JP2003014628A - 定量分析校正方法 - Google Patents

定量分析校正方法

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JP2003014628A
JP2003014628A JP2001201193A JP2001201193A JP2003014628A JP 2003014628 A JP2003014628 A JP 2003014628A JP 2001201193 A JP2001201193 A JP 2001201193A JP 2001201193 A JP2001201193 A JP 2001201193A JP 2003014628 A JP2003014628 A JP 2003014628A
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zero
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JP2001201193A
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Takao Kurata
孝男 倉田
Takeshi Kobayashi
健 小林
Taketo Yagi
武人 八木
Masataka Obara
正孝 小原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 条件により異なるノイズ成分量を校正して未
知サンプルの濃度を求める。 【解決手段】 時間の経過により変化するノイズ成分量
を校正段階により算出し、且つ未知サンプルの濃度を通
常計測段階により算出する定量分析校正方法であって、
校正段階は、物質の濃度ゼロのゼロスペクトルと所定濃
度の標準スペクトルとを採取し、標準スペクトルの所定
濃度と、予め求められたノイズ成分のない理想的な吸光
係数とにより透過率を計算してノイズ成分量を求め、通
常計測段階は、未知サンプルの計測スペクトルを採取
し、未知サンプルの計測スペクトル及びゼロスペクトル
からノイズ成分量を夫々引いて吸光度を算出し、吸光度
と吸光係数により未知サンプルの濃度を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸収スペクトルに
用いる定量分析校正方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、吸収スペクトルを用いて物質の
定量分析を行う際には、ランベルトベールの法則により
濃度と吸光度が比例することから、予め各所定濃度にお
ける受光スペクトル(受光強度もしくは受光面積)を測
定して各吸光度を求め、各所定濃度と各吸光度により検
量線を作成し、濃度が不明な物質の場合には吸光度を測
定することにより検量線に当てはめて定量している。
【0003】実際にガスの吸収分析における波長210
nmのSOの検量線を例に示すと、検量線は、図14
に示す如く、高濃度部分で検量線の傾きが水平方向にな
るよう飽和し、ランベルトベールの法則に従わないよう
になっている。
【0004】このランベルトベールの法則に従わない原
因の一つはノイズ成分によるものと考えられており、ノ
イズ成分には検出器に不要の迷光が入り込む迷光ノイズ
があり、図15に示す如く、分光器を使用しない分光分
析例の場合には、迷光1は光源2より筐体からの反射
光、散乱光等の原因によって生じ、サンプル3を通過す
ることなく検出器4に入り込んで測定に影響を与えてい
る。又、図16に示す如く、サンプル6の後側に分光器
7を備えた場合には、迷光8は光源9より分光器7の中
での散乱により生じ、目的波長の光とは別に検出器10
に入り込んで測定に影響を与えている。ここで、図1
5、図16中、5,11は光路、12は回折格子を夫々
示している。
【0005】このため、定量分析において検量線を使用
する際には、直線上の狭い部分のみを使用したり、検量
線範囲を分割する種々の方法が採用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ノイズ
成分の原因となっている迷光1,8は装置ごとに異なる
ため、同じ物質の検量線でも装置ごとに検量線が異な
り、光学系の汚れや光源の劣化、受光器の老朽、測定時
間等の種々の条件によっても迷光1,8のノイズ成分量
が変化するため、同じ装置でも測定ごとに検量線が異な
るという問題があった。
【0007】本発明は上述した実情に鑑みてなしたもの
で、条件により異なるノイズ成分量を校正して未知サン
プルの濃度を求める定量分析校正方法を提供することを
目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1は、時
間の経過により変化するノイズ成分量Pmを校正段階に
より算出し、且つ未知サンプルの濃度を通常計測段階に
より算出する定量分析校正方法であって、前記校正段階
は、物質の濃度ゼロのゼロスペクトルPzと所定濃度の
標準スペクトルPrとを採取し、前記標準スペクトルP
rの所定濃度と、予め求められたノイズ成分のない理想
的な吸光係数とにより透過率Trsを計算し、ノイズ成
分量Pmを
【数4】 Pm=(Pr−Trs・Pz)/(1−Trs) より求め、前記通常計測段階は、未知サンプルの計測ス
ペクトルを採取し、該未知サンプルの計測スペクトル及
びゼロスペクトルPzからノイズ成分量Pmを夫々引い
て吸光度を算出し、該吸光度と前記吸光係数により未知
サンプルの濃度を算出することを特徴とする定量分析校
正方法、に係るものである。
【0009】本発明の請求項2は、未知サンプルの濃度
を計算して連続的に他の未知サンプルの濃度を計算する
際に、前記未知サンプルの濃度を計算してから所定時間
が経過した後には処理手順を校正段階に戻し、前記所定
時間が経過する前には処理手順を通常計測段階に戻す請
求項1記載の定量分析校正方法、に係るものである。
【0010】本発明の請求項1又は2は、請求項3に示
す如く、物質の濃度ゼロから各所定濃度までの各受光ス
ペクトルを採取し、前記ノイズ成分を濃度ゼロの受光ス
ペクトル又は所定濃度の受光スペクトルより小さい任意
の仮ノイズ成分量として仮設定し、前記仮ノイズ成分量
を濃度ゼロの受光スペクトル及び所定濃度の受光スペク
トルから夫々引いて各所定濃度の吸光度を算出し、各所
定濃度と吸光度の関係が直線に従うとして
【数5】Y=aX+b a:傾き b:切片 よりXに濃度、Yに吸光度を代入して線形回帰法により
相関係数を求め、続いて仮ノイズ成分量を変えることに
より同様の処理を繰り返して他の相関係数を求め、各仮
ノイズ成分量における相関係数から最も大きいものを選
択し、相関係数を選択した時の傾きaを吸光係数にして
もよい。
【0011】本発明の請求項1又は2は、請求項4に示
す如く、物質の濃度ゼロから各所定濃度までの各受光ス
ペクトルを採取し、前記ノイズ成分を濃度ゼロの受光ス
ペクトル又は所定濃度の受光スペクトルより小さい任意
の仮ノイズ成分量として仮設定し、前記仮ノイズ成分量
を濃度ゼロの受光スペクトル及び所定濃度の受光スペク
トルから夫々引いて各所定濃度の吸光度を算出し、各所
定濃度と吸光度の関係が直線に従うとして
【数6】Y=aX+b a:傾き b:切片 よりXに濃度、Yに吸光度を夫々代入し、線形回帰法を
用いて切片bを求め、続いて仮ノイズ成分量を変えるこ
とにより同様の処理を繰り返して他の切片を求め、各仮
ノイズ成分量における切片から最もゼロに近いものを選
択し、相関係数を選択した時の傾きaを吸光係数にして
もよい。
【0012】このように、請求項1によれば、校正段階
において条件により異なるノイズ成分量を校正し、且つ
校正したノイズ成分量を用いて未知サンプルの濃度を算
出するので、装置が異なる場合や光学系の汚れや光源の
劣化、受光器の老朽、測定時間等の種々の条件によりノ
イズ成分量が変化した場合であっても再度検量線を作成
することなく、容易に未知サンプルの濃度を算出するこ
とができる。又、未知サンプルの濃度を求めるよう濃度
部分で飽和する検量線を校正する場合には非線形の校正
を含め各濃度での多くの標準スペクトルを測定する必要
があるのに対し、請求項1の場合にはゼロスペクトルと
標準スペクトルの二点のみを測定して算出すればよいの
で、ランベルトベールの法則に従わない高濃度部分の校
正を容易に行うことができる。
【0013】請求項2によれば、連続的に他の未知サン
プルの濃度を計算する際に、前の未知サンプルの測定時
から次の未知サンプルの測定時までの時間経過が、ノイ
ズ成分量に変化を起す所定時間の経過後ならば処理手順
を校正段階へ戻し、ノイズ成分量に変化を起す所定時間
の経過前ならば処理手順を通常計測段階へ戻すので、時
間経過によって変化するノイズ成分量に対応して校正
し、結果的に物質の濃度を連続的に測定する連続分析を
確実且つ精密に行うことができる。
【0014】請求項3又は4によれば、仮ノイズ成分量
を介して線形回帰法から算出された複数の相関係数もし
くは複数の切片によりノイズ成分を除いた理想的な吸光
係数を求めるので、請求項1に用いる吸光係数を容易に
準備することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例を図面を参照
しつつ説明する。
【0016】図1、図2は本発明の定量分析校正方法を
実施する形態例のフローを夫々示し、Aは夫々のフロー
の接続点を示している。
【0017】本発明の定量分析校正方法を実施する際に
は、ノイズ成分のない理想の吸光係数を求める段階と、
ノイズ成分量を校正する校正段階と、未知サンプルを測
定する際の通常計測段階とに分かれている。
【0018】ノイズ成分のない理想の吸光係数を求める
段階を説明すると、初めに、一般の検量線を作成する場
合と同様に、物質の濃度ゼロの場合、及び濃度をn1,
n2,n3…(少なくとも3個以上)に変化させた場合
の受光スペクトル(受光強度、受光面積)を測定する。
【0019】ここで、測定した受光スペクトルには、ノ
イズ成分の迷光ノイズが含まれているため、
【数7】P=Ps+Pm P:測定した受光スペクトル(計測スペクトル) Ps:物質の受光スペクトル Pm:迷光ノイズの受光スペクトル となる。
【0020】これにより、一般に吸光度を求める式、
【数8】A=log(Pz/P) A:吸光度 Pz:ゼロスペクトル(物質の濃度ゼロの場合の受光ス
ペクトル) P:測定した受光スペクトル(計測スペクトル) から迷光ノイズの受光スペクトルを引き、
【数9】 As=log((Pz−nPm)/(P−nPm)) As:修正した吸光度 Pz:ゼロスペクトル(物質の濃度ゼロの場合の受光ス
ペクトル) P:測定した受光スペクトル(計測スペクトル) nPm:仮の迷光ノイズの受光スペクトル(仮ノイズ成
分量) に変形する。
【0021】物質の濃度を変化させて受光スペクトルP
を測定した後には、迷光ノイズのノイズ成分を数量化す
るようノイズ成分量設定段階として迷光ノイズをゼロの
仮ノイズ成分量(仮迷光)nPmに仮設定し、且つ仮ノ
イズ成分量nPmが濃度ゼロの受光スペクトル又は所定
濃度の受光スペクトルより小さい値であることを確認
し、仮ノイズ成分量nPmにゼロの仮設定値、各所定濃
度(n1,n2,n3…)の受光スペクトルPの測定
値、濃度ゼロのゼロスペクトル(受光スペクトル)Pz
の測定値を[数9]に夫々代入して、各所定濃度に対応
する吸光度Asを算出する。
【0022】算出された各吸光度と、各所定濃度との関
係はランベルトベールの式
【数10】A=αn A:吸光度 α:吸光係数 n:濃度 に従い、直線の検量線となるので、
【数11】Y=aX+b a:傾き b:切片 の式に、Xに各所定濃度(n1,n2,n3…)の値、
Yに各吸光度Asの算出値を代入し、最小二乗法等の線
形回帰法により相関係数r(R)、切片b、傾きaを
求める。
【0023】ここで、線形回帰法による処理を示すと、
線形回帰法は、採取及び算出した濃度Xと吸光度Yの複
数組(少くとも三組以上)をK個として考える。
【0024】
【表1】
【0025】又XとYの共分散Sxyは
【数12】 Sxy=(1/k)Σxy−avg_x×avg_y このとき、
【数13】a=Sxy/Sxx
【数14】b=avg_y−Sxy×avg_y/Sxx 又、相関係数rの二乗R
【数15】R=Sxy/(Sxx・Syy) であり、この計算値によりr(R)が最も大きくなっ
た場合(1に近づいた場合)に濃度Xと吸光度Yの複数
組が直線上に位置すると判断する。又、r(R)が最
も大きくなったときにはb=0になるのでbを基準にし
てもよい。なお、線形回帰法において誤差の二乗和が最
小になるnPmを求める場合にはRが最大になるとは
限らず、b=0にもならないので適用できない。
【0026】このような線形回帰法により仮ノイズ成分
量nPmがゼロにおける相関係数r、切片b、傾きaを
求めた後には、傾きaと共に、相関係数r及び切片bの
少くとも一方を仮記憶する。
【0027】次に、ゼロの仮ノイズ成分量nPmに所定
の増加量ΔnPmを加えて、図1に示す如く、処理手段
をノイズ成分量設定段階に戻すことにより、ノイズ成分
を他のノイズ成分量nPmと仮設定し、他の仮ノイズ成
分量nPmが濃度ゼロの受光スペクトル(ゼロスペクト
ル)Pz又は所定濃度の受光スペクトル(計測スペクト
ル)Pより小さい値であることを確認する。
【0028】確認した後には、初めに吸光度を求めた処
理と略同様に、他の仮ノイズ成分量nPmの仮設定値、
各所定濃度(n1,n2,n3…)の受光スペクトル
(計測スペクトル)Pの測定値、濃度ゼロのゼロスペク
トルPzの測定値を夫々[数9]に代入して、各所定濃
度に対応する吸光度Aを算出し、且つ、先の線形回帰法
により相関係数等を算出した処理と同様に、他の仮ノイ
ズ成分量nPmにおける他の相関係数r、他の切片b、
他の傾きaを求め、同様に仮記憶する。
【0029】続いて、他の仮ノイズ成分量nPmに更に
増加量ΔnPmを加えて処理手段をノイズ成分量設定段
階に戻すことにより別の仮ノイズ成分量nPmを仮設定
し、同じ処理を繰り返して、別の仮ノイズ成分量nPm
における別の相関係数r、別の切片b、別の傾きaを求
め、同様に仮記憶する。
【0030】このように仮ノイズ成分量nPmに徐々に
増加量ΔnPmを加えて、複数の傾きaと共に、複数の
相関係数r及び切片bを求めて蓄積し、仮ノイズ成分量
nPmが濃度ゼロの受光スペクトル(ゼロスペクトル)
Pz又は所定濃度の受光スペクトル(計測スペクトル)
Pを超えた時点で処理を停止する。ここで、処理を停止
する場合は、相関係数rの蓄積数もしくは切片bの蓄積
数が所定以上になった場合でもよい。
【0031】処理を停止した後、各仮ノイズ成分量nP
mにおける複数の相関係数rの中より相関係数rが最も
大きいもの(最も1に近づいたもの)を選択すると共
に、各仮ノイズ成分量nPmにおける複数の切片bの中
から切片bが最もゼロに近いものを選択する。ここで、
相関係数r及び切片bの選択はどちらか一方でもよい。
又、相関係数rが最も大きいものを選択する場合は、R
の極大値を求めるものであり、微分法や山登り法でも
求めることができる。更に、極大になるポイント部分を
詳細に探索するよう極大値近傍の区間のみΔnPmを小
さくしてもよい。更に又、相関係数r及び切片bを選択
する場合は、多くの相関係数r及び切片bを蓄積せず
に、所定の仮ノイズ成分量nPm(d)における相関係
数r及び切片bを求めた時点で、前に仮記憶した相関係
数r及び切片bと比較し、常に相関係数rが最も大きい
もの、及び切片bが最もゼロに近いものを残すようして
もよい。
【0032】次いで、選択した相関係数r及び切片bの
少くとも一方の情報から実際のノイズ成分量Pmを求め
ると共に、線形回帰法により算出された傾きaを決定
し、実際のノイズ成分量Pmを求めた際には、実際のノ
イズ成分量Pmを[数9]に代入して修正した吸光度A
sを求め、濃度nと、修正した吸光度Asとにより略直
線の検量線を作成する。一方、傾きaを決定した場合に
は、傾きaが吸光係数αになるので原点(b=0)を通
る傾きaの略直線の検量線を作成する。
【0033】このように、ノイズ成分のない理想の吸光
係数αを求めた後、続いて連続計測を開始するとしてノ
イズ成分量Pmを校正する校正段階を説明すると、図2
のフローに示す如く、初めに物質の濃度ゼロのゼロスペ
クトルPzと、所定濃度nrの標準スペクトルPrとの
二点を採取して測定する。
【0034】ゼロスペクトルPzと、所定濃度nrの標
準スペクトルPrを測定した後には、先に求めた理想の
吸光係数α及び標準スペクトルPrの所定濃度nrを
【数16】Trs=10−α・nr Trs:透過率 に代入し、迷光のノイズ成分量を含まない透過率Trs
を算出する。
【0035】ここで、透過率Trsは、濃度ゼロのゼロ
スペクトルPz及び標準スペクトルPrから不明のノイ
ズ成分量Pmを夫々引くことにより
【数17】Trs=(Pr−Pm)/(Pz−Pm) の関係式が成り立つので、この式を変形して
【数18】Trs(Pz−Pm)=(Pr−Pm)
【数19】Pm=(Pr−Trs・Pz)/(1−Tr
s) とし、迷光のノイズ成分量を含まない透過率Trsの算
出値、及び濃度ゼロのゼロスペクトルPzの測定値及び
標準スペクトルPrの測定値を代入することにより、種
々の条件により変化したノイズ成分量Pmを求め、校正
する。
【0036】更に、未知サンプルを測定する際の通常計
測段階を説明すると、未知サンプルの計測スペクトルP
を採取して測定する。
【0037】計測スペクトルPを測定した後には、未知
サンプルの計測スペクトルP及びゼロスペクトルPzか
ら、校正したノイズ成分量Pmを夫々引くことにより
【数20】As=log((Pz−Pm)/(P−P
m)) As:校正した吸光度 の式を作成し、校正したノイズ成分量Pmの算出値、ゼ
ロスペクトルPzの測定値及び計測スペクトルPの測定
値を夫々代入して、校正した吸光度Asを算出する。
【0038】更に、校正した吸光度Asと、先の理想の
吸光係数αを
【数21】As=αn n:濃度 に代入して計測スペクトルPの濃度nを計算する。
【0039】計測スペクトルPの濃度nを求めた後に
は、連続分析として他の未知の計測スペクトルPを算出
する段階に移行し、前の未知の計測サンプルを測定した
時点から次の未知の計測サンプルを測定した時点までの
経過時間を常に監視することよって、経過時間が、ノイ
ズ成分量Pmに変化を起す所定時間の経過後ならば処理
手順を校正段階へ戻し、ノイズ成分量Pmに変化を起す
所定時間の経過前ならば処理手順を通常計測段階へ戻
す。更に、同様な処理手順を繰り返して次の計測サンプ
ルの濃度を算出し、以後、未知の計測サンプルが無くな
るまで同様の処理を続ける。ここで、ノイズ成分量Pm
が変化する所定時間は物質の種類等によって異なり、適
宜設定する。
【0040】以下、ノイズ成分のない理想の吸光係数を
求める段階の実際の例として実施例1及び実施例2に示
す。ここで実施例1は仮ノイズ成分量nPmを求める段
階を示し、実施例2は仮ノイズ成分量nPmの大きさに
係わらず検量線を修正し得ることを示す。又、ノイズ成
分量を校正する校正段階と、未知サンプルを測定する際
の通常計測段階とを合わせた実際の例として実施例3に
示す。
【0041】(実施例1)SOにおいて迷光の仮ノイ
ズ成分量nPmを変えた場合を検量線により説明する
と、図3に示す如く、仮ノイズ成分量nPmを変化させ
た場合には、検量線の傾きが立ち上がり、ある値の仮ノ
イズ成分量nPmで検量線が略直線になることが明らか
である。又、この時の仮ノイズ成分量nPmを変化させ
た時の仮ノイズ成分量nPmと相関係数の二乗のR
の関係を示すと、図4、図5に示す如く、仮ノイズ成分
量nPmは所定位置(1560付近)に極大がある。こ
こで、図5は図4の極大値近傍の拡大図である。更に、
この時の仮ノイズ成分量nPmを変化させた時の切片b
の関係を示すと、図6に示す如く、bは所定位置でb=
0となる。従って、相関係数Rが極大値、bがゼロの
位置の場合に、仮ノイズ成分量nPmは実際のノイズ成
分量Pm(実際の迷光)になり、実際のノイズ成分量P
mを1560〜1570と推測し、且つ吸光係数に相当
する傾きaは210nmで0.0149となる。更に
又、測定した受光スペクトルPにどの程度ノイズ成分量
Pmが含まれているかを示すと、図7に示す如く、各波
長においてゼロスペクトルPz及び受光スペクトルPの
下に所定量のノイズ成分量Pmが存在することが明らか
である。
【0042】(実施例2)同一の装置において意図的に
光学系の調整を行なって実際の迷光のノイズ成分量Pm
を変えた例を用いて説明すると、図8に示す如く、ノイ
ズ成分量Pmを含む検量線は、迷光のノイズ成分量Pm
の大きさに伴って湾曲が大きくなり、且つ傾きが変化し
ている。又、図8の検量線より各ノイズ成分量Pmを取
り除くと、図9の迷光大(ノイズ成分大)、図10の迷
光中(ノイズ成分中)、図11の迷光小(ノイズ成分
小)に示す如く、検量線は、迷光の大きさ(ノイズ成分
量の大きさ)にかかわらず、略直線になり、傾きも略一
定になることが明らかである。
【0043】(実施例3)種々の条件によりノイズ成分
量Pmが変化した場合として、別の日に計測したSO
のデータを校正する処理について説明すると、先も求め
たSOの理想的な吸光係数αは210nmで0.01
49(実施例1より)であり、標準ガス(標準スペクト
ルPr)の濃度nrは94ppmであり、透過率Trs
は理想的な吸光係数α及び濃度nrより0.04とな
り、迷光のノイズ成分量は、透過率Trs、ゼロスペク
トルPz及び標準スペクトルPrよりPm=1786と
求まる。表2には、得られたPmの値(Pm=178
6)を用いて当日計測した他の濃度スペクトルを補正し
た結果内容を示す。又、図12には補正前の、図13に
は補正後の、SOの濃度と吸光度との関係を示してい
る。このため、理想的な吸光係数αがある場合には、ゼ
ロスペクトルPzと標準スペクトルPrの二点を測定す
れば、迷光のノイズ成分量Pmを推定して校正し得るこ
とが明らかである。
【0044】
【表2】
【0045】このように、校正段階において条件により
異なるノイズ成分量を校正し、且つ校正したノイズ成分
量を用いて未知サンプルの濃度を算出するので、装置が
異なる場合や光学系の汚れや光源の劣化、受光器の老
朽、測定時間等の種々の条件によりノイズ成分量が変化
した場合であっても再度検量線を作成することなく、容
易に未知サンプルの濃度を算出することができる。又、
未知サンプルの濃度を求めるよう濃度部分で飽和する検
量線を校正する場合には非線形の校正を含め各濃度での
多くの標準スペクトルを測定する必要があるのに対し、
請求項1の場合にはゼロスペクトルと標準スペクトルの
二点のみを測定して算出すればよいので、ランベルトベ
ールの法則に従わない高濃度部分(高吸収領域)の校正
を容易に行うことができる。更に不安定な物質の定量に
おいて安定な物質を標準スペクトルとして用いることに
より不安定な物質の定量を校正することができる。
【0046】連続的に他の未知サンプルの濃度を計算す
る際には、前の未知サンプルの測定時から次の未知サン
プルの測定時までの時間経過が、ノイズ成分量に変化を
起す所定時間の経過後ならば処理手順を校正段階へ戻
し、ノイズ成分量に変化を起す所定時間の経過前ならば
処理手順を通常計測段階へ戻すので、時間経過によって
変化するノイズ成分量に対応して校正し、結果的に物質
の濃度を連続的に測定する連続分析を確実且つ精密に行
うことができる。
【0047】ノイズ成分のない理想的な吸光係数を求め
る際には、仮ノイズ成分量を介して線形回帰法から算出
された複数の相関係数もしくは複数の切片によりノイズ
成分を除いた理想的な吸光係数を求めるので、理想的な
吸光係数を容易に準備することができる。
【0048】なお、本発明の定量分析校正方法は上述し
た実施例のみに限定されるものではなく、本発明の要旨
を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは
勿論である。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の定量分析
校正方法によれば、下記の如き、種々の優れた効果を奏
し得る。
【0050】I)請求項1によれば、校正段階において
条件により異なるノイズ成分量を校正し、且つ校正した
ノイズ成分量を用いて未知サンプルの濃度を算出するの
で、装置が異なる場合や光学系の汚れや光源の劣化、受
光器の老朽、測定時間等の種々の条件によりノイズ成分
量が変化した場合であっても再度検量線を作成すること
なく、容易に未知サンプルの濃度を算出することができ
る。又、未知サンプルの濃度を求めるよう濃度部分で飽
和する検量線を校正する場合には非線形の校正を含め各
濃度での多くの標準スペクトルを測定する必要があるの
に対し、請求項1の場合にはゼロスペクトルと標準スペ
クトルの二点のみを測定して算出すればよいので、ラン
ベルトベールの法則に従わない高濃度部分の校正を容易
に行うことができる。
【0051】II)請求項2によれば、連続的に他の未
知サンプルの濃度を計算する際に、前の未知サンプルの
測定時から次の未知サンプルの測定時までの時間経過
が、ノイズ成分量に変化を起す所定時間の経過後ならば
処理手順を校正段階へ戻し、ノイズ成分量に変化を起す
所定時間の経過前ならば処理手順を通常計測段階へ戻す
ので、時間経過によって変化するノイズ成分量に対応し
て校正し、結果的に物質の濃度を連続的に測定する連続
分析を確実且つ精密に行うことができる。
【0052】III)請求項3又は4によれば、仮ノイ
ズ成分量を介して線形回帰法から算出された複数の相関
係数もしくは複数の切片によりノイズ成分を除いた理想
的な吸光係数を求めるので、請求項1に用いる吸光係数
を容易に準備することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の定量分析校正方法を実施する形態例を
示すフローである。
【図2】図1より連続するフローである。
【図3】SOにおいて迷光の仮ノイズ成分量を変えた
検量線を示す図である。
【図4】図3において仮ノイズ成分量を変化させた時の
仮ノイズ成分量と相関係数の二乗値との関係を示す図で
ある。
【図5】図4の極大値近傍を示す拡大図である。
【図6】図3において仮ノイズ成分量を変化させた時の
切片の関係を示す図である。
【図7】測定した受光スペクトルにどの程度ノイズ成分
量が含まれているかを示す図である。
【図8】同一の装置において意図的に光学系の調整を行
なって実際の迷光のノイズ成分量を変えた検量線の例を
示す図である。
【図9】図8の迷光大(ノイズ成分大)の検量線におい
て各ノイズ成分量を取り除いた検量線を示す図である。
【図10】図8の迷光中(ノイズ成分中)の検量線にお
いて各ノイズ成分量を取り除いた検量線を示す図であ
る。
【図11】図8の迷光小(ノイズ成分小)の検量線にお
いて各ノイズ成分量を取り除いた検量線を示す図であ
る。
【図12】補正前のSOの濃度と吸光度との関係を示
す図である。
【図13】補正後のSOの濃度と吸光度との関係を示
す図である。
【図14】従来の波長210nmのSOの検量線を示
す図である。
【図15】非分散分光分析の場合における迷光を示す概
略図である。
【図16】分光器使用の分光分析の場合における迷光を
示す概略図である。
【符号の説明】
As 吸光度 P 受光スペクトル(計測スペクトル) Pm 実際のノイズ成分量 Pz ゼロスペクトル R 相関係数 a 傾き b 切片 n 濃度 nr 標準スペクトルの濃度 nPm 仮ノイズ成分量 r 相関係数 α 吸光係数
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 健 東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川島 播磨重工業株式会社東京エンジニアリング センター内 (72)発明者 八木 武人 東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川島 播磨重工業株式会社東京エンジニアリング センター内 (72)発明者 小原 正孝 東京都江東区豊洲三丁目2番16号 石川島 播磨重工業株式会社東京エンジニアリング センター技術開発本部内 Fターム(参考) 2G059 AA01 BB01 CC06 EE01 EE12 FF04 FF08 HH03 HH06 LL04 MM01 MM05 MM10 MM12 MM14 NN01 NN05 NN07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時間の経過により変化するノイズ成分量
    Pmを校正段階により算出し、且つ未知サンプルの濃度
    を通常計測段階により算出する定量分析校正方法であっ
    て、 前記校正段階は、物質の濃度ゼロのゼロスペクトルPz
    と所定濃度の標準スペクトルPrとを採取し、前記標準
    スペクトルPrの所定濃度と、予め求められたノイズ成
    分のない理想的な吸光係数とにより透過率Trsを計算
    し、ノイズ成分量Pmを 【数1】 Pm=(Pr−Trs・Pz)/(1−Trs) より求め、 前記通常計測段階は、未知サンプルの計測スペクトルを
    採取し、該未知サンプルの計測スペクトル及びゼロスペ
    クトルPzからノイズ成分量Pmを夫々引いて吸光度を
    算出し、該吸光度と前記吸光係数により未知サンプルの
    濃度を算出することを特徴とする定量分析校正方法。
  2. 【請求項2】 未知サンプルの濃度を計算して連続的に
    他の未知サンプルの濃度を計算する際に、前記未知サン
    プルの濃度を計算してから所定時間が経過した後には処
    理手順を校正段階に戻し、前記所定時間が経過する前に
    は処理手順を通常計測段階に戻す請求項1記載の定量分
    析校正方法。
  3. 【請求項3】 物質の濃度ゼロから各所定濃度までの各
    受光スペクトルを採取し、前記ノイズ成分を濃度ゼロの
    受光スペクトル又は所定濃度の受光スペクトルより小さ
    い任意の仮ノイズ成分量として仮設定し、前記仮ノイズ
    成分量を濃度ゼロの受光スペクトル及び所定濃度の受光
    スペクトルから夫々引いて各所定濃度の吸光度を算出
    し、各所定濃度と吸光度の関係が直線に従うとして 【数2】Y=aX+b a:傾き b:切片 よりXに濃度、Yに吸光度を代入して線形回帰法により
    相関係数を求め、続いて仮ノイズ成分量を変えることに
    より同様の処理を繰り返して他の相関係数を求め、各仮
    ノイズ成分量における相関係数から最も大きいものを選
    択し、相関係数を選択した時の傾きaを吸光係数にする
    請求項1又は2記載の定量分析校正方法。
  4. 【請求項4】 物質の濃度ゼロから各所定濃度までの各
    受光スペクトルを採取し、前記ノイズ成分を濃度ゼロの
    受光スペクトル又は所定濃度の受光スペクトルより小さ
    い任意の仮ノイズ成分量として仮設定し、前記仮ノイズ
    成分量を濃度ゼロの受光スペクトル及び所定濃度の受光
    スペクトルから夫々引いて各所定濃度の吸光度を算出
    し、各所定濃度と吸光度の関係が直線に従うとして 【数3】Y=aX+b a:傾き b:切片 よりXに濃度、Yに吸光度を夫々代入し、線形回帰法を
    用いて切片bを求め、続いて仮ノイズ成分量を変えるこ
    とにより同様の処理を繰り返して他の切片を求め、各仮
    ノイズ成分量における切片から最もゼロに近いものを選
    択し、相関係数を選択した時の傾きaを吸光係数にする
    請求項1又は2記載の定量分析校正方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN101825564A (zh) * 2010-04-23 2010-09-08 浙江大学 一种长期连续监测液体浓度的光学检测方法
CN106596436A (zh) * 2016-12-30 2017-04-26 中国科学院西安光学精密机械研究所 一种基于光谱法的多参数水质实时在线监测装置
CN108780038A (zh) * 2018-05-21 2018-11-09 深圳达闼科技控股有限公司 确定光谱仪定标系数的方法、相关装置及存储介质
CN113281275A (zh) * 2021-03-31 2021-08-20 聚光科技(杭州)股份有限公司 基于吸收光谱技术的检测方法

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