JP2003016216A - コンテンツの不正流用検知システム,及び,コンピュータプログラム - Google Patents

コンテンツの不正流用検知システム,及び,コンピュータプログラム

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JP2003016216A
JP2003016216A JP2001197623A JP2001197623A JP2003016216A JP 2003016216 A JP2003016216 A JP 2003016216A JP 2001197623 A JP2001197623 A JP 2001197623A JP 2001197623 A JP2001197623 A JP 2001197623A JP 2003016216 A JP2003016216 A JP 2003016216A
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Koichi Hatta
晃一 八田
Katsumi Ikegami
勝美 池上
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 悪意を持って改変された上で流用されたコン
テンツを効率よく検知するためのコンテンツの不正流用
検知システムを提供する。 【解決手段】 コンテンツ閲覧者端末130が入手する
コンテンツには,コンテンツ流用者端末120が流用す
るコンテンツをコンテンツ閲覧者端末が入手した場合
に,所定のアラーム情報ALを監視者端末140に送出
するためのコンテンツ流用検知プログラムが組み込まれ
ており,さらに,コンテンツには,該コンテンツの改変
領域情報を得るための電子透かしが埋め込まれ,監視者
端末は,アラーム情報に基づいて,コンテンツ流用者端
末からコンテンツを入手し,該コンテンツに対して電子
透かしの検証を行うことを特徴とする。コンテンツの改
変領域を自動的に検知することができ,監視者端末によ
るコンテンツの流用の監視効率を高めることが可能であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,コンテンツの不正
流用検知システム,及び,コンテンツの流用を検知する
ためのコンピュータプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年におけるパーソナルコンピュータの
普及,ネットワーク技術の発展に伴い,インターネット
などのネットワークを利用して宣伝活動を行う企業が増
大している。企業は,企業のロゴや,商品・サービスな
どを含む宣伝用のウェブ(Web)コンテンツ(以下,
単にコンテンツという。)を作成し,これを基本的に誰
でもアクセス可能なウェブサーバに置く。閲覧者は,閲
覧ソフトを用いるなどして,ウェブサーバにアクセス
し,コンテンツを閲覧することができる。閲覧者は,ネ
ットワーク上のコンテンツを,一般的にはコンテンツの
提供者である企業の許可を得ることなく,閲覧ソフトの
機能を利用して容易に入手(ダウンロード)することが
できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで,閲覧者が入
手した企業のコンテンツを,単にコピーして流用してい
る場合には,かえって企業の宣伝になるためその企業が
不利益を被る可能性は少ない。しかしながら,コンテン
ツは,画像編集ソフトウェアなどを用いて容易に改変す
ることができるため,その企業に対する誹謗・中傷,あ
るいはその企業を語った詐欺など,悪意を持ってコンテ
ンツが改変され流用される場合がある。例えば,コンテ
ンツ中の人物の画像にひげなどを描いたり,企業のロゴ
をすりかえるケースなどがこれに該当する。このような
ケースでは,企業が社会的信用を失ったり,社会的混乱
を招いたりするため,その企業が不利益を被る可能性が
非常に高い。
【0004】以上のような観点から,悪意を持って改変
された上で流用(このような流用を単なるコピーの流用
と区別して「不正流用」と称する。)されたコンテンツ
を検知する手段の必要性が高まっている。特に,単にコ
ピーして流用されたコンテンツを検知することなく,不
正流用されたコンテンツのみを検知する手段が希求され
ている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の観点によ
れば,請求項1に記載のように,コンテンツの不正流用
検知システムにおいて,コンテンツを提供するコンテン
ツ提供者端末と,前記コンテンツ提供者端末が提供する
コンテンツを入手して流用するコンテンツ流用者端末
と,前記コンテンツ提供者端末が提供するコンテンツ及
び/又は前記コンテンツ流用者端末が流用するコンテン
ツを入手して閲覧するとともに,前記コンテンツ流用者
端末が流用するコンテンツを入手した場合に,所定のア
ラーム情報を送出するコンテンツ閲覧者端末と,前記コ
ンテンツ閲覧者端末から送出されるアラーム情報によっ
て,前記コンテンツ流用者端末によるコンテンツの流用
を検知し,該流用されたコンテンツが不正に改変されて
いる場合に,前記コンテンツ提供者端末にその旨を報告
する監視者端末とを含み,前記コンテンツ閲覧者端末が
入手するコンテンツには,前記コンテンツ流用者端末が
流用するコンテンツを前記コンテンツ閲覧者端末が入手
した場合に,前記所定のアラーム情報を前記監視者端末
に送出するためのコンテンツ流用検知プログラムが組み
込まれていることを特徴とする,コンテンツの不正流用
検知システムが提供される。
【0006】かかるシステムによれば,コンテンツに,
コンテンツ流用検知プログラムが組み込まれており,コ
ンテンツ流用者端末により流用されたコンテンツがコン
テンツ閲覧者端末に入手された場合に,監視者端末にア
ラーム情報を送出することができる。このため,監視者
端末は,ネットワーク上におけるすべてのコンテンツを
監視しておく必要がなく,アラーム情報に基づいての
み,コンテンツの流用を監視すればよい。このようにし
て,監視者端末による監視の負担を軽減し,コンテンツ
の流用の監視効率を高めることで,ひいては,コンテン
ツの流用を防止することが可能である。
【0007】さらに,請求項2に記載のように,前記コ
ンテンツ閲覧者端末が入手するコンテンツには,該コン
テンツの改変領域情報を得るための電子透かしが埋め込
まれ,前記監視者端末は,前記アラーム情報に基づい
て,前記コンテンツ流用者端末からコンテンツを入手
し,該コンテンツに対して電子透かしの検証を行うこと
が好ましい。
【0008】かかるシステムによれば,コンテンツの改
変領域情報を得るための電子透かしをコンテンツに埋め
込んでおき,監視者端末において電子透かしの検証を行
うことで,コンテンツの改変領域を自動的に検知するこ
とができる。このようにして,コンテンツの改変箇所を
目視で確認する場合に比べて,監視者端末によるコンテ
ンツの流用の監視効率を高めることが可能である。
【0009】また,請求項3に記載のように,前記コン
テンツ閲覧者端末が入手するコンテンツには,該コンテ
ンツの改変領域情報を得るための電子透かしが埋め込ま
れ,前記コンテンツ流用検知プログラムは,電子透かし
の検証機能を有し,前記アラーム情報には,前記コンテ
ンツ流用検知プログラムにより得られた前記コンテンツ
の改変領域情報が含まれることが好ましい。
【0010】かかるシステムによれば,コンテンツの改
変領域情報を得るための電子透かしの検証機能を,コン
テンツ流用検知プログラムに組み込むことで,アラーム
情報に,コンテンツの改変領域情報を含ませることがで
きる。このため,コンテンツが流用されている場合に,
改変されていない単なるコピー流用であるか,あるい
は,コンテンツが改変されて不正流用されているかを,
監視者端末が事前に知ることができる。前者の場合に
は,コンテンツの不正流用ではないものとみなして,監
視者端末がそのコンテンツの内容を確認しなくてもよい
場合も多い。このようにして,監視者端末は,場合に応
じて,コンテンツの内容確認のためにコンテンツ流用者
端末のコンテンツをダウンロードする必要がなくなるた
め,監視効率を上げることができるとともに,無駄なト
ラフィックを防止することができる。
【0011】さらに,前記監視者端末は,請求項4に記
載のように,前記改変領域情報に基づいて,前記コンテ
ンツ流用者端末から入手し,該コンテンツに対して文字
認識処理を行うことが好ましい。アラーム情報が送出さ
れた時点で,改変領域情報に基づいて,コンテンツに対
して文字認識処理を行うことで,不正流用の悪質の度合
いを把握できるようにしている。このようにして,コン
テンツの(コンテンツ流用者端末の)危険度合いを事前
に把握でき,コンテンツの内容確認にかかる手間を省く
ことができる。
【0012】また,本発明の第2の観点によれば,請求
項5に記載のように,コンテンツの不正流用検知システ
ムにおいて,コンテンツに電子透かしを埋め込むための
電子透かし埋込ツールを開発するとともに,所定のスク
リーンセーバを作成するためのスクリーンセーバ作成ツ
ールを開発する監視者端末と,前記監視者端末から前記
電子透かし埋込ツールの提供を受けて,前記電子透かし
を埋め込んだコンテンツを提供するとともに,前記スク
リーンセーバ作成ツールの提供を受けて,前記電子透か
しが埋め込まれたコンテンツの検知が可能なスクリーン
セーバを作成するコンテンツ提供者端末と,前記コンテ
ンツ提供者端末が提供するコンテンツを入手して流用す
るコンテンツ流用者端末と,前記コンテンツ提供者端末
が提供するコンテンツ及び/又は前記コンテンツ流用者
端末が流用するコンテンツを入手して閲覧するととも
に,前記コンテンツ提供者端末より前記スクリーンセー
バの提供を受けて該スクリーンセーバを起動するコンテ
ンツ閲覧者端末と,を含み,前記スクリーンセーバは,
ネットワーク上に公開されたコンテンツに順次アクセス
し,前記電子透かしが埋め込まれたコンテンツを検知し
て,所定のアラーム情報を前記監視者端末に送出するこ
とを特徴とする,コンテンツの不正流用検知システムが
提供される。
【0013】かかるシステムによれば,監視者端末は,
電子透かし埋込ツール及びスクリーンセーバ作成ツール
を開発することによって,ネットワーク上のコンテンツ
の流用を,すべて自身で検索する必要がない。コンテン
ツ閲覧者端末からの情報に基づいて,コンテンツが不正
に流用されている場合にのみ,コンテンツ流用者端末を
検索すればよい。また,コンテンツ提供者端末は,コン
テンツの不正な流用を防止できるほか,スクリーンセー
バを広告媒体として使える。特に,目のひくスクリーン
セーバを作ることにより,宣伝効果を一層上げることが
できる。
【0014】さらにまた,コンテンツ閲覧者端末が監視
者端末に対し,アラーム情報を送出することによって,
監視者端末からコンテンツ閲覧者端末に対して,何らか
の見返り,例えば懸賞金を支払うようにするシステムと
してもよい。かかるシステムによれば,コンテンツ閲覧
者端末は,未使用時にスクリーンセーバを動作させてお
くだけで,懸賞金を得ることができる。
【0015】また,本発明の第3の観点によれば,請求
項6に記載のように,コンテンツ閲覧者端末に格納され
て,ネットワーク上に公開されたコンテンツに順次アク
セスし,所定の電子透かしが埋め込まれたコンテンツを
検知して,所定のアラーム情報を監視者端末に送出する
ことを特徴とする,コンピュータプログラムが提供され
る。かかるコンピュータプログラムをスクリーンセーバ
に組み込むことにより,上記本発明の第2の観点にかか
るコンテンツの不正流用検知システムを容易に実現する
ことが可能である。なお,このコンピュータプログラム
(あるいはコンピュータプログラムを組み込んだスクリ
ーンセーバ)は,ネットワーク上において電子商取引の
対象となるほか,例えばCD−ROMなどの記録媒体に
格納することにより,有体物として商取引の対象となり
うる。
【0016】また,本発明の第4の観点によれば,請求
項7に記載のように,コンテンツの不正流用検知システ
ムにおいて,コンテンツに電子透かしを埋め込むための
電子透かし埋込ツールを開発するとともに,前記電子透
かしが埋め込まれたコンテンツの検知が可能な流用検知
プログラムを開発する監視者端末と,前記監視者端末か
ら前記電子透かし埋込ツールの提供を受けて,前記電子
透かしを埋め込んだコンテンツを提供するコンテンツ提
供者端末と,前記コンテンツ提供者端末が提供するコン
テンツを入手して流用するコンテンツ流用者端末と,前
記コンテンツ提供者端末が提供するコンテンツ及び前記
コンテンツ流用者端末と流用するコンテンツを蓄積して
提供するとともに,前記監視者端末から流用検知プログ
ラムの提供を受けて該流用検知プログラムが組み込まれ
るプロバイダ端末と,前記プロバイダ端末が提供するコ
ンテンツを入手して閲覧するコンテンツ閲覧者端末と,
を含み,前記流用検知プログラムは,前記プロバイダ端
末に入出力されるコンテンツまたは蓄積されたコンテン
ツの中から,前記電子透かしが埋め込まれたコンテンツ
を検知して,所定のアラーム情報を前記監視者端末に送
出することを特徴とする,コンテンツの不正流用検知シ
ステムが提供される。
【0017】かかるシステムによれば,コンテンツ提供
者端末は,コンテンツの不正な流用を防止することがで
き,さらに,監視者端末は,電子透かし埋込ツール及び
流用検知プログラムを開発することによって,ネットワ
ーク上のコンテンツの流用を,すべて自身で検索する必
要がない。プロバイダ端末からの情報に基づいて,コン
テンツが不正に流用されている場合にのみ,コンテンツ
流用者端末を検索すればよい。
【0018】また,本発明の第5の観点によれば,請求
項8に記載のように,プロバイダ端末に格納されて,該
プロバイダ端末に入出力されるコンテンツまたは蓄積さ
れたコンテンツの中から,所定の電子透かしが埋め込ま
れたコンテンツを検知して,所定のアラーム情報を監視
者端末に送出することを特徴とする,コンピュータプロ
グラムが提供される。かかるコンピュータプログラムを
用いることにより,上記本発明の第4の観点にかかるコ
ンテンツの不正流用検知システムを容易に実現すること
が可能である。なお,このコンピュータプログラムは,
ネットワーク上において電子商取引の対象となるほか,
例えばCD−ROMなどの記録媒体に格納することによ
り,有体物として商取引の対象となりうる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照しながら,
本発明にかかるコンテンツの不正流用システム及びその
周辺技術の好適な実施の形態について詳細に説明する。
なお,本明細書及び図面において,実質的に同一の機能
構成を有する構成要素については,同一の符号を付する
ことにより重複説明を省略する。
【0020】(第1の実施の形態)本実施の形態にかか
るコンテンツの不正流用検知システム(以下単に「本シ
ステム」ともいう。)100について,図1を参照しな
がら説明する。本システム100は,図1に示したよう
に,コンテンツ提供者端末110と,コンテンツ流用者
端末120(120a,120b)と,コンテンツ閲覧
者端末130と,監視者端末140とを含んで構成され
ている。これら各端末110,120,130,140
は,インターネットなどのネットワークを介して相互に
接続されている。なお,図1においては,各端末を1つ
ずつ示しているが,これら端末がネットワーク上に極め
て多数存在することは,当業者であれば容易に理解でき
るであろう。
【0021】本システム100は,コンテンツ提供者端
末110が提供するコンテンツが,コンテンツ流用者端
末120によって流用され,コンテンツ閲覧者端末13
0に対して公開されていることを,監視者端末140が
検知し,その旨をコンテンツ提供者端末110に報告す
るというシステムである。そして,監視者端末140
は,コンテンツ提供者端末110より監視サービスの対
価(利用料)を受け取り,これを収入とするというもの
である。以下に,各端末及びその動作について詳細に説
明する。
【0022】(コンテンツ提供者端末110)コンテン
ツ提供者端末110は,例えば,コンテンツを作成して
ネットワーク上に公開することにより宣伝活動を行う企
業の端末である。本システム100は,コンテンツ提供
者端末110によって提供されたコンテンツの不正流用
を防ぐのが目的である。コンテンツ提供者端末110
は,後述の監視者端末140と契約を結び,ネットワー
ク上におけるコンテンツの不正流用を監視させている。
コンテンツ提供者端末110は,監視者端末140に対
して対価を支払って,監視者端末140からコンテンツ
の流用検知プログラムが提供される(ステップS1
1)。以上の点で,コンテンツ提供者端末110は,監
視者端末140のクライアント端末ということができ
る。
【0023】コンテンツは,コンテンツ提供者端末11
0のウェブサーバ111に格納されている。コンテンツ
には,HTML(HyperText Mark−up
Language)ファイル,画像ファイルなどのほ
かに,監視者端末140から提供される流用検知プログ
ラムが含まれている。流用検知プログラムは,ネットワ
ーク上の端末(コンテンツ流用者端末120あるいはコ
ンテンツ閲覧者端末130)にコンテンツがダウンロー
ドされる際に,コンテンツに付随してその端末にダウン
ロードされる。流用検知プログラムは,後述のコンテン
ツ流用者端末120が流用するコンテンツをコンテンツ
閲覧者端末130が入手した場合に,所定のアラーム情
報ALを監視者端末140に送出する機能を有してい
る。アラーム情報ALを監視者端末140に送出する方
式としては,例えば,電子メールを使用する方法や,ト
ランスポート機能(User Datagram Pr
otocol:UDP)等が考えられる。
【0024】(コンテンツ流用者端末120)コンテン
ツ流用者端末120は,コンテンツ提供者端末110の
ウェブサーバ111からコンテンツをダウンロードして
流用する流用者の端末である。ここで,コンテンツ流用
者端末120には,コンテンツ提供者端末110によっ
て提供されたコンテンツをそのまま改変せずに流用する
端末120aと,コンテンツ内のHTMLファイルや画
像ファイルを改変して流用する端末120bの双方を含
むものとする。なお,コンテンツ内のHTMLファイル
や画像ファイルの改変を,「コンテンツの改変」と総称
する。そして,本明細書では,特に,コンテンツ内の画
像ファイルが改変される場合について説明することと
し,「コンテンツの改変」を画像ファイルの改変と同様
の意味で用いる。
【0025】コンテンツ流用者端末120aは,コンテ
ンツ提供者端末110によって提供されたコンテンツを
ダウンロードして(ステップS12),そのまま改変せ
ずに,自身のウェブサーバ121a,あるいはコンテン
ツ流用者端末120aが加入する(インターネット)プ
ロバイダにアップロードする。一方,コンテンツ流用者
端末120bは,コンテンツ提供者端末110によって
提供されたコンテンツをダウンロードして(ステップS
12),改変した後,自身のウェブサーバ121b,あ
るいはコンテンツ流用者端末120bが加入する(イン
ターネット)プロバイダにアップロードする。
【0026】そして,コンテンツ流用者端末120a,
120bは,ウェブサーバ121a,121bにアップ
ロードしたコンテンツを後述のコンテンツ閲覧者端末1
30に閲覧させるために,検索サーバにウェブサーバ1
21a,121bのアドレスを登録するなどして,コン
テンツ閲覧者端末130がウェブサーバ121a,12
1bへアクセスするよう導く。
【0027】(コンテンツ閲覧者端末130)コンテン
ツ閲覧者端末130は,ネットワーク上における通常の
ウェブ閲覧者の端末である。上述の検索サーバなどを利
用し,ウェブのリンクをたどるなどして,コンテンツ提
供者端末110が提供するコンテンツや,コンテンツ流
用者端末120が流用するコンテンツをダウンロードし
て閲覧する(ステップS13)。コンテンツのダウンロ
ードの際,コンテンツに含まれる流用検知プログラムも
コンテンツに付随してダウンロードされる。
【0028】流用検知プログラムは,コンテンツ閲覧者
端末130にダウンロードされた時点で動作を開始し,
コンテンツのダウンロード元のウェブサーバのアドレス
を確認する。ここでいうアドレスとは,ネットワークに
おいて,ウェブサーバに対して与えられる識別子であ
り,例えば,インターネットにおけるIP(Inter
net Protocol)アドレスやURL(Uni
form Resource Locator)などを
意味する。流用検知プログラムは,コンテンツのダウン
ロード元のウェブサーバのアドレスの確認結果に応じ
て,以下の処理を行う。
【0029】コンテンツが正当なコンテンツ提供者端
末110のウェブサーバ111からダウンロードされた
場合は,流用検知プログラムはアラーム情報ALを出力
しない。コンテンツが正当なコンテンツ提供者端末1
10のウェブサーバ111以外からダウンロードされた
場合は,流用検知プログラムは監視者端末140にアラ
ーム情報ALを送信する(ステップS14)。ここで,
アラーム情報ALには,コンテンツ閲覧者端末130が
このコンテンツをダウンロードした日時,ダウンロード
元のウェブサーバのアドレス,正当なコンテンツ提供者
端末110のウェブサーバ111のアドレスなどが含ま
れる。
【0030】(監視者端末140)監視者端末140
は,上述のコンテンツ提供者端末110との間で契約を
結び,コンテンツ流用者端末120によるコンテンツの
流用を監視し,コンテンツが不正に改変されている場合
に,コンテンツ提供者端末110に報告する端末であ
る。監視者端末140は,上述の流用検知プログラム
を,コンテンツ提供者端末110のコンテンツ向けに作
成し提供する(ステップS11)。
【0031】監視者端末140は,コンテンツ閲覧者端
末130から送信されたアラーム情報ALによって,コ
ンテンツ流用者端末120のウェブサーバ121の存在
を検知する。コンテンツ流用者端末120のウェブサー
バ121の存在を検知すると,監視者端末140は,そ
のコンテンツ流用者端末120のウェブサーバ121の
コンテンツと,正当なコンテンツ提供者端末110のウ
ェブサーバ111のコンテンツをダウンロードして,実
際に閲覧して見比べる(ステップS15)。そして,コ
ンテンツ流用者端末120によりコンテンツが不正に改
変されているなどの問題があれば,コンテンツ提供者端
末110にその旨を報告する(ステップS16)。
【0032】以上説明したように,本実施の形態によれ
ば,コンテンツに流用検知プログラムを組み込み,この
流用検知プログラムにより,コンテンツのダウンロード
元のウェブサーバが正当なものであるかを確認してい
る。そして,コンテンツが流用されたものである場合に
は,監視者端末140にアラーム情報ALを送信するよ
うにしたので,コンテンツの流用を行っているコンテン
ツ流用者端末120の検知を行うことができる。
【0033】(第2の実施の形態)ところで,上記第1
の実施の形態にかかるコンテンツの不正流用検知システ
ム100では,コンテンツ閲覧者端末130が,コンテ
ンツ流用者端末120のウェブサーバ121からコンテ
ンツをダウンロードすると,監視者端末140にコンテ
ンツが流用されている旨がアラーム情報ALとして報告
されるが,このアラーム情報ALの内容だけでは,その
流用されたコンテンツの内容が,どのようなものかまで
は分からない。このため,監視者端末140では,この
アラーム情報ALにより,正当なコンテンツ提供者端末
110のウェブサーバ111のコンテンツと,コンテン
ツ流用者端末120のウェブサーバ121のコンテンツ
とを,画像ファイルの細部も含めて目視で比較し,実際
にどんな流用が行われているかを確認しなければならな
いという,非常に手間のかかる作業が必要であった。
【0034】ところで,上述のコンテンツ流用者端末1
20aのように,コンテンツを単にコピーして流用して
いる場合には,かえってコンテンツ提供者端末110の
宣伝になるため,コンテンツ提供者端末110側で不利
益を被る可能性は少ない。しかしながら,上述のコンテ
ンツ流用者端末120bのように,コンテンツに改変さ
れて流用されると,コンテンツ提供者端末110側で利
益を害されたり,可社会的混乱を招くなど弊害が多い。
以上のような観点から,以下では,コンテンツを改変し
て流用するコンテンツ流用者端末120bを効率的に検
知することの可能な実施の形態について説明する。
【0035】本発明の第2の実施の形態では,コンテン
ツ提供者端末110が提供するコンテンツに,コンテン
ツの改変箇所が検知可能な電子透かしを埋め込むことを
特徴としている。以下に,図2を参照しながら説明す
る。なお,本実施の形態は,システム構成などの本質的
部分については上記第1の実施の形態と同様であるた
め,重複説明を省略する。
【0036】まず,流用検知プログラムは,コンテンツ
閲覧者端末130にダウンロードされた時点で動作を開
始する。そして,コンテンツのダウンロード元のウェブ
サーバのアドレスと,コンテンツ提供者端末110のウ
ェブサーバ111のアドレスが一致しているかを確認す
る(ステップS21)。コンテンツのダウンロード元の
ウェブサーバのアドレスが,正当なコンテンツ提供者端
末110のウェブサーバ111のアドレスと一致してい
る場合には(ステップS22),流用検知プログラム
は,アラーム情報ALを送出することなく,動作を終了
する。
【0037】一方,ステップS22において,コンテン
ツのダウンロード元のウェブサーバのアドレスが,正当
なコンテンツ提供者端末110のウェブサーバ111の
アドレスと一致していない場合には,このコンテンツ
は,コンテンツ流用者端末120により流用されたコン
テンツである。流用検知プログラムは,コンテンツが流
用されている旨のアラーム情報ALを,監視者端末14
0に送出する(ステップS23)。
【0038】アラーム情報ALを受けた監視者端末14
0では,アラーム情報ALで得られたコンテンツ流用者
端末120のウェブサーバ121のコンテンツをダウン
ロードし,そのコンテンツに対して,電子透かしの検証
を行う(ステップS24)。この検証作業によって,コ
ンテンツの改変箇所が検知される。コンテンツが改変さ
れていなければ(ステップS25),このコンテンツは
人手で見比べる必要はない。
【0039】一方,ステップS25において,コンテン
ツが改変されている場合には,検知された改変箇所のみ
見比べればよい。図3はコンテンツ提供者端末110が
提供したコンテンツの一例を示している。図4はコンテ
ンツ流用者端末120bにより改変されたコンテンツの
一例を示している。図5は図4のコンテンツに対し,本
実施の形態の電子透かしの検証を行った状態を示してい
る。この例では,「お詫び」の文字の追加,「新製品」
を「欠陥品」に変更,「超高速」を「超低速」に変更,
「高信頼性」を「低信頼性」に変更,の改変が行われて
いるが,図4では,画像ファイルの細部まで目視で比較
しなければならないのに対し,図5に示した本実施の形
態の場合では,改変箇所を一目瞭然に確認することがで
きる。
【0040】そして,改変箇所を確認した監視者端末1
40は,コンテンツ提供者端末110に,コンテンツが
改変され流用されている旨を報告する(ステップS2
6)。
【0041】以上説明したように,本実施の形態にかか
るコンテンツの不正流用検知システムによれば,監視者
端末140に改変されたコンテンツの存在がアラーム情
報ALとして通知されると,コンテンツ(の画像ファイ
ル)の,どの箇所が改変されているのかを監視者端末1
40内で検証できるため。 ・改変されていないコンテンツ(の画像ファイル)は,
目視で確認する必要がない ・改変されているコンテンツ(の画像ファイル)は,指
定された部分のみ確認すればよい という効果があり,コンテンツ提供者端末110の正当
なコンテンツと,コンテンツ流用者端末120の改変さ
れたコンテンツとを目視で比較する作業の効率化を図る
ことができる。
【0042】(第3の実施の形態)本実施の形態は,上
記第2の実施の形態と同様に,コンテンツ提供者端末1
10が提供するコンテンツに,コンテンツの改変箇所が
検知可能な電子透かしを埋め込む。そしてさらに,コン
テンツの流用を検知する流用検知プログラムに,電子透
かしの検証機能を追加している。このようにして,本実
施の形態では,アラーム情報ALに,コンテンツの改変
箇所に関する情報を含めることを特徴としている。以下
に,図6を参照しながら説明する。なお,本実施の形態
は,システム構成などの本質的部分については上記第1
の実施の形態と同様であるため,重複説明を省略する。
【0043】まず,流用検知プログラムは,コンテンツ
閲覧者端末130にダウンロードされた時点で動作を開
始する。そして,コンテンツのダウンロード元のウェブ
サーバのアドレスと,コンテンツ提供者端末110のウ
ェブサーバ111のアドレスが一致しているかを確認す
る(ステップS31)。コンテンツのダウンロード元の
ウェブサーバのアドレスが,正当なコンテンツ提供者端
末110のウェブサーバ111のアドレスと一致してい
る場合には(ステップS32),流用検知プログラム
は,アラーム情報ALを送出することなく,動作を終了
する。
【0044】一方,ステップS32において,コンテン
ツのダウンロード元のウェブサーバのアドレスが,正当
なコンテンツ提供者端末110のウェブサーバ111の
アドレスと一致していない場合には,このコンテンツ
は,コンテンツ流用者端末120により流用されたコン
テンツである。本実施の形態では,流用検知プログラム
に追加された新たな機能によって,このコンテンツの電
子透かしを検証する(ステップS33)。
【0045】流用検知プログラムによるコンテンツの電
子透かしの検証によって,このコンテンツが改変されて
いるか否かを判断する(ステップS34)。コンテンツ
が改変されていない場合には,コンテンツが流用されて
いるが改変されてはいない旨のアラーム情報ALを,監
視者端末140に送出する(ステップS35)。コンテ
ンツが改変されていない場合,監視者端末140ではこ
のコンテンツを見比べる必要はない。このため,監視者
端末140は,コンテンツ流用者端末120よりコンテ
ンツをダウンロードしてくる必要がない。
【0046】一方,ステップS34において,コンテン
ツが改変されている場合には,コンテンツが改変され流
用されている旨のアラーム情報ALを,監視者端末14
0に送出する(ステップS36)。監視者端末140に
対して送信されるアラーム情報ALには,コンテンツ閲
覧者端末130がこのコンテンツをダウンロードした日
時,ダウンロード元のウェブサーバのアドレス,正当な
コンテンツ提供者端末110のウェブサーバ111のア
ドレスのほか,コンテンツの改変箇所に関する情報も含
まれる。
【0047】アラーム情報ALを受けた監視者端末14
0では,アラーム情報ALで得られたコンテンツ流用者
端末120のウェブサーバ121のコンテンツをダウン
ロードし,改変箇所を確認した後,コンテンツ提供者端
末110に,コンテンツが改変され流用されている旨を
報告する(ステップS37)。
【0048】本実施の形態にかかるコンテンツの不正流
用検知システムによれば,コンテンツ閲覧者端末130
が流用されたコンテンツをダウンロードすると,監視者
端末140にコンテンツ流用者端末120の存在だけで
なく,コンテンツの改変箇所に関する情報もアラーム情
報ALとして送出できるため, ・コンテンツが改変されていない場合には,流用者端末
120のウェブサーバ121からコンテンツをダウンロ
ードしてくる必要がない。 ・改変されているコンテンツは,改変領域情報に基づく
部分のみ確認すればよい。 という効果があり,正当なウェブサーバのコンテンツ
と,不正流用者のコンテンツを目視で比較するという作
業の効率化をより一層図ることができる。
【0049】(第4の実施の形態)本実施の形態は,監
視者端末140へのアラーム情報ALの送出までは,上
記第3の実施の形態と同様である。本実施の形態は,監
視者端末140がアラーム情報ALを受け取った後の処
理に特徴を有する。
【0050】本実施の形態の監視者端末140における
処理を,図7を参照しながら説明する。監視者端末14
0では,アラーム情報ALで得られるコンテンツの改変
領域(図7に示した符号D)に対して文字認識処理を行
うことができる。文字認識処理は,例えば,OCR(O
ptical Character Reader)に
より行うことができる。
【0051】コンテンツが改変された場合に用いられる
可能性が高い語句,例えば,誹謗や中傷などの語句(以
下,「危険語」と称する。)を危険語データベース14
1に予め登録しておく。危険語データベース141には
以下のような危険語が登録されている。 ・コンテンツが食品に関するものである場合 不衛生,不潔,まずい,からい,・・・ ・コンテンツが電気製品に関するものである場合 欠陥,不良,漏電,感電,発煙,発火,・・・ ・コンテンツがサービス業に関するような場合 無愛想,横柄,しつこい,高い,・・・
【0052】上記第3の実施の形態で説明した,コンテ
ンツの不正流用検知システムを使い,コンテンツ閲覧者
端末130より監視者端末140にアラーム情報ALが
送出された場合,監視者端末140にて以下の処理を行
う。
【0053】コンテンツのどの箇所が改変されているの
かというアラーム情報ALを基に,目視で確認する前
に,その改変領域Dに対して,文字認識処理を行い,登
録されている危険語データベース141に登録された危
険語と一致するものがあるかどうかが自動的に確認され
る。
【0054】コンテンツ中に危険語が存在した場合は,
このウェブサーバ121のコンテンツ全体が,悪意をも
って企業を誹謗・中傷するような内容ある可能性が非常
に高いという判断を自動で行い,コンテンツを実際に比
較する担当者に警告を発する。
【0055】本実施の形態にかかるコンテンツの不正流
用検知システムによれば,コンテンツ閲覧者端末130
がコンテンツ流用者端末120のウェブサーバ121の
コンテンツを閲覧すると,監視者端末140にウェブサ
ーバ121の存在がアラーム情報ALとして送出される
だけでなく,コンテンツの変更箇所に関する情報も送出
されるため,改変されていないコンテンツについては,
目視で確認する必要がない。
【0056】また,改変が加えられているコンテンツに
ついては,アラーム情報ALにより指定された部分のみ
確認すればよいという効果がある。
【0057】さらには,コンテンツの変更領域に対して
文字認識処理を行い,予め登録されている危険語のデー
タベースと比較することで,そのコンテンツ流用者端末
120の危険度合いを,実際に目視で確認する前に把握
することができるという特徴がある。これを利用するこ
とで,同時に複数の不正流用検知の報告があった場合,
いずれのコンテンツ流用者端末120がよりコンテンツ
提供者端末110にとって危険度が高いかを事前に把握
することができるため,監視者端末140による監視業
務のさらなる効率化を図ることができる。
【0058】(第5の実施の形態)上記第1〜第4の実
施の形態で用いている不正流用を検知するプログラム
は,コンテンツ(画像データ)と流用検知プログラムが
独立しているため,ウェブページ作成がある程度可能な
コンテンツ流用者であれば,流用検知プログラムをHT
MLデータから削除可能である。この場合,コンテンツ
流用者は端末の機能である画面コピー(スクリーンコピ
ー)を使用することで,自端末の画面に表示されている
画像をコピーし,コンテンツに流用することが可能とな
る。
【0059】また,上記第1〜第4の実施の形態では,
企業が提供するコンテンツを,単にコピーして流用して
いる場合には,企業が不利益を被る場合は少ないという
ことを前提に説明した。しかしながら,単にコピーする
場合であっても,企業に不利益をもたらす場合もある。
それは,例えば,有名ブランドのコピー商品を販売する
不正企業が,その企業の販売ウェブページに有名メーカ
のロゴを貼り付けたとする。このとき,一般のウェブ利
用者は,有名ブランドの商品と勘違いするかも知れな
い。このような場合,安易にロゴのコピーを許した有名
メーカの企業責任が追及される可能性がある。
【0060】以上のような背景から,以下の第5〜第6
の実施の形態では,流用検知プログラムをコンテンツか
ら削除される危険性を回避しつつコンテンツの不正流用
を検知でき,さらに,コンテンツの単なるコピー流用に
ついても,効率的に検知することの可能なシステムにつ
いて説明する。
【0061】本発明の第5の実施の形態について説明す
る。本実施の形態にかかるコンテンツの不正流用検知シ
ステム500は,図8に示したように,監視者端末52
0と,コンテンツ提供者端末530と,コンテンツ流用
者端末540と,コンテンツ閲覧者端末550とを含ん
で構成されている。これら各端末520,530,54
0,550は,インターネットなどのネットワークを介
して相互に接続されている。
【0062】(監視者端末520)監視者端末520
は,コンテンツに電子透かしを埋め込むためのツール
(電子透かし埋込ツール)を開発し,後述のコンテンツ
提供者端末530に対して提供する。ここで,コンテン
ツに埋め込まれる電子透かしには,以下の2種類の電子
透かしがある。 コンテンツ保護用電子透かし 画像データに特別な情報を埋め込む電子透かしである。
この情報は画像の一部からでも検出可能であり,また,
画像にJPEG(Joint Photographi
c Expert Group)等の圧縮を行っても検
出可能である。 改竄検知用電子透かし ここで,上記第2〜第4の実施の形態で説明した,コン
テンツの改変箇所が検知可能な電子透かしである。
【0063】電子透かし埋込ツールは,最初に,コン
テンツ保護用電子透かしを埋め込み,さらに,改竄検
知用電子透かしを埋め込む。ここで,コンテンツ保護用
電子透かしにより画像データに埋め込まれる情報として
は,コンテンツの作成者(企業名),画像データが本来
公開されるべきIPアドレス,もしくは,URLを特定
するための情報が含まれる。
【0064】そして,監視者端末520は,コンテンツ
提供者端末530から,電子透かし埋込ツールに対する
対価を受ける。対価は,例えば,ツールを用いるコンテ
ンツ当たりの単価を定めたり,ツールの使用期間に対し
て定めることができる。なお,図8においては一の監視
者端末のみを示しているが,電子透かしを埋め込む方式
の違いなどに応じて,複数の監視者端末(A方式用監視
者端末,B方式用監視者端末,C方式用監視者端末,・
・・)が存在するシステム構成としてもよい。
【0065】さらに,監視者端末520は,上記の電子
透かしが埋め込まれたコンテンツの検知が可能なスクリ
ーンセーバを作成するためのツール(以下,スクリーン
セーバ作成ツールと称する。)を開発する。このスクリ
ーンセーバには,電子透かしを検証するプログラムと,
上述のコンテンツ保護用電子透かしの情報(コンテンツ
の作成者(企業名),画像データが本来公開されるべき
IPアドレス,もしくは,URLを特定するための情
報)が含まれており,かかる情報とのマッチングによ
り,流用されたコンテンツを検知する。このスクリーン
セーバ作成ツールは,コンテンツ提供者端末530に対
して,無償で提供される。
【0066】そして,監視者端末520は,コンテンツ
閲覧者端末550上で起動しているスクリーンセーバか
ら送出されるアラーム情報ALを蓄積する。この情報を
基に,ネットワーク上におけるコンテンツのコピー・改
変状況を調査する。コンテンツがコンテンツ流用者端末
540により不正に改変されているなどの問題があれ
ば,コンテンツ提供者端末530にその旨を報告する。
このようなシステム構成とすることにより,監視者端末
520において,ネットワーク上におけるコンテンツ
を,自身ですべてを検索する必要がない。
【0067】また,監視者端末520は,コンテンツの
不正な改変を発見するのに有益な情報を提供したコンテ
ンツ閲覧者端末550に対して,懸賞金を支払う。懸賞
金には,電子透かし埋込ツールの対価としてコンテンツ
提供者端末530から得られた報酬の一部が用いられ
る。
【0068】(コンテンツ提供者端末530)コンテン
ツ提供者端末530は,例えば,コンテンツを作成して
宣伝活動を行う企業などの端末である。コンテンツ提供
者端末530は,監視者端末520から電子透かし埋込
ツールの提供を受けて,電子透かし埋込ツールに対する
対価を支払う。そして,コンテンツ提供者端末530
は,コンテンツを作成し,電子透かし埋込ツールを用い
て,電子透かしを埋め込む。そして,コンテンツをコン
テンツ閲覧者端末550に公開するため,自身のサーバ
531に登録する。コンテンツは,コンテンツ閲覧者端
末550によりダウンロードされて閲覧されるほか,コ
ンテンツ流用者端末540によりダウンロードされる。
【0069】さらに,コンテンツ提供者端末530は,
スクリーンセーバ作成ツールの提供を受けて,電子透か
しが埋め込まれたコンテンツの検知が可能なスクリーン
セーバを作成する。このスクリーンセーバも広告媒体と
して使うことができる。特に,コンテンツ閲覧者端末5
50の注意を喚起するスクリーンセーバを作成すること
により,宣伝効果が上がる。コンテンツ提供者端末53
0は,このスクリーンセーバをコンテンツ閲覧者端末5
50に公開するため,自身のサーバ531に登録する。
スクリーンセーバは,コンテンツ閲覧者端末550にダ
ウンロードされる。
【0070】(コンテンツ流用者端末540)コンテン
ツ流用者端末540は,コンテンツ提供者端末530が
公開したコンテンツをダウンロードする。コンテンツを
改変した後,これを公開するために,自身のサーバ54
1に登録する。
【0071】(コンテンツ閲覧者端末550)コンテン
ツ閲覧者端末550は,ネットワーク上において,コン
テンツをダウンロードして閲覧などを行う端末である。
本実施の形態では,コンテンツ閲覧者端末550は,ネ
ットワーク上に常時接続していることを想定している。
コンテンツ閲覧者端末550には,上述の電子透かしが
埋め込まれたコンテンツの検知が可能なスクリーンセー
バがダウンロードされる。この際には,無償で配布され
る。
【0072】コンテンツ閲覧者端末550が使用されて
いない時にスクリーンセーバが働き,検索サイトなどの
利用により,ネットワーク内のコンテンツが次々とチェ
ックされる。多数のコンテンツ閲覧者端末550により
世界中のサイトがチェックされる。付加的な情報とし
て,スクリーンセーバ動作中はコンテンツ提供者端末5
30等の宣伝を表示することも可能である。
【0073】次いで,スクリーンセーバの機能について
説明する。 1)まず,スクリーンセーバは検索するURLを以下の
ように設定する機能を有する。例えば,監視者端末52
0から要注意サイト(監視者端末520が重点的に監視
したいウェブサイト)のURLを受け取る,あるいは,
検索サイトを利用してランダムに決定する,あるいは,
コンテンツ閲覧者端末550で任意に設定する,などの
方法により,検索するURLが決定される。 2)コンテンツ閲覧者端末550においてスクリーンセ
ーバが起動されると,1)で決定されたURLを参照す
る。 3)参照しているURLに画像が含まれているかどうか
を検査する。 4)画像が含まれている場合は,該当コンテンツのコン
テンツ保護用電子透かしの有無を検査する。 5)不正流用コンテンツが検出された際には,上述のコ
ンテンツ保護用電子透かしの情報(コンテンツの作成者
(企業名),画像データが公開されるべきIPアドレ
ス,もしくは,URLを特定するための情報)と比較す
る。 6)コンテンツ提供者端末530のコンテンツのURL
と,参照しているURLが異なる場合,監視者端末52
0にアラーム情報ALを送出する。 7)以下,上記第1〜第4の実施の形態と同様の処理が
なされる。 8)不正流用コンテンツが検出されない場合は,表示さ
れているコンテンツにさらなるリンクが存在するかどう
かをチェックする。 9)不正流用コンテンツが存在していれば,該当URL
を参照してチェックする。 10)コンテンツにさらなるリンクが存在していなけれ
ば,新しいURLを受け取り,新たなチェック作業を始
める。
【0074】上述のように,スクリーンセーバは,電子
透かしの埋め込まれた画像ファイルを発見すると,その
ウェブサイトのアドレスを監視者端末520に報告す
る。その報酬として,監視者端末520より懸賞金が支
払われる。コンテンツ閲覧者端末550の未使用時にス
クリーンセーバを動作させておくだけで,懸賞金を得る
ことができる。
【0075】以上説明した本実施の形態によれば,以下
のような優れた効果がある。 監視者端末520は,ネットワーク上のウェブサイト
を,すべて自身で検索する必要がない。コンテンツ閲覧
者端末550からの情報に基づいて,コンテンツが流用
されている場合にのみ,そのウェブサイトを検索すれば
よい。 コンテンツ提供者端末530は,コンテンツの不正な
流用を防止できるほか,スクリーンセーバを広告媒体と
して使える。特に,目のひくスクリーンセーバを作るこ
とにより,宣伝効果を一層上げることができる。 コンテンツ閲覧者端末550は,端末の未使用時にス
クリーンセーバを動作させておくだけで,懸賞金を得る
ことができる。 流用検知プログラムがコンテンツ閲覧者端末550に
あるため,コンテンツ流用者端末540により流用検知
プログラムを削除される危険性を回避することができ
る。
【0076】本実施の形態では,スクリーンセーバ方式
を説明したが,本発明はこれに限定されず,以下に説明
するウェブブラウザのプラグイン方式を採用することも
可能である。 1)ウェブブラウザのプラグインは,現在ウェブブラウ
ザが表示しているページにコンテンツが含まれているか
どうかを検査する。 2)コンテンツが含まれている場合には,該当コンテン
ツのコンテンツ保護用電子透かしの有無を検査する。 3)検出された場合は,上述のコンテンツ保護用電子透
かしの情報(コンテンツの作成者(企業名),画像デー
タが本来公開されるべきIPアドレス,もしくは,UR
Lを特定するための情報)と比較する。 4)自社のコンテンツで表示されているURLが異なる
場合,監視者端末520にアラーム情報ALを送出す
る。 5)以下,上記第1〜第4の実施の形態と同様の処理が
される。
【0077】(第6の実施の形態)本発明の第6の実施
の形態について説明する。本実施の形態は,上記第5の
実施の形態の変形例であり,プロバイダ端末にコンテン
ツの流用検知プログラムを組み込んだことを特徴として
いる。
【0078】本実施の形態にかかるコンテンツの不正流
用検知システム600は,図9に示したように,監視者
端末620と,コンテンツ提供者端末630と,コンテ
ンツ流用者端末640と,コンテンツ閲覧者端末650
とを含んで構成されている。この点では,上記第5の実
施の形態と同様である。さらに,本実施の形態では,シ
ステム構成要素としてプロバイダ端末660を含むこと
を特徴としている。これら各端末620,630,64
0,650,660は,インターネットなどのネットワ
ークを介して相互に接続されている。
【0079】(監視者端末620)監視者端末620
は,コンテンツに電子透かしを埋め込むためのツール
(電子透かし埋込ツール)を開発し,後述のコンテンツ
提供者端末630に対して提供し,コンテンツ提供者端
末630から,電子透かし埋込ツールに対する対価を受
ける。なお,図9においては一の監視者端末のみを示し
ているが,電子透かしを埋め込む方式の違いなどに応じ
て,複数の監視者端末(A方式用監視者端末,B方式用
監視者端末,C方式用監視者端末,・・・)が存在する
システム構成としてもよい。以上の点は,上記第5の実
施の形態と同様である。
【0080】さらに,監視者端末620は,上記の電子
透かしが埋め込まれたコンテンツの検知が可能な流用検
知プログラムを開発する。流用検知プログラムは,プロ
バイダ端末660に対して提供される。この流用検知プ
ログラムは,流用されたコンテンツに,上述のコンテン
ツ保護用電子透かしの情報(コンテンツの作成者(企業
名),画像データが本来公開されるべきIPアドレス,
もしくは,URLを特定するための情報)が含まれてい
る場合に,アラーム情報ALを監視者端末620に対し
て送出する機能を有する。監視者端末620は,流用検
知プログラムを組み込むことによってコンテンツの流用
検知に貢献してくれるプロバイダ端末660に対し,所
定の運営対価を支払う。
【0081】そして,監視者端末620は,コンテンツ
提供者端末630から,上述のコンテンツ保護用電子透
かしの情報(コンテンツの作成者(企業名),画像デー
タが本来公開されるべきIPアドレス,もしくは,UR
Lを特定するための情報),及び,プロバイダ端末66
0からのアラーム情報を蓄積する。これら情報を基に,
ネットワーク上におけるコンテンツのコピー・改変状況
を調査する。コンテンツがコンテンツ流用者端末640
により不正に改変されているなどの問題があれば,コン
テンツ提供者端末630にその旨を報告する。このよう
なシステム構成とすることにより,監視者端末620に
おいて,ネットワーク上におけるコンテンツを,自身で
すべてを検索する必要がない。
【0082】(コンテンツ提供者端末630)コンテン
ツ提供者端末630は,例えば,コンテンツを作成して
宣伝活動を行う企業などの端末である。コンテンツ提供
者端末630は,監視者端末620に対し,上述のコン
テンツ保護用電子透かしの情報(コンテンツの作成者
(企業名),画像データが本来公開されるべきIPアド
レス,もしくは,URLを特定するための情報)を提供
するとともに運営対価を支払って,コンテンツの監視を
依頼する。
【0083】コンテンツ提供者端末630は,監視者端
末620から電子透かし埋込ツールの提供を受けて,電
子透かし埋込ツールに対する対価を支払う。そして,コ
ンテンツ提供者端末630は,コンテンツを作成し,電
子透かし埋込ツールを用いて,電子透かしを埋め込む。
そして,コンテンツをコンテンツ閲覧者端末650に公
開するため,自身のサーバ631及びプロバイダ端末6
60のサーバ(WWW(World Wide We
b)サーバ)661に登録する。コンテンツは,コンテ
ンツ閲覧者端末650によりダウンロードされて閲覧さ
れるほか,コンテンツ流用者端末640によりダウンロ
ードされる。
【0084】(コンテンツ流用者端末640)コンテン
ツ流用者端末640は,コンテンツ提供者端末630が
公開したコンテンツをダウンロードする。コンテンツを
改変した後,これを公開するために,コンテンツ流用者
端末640が加入しているプロバイダ端末660のウェ
ブサーバ661に登録する。
【0085】(コンテンツ閲覧者端末650)コンテン
ツ提供者端末630は,ネットワーク上において,コン
テンツをダウンロードして閲覧などを行う端末である。
【0086】(プロバイダ端末660)プロバイダ端末
660は,一般のネットワーク接続端末(コンテンツ流
用者端末640,コンテンツ閲覧者端末650)に対
し,ネットワークへの接続サービスを行う業者の端末で
ある。プロバイダ端末660には,上述の電子透かしが
埋め込まれたコンテンツの検知が可能な流用検知プログ
ラムが組み込まれる。そして,この流用検知プログラム
が働き,プロバイダ端末660に入出力されるコンテン
ツ(すなわち,アップロードまたはダウンロードされる
コンテンツ)またはすでに蓄積されたコンテンツが次々
とチェックされる。多数のプロバイダ端末550により
世界中のサイトがチェックされる。
【0087】なお,上記実施の形態では,プロバイダ端
末660がすでに蓄積されている膨大なコンテンツ全て
に対して一度にまとめて検証する例をもとに説明してい
る。しかしながら,一度にまとめて検証しなくても,プ
ロバイダ端末660が入出力されるコンテンツをリアル
タイムで検証する(すなわち,プロバイダ端末660が
プロバイダ端末660に書き込まれる都度,またはコン
テンツがプロバイダ端末660から読み出される都度,
検証する)ようにしてもよい。
【0088】流用検知プログラムは,電子透かしの埋め
込まれた画像ファイルを発見すると,そのウェブサイト
のアドレスを監視者端末620に報告する。その報酬と
して,監視者端末620より運営対価が支払われる。
【0089】以上説明した本実施の形態によれば,以下
のような優れた効果がある。 監視者端末620は,ネットワーク上のウェブサイト
を,すべて自身で検索する必要がない。プロバイダ端末
660からの情報に基づいて,コンテンツが流用されて
いる場合にのみ,そのウェブサイトを検索すればよい。 コンテンツ提供者端末630は,コンテンツの不正な
流用を防止できる。 流用検知プログラムがプロバイダ端末660にあるた
め,コンテンツ流用者端末640により流用検知プログ
ラムを削除される危険性を回避することができる。 プロバイダ端末660が,不正コンテンツ流用で発生
した事件の責任を問われる心配もない。 またプロバイダ端末660が入出力されるコンテンツ
をリアルタイムで検証する(すなわち,プロバイダ端末
660がプロバイダ端末660にコンテンツが書き込ま
れる都度,またはコンテンツがプロバイダ端末から読み
出される都度,検証する)ようにした場合は,一度にま
とめて検証する場合に比べて,プロバイダ側で,常時大
量の蓄積されたコンテンツを検証する必要がなくなり,
検証負荷を軽減することができる。
【0090】以上,添付図面を参照しながら本発明にか
かるコンテンツの不正流用検知システム及びその周辺技
術の好適な実施形態について説明したが,本発明はかか
る例に限定されない。当業者であれば,特許請求の範囲
に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例
又は修正例に想到し得ることは明らかであり,それらに
ついても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解
される。
【0091】例えば,上記第1の実施の形態で用いた流
用検知プログラムの一例としては,よく知られたAct
iveXコントロールがある。また,JAVA(登録商
標)アプレットを用いて実現することも可能である。
【0092】また,上記第1の実施の形態では,コンテ
ンツ流用者端末120が,コンテンツ提供者端末110
によって提供されたコンテンツを,自身のウェブサーバ
121にアップロードする場合について説明したが,本
発明はこれに限定されず,コンテンツ流用者端末120
が,コンテンツをインターネットプロバイダに公開する
場合であっても,本発明を適用可能である。
【0093】
【発明の効果】以上説明したように,本発明によれば,
コンテンツの流用を監視する監視者端末の負担を軽減
し,コンテンツの流用の監視効率を高めることで,ひい
ては,コンテンツの流用を防止することが可能である。
特に,コンテンツの改変領域情報を得るための電子透か
しの検証機能を,コンテンツ流用検知プログラムに組み
込むことで,単にコピーして流用されたコンテンツを検
知することなく,不正流用されたコンテンツのみを検知
することが可能である。
【0094】また,本発明の他の観点によれば,コンテ
ンツの流用を検知するプログラムをスクリーンセーバに
組み込むことで,監視者端末はコンテンツの流用の監視
効率を高めることができ,コンテンツ提供者端末はスク
リーンセーバを広告媒体として使え,コンテンツ閲覧者
端末は端末の未使用時にスクリーンセーバを動作させて
おくだけで,懸賞金を得ることができる,などの優れた
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態のシステム全体の説明図であ
る。
【図2】第2の実施の形態のフローチャートである。
【図3】コンテンツ提供者端末が提供するコンテンツの
一例を示す説明図である。
【図4】図3のコンテンツが改変された場合を示す説明
図である。
【図5】図3のコンテンツの改変された場合を示す説明
図である。
【図6】第3の実施の形態のフローチャートである。
【図7】第4の実施の形態の監視者端末の説明図であ
る。
【図8】第5の実施の形態のシステム全体の説明図であ
る。
【図9】第6の実施の形態のシステム全体の説明図であ
る。
【符号の説明】
100 不正流用検知システム 110 コンテンツ提供者端末 111 ウェブサーバ 120(120a,120b) コンテンツ流用者端末 121a,121b ウェブサーバ 130 コンテンツ閲覧者端末 140 監視者端末 141 危険語データベース 500 不正流用検知システム 520 監視者端末 530 コンテンツ提供者端末 540 コンテンツ流用者端末 550 コンテンツ閲覧者端末 600 不正流用検知システム 620 監視者端末 630 コンテンツ提供者端末 640 コンテンツ流用者端末 650 コンテンツ閲覧者端末 660 プロバイダ端末
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09C 5/00 G09C 5/00 Fターム(参考) 5B017 AA07 CA16 5B082 EA11 5J104 AA12 AA14 PA07

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンテンツの不正流用検知システムにお
    いて,コンテンツを提供するコンテンツ提供者端末と,
    前記コンテンツ提供者端末が提供するコンテンツを入手
    して流用するコンテンツ流用者端末と,前記コンテンツ
    提供者端末が提供するコンテンツ及び/又は前記コンテ
    ンツ流用者端末が流用するコンテンツを入手して閲覧す
    るとともに,前記コンテンツ流用者端末が流用するコン
    テンツを入手した場合に,所定のアラーム情報を送出す
    るコンテンツ閲覧者端末と,前記コンテンツ閲覧者端末
    から送出されるアラーム情報によって,前記コンテンツ
    流用者端末によるコンテンツの流用を検知し,該流用さ
    れたコンテンツが不正に改変されている場合に,前記コ
    ンテンツ提供者端末にその旨を報告する監視者端末と,
    を含み,前記コンテンツ閲覧者端末が入手するコンテン
    ツには,前記コンテンツ流用者端末が流用するコンテン
    ツを前記コンテンツ閲覧者端末が入手した場合に,前記
    所定のアラーム情報を前記監視者端末に送出するための
    コンテンツ流用検知プログラムが組み込まれていること
    を特徴とする,コンテンツの不正流用検知システム。
  2. 【請求項2】 前記コンテンツ閲覧者端末が入手するコ
    ンテンツには,該コンテンツの改変領域情報を得るため
    の電子透かしが埋め込まれ,前記監視者端末は,前記ア
    ラーム情報に基づいて,前記コンテンツ流用者端末から
    コンテンツを入手し,該コンテンツに対して電子透かし
    の検証を行うことを特徴とする,請求項1に記載のコン
    テンツの不正流用検知システム。
  3. 【請求項3】 前記コンテンツ閲覧者端末が入手するコ
    ンテンツには,該コンテンツの改変領域情報を得るため
    の電子透かしが埋め込まれ,前記コンテンツ流用検知プ
    ログラムは,電子透かしの検証機能を有し,前記アラー
    ム情報には,前記コンテンツ流用検知プログラムにより
    得られた前記コンテンツの改変領域情報が含まれること
    を特徴とする,請求項1に記載のコンテンツの不正流用
    検知システム。
  4. 【請求項4】 前記監視者端末は,前記改変領域情報に
    基づいて,前記コンテンツ流用者端末から入手し,該コ
    ンテンツに対して文字認識処理を行うことを特徴とす
    る,請求項3に記載のコンテンツの不正流用検知システ
    ム。
  5. 【請求項5】 コンテンツの不正流用検知システムにお
    いて,コンテンツに電子透かしを埋め込むための電子透
    かし埋込ツールを開発するとともに,所定のスクリーン
    セーバを作成するためのスクリーンセーバ作成ツールを
    開発する監視者端末と,前記監視者端末から前記電子透
    かし埋込ツールの提供を受けて,前記電子透かしを埋め
    込んだコンテンツを提供するとともに,前記スクリーン
    セーバ作成ツールの提供を受けて,前記電子透かしが埋
    め込まれたコンテンツの検知が可能なスクリーンセーバ
    を作成するコンテンツ提供者端末と,前記コンテンツ提
    供者端末が提供するコンテンツを入手して流用するコン
    テンツ流用者端末と,前記コンテンツ提供者端末が提供
    するコンテンツ及び/又は前記コンテンツ流用者端末が
    流用するコンテンツを入手して閲覧するとともに,前記
    コンテンツ提供者端末より前記スクリーンセーバの提供
    を受けて該スクリーンセーバを起動するコンテンツ閲覧
    者端末と,を含み,前記スクリーンセーバは,ネットワ
    ーク上に公開されたコンテンツに順次アクセスし,前記
    電子透かしが埋め込まれたコンテンツを検知して,所定
    のアラーム情報を前記監視者端末に送出することを特徴
    とする,コンテンツの不正流用検知システム。
  6. 【請求項6】 コンテンツ閲覧者端末に格納されて,ネ
    ットワーク上に公開されたコンテンツに順次アクセス
    し,所定の電子透かしが埋め込まれたコンテンツを検知
    して,所定のアラーム情報を監視者端末に送出すること
    を特徴とする,コンピュータプログラム。
  7. 【請求項7】 コンテンツの不正流用検知システムにお
    いて,コンテンツに電子透かしを埋め込むための電子透
    かし埋込ツールを開発するとともに,前記電子透かしが
    埋め込まれたコンテンツの検知が可能な流用検知プログ
    ラムを開発する監視者端末と,前記監視者端末から前記
    電子透かし埋込ツールの提供を受けて,前記電子透かし
    を埋め込んだコンテンツを提供するコンテンツ提供者端
    末と,前記コンテンツ提供者端末が提供するコンテンツ
    を入手して流用するコンテンツ流用者端末と,前記コン
    テンツ提供者端末が提供するコンテンツ及び前記コンテ
    ンツ流用者端末と流用するコンテンツを蓄積して提供す
    るとともに,前記監視者端末から流用検知プログラムの
    提供を受けて該流用検知プログラムが組み込まれるプロ
    バイダ端末と,前記プロバイダ端末が提供するコンテン
    ツを入手して閲覧するコンテンツ閲覧者端末と,を含
    み,前記流用検知プログラムは,前記プロバイダ端末に
    入出力されるコンテンツまたは蓄積されたコンテンツの
    中から,前記電子透かしが埋め込まれたコンテンツを検
    知して,所定のアラーム情報を前記監視者端末に送出す
    ることを特徴とする,コンテンツの不正流用検知システ
    ム。
  8. 【請求項8】 プロバイダ端末に格納されて,該プロバ
    イダ端末に入出力されるコンテンツまたは蓄積されたコ
    ンテンツの中から,所定の電子透かしが埋め込まれたコ
    ンテンツを検知して,所定のアラーム情報を監視者端末
    に送出することを特徴とする,コンピュータプログラ
    ム。
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