JP2003015468A - 定着装置及びこの定着装置を備える画像形成装置 - Google Patents

定着装置及びこの定着装置を備える画像形成装置

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JP2003015468A
JP2003015468A JP2001204499A JP2001204499A JP2003015468A JP 2003015468 A JP2003015468 A JP 2003015468A JP 2001204499 A JP2001204499 A JP 2001204499A JP 2001204499 A JP2001204499 A JP 2001204499A JP 2003015468 A JP2003015468 A JP 2003015468A
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heat insulating
fixing roller
pressure
frame
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JP2001204499A
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Seiichiro Kameda
誠一郎 亀田
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Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置の省電力化と、白スジ、黒スジ、定着不
良等の画像不良の発生の防止と、必要となる交換部品数
の低減化とを図りつつ、定着体の異常温度時に電源から
加熱手段への電力供給を確実に遮断できる定着装置及び
この定着装置を備える画像形成装置を提供する。 【解決手段】 (定着ローラ4とサーモスイッチ19と
の間の距離)<(断熱ブッシュ20の厚さ)<(定着ロ
ーラ4と定着フレーム8との間の距離)の関係を満たす
ようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、互いに圧接回転す
る定着体及び加圧体によって、未定着画像を担持する記
録材を挟持搬送しながら加熱及び加圧することにより上
記未定着画像を上記記録材に定着させる定着装置及びこ
の定着装置を備える画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画
像形成装置は、例えば、表面で静電潜像を担持する像担
持体と、該像担持体の表面の電荷を除去する前露光手段
と、該前露光手段による電荷除去後の上記像担持体の表
面を所望の表面電位に帯電させる一次帯電手段と、該一
次帯電手段によって帯電された上記像担持体を露光して
静電潜像を形成させる露光手段と、上記像担持体の静電
潜像を現像剤で現像してトナー画像として可視像化する
現像器と、該現像器の現像による上記像担持体上の上記
トナー画像を記録材に転写する転写装置と、上記トナー
画像を担持する上記記録材を加熱及び加圧することによ
り上記トナー画像を上記記録材に溶融定着させる定着装
置とを備え、帯電、露光、現像、転写、定着の一連の画
像形成プロセスにより記録紙やOHP用紙等の記録材の
上に画像が記録されるようになっている。
【0003】上記定着装置は、例えば、定着装置の枠体
に回転可能に保持され内部に加熱手段たるヒータが設け
られて加熱される定着体たる定着ローラと、バネ部材等
を有する付勢手段によって上記定着ローラに向けて付勢
され上記定着ローラの表面に圧接する加圧体たる加圧ロ
ーラとを備えており、未定着状態のトナー画像を転写さ
れた記録材が上記定着ローラと上記加圧ローラとの圧接
部分であるニップ部を通過することにより上記ヒータで
加熱された上記定着ローラからの熱と上記定着ローラ及
び上記加圧ローラによる圧接力とにより上記記録材上の
トナーが溶融定着されて上記記録材に画像が記録される
ようになっている。
【0004】又、近年の定着装置においては、定着ロー
ラの表面温度を所定温度に維持するためのサーミスタ
や、定着ローラの異常昇温時にヒータへの通電を遮断す
る温度ヒューズ、サーモスイッチ等の遮断部材を定着ロ
ーラと非接触に配置することにより、当接させて配置す
ることにより発生していた定着ローラ表面の傷による白
スジ、黒スジ、定着不良等の問題を改良する構成が考え
られている。
【0005】更に、定着装置の課題の1つに低消費電力
化がある。そのため、従来では、定着ローラの表面を金
属と比べて熱伝導率の低い樹脂材料で覆うことにより、
定着ローラの表面から画像形成装置本体内に逃げていく
熱を抑える構成が考えられている。
【0006】しかし、上記定着装置の構成には、次の問
題点がある。
【0007】先ず、定着ローラの異常昇温時にヒータへ
の通電を遮断する温度ヒューズ、サーモスイッチ等の遮
断部材を定着ローラと非接触に配置することにより、接
触配置する構成よりも、定着ローラの温度応答速度が遅
くなることである。そのため、定着ローラの冷えた状態
で、ヒータ制御等のための電気回路等が故障してヒータ
が暴走した場合には定着ローラの温度上昇に対するサー
モスイッチの温度上昇は、当接配置している場合よりも
非接触配置している構成の方が遅くなる。
【0008】又、スタンバイ時においては、接触構成の
サーモスイッチの温度より非接触構成のサーモスイッチ
の温度の方が低いが、その差は定着ローラの冷えた状態
でヒータが暴走した場合の定着ローラの温度上昇に対す
るサーモスイッチの温度上昇における、当接配置構成と
非接触配置構成の応答性の温度差よりも小さい。
【0009】そこで、サーモスイッチを定着ローラに対
して非接触配置することによる、熱応答性の悪化を防止
するための構成を次に示す。
【0010】先ず、定着ローラは定着フレームにボール
ベアリングを介して回転自在に支持されているが、定着
ローラの熱が放熱されないように定着ローラとボールベ
アリングとの間に断熱ブッシュが介設されている。この
断熱ブッシュの耐熱温度を正常に動作している状態での
定着ローラの軸受け部の温度より約20℃程度高く設定
することにより、定着装置が異常昇温した場合には断熱
ブッシュが溶け、加圧ローラからの加圧力により定着ロ
ーラがサーモスイッチに接触し、非接触サーモスイッチ
の熱応答性の悪化を改善させる構成が考えられている。
【0011】一方、定着装置の低消費電力化のために
は、金属と比べて熱伝導率の低い樹脂材料で形成された
断熱部材で定着ローラ表面を覆うことにより、定着ロー
ラ表面から画像形成装置本体内に逃げていく熱を抑える
構成が考えられているが、断熱効果を向上させるために
は、上記定着ローラと上記断熱部材との間の距離をでき
るだけ近づけ上記定着ローラと上記断熱部材との間に介
在する空気の出入りを少なくすることが望ましい。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記断熱部材
と上記定着ローラの表面との間の距離を断熱ブッシュの
厚さ以上に近づけて配置すると、ヒータの異常昇温時に
定着ローラと断熱部材とが接してしまうために、断熱部
材が融けてしまい、断熱部材が再利用できなくなるばか
りでなく、断熱部材は定着ローラの長手方向全域に亘り
定着ローラを覆い断熱部材の体積が大きいため、異常昇
温時に断熱部材が融けることにより機外に排出される異
臭が大きくなるという問題が発生する。
【0013】又、断熱部材が定着ローラを支持する枠体
である定着フレームを兼ねている場合には、通常異常発
生後に、故障した電気回路とサーモスイッチと断熱ブッ
シュだけを交換すればよいところが、定着フレームごと
交換しなければならなくなる。
【0014】そこで、本発明は、装置の省電力化と、白
スジ、黒スジ、定着不良等の画像不良の発生の防止と、
必要となる交換部品数の低減化とを図りつつ、定着体の
異常温度時に電源から加熱手段への電力供給を確実に遮
断できる定着装置及びこの定着装置を備える画像形成装
置の提供を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本出願によれば、上記目
的は、互いに圧接するよう付勢力を受け回転する定着体
及び加圧体と、電源から電力供給を受けて該定着体を加
熱する加熱手段とを備え、未定着像を担持する記録材を
上記定着体及び上記加圧体によって挟持搬送しながら加
熱及び加圧することにより上記未定着像を上記記録材に
定着させる定着装置であって、上記定着体の表面に近接
して非接触配設され上記定着体の温度が所定温度以上に
なった場合に上記電源から上記加熱手段への電力供給を
遮断する遮断部材と、上記定着体の周方向における該遮
断部材の配置位置若しくはその近傍位置で上記定着体の
表面に上記軸線方向に沿って近接配置され上記定着体の
表面からの放熱を断熱するための表面断熱部材とを備
え、上記定着体が、上記定着体の軸線方向の両端部に設
けられた軸部にて軸受部材によって回転自在に支持さ
れ、該軸受部材と上記軸部との間に上記軸部から上記軸
受部材への伝熱を遮断する軸部断熱部材が介在し、該軸
部断熱部材が上記定着体の異常昇温時に上記定着体及び
上記加圧体による付勢力と上記軸部からの熱とによって
変形し上記定着体と上記遮断部材を接触させるよう構成
されている定着装置において、上記軸部断熱部材の厚さ
をaとし、上記定着体と上記表面断熱部材との間の距離
をbとし、上記定着体と上記遮断部材との間の距離をc
としたときに、c<a<bの関係を満たすという第一の
発明によって達成される。
【0016】又、本出願によれば、上記目的は、第一の
発明において、表面断熱部材は、熱可塑性樹脂で形成さ
れており、定着体の周囲の1/3以上を覆って配置され
ているという第二の発明によっても達成される。
【0017】更に、本出願によれば、上記目的は、第一
の発明又は第二の発明において、軸受部材に取り付けら
れた枠体を備え、表面断熱部材は、該枠体と一体的に構
成されているという第三の発明によっても達成される。
【0018】又、本出願によれば、上記目的は、第一の
発明乃至第三の発明のいずれかにおいて、軸部断熱部材
は、熱可塑性樹脂で形成されており、その熱変形温度が
230℃以上270℃以下であるという第四の発明によ
っても達成される。
【0019】更に、本出願によれば、上記目的は、一連
の画像形成プロセスによって形成された画像を記録材に
記録する画像形成装置であって、第一の発明乃至第四の
発明のいずれかの定着装置を備えるという第五の発明に
よっても達成される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に関し
て、添付図面に基づき説明する。
【0021】図1は、本実施形態にかかる画像形成装置
の一例たる画像形成装置1の概略構成を示す模式的断面
図である。
【0022】画像形成装置1は、図1に示すように、表
面で静電潜像を担持する像担持体102と、像担持体1
02の表面の電荷を除電する前露光手段(図示せず)
と、像担持体102の表面を所望の電位に帯電させる1
次帯電手段103と、1次帯電手段103によって帯電
された像担持体102上を露光して静電潜像を形成させ
る露光手段105と、像担持体102上の上記静電潜像
を現像剤で現像してトナー画像として可視像化する現像
器104と、現像器104で現像された像担持体102
上の上記トナー画像を記録材に転写する転写装置106
と、上記トナー画像を担持する該記録材を加熱及び加圧
することにより上記トナー画像上記記録材に溶融定着さ
せる定着装置2とを備え、帯電、露光、現像、転写、定
着等の一連の画像形成プロセスにより記録紙やOHP用
紙等の記録材の上に画像が記録されるようになってい
る。
【0023】本実施形態の定着装置2は、画像形成装置
1に対して着脱自在となっており、定着装置の交換が可
能となっている。
【0024】図2は、本実施形態の定着装置2の概略構
成を示す断面図である。
【0025】定着装置2は、図2に示すように、定着体
たる定着ローラ4と、定着ローラ4内部に配設され定着
ローラ4を加熱する加熱手段たるヒータ3と、定着ロー
ラ4に圧接する加圧体たる加圧ローラ5とを備え、未定
着像を担持する記録材を定着ローラ4及び加圧ローラ5
によって挟持搬送しながら定着ローラ4からの熱により
加熱すると共に定着ローラ4及び加圧ローラ5による加
圧力により加圧することによって上記未定着像を上記記
録材に定着させるようになっている。
【0026】定着ローラ4及び加圧ローラ5は、アルミ
ニウム、鉄等のパイプ材の芯金の上にシリコーンゴム、
フッ素ゴム等の耐熱弾性体の弾性層を形成し、表面にP
FA、PTFEといった離型層を被覆したローラ、若し
くは、鉄等のパイプ材の芯金の上に直接PFA、PTF
Eといった離型層を被覆したローラである。
【0027】定着ローラ4と加圧ローラ5との間には転
写材Sが通紙され、転写材S上のトナーTは定着ローラ
4と加圧ローラ5との間で加熱及び加圧されて転写材S
上に定着される。
【0028】又、定着ローラ4の表面には温度検知手段
たる温度検知素子6が非接触に配置されており、この温
度検知素子6によって定着ローラ4の温度が検出され
る。又、非接触型の温度検知素子6は、定着フレーム8
に固定されている。
【0029】本実施形態では、温度検知素子6からのデ
ータに基づいてヒータ3の駆動を制御することにより定
着ローラ4の表面温度を所定の設定温度(プリント温
度)又は非定着時の待機温度(スタンバイ温度)に保つ
ようになっている。
【0030】更に、定着ローラ4の表面には、遮断部材
たるバイメタル型のサーモスイッチ19が非接触に配置
されており、このサーモスイッチ19によって定着ロー
ラ4の温度が所定以上の温度になるとサーモスイッチ1
9内のバイメタルが変形し、電気回路を切断して電源
(図示せず)からヒータ3への通電を遮断(OFF)す
る。本実施形態では、温度検知素子6と同様に、サーモ
スイッチ19は定着フレーム8に固定されている。
【0031】図3及び図4に定着ローラ4及び加圧ロー
ラ5を支持する構成を示す。
【0032】定着ローラ4の軸線方向の両端部には、定
着ローラ4を回転自在に支持するための定着体軸受部材
たる支持部材7が設けられているが、定着ローラ4の熱
が定着フレーム8に伝わりにくいように定着ローラ4と
支持部材7との間には軸部断熱部材たる断熱ブッシュ2
0が介設されている。本実施形態では、支持部材7には
転がり軸受けを用いており、この転がり軸受けには一般
的には金属ででさた内輪と外輪との間に、何個かの転動
体が保持器によって互いに接触しないように、一定の間
隔を保って配置され、円滑な転がり運動をするような構
成(ボールベアリング)になっている。
【0033】断熱ブッシュ20は、定着ローラ4の熱が
定着フレーム8に伝わりにくいように熱可塑性の樹脂で
形成されており、又、定着ローラ4が異常昇温した場合
に溶けて定着ローラ4とサーモスイッチ19が接触する
ために熱変形温度が230℃〜270℃になるような材
質を用いている。そのため、断熱ブッシュ20の材料
は、PPS(ポリフェニレンサルファイド)をベースと
した樹脂を用いている。いうまでもないが、熱変形温度
が230℃〜270℃である樹脂であれば問題なく、フ
ッ素系の樹脂でもよい。本実施形態では、断熱ブッシュ
20の厚さは2mmにしてある。
【0034】又、定着ローラ4の軸線方向の一端部に
は、画像形成装置1本体内の駆動源(図示せず)からの
駆動力を定着ローラ4に伝達する駆動ギア18が設けら
れている。本実施形態では、上記駆動源からの駆動力
を、駆動ギア18を介して定着ローラ4に伝達すること
により定着ローラ4及び加圧ローラ5が所定方向に回転
するようになっている。
【0035】そして、定着ローラ4は、支持部材7が定
着フレーム8に取り付けられて支持されている。定着フ
レーム8には定着ローラ4の支持部材7を位置決めする
ための溝8A,8Bが設けられており、支持部材7が定
着フレーム8に位置決めされることにより、定着ローラ
4が定着フレーム8に対して位置が決まる構成になって
いる。
【0036】定着フレーム8は、図3に示すように定着
ローラ4の表面からわずかな空間(3mm)を隔てて定
着ローラ4の表面を覆っており、定着ローラ4の表面か
らの熱が本体内に放熱されないように断熱している。
又、定着フレーム8は、熱可塑性樹脂で形成されてお
り、金属フレームと比べて熱伝導率が低いため金属フレ
ームより断熱効果が得られる。更に、定着ローラ4の表
面と定着フレーム8とをわずかな空間を隔てて配置する
ことにより、定着ローラ4と定着フレーム8との間に介
在する空気の移動が少なくなるために断熱効果が高くな
る。
【0037】更に詳細にのべると、定着装置2から発熱
される熱が、装置本体内の温度を昇温させないために、
定着装置2の近傍の熱を機外に廃熱するように、冷却フ
ァン(図示せず)が配設されている。そのため、定着ロ
ーラ4と定着フレーム8との間の空気層が大きければ定
着ローラ4と定着フレーム8との間に介在する空気の移
動が大きくなり、絶えず定着ローラ4と定着フレーム8
との間の空気が冷えているため、定着ローラ4からの放
熱が増えてしまう。そのため、定着ローラ4の表面と定
着フレーム8とをわずかな空間を隔てて配置することに
より、定着ローラ4と定着フレーム8との間に介在する
空気の移動を少なくすることにより、断熱効果を向上さ
せることができる。又、定着フレーム8で定着ローラ4
を1/3以上覆うことでより、定着ローラ4と定着フレ
ーム8との間に介在する空気の移動を少なくすることが
でき、定着ローラ4からの放熱を低下させることができ
る。
【0038】図4は、定着装置2の長手方向を転写紙排
紙側方向から見た図であり、定着ローラ4の支持部材
7、定着フレーム8による加圧フレーム11の支持位
置、加圧バネ16の位置関係を示した図である。
【0039】ここで、定着フレーム8による支持部材7
の位置決めの詳細について図5及び図6を用いて説明す
る。尚、図5は図4をH方向から見た図である。
【0040】支持部材7は、定着フレーム8に設けられ
た溝8A,8Bに嵌るようになっている。又、溝8A,
8Bのつば部は、図6に示すように、支持部材7に対し
ての回転方向での角度Jが120度以上の範囲で支持部
材7を挟むように構成されている。このような構成によ
って支持部材7の位置決めを行うことにより支持部材7
の倒れが防止でき定着ローラ4がスムーズに回転可能に
なっている。
【0041】更に、上述したが、定着フレーム8の材質
はPPSやPBT、PET等の熱可塑性樹脂で構成され
ている。定着フレーム8を樹脂で構成することにより、
定着装置の重量を軽くでき、又、定着ローラ4の断熱性
が向上するため装置の低電力化もでき、更には、多くの
取り付け部品(サーミスタ、サーモスイッチ等の固定部
品)を一体に形成できるため、部品点数の削減もでき
る。ここで、熱可塑性樹脂を使用するのは、熱硬化性樹
脂に比べて熱可塑性樹脂は、スナップフィット特徴を生
かすことができ各部品の取り付けが構成しやすくなるこ
とと、成形の合わせ目(圧縮成形に対して注入の場合)
を公差する寸法の公差を制御しやすくなり、成形サイク
ル回数が減り、バリ取りがなくなり、使用済の部品の再
利用性が高くなるからである。
【0042】加圧ローラ5は、軸線方向の両端部に設け
られた回動自在な加圧体軸受部材たる支持部材10a,
10bが加圧アーム10に支持されている。そして、加
圧アーム10は、熱可塑性樹脂で形成されている加圧フ
レーム11に固定されており、加圧フレーム11に対し
て回動自在に支持されている。ここで、加圧フレーム1
1を熱可塑性樹脂で構成したのは、定着フレーム8が熱
可塑性樹脂で形成されているため、加圧フレーム11を
定着フレーム8と同材質にして定着フレーム8と加圧フ
レーム11との熱膨張差を少なくするためである。定着
フレーム8と加圧フレーム11とで熱膨張差がおこる
と、加圧アーム10が倒れて(加圧ローラ5の軸線に対
して垂直でなくなる)加圧ローラ5の支持部材10a,
10bを加圧ローラ5の軸線に対して垂直に固定できな
くなり、その結果、加圧ローラ5の軸受け部が削れたり
等の問題が発生してくる。
【0043】次に、定着フレーム8と加圧フレーム11
との結合について説明する。
【0044】図7は、図4の定着装置2の長手方向の端
部を上方から見た図である。
【0045】加圧フレーム11は、加圧アーム10に設
けられた穴12に連結ピン13を通して定着フレーム8
に対して回動自在に取り付けられている。
【0046】連結ピン13は定着フレーム8に設けられ
たピン受け部14に嵌るようになっている。更に、連結
ピン13は、図7に示すように、定着フレーム8に両端
を支持されている。ピンを片持ちで支持するとピンが倒
れる力が発生するが、本実施形態では、連結ピン13を
両端で支持することにより、連結ピン13に倒れ力を発
生させることがないため、片持ちとした場合に比較し
て、定着フレーム8にかかる力を少なくできる。
【0047】そして、定着ローラ4及び加圧ローラ5を
互いに圧接するよう付勢する付勢手段たる加圧バネ16
は、加圧アーム10の端部に設けられたバネ受け部15
に一端が係止されるとともに他端が定着フレーム8に係
止されて加圧アーム10を連結ピン13に対して、反時
計回りの方向に押圧することにより加圧アーム10の中
程に保持された加圧ローラ5を定着ローラ4に向けて押
圧し、定着ローラ4及び加圧ローラ5を互いに圧接させ
るようになっている。本実施形態では、図5に示すよう
に、定着フレーム8による加圧フレーム11の支持位置
である連結ピン13のピン受け部14と定着フレーム8
の加圧バネ16による付勢位置である受け部17は、定
着ローラ4の支持部材7の軸線に対してほぼ対称に位置
し支持部材7を挟むよう構成されている。
【0048】上記構成にすることにより、定着ローラ4
が異常昇温して断熱ブッシュ20が溶けた場合には、定
着ローラ4がサーモスイッチ19に近づく方向に移動す
る。
【0049】図4、図7に示すように、定着ローラ4の
支持部材7(支持部材7の軸線方向の中央位置)、定着
フレーム8による加圧フレーム11の支持位置、加圧バ
ネ16(加圧バネ16の付勢方向の作用線)が、定着ロ
ーラ4の軸線に直角な同一平面D,E上に配置されてい
ることにより、定着ローラ4及び加圧ローラ5を互いに
押圧する力を発生させても、定着フレーム8がB方向に
変形する力や加圧フレーム11がC方向に変形する力が
発生しないため、定着フレーム8及び加圧フレーム11
が加圧力により定着装置2の長手方向に変形することを
防止でさる。よって、定着フレーム8及び加圧フレーム
11に定着ローラ4を温調するためのサーミスタ等の温
度検知素子6やサーモスイッチ19を配置しても定着ロ
ーラ4と温度検知素子6との位置関係が保障できるた
め、強度の弱い樹脂で定着フレーム8及び加圧フレーム
11が構成されていても性能上問題はない。
【0050】尚、いうまでもないが、定着ローラ4の支
持部材7、定着フレーム8による加圧フレーム11の支
持位置、加圧バネ16が、定着ローラ4の軸線に直角な
略同一平面上配置されていれば加圧バネ16による加圧
力により定着フレーム8及び加圧フレーム11がB方向
やC方向に変形する力は小さく、定着フレーム8及び加
圧フレーム11は変形しないため、定着フレーム8及び
加圧フレーム11を樹脂で構成することが可能である。
【0051】又、本実施形態の定着装置2は、樹脂でで
きた定着フレーム8で定着ローラ4と加圧フレーム11
と加圧フレーム11を介して加圧ローラ5との位置決め
を行っているため、位置決め手段9によって定着フレー
ム8が装置本体に取り付けられて位置決めされることに
より、定着装置2が装置本体に対して固定されている。
【0052】そして、定着フレーム8とサーモスイッチ
19との間の距離と、断熱ブッシュ20の厚さと、定着
ローラ4と定着フレーム8との間の距離との関係を、
(定着ローラ4とサーモスイッチ19との間の距離)<
(断熱ブッシュ20の厚さ)<(定着ローラ4と定着フ
レーム8との間の距離)となるように配置している。
【0053】ここで、(定着ローラ4とサーモスイッチ
19との間の距離)<(断熱ブッシュ20の厚さ)にす
ることで、定着ローラ4が異常昇温した場合において
も、断熱ブッシュ20が溶けることによりサーモスイッ
チ19と定着ローラ4とが接触することにより、サーモ
スイッチ19の熱応答性の遅れなく、確実に電気回路を
切断してヒータ3への通電を遮断(OFF)することが
できる。
【0054】又、(断熱ブッシュ20の厚さ)<(定着
ローラ4と定着フレーム8との間の距離)とすること
で、断熱ブッシュ20が溶けても定着ローラ4の表面と
定着フレーム8とが接触することなく、定着ローラ4の
熱で定着フレーム8が溶けることなく、定着ローラ4の
異常常温時にも機外に異臭を吐き出すことが最小限に抑
えることができる。
【0055】通常の定着ローラの径、例えばφ35以上
の定着ローラにおいては、定着ローラの表面と定着フレ
ームとの間隔を5mm以内にしておけば、定着ローラと
定着フレームとの間に介在する空気の移動を少なくおさ
えることが可能であり、断熱効果を向上させることがで
きる。そのため、本実施形態では、(定着ローラ4とサ
ーモスイッチ19との間の距離=1.5mm)<(断熱
ブッシュ20の厚さ=2mm)<(定着ローラ4と定着
フレーム8との間の距離=3mm)に設定することによ
り、サーモスイッチ19の熱応答性の遅れなく、確実に
電気回路を切断してヒータ3への通電を遮断(OFF)
することができ、定着ローラの断熱効果の向上も最大限
に図ることができる。
【0056】尚、いうまでもないが、本実施形態では、
表面断熱部材と定着フレームを一体的に構成して定着フ
レーム8とした定着装置2について説明してきたが、定
着フレームが金属フレームで表面断熱部材が金属フレー
ムに対して取り付けられている構成においても、同様な
効果が得られる。
【0057】又、本実施形態では、定着ローラ内にのみ
ヒータを配置している構成について説明してきたが、加
圧ローラ内にもヒータを配置している構成においても、
(加圧ローラとサーモスイッチとの間の距離)<(加圧
ローラ側断熱ブッシュの厚さ)<(加圧ローラと断熱部
材との間の距離)の関係を満たしていれば、同様の効果
が得られることはいうまでもない。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本出願にかかる第
一の発明によれば、軸部断熱部材の厚さをaとし、定着
体と表面断熱部材との間の距離をbとし、定着体と遮断
部材との間の距離をcとしたときに、c<a<bの関係
を満たすようになっているので、装置の省電力化と、白
スジ、黒スジ、定着不良等の画像不良の発生の防止と、
必要となる交換部品数の低減化とを図りつつ、定着体の
異常温度時に電源から加熱手段への電力供給を確実に遮
断できる。
【0059】又、本出願にかかる第二の発明によれば、
熱可塑性樹脂製の表面断熱部材が、定着体の周囲の1/
3以上を覆って配置され、軸部断熱部材の厚さをaと
し、定着体と表面断熱部材との間の距離をbとし、定着
体と遮断部材との間の距離をcとしたときに、c<a<
bの関係を満たすようになっているので、装置の省電力
化と、白スジ、黒スジ、定着不良等の画像不良の発生の
防止と、必要となる交換部品数の低減化とを図りつつ、
定着体の異常温度時に電源から加熱手段への電力供給を
確実に遮断できる。
【0060】更に、本出願にかかる第三の発明によれ
ば、表面断熱部材が、軸受部材に取り付けられた枠体と
一体的に構成され、軸部断熱部材の厚さをaとし、定着
体と表面断熱部材との間の距離をbとし、定着体と遮断
部材との間の距離をcとしたときに、c<a<bの関係
を満たすようになっているので、装置の省電力化と、白
スジ、黒スジ、定着不良等の画像不良の発生の防止と、
必要となる交換部品数の低減化とを図りつつ、定着体の
異常温度時に電源から加熱手段への電力供給を確実に遮
断できる。
【0061】又、本出願にかかる第四の発明によれば、
軸部断熱部材が、熱変形温度が230℃以上270℃以
下の熱可塑性樹脂で形成され、軸部断熱部材の厚さをa
とし、定着体と表面断熱部材との間の距離をbとし、定
着体と遮断部材との間の距離をcとしたときに、c<a
<bの関係を満たすようになっているので、装置の省電
力化と、白スジ、黒スジ、定着不良等の画像不良の発生
の防止と、必要となる交換部品数の低減化とを図りつ
つ、定着体の異常温度時に電源から加熱手段への電力供
給を確実に遮断できる。
【0062】更に、本出願にかかる第五の発明によれ
ば、軸部断熱部材の厚さをaとし、定着体と表面断熱部
材との間の距離をbとし、定着体と遮断部材との間の距
離をcとしたときに、c<a<bの関係を満たすように
なっているので、装置の省電力化と、白スジ、黒スジ、
定着不良等の画像不良の発生の防止と、必要となる交換
部品数の低減化とを図りつつ、定着体の異常温度時に電
源から加熱手段への電力供給を確実に遮断できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかる画像形成装置の概略
構成を示す断面図である。
【図2】図1の画像形成装置に備えられた定着装置の概
略構成を示す断面図である。
【図3】図2の定着装置の構成を説明するための分解斜
視図である。
【図4】図2の定着装置の側面図である。
【図5】図4の定着装置をH方向からみた図である。
【図6】図5の部分拡大断面図である。
【図7】図4の定着装置の長手方向の端部を上方からみ
た図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置 2 定着装置 3 ヒータ(加熱手段) 4 定着ローラ(定着体) 5 加圧ローラ(加圧体) 7 支持部材 8 定着フレーム(表面断熱部材) 11 加圧フレーム 16 加圧バネ(付勢手段) 19 サーモスイッチ(遮断部材) 20 断熱ブッシュ(軸部断熱部材) S 転写材(記録材)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに圧接するよう付勢力を受け回転す
    る定着体及び加圧体と、電源から電力供給を受けて該定
    着体を加熱する加熱手段とを備え、未定着像を担持する
    記録材を上記定着体及び上記加圧体によって挟持搬送し
    ながら加熱及び加圧することにより上記未定着像を上記
    記録材に定着させる定着装置であって、上記定着体の表
    面に近接して非接触配設され上記定着体の温度が所定温
    度以上になった場合に上記電源から上記加熱手段への電
    力供給を遮断する遮断部材と、上記定着体の周方向にお
    ける該遮断部材の配置位置若しくはその近傍位置で上記
    定着体の表面に上記軸線方向に沿って近接配置され上記
    定着体の表面からの放熱を断熱するための表面断熱部材
    とを備え、上記定着体が、上記定着体の軸線方向の両端
    部に設けられた軸部にて軸受部材によって回転自在に支
    持され、該軸受部材と上記軸部との間に上記軸部から上
    記軸受部材への伝熱を遮断する軸部断熱部材が介在し、
    該軸部断熱部材が上記定着体の異常昇温時に上記定着体
    及び上記加圧体による付勢力と上記軸部からの熱とによ
    って変形し上記定着体と上記遮断部材を接触させるよう
    構成されている定着装置において、上記軸部断熱部材の
    厚さをaとし、上記定着体と上記表面断熱部材との間の
    距離をbとし、上記定着体と上記遮断部材との間の距離
    をcとしたときに、c<a<bの関係を満たすことを特
    徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】 表面断熱部材は、熱可塑性樹脂で形成さ
    れており、定着体の周囲の1/3以上を覆って配置され
    ていることとする請求項1に記載の定着装置。
  3. 【請求項3】 軸受部材に取り付けられた枠体を備え、
    表面断熱部材は、該枠体と一体的に構成されていること
    とする請求項1又は請求項2に記載の定着装置。
  4. 【請求項4】 軸部断熱部材は、熱可塑性樹脂で形成さ
    れており、その熱変形温度が230℃以上270℃以下
    であることとする請求項1乃至請求項3のいずれか一項
    に記載の定着装置。
  5. 【請求項5】 一連の画像形成プロセスによって形成さ
    れた画像を記録材に記録する画像形成装置であって、請
    求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の定着装置を
    備えることを特徴とする画像形成装置。
JP2001204499A 2001-07-05 2001-07-05 定着装置及びこの定着装置を備える画像形成装置 Withdrawn JP2003015468A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7574165B2 (en) 2003-09-26 2009-08-11 Sharp Kabushiki Kaisha Fixing method, fixing device, and image forming apparatus

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