JP2003029220A - 光フィルタ - Google Patents

光フィルタ

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JP2003029220A
JP2003029220A JP2001216923A JP2001216923A JP2003029220A JP 2003029220 A JP2003029220 A JP 2003029220A JP 2001216923 A JP2001216923 A JP 2001216923A JP 2001216923 A JP2001216923 A JP 2001216923A JP 2003029220 A JP2003029220 A JP 2003029220A
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JP
Japan
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optical
optical path
coupling section
optical coupling
path
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Pending
Application number
JP2001216923A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Hatayama
均 畑山
Chie Fukuda
智恵 福田
Tomokane Hirose
智財 広瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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  • Optical Integrated Circuits (AREA)
  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 損失スペクトルの調整の自由度が高い光フィ
ルタを提供する。 【解決手段】 光フィルタ1は、基板100上に第1光
路111、第2光路112、光結合部121〜124、
ヒータ131〜133および長周期グレーティング14
0が形成された光平面導波路型回路を備える。第2光路
112上に設けられたヒータ131〜133それぞれに
より、位相差変化量Δφ1,Δφ2およびΔφ3が調整さ
れる。また、第2光結合部122と第3光結合部123
との間における第1光路111上に設けられた長周期グ
レーティング140により、この間の第1光路111を
伝搬する光に対して損失が与えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光増幅器における
信号光の光増幅の利得を等化する利得等化器等として好
適に用いられる光フィルタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】光増幅器は、励起光により励起可能な蛍
光物質が添加され信号光を光増幅する光導波路と、この
光導波路に励起光を供給する励起手段とを含み、光伝送
システムにおける中継局などに設けられる。特に、多波
長の信号光を伝送する波長分割多重(WDM: Waveleng
th Division Multiplexing)伝送システムに用いられる
光増幅器は、多波長の信号光それぞれを互いに等しい利
得で一括光増幅するとともに、多波長の信号光それぞれ
のパワーを一定の目標値として出力することが重要であ
る。そこで、このような光増幅器において信号光の光増
幅の利得を等化するために、増幅用の光導波路における
利得スペクトルと同様の形状の損失スペクトルを有する
光フィルタが利得等化器として用いられる。
【0003】例えば、文献「G. H. B. Thompson, et a
l., "Planar Waveguide Filters forDynamic Equalizat
ion of EDFA Spectra", ECOC'99 (1999)」には、マッハ
ツェンダ干渉計を用いた光フィルタにより光増幅器の利
得平坦化を図る技術が記載されている。この文献に記載
された技術は、マッハツェンダ干渉計における各光結合
部および各分岐光路それぞれの温度を入力信号光パワー
に応じて調整することにより、光フィルタの損失傾斜を
調整して、入力信号光パワーの変動に伴う利得傾斜の変
動を補償しようとするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
文献に記載された光フィルタの損失スペクトルは正弦波
状のものに限定され、温度が調整されることで正弦波状
の損失スペクトルが波長軸方向に移動し、これにより光
フィルタの損失傾斜が調整される。したがって、この光
フィルタは、損失スペクトルの調整の自由度が低く、光
増幅器の利得スペクトルを等化する際の自由度が低い。
【0005】本発明は、上記問題点を解消する為になさ
れたものであり、損失スペクトルの調整の自由度が高い
光フィルタを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光フィルタ
は、光入力端から光出力端へ通過する光に対して波長に
応じた損失を与える光フィルタであって、(1) 光入力端
に入力した光を2分岐して各々を第1光路および第2光
路へ出力する第1光結合部と、(2) 第1光結合部の後段
に設けられ、第1光路と第2光路とを光結合する第2光
結合部と、(3)第2光結合部の後段に設けられ、第1光
路と第2光路とを光結合する第3光結合部と、(4) 第3
光結合部の後段に設けられ、第1光路および第2光路そ
れぞれを伝搬してきた光を入力して、各々の光のパワー
に応じたパワーの光を光出力端より出力する第4光結合
部と、(5) 第1光結合部と第2光結合部との間における
第1光路および第2光路の双方または何れか一方の温度
を調整する第1温度調整手段と、(6) 第2光結合部と第
3光結合部との間における第1光路および第2光路の双
方または何れか一方の温度を調整する第2温度調整手段
と、(7) 第3光結合部と第4光結合部との間における第
1光路および第2光路の双方または何れか一方の温度を
調整する第3温度調整手段と、(8) 第2光結合部と第3
光結合部との間における第1光路および第2光路の双方
または何れか一方に設けられ、その設けられた光路を伝
搬する光に対して損失を与える損失付与手段と、を備え
ることを特徴とする。
【0007】この光フィルタでは、第1光路、第2光
路、第1光結合部および第2光結合部は第1のマッハツ
ェンダ干渉計を構成しており、この第1のマッハツェン
ダ干渉計内に第1温度調整手段が設けられている。第1
光路、第2光路、第2光結合部および第3光結合部は第
2のマッハツェンダ干渉計を構成しており、この第2の
マッハツェンダ干渉計内に第2温度調整手段および損失
付与手段が設けられている。また、第1光路、第2光
路、第3光結合部および第4光結合部は第3のマッハツ
ェンダ干渉計を構成しており、この第3のマッハツェン
ダ干渉計内に第3温度調整手段が設けられている。
【0008】光入力端に入力した光は、第1光結合部に
より一定の分岐比で2分岐され、その一方が第1光路を
伝搬し、他方が第2光路を伝搬して、共に第2光結合部
に到達する。この第2光結合部に到達した各々の光は、
この第2光結合部により一定の分岐比で2分岐され、そ
の一方が第1光路を伝搬し、他方が第2光路を伝搬し
て、共に第3光結合部に到達する。この第3光結合部に
到達した各々の光は、この第3光結合部により一定の分
岐比で2分岐され、その一方が第1光路を伝搬し、他方
が第2光路を伝搬して、共に第4光結合部に到達する。
そして、この第4光結合部に到達した各々の光は、この
第4光結合部により一定の分岐比で2分岐され、その一
方が光出力端より出力される。
【0009】このような光の伝搬の途中に設けられた第
1〜第3温度調整手段により、第1〜第3のマッハツェ
ンダ干渉計における位相差変化量Δφ1〜Δφ3が調整さ
れる。また、第2のマッハツェンダ干渉計内に設けられ
た損失付与手段により、この間を伝搬する光に対して損
失が与えられる。したがって、この光フィルタにおける
光入力端から光出力端への光の損失スペクトルは、第1
〜第4光結合部それぞれにおける光の分岐比、損失付与
手段における光の透過特性、および、位相差変化量Δφ
1〜Δφ3に依存する。このことから、本発明に係る光フ
ィルタは、損失スペクトルの調整の自由度が高いものと
なる。
【0010】また、本発明に係る光フィルタは、第1温
度調整手段および第3温度調整手段それぞれによる温度
調整を互いに関連つけて制御する制御部を更に備えるこ
とを特徴とする。この場合には、第1のマッハツェンダ
干渉計における位相差変化量Δφ1および第3のマッハ
ツェンダ干渉計における位相差変化量Δφ3も互いに関
連つけられて調整される。例えば、Δφ1=Δφ3 の関
係が維持されて位相差変化量Δφ1,Δφ3が調整される
ことで、光フィルタの損失スペクトルの振幅が調整され
る。なお、位相差変化量Δφ2が調整されることで、光
フィルタの損失スペクトルのオフセットが調整される。
【0011】また、本発明に係る光フィルタは、損失付
与手段が長周期グレーティングであるのが好適である。
この場合には、長周期グレーティングの透過特性が比較
的自由に設計され得るので、本発明に係る光フィルタの
損失スペクトルも比較的自由に設計され得る。
【0012】また、本発明に係る光フィルタは、第1温
度調整手段が第1光結合部と第2光結合部との間におけ
る第1光路および第2光路の双方の温度を調整するのが
好適であり、第2温度調整手段が第2光結合部と第3光
結合部との間における第1光路および第2光路の双方の
温度を調整するのが好適であり、また、第3温度調整手
段が第3光結合部と第4光結合部との間における第1光
路および第2光路の双方の温度を調整するのが好適であ
る。この場合には、第1光路および第2光路それぞれの
幅や深さが設計どおりでなくても、第1光路および第2
光路の何れか一方の温度が調整されることにより、各マ
ッハツェンダ干渉計における光路長差それぞれが設計ど
おりのものとされる。
【0013】また、本発明に係る光フィルタは、第1光
結合部に替えてY分岐部が設けられているのが好適であ
り、また、第4光結合部に替えてY分岐部が設けられて
いるのが好適である。Y字形状の光導波路構造であるY
分岐部は、上記の光結合部と比較して、加工が容易で、
製造ばらつきが小さい。また、Y分岐部は、その分岐比
が波長依存性を有しない。
【0014】また、本発明に係る光フィルタは、第1光
結合部と第2光結合部との間における第1光路と第2光
路との光路長差が−0.55μm〜+0.55μmの範
囲内であるのが好適であり、第2光結合部と第3光結合
部との間における第1光路と第2光路との光路長差が−
0.55μm〜+0.55μmの範囲内であるのが好適
であり、また、第3光結合部と第4光結合部との間にお
ける第1光路と第2光路との光路長差が−0.55μm
〜+0.55μmの範囲内であるのが好適である。この
場合には、損失付与手段を除いた他の構成要素における
損失の波長依存性が抑制される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明にお
いて同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を
省略する。
【0016】(第1実施形態)先ず、本発明に係る光フ
ィルタの第1実施形態について説明する。図1は、第1
実施形態に係る光フィルタ1の構成図である。本実施形
態に係る光フィルタ1は、第1光路111、第2光路1
12、光結合部121〜124、ヒータ131〜133
および長周期グレーティング140が基板100上に形
成された光平面導波路型回路を備え、また、ヒータ13
1〜133それぞれにおける温度調整を制御する制御部
190をも備える。
【0017】第1光路111は、基板100の一方の端
面位置にある光入力端101と他方の端面位置との間に
設けられた光導波路である。また、第2光路112は、
基板100の一方の端面位置と他方の端面位置にある光
出力端102との間に設けられた光導波路である。例え
ば、基板100は石英ガラス平板からなり、第1光路1
11および第2光路112それぞれにはGeが添加され
て高屈折率とされている。光入力端101から順に、第
1光結合部121、第2光結合部122、第3光結合部
123および第4光結合部124が設けられている。第
1光路111と第2光路112とは光結合部121〜1
24それぞれを介して互いに光結合されている。第1光
結合部121は、光入力端101に入力した光を2分岐
して各々を第1光路111および第2光路112それぞ
れへ出力する。第4光結合部124は、第1光路111
および第2光路112それぞれを伝搬してきた光を入力
して、各々の光のパワーに応じたパワーの光を光出力端
102より出力する。
【0018】そして、第1光路111、第2光路11
2、第1光結合部121および第2光結合部122は第
1のマッハツェンダ干渉計を構成している。第1光路1
11、第2光路112、第2光結合部122および第3
光結合部123は第2のマッハツェンダ干渉計を構成し
ている。また、第1光路111、第2光路112、第3
光結合部123および第4光結合部124は第3のマッ
ハツェンダ干渉計を構成している。
【0019】第1光結合部121と第2光結合部122
との間における第2光路112上にヒータ131が設け
られている。このヒータ131は、制御部190による
制御の下に第2光路112の温度を調整する第1温度調
整手段として作用し、第1光結合部121と第2光結合
部122との間における第1光路111と第2光路11
2との間の位相差変化量Δφ1を調整する。
【0020】第2光結合部122と第3光結合部123
との間における第2光路112上にヒータ132が設け
られている。このヒータ132は、制御部190による
制御の下に第2光路112の温度を調整する第2温度調
整手段として作用し、第2光結合部122と第3光結合
部123との間における第1光路111と第2光路11
2との間の位相差変化量Δφ2を調整する。
【0021】第3光結合部123と第4光結合部124
との間における第2光路112上にヒータ133が設け
られている。このヒータ133は、制御部190による
制御の下に第2光路112の温度を調整する第3温度調
整手段として作用し、第3光結合部123と第4光結合
部124との間における第1光路111と第2光路11
2との間の位相差変化量Δφ3を調整する。
【0022】なお、上記の位相差変化量Δφm(m=
1,2,3)は、
【数1】 なる式で表される。ここで、λは光の波長である。Hm
は、光路の長手方向に沿ったヒータ13mの長さであ
る。δn/δTは、各光路の実効屈折率nの温度係数で
あり、石英ガラスの場合には1×10-5/℃程度であ
る。ΔTmは、ヒータ13mによる第2光路112の温
度の変化量である。
【0023】第2光結合部122と第3光結合部123
との間における第1光路111上に長周期グレーティン
グ140が設けられている。この長周期グレーティング
140は、第1光路111の長手方向に沿って周期が数
百μmの屈折率変調が形成されたものであって、第1光
路111を導波する光のうち位相結合条件を満たす特定
波長の光に対して選択的に損失を与える損失付与手段と
して作用するものである。
【0024】この第1実施形態に係る光フィルタ1は以
下のように動作する。光入力端101に入力した光は、
第1光路111を伝搬して第1光結合部121に到達す
る。この第1光結合部121に到達した光は、この第1
光結合部121により一定の分岐比で2分岐され、その
一方が第1光路111を伝搬し、他方が第2光路112
を伝搬して、共に第2光結合部122に到達する。この
第2光結合部122に到達した各々の光は、この第2光
結合部122により一定の分岐比で2分岐され、その一
方が第1光路111を伝搬し、他方が第2光路112を
伝搬して、共に第3光結合部123に到達する。この第
3光結合部123に到達した各々の光は、この第3光結
合部123により一定の分岐比で2分岐され、その一方
が第1光路111を伝搬し、他方が第2光路112を伝
搬して、共に第4光結合部124に到達する。そして、
この第4光結合部124に到達した各々の光は、この第
4光結合部124により一定の分岐比で2分岐され、そ
の一方が第2光路112を伝搬して光出力端102より
出力される。
【0025】このような光の伝搬の途中の第2光路11
2上に設けられたヒータ131〜133それぞれによ
り、上記位相差変化量Δφ1,Δφ2およびΔφ3が調整
される。また、第2光結合部122と第3光結合部12
3との間における第1光路111上に設けられた長周期
グレーティング140により、この間の第1光路111
を伝搬する光に対して損失が与えられる。したがって、
この光フィルタ1における光入力端101から光出力端
102への光の損失スペクトルは、光結合部121〜1
24それぞれにおける光の分岐比、長周期グレーティン
グ140における光の透過特性、および、位相差変化量
Δφ1〜Δφ3(すなわち、ヒータ131〜133による
第2光路112の温度変化量ΔT1〜ΔT3)に依存す
る。このことから、本実施形態に係る光フィルタ1は、
損失スペクトルの調整の自由度が高いものとなる。
【0026】図2は、第1実施形態に係る光フィルタ1
の損失スペクトルを示す図である。この図には、位相変
化量の組み合わせ(Δφ1,Δφ2,Δφ3)の5つの場
合それぞれについて光フィルタ1の損失スペクトルが示
されている。長周期グレーティング140における光の
透過特性T(λ)は、
【数2】 なる式で表されるものとした。ここで、λは光の波長
(単位nm)である。また、第1光結合部121と第2
光結合部122との間における第1光路111の光路長
11と第2光路112の光路長L12との差ΔL1(=L
12−L11)は0とした。第2光結合部122と第3光結
合部123との間における第1光路111の光路長L21
と第2光路112の光路長L22との差ΔL2(=L22
21)は0とした。第3光結合部123と第4光結合部
124との間における第1光路111の光路長L31と第
2光路112の光路長L32との差ΔL3(=L32
31)は−0.53μmとした。また、Δφ1=Δφ3
とした。
【0027】このとき、ヒータ131〜133の何れに
も電力が供給されず、第2光路112の温度変化量ΔT
1〜ΔT3の全てが0であって、位相変化量の組み合わせ
(Δφ1,Δφ2,Δφ3)が(0,0,0)であると、
光フィルタ1の損失スペクトルは波長によらず0dBで
あった。
【0028】一般に、この光フィルタ1の損失スペクト
ルL(λ)は、
【数3】 なる式で表される。ここで、L0(λ)は長周期グレーテ
ィング140の透過特性に応じた関数である。a,bそ
れぞれは正の定数である。定数aは損失スペクトルL
(λ)の振幅を表し、定数bは損失スペクトルL(λ)のオ
フセットを表す。
【0029】図2において位相変化量の組み合わせ(Δ
φ1,Δφ2,Δφ3)が(0,0,0),(π/2,
0,π/2)および(π,0,π)それぞれの値である
場合の損失スペクトルを比較して判るように、位相差変
化量Δφ1(=Δφ3)の値が大きいほど、上記(3)式中
の定数aの値が大きい。また、図2において位相変化量
の組み合わせ(Δφ1,Δφ2,Δφ3)が(π/2,
0,π/2),(π/2,π/4,π/2)および(π
/2,π/2,π/2)それぞれの値である場合の損失
スペクトルを比較して判るように、位相差変化量Δφ2
の値が大きいほど、上記(3)式中の定数bの値が大き
い。
【0030】以上のように、ヒータ131,133によ
り第2光路112の温度変化量ΔT 1,ΔT3を調整する
ことにより位相差変化量Δφ1,Δφ3 (ただし、Δφ1
=Δφ3)を制御することで、上記(3)式中の振幅定数a
の値を設定することができる。また、ヒータ132によ
り第2光路112の温度変化量ΔT2を調整することに
より位相差変化量Δφ2を制御することで、上記(3)式中
のオフセット定数bの値を設定することができる。この
ように、本実施形態に係る光フィルタ1の損失フィルタ
は、振幅定数aおよびオフセット定数bそれぞれが独立
に制御され得る。また、長周期グレーティング140の
透過特性T(λ)は比較的自由に設計され得るので、上記
(3)式中のL0(λ)も比較的自由に設計され得る。
【0031】なお、以上の説明では、光路長差ΔL1
よびΔL2それぞれを0とし、光路長差ΔL3を−0.5
3μmとしたが、これに限られるものでは無い。例え
ば、位相変化量の組み合わせ(Δφ1,Δφ2,Δφ3
が(π,0,π)である状態が高頻度で使用される場合
には、ΔL1=0.53μmとし、ΔL2=ΔL3=0と
するのが好適である。このようにすることで、何れのヒ
ータにも電力が供給されることなく、上記の高頻度で使
用される状態が実現され得る。このことは、消費電力が
低減される点で効果的であるだけでなく、熱応力に因る
光路の複屈折に基づく偏波依存損失が抑制される点でも
効果的である。
【0032】また、光路長差ΔL1〜ΔL3それぞれは、
−λ0/2n〜+λ0/2nの範囲であるのが好適であ
る。ここで、λ0は使用波長帯域の中心波長であり、n
は各光路の実効屈折率である。このようにすることで、
長周囲グレーティング140を除いた他の構成要素にお
ける損失の波長依存性が抑制される。光路長差がΔLで
あるとき、ヒータによる温度調整が無いときの位相差Δ
φは、
【数4】 なる式で表される。この式から判るように、光路長差Δ
Lの絶対値が小さいほど、位相差Δφの波長依存性が小
さい。したがって、具体的には、各光路の実効屈折率n
を1.45とし、使用波長帯域の中心波長λ0を1.6
μmとすると、光路長差ΔLは−0.55μm〜+0.
55μmの範囲内であるのが好適である。このとき、位
相差Δφの絶対値はπ以下となる。
【0033】(第2実施形態)次に、本発明に係る光フ
ィルタの第2実施形態について説明する。図3は、第2
実施形態に係る光フィルタ2の構成図である。本実施形
態に係る光フィルタ2は、第1光路211、第2光路2
12、光結合部221〜224、ヒータ231〜236
および長周期グレーティング240が基板200上に形
成された光平面導波路型回路を備え、また、ヒータ23
1〜236それぞれにおける温度調整を制御する制御部
290をも備える。
【0034】第1光路211は、基板200の一方の端
面位置にある光入力端201と他方の端面位置との間に
設けられた光導波路である。また、第2光路212は、
基板200の一方の端面位置と他方の端面位置にある光
出力端202との間に設けられた光導波路である。例え
ば、基板200は石英ガラス平板からなり、第1光路2
11および第2光路212それぞれにはGeが添加され
て高屈折率とされている。光入力端201から順に、第
1光結合部221、第2光結合部222、第3光結合部
223および第4光結合部224が設けられている。第
1光路211と第2光路212とは光結合部221〜2
24それぞれを介して互いに光結合されている。第1光
結合部221は、光入力端201に入力した光を2分岐
して各々を第1光路211および第2光路212それぞ
れへ出力する。第4光結合部224は、第1光路211
および第2光路212それぞれを伝搬してきた光を入力
して、各々の光のパワーに応じたパワーの光を光出力端
202より出力する。
【0035】そして、第1光路211、第2光路21
2、第1光結合部221および第2光結合部222は第
1のマッハツェンダ干渉計を構成している。第1光路2
11、第2光路212、第2光結合部222および第3
光結合部223は第2のマッハツェンダ干渉計を構成し
ている。また、第1光路211、第2光路212、第3
光結合部223および第4光結合部224は第3のマッ
ハツェンダ干渉計を構成している。
【0036】第1光結合部221と第2光結合部222
との間における第2光路212上にヒータ231が設け
られている。また、第1光結合部221と第2光結合部
222との間における第1光路211上にヒータ234
が設けられている。これらのヒータ231,234は、
制御部290による制御の下に第1光路211および第
2光路212それぞれの温度を調整する第1温度調整手
段として作用し、第1光結合部221と第2光結合部2
22との間における第1光路211と第2光路212と
の間の位相差変化量Δφ1を調整する。
【0037】第2光結合部222と第3光結合部223
との間における第2光路212上にヒータ232が設け
られている。また、第2光結合部222と第3光結合部
223との間における第1光路211上にヒータ235
が設けられている。これらのヒータ232,235は、
制御部290による制御の下に第1光路211および第
2光路212それぞれの温度を調整する第2温度調整手
段として作用し、第2光結合部222と第3光結合部2
23との間における第1光路211と第2光路212と
の間の位相差変化量Δφ2を調整する。
【0038】第3光結合部223と第4光結合部224
との間における第2光路212上にヒータ233が設け
られている。また、第3光結合部223と第4光結合部
224との間における第1光路211上にヒータ236
が設けられている。これらのヒータ233,236は、
制御部290による制御の下に第1光路211および第
2光路212それぞれの温度を調整する第3温度調整手
段として作用し、第3光結合部223と第4光結合部2
24との間における第1光路211と第2光路212と
の間の位相差変化量Δφ3を調整する。
【0039】第2光結合部222と第3光結合部223
との間における第1光路211上に長周期グレーティン
グ240が設けられている。この長周期グレーティング
240は、第1光路211の長手方向に沿って周期が数
百μmの屈折率変調が形成されたものであって、第1光
路211を導波する光のうち位相結合条件を満たす特定
波長の光に対して選択的に損失を与える損失付与手段と
して作用するものである。
【0040】この第2実施形態に係る光フィルタ2で
は、光入力端201から光出力端202への光の伝搬の
途中の第1光路211または第2光路212の上に設け
られたヒータ231〜236それぞれにより、上記位相
差変化量Δφ1,Δφ2およびΔφ3が調整される。ま
た、第2光結合部222と第3光結合部223との間に
おける第1光路211上に設けられた長周期グレーティ
ング240により、この間の第1光路211を伝搬する
光に対して損失が与えられる。したがって、この光フィ
ルタ2における光入力端201から光出力端202への
光の損失スペクトルは、光結合部221〜224それぞ
れにおける光の分岐比、長周期グレーティング240に
おける光の透過特性、および、位相差変化量Δφ1〜Δ
φ3に依存する。このことから、本実施形態に係る光フ
ィルタ2は、損失スペクトルの調整の自由度が高いもの
となる。
【0041】また、ヒータ231,233,234,2
36により位相差変化量Δφ1,Δφ3 (ただし、Δφ1
=Δφ3)を制御することで、上記(3)式中の振幅定数a
の値を設定することができる。また、ヒータ232,2
35により位相差変化量Δφ2を制御することで、上記
(3)式中のオフセット定数bの値を設定することができ
る。このように、本実施形態に係る光フィルタ2の損失
フィルタは、振幅定数aおよびオフセット定数bそれぞ
れが独立に制御され得る。また、長周期グレーティング
240の透過特性T(λ)は比較的自由に設計され得るの
で、上記(3)式中のL0(λ)も比較的自由に設計され得
る。
【0042】特に第2実施形態では、ヒータ231〜2
33により第2光路212の温度変化量が制御され、ヒ
ータ234〜236により第1光路211の温度変化量
が制御されて、これにより、位相差変化量Δφ1〜Δφ3
が設定される。したがって、第1光路211および第2
光路212それぞれの幅や深さが設計どおりでなく、光
路長差ΔL1〜ΔL3それぞれが設計どおりでなくても、
ヒータ231および234の何れかを用いることで光路
長差ΔL1を所望値とすることができ、ヒータ232お
よび235の何れかを用いることで光路長差ΔL2を所
望値とすることができ、また、ヒータ233および23
6の何れかを用いることで光路長差ΔL 3を所望値とす
ることができる。
【0043】なお、本実施形態でも、光路長差ΔL1
ΔL3それぞれは、−λ0/2n〜+λ0/2nの範囲で
あるのが好適であり、−0.55μm〜+0.55μm
の範囲内であるのが好適である。
【0044】(第3実施形態)次に、本発明に係る光フ
ィルタの第3実施形態について説明する。図4は、第3
実施形態に係る光フィルタ3の構成図である。本実施形
態に係る光フィルタ3は、第1光路311、第2光路3
12、第3光路313、第4光路314、Y分岐部32
1、光結合部322、光結合部323、Y分岐部32
4、ヒータ331〜333および長周期グレーティング
340が基板300上に形成された光平面導波路型回路
を備え、また、ヒータ331〜333それぞれにおける
温度調整を制御する制御部390をも備える。
【0045】第1光路311および第2光路312それ
ぞれは、Y分岐部321とY分岐部324の間に設けら
れた光導波路である。第3光路313は、基板300の
一方の端面位置にある光入力端301とY分岐部321
との間に設けられた光導波路である。また、第4光路3
14は、基板300の他方の端面位置にある光出力端3
02とY分岐部324の間に設けられた光導波路であ
る。例えば、基板300は石英ガラス平板からなり、光
路311〜314それぞれにはGeが添加されて高屈折
率とされている。
【0046】光入力端301から順に、Y分岐部32
1、光結合部322、光結合部323およびY分岐部3
24が設けられている。第1光路311と第2光路31
2とは光結合部322,323それぞれを介して互いに
光結合されている。Y分岐部321は、光入力端301
に入力し第3光路313を伝搬してきて到達した光を2
分岐して、各々を第1光路311および第2光路312
それぞれへ出力する。Y分岐部324は、第1光路31
1および第2光路312それぞれを伝搬してきた光を入
力して、各々の光のパワーに応じたパワーの光を第4光
路314を伝搬させて光出力端302より出力する。
【0047】そして、第1光路311、第2光路31
2、Y分岐部321および光結合部322は第1のマッ
ハツェンダ干渉計を構成している。第1光路311、第
2光路312、光結合部322および光結合部323は
第2のマッハツェンダ干渉計を構成している。また、第
1光路311、第2光路312、光結合部323および
Y分岐部324は第3のマッハツェンダ干渉計を構成し
ている。
【0048】Y分岐部321と光結合部322との間に
おける第2光路312上にヒータ331が設けられてい
る。このヒータ331は、制御部390による制御の下
に第2光路312の温度を調整する第1温度調整手段と
して作用し、Y分岐部321と光結合部322との間に
おける第1光路311と第2光路312との間の位相差
変化量Δφ1を調整する。
【0049】光結合部322と光結合部323との間に
おける第2光路312上にヒータ332が設けられてい
る。このヒータ332は、制御部390による制御の下
に第2光路312の温度を調整する第2温度調整手段と
して作用し、光結合部322と光結合部323との間に
おける第1光路311と第2光路312との間の位相差
変化量Δφ2を調整する。
【0050】光結合部323とY分岐部324との間に
おける第2光路312上にヒータ333が設けられてい
る。このヒータ333は、制御部390による制御の下
に第2光路312の温度を調整する第3温度調整手段と
して作用し、光結合部323とY分岐部324との間に
おける第1光路311と第2光路312との間の位相差
変化量Δφ3を調整する。
【0051】光結合部322と光結合部323との間に
おける第1光路311上に長周期グレーティング340
が設けられている。この長周期グレーティング340
は、第1光路311の長手方向に沿って周期が数百μm
の屈折率変調が形成されたものであって、第1光路31
1を導波する光のうち位相結合条件を満たす特定波長の
光に対して選択的に損失を与える損失付与手段として作
用するものである。
【0052】この第3実施形態に係る光フィルタ3は以
下のように動作する。光入力端301に入力した光は、
第3光路313を伝搬してY分岐部321に到達する。
このY分岐部321に到達した光は、このY分岐部32
1により一定の分岐比で2分岐され、その一方が第1光
路311を伝搬し、他方が第2光路312を伝搬して、
共に光結合部322に到達する。この光結合部322に
到達した各々の光は、この光結合部322により一定の
分岐比で2分岐され、その一方が第1光路311を伝搬
し、他方が第2光路312を伝搬して、共に光結合部3
23に到達する。この光結合部323に到達した各々の
光は、この光結合部323により一定の分岐比で2分岐
され、その一方が第1光路311を伝搬し、他方が第2
光路312を伝搬して、共にY分岐部324に到達す
る。そして、このY分岐部324に到達した各々の光の
パワーに応じたパワーの光が、第4光路314を伝搬し
て光出力端302より出力される。
【0053】このような光の伝搬の途中の第2光路31
2上に設けられたヒータ331〜333それぞれによ
り、上記位相差変化量Δφ1,Δφ2およびΔφ3が調整
される。また、光結合部322と光結合部323との間
における第1光路311上に設けられた長周期グレーテ
ィング340により、この間の第1光路311を伝搬す
る光に対して損失が与えられる。したがって、この光フ
ィルタ3における光入力端301から光出力端302へ
の光の損失スペクトルは、Y分岐部321,324およ
び光結合部322,323それぞれにおける光の分岐
比、長周期グレーティング140における光の透過特
性、ならにに、位相差変化量Δφ1〜Δφ3(すなわち、
ヒータ331〜333による第2光路312の温度変化
量ΔT1〜ΔT3)に依存する。このことから、本実施形
態に係る光フィルタ3は、損失スペクトルの調整の自由
度が高いものとなる。
【0054】また、本実施形態でも、ヒータ331,3
33により第2光路312の温度変化量ΔT1,ΔT3
調整することにより位相差変化量Δφ1,Δφ3 (ただ
し、Δφ1=Δφ3)を制御することで、上記(3)式中の
振幅定数aの値を設定することができる。また、ヒータ
332により第2光路312の温度変化量ΔT2を調整
することにより位相差変化量Δφ2を制御することで、
上記(3)式中のオフセット定数bの値を設定することが
できる。このように、本実施形態に係る光フィルタ3の
損失フィルタは、振幅定数aおよびオフセット定数bそ
れぞれが独立に制御され得る。また、長周期グレーティ
ング340の透過特性T(λ)は比較的自由に設計され得
るので、上記(3)式中のL0(λ)も比較的自由に設計され
得る。
【0055】特に、本実施形態では、第1実施形態に係
る光フィルタ1における光結合部121,124に替え
て、Y分岐部321,324が設けられていることか
ら、以下のような利点もある。すなわち、一般に、非常
に狭い相互間隔で形成された2つの光導波路の間のモー
ド結合を利用する光結合部は、加工が難しく、製造ばら
つきが大きい。これに対して、Y字形状の光導波路構造
であるY分岐部は、上記の光結合部と比較して、加工が
容易で、製造ばらつきが小さい。また、Y分岐部は、そ
の分岐比が波長依存性を有しない点でも好適である。
【0056】なお、本実施形態でも、光路長差ΔL1
ΔL3それぞれは、−λ0/2n〜+λ0/2nの範囲で
あるのが好適であり、−0.55μm〜+0.55μm
の範囲内であるのが好適である。
【0057】(変形例)本発明は、上記実施形態に限定
されるものではなく、種々の変形が可能である。上記第
1実施形態では長周期グレーティング140の透過特性
T(λ)は上記(2)式で表されるものとしたが、これに限
られるものでは無い。例えば、Er元素添加光ファイバ
を光増幅媒体として用いた光増幅器の利得を等化する為
には、光フィルタの損失スペクトルは2以上の損失ピー
ク波長を有するのが好適であり、これに応じて、長周期
グレーティングも2以上の損失ピーク波長を有するのが
好適である。
【0058】また、上記の各実施形態では、光フィルタ
は、各構成要素が基板上に形成され集積化されたもので
あって、取り扱いが容易である点で好適である。しか
し、本発明に係る光フィルタは、各光路が光ファイバか
らなり、各光結合部それぞれが光ファイバカプラからな
るものであってもよい。この場合には、この光フィルタ
を光ファイバ伝送路上に設ける際の挿入損失が小さい点
で好適である。
【0059】また、上記の各実施形態では温度調整手段
としてヒータが用いられたが、ペルチエ素子が用いられ
てもよい。また、上記の各実施形態では損失付与手段と
して長周期グレーティングが用いられたが、屈折率変調
が光軸に対して傾斜して形成された傾斜型ブラッググレ
ーティングが用いられてもよいし、誘電体多層膜フィル
タが挿入されて用いられてもよい。
【0060】
【発明の効果】以上、詳細に説明したとおり、本発明に
よれば、第1光路、第2光路、第1光結合部および第2
光結合部は第1のマッハツェンダ干渉計を構成してお
り、この第1のマッハツェンダ干渉計内に第1温度調整
手段が設けられている。第1光路、第2光路、第2光結
合部および第3光結合部は第2のマッハツェンダ干渉計
を構成しており、この第2のマッハツェンダ干渉計内に
第2温度調整手段および損失付与手段が設けられてい
る。また、第1光路、第2光路、第3光結合部および第
4光結合部は第3のマッハツェンダ干渉計を構成してお
り、この第3のマッハツェンダ干渉計内に第3温度調整
手段が設けられている。光入力端に入力した光は、第1
〜第3のマッハツェンダ干渉計を順次に経て、光出力端
より出力される。
【0061】このような光の伝搬の途中に設けられた第
1〜第3温度調整手段により、第1〜第3のマッハツェ
ンダ干渉計における位相差変化量Δφ1〜Δφ3が調整さ
れる。また、第2のマッハツェンダ干渉計内に設けられ
た損失付与手段により、この間を伝搬する光に対して損
失が与えられる。したがって、この光フィルタにおける
光入力端から光出力端への光の損失スペクトルは、第1
〜第4光結合部それぞれにおける光の分岐比、損失付与
手段における光の透過特性、および、位相差変化量Δφ
1〜Δφ3に依存する。このことから、本発明に係る光フ
ィルタは、損失スペクトルの調整の自由度が高いものと
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る光フィルタ1の構成図であ
る。
【図2】第1実施形態に係る光フィルタ1の損失スペク
トルを示す図である。
【図3】第2実施形態に係る光フィルタ2の構成図であ
る。
【図4】第3実施形態に係る光フィルタ3の構成図であ
る。
【符号の説明】
1〜3…光フィルタ、100…基板、101…光入力
端、102…光出力端、111…第1光路、112…第
2光路、121〜124…光結合部、131〜133…
ヒータ、140…長周期グレーティング、190…制御
部、200…基板、201…光入力端、202…光出力
端、211…第1光路、212…第2光路、221〜2
24…光結合部、231〜236…ヒータ、240…長
周期グレーティング、290…制御部、300…基板、
301…光入力端、302…光出力端、311…第1光
路、312…第2光路、313…第3光路、314…第
4光路、321…Y分岐部、322…光結合部、323
…光結合部、324…Y分岐部、331〜333…ヒー
タ、340…長周期グレーティング、390…制御部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 広瀬 智財 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 Fターム(参考) 2H047 KA12 KB05 KB06 LA19 NA01 2H079 AA06 BA01 CA07 DA05 EA05 EB27 GA01 KA08

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光入力端から光出力端へ通過する光に対
    して波長に応じた損失を与える光フィルタであって、 前記光入力端に入力した光を2分岐して各々を第1光路
    および第2光路へ出力する第1光結合部と、 前記第1光結合部の後段に設けられ、前記第1光路と前
    記第2光路とを光結合する第2光結合部と、 前記第2光結合部の後段に設けられ、前記第1光路と前
    記第2光路とを光結合する第3光結合部と、 前記第3光結合部の後段に設けられ、前記第1光路およ
    び前記第2光路それぞれを伝搬してきた光を入力して、
    各々の光のパワーに応じたパワーの光を前記光出力端よ
    り出力する第4光結合部と、 前記第1光結合部と前記第2光結合部との間における前
    記第1光路および前記第2光路の双方または何れか一方
    の温度を調整する第1温度調整手段と、 前記第2光結合部と前記第3光結合部との間における前
    記第1光路および前記第2光路の双方または何れか一方
    の温度を調整する第2温度調整手段と、 前記第3光結合部と前記第4光結合部との間における前
    記第1光路および前記第2光路の双方または何れか一方
    の温度を調整する第3温度調整手段と、 前記第2光結合部と前記第3光結合部との間における前
    記第1光路および前記第2光路の双方または何れか一方
    に設けられ、その設けられた光路を伝搬する光に対して
    損失を与える損失付与手段と、 を備えることを特徴とする光フィルタ。
  2. 【請求項2】 前記第1温度調整手段および前記第3温
    度調整手段それぞれによる温度調整を互いに関連つけて
    制御する制御部を更に備えることを特徴とする請求項1
    記載の光フィルタ。
  3. 【請求項3】 前記損失付与手段が長周期グレーティン
    グであることを特徴とする請求項1記載の光フィルタ。
  4. 【請求項4】 前記第1温度調整手段が前記第1光結合
    部と前記第2光結合部との間における前記第1光路およ
    び前記第2光路の双方の温度を調整することを特徴とす
    る請求項1記載の光フィルタ。
  5. 【請求項5】 前記第2温度調整手段が前記第2光結合
    部と前記第3光結合部との間における前記第1光路およ
    び前記第2光路の双方の温度を調整することを特徴とす
    る請求項1記載の光フィルタ。
  6. 【請求項6】 前記第3温度調整手段が前記第3光結合
    部と前記第4光結合部との間における前記第1光路およ
    び前記第2光路の双方の温度を調整することを特徴とす
    る請求項1記載の光フィルタ。
  7. 【請求項7】 前記第1光結合部に替えてY分岐部が設
    けられていることを特徴とする請求項1記載の光フィル
    タ。
  8. 【請求項8】 前記第4光結合部に替えてY分岐部が設
    けられていることを特徴とする請求項1記載の光フィル
    タ。
  9. 【請求項9】 前記第1光結合部と前記第2光結合部と
    の間における前記第1光路と前記第2光路との光路長差
    が−0.55μm〜+0.55μmの範囲内であること
    を特徴とする請求項1記載の光フィルタ。
  10. 【請求項10】 前記第2光結合部と前記第3光結合部
    との間における前記第1光路と前記第2光路との光路長
    差が−0.55μm〜+0.55μmの範囲内であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の光フィルタ。
  11. 【請求項11】 前記第3光結合部と前記第4光結合部
    との間における前記第1光路と前記第2光路との光路長
    差が−0.55μm〜+0.55μmの範囲内であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の光フィルタ。
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