、伝導帯の底のエネルギーは上が
る。原子間距離を伸ばすと、価電子帯上端のエネルギー
は上がり、伝導帯の底のエネルギーは下がる。
【0049】5)アモルファス半導体は、価電子帯上端
や伝導帯の底付近に不規則なエネルギー準位を形成す
る。Ge−Siには遷移金属は添加しにくく、遷移金属
は転位に析出しやすい。不均一な物質においては、母材
中に島状部分が形成され、そこにエネルギーの高いキャ
リアが蓄積されることがある。
【0050】6)島状部分はGe、Au、Si等から成
る析出物でできた導電性回路(導電性ネットワーク)で
結ばれ、この析出物は電気伝導度が高いことがある。
【0051】7)析出物は擬低次元系であることもあ
る。
【0052】以上のことから、電荷のキャリアがSiや
Geの領域に導入されると、GeやAuの領域にキャリ
アが供給されることになる。この場合、SiやGeの領
域に導入され、GeやAuの領域に輸送されたキャリア
は、もともとGeやAuの領域に導入されたキャリアに
比較して高いエネルギーを有することになる。
【0053】このようにして、Auを多量に添加したG
eやSiの系は、キャリアのエネルギーの向上と、場合
によっては電気伝導度の向上も加わり、ゼーベック係数
Sが高くなる。
【0054】前述の構成から明らかなように、半導体材
料や添加材料は、Ge、Si、Auに限定されるもので
はない。実用的な半導体だけでも、禁止帯幅がそれぞ
れ、5.3、1.12、0.80、0.008、1.4
3、2.24、3.39、1.35、0.17eVであ
る、C、Si、Ge、Sn、GaAs、GaP、Ga
N、InP、InSb等がある。
【0055】このため、電荷のキャリアのエネルギーを
高くした部分は、C、Si、Ge、Sn、GaAs、G
aP、InP、InSb、GaNで例示される半導体の
少なくとも一種からなり、電荷のキャリアのエネルギー
を低くした部分は、C、Si、Ge、Sn、GaAs、
GaP、InP、InSb、GaNで例示される半導
体、または、Au、Zn、Snで例示される金属または
高導電性物質で構成することもできる。また、各半導体
は、必要に応じてAu、B、P、Zn、Si、Cd、T
eで例示されるアクセプター元素またはドナー元素を添
加することもできる。
【0056】次に、本発明の具体的な実施例について説
明する。
【0057】<実施例1>純度99.999%のSi、
純度99.999%のGe、純度99.99%のAu金
属を原料とした。これを、重量比でSi:Ge:Au=
40:40:20になるように秤量した。アーク炉内の
水冷されている銅製のハ−スに上記秤量原料を装填し
て、2×10−3Paの真空度まで真空引きした後、純
度99.999%の高純度Arを60kPaまで導入し
て減圧Ar雰囲気にして、ア−ク溶解した。溶解後、水
冷されている銅製のハ−スで急冷され、金属塊が得られ
た。この金属塊は非晶質化しておらず、粉末X線回折法
にて構成相を調べた結果、Si−Ge系固溶体相、並び
に、Au相からなっていた。この金属塊を、以下のよう
にして単ロール式超急冷装置を用いて、非晶質Si−G
e−Au系合金を作製した。まず、先端に直径0.5m
mの穴が空いている石英製ノズルに入れた。単ロール式
超急冷装置には、直径300mm、幅100mmの銅製
のロールの上部に、前記ノズルが、開口部を下にし、ノ
ズル開口部とロールとの間隙を任意長さに調節できる。
本実施例では、間隙を0.5mmとした。ノズルをロー
ル上部に固定した後、装置内部を10−4Pa以下まで
真空引きし、その後純度99.999%の高純度Arを
40kPaまで導入して減圧Ar雰囲気にした。試料を
高周波で1400℃まで加熱、溶融後、ロールを終端速
度40m/secになるように回転させ、ノズル上部か
ら、差圧70kPaで溶融金属をロール上に射出し、急
冷させた。得られた試料は、薄帯状の形状を有してお
り、幅約2mm、厚さ10〜50μm、長さ約10〜1
00mmほどであった。粉末X線回折法で構成相を調べ
た結果、回折線は認められず、非晶質化していることを
確認した。
【0058】本実施例で得られた非晶質試料のゼーベッ
ク係数は、室温で0.1mV/K、1000Kで50m
V/Kであった。抵抗率は、室温で5Ωcm、1000
Kで20Ωcmであった。光交流法で熱伝導率を測定し
た結果、室温で11W/mK、1000Kで6W/mK
であった。
【0059】<実施例2>Arガスを封入したチャンバ
ー内に設置され、凹状鋳型面を有する鋳型Aに、Ge、
Si、Auから成る材料、例えば、粉末、ペレット、結
晶体を充填し、プラズマアークを発生させ、材料を完全
に溶解して溶融材を形成した。
【0060】温度は、Ge、Si、Auの融点959
℃、1414℃、1064℃を越える1420℃から1
500℃に設定した。Ge、Si、Auの組成は、51
%、40%、9%とした。この後、プラズマアークを消
し、大気圧以上に加圧した鋳型Aと負圧を生じさせた鋳
型Bの圧力差と、DCサーボモータを利用して、溶融材
を急速に引抜き、鋳型Bに瞬時鋳込んで急速固化させる
ことにより、アモルファス材を製造した。アモルファス
材の形状は、板状や棒状のものを製作した。アモルファ
ス材のX線回折分析、光学顕微鏡検査(OM)、エネル
ギー分散X線分光分析(EDX)、走査型電子顕微鏡検
査に等により、アモルファス相の形成を確認するととも
に、島状のSi相、及びAuの析出を確認した。また、
アモルファスGeSiのゼーベック係数を測定したとこ
ろ、結晶GeSiに比較して20%増大した。
【0061】<実施例3>Arガスを封入したチャンバ
ー内に設置され、凹状鋳型面を有する鋳型Aに、Ge、
Si、Auから成る材料、例えば、粉末、ペレット、結
晶体を充填し、プラズマアークを発生させ、材料を完全
に溶解して溶融材を形成した。温度は、Ge、Si、A
uの融点959℃、1414℃、1064℃を越える1
420℃から1500℃に設定した。Ge、Si、Au
の組成は、41%、50%、9%とした。この後、プラ
ズマアークを消し、大気圧以上に加圧した鋳型Aと負圧
を生じさせた鋳型Bの圧力差と、DCサーボモータを利
用して、溶融材を高速で引抜き、鋳型Bに瞬時鋳込んで
急速固化させることにより、アモルファス材を製造し
た。アモルファス材の形状は、板状や棒状のものを製作
した。アモルファス材のX線回折分析、光学顕微鏡検査
(OM)、エネルギー分散X線分光分析(EDX)、走
査型電子顕微鏡検査に等により、アモルファス相の形成
を確認するとともに、島状のSi相、及びAuの析出を
確認した。また、アモルファスGeSiのゼーベック係
数を測定したところ、結晶GeSiに比較して10%増
大した。
【0062】<実施例4>p型不純物として硼素を、n
型不純物としてリンを添加し、実施例1と同様に薄帯を
形成したで得られた熱電材料を粉砕し、各々、これを内
径20mmの金型を用い圧力100MPaで成形した。
この成形体を内径20mmのカーボン製モールドに充填
し、Ar雰囲気中、100MPa、680℃で1時間加
圧焼結し、直径20mm円盤状の焼結体を得た。この焼
結体を一辺が2mmの立方体に切断した。
【0063】一辺が2mmの立方体のSi−Ge熱電素
子を開口部が2mm+0.2mm角、高さ1.5mmの
コーディエライト製のメッシュ中にp型、n型を交互に
置き、縦4組横8列計32組正方形に配列した。該Si
−Ge素子は該メッシュから現れる上下面にAgが1μ
m程度蒸着されている。平行して、325メッシュのA
gにPVA(ポリビニルアルコール)を3%溶かしたエ
チルアルコールをバインダーとしたAgペーストを所定
の形状をした1mm厚さのコーディエライト製枠に充填
・乾燥したAg電極板を形成した。次に、該Si−Ge
配列体の上下に該Ag電極板を配し、更に24mm角、
1mm厚さのAlN板を該Ag電極板の外側に配し積層
体とした。該積層体に3kgの重しを載せて、電気炉に
置き、大気中で800℃1時間の熱処理を行なった。冷
却後、該積層体を炉より取り出したところ、すべての層
が十分な強度を有する結合をなしており、熱電変換モジ
ュールが形成されていた。
【0064】該熱電変換モジュールについて高温側を6
00℃、低温側を25℃の条件で熱電特性を測定したと
ころ、発生した電力は6.5Wであった。この条件で1
000時間連続運転した後、室温に戻し、再び同条件で
運転を行なった。この繰り返しを10回合計運転時間1
0000時間後も性能は変わらず、また破損したり形状
が変化することもなかった。
【0065】また、同時に作製した他のモジュールを分
解して電極を調べたところAg粉末は密度が理論密度の
98%の焼結体になっていた。
【0066】
【発明の効果】以上述べた本発明によれば、キャリアの
エネルギー高い島状領域と高電気伝導度を有するネット
ワークを形成した材料を製作することにより、ゼーベッ
ク係数を高めることになる。このため、熱電変換効率を
上げることが可能となる。熱電変換効率を上げれば、廃
熱利用や温度差の大きい加圧水型原子炉等の熱電変換シ
ステムへの利用が可能になり、更には、沸騰水型原子炉
等の熱電変換システムへと利用範囲を広げることができ
る。タービン等を用いた熱電変換システムが熱電素子で
代替できれば、プラントの安全性は飛躍的に向上する等
の大きな利点があり、その工業的価値は大なるものがあ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の原理を説明するためのものであっ
て、導電性領域に島状領域を形成した熱電材料の概念
図。
【図2】図1の熱電材料のエネルギー準位図。
【図3】第2の発明の原理を説明するためのものであっ
て、島状領域を導電性領域中に形成し、更に、導電性の
高い導電性領域を形成した熱電材料の概念図。
【図4】図3の熱電材料のエネルギー準位図。
【図5】第1及び第2の発明に基づく具体的な構成を示
す熱電材料の概念図。
【図6】従来の熱電素子システムを説明するための断面
図。
【符号の説明】
01,02…熱電材料、1…熱電素子システム、2…n
型半導体、3…電子、4…p型半導体、5…正孔、6…
高温部、7…低温部、8…絶縁体、9…負荷、10…電
流、11…添加不純物又は添加元素、12…島状領域、
13…導電性領域、14…電荷のキャリア、16…島状
領域の伝導帯、17…導電性領域の伝導帯、18…島状
領域の伝導帯底、19…導電性領域の伝導帯底、20…
島状領域の電荷のキャリア、21…最初に導電性領域に
導入された電荷のキャリア、23…高導電性領域、24
…高導電性領域の価電子帯(伝導帯)、25…高導電性
領域のフェルミエネルギー、26…最初に高導電性領域
に導入された電荷のキャリア、27…導電性領域の電荷
のキャリア。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 首藤 直樹 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱エネルギーを電気エネルギーに、電気
    エネルギーを熱エネルギーに変換する材料であって、電
    荷のキャリアのエネルギーの異なる少なくとも第1及び
    第2の材料同士を接触させたことを特徴する熱電材料。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2の材料のうちの一方
    を、前記第1及び第2の材料のうちの他方に比較して電
    気伝導度を高く形成したことを特徴とする請求項1に記
    載の熱電材料。
  3. 【請求項3】 前記第1及び第2の材料のうち、少なく
    とも一方をアモルファス化したことを特徴とする請求項
    1,2のいずれかに記載の熱電材料。
  4. 【請求項4】 前記第1及び第2の材料のうち、少なく
    とも一方を低次元化したことを特徴とする請求項1〜3
    のいずれかに記載の熱電材料。
  5. 【請求項5】 前記第1及び第2の材料のうちの電荷の
    キャリアのエネルギーを高くした材料は、島状の部分を
    形成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記
    載の熱電材料。
  6. 【請求項6】 前記第1及び第2の材料のうちの他方に
    比較して電気伝導度を高く形成した材料は、擬低次元系
    に形成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに
    記載の熱電材料。
  7. 【請求項7】 前記第1及び第2の材料のうち、一方の
    電荷のキャリアのエネルギーを高くした材料は、島状の
    部分で例示される部分と、一部において電荷のキャリア
    のエネルギーを低くし電気伝導度を高くした擬低次元化
    したことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の
    熱電材料。
  8. 【請求項8】 前記電気伝導度を高くした材料は、高導
    電性物質を擬低次元系に形成したことを特徴とした請求
    項1〜7のいずれかに記載の熱電材料。
  9. 【請求項9】 前記第1及び第2の材料は、いずれも半
    導体、化合物半導体、金属及びこれらの組合せの中から
    選択された1つと、これらに添加されたドーピング元素
    とで形成されたことを特徴とする請求項1〜8のいずれ
    かに記載の熱電材料。
  10. 【請求項10】 Auを添加したGeと、Auを添加し
    たSiとを互いに接触させ、該Ge及びSiに三次元の
    もの、又は擬二次元化、或は擬一次元化したAuを夫々
    接触させたことを特徴とする熱電材料。
  11. 【請求項11】 Auを添加したGeに、三次元のも
    の、又は擬二次元化、或は擬一次元化したAuを接触さ
    せたことを特徴とする熱電材料。
  12. 【請求項12】 Auを添加したSiに、三次元のも
    の、又は擬二次元化、或は擬一次元化したAuを接触さ
    せたことを特徴とする熱電材料。
  13. 【請求項13】 前記モルファス化した材料は、Auを
    添加したSi、または、Auを添加したGe、或は、A
    uを添加したSi−Ge固溶体であることを特徴とする
    請求項3に記載の熱電材料。
  14. 【請求項14】 高温側の第1の平面と低温側の第2の
    平面を構成するように電極部材により直列に接続されか
    つ相互に対向して配置される請求項1〜13のいずれか
    に記載の熱電材料から焼結されたp型熱電素子本体及び
    請求項1〜13のいずれかに記載の熱電材料から焼結さ
    れたn型熱電素子本体を備え、前記第1の平面および第
    2の平面のいずれか一方またはその両者の平面内に接合
    されたセラミックスからなる絶縁性導熱板を備え、前記
    電極材料は銀系電極材料により構成されることを特徴と
    する熱電変換モジュール。
JP2001220193A 2001-07-19 2001-07-19 熱電材料および熱電変換モジュール Pending JP2003031860A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001220193A JP2003031860A (ja) 2001-07-19 2001-07-19 熱電材料および熱電変換モジュール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001220193A JP2003031860A (ja) 2001-07-19 2001-07-19 熱電材料および熱電変換モジュール

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003031860A true JP2003031860A (ja) 2003-01-31

Family

ID=19054051

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001220193A Pending JP2003031860A (ja) 2001-07-19 2001-07-19 熱電材料および熱電変換モジュール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003031860A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008523579A (ja) * 2004-10-29 2008-07-03 マサチューセッツ・インスティチュート・オブ・テクノロジー(エムアイティー) 高い熱電性能指数を備えたナノ複合材料
KR101452795B1 (ko) 2006-12-01 2014-10-21 메사추세츠 인스티튜트 오브 테크놀로지 나노 구조의 열전 재료에서의 높은 성능 지수를 위한 방법
US8865995B2 (en) 2004-10-29 2014-10-21 Trustees Of Boston College Methods for high figure-of-merit in nanostructured thermoelectric materials
US8884435B2 (en) * 2009-06-26 2014-11-11 Lapis Semiconductor Co., Ltd. Semiconductor device
WO2018043478A1 (ja) * 2016-08-31 2018-03-08 住友電気工業株式会社 熱電変換材料、熱電変換素子および熱電変換モジュール
WO2018225388A1 (ja) * 2017-06-08 2018-12-13 住友電気工業株式会社 熱電変換材料、熱電変換素子および熱電変換材料の製造方法
WO2020049852A1 (ja) * 2018-09-03 2020-03-12 住友電気工業株式会社 熱電変換素子、熱電変換モジュール、光センサ、熱電変換材料の製造方法および熱電変換素子の製造方法
JPWO2019244428A1 (ja) * 2018-06-18 2021-07-15 住友電気工業株式会社 熱電変換材料、熱電変換素子、熱電変換モジュール、光センサおよび熱電変換材料の製造方法

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62133770A (ja) * 1985-12-06 1987-06-16 Anritsu Corp オ−ミツク接合装置
JPS62222682A (ja) * 1986-03-25 1987-09-30 Anritsu Corp アモルフアスシリコン金薄膜導電体
JPS6315484A (ja) * 1986-07-07 1988-01-22 Anritsu Corp シリコン・ゲルマニウム・金混晶薄膜導電体
JPH05102535A (ja) * 1991-10-11 1993-04-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd 熱電材料およびその製造方法
JPH0621518A (ja) * 1991-08-02 1994-01-28 Saamobonitsuku:Kk 熱電変換素子
JPH1187789A (ja) * 1997-09-03 1999-03-30 Daikin Ind Ltd 熱電変換材料の製造方法および熱電変換材料
WO1999022411A1 (en) * 1997-10-24 1999-05-06 Sumitomo Special Metals Co., Ltd. Silicon based conductive material and process for production thereof

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62133770A (ja) * 1985-12-06 1987-06-16 Anritsu Corp オ−ミツク接合装置
JPS62222682A (ja) * 1986-03-25 1987-09-30 Anritsu Corp アモルフアスシリコン金薄膜導電体
JPS6315484A (ja) * 1986-07-07 1988-01-22 Anritsu Corp シリコン・ゲルマニウム・金混晶薄膜導電体
JPH0621518A (ja) * 1991-08-02 1994-01-28 Saamobonitsuku:Kk 熱電変換素子
JPH05102535A (ja) * 1991-10-11 1993-04-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd 熱電材料およびその製造方法
JPH1187789A (ja) * 1997-09-03 1999-03-30 Daikin Ind Ltd 熱電変換材料の製造方法および熱電変換材料
WO1999022411A1 (en) * 1997-10-24 1999-05-06 Sumitomo Special Metals Co., Ltd. Silicon based conductive material and process for production thereof

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008523579A (ja) * 2004-10-29 2008-07-03 マサチューセッツ・インスティチュート・オブ・テクノロジー(エムアイティー) 高い熱電性能指数を備えたナノ複合材料
US8293168B2 (en) 2004-10-29 2012-10-23 Massachusetts Institute Of Technology Nanocomposites with high thermoelectric figures of merit
US8865995B2 (en) 2004-10-29 2014-10-21 Trustees Of Boston College Methods for high figure-of-merit in nanostructured thermoelectric materials
US9011763B2 (en) 2004-10-29 2015-04-21 Massachusetts Institute Of Technology Nanocomposites with high thermoelectric figures of merit
KR101452795B1 (ko) 2006-12-01 2014-10-21 메사추세츠 인스티튜트 오브 테크놀로지 나노 구조의 열전 재료에서의 높은 성능 지수를 위한 방법
US8884435B2 (en) * 2009-06-26 2014-11-11 Lapis Semiconductor Co., Ltd. Semiconductor device
JPWO2018043478A1 (ja) * 2016-08-31 2019-06-24 住友電気工業株式会社 熱電変換材料、熱電変換素子および熱電変換モジュール
WO2018043478A1 (ja) * 2016-08-31 2018-03-08 住友電気工業株式会社 熱電変換材料、熱電変換素子および熱電変換モジュール
WO2018225388A1 (ja) * 2017-06-08 2018-12-13 住友電気工業株式会社 熱電変換材料、熱電変換素子および熱電変換材料の製造方法
JPWO2018225388A1 (ja) * 2017-06-08 2020-04-09 住友電気工業株式会社 熱電変換材料、熱電変換素子および熱電変換材料の製造方法
JP7001093B2 (ja) 2017-06-08 2022-01-19 住友電気工業株式会社 熱電変換材料、熱電変換素子および熱電変換材料の製造方法
US11282997B2 (en) 2017-06-08 2022-03-22 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Thermoelectric conversion material, thermoelectric conversion element and production method of thermoelectric conversion material
JPWO2019244428A1 (ja) * 2018-06-18 2021-07-15 住友電気工業株式会社 熱電変換材料、熱電変換素子、熱電変換モジュール、光センサおよび熱電変換材料の製造方法
JP7296377B2 (ja) 2018-06-18 2023-06-22 住友電気工業株式会社 熱電変換材料、熱電変換素子、熱電変換モジュール、光センサおよび熱電変換材料の製造方法
WO2020049852A1 (ja) * 2018-09-03 2020-03-12 住友電気工業株式会社 熱電変換素子、熱電変換モジュール、光センサ、熱電変換材料の製造方法および熱電変換素子の製造方法
JPWO2020049852A1 (ja) * 2018-09-03 2021-09-02 住友電気工業株式会社 熱電変換素子、熱電変換モジュール、光センサ、熱電変換材料の製造方法および熱電変換素子の製造方法
US11716903B2 (en) 2018-09-03 2023-08-01 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Thermoelectric conversion element, thermoelectric conversion module, optical sensor, method of producing thermoelectric conversion material, and method of producing thermoelectric conversion element

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2364643C2 (ru) Способ получения термоэлектрического полупроводникового сплава, модуль термоэлектрического преобразования и термоэлектрическое устройство генерации электроэнергии
KR101087355B1 (ko) 휴슬러 합금, 반-휴슬러 합금, 채워진 스커테루다이트계합금의 제조 방법, 및 이것을 사용하는 열전변환 시스템
Basu et al. High temperature Si–Ge alloy towards thermoelectric applications: A comprehensive review
EP2662331B1 (en) Thermoelectric material, and thermoelectric module and thermoelectric apparatus including the thermoelectric material
KR20010043517A (ko) 열전 변환 재료 및 그 제조 방법
Tang et al. Improving thermoelectric performance of p-type Ag-doped Mg2Si0. 4Sn0. 6 prepared by unique melt spinning method
JP2009277735A (ja) 熱電材料の製造方法
CN104263980A (zh) 一种快速制备高性能ZrNiSn块体热电材料的方法
Liu et al. BiCuSeO as state-of-the-art thermoelectric materials for energy conversion: from thin films to bulks
JP4374578B2 (ja) 熱電材料及びその製造方法
CN108511589B (zh) 一种高构型熵热电化合物及其设计方法与制备方法
JP4920199B2 (ja) 希土類含有合金、その製造方法及び熱電変換材料
US20140174494A1 (en) Thermoelectric material, thermoelectric element and apparatus including the same, and preparation method thereof
JP2003031860A (ja) 熱電材料および熱電変換モジュール
JP4479628B2 (ja) 熱電材料及びその製造方法、並びに熱電モジュール
Uher Thermoelectric properties of Skutterudites
CN103247752B (zh) Ge‑Pb‑Te‑Se复合热电材料及其制备方法
CN113421959A (zh) 一种n型碲化铋基室温热电材料及其制备方法
CN108198934A (zh) 一种复合热电材料及其制备方法
US3898080A (en) Germanium-silicon Thermoelectric elements
US3407037A (en) Process of making mnsi thermoelectric element and product of said process
EP3573116B1 (en) Semiconductor crystal and power generation method
Tippireddy et al. High-performance low-cost sulfide/selenide thermoelectric devices
JP2002274831A (ja) クラスレート化合物と高効率熱電材料およびその製造方法と高効率熱電材料を用いた熱電モジュール
Ha et al. Thermoelectric properties of n-type bismuth telluride based alloys prepared by hot pressing and zone melting method

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080206

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100531

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110426

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120306

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120703