JP2003025065A - ろう付方法およびろう付装置 - Google Patents

ろう付方法およびろう付装置

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JP2003025065A
JP2003025065A JP2001210682A JP2001210682A JP2003025065A JP 2003025065 A JP2003025065 A JP 2003025065A JP 2001210682 A JP2001210682 A JP 2001210682A JP 2001210682 A JP2001210682 A JP 2001210682A JP 2003025065 A JP2003025065 A JP 2003025065A
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Yutaka Nakatani
豊 中谷
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Taga Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】微小なワークにピンポイント的なろう付を行
う。 【解決手段】ワークWとトーチ2との位置を固定してお
き、トーチ2からワークWに向けて細炎形のガス炎を噴
出させ、トーチ2から噴出したガス炎の熱でワークWを
一定時間加熱した後、線状に形成されたろう材Bをワー
クWに直線的に供給して溶融させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、微小なワークに
ピンポイント的なろう付を行うろう付の技術分野に属す
る。
【0002】
【従来の技術】 一般に、微小なワークに対する接合技
術としては、マイクロソリダリングと称される半田付が
高度に完成されて汎用されている。然しながら、最近の
鉛の有害性に関する研究から、各種機器部品の廃棄後に
半田付部分に含まれる鉛が深刻な環境汚染を引起こすこ
とが指摘されている。このため、半田付に代わる接合技
術の開発が要請されている。
【0003】半田付に代わる接合技術としては、アーク
溶接,レーザ溶接等の溶接技術を利用することが考えら
れる。然しながら、微小なワークのピンポイント的な接
合には不向きであったり、接合可能なワークの材質が制
約されることから、微小なワークについて溶接技術を利
用することが汎用化されにくいという状況がある。
【0004】従来、このような状況下での半田付に代わ
る接合技術としては、例えば、特開2000−2231
69号公報に記載のものが知られている。
【0005】この従来の技術は、いわゆるろう付技術か
らなるもので、ワークにシート状,箔状のろう材(鉛を
含まない金ろう,銀ろう,銅ろう等)を当接させてお
き、ワークをレーザで加熱しろう材を溶融させる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】 前述の従来のでは、
ワークの接合部分にシート状,箔状のろう材を当接可能
な面状の接合面が必要になるため、微小なワークにピン
ポイント的なろう付を行うことができないという問題点
がある。
【0007】本発明は、このような問題点を考慮してな
されたもので、微小なワークにピンポイント的なろう付
を行うことのできるろう付方法と、このろう付方法を実
施するに好適なろう付装置とを提供することを課題とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】 前述の課題を解決する
ため、本発明に係るろう付方法は、次のような手段を採
用する。
【0009】即ち、請求項1に記載のように、ワークと
トーチとの位置を決めておき、トーチからワークに向け
て細炎形のガス炎を噴出させ、トーチから噴出したガス
炎の熱でワークを加熱した後、線状に形成されたろう材
をワークに直線的に供給して溶融させる。
【0010】この手段では、ワークにおける加熱ポイン
トとろう材の供給ポイントとがピンポイントとなるうえ
に、線状のろう材が直線的に定量供給される。
【0011】次に、請求項2に記載のように、請求項1
記載のろう付方法において、ワークは線状物がからげら
れたピン状物が上下方向に配設され、溶融したろう材は
ワークのピン状物の下端部で溶融球を形成することを特
徴とする。
【0012】この手段では、溶融したろう材が流下して
表面張力で溶融球を形成する。
【0013】また、請求項3に記載のように、請求項1
または2記載のろう付方法において、トーチからワーク
に向けて細炎形のガス炎を噴出させる際に、ワークのガ
ス炎の熱で加熱される部分の基部側に不活性ガスを吹付
けることを特徴とする。
【0014】この手段では、ワークの加熱を要しない部
分が不活性ガスで冷却され、ワークの基部側への熱影響
が回避される。
【0015】さらに、前述の課題を解決するため、本発
明に係るろう付装置は、次のような手段を採用する。
【0016】即ち、請求項4に記載のように、ワークを
支持するホルダと、ワークに細炎形のガス炎を噴出させ
ガス炎の熱でワークを加熱するトーチと、ワークに線状
のろう材を進退させるろう材供給機構とから構成され
る。
【0017】この手段では、ワークにおける加熱ポイン
トとろう材の供給ポイントとがピンポイントとなる。
【0018】また、請求項5に記載のように、ワークを
支持するホルダと、ワークに細炎形のガス炎を噴出させ
ガス炎の熱でワークを加熱するトーチと、トーチを移動
させホルダに支持されたワークとトーチとの位置関係を
調整する移動機構と、ワークとトーチとの位置を計測す
るカメラと、ワークに線状のろう材を進退させるろう材
供給機構と、移動機構,カメラ,ろう材供給機構に接続
されたコントローラとを備え、コントローラはカメラの
計測情報に基づいてワークとトーチとの位置の誤差を補
正して移動機構に駆動を指示することを特徴とする。
【0019】この手段では、カメラでワーク,トーチの
位置を計測して移動機構でワーク,トーチの位置関係を
補正する。
【0020】また、請求項6に記載のように、請求項4
または5記載のろう付装置において、トーチは水から酸
素,水素を発生させる酸素水素発生装置と酸素水素発生
装置から発生した酸素,水素にメチルアルコールの蒸気
を混合する混合装置とが接続されていることを特徴とす
る。
【0021】この手段では、還元性を有する水素系のガ
スが水から生成される。
【0022】また、請求項7に記載のように、請求項4
〜6のいずれか記載のろう付装置において、ホルダは線
状物がからげられたピン状物からなるワークをピン状物
を上下方向に配設して支持するものであることを特徴と
する。
【0023】この手段では、溶融したろう材をワークの
ピン状物に沿って流下させピン状物の下端部で表面張力
により溶融球を形成させる。
【0024】また、請求項8に記載のように、請求項7
記載のろう付装置において、カメラは溶融したろう材が
ワークのピン状物の下端部で形成する溶融球の成長を撮
影するものであり、コントローラはカメラの撮影情報に
基づいて予め設定されている溶融球の成長過程と比較し
てろう材供給機構に補正となる駆動を指示するものであ
ることを特徴とする。
【0025】この手段では、溶融したろう材の溶融球の
成長がろう材供給機構の駆動制御で調整される。
【0026】また、請求項9に記載のように、請求項4
〜7のいずれか記載のろう付装置において、ワークのガ
ス炎の熱で加熱される部分の基部側に不活性ガスを吹付
ける不活性ガスノズルを備えたことを特徴とする。
【0027】この手段では、ワークの加熱を要しない部
分に不活性ガスノズルから不活性ガスが吹付けられて冷
却される。
【0028】
【発明の実施の形態】 以下、本発明に係るろう付方法
およびろう付装置の実施の形態を図面に基づいて説明す
る。
【0029】図1〜図6は、本発明に係るろう付方法お
よびろう付装置の実施の形態(1)を示すものである。
【0030】この実施の形態では、小型コイルからなる
ワークWをろう付するものを示してある。ワークWは、
ボビンWaに絶縁電線Wbが捲回され、ボビンWaに取
付けられたピン状物(端子)Wcに絶縁電線Wbの線状
物(捲回始端,捲回終端)Wdがからげられている。
【0031】まず、本発明に係るろう付装置の実施の形
態の構成を説明する。
【0032】この実施の形態は、図1に示すように、ホ
ルダ1,トーチ2,ガス供給系3,移動機構4,カメラ
5,ろう材供給機構6,ろう材補給機構7,遮熱壁8,
コントローラ9からなる。
【0033】ホルダ1は、ろう付されるワークWを定位
置に支持するもので、ボビンWaを掴んでピン状物Wc
を下方に向け上下方向に配設して支持する。このホルダ
1は、小型コイルからなるワークWの巻線システム,検
査システム等と連係して、ワークWをろう付の定位置に
対して連続的に供給,回収する。
【0034】トーチ2は、ホルダ1に支持されたワーク
Wに細炎形のガス炎Fを噴出させガス炎Fの熱でワーク
Wのピン状物端子Wc,線状物Wdを加熱するもので、
先端部に水素系のガスを燃焼させて直進性のある細炎形
のガス炎Fを形成するチップが取付けられている。この
トーチ2のガス炎Fの噴出ターゲットは、ワークWのピ
ン状物Wcの下端部に設定されている。
【0035】ガス供給系3は、水素系のガスを生成して
トーチ2に供給するもので、水素酸素を発生させる水素
酸素発生装置31と、メチルアルコールの蒸気を生成し
て水素酸素発生装置31で発生させた水素,酸素に混合
する混合装置32と、トーチ2,水素酸素発生装置3
1,混合装置32を接続するチューブ33と、チューブ
33のトーチ2への接続の手前に取付けられた電磁弁3
4とからなる。水素酸素発生装置31は、水(蒸留水,
精製水)に水酸化カリウム溶液を加えて電気分解するこ
とにより、水素,酸素を発生させる。従って、水素ボン
ベ,酸素ボンベを備える必要がないため、水素,酸素の
取扱いに係る法令上の規制を受けなくてすむ。混合装置
32は、メチルアルコールの蒸気の混合によって、水素
系のガスの還元性をより高めるとともに、トーチ2で燃
焼されたガス炎Fの高温化を抑制する。従って、ワーク
Wへのフラックスの塗布が不要になるとともに、ワーク
W自体の無用の溶融が防止される。電磁弁34は、開閉
機能,流量調整機能を備えている。
【0036】移動機構4は、トーチ2を移動させホルダ
1に支持されたワークWのピン状物Wcの下端部とトー
チ2の先端部との位置関係を調整するもので、X軸モー
タ41,Y軸モータ42,Z軸モータ43,トーチホル
ダ44,Y軸移動テーブル45,Z軸移動テーブル4
6,支持ベース47の3次元移動機構からなる。
【0037】カメラ5は、ホルダ1に支持されたワーク
Wのピン状物Wcの下端部とトーチ2の先端部との位置
を計測するもので、小型で高精細な撮影が可能なCCD
カメラからなる。このカメラ5は、画像合成等の処理の
ために、複数台が設置されたり、1台で複数のフィルタ
を交換可能に備えたりされる。
【0038】ろう材供給機構6は、ホルダ1に支持され
たワークWのピン状物Wcの下端部に線状のろう材Bを
直線的に進退させるもので、ろう材Bの供給先端部が挿
通されるノズル61と、ノズル61を進退させるシリン
ダ62とからなる。
【0039】ろう材Bは、銀−銅合金系である銀ろうか
らなる。このろう材Bは、線状に延伸されてローラRに
捲回されている。なお、このろう材Bについては、ワー
クWの材質等に対応して、リンろう,リン銅ろう等を選
択することができる。
【0040】ろう材補給機構7は、ローラRからろう材
供給機構6にろう材Bを補給するもので、ろう材供給機
構6のノズル61のワークWのピン状物Wcの下端部へ
の進出に追従してろう材Bを繰出しその後一定長の繰出
しを継続するフィーダからなる。
【0041】遮熱壁8は、トーチ2のガス炎Fから周囲
を遮熱するもので、2分割されて開閉されるセラミック
ス製のカップ81(図3,図4参照)と、カップ81を
開閉駆動するサーボモータ等の駆動部82とからなる。
カップ81は、ワークWのボビンWa,絶縁電線Wbを
遮熱する天壁81aと、トーチ2のガス炎Fに対面して
ガス炎Fの熱をワークWのピン状物Wc(特に、トーチ
2のガス炎Fの反対側)に反射させワークWのピン状物
Wcの加熱むらを防止する湾曲した側壁81bとを備え
ている。なお、カップ81は、トーチ2のガス炎Fの熱
が籠もりすぎないように側方部分が開放されている。
【0042】コントローラ9は、各種の制御を統合する
シーケンサからなる。コントローラ9には、操作盤1
0,カメラコントローラ20,NCコントローラ30が
接続されている。また、コントローラ9は、ホルダ1の
駆動系と、ガス供給系3の水素酸素発生装置31,混合
装置32,電磁弁34と、ろう材供給機構6のシリンダ
62と、遮熱壁8の駆動部82とを直接的に制御する。
さらに、コントローラ9は、NCコントローラ30とサ
ーボドライバ40とを介して、移動機構4のX軸モータ
41,Y軸モータ42,Z軸モータ43と、ろう材補給
機構7とを間接的に制御する。
【0043】次ぎに、本発明に係るろう付装置の実施の
形態の制御,動作に基づいて、本発明に係るろう付方法
の実施の形態を説明する。
【0044】最初に、ワークWがホルダ1によって定位
置に供給される。
【0045】続いて、カメラ5が定位置に供給されホル
ダ1に支持されたワークWのピン状物Wcの下端部とト
ーチ2の先端部との位置を計測する。この計測は、ワー
クWのピン状物Wcの曲がりを検出することになるもの
で、例えば図3(A)に示した前後の間隔aのように3
次元の距離が計測対象とされる。カメラ5の計測情報
は、カメラコントローラ20を介してコントローラ9に
伝送される。
【0046】コントローラ9は、予め設定されているワ
ークWのピン状物Wcの下端部とトーチ2の先端部との
位置と伝送された計測情報との誤差を演算する。そし
て、コントローラ9は、演算結果に基づいて、NCコン
トローラ30,サーボドライバ40を介して移動機構4
のX軸モータ41,Y軸モータ42,Z軸モータ43の
駆動を指示する。この結果、例えば図3(B)に示した
前後の間隔bのように、トーチ2が適正な位置に3次元
的に補正移動される。
【0047】続いて、コントローラ9が遮熱壁8の駆動
部82にカップ81の閉鎖駆動を指示する。
【0048】続いて、コントローラ9がガス供給系3の
水素酸素発生装置31,混合装置32,電磁弁34にそ
れぞれ駆動等を指示してトーチ2から細炎形のガス炎F
を噴出させる。ガス炎Fの大きさ等については、水素,
酸素等の流量等を調整することで予め設定されている。
【0049】トーチ2から噴出されたガス炎Fは、ホル
ダ1に支持されたワークWのピン状物Wcの下端部を熱
で加熱する。このとき、ガス炎Fが細炎形でワークWの
ピン状物Wcの下端部とトーチ2の先端部との位置が固
定されているため、ワークWのピン状物Wcの下端部が
ピンポイントで加熱される。従って、ワークWの他の部
分が無用に加熱されることがないため、ワークWのボビ
ンWa,ピン状物Wcの加熱変形や絶縁電線Wb,線状
物Wdの絶縁層の剥離,燃焼,溶融等が防止される。な
お、遮熱壁8もワークWの他の部分の無用の加熱の防止
に寄与する。
【0050】続いて、コントローラ9がトーチ2からの
ガス炎Fの噴出が一定時間経過した後にろう材供給機構
6のシリンダ62にノズル61をワークWのピン状物W
cの下端部に向けて進出させる駆動を指示する。
【0051】ワークWのピン状物Wcの下端部に接近し
たろう材供給機構6のノズル61から突出しているろう
材Bは、ろう材補給機構7によって直線的に供給され
る。従って、ワークWのピン状物Wcの下端部にろう材
Bがピンポイントで供給され、ワークWの他の部分にろ
う材Bが付着することがない。
【0052】ワークWのピン状物Wcの下端部に供給さ
れたろう材Bは、加熱されたワークWのピン状物Wcに
よって溶融され重力でピン状物Wcに沿って流下する。
そして、流下したろう材BがワークWのピン状物Wcの
下端部で溶融球B' を形成する。従って、ワークWのピ
ン状物Wc,線状物Wdが溶融球B' に囲まれて確実に
接合されろう付される。
【0053】ろう材Bによる溶融球B' の形成は、カメ
ラ5によって撮影されている。カメラ5が撮影した画像
情報は、カメラコントローラ20を介してコントローラ
9に伝送される。
【0054】コントローラ9は、予め記憶されているろ
う材Bによる溶融球B' の成長過程と画像情報とを対比
する。そして、コントローラ9は、対比結果に基づい
て、ろう材供給機構6のシリンダ62とろう材補給機構
7とに指示して、ろう材Bの供給時間(供給長さ)を調
整する。
【0055】ろう材Bの一定時間の供給でろう付が完了
した後には、コントローラ9が前述とは逆の指示を行っ
て、ろう材Bの供給を停止させ、トーチ2からのガス炎
Fの噴出を停止させ、遮熱壁8のカップ81を開放して
ホルダ1によってワークWを回収することになる。
【0056】図7は、本発明に係るろう付方法およびろ
う付装置の実施の形態(2)を示すものである。
【0057】この実施の形態では、トーチ2からのガス
炎FをワークWのピン状物Wcの下端部に対して複数方
向から噴出させている。
【0058】この実施の形態によると、ワークWのピン
状物Wcの下端部の加熱むらを防止することができる。
【0059】図8は、本発明に係るろう付方法およびろ
う付装置の実施の形態(3)を示すものである。
【0060】この実施の形態では、トーチ2に近接して
窒素ガス等の不活性ガスGをワークWに吹付ける不活性
ガスノズル50を設置してある。
【0061】この実施の形態によると、ワークWのピン
状物Wcの下端部を避けて不活性ガスGを吹付けること
により、ワークWの基端側の他の部分が冷却され、ワー
クWのボビンWa,ピン状物Wcの加熱変形や絶縁電線
Wb,線状物Wdの絶縁層の剥離,燃焼,溶融等が防止
される。特に、不活性ガスGの特性として、絶縁電線W
b,線状物Wdの絶縁層の燃焼の防止に有効性が発揮さ
れる。
【0062】以上、図示した実施の形態の外に、コント
ローラ9は、予めNCコントローラ30,サーボドライ
バ40の駆動量を複数設定し、計測情報に基づいていず
れかの駆動量の選択指示をするオープン制御に構成する
ことも可能である。
【0063】さらに、図示した実施の形態の外に、ワー
クWの種類と性状に応じては、コントローラ9を設置せ
ずに実施することを妨げないものである。
【0064】以上、図示した実施の形態の外に、小型コ
イル以外の各種のワークWについて実施することが可能
である。
【0065】
【発明の効果】 以上のように、本発明に係るろう付方
法およびろう付装置は、ワークにおける加熱ポイントと
ろう材の供給ポイントとがピンポイントで定量となるた
め、微小なワークにピンポイント的なろう付を正確に行
うことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るろう付方法およびろう付装置の
実施の形態(1)を示す機械的構成図である。
【図2】 図1の制御構成図である。
【図3】 図1の要部の動作を示す拡大斜視図であり、
(A),(B)の順にろう付工程が示されている。
【図4】 図1の要部の動作を示す拡大斜視図であり、
(A),(B)の順にろう付工程が示されている。
【図5】 ワークのろう付の例を示す斜視図である。
【図6】 図1,図2によるろう付作業の制御のフロー
チャートである。
【図7】 本発明に係るろう付方法およびろう付装置の
実施の形態(2)を示す要部の斜視図である。
【図8】 本発明に係るろう付方法およびろう付装置の
実施の形態(3)を示す要部の側面図である。
【符号の説明】
1 ホルダ 2 トーチ 3 ガス供給系 31 水素酸素発生装置 32 混合装置 4 移動機構 5 カメラ 6 ろう材供給機構 7 コントローラ 50 不活性ガスノズル B ろう材 F ガス炎 G 不活性ガス

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークとトーチとの位置を決めておき、
    トーチからワークに向けて細炎形のガス炎を噴出させ、
    トーチから噴出したガス炎の熱でワークを加熱した後、
    線状に形成されたろう材をワークに直線的に供給して溶
    融させるろう付方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のろう付方法において、ワ
    ークは線状物がからげられたピン状物が上下方向に配設
    され、溶融したろう材はワークのピン状物の下端部で溶
    融球を形成することを特徴とするろう付方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のろう付方法にお
    いて、トーチからワークに向けて細炎形のガス炎を噴出
    させる際に、ワークのガス炎の熱で加熱される部分の基
    部側に不活性ガスを吹付けることを特徴とするろう付け
    方法。
  4. 【請求項4】 ワークを支持するホルダと、ワークに細
    炎形のガス炎を噴出させガス炎の熱でワークを加熱する
    トーチと、ワークに線状のろう材を進退させるろう材供
    給機構とからなるろう付装置。
  5. 【請求項5】 ワークを支持するホルダと、ワークに細
    炎形のガス炎を噴出させガス炎の熱でワークを加熱する
    トーチと、トーチを移動させホルダに支持されたワーク
    とトーチとの位置関係を調整する移動機構と、ワークと
    トーチとの位置を計測するカメラと、ワークに線状のろ
    う材を進退させるろう材供給機構と、移動機構,カメ
    ラ,ろう材供給機構に接続されたコントローラとを備
    え、コントローラはカメラの計測情報に基づいてワーク
    とトーチとの位置の誤差を補正して移動機構に駆動を指
    示することを特徴とするろう付装置。
  6. 【請求項6】 請求項4または5記載のろう付装置にお
    いて、トーチは水から酸素,水素を発生させる酸素水素
    発生装置と酸素水素発生装置から発生した酸素,水素に
    メチルアルコールの蒸気を混合する混合装置とが接続さ
    れていることを特徴とするろう付装置。
  7. 【請求項7】 請求項4〜6のいずれか記載のろう付装
    置において、ホルダは線状物がからげられたピン状物か
    らなるワークをピン状物を上下方向に配設して支持する
    ものであることを特徴とするろう付装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のろう付装置において、カ
    メラは溶融したろう材がワークのピン状物の下端部で形
    成する溶融球の成長を撮影するものであり、コントロー
    ラはカメラの撮影情報に基づいて予め設定されている溶
    融球の成長過程と比較してろう材供給機構に補正となる
    駆動を指示するものであることを特徴とするろう付装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項4〜7のいずれか記載のろう付装
    置において、ワークのガス炎の熱で加熱される部分の基
    部側に不活性ガスを吹付ける不活性ガスノズルを備えた
    ことを特徴とするろう付装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016179478A (ja) * 2015-03-24 2016-10-13 和仁 鬼頭 溶接装置
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JP2021053665A (ja) * 2019-09-30 2021-04-08 株式会社日立製作所 作業計測システム

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