JP2003028378A - 樹脂製ベンド管とその製造方法および製造装置 - Google Patents

樹脂製ベンド管とその製造方法および製造装置

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JP2003028378A
JP2003028378A JP2001212507A JP2001212507A JP2003028378A JP 2003028378 A JP2003028378 A JP 2003028378A JP 2001212507 A JP2001212507 A JP 2001212507A JP 2001212507 A JP2001212507 A JP 2001212507A JP 2003028378 A JP2003028378 A JP 2003028378A
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resin
tubular body
die
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Junichi Yuasa
淳一 湯浅
Koji Kono
廣司 河野
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KAWANO KK
Sekisui Chemical Co Ltd
Kawano KK
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KAWANO KK
Sekisui Chemical Co Ltd
Kawano KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】成形後の曲げ戻りが小さく、樹脂製の湾曲部に
損傷を受けにくい樹脂製ベンド管と、その製造方法およ
び製造装置を提供する。 【解決手段】本発明の樹脂製ベンド管1は、原管2を構
成する樹脂よりも高強度でかつ塑性加工可能な金属その
他の素材からなる薄肉の管状体3により、湾曲部21の
外周面または内周面が被覆されたことを特徴としてい
る。かかる管状体3で原管2を被覆した状態で、原管2
および管状体3を冷間で曲げ加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスや上下水道な
どの配管が曲げられる部分に使用される樹脂製ベンド管
と、その製造方法および製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば本出願人の出願に係る特開平8−
207133号公報に開示されているように、樹脂製ベ
ンド管を製造する方法としては、ポリエチレン樹脂やポ
リプロピレン樹脂等からなる直管状の原管を加熱状態で
型内に保持して所定のベンド角を賦形し、その後冷却す
る、という方法が一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のような加熱成形による製造方法で得られた樹脂製ベ
ンド管は、特にその材質が熱可塑性の結晶性樹脂からな
る場合、成形後の経時変化によってベンド角の曲げ戻り
がしばしば生じる。また、加熱成形による製造方法で
は、管径が大きい場合、加熱や冷却に時間を要するので
生産性が低下する。さらに、樹脂製ベンド管はその形状
が湾曲しているため、直管に比較して、輸送や施工の
際、湾曲部の表面に損傷を受けやすいという事情もあ
る。
【0004】本発明は係る事情に鑑みてなされたもの
で、成形後の曲げ戻りが小さく、樹脂製の湾曲部に損傷
を受けにくい樹脂製ベンド管と、係る樹脂製ベンド管の
効率的な製造方法および製造装置を提供することを解決
課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の樹脂製ベンド管の構成は、原管を構成する
樹脂よりも高強度でかつ塑性加工可能な金属その他の素
材からなる薄肉の管状体により、湾曲部の外周面が被覆
されたことを特徴としている。
【0006】また、本発明の樹脂製ベンド管の他の構成
は、原管を構成する樹脂よりも高強度でかつ塑性加工可
能な金属その他の素材からなる薄肉の管状体により、湾
曲部の内周面が被覆されたことを特徴としている。
【0007】これらの発明によれば、樹脂製の原管とそ
れを被覆する管状体とを冷間で同時に曲げ加工すること
ができるので、加熱や冷却に要する時間が不要になり、
生産性が向上する。また、樹脂製原管の経時変化によっ
て生じるベンド角の曲げ戻りを、管状体の強度および剛
性によって押さえ込むことができるので、長期間にわた
って安定した形状が得られるとともに、埋設強度や耐圧
強度も向上する。
【0008】かかる管状体の材質としては、ステンレス
鋼をはじめとして、鉄鋼、アルミニウム合金、チタン、
銅合金等を目的や用途に応じて選択することができる。
管状体は、原管の外周面および内周面のいずれを被覆し
てもよく、また内外両面を被覆してもよい。ただし、管
状体が原管の外周面を被覆する場合は、管状体が原管の
保護管となり、原管の湾曲部に傷がつくのを防ぐことが
できる。また、管状体の材質によっては、原管を構成す
る樹脂に対して好ましくない影響を及ぼすような透過性
物質が原管内に浸透するのを防ぐこともできる。
【0009】さらに本発明の樹脂製ベンド管において
は、管状体の腹側に、スリットまたはパンチングホール
を形成したり、あるいはエッチング加工を施すことによ
って、管状体の湾曲部に生じる曲げ皺を小さくすること
ができる。
【0010】また、本発明の樹脂製ベンド管の製造方法
は、直管状態にある樹脂製原管の外周面および内周面の
うち少なくともいずれか一方を、この原管を構成する樹
脂よりも高強度でかつ塑性加工可能な金属その他の素材
からなる薄肉の管状体により被覆した後、前記原管およ
び管状体を冷間で同時に曲げ加工することを特徴とす
る。この製造方法によれば、樹脂製の原管を加熱・冷却
するのに要する時間が不要になるので、樹脂製ベンド管
の生産性が向上する。
【0011】また、本発明の樹脂製ベンド管の製造装置
の構成は、直管状態にある樹脂製原管の外周面および内
周面のうち少なくともいずれか一方を、この原管を構成
する樹脂よりも高強度でかつ塑性加工可能な金属その他
の素材からなる薄肉の管状体により被覆した状態で、前
記原管および管状体を冷間で同時に曲げ加工する樹脂製
ベンド管の製造装置であって、ベンド角の曲率半径に対
応して形成された円弧状の外形を有する曲げ成形ダイ
と、この曲げ成形ダイの弧部外周面に相対して配置され
た複数個の押し付けシューとを備え、各押し付けシュー
が曲げ成形ダイの弧部中心に向かって進退可能に、かつ
少なくとも2個以上の押し付けシューが曲げ成形ダイの
弧部外周面に沿って円弧状に移動可能に保持されたこと
を特徴とする。
【0012】また、本発明の樹脂製ベンド管の製造装置
の他の構成は、直管状態にある樹脂製原管の外周面およ
び内周面のうち少なくともいずれか一方を、この原管を
構成する樹脂よりも高強度でかつ塑性加工可能な金属そ
の他の素材からなる薄肉の管状体により被覆した状態
で、前記原管および管状体を冷間で同時に曲げ加工する
樹脂製ベンド管の製造装置であって、ベンド角の曲率半
径に対応して形成された円弧状部分およびこの円弧状部
分に連続する直線状部分を有し、前記円弧状部分の中心
軸回りに回転可能に保持されたロータリーダイと、前記
ロータリーダイの直線状部分に相対して配置され、前記
ロータリーダイの直線状部分との間に原管の一端を把持
してロータリーダイとともに回転するクランプダイと、
前記ロータリーダイの円弧状部分に相対して配置され、
直管状態にある原管および管状体を前記ロータリーダイ
の回転に同期して軸方向に前進させるプレッシャーダイ
と、直管状態にある原管の一端から原管内に装入される
マンドレルと、直管状態にある原管の腹側外面に当接す
るワイパーダイとを備えることを特徴とする。
【0013】これらの構成にかかる樹脂製ベンド管の製
造装置によれば、管状体の湾曲部の腹側に生じる曲げ皺
を小さくして、樹脂製ベンド管を精度よく効率的に製造
することができる。また、ベンド角の設定や調整も容易
に行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しつつ説明する。
【0015】<樹脂製ベンド管>図1は、本発明の第1
の実施の形態にかかる樹脂製ベンド管1(1A)の斜視
図である。この樹脂製ベンド管1(1A)は、樹脂製原
管2の外周面が金属製の管状体3によって被覆されたも
のである。管状体3は、原管2の両端の直線状部分を除
いて中央近傍の湾曲部21のみを被覆するように外装さ
れ、原管2の外周面に密着している。
【0016】また、図2は、本発明の第2の実施の形態
にかかる樹脂製ベンド管1(1B)の斜視図である。こ
の樹脂製ベンド管1(1B)は、樹脂製原管2の内周面
が金属製の管状体3によって被覆されている。管状体3
は、原管2の両端の直線状部分を除いて中央近傍の湾曲
部21のみを被覆するように内装され、原管2の内周面
に密着している。
【0017】これらの樹脂製ベンド管1において、原管
2を構成する樹脂には、例えばポリエチレン樹脂、ポリ
プロピレン樹脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂等が利
用される。ただし、常温下で適度な可撓性を有する管材
用の樹脂であれば、特に前記した樹脂に限定されない。
【0018】一方、管状体3を構成する金属には、原管
2を構成する樹脂よりも高強度でかつ塑性加工可能な金
属が利用される。具体的には、ステンレス鋼、鉄鋼、ア
ルミニウム合金、チタン、銅合金等が好適である。管状
体3にSUS304のステンレス鋼を利用する場合、管
状体3の呼び径は概ね十数mm〜数百mm、肉厚は0.6mm
〜3.0mm、管長は200mm〜数mが実用的な範囲であ
り、かかる範囲内で、ベンド角の曲率半径30mm〜60
00mm程度の曲げ加工を行うことが可能である。
【0019】このように構成された樹脂製ベンド管1に
よれば、樹脂製原管2の経時変化によって生じるベンド
角の曲げ戻りが、原管2よりも強度や剛性に勝る管状体
3によって拘束されるので、長期間にわたって安定した
形状が保持される。また、埋設強度や耐圧強度も向上す
る。さらに、管状体3が原管2の外周面を被覆する場合
は、管状体3が原管2の保護管となり、原管2の湾曲部
21に傷がつくのを防ぐことができる。また、管状体3
の材質によっては、原管2を構成する樹脂に対して好ま
しくない影響を及ぼすような透過性物質が原管2内に浸
透するのを防ぐこともできる。
【0020】かかる樹脂製ベンド管1は、直管状態にあ
る原管2に管状体3を装着した状態から、冷間での曲げ
加工により成形することができる。曲げ加工を行うため
の製造装置については後述するが、冷間加工が可能とな
ることで、樹脂製原管2の加熱や冷却に要する時間が不
要になり、生産性を向上させることができる。曲げ加工
に際しては管状体3の腹側に曲げ皺が生じるおそれがあ
るが、この曲げ皺を小さくするには、図3に示すような
構成を採用することができる。
【0021】図3(a)に示した構成は、管状体3の腹
側に、周方向に延びる細長いスリット31を複数本形成
したものである。また、図3(b)に示した構成は、管
状体3の腹側に、軸方向に延びる細長いスリット32を
複数本形成したものである。また、図3(c)に示した
構成は、管状体3の全周に多数の小さなパンチングホー
ル33を形成したものである。このように、曲げ加工に
よって曲げ皺の生じる部分に、曲げ皺を吸収しうるスリ
ット31,32やパンチングホール33をあらかじめ形
成しておくことにより、曲げ皺の発生を小さくして加工
後の形状を整えることができる。また、前記したスリッ
ト31,32やパンチングホール33に替えて、イオン
ビームによるエッチング加工を管状体3に施すことによ
り、管状体3の腹側の肉厚を薄くして曲げ皺を小さくす
ることもできる。
【0022】<製造装置>図4〜図5は、前記した樹脂
製ベンド管1を製造する装置の第1の実施の形態を示
す。この製造装置4は、管材や棒状材をいわゆる押し付
け曲げ方式の曲げ加工によって成形する装置であって、
装置基部41に固定された曲げ成形ダイ42と、この曲
げ成形ダイ42に相対して可動状態で配置された複数個
(この例では2個)の押し付けシュー43とを備えてい
る。
【0023】曲げ成形ダイ42は、曲げ加工されるベン
ド角の曲率半径に対応する扇形の外形を有し、その弧部
外周面には、管状体3を装着した原管2が収まる半円溝
421が形成されている。
【0024】押し付けシュー43も、曲げ成形ダイ42
に相対するそれぞれの成形面に半円溝431を有してい
る。各押し付けシュー43の半円溝431は、軸心が直
線状になるように形成されている。
【0025】各押し付けシュー43は、外側に設けられ
た油圧シリンダ等の加圧装置44を介し、曲げ成形ダイ
42の弧部中心に向かって進退可能に保持されている。
さらに、各押し付けシュー43は、加圧装置44を保持
する図示しない保持装置を介して、押し付けシュー43
が曲げ成形ダイ42の弧部外周面に沿って円弧状に移動
しうるように保持されている。
【0026】この製造装置4によって樹脂製ベンド管1
を製造するには、まず図4に示すように、管状体3を装
着した原管2(以下、「ワーク10」という。)を押し
付けシュー43と曲げ成形ダイ42との間に挟み込む。
そして、図5に示すように、各押し付けシュー43を曲
げ成形ダイ42の弧部外周面に向かって前進させなが
ら、同時に、各押し付けシュー43を曲げ成形ダイ42
の弧部外周面に沿って、互いに離反するように移動させ
る。これにより、ワーク10が曲げ成形ダイ42の弧部
外周面に沿うように賦形される。ワーク10のベンド角
は、押し付けシュー43を曲げ成形ダイ42の弧部外周
面に沿って移動させる距離により任意に調整することが
できる。
【0027】なお、この実施の形態では2個の押し付け
シュー43を採用しているが、押し付けシュー43を3
個以上にすることもできる。その場合、中央に位置する
押し付けシュー43はワーク10の固定用として曲げ成
形ダイ42に向かって進退するのみとし、両端に位置す
る複数個の押し付けシュー43を円弧移動させるように
するのが合理的である。
【0028】図6〜図8は、前記した樹脂製ベンド管1
を製造する装置の第2の実施の形態を示す。この製造装
置5は、管材や棒状材をいわゆるロータリードロー曲げ
方式の曲げ加工によって成形する装置であって、図示し
ない装置基部に回転可能に保持されたロータリーダイ5
1と、このロータリーダイ51に取り付けられたクラン
プダイ52と、ロータリーダイ51の周囲に配置された
プレッシャーダイ53およびワイパーダイ54等を備え
ている。
【0029】ロータリーダイ51は、ベンド角の曲率半
径に対応して形成された円弧状部分511と、この円弧
状部分511に連続する直線状部分512とを有し、円
弧状部分511の中心軸回りに回転するように保持され
ている。ロータリーダイ51の円弧状部分511および
直線状部分512の外周面には、ワーク10が収まる半
円溝513が形成されている。
【0030】クランプダイ52は、ロータリーダイ51
の直線状部分512に相対して取り付けられ、ロータリ
ーダイ51とともに回転する。クランプダイ52にも、
ロータリーダイ51に面する成形面にワーク10が収ま
る半円溝521が形成され、これらロータリーダイ51
とクランプダイ52との間にワーク10の一端が挟み込
まれて固定される。
【0031】プレッシャーダイ53は、ロータリーダイ
51の円弧状部分511に相対して、ロータリーダイ5
1に対するワーク10の挿入位置近傍に配置されてい
る。プレッシャーダイ53にも、ロータリーダイ51に
相対する成形面に半円溝531が形成され、これらプレ
ッシャーダイ53とクランプダイ52との間にワーク1
0が挟み込まれる。プレッシャーダイ53は、ブースト
シリンダー等の加圧装置55を介して軸方向に進退自在
に保持され、ロータリーダイ51の回転に同期してその
接線方向に移動する。
【0032】ワイパーダイ54は、ロータリーダイ51
に対するワーク10の挿入位置の手前側に配置されて、
プレッシャーダイ53に相対している。ワイパーダイ5
4は先端が薄くなった嘴状の部材で、プレッシャーダイ
53に相対する成形面には半円溝541が形成され、成
形面の背面はロータリーダイ51の円弧状部分511の
外周面に沿うように湾曲している。
【0033】この製造装置5によって樹脂製ベンド管1
を製造するには、まず図7に示すように、ロータリーダ
イ51を回転させて、クランプダイ52とプレッシャー
ダイ53とを同軸直線上に揃える。この状態で、ワーク
10をプレッシャーダイ53とワイパーダイ54の間か
ら挿入し、ワーク10の先端をクランプダイ52とロー
タリーダイ51との間に挟み込んで固定する。そして、
図8に示すように、ロータリーダイ51をクランプダイ
52とともに回転させ、これに同期させてプレッシャー
ダイ53およびワーク10を軸方向に前進させる。これ
により、ワーク10はロータリーダイ51の円弧状部分
511に沿って巻き込まれながら賦形される。ワーク1
0のベンド角は、ロータリーダイ51の回転角度により
任意に調整することができる。曲げ加工されるワーク1
0の腹側にはワイパーダイ54が常時接触しているの
で、このワイパーダイ54が腹側に生じる曲げ皺を小さ
くする。
【0034】また、ワーク10をロータリーダイ51に
沿って賦形する際には、ワーク10の座屈を防止して円
形の断面形状を確保するために、ワーク10の内部にマ
ンドレル56(心金)を挿入するのが望ましい。このマ
ンドレル56には、例えば図6に示すような先端が半球
状または半砲弾状になった固体マンドレル56A、ある
いは図7〜8に示すような先端が多球状または数珠状に
なった自在マンドレル56Bを適宜に選択して使用する
ことができる。
【0035】
【発明の効果】本発明の樹脂製ベンド管は、樹脂製原管
の湾曲部における外周面または内周面が、原管よりも高
強度でかつ塑性加工可能な金属その他の素材からなる薄
肉の管状体により被覆された構成を有しているので、樹
脂製原管の経時変化によって生じるベンド角の曲げ戻り
が管状体によって拘束され、長期間にわたって安定した
形状が保持される。また、樹脂製ベンド管の埋設強度や
耐圧強度も向上する。
【0036】この樹脂製ベンド管は、原管およびこれを
被覆する管状体を冷間で同時に曲げ加工して製造するこ
とができる。かかる製造方法によれば、従来のように樹
脂製原管を加熱・冷却するための時間は不要になり、生
産性を向上させることができる。また、そのための製造
装置も、加熱・冷却手段を必要としないものになるの
で、製造装置の構造が簡単になり、経済性も向上する。
【0037】そして、かかる製造装置として本発明の構
成を採用することにより、本発明の樹脂製ベンド管を精
度よく効率的に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の樹脂製ベンド管の第1の実施の形態を
示す斜視図である。
【図2】本発明の樹脂製ベンド管の第2の実施の形態を
示す斜視図である。
【図3】図1の構成にかかる樹脂製ベンド管において、
管状体の腹側に生じる曲げ皺を小さくするための構成を
示す斜視図である。
【図4】本発明にかかる樹脂製ベンド管の製造装置の第
1の実施の形態を示す図であり、曲げ加工前の使用状態
を示す説明図である。
【図5】同じく、曲げ加工後の使用状態を示す説明図で
ある。
【図6】本発明にかかる樹脂製ベンド管の製造装置の第
2の実施の形態を示す分解斜視図である。
【図7】図6に示した樹脂製ベンド管の曲げ加工前の使
用状態を示す説明図である。
【図8】同じく、曲げ加工後の使用状態を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 樹脂製ベンド管 10 ワーク 2 原管 21 湾曲部 3 管状体 31 周方向のスリット 32 軸方向のスリット 33 パンチングホール 4 製造装置 42 曲げ成形ダイ 43 押し付けシュー 5 製造装置 51 ロータリーダイ 511 円弧状部分 512 直線状部分 52 クランプダイ 53 プレッシャーダイ 54 ワイパーダイ 56 マンドレル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河野 廣司 群馬県桐生市相生町1丁目10−46 株式会 社カワノ内 Fターム(参考) 3H019 EA01 EA19 4F209 AA04 AA11 AA34 AD03 AD12 AG12 NA01 NB01 NG03 NK03 NK07

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原管を構成する樹脂よりも高強度でかつ
    塑性加工可能な金属その他の素材からなる薄肉の管状体
    により、湾曲部の外周面が被覆されたことを特徴とする
    樹脂製ベンド管。
  2. 【請求項2】 原管を構成する樹脂よりも高強度でかつ
    塑性加工可能な金属その他の素材からなる薄肉の管状体
    により、湾曲部の内周面が被覆されたことを特徴とする
    樹脂製ベンド管。
  3. 【請求項3】 管状体の腹側に、曲げ皺を小さくするた
    めのスリットまたはパンチングホールが形成されたこと
    を特徴とする請求項1または2に記載の樹脂製ベンド
    管。
  4. 【請求項4】 管状体の腹側に、曲げ皺を小さくするた
    めのエッチング加工が施されたことを特徴とする請求項
    1または2に記載の樹脂製ベンド管。
  5. 【請求項5】 直管状態にある樹脂製原管の外周面およ
    び内周面のうち少なくともいずれか一方を、この原管を
    構成する樹脂よりも高強度でかつ塑性加工可能な金属そ
    の他の素材からなる薄肉の管状体により被覆した後、前
    記原管および管状体を冷間で同時に曲げ加工することを
    特徴とする樹脂製ベンド管の製造方法。
  6. 【請求項6】 直管状態にある樹脂製原管の外周面およ
    び内周面のうち少なくともいずれか一方を、この原管を
    構成する樹脂よりも高強度でかつ塑性加工可能な金属そ
    の他の素材からなる薄肉の管状体により被覆した状態
    で、前記原管および管状体を冷間で同時に曲げ加工する
    樹脂製ベンド管の製造装置であって、 ベンド角の曲率半径に対応して形成された円弧状の外形
    を有する曲げ成形ダイと、この曲げ成形ダイの弧部外周
    面に相対して配置された複数個の押し付けシューとを備
    え、 各押し付けシューが曲げ成形ダイの弧部中心に向かって
    進退可能に、かつ少なくとも2個以上の押し付けシュー
    が曲げ成形ダイの弧部外周面に沿って円弧状に移動可能
    に保持されたことを特徴とする樹脂製ベンド管の製造装
    置。
  7. 【請求項7】 直管状態にある樹脂製原管の外周面およ
    び内周面のうち少なくともいずれか一方を、この原管を
    構成する樹脂よりも高強度でかつ塑性加工可能な金属そ
    の他の素材からなる薄肉の管状体により被覆した状態
    で、前記原管および管状体を冷間で同時に曲げ加工する
    樹脂製ベンド管の製造装置であって、 ベンド角の曲率半径に対応して形成された円弧状部分お
    よびこの円弧状部分に連続する直線状部分を有し、前記
    円弧状部分の中心軸回りに回転可能に保持されたロータ
    リーダイと、 前記ロータリーダイの直線状部分に相対して配置され、
    前記ロータリーダイの直線状部分との間に原管の一端を
    把持してロータリーダイとともに回転するクランプダイ
    と、 前記ロータリーダイの円弧状部分に相対して配置され、
    直管状態にある原管および管状体を前記ロータリーダイ
    の回転に同期して軸方向に前進させるプレッシャーダイ
    と、 直管状態にある原管の一端から原管内に装入されるマン
    ドレルと、 直管状態にある原管の腹側外面に当接するワイパーダイ
    とを備えることを特徴とする樹脂製ベンド管の製造装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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