JP2003028240A - 背負いエンジンの防振装置 - Google Patents

背負いエンジンの防振装置

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JP2003028240A
JP2003028240A JP2001219104A JP2001219104A JP2003028240A JP 2003028240 A JP2003028240 A JP 2003028240A JP 2001219104 A JP2001219104 A JP 2001219104A JP 2001219104 A JP2001219104 A JP 2001219104A JP 2003028240 A JP2003028240 A JP 2003028240A
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JP
Japan
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engine
backpack
vibration
engine base
mounting member
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JP2001219104A
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English (en)
Inventor
Takuji Matsuura
卓司 松浦
Shozo Uomi
昭蔵 魚見
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Nikkari Co Ltd
Original Assignee
Nikkari Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 園芸機械等の動力源としての背負いエンジン
の防振性の高い防振装置を提供する。 【解決手段】 背負いフレームにエンジンベースを防振
ゴムを介して取り付け、エンジンベースにエンジンをセ
ットする背負いエンジンにおいて、この防振ゴムが、エ
ンジンベース側の取付け部材が挿通される貫通孔を有す
る内筒部と、内筒部の上部途中から湾曲状に外方へ膨出
した後にほぼ定径となって内筒部の下端付近まで下が
り、この定径部に背負いフレーム側の取付け部材が係止
できる係止部を形成するとともに、膨出部から定径部に
かけて内筒部との間に所定の空隙を有する外筒部とで構
成されることを特徴とする背負いエンジンの防振装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、園芸機械の動力源
等として使用される背負いエンジンに用いられる防振装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】刈払機やヘッジトリマーといった園芸機
械では、機器重量を軽減して両手の自由を確保するため
に駆動源であるエンジンを背中に負う背負いエンジンを
採用する場合が多い。エンジンを背中に負う態様とし
て、人が背中に負うことができる背負いフレームにエン
ジンベースを取り付け、このエンジンベースにエンジン
を設置している。この場合、エンジンをエンジンベース
や背負いフレームに直接セットしたのでは、その振動が
人に伝わって作業環境を害す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、取付部に防振
ゴムを介在させているが、従来の防振ゴムは、ゴムの充
実体を使用していたことから、弾性係数(ばね定数)が
高すぎて大した防振にはなっていなかった。特に、エン
ジンが作業出力している高速回転数における中高周波振
動に対しては十分な吸振力を発揮していなかった。この
ため、特開平9−151976号公報には、防振ゴムに
板バネを直列に配してばね定数の軟らかさと広範囲化を
企図したものが提案されている。しかし、このようなも
のによると、部品点数が増えて重量増とコスト高とを招
く。殊に、このタイプのエンジンは人が背中に負うもの
であることから、重量アップはできるだけ避けなければ
ならない。本発明は、特有の構造の防振ゴムを採用する
ことで、この課題を解決したものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】以上の課題の下、本発明
は、請求項1に記載の、背負いフレームにエンジンベー
スを防振ゴムを介して取り付け、エンジンベースにエン
ジンをセットする背負いエンジンにおいて、この防振ゴ
ムが、エンジンベース側の取付け部材が挿通される貫通
孔を有する内筒部と、内筒部の上部途中から湾曲状に外
方へ膨出した後にほぼ定径となって内筒部の下端付近ま
で下がり、この定径部に背負いフレーム側の取付け部材
が係止できる係止部を形成するとともに、膨出部から定
径部にかけて内筒部との間に所定の空隙を有する外筒部
とで構成されることを特徴とする背負いエンジンの防振
装置を提供したものである。
【0005】本発明は、防振ゴムとして以上の構造のも
のを使用したものであるから、即ち、外筒部に形成され
た定径部と膨出部との関係及び内筒部との間に形成され
る空隙等により、荷重に対しては膨出部のみが弾性変形
して対応するものとなり、減衰係数はもとより、ばね定
数の非常に低い(軟らかい)ものになる。通常、ゴム弾
性体の形状を種々変えたとしても、あまりばね定数の低
いものとはならないのであるが、本発明の防振ブッシュ
は、これを可能にしたものといえる。この場合におい
て、請求項2に記載したように、膨出部は一段又は多段
のものが考えられが、段数が多いほどぱね定数は軟らか
くなる。
【0006】又、本発明は、以上の手段において、請求
項3に記載した、エンジンベース側の取付け部材がボル
トで、内筒部にこのボルトが挿通される貫通孔が形成さ
れたものであり、背負いフレーム側の取付け部材が板材
で、係止部がこの板材に形成された孔に弾性嵌合する定
径部の外周に形成された溝である手段を提供する。エン
ジンベース側の取付け部材、背負いフレーム側の取付け
部材のもっとも具体的で、低コストの例を示したもので
ある。この他、請求項4に記載した、内筒部及び外筒部
が比較的薄い一定の肉厚をしている手段によれば、耐久
性にも優れたものとなる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図4は背負いエンジンの一例を示
す側面図、図5は背負いフレームの平面図であるが、こ
の背負いエンジンは、人が背中に負うことができる背負
いフレーム1と、この背負いフレーム1に防振ゴム2を
介して取り付けられるエンジンベース3と、エンジンベ
ース3にセットされるエンジン4とからなる。この場合
において、背負いフレーム1は、側面視が逆L字形、平
面視が略三角形形をしたパイプ材で構成され、前部にク
ッション材である背当て5と肩通し紐6とが設けられる
ものである。エンジンベース3は、本例では三角形のヒ
トデ形をしたものであり、背負いフレーム1の後部と前
部二カ所の都合三カ所に防振ゴム2を介して固定され
る。
【0008】図3は背負いフレーム1にエンジンベース
3を取り付けた状態の図4のAーA断面図であるが、エ
ンジンベース3に対するエンジン4の取付けは、エンジ
ンベース3の中央にベアリングを装設したベアリング孔
7を形成し、このベアリング孔7にエンジン4を固定す
るエンジン取付体8の下方に突設されている取付軸9を
挿入している。これにより、エンジン4は水平面内で自
由に回転できることになるが、エンジン4の出力部材か
らは可撓性のある出力ケーブル(図示は省略するが、1
0はそのケース)が延びて刈払機やヘッジトリマーの作
業部に連絡しており、この作業部は作業の態様によって
は自由に向きを変えなければならないから、それに対処
できるようにしたものである。
【0009】ところで、以上は、防振ゴム2を背負いフ
レーム1とエンジンベース3との間に介設したものであ
るが、この他にエンジン4とエンジンベース3との間に
防振ゴム2を挿設してもよいし、場合によっては、エン
ジンベース3を廃して背負いフレーム1に防振ゴム2を
介してエンジン4を直接取り付けてもよい。但し、少な
くとも、エンジン4の支持には防振ゴム2を必要とす
る。
【0010】本発明は、以上の防振ゴム2として、次の
ようなものを使用する。図1は防振ゴムの断面図である
が、この防振ゴム2は、中に貫通孔11を有する直筒状
の内筒部12と、内筒部12の上方辺りから外方に突出
して内筒部12を覆う外筒部13とを有している。この
場合の外筒部13は、内筒部12から径が漸大して最大
径になった後に漸小する(湾曲状に膨出している)膨出
部14と、膨出部14の下端の径を保って(直筒状に)
内筒部12の下端付近まで続いている定径部15とから
なる。そして、内筒部12と外筒部13との間には一定
の空隙16が確保されている。加えて、これら内筒部1
2及び外筒部13は、比較的薄い一定の肉厚を有するも
のとなっている。以上の防振ゴム2は、背負いフレーム
1とエンジンベース3との間に介設され、エンジンベー
ス3に取り付けられるエンジン4を背負いフレーム1上
に防振支持する。
【0011】この支持の構造として、外筒部13の定径
部15の外周に溝17からなる係止部18を形成し、背
負いフレーム1の縁に敷設される板材19に孔20をあ
け、この孔20に溝17を弾性嵌合して防振ゴム2を支
持する。そして、内筒部12の貫通孔11にこれと同じ
長さの剛体のスリーブ21を挿入し、スリーブ21と内
筒部12の上端面にエンジンベース3を被せるととも
に、スリーブ21内にボルト22を挿通し、スリーブ2
1と内筒部12の下端面にカップ23を沿わせてこのボ
ルト22によってエンジンベース3とカップ23とを締
め付ける。
【0012】以上により、防振ゴム2にエンジン4の重
量がかかると、内筒部12は剛体のスリーブ21の存在
によってそのまま下方に下がり、防振ゴム2の外筒部1
3が主体的に弾性変形する。この変形は、内筒部12と
外筒部13の上記した特有の形状及びその肉厚並びに両
者12、13の間に形成されている空隙16等によって
膨出部14が偏平になるのであり(従って、カップ23
が定径部15から離れる)、直筒状をしている定径部1
5の形状にはあまり影響を及ぼさない。このとき、エン
ジン4に振動が発生すると、この振動を防振ゴム2で吸
収して背負いフレーム1に伝わるのを遮断するのである
が、この場合、弾性変形する膨出部14は薄い肉厚をし
ているゴム膜であるから、減衰係数は高く、ばね定数は
低い(軟らかい)ものとなって、減衰性及び吸振性共に
優れた効果を発揮する。
【0013】図2は防振ゴム2の他の例を示す断面図で
あるが、本例のものは、膨出部14をほぼ同じ形状のも
のにして上下二段に形成したものである。こうすること
により、ばね定数は更に低いものとなり、中高周波振動
の吸振性に優れるとともに、耐久性にも優れたものとな
る。尚、この意味から、膨出部14の段数は二段に限ら
ず、それ以上であってもよい。
【0014】
【発明の効果】本発明は、防振装置として以上の防振ゴ
ムを使用したものであるから、即ち、外筒部に形成され
た定径部と膨出部との関係及び内筒部との間に形成され
る空隙等により、荷重に対しては膨出部が弾性変形して
対応するものとなり、減衰係数はもとより、ばね定数の
非常に低い(軟らかい)ものになる。通常、ゴム弾性体
の形状を種々変えたとしても、あまりばね定数の低いも
のとはならないのであるが、本発明の防振ブッシュは、
これを可能にしたものといえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例を示す防振ゴムの断面図である。
【図2】本発明の他の一例を示す防振ゴムの断面図であ
る。
【図3】本発明の一例を示す背負いフレームにエンジン
を取り付けた状態、即ち、図4のAーA断面図である。
【図4】本発明の一例を示す背負いフレームにエンジン
を取り付けた側面図である。
【図5】本発明の一例を示す背負いフレームの平面図で
ある。
【符号の説明】
1 背負いフレーム 2 防振ゴム 3 エンジンベース 4 エンジン 11 貫通孔 12 内筒部 13 外筒部 14 膨出部 15 定径部 16 空隙 17 溝 18 係止部 22 ボルト

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 背負いフレームにエンジンベースを防振
    ゴムを介して取り付け、エンジンベースにエンジンをセ
    ットする背負いエンジンにおいて、この防振ゴムが、エ
    ンジンベース側の取付け部材が挿通される貫通孔を有す
    る内筒部と、内筒部の上部途中から湾曲状に外方へ膨出
    した後にほぼ定径となって内筒部の下端付近まで下が
    り、この定径部に背負いフレーム側の取付け部材が係止
    できる係止部を形成するとともに、膨出部から定径部に
    かけて内筒部との間に所定の空隙を有する外筒部とで構
    成されることを特徴とする背負いエンジンの防振装置。
  2. 【請求項2】 膨出部が一段又は多段に形成される請求
    項1の背負いエンジンの防振装置。
  3. 【請求項3】 エンジンベース側の取付け部材がボルト
    で、内筒部にこのボルトが挿通される貫通孔が形成され
    たものであり、背負いフレーム側の取付け部材が板材
    で、係止部がこの板材に形成された孔に弾性嵌合する定
    径部の外周に形成された溝である請求項1又は2の背負
    いエンジンの防振装置。
  4. 【請求項4】 内筒部及び外筒部が比較的薄い一定の肉
    厚をしている請求項1〜3いずれかの背負いエンジンの
    防振装置。
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