JP2003028683A - 電磁流量計 - Google Patents

電磁流量計

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JP2003028683A
JP2003028683A JP2001213254A JP2001213254A JP2003028683A JP 2003028683 A JP2003028683 A JP 2003028683A JP 2001213254 A JP2001213254 A JP 2001213254A JP 2001213254 A JP2001213254 A JP 2001213254A JP 2003028683 A JP2003028683 A JP 2003028683A
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fluid
insulation resistance
drive shield
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JP2001213254A
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English (en)
Inventor
Ikumitsu Ishikawa
郁光 石川
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Yokogawa Electric Corp
Original Assignee
Yokogawa Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電極とアース間の絶縁抵抗の劣化の問題に対
し、この絶縁抵抗を測定することで検出器側の異常を検
知することを目的とする。 【解決手段】 測定対象となる流体が流される測定管を
備え、検出器の異常を検知する電磁流量計において、帰
還抵抗の電圧値を検知して絶縁抵抗を算出するための帰
還電流検出手段と、測定管に取り付けられた電極キャッ
プの中に設けられたドライブシールド電極と、帰還電流
検出手段とドライブシールド電極とを接続するためのド
ライブシールドラインと、ドライブシールドラインの中
心線と接続された電極と、電極とドライブシールド電極
との間に進入した流体を蓄える箇所とを備え、この箇所
に流体を溜めることでドライブシールド電極と電極と間
のインピーダンスを低下させることを特徴とする電磁流
量計。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、検出器の異常を検
知する電磁流量計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的な電磁流量計(この例では、空検
出機能を備えるもの)を図9に示す。このような電磁流
量計は、所定の磁界を発生させて流体に発生する信号起
電力を検出する検出部100と、この検出器100から
の信号起電力を信号処理して流体の流量を算出し、所定
のプロセス制御信号に変換出力する変換器101とから
構成される。
【0003】検出器100は、所定の磁界を発生させる
コイル200、測定される流体が流れる測定管300、
その測定管300の内側面に対向して流体に接液するよ
うに配設された検出電極400a,400b、測定管3
00内の流体に測定管300と同一の電位(接地電位)
を与えるためのコモン電極(アースリング)500を備
える。
【0004】変換器101では、図示しないプロセス制
御装置から供給されるループ電流から所定の電源電圧を
生成する電源部110、所定周波数の励磁電流をコイル
200に出力する励磁部120、バッファ130、検出
電極400a,400bから得られた信号起電力を差動
増幅する交流増幅部140、交流増幅部140の出力の
うち流体ノイズなどの低周波成分を減衰させるハイパス
フィルタ150、ハイパスフィルタ150の出力を所定
の間隔でサンプリングするとともにディジタル情報に変
換するA/D変換部160、A/D変換部160の出力
から流量を算出するとともにこの変換器101内の各部
を制御する制御部170、制御部170からの流量情報
に基づき所定のプロセス制御信号を出力する出力インタ
ーフェース部180を備える。交流増幅部140、ハイ
パスフィルタ150、A/D変換部160及び制御部1
70で流量検出系を構成している。
【0005】更にこのような電磁流量計の測定管300
への電極400a,400bの取付け部の構造の詳細
は、図10に示す通りである。この図で、測定対象とな
る流体が流される非磁性の測定管3には管壁に沿ってテ
フロン(登録商標)、ウレタン等によるライニング1が
組み込まれている。ライニング1には孔1aが設けら
れ、その孔1aにコイルを備えた電極2が組み込まれて
いる。そして、測定管3の一部とライニング1の中央部
とは、窪み部1bと噛み合っている。測定管3の内壁は
電極キャップ4と係合する形状をなしており、測定管3
の内壁と電極キャップ4の外壁とが係合している。そし
て、電極キャップ4が電極2を覆っている。電極2から
は信号線(ケーブル)5が変換器101の検出回路側に
接続する。
【0006】このような電磁流量計で流体の流量検出
中、流体が孔1aと電極2の隙間から侵入し、流体が電
極キャップ4と電極2とにより形成される空間(斜線で
示す箇所)に滞留することがあった。この空間に流体が
滞留すると、通常は金属製である電極キャップ4と電極
2とが短絡し、変換器101側へ正しい信号が送信でき
なくなるという不具合があった。
【0007】このような場合、従来は、オフライン状態
で、図9に示したような回路により、電極2(400
a,400b)とアース部(測定管3、アースリング5
00等)間の絶縁抵抗をオフラインでチェックし、異常
であれば、回復対策を施すという処理を行っていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な事情に鑑みてなされたものであり、検出器内に流体が
侵入したときに発生する、電極とアース間の絶縁抵抗の
劣化の問題に対し、この絶縁抵抗をオンライン、即ち、
測定中に測定することで検出器側の異常を検知すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明は、測定対象となる流体が
流される測定管を備え、検出器の異常を検知する電磁流
量計において、帰還抵抗の電圧値を検知して絶縁抵抗を
算出するための帰還電流検出手段と、測定管に取り付け
られた電極キャップの中に設けられたドライブシールド
電極と、帰還電流検出手段とドライブシールド電極とを
接続するためのドライブシールドラインと、ドライブシ
ールドラインの中心線と接続された電極と、電極とドラ
イブシールド電極との間に進入した流体を蓄える箇所と
を備え、この箇所に流体を溜めドライブシールド電極と
電極と間のインピーダンスを低下させることを特徴とす
る。
【0010】従って、請求項1に記載の発明によれば、
帰還抵抗の電圧値を検知して絶縁抵抗を算出するための
帰還電流検出手段と、電極と前記ドライブシールド電極
との間に進入した流体を蓄える箇所とを備え、その箇所
に流体を溜めドライブシールド電極と電極との間のイン
ピーダンスを低下させ、帰還電流を大きくすることによ
り、電極部の絶縁抵抗の換算を行い易くする。
【0011】さらに、請求項2に記載の発明は、測定対
象となる流体が流される測定管を備え、検出器の異常を
検知する電磁流量計において、帰還抵抗の電圧値を検知
して絶縁抵抗を算出するための帰還電流検出手段と、測
定管に取り付けられた電極キャップの中に設けられたド
ライブシールド電極と、帰還電流検出手段とドライブシ
ールド電極とを接続するためのドライブシールドライン
と、ドライブシールドラインの中心線と接続された電極
と、電極キャップに設けられたアース電極と、電極とド
ライブシールド電極との間に進入した流体を蓄える箇所
とを備え、この箇所に流体を溜めることでドライブシー
ルド電極とアース電極と間のインピーダンスを低下させ
ることを特徴とする。
【0012】従って、請求項2に記載の発明によれば、
請求項1に記載の発明と同様に、帰還抵抗の電圧値を検
知して絶縁抵抗を算出するための帰還電流検出手段と、
電極とドライブシールド電極との間に進入した流体を蓄
える箇所とを備え、帰還電流を測定する構成を採ってい
るが、ドライブシールドとアースと間のインピーダンス
を低下させる構成であるため、より大きな帰還電流の検
出が可能になる。
【0013】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
または2に記載の構成に加え、ドライブシールドを行う
シールド線の外側金属皮膜を検出器内の電極近傍に絶縁
皮膜を被せない状態で配置することを特徴とする。
【0014】従って、請求項3に記載の発明によれば、
シールド線の外側金属皮膜を検出器内の電極近傍に絶縁
皮膜を被せないことにより、ケーブル容量を抑えること
が可能になり、スパン誤差の発生を抑制することができ
る。
【0015】さらに、請求項4に記載の発明は、請求項
1から3のいずれかに記載の構成に加え、帰還電流から
検出器内電極部の絶縁抵抗を算出し、検出器の異常を検
知及び通報するための手段を備えることを特徴とする。
【0016】従って、請求項4に記載の発明によれば、
単に絶縁抵抗を算出するだけにとどまらず、絶縁抵抗の
算出の結果により、検出器の異常を検知するとともに、
検出器の異常を通報するための手段である指示計等を備
え、検出器の交換、もしくはメンテナンスを促すことを
可能にする。
【0017】また、請求項5に記載の発明は、測定対象
となる流体が流される測定管を備え、検出器の異常を検
知する電磁流量計であって、ハウジングと係合する保全
用キャップに取り付けられた基板と、検出電極とアース
との間に流れる電流を検知するため基板に形成された絶
縁抵抗測定回路と、測定管に取り付けられた電極キャッ
プの中に設けられた検出電極と、絶縁抵抗測定回路と検
出電極を接続するための検出線と、変換器の検出回路へ
接続する信号線に接続された電極とを備え、電極キャッ
プ内に流体を溜めることを特徴とする。
【0018】従って、請求項5に記載の発明によれば、
電極キャップ内に測定管内を流れる流体が溜まり、検出
電極により溜まった流体の絶縁抵抗の測定を行うことが
可能になり、検出器の異常を検知することが可能にな
る。そのため、検出器の電極が測定不能となる前に電極
の交換等を行うことが可能になる。
【0019】さらに、請求項6に記載の発明は、測定対
象となる流体が流される測定管を備え、検出器の異常を
検知する電磁流量計において、測定管に取り付けられた
電極キャップの中に設けられた検出電極と、絶縁抵抗測
定回路と検出電極を接続するための検出線と、変換器の
検出回路へ接続する信号線に接続された電極とを備え、
流体の流量演算を行う変換器内で検出電極とアースとの
間に流れる電流を検知するための絶縁抵抗測定回路を備
えることを特徴とする。
【0020】従って、請求項6に記載の発明によれば、
測定対象となる流体の流量演算を行う変換器内に絶縁抵
抗測定回路を設けることで、回路同士をまとめ電磁流量
計全体の設計のし易さを図るとともに、絶縁抵抗測定回
路と流体との接触を避けること可能にする。
【0021】また、請求項7に記載の発明は、請求項5
または6に記載の構成に加え、測定管に取り付けられた
電極キャップに進入してきた流体が溜まるようにした電
極キャップ内の空間と、この空間の内部に絶縁抵抗測定
のために配置した検出電極と、この空間から電極キャッ
プの外に流体が漏れないようにするための手段とを電極
部内に備えることを特徴とする。
【0022】従って、請求項7に記載の発明によれば、
電極キャップに空間を設け、その空間に検出電極を設け
空間内に進入してきた流体の絶縁抵抗を測定できるよう
にし、また、電極キャップにパッキンを取り付けてある
ので、電極キャップの外に流体が漏れることを防止でき
る。
【0023】さらに、請求項8に記載の発明は、請求項
5から7のいずれかに記載の構成に加え、電極部内に備
えられた検出電極及び、検出電極とアースとの間に流れ
る電流を検知するための絶縁抵抗測定回路をバッテリー
により駆動することを特徴とする。
【0024】従って、請求項8に記載の発明によれば、
検出電極及び絶縁抵抗測定回路を他の回路等とは別にバ
ッテリーで駆動することにより、検出電極及び絶縁抵抗
測定回路のメンテナンスを行い易くなるとともに、現在
フィールドで使用されている電磁流量計の異常診断等を
行うことも可能である。
【0025】また、請求項9に記載の発明は、請求項8
に記載の構成に加えて、バッテリーは太陽電池であるこ
とを特徴する。
【0026】従って、請求項9に記載の発明によれば、
バッテリーが太陽電池であるため、バッテリーの交換作
業を行わずに済み作業の効率化を図ることが可能にな
る。
【0027】さらに、請求項10に記載の発明は、請求
項5から8のいずれかに記載の絶縁抵抗測定回路に電磁
流量計の外部から監視可能な指示計を設けることを特徴
とする。
【0028】従って、請求項10に記載の発明によれ
ば、電磁流量計の外部から監視可能な指示計を設けてい
るので、外部から視覚により電極抵抗の状況が容易に把
握することが可能になる。
【0029】また、請求項11に記載の発明は、請求項
5から10のいずれかに記載の構成に加え、絶縁抵抗測
定回路の基板は樹脂にてコーティングもしくはモールド
してあることを特徴とする。
【0030】従って、請求項11に記載の発明によれ
ば、絶縁抵抗測定回路の基板は樹脂にてコーティングも
しくはモールドを行うことにより、外的な要因による回
路の誤動作の防止を図ることが可能になる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0032】図1に本発明を実施した電磁流量計におけ
る、絶縁抵抗の測定回路図を示す。この図では、変換器
101側における絶縁劣化診断のための回路図が示され
ていて、A/D変換器25を備えたCPU28、帰還電
流測定回路29、バッファB及びケーブル5から構成さ
れる。
【0033】ケーブル5は、同軸状の信号線であり、中
心導体(信号ライン5a)と外側導体(ドライブシール
ドライン5b)から構成され、中心導体と外側導体との
中間には、絶縁層が設けられる。
【0034】ケーブル5の信号ライン5aは、検出器1
00側の信号を検出する電極2に接続され、ドライブシ
ールドライン5bにはバッファした電圧を与える。これ
は、検出器100の電極400a,400bに絶縁物が
付着すると低導電率状態となり、電極400a,400
b−アース500間のインピーダンスが増加し、これに
伴ってケーブル5自身が有する容量が無視できなくな
り、検出すべき流量信号にスパン誤差が発生してしま
う。これを避けるため、ドライブシールドライン5bに
ケーブル5の外側導体をバッファした信号を与え、この
ようなスパン誤差の影響をなくしている。
【0035】図2では、本発明の電磁流量計の非磁性体
測定管3及び電極2の部分拡大図が示される。ライニン
グ1は、テフロン(登録商標)、ウレタン等である。こ
の例で、絶縁物より構成される電極キャップ4にはパッ
キン34が係合され、電極キャップ4内に電極キャップ
4と同心円の円盤であるドライブシールド電極27が組
み込まれる。特に、パッキン34は電極2の周囲にも配
置されており、電極キャップ4と電極2とがパッキン3
4を挟み込む構成を採っている。この構成により流体が
電極キャップ4から漏れるのを防止している。
【0036】図3には、本発明の他の実施例である電磁
流量計の測定管3及び電極2の部分拡大図が示されてい
る。測定管3内にライニング1を設け、測定管3に電極
2を取り付ける構成は図2と共通している。また、絶縁
性の電極キャップ4も電極2を覆っているという構成も
共通しているが、この例では、電極キャップ4が電極2
を支持できるような構造を採っており、電極キャップ4
の凹部4a上に電極2と同心円で円盤状のドライブシー
ルド電極27が配置される。また、電極キャップ4の上
面4bには電極2と同心円で円盤状のアース電極32が
配置される。
【0037】また、図2及び図3に示す構成にあって、
ケーブル5にてドライブシールドを行うドライブシール
ドライン5bの外側金属皮膜を、この検出器内の電極2
の近傍に、絶縁皮膜を被せない状態で配置するようにし
てもよい。
【0038】さて、図2の構成にあって、流体が電極2
部分から侵入してきた場合、電極2とドライブシールド
電極27の空間に流体が蓄えられることになる。そし
て、この部分に流体が溜まることで、電極2−ドライブ
シールド電極27間の絶縁インピーダンスが低下する。
【0039】図3の構成にあって、流体が電極2部分か
ら侵入してきた場合、ドライブシールド電極27とアー
ス電極32の間に流体が蓄えられることになる。そし
て、この部分に流体が溜まることで、ドライブシールド
電極27−アース電極32間の絶縁インピーダンスが低
下する。
【0040】このように、図2及び図3に示す例におい
て、絶縁インピーダンスの低下により、バッファBから
ドライブシールドライン5bへ流れる電流は大きくな
る。これらの実施例では、ケーブル5の外側導体、つま
りドライブシールドライン5bに流れる電流(帰還電流
Ifb)を測定することで、電極2の絶縁抵抗を換算す
る。
【0041】図4にその動作説明図を示すが、ドライブ
シールドライン5b−アースC間の抵抗Rcが小さくな
ることにより、帰還電流Ifbは大きくなる。そして、
帰還電流検出回路29で、このRfb間の電圧値を検知
し、絶縁抵抗を算出する。尚、ここで、Rfb:帰還抵
抗、Rb:信号ライン5a−ドライブシールドライン5
b間抵抗、Rc:ドライブシールドライン−アースC間
抵抗、Rf:流体抵抗、Vin:流量信号であり、 である。
【0042】図2に示す構成では、信号ライン5a−ド
ライブシールドライン5b間のインピーダンス低下でも
帰還電流Ifbは大きくなる。原理的には図2の構成で
も可能であるが、図4に示す通り、帰還電流はIcの方
が大きいので、図3に示す構成で、ドライブシールドと
アース間のインピーダンスを低下させる方がより大きな
帰還電流を検出できる。
【0043】図5には、本発明の他の例である電磁流量
計の部分拡大図が示してある。この例は、通常の電極交
換型の電磁流量計であるが、電極キャップ4に絶縁抵抗
劣化検出電極(同心状検出電極14)と、保全用キャッ
プ7に絶縁抵抗測定回路(絶縁劣化診断回路の基板3
9)を具備している点が特徴である。この同芯状検出電
極14は、アース接続されるハウジング6及び測定管3
とは絶縁される。
【0044】この実施例では、電極2と絶縁性の電極キ
ャップ4とで形成される内部空間に侵入してきた流体が
溜まるようになっていて、この空間には同心状検出電極
14があり、ここに溜まった流体により発生する絶縁抵
抗を測定する。
【0045】また、電極キャップ4から同心状検出電極
14の検出線40を引き出す部分、電極2が電極キャッ
プ4から突き抜ける部分には、流体(液体)が外部に漏
れないようにパッキン34を係合する。このような構成
であるため、電極キャップ4の外部に流体(液体)が漏
れる前に、検出線40により電極キャップ4内の異常を
検出することができる。
【0046】また、電極キャップ4から電極2が突き抜
ける部分については、図6のように電極キャップ4にテ
ーパ部Tを設け、電極2の径より穴径を小さくしておい
て押し付ける構造とし、シール30を設けてもよい。
【0047】図7に、絶縁抵抗劣化検出回路39の例を
示す。絶縁抵抗劣化検出回路39は、電池36によるバ
ッテリー駆動であり、絶縁抵抗測定のための同心状検出
電極14と、アース線11との間に流れる電流を検知す
る。検流計35等の指示計があることで、ガラス8を介
して外部から絶縁抵抗劣化の様子を知ることができる。
【0048】電池36としては、太陽電池等を用いても
よい。
【0049】また、検流計35の近傍に、無線回路を設
け、メンテナンスする人への情報伝達として、得られた
信号にかかるデータを無線で送信するようにしてもよ
い。
【0050】また、この絶縁抵抗測定回路の基板39
は、検出器側でなく、変換器側に設けるようにしてもよ
い。
【0051】そして、この絶縁抵抗測定回路の基板39
は樹脂にてコーティングもしくはモールドすることによ
り、流体からの例えば湿度等のさまざまな影響を受けな
いようにすることができる。
【0052】さらに、図8に、本発明の他の実施例を示
す。この図8は、電極2の取付け部であるが、侵入して
きた流体を溜める空間として、アース電極8と検出線4
0の間に形成される部分としてもよい。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、電磁流量計において、
検出器内へ流体が入り込んだときに発生する、「電極と
アースとの間の絶縁抵抗低下」をドライブシールドの帰
還電流を測定することで、検出器の異常を検知すること
ができる。そして、測定不能となる前に、検出器の電極
を交換もしくはメンテナンスできる電磁流量計を実現で
きる。
【0054】さらに、本発明では、前記検知装置を独立
させ、電磁流量計変換器の機能に含めないことで、電極
部の交換のみで、現在フィールドで使用されている電磁
流量計についても異常診断・保全することも可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した電磁流量計の帰還電流を測定
するための回路図である。
【図2】本発明を実施した電磁流量計の測定管及び電極
の部分拡大図である。
【図3】本発明を実施した他の電磁流量計の測定管及び
電極の部分拡大図である。
【図4】帰還電流を測定する回路の動作説明図である。
【図5】本発明を実施した他の電磁流量計の部分拡大図
である。
【図6】別の形態の電極キャップの断面図である。
【図7】絶縁抵抗劣化の検出回路を示す回路図である。
【図8】本発明を実施した他の電磁流量計にかかる電極
部の断面図である。
【図9】従来の電磁流量計のブロック図である。
【図10】従来の電磁流量計の電極取付け部である。
【符号の説明】
1 ライニング 2 電極 3 測定管 4 電極キャップ 4a 凹部 4b 上面 5 信号線(ケーブル) 5a 信号ライン 5b ドライブシールドライン 6 ハウジング 7 保全用キャップ 8 ガラス 11 アース線 14 同心状検出電極 25 A/D変換器 28 CPU 29 帰還電流測定回路 30 シール 32 アース電極 34 パッキン 39 絶縁劣化診断回路の基板 40 検出線 T テーパ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】測定対象となる流体が流される測定管を備
    え、検出器の異常を検知する電磁流量計において、帰還
    抵抗の電圧値を検知して絶縁抵抗を算出するための帰還
    電流検出手段と、前記測定管に取り付けられた電極キャ
    ップの中に設けられたドライブシールド電極と、前記帰
    還電流検出手段と前記ドライブシールド電極とを接続す
    るためのドライブシールドラインと、前記ドライブシー
    ルドラインの中心線と接続された電極と、前記電極と前
    記ドライブシールド電極との間に進入した流体を蓄える
    箇所とを備え、前記箇所に前記流体を溜め前記ドライブ
    シールド電極と前記電極と間のインピーダンスを低下さ
    せることを特徴とする電磁流量計。
  2. 【請求項2】測定対象となる流体が流される測定管を備
    え、検出器の異常を検知する電磁流量計において、帰還
    抵抗の電圧値を検知して絶縁抵抗を算出するための帰還
    電流検出手段と、前記測定管に取り付けられた電極キャ
    ップの中に設けられたドライブシールド電極と、前記帰
    還電流検出手段と前記ドライブシールド電極とを接続す
    るためのドライブシールドラインと、前記ドライブシー
    ルドラインの中心線と接続された電極と、前記電極キャ
    ップに設けられたアース電極と、前記電極と前記ドライ
    ブシールド電極との間に進入した流体を蓄える箇所とを
    備え、前記箇所に前記流体を溜めることで前記ドライブ
    シールド電極と前記アース電極と間のインピーダンスを
    低下させることを特徴とする電磁流量計。
  3. 【請求項3】前記ドライブシールドを行うシールド線の
    外側金属皮膜を検出器内の電極近傍に絶縁皮膜を被せな
    い状態で配置することを特徴とする請求項1または請求
    項2記載の電磁流量計。
  4. 【請求項4】前記帰還電流から検出器内電極部の絶縁抵
    抗を算出し、前記検出器の異常を検知及び通報するため
    の手段を備えることを特徴とする請求項1、2、3のい
    ずれかに記載の電磁流量計。
  5. 【請求項5】測定対象となる流体が流される測定管を備
    え、検出器の異常を検知する電磁流量計において、ハウ
    ジングと係合する保全用キャップに取り付けられた基板
    と、検出電極とアースとの間に流れる電流を検知するた
    め前記基板に形成された絶縁抵抗測定回路と、前記測定
    管に取り付けられた電極キャップの中に設けられた検出
    電極と、前記絶縁抵抗測定回路と前記検出電極を接続す
    るための検出線と、変換器の検出回路へ接続する信号線
    に接続された電極とを備え、前記電極キャップ内に前記
    流体を溜めることを特徴とする電磁流量計。
  6. 【請求項6】測定対象となる流体が流される測定管を備
    え、検出器の異常を検知する電磁流量計において、前記
    測定管に取り付けられた電極キャップの中に設けられた
    検出電極と、絶縁抵抗測定回路と前記検出電極を接続す
    るための検出線と、変換器の検出回路へ接続する信号線
    に接続された電極とを備え、前記流体の流量演算を行う
    変換器内で前記検出電極とアースとの間に流れる電流を
    検知するための絶縁抵抗測定回路を備えることを特徴と
    する電磁流量計。
  7. 【請求項7】前記電極キャップに進入してきた前記流体
    が溜まるようにした前記電極キャップ内の空間と、前記
    空間の内部に絶縁抵抗測定のために配置した検出電極
    と、前記空間から前記電極キャップの外に前記流体が漏
    れないようにするための手段とを電極部内に備えること
    を特徴とする請求項5または請求項6に記載の電磁流量
    計。
  8. 【請求項8】前記電極部内に備えられた前記検出電極及
    び前記検出電極とアースとの間に流れる電流を検知する
    ための絶縁抵抗測定回路をバッテリーにより駆動するこ
    とを特徴とする請求項5、6、7のいずれかに記載の電
    磁流量計。
  9. 【請求項9】前記バッテリーは太陽電池であることを特
    徴する請求項7に記載の電磁流量計。
  10. 【請求項10】前記絶縁抵抗測定回路に、外部から監視
    可能な指示計を設けることを特徴とする請求項5、6、
    7、8のいずれかに記載の電磁流量計。
  11. 【請求項11】前記絶縁抵抗測定回路の基板は樹脂にて
    コーティングもしくはモールドしてあることを特徴とす
    る請求項5、6、7、8、9のいずれかに記載の電磁流
    量計。
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