JP2003030251A - シミュレーションシステム、方法、プログラム及び記録媒体 - Google Patents

シミュレーションシステム、方法、プログラム及び記録媒体

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JP2003030251A JP2001219188A JP2001219188A JP2003030251A JP 2003030251 A JP2003030251 A JP 2003030251A JP 2001219188 A JP2001219188 A JP 2001219188A JP 2001219188 A JP2001219188 A JP 2001219188A JP 2003030251 A JP2003030251 A JP 2003030251A
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    • G06F30/00Computer-aided design [CAD]
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    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B2219/00Program-control systems
    • G05B2219/30Nc systems
    • G05B2219/49Nc machine tool, till multiple
    • G05B2219/49029Virtual rapid prototyping, create a virtual prototype, simulate rapid prototyping process

Abstract

(57)【要約】 【課題】組込みソフトウェアである制御プログラム側で
の同期待ちを必要とすることなくシミュレーション計算
により仮想機構モデルをリアルタイムで動さ可能とす
る。 【解決手段】仮想メカモデルシミュレーション装置14
は機構装置の仮想機構モデルを構築し、組込ソフトウェ
ア実行装置10からの入力データに応じたシミュレーシ
ョン計算により動作させる。仮想メカモデルシミュレー
ション装置14には、組込ソフトウェア実行装置10と
の入出力と仮想機構モデルの機構演算を実行する第1処
理部18と、第1処理部18の空き時間を使用して仮想
機構モデルの描画処理を実行する第2処理部20とを設
けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、組込ソフトウェア
実行装置からの制御入力に応じて仮想機構モデルをシミ
ュレーション計算により動作させるシミュレーションシ
ステム、方法、プログラム及び記録媒体に関し、特に、
機構演算処理と第2処理を分離して仮想機構モデルを動
作させるシミュレーションシステム、方法、プログラム
及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来技術】従来、モータを駆動源として三次元的な動
作を行う機構装置、例えばCDチェンジャ、MDチェン
ジャ、プリンタ等を開発設計する際には、その機構の構
想を練った後、詳細設計、出図、部品手配を行ってから
実機を試作する。同時に、機構装置の組込ソフトウェア
実行装置を実現する通常組込ソフトウェアと呼ばれる制
御プログラムを開発する。この制御プログラムを開発す
る際には、試作した実機を制御しながら、組込ソフトウ
エアの概略設計、詳細設計、更にデバッグを行ってい
る。
【0003】図33は従来システムの例であり、組込ソ
フトウェアを開発する際には、マイコン、マイコンを搭
載した制御ボードを含む組込ソフトウェア実行装置20
0と機構装置(メカ実機)202を準備し、組込ソフト
ウェア実行装置200と機構装置202を信号線により
接続し、モータに対するモータ信号やセンサからの信号
の入出力を行っている。
【0004】しかし、組込ソフトウェアの開発に比べて
機構装置の製作には時間がかかるため、ソフトウェア開
発が機構装置の試作機が出来上がるまで結合試験ができ
ないという問題があった。
【0005】この問題を解決する技術として、図34の
ように、機構装置に代えて計算機上に仮想的機構モデル
を構築した仮想メカモデルシミュレーション装置206
を準備し、インタフェース装置204を介して組込ソフ
トウェア実行装置200と結合し、仮想的機構モデルを
実際の機構装置と見なして制御プログラムの開発を進め
るシミュレーションシステムが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなシミュレーションシステムでは、組込ソフトウェア
実行装置200からの指令入力に対し仮想メカモデルシ
ミュレーション装置206で仮想機構モデルの3次元の
動きを計算しながら描画しており、描画に関する処理で
ある仮想機構モデルを構成する部品の位置姿勢計算と画
面描画処理に時間がかかり、モデルの動きが制御プログ
ラムの実行に比べてどうしても遅くなってしまう。そこ
で、組込ソフトウェア実行装置200と仮想メカモデル
シミュレーション装置206との間に同期信号や同期処
理を入れる必要があった。
【0007】図35は組込ソフトウェア実行装置200
と仮想メカモデルシミュレーション装置206との間に
同期処理を入れた従来システムの処理フローである。組
込ソフトウェア実行装置200の制御プログラムは、ス
テップS1で同期信号Flag1をシミュレーション装
置に出力し、ステップS2で仮想メカモデルシミュレー
ション装置206からの同期信号Flag2を待ってい
る。
【0008】これによって仮想メカモデルシミュレーシ
ョン装置206の遅い動きに制御プログラムの時間を合
わせている。仮想メカモデルシミュレーション装置20
6から同期信号Flag2を受信すると、ステップS3
でセンサ値を入力し、ステップS4で適宜のイベント処
理を行った後、ステップS5でモータ指令値をシミュレ
ータに出力し、この処理を繰り返す。
【0009】仮想メカモデルシミュレーン装置206
は、ステップS101で組込ソフトウェア実行装置20
0からの同期信号Flag1を待っており、制御プログ
ラムでの一回の処理サイクルが済んで同期信号(Flag1)
を受信すると、ステップS102でモータ指令値を入力
し、ステップS103で機構モデルの指令値入力に対す
る三次元的な動きの機構演算を実行し、ステップS10
4で描画のために動きのあった仮想機構モデルを構成す
る全部品の位置姿勢を計算する。
【0010】続いてステップS105で仮想機構モデル
を画面に表示するための三次元の画面描画処理を実行
し、ステップS106でセンサ値を出力した後、最終的
にステップS107で同期信号Flag2を組込ソフト
ウェア実行装置に出力し、組込ソフトウェア実行装置2
00の制御プログラムに次のサイクルを実行させる。
【0011】このように従来システムにあっては、組込
ソフトウェア実行装置の組込ソフトウェアである制御プ
ログラムにステップS2の同期信号待ちの状態を作るこ
とにより、処理に時間のかかっている機構モデルのシミ
ュレーションと時間スケールを合わせている。
【0012】しかし、従来のシミュレーションシステム
にあっては、組込ソフトウェアの開発者にとって、シミ
ュレーション装置の同期待ちという余分な処理を、制御
プログラムの中に追加しなければならない煩雑さがあ
る。また画面描画に関する処理に時間がかかるため、組
込ソフトウェア実行装置からのモータ指令値の入力に対
するシミュレーション装置での機構モデルの動きが実際
の制御におけるリアルタイムな動きにならず、制御プロ
グラムによる指令がリアルタイムで機構モデルに反映さ
れないという不具合もあった。
【0013】本発明は、組込ソフトウェア実行装置の制
御プログラム側での同期待ちを必要とすることなくシミ
ュレーション計算により仮想機構モデルをリアルタイム
で動かすことのできるシミュレーションシステム、方
法、プログラム及び記録媒体を提供することを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。本発明は、制御プログラム11を実行して機
構装置を制御する組込ソフトウェア実行装置10と、機
構装置の仮想機構モデルを構築し、組込ソフトウェア実
行装置10からの入力データに応じたシミュレーション
計算により仮想機構モデルを動作させる仮想メカモデル
シミュレーション装置14を備えたシミュレーションシ
ステムを対象とする。
【0015】このようなシミュレーションシステムにつ
き本発明にあっては、仮想メカモデルシミュレーション
装置14に、第1タスクとなる組込ソフトウェア実行装
置10との入出力と仮想機構モデルの機構演算に関する
第1処理を実行する第1処理部18と、第1処理部18
の空き時間を使用して、第2タスクとなる仮想機構モデ
ルの描画を含むユーザインタフェースに関する第2処理
を実行する第2処理部20とを設けたことを特徴とす
る。
【0016】本発明にあっては、仮想機構モデルを動作
させるシミュレーション装置の処理の中には、処理量が
少なく高速に計算できる高速低負荷処理として、モータ
指令値入力、機構演算及びセンサ値出力といった処理が
あり、また処理量が大きく時間のかかる低速高負荷処理
として、部品の位置姿勢計算と画面描画といったユーザ
インタフェースに関する処理がある点に着目し、シミュ
レーション装置の処理を高速低負荷処理と低速高負荷処
理に分けて、高速低不可処理は制御プログラムからの制
御サイクルと同じ周期で高速に実行し、低速高負荷処理
は数回の制御サイクルに対し一回というように間引いて
実行する。
【0017】これにより組込ソフトウェア実行装置とシ
ミュレーション装置の間で時間合わせのための同期処理
を必要とせず、仮想機構モデルのリアルタイムなシミュ
レーションが実現できる。
【0018】本発明は、シミュレーション装置に2台の
プロセッサを設けて第1処理部と第2処理部を別々に実
装し、第1処理部による入出力及び機構演算と前記第2
処理部による描画処理を並列に実行する。
【0019】また本発明は、シミュレーション装置のプ
ロセッサに第1処理部と第2処理部をマルチタスクで実
装し、第1処理部による入出力と機構演算は優先度を高
くして短い周期で実行し、第2処理部による描画処理は
優先度を低くして長い周期で実行する。
【0020】マルチタスクの場合には、タイマカウンタ
と同期を取ることにより第1処理部の処理を一定周期で
実行させ、これにより正確な周期でシミュレーション計
算が実行できる。
【0021】また本発明のシミュレーションシステムに
おいて、機構装置はパルス信号や正弦波信号などの周期
的な信号を入力とするモータ、例えばステッピングモー
タ、ACモータ、PWMモータなどを備えている場合、
シミュレーション装置は、組込ソフトウェア実行装置か
らのモータ指令としてモータに対するパルス信号や正弦
波信号を入力して仮想機構モデルを動作させることがで
きる。
【0022】第2処理を実行する描画処理は、仮想機構
モデルの動く部分を対象に描画処理を実行する。これに
より描画に必要な対象部品の位置計算と画面描画の処理
量を低減し、リアルタイムに近い状態でモデルの動きが
表示できる。
【0023】本発明のシミュレーションシステムは、更
に、予め定義された駆動機構の関係から、任意の選んだ
軸にかかる負荷全体の等価慣性、等価静摩擦、等価動摩
擦の少なくともいずれかを、選んだ軸から見た値に換算
して表示する第3処理部を設けたことを特徴とする。更
に第3処理部は、予め定義された駆動機構の関係から、
任意の選んだ軸にかかるモータ駆動軸から見た負荷全体
の等価慣性、等価静摩擦及び等価動摩擦を用いて、動作
に必要なモータの駆動トルクをリアルタイムに算出し表
示する。
【0024】本発明のシミュレーション装置は、組込ソ
フトウェア実行装置からの入力データに対しトルクモー
タを実現して仮想機構モデルを動作させることを特徴と
する。即ち、シミュレーション装置は、所定のシミュレ
ーションサイクル毎に、組込ソフトウェア実行装置の指
令入力データからトルクモータの目標トルクを求め、ト
ルクモータの駆動軸から見た負荷全体の等価慣性、等価
静摩擦及び等価動摩擦を求め、目標トルク、等価慣性、
等価静摩擦及び等価動摩擦からモータの変位量を求めて
モータの変位を更新する処理を繰り返すことを特徴とす
る。
【0025】シミュレーション装置は、シミュレーショ
ン中における組込ソフトウェア実行装置からの入力デー
タを時間データと共に記憶しておき、シミュレーション
後に記憶データを使って再度シミュレーションを再現す
ることを特徴とする。
【0026】本発明は、機構装置の仮想機構モデルを構
築し、組込ソフトウェア実行装置からの入力データに応
じたシミュレーション計算により仮想機構モデルを動作
させるを備えたシミュレーション方法を提供するもので
あり、組込ソフトウェア実行装置との入出力と仮想機構
モデルの機構演算に関する第1処理を実行する第1処理
ステップと、第1処理ステップの空き時間を使用して、
仮想機構モデルのユーザインタフェースに関する第2処
理を実行する第2処理ステップと、を備えたことを特徴
とする。
【0027】本発明は、コンピュータに、組込ソフトウ
ェア実行装置との入出力と仮想機構モデルの機構演算に
関する第1処理を実行する第1処理ステップと、第1処
理ステップの空き時間を使用して、前記仮想機構モデル
のユーザインタフェースに関する第2処理を実行する第
2処理ステップとを実行させることを特徴とするプログ
ラムを提供する。
【0028】本発明は、コンピュータに、組込ソフトウ
ェア実行装置との入出力と仮想機構モデルの機構演算に
関する第1処理を実行する第1処理ステップと、第1処
理ステップの空き時間を使用して、仮想機構モデルのユ
ーザインタフェースに関する第2処理を実行する第2処
理ステップとを実行させるプログラムを格納したコンピ
ュータ読取可能な記録媒体を提供する。
【0029】これらシミュレーション方法、プログラム
及び記録媒体の詳細は、シミュレーションシステムの場
合と基本的に同じになる。
【0030】
【発明の実施の形態】図2は本発明によるシミュレーシ
ョンシステムのシステム構成の説明図である。
【0031】図2において、本発明のシミュレーション
システムは、組込ソフトウェア実行装置10、インタフ
ェース装置12を備えた仮想メカモデルシミュレーショ
ン装置14、及び表示装置16で構成される。組込ソフ
トウェア実行装置10及び仮想メカモデルシミュレーシ
ョン装置14のそれぞれは、MPUメモリハードディス
クなどで構成されるコンピュータ装置で実現される。
【0032】組込ソフトウェア実行装置10には制御負
荷とする機構装置のコントローラとして機能する制御プ
ログラム11が実装されており、この制御プログラム1
1は開発設計の途中にある試作品又は開発設計の済んだ
完成品である。
【0033】制御プログラム11は、組込ソフトウェア
実行装置10の持っているループサンプリングの周期で
モータ指令値としてのモータ信号E1を、インタフェー
ス装置12を介して仮想メカモデルシミュレーション装
置14に出力し、そのシミュレーション結果をセンサ値
を示すセンサ信号E2より読み込む処理を繰り返してい
る。
【0034】仮想メカモデルシミュレーション装置14
には、組込ソフトウェア実行装置10の制御プログラム
11が制御対象とする機構装置に対応して仮想的に構築
された仮想機構モデル15が準備されている。この仮想
機構モデル15はCADなどにより作成することがで
き、3次元の機構モデルを構成している。
【0035】この実施形態にあっては、表示装置16に
は仮想メカモデルシミュレーション装置14に構築して
いる仮想機構モデル15の中のシミュレーション動作の
際に動く部分のみを取り出して、3次元機構モデル25
として表示している。この部分的な3次元機構モデル2
5は、組込ソフトウェア実行装置10からのモータ信号
E1に対応した仮想メカモデルシミュレーション装置1
4におけるシミュレーション計算に基づいて動作する。
【0036】即ち3次元機構モデル25は、例えばモー
タ26の出力軸のギア28をギア30に連結し、ギア3
0の軸に設けたカム32を回転するようにしており、こ
のカム32の1回転をセンサ34で検出するようにして
いる。
【0037】組込ソフトウェア実行装置10からモータ
26に対するモータ指令値としてのモータ信号E1が出
力されると、仮想メカモデルシミュレーション装置14
において、モータ信号E1に対応した3次元機構モデル
25のモータ26の一定回転に対する機構動作を演算
し、この機構演算の演算結果に基づいてギア28,30
及びカム32の位置を計算し、3次元第2処理により表
示装置16上に、シミュレーションにより動作した状態
の3次元機構モデル25を第2表示する。
【0038】図3は、図2の表示装置16に表示してい
る3次元機構モデル25のシミュレーション動作による
動きを分解して概略的に表している。図3(A)の表示
画面16−1にあっては、組込ソフトウェア実行装置1
0よりモータ信号E1がモータ26に送られ、このモー
タ信号E1に応じたモータ出力軸のギア28の回転に応
じてギア30の回転が計算され、結果としてカム32の
回転動作が図3(B)のようにして行なわれる。
【0039】このようにしてモータ回転に対するギアの
位置の変化が計算されると、最終的に図3(C)のよう
に、その動きによるセンサ34からのセンサ信号E2を
組込ソフトウェア実行装置10に出力して、1回のルー
プサンプリングにおけるシミュレーション動作を行なう
ことになる。
【0040】図2の実施形態にあっては、表示装置16
に仮想メカモデルシミュレーション装置14上に構築し
ている仮想機構モデル15の中のモータ信号E1によっ
て動く部分のみを取り出して3次元機構モデル25とし
て表示しているが、このような動きのある部分のみなら
ず、例えば図4の表示装置16のようにシミュレーショ
ンの対象としている仮想機構モデル15の全体的な3次
元モデル、例えば図示のようなCDチェンジャ36を表
示させても良い。
【0041】本発明の望ましい実施形態にあっては、シ
ミュレーションによる3次元機構モデルの滑らかな動き
を表示装置16上で実現するため、図4のような仮想機
構モデルの全体的な詳細画像に代えて、例えば図2の表
示装置16のようにモータ及びその負荷機構を含む動く
部分の3次元機構モデル25のみを表示させることで、
3次元機構モデル25の第2処理の処理量を低減し、モ
デル描画に要する1回の処理時間を短縮するようにして
いる。
【0042】勿論、描画する3次元機構モデルのデータ
量を低減して処理時間を短縮する処理としては (1)モデルの形状を高速に描画できる形状に変更す
る。 (2)モデルを2次元断面で表示する。 (3)モデル全体を拡大(ズーム)して画面中のモデル
の表示部分を減らす。 (4)動く部分だけを表示する。 などがあるが、このうちの(4)の動く部分だけを表示
する方法が最も利便性が高く、しかもモデルのデータ量
を動く部分だけに絞って削減したとしても、シミュレー
ション中の動作が3次元で任意の視点から確認できると
いう特徴を損なうことがないという利点を維持できる。
【0043】このように動く部品だけで3次元機構モデ
ルを表示させるためには、シミュレーション開始前に仮
想メカモデルシミュレーション装置14上に構築されて
いる仮想機構モデル15の中から動く部品だけを抽出す
れば良い。
【0044】即ち仮想メカモデルシミュレーション装置
14上に構築している仮想機構モデル15は、モデルの
動きをシミュレーションするために動く部品である関節
と各関節の間の連動関係、例えばギア比、更には部品と
部品の結合関係をデータとして設けるので、間接部品及
び間接と結合した部品を抽出することで、例えば図2の
3次元機構モデル25のような動く部分の抽出が可能で
ある。
【0045】このように仮想機構モデルを対象とした図
2のシミュレーション装置において、仮想メカモデルシ
ミュレーション装置14には入出力・演算処理部(第1
処理部)18、描画処理部(第2処理部)20、駆動ト
ルク演算処理部(第3処理部)22、及び指令入力記憶
部24の各機能が設けられている。
【0046】このうち組込ソフトウェア実行装置10か
らのモータ信号E1の入力を受けて3次元機構モデル2
5のシミュレーション動作を行なうための処理部は、基
本的に第1処理部18と第2処理部20で構成される。
【0047】入出力・演算処理部として機能する第1処
理部18は、インタフェース装置12を経由した組込ソ
フトウェア実行装置10との間のモータ信号E1及びセ
ンサ信号E2の入出力と、装置上に構築されている仮想
機構モデル15に対しモータ信号E1を入力した場合の
モデル定義に従って、モータの動きに対し全ての機構要
素の動きを計算する機構演算を実行する。
【0048】これに対し第2処理部20は、第1処理部
18の演算結果に基づいて表示装置16上に3次元機構
モデル25を第2するための第2処理を実行する。
【0049】本発明の仮想メカモデルシミュレーション
装置14にあっては、仮想機構モデル15のシミュレー
ション処理を、第1処理部18の処理と第2処理部20
による処理に分離することによって、組込ソフトウェア
実行装置10側での同期処理待ちを必要とすることな
く、その制御プログラム11からの指令値によるシミュ
レーション動作をリアルタイムで実現することができ
る。
【0050】図5は、図2の組込ソフトウェア実行装置
10の制御プログラム11のフローチャートと、仮想メ
カモデルシミュレーション装置14に設けている第1処
理部18による第1タスク18−1、及び第2処理部2
0による第2タスク20−1のフローチャートを表わし
ている。
【0051】組込ソフトウェア実行装置10の制御プロ
グラム11は、装置固有のループサンプリングの周期で
ステップS1のセンサ値入力、ステップS2のイベント
処理、更にステップS3のモータ指令値出力の処理を繰
り返している。
【0052】制御プログラム11でステップS3のモー
タ指令値出力が実行されると、これに対応したモータ信
号E1が仮想メカモデルシミュレーション装置14にイ
ンタフェース装置12を介して送られる。モータ信号E
1は第1タスク18−1のステップS101におけるモ
ータ指令値入力の処理により取り込まれ、次のステップ
S102で仮想機構モデルの機構演算を実行する。
【0053】この機構演算はモータ指令値に対し仮想機
構モデルがどのような動きをするかをシミュレーション
前に予め設定しておき、シミュレーション中は設定に従
って仮想機構モデルを動かすことになる。
【0054】具体的には、図2の表示装置16に表示し
た3次元機構モデル25のように、モータ26に対しギ
ア28,30及びカム32などの機構要素が連結されて
おり、3次元機構モデルにはこの連動関係も事前に設定
されている。モデルの連動関係は、ギアの場合はギア比
を設定し、カムであれば駆動と従動の位置関係をテーブ
ル化することで、連動による動きの計算処理を軽くして
いる。
【0055】シミュレーション動作中は3次元機構モデ
ル25の機構要素の連動関係を用いてモータ26の動き
に対しすべての機構要素であるたとえばギア28,30
及びカム32の動きを計算する。
【0056】この機構演算によって、ギア28,30や
カム32、更にカム32に対応して設けているセンサ3
4における新たな位置や姿勢が決まることになる。この
ため、最終的にステップS103でセンサ値が決まるこ
とから、このセンサ値をセンサ信号E2として組込ソフ
トウェア実行装置10の制御プログラム11に出力す
る。
【0057】このような第1タスク18−1を構成する
モータ指令値入力機構演算及びセンサ値出力は、データ
処理量が比較的少なく、高速に計算することができる。
このため第1タスク18−1は、組込ソフトウェア実行
装置10のループサンプリングと同じ高速周期で計算処
理を実行することができる。
【0058】高速計算可能な第1タスク18−1に対
し、本発明にあっては、シミュレーション計算結果のモ
デルの動きを描画するための第2タスク20−1を独立
したタスクとして分離している。この第2タスク20−
1は、ステップS201の部品の位置姿勢計算とステッ
プS202の画面描画処理を含んでいる。
【0059】この部品の位置姿勢計算及び画面描画処理
は、シミュレーション計算全体の中でデータ処理量が多
く、計算に時間がかかる処理である。このような第2タ
スク20−1を、従来のシミュレーション装置にあって
は高速に計算できる第1タスク18−1と分離せずに一
体化した処理としていたため、第2タスク20−1の時
間遅れに対する同期処理のため組込ソフトウェア実行装
置10側で同期待ちの処理を必要としていた。
【0060】しかしながら本発明にあっては、シミュレ
ーション計算を処理高速軽負荷処理である第1タスク1
8−1と低速高負荷処理である第2タスク20−1の2
つに分離したことで、第1タスク18−1については組
込ソフトウェア実行装置10のループサンプリングと同
じ周期で高速に計算し、これに対し第2タスク20−1
については第1タスク18−1の複数回の実行に対し1
回だけ行なうように間引いた処理とすることで、組込ソ
フトウェア実行装置10との間で同期処理を必要としな
いリアルタイムなシミュレーションを実現することがで
きる。
【0061】図6は、図2の仮想メカモデルシミュレー
ション装置14において、第1処理部18と第2処理部
20に分けた2つのタスクを実行するための仮想メカモ
デルシミュレーション装置14の構成の実施形態であ
る。この図6の実施形態にあっては、仮想メカモデルシ
ミュレーション装置14に2台のCPU38−1,38
−2を設け、それぞれのCPU38−1,38−2で分
離した2つの第1タスク18−1と第2タスク18−2
を並列に実行するようにしたことを特徴とする。
【0062】即ち、CPU18は組込ソフトウェア実行
装置10からのモータ信号E1をインタフェース装置1
2を介して入力し、図5の第1タスク18−1に示した
ステップS101〜S103のモータ指令値入力機構演
算及びセンサ値出力を高速で実行する。
【0063】この第1タスク18−1の実行結果はCP
U38の第2タスク20−1に送られ、第1タスク18
−1の数回の実行に対し、間引きした1回だけ第2タス
ク20−1による図5の第2タスク20−1に示してい
るステップS201の部品の位置姿勢計算とこれに基づ
くステップS102の画面描画処理が実行される。
【0064】図7は、2つのタスクに分けた本発明のシ
ミュレーション処理を実施する仮想メカモデルシミュレ
ーション装置14の他の実施形態である。この実施形態
にあっては、仮想メカモデルシミュレーション装置14
にCPU38を1台だけ設け、1つのCPU38上で2
つのシミュレーション処理に分けた第1タスク18−1
と第2タスク20−1を実行する。
【0065】このように2つのタスクをCPU38上で
実行する処理は、マルチタスク機能を持つOS上で実装
することができ、一般にマルチタスク機能を持つOS上
ではタスクごとに実行優先度を設定することができる。
【0066】そこで本発明のシミュレーション処理にあ
っては、第1タスク18−1については第2タスク20
−1を含む他のタスクより高い優先度を設定し、他の処
理の影響を受けずに組込ソフトウェア実行装置10から
のモータ信号E1に対しリアルタイムでシミュレーショ
ン計算と応答ができるようにする。
【0067】これに対し第2タスク20−1について
は、第1タスク18−1よりも低い優先度を設定し、第
1タスク18−1の処理が中断しているときに第2タス
ク20−1の処理を実行させる。このため、第1タスク
18−1のループ処理の中に一定時間処理を中断するス
リープ処理を追加し、このスリープ処理の間に第2タス
ク20−1による第2処理を実行できるように補償す
る。
【0068】図8は、図7のマルチタスク機能を持つO
S上に実装した第1タスク18−1と第2タスク20−
1のフローチャートである。第1タスク18−1にあっ
ては、ステップS101のモータ指令値の入力、ステッ
プS102の機構演算、ステップS103のセンサ値出
力に加え、ステップS104に一定時間処理を中断する
スリープ処理を設けている。
【0069】このようにリアルタイムで動作する第1タ
スク18−1にスリープ処理を含ませることで、スリー
プ処理の間、それより優先度の低い第2タスク20−1
の実行を保証し、これによって第1タスク18−1に対
し間引きした回数で第2タスク20−1を実行すること
ができる。
【0070】図9は、図7と同じ1つのCPU38上で
2つの第1タスク18−1と第2タスク20−1を、マ
ルチタスク機能を持つOS上への実装で実行する場合の
他の実施形態であり、この実施形態にあっては第1タス
ク18−1の正確な時間周期での処理を実行するためタ
イマ割込みを使用するようにしたことを特徴とする。
【0071】図9において、組込ソフトウェア実行装置
10に対し仮想メカモデルシミュレーション装置14
は、インタフェース装置12を介して接続され、モータ
信号E1の入力とセンサ信号E2の出力を行なってい
る。これに加えて、この実施形態にあっては仮想メカモ
デルシミュレーション装置14に対し新たにタイマ割込
み発生装置40を設けている。
【0072】仮想メカモデルシミュレーション装置14
におけるシミュレーション処理にあっては、仮想機構モ
デルの動きを計算する場合、予め設定したモータの速度
と1回のシミュレーション時間から動きの量が決まるた
め、時間管理が重要になる。そこで図9のように、仮想
メカモデルシミュレーション装置14に対しタイマ割込
み発生装置40を設け、リアルタイムで動作する第1タ
スク18−1の処理を正確な時間周期で実行させる。
【0073】図10はタイマ割込みによるシミュレーシ
ョン処理のタイムチャートであり、優先度を高く設定し
た第1タスク18−1に対し、タイマ割込み発生装置4
0からのタイマ割込み42により一定時間ごとに割込み
を発生し、タイマ割込み42ごとに第1タスク18−1
のタスク44−1,44−2,…を割り当てることで、
正確な時間周期での実行を実現する。
【0074】このタイマ割込み42を行なうタイマ割込
み発生装置40としては、OSが持つタイマ機能や外部
のタイマ装置を使えば良い。勿論、タイマ割込み発生装
置40からのタイマ割込み42は、第1タスク18−1
に設定した優先度より更に高い優先度を持つことは勿論
である。
【0075】このように第1タスク18−1がタイマ割
込み42に同期してタスク44−1,44−2,…のよ
うに実行されることで、タイマ割込み42の周期のタス
ク44−1,44−2,…以外の空き時間をそれより優
先度の低い第2タスク20−1のタスク46−1,46
−2,…に割り当てることができる。
【0076】そして、このタイムチャートの例にあって
は、第1タスク18−1のタイマ割込み42に同期した
5回のタスク44−1〜44−5の空き時間の第2タス
ク20−1への割当てタスク46−1〜46−5によっ
て1回の第2処理が行なわれる間引き処理ができる。
【0077】また間引き処理となる第2タスク20−1
の起動方法としては、前回の処理が終わり次第、次の処
理を行なう方法とするか、あるいは一定時間ごとに起動
する方法かのいずれかとすることができる。
【0078】図11は図9,図10のタイマ割込みによ
るシミュレーション処理の実施例における仮想メカモデ
ルシミュレーション装置14の第1タスク18−1と第
2タスク20−1のフローチャートである。
【0079】まず高速計算となる第1タスク18−1に
あっては、ステップS101でタイマ割込みを待ってお
り、タイマ割込みがなければ、ステップS102の一定
時間の処理中断即ちスリープ処理となる。この処理中断
の間に第2タスク20−1におけるステップS201,
S202の部品位置の姿勢計算及び画面描画計算が分割
実行される。
【0080】ステップS102でタイマ割込みを判別す
ると、ステップS103でモータ指令値を入力し、ステ
ップS104で機構演算を実行し、更にステップS10
5でセンサ値を出力し、一連のサンプリングループを終
了し、再びステップS101で次のタイマ割込みを待つ
ことになる。
【0081】ここで本発明の仮想メカモデルシミュレー
ション装置14にあっては、シミュレーション処理に必
要な第1タスク18−1と第2タスク20−1以外に、
例えばマウスイベントを受け取り、そのイベントを処理
するタスクや、入力データをメモリに保存する処理など
を実行している。
【0082】そこで、シミュレーション処理以外のタス
クについては、そのタスクの優先度を低く設定すること
で、シミュレーション処理を中断させることなく高速な
組込ソフトウェア実行装置10に対する応答処理が確保
できる。
【0083】このようにマウスイベントやメモリ保存な
どの処理のタスクが低い優先度で設定されていること
で、シミュレーション中にマウス操作によってモデル全
体を回転させたりズームしたりすることが可能であり、
マウス操作によっても高速計算を行なっている第1タス
ク18−1が中断されることはなく、組込ソフトウェア
実行装置10側での同期処理を不要としている。
【0084】図12は本発明のシミュレーションシステ
ムの他の実施形態であり、この実施形態にあってはステ
ッピングモータのパルス信号を指令値として入力するシ
ミュレーションを行なうようにしたことを特徴とする。
【0085】即ち、図33に示した従来の同期処理を必
要とするシミュレーション処理にあっては、同期処理を
行なっている組込ソフトウェア実行装置100とパルス
信号を出力する装置が独立しているため、同期処理を行
なっていてもパルス信号が勝手に出力されてしまい、パ
ルス信号を入力するシミュレーションが実行できない問
題がある。
【0086】これに対し本発明にあっては、組込ソフト
ウェア実行装置10と仮想メカモデルシミュレーション
装置14との間で同期処理を必要としないため、仮想メ
カモデルシミュレーション装置14に対しパルス信号を
リアルタイムで入力することができる。これによってパ
ルスモータにより駆動されるステッピングモータを備え
た機構装置に対応した仮想機構モデルを構築している仮
想メカモデルシミュレーション装置14におけるシミュ
レーション処理が実現できる。
【0087】図12において、組込ソフトウェア実行装
置10に対し実機としての機構装置に設けているステッ
ピングモータ54を駆動するため、パルス発振回路4
8、励磁回路50及びドライバ52が設けられることに
なる。
【0088】組込ソフトウェア実行装置10は、モータ
信号E1を出力することでパルス発振回路48を起動
し、これによってパルス発振回路48からは一定周期で
パルス信号E3が停止するまでの間、連続的に出力さ
れ、励磁回路50及びドライバ52を介してステッピン
グモータ54を駆動することになる。
【0089】このようなステッピングモータ54を対象
とした駆動系に対し、本発明の仮想メカモデルシミュレ
ーション装置14に対しインタフェース装置12を介し
て例えばパルス発振回路48からのパルス信号E3を入
力する。この仮想メカモデルシミュレーション装置14
に対するパルス信号の入力は、励磁回路50の出力から
のパルス信号E4としても良い。
【0090】仮想メカモデルシミュレーション装置14
は、パルス信号E3の入力に対し1パルスに対するステ
ッピングモータ54の回転量が予め定義されていること
から、1パルスに対応したシミュレーション計算を行な
ってモデルを動作させるようになる。
【0091】図13は、図12のステッピングモータを
対象とした仮想メカモデルシミュレーション装置14に
おける第1タスク18−1と第2タスク20−1のフロ
ーチャートである。
【0092】第1タスク18−1にあっては、ステップ
S101で1パルスをモータ指令値として入力し、ステ
ップS102で1パルスに対応して予め定めているステ
ッピングモータの回転量に対応した機構演算を実行し、
ステップS103でセンサ値を出力する。そしてステッ
プS106で一定時間処理を中断するスリープ処理を行
なった後、再びステップS1の1パルスの入力に戻る。
【0093】一方、第2タスク20−1にあっては、ス
テップS104の第1タスク18−1の一定時間の処理
中断の間に、ステップS201の部品の位置姿勢計算
と、ステップS202の画面描画計算を時分割で実行
し、結果として間引き的に第2処理を行なうことにな
る。
【0094】再び図2を参照するに、仮想メカモデルシ
ミュレーション装置14には指令入力記憶部24が設け
られている。本発明における組込ソフトウェア実行装置
10からのモータ信号E1に基づいてリアルタイムに3
次元機構モデル25をシミュレーションする場合、実際
の機構装置と同じ速さで3次元機構モデル25が動くた
め、表示装置16上でモデルを見ながら動作を検証・解
析することが難しい。
【0095】このような問題に対しては、シミュレーシ
ョンの中で表示画面をアニメーション化し、シミュレー
ション後に再生する方法も考えられるが、同じ計算機上
でシミュレーションとアニメーション録画を同時に処理
することは難しい。
【0096】そこで本発明にあっては、仮想メカモデル
シミュレーション装置14に設けた指令入力記憶部24
により組込ソフトウェア実行装置10から入力したモー
タ信号E1の全てを時間データと共に記憶しておき、こ
の記憶データを使用し、記憶データからのモータ信号を
発生する時間を調整することで、全く同じ動作を任意の
速さで再生することができる。
【0097】実際に指令入力記憶部24で記憶するデー
タとしては、シミュレーション中の時間とモータ信号E
1の値とすれば良い。またシミュレーション中にあって
は、第2処理を間引き処理としているが、再生時には時
間的に余裕があることから、間引き処理を行なわずにス
ローモーション的に細かく動作を表現するようにしても
良い。
【0098】次に図2の仮想メカモデルシミュレーショ
ン装置14に設けている駆動トルク演算処理部22の処
理機能を説明する。
【0099】図2の仮想メカモデルシミュレーション装
置14に設けている駆動トルク演算処理部(第3処理
部)22における駆動トルクの算出は、表示装置16に
表示している3次元機構モデル25を対象に、例えばモ
ータ26の駆動軸にかかる負荷全体の等価慣性(出量及
びモーメント)、等価静摩擦及び等価動摩擦を算出し、
これらの等価慣性、等価静摩擦及び等価動摩擦を用い
て、負荷の動作に必要な駆動トルクをリアルタイムに算
出して表示装置16の画面上に表示する。
【0100】また駆動トルク演算処理部22としては、
駆動トルクそのものの算出表示以外に、駆動トルクの算
出のためのパラメータとして演算している等価慣性、等
価静摩擦及びまたは等価動摩擦を、同様にリアルタイム
に算出して画面上に表示することもできる。そこで、そ
の駆動トルクの算出表示に必要な等価慣性、等価静摩擦
及び等価動摩擦のそれぞれについて詳細に説明した後、
駆動トルクの算出処理を説明する。
【0101】図14は、等価慣性の概念を示した説明図
である。等価慣性とは、図14(A)における駆動軸5
6、ギア58,60,61のような一連の従動関節(負
荷)の慣性(モーメント)を、図14(B)のように駆
動関節となるモータの駆動軸56から見たときの値に換
算して表示するものである。ここでギア64は図14
(A)のギア60,62を代表している。
【0102】このように駆動関節となるモータから見た
等価慣性(モーメント)を用いることで、モータがどれ
だけの負荷を持っているかを簡単に知ることができ、任
意の角加速度で動作するために必要なトルクや任意のト
ルクによって得られる負荷の加速度を簡単に知ることが
でき、モータの選定に役立つ。ここでは、まず等価慣性
(モーメント)の求め方を説明し、続いて機構解析ソフ
トウェアにおいて等価慣性(モーメント)を算出する方
法を説明する。
【0103】まず等価慣性の求め方を説明する。関節を
構成している部品の質量をm、慣性モーメントをIとす
ると、この部品の運動エネルギEは次式で表わすことが
できる。
【0104】
【数1】
【0105】ここでx,φはそれぞれ直進と回転の関節
値である。
【0106】駆動関節(モータ)から見た等価慣性モー
メントの値をIeq、関節値をθとすると、運動エネル
ギー保存の法則から
【0107】
【数2】
【0108】という関係が成り立つ。この式を等価慣性
モーメントIeqについて求めると、
【0109】
【数3】
【0110】となる。これがモータ軸から見た部品(負
荷)の等価慣性モーメントである。
【0111】またモータが直線往復運動などを行う並進
関節の場合、部品の等価慣性meqは同様に
【0112】
【数4】
【0113】となる。なお、yはモータ関節の関節値で
ある。
【0114】次に機構解析ソフトウェアを用いて等価慣
性を求める方法を説明する。まず前提として機構解析ソ
フトウェアでは、既に設定されたギア、カム、ローラ、
クラッチ、ラチェットなどの機構関係が存在し、駆動関
節が変化すると、その機構関係に基づいて従動関節が動
作し、それに応じて各従動関節を構成している各部品の
姿勢が変化し、3次元描画に用いられているものとす
る。ここで部品の姿勢は位置(P)、回転行列(R)で
表わされる。
【0115】等価慣性を求めるためには、このような各
部品の姿勢の変化を利用する。即ち図15のように、モ
ータ66の駆動関節JをΔθ動かすと、関節関係によっ
て従動部品Lが姿勢68−1から姿勢68−2に変化す
る。この変化量を部品Lの重心の直線移動量Δxと、あ
る単位ベクトルK軸周りの回転量ΔΦで表わしたとする
と、部品Lの等価慣性Ieqは式(3)もしくは式
(4)より、次の式で求めることができる。
【0116】
【数5】
【0117】ここでnは部品Lの出量、Iは部品LのK
軸回りの慣性モーメントである。
【0118】この部品Lの姿勢は、位置Pと回転行列Rで
得られる。したがって、変化前の部品Lの姿勢(Pa,
Ra)と、駆動関節JがΔθ変化したときの部品Lの姿
勢(Pb,Rb)から、次の式を用いて重心の直線移動
量Δx、単位K軸回りの回転量Δφ、及び慣性モーメン
トIを求めなければならない。
【0119】
【数6】
【0120】ただし、r11,r22,r33
【0121】
【数7】
【0122】で表わすことのできる行列の要素、Lは部
品Lの慣性テンソルである。また、単位行列Kは次のよ
うな式で表わすことができる。
【0123】
【数8】
【0124】図16は、等価慣性を求めるアルゴリズム
のメインルーチンのフローチャートである。まずステッ
プS1で、等価慣性を得たい駆動関節の従動関節を構成
している全ての部品リスト(LList)を作成する。
この部品リストLListを作成するための処理は、図
17,図18及び図19のフローチャートに示すように
なる。図17は部品リスト作成のメインルーチンであ
り、ステップS1で駆動関節の部品リストJListと
従動関節の部品リストLListを初期化した後、ステ
ップS2でそれぞれの検索関数をコールする。
【0125】図18は駆動関節部品リストの検索アルゴ
リズムのフローチャートである。また図19は従動関節
部品リストの検索アルゴリズムのフローチャートであ
る。
【0126】再び図16を参照するに、次にステップS
2で部品リストLListの部品の全てに対し、各部品
の現在の姿勢(Pa,Ra)を保存する。続いてステッ
プS3で駆動関節値をΔθだけ増加し、駆動部品を動か
す。この駆動関節値の増加に対応して、ステップS4で
等価慣性の算出を行なうため、図20の等価慣性算出関
数をコールする。
【0127】図20の等価慣性算出関数のフローチャー
トは、全ての従動部品に対し現在の姿勢(Pb,Rb)
と図16のステップS2で求めた変化前の姿勢(Pa,
Ra)から姿勢のΔx,Δφ及びIを求め、個々の部品
の等価慣性を求める。
【0128】具体的には、ステップS1で等価慣性Ieq
を0に初期化した後、ステップS2で部品リストLLi
stの中で未処理の部品があるか否かチェックし、未処
理の部品があれば、ステップS3〜ステップS9によ
り、各部品ごとに順番に等価慣性を算出し、図16のス
テップS3で行なった駆動部品のΔθの動きに対する等
価慣性を加算することで最終的な等価慣性を求める。
【0129】次に等価静摩擦を説明する。等価静摩擦も
等価慣性と同じく、駆動関節から見た従動関節全ての静
摩擦を等価的に見たものである。これにより、ギアの組
み合せなどによる負荷を動かすために必要な最低限のト
ルクを得ることができ、同じくモータの選定に役立つ。
【0130】いま図21のように、減速比r、伝達効率
Rのギア70の先に、静摩擦トルクFのギアとなる駆動
関節70の先に静摩擦トルクFのギアでなる従動関節7
2があったとする。駆動関節70のトルクをτとして、
静摩擦と力の釣り合いが取れていたとすると、
【0131】
【数9】
【0132】という関係が成り立つ。これにより
【0133】
【数10】
【0134】が駆動間接軸から見た従動関節72の等価
的な静摩擦となる。
【0135】従動関係が図22(A)のように、駆動関
節74に対し従動関節76,78というように連なって
いる場合は、式(12)を再帰的に用いて
【0136】
【数11】
【0137】という式で表わすことができる。
【0138】また図22(B)のように、駆動関節80
に対し従動関節82,84のように分岐している場合
は、
【0139】
【数12】
【0140】という式で表わすことができる。ここでF
n,Rn,rnは、図中の各関節の静摩擦トルク、伝達
効率、減速比である。
【0141】これまでの例ではギア関係で実現例を示し
たが、減速比rを、駆動側の関節をΔθ動かしたときの
従動側の関節が動く値Δφの比(Δφ/Δθ)と考える
ことで、カム関係(溝を含む)でも同じ計算で実現でき
る。これは、あらゆる機構において力(トルク)と移動
量の積は等しいからである。更に、カム関係において駆
動関節と従動関節のどちらかが回転関節で、もう片方が
並進関節であっても、単位系を適切に選ぶことによっ
て、この関係は成立する。
【0142】例えば図23(A)のような回転関節86
と並進関節90の溝機構で考える。ここで溝88には回
転関節86のピン91が摺動する。この機構において、
Fは並進関節90の摩擦力(単位N)、τは回転関節8
6の駆動トルク(単位Nm)、lは回転関節88の軸か
ら溝88に対するピン91の接触面までの距離(単位
n)である。なお、駆動を並進関節90、従動を回転関
節86と考えても結果は等しい。
【0143】この際、x=lcosθという関係が成り
立つので、減速比rは
【0144】
【数13】
【0145】となる。一方、ピン91の溝88に対する
接触面が鉛直方向にあることから、力の釣り合いは図2
3(B)のような関係にあり、これから
【0146】
【数14】
【0147】という関係が成り立つ。これにより、ls
inθは消去することが可能で
【0148】
【数15】
【0149】となる。そして伝達効率Rを考慮すると、
式(12)と同じになる。
【0150】以上のことから、図24のフローチャート
に示すアルゴリズムに従って機構の等価静摩擦を求める
ことができる。まずステップS1で駆動間接の全ての部
品リストJListを作成する。この部品リストの作成
処理は、図17〜図19の詳細と同じになる。続いてス
テップS2で部品リストJList内の全ての部品に対
し現在の関節値(q)を記憶した後、ステップS3で駆
動間接をΔθだけ動かす。
【0151】そしてステップS4で等価静摩擦を算出す
るための静摩擦算出関数をコールする。このステップS
4の静摩擦算出関数の詳細は、図25のフローチャート
に示すようになる。図25の静摩擦算出関数のフローチ
ャートにあっては、ステップS1で変化前の関節値q
a、現在の関節値qbをセットした後、ステップS2で
両者を比較し、プラスの変化であればステップS4の正
方向の静摩擦とし、マイナスの変化であればステップS
3の負方向の静摩擦とする。そして、ステップS5で未
処理の従動部品がなくなるまで、ステップS6〜S12
の静摩擦算出処理を繰り返す。
【0152】この静摩擦算出関数の処理で静摩擦(トル
ク)を正と負に分けているが、バネとか重力などによる
向きの違いを簡易的に表現するためである。また滑りに
関しては、滑りが発生したときに生ずる摩擦力を設定
し、それを加算するように処理する。
【0153】再び図24を参照するに、ステップS4で
等価静摩擦が算出できたならば、ステップS5で駆動関
節を逆方向にΔθ戻して、初期状態に戻す。
【0154】次に等価動摩擦について説明する。等価動
摩擦は等価慣性や等価静摩擦と同じ概念を動摩擦に拡張
したものである。即ち、駆動関節の角速度をωaとした
時、従動関節全ての動摩擦を駆動間接の軸回りに換算
し、 τ=Kωa (18) という形で表わしたときのKを等価動摩擦と考える。
【0155】図21と同じように、減速比r、伝達効率
Rのギアである駆動間接70によって動摩擦係数kの従
動関節72が1つあった場合を考えると、従動関節72
の角速度ωbは減速比の定義により ωb=rωa (19) という式が成り立つ。即ち、従動関節軸に発生する動摩
擦トルクは τb=Kωb=Krωa (20) となる。このトルクを駆動関節軸回りに換算した場合、
【0156】
【数16】
【0157】これより、等価動摩擦は
【0158】
【数17】
【0159】で表わすことができる。
【0160】更に図22(A)のように、駆動関節74
に対し従動関節76,78が連なっていた場合、等価性
摩擦と同じように再帰的に計算し、
【0161】
【数18】
【0162】となる。ここで、K0,K1,K2はそれ
ぞれ駆動関節軸及び1段目、2段目の従動関節軸の動摩
擦係数、R1,r1は駆動間接軸と1段目の従動関節の
ギアの伝達係数と減速比、R2,r2は1段目と2段目
の従動間接の伝達関数と減速比である。
【0163】更に図22(B)のように複数の従動関節
がある場合や、図23のように片方が回転関節で片方が
並進関節の場合における考え方も、等価静摩擦における
考え方と同じになる。
【0164】図26は等価動摩擦を算出するアルゴリズ
ムのフローチャートであり、図27にそのステップS4
の動摩擦算出関数の詳細のフローチャートを示してい
る。この図26の等価動摩擦の算出アルゴリズムにあっ
ても、ステップS1で駆動関節の部品リストJList
を作成した後、ステップ2で部品リスト内の全ての部品
に対し、現在の関節値qtを記憶し、ステップS3で駆
動関節をΔθ動かす。そしてステップS4に進み、図2
7に示す動摩擦算出関数の処理を実行する。最終的にス
テップS5で、駆動関節を逆方向にΔθ戻して初期状態
とする。
【0165】次に駆動トルクの算出処理を説明する。今
までに説明した等価慣性、等価静摩擦及び等価動摩擦を
用いて図2の仮想メカモデルシミュレーション装置14
に設けた駆動トルク演算処理部22は、シミュレーショ
ン中にリアルタイムでモータ26の駆動トルクを算出表
示することができる。
【0166】駆動間接となるモータ26の駆動トルクを
τ、変位をθとすると、3次元機構モデル25の運動方
程式は
【0167】
【数19】
【0168】という形で表わすことができる。ここで
I,Kd,Ksは、それぞれ負荷全体の等価慣性、等価
動摩擦及び等価静摩擦である。更に式(24)において
一般に第2項の影響は小さいので無視すると、以下のよ
うな式になる。
【0169】
【数20】
【0170】この式(25)をシミュレーションサイク
ルごとに解くことで、モータ26にかかる負荷をリアル
タイムに算出することができる。
【0171】図28及び図29に駆動トルクを算出する
アルゴリズムのフローチャートを示す。まずステップS
1でモータ速度を算出する。このモータ速度の算出は、
図30を参照して後の説明で明らかにする。続いてモー
タ速度の変化が0でなければ、ステップS3でシミュレ
ーションループのサンプリング時間で割って加速度aを
求める。
【0172】続いてステップS4で図17〜図19のフ
ローチャートに従って部品リストJList,LLis
tを作成する。そしてステップS5で駆動関節の部品リ
ストJListの全ての関節に対し、現在の関節値
(q)を記憶した後、ステップS6で従動関節の部品リ
ストLListの全ての部品に対し、現在の姿勢(P
a,Ra)を記憶する。続いてステップS7で速度の
正、負を調べ、速度が正であればステップS8でモータ
関節値をΔθ増やす。負であればステップS9でモータ
関節値をΔθ減らす。
【0173】次に図29のステップS10で等価慣性算
出関数をコールして等価慣性を求める。具体的には図1
6,図20の処理を実行する。次にステップS11で動
摩擦算出関数をコールして実行する。具体的には図2
6,図27の処理を実行する。更にステップS12で静
摩擦算出関数をコールし、具体的には図24,図25の
処理を実行して静摩擦を算出する。そしてステップS1
3でモータの駆動トルクを算出する。
【0174】その後、ステップS14で速度が正か負か
判別し、正であればステップS15でトルク計算に使用
する静摩擦Ksをプラスとし、負であればステップS1
7でトルク計算に使用する等価静摩擦Ksをマイナスと
する。
【0175】そしてステップS16,S18で、ステッ
プS8,S9の場合と逆に、モータ関節値を設定して初
期状態に戻した後、ステップS19で最終的にモータ駆
動トルクTを算出し、ステップS20で現在のモータ速
度Vを次回の計算のためにV=0とする。勿論、ステッ
プS2で速度差が0であれば、ステップS21でモータ
駆動トルクを0として処理を終了する。
【0176】この図28,図29におけるモータ駆動ト
ルクの計算処理は、図2の仮想メカモデルシミュレーシ
ョン装置14の中の1つの処理として組み込まれること
になる。本発明にあっては、最も優先度の高い処理とし
て第1処理部18により入出力・機構演算処理を行なっ
ていることから、駆動トルク演算処理部22はそれより
優先度の低いタスクとして処理が割り当てられることに
なる。具体的には、優先度の低い描画のための第2処理
部20によるタスクと同じ優先度の処理に駆動トルク演
算処理部22によるタスクを設定すれば良い。
【0177】図30は図28のステップS1におけるモ
ータ速度計算処理の説明図である。図30はモータを1
次遅れ系とみなした時のモータの回転速度ωの初期変化
の特性を示している。モータを1次遅れ系とみなした時
の時刻tにおけるモータ速度は
【0178】
【数21】
【0179】により表わされる。ここでωiは目標速
度、ω0は目標速度指令前のモータ速度、Tはモータの
性質をあらわす制定時間4Tに比例した定数である。
【0180】次に本発明のシミュレーションシステムに
あっては、仮想機構モデルについて算出した等価慣性、
等価動摩擦、等価静摩擦を用いてトルクモータを実現す
ることができる。このトルクモータは、組込ソフトウェ
ア実行装置10からのモータ速度信号E1となる入力ビ
ット群からモータの目標速度を得てモータの動きを計算
しているものを、目標速度の代わりに目標トルクを得る
ことで実現できる。そこで入力ビット群から求めた目標
トルクからシミュレーションサイクルにおけるモータの
移動量Δθを得るための方法を説明する。
【0181】いまモータの速度ωがω0の時に目標トル
クτがモータにかかったと考える。
【0182】
【数22】
【0183】とすると、式(25)より
【0184】
【数23】
【0185】となり、これを解くと
【0186】
【数24】
【0187】となる。
【0188】これにより全体のシミュレーションサイク
ルにおけるモータ速度をωk−1としたとき、現在のシ
ミュレーションサイクルのサンプリング間隔Δtの間の
モータ移動量Δθは
【0189】
【数25】
【0190】と表わすことができる。ここでτ0は式
(26)のように目標トルクから静摩擦トルクを引いた
値である。
【0191】このため本発明のシミュレーション処理に
あっては、次の手順に従ったアルゴリズムを実行するこ
とでトルクモータを実現できる。 (1)組込ソフトウェア実行装置10からの入力ビット
群から目標モータトルクを求める。 (2)等価慣性、等価動摩擦及び等価静摩擦を求める。 (3)式(29)よりモータの変位量Δθを求め、モー
タの変位を更新する。 (4)次回系の計算のためにモータ速度を記憶する。
【0192】次に図2の仮想メカモデルシミュレーショ
ン装置14で実行されるシミュレーションプログラムを
格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体の実施形
態を説明する。
【0193】図31のコンピュータシステム100は本
発明のシミュレーションプログラムを実行するシステム
であり、本体部102を有し、本体部102には図32
のようにCPU120、RAM122、ROM124、
ディスクドライブ装置HDD126、CD−ROMドラ
イブ128、FDドライブ130、キーボード、マウ
ス、ディスプレイを接続するI/Oインタフェース13
2、LANインタフェース134、モデム136などが
内蔵されている。
【0194】コンピュータシステム100は更に、本体
部102からの指示により表示画面104aに画像など
の情報を表示するディスプレイ106、コンピュータシ
ステム100に種々の情報を入力するためのキーボード
108、ディスプレイ106の表示画面104a上に任
意の位置を指定するマウス110、回線で接続されたデ
ータベースにアクセスするLANインタフェース13
4、モデム136が備えられている。
【0195】本発明のシミュレーションプログラムは、
CD−ROM、フロッピィディスク、DVDディスク、
光ディスク、ICカードなどの可搬型記憶媒体、モデム
136及びLANインタフェース134を利用し、回線
を介して接続されたデータベース、更には他のコンピュ
ータシステムのデータベースに格納され、コンピュータ
システム100にインストールされた後に、コンピュー
タシステム100で実行される。
【0196】ここで記録媒体とは、CD−ROM11
6、フロッピィディスク(FD)118、DVDディス
ク、光ディスク、ICカードなどの可搬型記憶媒体や、
コンピュータシステム100の内外に備えられたハード
ディスクHDDなどの記憶装置の他、回線を介してプロ
グラムを保持するデータベース、あるいは他のコンピュ
ータシステム並びにそのデータベース、更には回線上の
伝送媒体を含むものである。
【0197】なお本発明は上記の実施形態に限定され
ず、その目的と利点を損なわない適宜の変形を含む。ま
た本発明は上記の実施形態に示した数値による限定は受
けない。
【0198】(付記) (付記1)制御プログラムを実行して機構装置を制御す
る組込みソフトウェア実行装置と、前記機構装置の仮想
機構モデルを構築し、前記組込みソフトウェア実行装置
からの入力データに応じたシミュレーション計算により
前記仮想機構モデルを動作させるシミュレーション装置
と、を備えたシミュレーションシステムにおいて、前記
シミュレーション装置に、前記組込みソフトウェア実行
装置との入出力と前記仮想機構モデルの機構演算に関す
る第1処理を実行する第1処理部と、前記第1処理部の
空き時間を使用して、前記仮想機構モデルの描画を含む
ユーザインタフェースに関する第2処理を実行する第2
処理部と、を設けたことを特徴とするシミュレーション
システム。(1)
【0199】(付記2)付記1記載のシミュレーション
システムおいて、前記シミュレーション装置に2台のプ
ロセッサを設けて前記第1処理部と第2処理部を別々に
実装し、前記第1処理部による入出力及び機構演算と前
記第2処理部による描画処理を並列に実行することを特
徴とするシミュレーションシステム。
【0200】(付記3)付記1記載のシミュレーション
システムおいて、前記シミュレーション装置のプロセッ
サに前記第1処理部と第2処理部をマルチタスクで実装
し、前記第1処理部による入出力と機構演算は優先度を
高くして短い周期で実行し、前記第2処理部による描画
処理は優先度を低くして長い周期で実行することを特徴
とするシミュレーションシステム。
【0201】(付記4)付記3記載のシミュレーション
システムにおいて、タイマカウンタと同期を取ることに
より前記第1処理部の処理を一定周期で実行させること
を特徴とするシミュレーションシステム。
【0202】(付記5)付記1記載のシミュレーション
システムにおいて、前記機構装置はパルス信号や正弦波
信号を入力とするモータを備え、前記シミュレーション
装置は、前記組込みソフトウェア実行装置からのモータ
指令として前記モータに対するパルス信号や正弦波信号
を入力して前記仮想機構モデルを動作させることを特徴
とするシミュレーションシステム。
【0203】(付記6)付記1記載のシミュレーション
システムにおいて、前記第2処理部は、仮想機構モデル
の動く部分を対象に描画処理を実行することを特徴とす
るシミュレーションシステム。
【0204】(付記7)付記1記載のシミュレーション
システムにおいて、更に、予め定義された駆動機構の関
係から、任意の選んだ軸にかかる負荷全体の等価慣性、
等価静摩擦、等価動摩擦の少なくともいずれかを、前記
選んだ軸から見た値に換算して表示する第3処理部を設
けたことを特徴とするシミュレーションシステム。
【0205】(付記8)付記7記載のシミュレーション
システムにおいて、更に、予め定義された駆動機構の関
係から、任意の選んだ軸にかかるモータ駆動軸から見た
負荷全体の等価慣性、等価静摩擦及び等価動摩擦を用い
て、動作に必要なモータの駆動トルクをリアルタイムに
算出し表示する第3処理部を設けたことを特徴とするシ
ミュレーションシステム。(2)
【0206】(付記9)付記8記載のシミュレーション
システムにおいて、前記シミュレーション装置は、前記
組込みソフトウェア実行装置からの入力データに対しト
ルクモータを実現して仮想機構モデルを動作させること
を特徴とするシミュレーションシステム。
【0207】(付記10)付記8記載のシミュレーショ
ンシステムにおいて、前記シミュレーション装置は、所
定のシミュレーションサイクル毎に、前記組込みソフト
ウェア実行装置の指令入力データからトルクモータの目
標トルクを求め、トルクモータの駆動軸から見た負荷全
体の等価慣性、等価静摩擦及び等価動摩擦を求め、前記
目標トルク、等価慣性、等価静摩擦及び等価動摩擦から
モータの変位量を求めてモータの変位を更新する処理を
繰り返すことを特徴とするシミュレーションシステム。
【0208】(付記11)付記1記載のシミュレーショ
ンシステムにおいて、前記シミュレーション装置は、シ
ミュレーション中における前記組込みソフトウェア実行
装置からの入力データを時間データと共に記憶してお
き、シミュレーション後に前記記憶データを使って再度
シミュレーションを再現することを特徴とするシミュレ
ーションシステム。
【0209】(付記12)機構装置の仮想機構モデルを
構築し、組込みソフトウェア実行装置からの入力データ
に応じたシミュレーション計算により前記仮想機構モデ
ルを動作させるシミュレーション方法において、前記組
込みソフトウェア実行装置との入出力と前記仮想機構モ
デルの機構演算に関する第1処理を実行する第1処理ス
テップと、前記第1処理ステップの空き時間を使用し
て、前記仮想機構モデルの描画を含むユーザインタフェ
ースに関する第2処理を実行する第2処理ステップと、
を備えたことを特徴とするシミュレーション方法。
(3)
【0210】(付記13)付記12記載のシミュレーシ
ョン方法おいて、前記シミュレーション装置に2台のプ
ロセッサを設け、前記第1処理ステップによる入出力及
び機構演算と前記第2処理ステップによる描画処理を並
列に実行することを特徴とするシミュレーション方法。
【0211】(付記14)付記12記載のシミュレーシ
ョン方法おいて、前記シミュレーション装置のプロセッ
サに前記第1処理ステップと第2処理ステップをマルチ
タスクで実装し、前記第1処理ステップによる入出力と
機構演算は優先度を高くして短い周期で実行し、前記第
2処理ステップによる描画処理は優先度を低くして長い
周期で実行することを特徴とするシミュレーション方
法。
【0212】(付記15)付記14記載のシミュレーシ
ョン方法において、タイマカウンタと同期を取ることに
より前記第1処理ステップの処理を一定周期で実行させ
ることを特徴とするシミュレーション方法。
【0213】(付記16)付記12記載のシミュレーシ
ョン方法において、前記機構装置はパルス信号や正弦波
信号を入力とするモータを備え、前記組込みソフトウェ
ア実行装置からのモータ指令として前記モータに対する
パルス信号や正弦波信号を入力して前記仮想機構モデル
を動作させることを特徴とするシミュレーション方法。
【0214】(付記17)付記12記載のシミュレーシ
ョン方法において、前記第2処理ステップは、仮想機構
モデルの動く部分を対象に描画処理を実行することを特
徴とするシミュレーション方法。
【0215】(付記18)付記12記載のシミュレーシ
ョン方法において、更に、予め定義された駆動機構の関
係から、任意の選んだ軸にかかる負荷全体の等価慣性、
等価静摩擦、等価動摩擦の少なくともいずれかを、前記
選んだ軸から見た値に換算して表示する第3処理ステッ
プを設けたことを特徴とするシミュレーション方法。
【0216】(付記19)付記12記載のシミュレーシ
ョン方法において、更に、モータ駆動軸から見た負荷全
体の等価慣性、等価静摩擦及び等価動摩擦を用いて、動
作に必要なモータの駆動トルクをリアルタイムに算出し
表示する第3処理ステップを設けたことを特徴とするシ
ミュレーション方法。
【0217】(付記20)付記19記載のシミュレーシ
ョン方法において、前記組込みソフトウェア実行装置か
らの入力データに対しトルクモータを実現して仮想機構
モデルを動作させることを特徴とするシミュレーション
方法。
【0218】(付記21)付記20記載のシミュレーシ
ョン方法において、前記シミュレーション装置は、所定
のシミュレーションサイクル毎に、前記組込みソフトウ
ェア実行装置の指令入力データからトルクモータの目標
トルクを求め、トルクモータの駆動軸から見た負荷全体
の等価慣性、等価静摩擦及び等価動摩擦を求め、前記目
標トルク、等価慣性、等価静摩擦及び等価動摩擦からモ
ータの変位量を求めてモータの変位を更新する処理を繰
り返すことを特徴とするシミュレーション方法。
【0219】(付記22)付記12記載のシミュレーシ
ョン方法において、前記シミュレーション装置は、シミ
ュレーション中における前記組込みソフトウェア実行装
置からの入力データを時間データと共に記憶しておき、
シミュレーション後に前記記憶データを使って再度シミ
ュレーションを再現することを特徴とするシミュレーシ
ョン方法。
【0220】(付記23)コンピュータに、組込みソフ
トウェア実行装置との入出力と仮想機構モデルの機構演
算に関する第1処理を実行する第1処理ステップと、前
記第1処理ステップの空き時間を使用して、前記仮想機
構モデルの描画を含むユーザインタフェースに関する第
2処理を実行する第2処理ステップと、を実行させるこ
とを特徴とするプログラム。(4)
【0221】(付記24)付記23記載のプログラムお
いて、2台のコンピュータに、前記第1処理ステップに
よる入出力及び機構演算と前記第2処理ステップによる
描画処理を並列に実行させることを特徴とするプログラ
ム。
【0222】(付記25)付記24記載のプログラムお
いて、コンピュータに前記第1処理ステップと第2処理
ステップをマルチタスクで実装し、前記第1処理ステッ
プによる入出力と機構演算は優先度を高くして短い周期
で実行させ、前記第2処理ステップによる描画処理は優
先度を低くして長い周期で実行させることを特徴とする
プログラム。
【0223】(付記26)付記25記載のプログラムに
おいて、タイマカウンタと同期を取ることにより前記第
1処理ステップの処理を一定周期で実行させることを特
徴とするプログラム。
【0224】(付記27)付記23記載のプログラムに
おいて、パルス信号や正弦並信号を入力とするモータに
対し、前記組込みソフトウェア実行装置からのモータ指
令として前記モータに対するパルス信号や正弦波信号を
入力して前記仮想機構モデルを動作させることを特徴と
するプログラム。
【0225】(付記28)付記23記載のプログラムに
おいて、前記第2処理ステップは、仮想機構モデルの動
く部分を対象に描画処理を実行させることを特徴とする
プログラム。
【0226】(付記29)付記23記載のプログラムに
おいて、更に、予め定義された駆動機構の関係から、任
意の選んだ軸にかかる負荷全体の等価慣性、等価静摩
擦、等価動摩擦の少なくともいずれかを、前記選んだ軸
から見た値に換算して表示する第3処理ステップを設け
て実行させることを特徴とするプログラム。
【0227】(付記30)付記29記載のプログラムに
おいて、更に、モータ駆動軸から見た負荷全体の等価慣
性、等価静摩擦及び等価動摩擦を用いて、動作に必要な
モータの駆動トルクをリアルタイムに算出し表示させる
第3処理ステップを設けて実行させることを特徴とする
プログラム。
【0228】(付記31)付記30記載のプログラムに
おいて、前記組込みソフトウェア実行装置からの入力デ
ータに対しトルクモータを実現して仮想機構モデルを動
作させることを特徴とするプログラム。
【0229】(付記32)付記31記載のプログラムに
おいて、所定のシミュレーションサイクル毎に、前記組
込みソフトウェア実行装置の指令入力データからトルク
モータの目標トルクを求め、トルクモータの駆動軸から
見た負荷全体の等価慣性、等価静摩擦及び等価動摩擦を
求め、前記目標トルク、等価慣性、等価静摩擦及び等価
動摩擦からモータの変位量を求めてモータの変位を更新
する処理を繰り返すことを特徴とするプログラム。
【0230】(付記33)付記23記載のプログラムに
おいて、シミュレーション中における前記組込みソフト
ウェア実行装置からの入力データを時間データと共に記
憶しておき、シミュレーション後に前記記憶データを使
って再度シミュレーションを再現することを特徴とする
プログラム。
【0231】(付記34)コンピュータに、組込みソフ
トウェア実行装置との入出力、仮想機構モデルの機構演
算、及び前記仮想機構モデルの描画を含むユーザインタ
フェースに関する処理を実行するステップと、予め定義
された駆動機構の関係から、任意の選んだ軸にかかる負
荷全体の等価慣性、等価静摩擦、等価動摩擦の少なくと
もいずれかを、前記選んだ軸から見た値に換算して表示
させるステップと、を実行させることを特徴とするプロ
グラム。
【0232】(付記35)付記34のプログラムにおい
て、更に、前記等価慣性、等価静摩擦及び等価動摩擦を
用いて、動作に必要なモータの駆動トルクをリアルタイ
ムに算出して表示させることを特徴とするプログラム。
【0233】(付記36)コンピュータに、組込みソフ
トウェア実行装置との入出力と仮想機構モデルの機構演
算に関する第1処理を実行する第1処理ステップと、前
記第1処理ステップの空き時間を使用して、前記仮想機
構モデルの描画を含むユーザインタフェースに関する第
2処理を実行する第2処理ステップと、を実行させるプ
ログラムを格納したコンピュータ読取可能な記録媒体。
(5)
【0234】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、モータ指令値入力、機構演算及びセンサ値出力とい
った高速低負荷処理と、部品の位置姿勢計算と画面描画
といった低速高負荷処理にシミュレーション処理を分
け、高速低負荷処理は組込ソフトウェア実行装置に設け
ている制御プログラムのサイクルと同じ周期で高速に実
行し、これに対し描画処理となる低速高負荷処理につい
ては数回に1回というように間引いて実行することで、
組込ソフトウェア実行装置とシミュレーション装置との
間の時間合せのための同期処理を不要とし、仮想機構モ
デルのリアルタイムなシミュレーションが実現でき、仮
想機構モデルを用いた制御プログラムの設計開発を効率
良く行なうことができる。
【0235】また仮想機構モデルのモータなどのアクチ
ュエータについて、等価慣性、等価静摩擦、等価動摩
擦、更には駆動トルクがリアルタイムで算出されて表示
されることで、機構モデルのモータ選定などの設計作業
をより適切に行なうことができる。
【0236】また同期処理が不要となったことで、ステ
ッピングモータにおけるパルス入力によるシミュレーシ
ョンを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図
【図2】本発明システム構成の説明図
【図3】仮想機構モデルの動く部分を表示した場合のシ
ミュレーション動作の説明図
【図4】画面表示された仮想機構モデルの説明図
【図5】図2におけるシミュレーション処理のフローチ
ャート
【図6】2台のCPUで2つのタスクを並列に処理する
実施形態の説明図
【図7】マルチタスクにより処理する実施形態の説明図
【図8】図7におけるシミュレーション処理のフローチ
ャート
【図9】タイマ割込みに同期してシミュレーションを実
行する実施形態の説明図
【図10】図9のシミュレーション処理のタイムチャー
【図11】図9によるシミュレーション処理のフローチ
ャート
【図12】ステッピングモータのパルス指令によりシミ
ュレーションを実行する実施形態の説明図
【図13】駆動トルク演算処理を含むシミュレーション
処理を実行する実施形態のフローチャート
【図14】等価慣性の概念わ示した説明図
【図15】等価慣性モーメントの算出法の説明図
【図16】等価慣性を求めるアルゴリズムのフローチャ
ート
【図17】等価慣性を得たい駆動関節・部品の検索アル
ゴリズムのフローチャート
【図18】図17における従動関節検索の詳細のフロー
チャート
【図19】図17における従動関節検索の詳細のフロー
チャート
【図20】図16における等価慣性算出処理の詳細のフ
ローチャート
【図21】等価静摩擦の概念を示した説明図
【図22】従動関係が複数ある場合の等価静摩擦の概念
を示した説明図
【図23】回転と並進の溝機構の説明図
【図24】等価静摩擦算出処理のフローチャート
【図25】図24における等価静摩擦算出の詳細のフロ
ーチャート
【図26】等価動摩擦算出処理のフローチャート
【図27】図26における等価動摩擦算出の詳細のフロ
ーチャート
【図28】モータ駆動トルク算出アルゴリズムのフロー
チャート
【図29】図28に続くモータ駆動トルク算出アルゴリ
ズムのフローチャート
【図30】図28におけるモータ速度算出の説明図
【図31】本発明のシミュレーションプログラムを格納
した記録媒体が使用されるコンピュータシステムの説明
【図32】図31における本体部の内部構成のブロック
【図33】組込ソフトウェア実行装置に実機を結合した
従来システムの説明図
【図34】組込ソフトウェア実行装置に仮想機構モデル
のシミュレーション装置を結合した従来システムの説明
【図35】同期待ち処理を含む従来のシミュレーション
のフローチャート
【符号の説明】
10:組込ソフトウェア実行装置 11:制御プログラム 12:インタフェース装置 14:仮想メカモデルシミュレーション装置 16:表示装置 18:入出力・演算処理部(第1処理部) 18−1:第1タスク 20:描画処理部(第2処理部) 20−2:第2タスク 22:駆動トルク演算処理部(第3処理部) 24:指令入力記憶部 26:モータ 28,30:ギア 32:カム 34:センサ 36:仮想的機構モデル(CDオートチェンジャ) 38,38−1,38−2:CPU 40:タイマ割込み発生装置 48:パルス発振回路 50:励磁回路 52:ドライバ 54:ステッピングモータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 裕一 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 5B046 AA07 BA09 CA06 DA10 GA01 JA03 JA04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】制御プログラムを実行して機構装置を制御
    する組込ソフトウェア実行装置と、 前記機構装置の仮想機構モデルを構築し、前記組込ソフ
    トウェア実行装置からの入力データに応じたシミュレー
    ション計算により前記仮想機構モデルを動作させるシミ
    ュレーション装置と、を備えたシミュレーションシステ
    ムにおいて、 前記シミュレーション装置に、 前記組込ソフトウェア実行装置との入出力と前記仮想機
    構モデルの機構演算に関する第1処理を実行する第1処
    理部と、 前記第1処理部の空き時間を使用して、前記仮想機構モ
    デルの描画を含むユーザインタフェースに関する第2処
    理を実行する第2処理部と、を設けたことを特徴とする
    シミュレーションシステム。
  2. 【請求項2】請求項1記載のシミュレーションシステム
    において、予め定義された駆動機構の関係から、任意の
    選んだ軸にかかるモータ駆動軸から見た負荷全体の等価
    慣性、等価静摩擦及び等価動摩擦を用いて、動作に必要
    なモータの駆動トルクをリアルタイムに算出し表示する
    第3処理部を設けたことを特徴とするシミュレーション
    システ
  3. 【請求項3】機構装置の仮想機構モデルを構築し、組込
    みソフトウェア実行装置からの入力データに応じたシミ
    ュレーション計算により前記仮想機構モデルを動作させ
    るシミュレーション方法において、 前記組込みソフトウェア実行装置との入出力と前記仮想
    機構モデルの機構演算に関する第1処理を実行する第1
    処理ステップと、 前記第1処理ステップの空き時間を使用して、前記仮想
    機構モデルの描画を含むユーザインタフェースに関する
    第2処理を実行する第2処理ステップと、を備えたこと
    を特徴とするシミュレーション方法。
  4. 【請求項4】コンピュータに、 組込ソフトウェア実行装置との入出力と仮想機構モデル
    の機構演算に関する第1処理を実行する第1処理ステッ
    プと、 前記第1処理ステップの空き時間を使用して、前記仮想
    機構モデルのユーザインタフェースに関する第2処理を
    実行する第2処理ステップと、を実行させることを特徴
    とするプログラム。
  5. 【請求項5】コンピュータに、 組込ソフトウェア実行装置との入出力と仮想機構モデル
    の機構演算に関する第1処理を実行する第1処理ステッ
    プと、 前記第1処理ステップの空き時間を使用して、前記仮想
    機構モデルのユーザインタフェースに関する第2処理を
    実行する第2処理ステップと、を実行させるプログラム
    を格納したコンピュータ読取可能な記録媒体。
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