JP2003023916A - 掃除具 - Google Patents

掃除具

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JP2003023916A
JP2003023916A JP2001221187A JP2001221187A JP2003023916A JP 2003023916 A JP2003023916 A JP 2003023916A JP 2001221187 A JP2001221187 A JP 2001221187A JP 2001221187 A JP2001221187 A JP 2001221187A JP 2003023916 A JP2003023916 A JP 2003023916A
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Takashi Kainuma
隆司 貝沼
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Abstract

(57)【要約】 【課題】手の届く範囲内であれば、腕捲りせずに、水槽
の拭き掃除を効率的に奇麗に行える掃除具を提供するこ
と。 【解決手段】掃除具1は、手袋本体2と掃除袋9とを備
えて構成される。手袋本体2は、防水性を有して可撓性
を有した材料から形成されて、清掃作業者Dの手Hを挿
入させて、手Hに被せて嵌める手袋部3と、手袋部3か
ら延びて手袋部3に手Hを嵌めた際に、清掃作業者Dの
肩S付近まで延びる長さ寸法の筒部6と、を有して構成
される。掃除袋9は、拭き掃除可能な布材13から形成
されて、手袋本体2の手袋部3の表面側に対し、着脱自
在に被せるように嵌め可能な手袋形状としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水槽の水苔等を拭
き取り掃除する際に、好適に使用することができる掃除
具に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来、金魚・熱帯魚等の観賞
魚を飼育する水槽等においては、ガラス面に、水苔が付
き易く、水苔を取り除くためには、柄の先端に固めのス
ポンジを取り付けた掃除具を使用して、スポンジ部位で
擦り取ったり、あるいは、プラスチック板からなる掃除
具で擦りつつ剥がしていた。
【0003】しかし、スポンジを設けた掃除具では、水
槽内の水面下に清掃作業者の手を入れなくともよいが、
その分、スポンジの部位に力を加えにくく、奇麗に水苔
を拭き取れなかった。
【0004】また、プラスチック板からなる掃除具で
は、水苔を剥がす際に、手で持ったプラスチック板を、
手と一緒に水面下に入れ、プラスチック板の縁をガラス
面に沿わせて水苔を剥がすこととなり、腕捲りして、作
業を行うものの、プラスチック板を直接手で持っている
分、水苔を剥がす部位に力を加えることができて、奇麗
に清掃作業を行い易かった。しかしながら、プラスチッ
ク板の縁をガラス平面に奇麗に沿わせて移動させる必要
があり、手が届いても、水槽の深さが深い場合や、ガラ
ス面が曲面であれば、剥がし残しを生じさせてしまう。
【0005】本発明は、上述の課題を解決するものであ
り、手の届く範囲内であれば、腕捲りせずに、水槽の拭
き掃除を効率的に奇麗に行える掃除具を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る掃除具は、
防水性を有して可撓性を有した材料から形成されて、清
掃作業者の手を挿入させて、前記手に被せて嵌める手袋
部と、該手袋部から延びて前記手袋部に前記手を嵌めた
際に、前記清掃作業者の肩付近まで延びる長さ寸法の筒
部と、を有して構成される手袋本体と、拭き掃除可能な
布材から形成されて、前記手袋本体の手袋部の表面側に
対し、着脱自在に被せるように嵌め可能な手袋形状の掃
除袋と、を備えて構成されていることを特徴とする。
【0007】前記掃除袋は、二枚の同形の布材の周縁相
互を結合させて、形成することが望ましく、さらに、前
記掃除袋の外周縁は、連続する鋸刃状に形成することが
望ましい。
【0008】そして、前記掃除具は、左右一対の前記手
袋本体と、一つの前記掃除袋と、から構成することが好
ましい。
【0009】
【発明の効果】本発明に係る掃除具は、手袋本体の筒部
から手袋部に、手を挿入させつつ嵌め、さらに、手袋本
体の手袋部に、掃除袋を被せるように嵌めて、掃除袋
を、水槽の内周面に当てて、擦れば、水苔等の水槽の汚
れを剥がすことができる。
【0010】この時、掃除袋は、清掃作業者の手の位置
に配置されているため、力をいれて、清掃作業を行うこ
とができて、手の届く範囲内であれば、曲面であって
も、ムラなく奇麗に、水槽内周面を掃除することができ
る。
【0011】また、手袋本体は、防水性を有して可撓性
を有した材料から形成されて、手袋部に手を挿入させて
嵌めた際に、手袋部から清掃作業者の肘を越えた肩付近
まで延びる長さ寸法の筒部を備えているため、掃除作業
者は、腕捲りすることなく、すなわち、腕の部位の服が
汚れたり濡れたりすることを気遣うことなく、清掃作業
を行うことができる。
【0012】勿論、掃除袋は、手袋本体から取り外すこ
とができることから、汚れれば、手袋本体から取り外し
て、洗剤等を利用して洗うことができ、再利用すること
が可能である。
【0013】したがって、本発明に係る掃除具では、手
の届く範囲内であれば、腕捲りせずに、水槽の拭き掃除
を効率的に奇麗に行うことができ、さらに、掃除袋を洗
って、再利用することもできる。
【0014】そして、請求項2に記載したように、掃除
袋を、二枚の同形の布材の周縁相互を結合させて、形成
する構成とすれば、掃除袋を構成する布材を、一種類、
準備するだけでよく、さらに、二枚の布材を単に重ね
て、それらの外周縁相互を結合させることで、掃除袋を
容易に製造することができ、掃除具の製造工数・コスト
を低減することができる。
【0015】また、請求項3に記載したように、掃除袋
の外周縁を、連続する鋸刃状に形成しておけば、水槽内
周面の隅に、掃除袋外周縁における鋸刃状の縁を当てて
擦ることにより、その隅に着いていた水苔等の汚れを奇
麗に拭き取ることができる。また、掃除袋は、同一形状
の布材二枚を単に重ねて結合させることにより、製造し
ており、その外周縁は、二枚の布材の端面相互が重ねら
れていることから、手で直接支持されていなくとも、あ
る程度の形状保持性を発揮して、水槽内周面の隅に対
し、圧力をかけて、掃除袋の外周縁を押し付けることが
でき、水苔等の汚れを奇麗に拭き取ることができる。
【0016】さらに、掃除具を、左右一対の手袋本体
と、一つの掃除袋と、から構成すれば、清掃作業者の左
右両腕に、手袋本体を嵌め、清掃作業するエリアに応じ
て、作業し易い側の左右一方の腕側における手袋本体の
手袋部に、適宜、掃除袋を嵌めて、清掃作業を行うこと
ができて、衣服を濡らすことなく、効率的に、清掃作業
を行うことができる。また、掃除袋が、一つであって
も、その掃除袋は、同一形状の二枚の布材の周縁相互を
結合させて形成されているため、清掃作業面を、嵌め変
える際に、逆転させれば、掃除袋の両面を使用できて、
一層、効率的に清掃作業を行うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明すると、実施形態の掃除具1は、図1〜
3に示すように、左右一対の手袋本体2(2L・2R)
と、一つの掃除袋9と、から構成されている。
【0018】手袋本体2は、手袋部3と筒部6とを備え
て、防水性を有して可撓性を有したゴム・熱可塑性エラ
ストマー等の高分子弾性体の材料から浸漬方法・ブロー
成形・射出成形等によって、製造されている。実施形態
の場合、手袋本体2は、天然ゴムラテックス配合物を材
料として、浸漬方法により、製造している。
【0019】手袋部3は、清掃作業者Dの手Hを挿入さ
せて、手Hに被せるように嵌める部位であり、五本指の
各指に対応した五本の指部4と、掌や甲を覆う掌部5
と、を備えて構成されている。筒部6は、掌部5から略
円筒状に延び、作業者Dの手H等を含んだ腕Aを挿入可
能に、端部6aに挿入口部8を開口させて、構成されて
いる。筒部6の長さ寸法Y1は、手袋部3に手Hを挿入
させて嵌めた作業者Dの肘Eを越えた肩S付近までを、
覆えるように、45〜55cm程度に設定されて、手袋本
体2は、その全長Y0を60〜70cm程度とするよう
に、形成されている。
【0020】また、筒部6の端部6a側には、手袋部3
に手Hを挿入させて嵌めた作業者Dの腕Aから、端部6
aが抜け落ちないように、抜け防止手段としての断面波
形状のギャザー7が、形成されている。このギャザー7
により、端部6a付近は、拡径可能に収縮されて、腕A
の肩S付近(上腕AU)に嵌められた際、その嵌めた位
置からのずれ落ちが防止される。
【0021】なお、実施形態の手袋本体2は、内周面に
植毛等が施されていない一層タイプであり、手袋本体2
Lを裏返すように反転させれば、手袋本体2Rとなるよ
うに、形成されている。
【0022】掃除袋9は、手袋本体2の手袋部3の表面
側に対し、着脱自在に、被せて嵌め可能な手袋形状とし
て、拭き掃除可能な布材13から構成されている。実施
形態の掃除袋9は、ミトン形状として、手袋本体2に挿
入させた状態での作業者Dの親指と残りの指とをそれぞ
れ挿入可能に構成された二本の指部10と、手袋本体2
に挿入させた状態での作業者Dの掌や甲を挿入可能な掌
部11と、掌部11の端部に開口する挿入口部12と、
を備えて構成されている。挿入口部12は、手袋部3に
被せて嵌めた際に、清掃作業中に、掃除袋9が手袋部3
から簡単に抜けないように、掌部11から若干狭まっ
て、開口されている。
【0023】布材13は、実施形態の場合、合成繊維製
の不織布から形成されており、図2に示すように、同形
の二枚の布材13・13を重ね、それらの外周縁相互
を、縫合糸14を使用し、挿入口部12を残して縫合し
て、手袋形状に形成している。なお、布材13には、擦
り取る効果を高めるために、細い金属線が混入されてい
る。
【0024】さらに、掃除袋9の挿入口部12を除いた
外周縁9aは、連続する鋸刃状に形成されている。鋸刃
状の形状は、一辺の長さを3〜10mm程度(実施形態で
は5mm)とした略直角三角形の山形形状を連続させて、
構成されている。
【0025】実施形態の掃除具1の使用時には、図3に
示すように、清掃作業者Dの左右の両腕A(AL・A
R)を、それぞれ、手袋本体2R・2Lに挿入させて、
作業者Dの手Hを手袋部3に挿入させて嵌めるととも
に、筒部6の端部6aを作業者Dの肘Eを越えた肩S付
近に配置させる。さらに、作業しやすい方の腕A側にお
ける手袋本体2の手袋部3に、掃除袋9を被せるように
嵌める。
【0026】そして、手袋本体2ごと、掃除袋9を、水
槽W内に入れて、その内周面の所定部位に当てて、擦れ
ば、水苔等の水槽Wの汚れを剥がすことができる。
【0027】この時、掃除袋9は、清掃作業者Dの手H
の位置に配置されているため、力をいれて、清掃作業を
行うことができて、手Hの届く範囲内であれば、曲面で
あっても、ムラなく奇麗に、水槽Hの内周面を掃除する
ことができる。
【0028】また、手袋本体2は、防水性を有して可撓
性を有した材料から形成されて、手袋部3に手Hを挿入
させて嵌めた際に、手袋部3から清掃作業者Dの肘Eを
越えた肩S付近まで延びる長さ寸法Y1の筒部6を備え
ているため、掃除作業者Dは、腕捲りすることなく、す
なわち、腕AL・ARの部位の服が汚れたり濡れたりす
ることを気遣うことなく、清掃作業を行うことができ
る。
【0029】勿論、掃除袋9は、手袋本体2から取り外
すことができることから、汚れれば、手袋本体2から取
り外して、洗剤等を利用して洗うことができ、再利用す
ることが可能である。
【0030】なお、水槽Wの内周面から剥がれた水苔等
の汚れは、網ですくったり、水槽Wに配置された図示し
ない浄化器を利用して、水槽W内から取り去ればよい。
【0031】したがって、実施形態の掃除具1では、手
Hの届く範囲内であれば、腕捲りせずに、水槽Wの拭き
掃除を効率的に奇麗に行うことができ、さらに、掃除袋
9を洗って、再利用することもできる。
【0032】そして、実施形態では、掃除袋9を、二枚
の同形の布材13・13の周縁相互を結合させて、形成
する構成としており、掃除袋9を構成する布材13を、
一種類、準備するだけでよく、さらに、二枚の布材13
・13を単に重ねて、それらの外周縁相互を結合させる
ことで、掃除袋9を容易に製造することができ、掃除具
1の製造工数・コストを低減することができる。
【0033】さらに、実施形態の場合には、手袋本体2
L・2Rは、一方を反転させれば他方の形状となるよう
な同一材から構成されており、一対の手袋本体2L・2
Rも、一種類の手袋本体2を準備すればよいことから、
一層、掃除具1の製造工数・コストを低減することがで
きる。
【0034】なお、実施形態では、布材13の外周縁相
互の結合を、縫合糸14を利用した縫合により、行う場
合を示したが、布材13・13の外周縁相互の結合は、
他に、接着剤や高周波処理等による接着や熱溶着等によ
って、行うことができる。
【0035】また、実施形態では、掃除袋9の指部10
として、手袋本体2に挿入させた状態での作業者Dの親
指と残りの指とをそれぞれ挿入可能に構成された二本の
指部10・10を設けたものを示したが、図4に示す掃
除具1Aの掃除袋9Aのように、手袋本体2に挿入させ
た状態での作業者Dの親指と人差し指と残りの指とをそ
れぞれ挿入可能に構成された三本の指部10・10・1
0を設けるように構成したり、あるいは、図5に示す掃
除具1Bの掃除袋9Bのように、手袋本体2に挿入させ
た状態での作業者Dの各指をそれぞれ挿入可能に構成さ
れた五本の指部10・10・10・10・10を設ける
ように構成してもよい。
【0036】ちなみに、掃除袋9A・9Bにおいても、
同形の二枚の布材13・13の外周縁相互を、挿入口部
12を除いて、結合させて製造している。
【0037】また、実施形態では、掃除袋9の外周縁9
aが、連続する鋸刃状に形成されており、水槽Wの内周
面における隅Cに、掃除袋外周縁9aにおける鋸刃状の
縁を当てて擦れば、その隅Cに着いていた水苔等の汚れ
を奇麗に拭き取ることができる。また、掃除袋9は、同
一形状の二枚の布材13・13を単に重ねて結合させる
ことにより、製造しており、その外周縁9aは、二枚の
布材13・13の端面相互が重ねられていることから、
手Hで直接支持されていなくとも、ある程度の形状保持
性を発揮して、水槽Wの内周面の隅Cに対し、圧力をか
けて、掃除袋9の外周縁9aを押し付けることができ、
水苔等の汚れを奇麗に拭き取ることができる。
【0038】さらに、実施形態の掃除具1では、左右一
対の手袋本体2L・2Rと、一つの掃除袋9と、から構
成されており、清掃作業者Dの左右両腕AL・ARに、
対応する手袋本体2L・2Rを嵌め、清掃作業するエリ
アに応じて、作業し易い側の左右一方の腕A側における
手袋本体2の手袋部3に、適宜、掃除袋9を嵌めて、清
掃作業を行うことができて、衣服を濡らすことなく、効
率的に、清掃作業を行うことができる。また、掃除袋9
が、一つであっても、その掃除袋9は、同一形状の布材
13・13の周縁相互を結合させて形成されているた
め、清掃作業面9L・9Rを、嵌め変える際に、逆転さ
せれば、掃除袋9の両面9L・9Rを使用できて、一
層、効率的に清掃作業を行うことができる。
【0039】さらにまた、実施形態の掃除具1では、手
袋本体2を天然ゴムラテックス配合物を利用して、浸漬
方法を利用して製造したが、図6・7に示す掃除具1C
の手袋本体32(32L・32R)のように、防水性を
有して可撓性を有したゴム・熱可塑性エラストマー等の
高分子弾性材料からなる二枚のシート材31・31を使
用して、所定部位相互を高周波溶着や熱溶着等によって
結合させて、製造してもよい。勿論、接着剤を利用し
て、結合させてもよい。
【0040】なお、この手袋本体32の製造では、予
め、手袋本体32用の形状に裁断したシート材31の周
縁相互を結合させてもよいが、略四角形のシート材31
を重ね合わせて、手袋本体32の外形形状に沿わせて、
結合部32aを設けるとともに、その結合部32aの周
囲を裁断して、手袋本体32を製造し、結合部32aの
結合の精度を向上させている。
【0041】また、シート材31の手や腕と接触する内
側面には、汗等によって手等に密着しないように、シボ
模様等の細かい凹凸31aが形成されている。
【0042】そして、この手袋本体32でも、実施形態
の手袋本体2と同様に、所定の指部4と掌部5とを有し
た手袋部3と、筒部6と、を備えて構成されている。な
お、この手袋本体32でも、指部4は、掃除袋9・9A
・9Bの指部10と同様に、二本指部タイプや三本指部
タイプとして、構成してもよい。
【0043】また、この手袋本体32(32L・32
R)も、左右両用タイプであるため、一種類の手袋本体
32を準備するだけでよく、掃除具1Cの製造工数・コ
ストを低減することができる。
【0044】さらに、実施形態の掃除具1では、手袋本
体2の筒部6の端部6a側に、抜け防止手段としてのギ
ャザー7が、形成されており、手袋本体2の手袋部3に
手Hを挿入させて嵌めた作業者Dの腕Aから、手袋本体
2の端部6aが抜け落ちず、清掃作業を円滑に行うこと
ができる。
【0045】なお、手袋本体2の筒部6における端部6
aに設ける抜け防止手段としては、図4・5・6に示す
掃除具1A・1B・1Cのように、面ファスナー17を
利用したり、紐27を利用して、抜け防止手段としても
よい。
【0046】図4に示す掃除具1Aの抜け防止手段は、
端部6a付近に、端部18aを筒部6に固定させて端部
18b側を筒部6の周方向に延ばした自由端とした二つ
のベルト18・18と、ベルト端部18b・18bにそ
れぞれ固着させた面ファスナー17のループ群17a・
鉤群17bと、から構成されている。そして、この掃除
具1Aでは、手袋本体2の手袋部3に手Hを挿入させて
嵌めた後、ベルト18・18を相互に重ねるように引っ
張って、端部6a付近の内周面を腕AUに押し付けつ
つ、面ファスナー17のループ群17aと鉤群17bと
重ねて結合させれば、作業者Dの腕AUから手袋本体2
の端部6aが抜け落ちることを、防止することができ
る。
【0047】図5に示す掃除具1Bの抜け防止手段は、
端部6a付近に、端部27aを筒部6に固定させて端部
27b側を筒部6の周方向に延ばした自由端とした二つ
の紐27・27と、紐27・27の自由端27b側を挿
通させて紐27・27の抜けを防止可能なコードクラン
プ28と、から構成されている。なお、コードクランプ
28は、公知のものであり、外側のケース28aと、ケ
ース28a内部に設けられて、紐27・27を挿通可能
とするボタン部28bと、図示しないばねと、を備えて
構成されており、ばねは、ボタン部28bを押圧し、ボ
タン部28bを挿通した紐27・27をケース28に押
し付けて、紐27・27のクランプ28からの抜けを防
止するように、配設されており、ばねの付勢力に効し
て、ボタン部28bをケース28a内に押し込めば、紐
27・27を自由に挿通させることができるように、構
成されている。
【0048】そして、この掃除具1Bでは、手袋本体2
の手袋部3に手Hを挿入させて嵌めた後、クランプ28
のボタン部28bを押し込み、紐27・27の自由端2
7b側を引っ張りつつ、端部6aの内周面を腕AUに押
し付けて、ボタン部28bの押し込みを解除し、クラン
プ28からの紐27・27の抜け止めを図れば、作業者
Dの腕AUから手袋本体2の端部6aが抜け落ちること
を、防止することができる。
【0049】図6に示す掃除具1Cの抜け防止手段は、
筒部6の端部6a付近に複数の挿通孔6bを形成して、
挿通孔6bに紐27を挿通させて、紐27の端部27b
・27b相互を結んで、構成している。
【0050】また、実施形態では、手袋本体2の手袋部
3における指部4を、五本タイプとしたが、被せるよう
に嵌める掃除袋に対応させて、図1・4に示す掃除袋9
・9Aのようなミトン形状の二本指部タイプや三本指部
タイプとしてもよい。
【0051】さらに、実施形態では、掃除袋9の布材1
3・13を、金属線入りの合成繊維製の不織布から形成
した場合を示したが、天然繊維製や、金属タワシのよう
な金属線からなる不織布や、それらの素材を編んだ織布
から、形成してもよい。
【0052】また、掃除袋9としては、拭き掃除可能な
布材であれば、二枚同形の布材13・13から形成しな
くとも、相互に相違する形状の複数の布材を結合させて
形成したり、あるいは、手袋形状に編んだ一枚状の筒形
状のものを使用してもよい。
【0053】さらに、拭き掃除の効果を高めるために、
掃除袋9の面9L・9Rに、一種類、若しくは、粗さや
硬さを変えた複数種類のスポンジ状部位やブラシ状の突
起部位等を設けてもよい。
【0054】さらにまた、実施形態では、水槽Wの清掃
する場合を例示したが、勿論、衣服の腕部分が濡れたり
汚れたりする場所での清掃時に、本発明に係る掃除具
は、使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施形態の掃除具の分解平面図
である。
【図2】同実施形態に使用する掃除袋の製造工程を説明
する斜視図である。
【図3】同実施形態の使用時を説明する概略斜視図であ
る。
【図4】他の実施形態を示す平面図である。
【図5】さらに他の実施形態を示す平面図である。
【図6】さらに他の実施形態を示す平面図である。
【図7】図6に示す手袋本体を製造するシート材を示す
斜視図である。
【符号の説明】
1・1A・1B・1C…掃除具、 2(2L・2R)・32(32L・32R)…手袋本
体、 3…手袋部、 6…筒部、 9・9A・9B…掃除袋、 9a…外周縁、 13…布材、 D…清掃作業者、 H…手、 S…肩、 W…水槽。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防水性を有して可撓性を有した材料から
    形成されて、清掃作業者の手を挿入させて、前記手に被
    せて嵌める手袋部と、該手袋部から延びて前記手袋部に
    前記手を嵌めた際に、前記清掃作業者の肩付近まで延び
    る長さ寸法の筒部と、を有して構成される手袋本体と、 拭き掃除可能な布材から形成されて、前記手袋本体の手
    袋部の表面側に対し、着脱自在に被せるように嵌め可能
    な手袋形状の掃除袋と、 を備えて構成される掃除具。
  2. 【請求項2】 前記掃除袋が、二枚の同形の布材の周縁
    相互を結合させて、形成されていることを特徴とする請
    求項1に記載の掃除具。
  3. 【請求項3】 前記掃除袋の外周縁が、連続する鋸刃状
    に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の掃
    除具。
  4. 【請求項4】 左右一対の前記手袋本体と、一つの前記
    掃除袋と、から構成されていることを特徴とする請求項
    2に記載の掃除具。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103299947A (zh) * 2012-03-12 2013-09-18 南通锦悦服装设计有限公司 带卷收手套的鱼缸

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