〔7〕水中生物付着防止に有効な薬剤が、ジンクジメチルジチオカーバメート、トリフェニルボラン・ピリジン錯化合物(ピリジントリフェニルボラン)、2,4,6−トリクロロフェニルマレイミド、2,3,5,6−テトラクロロ−4−(メチルスルホニル)ピリジン、N−(フルオロジクロロメチルチオ)フタルイミド、2,4,5,6−テトラクロロイソフタロニトリル、テトラエチルチウラムジスルフィド、3−ヨード−2−プロピニールブチルカーバメート、ジヨードメチル−P−トリルスルホン、4,5−ジクロロ−2−n−オクチル−3(2H)イソチアゾロン、3−(2−クロロフェニル)−2−(4−t−ブチル−2,3−ジヒドロチアゾール−2−イリデン)−3−オキソプロピオニトリル、3−(2−クロロフェニル)−2−(4−フェニル−2,3−ジヒドロチアゾール−2−イリデン)−3−オキソプロピオニトリル、3−(2−ブロモフェニル)−2−〔4−(2−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロチアゾール−2−イリデン〕−3−オキソプロピオニトリル、3−(2−ヨードフェニル)−2−〔4−(2−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロチアゾール−2−イリデン〕−3−オキソプロピオニトリル、3−(2−クロロフェニル)−2−〔4−(2−クロロフェニル)−2,3−ジヒドロチアゾール−2−イリデン〕−3−オキソプロピオニトリル、3−(2−クロロフェニル)−2−〔4−(2−フルオロフェニル)−2,3−ジヒドロチアゾール−2−イリデン〕−3−オキソプロピオニトリル、3−(2−クロロフェニル)−2−〔4−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−2,3−ジヒドロチアゾール−2−イリデン〕−3−オキソプロピオニトリル、3−(2−クロロフェニル)−2−(4−フェニル−2,3−ジヒドロチアゾール−2−イリデン〕−3−オキソプロピオニトリル ジメチルアンモニウム塩、3−(2−クロロフェニル)−2−(4−フェニル−2,3−ジヒドロチアゾール−2−イリデン〕−3−オキソプロピオニトリル ジヘキシルアンモニウム塩、3−(2−クロロフェニル)−2−(4−t−ブチル−2,3−ジヒドロチアゾール−2−イリデン〕−3−オキソプロピオニトリル ジブチルアンモニウム塩、5,6−ジクロログラミン、5−クロロ−2−メチルグラミン、5−ブロモ−2−メチルグラミン、1,2−ジメチル−6−ブロモグラミン、及び5,6−ジクロロ−1−メチルグラミンからなる群より選ばれる少なくとも1種である、〔5〕乃至〔6〕記載の水中生物付着防止用組成物。
本発明の水中生物付着防止用組成物のに用いる、水中生物付着防止に有効な薬剤としては、従来から水中生物付着防止効果が知られている公知の全ての薬剤を使用することができる。本発明の水中生物付着防止用組成物に使用し得る、水中生物付着防止に有効な薬剤を、非限定例として例示すれば、例えば、テトラメチルチウラムジスルフィド、ジンクジメチルジチオカーバメート、3−ヨード−2−プロピニールブチルカーバメート、ジヨードメチル−P−トリルスルホン、ベンジルマレイミド、2−ピリジンチオール−1−オキシド亜鉛塩、4−ノニルフェノール、ジジンクビス(ジメチルジチオカーバメート)エチレンビス(ジチオカーバメート)、2−メチルチオ−4−ターシャリーブチルアミノ−6−シクロプロピルアミノ−s−トリアジン、2,3−ジクロロ−N−2’,6’−ジエチルフェニルマレイミド、2,3−ジクロロ−N−2’−エチル−6’−メチルフェニルマレイミド、2,4,6−トリクロロフェニルマレイミド、N−(フルオロジクロロメチルチオ)フタルイミド、テトラエチルチウラムジスルフィド、2,4,5,6−テトラクロロイソフタロニトリル、N−フルオロジクロロメチルチオフタルイミド、2−チオシアノメチルチオベンゾチアゾール、トリフェニルボラン・ピリジン錯化合物(ピリジントリフェニルボラン)、テトラフェニルボラン・ピリジン錯化合物、3,4−ジクロロフェニルイソチオシアネート、2,3,5,6−テトラクロロ−4−(メチルスルホニル)ピリジン、亜酸化銅、ロダン銅、ジヨードメチルパラトリルスルホン、4,5−ジクロロ−2−n−オクチル−3(2H)イソチアゾロン、3−(2−クロロフェニル)−2−(4−t−ブチル−2,3−ジヒドロチアゾール−2−イリデン)−3−オキソプロピオニトリル、3−(2−クロロフェニル)−2−(4−フェニル−2,3−ジヒドロチアゾール−2−イリデン)−3−オキソプロピオニトリル、3−(2−ブロモフェニル)−2−〔4−(2−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロチアゾール−2−イリデン〕−3−オキソプロピオニトリル、3−(2−ヨードフェニル)−2−〔4−(2−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロチアゾール−2−イリデン〕−3−オキソプロピオニトリル、3−(2−クロロフェニル)−2−〔4−(2−クロロフェニル)−2,3−ジヒドロチアゾール−2−イリデン〕−3−オキソプロピオニトリル、3−(2−クロロフェニル)−2−〔4−(2−フルオロフェニル)−2,3−ジヒドロチアゾール−2−イリデン〕−3−オキソプロピオニトリル、3−(2−クロロフェニル)−2−〔4−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−2,3−ジヒドロチアゾール−2−イリデン〕−3−オキソプロピオニトリル、3−(2−クロロフェニル)−2−(4−フェニル−2,3−ジヒドロチアゾール−2−イリデン〕−3−オキソプロピオニトリル ジメチルアンモニウム塩、3−(2−クロロフェニル)−2−(4−フェニル−2,3−ジヒドロチアゾール−2−イリデン〕−3−オキソプロピオニトリル ジヘキシルアンモニウム塩、3−(2−クロロフェニル)−2−(4−t−ブチル−2,3−ジヒドロチアゾール−2−イリデン〕−3−オキソプロピオニトリル ジブチルアンモニウム塩、5,6−ジクロログラミン、5−クロロ−2−メチルグラミン、5−ブロモ−2−メチルグラミン、1,2−ジメチル−6−ブロモグラミン、及び5,6−ジクロロ−1−メチルグラミン等を挙げることができる。これらの水中生物付着防止に有効な薬剤は、1種または2種以上を使用しても差し支えない。
中でも、本発明の水中生物付着防止用組成物に好ましい薬剤として、ジンクジメチルジチオカーバメート、トリフェニルボラン・ピリジン錯化合物(ピリジントリフェニルボラン)、2,4,6−トリクロロフェニルマレイミド、2,3,5,6−テトラクロロ−4−(メチルスルホニル)ピリジン、N−(フルオロジクロロメチルチオ)フタルイミド、2,4,5,6−テトラクロロイソフタロニトリル、テトラエチルチウラムジスルフィド、3−ヨード−2−プロピニールブチルカーバメート、ジヨードメチル−P−トリルスルホン、4,5−ジクロロ−2−n−オクチル−3(2H)イソチアゾロン、3−(2−クロロフェニル)−2−(4−t−ブチル−2,3−ジヒドロチアゾール−2−イリデン)−3−オキソプロピオニトリル、3−(2−クロロフェニル)−2−(4−フェニル−2,3−ジヒドロチアゾール−2−イリデン)−3−オキソプロピオニトリル、3−(2−ブロモフェニル)−2−〔4−(2−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロチアゾール−2−イリデン〕−3−オキソプロピオニトリル、3−(2−ヨードフェニル)−2−〔4−(2−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロチアゾール−2−イリデン〕−3−オキソプロピオニトリル、3−(2−クロロフェニル)−2−〔4−(2−クロロフェニル)−2,3−ジヒドロチアゾール−2−イリデン〕−3−オキソプロピオニトリル、3−(2−クロロフェニル)−2−〔4−(2−フルオロフェニル)−2,3−ジヒドロチアゾール−2−イリデン〕−3−オキソプロピオニトリル、3−(2−クロロフェニル)−2−〔4−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−2,3−ジヒドロチアゾール−2−イリデン〕−3−オキソプロピオニトリル、3−(2−クロロフェニル)−2−(4−フェニル−2,3−ジヒドロチアゾール−2−イリデン〕−3−オキソプロピオニトリル ジメチルアンモニウム塩、3−(2−クロロフェニル)−2−(4−フェニル−2,3−ジヒドロチアゾール−2−イリデン〕−3−オキソプロピオニトリル ジヘキシルアンモニウム塩、3−(2−クロロフェニル)−2−(4−t−ブチル−2,3−ジヒドロチアゾール−2−イリデン〕−3−オキソプロピオニトリル ジブチルアンモニウム塩、5,6−ジクロログラミン、5−クロロ−2−メチルグラミン、5−ブロモ−2−メチルグラミン、1,2−ジメチル−6−ブロモグラミン、及び5,6−ジクロロ−1−メチルグラミンを例示できる。
本発明の水中生物付着防止用組成物に用い得る水中生物付着防止に有効な薬剤の含量は、本発明の水中生物付着防止用組成物の目的を達する限り制限はなく、用いるスチレン系樹脂の構造や、数平均分子量、重量平均分子量、その配合量、意図する付着量や膜厚、意図する粘度や作業性、水中生物付着防止用組成物に付与しようとする薬剤の溶出制御性、水中生物付着防止用組成物に付与しようとする効果持続期間、施用場所の条件等に応じて適宜決定すればよいのであるが、水中生物付着防止に有効な薬剤の含量としては、水中生物付着防止用組成物の全重量に対して5〜70重量%、好ましくは10〜50重量%と云う範囲を例示することができる。
また、本発明の水中生物付着防止用組成物は、その形態を選択したり、或いは重ね塗り等を行うことにより付着量や膜厚の制御もしやすく、有効成分たる薬剤の溶出の制御等を行いやすく、従って長期にわたってその効果を発揮させることが可能で、公知の種々の薬剤を用いうると云う適用範囲の広さを有し、しかも、充分に安価な前記スチレン系樹脂を用いるものであるうえ、更に、塗料、ペースト、パテ等の各種の形態として使用できるものであるから、実使用場面でも環境条件や作業条件等に合わせた形態で使用できるため非常に使いやすく、水中生物付着防止が求められる場面で長期にわたってその効果を発揮させることが可能であって非常に有用である。