JP2003014195A - 液化ガス蒸発器の白煙防止装置 - Google Patents
液化ガス蒸発器の白煙防止装置Info
- Publication number
- JP2003014195A JP2003014195A JP2001195984A JP2001195984A JP2003014195A JP 2003014195 A JP2003014195 A JP 2003014195A JP 2001195984 A JP2001195984 A JP 2001195984A JP 2001195984 A JP2001195984 A JP 2001195984A JP 2003014195 A JP2003014195 A JP 2003014195A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liquefied gas
- white smoke
- gas evaporator
- heater
- prevention device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)
Abstract
確実に消去することができ、また、余分な動力や制御が
必要となる送風機を使用しない、液化ガス蒸発器の白煙
防止装置を提供する。 【解決手段】 液化ガス蒸発器1の下方に白煙消去用加
熱器2を配置する。液化ガス蒸発器1の下部から少なくと
も加熱器2の上部にかけてを取り囲む白煙流出防止用囲
い壁3を設ける。
Description
(LPG)、液体酸素等の液化ガスをガス化するのに用
いられる液化ガス蒸発器に関し、より詳細には、液化ガ
ス蒸発器運転時に雰囲気中に生じる白煙(白霧)を消去
して白煙が蒸発器の周囲に拡がるのを防止する装置に関
する。
等の液化ガスが導入される多数のフィン付き伝熱管を備
えてなり、液化ガスが伝熱管を順次流れる間に外部空気
と熱交換され、それによって液化ガスが気化され、次い
で常温まで加温されるようになされた、いわゆる空温式
のものが一般に用いられている。
化ガス導入口側の伝熱管の表面温度がかなり低くなるた
め、気象条件等によっては、蒸発器の雰囲気中に含まれ
る水蒸気がその飽和温度以下まで急激に冷却されて、白
煙が発生することがある。しかし、このような白煙が蒸
発器の周囲に拡がるのは、周辺道路等の交通の妨げ等と
なるおそれがあるため、望ましいことではない。
の下部に囲いを設けて、発生した白煙をその中に集めた
後、送風機で吹き飛ばす手段や、発生した白煙に送風機
で風または温風を吹き付ける手段(特開平9−1655
88号公報参照)等が提案されている。
ずれの白煙防止手段も、白煙を拡散させることは可能で
あるが、白煙が全く消去されないかまたは消去されても
それが不完全であるため、周辺環境への白煙の流出を完
全に阻止することはできなかった。
ているため、その動力が必要となる上、送風機のON−
OFF操作等の制御が必要であった。
中に生じた白煙をより確実に消去することができ、ま
た、余分な動力や制御が必要となる送風機を使用しな
い、液化ガス蒸発器の白煙防止装置を提供することにあ
る。
蒸発器の白煙防止装置は、液化ガス蒸発器の下方に白煙
消去用加熱器が配置されていることを特徴としている。
消去用加熱器を配置しておけば、蒸発器運転時に雰囲気
中に生じた白煙が、加熱器のところまで自然降下し、加
熱器またはこれによって暖められた加熱器周辺の高温空
気により加熱されて消える。したがって、この発明の白
煙防止装置によれば、蒸発器運転時に雰囲気中に生じた
白煙をほぼ確実に消去させることができる。しかも、加
熱器までの白煙の移動は、白煙自体の自然降下を利用し
ているので、従来技術のように送風機を使用する必要が
なく、当然、それに伴う動力および制御の必要も生じな
い。
装置は、液化ガス蒸発器の下方に、ほぼ水平方向に伸び
かつ外周面にフィンを有する平行な複数の熱媒流通管を
備えた白煙消去用加熱器が配置されているものである場
合がある。
管が上下2段に同数ずつ配置されているとともに、上下
に対をなす熱媒流通管の一端どうしがU形連結管で連結
されていることがある。
数の熱媒流通管が、全体として千鳥状に配されている。
て千鳥状に配しておけば、白煙と熱媒流通管との接触が
より良好に行われ、それによって白煙がより効率的に消
去される。
に備えられたフィンが、熱媒流通管外周面の両側から突
出しかつ熱媒流通管の長さ方向に沿って伸びる板状フィ
ンであって、該板状フィンが、熱媒流通管の長さ方向よ
り見て斜めに配されていることがある。
状フィン、即ち、いわゆるマイナス型フィンとして、該
フィンを熱媒流通管の長さ方向より見て斜めに配置すれ
ば、白煙とフィンとの接触がより良好に行われ、それに
よって白煙が更に効率的に消去される上、隣り合う熱媒
流通管のフィンどうしの間に風が通り易い。上記板状フ
ィンは、これを垂直に配してもよいが、水平に配するの
は、熱媒流通管のピッチを狭めて熱交換効率を低下させ
る上、隣り合う熱媒流通管のフィンどうしの間に風が通
り難くなるため、望ましくない。
のに限定される訳ではなく、例えば、ラジアルフィン、
スパイラルフィン等を熱媒流通管外周面に設けたもの等
であってもよい。
煙防止装置は、液化ガス蒸発器の下方に、下面側に熱媒
流通管部を有する伝熱板を備えた白煙消去用加熱器が配
置されているものである場合もある。
合された熱媒流通管によって構成される。また、伝熱板
を複数枚の金属板を積層してなる合わせ板で構成すると
ともに、合わせ板の下面側の金属板を所定パターンに下
方に膨出させて形成された管状膨出部によって、熱媒流
通管部が構成されていてもよい。
が1つまたは並列状の複数の結露水排出用溝部を有し、
伝熱板における溝部以外は、同部分の上面に生じた結露
水が溝部に流れ込むように水平または溝部に向かって下
り勾配となされ、熱媒流通管部は、伝熱板における溝部
以外の下面側に設けられている。
部を有するものを用いれば、伝熱板における溝部以外の
上面に白煙が接触することによって生じた結露水を、溝
部を通じて排出させることができるので、伝熱板上面に
結露水が長く滞まることによる熱交換効率の低下が防止
される。
なくとも一方の側壁に、同壁の長さ方向に間隔をおいて
複数の通気孔があけられているのが好ましい。
も一方の側壁、好ましくは両側壁にあけておけば、液化
ガス蒸発器から降下して、伝熱板における溝部以外の上
面に沿って溝部へと向かった後、通気孔を通って、伝熱
板の下に抜けていく空気の流れが生じる。したがって、
より多くの白煙を、送風機を用いることなく、加熱器の
伝熱板上面に導いて、ここで消去させることが可能とな
る。
縁に前記溝部の端を避けて白煙流出防止用立上り部が設
けられているのが好ましい。
の端を避けて設けておけば、白煙が消去させられる前に
伝熱板の上方から蒸発器の外方に流出するのを確実に防
ぐことができる。したがって、白煙の消去をより確実に
行うことができる。
ス蒸発器の能力や設置場所の環境等に起因して変動する
白煙の発生量等に応じて適宜設定すればよいが、通常5
0mm以上となされる。
装置において、前記加熱器が、液化ガス蒸発器のうち液
化ガス導入口からガス排出口までの略半分に対応する大
きさを有するものであって、該蒸発器の液化ガス導入口
側の下方に配置されている場合がある。
口に近い程表面温度が低くなり、ガス排出口に近い程表
面温度が高くなる。したがって、液化ガス導入口に近い
箇所程、より多くの白煙が雰囲気中に生じることにな
る。そこで、加熱器を、液化ガス蒸発器のうち液化ガス
導入口からガス排出口までの略半分に対応する大きさを
有するものとして、該蒸発器の液化ガス導入口側の下方
に配置すれば、十分な白煙消去効果が得られる上、コス
トを抑えることができる。
煙防止装置において、前記加熱器が、液化ガス蒸発器の
略全体に対応する大きさを有するものである場合もあ
る。
果は望めないが、気象条件等に左右されることなく、よ
り確実に白煙を消去することが可能となる。
装置は、好ましくは、さらに、液化ガス蒸発器の下部か
ら少なくとも前記加熱器の上部にかけてを取り囲む白煙
流出防止用囲い壁が設けられている。
によって消去される前に液化ガス蒸発器の外方に流出す
るのを確実に阻止することができる。
ら少なくとも前記加熱器の上部にかけてを取り囲むよう
なものであればよいが、加熱器全体を取り囲み得るもの
であってもよく、さらに下端が地面まで達するものであ
ってもよい。もっとも、囲み壁を、これの下端と地面と
の間に空気が流れるだけの隙間が生じるようなものとし
ておけば、蒸発器から加熱器を通って前記隙間から蒸発
器の外に抜ける空気の流れができるため、より多くの白
煙を、送風機を用いることなく、加熱器に導いて、ここ
で消去させることが可能となる。
(アルミニウム、ステンレス鋼等)等よりなるシート、
板によって形成される。前記囲い壁は、蒸発器の下部
(例えば、蒸発器の下枠やそれに備えられた脚等)に固
定されてもよいし、地面に直接または支持脚を介して立
てられてもよい。
煙防止装置において、前記加熱器は、蒸発器の下部に適
当な固定手段によって固定されていてもよいし、また、
蒸発器下方の地面に設置されていてもよい。加熱器の熱
媒としては、例えば、温水、ブライン、温風等を使用す
ることができる。熱媒の温度は、フィンや伝熱板等の表
面によって構成される伝熱面が0℃以上に保たれるよう
に、適宜設定される。
蒸発器の白煙防止装置の実施形態を示したものである。
なお、以下において、図1の左を「前」、同右を「後」
といい、「左右」は前から見た場合をいう。
直方向に伸びる平行な複数の星形フィン(12)付き伝熱管
(11)を備えたものであって、これらの伝熱管(11)が上枠
(13)および下枠(14)に支持固定されている。下枠(14)に
は、複数の脚(15)が備えられている。前記複数の星形フ
ィン(12)付き伝熱管(11)は、全体として連続した蛇行状
の流路を形成し得るように、隣接する伝熱管(11)の上端
どうしまたは下端どうしがU形連結管(16)によって連結
されている。前側の液化ガス導入口(17)から伝熱管(11)
内に導入された液化ガスは、複数の伝熱管(11)内を順次
流れる間に外部空気と熱交換され、それによって、気化
(蒸発)され、更に常温まで加温された後、常温ガスと
して後側のガス排出口(18)から排出される。上記の機能
からみて、蒸発器(1)は、前側の蒸発部(1a)と後側の加
温部(1b)とに大きく分けられる。但し、蒸発部(1a)と加
温部(1b)との境界は、気象条件等により変動するもので
ある。
ガス蒸発器(1)の下方に配置された白煙消去用加熱器(2)
と、液化ガス蒸発器(1)の下部から前記加熱器(2)の上部
にかけてを取り囲む白煙流出防止用囲い壁(3)とを備え
ている。加熱器(2)は、液化ガス蒸発器(1)のうち液化ガ
ス導入口(17)からガス排出口(18)までの略半分に対応す
る大きさを有するものであって、該蒸発器(1)の液化ガ
ス導入口(17)側の下方に配置されている。加熱器(2)
は、ほぼ水平方向に伸びかつ外周面にフィン(22a)を有
する平行な複数の温水流通管(熱媒流通管)(21)を備え
ている。囲い壁(3)は、アルミニウム板よりなり、その
上端部が下枠(14)に固定されている。
した斜視図である。加熱器(2)を構成しているフィン(22
a)付き温水流通管(21)は、上下2段に同数ずつ配置され
ており、上下に対をなす温水流通管(21)の後端どうしが
U形連結管(23)によって連結されている。また、上段の
温水流通管(21)の前端が上ヘッダ(24)に接続され、下段
の温水流通管(21)の前端が下ヘッダ(25)に接続されてい
る。各温水流通管(21)に備えられたフィンは、温水流通
管(21)の両側から突出しかつ温水流通管(21)の長さ方向
に沿って伸びる板状フィン(22a)である。各フィン(22a)
付き温水流通管(21)は、フレーム(26)に固定される。フ
レーム(26)には、加熱器吊下げ用アーム(27)が、上方突
出状に取り付けられている。図示は省略したが、アーム
(27)の上端は、液化ガス蒸発器(1)の下枠(14)に、ビス
等によって機械的に接合されるか、または、溶接やろう
付け等によって接合される。これにより、加熱器(2)
が、液化ガス蒸発器(1)の下枠(14)に吊り下げられる。
熱媒としての温水は、温水供給源(図示略)から、ポン
プ(図示略)により、温水導入管(28)を通じて、加熱器
(2)の下ヘッダ(25)に送り込まれ、次いで、下段の温水
流通管(21)、U形連結管(23)、および上段の温水流通管
(21)を順次流れた後、上ヘッダ(24)を経て、温水排出管
(29)より排出される(図1参照)。排出された温水
(水)は、適当な加熱手段により再加熱されて、温水供
給源に再循環される。
た断面図である。加熱器(2)における複数のフィン(22a)
付き温水流通管(21)は、全体として千鳥状に配されてい
る。また、各温水流通管(21)に備えられた板状フィン(2
2a)は、垂直に配されている。
運転時に主として該蒸発器(1)の液化ガス導入口(17)側
の雰囲気中に生じた白煙は、蒸発器(1)の下方まで自然
に降下してくる(図1も併せて参照)。降下してきた白
煙は、加熱器(2)のフィン(22a)表面と接触するか、また
は、加熱器(2)によって暖められた周囲の高温空気と接
触することによって、水蒸気飽和温度以上まで加熱さ
れ、消去される。加熱器(2)によって消去される前に加
熱器(2)と蒸発器(1)との間から外方へ流出しようとする
白煙は、囲い壁(3)によって流出を阻止されている。し
たがって、降下してきた白煙は、必ず加熱器(2)を通過
することになる。
熱器(2)を構成するフィン付き温水流通管の別の実施形
態を示すものである。図4の温水流通管(21)に備えられ
たフィンは、温水流通管(21)外周面に長さ方向に所定間
隔おきに設けられた複数の円板状ラジアルフィン(22b)
である。
熱器(2)を構成するフィン付き温水流通管のさらに別の
実施形態を示すものである。図5の温水流通管(21)に備
えられたフィンは、温水流通管(21)外周面に長さ方向に
所定間隔おきに設けられた複数の方形板状ラジアルフィ
ン(22c)である。これらのフィン(22c)は、例えば、拡管
接合により温水流通管(21)外周面に取り付けられる。
熱器(2)の他の実施形態を示すものである。図6の加熱
器(2)では、フィン(22a)付き温水流通管(21)が、全体と
して千鳥状に配されているとともに、各温水流通管(21)
に備えられた板状フィン(22a)が、斜めに配されてい
る。この実施形態の場合、降下してきた白煙が、より良
好にフィン(22a)表面と接触するため、白煙の消去効率
を更に高めることが可能となる。
防止装置に、蒸発器(1)における液化ガス導入口(17)か
らガス排出口(18)までの各位置での白煙発生量を示すグ
ラフを併記したものである。図7において、(X)で示さ
れた横軸は、その上方に図示した蒸発器(1)における液
化ガス導入口(17)からガス排出口(18)までの位置を示
し、(Y)で示された縦軸は、白煙発生量を示している。
図7からわかるように、白煙発生量は、液化ガス導入口
(17)に近い位置程多く、ガス排出口(18)に近い位置程少
なくなっており、特に、液化ガス導入口(17)からガス排
出口(18)までのほぼ真ん中を越えると極端に白煙発生量
が少なくなっている。したがって、図1にも示したよう
に、加熱器(2)を、液化ガス蒸発器(1)のうち液化ガス導
入口(17)からガス排出口(18)までのほぼ半分に対応する
大きさを有するものとして、蒸発器(1)の液化ガス導入
口(17)側の下方に配置しておけば、それによって、発生
した白煙の大部分を消去させることが可能となる。もっ
とも、図7に2点鎖線で示すように、加熱器(2)を、液
化ガス蒸発器(1)のほぼ全体に対応する大きさのものと
してもよく、その場合、さらに白煙の消去効率が向上す
る。
蒸発器の白煙防止装置の別の実施形態を示すものであっ
て、図8は、液化ガス蒸発器(1)の下方に配置された白
煙消去用加熱器(4)を前方から見た図であり、図9は、
前記加熱器(4)を下から見た図である。図8および9に
おいて、加熱器(4)は、下面側に温水流通管部(熱媒流
通管部)(42)が設けられた伝熱板(41)を備えている。な
お、詳しい図示は省略したが、前記伝熱板(41)を備えた
加熱器(4)は、図1の加熱器(2)と同様に、液化ガス蒸発
器(1)における液化ガス導入口からガス排出口までのほ
ぼ半分に対応する大きさを有するものであって、蒸発器
(1)の液化ガス導入口側の下方に配置されている。
板よりなる。伝熱板(41)は、その左右幅中央部に1つの
結露水排出用溝部(41A)を有している。この溝部(41A)
は、例えば、伝熱板(41)の材料となるアルミニウム板に
プレス成形による折り曲げ加工を施すことにより形成さ
れる。図示は省略したが、伝熱板(41)は、適当な手段に
よって、液化ガス蒸発器(1)の下枠に吊下げ状態に取り
付けられている。伝熱板(41)における溝部以外、即ち、
溝部の左右両隣部分(41B)は、これらの部分(41B)の上面
に生じた結露水が溝部(41A)に流れ込むように溝部(41A)
に向かってやや下り勾配となされている。温水流通管部
(42)は、溝部の左右両隣部分(41B)の下面側に設けられ
ている。溝部(41A)の両側壁の高さ中間部には、同壁の
長さ方向に間隔をおいて複数の通気孔(411)があけられ
ている。伝熱板(41)の周縁には、前記溝部(41A)の両端
を避けて白煙流出防止用立上り部(412)が設けられてい
る。立上り部(412)の高さは、約50mmである。
られた温水流通管部(42)は、前後方向に伸びかつ前記各
部分(41B)の下面にろう付け等により接合された並列状
の複数の温水流通管(421)によって構成されている。こ
れらの温水流通管(421)の前端は前ヘッダ(422)に接続さ
れ、同後端は後ヘッダ(423)に接続されている。熱媒と
しての温水は、温水供給源(図示略)から、ポンプ(図
示略)により、温水導入管(424)を通じて、前ヘッダ(42
2)に送り込まれ、各温水流通管(421)を流れた後、後ヘ
ッダ(423)を経て、温水排出管(425)より排出される。排
出された温水(水)は、適当な加熱手段により再加熱さ
れて、温水供給源に再循環される。
運転時に雰囲気中に生じた白煙は、蒸発器(1)の下方ま
で自然に降下してくる。降下してきた白煙は、加熱器
(4)の伝熱板(41)における溝部以外(41B)の上面と接触す
るか、または、伝熱板(41)によって暖められたその上方
の高温空気と接触することによって、水蒸気飽和温度以
上まで加熱されることにより、消去される。白煙が消去
された後の空気は、溝部(41A)の通気孔(411)を通って、
伝熱板(41)の下方に抜けていく。したがって、蒸発器
(1)から加熱器(4)通ってその下方に抜ける風の流れが自
然に作られる。また、加熱器(4)によって消去させられ
る前に加熱器(4)と蒸発器(1)との間から外方へ流出しよ
うとする白煙は、伝熱板(41)周縁の立上り部(412)によ
って、流出を阻止される。なお、図8および9の白煙防
止装置にあっても、図1の白煙防止装置と同様に、液化
ガス蒸発器(1)の下部から少なくとも加熱器(4)の上部に
かけてを取り囲む白煙流出防止用囲い壁を備えるように
しても勿論よい。白煙の加熱に伴って、伝熱板(41)にお
ける溝部以外(41B)の上面には結露水が生じる。この結
露水は、溝部(41A)に流れ込み、溝部(41A)の両端または
一端から地面に流下させられる。結露水は、上記のよう
に、溝部(41A)の端から地面に流下させる他、溝部(41A)
の両端または一端に樋やパイプを接続して、適当な箇所
に集めるようにしてもよい。
の実施形態を示した側面図である。
した斜視図である。
る。
るフィン付き温水流通管の別の実施形態を示すものであ
る。
るフィン付き温水流通管のさらに別の実施形態を示すも
のである。
施形態を示す断面図である。
蒸発器における液化ガス導入口からガス排出口までの各
位置での白煙発生量を示すグラフを併記した図である。
の別の実施形態を示すものであって、蒸発器の下方に配
置された白煙消去用加熱器を前方から見た図である。
Claims (12)
- 【請求項1】 液化ガス蒸発器の下方に白煙消去用加熱
器が配置されていることを特徴とする、液化ガス蒸発器
の白煙防止装置。 - 【請求項2】 液化ガス蒸発器の下方に、ほぼ水平方向
に伸びかつ外周面にフィンを有する平行な複数の熱媒流
通管を備えた白煙消去用加熱器が配置されていることを
特徴とする、液化ガス蒸発器の白煙防止装置。 - 【請求項3】 前記複数の熱媒流通管が上下2段に同数
ずつ配置されているとともに、上下に対をなす熱媒流通
管の一端どうしがU形連結管で連結されていることを特
徴とする、請求項2記載の液化ガス蒸発器の白煙防止装
置。 - 【請求項4】 前記複数の熱媒流通管が、全体として千
鳥状に配されていることを特徴とする、請求項2または
3記載の液化ガス蒸発器の白煙防止装置。 - 【請求項5】 各熱媒流通管に備えられたフィンが、熱
媒流通管外周面の両側から突出しかつ熱媒流通管の長さ
方向に沿って伸びる板状フィンであって、該板状フィン
が、熱媒流通管の長さ方向より見て斜めに配されている
ことを特徴とする、請求項2〜4のいずれか1つに記載
の液化ガス蒸発器の白煙防止装置。 - 【請求項6】 液化ガス蒸発器の下方に、下面側に熱媒
流通管部を有する伝熱板を備えた白煙消去用加熱器が配
置されていることを特徴とする、液化ガス蒸発器の白煙
防止装置。 - 【請求項7】 伝熱板が1つまたは並列状の複数の結露
水排出用溝部を有し、伝熱板における溝部以外は、同部
分の上面に生じた結露水が溝部に流れ込むように水平ま
たは溝部に向かって下り勾配となされ、熱媒流通管部
は、伝熱板における溝部以外の下面側に設けられている
ことを特徴とする、請求項6記載の液化ガス蒸発器の白
煙防止装置。 - 【請求項8】 前記溝部の少なくとも一方の側壁に、同
壁の長さ方向に間隔をおいて複数の通気孔があけられて
いることを特徴とする、請求項7記載の液化ガス蒸発器
の白煙防止装置。 - 【請求項9】 伝熱板の周縁に前記溝部の端を避けて白
煙流出防止用立上り部が設けられていることを特徴とす
る、請求項7または8記載の液化ガス蒸発器の白煙防止
装置。 - 【請求項10】 前記加熱器が、液化ガス蒸発器のうち
液化ガス導入口からガス排出口までの略半分に対応する
大きさを有するものであって、該蒸発器の液化ガス導入
口側の下方に配置されていることを特徴とする、請求項
1〜9のいずれか1つに記載の液化ガス蒸発器の白煙防
止装置。 - 【請求項11】 前記加熱器が、液化ガス蒸発器の略全
体に対応する大きさを有するものであることを特徴とす
る、請求項1〜9のいずれか1つに記載の液化ガス蒸発
器の白煙防止装置。 - 【請求項12】 さらに、液化ガス蒸発器の下部から少
なくとも前記加熱器の上部にかけてを取り囲む白煙流出
防止用囲い壁が設けられていることを特徴とする、請求
項1〜11のいずれか1つに記載の液化ガス蒸発器の白
煙防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001195984A JP2003014195A (ja) | 2001-06-28 | 2001-06-28 | 液化ガス蒸発器の白煙防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001195984A JP2003014195A (ja) | 2001-06-28 | 2001-06-28 | 液化ガス蒸発器の白煙防止装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003014195A true JP2003014195A (ja) | 2003-01-15 |
Family
ID=19033870
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001195984A Pending JP2003014195A (ja) | 2001-06-28 | 2001-06-28 | 液化ガス蒸発器の白煙防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003014195A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008275029A (ja) * | 2007-04-26 | 2008-11-13 | Kobe Steel Ltd | 液化天然ガスの気化装置 |
JP2009108907A (ja) * | 2007-10-29 | 2009-05-21 | Kobe Steel Ltd | 液化天然ガスの気化装置 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US2578136A (en) * | 1946-05-24 | 1951-12-11 | Huet Andre | Tangentially finned heat exchange tubes |
JPH0216900U (ja) * | 1988-07-20 | 1990-02-02 | ||
JPH0771887A (ja) * | 1993-09-03 | 1995-03-17 | Showa Alum Corp | 蒸発器用白煙防止装置 |
JPH09165588A (ja) * | 1995-12-18 | 1997-06-24 | Showa Alum Corp | 液化ガス蒸発器の白煙防止装置 |
-
2001
- 2001-06-28 JP JP2001195984A patent/JP2003014195A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US2578136A (en) * | 1946-05-24 | 1951-12-11 | Huet Andre | Tangentially finned heat exchange tubes |
JPH0216900U (ja) * | 1988-07-20 | 1990-02-02 | ||
JPH0771887A (ja) * | 1993-09-03 | 1995-03-17 | Showa Alum Corp | 蒸発器用白煙防止装置 |
JPH09165588A (ja) * | 1995-12-18 | 1997-06-24 | Showa Alum Corp | 液化ガス蒸発器の白煙防止装置 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008275029A (ja) * | 2007-04-26 | 2008-11-13 | Kobe Steel Ltd | 液化天然ガスの気化装置 |
JP2009108907A (ja) * | 2007-10-29 | 2009-05-21 | Kobe Steel Ltd | 液化天然ガスの気化装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5400263B2 (ja) | 空冷復水器 | |
KR101082792B1 (ko) | 고효율 냉각탑 | |
US20140174697A1 (en) | White smoke reducing system and method of recovering waste heat and water using the same | |
JP4659863B2 (ja) | 熱交換器ユニット及びこれを使用する空気調和機の室内機 | |
JP2010133656A (ja) | 空気調和機の室内機 | |
US20080104960A1 (en) | Heat exchanger having a counterflow evaporator | |
US4467959A (en) | Heat exchanger and vaporizer for a stove flue | |
EP0862036B1 (en) | Heat exchanger of gas-liquid contacting plate type | |
EP0177660A1 (en) | Radiator | |
JP2003014195A (ja) | 液化ガス蒸発器の白煙防止装置 | |
US5275666A (en) | Auxiliary apparatus for producing maple syrup | |
JP3613647B2 (ja) | 液化ガス蒸発器の白煙防止装置 | |
JP2007205574A (ja) | 低温液化ガス気化装置 | |
JP2007205574A5 (ja) | ||
KR101601085B1 (ko) | 증발기 | |
EP0915312B1 (en) | Cooling tower | |
JP2005009750A (ja) | 密閉式クロスフロー熱交換塔に使用される充填材ユニットと、この充填材ユニットが装填された密閉式クロスフロー熱交換塔及びこの充填材ユニットの交換方法 | |
JP2006069441A (ja) | 空気冷却ユニット | |
JPH07146003A (ja) | ガス燃焼装置 | |
US2011753A (en) | Heat exchanger | |
JP2006112706A (ja) | 除湿空気の供給ダクト装置 | |
JPS58136933A (ja) | ガスボイラの燃焼ガスの再生装置 | |
RU2177111C1 (ru) | Пароводяной подогреватель | |
JPH06182134A (ja) | 炭酸ガス濃縮装置 | |
US1839516A (en) | Boiler |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080314 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20101122 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110104 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110222 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110927 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20120306 |