JP2003019889A - ボールペンチップ - Google Patents

ボールペンチップ

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JP2003019889A
JP2003019889A JP2001205502A JP2001205502A JP2003019889A JP 2003019889 A JP2003019889 A JP 2003019889A JP 2001205502 A JP2001205502 A JP 2001205502A JP 2001205502 A JP2001205502 A JP 2001205502A JP 2003019889 A JP2003019889 A JP 2003019889A
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Takayuki Maki
貴之 牧
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属蒸着層を含み、必要に応じて着色処理を
施した、大きさ80〜200μm、厚さ5μm以下の扁
平樹脂顔料を用いたゲルインクボールペンにおいて、筆
記距離も十分に長く、インクが漏れだしにくく、またボ
ールがボールハウスから飛び出しにくい、ボールペンチ
ップを提供する。 【解決手段】 金属蒸着層を含み、必要に応じて着色処
理を施した、大きさ80〜200μm、厚さ5μm以下
の扁平樹脂顔料と水と粘度調節剤とを含有しインクに用
いるリフィールである。ボール2の直径をφA、ボール
ハウス3の側面部10の内径をφB、としたときに、
φA+0.08≦φB≦φA+0.12を満たすと共
に、ボール2が前後方向に80〜160μmの範囲で移
動可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゲルインクを用い
たボールペンチップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からゲルインクボールペンリフィー
ルには、種々のものが提供されている。例えば、筆記描
線に1つの描線中に3色以上の色相が発色可能、かつ光
輝感を持たせるため、着色樹脂フィルム表面に金属を蒸
着させ、更にその上に樹脂蒸着させた樹脂層と同様の樹
脂をコーティングして得られる積層構造のフィルムを粉
砕して得られた扁平樹脂顔料を含んだゲルインクボール
ペンに使用しているチップは、通常のゲルインクに用い
ているボールペンチップと寸法関係が何ら変わらない物
を使用していた。
【0003】しかし、上述した扁平樹脂顔料を用いたゲ
ルインクは、筆記を行っていると、ボールペンチップの
先端部分、カシメ部分の隙間とボールハウスの側面部分
に扁平樹脂顔料が詰まってしまい、インクの通路が狭く
なってしまい、「カスレ」の発生による筆跡不良といっ
た不具合が生じてしまい、十分な「筆記距離」が確保で
きない欠点があった。
【0004】解決方法としてボールペンチップのボール
ハウス内径を大きくすることやボールハウス内のボール
移動距離を大きくするとことが行われる。
【0005】ただ、ボールペンチップのボールハウスの
内径をボールの直径に対して大きくするとキャップ、等
のペン先にシールがない状態でペン先を下向きにすると
「インクの垂れ」による不必要に地面を汚してしまい、
ボールハウス内のボールの移動距離を大きく設けると振
動、衝撃によりボールがボールハウスから飛び出してし
まうこともあった。すなわち、扁平樹脂顔料が含まれた
ゲルインクボールペンでは、「筆跡不良」を防止し、十
分な「筆記距離」を確保しつつも、「インク垂れ」や
「ボールの飛び出し」を防止することはきわめて困難な
のである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明のうち
請求項1及び請求項2に記載した発明は、ボールハウス
の内径をボールの直径に対して所定範囲内に形成すると
ともに、ボールハウス内のボール移動距離方向を所定範
囲内に形成することにより、インク詰まりによる「筆跡
不良」を防ぎ、「筆記距離」を十分に長くなるようにし
たゲルインクボールペンチップを提供することを目的と
する。
【0007】
【発明を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成するために鋭意研究を重ねた結果、ボールハウスの
内径をボール直径に対して所定範囲内に形成すると共
に、ボールハウス内のボール移動距離方向を所定範囲内
に形成することにより、インク詰まりによる「筆跡不
良」を防ぎ、「筆記距離」も十分に長くできることを見
いだし、以下の発明を完成するに至った。
【0008】
【発明の実施の形態】大きさ80〜200μm、厚さ5
μm以下の扁平樹脂顔料と水と粘度調節剤とを含有し、
上記扁平樹脂顔料が複数の色相であることを特徴とした
ゲルインクを収容するボールペンにおけるボールペンチ
ップはボールとボールを収納するためのボールハウス
と、その反ボールハウス側の端部からボールハウスまで
貫通するボールにインクを供給するためのインク誘導孔
とインク溝とを有し、ボールの直径をφA、側面部の内
径をφBとしたときに、 φA+0.08≦φB≦φA+0.12 を満たすように形成したこと構造とする。
【0009】また更に、ボールペンチップのボールは、
ボール把持室内で前後方向に80〜160μmの範囲で
移動可能で、かつ回転可能に保持した構造とする。
【0010】本発明に用いる樹脂顔料は、扁平であるこ
とが必要であり、かつ、金属層を含み、大きさ80〜2
00μm、厚さ5μm以下となることが必要である。本
発明において、用いる樹脂顔料は扁平の形状とすること
により、ボールペンに用いた場合にはインク流路から良
好に流出できるものとなり、扁平以外の形状、例えば、
球状、棒状などでは、ボールペンのインク流路から良好
に流出できないものとなり、好ましくない。なお、本発
明における「扁平」とは、鱗片状である(凹凸や高低が
少なくひらたい)ことを意味する。この扁平樹脂顔料に
金属層を含ませることにより、メタリック調やパール調
等の輝度感を呈する顔料とするものである。
【0011】また、用いる扁平樹脂顔料の大きさが80
μm未満では、個々の顔料粒子色相が判別できず、多彩
な光輝感が得られないものとなり、大きさが200μm
を越えると、ボールペンのインク流路から流出できなか
ったり、顔料粒子の沈降が生じることとなり、好ましく
ない。更に、用いる扁平樹脂顔料の厚さが5μmを越え
るものでは、ボールペンのインク流路から流出できなか
ったり、筆記の際の感触を損ねたりすることとなり、好
ましくない。好ましくは、用いる扁平樹脂顔料の大きさ
は90〜150μm、厚さを1〜3μmとすることが望
ましい。
【0012】本発明に用いる上記扁平樹脂顔料は、例え
ば、PP、PE、ポリエステルなどの着色樹脂フィルム
表面に金、銀、アルミニウム、銅、ニッケル、スズ等か
ら選ばれる金属を蒸着させ、更に、その上に該蒸着させ
た樹脂層と同様の樹脂をコーティング処理して得られる
金属層を含む積層構造の樹脂フィルムを、粉砕処理し、
上記物性のものを選択することなどにより得られるもの
である。本発明において、上記樹脂フィルムの赤色の樹
脂フィルムを用い、金属蒸着層としてアルミニウム層と
した場合には、赤色の扁平樹脂顔料が得られ、同様に樹
脂フィルムの色を変えれば、青色、黄色、緑色、ピンク
色等の扁平樹脂顔料が得られ、また、無色(無着色)の
樹脂フィルムを用いれば、金属蒸着層の色、例えば、ア
ルミニウム蒸着層では銀色の扁平樹脂顔料が得られるこ
ととなる。これらの扁平樹脂顔料は、それぞれ単独で用
いても良いし、また、2種類(2色)以上を組み合わせ
て用いることができ、2色以上を組み合わせて用いた場
合には、後述するように一つの描線に複数色の鮮やかな
発色を可能とする描線が得られることとなる。
【0013】本発明に用いる扁平樹脂顔料の含有量は、
インキ組成物全量に対して、0.1〜10重量%、好ま
しくは、0.1〜8重量%、更に好ましくは、0.5〜
2重量%とすることが望ましい。この扁平樹脂顔料の含
有量が0.1重量%未満であると、描線の光輝感不足と
なり、また、10重量%を越えると、ボールペンのイン
ク流路からの流出困難となり、好ましくない。
【0014】本発明に用いる水溶性染料は、着色剤とし
て一般的に用いられる水溶性染料が自由に使用でき、例
えば、直接染料、酸性染料、食用染料、塩基性染料など
のいずれも用いることができる。直接染料としては、例
えば、C.I.ダイレクトブラック17、同19、同2
2、同32、同38、同51、同71、C.I.ダイレ
クトエロー4、同26、同44、同50、C.I.ダイ
レクトレッド1、同4、同23、同31、同37、同3
9、同75、同80、同81、同83、同225、同2
26、同227、C.I.ダイレクトブルー1、同1
5、同71、同86、同106、同119などが挙げら
れる。
【0015】酸性染料としては、例えば、C.I.アシ
ッドブラック1、同2、同24、同26、同31、同5
2、同107、同109、同110、同119、同15
4、C.I.アシッドエロー7、同17、同19、同2
3、同25、同29、同38、同42、同49、同6
1、同72、同78、同110、同141、同127、
同135、同142、C.I.アシッドレッド8、同
9、同14、同18、同26、同27、同35、同3
7、同51、同52、同57、同82、同87、同9
2、同94、同115、同129、同131、同13
8、同186、同249、同254、同265、同27
6、C.I.アシッドバイオレット15、同17、C.
I.アシッドブルー1、同7、同9、同15、同22、
同23、同25、同40、同41、同43、同62、同
78、同83、同90、同93、同103、同112、
同113、同158、C.I.アシッドグリーン3、同
9、同16、同25、同27などが挙げられる。
【0016】食用染料としては、その大部分が直接染料
又は酸性染料に含まれるが、含まれないものの一例とし
ては、C.I.フードエロー3が挙げられる。塩基性染
料としては、例えば、C.I.ベーシックエロー1、同
2、同21、C.I.ベーシックオレンジ2、同14、
同32、C.I.ベーシックレッド1、同2、同9、同
14、C.I.ベーシックバイオレット1、同3、同
7、C.I.ベーシックグリーン4、C.I.ベーシッ
クブラウン12、C.I.ベーシックブラック2、同8
などが挙げられる。
【0017】これらの水溶性染料は、それぞれ単独で用
いても良いし、また、2種類以上を組み合わせて用いる
ことができる。これらの水溶性染料の含有量は、インキ
組成物全量に対して0.01〜20重量%、好ましく
は、0.1〜10重量%であることが望ましい。
【0018】本発明のボールペン用水性インキ組成物
は、水を主溶媒とするが、水以外にも一般的に用いられ
るグリコール系、アミド系などの水溶性有機溶剤が使用
できる。グリコール系溶剤としては、例えば、エチレン
グリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリ
コール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール、チオジグリコール、グ
リセリン、ジグリセリンなどが挙げられる。アミド系溶
剤としては、例えば、ジメチルフォルムアミド、2−ピ
ロリドン、N−メチル−2−ピロリドンなどが挙げられ
る。これらの有機溶剤は、1種または2種以上組み合わ
せて用いることができる。
【0019】有機溶剤は、水性インキとしての種々の品
質、例えば、低温時の凍結防止、キャップを取って放置
された際の乾燥防止などの目的で使用するもので、イン
キ中の含有量はインキ組成物全量に対して、1〜30重
量%が好ましい。
【0020】また、本発明のボールペン用水性インキ組
成物には、顔料の沈降防止、分散安定性の点から、ガム
系高分子、アクリル系高分子等の水溶性粘度調節剤が使
用される。ガム系高分子としては、例えば、トラガカン
トガム、グァーガム、ローカストビーンガム、キサンタ
ンガムなどなどが挙げられる。アクリル系高分子として
は、例えば、ポリアクリル酸やその架橋型共重合体、ポ
リアクリルアミドなどを使用することができる。
【0021】これらの粘度調整剤の含有量は、インキ組
成物全量に対して、0.01〜10重量%であることが
好ましい。粘度調整剤種で含有量は異なり、アクリル系
合成高分子系では、0.1〜5重量%が好ましく、ガム
系高分子では、0.05〜2重量%が好ましい。
【0022】本発明のボールペン用水性インキ組成物に
は、本発明の効果を損なわない範囲内で、更にボールペ
ン用水性インキに用いられるその他の成分(任意成分)
を必要に応じて含有させることができる。
【0023】用いることができるその他の成分として
は、例えば、アンモニア、尿素、モノエタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トリ
ポリ燐酸ナトリウム、炭酸ナトリウムなど炭酸や燐酸の
アルカリ金属塩、水酸化ナトリウムなどのアルカリ金属
の水酸化物等のpH調整剤、フェノール、ナトリウムオ
マジン、ペンタクロロフェノールナトリウム、1,2−
ベンズイソチアゾリン3−オン、2,3,5,6,−テ
トラクロロ−4(メチルスルフォニル)ピリジン、安息
香酸ナトリウムなどの安息香酸やソルビン酸、デヒドロ
酢酸のアルカリ金属塩、ベンズイミダゾール系化合物等
の防腐若しくは防黴剤、ベンゾトリアゾール、ジシクロ
ヘキシルアンモニウムナイトライト、ジイソプロピルア
ンモニウムナイトライト、トリルトリアゾール等の防錆
剤、カルボン酸やスルホン酸等から陰イオン界面活性
剤、アンモニゥム塩やアミン等からなる陽イオン界面活
性剤、その他両性界面活性剤や非イオン界面活性剤から
なる潤滑剤および湿潤剤、消泡剤などを適宜選択して使
用することができる。
【0024】また、本発明に用いる水としては、精製
水、イオン交換水、純水など挙げられ、その含有量は、
上記各成分の合計含有量の残りの量(残部)となる。
【0025】本発明のボールペン用水性インキ組成物を
製造するには、従来から知られているインキ製造の種々
の方法が採用できる。例えば、上記各成分を配合し、デ
ィゾルバー等の攪拌機により混合攪拌することによっ
て、またボールミルや三本ロール等によって混合粉砕し
た後、遠心分離や濾過によって、扁平樹脂顔料のうちの
粗大粒子及び未溶解物、混入固形物を取り除くことによ
って容易に得ることができる。また、本発明のボールペ
ン用水性インキ組成物の粘度は、顔料の分散安定、筆記
性の点から、25℃において、200〜3000mPa
・sとすることが好ましい。なお、本発明(後述する実
施例等を含む)における粘度は、E型粘度計(TOKI
MEC社製)により、測定した値である。
【0026】
【実施例】以下、実施例及び比較例により、本発明をさ
らに詳しく説明する。まず最初に、図1について説明す
る。この図1は、ボールペンチップの先端部分の縦断面
図である。図において、ボールペンチップのボール保持
部1先端は、外径が先細のテーパ部5に形成され、その
先端側にはボールハウス3が形成してある。このボール
ハウス3の内部はボール2を保持するものであり、底面
部9にはボール2を支持するためのボール受け座8が形
成され、先端には内側に曲げたカシメ部4が設けられて
いる。そして、ボール受け座8、ボールハウス3の内周
面である側面部10およびカシメ部4で、飛び出さない
ようにボール2を支持している。また前記ボール受け座
8の反先端部側には、インク誘導孔6と、インク溝7と
が設けられている。なお図中、ボール2の直径をφA、
側面部10の直径をφB、ボール2の移動距離をCとし
て示してある。後記の表1に、実施例1から実施例20
まで及び比較例1から比較例24までの各ボールペンリ
フィールの構成と、これらのボールペンリフィールの
「筆記距離」、「インク垂れ」、「ボール飛び」につい
ての評価をそれぞれ示す。ここで、実施例1から実施例
20まで及び比較例1から比較例24までの各ボールペ
ンリフィールは、「ボールハウス側面部の内径(φ
B)」と「ボールハウス内のボール移動距離(C)」が
それぞれ異なるように形成したものである。また、実施
例1から実施例20まで及び比較例1から比較例24ま
での各ボールペンリフィールは、ボールの材質を超硬合
金とし、ホルダーの材質をステンレスとし、ボールの直
径を1.0mmとした。
【0027】また、インクの組成は 食用赤104号:1.0重量% 扁平樹脂顔料(厚み3μm、大きさ100μm、アルミ
ニウム蒸着層)赤:0.5重量% 扁平樹脂顔料(厚み3μm、大きさ100μm、アルミ
ニウム蒸着層)青:0.5重量% 扁平樹脂顔料(厚み3μm、大きさ100μm、アルミ
ニウム蒸着層)黄:0.5重量% 扁平樹脂顔料(厚み3μm、大きさ100μm、アルミ
ニウム蒸着層)銀(樹脂層無着色):0.5重量% オレイン酸カリ石鹸:0.1重量% フェノール:0.1重量% キサンタンガム:0.5重量% トリエタノールアミン:0.5重量% エチレングリコール:20重量% 水:残量重量% とした。
【0028】また、「筆記距離」の試験は、まず、手書
きにて筆記可能であることを確認し、その後にISO規
格14145−1に準拠した自動筆記試験器を用い、 筆記速度:4.5m/min 筆記角度:60゜ 筆記不可:0.98N の条件で筆記不能になるまで行った。
【0029】また、「筆記距離」の評価は、10本のボ
ールペンリフィールについて行った上記試験の結果の平
均値を取り、 (イ)インクが完全になくなるまで筆記可能であった
→ 評価「A」 (ロ)充填量の1/4未満のインクを残して筆記不能で
あった → 評価「B」 (ハ)充填量の1/4以上のインクを残して筆記不能と
なった → 評価「C」 とした。
【0030】また、「インク垂れ」の試験はまず、手書
きにて筆記可能であることを確認し、その後にISO規
格14145−1に準拠した自動筆記試験器を用い、 筆記速度:4.5m/min 筆記角度:60゜ 筆記不可:0.98N の条件で1m筆記を行った後、すぐにペン先を紙面等に
接触させず浮かして下向きに直立した状態で温度25C
#、湿度60%RHで24時間放置した。
【0031】また、「インク垂れ」の評価は、チップ先
端からのインキの垂れの有無を目視で観察し、 (イ)ペン先からのインク垂れ無 → 評価「○」 (ロ)ペン先からのインク垂れ有 → 評価「×」 とした。
【0032】また、「ボール飛び」の試験はボールペン
リフィールをペン先を上にしたまま、1.5mの高さか
らコンクリート板に向かって垂直落下させた。
【0033】また、「ボール飛び」の評価は、10本の
ボールペンリフィールについて上記試験を行い、 (イ)ボールハウスからボールが飛び出してしまったも
のが1本もなかった →評価「○」 (ロ)ボールハウスからボールが飛び出してしまったも
のが1本以上あった →評価「×」 とした。
【0034】なお、表中、「仕上径−ボール径」は「ボ
ールの直径に対するボールハウスの側面部の内径差」を
「移動距離」は「ボールがボールハウス内で前後方向に
移動可能な距離」を「筆記距離」は「筆記距離の評価」
を「インク垂れ」は「インクの垂れの評価」を「ボール
飛び」は「ボールの飛び出しの評価」を、それぞれ示
す。
【0035】
【表1】
【0036】この表1によると、「仕上径−ボール径」
の値が0.07mm以下であると、筆記距離に難があ
る。これは、扁平樹脂顔料の詰まりに起因するものと思
われる。また逆に、0.13mm以上であると、インク
垂れが大きくなる。これは、間隙が大きくなりすぎたた
めであると思われる。更に、移動距離が0.07mm以
下であると、筆記距離に難がある。これは、扁平樹脂顔
料の詰まりに起因するものと思われる。また逆に、0.
17mm以上であると、インク垂れが大きくなる。これ
は、間隙が大きくなりすぎたためであると思われる。こ
こで興味深いのは、「仕上径−ボール径」と移動距離と
では、同一許容範囲でなく、異なっていることである。
これは、「仕上径−ボール径」方向は、垂直な周面部1
0間にボール2が位置しているものの、移動距離方向で
は、傾斜しているカシメ部4とボール受け8との間にボ
ール2が位置していることが原因であると考えられる。
このように、実施例1から実施例20までの各ボールペ
ンリフィールは、「筆記距離」も十分長く、また、「イ
ンク垂れ」もなく、しかもボールハウスからボールが飛
び出しにくいボールペンリフィールを持ったチップとす
ることができるのである。
【0037】一方、比較例1から比較例22までの各ボ
ールペンリフィールは、「筆記距離」が短いか、「イン
ク垂れ」でインクが垂れ出るか、またはボールハウスか
らボールが飛び出しやすいかのいずれか1以上の欠点を
有するボールペンリフィールを持ったチップとなってし
まうのである。なお、以上の実施例ではボールの直径が
1.0mmにもので説明したが、他の直径を有するボー
ルを用いた場合でも同様の傾向にあることを確認してい
る。
【0038】
【発明の効果】本発明のボールペンは前述したような構
成なので、扁平樹脂顔料を含有したゲルインクを収容し
たボールペンであっても、十分な筆記距離が確保され、
また、従来のボールペンと比較してもインク垂れが発生
せず、ボールがボールハウスからボールが飛び出ること
もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ボールペンチップの先端部分の縦断面図であ
【符号の説明】
φA ボールの直径 φB ボールハウスの直径 C ボールの移動距離 1 ボール保持部 2 ボール 3 ボールハウス 4 カシメ部 5 テーパ部 6 インク誘導孔 7 インク溝 8 ボール受け座 9 底面部 10 側面部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属蒸着層を含み、必要に応じて着色処理
    を施した、大きさ80〜200μm、厚さ5μm以下の
    扁平樹脂顔料と水と粘度調節剤とを含有したインクを用
    い、 前記インクを収納するインク貯蔵管と、このインク貯蔵
    管の一方側に固定したチップを供えたボールペンリフィ
    ールにおいて、 前記チップは、ボールと、このボールを保持するための
    ホルダーとを備え、 前記ホルダーは、その反インク貯蔵管側の端部近辺に設
    けた、ボールを収納するためのボールハウスと、その反
    ボールハウス側の端部からボールハウスまで貫通する、
    ボールにインクを供給するためのインク誘導孔を有し、 前記ボールハウスは、円筒状の側面部と、インク誘導孔
    側へ向けて内径を次第に小さくする円錐状の底面部とを
    有し、ボールの直径をφA、側面部の内径をφB、とし
    たときに、 φA+0.08≦φB≦φA+0.12 を満たすように形成すると共に、 ボールはボールハウス内で前後方向に80〜160μm
    の範囲で移動可能で、かつ回転可能に保持したことを特
    徴とするボールペンチップ
  2. 【請求項2】扁平樹脂顔料が複数の色相を有するように
    形成したことを特徴とする請求項1記載のボールペンチ
    ップ。
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