JP2003023912A - 観賞用水槽 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 水槽内に水を頂部一杯まで充満し、水槽の側
面のみならず上面からも内部を観賞できると共に、水槽
の頂部に置物等の物品を載置し、水槽が恰も置物等の台
のような印象を与えることができる観賞用水槽とする。 【解決手段】 台枠２上に、頂部を有し内部が透視可能
な素材から成る水槽本体３を設ける。水槽本体３の頂部
に開口部９を設ける。開口部９に物品載台４を着脱可能
に設ける。物品載台４に開口部９と連通し、水槽本体３
の内部と外部を連絡する通気部２７を設ける。水槽本体
３内に観賞魚１７を飼育する。水槽本体３の底部を開口
し、底部に底板５を着脱可能に設ける。水槽本体３内に
設置した物品１８を底板５に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、一般家庭や会社等
の応接室、ホテル等のロビー、結婚式場等に設置される
観賞用水槽に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の観賞用水槽は、透明材から成り上
面が開口した箱形状で、上面が開口したままの水槽か、
或いは上面に照明灯や濾過装置等を収容した蓋が着脱可
能に設けられた水槽であり、これ等の水槽内に置物、水
草、観賞魚等を収容し、水槽の側面から内部に収容され
た物を観賞するものである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
観賞用水槽は、水槽内に収容されている物を水槽の側面
から観賞するもので、観賞の対象は水槽内に収容されて
いる置物、水草、観賞魚等である。又、水槽の形状も上
面が開口した箱形状で、上部に蓋のない水槽は簡略で観
賞用水槽としては格調の低いものとなってしまう。又、
上部に照明灯や濾過装置等を収容した蓋を設けた水槽
は、水槽の上部から内部は見えない構造となっている。

【０００４】そして、何れの水槽も水槽本体の構成のみ
で、付加機能を与える構成を有する物は存在しなかった
のである。又、何れの水槽も上面が大きく開口した箱形
状であるため、例え蓋が設けられていても簡単に装着す
るもので、水を上面一杯まで入れると設置場所を変更し
たり、水の入れ替え時等の移動時にこぼれ易く、持ち運
びが困難である。

【０００５】上記点より本発明は、水槽内に水を頂部一
杯まで充満し、水槽の側面のみならず上面からも内部を
観賞できると共に、水槽の頂部に置物等の物品を載置
し、水槽が恰も置物等の台のような印象を与えることが
可能な観賞用水槽を提供しようとするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項１の本発明観賞用水槽は、台枠上に、頂部を有し
内部が透視可能な素材から成る水槽本体が設けられ、こ
の水槽本体の頂部に開口部が設けられると共に、開口部
に物品載台が着脱可能に設けられていることを特徴とす
るものである。

【０００７】このような構成を有する本発明は、水槽本
体は頂部を有し、この頂部に開口部が設けられているた
め、頂部一杯まで水を充満させて水槽本体の上方からも
内部を観賞することが可能である。又、頂部の開口部に
物品載台が設けられているので、この物品載台に置物や
その他の物品を載置すれば、観賞の対象が増え、恰も水
槽が置物等の物品の台のような印象を与えることができ
る。又、頂部の開口部は小さくて済むと共に、物品載台
を設けたため頂部一杯まで水を充満させてもこぼれ難い
ので、持ち運びが容易である。又、物品載台は着脱可能
なため、物品載台を外すことにより、開口部から水の導
入と排出が行われる。

【０００８】又、請求項２の本発明観賞用水槽は、請求
項１の観賞用水槽に於いて、物品載台に前記開口部と連
通し、水槽本体の内部と外部を連絡する通気部が設けら
れ、水槽本体内に観賞魚が飼育されていることを特徴と
するものである。

【０００９】このような構成を有する本発明は、熱帯魚
や金魚等を観賞して楽しむことができる。又、水槽本体
内には物品載台の通気部からの空気が開口部から流入
し、新鮮な空気が取り入れられる。

【００１０】次に、請求項３の本発明観賞用水槽は、請
求項１又は２の観賞用水槽に於いて、水槽本体の底部が
開口し、底部に底板が着脱可能に設けられていることを
特徴とするものである。

【００１１】このような構成を有する本発明は、底板を
外すことにより水槽本体内の掃除が容易に行われる。

【００１２】次に、請求項４の本発明観賞用水槽は、請
求項３の観賞用水槽に於いて、水槽本体内に物品が設置
され、この物品は底板に固定されていることを特徴とす
るものである。

【００１３】このような構成を有する本発明は、水槽本
体を逆さまにして、水槽本体の頂部の開口部から水を排
出する時に、水槽本体内に設置されている飾り用の物品
等が頂部側に落下することが防止される。

【００１４】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に基づき説明する。図１は本発明観賞用水槽の一実施
の形態を示し、物品載台にろうそくを設けた場合の断面
図、図２は同上の部分断面図、図３は物品載台の正面図
である。

【００１５】本発明観賞用水槽本体１は、台枠２と、台
枠２上に設置された透視可能な素材から成る水槽本体３
と、水槽本体３の頂部に着脱可能に嵌合した物品載台４
から構成されている。

【００１６】台枠２は合成樹脂材等の素材で、上面が開
口した容体で、外形は円形、方形、多角形等何れでも良
い。又、台枠２の側壁は肉厚に形成され、その上方内側
に上方が切除された段部２Ａが設けられ、この段部２Ａ
の適宜箇所に孔２Ｂが設けられている。

【００１７】次に、水槽本体３は上部体３Ａと下部体３
Ｂに分離可能に構成されている。下部体３Ｂは円形の底
板５と、この底板５の周縁に底板５と一体に接着剤等で
固定され、底部側壁部６Ａを形成すると共に、この底部
側壁部６Ａと連続し、上部が外側へ９０°屈曲した水平
部６Ｂを有する支持枠６から構成されている。底板５は
透明プラスチック、ガラス等の透明体から成っている。

【００１８】そして、支持枠６の水平部６Ｂの外端付近
の下面は、台枠２の段部２Ａ上に載置されると共に、水
平部６Ｂの下面に段部２Ａの孔２Ｂに対応して孔２Ｂに
嵌合する突部７が設けられている。この嵌合により下部
体３Ｂが台枠２と一体化し、ずれることが防止される。
又支持枠６の底部側壁部６Ａの内側上部に雌螺子８が螺
刻されている。

【００１９】上部体３Ａは透明プラスチック、ガラス等
の透明体から成り、頭部がドーム形で、胴部は円筒形の
外形を有し、頭部の頂部に水の導入及び排出のための開
口部９が設けられている。又、胴部の下端の周縁に縁枠
１０が接着剤で固定されている。この縁枠１０の外側に
雄螺子部１１が螺刻され、支持枠６の雌螺子部８と螺合
することにより、上部体３Ａと下部体３Ｂが分離可能に
連結されている。よって、水槽本体３内の掃除に際して
は、上部体３Ａを下部体３Ｂから分離して行う。又、縁
枠１０と支持枠６間に止水用のＯリング１２が介在され
ている。尚、上部体３Ａと下部体３Ｂの連結はかかる構
成に限定されるものではない。

【００２０】又、水槽本体３の下方で台枠２内にエアー
ポンプ１３及び照明灯１４が設置されている。エアーポ
ンプ１３は水槽本体３内の水中に空気を供給するもの
で、空気流通パイプ１５の先端に吐出部１６が設けられ
ている。又、照明灯１４は水槽本体３の底部より水槽本
体３内を照射するが、照明灯１４はカラーの照明灯１４
を使用することもできる。これとは逆に、照明灯１４は
無色又は白色で水槽本体３の素材である透明プラスチッ
ク、ガラス等をカラーの透明プラスチック、カラーの透
明ガラスを採用することもできる。尚、電源はＡＣ電源
或いはバッテリー等でもよく、限定されるものではな
い。

【００２１】又、水槽本体３内に熱帯魚や金魚等の観賞
魚１７を飼育することもでき、この場合、水槽本体３の
頂部の開口部９が給餌口となる。加えて、水槽本体３内
に置物や水草等の飾り用の物品１８や濾過器１９、ヒー
ター２０を設置することもできる。これ等の水槽本体３
内に設置される物品は底板５に接着剤等で固定されてい
る。

【００２２】又、水槽本体３の上部体３Ａの下方の外側
周囲に花差し部２１が設けられている。この花差し部２
１は台枠２の側壁上部と水槽本体３の上部体３Ａの縁枠
１０間で、支持枠６の水平部６Ｂ上に形成され、この花
差し部２１に生花２２又は造花の茎を保持するための花
茎保持部材２３が充填されている。

【００２３】花茎保持部材２３として剣山部材や格子状
部材、網状部材等が知られているが、含水性を有し、連
通気泡の微細セル構造をもつ合成樹脂発泡体が好適であ
る。

【００２４】次に、水槽本体３の頂部に着脱自在に嵌合
する合成樹脂材等の素材から成る物品載台４は、上面が
開口した外形が円形のケース部２４と、ケース部２４の
底部にケース部２４と一体に形成された下面が水平な４
本の脚部２５と、この脚部２５の内方側の下部にケース
部２４の底部と間隔を於いて脚部２５と一体に形成され
たリング部２６から構成されている。そして、ケース部
２４の底部とリング部２６間で四方の脚部２５間の空間
がリング部２６の孔と連通する通気部２７となってい
る。又ケース部２４の底部中央に孔２４Ａが穿設されて
いる。

【００２５】又、ケース部２４内にろうそく保持部材２
８が収容され、このろうそく保持部材２８にろうそく２
９の下部を嵌合し保持されている。このろうそく保持部
材２８は、花茎保持部材２３と同様の合成樹脂発泡体
で、水を含ませることにより、ろうそく２９の周囲に花
を差すこともでき、又ろうそく２９に代え、花のみを差
しておいてもよい。尚、ろうそく保持部材２８は粘土等
を使用してもよく、又通常の針を有するろうそく立てを
置くこともできる。余分な水は孔２４Ａから水槽本体３
内に落下する。尚、物品載台４はケース部２４を単に皿
状或いは板状としてもよい。

【００２６】物品載台４のリング部２６は、水槽本体３
の開口部９の周縁に固着した上面が水平で内周壁が垂直
な合成樹脂材等の素材から成るリング状の縁当体３０の
内側に着脱可能に嵌合する。この時、脚部２５の下面が
縁当体３０の上面に密着する。物品載台４が開口部９に
嵌合された時、通気部２７が開口部９と連通し、水槽本
体３の内部と水槽本体３の外部が連絡し、空間が流通す
る。

【００２７】次に、図４及び図５に示す観賞用水槽は、
水槽本体３の形状が異なる場合を示すもので、図４は水
槽本体３が球形、図５は水槽本体３が角錐形に形成され
ているが、これ等の形状に限定されるものではなく、円
錐形等頂部を有する形状であればどのような形状でもよ
い。

【００２８】次に、図６乃至図８は本発明観賞用水槽の
他の実施の形態を示すもので、図６乃至図８に於いて、
図１乃至図５と相当する箇所にはそれと同一符号を付し
てある。図６の観賞用水槽１は、底板５が水槽本体３の
縁枠１０に直接分離可能に連結しているもので、その構
成は縁枠１０は鍔状に水槽本体３の胴部の下端周縁に接
着剤で固定され、この縁枠１０に数箇所螺軸３１が下向
きに設けられ、この螺軸３１が底板５に挿通し、下方か
ら蝶ナット３２で止着されている。そして底板５の外端
付近の下面が台枠２の段部２Ａ上に載置されている。

【００２９】又、底板５の下面にエアーポンプ１３及び
照明灯１４が固定されている。又物品載台４上に香３３
を載せた皿３４を置き、香３３がたけるようになってい
る。このような構成を有する観賞用水槽１内を掃除する
時は、台枠２から水槽本体３を持ち上げて外すと共に、
水槽本体３の頂部の物品載台４を開口部９から取り外
す。尚、図中３５は台枠２に設けた扉、３６は扉３５の
指挿入用孔である。

【００３０】そして、図７に示すように、水槽本体３を
逆さにして水受け容器兼用台３７に載せ、水槽本体３内
の水を開口部９より排出し、蝶ナット３２を緩めて底板
５を水槽本体３の上部体３Ａから分離し掃除する。

【００３１】次に、図８は物品載台４上に時計３８を載
置した状態を示す部分正面図である。尚、物品載台４上
には、これ等の他、人形、花や木を植えた鉢、或いは一
輪ざしのように小さな花を差した花瓶等、種々の物品を
載置できるものである。

【００３２】

【発明の効果】本発明によれば、水槽の頂部まで水を一
杯充満できると共に、水槽の上方からも内部を観賞でき
る。そして物品載台に置物やその他の物品を載置すれ
ぱ、恰も水槽が置物等の物品の台のような印象を与える
ことができるため、物品載台上にろうそくや花等を設け
れば、演出的効果や装飾性も増し、結婚式の披露宴や誕
生祝い等のパーティー等にテーブル上に置いて使用で
き、水槽に付加機能を与えるものである。又、頂部の開
口部は小さくて済むと共に、物品載台を設けたため、頂
部一杯まで水を充満させても、こぼれ難いので持ち運び
が容易である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明観賞用水槽の一実施の形態を示す断面図
である。

【図２】本発明観賞用水槽の一実施の形態を示す部分断
面図である。

【図３】本発明観賞用水槽の物品載台の正面図である。

【図４】本発明観賞用水槽の一実施の形態を示す正面図
である。

【図５】本発明観賞用水槽の一実施の形態を示す正面図
である。

【図６】本発明観賞用水槽の他の実施の形態を示す断面
図である。

【図７】本発明観賞用水槽の作用を示す断面図である。

【図８】本発明観賞用水槽の部分正面図である。

【符号の説明】

１ 観賞用水槽 ２ 台枠 ３ 水槽本体 ４ 物品載台 ５ 底板 ９ 開口部 １７ 観賞魚 １８ 飾り用の物品 ２７ 通気部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中島 義勝 石川県金沢市山王町２ー11 (72)発明者 水越 利勝 石川県石川郡野々市町粟田３丁目464番地 Ｆターム(参考） 2B104 CA03 CB42 CB50

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 台枠上に、頂部を有し内部が透視可能な
   素材から成る水槽本体が設けられ、この水槽本体の頂部
   に開口部が設けられると共に、開口部に物品載台が着脱
   可能に設けられていることを特徴とする観賞用水槽。
2. 【請求項２】 物品載台に前記開口部と連通し、水槽本
   体の内部と外部を連絡する通気部が設けられ、水槽本体
   内に観賞魚が飼育されていることを特徴とする請求項１
   記載の観賞用水槽。
3. 【請求項３】 水槽本体の底部が開口し、底部に底板が
   着脱可能に設けられていることを特徴とする請求項１又
   は２記載の観賞用水槽。
4. 【請求項４】 水槽本体内に物品が設置され、この物品
   は底板に固定されていることを特徴とする請求項３記載
   の観賞用水槽。