JP2003031631A - パターン側面認識方法および欠陥検出分類方法 - Google Patents
パターン側面認識方法および欠陥検出分類方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 単層あるいは多層構造から成るパターンが形
成されたウェーハのSEM像から、パターンの側面およ
び各層の像、さらに欠陥を有する層を自動認識する。 【解決手段】ウェーハ3傾斜時のSEM像(d)に現れ
るべきパターン最上層側面の像の幅25の大きさは、パ
ターン最上層の実際の厚さとウェーハ3の傾斜角度から
算出可能である。欠陥自動分類システムは、その算出さ
れた値と一致する大きさの幅の像を検出することで、像
22がパターン最上層側面の像であることを認識する。
さらに、パターン最上層側面の像22が判明すること
で、その下の像23がパターン第2層の像であることが
認識される。パターンの各層の像を認識することで、そ
の後に行われる欠陥の検出の際に、検出された欠陥が存
在する層の特定が可能になる。
成されたウェーハのSEM像から、パターンの側面およ
び各層の像、さらに欠陥を有する層を自動認識する。 【解決手段】ウェーハ3傾斜時のSEM像(d)に現れ
るべきパターン最上層側面の像の幅25の大きさは、パ
ターン最上層の実際の厚さとウェーハ3の傾斜角度から
算出可能である。欠陥自動分類システムは、その算出さ
れた値と一致する大きさの幅の像を検出することで、像
22がパターン最上層側面の像であることを認識する。
さらに、パターン最上層側面の像22が判明すること
で、その下の像23がパターン第2層の像であることが
認識される。パターンの各層の像を認識することで、そ
の後に行われる欠陥の検出の際に、検出された欠陥が存
在する層の特定が可能になる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
プロセスにおける自動欠陥観察および自動欠陥分類に関
するものであり、特に、ウェーハ上に形成されたパター
ンの側面のSEM像からパターンの欠陥を自動に検出お
よび分類するための技術に関するものである。
プロセスにおける自動欠陥観察および自動欠陥分類に関
するものであり、特に、ウェーハ上に形成されたパター
ンの側面のSEM像からパターンの欠陥を自動に検出お
よび分類するための技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造工程における歩留まり
の向上およびプロセスの改善を図る上で、半導体ウェー
ハに形成される例えば配線等のパターンの形成工程にお
いて欠陥が発生する工程を知ることは重要である。従
来、その欠陥発生の工程を突き止めるために、パターン
欠陥調査を行い、その結果として得られる欠陥の座標デ
ータに基づいて走査型電子顕微鏡(SEM)による観察
が行なわれてきた。
の向上およびプロセスの改善を図る上で、半導体ウェー
ハに形成される例えば配線等のパターンの形成工程にお
いて欠陥が発生する工程を知ることは重要である。従
来、その欠陥発生の工程を突き止めるために、パターン
欠陥調査を行い、その結果として得られる欠陥の座標デ
ータに基づいて走査型電子顕微鏡(SEM)による観察
が行なわれてきた。
【0003】また、近年では自動欠陥観察(ADR:A
uto Defect Review)および自動欠陥
分類(ADC:Auto Defect Classi
fy)機能を持つSEMのシステム(以下、「自動欠陥
観察分類システム」と称する)を用いて、欠陥の発生工
程を突き止め、歩留まり、プロセス改善が行なわれてい
る。
uto Defect Review)および自動欠陥
分類(ADC:Auto Defect Classi
fy)機能を持つSEMのシステム(以下、「自動欠陥
観察分類システム」と称する)を用いて、欠陥の発生工
程を突き止め、歩留まり、プロセス改善が行なわれてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のSE
Mを用いた自動欠陥観察分類システムにおいては、主に
ウェーハの垂直方向からの観察が行なわれており、特に
ウェーハ上のパターンが複数の層から成る多層構造であ
る場合に、パターンの下層を形成する工程で生じた欠陥
を自動的に検出することは非常に困難である。
Mを用いた自動欠陥観察分類システムにおいては、主に
ウェーハの垂直方向からの観察が行なわれており、特に
ウェーハ上のパターンが複数の層から成る多層構造であ
る場合に、パターンの下層を形成する工程で生じた欠陥
を自動的に検出することは非常に困難である。
【0005】つまり、SEMを用いた自動欠陥観察分類
システムで、パターンの下層形成工程において発生した
欠陥を自動に検出するためには、パターンの側面を観察
することが有効である。そのためには、得られたSEM
像におけるパターンの側面(多層構造のパターンの場合
は、各層のそれぞれの側面)の像を自動に該システムに
認識させる必要がある。
システムで、パターンの下層形成工程において発生した
欠陥を自動に検出するためには、パターンの側面を観察
することが有効である。そのためには、得られたSEM
像におけるパターンの側面(多層構造のパターンの場合
は、各層のそれぞれの側面)の像を自動に該システムに
認識させる必要がある。
【0006】本発明は以上のような課題を解決するため
になされたものであり、SEMを用いた自動欠陥観察分
類システムにおいて、ウェーハ上に形成された単層ある
いは多層構造から成るパターンの各層の側面を自動認識
するためのパターン側面認識方法を提供することを第1
の目的とし、パターンの欠陥を検出および欠陥がパター
ンのいずれの層に存在するかを特定することによる分類
を行う欠陥検出分類方法を提供することを第2の目的と
する。
になされたものであり、SEMを用いた自動欠陥観察分
類システムにおいて、ウェーハ上に形成された単層ある
いは多層構造から成るパターンの各層の側面を自動認識
するためのパターン側面認識方法を提供することを第1
の目的とし、パターンの欠陥を検出および欠陥がパター
ンのいずれの層に存在するかを特定することによる分類
を行う欠陥検出分類方法を提供することを第2の目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のパター
ン側面認識方法は、表面に単層あるいは多層構造から成
るパターンを有するウェーハのSEM像から、前記SE
M像における前記単層あるいは多層構造の各層の側面の
像を認識するパターン側面認識方法であって、前記ウェ
ーハを所定の角度で傾斜させた状態におけるSEM像を
得る工程と、前記所定の角度と、前記単層あるいは多層
構造の所定の層の側面の厚さまたは上面の幅により、前
記SEM像に現れるべき前記所定の層の側面または上面
の像の幅を算出する工程と、前記SEM像において、前
記算出された幅に相当する幅を有する像を検出すること
で、前記SEM像における前記所定の層の側面または上
面の像を検出する工程と、前記検出された所定の層の側
面または上面の像の位置に基づき、前記SEM像におけ
る前記単層あるいは多層構造の各層の側面の像を認識す
る工程とを備えることを特徴とする。
ン側面認識方法は、表面に単層あるいは多層構造から成
るパターンを有するウェーハのSEM像から、前記SE
M像における前記単層あるいは多層構造の各層の側面の
像を認識するパターン側面認識方法であって、前記ウェ
ーハを所定の角度で傾斜させた状態におけるSEM像を
得る工程と、前記所定の角度と、前記単層あるいは多層
構造の所定の層の側面の厚さまたは上面の幅により、前
記SEM像に現れるべき前記所定の層の側面または上面
の像の幅を算出する工程と、前記SEM像において、前
記算出された幅に相当する幅を有する像を検出すること
で、前記SEM像における前記所定の層の側面または上
面の像を検出する工程と、前記検出された所定の層の側
面または上面の像の位置に基づき、前記SEM像におけ
る前記単層あるいは多層構造の各層の側面の像を認識す
る工程とを備えることを特徴とする。
【0008】請求項2に記載のパターン側面認識方法
は、表面に単層あるいは多層構造から成るパターンを有
するウェーハのSEM像から、前記SEM像における前
記単層あるいは多層構造の各層の側面の像を認識するパ
ターン側面認識方法であって、前記ウェーハを所定の角
度で傾斜させた状態におけるSEM像を得る工程と、前
記所定の角度と、前記単層あるいは多層構造の所定の層
の材質により、前記SEM像に現れるべき前記所定の層
の側面または上面の像の明るさを算出する工程と、前記
SEM像において、前記算出された明るさに相当する明
るさを有する像を検出することで、前記SEM像におけ
る前記所定の層の側面または上面の像を検出する工程
と、前記検出された所定の層の側面または上面の像の位
置に基づき、前記SEM像における前記単層あるいは多
層構造の各層の側面の像を認識する工程とを備えること
を特徴とする。
は、表面に単層あるいは多層構造から成るパターンを有
するウェーハのSEM像から、前記SEM像における前
記単層あるいは多層構造の各層の側面の像を認識するパ
ターン側面認識方法であって、前記ウェーハを所定の角
度で傾斜させた状態におけるSEM像を得る工程と、前
記所定の角度と、前記単層あるいは多層構造の所定の層
の材質により、前記SEM像に現れるべき前記所定の層
の側面または上面の像の明るさを算出する工程と、前記
SEM像において、前記算出された明るさに相当する明
るさを有する像を検出することで、前記SEM像におけ
る前記所定の層の側面または上面の像を検出する工程
と、前記検出された所定の層の側面または上面の像の位
置に基づき、前記SEM像における前記単層あるいは多
層構造の各層の側面の像を認識する工程とを備えること
を特徴とする。
【0009】請求項3に記載のパターン側面認識方法
は、表面に単層あるいは多層構造から成るパターンを有
するウェーハのSEM像から、前記SEM像における前
記単層あるいは多層構造の各層の側面の像を認識するパ
ターン側面認識方法であって、前記ウェーハを所定の角
度で傾斜させた状態におけるSEM像を得る工程と、前
記パターンのCADデータを前記所定の角度に基づいて
変形する工程と、前記SEM像と前記変形後のCADデ
ータとを重ね合わせることで、前記SEM像における前
記パターンの上面の像を検出する工程と、前記検出され
たパターンの上面の像の位置に基づき、前記SEM像に
おける前記単層あるいは多層構造の各層の側面の像を認
識する工程とを備えることを特徴とする。
は、表面に単層あるいは多層構造から成るパターンを有
するウェーハのSEM像から、前記SEM像における前
記単層あるいは多層構造の各層の側面の像を認識するパ
ターン側面認識方法であって、前記ウェーハを所定の角
度で傾斜させた状態におけるSEM像を得る工程と、前
記パターンのCADデータを前記所定の角度に基づいて
変形する工程と、前記SEM像と前記変形後のCADデ
ータとを重ね合わせることで、前記SEM像における前
記パターンの上面の像を検出する工程と、前記検出され
たパターンの上面の像の位置に基づき、前記SEM像に
おける前記単層あるいは多層構造の各層の側面の像を認
識する工程とを備えることを特徴とする。
【0010】請求項4に記載のパターン側面認識方法
は、表面に単層あるいは多層構造から成るパターンを有
するウェーハのSEM像から、前記SEM像における前
記単層あるいは多層構造の各層の側面の像を認識するパ
ターン側面認識方法であって、前記ウェーハを所定の角
度で傾斜させた状態における第1のSEM像を得る工程
と、前記ウェーハを傾斜させない状態における第2のS
EM像を得る工程と、前記第2のSEM像を前記所定の
角度に基づいて変形する工程と、前記第1のSEM像と
前記変形した第2のSEM像とを重ね合わせることで、
前記第1のSEM像における前記パターンの上面の像を
検出する工程と、前記検出されたパターンの上面の像の
位置に基づき、前記第1のSEM像における前記単層あ
るいは多層構造の各層の側面の像を認識する工程とを備
えることを特徴とする。
は、表面に単層あるいは多層構造から成るパターンを有
するウェーハのSEM像から、前記SEM像における前
記単層あるいは多層構造の各層の側面の像を認識するパ
ターン側面認識方法であって、前記ウェーハを所定の角
度で傾斜させた状態における第1のSEM像を得る工程
と、前記ウェーハを傾斜させない状態における第2のS
EM像を得る工程と、前記第2のSEM像を前記所定の
角度に基づいて変形する工程と、前記第1のSEM像と
前記変形した第2のSEM像とを重ね合わせることで、
前記第1のSEM像における前記パターンの上面の像を
検出する工程と、前記検出されたパターンの上面の像の
位置に基づき、前記第1のSEM像における前記単層あ
るいは多層構造の各層の側面の像を認識する工程とを備
えることを特徴とする。
【0011】請求項5に記載のパターン側面認識方法
は、表面に単層あるいは多層構造から成るパターンを有
するウェーハのSEM像から、前記SEM像における前
記単層あるいは多層構造の各層の側面の像を認識するパ
ターン側面認識方法であって、前記ウェーハを第1の角
度で傾斜させた状態における第1のSEM像を得る工程
と、前記ウェーハを第2の角度で傾斜させた状態におけ
る第2のSEM像を得る工程と、前記第1のSEM像と
前記第2のSEM像とを比較し、それぞれの像における
明るさの増減によって、前記第1のSEM像および前記
第2のSEM像における前記パターンの上面の像および
側面の像を検出する工程と、前記検出されたパターンの
上面および側面の像の位置に基づき、前記第1のSEM
像および前記第2のSEM像における前記単層あるいは
多層構造の各層の側面の像を認識する工程とを備えるこ
とを特徴とする。
は、表面に単層あるいは多層構造から成るパターンを有
するウェーハのSEM像から、前記SEM像における前
記単層あるいは多層構造の各層の側面の像を認識するパ
ターン側面認識方法であって、前記ウェーハを第1の角
度で傾斜させた状態における第1のSEM像を得る工程
と、前記ウェーハを第2の角度で傾斜させた状態におけ
る第2のSEM像を得る工程と、前記第1のSEM像と
前記第2のSEM像とを比較し、それぞれの像における
明るさの増減によって、前記第1のSEM像および前記
第2のSEM像における前記パターンの上面の像および
側面の像を検出する工程と、前記検出されたパターンの
上面および側面の像の位置に基づき、前記第1のSEM
像および前記第2のSEM像における前記単層あるいは
多層構造の各層の側面の像を認識する工程とを備えるこ
とを特徴とする。
【0012】請求項6に記載のパターン側面認識方法
は、表面に単層あるいは多層構造から成るパターンを有
するウェーハのSEM像から、前記SEM像における前
記単層あるいは多層構造の各層の側面の像を認識するパ
ターン側面認識方法であって、前記ウェーハを第1の角
度で傾斜させた状態における第1のSEM像を得る工程
と、前記ウェーハを第2の角度で傾斜させた状態におけ
る第2のSEM像を得る工程と、前記第1のSEM像と
前記第2のSEM像とを比較し、それぞれの像における
長さおよび面積の増減によって、前記第1のSEM像お
よび前記第2のSEM像における前記パターンの上面の
像および側面の像を検出する工程と、前記検出されたパ
ターンの上面および側面の像の位置に基づき、前記SE
M像における前記単層あるいは多層構造の各層の側面の
像を認識する工程とを備えることを特徴とする。
は、表面に単層あるいは多層構造から成るパターンを有
するウェーハのSEM像から、前記SEM像における前
記単層あるいは多層構造の各層の側面の像を認識するパ
ターン側面認識方法であって、前記ウェーハを第1の角
度で傾斜させた状態における第1のSEM像を得る工程
と、前記ウェーハを第2の角度で傾斜させた状態におけ
る第2のSEM像を得る工程と、前記第1のSEM像と
前記第2のSEM像とを比較し、それぞれの像における
長さおよび面積の増減によって、前記第1のSEM像お
よび前記第2のSEM像における前記パターンの上面の
像および側面の像を検出する工程と、前記検出されたパ
ターンの上面および側面の像の位置に基づき、前記SE
M像における前記単層あるいは多層構造の各層の側面の
像を認識する工程とを備えることを特徴とする。
【0013】請求項7に記載のパターン側面認識方法
は、請求項1から請求項6のいずれかに記載のパターン
側面認識方法であって、さらに、前記SEM像におい
て、前記ウェーハおよび前記単層あるいは多層構造の各
層の側面の像の明るさの違いが検出できなかった場合
に、SEMの電子ビームの加速電圧を変更して再度SE
M像を得る工程を備えることを特徴とする。
は、請求項1から請求項6のいずれかに記載のパターン
側面認識方法であって、さらに、前記SEM像におい
て、前記ウェーハおよび前記単層あるいは多層構造の各
層の側面の像の明るさの違いが検出できなかった場合
に、SEMの電子ビームの加速電圧を変更して再度SE
M像を得る工程を備えることを特徴とする。
【0014】請求項8に記載のパターン側面認識方法
は、請求項1から請求項6のいずれかに記載のパターン
側面認識方法であって、さらに、前記SEM像におい
て、前記ウェーハおよび前記単層あるいは多層構造の各
層の側面の像の明るさの違いが検出できなかった場合
に、前記ウェーハの傾斜角度を変更して再度SEM像を
得る工程を備えることを特徴とする。
は、請求項1から請求項6のいずれかに記載のパターン
側面認識方法であって、さらに、前記SEM像におい
て、前記ウェーハおよび前記単層あるいは多層構造の各
層の側面の像の明るさの違いが検出できなかった場合
に、前記ウェーハの傾斜角度を変更して再度SEM像を
得る工程を備えることを特徴とする。
【0015】請求項9に記載の欠陥検出分類方法は、ウ
ェーハ上の単層あるいは多層構造から成るパターンにお
ける欠陥の検出および前記欠陥が前記パターンのいずれ
の層に存在するかを特定する分類を行う欠陥検出分類方
法であって、前記ウェーハを所定の角度で傾斜させた状
態におけるSEM像を得る工程と、所定の方法を用い
て、前記SEM像における前記単層あるいは多層構造の
各層の側面の像を認識する工程と、前記認識された前記
単層あるいは多層構造の各層の側面の像の少なくとも上
側輪郭線を認識する工程と、前記単層あるいは多層構造
の各層の側面の像における前記上側輪郭線の変形を検出
することによって、前記欠陥の検出および前記欠陥が前
記パターンのいずれの層に存在するかを特定する分類を
行う工程とを備えることを特徴とする。
ェーハ上の単層あるいは多層構造から成るパターンにお
ける欠陥の検出および前記欠陥が前記パターンのいずれ
の層に存在するかを特定する分類を行う欠陥検出分類方
法であって、前記ウェーハを所定の角度で傾斜させた状
態におけるSEM像を得る工程と、所定の方法を用い
て、前記SEM像における前記単層あるいは多層構造の
各層の側面の像を認識する工程と、前記認識された前記
単層あるいは多層構造の各層の側面の像の少なくとも上
側輪郭線を認識する工程と、前記単層あるいは多層構造
の各層の側面の像における前記上側輪郭線の変形を検出
することによって、前記欠陥の検出および前記欠陥が前
記パターンのいずれの層に存在するかを特定する分類を
行う工程とを備えることを特徴とする。
【0016】請求項10に記載の欠陥検出分類方法は、
複数のチップを有するウェーハの任意のチップ上の単層
あるいは多層構造から成るパターンにおける欠陥の検出
および前記欠陥が前記パターンのいずれの層に存在する
かを特定する分類を行う欠陥検出分類方法であって、前
記ウェーハを所定の角度で傾斜させた状態におけるSE
M像を得る工程と、所定の方法を用いて、前記SEM像
における前記単層あるいは多層構造の各層の側面の像の
認識を行う工程と、前記SEM像における前記複数のチ
ップの前記パターンの各層の像の明るさを互いに比較す
ることによって、前記欠陥の検出および前記欠陥が前記
パターンのいずれの層に存在するかを特定する分類を行
う工程とを備えることを特徴とする。
複数のチップを有するウェーハの任意のチップ上の単層
あるいは多層構造から成るパターンにおける欠陥の検出
および前記欠陥が前記パターンのいずれの層に存在する
かを特定する分類を行う欠陥検出分類方法であって、前
記ウェーハを所定の角度で傾斜させた状態におけるSE
M像を得る工程と、所定の方法を用いて、前記SEM像
における前記単層あるいは多層構造の各層の側面の像の
認識を行う工程と、前記SEM像における前記複数のチ
ップの前記パターンの各層の像の明るさを互いに比較す
ることによって、前記欠陥の検出および前記欠陥が前記
パターンのいずれの層に存在するかを特定する分類を行
う工程とを備えることを特徴とする。
【0017】請求項11に記載の欠陥検出分類方法は、
請求項9または請求項10に記載の欠陥検出分類方法で
あって、前記SEM像における前記単層あるいは多層構
造の各層の側面の像を認識する工程における前記所定の
方法が、請求項1から請求項8のいずれかに記載のパタ
ーン側面認識方法であることを特徴とする。
請求項9または請求項10に記載の欠陥検出分類方法で
あって、前記SEM像における前記単層あるいは多層構
造の各層の側面の像を認識する工程における前記所定の
方法が、請求項1から請求項8のいずれかに記載のパタ
ーン側面認識方法であることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】<実施の形態1>図1は実施の形
態1に係るパターン側面認識方法を説明するための図で
ある。ここで、図1(a)は、ウェーハの非傾斜時にお
ける走査型電子顕微鏡(SEM)の電子ビームと観察さ
れるウェーハとの角度関係を示す図であり、図1(b)
はそのとき得られるSEM像の一例を示す図である。ま
た、図1(c)は、ウェーハの傾斜時におけるSEMの
電子ビームと観察されるウェーハとの角度関係を示す図
であり、図1(d)はそのとき図1(b)に示したもの
と同一のウェーハに対して得られるSEM像を示してい
る。ここで、本明細書において、ウェーハの傾斜角度を
図1(a)の状態を0゜として定義する。
態1に係るパターン側面認識方法を説明するための図で
ある。ここで、図1(a)は、ウェーハの非傾斜時にお
ける走査型電子顕微鏡(SEM)の電子ビームと観察さ
れるウェーハとの角度関係を示す図であり、図1(b)
はそのとき得られるSEM像の一例を示す図である。ま
た、図1(c)は、ウェーハの傾斜時におけるSEMの
電子ビームと観察されるウェーハとの角度関係を示す図
であり、図1(d)はそのとき図1(b)に示したもの
と同一のウェーハに対して得られるSEM像を示してい
る。ここで、本明細書において、ウェーハの傾斜角度を
図1(a)の状態を0゜として定義する。
【0019】図1(a)および(c)において、1はS
EMの電子銃、2は電子銃1から放出される電子ビー
ム、3はSEMによる観察の対象となるウェーハ、4は
電子ビーム2の照射によりウェーハ3から放出される二
次電子、5はSEMの二次電子検出器である。
EMの電子銃、2は電子銃1から放出される電子ビー
ム、3はSEMによる観察の対象となるウェーハ、4は
電子ビーム2の照射によりウェーハ3から放出される二
次電子、5はSEMの二次電子検出器である。
【0020】ここで、図1(b)および(d)は、ウェ
ーハ3上に形成されたパターンがパターン最上層および
その下のパターン第2層から成る2層構造である例を示
している。ウェーハ非傾斜時においてはウェーハの観察
は垂直方向から行われるので、そのときのSEM像であ
る図1(b)においては、ウェーハ3上に形成されたパ
ターンの上面、即ちパターン最上層上面の像11と、ウ
ェーハ表面の像14が観察される。
ーハ3上に形成されたパターンがパターン最上層および
その下のパターン第2層から成る2層構造である例を示
している。ウェーハ非傾斜時においてはウェーハの観察
は垂直方向から行われるので、そのときのSEM像であ
る図1(b)においては、ウェーハ3上に形成されたパ
ターンの上面、即ちパターン最上層上面の像11と、ウ
ェーハ表面の像14が観察される。
【0021】一方、ウェーハ傾斜時のSEM像である図
1(d)においては、パターン最上層上面の像21およ
び、パターン最上層側面の像22、パターン第2層側面
の像23、ウェーハ表面の像24が得られる。つまり、
ウェーハ3を傾斜させることにより電子ビーム2はパタ
ーンの側面にも照射されるので、図1(d)において
は、ウェーハに対して垂直方向からの観察によるSEM
像(図1(b))では観察することができなかったパタ
ーンの側面の像(パターン最上層側面の像22およびパ
ターン第2層側面の像23)が観察される。また、25
は、SEM像におけるパターン最上層側面の像22の幅
を示している。
1(d)においては、パターン最上層上面の像21およ
び、パターン最上層側面の像22、パターン第2層側面
の像23、ウェーハ表面の像24が得られる。つまり、
ウェーハ3を傾斜させることにより電子ビーム2はパタ
ーンの側面にも照射されるので、図1(d)において
は、ウェーハに対して垂直方向からの観察によるSEM
像(図1(b))では観察することができなかったパタ
ーンの側面の像(パターン最上層側面の像22およびパ
ターン第2層側面の像23)が観察される。また、25
は、SEM像におけるパターン最上層側面の像22の幅
を示している。
【0022】以下、本実施の形態に係るパターン側面認
識方法について説明する。まず、ADR/ADC機能を
持つSEMのシステム(自動欠陥観察分類システム)
に、ウェーハを所定の角度で傾斜させたときのSEM像
におけるパターン最上層側面の像の幅25の得られるべ
き値をあらかじめ記憶させておく。パターン最上層側面
の像の幅25の大きさは、パターン最上層の厚さと、S
EMによる観察時のウェーハの傾斜角度から計算するこ
とができる。例えばパターン最上層の厚さが1μmであ
り、ウェーハの傾斜角度が30゜であるとき、SEM画
面上で観測されるパターン最上層側面の像の幅25は1
μm×sin30゜=0.5μmと計算できる。なお、
このとき用いられるパターン最上層の厚さは、例えば、
他の装置による実測により得られる値でも良いし、パタ
ーンの設計の際に設定した値を用いても良い。
識方法について説明する。まず、ADR/ADC機能を
持つSEMのシステム(自動欠陥観察分類システム)
に、ウェーハを所定の角度で傾斜させたときのSEM像
におけるパターン最上層側面の像の幅25の得られるべ
き値をあらかじめ記憶させておく。パターン最上層側面
の像の幅25の大きさは、パターン最上層の厚さと、S
EMによる観察時のウェーハの傾斜角度から計算するこ
とができる。例えばパターン最上層の厚さが1μmであ
り、ウェーハの傾斜角度が30゜であるとき、SEM画
面上で観測されるパターン最上層側面の像の幅25は1
μm×sin30゜=0.5μmと計算できる。なお、
このとき用いられるパターン最上層の厚さは、例えば、
他の装置による実測により得られる値でも良いし、パタ
ーンの設計の際に設定した値を用いても良い。
【0023】そして、所定の傾斜角度をもって、ウェー
ハのSEM像を得る。このとき、自動欠陥観察分類シス
テムは、得られたSEM像における各像の幅と、記憶し
ているパターン最上層側面の像の幅25の得られるべき
値とを比較し、得られたSEM像の中からその値と等し
い幅を有する像を検出する。その結果、自動欠陥観察分
類システムは、SEM画面上の像22がパターン最上層
側面の像であると認識することができる。さらに、パタ
ーン最上層側面の像22が認識できれば、その下の像2
3がパターン第2層側面の像であると認識できる。
ハのSEM像を得る。このとき、自動欠陥観察分類シス
テムは、得られたSEM像における各像の幅と、記憶し
ているパターン最上層側面の像の幅25の得られるべき
値とを比較し、得られたSEM像の中からその値と等し
い幅を有する像を検出する。その結果、自動欠陥観察分
類システムは、SEM画面上の像22がパターン最上層
側面の像であると認識することができる。さらに、パタ
ーン最上層側面の像22が認識できれば、その下の像2
3がパターン第2層側面の像であると認識できる。
【0024】なお、上の例においては、パターン最上層
の厚さと観察時のウェーハの傾斜角度から計算によって
得られたパターン最上層側面の像の幅25の値を、自動
欠陥観察分類システムに厚さを記憶させたが、例えば、
自動欠陥観察分類システムにパターン最上層の厚さを記
憶させ、該システムがウェーハの傾斜角度を検出して、
パターン最上層側面の像の幅25の得られるべき値を計
算するものであってもよい。
の厚さと観察時のウェーハの傾斜角度から計算によって
得られたパターン最上層側面の像の幅25の値を、自動
欠陥観察分類システムに厚さを記憶させたが、例えば、
自動欠陥観察分類システムにパターン最上層の厚さを記
憶させ、該システムがウェーハの傾斜角度を検出して、
パターン最上層側面の像の幅25の得られるべき値を計
算するものであってもよい。
【0025】また、本実施の形態においては、観察の対
象となるウェーハ上のパターンとして、パターン最上層
およびパターン第2層から成る2層構造のパターンが形
成された例を示したが、更に多くの層から成るパターン
であっても、パターン最上層側面の位置が判明すれば、
それを基準としてさらにその下層のそれぞれの側面の像
を認識することができる。つまり、本実施の形態の適応
の範囲は、2層構造のパターンに限定されるものではな
い。
象となるウェーハ上のパターンとして、パターン最上層
およびパターン第2層から成る2層構造のパターンが形
成された例を示したが、更に多くの層から成るパターン
であっても、パターン最上層側面の位置が判明すれば、
それを基準としてさらにその下層のそれぞれの側面の像
を認識することができる。つまり、本実施の形態の適応
の範囲は、2層構造のパターンに限定されるものではな
い。
【0026】さらに、本実施の形態においては、まずパ
ターン最上層側面の像22を認識し、それを基準として
他の層の側面の像を検出して認識したが、その検出の基
準となるものはパターン最上層側面の像22に限定され
るものではない。例えば、パターン最上層上面の幅とウ
ェーハの傾斜角度から、傾斜時のSEM像におけるパタ
ーン最上層上面の像21を認識することも可能であり、
それを基準としてその下のパターンの各層の側面の像を
検出することもできる。さらに、例えばパターン第2層
の厚さおよびウェーハの傾斜角度から、パターン第2層
側面の像を認識し、それを基準にパターンの各層の側面
の像を検出することもできる。
ターン最上層側面の像22を認識し、それを基準として
他の層の側面の像を検出して認識したが、その検出の基
準となるものはパターン最上層側面の像22に限定され
るものではない。例えば、パターン最上層上面の幅とウ
ェーハの傾斜角度から、傾斜時のSEM像におけるパタ
ーン最上層上面の像21を認識することも可能であり、
それを基準としてその下のパターンの各層の側面の像を
検出することもできる。さらに、例えばパターン第2層
の厚さおよびウェーハの傾斜角度から、パターン第2層
側面の像を認識し、それを基準にパターンの各層の側面
の像を検出することもできる。
【0027】つまり、本実施の形態に係るパターン側面
認識方法によれば、パターンの寸法データおよびSEM
による観察時のウェーハの傾斜角度から算出された所定
の像の幅を自動欠陥観察分類システムに記憶させること
で、自動欠陥観察分類システムによるSEM像における
パターン側面の自動検出が可能になる。
認識方法によれば、パターンの寸法データおよびSEM
による観察時のウェーハの傾斜角度から算出された所定
の像の幅を自動欠陥観察分類システムに記憶させること
で、自動欠陥観察分類システムによるSEM像における
パターン側面の自動検出が可能になる。
【0028】<実施の形態2>図2は、実施の形態2に
係るパターン側面認識方法を説明するための図であり、
ウェーハ傾斜時のSEM像を示している。なお、図2に
おいて、図1に示したものと同一の要素については同一
符号を付しており、ここでの詳細な説明は省略する。ま
た、ここでも、ウェーハ表面上にパターン最上層および
パターン第2層から成る2層構造のパターンが形成され
ている例を示している。
係るパターン側面認識方法を説明するための図であり、
ウェーハ傾斜時のSEM像を示している。なお、図2に
おいて、図1に示したものと同一の要素については同一
符号を付しており、ここでの詳細な説明は省略する。ま
た、ここでも、ウェーハ表面上にパターン最上層および
パターン第2層から成る2層構造のパターンが形成され
ている例を示している。
【0029】SEM像における像の明るさは、電子ビー
ムの照射によって試料表面から放出される二次電子の量
に依存するものであり、二次電子の放出量は電子ビーム
に対する試料表面の角度および、試料の材質に依存す
る。例えば図2において、同じパターン最上層の像であ
っても、その上面と側面とでは電子ビームに対する角度
が異なるので、パターン最上層上面の像21とパターン
最上層側面の像22とでは互いに明るさは異なる。ま
た、パターン最上層側面とパターン第2層側面とは、共
に電子ビーム対する角度は等しいが、その材質の違いに
よりパターン最上層側面の像22とパターン第2層側面
の像23とでは明るさの違いが現れる。
ムの照射によって試料表面から放出される二次電子の量
に依存するものであり、二次電子の放出量は電子ビーム
に対する試料表面の角度および、試料の材質に依存す
る。例えば図2において、同じパターン最上層の像であ
っても、その上面と側面とでは電子ビームに対する角度
が異なるので、パターン最上層上面の像21とパターン
最上層側面の像22とでは互いに明るさは異なる。ま
た、パターン最上層側面とパターン第2層側面とは、共
に電子ビーム対する角度は等しいが、その材質の違いに
よりパターン最上層側面の像22とパターン第2層側面
の像23とでは明るさの違いが現れる。
【0030】よって、SEM像におけるウェーハ及びパ
ターンの各部分の像の明るさは、図2に示すようにそれ
ぞれ互いに異なるものが得られる。このことは、SEM
像における像の明るさの違いに基づいて、パターン側面
を認識することができることを示唆している。
ターンの各部分の像の明るさは、図2に示すようにそれ
ぞれ互いに異なるものが得られる。このことは、SEM
像における像の明るさの違いに基づいて、パターン側面
を認識することができることを示唆している。
【0031】以下、本実施の形態に係るパターン側面認
識方法について説明する。まず、ウェーハを所定の角度
で傾斜させたときのSEM像におけるパターン最上層側
面の像22において得られるべき明るさの値を自動欠陥
観察分類システムに記憶させておく。
識方法について説明する。まず、ウェーハを所定の角度
で傾斜させたときのSEM像におけるパターン最上層側
面の像22において得られるべき明るさの値を自動欠陥
観察分類システムに記憶させておく。
【0032】ここで、自動欠陥観察分類システムに記憶
させるパターン最上層側面の像22において得られるべ
き明るさの値としては、例えばパターン最上層および第
2層と同じ材質の試料を、この後行われるSEMによる
観察と同じ電子ビームの入射角度をもって、予めSEM
により観察した測定データ等から算出すればよい。
させるパターン最上層側面の像22において得られるべ
き明るさの値としては、例えばパターン最上層および第
2層と同じ材質の試料を、この後行われるSEMによる
観察と同じ電子ビームの入射角度をもって、予めSEM
により観察した測定データ等から算出すればよい。
【0033】そして、所定の傾斜角度をもって、ウェー
ハのSEM像を得る。このとき、自動欠陥観察分類シス
テムは、得られたSEM像において、記憶しているパタ
ーン最上層側面の像22において得られるべき明るさの
値に一致する像を検出する。その結果、SEM画面上の
像22がパターン最上層側面の像であると認識すること
ができる。さらに、パターン最上層側面の像22が認識
できれば、その下の像23がパターン第2層側面の像で
あると認識できる。
ハのSEM像を得る。このとき、自動欠陥観察分類シス
テムは、得られたSEM像において、記憶しているパタ
ーン最上層側面の像22において得られるべき明るさの
値に一致する像を検出する。その結果、SEM画面上の
像22がパターン最上層側面の像であると認識すること
ができる。さらに、パターン最上層側面の像22が認識
できれば、その下の像23がパターン第2層側面の像で
あると認識できる。
【0034】例えば、SEM像における明るさを白黒の
256階講で表現するとする。このとき、所定のウェー
ハ傾斜角度における、パターン最上層側面の像22の明
るさが80階調から120階調の間であると分かってい
る場合、その範囲を予め自動欠陥観察分類システムに記
憶させておくことで、該システムはその範囲の明るさ
(この例においては階調)を持つ部分を検出し、SEM
像における像22がパターン最上層側面およびパターン
第2層側面であると認識することができる。
256階講で表現するとする。このとき、所定のウェー
ハ傾斜角度における、パターン最上層側面の像22の明
るさが80階調から120階調の間であると分かってい
る場合、その範囲を予め自動欠陥観察分類システムに記
憶させておくことで、該システムはその範囲の明るさ
(この例においては階調)を持つ部分を検出し、SEM
像における像22がパターン最上層側面およびパターン
第2層側面であると認識することができる。
【0035】また、本実施の形態においては、観察の対
象となるウェーハ上のパターンとして、パターン最上層
およびパターン第2層から成る2層構造のパターンが形
成された例を示したが、更に多くの層から成るパターン
であっても、パターン最上層側面の位置が判明すれば、
それを基準としてさらにその下層のそれぞれの側面の像
を認識することができる。つまり、本実施の形態の適応
の範囲は、2層構造のパターンに限定されるものではな
い。
象となるウェーハ上のパターンとして、パターン最上層
およびパターン第2層から成る2層構造のパターンが形
成された例を示したが、更に多くの層から成るパターン
であっても、パターン最上層側面の位置が判明すれば、
それを基準としてさらにその下層のそれぞれの側面の像
を認識することができる。つまり、本実施の形態の適応
の範囲は、2層構造のパターンに限定されるものではな
い。
【0036】さらに、本実施の形態においては、まずパ
ターン最上層側面の像22を認識し、それを基準として
他の層の側面の像を検出して認識したが、その検出の基
準となるものはパターン最上層側面の像22に限定され
るものではない。例えば、パターン最上層上面の像21
において得られるべき明るさの値から、SEM像におけ
るパターン最上層上面の像21を認識することも可能で
あり、それを基準としてパターンの側面の像を検出する
こともできる。さらに、例えばパターン第2層側面にお
いて得られるべき明るさの値から、パターン第2層側面
の像を認識し、それを基準にパターンの側面の像を検出
することもできる。
ターン最上層側面の像22を認識し、それを基準として
他の層の側面の像を検出して認識したが、その検出の基
準となるものはパターン最上層側面の像22に限定され
るものではない。例えば、パターン最上層上面の像21
において得られるべき明るさの値から、SEM像におけ
るパターン最上層上面の像21を認識することも可能で
あり、それを基準としてパターンの側面の像を検出する
こともできる。さらに、例えばパターン第2層側面にお
いて得られるべき明るさの値から、パターン第2層側面
の像を認識し、それを基準にパターンの側面の像を検出
することもできる。
【0037】このように、本実施の形態に係るパターン
側面認識方法によれば、SEM像におけるパターンの各
部の像において得られるべき明るさの値を自動欠陥観察
分類システムに記憶させることで、自動欠陥観察分類シ
ステムによるSEM像におけるパターン側面の自動検出
が可能になる。
側面認識方法によれば、SEM像におけるパターンの各
部の像において得られるべき明るさの値を自動欠陥観察
分類システムに記憶させることで、自動欠陥観察分類シ
ステムによるSEM像におけるパターン側面の自動検出
が可能になる。
【0038】<実施の形態3>図3は、実施の形態3に
係るパターン側面認識方法を説明するための図である。
ここで、図3(a)は、ウェーハ傾斜時におけるSEM
像の一例を示す図であり、図3(b)は同ウェーハの同
場所のCADデータを示している。図3(b)のCAD
データにおいて31で示された領域が、ウェーハ上のパ
ターン形成領域に相当する。また、図3(c)は、図3
(b)のCADデータを、図3(a)の傾斜角度に合わ
せて変形させたものを示している。なお、これらの図に
おいて、図1に示したものと同一の要素については同一
符号を付しており、ここでの詳細な説明は省略する。ま
た、ここでも、ウェーハ表面上にパターン最上層および
パターン第2層から成る2層構造のパターンが形成され
ている例を示している。
係るパターン側面認識方法を説明するための図である。
ここで、図3(a)は、ウェーハ傾斜時におけるSEM
像の一例を示す図であり、図3(b)は同ウェーハの同
場所のCADデータを示している。図3(b)のCAD
データにおいて31で示された領域が、ウェーハ上のパ
ターン形成領域に相当する。また、図3(c)は、図3
(b)のCADデータを、図3(a)の傾斜角度に合わ
せて変形させたものを示している。なお、これらの図に
おいて、図1に示したものと同一の要素については同一
符号を付しており、ここでの詳細な説明は省略する。ま
た、ここでも、ウェーハ表面上にパターン最上層および
パターン第2層から成る2層構造のパターンが形成され
ている例を示している。
【0039】以下、本実施の形態に係るパターン側面認
識方法について説明する。まず、自動欠陥観察分類シス
テムは、観察しようとするウェーハのCADデータを取
りこむ。そして所定の傾斜角度をもってウェーハのSE
M像(図3(a))を得る。次に、ウェーハの観察場所
に相当するCADデータ(図3(b))を検索し、SE
M像(図3(a))取得時のウェーハの傾斜角度に応じ
てCADデータを図3(c)のように変形させる。例え
ば、ウェーハの傾斜角度が60゜である場合、傾斜時の
SEM像におけるパターン最上層上面の像のウェーハの
傾斜方向の寸法は、非傾斜時のそれに比べてcos60
゜即ち、1/2倍になるので、それに合わせてCADデ
ータのウェーハの傾斜方向の寸法を1/2倍に変形す
る。
識方法について説明する。まず、自動欠陥観察分類シス
テムは、観察しようとするウェーハのCADデータを取
りこむ。そして所定の傾斜角度をもってウェーハのSE
M像(図3(a))を得る。次に、ウェーハの観察場所
に相当するCADデータ(図3(b))を検索し、SE
M像(図3(a))取得時のウェーハの傾斜角度に応じ
てCADデータを図3(c)のように変形させる。例え
ば、ウェーハの傾斜角度が60゜である場合、傾斜時の
SEM像におけるパターン最上層上面の像のウェーハの
傾斜方向の寸法は、非傾斜時のそれに比べてcos60
゜即ち、1/2倍になるので、それに合わせてCADデ
ータのウェーハの傾斜方向の寸法を1/2倍に変形す
る。
【0040】そして、ウェーハ傾斜時のSEM像におけ
るパターン最上層上面の像21と、ウェーハの傾斜角度
に応じて変形させたCADデータにおけるパターン形成
領域31は形状および位置がが一致することを利用し
て、自動欠陥観察分類システムは、その変形させたCA
Dデータ(図3(c))とウェーハ傾斜時のSEM像
(図3(a))を重ね合わせることで、像21がパター
ン最上層上面の像であることを認識することができる。
るパターン最上層上面の像21と、ウェーハの傾斜角度
に応じて変形させたCADデータにおけるパターン形成
領域31は形状および位置がが一致することを利用し
て、自動欠陥観察分類システムは、その変形させたCA
Dデータ(図3(c))とウェーハ傾斜時のSEM像
(図3(a))を重ね合わせることで、像21がパター
ン最上層上面の像であることを認識することができる。
【0041】SEM画面上におけるパターン最上層上面
の像21を認識することで、自動欠陥観察分類システム
は、さらにその下に位置する像22がパターン最上層側
面の像であることを認識できる。パターン最上層側面の
像22が判明すれば、あとは実施の形態1と同様に第2
層の側面の像は画面上ではその下の像23であると判明
する。
の像21を認識することで、自動欠陥観察分類システム
は、さらにその下に位置する像22がパターン最上層側
面の像であることを認識できる。パターン最上層側面の
像22が判明すれば、あとは実施の形態1と同様に第2
層の側面の像は画面上ではその下の像23であると判明
する。
【0042】また、本実施の形態においては、観察の対
象となるウェーハ上のパターンとして、パターン最上層
およびパターン第2層から成る2層構造のパターンが形
成された例を示したが、更に多くの層から成るパターン
であっても、パターン最上層上面の位置が判明すれば、
それを基準としてその各層のそれぞれの側面の像を認識
することができる。つまり、本実施の形態の適応の範囲
は、2層構造のパターンに限定されるものではない。
象となるウェーハ上のパターンとして、パターン最上層
およびパターン第2層から成る2層構造のパターンが形
成された例を示したが、更に多くの層から成るパターン
であっても、パターン最上層上面の位置が判明すれば、
それを基準としてその各層のそれぞれの側面の像を認識
することができる。つまり、本実施の形態の適応の範囲
は、2層構造のパターンに限定されるものではない。
【0043】このように、本実施の形態に係るパターン
側面認識方法によれば、CADデータと自動欠陥観察分
類システムをリンクさせることで、自動欠陥観察分類シ
ステムによるパターン側面の自動検出が可能になる。
側面認識方法によれば、CADデータと自動欠陥観察分
類システムをリンクさせることで、自動欠陥観察分類シ
ステムによるパターン側面の自動検出が可能になる。
【0044】<実施の形態4>図4は、実施の形態4に
係るパターン側面認識方法を説明するための図である。
ここで、図4(a)は、ウェーハ傾斜時におけるSEM
像の一例を示す図である。また、図4(b)は同ウェー
ハの同場所のウェーハ非傾斜時におけるSEM像を示す
図であり、図4(c)は、図4(b)のSEM像を、図
4(a)の傾斜角度に合わせて変形させたものである。
なお、これらの図において、図1に示したものと同一の
要素については同一符号を付しており、ここでの詳細な
説明は省略する。また、ここでも、ウェーハ表面上にパ
ターン最上層およびパターン第2層から成る2層構造の
パターンが形成されている例を示している。
係るパターン側面認識方法を説明するための図である。
ここで、図4(a)は、ウェーハ傾斜時におけるSEM
像の一例を示す図である。また、図4(b)は同ウェー
ハの同場所のウェーハ非傾斜時におけるSEM像を示す
図であり、図4(c)は、図4(b)のSEM像を、図
4(a)の傾斜角度に合わせて変形させたものである。
なお、これらの図において、図1に示したものと同一の
要素については同一符号を付しており、ここでの詳細な
説明は省略する。また、ここでも、ウェーハ表面上にパ
ターン最上層およびパターン第2層から成る2層構造の
パターンが形成されている例を示している。
【0045】以下、本実施の形態に係るパターン側面認
識方法について説明する。まず、自動欠陥観察分類シス
テムは、所定の傾斜角度をもってウェーハのSEM像
(図4(a))を得る。次に、同ウェーハの非傾斜時に
おけるSEM像(図4(b))を取得する。そして、非
傾斜時のSEM像を、ウェーハの傾斜角度に応じて図4
(c)のように変形させる。例えば、ウェーハの傾斜角
度が60゜である場合、傾斜時のSEM像におけるパタ
ーン最上層上面の像のウェーハの傾斜方向の寸法は、非
傾斜時のそれに比べてcos60゜即ち、1/2倍にな
るので、それに合わせて非傾斜時におけるSEM像のウ
ェーハの傾斜方向の寸法を1/2倍に変形する。
識方法について説明する。まず、自動欠陥観察分類シス
テムは、所定の傾斜角度をもってウェーハのSEM像
(図4(a))を得る。次に、同ウェーハの非傾斜時に
おけるSEM像(図4(b))を取得する。そして、非
傾斜時のSEM像を、ウェーハの傾斜角度に応じて図4
(c)のように変形させる。例えば、ウェーハの傾斜角
度が60゜である場合、傾斜時のSEM像におけるパタ
ーン最上層上面の像のウェーハの傾斜方向の寸法は、非
傾斜時のそれに比べてcos60゜即ち、1/2倍にな
るので、それに合わせて非傾斜時におけるSEM像のウ
ェーハの傾斜方向の寸法を1/2倍に変形する。
【0046】そして、ウェーハ傾斜時のSEM像におけ
るパターン最上層上面の像21と、ウェーハの傾斜角度
に応じて変形させたSEM像のパターン最上層上面41
の形状および位置が一致することを利用して、自動欠陥
観察分類システムは、ウェーハ傾斜時のSEM像(図4
(a))と、変形させた非傾斜時のSEM像(図4
(c))を重ね合わせることで、パターン最上層上面を
認識することができる。
るパターン最上層上面の像21と、ウェーハの傾斜角度
に応じて変形させたSEM像のパターン最上層上面41
の形状および位置が一致することを利用して、自動欠陥
観察分類システムは、ウェーハ傾斜時のSEM像(図4
(a))と、変形させた非傾斜時のSEM像(図4
(c))を重ね合わせることで、パターン最上層上面を
認識することができる。
【0047】SEM画面上におけるパターン最上層上面
の像21を認識することで、自動欠陥観察分類システム
は、さらにその下に位置する像22がパターン最上層側
面の像であることを認識できる。パターン最上層側面の
像22が判明すれば、あとは実施の形態1と同様に第2
層の側面の像は画面上ではその下の像23であると判明
する。
の像21を認識することで、自動欠陥観察分類システム
は、さらにその下に位置する像22がパターン最上層側
面の像であることを認識できる。パターン最上層側面の
像22が判明すれば、あとは実施の形態1と同様に第2
層の側面の像は画面上ではその下の像23であると判明
する。
【0048】また、本実施の形態においては、観察の対
象となるウェーハ上のパターンとして、パターン最上層
およびパターン第2層から成る2層構造のパターンが形
成された例を示したが、更に多くの層から成るパターン
であっても、パターン最上層上面の位置が判明すれば、
それを基準としてその各層のそれぞれの側面の像を認識
することができる。つまり、本実施の形態の適応の範囲
は、2層構造のパターンに限定されるものではない。
象となるウェーハ上のパターンとして、パターン最上層
およびパターン第2層から成る2層構造のパターンが形
成された例を示したが、更に多くの層から成るパターン
であっても、パターン最上層上面の位置が判明すれば、
それを基準としてその各層のそれぞれの側面の像を認識
することができる。つまり、本実施の形態の適応の範囲
は、2層構造のパターンに限定されるものではない。
【0049】このように、本実施の形態に係るパターン
側面認識方法によれば、ウェーハの非傾斜時と傾斜時の
SEM像を取得し互いに比較することでパターン側面の
検出を行うので、パターン検出のためのデータを予め準
備して自動欠陥観察分類システムに入力すること無し
に、自動欠陥観察分類システムによるパターン側面の自
動検出が可能になる。
側面認識方法によれば、ウェーハの非傾斜時と傾斜時の
SEM像を取得し互いに比較することでパターン側面の
検出を行うので、パターン検出のためのデータを予め準
備して自動欠陥観察分類システムに入力すること無し
に、自動欠陥観察分類システムによるパターン側面の自
動検出が可能になる。
【0050】<実施の形態5>図5は、実施の形態5に
係るパターン側面認識方法を説明するための図である。
ここで、図5は、ウェーハ傾斜時におけるSEM像の一
例を示す図である。この図において、図1に示したもの
と同一の要素については同一符号を付しており、ここで
の詳細な説明は省略する。また、ここでも、ウェーハ表
面上にパターン最上層およびパターン第2層から成る2
層構造のパターンが形成されている例を示している。
係るパターン側面認識方法を説明するための図である。
ここで、図5は、ウェーハ傾斜時におけるSEM像の一
例を示す図である。この図において、図1に示したもの
と同一の要素については同一符号を付しており、ここで
の詳細な説明は省略する。また、ここでも、ウェーハ表
面上にパターン最上層およびパターン第2層から成る2
層構造のパターンが形成されている例を示している。
【0051】上述したように、SEM像における明るさ
は試料から放出される二次電子量に依存するものであ
り、二次電子の放出量はSEMの電子ビームに対する試
料の角度および、試料の材質に依存する。例えば、ウェ
ーハの傾斜角度を0°〜90°の間で増加させた場合、
ウェーハ上のパターン側面への電子ビームの入射角度は
小さくなるので、パターン側面からの二次電子放出は少
なくなり、SEM像においてパターン側面の像の明るさ
は弱くなる。それに対して、パターン上面への電子ビー
ムの入射角度は大きくなるので、SEM像のパターン上
面部分の明るさは強くなる。つまり、図5の例において
ウェーハの傾斜角度を0°〜90°の間で増加させる
と、パターン最上層上面の像21およびウェーハ表面の
像24の明るさは強くなり、パターン最上層側面の像2
2およびパターン第2層側面の像23の明るさは弱くな
る。
は試料から放出される二次電子量に依存するものであ
り、二次電子の放出量はSEMの電子ビームに対する試
料の角度および、試料の材質に依存する。例えば、ウェ
ーハの傾斜角度を0°〜90°の間で増加させた場合、
ウェーハ上のパターン側面への電子ビームの入射角度は
小さくなるので、パターン側面からの二次電子放出は少
なくなり、SEM像においてパターン側面の像の明るさ
は弱くなる。それに対して、パターン上面への電子ビー
ムの入射角度は大きくなるので、SEM像のパターン上
面部分の明るさは強くなる。つまり、図5の例において
ウェーハの傾斜角度を0°〜90°の間で増加させる
と、パターン最上層上面の像21およびウェーハ表面の
像24の明るさは強くなり、パターン最上層側面の像2
2およびパターン第2層側面の像23の明るさは弱くな
る。
【0052】つまりウェーハの傾斜角度を変化させた場
合に生じるSEM像における像の明るさの変化の仕方
は、パターンの上面の像と側面の像とで互いに異なる。
このことは、ウェーハの傾斜角度の変化に伴う、SEM
像における像の明るさの変化の仕方に基づいて、パター
ン側面を認識することができることを示唆している。
合に生じるSEM像における像の明るさの変化の仕方
は、パターンの上面の像と側面の像とで互いに異なる。
このことは、ウェーハの傾斜角度の変化に伴う、SEM
像における像の明るさの変化の仕方に基づいて、パター
ン側面を認識することができることを示唆している。
【0053】以下、本実施の形態に係るパターン側面認
識方法について説明する。まず、自動欠陥観察分類シス
テムは、ウェーハの所定の傾斜角度におけるSEM像
(第1のSEM像)を得る。次に、同ウェーハの傾斜角
度を第1のSEM像における傾斜角度から変化させた場
合のSEM像(第2のSEM像)を取得する。そして、
第1のSEM像と第2のSEM像との間で、各像の明る
さの増減を検出することでパターン側面を認識させる。
識方法について説明する。まず、自動欠陥観察分類シス
テムは、ウェーハの所定の傾斜角度におけるSEM像
(第1のSEM像)を得る。次に、同ウェーハの傾斜角
度を第1のSEM像における傾斜角度から変化させた場
合のSEM像(第2のSEM像)を取得する。そして、
第1のSEM像と第2のSEM像との間で、各像の明る
さの増減を検出することでパターン側面を認識させる。
【0054】例えば、図5の例においてウェーハの傾斜
角度を0°〜90°とした場合、第1のSEM像の傾斜
角度に対して第2のSEM像の傾斜角度が大きくした場
合、第2のSEM像において第1のSEM像に比べて明
るさが弱くなった部分(像22および像23)がパター
ンの側面の像であると判定できる。
角度を0°〜90°とした場合、第1のSEM像の傾斜
角度に対して第2のSEM像の傾斜角度が大きくした場
合、第2のSEM像において第1のSEM像に比べて明
るさが弱くなった部分(像22および像23)がパター
ンの側面の像であると判定できる。
【0055】また、そのとき明るさが弱くなった部分に
含まれる像のうち、一番上の像22がパターン最上層側
面であると認識できる。パターン最上層側面の像22が
判明すれば、あとは実施の形態1と同様に第2層の側面
の像23は画面上ではその下の像であると判明する。
含まれる像のうち、一番上の像22がパターン最上層側
面であると認識できる。パターン最上層側面の像22が
判明すれば、あとは実施の形態1と同様に第2層の側面
の像23は画面上ではその下の像であると判明する。
【0056】ところで、第1のSEM像と第2のSEM
像とで、ウェーハの傾斜角度の変化が小さい場合は問題
とならないが、ウェーハの傾斜角度を大きく変化させた
場合、SEM像において各像の明るさだけでなく、その
形状や位置も大きく変化するので、各像における明るさ
の判別が困難になることが懸念される。その場合、例え
ば微小な角度変化ごとに各像を認識させ、それを繰り返
すことで問題を回避できる。あるいは、自動欠陥認識シ
ステムがウェーハの傾斜角度およびその変化の大きさを
検出し、それに基づいて各像の形状や位置の変化を補正
することも可能であり、同問題を回避することができ
る。
像とで、ウェーハの傾斜角度の変化が小さい場合は問題
とならないが、ウェーハの傾斜角度を大きく変化させた
場合、SEM像において各像の明るさだけでなく、その
形状や位置も大きく変化するので、各像における明るさ
の判別が困難になることが懸念される。その場合、例え
ば微小な角度変化ごとに各像を認識させ、それを繰り返
すことで問題を回避できる。あるいは、自動欠陥認識シ
ステムがウェーハの傾斜角度およびその変化の大きさを
検出し、それに基づいて各像の形状や位置の変化を補正
することも可能であり、同問題を回避することができ
る。
【0057】また、本実施の形態においては、観察の対
象となるウェーハ上のパターンとして、パターン最上層
およびパターン第2層から成る2層構造のパターンが形
成された例を示したが、更に多くの層から成るパターン
であっても、パターンの側面の像が判明すれば、それを
基準としてさらにそのパターンを形成する各層のそれぞ
れの側面の像を認識することができる。つまり、本実施
の形態の適応の範囲は、2層構造のパターンに限定され
るものではない。
象となるウェーハ上のパターンとして、パターン最上層
およびパターン第2層から成る2層構造のパターンが形
成された例を示したが、更に多くの層から成るパターン
であっても、パターンの側面の像が判明すれば、それを
基準としてさらにそのパターンを形成する各層のそれぞ
れの側面の像を認識することができる。つまり、本実施
の形態の適応の範囲は、2層構造のパターンに限定され
るものではない。
【0058】本実施の形態に係るパターン側面認識方法
によれば、SEM像を得る際のウェーハの傾斜角度の変
化に伴う各像の明るさの増減を検出することでパターン
側面の検出を行うので、パターン検出のためのデータを
予め準備して自動欠陥観察分類システムに入力すること
無しに、自動欠陥観察分類システムによるパターン側面
の自動検出が可能になる。
によれば、SEM像を得る際のウェーハの傾斜角度の変
化に伴う各像の明るさの増減を検出することでパターン
側面の検出を行うので、パターン検出のためのデータを
予め準備して自動欠陥観察分類システムに入力すること
無しに、自動欠陥観察分類システムによるパターン側面
の自動検出が可能になる。
【0059】<実施の形態6>図6は、実施の形態6に
係るパターン側面認識方法を説明するための図である。
ここで、図6(a)は、ウェーハ傾斜時におけるSEM
像の一例を示す図である。また、図6(b)は図6
(a)から傾斜角度を増加させたSEM像を示す図であ
る。この図において、図1に示したものと同一の要素に
ついては同一符号を付しており、ここでの詳細な説明は
省略する。また、ここでも、ウェーハ表面上にパターン
最上層およびパターン第2層から成る2層構造のパター
ンが形成されている例を示している。
係るパターン側面認識方法を説明するための図である。
ここで、図6(a)は、ウェーハ傾斜時におけるSEM
像の一例を示す図である。また、図6(b)は図6
(a)から傾斜角度を増加させたSEM像を示す図であ
る。この図において、図1に示したものと同一の要素に
ついては同一符号を付しており、ここでの詳細な説明は
省略する。また、ここでも、ウェーハ表面上にパターン
最上層およびパターン第2層から成る2層構造のパター
ンが形成されている例を示している。
【0060】明らかに、ウェーハのSEM像に現れる像
の大きさおよび形状は、ウェーハの傾斜角度に依存して
いる。例えば、ウェーハの傾斜角度を0°〜90°の間
で増加させた場合、SEM像においてパターン側面の像
の面積は大きくなり、パターン上面部分の面積は小さく
なる。つまり、図6の例においてウェーハの傾斜角度を
0°〜90°の間で増加させると、パターン最上層上面
の像21およびウェーハ表面の像24の面積およびウェ
ーハの傾斜方向の長さは小さくなり、パターン最上層側
面の像22およびパターン第2層側面の像23の面積お
よびウェーハの傾斜方向の長さは大きくなる。
の大きさおよび形状は、ウェーハの傾斜角度に依存して
いる。例えば、ウェーハの傾斜角度を0°〜90°の間
で増加させた場合、SEM像においてパターン側面の像
の面積は大きくなり、パターン上面部分の面積は小さく
なる。つまり、図6の例においてウェーハの傾斜角度を
0°〜90°の間で増加させると、パターン最上層上面
の像21およびウェーハ表面の像24の面積およびウェ
ーハの傾斜方向の長さは小さくなり、パターン最上層側
面の像22およびパターン第2層側面の像23の面積お
よびウェーハの傾斜方向の長さは大きくなる。
【0061】つまりウェーハの傾斜角度を変化させた場
合に生じるSEM像における像の面積や長さの変化の仕
方は、パターンの上面の像と側面の像とで互いに異な
る。このことは、ウェーハの傾斜角度の変化に伴う、S
EM像における像の面積や長さの変化の仕方に基づい
て、パターン側面を認識することができることを示唆し
ている。
合に生じるSEM像における像の面積や長さの変化の仕
方は、パターンの上面の像と側面の像とで互いに異な
る。このことは、ウェーハの傾斜角度の変化に伴う、S
EM像における像の面積や長さの変化の仕方に基づい
て、パターン側面を認識することができることを示唆し
ている。
【0062】以下、本実施の形態に係るパターン側面認
識方法について説明する。まず、自動欠陥観察分類シス
テムは、ウェーハの所定の傾斜角度におけるSEM像
(第1のSEM像)を得る。次に、同ウェーハの傾斜角
度を第1のSEM像における傾斜角度から変化させた場
合のSEM像(第2のSEM像)を取得する。そして、
第1のSEM像と第2のSEM像との間で、各像の面積
またはウェーハの傾斜方向の長さの増減を検出すること
でパターン側面を認識させる。
識方法について説明する。まず、自動欠陥観察分類シス
テムは、ウェーハの所定の傾斜角度におけるSEM像
(第1のSEM像)を得る。次に、同ウェーハの傾斜角
度を第1のSEM像における傾斜角度から変化させた場
合のSEM像(第2のSEM像)を取得する。そして、
第1のSEM像と第2のSEM像との間で、各像の面積
またはウェーハの傾斜方向の長さの増減を検出すること
でパターン側面を認識させる。
【0063】例えば、図6の例においてウェーハの傾斜
角度を0°〜90°とし、第1のSEM像(図6
(a))の傾斜角度に対して第2のSEM像(図6
(b))の傾斜角度を大きくした場合、第2のSEM像
において第1のSEM像に比べて面積およびウェーハの
傾斜方向の長さが増加した部分(像22および像23、
像52、像53)がパターンの側面の像であると判定で
きる。
角度を0°〜90°とし、第1のSEM像(図6
(a))の傾斜角度に対して第2のSEM像(図6
(b))の傾斜角度を大きくした場合、第2のSEM像
において第1のSEM像に比べて面積およびウェーハの
傾斜方向の長さが増加した部分(像22および像23、
像52、像53)がパターンの側面の像であると判定で
きる。
【0064】また、そのとき面積およびウェーハの傾斜
方向の長さが増加した部分に含まれる像のうち、一番上
の像22および像52がパターン最上層側面であると認
識できる。パターン最上層側面の像22および像52が
判明すれば、あとは実施の形態1と同様に第2層の側面
の像23および像53は画面上ではそれぞれそれらの下
の像であると判明する。
方向の長さが増加した部分に含まれる像のうち、一番上
の像22および像52がパターン最上層側面であると認
識できる。パターン最上層側面の像22および像52が
判明すれば、あとは実施の形態1と同様に第2層の側面
の像23および像53は画面上ではそれぞれそれらの下
の像であると判明する。
【0065】ところで、第1のSEM像と第2のSEM
像とで、ウェーハの傾斜角度の変化が小さい場合は問題
とならないが、ウェーハの傾斜角度を大きく変化させた
場合、SEM像において各像の面積や長さだけでなく、
その位置も大きく変化するので、各像の判別が困難にな
ることが懸念される。その場合、例えば微小な角度変化
ごとに各像を認識させ、それを繰り返すことで問題を回
避できる。あるいは、自動欠陥認識システムがウェーハ
の傾斜角度およびその変化の大きさを検出し、それに基
づいて各像の位置の変化を補正することも可能であり、
同問題を回避することができる。
像とで、ウェーハの傾斜角度の変化が小さい場合は問題
とならないが、ウェーハの傾斜角度を大きく変化させた
場合、SEM像において各像の面積や長さだけでなく、
その位置も大きく変化するので、各像の判別が困難にな
ることが懸念される。その場合、例えば微小な角度変化
ごとに各像を認識させ、それを繰り返すことで問題を回
避できる。あるいは、自動欠陥認識システムがウェーハ
の傾斜角度およびその変化の大きさを検出し、それに基
づいて各像の位置の変化を補正することも可能であり、
同問題を回避することができる。
【0066】また、本実施の形態においては、観察の対
象となるウェーハ上のパターンとして、パターン最上層
およびパターン第2層から成る2層構造のパターンが形
成された例を示したが、更に多くの層から成るパターン
であっても、パターンの側面の像が判明すれば、それを
基準としてさらにそのパターンを形成する各層のそれぞ
れの側面の像を認識することができる。つまり、本実施
の形態の適応の範囲は、2層構造のパターンに限定され
るものではない。
象となるウェーハ上のパターンとして、パターン最上層
およびパターン第2層から成る2層構造のパターンが形
成された例を示したが、更に多くの層から成るパターン
であっても、パターンの側面の像が判明すれば、それを
基準としてさらにそのパターンを形成する各層のそれぞ
れの側面の像を認識することができる。つまり、本実施
の形態の適応の範囲は、2層構造のパターンに限定され
るものではない。
【0067】本実施の形態に係るパターン側面認識方法
によれば、SEM像を得る際のウェーハの傾斜角度の変
化に伴う面積および長さの増減を検知することでパター
ン側面の検出を行うので、パターン検出のためのデータ
を予め準備して自動欠陥観察分類システムに入力するこ
と無しに、自動欠陥観察分類システムによるパターン側
面の自動検出が可能になる。
によれば、SEM像を得る際のウェーハの傾斜角度の変
化に伴う面積および長さの増減を検知することでパター
ン側面の検出を行うので、パターン検出のためのデータ
を予め準備して自動欠陥観察分類システムに入力するこ
と無しに、自動欠陥観察分類システムによるパターン側
面の自動検出が可能になる。
【0068】<実施の形態7>上述したように、半導体
装置の製造工程における歩留まりおよびプロセスの改善
を図る上で、半導体ウェーハに形成されるパターンの欠
陥が発生する工程を知ることは重要である。
装置の製造工程における歩留まりおよびプロセスの改善
を図る上で、半導体ウェーハに形成されるパターンの欠
陥が発生する工程を知ることは重要である。
【0069】図7は、実施の形態7に係る欠陥検出分類
方法を説明するための図であり、ウェーハの傾斜時にお
けるSEM像の欠陥が存在する個所付近の拡大図であ
る。この図において、図1に示したものと同一の要素に
ついては同一符号を付しており、ここでの詳細な説明は
省略する。ここでも、ウェーハ表面上にパターン最上層
およびパターン第2層から成る2層構造のパターンが形
成されている例を示している。また、この例において
は、パターン第2層中に異物による欠陥が存在し、その
異物の存在によりパターン第2層のパターン最上層との
境界面および、パターン最上層上面の変形が観察されて
いる。なお、60は欠陥の異物の像を示している。
方法を説明するための図であり、ウェーハの傾斜時にお
けるSEM像の欠陥が存在する個所付近の拡大図であ
る。この図において、図1に示したものと同一の要素に
ついては同一符号を付しており、ここでの詳細な説明は
省略する。ここでも、ウェーハ表面上にパターン最上層
およびパターン第2層から成る2層構造のパターンが形
成されている例を示している。また、この例において
は、パターン第2層中に異物による欠陥が存在し、その
異物の存在によりパターン第2層のパターン最上層との
境界面および、パターン最上層上面の変形が観察されて
いる。なお、60は欠陥の異物の像を示している。
【0070】本実施の形態に係る欠陥分類方法について
説明する。まず、自動欠陥観察分類システムは、所定の
傾斜角度をもってウェーハのSEM像を得る。そして、
所定の方法(例えば上記した実施の形態1〜6の手法)
を用いて、SEM像におけるパターン側面の像を認識す
る。さらに、SEM像におけるパターン側面に現れる、
パターン最上層上面の線61およびパターン第2層上面
の線62を検出する。
説明する。まず、自動欠陥観察分類システムは、所定の
傾斜角度をもってウェーハのSEM像を得る。そして、
所定の方法(例えば上記した実施の形態1〜6の手法)
を用いて、SEM像におけるパターン側面の像を認識す
る。さらに、SEM像におけるパターン側面に現れる、
パターン最上層上面の線61およびパターン第2層上面
の線62を検出する。
【0071】次に、欠陥が存在しない場合に現れるべき
パターンの各層の上面の線63および64を求める。例
えば、実際に得られたSEM像における各層の上面の線
に対して、直線である部分を抽出し、その抽出した線の
同じ高さの線同士を直線で結ぶことで、欠陥が無い場合
の線63、64を求めることができる。もしくは、隣接
チップの同場所と比較して、欠陥が無い場合の線63、
64を抽出してもよい。
パターンの各層の上面の線63および64を求める。例
えば、実際に得られたSEM像における各層の上面の線
に対して、直線である部分を抽出し、その抽出した線の
同じ高さの線同士を直線で結ぶことで、欠陥が無い場合
の線63、64を求めることができる。もしくは、隣接
チップの同場所と比較して、欠陥が無い場合の線63、
64を抽出してもよい。
【0072】次に、欠陥が存在しない場合の線63およ
び64と、実際にSEM像上に現れた線61、62と比
較して、一致しない線、即ち異物の存在により変形した
線を検出する。このとき、どの線が変形しているかによ
って欠陥の存在する層の位置を特定できる。例えば、パ
ターン最上層とパターン第2層の上面の線が変形してい
る場合、欠陥の位置はパターン第2層であると特定でき
る。また、パターン最上層上面の線は変形し、パターン
第2層の線が変形していない場合は、欠陥はパターン最
上層に存在すると特定できる。図7の例においては、パ
ターン最上層とパターン第2層の上面の線が変形してい
るので、自動欠陥観察分類システムは、欠陥の位置を第
2層中であると認識することができる。また、多層構造
のパターンにおいて欠陥が位置する層を特定することに
よる欠陥の分類ができる。その結果、自動欠陥観察分類
システムはパターンの形成工程における欠陥が発生した
工程を特定することができる。
び64と、実際にSEM像上に現れた線61、62と比
較して、一致しない線、即ち異物の存在により変形した
線を検出する。このとき、どの線が変形しているかによ
って欠陥の存在する層の位置を特定できる。例えば、パ
ターン最上層とパターン第2層の上面の線が変形してい
る場合、欠陥の位置はパターン第2層であると特定でき
る。また、パターン最上層上面の線は変形し、パターン
第2層の線が変形していない場合は、欠陥はパターン最
上層に存在すると特定できる。図7の例においては、パ
ターン最上層とパターン第2層の上面の線が変形してい
るので、自動欠陥観察分類システムは、欠陥の位置を第
2層中であると認識することができる。また、多層構造
のパターンにおいて欠陥が位置する層を特定することに
よる欠陥の分類ができる。その結果、自動欠陥観察分類
システムはパターンの形成工程における欠陥が発生した
工程を特定することができる。
【0073】このように、本実施の形態に係る欠陥分類
方法によれば、欠陥が層の上面に変化を及ぼしている場
合において、自動欠陥観察分類システムによる欠陥の発
生した層および工程の特定が可能になる。
方法によれば、欠陥が層の上面に変化を及ぼしている場
合において、自動欠陥観察分類システムによる欠陥の発
生した層および工程の特定が可能になる。
【0074】<実施の形態8>図8は、実施の形態8に
係る欠陥検出分類方法を説明するための図であり、ウェ
ーハの傾斜時におけるSEM像の欠陥が存在する個所付
近の拡大図である。この図において、図7に示したもの
と同一の要素については同一符号を付しており、ここで
の詳細な説明は省略する。また、図7と同様に、ウェー
ハ上にパターン最上層およびパターン第2層から成る2
層構造のパターンが形成され、パターン第2層中に異物
による欠陥が存在し、その異物の存在によりパターン第
2層とパターン最上層との境界面および、パターン最上
層上面の変形が観察されている。また、その異物自体も
SEM像において観察されている。
係る欠陥検出分類方法を説明するための図であり、ウェ
ーハの傾斜時におけるSEM像の欠陥が存在する個所付
近の拡大図である。この図において、図7に示したもの
と同一の要素については同一符号を付しており、ここで
の詳細な説明は省略する。また、図7と同様に、ウェー
ハ上にパターン最上層およびパターン第2層から成る2
層構造のパターンが形成され、パターン第2層中に異物
による欠陥が存在し、その異物の存在によりパターン第
2層とパターン最上層との境界面および、パターン最上
層上面の変形が観察されている。また、その異物自体も
SEM像において観察されている。
【0075】本実施の形態に係る欠陥分類方法について
説明する。まず、自動欠陥観察分類システムは、所定の
傾斜角度をもってウェーハのSEM像を得る。そして、
所定の方法(例えば上記した実施の形態1〜6の手法)
を用いて、SEM像におけるパターン最上層側面の像2
2、パターン第2層側面の像23を認識する。
説明する。まず、自動欠陥観察分類システムは、所定の
傾斜角度をもってウェーハのSEM像を得る。そして、
所定の方法(例えば上記した実施の形態1〜6の手法)
を用いて、SEM像におけるパターン最上層側面の像2
2、パターン第2層側面の像23を認識する。
【0076】上述したように、SEM像における像の明
るさは試料の電子ビームに対する角度および材質に依存
する。つまり、例えば、パターンの側面に異物が露出し
ている場合等においては、該異物の存在する場所のSE
M像は、他のチップの同じ個所とは異なる明るさを有す
ることとなる。
るさは試料の電子ビームに対する角度および材質に依存
する。つまり、例えば、パターンの側面に異物が露出し
ている場合等においては、該異物の存在する場所のSE
M像は、他のチップの同じ個所とは異なる明るさを有す
ることとなる。
【0077】つまり、SEM像における、隣接チップの
同じ個所の各像の明るさを比較することにより、他のチ
ップと一致しない明るさの部分(即ち欠陥の像)を有す
る像を、欠陥の存在する像として、認識することができ
る。なお、SEM像におけるパターンの各層の側面の像
は、既に自動欠陥観察分類システムによって認識されて
いるので、当該欠陥の存在する像が、どの層の像である
かを判別することが可能である。よって、欠陥観察分類
システムにより、多層構造のパターンにおいて欠陥が位
置する層を特定することによる欠陥の分類が可能にな
る。その結果、自動欠陥観察分類システムはパターンの
形成工程における欠陥が発生した工程を特定することが
できる。
同じ個所の各像の明るさを比較することにより、他のチ
ップと一致しない明るさの部分(即ち欠陥の像)を有す
る像を、欠陥の存在する像として、認識することができ
る。なお、SEM像におけるパターンの各層の側面の像
は、既に自動欠陥観察分類システムによって認識されて
いるので、当該欠陥の存在する像が、どの層の像である
かを判別することが可能である。よって、欠陥観察分類
システムにより、多層構造のパターンにおいて欠陥が位
置する層を特定することによる欠陥の分類が可能にな
る。その結果、自動欠陥観察分類システムはパターンの
形成工程における欠陥が発生した工程を特定することが
できる。
【0078】なお、図7においては、異物の存在により
パターン第2層とパターン最上層との境界面および、パ
ターン最上層上面の変形が生じている例を示したが、異
物(欠陥)が像としてSEM像に検出されていれば、欠
陥が層の上面の形状に変化を及ぼしていなくても欠陥の
存在する像を特定でき、欠陥の検出分類が可能であるこ
とは言うまでも無い。
パターン第2層とパターン最上層との境界面および、パ
ターン最上層上面の変形が生じている例を示したが、異
物(欠陥)が像としてSEM像に検出されていれば、欠
陥が層の上面の形状に変化を及ぼしていなくても欠陥の
存在する像を特定でき、欠陥の検出分類が可能であるこ
とは言うまでも無い。
【0079】このように、本実施の形態に係る欠陥分類
方法によれば、欠陥の検出をパターンの各層の像の形状
の変化によって行うものでは無いので、欠陥が層の上面
に変化を及ぼしていない場合においても、自動欠陥観察
分類システムによる欠陥の発生した層および工程の特定
が可能になる。
方法によれば、欠陥の検出をパターンの各層の像の形状
の変化によって行うものでは無いので、欠陥が層の上面
に変化を及ぼしていない場合においても、自動欠陥観察
分類システムによる欠陥の発生した層および工程の特定
が可能になる。
【0080】<実施の形態9>図9は、実施の形態9に
係るパターン側面認識方法を説明するための図であり、
ウェーハの傾斜時におけるSEM像の欠陥が存在する個
所付近の拡大図である。この図において、図7に示した
ものと同一の要素については同一符号を付しており、こ
こでの詳細な説明は省略する。また、図9と同様に、ウ
ェーハ上にパターン最上層およびパターン第2層から成
る2層構造のパターンが形成され、パターン第2層中に
異物による欠陥が存在し、その異物の存在によりパター
ン第2層のパターン最上層との境界面および、パターン
最上層上面の変形が観察されている。
係るパターン側面認識方法を説明するための図であり、
ウェーハの傾斜時におけるSEM像の欠陥が存在する個
所付近の拡大図である。この図において、図7に示した
ものと同一の要素については同一符号を付しており、こ
こでの詳細な説明は省略する。また、図9と同様に、ウ
ェーハ上にパターン最上層およびパターン第2層から成
る2層構造のパターンが形成され、パターン第2層中に
異物による欠陥が存在し、その異物の存在によりパター
ン第2層のパターン最上層との境界面および、パターン
最上層上面の変形が観察されている。
【0081】上記した実施の形態1〜6のパターン側面
認識方法おいて、パターンの側面の像における各層の像
の認識を行ったが、その認識は各層の像の明るさの違い
が明確であることが前提となっていた。しかし、例えば
各層の材質が異なる場合でもSEM像における像の明る
さが近いために自動欠陥観察分類システムがそれぞれの
層を識別できない場合がある。
認識方法おいて、パターンの側面の像における各層の像
の認識を行ったが、その認識は各層の像の明るさの違い
が明確であることが前提となっていた。しかし、例えば
各層の材質が異なる場合でもSEM像における像の明る
さが近いために自動欠陥観察分類システムがそれぞれの
層を識別できない場合がある。
【0082】SEM像における像の明るさは、電子ビー
ムの照射によって試料表面から放出される二次電子の量
に依存するので、同一の試料であっても、電子ビームの
加速電圧によってその像の明るさは変化し、その変化量
は試料の材質によって異なる。よって、SEMの電子ビ
ームの加速電圧を変化させることで、試料の材質の違い
による像の明るさの違いを明確にすることができる。
ムの照射によって試料表面から放出される二次電子の量
に依存するので、同一の試料であっても、電子ビームの
加速電圧によってその像の明るさは変化し、その変化量
は試料の材質によって異なる。よって、SEMの電子ビ
ームの加速電圧を変化させることで、試料の材質の違い
による像の明るさの違いを明確にすることができる。
【0083】本実施の形態では、実施の形態1〜6のパ
ターン側面認識方法おいて、ウェーハ表面およびパター
ンを形成する各層の材質が異なるにも関わらず、SEM
像における明るさが近いために自動欠陥観察分類システ
ムがそれらを識別できない場合に、SEMの電子ビーム
の加速電圧を変化させることで、各層の明るさの差を明
確にする。
ターン側面認識方法おいて、ウェーハ表面およびパター
ンを形成する各層の材質が異なるにも関わらず、SEM
像における明るさが近いために自動欠陥観察分類システ
ムがそれらを識別できない場合に、SEMの電子ビーム
の加速電圧を変化させることで、各層の明るさの差を明
確にする。
【0084】例えばパターン最上層の材質がW、パター
ン第2層がWSiのとき、電子ビームの加速電圧100
0eVでSEM像を取得した場合に、図9(a)に示す
ようにパターン最上層側面の像22とパターン第2層上
面の像22とで明るさの差が検出できなかったとする。
このとき、加速電圧を例えば1500eVに変更するこ
とで同個所のSEM像は図9(b)のように各層明るさ
の差を明確にさせることができ、それにより、自動欠陥
観察分類システムがSEM像における各層それぞれの像
の明るさを識別できるようになり、各層の側面の認識が
可能になる。
ン第2層がWSiのとき、電子ビームの加速電圧100
0eVでSEM像を取得した場合に、図9(a)に示す
ようにパターン最上層側面の像22とパターン第2層上
面の像22とで明るさの差が検出できなかったとする。
このとき、加速電圧を例えば1500eVに変更するこ
とで同個所のSEM像は図9(b)のように各層明るさ
の差を明確にさせることができ、それにより、自動欠陥
観察分類システムがSEM像における各層それぞれの像
の明るさを識別できるようになり、各層の側面の認識が
可能になる。
【0085】このように、本実施の形態に係るパターン
側面認識方法によれば、電子ビームの加速電圧を変化さ
せることで、パターンの側面における各層の像の材質の
違いによる明るさの差を明確にし、実施の形態1〜6に
示した自動欠陥観察分類システムにおけるパターン側面
の自動認識を高精度で行うことができる。
側面認識方法によれば、電子ビームの加速電圧を変化さ
せることで、パターンの側面における各層の像の材質の
違いによる明るさの差を明確にし、実施の形態1〜6に
示した自動欠陥観察分類システムにおけるパターン側面
の自動認識を高精度で行うことができる。
【0086】<実施の形態10>図10は、実施の形態
10に係るパターン側面認識方法を説明するための図で
あり、ウェーハの傾斜時におけるSEM像の欠陥が存在
する個所付近の拡大図である。この図において、図7に
示したものと同一の要素については同一符号を付してお
り、ここでの詳細な説明は省略する。この図において
も、ウェーハ上にパターン最上層およびパターン第2層
から成る2層構造のパターンが形成され、パターン第2
層中に異物による欠陥が存在し、その異物の存在により
パターン第2層のパターン最上層との境界面および、パ
ターン最上層上面の変形が観察されている。
10に係るパターン側面認識方法を説明するための図で
あり、ウェーハの傾斜時におけるSEM像の欠陥が存在
する個所付近の拡大図である。この図において、図7に
示したものと同一の要素については同一符号を付してお
り、ここでの詳細な説明は省略する。この図において
も、ウェーハ上にパターン最上層およびパターン第2層
から成る2層構造のパターンが形成され、パターン第2
層中に異物による欠陥が存在し、その異物の存在により
パターン第2層のパターン最上層との境界面および、パ
ターン最上層上面の変形が観察されている。
【0087】上記した実施の形態1〜6のパターン側面
認識方法おいて、パターンの側面の像における各層の像
の認識を行ったが、その認識は各層の像の明るさの違い
が明確であることが前提となっていた。しかし、例えば
各層の材質が異なる場合でもSEM像における像の明る
さが近いために自動欠陥観察分類システムがそれぞれの
層を識別できない場合がある。
認識方法おいて、パターンの側面の像における各層の像
の認識を行ったが、その認識は各層の像の明るさの違い
が明確であることが前提となっていた。しかし、例えば
各層の材質が異なる場合でもSEM像における像の明る
さが近いために自動欠陥観察分類システムがそれぞれの
層を識別できない場合がある。
【0088】SEM像における像の明るさは、試料の材
質および電子ビームに対する角度に依存する。よって、
試料の材質が異なる場合でも、電子ビームに対する角度
によっては同じ明るさの象として観察される場合があ
る。例えば、ウェーハ表面の材質がSiO2、パターン
第2層の材質がWSiであり、互いに異なる材質であっ
ても、ウェーハ表面とパターン第2層側面とでは、電子
ビームに対する角度が90°異なる。よって、ウェーハ
の傾斜角度によっては、材質による明るさの違いが傾斜
角度による明るさの違いと相殺され、図10(a)のよ
うに、パターン第2層側面の像23の明るさとウェーハ
表面の像24の明るさが同一になることがある。このよ
うな場合、実施の形態1〜6のパターン側面認識方法お
いて、自動欠陥観察分類システムはパターン第2層側面
の像23とウェーハ表面の像24とを識別することがで
きない。
質および電子ビームに対する角度に依存する。よって、
試料の材質が異なる場合でも、電子ビームに対する角度
によっては同じ明るさの象として観察される場合があ
る。例えば、ウェーハ表面の材質がSiO2、パターン
第2層の材質がWSiであり、互いに異なる材質であっ
ても、ウェーハ表面とパターン第2層側面とでは、電子
ビームに対する角度が90°異なる。よって、ウェーハ
の傾斜角度によっては、材質による明るさの違いが傾斜
角度による明るさの違いと相殺され、図10(a)のよ
うに、パターン第2層側面の像23の明るさとウェーハ
表面の像24の明るさが同一になることがある。このよ
うな場合、実施の形態1〜6のパターン側面認識方法お
いて、自動欠陥観察分類システムはパターン第2層側面
の像23とウェーハ表面の像24とを識別することがで
きない。
【0089】本実施の形態では、このような場合に同一
ウェーハのSEM像の傾斜角度を変化させることで、S
EM像における各層の明るさを変化させて、それらの像
の明るさの違いを明確にする。例えば図10(a)のよ
うに、パターン第2層側面の像23の明るさとウェーハ
表面の像24の明るさが同一になった場合に、ウェーハ
の傾斜角度(0°〜90°)を増加させると、パターン
第2層の像23の明るさが弱まり、ウェーハ表面の像2
4の明るさは強まる。その結果、同個所のSEM像は図
10(b)のように、各像の明るさの差を明確にさせる
ことができ、それにより、自動欠陥観察分類システムが
SEM像における各像それぞれの像の明るさを識別でき
るようになり、各層の側面の認識が可能になる。
ウェーハのSEM像の傾斜角度を変化させることで、S
EM像における各層の明るさを変化させて、それらの像
の明るさの違いを明確にする。例えば図10(a)のよ
うに、パターン第2層側面の像23の明るさとウェーハ
表面の像24の明るさが同一になった場合に、ウェーハ
の傾斜角度(0°〜90°)を増加させると、パターン
第2層の像23の明るさが弱まり、ウェーハ表面の像2
4の明るさは強まる。その結果、同個所のSEM像は図
10(b)のように、各像の明るさの差を明確にさせる
ことができ、それにより、自動欠陥観察分類システムが
SEM像における各像それぞれの像の明るさを識別でき
るようになり、各層の側面の認識が可能になる。
【0090】このように、本実施の形態に係るパターン
側面認識方法によれば、ウェーハの傾斜角度を変化させ
ることで、パターンの側面における各層の像の材質の違
いによる明るさの差を明確し、実施の形態1〜6に示し
た自動欠陥観察分類システムにおけるパターン側面の自
動認識を高精度で行うことができる。
側面認識方法によれば、ウェーハの傾斜角度を変化させ
ることで、パターンの側面における各層の像の材質の違
いによる明るさの差を明確し、実施の形態1〜6に示し
た自動欠陥観察分類システムにおけるパターン側面の自
動認識を高精度で行うことができる。
【0091】
【発明の効果】請求項1に記載のパターン側面認識方法
によれば、ウェーハを所定の角度で傾斜させた状態にお
けるSEM像を得る工程と、所定の角度と、単層あるい
は多層構造の所定の層の側面の厚さまたは上面の幅によ
り、SEM像に現れるべき所定の層の側面または上面の
像の幅を算出する工程と、SEM像において、算出され
た幅に相当する幅を有する像を検出することで、SEM
像における所定の層の側面または上面の像を検出する工
程と、検出された所定の層の側面または上面の像の位置
に基づき、SEM像における単層あるいは多層構造の各
層の側面の像を認識する工程とを備えるので、SEM像
におけるパターンを形成する各層のそれぞれの側面の像
を認識することができる。
によれば、ウェーハを所定の角度で傾斜させた状態にお
けるSEM像を得る工程と、所定の角度と、単層あるい
は多層構造の所定の層の側面の厚さまたは上面の幅によ
り、SEM像に現れるべき所定の層の側面または上面の
像の幅を算出する工程と、SEM像において、算出され
た幅に相当する幅を有する像を検出することで、SEM
像における所定の層の側面または上面の像を検出する工
程と、検出された所定の層の側面または上面の像の位置
に基づき、SEM像における単層あるいは多層構造の各
層の側面の像を認識する工程とを備えるので、SEM像
におけるパターンを形成する各層のそれぞれの側面の像
を認識することができる。
【0092】さらに、ウェーハの傾斜角度と所定の層の
側面の厚さまたは上面の幅、あるいは、それらにより算
出されたSEM像に現れるべき所定の層の側面または上
面の像の幅を、予め自動欠陥観察分類システムに記憶さ
せることで、自動欠陥観察分類システムによるSEM像
におけるパターン側面の自動検出が可能になる。また、
自動欠陥観察分類システムにおける欠陥検出分類方法の
自動化に寄与できる。
側面の厚さまたは上面の幅、あるいは、それらにより算
出されたSEM像に現れるべき所定の層の側面または上
面の像の幅を、予め自動欠陥観察分類システムに記憶さ
せることで、自動欠陥観察分類システムによるSEM像
におけるパターン側面の自動検出が可能になる。また、
自動欠陥観察分類システムにおける欠陥検出分類方法の
自動化に寄与できる。
【0093】請求項2に記載のパターン側面認識方法に
よれば、ウェーハを所定の角度で傾斜させた状態におけ
るSEM像を得る工程と、所定の角度と、単層あるいは
多層構造の所定の層の材質により、SEM像に現れるべ
き所定の層の側面または上面の像の明るさを算出する工
程と、SEM像において、算出された明るさに相当する
明るさを有する像を検出することで、SEM像における
所定の層の側面または上面の像を検出する工程と、検出
された所定の層の側面または上面の像の位置に基づき、
SEM像における単層あるいは多層構造の各層の側面の
像を認識する工程とを備えるので、SEM像におけるパ
ターンを形成する各層のそれぞれの側面の像を認識する
ことができる。
よれば、ウェーハを所定の角度で傾斜させた状態におけ
るSEM像を得る工程と、所定の角度と、単層あるいは
多層構造の所定の層の材質により、SEM像に現れるべ
き所定の層の側面または上面の像の明るさを算出する工
程と、SEM像において、算出された明るさに相当する
明るさを有する像を検出することで、SEM像における
所定の層の側面または上面の像を検出する工程と、検出
された所定の層の側面または上面の像の位置に基づき、
SEM像における単層あるいは多層構造の各層の側面の
像を認識する工程とを備えるので、SEM像におけるパ
ターンを形成する各層のそれぞれの側面の像を認識する
ことができる。
【0094】さらに、ウェーハの傾斜角度と所定の層の
材質により、SEM像に現れるべき所定の層の側面また
は上面の像の明るさを、自動欠陥観察分類システムに記
憶させることで、自動欠陥観察分類システムによるSE
M像におけるパターン側面の自動検出が可能になる。ま
た、自動欠陥観察分類システムにおける欠陥検出分類方
法の自動化に寄与できる。
材質により、SEM像に現れるべき所定の層の側面また
は上面の像の明るさを、自動欠陥観察分類システムに記
憶させることで、自動欠陥観察分類システムによるSE
M像におけるパターン側面の自動検出が可能になる。ま
た、自動欠陥観察分類システムにおける欠陥検出分類方
法の自動化に寄与できる。
【0095】請求項3に記載のパターン側面認識方法に
よれば、ウェーハを所定の角度で傾斜させた状態におけ
るSEM像を得る工程と、パターンのCADデータを所
定の角度に基づいて変形する工程と、SEM像と変形後
のCADデータとを重ね合わせることで、SEM像にお
けるパターンの上面の像を検出する工程と、検出された
パターンの上面の像の位置に基づき、SEM像における
単層あるいは多層構造の各層の側面の像を認識する工程
とを備えるので、SEM像におけるパターンを形成する
各層のそれぞれの側面の像を認識することができる。
よれば、ウェーハを所定の角度で傾斜させた状態におけ
るSEM像を得る工程と、パターンのCADデータを所
定の角度に基づいて変形する工程と、SEM像と変形後
のCADデータとを重ね合わせることで、SEM像にお
けるパターンの上面の像を検出する工程と、検出された
パターンの上面の像の位置に基づき、SEM像における
単層あるいは多層構造の各層の側面の像を認識する工程
とを備えるので、SEM像におけるパターンを形成する
各層のそれぞれの側面の像を認識することができる。
【0096】さらに、パターンのCADデータを予め自
動欠陥観察分類システムに記憶させることで、自動欠陥
観察分類システムによるSEM像におけるパターン側面
の自動検出が可能になる。また、自動欠陥観察分類シス
テムにおける欠陥検出分類方法の自動化に寄与できる。
動欠陥観察分類システムに記憶させることで、自動欠陥
観察分類システムによるSEM像におけるパターン側面
の自動検出が可能になる。また、自動欠陥観察分類シス
テムにおける欠陥検出分類方法の自動化に寄与できる。
【0097】請求項4に記載のパターン側面認識方法に
よれば、ウェーハを所定の角度で傾斜させた状態におけ
る第1のSEM像を得る工程と、ウェーハを傾斜させな
い状態における第2のSEM像を得る工程と、第2のS
EM像を所定の角度に基づいて変形する工程と、第1の
SEM像と変形した第2のSEM像とを重ね合わせるこ
とで、第1のSEM像におけるパターンの上面の像を検
出する工程と、検出されたパターンの上面の像の位置に
基づき、第1のSEM像における単層あるいは多層構造
の各層の側面の像を認識する工程とを備えるので、SE
M像におけるパターンを形成する各層のそれぞれの側面
の像を認識することができる。
よれば、ウェーハを所定の角度で傾斜させた状態におけ
る第1のSEM像を得る工程と、ウェーハを傾斜させな
い状態における第2のSEM像を得る工程と、第2のS
EM像を所定の角度に基づいて変形する工程と、第1の
SEM像と変形した第2のSEM像とを重ね合わせるこ
とで、第1のSEM像におけるパターンの上面の像を検
出する工程と、検出されたパターンの上面の像の位置に
基づき、第1のSEM像における単層あるいは多層構造
の各層の側面の像を認識する工程とを備えるので、SE
M像におけるパターンを形成する各層のそれぞれの側面
の像を認識することができる。
【0098】また、パターン側面を認識するためのデー
タ等を予め自動欠陥観察分類システムに記憶させること
無く、自動欠陥観察分類システムによるSEM像におけ
るパターン側面の自動検出が可能なる。また、自動欠陥
観察分類システムにおける欠陥検出分類方法の自動化に
寄与できる。
タ等を予め自動欠陥観察分類システムに記憶させること
無く、自動欠陥観察分類システムによるSEM像におけ
るパターン側面の自動検出が可能なる。また、自動欠陥
観察分類システムにおける欠陥検出分類方法の自動化に
寄与できる。
【0099】請求項5に記載のパターン側面認識方法に
よれば、ウェーハを第1の角度で傾斜させた状態におけ
る第1のSEM像を得る工程と、ウェーハを第2の角度
で傾斜させた状態における第2のSEM像を得る工程
と、第1のSEM像と第2のSEM像とを比較し、それ
ぞれの像における明るさの増減によって、第1のSEM
像および第2のSEM像におけるパターンの上面の像お
よび側面の像を検出する工程と、検出されたパターンの
上面および側面の像の位置に基づき、第1のSEM像お
よび第2のSEM像における単層あるいは多層構造の各
層の側面の像を認識する工程とを備えるので、SEM像
におけるパターンを形成する各層のそれぞれの側面の像
を認識することができる。
よれば、ウェーハを第1の角度で傾斜させた状態におけ
る第1のSEM像を得る工程と、ウェーハを第2の角度
で傾斜させた状態における第2のSEM像を得る工程
と、第1のSEM像と第2のSEM像とを比較し、それ
ぞれの像における明るさの増減によって、第1のSEM
像および第2のSEM像におけるパターンの上面の像お
よび側面の像を検出する工程と、検出されたパターンの
上面および側面の像の位置に基づき、第1のSEM像お
よび第2のSEM像における単層あるいは多層構造の各
層の側面の像を認識する工程とを備えるので、SEM像
におけるパターンを形成する各層のそれぞれの側面の像
を認識することができる。
【0100】また、パターン側面を認識するためのデー
タ等を予め自動欠陥観察分類システムに記憶させること
無く、自動欠陥観察分類システムによるSEM像におけ
るパターン側面の自動検出が可能なる。また、自動欠陥
観察分類システムにおける欠陥検出分類方法の自動化に
寄与できる。
タ等を予め自動欠陥観察分類システムに記憶させること
無く、自動欠陥観察分類システムによるSEM像におけ
るパターン側面の自動検出が可能なる。また、自動欠陥
観察分類システムにおける欠陥検出分類方法の自動化に
寄与できる。
【0101】請求項6に記載のパターン側面認識方法に
よれば、ウェーハを第1の角度で傾斜させた状態におけ
る第1のSEM像を得る工程と、ウェーハを第2の角度
で傾斜させた状態における第2のSEM像を得る工程
と、第1のSEM像と第2のSEM像とを比較し、それ
ぞれの像における長さおよび面積の増減によって、第1
のSEM像および第2のSEM像におけるパターンの上
面の像および側面の像を検出する工程と、検出されたパ
ターンの上面および側面の像の位置に基づき、SEM像
における単層あるいは多層構造の各層の側面の像を認識
する工程とを備えるので、SEM像におけるパターンを
形成する各層のそれぞれの側面の像を認識することがで
きる。
よれば、ウェーハを第1の角度で傾斜させた状態におけ
る第1のSEM像を得る工程と、ウェーハを第2の角度
で傾斜させた状態における第2のSEM像を得る工程
と、第1のSEM像と第2のSEM像とを比較し、それ
ぞれの像における長さおよび面積の増減によって、第1
のSEM像および第2のSEM像におけるパターンの上
面の像および側面の像を検出する工程と、検出されたパ
ターンの上面および側面の像の位置に基づき、SEM像
における単層あるいは多層構造の各層の側面の像を認識
する工程とを備えるので、SEM像におけるパターンを
形成する各層のそれぞれの側面の像を認識することがで
きる。
【0102】また、パターン側面を認識するためのデー
タ等を予め自動欠陥観察分類システムに記憶させること
無く、自動欠陥観察分類システムによるSEM像におけ
るパターン側面の自動検出が可能なる。また、自動欠陥
観察分類システムにおける欠陥検出分類方法の自動化に
寄与できる。
タ等を予め自動欠陥観察分類システムに記憶させること
無く、自動欠陥観察分類システムによるSEM像におけ
るパターン側面の自動検出が可能なる。また、自動欠陥
観察分類システムにおける欠陥検出分類方法の自動化に
寄与できる。
【0103】請求項7に記載のパターン側面認識方法に
よれば、請求項1から請求項6のいずれかに記載のパタ
ーン側面認識方法において、さらに、SEM像における
ウェーハおよび単層あるいは多層構造の各層の側面の像
の明るさの違いが検出できなかった場合に、SEMの電
子ビームの加速電圧を変更して再度SEM像を得る工程
を備えるので、ウェーハおよび層のそれぞれの像の明る
さの違いを明確にでき、自動欠陥観察分類システムにお
けるパターン側面の自動認識を高精度で行うことができ
る。またそれにより、自動欠陥観察分類システムにおけ
る欠陥検出分類方法の自動化に寄与できる。
よれば、請求項1から請求項6のいずれかに記載のパタ
ーン側面認識方法において、さらに、SEM像における
ウェーハおよび単層あるいは多層構造の各層の側面の像
の明るさの違いが検出できなかった場合に、SEMの電
子ビームの加速電圧を変更して再度SEM像を得る工程
を備えるので、ウェーハおよび層のそれぞれの像の明る
さの違いを明確にでき、自動欠陥観察分類システムにお
けるパターン側面の自動認識を高精度で行うことができ
る。またそれにより、自動欠陥観察分類システムにおけ
る欠陥検出分類方法の自動化に寄与できる。
【0104】請求項8に記載のパターン側面認識方法に
よれば、請求項1から請求項6のいずれかに記載のパタ
ーン側面認識方法において、さらに、SEM像における
ウェーハおよび単層あるいは多層構造の各層の側面の像
の明るさの違いが検出できなかった場合に、ウェーハの
傾斜角度を変更して再度SEM像を得る工程を備えるの
で、ウェーハおよび層のそれぞれの像の明るさの違いを
明確にでき、自動欠陥観察分類システムにおけるパター
ン側面の自動認識を高精度で行うことができる。またそ
れにより、自動欠陥観察分類システムにおける欠陥検出
分類方法の自動化に寄与できる。
よれば、請求項1から請求項6のいずれかに記載のパタ
ーン側面認識方法において、さらに、SEM像における
ウェーハおよび単層あるいは多層構造の各層の側面の像
の明るさの違いが検出できなかった場合に、ウェーハの
傾斜角度を変更して再度SEM像を得る工程を備えるの
で、ウェーハおよび層のそれぞれの像の明るさの違いを
明確にでき、自動欠陥観察分類システムにおけるパター
ン側面の自動認識を高精度で行うことができる。またそ
れにより、自動欠陥観察分類システムにおける欠陥検出
分類方法の自動化に寄与できる。
【0105】請求項9に記載の欠陥検出分類方法によれ
ば、ウェーハを所定の角度で傾斜させた状態におけるS
EM像を得る工程と、所定の方法を用いて、SEM像に
おける単層あるいは多層構造の各層の側面の像を認識す
る工程と、認識された単層あるいは多層構造の各層の側
面の像の少なくとも上側輪郭線を認識する工程と、単層
あるいは多層構造の各層の側面の像における上側輪郭線
の変形を検出することによって、欠陥の検出および欠陥
がパターンのいずれの層に存在するかを特定する分類を
行う工程とを備えるので、欠陥を検出すると共に、欠陥
の存在する層を特定することができ、半導体装置の製造
工程における歩留まりの向上およびプロセスの改善に寄
与できる。
ば、ウェーハを所定の角度で傾斜させた状態におけるS
EM像を得る工程と、所定の方法を用いて、SEM像に
おける単層あるいは多層構造の各層の側面の像を認識す
る工程と、認識された単層あるいは多層構造の各層の側
面の像の少なくとも上側輪郭線を認識する工程と、単層
あるいは多層構造の各層の側面の像における上側輪郭線
の変形を検出することによって、欠陥の検出および欠陥
がパターンのいずれの層に存在するかを特定する分類を
行う工程とを備えるので、欠陥を検出すると共に、欠陥
の存在する層を特定することができ、半導体装置の製造
工程における歩留まりの向上およびプロセスの改善に寄
与できる。
【0106】さらに、自動欠陥観察分類システムがSE
M像における単層あるいは多層構造の各層の側面の像の
認識することによって、欠陥が層の上面に変化を及ぼし
ている場合において、自動欠陥観察分類システムによる
欠陥の自動検出分類が可能になる。
M像における単層あるいは多層構造の各層の側面の像の
認識することによって、欠陥が層の上面に変化を及ぼし
ている場合において、自動欠陥観察分類システムによる
欠陥の自動検出分類が可能になる。
【0107】請求項10に記載の欠陥検出分類方法によ
れば、ウェーハを所定の角度で傾斜させた状態における
SEM像を得る工程と、所定の方法を用いて、SEM像
における単層あるいは多層構造の各層の側面の像の認識
を行う工程と、SEM像における複数のチップのパター
ンの各層の像の明るさを互いに比較することによって、
欠陥の検出および欠陥がパターンのいずれの層に存在す
るかを特定する分類を行う工程とを備えるので、欠陥を
検出すると共に、欠陥の存在する層を特定することがで
き、半導体装置の製造工程における歩留まりの向上およ
びプロセスの改善に寄与できる。
れば、ウェーハを所定の角度で傾斜させた状態における
SEM像を得る工程と、所定の方法を用いて、SEM像
における単層あるいは多層構造の各層の側面の像の認識
を行う工程と、SEM像における複数のチップのパター
ンの各層の像の明るさを互いに比較することによって、
欠陥の検出および欠陥がパターンのいずれの層に存在す
るかを特定する分類を行う工程とを備えるので、欠陥を
検出すると共に、欠陥の存在する層を特定することがで
き、半導体装置の製造工程における歩留まりの向上およ
びプロセスの改善に寄与できる。
【0108】さらに、自動欠陥観察分類システムがSE
M像における単層あるいは多層構造の各層の側面の像の
認識することによって、欠陥が層の上面に変化を及ぼし
ていない場合においても、SEM像において欠陥の像が
現れていれば、自動欠陥観察分類システムによる欠陥の
自動検出分類が可能になる。
M像における単層あるいは多層構造の各層の側面の像の
認識することによって、欠陥が層の上面に変化を及ぼし
ていない場合においても、SEM像において欠陥の像が
現れていれば、自動欠陥観察分類システムによる欠陥の
自動検出分類が可能になる。
【0109】請求項11に記載の欠陥検出分類方法によ
れば、請求項9または請求項10に記載の欠陥検出分類
方法において、SEM像における単層あるいは多層構造
の各層の側面の像を認識する工程における所定の方法
が、請求項1から請求項8のいずれかに記載のパターン
側面認識方法であるので、自動欠陥観察分類システムに
よる欠陥の自動検出分類において、SEM像における単
層あるいは多層構造の各層の側面の像を認識する工程を
自動化でき、自動欠陥観察分類システムによる欠陥の自
動検出分類が可能になる。
れば、請求項9または請求項10に記載の欠陥検出分類
方法において、SEM像における単層あるいは多層構造
の各層の側面の像を認識する工程における所定の方法
が、請求項1から請求項8のいずれかに記載のパターン
側面認識方法であるので、自動欠陥観察分類システムに
よる欠陥の自動検出分類において、SEM像における単
層あるいは多層構造の各層の側面の像を認識する工程を
自動化でき、自動欠陥観察分類システムによる欠陥の自
動検出分類が可能になる。
【図1】実施の形態1に係るパターン側面認識方法を示
す図である。
す図である。
【図2】実施の形態2に係るパターン側面認識方法を示
す図である。
す図である。
【図3】実施の形態3に係るパターン側面認識方法を説
明するための図である。
明するための図である。
【図4】実施の形態4に係るパターン側面認識方法を説
明するための図である。
明するための図である。
【図5】実施の形態5に係るパターン側面認識方法を説
明するための図である。
明するための図である。
【図6】実施の形態6に係るパターン側面認識方法を説
明するための図である。
明するための図である。
【図7】実施の形態7に係る欠陥検出分類方法を説明す
るための図である。
るための図である。
【図8】実施の形態8に係る欠陥検出分類方法を説明す
るための図である。
るための図である。
【図9】実施の形態9に係るパターン側面認識方法を説
明するための図である。
明するための図である。
【図10】実施の形態10係るパターン側面認識方法を
説明するための図である。
説明するための図である。
1 SEMの電子銃、2 SEMの電子ビーム、3 ウ
ェーハ、4 二次電子、5 SEMの二次電子検出器、
11,21 パターン最上層上面の像、22パターン最
上層側面の像、23 パターン第2層側面の像、14,
24 ウェーハ表面の像、60 欠陥の異物の像。
ェーハ、4 二次電子、5 SEMの二次電子検出器、
11,21 パターン最上層上面の像、22パターン最
上層側面の像、23 パターン第2層側面の像、14,
24 ウェーハ表面の像、60 欠陥の異物の像。
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Fターム(参考) 2G001 AA03 BA07 CA03 FA01 FA06
GA13 KA03 LA11 MA06
2G051 AA51 AB02 BA20 DA08
4M106 AA01 BA02 CA39 DB05 DB21
5B057 AA03 BA01 DA03 DB02 DB05
DB09 DC09 DC22 DC33
Claims (11)
- 【請求項1】 表面に単層あるいは多層構造から成るパ
ターンを有するウェーハのSEM像から、前記SEM像
における前記単層あるいは多層構造の各層の側面の像を
認識するパターン側面認識方法であって、 前記ウェーハを所定の角度で傾斜させた状態におけるS
EM像を得る工程と、 前記所定の角度と、前記単層あるいは多層構造の所定の
層の側面の厚さまたは上面の幅により、前記SEM像に
現れるべき前記所定の層の側面または上面の像の幅を算
出する工程と、 前記SEM像において、前記算出された幅に相当する幅
を有する像を検出することで、前記SEM像における前
記所定の層の側面または上面の像を検出する工程と、 前記検出された所定の層の側面または上面の像の位置に
基づき、前記SEM像における前記単層あるいは多層構
造の各層の側面の像を認識する工程とを備える、ことを
特徴とするパターン側面認識方法。 - 【請求項2】 表面に単層あるいは多層構造から成るパ
ターンを有するウェーハのSEM像から、前記SEM像
における前記単層あるいは多層構造の各層の側面の像を
認識するパターン側面認識方法であって、 前記ウェーハを所定の角度で傾斜させた状態におけるS
EM像を得る工程と、 前記所定の角度と、前記単層あるいは多層構造の所定の
層の材質により、前記SEM像に現れるべき前記所定の
層の側面または上面の像の明るさを算出する工程と、 前記SEM像において、前記算出された明るさに相当す
る明るさを有する像を検出することで、前記SEM像に
おける前記所定の層の側面または上面の像を検出する工
程と、 前記検出された所定の層の側面または上面の像の位置に
基づき、前記SEM像における前記単層あるいは多層構
造の各層の側面の像を認識する工程とを備える、ことを
特徴とするパターン側面認識方法。 - 【請求項3】 表面に単層あるいは多層構造から成るパ
ターンを有するウェーハのSEM像から、前記SEM像
における前記単層あるいは多層構造の各層の側面の像を
認識するパターン側面認識方法であって、 前記ウェーハを所定の角度で傾斜させた状態におけるS
EM像を得る工程と、 前記パターンのCADデータを前記所定の角度に基づい
て変形する工程と、 前記SEM像と前記変形後のCADデータとを重ね合わ
せることで、前記SEM像における前記パターンの上面
の像を検出する工程と、 前記検出されたパターンの上面の像の位置に基づき、前
記SEM像における前記単層あるいは多層構造の各層の
側面の像を認識する工程とを備える、ことを特徴とする
パターン側面認識方法。 - 【請求項4】 表面に単層あるいは多層構造から成るパ
ターンを有するウェーハのSEM像から、前記SEM像
における前記単層あるいは多層構造の各層の側面の像を
認識するパターン側面認識方法であって、 前記ウェーハを所定の角度で傾斜させた状態における第
1のSEM像を得る工程と、 前記ウェーハを傾斜させない状態における第2のSEM
像を得る工程と、 前記第2のSEM像を前記所定の角度に基づいて変形す
る工程と、 前記第1のSEM像と前記変形した第2のSEM像とを
重ね合わせることで、前記第1のSEM像における前記
パターンの上面の像を検出する工程と、 前記検出されたパターンの上面の像の位置に基づき、前
記第1のSEM像における前記単層あるいは多層構造の
各層の側面の像を認識する工程とを備える、ことを特徴
とするパターン側面認識方法。 - 【請求項5】 表面に単層あるいは多層構造から成るパ
ターンを有するウェーハのSEM像から、前記SEM像
における前記単層あるいは多層構造の各層の側面の像を
認識するパターン側面認識方法であって、 前記ウェーハを第1の角度で傾斜させた状態における第
1のSEM像を得る工程と、 前記ウェーハを第2の角度で傾斜させた状態における第
2のSEM像を得る工程と、 前記第1のSEM像と前記第2のSEM像とを比較し、
それぞれの像における明るさの増減によって、前記第1
のSEM像および前記第2のSEM像における前記パタ
ーンの上面の像および側面の像を検出する工程と、 前記検出されたパターンの上面および側面の像の位置に
基づき、前記第1のSEM像および前記第2のSEM像
における前記単層あるいは多層構造の各層の側面の像を
認識する工程とを備える、ことを特徴とするパターン側
面認識方法。 - 【請求項6】 表面に単層あるいは多層構造から成るパ
ターンを有するウェーハのSEM像から、前記SEM像
における前記単層あるいは多層構造の各層の側面の像を
認識するパターン側面認識方法であって、 前記ウェーハを第1の角度で傾斜させた状態における第
1のSEM像を得る工程と、 前記ウェーハを第2の角度で傾斜させた状態における第
2のSEM像を得る工程と、 前記第1のSEM像と前記第2のSEM像とを比較し、
それぞれの像における長さおよび面積の増減によって、
前記第1のSEM像および前記第2のSEM像における
前記パターンの上面の像および側面の像を検出する工程
と、 前記検出されたパターンの上面および側面の像の位置に
基づき、前記SEM像における前記単層あるいは多層構
造の各層の側面の像を認識する工程とを備える、ことを
特徴とするパターン側面認識方法。 - 【請求項7】 請求項1から請求項6のいずれかに記載
のパターン側面認識方法であって、さらに、 前記SEM像において、前記ウェーハおよび前記単層あ
るいは多層構造の各層の側面の像の明るさの違いが検出
できなかった場合に、SEMの電子ビームの加速電圧を
変更して再度SEM像を得る工程を備える、ことを特徴
とするパターン側面認識方法。 - 【請求項8】 請求項1から請求項6のいずれかに記載
のパターン側面認識方法であって、さらに、 前記SEM像において、前記ウェーハおよび前記単層あ
るいは多層構造の各層の側面の像の明るさの違いが検出
できなかった場合に、前記ウェーハの傾斜角度を変更し
て再度SEM像を得る工程を備える、ことを特徴とする
パターン側面認識方法。 - 【請求項9】 ウェーハ上の単層あるいは多層構造から
成るパターンにおける欠陥の検出および前記欠陥が前記
パターンのいずれの層に存在するかを特定する分類を行
う欠陥検出分類方法であって、 前記ウェーハを所定の角度で傾斜させた状態におけるS
EM像を得る工程と、 所定の方法を用いて、前記SEM像における前記単層あ
るいは多層構造の各層の側面の像を認識する工程と、 前記認識された前記単層あるいは多層構造の各層の側面
の像の少なくとも上側輪郭線を認識する工程と、 前記単層あるいは多層構造の各層の側面の像における前
記上側輪郭線の変形を検出することによって、前記欠陥
の検出および前記欠陥が前記パターンのいずれの層に存
在するかを特定する分類を行う工程とを備える、ことを
特徴とする欠陥検出分類方法。 - 【請求項10】 複数のチップを有するウェーハの任意
のチップ上の単層あるいは多層構造から成るパターンに
おける欠陥の検出および前記欠陥が前記パターンのいず
れの層に存在するかを特定する分類を行う欠陥検出分類
方法であって、 前記ウェーハを所定の角度で傾斜させた状態におけるS
EM像を得る工程と、 所定の方法を用いて、前記SEM像における前記単層あ
るいは多層構造の各層の側面の像の認識を行う工程と、 前記SEM像における前記複数のチップの前記パターン
の各層の像の明るさを互いに比較することによって、前
記欠陥の検出および前記欠陥が前記パターンのいずれの
層に存在するかを特定する分類を行う工程とを備える、
ことを特徴とする欠陥検出分類方法。 - 【請求項11】 請求項9または請求項10に記載の欠
陥検出分類方法であって、 前記SEM像における前記単層あるいは多層構造の各層
の側面の像を認識する工程における前記所定の方法が、
請求項1から請求項8のいずれかに記載のパターン側面
認識方法である、ことを特徴とする欠陥検出分類方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001213713A JP2003031631A (ja) | 2001-07-13 | 2001-07-13 | パターン側面認識方法および欠陥検出分類方法 |
US10/109,668 US20030012422A1 (en) | 2001-07-13 | 2002-04-01 | Method of recognizing pattern side face and method of detecting and classifying defects |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001213713A JP2003031631A (ja) | 2001-07-13 | 2001-07-13 | パターン側面認識方法および欠陥検出分類方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003031631A true JP2003031631A (ja) | 2003-01-31 |
Family
ID=19048647
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001213713A Pending JP2003031631A (ja) | 2001-07-13 | 2001-07-13 | パターン側面認識方法および欠陥検出分類方法 |
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Country | Link |
---|---|
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JP (1) | JP2003031631A (ja) |
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---|---|---|---|---|
JP2008256541A (ja) * | 2007-04-05 | 2008-10-23 | Hitachi High-Technologies Corp | 荷電粒子システム |
JP2011085544A (ja) * | 2009-10-19 | 2011-04-28 | Toppan Forms Co Ltd | 積層物検査装置 |
JP2020521325A (ja) * | 2017-05-18 | 2020-07-16 | アプライド マテリアルズ イスラエル リミテッド | 半導体ウエハ上のパターン内の高低差の測定 |
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JP4136883B2 (ja) * | 2003-10-03 | 2008-08-20 | 株式会社日立ハイテクノロジーズ | 欠陥観察方法 |
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CN106161030B (zh) * | 2015-04-23 | 2020-04-03 | 腾讯科技(深圳)有限公司 | 基于图像识别的账号注册验证请求及注册验证方法和装置 |
CN118583093A (zh) * | 2019-05-21 | 2024-09-03 | 应用材料公司 | 增强的截面特征测量方法 |
CN112213314B (zh) * | 2019-07-12 | 2022-11-29 | 长鑫存储技术有限公司 | 晶圆侧面缺陷的检测方法和检测系统 |
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US6353222B1 (en) * | 1998-09-03 | 2002-03-05 | Applied Materials, Inc. | Determining defect depth and contour information in wafer structures using multiple SEM images |
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-
2001
- 2001-07-13 JP JP2001213713A patent/JP2003031631A/ja active Pending
-
2002
- 2002-04-01 US US10/109,668 patent/US20030012422A1/en not_active Abandoned
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JP7026140B2 (ja) | 2017-05-18 | 2022-02-25 | アプライド マテリアルズ イスラエル リミテッド | 半導体ウエハ上のパターン内の高低差の測定 |
Also Published As
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---|---|
US20030012422A1 (en) | 2003-01-16 |
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