JP2003026433A - 石英ガラス部材の接合方法及びこの方法に用いられる接合装置 - Google Patents

石英ガラス部材の接合方法及びこの方法に用いられる接合装置

Info

Publication number
JP2003026433A
JP2003026433A JP2001293268A JP2001293268A JP2003026433A JP 2003026433 A JP2003026433 A JP 2003026433A JP 2001293268 A JP2001293268 A JP 2001293268A JP 2001293268 A JP2001293268 A JP 2001293268A JP 2003026433 A JP2003026433 A JP 2003026433A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
quartz glass
joining
glass member
glass members
welding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001293268A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Shiraishi
耕一 白石
Takeshi Kunida
武 国田
Sadahiro Adachi
定弘 足立
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Covalent Materials Tokuyama Corp
Original Assignee
Tokuyama Toshiba Ceramics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokuyama Toshiba Ceramics Co Ltd filed Critical Tokuyama Toshiba Ceramics Co Ltd
Priority to JP2001293268A priority Critical patent/JP2003026433A/ja
Publication of JP2003026433A publication Critical patent/JP2003026433A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B23/00Re-forming shaped glass
    • C03B23/20Uniting glass pieces by fusing without substantial reshaping
    • C03B23/203Uniting glass sheets

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、石英ガラス部材の接合部分に凹凸
が生じることなく、均一に、接合することができる石英
ガラス部材の溶接方法及びこの方法に用いられる溶接装
置を提供する。 【解決手段】 この溶接装置は、移動可能に構成された
バーナスタンド2と、前記バーナスタンドに保持され、
燃料ガスを供給するパイプ3a,3bと、前記パイプに
接続されたバーナ部5とを備え、前記バーナ部5は、コ
字状のパイプ6a,6bと、相対向してコ字状のパイプ
に設けられた複数のノズル7a,7bとを有し、前記バ
ーナ部5が、前記石英ガラス部材10,11の接合部に
沿って移動可能に構成されている。そして、石英ガラス
部材の接合部の両側から、該接合部全体を均一に加熱
し、溶融し、その後、石英ガラス部材に外力を加え、該
接合部全体を押し合わせ、溶着させ、接合するものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石英ガラス部材の
接合方法及びこの方法に用いられる接合装置に関し、よ
り詳細には、溶融炉等の大型装置を用いることなく、ま
た溶接棒(石英ガラス棒)を用いることのない石英ガラ
ス部材の接合方法及びこの方法に用いられる接合装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】例えば半導体製造プロセスで使用される
炉心管や洗浄槽などの石英ガラス物品の中には、溶接・
熱融着などの火炎加工技術を用い、複数の石英ガラス部
材が接合されることによって形成されているものがあ
る。そのため、石英ガラス物品を製造するにあたって、
石英ガラス部材同士を接合することがある。一般に、石
英ガラス部材を接合する方法としては、石英ガラス部材
を溶接する方法と、例えば特開平8−325025号公
報に記載されているように、複数の石英ガラス部材を炉
内にセットし、真空下で加熱し、前記石英ガラス部材同
士を熱融着する方法とがある。
【0003】前記した複数の石英ガラス部材を炉内にセ
ットし、真空下で加熱し、前記石英ガラス部材同士を熱
融着する方法は、接合精度の良い石英ガラス物品を製造
することができるという利点を有するものの、炉を要す
る等、装置が大がかりとなり、容易に石英ガラス物品を
製造することができないという欠点があった。
【0004】一方、石英ガラス部材を溶接する方法は、
一般的に金属部材の溶接と同様に溶接棒(石英ガラス
棒)を使用し、この溶接棒を溶融することによって、石
英ガラス部材同士を接合する方法であって、比較的容易
に石英ガラス物品を製造することができるという利点が
ある。この方法について図8に基づいて説明すると、石
英ガラス部材10,11の接合する端面10a,11a
を面取りし、この面取りした石英ガラス部材10,11
を支持台12上に載置する。
【0005】そして、接合部がV字型になるように面取
りをした石英ガラス板10,11を合わせる。このと
き、両石英ガラス部材10,11の間に若干の隙間をと
り、その部分にバーナ13の火炎をあて片面より石英ガ
ラス棒14を溶融しながら、肉盛りを行う。また同時
に、前記肉盛り部分の裏面側からバーナ15の火炎を当
て、石英ガラス部材10,11と肉盛り部分を溶融して
一体化させることにより、石英ガラス部材を接合してい
る。
【0006】この後、被加工物(溶接済みの石英ガラス
部材)全体を処理(電気)炉内に入れてアニール処理を
施し、被加工物に生じた歪を除去する。これは、前工程
における溶接が石英ガラス部材の一部を加熱することに
より行われるため、溶接(火炎加工)後に火炎が当たっ
た部分と当たらなかった部分との間に歪が発生し、この
歪が被加工物に残留していると、クラックの原因となる
からである。なお、アニール処理温度は石英ガラス素材
の品種毎に定められている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記した石
英ガラス部材を溶接する方法は、溶接棒を溶融した溶融
体を充分裏面側に回り込ませるために、特に上面側の面
取りを適切に行わなければならず、作業者の経験と技能
を必要とし、作業時間が長くなるという技術的課題があ
った。また、石英ガラス部材の接合部分の肉厚がばらつ
き、石英ガラス物品の機械的強度が部分的に低下すると
いう技術的課題があった。更に、石英ガラス部材の接合
部分に凹凸が生ずるという技術的課題があった。特に、
石英ガラス物品が洗浄槽のように液体を貯留する物品で
ある場合、前記接合部分の凹部が液溜となり、液交換が
不十分になるという技術的課題があった。
【0008】一方、従来の歪除去方法においては、被加
工物の全体を処理炉(アニール処理炉)内に入れるた
め、大型の処理炉が必要であった。このため、多大の電
力を消費し、コストが嵩むという技術的課題があった。
また、大型の処理炉では、アニール処理に多大の時間を
要し、生産性が低下するという技術的課題があった。さ
らに、溶接工程からアニール処理工程への被加工物の搬
送に自動搬送機が用いられているため、被加工物の種類
が異なると、被加工物毎に搬送方法を変更する必要が生
じ、アニール処理を煩雑にするという技術的課題もあっ
た。
【0009】この他、被加工物が複雑な形状をもつ場合
には、パーツの溶接(火炎加工)毎にアニール処理が必
要となり、このため先に溶接されたパーツのアニール処
理が繰り返され、パーツ間に寸法差が生じ(特に加工面
に高い精度が要求される場合は顕著)、品質上の信頼性
が低下するという技術的課題があった。
【0010】本発明は、石英ガラス部材の接合部分に凹
凸が生じることなく、均一に、接合することができる石
英ガラス部材の接合方法及びこの方法に用いられる接合
装置を提供することを目的とするものである。また、本
発明は、大型の処理炉を不要にし、かつアニール処理を
簡単にして歪を除去することができ、しかも品質上の信
頼性を高めることができる石英ガラス部材の接合方法及
びこの方法に用いられる接合方法を提供することを別の
目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされた石英ガラス部材の接合方法は、石英ガラス部
材の接合方法であって、石英ガラス部材の接合部を突き
合わせる工程と、石英ガラス部材の接合部の両側から、
該接合部全体を均一に加熱し、溶融する工程と、石英ガ
ラス部材に外力を加え、該接合部全体を押し合わせ、溶
着させる工程と、前記溶着された石英ガラス部材を冷却
する工程とを備えることを特徴としている。
【0012】このように、石英ガラス部材の接合部の両
側から、該接合部全体を均一に加熱し、溶融する工程
と、石英ガラス部材に外力を加え、該接合部全体を押し
合わせ、溶着させる工程とを備えているため、溶接棒
(石英ガラス棒)を用いることなく、石英ガラス部材同
士を接合することができる。また、接合部全体を均一に
加熱溶融し、均一な外力を加えることにより、石英ガラ
ス部材を接合しているため、その接合部は均一な肉厚と
なり、接合部の機械的強度の低下を防止することができ
る。また、凹凸も抑制されるため、石英ガラス物品が洗
浄槽のように液体を貯留する物品である場合にも、より
完全な液交換を行うことができる。
【0013】ここで、溶着された石英ガラス部材を冷却
する工程の前に、この溶着済み石英ガラス部材の溶着部
およびこの溶着部近傍にアニール処理を施す工程を含む
ことが望ましい。このような方法によると、前記した溶
接による効果に加え、溶接工程で被加工物に生じた歪を
除去することができる。
【0014】この場合、石英ガラス部材(被加工物)の
一部にアニール処理を施すため、消費電力を低減するこ
とができ、コストの低廉化を図ることができる。また、
被加工物の一部にアニール処理を施すことは、アニール
処理時間を短縮することができ、生産性を高めることが
できる。さらに、溶接工程からアニール処理工程に即座
に移行することができるため、従来のようには被加工物
の搬送に自動搬送機を用いることを必要とせず、アニー
ル処理を簡単に行うことができる。この他、被加工物の
一部にアニール処理を施すことにより、従来にようには
先に溶接されたパーツのアニール処理を繰り返す必要が
ないため、パーツ間に寸法差を発生させず、品質上の信
頼性を高めることもできる。
【0015】また、上記目的を達成するためになされた
石英ガラス部材の接合方法は、石英ガラス部材の接合方
法であって、石英ガラス部材同士を突き合わせる工程
と、この突き合わせ部分を溶着する工程と、この溶着部
およびこの溶着部近傍にアニール処理を施す工程と、こ
のアニール処理後の石英ガラス部材を冷却する工程とを
備えることを特徴とする。このような方法によると、前
記した溶接工程による効果および歪除去工程による効果
を得ることができる。
【0016】一方、上記目的を達成するためになされた
石英ガラス部材の接合装置は、石英ガラス部材の溶接に
用いられる石英ガラス部材の接合装置であって、移動可
能に構成されたバーナスタンドと、前記バーナスタンド
に保持され、燃料ガスを供給するパイプと、前記パイプ
に接続されたバーナ部とを備え、前記バーナ部は、コ字
状のパイプと、相対向してコ字状のパイプに設けられた
複数のノズルとを有し、前記バーナ部が、前記石英ガラ
ス部材の接合部に沿って移動可能に構成されていること
を特徴としている。
【0017】このように、前記バーナ部は、コ字状のパ
イプと、相対向してコ字状のパイプに設けられた複数の
ノズルとを有しているため、石英ガラス部材の接合部の
両側から、該接合部全体を均一に加熱し、溶融すること
ができる。また、バーナスタンドの移動に伴い、バーナ
部(ノズル)が、前記石英ガラス部材の接合部に沿って
移動するため、接合部全体をより均一に加熱し、溶融す
ることができる。更に、この接合装置を用いることによ
り、作業者の経験、技能に関係なく、上記した効果を得
ることができる。
【0018】ここで、前記バーナスタンドに保持され燃
料ガスを供給するパイプにロータリージョイントが設け
られ、前記バーナ部が回転可能に構成されていることが
望ましい。このようにバーナ部が回転可能に構成されて
いるため、接合部が水平状態にある場合のほか、水平状
態から角度をもっている場合にも接合することができ
る。
【0019】また、前記石英ガラス部材の接合部および
この接合部近傍を加熱する加熱部を有する歪除去装置を
含むことが望ましい。このように構成されているため、
前記した接合装置による効果に加え、歪除去装置による
効果を得ることができる。この場合、歪除去装置による
効果は、歪除去工程において得られる効果と同様であ
る。
【0020】さらに、石英ガラス部材の接合部を溶着す
る溶接装置と、この溶接装置によって溶着された石英ガ
ラス部材の接合部およびこの接合部近傍を加熱する加熱
部を有する歪除去装置とを備えることが望ましい。この
ように構成されているため、前記した歪除去装置による
効果と同様の効果を得ることができる。
【0021】そして、前記加熱部が、前記石英ガラス部
材の接合部およびこの接合部近傍を介して対向する二つ
のヒータからなることが望ましい。このように構成され
ているため、ヒータによって石英ガラス部材にアニール
処理が施され、溶接工程で石英ガラス部材に生じた歪を
除去することができる。
【0022】また、前記加熱部が、前記石英ガラス部材
の接合部に沿って移動可能に構成されていることが望ま
しい。このように構成されているため、加熱部の移動に
よって石英ガラス部材の接合部全体にアニール処理を施
すことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる溶接装置の
実施形態について、図1に基づき説明する。図1に示す
ように、溶接装置1は、バーナスタンド2と、前記バー
ナスタンド2の天蓋部に保持され、燃料ガスを供給する
パイプ3aと、前記パイプ3aの一端に設けられたロー
タリージョイント4と、前記ロータリージョイント4に
接続されたパイプ3bと、前記パイプ3bに接続された
バーナ部5とを備え、前記バーナ部5はコ字状のパイプ
6a,6bと、相対向してコ字状のパイプ6a,6bに
形成された複数のノズル7a,7bとを有している。ま
た、前記前記バーナスタンド2の底面には、図示しない
ローラが設けられ、レール8上を移動可能に構成されて
いる。
【0024】また、石英ガラス部材10,11を載置す
る支持台9a,9bが設けられ、支持台9a,9bに石
英ガラス部材10,11を載置した際、相対向してコ字
状のパイプ6a,6bに形成された複数のノズル7a,
7bの略中間に、前記石英ガラス部材10,11が位置
するように構成されている。なお、石英ガラス部材を載
置する支持台9a,9bの載置面を上下動可能に形成
し、板厚が異なる石英ガラス部材の場合においても、ノ
ズル7a,7bの略中間に、石英ガラス部材が位置する
ように調整可能に構成しても良い。
【0025】また、石英ガラス部材10,11の接合す
る端面10a,11a(接合部)に対して、一定の外力
Pが加わるように加圧装置が設けられている。この加圧
装置は、石英ガラス部材10,11を載置する支持台9
a,9bを互いに向かう方向に移動させることにより、
載置した石英ガラス部材10,11に圧力を加えるもの
である。
【0026】すなわち、図1に示すように、支持台9
a,9bの上面には石英ガラス部材10,11の後端面
と当接し、該石英ガラス部材10,11の移動を阻止す
るストッパー9c,9dが設けられている。このストッ
パー9c,9dの長さは、当接する石英ガラス部材1
0,11の端面全体を均等に加圧するため、該石英ガラ
ス部材の端面の長さ以上であることが望ましい。
【0027】また、支持台9a,9bは、前記したレー
ル8,8に対して略直角に交差する方向に延設されたレ
ール9e,9f上を移動可能に構成されている。この支
持台9a,9bの移動によって互いに向かう方向に両者
は移動することによって、載置されている石英ガラス部
材10,11の接触端面に所定の圧力が加わるように構
成されている。なお、支持台9a,9bを移動させるた
めの駆動手段は、特に限定されるものではないが、例え
ばピストンシリンダなどを用いることができる。また、
図1には、支持台9a,9bが共に移動する場合を示し
たが、いずれか一方の支持台を固定し、他方の支持台の
みを移動可能に構成しても良い。
【0028】次に、本発明にかかる歪除去装置の実施形
態について、図2(a)および(b)に基づき説明す
る。図2(a)および(b)に示すように、前記溶接装
置1(図1に図示)の近傍に歪除去装置71が配設され
ている。この歪除去装置71は、前記石英ガラス部材1
0,11の接合部(溶着部)およびこの接合部近傍を加
熱する加熱部72と、この加熱部72の一部を覆うよう
な断熱部73とを有している。
【0029】前記加熱部72は、前記石英ガラス部材1
0,11の接合部全体およびこの接合部全体の近傍を介
して対向する二つのヒータ72a,72bからなり、接
合部全体およびこの接合部全体の近傍にわたって均等に
加熱し得るように構成されている。前記断熱部73は、
前記両石英ガラス部材10,11の接合部近傍に位置す
る断熱材73a,73bによって構成されている。な
お、ヒータとしては、例えばカンタルや白金などの金属
ヒータ,SiCなどのセラミックヒータあるいはカーボ
ンヒータが使用されるが、石英ガラス部材のアニール処
理に必要な温度を保持できれば特に限定されない。
【0030】次に、この歪除去装置および前記溶接装置
を用いて石英ガラス部材10,11を接合する方法につ
いて説明する。従来の場合とは異なり本実施形態では、
石英ガラス部材10,11の接合する端面10a,11
aを面取りせず、フラットな端面(端面が他面に対して
略垂直の平面)を有する石英ガラス部材10,11を支
持台9a,9b上に載置する。そして、石英ガラス部材
10,11のフラットな端面を合わせる。また、相対向
してコ字状のパイプ6a,6bに形成されたノズル7
a、7bの略中間に、石英ガラス部材10,11が位置
するように調整する。
【0031】その後、ノズル7a,7bに点火すると共
に、バーナスタンドをレールに沿って移動させ(図中の
矢印方向)、石英ガラス部材10,11の接合部を均一
に加熱し、その接合部を溶融する。その後、石英ガラス
部材10,11に一定の外力Pを加え、石英ガラス部材
10,11を押し合わせ、溶着させる。
【0032】次に、加熱部72によって石英ガラス部材
10,11の溶着部(溶接時の火炎加工部)およびこの
溶着部近傍(火炎加工部周辺30mmの領域内)を同時
加熱することによりアニール処理を施し、溶接工程で石
英ガラス部材10,11に生じた歪を除去する。この場
合、石英ガラス部材10,11の溶着部およびこの溶着
部近傍に対し、加熱部72が非接触状態とされる。この
後、一定の冷却時間をおくことによって、石英ガラス部
材10,11は接合される。
【0033】このように、溶接する石英ガラス部材1
0,11同士を加熱溶融し、石英ガラス部材10,11
に外力Pを加え、石英ガラス部材10,11を押し合わ
せるこによって、溶着しているため、従来のように端面
を面取りしたり、また溶接棒を用いる必要がない。ま
た、経験と技能を必要とする肉盛り作業が不必要である
ため、接合作業が容易になると共に、一定の肉厚になす
ことが容易に行える。
【0034】更に、相対向してコ字状のパイプ6a,6
bに形成された複数のノズル7a,7bの略中間に、石
英ガラス部材10,11が位置しているため、石英ガラ
ス部材10,11の接合部を広範囲に均一に加熱するこ
とができ、短時間に溶接することができる。また、バー
ナスタンド2がレール8に沿って移動させているため、
石英ガラス部材10,11の接合部をより均一に加熱、
溶融でき、均一に接合できるため、接合部分の凹凸の発
生が抑制され、平滑な面とすることができる。また、前
記したように凹凸が抑制されるため、石英ガラス物品が
洗浄槽のように液体を貯留する物品である場合にも、液
溜が発生せず、より完全な液交換を容易に行うことがで
きる。
【0035】一方、歪除去工程においては、溶接工程で
被加工物(石英ガラス部材)に生じた歪を除去すること
ができる。この場合、石英ガラス部材10,11の一部
にアニール処理を施すため、消費電力を低減することが
でき、コストの低廉化を図ることができる。また、石英
ガラス部材10,11の一部にアニール処理を施すこと
は、アニール処理時間を短縮することができ、生産性を
高めることができる。
【0036】更に、溶接工程からアニール処理工程に即
座に移行することができるため、従来のようには石英ガ
ラス部材の搬送に自動搬送機を用いることを必要とせ
ず、アニール処理を簡単に行うことができる。この他、
被加工物の一部にアニール処理を施すことにより、従来
のようには先に溶接されたパーツのアニール処理を繰り
返す必要がないため、パーツ間に寸法差を発生させず、
品質上の信頼性を高めることもできる。
【0037】次に、前記したロータリージョイント4の
機能について、図3に基づいて詳細に説明する。ロータ
リージョイント4は、図3に示すように石英ガラス部材
の接合部が所定の角度を有している場合にも、石英ガラ
ス部材同士を溶接することができるようになすものであ
り、パイプ3aの端部にロータリージョイント4が設け
られ、バーナ部5が回転可能に構成されている。すなわ
ち、図1に示した平板状の石英ガラス部材同士を同一平
面上(水平状態)で溶接する場合を示しているが、図3
に示すようにロータリージョイント4を設けることによ
り、接合部が略垂直状態に置かれている場合にも、石英
ガラス部材同士を溶接することができる。
【0038】次に、本発明にかかる歪除去装置の他の実
施形態(第二実施形態)について、図4(a)および
(b)に基づき説明する。図4(a)および(b)に示
すように、溶接装置1(図1に図示)の近傍に歪除去装
置21が配設されている。この歪除去装置21は、図3
に示す前記石英ガラス部材10,11の接合部(溶着
部)およびこの接合部近傍を加熱する加熱部22と、こ
の加熱部22の一部を覆うような断熱部23とを有して
いる。
【0039】前記加熱部22は、前記石英ガラス部材1
0,11の接合部全体およびこの接合部全体の近傍を介
して対向する二つのヒータ22a,22aからなり、接
合部全体およびこの接合部全体の近傍にわたって均等に
加熱し得るように構成されている。前記断熱部23は、
前記両石英ガラス部材10,11の内側角部近傍に位置
する四角柱状の第一断熱材23aおよび前記両石英ガラ
ス部材10,11の外側角部近傍に位置する断面鉤形状
の第二断熱材23bによって構成されている。
【0040】次に、この歪除去装置およびロータリジョ
イント付きの溶接装置を用いる接合方法について説明す
る。先ず、バーナ部5(コ字状のパイプ6a,6b)を
パイプ3bの軸線を中心に回転させ、所定の角度を有す
る傾斜した状態にする。そして、略垂直状態に配置した
平板状の石英ガラス部材10,11の接合部が、相対向
して形成されたノズル7a,7bの略中間に位置するよ
うに、配置する。その後、ノズル7a,7bを点火する
と共に、バーナスタンド2をレール8に沿って移動さ
せ、石英ガラス部材10,11の接合部を均一に加熱
し、その接合部を溶融させる。その後、石英ガラス部材
10,11に外力Pを加え、石英ガラス部材10,11
を押し合わせ、溶着させる。
【0041】次に、加熱部22によって石英ガラス部材
10,11の溶着部(溶接時の火炎加工部)およびこの
溶着部近傍(火炎加工部周辺30mmの領域内)を同時
加熱することによりアニール処理を施す。この場合、石
英ガラス部材10,11の溶着部およびこの溶着部近傍
に対し加熱部22が非接触状態とされる。この後、一定
の冷却時間をおくことによって、石英ガラス部材10,
11は接合される。
【0042】このように、本実施形態(第二実施形態)
によれば、バーナ部5が回転可能に構成されているた
め、接合部が水平状態にある場合のほか、水平状態から
所定の角度をもっている場合にも石英ガラス部材11,
12を接合することができる。この他、第一の実施形態
に示す溶接による効果および歪除去による効果を同様に
得ることができる。
【0043】また、本実施形態および第一実施形態に示
す石英ガラス部材の接合方法および溶接装置と歪除去装
置とを用いることにより、図5(a)に示すような平板
状石英ガラス部材10,11を接合し、矩形形状の筒体
を製造することができる。また、図5(b)に示すよう
な平板状石英ガラス部材10,11を組み合わせること
により、より大きな平板状石英ガラス物品を製造するこ
とができる。よって、大型の洗浄槽、大型のベルジャー
等の石英ガラス物品を容易に製造することができる。
【0044】次に、歪除去装置にかかる第三の実施形態
について、図6(a)および(b)に基づき説明する。
図6(a)および(b)に示すように、前記溶接装置1
(図1に示す)の近傍に歪除去装置51が移動アーム5
2を介して移動自在に配設されている。この歪除去装置
51は、図3に示す前記石英ガラス部材10,11の接
合部(溶着部)およびこの接合部近傍を加熱する加熱部
53と、この加熱部53の一部を覆うような断熱部54
とを有している。
【0045】前記加熱部53は、前記石英ガラス部材1
0,11の接合部(装置移動方向に沿って長さ30mm
程度の接合部)およびこの接合部の近傍を介して対向す
る二つのヒータ53a,53aからなり、接合部および
この接合部の近傍にわたって均等に加熱し得るように構
成されている。前記断熱部54は、前記両石英ガラス部
材10,11の内側角部近傍に位置する四角柱状の第一
断熱材54aおよび前記両石英ガラス部材10,11の
外側角部近傍に位置する断面鉤形状の第二断熱材54b
によって構成されている。
【0046】次に、この歪除去装置および前記溶接装置
(ロータリジョイント付きの溶接装置)を用いる接合方
法(第三実施形態)について説明する。なお、本接合方
法は、溶接については第二実施形態に示す溶接と同様の
方法によって実施されるため、その説明は省略し、歪除
去についてのみ説明する。すなわち、本実施形態におけ
る歪除去は、歪除去装置51を溶接ラインに沿って移動
させ、加熱部53によって石英ガラス部材10,11の
溶着部(溶接時の火炎加工部)およびこの溶着部近傍
(火炎加工部周辺30mmの領域内)を同時加熱する
(アニール処理を施す)ことにより行う。この後、一定
の冷却時間をおくことによって、石英ガラス部材10,
11は接合される。このように、第三の実施形態によれ
ば、第二の実施形態に示す溶接による効果および歪除去
による効果を同様に得ることができる。
【0047】次に、歪除去装置の第四の実施形態につい
て、図7(a)および(b)に基づき説明する。図7
(a)および(b)に示すように、溶接装置(図示せ
ず)の近傍に歪除去装置61が移動自在に配設されてい
る。この歪除去装置61は、石英ガラスリング62の接
合部(溶着部)およびこの接合部近傍を加熱する加熱部
63と、この加熱部63の一部を覆うような断熱部64
とを有している。なお、本実施形態において用いる溶接
装置は、前記石英ガラスリング62の接合部を広範囲に
わたり加熱可能な移動用の酸水素バーナを有している。
【0048】前記加熱部63は、前記石英ガラスリング
62の接合部およびこの接合部の近傍を介して対向する
二つのヒータ63a,63bからなり、接合部およびこ
の接合部の近傍にわたって均等に加熱し得るように構成
されている。前記断熱部64は、相互に対向する脚部6
4a,64bおよび前記両ヒータ63a,63bを挿通
させる連結部64cを有する断面コ字状の断熱材によっ
て構成されている。
【0049】次に、この歪除去装置および溶接装置を用
いる接合方法(第四実施形態)について説明する。本実
施形態においては、石英ガラスリング62を支持台上に
載置する。そして、石英ガラスリング62同士の端面を
突き合わせ、この突き合わせ面(接合部)に火炎が当た
るように酸水素バーナの位置を調整する。
【0050】その後、溶接装置の酸水素バーナを点火す
ると共に、石英ガラスリング62のリング方向に酸水素
バーナを移動させ、石英ガラスリング62の接合部を均
一に加熱し、その接合部を溶融する。その後、石英ガラ
スリング62に一定の外力をリンク径方向に加え、石英
ガラスリング62を押し合わせ、溶着させる。
【0051】次に、歪除去装置61を石英ガラスリング
62の周方向に移動させ、加熱部63によって石英ガラ
スリング62の溶着部(溶接時の火炎加工部)およびこ
の溶着部近傍(火炎加工部周辺30mmの領域内)を加
熱することによりアニール処理を施し、溶接工程で石英
ガラスリング62に生じた歪を除去する。この場合、石
英ガラスリング62の溶着部およびこの溶着部近傍に対
し、加熱部63が非接触状態とされる。この後、一定の
冷却時間をおくことによって、石英ガラスリング62は
接合される。
【0052】このように、溶接する石英ガラスリング6
2同士を加熱溶融し、石英ガラスリング62に外力を加
え、石英ガラスリング62を押し合わせることによっ
て、溶着しているため、従来のように端面を面取りした
り、溶接棒を用いたりする必要がない。また、経験と技
能を必要とする肉盛り作業が不必要であるため、接合作
業が容易になると共に、一定の肉厚になすことが容易に
行える。
【0053】更に、酸水素バーナによって石英ガラスリ
ング62の接合部を広範囲に均一に加熱することができ
るため、短時間に溶接することができる。また、石英ガ
ラスリング62が均一に加熱、溶融できることは、均一
に接合できるため、接合部分の凹凸の発生が抑制され、
平滑な面とすることができる。また、前記したように凹
凸が抑制されるため、石英ガラス物品が洗浄槽のように
液体を貯留する物品である場合にも、液溜が発生せず、
より完全な液交換を容易に行うことができる。
【0054】一方、歪除去工程においては、溶接工程で
被加工物に生じた歪を除去することができる。この場
合、石英ガラスリング62の一部にアニール処理を施す
ため、消費電力を低減することができ、コストの低廉化
を図ることができる。また、石英ガラスリング62の一
部にアニール処理を施すことは、アニール処理時間を短
縮することができ、生産性を高めることができる。
【0055】更に、溶接工程からアニール処理工程に即
座に移行することができるため、従来のようには被加工
物(石英ガラスリング)の搬送に自動搬送機を用いるこ
とを必要とせず、アニール処理を簡単に行うことができ
る。この他、被加工物の一部にアニール処理を施すこと
により、従来のようには先に溶接されたパーツのアニー
ル処理を繰り返す必要がないため、パーツ間に寸法差を
発生させず、品質上の信頼性を高めることもできる。
【0056】〔実施例1〕図3に示す溶接装置を用い、
石英ガラス部材(酸水素溶融法で製造され、厚さが4m
mで縦横寸法が共に200mmである透明石英ガラス
板)を二枚用意し、これら部材を前記したように直角に
端面が接触するように配置し、接触したラインに沿って
酸水素バーナで加熱することにより溶接を行った。ま
た、溶接後の歪除去(アニール処理)は、図4(a)お
よび(b)に示す歪除去装置を用い、石英ガラス部材の
溶着部(接合部)およびこの溶着部近傍を処理温度11
00℃で加熱し、この状態で一分間放置することにより
行った。そして、冷却後に歪計によって歪を観察したと
ころ、1°を超える歪は観察されなかった。
【0057】〔実施例2〕図3に示す溶接装置を用い、
実施例1における溶接と同様の溶接を行った。また、溶
接後の歪除去は、図6(a)および(b)に示す歪除去
装置を用い、石英ガラス部材の溶着部およびこの溶着部
近傍(火炎加工部周辺30mmの領域内)を1100℃
で加熱し、加熱完了一分後に歪除去装置を30mm/分
の速度で溶接ラインに沿って移動させることにより行っ
た。この後、歪計によって歪を観察したところ、1°を
超える歪は観察されなかった。
【0058】〔実施例3〕図示しない溶接装置を用い、
石英ガラスリング(酸水素溶融法によって製造され、厚
さが8mmで外径が200mmである石英ガラスリン
グ)の接合端面に面取りを施し(平面度を0.1mmと
する)た後、酸水素バーナによって火炎仕上げをし(火
炎仕上げ後の平面度を0.1mmとする)て溶接を行っ
た。また、溶接後の歪除去は、図7(a)および(b)
に示す歪除去装置を用い、石英ガラス部材の溶着部およ
びこの溶着部近傍(火炎加工部周辺30mmの領域内)
を1100℃で加熱し、加熱完了一分後に歪除去装置を
10mm/分の速度で溶接ラインに沿って移動させるこ
とにより行った。この後、歪計によって歪を観察したと
ころ、1°を超える歪は観察されなかった。アニール後
の平面度は0.1mmであり、精度が維持されていた。
【0059】〔実施例4〕実施例1における歪除去(ア
ニール処理)を、被加工物の厚さおよびアニール時間を
変えて行った。そして、冷却後に歪計によって歪を観察
した。その比較結果を表1に示す。これより、被加工物
(石英ガラス部材10,11)の歪aを除去(a<1
°)するために、その厚さによってアニール時間を変え
る必要があることが認められた。例えば、厚さ4mmで
は1分以上、また厚さ20mmでは20分以上とするこ
とが好ましい。
【0060】
【表1】
【0061】〔実施例5〕実施例1における歪除去を、
加熱(アニール)幅を変えて行った。そして、冷却後に
歪計によって歪を観察した。その比較結果を表2に示
す。これより、被加工物の歪bを除去(b<1°)する
ために、アニール処理を施す領域は、所定のアニール幅
をもって行う必要があることが認められた。例えば、被
加工物における溶着部周辺30mmの領域内とすること
が好ましい。
【0062】
【表2】
【0063】
【発明の効果】以上のとおり、本発明にかかる石英ガラ
ス部材の接合方法及びこの方法に用いられる溶接装置に
よれば、従来のように端面の面取りを行う必要がなく、
また溶接棒を用いる必要がなく、石英ガラス部材の接合
部分に凹凸が生じることなく、均一な肉厚に、しかも容
易に接合することができる。その結果、接合部の機械的
強度の低下を防止することができると共に、凹凸も抑制
されるため、石英ガラス物品が洗浄槽のように液体を貯
留する物品である場合にも、より完全な液交換を行うこ
とができる。
【0064】また、アニール処理によって溶接工程で被
加工物に生じた歪を除去することができる。この場合、
石英ガラス部材(被加工物)の一部にアニール処理を施
すため、消費電力を低減することができ、コストの低廉
化を図ることができる。また、被加工物の一部にアニー
ル処理を施すことは、アニール処理時間を短縮すること
ができ、生産性を高めることができる。さらに、溶接工
程からアニール処理工程に即座に移行することができる
ため、従来のようには被加工物の搬送に自動搬送機を用
いることを必要とせず、アニール処理を簡単に行うこと
ができる。この他、被加工物の一部にアニール処理を施
すことにより、従来のようには先に溶接されたパーツの
アニール処理を繰り返す必要がないため、パーツ間に寸
法差を発生させず、品質上の信頼性を高めることもでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる溶接装置の実施形態を概略して
示す斜視図である。
【図2】(a)および(b)は、本発明にかかる歪除去
装置(1)を概略して示す正面図と側面図である。
【図3】図1に示した溶接装置を用いて垂直状態に配置
された石英ガラス部材を溶接する状態を示した図であ
る。
【図4】(a)および(b)は、本発明にかかる歪除去
装置(2)を概略して示す正面図と側面図である。
【図5】(a)および(b)は、本発明にかかる溶接装
置を用いて製造することができる石英ガラス物品の一例
を示す斜視図である。
【図6】(a)および(b)は、本発明にかかる歪除去
装置(3)を概略して示す正面図と側面図である。
【図7】(a)および(b)は、本発明にかかる歪除去
装置(4)を概略して示す正面図と側面図である。
【図8】従来の溶接装置を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
1 溶接装置 2 バーナスタンド 3a,3b パイプ 4 ロータリージョイント 5 バーナ部 6a,6b コ字状のパイプ 7a,7b ノズル 8 レール 9a,9b 支持台 9c,9d ストッパー 9e,9f レール 10,11 石英ガラス部材 71 歪除去装置 72 加熱部 72a,72b ヒータ 73 断熱部 73a,73b 断熱材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 足立 定弘 山口県徳山市大字徳山字江口開作8231番地 5 徳山東芝セラミックス株式会社内 Fターム(参考) 4G062 AA01 BB02 MM17 MM23 NN30 NN34

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石英ガラス部材の接合方法であって、 石英ガラス部材の接合部を突き合わせる工程と、石英ガ
    ラス部材の接合部の両側から、該接合部全体を均一に加
    熱し、溶融する工程と、石英ガラス部材に外力を加え、
    該接合部全体を押し合わせ、溶着させる工程と、前記溶
    着された石英ガラス部材を冷却する工程とを備えること
    を特徴とする石英ガラス部材の接合方法。
  2. 【請求項2】 前記溶着された石英ガラス部材を冷却す
    る工程の前に、この溶着済み石英ガラス部材の溶着部お
    よびこの溶着部近傍にアニール処理を施す工程を含むこ
    とを特徴とする請求項1に記載された石英ガラス部材の
    接合方法。
  3. 【請求項3】 石英ガラス部材の接合方法であって、 石英ガラス部材同士を突き合わせる工程と、この突き合
    わせ部分を溶着する工程と、この溶着部およびこの溶着
    部近傍にアニール処理を施す工程と、このアニール処理
    後の石英ガラス部材を冷却する工程とを備えることを特
    徴とする石英ガラス部材の接合方法。
  4. 【請求項4】 石英ガラス部材の接合に用いられる石英
    ガラス部材の接合装置であって、 移動可能に構成されたバーナスタンドと、前記バーナス
    タンドに保持され、燃料ガスを供給するパイプと、前記
    パイプに接続されたバーナ部とを備え、 前記バーナ部は、コ字状のパイプと、相対向してコ字状
    のパイプに設けられた複数のノズルとを有し、 前記バーナ部が、前記石英ガラス部材の接合部に沿って
    移動可能に構成されていることを特徴とする石英ガラス
    部材の接合装置。
  5. 【請求項5】 前記バーナスタンドに保持され燃料ガス
    を供給するパイプにロータリージョイントが設けられ、 前記バーナ部が回転可能に構成されていることを特徴と
    する請求項4に記載された石英ガラス部材の接合装置。
  6. 【請求項6】 前記石英ガラス部材の接合部およびこの
    接合部近傍を加熱する加熱部を有する歪除去装置を含む
    ことを特徴とする請求項4または請求項5に記載された
    石英ガラス部材の接合装置。
  7. 【請求項7】 石英ガラス部材の接合部を溶着する溶接
    装置と、 この溶接装置によって溶着された石英ガラス部材の接合
    部およびこの接合部近傍を加熱する加熱部を有する歪除
    去装置とを備えたことを特徴とする石英ガラス部材の接
    合装置。
  8. 【請求項8】 前記加熱部が、前記石英ガラス部材の接
    合部およびこの接合部近傍を介して対向する二つのヒー
    タからなることを特徴とする請求項7に記載された石英
    ガラス部材の接合装置。
  9. 【請求項9】 前記加熱部が、前記石英ガラス部材の接
    合部に沿って移動可能に構成されていることを特徴とす
    る請求項7または請求項8に記載された石英ガラス部材
    の接合装置。
JP2001293268A 2001-05-10 2001-09-26 石英ガラス部材の接合方法及びこの方法に用いられる接合装置 Pending JP2003026433A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001293268A JP2003026433A (ja) 2001-05-10 2001-09-26 石英ガラス部材の接合方法及びこの方法に用いられる接合装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001-139984 2001-05-10
JP2001139984 2001-05-10
JP2001293268A JP2003026433A (ja) 2001-05-10 2001-09-26 石英ガラス部材の接合方法及びこの方法に用いられる接合装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003026433A true JP2003026433A (ja) 2003-01-29

Family

ID=26614890

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001293268A Pending JP2003026433A (ja) 2001-05-10 2001-09-26 石英ガラス部材の接合方法及びこの方法に用いられる接合装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003026433A (ja)

Cited By (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005289696A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Fukui Shinetsu Sekiei:Kk 石英ガラス部材の溶接方法及び装置
JP2005298323A (ja) * 2004-03-18 2005-10-27 Shinetsu Quartz Prod Co Ltd エキシマuvランプ装置用大型合成石英ガラス板
JP2007031217A (ja) * 2005-07-28 2007-02-08 Shinetsu Quartz Prod Co Ltd エキシマuvランプ装置用大型合成石英ガラス板
JP2007530399A (ja) * 2003-07-15 2007-11-01 ユーロケラ 溶融接合部を備えたガラスセラミック物品およびその製造方法
JP2009242151A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Covalent Materials Tokuyama Corp 石英ガラス基板の製造方法
KR101175492B1 (ko) 2011-03-10 2012-08-20 호상백 화학기상증착기용 전기로의 냉각장치
KR101433668B1 (ko) * 2012-09-10 2014-08-26 (주) 디에스테크노 석영 유리 판재의 용접 방법
CN104743837A (zh) * 2013-12-25 2015-07-01 戴长虹 玻璃焊接密封条封边有安装孔的凸面双真空层玻璃
CN104743831A (zh) * 2013-12-25 2015-07-01 戴长虹 玻璃焊接密封条槽封边有安装孔的凸面双真空层玻璃
CN104743839A (zh) * 2013-12-25 2015-07-01 戴长虹 密封条封边玻璃焊接的平面真空玻璃及其制作方法
CN104743834A (zh) * 2013-12-25 2015-07-01 戴长虹 密封条槽封边玻璃焊接的平面真空玻璃及其制作方法
CN104743835A (zh) * 2013-12-25 2015-07-01 戴长虹 玻璃焊接密封条槽封边有安装孔的平面双真空层玻璃
CN104743830A (zh) * 2013-12-25 2015-07-01 戴长虹 密封条封边玻璃焊接的凸面真空玻璃及其制作方法
CN104743836A (zh) * 2013-12-25 2015-07-01 戴长虹 玻璃焊接密封条槽封边有安装孔的凸面真空玻璃
CN104743833A (zh) * 2013-12-25 2015-07-01 戴长虹 密封槽封边玻璃焊接的平面双真空层玻璃及其制作方法
CN104743840A (zh) * 2013-12-25 2015-07-01 戴长虹 密封条封边玻璃焊接的平面双真空层玻璃及其制作方法
CN104743841A (zh) * 2013-12-25 2015-07-01 戴长虹 玻璃焊接密封条槽封边有安装孔的平面真空玻璃
JP2016179924A (ja) * 2015-03-24 2016-10-13 東ソー株式会社 石英ガラスの接合方法
KR101937223B1 (ko) * 2015-08-12 2019-01-11 주식회사 원익큐엔씨 열 융착 장치
KR20220147879A (ko) * 2021-04-28 2022-11-04 대한광통신 주식회사 유리 광학소재의 대형화를 위한 유리 벌크의 접합 방법
JP7458136B1 (ja) 2023-08-01 2024-03-29 蘇州芯慧聯半導体科技有限公司 半導体処理装置に用いる加熱源の製造方法

Cited By (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007530399A (ja) * 2003-07-15 2007-11-01 ユーロケラ 溶融接合部を備えたガラスセラミック物品およびその製造方法
JP2005298323A (ja) * 2004-03-18 2005-10-27 Shinetsu Quartz Prod Co Ltd エキシマuvランプ装置用大型合成石英ガラス板
JP2005289696A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Fukui Shinetsu Sekiei:Kk 石英ガラス部材の溶接方法及び装置
WO2005100272A1 (ja) * 2004-03-31 2005-10-27 Fukui Shin-Etsu Quartz Products Co., Ltd. 石英ガラス部材の溶接方法及び装置
JP4486392B2 (ja) * 2004-03-31 2010-06-23 株式会社福井信越石英 石英ガラス部材の溶接方法及び装置
KR101100845B1 (ko) * 2004-03-31 2012-01-02 신에쯔 세끼에이 가부시키가이샤 석영유리부재의 용접방법 및 장치
JP2007031217A (ja) * 2005-07-28 2007-02-08 Shinetsu Quartz Prod Co Ltd エキシマuvランプ装置用大型合成石英ガラス板
JP2009242151A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Covalent Materials Tokuyama Corp 石英ガラス基板の製造方法
KR101175492B1 (ko) 2011-03-10 2012-08-20 호상백 화학기상증착기용 전기로의 냉각장치
KR101433668B1 (ko) * 2012-09-10 2014-08-26 (주) 디에스테크노 석영 유리 판재의 용접 방법
CN104743839A (zh) * 2013-12-25 2015-07-01 戴长虹 密封条封边玻璃焊接的平面真空玻璃及其制作方法
CN104743833A (zh) * 2013-12-25 2015-07-01 戴长虹 密封槽封边玻璃焊接的平面双真空层玻璃及其制作方法
CN104743837A (zh) * 2013-12-25 2015-07-01 戴长虹 玻璃焊接密封条封边有安装孔的凸面双真空层玻璃
CN104743834A (zh) * 2013-12-25 2015-07-01 戴长虹 密封条槽封边玻璃焊接的平面真空玻璃及其制作方法
CN104743835A (zh) * 2013-12-25 2015-07-01 戴长虹 玻璃焊接密封条槽封边有安装孔的平面双真空层玻璃
CN104743830A (zh) * 2013-12-25 2015-07-01 戴长虹 密封条封边玻璃焊接的凸面真空玻璃及其制作方法
CN104743836A (zh) * 2013-12-25 2015-07-01 戴长虹 玻璃焊接密封条槽封边有安装孔的凸面真空玻璃
CN104743831A (zh) * 2013-12-25 2015-07-01 戴长虹 玻璃焊接密封条槽封边有安装孔的凸面双真空层玻璃
CN104743840A (zh) * 2013-12-25 2015-07-01 戴长虹 密封条封边玻璃焊接的平面双真空层玻璃及其制作方法
CN104743841A (zh) * 2013-12-25 2015-07-01 戴长虹 玻璃焊接密封条槽封边有安装孔的平面真空玻璃
JP2016179924A (ja) * 2015-03-24 2016-10-13 東ソー株式会社 石英ガラスの接合方法
KR101937223B1 (ko) * 2015-08-12 2019-01-11 주식회사 원익큐엔씨 열 융착 장치
KR20220147879A (ko) * 2021-04-28 2022-11-04 대한광통신 주식회사 유리 광학소재의 대형화를 위한 유리 벌크의 접합 방법
KR102559225B1 (ko) 2021-04-28 2023-07-25 대한광통신(주) 유리 광학소재의 대형화를 위한 유리 벌크의 접합 방법
JP7458136B1 (ja) 2023-08-01 2024-03-29 蘇州芯慧聯半導体科技有限公司 半導体処理装置に用いる加熱源の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003026433A (ja) 石英ガラス部材の接合方法及びこの方法に用いられる接合装置
KR101100845B1 (ko) 석영유리부재의 용접방법 및 장치
TWI483801B (zh) 鋼板之雷射熔接方法及雷射熔接裝置
US5322539A (en) Quartz tank member and method of production thereof
KR20150013204A (ko) 압연롤의 제조 방법 및 압연롤, 및 압연롤의 제조 장치
KR102101443B1 (ko) 진공로를 이용한 브레이징 용접방법 및 이에 의해 제조된 금속부품
CN112935686B (zh) 一种环件轧机大型斜辊轴断裂焊接修复工艺
WO2005049514A1 (ja) 光ファイバ母材の接続加工方法及び装置並びに光ファイバ母材
CN113060931A (zh) 一种高温对挤焊接石英玻璃构件的方法和装置
JP2795339B2 (ja) 積層構体の溶接方法
JP4438517B2 (ja) 石英ガラス管部材の溶接方法及び装置
JP2000198143A (ja) 熱板溶着方法及び熱板溶着装置
CN109128507B (zh) 利用激光实现异种金属蜂窝板结构的扩散焊连接方法
KR101433668B1 (ko) 석영 유리 판재의 용접 방법
JP4560200B2 (ja) 石英ガラス部材の溶接方法
US20160031028A1 (en) Method for establishing a permanent bond between a ferrous alloy and an aluminium or an aluminium alloy
JP3281645B2 (ja) セラミックス製閉ループ構造体の製造方法
KR20170116613A (ko) 석영 유리의 접합 방법
JP4087476B2 (ja) 石英ガラス部材の溶接方法
JP3821501B2 (ja) 石英ガラス物品の製造方法
JPH0557477A (ja) 突合わせ溶接機の後加熱装置
JPH0511749B2 (ja)
JP2008207246A (ja) レーザブレージング法
KR20020023768A (ko) 폴리에틸렌 파이프의 연결장치
JPH08109036A (ja) 光ファイバ線引き方法およびその装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060530

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060719

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061109