JP2003014205A - ボイラ付き焼却炉における水管保護用耐火構造体 - Google Patents

ボイラ付き焼却炉における水管保護用耐火構造体

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JP2003014205A
JP2003014205A JP2001267881A JP2001267881A JP2003014205A JP 2003014205 A JP2003014205 A JP 2003014205A JP 2001267881 A JP2001267881 A JP 2001267881A JP 2001267881 A JP2001267881 A JP 2001267881A JP 2003014205 A JP2003014205 A JP 2003014205A
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tile
refractory
fireproof
incinerator
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JP2001267881A
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Kentaro Saeki
健太郎 佐伯
Keita Inoue
敬太 井上
Minoru Ike
稔 池
Yuzo Kawahara
雄三 川原
Tadahachi Goshima
忠八 五島
Yasunori Terabe
保典 寺部
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐火タイルの落下や割れを確実に防止するこ
とができ、かつ、耐火タイルの耐久性の向上が図られる
ことを目的とする。 【解決手段】 ボルト28、ナット29で耐火タイル3
0を水管9に固定する。この結果、水管9の天井部9B
や角部9Cであっても、耐火タイル30が水管9から脱
落するのを確実に防止することができる。水管9および
耐火タイル30とモルタル18との間を確実に密着する
ことができる。この結果、耐火タイル30とモルタル1
8との間に空気層が形成されて耐火タイル30が損傷す
るのを防止でき、耐火タイル30の耐久性の向上が図ら
れる。ボルト28、ナット29が耐火タイル30により
焼却炉1の内側から覆われている。この結果、金属製の
ボルト28、ナット29が高温の腐食性ガスにより腐食
することがないので、金属の腐食膨張により、耐火タイ
ル30が割れるのを確実に防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、たとえば、ごみ
などを焼却した際に生じる熱を利用して発電するボイラ
付き焼却炉において、ボイラの水管を耐火タイルにより
燃焼ガス(炉内の高温の腐食性ガス)から保護する水管
保護用耐火構造体に係るものである。特に、この発明
は、耐火タイルの落下や割れを確実に防止することがで
き、かつ、耐火タイルの耐久性の向上が図られるボイラ
付き焼却炉における水管保護用耐火構造体に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】(一般のボイラ付き焼却炉の説明)ボイ
ラ付き焼却炉は、図23に示すように、焼却炉1と、ボ
イラ2とから構成されている。
【0003】前記焼却炉1には、ごみを焼却するストー
カ3と、前記ストーカ3にごみを供給するフィーダ4
と、前記フィーダ4にごみを投入するホッパ5と、前記
ホッパ5に投入するごみを一旦収集するごみピット(図
示せず)などがそれぞれ装備されている。
【0004】前記ボイラ2は、蒸気ドラム6と、水ドラ
ム7と、前記蒸気ドラム6と前記水ドラム7との間に連
結された多数本のボイラチューブ8とから構成されてい
る。
【0005】前記ボイラ付き焼却炉は、前記焼却炉1に
おいてごみなどを焼却した際に発生する熱により、前記
ボイラ2において水が蒸気(過熱蒸気)となり、前記蒸
気がタービン(図示せず)を駆動して発電の仕事をす
る。
【0006】前記ボイラ付き焼却炉は、前記焼却炉1の
火炉壁を高温の燃焼ガスから保護するためと、ボイラ効
率を向上させるために、火炉壁を水冷壁の水管9(9
A、9B、9Cであって、図23中斜線が施されている
部分)で構築している。なお、水管9Aは垂直部分を、
水管9Bは天井部分(水平部分)を、水管9Cは垂直部
分9Aと天井部分9Bとの角部(曲がり部)を、それぞ
れ示す。
【0007】前記水管9は、図24〜図29に示すよう
に、多数本のボイラチューブ10を平面に並べ、かつ、
隣り合う前記ボイラチューブ10、10同士を平面リブ
11により連結してなるパネル構造をなすものである。
【0008】近年、ごみの高カロリー化と、ダイオキシ
ン対策により、前記焼却炉1内の温度が高温度化する傾
向にある。このために、火炉壁を構成する水管9(特
に、ストーカ3の真上の水管9)を、耐火物により、燃
焼ガス(高温の腐食性ガス)から保護する必要がある。
【0009】(従来の水管保護用耐火構造体の説明)そ
こで、この出願人は、ボイラ付き焼却炉における水管保
護用耐火構造体を先に出願(国際公開番号WO99/2
8674と、特許番号第2955234号)している。
以下、前記ボイラ付き焼却炉における水管保護用耐火構
造体について説明する。
【0010】図24〜図26には、前者のボイラ付き焼
却炉における水管保護用耐火構造体(国際公開番号WO
99/28674)が示されている。
【0011】図において、12は耐火物としての耐火タ
イルである。前記耐火タイル12は、炭化ケイ素(Si
C)を主成分とするものである。前記耐火タイル12
は、2個の半円形部13、13と、前記2個の半円形部
13、13を連結する連結部14とからなる。
【0012】前記耐火タイル12の連結部14の前記水
管9と対向する面側には、L字形状の溝15を介してL
字形状の係合部16が設けられている。一方、前記水管
9のリブ11の前記耐火タイル12と対向する面側に
は、L字形状のフック17が溶接などにより固定されて
いる。
【0013】まず、前記水管9と前記耐火タイル12と
の相互の対向面側に耐火充填接着剤としてのモルタル1
8(図中、点々が施された部分)を十分に塗布する。つ
ぎに、水管9のフック17に耐火タイル12の係合部1
6を溝15を経て引っ掛けて係合させる。
【0014】この結果、前記耐火タイル12は、2本の
ボイラチューブ10、10を跨って前記水管9に固定さ
れる。前記耐火タイル12の2個の半円形部13、13
と連結部14とは、水管9の2本のボイラチューブ1
0、10とリブ11とをそれぞれ覆う。
【0015】以下、同様にして、耐火タイル12を水管
9に固定することにより、前記耐火タイル12の群は、
前記水管9の炉(焼却炉1)内側の面を覆って、前記水
管9を燃焼ガスから保護するものである。
【0016】図27および図28には、前者のボイラ付
き焼却炉における水管保護用耐火構造体(国際公開番号
WO99/28674)の変形例が示されている。図
中、図23〜図25と同符号は同一のものを示す。
【0017】この変形例は、水管9が同一平面上で、ほ
ぼ直角に湾曲している湾曲部分9Dを保護するものであ
る。前記湾曲部分9Dを保護する耐火タイル19は、前
記湾曲部分9Dとほぼ同様に湾曲した平面扇形状をな
す。前記耐火タイル19の連結部14の前記水管9の湾
曲部分9Dと対向する面側には、収納溝20が設けられ
ている。
【0018】まず、前記水管9の湾曲部分9Dと前記耐
火タイル12との相互の対向面側にモルタル18を十分
に塗布すると共に、前記水管9のフック17に断面ほぼ
コの字形状のセラミックス製のスリーブ21を引っ掛け
て係合させる。つぎに、前記フック17および前記スリ
ーブ21に前記耐火タイル19の収納溝20を嵌合す
る。
【0019】この結果、前記耐火タイル19は、2本の
ボイラチューブ10、10を跨って前記水管9に固定さ
れる。前記耐火タイル19の2個の半円形部13、13
と連結部14とは、水管9の2本のボイラチューブ1
0、10とリブ11とをそれぞれ覆う。
【0020】したがって、前記水管保護用耐火構造体と
同様に、前記耐火タイル19は、前記水管9の湾曲部分
9Dの炉(焼却炉1)内側の面を覆って、前記水管9の
湾曲部分9Dを燃焼ガスから保護するものである。
【0021】図29には、後者のボイラ付き焼却炉にお
ける水管保護用耐火構造体(特許番号第2955234
号)が示されている。図中、図24〜図28と同符号は
同一のものを示す。
【0022】この後者は、耐火タイル22の連結部14
の前記水管9と対向する部分にボルト管通用の貫通孔2
3と凹部24がそれぞれ設けられており、一方、前記水
管9のリブ11の前記耐火タイル22と対向する面側に
ボルト25が固定されている。
【0023】まず、前記水管9と前記耐火タイル22と
の相互の対向面側にモルタル18を十分に塗布する。つ
ぎに、水管9のボルト25を耐火タイル22の貫通孔2
3中に貫通させ、前記ボルト25にナット26を締め付
ける。前記ナット26にセラミックス製のキャップ27
を接着剤などでキャップして固定する。
【0024】この結果、前記耐火タイル22は、2本の
ボイラチューブ10、10を跨って前記水管9に固定さ
れる。前記耐火タイル22の2個の半円形部13、13
と連結部14とは、水管9の2本のボイラチューブ1
0、10とリブ11とをそれぞれ覆う。
【0025】以下、同様にして、耐火タイル22を水管
9に固定することにより、前者と同様に、前記耐火タイ
ル22の群は、前記水管9の炉内側の面を覆って、前記
水管9を燃焼ガスから保護するものである。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前者は、水
管9側のフック17に耐火タイル12側の係合部16を
引っ掛けて係合し、また、前者の変形例は、水管9の湾
曲部分9D側のフック17にスリーブ21を引っ掛けて
係合してから耐火タイル19を固定するものである。
【0027】このために、前者および前者の変形例は、
水管9の垂直部分9Aでは問題ないが、水管9の天井部
分9Bおよび角部9Cでは耐火タイル12、19が水管
9から落下する場合がある。前記耐火タイル12、19
が落下すると、水管9が焼却炉1に露出するので、水管
9が焼却炉1中の高温の腐食性ガスにより急速に減肉す
る。したがって、前者および前者の変形例は、水管9の
天井部分9Bおよび角部9Cには使用し難い課題があ
る。
【0028】また、前者および前者の変形例は、水管9
側のフック17の引っ掛け係合で耐火タイル12、19
を固定するものであるから、水管9および耐火タイル1
2、19とモルタル18との間の確実な密着性が得られ
ない。特に、金属製の水管9とモルタル18との間の密
着力が小さい。しかも、モルタル18が乾いて水管9お
よび耐火タイル12、19とモルタル18との間が接着
されるまでに時間がかかる。
【0029】このために、前者および前者の変形例は、
たとえば、モルタル18が乾くまで(やわらかい時)、
耐火タイル12、19の自重により、耐火タイル12、
19と水管9との間に隙間(空気層)が形成されてしま
う場合がある。特に、モルタル18が乾くまでの間に他
の場所の耐火タイル12、19の固定作業中の振動など
により、水管9とモルタル18との間、耐火タイル1
2、19とモルタル18との間が剥離し易い。その水管
9とモルタル18との間、耐火タイル12、19とモル
タル18との間が剥離すると、その剥離した間に空気層
が形成される。
【0030】水管9とモルタル18との間、耐火タイル
12、19とモルタル18との間に空気層が形成される
と、耐火タイル12、19を水管9により冷却すること
が困難となる。このために、耐火タイル12、19が高
温により短期間に損傷するなどのおそれがある。このよ
うに、耐火タイル12、19の耐久性の上でも課題があ
る。
【0031】また、後者は、ボルト25、ナット26に
より、耐火タイル22を水管9に固定するものであるか
ら、水管9の天井部分9Bおよび角部9Cに使用しても
耐火タイル22が落下するおそれがなく、また、水管9
および耐火タイル22とモルタル18との間を確実に密
着することができる。
【0032】しかしながら、後者は、金属製のボルト2
5、ナット26が焼却炉1側に露出するので、その露出
部をキャップ27でキャップする必要がある。しかも、
金属製のボルト25、ナット26の熱膨張により、キャ
ップ27がボルト25、ナット26から脱落する場合が
ある。キャップ27がボルト25、ナット26から脱落
すると、ボルト25、ナット26が露出する。このため
に、金属製のボルト25、ナット26が高温の腐食性ガ
スにより腐食し、その腐食膨張(体積膨張)と共に熱膨
張により、耐火タイル22が割れる場合がある。このよ
うに、後者においても課題がある。
【0033】この発明は、耐火タイルの落下や割れを確
実に防止することができ、かつ、耐火タイルの耐久性の
向上が図られるボイラ付き焼却炉における水管保護用耐
火構造体を提供することを目的とする。
【0034】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1にかかる発明は、固定手段の一方が耐火
タイルの水管と対向する部分を固定し、かつ、その固定
手段の他方が前記水管に固定されていて、前記耐火タイ
ルを前記水管に固定することを特徴とする。
【0035】この結果、請求項1にかかる発明は、固定
手段で耐火タイルを水管に固定するので、水管の天井部
や角部であっても、耐火タイルが水管から脱落するのを
確実に防止することができる。
【0036】また、請求項1にかかる発明は、固定手段
で耐火タイルを水管に固定するので、水管および耐火タ
イルと耐火充填接着剤(モルタル)との間を確実に密着
することができる。このために、水管および耐火タイル
と耐火充填接着剤との間が剥離してその間に空気層が形
成されることによる耐火タイルの損傷を防止でき、耐火
タイルの耐久性の向上が図られる。
【0037】さらに、請求項1にかかる発明は、固定手
段が耐火タイルにより炉内側から覆われているので、固
定手段が炉内側に露出していない。このために、固定手
段が金属製であっても、その金属製の固定手段が高温の
腐食性ガスにより腐食することがない。したがって、金
属製の固定手段の腐食膨張(体積膨張)と共に熱膨張に
より、耐火タイルが割れるのを確実に防止することがで
きる。
【0038】また、請求項2にかかる発明は、耐火タイ
ルと固定手段の一方との間に固定手段の熱膨張を吸収す
る隙間が設けられていることを特徴とする。
【0039】この結果、請求項2にかかる発明は、固定
手段が金属製であっても、その金属製の固定手段の熱膨
張を耐火タイルとの間の隙間で吸収するので、金属製の
固定手段の熱膨張で耐火タイルを圧迫して割るようなお
それがない。したがって、耐火タイルの割れをさらに確
実に防止することができる。
【0040】また、請求項3にかかる発明は、固定手段
がボルトナットから構成されている。すなわち、ナット
もしくはボルトを耐火タイルに設け、ボルトもしくはナ
ットを水管のリブの炉外側に配置し、そのリブに設けた
透孔を通して前記ボルト、ナットを締め付けることによ
り、前記耐火タイルを前記水管に固定することを特徴と
する。
【0041】この結果、請求項3にかかる発明は、前記
請求項1にかかる発明と同様に、耐火タイルの落下や割
れを確実に防止することができ、かつ、耐火タイルの耐
久性の向上が図られる。
【0042】また、請求項4にかかる発明は、固定手段
がテーパ係合部とテーパ係合具とから構成されている。
すなわち、テーパ係合部を耐火タイルに設け、テーパ係
合具を水管の前記耐火タイルと対向する側に固定し、そ
のテーパ係合具に前記耐火タイルのテーパ係合部を係合
させることにより、前記耐火タイルを前記水管に固定す
ることを特徴とする。
【0043】この結果、請求項4にかかる発明は、前記
請求項1にかかる発明と同様に、耐火タイルの落下や割
れを確実に防止することができ、かつ、耐火タイルの耐
久性の向上が図られる。特に、請求項4にかかる発明
は、水管のテーパ係合具に耐火タイルのテーパ係合部を
係合させることにより、耐火タイルを水管に固定するこ
とができるので、耐火タイルの固定作業を炉内側から行
うことができ、耐火タイルの固定作業の簡略化が図られ
る。
【0044】また、請求項5にかかる発明は、固定手段
がテーパ係合部とスライドテーパ係合具とから構成され
ている。すなわち、テーパ係合部を耐火タイルに設け、
スライドテーパ係合具を水管のリブに設けた透孔を通し
てそのリブにスライド可能に設け、前記耐火タイルのテ
ーパ係合部に前記スライドテーパ係合具をスライド係合
させ、かつ、前記スライドテーパ係合具を前記リブに固
定することにより、前記耐火タイルを前記水管に固定す
ることを特徴とする。
【0045】この結果、請求項5にかかる発明は、前記
請求項1にかかる発明と同様に、耐火タイルの落下や割
れを確実に防止することができ、かつ、耐火タイルの耐
久性の向上が図られる。
【0046】また、請求項6にかかる発明は、スライド
係合部が設けられており、固定手段により水管に固定さ
れている第1耐火タイルのグループと、スライド係合部
が設けられており、そのスライド係合部と第1耐火タイ
ルのスライド係合部とのスライド係合により、第1耐火
タイルおよび固定手段を介して水管に固定されている第
2耐火タイルのグループとから、耐火タイルの群が構成
されている、ことを特徴とする。
【0047】この結果、請求項6にかかる発明は、ま
ず、第1耐火タイルを固定手段により水管に固定する。
つぎに、その第1耐火タイルのスライド係合部に第2耐
火タイルのスライド係合部をスライド係合させて、第2
耐火タイルを第1耐火タイルおよび固定手段を介して水
管に固定する。すなわち、第1耐火タイルを1列おきに
固定し、つぎに、その1列おきの第1耐火タイルのスラ
イド係合部に第2耐火タイルのスライド係合部をスライ
ド係合させる。または、第1耐火タイルを1列施工し、
つぎに、その第1耐火タイルのスライド係合部に第2耐
火タイルのスライド係合部をスライド係合させて、第2
耐火タイルを炉内より支持しながら、もう1列の第1耐
火タイルを施工し、2列の第1耐火タイルの間に第2耐
火タイルを施工する。これにより、第1耐火タイルのグ
ループと第2耐火タイルのグループとからなる耐火タイ
ルの群が水管の炉内側の面を覆う。
【0048】このように、請求項6にかかる発明は、固
定手段により水管に固定する耐火タイルの数が半減する
ので、耐火タイルの水管への固定作業が容易となる。
【0049】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかるボイラ付
き焼却炉における水管保護用耐火構造体の実施の形態の
うちの6例を図1〜図22を参照して説明する。なお、
この実施の形態によりこのボイラ付き焼却炉における水
管保護用耐火構造体が限定されるものではない。
【0050】(実施の形態1の説明)図1〜図3は、こ
の発明にかかるボイラ付き焼却炉における水管保護用耐
火構造体の実施の形態1を示す。図中、図24〜図29
と同符号は同一のものを示す。
【0051】図において、28および29は固定手段と
しての金属製のボルトおよびナットである。
【0052】前記ナット29は、耐火タイル30に設け
られている。すなわち、前記耐火タイル30の連結部1
4の内部には、前記ナット29の埋設用の凹部31が設
けられている。また、前記耐火タイル30の水管9と対
向する面側と前記凹部31との間には、前記ボルト28
の軸部の貫通用の孔32が設けられている。前記凹部3
1中に前記ナット29が埋設されている。
【0053】前記耐火タイル30の凹部31および孔3
2において、固定手段の前記ナット29およびボルト2
8の軸部との間には、ボルト28、ナット29の熱膨張
を吸収する隙間33が設けられている。
【0054】前記ボルト28は、水管9のリブ11の炉
外側に配置されている。すなわち、前記水管9のリブ1
1には、前記ボルト28の軸部が通る透孔34が設けら
れている。前記透孔34中に前記ボルト28の軸部を通
すことにより、前記ボルト28の頭部とワッシャ35な
どが前記水管9のリブ11の炉外側に配置されることと
なる。
【0055】前記耐火タイル30の半円形部13、13
の水管9と対向する面側の両端には、4個の小凸条40
がそれぞれ一体に設けられている(図4を参照)。ま
た、図2に示すように、水管9の角部9Cにおける隣り
合う耐火タイル30の端部に相互に重なり合う段部42
を設けても良い。さらに、図2に示すように、隣り合う
耐火タイル30の間に膨張代のクッション剤43を介在
させても良い。
【0056】以下、耐火タイル30の固定作業について
説明する。まず、水管9と耐火タイル30との相互の対
向面側に耐火充填接着剤としてのモルタル18を十分に
塗布する。つぎに、耐火タイル30を水管9に押し付け
ながら、ボルト28の軸部をリブ11の透孔34および
耐火タイル30の孔32を通してナット29にねじ込
む。
【0057】前記ボルト28、ナット29の締め付けに
より、耐火タイル30が水管9に固定されることとな
る。すなわち、固定手段の一方のナット29が耐火タイ
ル30の水管9と対向する部分である孔32の縁を固定
し、かつ、固定手段の他方のボルト28の頭部が水管9
のリブ11に固定されていて、耐火タイル30が水管9
に固定されることとなる。
【0058】この実施の形態1にかかる水管保護用耐火
構造体は、固定手段のボルト28、ナット29で耐火タ
イル30を水管9に固定するので、図2に示すように、
水管9の天井部分9Bや角部9Cであっても、耐火タイ
ル30が水管9から脱落するのを確実に防止することが
できる。
【0059】また、この実施の形態1にかかる水管保護
用耐火構造体は、固定手段のボルト28、ナット29で
耐火タイル30を水管9に固定するので、水管9および
耐火タイル30とモルタル18との間を確実に密着する
ことができる。このために、水管9および耐火タイル3
0とモルタル18との間が剥離してその間に空気層が形
成されることによる耐火タイル30の損傷を防止でき、
耐火タイル30の耐久性の向上が図られる。
【0060】また、この実施の形態1にかかる水管保護
用耐火構造体は、固定手段のボルト28、ナット29で
耐火タイル30を水管9に固定するので、水管9および
耐火タイル30とモルタル18との間を確実に密着する
ことができる。このために、固定手段が金属製のボルト
28、ナット29であって、モルタル18との間の密着
力が小さくても、金属製のボルト28、ナット29とモ
ルタル18との間は確実に密着される。したがって、金
属製のボルト28、ナット29とモルタル18との間が
剥離してその間に空気層が形成されることにより、耐火
タイル30が損傷するのを防止することができ、耐火タ
イル30の耐久性の向上が図られる。
【0061】さらに、この実施の形態1にかかる水管保
護用耐火構造体は、固定手段のボルト28、ナット29
が耐火タイル30により焼却炉1の内側から覆われてい
るので、ボルト28、ナット29が焼却炉1の内側に露
出していない。このために、ボルト28、ナット29が
金属製であっても、その金属製のボルト28、ナット2
9が高温の腐食性ガスにより腐食することがない。した
がって、金属製のボルト28、ナット29の腐食膨張
(体積膨張)と共に熱膨張により、耐火タイル30が割
れるのを確実に防止することができる。
【0062】特に、この実施の形態1にかかる水管保護
用耐火構造体は、耐火タイル30の凹部31および孔3
2において、ナット29およびボルト28の軸部との間
にボルト28、ナット29の熱膨張を吸収する隙間33
が設けられている。このために、ボルト28、ナット2
9が金属製であっても、その金属製のボルト28、ナッ
ト29の熱膨張を耐火タイル30との間の隙間33で吸
収するので、金属製のボルト28、ナット29の熱膨張
で耐火タイル30を圧迫して割るようなおそれがない。
したがって、耐火タイル30の割れをさらに確実に防止
することができる。
【0063】なお、この実施の形態1にかかる水管保護
用耐火構造体において、隙間33にモルタル18が多少
充填されていたとしても、金属製のボルト28、ナット
29の熱膨張を吸収する上で特に問題はない。特に、金
属製のボルト28、ナット29とモルタル18との間の
密着力が小さいので、金属製のボルト28、ナット29
とモルタル18との間には、隙間33が形成され易い。
この結果、隙間33により、金属製のボルト28、ナッ
ト29の熱膨張を十分に吸収することができる。このよ
うに、水管9および耐火タイル30とモルタル18との
間は、確実に密着され、かつ、金属製のボルト28、ナ
ット29とモルタル18との間には、隙間33が形成さ
れることが重要である。
【0064】また、この実施の形態1にかかる水管保護
用耐火構造体は、耐火タイル30の半円形部13、13
の水管9と対向する面側の両端に4個の小凸条40をそ
れぞれ一体に設けたので、耐火タイル30が水管9に固
定されると、4個の小凸条40が水管9のボイラチュー
ブ10にそれぞれ当接する。この結果、耐火タイル30
は、水管9に4点支持されるので、水管9にがた無く確
実に固定されることとなる。
【0065】なお、この実施の形態1にかかる水管保護
用耐火構造体においては、ナット29を耐火タイル30
に設け、ボルト28を水管9のリブ11の炉外側に配置
したものである。この発明は、逆にボルト28を耐火タ
イル30に設け、ナット29を水管9のリブ11の炉外
側に配置したものであっても良い。また、この発明は、
耐火タイル30にナット29を設ける代わりに、耐火タ
イル30にねじ孔を設けても良い。
【0066】(実施の形態2の説明)図4〜図8は、こ
の発明にかかるボイラ付き焼却炉における水管保護用耐
火構造体の実施の形態2を示す。図中、図1〜図3およ
び図24〜図29と同符号は同一のものを示す。
【0067】この実施の形態2における固定手段は、テ
ーパ係合部36と、金属製のテーパ係合具37とから構
成されている。
【0068】前記テーパ係合部36は、耐火タイル38
に設けられている。すなわち、前記テーパ係合部36を
形成する逆T字形状の溝39が、前記耐火タイル38の
連結部14の水管9と対向する面側から内部の途中まで
の間で、かつ、前記耐火タイル38の一端からほぼ中間
部までの間において設けられている。
【0069】前記テーパ係合部36は、前記溝39の水
平部の上側の左右両縁にそれぞれ形成されている。前記
テーパ係合部36は、前記耐火タイル38の一端からほ
ぼ中間部にかけ、前記耐火タイル38の水管9と対向す
る面に対して下り勾配をなす。また、前記溝39の開口
の幅は、前記耐火タイル38の一端からほぼ中間部にか
けて狭まっている。これにより、前記耐火タイル38の
成形型(図示せず)の抜きが容易となる。
【0070】図4に示すように、前記耐火タイル38の
半円形部13、13の水管9と対向する面側の両端に
は、4個の小凸条40がそれぞれ一体に設けられてい
る。
【0071】前記テーパ係合具37は、前記溝39とほ
ぼ同様な逆T字形状をなす。前記テーパ係合具37の垂
直部の上端面が水管9のリブ11の前記耐火タイル38
と対向する側に固定されている。
【0072】前記テーパ係合具37の水平部の左右上面
には、テーパ面41が形成されている。前記テーパ面4
1は、前記テーパ係合部36と対応して、一端から他端
にかけて下り勾配をなす。
【0073】以下、耐火タイル38の固定作業について
説明する。まず、水管9と耐火タイル38との相互の対
向面側に耐火充填接着剤としてのモルタル18を十分に
塗布する。つぎに、テーパ係合具37に耐火タイル38
の溝39をセットする。それから、耐火タイル38を図
6(A)および(B)中の実線矢印方向にスライドさ
せ、かつ、図7(A)および(B)に示すように、テー
パ係合具37の他端面に耐火タイル38の溝39の突き
当たり面を当てる。
【0074】すると、テーパ係合部36とテーパ面41
とのテーパ作用(くさび作用)により、耐火タイル38
が図7(B)中の実線矢印方向に、水管9側に押し付け
られ、テーパ係合具37のテーパ面41に耐火タイル3
8のテーパ係合部36が係合する。これにより、前記耐
火タイル38が前記水管9に固定されることとなる。な
お、前記耐火タイル38の溝39において、金属製のテ
ーパ係合具37との間に金属製のテーパ係合具37の熱
膨張を吸収する隙間33が形成されている。なお、隙間
33にモルタル18が多少充填されていたとしても、金
属製のテーパ係合具37の熱膨張を吸収する上で特に問
題はない。
【0075】この実施の形態2にかかる水管保護用耐火
構造体は、前記実施の形態1にかかる水管保護用耐火構
造体と同様に、耐火タイル38の落下や割れを確実に防
止することができ、かつ、耐火タイル38の耐久性の向
上が図られる。
【0076】特に、この実施の形態2にかかる水管保護
用耐火構造体は、水管9に固定されたテーパ係合具37
に耐火タイル38のテーパ係合部36を係合させること
により、耐火タイル38を水管9に固定することができ
るので、耐火タイル38の固定作業を焼却炉1の内側か
ら行うことができ、耐火タイル38の固定作業の簡略化
が図られる。
【0077】(実施の形態3の説明)図9〜図13は、
この発明にかかるボイラ付き焼却炉における水管保護用
耐火構造体の実施の形態3を示す。図中、図1〜図8お
よび図24〜図29と同符号は同一のものを示す。
【0078】この実施の形態3における固定手段は、2
個のテーパ係合部44、44と、2個1組の金属製のス
ライドテーパ係合具45、45とから構成されている。
【0079】前記テーパ係合部44、44は、耐火タイ
ル46に設けられている。すなわち、前記テーパ係合部
44、44を形成する逆T字形状の溝47が、前記耐火
タイル46の連結部14の水管9と対向する面側から内
部の途中までの間において設けられている。前記テーパ
係合部44、44は、前記溝47の水平部の上側の左右
両縁にそれぞれ形成されている。
【0080】前記スライドテーパ係合具45、45は、
L字形状をなす。前記スライドテーパ係合具45、45
の水平部の上面には、テーパ面48、48が設けられて
いる。また、前記スライドテーパ係合具45、45の垂
直部の上端面には、ボルト49、49が固定されてい
る。
【0081】一方、水管9のリブ11には、長孔50が
ボイラチューブ10方向に設けられている。前記長孔5
0に前記スライドテーパ係合具45、45のボルト4
9、49を通し、前記ボルト49、49にワッシャなど
を介してナット51、51を仮ねじ止めする。これによ
り、2個のスライドテーパ係合具45、45は、水管9
のリブ11にスライド可能に取り付けられることとな
る。
【0082】以下、耐火タイル46の固定作業について
説明する。まず、2個のスライドテーパ係合具45、4
5の間の距離を最小にする。つぎに、水管9と耐火タイ
ル46との相互の対向面側に耐火充填接着剤としてのモ
ルタル18を十分に塗布する。つづいて、耐火タイル4
6を水管9に図9中の実線矢印方向に押し付けながら、
2個のスライドテーパ係合具45、45を図11中の実
線矢印方向に広げる。
【0083】すると、テーパ係合部44、44とテーパ
面48、48とのテーパ作用(くさび作用)により、耐
火タイル46が図11中の実線矢印方向に、水管9側に
押し付けられ、2個のスライドテーパ係合具45、45
のテーパ面48、48に耐火タイル46のテーパ係合部
44、44が係合する。そこで、ボルト49、49とナ
ット51、51とを締め付ける。これにより、前記耐火
タイル46が前記水管9に固定されることとなる。な
お、前記耐火タイル46の溝47において、金属製の2
個のスライドテーパ係合具45、45との間に金属製の
2個のスライドテーパ係合具45、45の熱膨張を吸収
する隙間33が形成されている。なお、隙間33にモル
タル18が多少充填されていたとしても、金属製の2個
のスライドテーパ係合具45、45の熱膨張を吸収する
上で特に問題はない。
【0084】この実施の形態3にかかる水管保護用耐火
構造体は、前記実施の形態1、2にかかる水管保護用耐
火構造体と同様に、耐火タイル46の落下や割れを確実
に防止することができ、かつ、耐火タイル46の耐久性
の向上が図られる。
【0085】(実施の形態4の説明)図14〜図16
は、この発明にかかるボイラ付き焼却炉における水管保
護用耐火構造体の実施の形態4を示す。図中、図1〜図
13および図24〜図29と同符号は同一のものを示
す。
【0086】この実施の形態4における固定手段は、係
合部52と、金属製の係合具53とから構成されてい
る。
【0087】前記係合部52は、耐火タイル54に設け
られている。すなわち、前記係合部52を形成する逆T
字形状の溝55が、前記耐火タイル54の連結部14の
水管9と対向する面側から内部の途中までの間において
設けられている。前記係合部52は、前記溝55の水平
部の上側の左右両縁にそれぞれ形成されている。
【0088】前記係合具53は、多角形形状の金属製の
板からなる。この多角形板の係合具53は、前記溝55
の開口部中に挿入でき、かつ、前記溝55中において、
係合具53もしくは耐火タイル54を約90°回転させ
て前記係合部52に係合するものである。
【0089】前記係合具53の一面(上面)のほぼ中央
には、金属製のボルト56の一端(下端)が固定されて
いる。前記ボルト56の他端(上端)面には、ラインの
目印57が、前記係合具53の短手方向に施されてい
る。
【0090】一方、水管9のリブ11には、円形の透孔
(図示せず)が設けられている。前記透孔中には、前記
ボルト56の他端が移動可能に挿通されている。前記ボ
ルト56の他端のネジ部には、金属製のナット58がね
じ込まれている。なお、前記ナット58のねじ込みは、
水管9のリブ11の炉外側において行われる。
【0091】以下、耐火タイル54の固定作業について
説明する。まず、ボルト56の目印57で確認しなが
ら、係合具53の短手方向と水管9のボイラチューブ1
0の長手方向とを合わせる。このボルト56および係合
具53をナット58により、水管9のリブ11に仮固定
しておく。
【0092】つぎに、水管9と耐火タイル54との相互
の対向面側に耐火充填接着剤としてのモルタル(図示せ
ず)を十分に塗布する。つづいて、図15に示すよう
に、炉内側において、耐火タイル54の半円形部13、
13の軸方向を、水管9のボイラチューブ10の長手方
向に対してほぼ90°の状態にする。この状態で、水管
9側の係合具53に耐火タイル54側の溝55をセット
する。
【0093】それから、耐火タイル54を90°回転さ
せる。すると、図16に示すように、耐火タイル54の
係合部52、52が係合具53の両端にそれぞれ係合す
る。このとき、係合部52、52と係合具53とは、耐
火タイル54の内部において係合するので、この係合状
態は、耐火タイル54の外側からは見えない。したがっ
て、係合部52、52と係合具53との係合状態におい
て、ボルト56が回転すると、係合部52、52と係合
具53との係合状態が外れて、耐火タイル54が落下す
る場合がある。このために、ボルト56の目印57によ
り、係合具53の状態を、耐火タイル54の外側におい
てでも把握することができるようにする。
【0094】そして、リブ11の炉外側において、ボル
ト56を引き上げて目印57を参考にし、ボルト56が
回転しないようにナット58を締め付ける。これによ
り、耐火タイル54は、係合部52、52、係合具5
3、ボルト56、ナット58を介して水管9に固定され
ることとなる。なお、前記耐火タイル54の溝55にお
いて、金属製の係合具53およびボルト56との間に
は、金属製の係合具53およびボルト56の熱膨張を吸
収する隙間33が形成されている。なお、隙間33にモ
ルタルが多少充填されていたとしても、金属製の係合具
53およびボルト56の熱膨張を吸収する上で特に問題
はない。
【0095】この実施の形態4にかかる水管保護用耐火
構造体は、前記実施の形態1、2、3にかかる水管保護
用耐火構造体と同様に、耐火タイル54の落下や割れを
確実に防止することができ、かつ、耐火タイル54の耐
久性の向上が図られる。
【0096】(実施の形態5の説明)図17および図1
8は、この発明にかかるボイラ付き焼却炉における水管
保護用耐火構造体の実施の形態5を示す。図中、図1〜
図16および図24〜図29と同符号は同一のものを示
す。
【0097】この実施の形態5における固定手段は、係
合部59と、金属製の係合具60とから構成されてい
る。
【0098】前記係合部59は、耐火タイル61に設け
られている。すなわち、前記係合部59を形成する逆T
字形状の溝62が、前記耐火タイル61の連結部14の
水管9と対向する面側から内部の途中までの間において
設けられている。前記耐火タイル61の連結部14の一
端部は、他端部よりも一段低くなっている。これによ
り、前記係合部59および前記溝62が開口することと
なる。前記係合部59は、前記溝62の水平部の上側の
左右両縁にそれぞれ形成されている。
【0099】前記係合具60は、正方形形状あるいは長
方形形状の金属製の板からなる。この正方形板の係合具
60は、前記係合部59および前記溝62の開口に挿入
でき、かつ、前記溝62中において実線矢印方向にスラ
イドさせて、前記係合部52に係合するものである。
【0100】前記係合具60の一面(上面)のほぼ中央
には、金属製のボルト63の一端(下端)が固定されて
いる。一方、水管9のリブ11には、円形の透孔(図示
せず)が設けられている。前記透孔中には、前記ボルト
63の他端が移動可能に挿通されている。前記ボルト6
3の他端のネジ部には、金属製のナット64がねじ込ま
れている。なお、前記ナット64のねじ込みは、水管9
のリブ11の炉外側において行われる。
【0101】以下、耐火タイル61の固定作業について
説明する。まず、ボルト63および係合具60をナット
64により、水管9のリブ11に仮固定しておく。
【0102】つぎに、水管9と耐火タイル61との相互
の対向面側に耐火充填接着剤としてのモルタル(図示せ
ず)を十分に塗布する。つづいて、図18に示すよう
に、炉内側において、耐火タイル61の半円形部13、
13の軸方向を、水管9のボイラチューブ10の長手方
向に合わせた状態にする。この状態で、耐火タイル61
を実線矢印方向にスライドさせて、耐火タイル61の係
合部59、59を係合具60の両端にそれぞれ係合させ
る。
【0103】そして、リブ11の炉外側において、ボル
ト63を引き上げてナット64を締め付ける。これによ
り、耐火タイル61は、係合部59、59、係合具6
0、ボルト63、ナット64を介して水管9に固定され
ることとなる。なお、前記耐火タイル61の溝62にお
いて、金属製の係合具60およびボルト63との間に
は、金属製の係合具60およびボルト63の熱膨張を吸
収する隙間33が形成されている。なお、隙間33にモ
ルタルが多少充填されていたとしても、金属製の係合具
60およびボルト63の熱膨張を吸収する上で特に問題
はない。
【0104】この実施の形態5にかかる水管保護用耐火
構造体は、前記実施の形態1、2、3、4にかかる水管
保護用耐火構造体と同様に、耐火タイル61の落下や割
れを確実に防止することができ、かつ、耐火タイル61
の耐久性の向上が図られる。なお、ボルト63、ナット
64による固定が困難な場合は、水管9のリブ11に固
定された逆T字型フック(たとえば、図4中のテーパ係
合具37の水平部の左右上面のテーパ面41が斜めでな
く水平にしたフック)に固定しても良い。
【0105】(実施の形態5の変形例の説明)図19
は、この発明にかかるボイラ付き焼却炉における水管保
護用耐火構造体の実施の形態5の変形例を示す。図中、
図1〜図18および図24〜図29と同符号は同一のも
のを示す。
【0106】この実施の形態5の変形例は、連結部14
に係合具60が挿入できる穴65を設けたものである。
前記穴65により、前記係合部59および前記溝62が
開口することとなる。この実施の形態5の変形例は、前
記実施の形態5と同様の作用効果を達成することができ
る。
【0107】(実施の形態4、5の変形例の説明)図2
0は、この発明にかかるボイラ付き焼却炉における水管
保護用耐火構造体の実施の形態4、5の変形例を示す。
図中、図1〜図19および図24〜図29と同符号は同
一のものを示す。
【0108】この実施の形態4、5の変形例は、水管9
のリブ11に角孔66を設ける。一方、ボルト56、6
3に角柱部67を一体に設ける。前記角柱部67に六角
形(または、正方形あるいは長方形)の係合具68を一
体に設けたものである。なお、この変形例の場合は、六
角形の係合具68と係合部52、59とが係合するもの
である。この実施の形態4、5の変形例は、前記実施の
形態4、5と同様の作用効果を達成することができる。
なお、ボルト56、63、ナット58、64による固定
が困難な場合は、水管9のリブ11に固定された逆T字
型フック(たとえば、図4中のテーパ係合具37の水平
部の左右上面のテーパ面41が斜めでなく水平にしたフ
ック)に固定しても良い。
【0109】(実施の形態6の説明)図21および図2
2は、この発明にかかるボイラ付き焼却炉における水管
保護用耐火構造体の実施の形態6を示す。図中、図1〜
図20および図24〜図29と同符号は同一のものを示
す。
【0110】この実施の形態6においては、耐火タイル
の群が第1耐火タイル69のグループと第2耐火タイル
70のグループとから構成されている。
【0111】前記第1耐火タイル69は、固定手段によ
り水管9に固定されるものである。この実施の形態6に
おいては、たとえば、前記実施の形態1の固定手段、す
なわち、ボルト28、ナット29、凹部31により、水
管9に固定されるものである。前記第1耐火タイル69
には、スライド係合凹部71が設けられている。
【0112】一方、前記第2耐火タイル70は、前記第
1耐火タイル69を介して水管9に固定されるものであ
る。前記第2耐火タイル70には、前記スライド係合凹
部71に係合するスライド係合凸部72が設けられてい
る。
【0113】以下、第1耐火タイル69と第2耐火タイ
ル70との固定作業について説明する。まず、ボルト2
8、ナット29、凹部31からなる固定手段により、第
1耐火タイル69を水管9に1列おきに固定して、第1
耐火タイル69のグループを形成する。つぎに、第1耐
火タイル69のスライド係合凹部71に、第2耐火タイ
ル70のスライド係合凸部72をスライド係合させる。
【0114】または、第1耐火タイル69を1列施工
し、つぎに、その第1耐火タイル69のスライド係合凹
部71に第2耐火タイル70のスライド係合凸部72を
スライド係合させて、その第2耐火タイル70を炉内よ
り支持しながら、もう1列(隣の列)の第1耐火タイル
69を施工し、その2列の第1耐火タイル69、69の
間に第2耐火タイル70を施工する。これにより、第2
耐火タイル70は、スライド係合部71、72の係合、
第1耐火タイル69、固定手段(ボルト28、ナット2
9、凹部31)を介して水管9に固定され、かつ、第2
耐火タイル70のグループが形成されることとなる。
【0115】この実施の形態6にかかる水管保護用耐火
構造体は、前記実施の形態1、2、3、4、5にかかる
水管保護用耐火構造体と同様に、第1耐火タイル69お
よび第2耐火タイル70の落下や割れを確実に防止する
ことができ、かつ、第1耐火タイル69および第2耐火
タイル70の耐久性の向上が図られる。
【0116】特に、この実施の形態6ににかかる水管保
護用耐火構造体は、固定手段により水管に固定する耐火
タイル、すなわち、第1耐火タイル69の数が半減する
ので、耐火タイル、すなわち、第1耐火タイル69およ
び第2耐火タイル70の水管9への固定作業が容易とな
る。
【0117】なお、この実施の形態6において、固定手
段としては、前記実施の形態1のボルト28、ナット2
9、凹部31であっても良いし、それ以外に、前記実施
の形態2、3、4、5の固定手段であっても良い。
【0118】
【発明の効果】以上から明らかなように、この発明にか
かるボイラ付き焼却炉における水管保護用耐火構造体
(請求項1)によれば、固定手段で耐火タイルを水管に
固定するので、水管の天井部や角部であっても、耐火タ
イルが水管から脱落するのを確実に防止することができ
る。
【0119】また、この発明にかかるボイラ付き焼却炉
における水管保護用耐火構造体(請求項1)によれば、
固定手段で耐火タイルを水管に固定するので、水管およ
び耐火タイルと耐火充填接着剤(モルタル)との間を確
実に密着することができる。このために、固定手段が金
属製であって、耐火充填接着剤(モルタル)との間の密
着力が小さくても、金属製の固定手段と耐火充填接着剤
との間は確実に密着される。したがって、金属製の固定
手段と耐火充填接着剤との間が剥離してその間に空気層
が形成されることによる耐火タイルの損傷を防止でき、
耐火タイルの耐久性の向上が図られる。
【0120】さらに、この発明にかかるボイラ付き焼却
炉における水管保護用耐火構造体(請求項1)によれ
ば、固定手段が耐火タイルにより炉内側から覆われてい
るので、固定手段が炉内側に露出していない。このため
に、固定手段が金属製であっても、その金属製の固定手
段が高温の腐食性ガスにより腐食することがない。した
がって、金属製の固定手段の腐食膨張(体積膨張)と共
に熱膨張により、耐火タイルが割れるのを確実に防止す
ることができる。
【0121】また、この発明にかかるボイラ付き焼却炉
における水管保護用耐火構造体(請求項2)によれば、
耐火タイルと固定手段の一方との間に固定手段の熱膨張
を吸収する隙間が設けられているので、固定手段が金属
製であっても、その金属製の固定手段の熱膨張を耐火タ
イルとの間の隙間で吸収することができる。これによ
り、金属製の固定手段の熱膨張で耐火タイルを圧迫して
割るようなおそれがないので、耐火タイルの割れをさら
に確実に防止することができる。
【0122】また、この発明にかかるボイラ付き焼却炉
における水管保護用耐火構造体(請求項3)によれば、
固定手段がボルトナットから構成されている。すなわ
ち、ナットもしくはボルトを耐火タイルに設け、ボルト
もしくはナットを水管のリブの炉外側に配置し、そのリ
ブに設けた透孔を通して前記ボルト、ナットを締め付け
ることにより、前記耐火タイルを前記水管に固定するも
のである。この結果、請求項3にかかる発明は、前記請
求項1にかかる発明と同様に、耐火タイルの落下や割れ
を確実に防止することができ、かつ、耐火タイルの耐久
性の向上が図られる。
【0123】また、この発明にかかるボイラ付き焼却炉
における水管保護用耐火構造体(請求項4)によれば、
固定手段がテーパ係合部とテーパ係合具とから構成され
ている。すなわち、テーパ係合部を耐火タイルに設け、
テーパ係合具を水管の前記耐火タイルと対向する側に固
定し、そのテーパ係合具に前記耐火タイルのテーパ係合
部を係合させることにより、前記耐火タイルを前記水管
に固定するものである。この結果、請求項4にかかる発
明は、前記請求項1にかかる発明と同様に、耐火タイル
の落下や割れを確実に防止することができ、かつ、耐火
タイルの耐久性の向上が図られる。
【0124】特に、請求項4にかかる発明は、水管のテ
ーパ係合具に耐火タイルのテーパ係合部を係合させるこ
とにより、耐火タイルを水管に固定することができるの
で、耐火タイルの固定作業を炉内側から行うことがで
き、耐火タイルの固定作業の簡略化が図られる。
【0125】また、この発明にかかるボイラ付き焼却炉
における水管保護用耐火構造体(請求項5)によれば、
固定手段がテーパ係合部とスライドテーパ係合具とから
構成されている。すなわち、テーパ係合部を耐火タイル
に設け、スライドテーパ係合具を水管のリブに設けた透
孔を通してそのリブにスライド可能に設け、前記耐火タ
イルのテーパ係合部に前記スライドテーパ係合具をスラ
イド係合させ、かつ、前記スライドテーパ係合具を前記
リブに固定することにより、前記耐火タイルを前記水管
に固定するものである。この結果、請求項5にかかる発
明は、前記請求項1にかかる発明と同様に、耐火タイル
の落下や割れを確実に防止することができ、かつ、耐火
タイルの耐久性の向上が図られる。
【0126】また、この発明にかかるボイラ付き焼却炉
における水管保護用耐火構造体(請求項6)は、固定手
段により水管に固定される第1耐火タイルのグループ
と、その第1耐火タイルにスライド係合することにより
水管に固定される第2耐火タイルのグループとから、耐
火タイルの群が構成されている。この結果、この発明に
かかるボイラ付き焼却炉における水管保護用耐火構造体
(請求項6)は、固定手段により水管に固定する耐火タ
イルの数が半減するので、耐火タイルの水管への固定作
業が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のボイラ付き焼却炉における水管保護
用耐火構造体の実施の形態1を示す使用状態の一部正面
図である。
【図2】図1におけるII−II線断面図である。
【図3】図2におけるIII−III線断面図である。
【図4】この発明のボイラ付き焼却炉における水管保護
用耐火構造体の実施の形態2を示すテーパ係合具と耐火
タイルの斜視図である。
【図5】(A)は図4におけるV矢視図、(B)は
(A)におけるB−B線断面図、(C)は(A)におけ
るC矢視図である。
【図6】(A)はテーパ係合具に耐火タイルをセットす
る状態を示す図4におけるV矢視図、(B)は(A)に
おけるB−B線断面図、(C)は(A)におけるC矢視
図である。
【図7】(A)はテーパ係合具と耐火タイルとが係合し
た状態を示す図4におけるV矢視図、(B)は(A)に
おけるB−B線断面図、(C)は(A)におけるC矢視
図である。
【図8】テーパ係合具と耐火タイルとが係合した状態を
示す縦断面図である。
【図9】この発明のボイラ付き焼却炉における水管保護
用耐火構造体の実施の形態3を示す仮止め状態の縦断面
図である。
【図10】図9におけるX矢視図である。
【図11】本止め状態を示す縦断面図である。
【図12】図11におけるXII矢視図である。
【図13】図11におけるXIII−XIII線断面図
である。
【図14】(A)は、この発明のボイラ付き焼却炉にお
ける水管保護用耐火構造体の実施の形態4を示す耐火タ
イルの平面図、(B)は(A)におけるB−B線断面
図、(C)は(A)におけるC−C線断面図である。
【図15】(A)は、同じく、耐火タイルの固定作業を
示す一部斜視図、(B)は(A)における(B)部の拡
大斜視図である。
【図16】同じく、耐火タイルの固定作業を示す一部斜
視図である。
【図17】(A)は、この発明のボイラ付き焼却炉にお
ける水管保護用耐火構造体の実施の形態5を示す耐火タ
イルの平面図、(B)は(A)におけるB−B線断面図
および図19(A)におけるXVIIB−XVIIB線
断面図、(C)は(A)におけるC−C線断面図であ
る。
【図18】同じく、耐火タイルの固定作業を示す一部斜
視図である。
【図19】(A)は、この発明のボイラ付き焼却炉にお
ける水管保護用耐火構造体の実施の形態5の変形例を示
す耐火タイルの平面図、(B)は(A)におけるB−B
線断面図、(C)は(A)におけるC−C線断面図であ
る。
【図20】この発明のボイラ付き焼却炉における水管保
護用耐火構造体の実施の形態4、5の変形例を示す一部
斜視図である。
【図21】この発明のボイラ付き焼却炉における水管保
護用耐火構造体の実施の形態6の変形例を示す一部断面
図である。
【図22】同じく、第2耐火タイルの斜視図である。
【図23】一般のボイラ付き燃焼炉を示す説明図であ
る。
【図24】従来のボイラ付き焼却炉における水管保護用
耐火構造体を示す使用状態の一部正面図である。
【図25】図24におけるXXV−XXV線断面図であ
る。
【図26】図24におけるXXVI−XXVI線断面図
である。
【図27】従来のボイラ付き焼却炉における水管保護用
耐火構造体を示す使用状態の一部正面図である。
【図28】図27におけるXXVIII−XXVIII
線断面図である。
【図29】従来のボイラ付き焼却炉における水管保護用
耐火構造体を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 焼却炉 2 ボイラ 3 ストーカ 4 フィーダ 5 ホッパ 6 蒸気ドラム 7 水ドラム 8 ボイラチューブ 9 水管 9A 垂直部分 9B 天井部分 9C 角部 9D 湾曲部分 10 ボイラチューブ 11 リブ 12 耐火タイル 13、13 半円形部 14 連結部 15 L字形状の溝 16 L字形状の係合部 17 フック 18 モルタル 19 耐火タイル 20 収納溝 21 スリーブ 22 耐火タイル 23 貫通孔 24 凹部 25 ボルト 26 ナット 27 キャップ 28 ボルト 29 ナット 30 耐火タイル 31 凹部 32 孔 33 隙間 34 透孔 35 ワッシャ 36 テーパ係合部 37 テーパ係合具 38 耐火タイル 39 溝 40 小凸条 41 テーパ面 42 段部 43 クッション材 44、44 テーパ係合部 45、45 スライドテーパ係合具 46 耐火タイル 47 溝 48、48 テーパ面 49、49 ボルト 50 長孔 51、51 ナット 52 係合部 53 係合具 54 耐火タイル 55 溝 56 ボルト 57 目印 58 ナット 59 係合部 60 係合具 61 耐火タイル 62 溝 63 ボルト 64 ナット 65 穴 66 角孔 67 角柱部 68 係合具 69 第1耐火タイル 70 第2耐火タイル 71 スライド係合凹部(スライド係合部) 72 スライド係合凸部(スライド係合部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池 稔 横浜市中区錦町12番地 三菱重工業株式会 社横浜製作所内 (72)発明者 川原 雄三 横浜市金沢区幸浦一丁目8番地1 三菱重 工業株式会社横浜研究所内 (72)発明者 五島 忠八 横浜市金沢区幸浦一丁目8番地1 三菱重 工業株式会社横浜研究所内 (72)発明者 寺部 保典 横浜市中区錦町12番地 三菱重工業株式会 社横浜製作所内 Fターム(参考) 3K065 AA02 AB01 AC01 FA06 FA08 FA12 FA15 FB02 FB06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数本のボイラチューブを並べ、かつ、
    隣り合う前記ボイラチューブ同士をリブにより連結して
    パネル構造の水管を構成し、前記水管を火炉壁とするボ
    イラ付き焼却炉において、 前記水管の炉内側の面を覆って前記水管を燃焼ガスから
    保護する耐火タイルの群と、 一方が前記耐火タイルの前記水管と対向する部分を固定
    し、他方が前記水管に固定されて、前記耐火タイルを前
    記水管に固定する固定手段と、 前記水管と前記耐火タイルとの間に充填接着された耐火
    充填接着剤と、 を備えたことを特徴とするボイラ付き焼却炉における水
    管保護用耐火構造体。
  2. 【請求項2】 前記耐火タイルと前記固定手段の一方と
    の間には、前記固定手段の熱膨張を吸収し得る隙間が設
    けられていることを特徴とする請求項1に記載のボイラ
    付き焼却炉における水管保護用耐火構造体。
  3. 【請求項3】 前記固定手段は、前記耐火タイルに設け
    られたナットもしくはボルトと、前記水管のリブの炉外
    側に配置されたボルトもしくはナットとからなり、前記
    リブに設けた透孔を通して前記ボルト、ナットを締め付
    けることにより、前記耐火タイルを前記水管に固定する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のボイラ付き
    焼却炉における水管保護用耐火構造体。
  4. 【請求項4】 前記固定手段は、前記耐火タイルに設け
    られたテーパ係合部と、前記水管の前記耐火タイルと対
    向する側に固定されたテーパ係合具とからなり、前記テ
    ーパ係合具に前記耐火タイルのテーパ係合部を係合させ
    ることにより、前記耐火タイルを前記水管に固定するこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載のボイラ付き焼
    却炉における水管保護用耐火構造体。
  5. 【請求項5】 前記固定手段は、前記耐火タイルに設け
    られたテーパ係合部と、前記水管のリブに設けた透孔を
    通して前記リブにスライド可能に設けられたスライドテ
    ーパ係合具とからなり、前記耐火タイルのテーパ係合部
    に前記スライドテーパ係合具をスライド係合させ、か
    つ、前記スライドテーパ係合具を前記リブに固定するこ
    とにより、前記耐火タイルを前記水管に固定することを
    特徴とする請求項1または2に記載のボイラ付き焼却炉
    における水管保護用耐火構造体。
  6. 【請求項6】 前記耐火タイルの群は、スライド係合部
    が設けられており、前記固定手段により前記水管に固定
    されている第1耐火タイルのグループと、スライド係合
    部が設けられており、前記スライド係合部と前記第1耐
    火タイルのスライド係合部とのスライド係合により前記
    第1耐火タイルおよび前記固定手段を介して前記水管に
    固定されている第2耐火タイルのグループとから構成さ
    れている、ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1
    つに記載のボイラ付き焼却炉における水管保護用耐火構
    造体。
JP2001267881A 2001-04-23 2001-09-04 ボイラ付き焼却炉における水管保護用耐火構造体 Pending JP2003014205A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009500590A (ja) * 2005-07-11 2009-01-08 コリア インスティテュート オブ サイエンス アンド テクノロジー 水冷式火格子

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