JP2003029842A - 移動作業ロボット - Google Patents

移動作業ロボット

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JP2003029842A
JP2003029842A JP2002104854A JP2002104854A JP2003029842A JP 2003029842 A JP2003029842 A JP 2003029842A JP 2002104854 A JP2002104854 A JP 2002104854A JP 2002104854 A JP2002104854 A JP 2002104854A JP 2003029842 A JP2003029842 A JP 2003029842A
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driving
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Yoshifumi Takagi
祥史 高木
Yasumichi Kobayashi
保道 小林
Hidetaka Yabuuchi
秀隆 藪内
Osamu Eguchi
修 江口
Hirofumi Inui
弘文 乾
Masahiro Kimura
昌弘 木村
Mitsuyasu Ogawa
光康 小川
Toshiaki Fujiwara
俊明 藤原
Takafumi Ishibashi
崇文 石橋
Yoshitaka Kuroki
義貴 黒木
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動床面掃除機・自動床面仕上げ装置等のよ
うに往復移動を繰り返しながら自動的に作業を行う移動
作業ロボットにおいて、車輪と床面との擦れがほとんど
無いターン動作を行い、所定のターン幅・ターン角度を
得る移動作業ロボットを提供することを目的とする。 【解決手段】 本体1を移動させる駆動輪2L・2R、
駆動モータ3L・3R、従輪4からなる駆動手段・操舵
手段と、前記駆動手段・操舵手段を制御し本体の走行制
御を行う走行制御手段21と、本体の走行距離を計測す
る移動距離計測手段3L′・3R′と、清掃等の作業を
行う作業手段とを備え、前記走行制御手段21は、移動
距離計測手段3L′・3R′の出力に基づいて本体の走
行軌跡を演算する軌跡演算手段32と、軌跡演算手段の
出力に基づいて2段階動作で本体の方向を反転させる2
段階ターン手段31を有する移動作業ロボットとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分解】本発明は、自動床面掃除機・
自動床面仕上げ装置等のように往復移動を繰り返しなが
ら自動的に作業を行う移動作業ロボットに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、作業機器に走行駆動装置・センサ
類および走行制御手段等を付加して、自動的に作業を行
う各種の移動作業ロボットが開発されている。例えば自
走式掃除機は、清掃機能として本体底部に吸込みノズル
やブラシなどを備え、移動機能として走行および操舵手
段と走行時の障害物を検知する障害物検知手段と位置を
認識する位置認識手段とを備え、この障害物検知手段に
よって清掃場所の周囲の壁等に沿って移動しながら位置
認識手段によって清掃区域を認識し、その清掃区域内全
体を移動して清掃するものである。
【0003】ここでまず、本発明に関連するターン幅・
ターン角度について、図11(a)に基づいて説明す
る。移動作業ロボットの本体1は、直進と作業方向への
移動距離がWで角度がθのターンを繰り返しながら、実
線矢印で示されるように部屋の内部を隈なく移動する。
このWがターン幅、θがターン角度である。ターン幅・
ターン角は本体1の作業幅に応じたある所定の距離・角
度が要求されるが、この所定のターン幅・ターン角度が
実現できないと、作業のやり残しあるいは作業効率の低
下が生じる。
【0004】従来の移動作業ロボットは、所定のターン
幅・ターン角度を得るため、図11(b)に示すよう
に、ターン内側の駆動輪2Rは回転を固定し、外側の駆
動輪2Lだけを回転させて点Oを中心にしてターン動作
を行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
たターン動作を行う従来の移動作業ロボットでは、内側
車輪の接地面を中心に本体が方向を変えるので車輪が床
面と激しく擦れて(据え切り)、車輪の摩耗を早め、床
面を傷つけていた。特に絨毯では毛をむしり取ったり、
消えない擦り痕をつけたりしていた。
【0006】本発明は上記従来の移動作業ロボットが有
していた課題を解決しようとするものであって、車輪と
床面との擦れがほとんど無いターン動作を行い、所定の
ターン幅・ターン角度を得る移動作業ロボットを提供す
ることを第一の目的としている。
【0007】また、前記第一の目的に関連して、ターン
動作で生じる内部領域の作業のやり残しを無くす移動作
業ロボットを提供することを第二の目的としている。
【0008】また、前記第一の目的に関連して、ターン
動作中に障害物があればこれを回避し、所定のターン幅
・ターン角度を得る移動作業ロボットを提供することを
第三の目的としている。
【0009】さらに、車輪と床面との擦れがほとんど無
いターン動作を行い、所定のターン角度をより正確に得
る移動作業ロボットを提供することを第四の目的として
いる。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記従来の課題を解決す
るために、本発明の移動作業ロボットは、本体の左右に
設けた駆動輪を駆動して前記本体を移動させる駆動手段
および操舵手段と、前記駆動手段と操舵手段とを制御し
本体の走行制御を行う走行制御手段と、本体の走行距離
を計測する移動距離計測手段と、清掃等の作業を行う作
業手段とを備え、前記走行制御手段は、移動距離計測手
段の出力に基づいて本体の走行軌跡を演算する軌跡演算
手段と、軌跡演算手段の出力に基づいて、前記左右の駆
動輪を左右とも駆動する動作を2段階行なって本体の方
向を反転させる2段階ターン手段を有するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、本体の
左右に設けた駆動輪を駆動して前記本体を移動させる駆
動手段および操舵手段と、前記駆動手段と操舵手段とを
制御し本体の走行制御を行う走行制御手段と、本体の走
行距離を計測する移動距離計測手段と、清掃等の作業を
行う作業手段とを備え、前記走行制御手段は、移動距離
計測手段の出力に基づいて本体の走行軌跡を演算する軌
跡演算手段と、軌跡演算手段の出力に基づいて、前記左
右の駆動輪を左右とも駆動する動作を2段階行なって本
体の方向を反転させる2段階ターン手段を有するもので
ある。
【0012】これにより、車輪と床面との擦れをほとん
ど無くすことができる。さらに、ターン動作を本体の走
行軌跡の情報に基づいて2段階に分けることにより、無
駄の少ない動きで所定のターン幅・ターン角度を得るこ
とができる。
【0013】請求項2に記載の発明は、特に、請求項1
に記載の走行制御手段が、本体をターン動作前に後退さ
せる後退手段を有するものである。
【0014】これにより、ターン動作で作業手段が通過
しないために生じる内部領域の作業のやり残しを無くす
ことができる。
【0015】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の発明に加えて、本体周囲の障害物を検知する障害物検
知手段を備え、走行制御手段が、本体をターン動作中の
障害物検知手段の出力に基づいて後退させる後退手段
と、軌跡演算手段の出力に基づいて、後退によるターン
幅の誤差を打ち消すように、ターン動作の新たな駆動速
度を演算する速度演算手段を有するものである。
【0016】これにより、ターン動作中に障害物があれ
ばこれを回避できる。また、駆動速度演算手段を設ける
ことによって、前記回避があった場合やターン動作の所
定の軌跡と実際の軌跡との間に誤差が生じた場合に、こ
れらの誤差を修正できるような新たな駆動速度を求める
ことができ、この速度を用いて所定のターン幅を確保す
ることができる。
【0017】請求項4に記載の発明は、本体の左右に設
けた駆動輪を駆動して前記本体を移動させる駆動手段お
よび操舵手段と、前記駆動手段と操舵手段とを制御し本
体の走行制御を行う走行制御手段と、本体の方向を計測
する方向計測手段と、清掃等の作業を行う作業手段とを
備え、前記走行制御手段は、方向計測手段の出力に基づ
いて、前記左右の駆動輪を左右とも駆動する動作を2段
階行なって本体の方向を反転させる2段階ターン手段を
有するものである。
【0018】これにより、車輪と床面との擦れをほとん
ど無くすことができる。また、ターン動作を本体の方向
に基づいて2段階に分けることにより、無駄の少ない動
きで所定のターン角度をより正確に得ることができる。
【0019】
【実施例】(実施例1)以下、本発明の第一の実施例で
ある移動作業ロボットを、自走式掃除機を例にとって図
1,図2に基づいて説明する。1は自走式掃除機の本体
(以下単に本体と称する)、2L・2Rはそれぞれ本体
1の左右後方に設けた駆動輪で、駆動モータ3L・3R
で左右独立に駆動される。4は、本体1の前方に回転自
在に取り付けた従輪である。以上、駆動輪2L・2R、
駆動モータ3L・3R、従輪4は本体1を移動させる駆
動手段と操舵手段を構成している。
【0020】また、3L′・3R′はそれぞれ駆動モー
タ3L・3Rに接続されたロータリエンコーダ等からな
る回転検出器で、駆動モータ3L・3Rの軸回転数を検
出しており、移動距離計測手段を構成している。29は
蓄電池であり、本体1の全体に電力を供給している。5
は本体後面に設けた扉で、蓄電池29の交換をここを通
して行うようになっている。8は伸縮ハンドルであり、
本体1が自動で移動する時には図1で示すように本体1
の内部に収納されているが、手動で移動させる時に、本
体1の後方へ斜め上方に引き延ばして使用する(図示せ
ず)。11は本体1の周囲に取り付けられた弾性材から
なる緩衝体で、本体1が障害物に衝突したときの衝撃を
和らげる。12は本体1の側部から前部にかけて本体1
より突出する接触検知手段で、本体前方や側方の壁面・
柱・床面からの突起物・段差・家具・人間等の障害物の
接触を検出する。22は本体1の前方・左右側方の障害
物までの距離を計測する測距手段で、本体1の周囲に設
けた超音波センサから構成されている。以上、接触検知
手段12・測距手段22は、本体1の周囲の障害物を検
知する障害物検知手段を構成している。23は本体1の
方向を計測する方向計測手段で、本実施例ではレートジ
ャイロおよびこの出力を積分する積分器などから成って
いる。21は、障害物検知手段、方向計測手段23の情
報に基づいて駆動モータ3L・3Rを制御し、本体1の
走行制御を行う走行制御手段である。14は電動送風
機、15は集塵室、16,17はその内部に設けたフィ
ルターである。18は本体1の底部後方に設けた床ノズ
ルで、接続パイプ19を介して集塵室15と接続してい
る。20はブラシで、円板の周囲に植毛が施された構成
となっており、本体1に設けたモータによって回転駆動
され、床面上のごみを本体1の内側方向に掃き集める。
【0021】以上、電動送風機14、集塵室15、フィ
ルター16,17、床ノズル18、接続パイプ19、ブ
ラシ20は、清掃手段を構成している。27は、操作部
28に設けた操作ボタンである。
【0022】図3は本実施例における制御ブロック図
で、以下図3に基づいて本実施例の制御構成を説明す
る。移動距離計測手段3L′・3R′の出力は走行制御
手段21に伝達される。走行制御手段21はこの出力を
判断して駆動モータ3L・3Rに制御信号を出力し、本
体1の移動方向・走行距離を制御する。
【0023】本実施例では走行制御手段21は、2段階
ターン手段31と軌跡演算手段32を有している。2段
階ターン手段31は、駆動モータ3L・3Rを制御して
本体1を2段階動作でターンさせる。軌跡演算手段32
は、移動距離計測手段3L′・3R′の出力を受けて本
体の方向と走行軌跡を演算し、演算結果を2段階ターン
手段31に出力する。
【0024】次に、本実施例の動作を図4に基づいて説
明する。図4は、本体1の2段階動作のターンを左右駆
動輪2L・2Rの移動状況で示している。以下の説明に
おいては、本体1に要求されるターン幅Wは左右駆動輪
のトレッドに等しく、ターン角度は180°であるとす
る。
【0025】また、ターン動作の1段階目から2段階目
への切り換えと2段階目ターンを終了は、軌跡演算手段
32(本体1の方向と破線矢印で示した軌跡を逐次計算
する)の出力と、あらかじめ記憶している設定値を比較
することによって、2段階ターン手段31が指令する。
設定値とは、本体1の、軌跡のターン方向(図横方向)
への変位、または角度の変化分のことである。例えば本
実施例では、設定値は、1段階目のターンの終了時には
変位W1・角度の変化分90°、2段階目のターンの終
了時には変位W(=ターン幅)・角度の変化分180°
(=ターン角度)とする。そして理想的なターンを想定
し、1段階目も2段階目も軌跡はきれいな1/4の円弧
を描くものとして説明を進める。
【0026】さて、ターン開始位置A点で、本体1は矢
印DAの方向を向いているとする。まず1段階目のター
ンを開始する。1段階目のターンでは、左駆動輪2Lを
一定の周速VL1で前進、右駆動輪2Rを一定の周速V
R1で後退させる。ターンの回転中心は周速VL1とV
R1の比で決まる定点O1となる。本体1の軌跡がター
ン方向にW1移動するとB点に到達し、90°向きを変
えて矢印DBの方向に向く。この時点で1段階目のター
ンを終了する。
【0027】次に、2段階目のターンを開始する。2段
階目のターンでは、左駆動輪2Lを一定の周速VL2で
前進、右駆動輪2Rを一定の周速VR2で前進させる。
ターンの回転中心は周速VL2とVR2の比で決まる定
点O2となる。本体1の軌跡がターン方向にトータルで
W移動するとC点に到達し、A点からは180°向きを
変えて矢印DCの方向を向く。この時点で2段階目のタ
ーンを終了すなわち全ターン動作を終了する。左駆動輪
2Lの周速VL1・VL2と右駆動輪2Rの周速VR1
・VR2についても、2段階ターン手段31があらかじ
め設定された値を記憶しておくものとする。以上が2段
階ターン手段31による2段階動作のターンである。こ
のようにしてターン内側の車輪を少し回転させることに
より、車輪と床面との擦れをほとんど無くすことができ
る。そしてターンを2段階動作とすることにより、無駄
の少ない動きで所定のターン幅・ターン角度を得ること
ができる。ただし、実際には誤差のため変位と角度が対
応せず、動作切り換えの基準となる設定値を変位か角度
かどちらかに決めねばならないが、ターン幅・ターン角
度の優先させたい方によって決めればよい。軌跡演算手
段32は一応、常に変位と角度の両方を演算しているも
のとする。
【0028】一般に、自動床面掃除機、自動床面仕上げ
装置等の移動作業ロボットは、本体構成上、左右車輪の
トレッドと作業幅がほぼ近い幅になることが多いため、
本実施例のターン動作は有効な方法である。
【0029】なお、ターンの回転中心の位置は、左右駆
動輪2L・2Rの中心線上であればよく、図4のO1・
O2に限定するものではない。また、ターン動作の切り
換えをターン角度90°、ターン角度180°、ターン
幅をW(トレッド)として説明したが、多少これらと異
なる値でもよい。また、ターン動作の切り換えと終了を
判断する際、移動距離計測手段3L′・3R′の出力の
かわりに、時間を計測する手段を用いて経過時間で判断
してもよい。
【0030】(実施例2)以下、本発明の第二の実施例
である移動作業ロボットを、自走式掃除機を例にとって
説明する。本体構成は前記実施例1の図1,図2と同様
なので説明を省略する。
【0031】図5は本実施例における制御ブロック図
で、基本的には前記実施例1の図3と共通なので、異な
る部分のみについて説明する。本実施例では走行制御手
段21は、後退手段33を有している。後退手段33は
2段階ターン手段31が本体1を2段階動作でターンさ
せる直前に、駆動モータ3L・3Rを制御して本体1を
所定の距離だけ後退させる。
【0032】次に、本実施例の動作を図6に基づいて説
明する。ただし、基本となる2段階動作のターンについ
ては前記実施例1の図4と同様なので、詳細な説明は省
略する。図6においてまず、図中の細い長方形は、後退
動作をしない場合の駆動輪2L・2Rの移動状況を示し
ている。さて、実線矢印T1に沿って直進してきた本体
1は、Aの位置から2段階動作のターンを開始する。そ
して、2段階目の動作を開始する位置Bを経て、位置C
でターンを終了し、実線矢印T2に沿って直進する。実
線はこの一連の移動の間の床ノズル18による清掃領域
の境界を示すが、斜線で示した内部領域(周囲はすべて
清掃済の領域)が清掃のやり残しとなってしまう。これ
は床ノズル18が駆動輪2L・2Rより後方にあるため
である(図1,図2参照)。
【0033】次に、円は、後退動作後の駆動輪2L・2
Rの移動状況を示す。実線矢印T1に沿って直進してき
た本体1は、Aの位置からいったんA′の位置まで後退
する。そして、A′の位置から2段階動作のターンを開
始する。そして、2段階目の動作を開始する位置B′を
経て、位置C′でターンを終了し、実線矢印T2に沿っ
て直進する。破線は後退動作後の床ノズル18による清
掃領域の境界を示す。つまり後退手段33を設けて、2
段階動作のターンの前に本体1をAからA′へ一旦後退
させると、後退動作も含めてターン所要時間は長くなる
が、内部領域での清掃のやり残しを無くすことができ
る。基本的に駆動輪2の回転を止めない2段階動作のタ
ーンにおいては、床ノズル18の吸い込み口が左右駆動
輪軸上にない限り、領域の面積・形状こそ異なるがやり
残しは存在するため、本実施例の後退動作は有効な方法
である。
【0034】(実施例3)以下、本発明の第三の実施例
である移動作業ロボットを、自走式掃除機を例にとって
説明する。本体構成は前記実施例1の図1,図2と同様
なので説明を省略する。
【0035】図7は本実施例における制御ブロック図
で、以下図7に基づいて本実施例の制御構成を説明す
る。接触検知手段12、測距手段22から成る障害物検
知手段と、移動距離計測手段3′の出力は走行制御手段
21に伝達される。走行制御手段21はこれらの出力を
判断して駆動モータ3L・3Rに制御信号を出力し、本
体1の移動方向・走行距離を制御する。
【0036】本実施例では走行制御手段21は、2段階
ターン手段31、後退手段33、軌跡演算手段32と速
度演算手段35を有している。2段階ターン手段31
は、駆動モータ3L・3Rを制御して2段階動作で本体
1をターンさせる。後退手段33は、ターン中の接触検
知手段12、測距手段22から成る障害物検知手段の出
力に基づいて、駆動モータ3L・3Rを制御して本体1
を後退させる。軌跡演算手段32は、移動距離計測手段
3L′・3R′の出力を受けて本体の方向と走行軌跡を
演算し、演算結果を2段階ターン手段31と速度演算手
段35に出力する。速度演算手段35は、ターン中に後
退動作があったときに、軌跡演算手段32の出力に基づ
いて後退によるターン幅の誤差を打ち消すような新たな
駆動速度を演算し、2段階ターン手段31に出力する。
【0037】次に、図8は本実施例の制御方法を示すフ
ローチャートである。順を追って説明する。まず1段階
目のターンを開始する。動作中常に障害物の有無を判断
し、障害物があれば後退動作をし、その後再び1段階目
のターン動作に戻る。
【0038】また、障害物が無ければ1段階目のターン
が終了か否か判断し、終了の判断が出るまでは1段階目
のターンを継続する。終了の判断がでれば、後退動作を
したしないに関わらず、2段階目のターンでの駆動速度
を演算し、2段階目のターンを開始する。2段階目のタ
ーン終了の判断がでるまで、2段階目のターンを継続
し、終了の判断がでれば、ターンの全動作を終了する。
【0039】次に、本実施例の実際の動作を図9に基づ
いて説明する。ただし、基本となる2段階動作のターン
については前記実施例1の図4と同様なので、詳細な説
明は省略する。本体1は、すでに1段階目のターン動作
中であり、図に示すように点H1の位置にあるとする。
そして、測距手段22もしくは接触検知手段12が、壁
面から突出している柱P(障害物の一例)を検知したと
する。この時、本体1は後退手段33によりH1からH
2の位置まで後退する。
【0040】後退動作が終われば本体1は再び1段階目
のターン動作に戻って、実線矢印で示す軌跡を移動す
る。M点に到達すると2段階目のターンに移るが、この
時、駆動速度が初期の設定値のままでターンしたとすれ
ば、後退動作がない場合の軌跡(2点鎖線)と同じ回転
半径r2で定点O2を中心にターンを行い、破線の軌跡
に沿って移動する。この結果ターン幅はW′となってし
まい所定のターン幅が確保できない。そこでM点におい
て、速度演算手段35が所定のターン幅を確保できる新
たな駆動速度を演算する。つまり、M点から後退動作が
ない場合の軌跡(2点鎖線)に乗り移ればよいから、定
点O2′を中心に回転半径r2′の軌跡(実線)をたど
るような左右の駆動速度を演算すればよい。この演算は
容易である。そして所定のターン幅Wが確保できる。以
上のように本実施例によれば、ターン中に障害物があっ
てもこれを回避し、なおかつ、回避した分を2段階目の
ターンで補正するので所定のターン幅Wが得られるもの
である。
【0041】なお、図9において、最初の後退動作が終
了した時点で1段階目のターンに戻らずに、新たな駆動
速度により、すぐに2段階目のターンを始める方法もあ
る。この時は回転半径r2″の点線で示した軌跡とな
る。また、後退動作33による後退動作を直進移動とし
て描いたが円弧状の軌跡でもまったく問題ない。
【0042】(実施例4)以下、本発明の第四の実施例
である移動作業ロボットを、自走式掃除機を例にとって
説明する。本体構成は前記実施例1の図1,図2と同様
なので説明を省略する。
【0043】図10は本実施例の第四の手段における制
御ブロック図で、以下図10に基づいて本実施例の制御
構成を説明する。方向計測手段23の出力は走行制御手
段21に伝達される。走行制御手段21はこの出力を判
断して駆動モータ3L・3Rに制御信号を出力し、本体
1の移動方向・走行距離を制御する。本実施例では走行
制御手段21は、2段階ターン手段31を有している。
2段階ターン手段31は、駆動モータ3L・3Rを制御
して2段階動作で本体1をターンさせる。
【0044】次に、本実施例の動作を図4に基づいて説
明する。図4は、本体1の2段階動作のターンを左右駆
動輪2L・2Rの移動状況で示している。以下の説明に
おいては、本体1に要求されるターン幅Wは左右駆動輪
のトレッドに等しく、ターン角度は180°であるとす
る。
【0045】また、ターン動作の1段階目から2段階目
への切り換えと2段階目ターンを終了は、方向計測手段
23(本体1の方向を逐次計測する)の出力と、あらか
じめ記憶している設定値を比較することによって、2段
階ターン手段31が指令する。設定値とは、本体1の角
度の変化分のことである。例えば本実施例では、設定値
は、1段階目のターンの終了時には90°、2段階目の
ターンの終了時には180°(=ターン角度)とする。
そして理想的なターンを想定し、1段階目も2段階目も
軌跡はきれいな1/4の円弧を描くものとして説明を進
める。
【0046】さて、ターン開始位置A点で、本体1は矢
印DAの方向を向いているとする。
【0047】まず、1段階目のターンを開始する。1段
階目のターンでは、左駆動輪2Lを一定の周速VL1で
前進、右駆動輪2Rを一定の周速VR1で後退させる。
ターンの回転中心は周速VL1とVR1の比で決まる定
点O1となる。B点に到達すると本体1は90°向きを
変えて矢印DBの方向に向く。この時点で1段階目のタ
ーンを終了する。
【0048】次に、2段階目のターンを開始する。2段
階目のターンでは、左駆動輪2Lを一定の周速VL2で
前進、右駆動輪2Rを一定の周速VR2で前進させる。
ターンの回転中心は周速VL2とVR2の比で決まる定
点O2となる。C点に到達すると本体1はA点からは1
80°向きを変えて矢印DCの方向を向く。この時点で
2段階目のターンを終了すなわち全ターン動作を終了す
る。左駆動輪2Lの周速VL1・VL2と右駆動輪2R
の周速VR1・VR2についても、2段階ターン手段3
1があらかじめ設定された値を記憶しておくものとす
る。
【0049】以上が方向計測手段23の出力に基づいた
2段階ターン手段31による2段階動作のターンであ
る。このようにしてターン内側の車輪を少し回転させる
ことにより、車輪と床面との擦れをほとんど無くすこと
ができる。そして、ターンを2段階動作とすることによ
り無駄の少ない動きで、しかも、本体1の方向を直接角
度で検出しているので、所定のターン角度をより正確に
得ることができる。
【0050】なお、方向計測手段23は、本実施例で用
いたレートジャイロおよびこの出力を積分する積分器な
どに限定せず、地磁気センサ等、方向を検知できるもの
であればよい。また、本実施例の制御ブロックに前記実
施例1,2,3の機能を付加することも可能であり、こ
の時に軌跡演算手段32が、移動距離計測手段3′の出
力だけでなく方向検出手段23の出力も利用して演算す
れば、より精度の高い軌跡を求めることもできる。
【0051】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、車輪と床
面との擦れがほとんど無いターン動作を行い、所定のタ
ーン幅・ターン角度を得る移動作業ロボットを実現する
ことができるものである。
【0052】また、車輪と床面との擦れがほとんど無い
ターン動作を行い、所定のターン角度をより正確に得ら
れる移動作業ロボットを実現することができるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における移動作業ロボットの
縦断面図
【図2】同移動作業ロボットの横断面図
【図3】同移動作業ロボットの走行制御手段の制御ブロ
ック図
【図4】同移動作業ロボットの動作を説明する説明図
【図5】本発明の実施例2における移動作業ロボットの
走行制御手段の制御ブロック図
【図6】同移動作業ロボットの動作を説明する説明図
【図7】本発明の実施例3における移動作業ロボットの
走行制御手段の制御ブロック図
【図8】同移動作業ロボットの走行制御手段の制御方法
を示すフローチャート
【図9】同移動作業ロボットの動作を説明する説明図
【図10】本発明の実施例4における移動作業ロボット
の走行制御手段の制御ブロック図
【図11】(a)従来の移動作業ロボットのタ−ン動作
を説明する説明図 (b)従来の移動作業ロボットのタ−ン動作を説明する
他の説明図
【符号の説明】
1 本体 2 駆動輪 3 駆動モータ 3L′、3R′ 移動距離計測手段 4 従輪 12 接触検知手段 14 電動送風機 15 集塵室 16、17 フィルター 18 床ノズル 19 接続パイプ 20 ブラシ 21 走行制御手段 22 測距手段 23 方向計測手段 31 2段階ターン手段 32 軌跡演算手段 33 後退手段 35 速度演算手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藪内 秀隆 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 江口 修 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 乾 弘文 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 木村 昌弘 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 小川 光康 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 藤原 俊明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 石橋 崇文 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 黒木 義貴 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3B057 DA00 3C007 AS15 CS08 KS36 MT00 WA16 5H301 AA01 BB11 CC03 DD02 DD18 EE32 GG06 GG10 GG12 GG14 GG17 HH10 HH19 LL11 LL14 LL15

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体の左右に設けた駆動輪を駆動して前
    記本体を移動させる駆動手段および操舵手段と、前記駆
    動手段と操舵手段とを制御し本体の走行制御を行う走行
    制御手段と、本体の走行距離を計測する移動距離計測手
    段と、清掃等の作業を行う作業手段とを備え、前記走行
    制御手段は、移動距離計測手段の出力に基づいて本体の
    走行軌跡を演算する軌跡演算手段と、軌跡演算手段の出
    力に基づいて、前記左右の駆動輪を左右とも駆動する動
    作を2段階行なって本体の方向を反転させる2段階ター
    ン手段を有する移動作業ロボット。
  2. 【請求項2】 走行制御手段が、本体をターン動作前に
    後退させる後退手段を有する請求項1記載の移動作業ロ
    ボット。
  3. 【請求項3】 本体周囲の障害物を検知する障害物検知
    手段を備え、走行制御手段が、本体をターン動作中の障
    害物検知手段の出力に基づいて後退させる後退手段と、
    軌跡演算手段の出力に基づいて、後退によるターン幅の
    誤差を打ち消すように、ターン動作の新たな駆動速度を
    演算する速度演算手段を有する請求項1記載の移動作業
    ロボット。
  4. 【請求項4】 本体の左右に設けた駆動輪を駆動して前
    記本体を移動させる駆動手段および操舵手段と、前記駆
    動手段と操舵手段とを制御し本体の走行制御を行う走行
    制御手段と、本体の方向を計測する方向計測手段と、清
    掃等の作業を行う作業手段とを備え、前記走行制御手段
    は、方向計測手段の出力に基づいて、前記左右の駆動輪
    を左右とも駆動する動作を2段階行なって本体の方向を
    反転させる2段階ターン手段を有する移動作業ロボッ
    ト。
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